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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

異質の学校〜物語の始まり〜

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  1. 1 : : 2014/11/19(水) 01:58:28
    初の進撃以外での作品になります!

    上手く書けるように時間かけて書きますが1日に一回は投稿したいと思っています

    今回はコメントを規制させてもらいます

    戦闘シーンがあるのでもしかしたらちょいグロが入るかもなので苦手な方は見ない方がいいと思います

    恋愛要素も入れようと思います

    暖かく見守って頂けると嬉しいです

    感想などは

    http://www.ssnote.net/groups/863/archives/4

    にお願いします
  2. 2 : : 2014/11/19(水) 02:28:58
    高2の夏、学校も夏休みに入って暇で友達と遊んで帰ってる途中



    「お前が神童翔にゃのか?」



    誰かに名前を呼ばれた



    反射的に振り返るが誰もいなかった



    代わりにいたのが



    「ね...こ?猫が喋ったのか?」



    猫だった



    「猫とは失礼にゃ!オラにもちゃんとにゃ前があるんだからにゃ!」



    にゃにゃうるさくてよく聞き取れねぇ



    『な』が『にゃ』に変わってるのか?



    なぜ、自分がこんなに冷静でいられるのか分からない



    「オラのにゃ前はウィラ!お前をスカウトしに来た!」



    この猫は何を言ってるんだ?



    「おい!バカ猫、スカウトってあれか?
    優れた人材を探して勧誘するとか言うあれの事か?」



    疑問に思うのは当然だと思う




    まず、猫が何のためにスカウトしてんだよ



    餌を確保する役目のスカウトだったら即辞退だな



    「バカ猫じゃにゃぁぁぁぁああああい!
    お前はあれあれうるさい!日本語が喋れにゃいのか!」



    「にゃにゃうるさいバカ猫に言われたくないな」



    「バカ猫って言うにゃって言ってるにゃ!」



    最後のにゃはおかしい...そこに『な』は付かないだろ



    「話が進まにゃい!お前のせいだぞ!」



    責任転嫁だな...バカ猫に反応しなければ話は進んだはずなのに



    「悪かったよ...で、何のスカウトだよ」



    1番の疑問を聞いてみた



    いや、もちろん猫が喋るのも疑問だけど



    それ以上に喋る猫が何のスカウトをしてるのか気になっただけだからな



    「気ににゃるか?教えてほしいか?」



    うぜぇ...語尾に『にゃ』が付いてたらちょっとは許せ...ないな



    「帰るぞ...これでも忙しいんだよ」



    俺がそういうとバカ猫改めウィラが慌て始めた



    「待って!言うから!言うから!」



    「なぁ...語尾に『にゃ』が付いてないと違和感しかないんだけど」



    「そんにゃ事言われてもオラには関係にゃい」



    まぁ、確かにそうなんだけどね



    「それよりもにゃんのスカウトか教える」



    ウィラはそういうと俺に近づき



    「オラの飼い主としてある学校に編入してほしい」



    うん...返事は一つしかないな



    「ご遠慮します」



    「にゃんでにゃぁぁぁぁああああ!」



    「おい!今、語尾が『にゃ』だっただろ!」
  3. 3 : : 2014/11/19(水) 13:07:39
    「口で言っても分からにゃいようだにゃ!」



    生意気な猫だな



    「こうなれば力づくで連れて行くだけ!」



    猫に力で負けるわけないだろ



    待てよ...まだ、聞いてないことがあるじゃねぇか



    「はっ!バカ猫...一つ聞きたい事があるんだが」



    そうだった...編入するかどうかはある“条件”さえクリアしてればいいだろ



    「聞きたいってにゃんにゃの?」



    にゃにゃうるさくてなんて言ったか分からなかったのは今は大事な事じゃない!



    「女はいるか?」



    「どちらかと言うとおんにゃの方が多い」



    これは返事は一つしかねぇ!



    「よし、編入しよう」



    「今の質問のどこに編入したくにゃる要素があったんだ!」



    うるせぇ!バカ猫に分かってたまるか!



    今まで男だらけの青春を過ごした俺の気持ちなんて



    そのせいで...いや、本当は違うけどね



    そのせいで俺は口が悪くなったんだ!



