ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

狛枝「キミはキミだよ」

    • Good
    • 8

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/11/14(金) 00:13:24
    皆さんおはこんばんにちは!

    たけのこまんじゅうでございます!

    さて、シリーズ5作目です…!

    あ、まだまだ続きますのでもうしばらくお付き合いくださいませ…


    今回のssにてやっと物語の折り返し地点に突入いたします

    今まで微妙にはってた伏線(え?)とか謎(は?)とかバンバン明かしちゃう(予定)です!

    予定です!


    ……あ、スレ立てただけですごめんなさい

    更新は恐らくまだ先になります。

    近況が落ち着き次第更新をしていくつもりですので、もうしばらくお待ち下さい…
  2. 2 : : 2014/11/14(金) 16:21:45
    期待です!!
    伏線回収やったー!!
  3. 3 : : 2014/11/15(土) 19:37:05
    期待だぜ‼︎
  4. 4 : : 2014/11/15(土) 20:32:03
    期待!
  5. 5 : : 2014/11/29(土) 01:18:27
    >>2
    >>3
    >>4

    みなさんコメントありがとうございます!
    やっとこさ始めることができます…

    それでは、書いていきますね!!!
    なお、更新はナメクジです
  6. 6 : : 2014/11/29(土) 01:38:42


















    「……」ピラッ



    『苗木誠殿
    貴方を希望ヶ峰学園に 【超高校級の幸運】 として招待いたします』




    ついにきた…


    これで全て終わる




    苗木「……終わらせてみせる」
























    ボクは苗木誠

    超高校級の幸運さ


    今日は初めて希望ヶ峰学園へ登校するんだ!

    一体どんな学校生活になるかな?

    楽しみだよ!























    なんてね


    苗木「…行こう」



    ボクは校門へ足を踏み入れた

    新しく始まる生活への

    期待も不安も楽しみも

    全て















    今のボクには関係のないことだ
  7. 7 : : 2014/11/29(土) 10:08:58





































    ワイワイガヤガヤ…


    江ノ島「…な・え・ぎ・クン♡」


    ギュゥゥウッ


    苗木「わっ!
    って、江ノ島さん!久しぶり!」

    江ノ島「久しぶり!」ギューッ


    ナ、ナンダベ アレ…

    スゴ…///

    ワァ…///



    苗木「……江ノ島さん、すごく恥ずかしいんだけど」

    江ノ島「久しぶりの再会なんがたらこのぐらいいいじゃん!ね?」

    苗木「えー…」

    戦刃「な、苗木君…」

    苗木「あ、戦刃さん!
    久しぶり!」

    戦刃「…///」ギュッ

    苗木「!?
    ちょ!戦刃さん!!?」


    ウワァァァア!!!!!

    アホアホアホアホアホアホアホアホ!!!



