この作品は執筆を終了しています。
エレン「アツ〜イ鍋!」
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- 1 : 2014/11/17(月) 23:46:01 :
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あるゲームのパロディです
超短編です
キャラ崩壊注意
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- 2 : 2014/11/17(月) 23:47:02 :
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〜旧調査兵団本部食堂 夕食時〜
エレン「……」
グツグツ グツグツ
リヴァイ「……」
グツグツ グツグツ
オルオ「……」
グツグツ グツグツ
ペトラ「そろそろね……」
グツグツ グツグツ
エルド「……」
グツグツ グツグツ
エレン「あの……」
グンタ「静かにしろ」
グツグツ グツグツ
エレン「はい……」
グツグツ グツグツ
鍋の煮えたぎる音のみがただひたすら響き渡るー
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- 3 : 2014/11/17(月) 23:50:42 :
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エレン「(なんだこの緊張感…)」
エレン「(久々に鶏肉に豚肉、卵が手に入ったからと、豪勢な夕飯を作ろうとペトラさんが張りきって……)」
エレン「(野菜もふんだんに使った煮込み鍋を作っていた…)」
エレン「(全員で6人なのに対し、ゆうに10人前もある鍋…)」
ペトラ『〜♪』
エレン「(最初あった俺とリヴァイ班のわだかまりも消えて、一緒に鍋を囲えるなんて)」
エレン「(率直に嬉しかった……)」
エレン「(オルオさん達も冗談を言ったり、俺のことをからかって来たり、ウキウキしていたように思う)」
オルオ『おいガキンチョ、俺の女房が作った鍋だ。あまりかき込んで舌を火傷するんじゃねぇぞ』
ペトラ『オルオなんて舌火傷しまくって餓死すればいいのに』
エレン「(楽しかった……)」
エレン「(……リヴァイ兵長のあのひと言があるまでは)」
グツグツ グツグツ
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- 4 : 2014/11/17(月) 23:58:22 :
リヴァイ『お前ら、今日は無礼講だ』
リヴァイ班一同『!!?』
エレン「(それからこの空気の変わりよう)」
エレン「(みんなおし黙って鍋を一点に見つめ…いや、睨みつけている)」
グツグツ グツグツ
リヴァイ「ペトラ」
ペトラ「!……フタを、外します」
リヴァイ「外した時が合図だ」
リヴァイ班一同「!!!」 ゴクリ
エレン「!?……あの「エレン」」
エレン「ペ、ペトラさん?」
ペトラ「私たちを信じて…」 スッ
ペトラがフタに手を伸ばす
全員が箸(東洋の食器)を手に持ち準備を、呼吸を整えた
エレン「(まさか…鍋の中に…密かに変な具が混ぜられたのか?訓練の一環か!?)」
グツグツ グツグツ
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- 5 : 2014/11/18(火) 00:16:53 :
かくして
カパッ
フタは外されたー
エレン「!?」
グツグツ グツグツ
エレン「(あれ、普通だ……!!??)」
フタが外れ、鍋の蒸気が…香りが一同を包み込む……その刹那!!!
リヴァイ「フッ!」 ヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイヒョイパクッヒョイヒョイパクッヒョイヒョイパクッヒョイヒョイヒョイ
オルオ「オラッ!」 ヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイヒョイパクッ
ペトラ「はっ!」 ヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイヒョイパクッヒョイパクッ
グンタ「ヨッ!」 ヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイヒョイヒョイパクッ
エルド「おうっ!」 ヒョイヒョイパクッヒョイパクッヒョイパクッヒョイヒョイヒョイパクッ
エレン「え、ちょ、は、はえぇ!」
エレン「(は、箸捌きがはえぇ!残像しか見えねぇ!!)」
エレン「(特にリヴァイ兵長!!ダントツ速い!!!)」
エレンが心の中で叫ぶ間にもどんどん鍋の具が減っていくー
鍋「ノコリ サンブンノニ」 グツグツ
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- 9 : 2014/11/18(火) 00:21:41 :
エレン「お、俺も……うっ!!?」
エレンが箸を具にのばそうにも、あまりにリヴァイたちの箸さばきが速く、手が出せない!無理に入れても弾かれてしまう!