    うん...本当は違うけどね



    「まぁ、いいや...編入理由を教えてほしい」



    言葉の中に『にゃ』がないと違和感しかないな



    「なぜ、そんな事を言わないといけないんだよ...遅いけど学校ってどこだよ!てか、本当にあるか疑問なんだけど」



    「本当に学校はある!理由を言うのが編入の条件にゃのだ!」



    胸を張るな...蹴りたくなる



    と言うか猫が2足で立つんじゃねぇよ



    全世界に配信するぞ



    騙されたと思って言ってやるか



    別にそこまでして女子と関わりたいわけじゃないんだからね!



    「にゃんでお前は気持ち悪そうにゃ顔をしてる?」



    「気にするな...ただ、自分の新しい性格を開拓しようとしたら失敗しただけだ」



    「意味が分からにゃい」



    「そんな事はどうでもいい!編入理由だろ!編入理由は...」



    「うにゃ!」



    うにゃってなんだよ!鳴き声か?



    なんか、期待の眼差しで見られてるような



    その期待に乗ってやるか



    頼み事は断らない主義だ(女子が多いからに決まってるだろ)



    「欲望がダダ漏れにゃのに気付いてにゃいのか?あと、さっき断られたのはにゃんにゃんだ」



    こうして、俺は謎の学校に編入することが決まった
  4. 4 : : 2014/11/20(木) 13:15:32
    「もう、終わったなら帰っていいか?」



    「にゃにを言ってるんだ!今日からお前の家は魔法学院だ」



    魔法?魔法ってあれだろ



    魔の法を司るあれだろ



    うん...違うのは知ってた



    箒に乗って飛んだり、杖からあり得ないビーム的な破壊光線出すあれだろ



    「破壊光線出せるようになるのか?」



    「お前はいきなりにゃにを言ってるんだ」



    いや、俺はおかしい事を言ってないはずだ



    破壊光線なんて全男子が憧れる事だと思う



    いや、友達少ないから知らないけどね



    「魔法学院って魔法使いでも育成するのか?」



    「当たり前にゃ事を言うにゃ」



    あり得ない存在の猫に当たり前の事を普通の人間の俺に当たり前だと思うな



    喋る猫とかサーカスに売り飛ばしたら高値で売れるんじゃ...



    「んっ?じゃあ、なんで俺が選ばれたんだ?俺は魔法使いとかと一切関係ないぞ」



    「そんにゃ事はにゃい!お前の両親は魔法使いだったんだ」



    えっ?初耳なんですけど



    両親が魔法使いでした!って自慢出来るじゃん!



    俺、やったね!



    「そういえば、戒と静香はどうしたんだ?」



    戒と静香...俺のお父さんとお母さんだ



    「死んだよ...俺が小さい時にな」



    「すまにゃい...そんにゃ事ににゃったにゃんて知らにゃくて」



    ごめん...にゃにゃうるさくてシリアス展開に入れないんだけど



    俺のシリアス返してくれる?



    「で、どうやって学院に行くか教えてくれるか?」



    「うにゃ...案内する」



    「案内の前に魔法学院なのになぜお前の飼い主にならないといけないのか教えろ」



    みんな思うよな!だって魔法学院の動物を飼うって言ったら...


    魔法で動物を躾けるしか思い浮かばないからな!
  5. 5 : : 2014/11/21(金) 12:54:18
    「人間には魔法を使うために必要とされる『魔力』を秘めてる」



    な...に?ウィラが『にゃ』と言わないだと!



    『魔力』の事より『にゃ』が気になるのは俺だけじゃないはず



    「けど、人間は『魔力』を持っているだけで使えにゃい」



    えっ?マジで?使えにゃいの?



    動揺し過ぎて『にゃ』言葉が移った



    神童翔、一生の不覚!と思ってみる



    「だったら何を魔法学院では教えるんだよ」



    人間が魔法を使えないんだったら魔法学院では何を教えるか疑問過ぎる



    今更だけど猫が喋るのも不思議過ぎる



    「魔法に決まってるだろ!さっき魔法使いを育成する学院だと言った」



    矛盾してるの気付いてるか?



    「魔法が使えないのにどうやって魔法使いを育成すんだよ」



    「人間1人だけじゃ無理にゃんだ...そのためにオラ達が必要にゃんだ」
  6. 6 : : 2014/11/21(金) 14:35:17
    「猫が必要なのか?」



    どういう事だ?破壊光線使えるのは猫の方だと言うのか?