    戦刃「ごめんね、盾子ちゃんと決めてたの…
    また会えたらこうするんだって…」

    苗木「戦刃さん…」


    江ノ島「で、どーする?
    この反応じゃ…」

    苗木「うん、そうだね…」



    苗木「覚えているのはボクたちだけみたいだ」
  8. 8 : : 2014/11/29(土) 10:35:48

    ここは希望ヶ峰学園


    突出した才能を持つ高校生たちが集められた学園


    そして今日は入学式


    …でも


    ボクは知っている


    この学園に来ることが初めてでないことを


    何度も何度も


    ボクたちが人生をリトライしていることを



























    苗木「…ボクと江ノ島さんと戦刃さんだけか」


    江ノ島「どうする?
    無理やりにでも思い出させる?」


    苗木「……いや、やめておこう」


    戦刃「え、どうして?」


    苗木「もうみんなを巻き込みたくないんだ…
    みんなに…死んでほしくない」


    江ノ島「…じゃあ苗木クンは1人であいつらと戦うって言うの?」


    苗木「…うん、2人にも危険な目に遭ってほしくない」


    江ノ島「…うぷぷ♪」


    戦刃「…やっぱり苗木君は優しいよ」


    苗木「え?」


    戦刃「私たちは苗木君と一緒に戦いたい
    もう決めたんだよ」


    江ノ島「そして今度こそ人生を全うするんだよ!
    …私たちが平和を掴むんだよ!」


    苗木「…でも……」


    江ノ島「…本当はね
    アタシたちも苗木クンに危険な目に遭ってほしくないんだよ?」


    苗木「…」


    江ノ島「だからさ、お互い守りあおう?
    そうすればどっちも危険な目に遭わないで済むでしょ?」


    苗木「でも…ボクに2人を守る力なんて…」


    江ノ島「…苗木クン」


    苗木「…どうしたの?」


    江ノ島「アタシたちに手伝わせてください」


    戦刃「お、お願いします!」


    苗木「ちょ、2人とも!
    顔を上げてよ!」


    江ノ島「苗木クンがアタシたちに手伝わせてくれるって聞くまではこうしておくから」


    戦刃「…」


    苗木「……なんで2人ともボクについて来てくれるの?」


    江ノ島「え、そんなの決まってんじゃん」


    戦刃「また言わなきゃいけないみたいだね…」




    江ノ島・戦刃「「苗木君のことが好きだから」」



    苗木「……やめてよ恥ずかしい///」


    戦刃「でも言わせたのは苗木君だよ?」


    苗木「そ、そうだけど…///」


    江ノ島「で、いいよね?
    アタシたちは苗木クンについて行くよ」


    苗木「…もう……分かったよ」


    江ノ島「やった!
    苗木クン大好き!!!」ギュゥッ


    苗木「うわっ!
    だから恥ずかしいんだって!」


    戦刃「…じゃあ私は後ろを」ギュッ


    苗木「恥ずかしいからやめてよぉぉぉお!!!!!」
  9. 9 : : 2014/12/05(金) 19:35:51





























    日向「…苗木たちが入学式したか」



    俺は日向創


    ただ一つの目的のためにここにいる

    叶えたい夢のために…




    狛枝「…日向クン」


    日向「あぁ、狛枝
    どうした?」


    狛枝「どうも今回も苗木クンたちは覚えるみたいだよ
    …しかも、今までの全ての記憶を所持しているようだ」


    日向「そうか…
    となると厄介だな…
    あいつらは俺たちを止めようとするだろうからな」


    狛枝「どうする?
    みんなで立ち向かう?」


    日向「…いや、無視しよう
    どうするかは立ちはだかった時に考えればいいさ」


    狛枝「了解だよ
    …ってなわけで、みんな」


    日向「準備はいいな?」



    左右田「バッチリだぜ!」


    終里「問題ねぇ!」


    ソニア「どんとこーい!です!」


    九頭龍「ったりめぇだ!」


    弍大「憤ッ!滾るわぁぁあ!!!!」


    小泉「アタシは大丈夫!
    …日寄子ちゃんは?」


    西園寺「問題ないよ!
    ゲロブタは?」


    罪木「ふゆぅ!
    問題ないですよぉ!」


    澪田「唯吹もチョベリグっすー!」


    田中「フハハハハハハ!!!
    大地が俺様を恐れている!!!!」


    豚神「何も問題はなかろう
    ……この名前は気に食わんがな」


    辺古山「こちらも問題ないぞ」


    花村「もちろん、ゴムの準備も…」


    狛枝「言わせないよ?」



    日向「よし、なら行こう
    …七海を探しに」


    狛枝「…」


    みんな「おうっ!」