オルオ「どうしたパクッ ガキンチョモグ 食わねぇのかハフハフ」 ヒョイ
ペトラ「オルオパクッ 舌をモグ 噛まないなんてハフ やるじゃないハフハフ」
エルド「相変わらずモグ だなハフ 二人ともパクッ」
グンタ「お前らパクッ ツバはハフハフ 飛ばすなよモグ」
リヴァイ「パクッ モグモグ パクッ モグモグ パクッ モグモグ」 ヒョイヒョイ
エレン「このままじゃ駆逐される!?…具が……ひとつ残らず!!」
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- 25 : 2014/11/18(火) 00:41:29 :
エレン「(喋っている隙に……くっ!?)」
現実はそう甘くない
みるみる具が減っていくー
鍋「ノコリ サンブンノイチ」 グツグツ
エレン「(そうか!無礼講の意味がやっとわかった!)」
エレン「(後輩が先輩に気をつかわなくていいという意味だけじゃない!)」
エレン「(その逆、先輩が後輩に対して気くばりをしなくていいという意味でもあったんだ!!)」
ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイモグモグウメェ
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- 26 : 2014/11/18(火) 20:55:30 :
エレン「(それにしても速すぎる!これがリヴァイ班!調査兵団の精鋭か!!)」
エレン「(チャンスをものにしないとひと口も食べられない!)」
リヴァイ「!」 ツルン♪
リヴァイ班「!?」
エレン「!?」
エレン「(あ、あの兵長が……ゆでタマゴを掴みそこねた!!)」
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- 27 : 2014/11/18(火) 21:36:41 :
- 滑った勢いで少し宙に浮くゆでタマゴ
そこを先輩方が襲いかかるッ!
ペトラ「エイッ!」 ツルン♪
オルオ「くそッ!」 ツルン♪
グンタ「ちぃッ!」 ツルン♪
エルド「クソタマゴめ!」 ツルン♪
果敢に挑むもタマゴは掴めずじまい
掴みそこねたタマゴはどんどん宙に上がっていくー
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- 28 : 2014/11/19(水) 01:02:11 :
エレン「今だッ!!」 バッ!
エレンはすかさず立ち上がり、ゆでタマゴに箸ではさみにかかる!
箸はゆでタマゴのバランスの中心を捉えているはずだ!これで掴めないはずがないッ!!
エレン「もらったぁ!!」
遂にタマゴを箸で掴んだーーーと思った瞬間!!!
プスリ
エレン「!!?」
リヴァイ「……」 パクッ
リヴァイの箸はエレンより先にゆでタマゴを真下から突き刺していた
エルド「宙に浮くタマゴを正確に射抜くとは…」
リヴァイ「ほう…悪くない」 モグモグ
エレン「」 ガクリ
エレンの心は今にも折れてしまいそうだ
エレン「ぐ……こうなったら食べ忘れの具を見つけてやる……」
鍋「ノコリ ワズカ」 グツグツ
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- 29 : 2014/11/19(水) 23:41:49 :
エレン「(一段落したのか先輩たちの動きが鈍っている…あれだけ食べればなるか…)」
エレン「(!?…芋を見つけたぞ!)」
エレン「(気づかれないように…そ~っと)」
「窓の外に巨人が!!」
エレン「え!!!」 クルっ
エレン「……いない」
クスクス
エレン「(!!?もしかして……はめられたのか!?)」
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- 30 : 2014/11/21(金) 00:16:28 :
エレン「(芋が…取られちまったのか!?そんな…お、俺の……)」
エレン「俺のいもぉぉおおおおおおおおおおおおッ!!!!!」 クルッ!!!