    くそ!破壊光線使いたかった!



    「表情がコロコロ変わるやつだにゃ!にゃんで悔しそうにゃ顔をしてるんだ」



    「破壊光線が使える猫に気持ちが分かってたまるか!」



    全世界の男子の夢を



    こんな喋る一人称が『オラ』のヘンテコな猫に取られるとか...



    「破壊光線なんて使えにゃい!と言うか魔法=破壊光線ってどんにゃ思考回路してるんだ!」



    そう言われるとそうだな



    破壊光線は魔法使いが使うと言うより



    ポケ○...これ以上は言えない



    「はぁ...めんどくさいから学院に着いてから魔法の事は話すことにする」



    猫に馬鹿にされた挙句呆れられるとか



    本当にサーカスに売ってやるぞ



    あと、本当に語尾に『にゃ』をつけてほしい



    違和感しかないな
  7. 7 : : 2014/11/22(土) 20:34:21
    「案にゃいするから付いて来にゃ」



    と言われて付いて行くこと30分



    知らない森の中に付いていた



    いや、怪しまなかったわけじゃないぞ



    10分ぐらい歩いた所では遠いんだなと思ったけど



    さすがに森に入った時点からおかしいと思い始めた



    と言うか俺の住んでた所は“東京”なんだけど



    こんな所に森なんてあったか?



    けど、今は猫に付いて行った方がいいと俺の本能が告げてる



    正直、今はふざけてる状況じゃない



    「歩いてる間暇だろうから魔法について教えてやらにゃい事もにゃい」



    なぜだろう...自然と身体が刑執行モードになったんだが



    今にも走り出して猫をシュートしそうだ
  8. 8 : : 2014/11/24(月) 04:30:48
    「あぁ...魔法の説明をしてくれ」



    猫をシュートするのは学院に付いてからでいい



    暇だから話も聞いてやる



    今日も絶好調だな...俺の捻くれた性格は



    「魔法は人間1人じゃ発動出来にゃいってところまで教えたにゃ」



    そうだったか?



    『にゃ』のせいで何も頭に入らんかったのは覚えてるぞ



    とか言ったら怒りとムカつきを込めた猫パンチが飛んで来そう




    愛と勇気だったら込めて殴ってもいいと言うわけではないぞ



    「確かそうだったな...破壊光線は猫も人間も使えない事も分かった」



    「魔法=破壊光線と思ってるやつは馬鹿にゃんじゃにゃいか?」



    そんな事を考える馬鹿は誰だよ



    と現実逃避を終えたところで



    「ウィラ、早く魔法について教えろ」



    冗談考えるのはここまでにするか



    「分かった...魔法の説明を歩きにゃがらする」



    「人間は『魔力』を身体に秘めてるだけで出す力はにゃいに等しい」




    「ないに等しいって事は少なからずあると言うことか?」



    『にゃ』言語を今からウィラ言語と名付ける



    ウィラ言語をマスターし始めてしまった



    「うにゅ...出す力を発動するには動物が必要にゃんだ」



    「猫の力が?」



    「猫とは限らにゃい!蛇にカラスの人間もいる」



    さっきから気になったんだが



    ウィラは人間を嫌ってるのか?



    人間と言う時に少しだけ嫌な顔をしてる気がする



    猫の嫌な顔なんて見たことないけど



    「魔法ってあれか?炎とか氷とか出すやつか?」



    「半分正解で半分不正解にゃんだ」



    半分正解で半分不正解はとか意味分からん



    中途半端な答えは嫌いなんだよな



    「どういうことだよ」



    「魔法の本質は動物の能力を使う事にある」



    ウィラ言語はあってもなくても違和感があるな



    「動物の能力を使うのか...」



    内心分かってないとか言えない



    正直に言うと恥ずかしいんだもん!



    「また、気持ち悪そうにしてるけどにゃんかあったのか?」



    「新しい性格は開拓するべきではないと言うことを学んだだけだ...気にするな」



    吐き気が...さっきの性格はツンデレの時の



    破壊力を超えたな...ある意味破壊力が凄かった



    「はにゃしを戻すからにゃ!」



    「あぁ...戻してくれ」



    俺もリバースしそう



    「例えば、バッタを飼ってる飼い主がいたらのはにゃしをする」



    『はにゃし』?『話』か!