    そう、俺の叶えたい夢…


    それは七海と会うことなんだ
  10. 10 : : 2014/12/05(金) 23:06:36

    〜次の日〜




    朝日奈「ねえねえ、さくらちゃん知ってる?
    一つ上の先輩たちが今日誰も出席してないんだって!」


    大神「む?
    なにか行事でもあるのか?」


    朝日奈「それがね!
    みんな無断欠席なんだよ!
    一体どうしたのかな?」


    大神「何か事情があるのではないか?
    …無断というのがいささか気持ちの良いものではないがな」




    苗木「…」


    江ノ島「…動いたね」


    戦刃「でも、まさかこんな早くに動き始めるだなんて…」


    苗木「…仕方ない
    ボクたちも始めようか」


    江ノ島「うん、そだね」












    霧切「…」チラッ


    苗木「でもさ…」


    江ノ島「…あ、うん…れは……けど」



    霧切「……」



    気になる…



    舞園「ですよねー、私もです」


    霧切「!」ビクッ


    舞園「あ、驚かせちゃったならごめんなさい!」


    霧切「ええと…あなたは確か…」


    舞園「同じクラスの舞園です!
    霧切さん…でしたよね?
    これからよろしくお願いしますっ!」


    霧切「え、ええ…よろしく…」


    舞園「ところで、霧切さんも気になっているんですよね?
    苗木君と江ノ島さんと戦刃さんのこと」



    霧切「そうなの…
    なんだかあの3人を見ているとモヤモヤして……」


    舞園「…だったら、私たちで調べませんか?」


    霧切「え?」
  11. 11 : : 2014/12/12(金) 17:44:16

    霧切「と言ってもどうやって…」


    舞園「霧切さんの才能って確か…」


    霧切「『超高校級の探偵』だけど…
    それが……………ねえ、舞園さん」


    舞園「はい?」ニコッ


    霧切「捜査を私に丸投げしようとしているでしょう?」


    舞園「えー、そんなことありませんよー」


    霧切「ちょ、目を逸らしたわね!」


    舞園「そんなことないですよー」


    霧切「だったら目を合わせなさいよ!」


    舞園「合わせてますよー」


    霧切「もうっ!」



















    苗木「…なんだかあの2人って仲良しだよね」


    江ノ島「そうだねー
    …ん?今あの2人に苗木クンとの関係疑われてるよね?」


    苗木「…まあ、多分……」


    江ノ島「ねーえー誠ー!
    今日帰りどこ行くー?」


    苗木「声が大きいしどこにも行かないよ!?」


    舞園「あぁぁぁぁあ!!!!!
    どこかに行くんですね!?
    私たちもご一緒していいですかぁ!?」


    霧切「え、私 "たち" ?」


    戦刃「あの…えぇと……」


    江ノ島「もちろん構わないよぉー?
    ねえ、ま・こ・と♡」


    苗木「怒るよ?」


    江ノ島「さーせんした」


    霧切「…ふふっ」


    江ノ島「なーに笑ってんのよ霧切!」


    霧切「え、あ、そのっ…ごめんなさい…」


    江ノ島「なにそんなキョドってんだよ…
    からかっただけだよ」


    霧切「……え?」


    苗木「ボクは苗木誠
    これからよろしくね、霧切さん」


    江ノ島「江ノ島盾子ちゃんでーすっ」


    戦刃「い、戦刃むくろです…!」


    舞園「舞園さやかです!
    よろしくお願いします!」


    霧切「…霧切響子よ
    これからよろしく……」


    苗木「うん、よろしく」ニコッ


    霧切「!」ポッ


    江ノ島「え」


    戦刃「ん?どうしたの?」


    舞園「…ライバルが増えましたね」


    苗木「え、なにのライバル?」


    霧切「な、何でもないわよっ!」カァァァア


    苗木「ちょ、顔赤いよ!?
    大丈夫!?」


    霧切「私の心配するなんて!
    苗木君のくせに生意気よ!」プイッ


    苗木「……あははは!」


    霧切「…え」


    苗木「よかった、いつもの霧切さんだ」


    霧切「え、いつも…?」


    苗木「なんでもない!」ニコニコ


    霧切「…そう」///


    江ノ島「入る余地がねぇ…」


    戦刃「だね…」


    舞園「え…なんで……」


    江ノ島「これが正妻補正か…」


    舞園「え、なんで?」


    江ノ島「まあね」
  12. 12 : : 2014/12/24(水) 16:39:25
    期待!期待!期待×11037
  13. 13 : : 2014/12/26(金) 22:23:37
    >>12
    凍てつく氷のハムスターさんありがとうございます!

