この作品は執筆を終了しています。
男「やめろ…やめるんだ……!!」
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- 1 : 2014/11/17(月) 00:41:26 :
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あるところに平凡な高校生が居た。
彼は平凡な日常に満足していたし、これ以上のことを望んでもいなかった……。
だが、ある日。
彼は絶望に叩き落とされることになる。
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- 3 : 2014/11/17(月) 00:48:51 :
それは彼が仲間と自室で寛いでいた時だ。
二人は楽しく談笑していた。
彼は思わず呟く。
男「……こんな時間が、いつまでも続けばいいんだが」
仲間…女は表情が曇る。
女「……っ」
女は下を俯いてしまった。
それを心配に思った男は声をかける。
男「おい、どうかしたのか?」
女「…ごめん、ごめんねっ……!」
女は突如として泣き出した。
それを合図とするかのように
何処からとも無く謎の男が現れる。
謎の男「…ハッ、情けねえ」
謎の男は女を一瞥するとそう吐き捨てる。
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- 4 : 2014/11/17(月) 00:57:55 :
- 男は突然現れた謎の男を目の当たりにして困惑した。
なんだコイツは……?
誰なんだ……?
と。
男「おい、お前は誰だ」
謎の男は少し間を置いてから返す。
謎の男「…すぐわかるさ」
男は泣いていた女のことが気にかかり、女を見た。
瞬間、驚愕。
なんと女の体が透け始めているではないか。
男「お、おい。女?」
女「ごめんね……もう私は行かなくちゃいけないんだ」
状況が掴めない。
男はまるで訳がわからなかった。
謎の男「…お前は十分にやってくれたよ」
謎の男「俺に任せろ」
謎の男はさっきとは打って変わって少し優しい声色で女に話し掛ける。
女は小さく頷くと男に向き直った。
女「男…私が居なくても、きっとあなたなら乗り越えられる。」
女「私、信じてるから。」
その言葉を最後に
女は完全に消滅した。
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- 5 : 2014/11/17(月) 01:04:28 :
- 男「女…女ああああああああ!!!」
男の脳裏に様々な言葉が過る。
まだ女とは一緒にいたかった。
いや、一生を共にしたかった。
俺は、あいつが―――――。
謎の男「感傷に浸っているところすまんが、さっさと動いてくれ」
男「……。」
謎の男「お前は動かなくちゃならない。さあ。」
男「やめろ……」
謎の男「俺だって好きでやっているんじゃない。我慢してくれ」
男「やめてくれ……!!」
瞬時、男は全てを理解した。
この謎の男の名を。
女が突如消えた理由を。
男の顔が絶望に染まる。
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- 6 : 2014/11/17(月) 01:13:21 :
謎の男「……俺のことを理解したようだな」
謎の男「ならば行くぞ。」
男「嫌だ……嫌だ……!!!」
男の声が半ば悲鳴のようになる。
謎の男「観念しろ…お前は…」
男「やめろ…やめるんだ……」
謎の男「学校に行かなくてはならない!!!」
男「月曜日いいいいいいい!!!」
男「嫌だああああああ!まだ家にいたいいいいいい!日曜日と結婚したいいいいい!!!!!!」
月曜日「うるさい!!」
謎の男…改め月曜日の鉄拳が男の頭に当たる。
男「へあっ……」
月曜日「さあ、学校だ。」
月曜日は男を引き摺り学校へ連れて行った。
月曜日「休みは終わりだ、働け!」
――――月曜日は、全人類に等しく訪れる。
fin
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- 7 : 2014/11/17(月) 01:16:05 :
月曜日、恐ろしいですね。
因みに女は日曜日でした。
目を通していただきありがとうございます。
では、またどこかで。
ムーブ
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- 8 : 2015/08/17(月) 11:29:08 :
- シュールでとても面白いです!
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