    超難問だった...ウィラ言語一級取れるかも



    「飼い主はバッタの能力を使うとバッタのように高く飛べたり出来るようににゃる」



    マジか!?って事は俺は猫だから...



    猫パンチが出来る?



    怒りとムカつきを込めた猫パンチ!?



    意味なくね?動物をチェンジお願いします
  9. 9 : : 2014/11/25(火) 15:21:07
    はぁ...外れくじ引いた気分だ



    「動物には武器型や装備型があるんだ...オラは装備型だからにゃ」



    すみません...動物をバットにしたり



    ましてや動物をどう装備しろと言うんですかね



    グロいには事務所的にNGなんですけど



    事務所なんて入ってないだろと言うツッコミはスルーさせて頂きます



    「と言うわけなんだが」



    「どういうことにゃんだ」



    ダメだ...この猫喋る以外に能力持ってない



    心読めるかもと思った俺が恥ずかしい



    「動物をどうやって装備しろと言うんだよ」



    「話すより実際にやった方が早いと思うから試さにゃいか?」



    マジか...装備ってあれか?ウィラを頭に乗せればいいのか?



    「失礼するぞ」



    くぅ〜!ちゃんと断りを入れるとかカッコいい!



    そこに痺れる憧れる!



    自分で言ってて悲しいわ...



    「うにゃ」



    了承を得たところで頭に乗せるか



    「にゃにゃ!?どこを触ってるんだ!」



    どこって前足の付け根ですけど



    暴れるな!落とすだろ!



    投げるぞ!



    おし!頭に乗せることに成功したぜ



    「...........何も起きないぞ」



    「......頭に乗せればにゃにか起きると思ってたのか?にゃわけにゃい」



    じゃあ、どうやって装備しろと言うんだよ
  10. 10 : : 2014/11/26(水) 15:39:30
    「手をオラの目の前に持って来てくれるだけでいいにゃ」



    動物の目の前に手を出すのは抵抗が...



    別に怖いわけじゃないぞ!



    小学生の時に犬を撫でようとした時に噛まれてトラウマになってるだけだからな!



    ちなみに犬種はチワワだったな



    「早くしにゃいか!」



    大丈夫だろ...さすがに噛みはしないよな



    俺は馬鹿猫を信じてるぜ!



    「ほらよ」



    「うにゃ!それじゃあ...ガブ」



    んっ?なんか、人差し指に痛みが



    あはは...馬鹿猫は何を噛んでるんだ?



    現実逃避してる場合じゃねぇぇぇえええ



    「痛いぃぃぃぃぃいいいいい」



    なんで噛んでるんだよ!



    馬鹿猫って言ったから怒ってるのか!?



    謝るから離せ!



    あれ?なんで、馬鹿猫が光ってるんだ!?



    馬鹿猫だけじゃない!?俺も光ってる



    進化か!進化しちゃうのか!?
  11. 11 : : 2014/11/28(金) 04:30:22
    光が収まって来た?



    光を見続けたから目が眩む



    『これが魔法にゃんだ』



    これが魔法?何も変化なさそうだぞ?



    『変化はしてる!気付いてにゃいだけ』



    気付いてないだけって...んっ?



    今、俺は言葉を口に出したか?



    『口に出してはにゃい...お前とオラは今は文字通り一心同体にゃんだ』



    あはは...冗談はやめろよ



    本当に一心同体になってたら俺の心読まれるって事だろ?



    『そうだにゃ』



    そうだったら悪口もバレてると言うことじゃないか!



    だったら口に出して罵倒する



    『まず、考えにゃいと言う選択肢はにゃいのか?』



    あっ!これはマジでバレる系だな



    毒舌30%OFFで行くか



    『毒舌は0%でお願いしたいところにゃんだけど』



    それは出来ない相談だな



    俺の個性がなくなる!



    と言うかさっきから気になったんだけど



    馬鹿ね...危ねぇ!ウィラの声が脳に直接入って来てるような気がするんだけど



    すごく気持ち悪い



    『今、オラはお前に装備されてる状況だからにゃ...話しかけるとにゃると頭に直接信号を送って話しかけてる感じにゃんだ』



    今の説明で分かったのは俺には全然分からんと言うことだな



    『..............』



    ウィが喋らないのは呆れてるからではないと信じたいな



    もし、呆れられてたら自殺もんだぜ!