    更新が遅く、大変申し訳ありません…
  14. 14 : : 2014/12/26(金) 22:41:49






















    田中「…特異点よ、貴様…
    前の世界で何があった?」


    日向「ん?どうしてだ?」


    田中「俺様の邪気眼を欺けるとでも思っていたのか?
    明らかに様子がおかしいのは分かっている」


    日向「…やっぱ誤魔化せないか」


    狛枝「それはボクも気になっていたよ?
    まあ、終里さんあたりは気づいてないみたいだけど…」


    日向「…そうか」


    左右田「なんだ?
    言いづれぇことなのか?」


    日向「いや、言うこと自体に抵抗はないんだが…
    …俺の中でも受け入れたくないんだよ」


    狛枝「……どういうこと?」


    日向「…………イヅルが消えた」


    田中「な!?
    バカなッ!!!」


    狛枝「そ、そんな!
    どうして!」


    日向「自分の存在はイレギュラーだからって…」


    狛枝「え、待って…
    それじゃあ今君は何の才能も使えないんじゃ?」


    日向「いや、才能は使える。
    それにイズルが持ってた知識とか記憶もある」


    狛枝「そっか…
    …でも」


    日向「あぁ…
    仲間が1人減ってしまった……」


    田中「…」


    左右田「………ま、まあ!
    悪いことばかりじゃねぇんだろ?
    カムクラのことは残念だけどよ…」


    日向「あぁ…そうだな…
    …悪いことばかりでもない」


    狛枝「それってどういう……」


    日向「よし、行こうか!
    流石にトイレって割りに長すぎだし…
    みんな待ってるしな」


    田中「そうだな」


    狛枝「…それもそうだね」


    左右田「よっしゃっ!
    気合入れて行くぜ!!!」
  15. 15 : : 2014/12/27(土) 10:39:29
























    苗木「…もしもし?」


    こまる『どうしたの?電話なんかして』


    苗木「…」


    こまる『もしもし?』


    苗木(前の世界の黒コート…)


    苗木「…あのさ」


    こまる『うん?』


    苗木(…こまるが?本当に?)
