エレン「……お?」
鍋「グガ ハンブンマデ カイフク!」 グツグツ
エレン「鍋の具が増えてる!!?」
リヴァイ「…」
オルオ「…ククッ」
ペトラ「クスクス」
エルド「…」 ニヤッ
グンタ「…」 プルプル
エレン「え?…え?……ええぇぇぇぇええ!!!??」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
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- 31 : 2014/11/21(金) 00:46:06 :
ー
ーー
ーーー
ーーーー
ーーーーー
エレン「ごちそうさまです!」 ホクホク
オルオ「随分急いで食ったなガキンチョ」
エレン「だって、またイタズラされるかと思うと…」
エルド「確かに、あれはやり過ぎたかな」
グンタ「俺も調子に乗りすぎた」
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- 32 : 2014/11/21(金) 01:02:38 :
ペトラ「でも、最初に言ったじゃない。『私たちを信じて』って」
エレン「それにしたってあの具をさらうスピードは異常ですって!俺、完全にのけもの状態でしたよ!?」
ペトラ「そこは私たちが悪かったわ、ごめんなさい」
エルド「だが、ちゃんと隠していた具を鍋に戻したんだ。許せって」
エレン「あ、いえ。許せだなんて自分はー」
リヴァイ「…もういい、俺は先に部屋に戻るからお前らで鍋の残りを片付けろ。食べ残しは承知しねぇぞ。」 ガタッ
一同「はい!」
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- 33 : 2014/11/21(金) 23:54:25 :
バタンッ
ペトラ「でもせっかくの『無礼講』だったのに、兵長に全然かなわなかったなぁ」
エレン「え?」
エルド「『無礼講』っていうのはな、兵長に遠慮なしに具を奪って良いという意味なんだ」
オルオ「だが兵長はまだ半分の力も出していなかった」
エレン「なんでわかるんですか?」
オルオ「フッ、エレンよ…何故かわかるか?それは俺の「兵長は本気を出した時周囲に風が吹き荒れるの」」
エレン「ほ、本当ですか!?」
グンタ「1回しか見たことないがな」
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- 34 : 2014/11/23(日) 12:55:12 :
エルド「さっき兵長がタマゴを滑らしたのも、俺たちの実力を見るためにワザとしたのかもしれないな」
エレン「兵長も気を配ったり大変なんですね」
オルオ「知ったような口を聞きやがって」
ペトラ「次回の鍋も楽しみね!」
エレン「はいっ!」
オルオ「言っとくが悔しいからって巨人化するんじゃねぇぞ?」
エレン「し、しないですよ!」
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- 35 : 2014/11/23(日) 13:26:44 :
ここから若干ネタバレ注意
〜物陰〜
???「これは良いことを聞いたよ…」
???「鍋を利用すればエレンを壁外調査の前に連れ去ることができるかもしれない」
???「後で二人に報告しよう」
???「しかし、調査兵団の連中がかなりの鍋好きとはね……」
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- 36 : 2014/11/23(日) 13:31:49 :
次回、進撃の巨人!!
壁外調査の前日に突然始まった鍋の食事会!
エレンを取り巻く陰謀!
アニ「ほら、この部屋にチーズを使った特製の鍋があるから入りな」 チョイチョイ
人類最強と謳われるリヴァイの前にライバル現わる!
リヴァイ「チッ…テメェなんざクソ飯でも掻き込んでろ」
そしてなぜか狂うミカサ!
ミカサ「あぁ、エレン!生きていたのね!!」 ダキツクッ
ジャン「俺は死に急ぎ野郎じゃねぇんだが…///」
乞う、ご期待!!
サシャ「いやぁ、お馬さんも美味しそうですねぇ♪」
馬「!??」
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- 37 : 2019/11/24(日) 07:09:31 :
- ミカビッチ死ね
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