    『そんにゃ事はどうでもいいから早く自分の姿見たらどうにゃんだ?』



    いや、正直言うともう慣れたんだけど見たくないんだよね



    信じたくない事があるんだよ



    『信じたくにゃい事?』



    そうだ!信じたくない事だ!



    まず、体形が違うんだよ



    ガチムチになったとかじゃないぞ



    反対にスリムになったんだ



    “くびれ”が出来るくらい



    『スリムの方が動きやすいじゃにゃいか』



    俺が言いたいのはそういう事じゃないんだよ



    「にゃんで俺がおんにゃににゃってんだ!」



    そして、ウィラ言語になってるか説明プリーズ
  12. 12 : : 2014/11/29(土) 07:05:37
    おかしいだろ!俺は男だぞ!



    男だよな...あれ?男だったけ?



    『にゃんで少しづつ自信をにゃくしてるんだ』



    いや、普通に考えて男が女に変わることなんてあり得ないだろ



    トラ○るじゃあるまいし



    『何を言ってるのか分からにゃいがおんにゃになった理由はオラがメスだからにゃんだ』



    もう一度言ってもらっていいか?



    誰が女だって?自分をオラとか言う馬鹿猫が女とか言うなよ



    『失礼にゃ!オラはおんにゃだ!』



    oh...世も末だな



    『それはどういう意味にゃのかは聞かにゃいでおく』



    それはありがたいな



    で、なんで馬鹿猫が女だと俺が性別変化すんだよ



    『オラも詳しくは知らにゃい...と言うか性別変化したのはお前が初めてにゃんだけど』



    マジか...じゃあ、口調が変わったのは?



    『多分、お前は能力を引き出すのが人より優れてるんだと思う』



    ウィラ言語が崩壊したのは俺はもうつっこまないぞ



    『ウィラ言語ってにゃんにゃんだ!』



    頭に響くので叫ぶにはご遠慮ください



    能力を引き出すのに優れてるとかあるのか?



    『運動が得意にゃ人間と苦手にゃ人間がいるのとおにゃじで能力を引き出すのにも得意不得意にゃ奴がいる』



    どうでもいいけどさ!ウィラ言語がうるさいんだけど!



    俺じゃなかったら『おにゃじ』が『同じ』って解読出来なかったからな!



    『そんにゃ事を言われても変えようがにゃいんだからしょうがにゃい』



    まぁ、俺が性格直せって言われても直せないしな



    と言うか女のなった事と



    誠に遺憾ながらクソ言語を無理矢理に話す事になった以外に変化ないんだけど



    『後者を凄く嫌がってる意味が分からにゃい...変化が感じられにゃいなら試しに走ってみればいい』



    走ればいいのか?



    正直言って俺はウサ○ン・ボル○より速いぞ



    たまにいるよな...速くもないくせに背伸びするやつ



    『1人コントしてにゃいで走ってみて』



    今の言葉使いは女みたいだったぞ



    その言葉使いだったら可愛いな



    『余計にゃお世話だ!早く走れ!』



    分かった!走るから叫ぶな!
  13. 13 : : 2014/12/01(月) 02:38:58
    よし、走るか!



    50m走9秒台を舐めるなよ



    『それはボ○トの100mと同じくらいじゃにゃいか?』



    静かにしようね...今から走るから



    神童行っきまーす



    俺はいつも通りに踏み込んだはずなのに



    7m離れていたであろう木が目の前に!



    『お前はにゃんで実況してるんだ』



    「そんにゃ事はどうでもいいから早く助かる方法教えてぇぇぇぇええええ」



    このままじゃ木にぶつかるだろうが!