    〜苗木の部屋〜


    苗木「そ、そんなわけないじゃないか!」


    江ノ島「事実だよ…
    いっちょ前の世界の黒コートはこまるちゃんだよ」


    苗木「し、証拠は!」


    江ノ島「自分で認めた」


    苗木「そんな…」


    江ノ島「黒コートっていう人物が現れることが初めてだったから少し動揺しちゃったけど…
    アタシは今回も黒コートとしてこまるちゃんが立ちふさがると思ってる」


    苗木「なんで…?」


    江ノ島「…理由が理由だから……かな」


    苗木「…こまるが黒コートとして現れた理由って……」


    江ノ島「…」


    戦刃「…ねえ、2人とも」


    苗木「どうしたの?」


    戦刃「だとしたら、誰がこまるちゃんをそんな風にするきっかけを与えたの?」


    江ノ島「…確かに」


    苗木「え?どういうこと?」


    戦刃「だって、今までは黒コートっていう人物すら登場しなかったわけでしょう?」


    苗木「うん…」


    戦刃「黒コートってう人物は一つ前の世界で初めて現れた……ってことは」


    苗木「…誰かがそう仕向けたってこと?」


    戦刃「しかも自分の意識がループしてることを知っている人だよ」


    江ノ島「じゃないと、今まで無関係だった人間をこの事に巻き込むのは難しいもんね…」


    苗木「…じゃあ、ボクたち以外に記憶を保有している人がまだいるってこと?」


    江ノ島「そういうことだね」


    戦刃「しかもその人は多分…」


    苗木「……敵」
















































    こまる『お兄ちゃん?』


    苗木「あぁ、ごめん…
    …元気にしてるか?」


    こまる『え、うん…?
    元気だよ?』


    苗木「そっか…
    そんだけだよ」


    こまる『それだけなの?』


    苗木「うん、それだけ
    じゃあな」


    こまる『うん…』




    ピッ




    苗木「…」



    無理だ


    妹を疑うなんてことボクには………
  16. 16 : : 2014/12/28(日) 00:47:13

    こまる「…」



    お兄ちゃんともっと話したかったな…



    トントンッ



    こまる「え?」


    誰かが窓からノックしてる…



    私が窓に目を向けると、白いコートに身を包んだ可愛らしい顔立ちの女の子がこっちを見てニコニコしていた



    こまる「…誰?」



    鍵を指さしてる…


    開けて、と言っているのかな…



    …本当だったらこんな怪しい人の言うことなんて聞かないに限る


    けど


    どうしてか、私は窓の鍵を開けた




    ガラガラッと音を立てて勢い良く窓が開くと、女の子は当然のように私の部屋に入ってきた




    白コート「初めまして、苗木こまるさん」


    こまる「え、どうして私の名前を…」



    恐怖した


    知らない人に自分を知られていることに




    白コート「あなたのことは知ってるよ?
    あなたの夢も…悩みも…望みも」



    こまる「!」



    本来ならば違う意味合いを持つその3つの言葉は


    私にとっては全て同じ意味だった



    白コート「分かるよ」


    こまる「…」



    そう



    白コート「私もそうだから」




    私の夢は…




    白コート「……叶わない恋」




    お兄ちゃんと結ばれること




    白コート「私は分かってる…
    私は君の理解者だよ」



    こまる「……私は…」



    白コート「ねえ、叶わない恋を強いてくるのはなに?」



    こまる「え?」


    白コート「あなたをそこまで悩ませているのって、一体何だろう?」



    こまる「それは…」



    …わからない


    一体この人は何が言いたいのだろう




    白コート「私はこう考えてるんだ…
    …自分が恋している相手が悪いんだって」



    こまる「…は?」


    白コート「だって、その人のせいでこんなに苦しい思いをしているんだよ?」



    こまる「そ、それはそうかもしれないですけど…!」



    白コート「……ねえ、こまるちゃん?
    楽になりたくない?」


    こまる「…楽に?」



    白コート「君を苦しめているモノから解放されたくない?」




    解放されたいに決まっている


    苦しくて苦しくて仕方ながない


    …けど




    こまる「そんな方法あるんですか?」


    白コート「簡単だよ!
    その人を殺してしまえばいい!」


    こまる「は」



    この人…今なんて…?



    白コート「そうすれば苦しみから解放される…
    その人を殺せば…何にも縛られずにずっと想い続けることができる…よね?」




    私はこの時


    この考えを『理にかなっている』と思ってしまった


    私は一体どうしてしまったのだろうか


    なぜこんな下衆のような考えに揺れているのだろうか



    白コート「殺すことができれば…
    苗木誠君はあなたのものだよ?」


    こまる「お兄ちゃんが…私の……」


    白コート「さあ、私と一緒に来て?
    夢を叶えよう?」



    もう揺れはなかった


    定まっていた



    私は差し出された右手を




    こまる「………はい」



    掴んだ



    白コート「ようこそ、苗木こまるちゃん」ニコッ




    悪い気はしなかった


    むしろ清々しい気分だった



    お兄ちゃんを自分のものにできるなら…


    …私はどんなに穢れても構わない


    それほどまでに…




    お兄ちゃんを愛している






    こまる「…あはっ」




  17. 17 : : 2014/12/28(日) 21:58:19


    白コート「自己紹介がまだだったね」


    こまる「あ、確かに」


    白コート「私のことは『ウサミちゃん』って呼んで欲しいな」


    こまる「ウサミ…ちゃん?」


    ウサミちゃん「そう、ウサミちゃん♪」


    こまる「分かりました…」


    ウサミちゃん「………あのね、こまるちゃん」


    こまる「はい?」


    ウサミちゃん「私も叶わない恋に苦しんでいたの」









































    〜江ノ島の部屋〜




    戦刃「…ねえ、盾子ちゃん」


    江ノ島「どした?」


    戦刃「なんで私たちは何度も何度も繰り返してるんだろう」


    江ノ島「少なくともアタシたちの意思ではないよね」


    戦刃「やっぱりそうだよね…
    ……何が原因なんだろう」


    江ノ島「…一つ前の世界ではあまり活躍できなかったし、アタシがそれ調査しちゃおっかな」


    戦刃「え、だったら私も…」


    江ノ島「いいの!
    アタシだけで何とかするから」


    戦刃「うん…わかった…」


    江ノ島「…」



    ま、あらかた検討はついてるんだけどね


    いかんせん裏付ける証拠がないからな…



    江ノ島「困ったもんだぜ…」
  18. 18 : : 2014/12/29(月) 17:58:52














    苗木「……ごめん、江ノ島さん
    戦刃さん…」
























    江ノ島「ふぁ〜あ…
    調べ物で徹夜だよったく…」


    舞園「あ、江ノ島さんおはようございます!」


    江ノ島「うぃ〜っす
    …あれ?苗木クンは?」


    舞園「まだ来てませんね…
    全くお寝坊さんなんだから…」


    江ノ島(確かにお寝坊なのは否定できないけど…)


    霧切「…おはよう」


    舞園「霧切さん、おはようございます!」


    霧切「苗木君はまだ来てないのね…
    …あら、戦刃さんどうしたの?」


    戦刃「いや、何だか嫌な予感がしてね…」


    舞園「第六感ってやつですか!
    すごいです!」


    江ノ島(あんたもエスパーでしょうが…)