    『身体を捻れば避けれるんじゃにゃいか?』



    おぉ!捻るのか!やってみるか



    ....あれ?いつも2倍近く回ったような



    『猫は人間より柔らかいらしいからにゃ』



    へぇ、そうなのか...神童の知識が3上がった



    神童は捻じるを覚えた



    『と言うか、受け身取らにゃくていいのか?』



    はぁ?すっかり忘れてたけど空中でした



    「捻じったままじゃ受け身取れねぇぇえええ」



    『木は通り過ぎたんだから元の体制に戻せばいいじゃにゃいか?』



    そうだった!猫は空中で体制を変える事も出来るって聞いたことあるな
  14. 14 : : 2014/12/02(火) 14:44:42
    ふぅ...助かった



    これが魔法なのか?思ってたのと違うな



    炎とか水とか操るのかと思ったぜ



    『魔法はそこまでは万能じゃにゃいからにゃ...それより、早く学院に行くんだ!』



    そこまで焦らなくても



    『時間にゃいに帰らにゃいと精神的に殺される!』



    どういう意味?精神的に殺される?



    オカマに囲まれてオモチャにされる!?



    それだけはご勘弁を!



    『学院までの道順は教えるからオラを装備したまま走るんだ!』



    なんで!?この格好で走るんだよ!



    身体見たら結構恥ずかしい格好なんだけど



    へそ出してるんですけど



    しかも、手が猫の手!ペットボトルも持てねぇ!



    『精神的に死ぬよりマシだと思わにゃいか?』



    どっちにしろ精神的に死ぬわ!



    『もう、オラが身体を動かすからにゃ!』



    そんな事も出来るのか!?



    本当に勝手に身体が動く!
  15. 15 : : 2014/12/04(木) 04:09:05
    走り始めて5分しか経ってないけど



    建物が見えてきたな...まさか、あれが魔法学院か?



    『そうだにゃ!あれが魔法学院にゃんだぞ!』



    へぇ〜そうなんだ



    『どうでもよさそうだにゃ』



    正直、どうでもいいんですけど



    俺はそれよりもこの格好をどうにかしたい!



    『10分経ってば自動的に装備は解除されて元に戻れるはずにゃんだけど』



    けど!?けどって何かあるのか!



    『性別転換するほど引き出す能力が高いとにゃると...時間が人より長い可能性がある』



    それだけは困る!こんな格好を10分だけでも無理なのにそれ以上って!



    『もうそろそろ、校門に着くぞ』



    やめてぇぇぇええええ



    この格好のまま入りたくない!



    無情にも俺が校門に近付いていた



    校門に入ろうと言うところで身体が後ろに飛んだ



    「どうかしたのか!?」



    『前を見たら分かる』



    神童が目の前を見るとさっきまで神童が立ってた場所が凍っていた



    なるほど、滑ったから後ろに飛んだんだな



    『お前は馬鹿にゃのか?今は夏にゃのに凍ってる場所があることに疑問を持たにゃいのか?』



    .......分かってたよ!ただ、ウィラがそこに気付くか試しただけだぞ



    『............』



    やめて!無言が1番辛いから!
  16. 16 : : 2014/12/06(土) 03:14:42
    でも、そうなるとなんで凍ってるんだ?



    『それはだにゃ...多分、後ろにいるやつがやったんだ』



    えっ?後ろ?



    後ろって...木に顔面をぶつけた馬鹿な男しかいないけど



    しかも、変なスケボーに乗ってるぞ



    『あいつは、氷上 透《ひょうじょう とおる》ペンギン使いの装備型お前と同い年のはずにゃんだ』



    「痛た...かっこ良く登場するつもりだったのによ」


    氷上 透が額をさすりながら神道 翔の方を見た



    俺の身体にスケボータックル食らわせようとしたから罰が当たったんだな!



    『いつも、氷上はあんにゃ感じにゃんだけど』



    なるほど、ドジっ子か



    ドジっ子スキルは女が持ってこそいい味が出ると俺は思うんだが



    ウィラはどう思う?



    『正直、どうでもよくにゃいか?それより、戦いの最中に敵から意識を外すにゃんて余裕だにゃ』


    神道が氷上に注意を向けると

    氷上はスケボーで“滑って”猛スピードで迫ってきた



    おい!?なんで、地面をスケボーで滑れるんだよ!



    『よくスケボーの先端を見れば分かるはず』


    スケボーの先端にはくちばしのようなものが付いていた

    そのくちばしから出る謎の光線が地面を凍らせていた



    あれって冷凍ビーム!?超かっけ!



    ってちょっと待てぃ!


    猛スピードで迫ってきた氷上を飛んで避けて



    「避けるなよ!痴女!」



    「誰が痴女だ!にゃりたくてこんにゃ格好してんじゃねぇんだよ!あと、黙れ!俺は今から大事なはにゃしをウィラとしにゃいといけねぇからさ」


    氷上は神道の言葉に若干怯み大人しくなった



    『はにゃしってにゃんだ?』



    率直に聞くぞ!あいつ、氷操ってるけどどういう事だよ!



    そこまで、魔法は万能じゃないんだよな



    『正直にはにゃすから落ち着いてはにゃしを聞くんだ』



    ウィラ言語が俺をおちょくってるようにしか思えねぇ



    『魔法には分類があって『氷』、『炎』、『雷』、『水』、『土』がある』



    『魔力の質によって操れるものが変わる...生まれた時に分類は決まる!氷上は『氷』にゃんだろう』



    にゃんだろうじゃねぇよ!



    だったら俺にも魔法は使えるということだよな!



    『それが、お前の魔力からはにゃんの分類にも属していにゃい事が分かった』



    つまり、どういう事だよ



    『お前は、魔法が使えない異質の魔法使いと言うことだにゃ』



    「嘘だろ...嘘だと言ってくれ」
  17. 17 : : 2014/12/09(火) 04:51:41
    『嘘じゃにゃい』



    それって落ちこぼれと言うことじゃないか?



    『まぁ、そうにゃる...もうそろそろ、魔力切れだ』



    魔力切れってどうなるんだよ



    『男に戻れるだけだ...服とかも元通りににゃるから安心しにゃ』



    そうじゃなくてな...氷上はどうすんだよ



    こんな、へっぽこ魔法でも装備してないと勝てないだろ



    『お前、怒ってるのか?子供みたいにゃやつ』



    起こってねぇし!ただ、がっかりしてるだけだ!



    『そうか?まぁ、氷上だったらもう攻撃してこにゃい...お前がオラのにゃまえを言った時点で編入生と把握してるはず』



    はずとか安心出来ねぇ!
  18. 18 : : 2014/12/10(水) 06:25:43
    ウィラの言ったとおり氷上は攻撃してこなかった

    それどころか、土下座までしてきた



    「本当にごめん!侵入者かと思ってよ」



    侵入者って...森の中にあるいかにも化け物が出そうな学校に入ろうとする馬鹿はいないね



    俺だったら絶対に入らないな



    別に幽霊が怖いわけじゃないんだから!



    「どうかしたか?なんか、気持ち悪そうな顔してるけど」



    「違うんだ...俺の学習能力のなさにがっかりしてるだけだ」



    「気にする事にゃい...ただの馬鹿だから」



    この馬鹿猫は失礼なことを言いませんでしたか?



    ストレートな侮辱が1番心にくるんですけど



    「俺は氷上 透だ!君は?」



    名前を聞かれたら答えてやるしかないな



    「俺は神d 「こいつは天丼だからにゃ」



    「一文字違うだけで美味しそうな名前に!?」



    こいつ、脳内で会話してる時の恨みを晴らしにきてやがる



    俺は屈しないぞ!こんな、馬鹿猫に負けてたまるか!



    「じゃあ、荷物を置いて学園長にでも挨拶に行こうよ」



    「俺、荷物持ってないんだけど」



    「....にゃんで、荷物持ってにゃいんだ」



    おい、馬鹿猫!目線逸らすんじゃねぇ



    どっかの珍種猫が急かして準備する前に連れ出したからだろ



    準備するから帰るって言っても「着替えだったら学園にあるんじゃにゃいか?」って言ったのはどこの猫だよ



    「そんにゃ事より学園長に挨拶するぞ」



    「そんな事じゃねぇだろ!?」
  19. 19 : : 2015/01/09(金) 06:09:48
    俺は帰ろうにも帰り道が分からないから馬鹿猫の後を追って学園の中を歩いている


    俺の前を歩いている猫という皮を被った悪魔をゴミ箱にダンクしたい気持ちでいっぱいです


    それとさっきから同情の眼差しで見てくる氷上が鬱陶しい


    氷上はよく見るとイケメンだった



    「なんで、俺は恨めしそうな目で睨まれてるの?」



    別にイケメンが恨めしいわけじゃないぞ


    イケメンで魔法が使える氷上が恨めしいだけだからそんな構えるなよ


    グーパンしちゃうぞ☆



    「次はにゃんで気持ち悪そうにゃ顔をしてるんだ」



    「聞かないでくれ...思い出したくない」



    けど、今回の攻撃は最小限のダメージで済んだのが幸いだな


    そんな事を考えてたらいかにも偉い人がいるであろう扉の前で止まった



    「ここが学園長がいらっしゃる部屋だよ」



    学園長って嫁にしたくないランキング(学校編)で第一位を取るぐらいの関わりたくない人種なんだけどな


    今俺は全国の校長もしくは学園長を敵に回したな


    全国の校長もしくは学園長かかって来いや!!