    舞園「そんなんじゃないです!」


    霧切「舞園さん…あなた今何に対して言ったの?」


    江ノ島「やっぱエスパーじゃん!」


    舞園「そんなことないんですけどね〜…」


    桑田「ちーっす…」チラッ


    葉隠「よう、桑田っち!
    何見てんだべ?」


    桑田「い、いや何でもねぇ…」


    大和田「よう、お前ぇら
    あのよ、不二咲のやつ見てねぇか?」


    山田「不二咲千尋殿ですか?
    そういえば見ておりませんな…」


    石丸「む!
    彼は寝坊をするようなことはないはずだが…」


    十神「…不二咲ではなく苗木なら見かけたが」


    江ノ島「あ、そなの?」


    十神「夜間に外出していたからな…
    流石に印象に残っている」


    江ノ島「え、見かけたって今じゃなくて…」




    十神「昨夜だが?」




    江ノ島「っ!」ダッ!


    戦刃「まさか!」ダッ!


    舞園「え、ちょっと2人とも!」


  19. 19 : : 2014/12/30(火) 18:07:44
    舞園「朝礼始まっちゃいますよー!?」


    霧切「何だかあの2人…焦ってたみたいね…」


    十神「気になるな…
    追いかけるか?」


    霧切「いえ、待ちましょう…
    戻ってきてから話を聞くのも遅くないでしょう?」


    大和田「………あ!」


    石丸「どうしたのだ?」


    大和田「朝教室に入った時からずっと違和感を感じてたんだけどよ…」


    石丸「違和感?」


    大和田「なんか…席が減ってねぇか?」


    石丸「そ、そんなバカな!
    ちゃんと16席…………………ない」


    大和田「やっぱそうだよな!」


    石丸「14席だけ…」


    舞園「…今いないのって戦刃さんと江ノ島さんを除いて苗木くんと不二咲くんですよね?」


    霧切「14人…」


    腐川「なんか仕組まれてるみたいね…
    不二咲と苗木がいないこと…」


    十神「…」




















    江ノ島「苗木クン!いる!?」


    ピンポンピンポンピンポンピンポン


    江ノ島「チッ!
    苗木クン!!!」ガチャガチャ


    …鍵がかかってる



    江ノ島「開けろっつってんだろうが!」



    ドンドンドンドン!



    江ノ島「苗木!!!」


    戦刃「盾子ちゃんどいてッ!」ダッ!


    江ノ島「扉に体当たりで開くかな!?」



    ドンッ!!!



    戦刃「…無理だ」ピッ


    江ノ島「おいおいそれって…!」


    戦刃「なるべく遠くへ!
    あと耳塞いで!」


    江ノ島「手榴弾学校で使うとかマジ絶望的ぃぃぃぃぃい!!!!!!」










    ドォォォォォオン!!!!!