    「お前はさっきから一人でにゃにをやってるんだ」



    「反対に聞きたいんだが俺は何をしてた?」



    「自分でにゃにをしたか分からにゃいにゃんてお前は末期だにゃ」



    その言葉はな!!!よく言われます!



    先生と親に言われた時は少し傷付いたわ!
  20. 20 : : 2015/01/14(水) 11:22:28
    「あの...もう、開けていいかな?」



    氷上が凄く困ってるだろ


    決して俺のせいじゃないけどね



    「いや、今回はお前のせいだと思うけどにゃ」



    「えっ?俺、声に出してたか?」



    「お前は顔に出やすいからにゃにを考えてるか分かり易い」



    顔をジロジロ見られたら照れちゃう///


    .......うん、俺って学習能力ないな



    「もう、入るよ」



    「入ろうぜ」



    氷上が学園長室の扉を開けた


    嫁にしたくないランキング(神童 翔調べ)1位のいるであろう部屋に入るための扉の向こうにいたのは



    「やっと来たのぅ」



    見た目年齢14歳ぐらいの女の子だった



    「俺と結婚してください」



    そして、俺は当然のように婚約を申し込んだ


    俺は当然の事をしただけだ!


    この目の前の女の子が可愛いのが悪い
  21. 21 : : 2015/01/20(火) 23:39:41
    その可愛い女の子の手を両手で優しく包み込もうとしたところで背中に衝撃が襲った



    「お前は学園長様ににゃいをやってるんだ!」



    「俺は悪くない!可愛い女の子がいたら有無を言わせず告るのが俺のやり方だ!」



    それが学園長.....学園長?


    学園長ってババアじゃないのか?


    どう見ても14歳ぐらいの女の子じゃ



    「会ってすぐに告白されたのは初めてじゃな」
  22. 22 : : 2015/02/02(月) 03:38:34
    その見た目に似合わない言動


    おいおい、マジかよ


    見た目美少女中身ババアって一番タチが悪いだろ



    「何か、失礼な事を考えてなかったかのぉ」



    「いや、ババアかよとしか思ってないぞ」



    「それを失礼な事を考えてると言うんじゃないかのぉ」



    なんで、ちょっとキレ気味なんだよ


    意味分かんねぇ
  23. 23 : : 2015/05/31(日) 23:51:59
    「はぁ...お前の失礼さは底を知らにゃいにゃ。」



    こいつの失礼さも底を知らないのな。


    てか、目の前には中身ババアの少女と喋る猫にいきなり襲ってきたはずのイケメンとそのペットのペンギン...


    この部屋おかしいことになってるよな。


    異世界にでも俺来ちゃったのか?
  24. 24 : : 2015/06/03(水) 04:45:41
    「まぁ、こんな元気な新入生が来たことは嬉しいことじゃぞ。しかし、ウィラが選んだのがこんなのとはのぉ...」




    おい、BBA。失礼なこと言ってんじゃねぇぞ!!!!


    こんなのってなんだよ!!高校でも残念系イケメンって評判だったんだからな!!!!




    「まぁ、相棒は巡り合うものじゃから...こんなのでも選ばれし者なのかもしれんのぉ。」



    「身にゃりは残念だけどオラが選んだ飼い主だから大丈夫。かにゃらず、役に立つ。」





    褒められてるか、微妙なラインで素直に喜べない。



    学園長の前でもウィラ語絶好調じゃねぇか。やったな。





    「そうじゃな...氷上や、彼に学園の中を案内してやってくれないかのぉ。」



    「はい、分かりました。」





    こうして、俺抜きで話は進むのであった。

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著者情報
agi9717

少女愛好家連盟会長

@agi9717

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魔法使いと動物と異質の学校 シリーズ

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