    戦刃「…開いた」


    江ノ島「違う、壊したの」
  20. 20 : : 2014/12/31(水) 01:24:38
    戦刃「よし、入ろう…」


    江ノ島「うーわ煙臭っ…」





















    江ノ島「…やっぱ苗木クンいない」


    戦刃「盾子ちゃん!これ!」


    江ノ島「え?」


    戦刃「……手紙だね」


    江ノ島「『江ノ島さん、戦刃さんへ』か…
    …ここまでを見透かしてたんだなぁ」


    戦刃「…読もうか」


    江ノ島「うん…」


















    江ノ島さん、戦刃さんへ


    ごめんなさい。

    やっぱりボクには2人を巻き込むことができません。

    この手紙を読んでいる頃、ボクはある場所へ向かっているかと思います。

    希望ヶ峰学園からは遠い遠い場所へ。

    きっとそこに日向クンたちも向かっています。

    江ノ島さんが言ってたことが正しければ、こまるも遅かれ早かれ来るでしょう。



    2人を頼ろうって最初は思ってました。

    でも、前の世界が原因でずっと心に引っかかってたことが、頼ることを邪魔していました。


    仲間を失いたくない。


    だからこそ、危険な真似はさせられない。

    危険な目に遭うのはボクだけでいい。

    日向クンたちの件も、こまるの件も、こまるの裏にいる存在の件も、きっと解決して帰ります。

    だから、信じて待ってて下さい。

    それがボクの励みになるから。


    苗木 誠






















    戦刃「……」


    江ノ島「……」


    戦刃「…どうしようか」


    江ノ島「行くに決まってるでしょ」


    戦刃「え?」


    江ノ島「分かってないの?
    苗木クンが向かっているのは…」







    石丸「大きな音がしたが大丈夫か!?」


    江ノ島「ぁ…」


    戦刃「はぁ…」


    舞園「って何ですかこれ!
    苗木くんの部屋のドアが木っ端微塵です!」


    大和田「アァ!?
    んだよコレ!!!」


    腐川「あんたら一体何したのよ…」


    山田「流れに乗って来てみたら…
    なにこれすごい」


    桑田「あ、アポォ!!!?」


    葉隠「なんだべこれぇ!!!!」


    セレス「これはこれは…
    …あら、このピンは何でしょうか?」


    霧切「……手榴弾のピン?」


    十神「確か戦刃は『超高校級の軍人』じゃなかったか?」


    朝日奈「え、じゃあこのピンは戦刃ちゃんのってこと?」


    大神「手榴弾が戦刃の物となると、苗木の部屋のドアを粉々にしたのは戦刃ということになるが… ?」


    十神「さあ、どういうことだ?
    説明しろ…江ノ島…戦刃……」
  21. 21 : : 2014/12/31(水) 14:15:46

    江ノ島「…苗木クンは巻き込みたくないって言ってたけど!
    仕方ない!」


    葉隠「あん?どういうことだべ?」


    江ノ島「オマエラ!耳の穴かっぽじってよーく聞けよ!
    私様は一回しか言わないからな!」


    桑田「いきなりなんだってんだ…」


    江ノ島「苗木クンは恐らく今ジャバウォック島へ向かっています!
    方法は分かんないけど!」


    舞園「え!?
    なんだってそんな所に!?」


    江ノ島「強いて言うなら未来のため……かな」


    霧切「…未来?」


    江ノ島「とにかく、苗木クンはジャバウォック島に向かってる…
    これは確実に言えることだよ」


    石丸「だが…それが苗木君の部屋のドアを破壊した事とどう関係しているのだ?」


    戦刃「それについては私から…」


    戦刃「本当はね、私と盾子ちゃんは苗木君と一緒に行動するはずだったんだ…
    …けど、2人を危険な目に遭わせたくないからって苗木君は1人で行動しちゃって……」


    霧切「なるほど……朝教室に来なかったから、もしかしてって思ったわけね」


    戦刃「うん…
    …それで苗木君の部屋に来て、インターホン何回押してもドアをどんなに叩いても出ないし…
    鍵もかかってて…それで……」


    セレス「なるほど…それは理解できましたわ…
    ですが、どうして苗木君は1人で行動しようと思ったのでしょうか?」


    戦刃「だからそれは私たちに危険な目に遭ってほしくないから…」


    セレス「本当にそうでしょうか?」


    戦刃「…………どういうこと?」ギロッ


    山田「ひ、ひぃっ!
    戦刃むくろ殿が怖いですぞぉ!」


    セレス「例えば、2人が苗木君にとって足手まといだっただけ……だとか」


    江ノ島「はっ…それはないね」


    セレス「…どうしてそう言い切れるのでしょう?」


    江ノ島「なぜなら、苗木クンなんかよりアタシたち2人の方があらゆる分野において上だからだよ!」


    腐川「は、はぁ!?
    あ…あんた何言ってんの!?
    軍人である戦刃はともかく…江ノ島なんてただのギャルじゃないのよ!」


    江ノ島「ま、表向きはね…」


    腐川「お、表…?」


    江ノ島「アタシ達は知ってるよ?
    あんたの『裏』」


    腐川「なっ!?」


    朝日奈「ね、ねぇ…
    話についてけないんだけど…」


    大神「江ノ島と戦刃が苗木より能力が優れていると過程して…
    …そうすると、なぜ苗木は優れた人間を置いて行くような真似をしたのだ?」


    江ノ島「だーかーらー!
    あのバカは本当にアタシたちの方が心配なの!
    自分の方が劣ってるってのに!」


    舞園「…やっぱり苗木君は変わってないです……
    優しい苗木君のままでした…」


    江ノ島「ほんっと呆れちゃうよね…
    …さて、事情は分かった?」


    十神「まあ、俺は全て把握している…
    …次に貴様らが言うこともな」


    江ノ島「え?」


    十神「俺も連れて行け」
  22. 22 : : 2014/12/31(水) 15:53:33

    江ノ島「なーにを言い出すかと思えば…
    アタシたちは2人でしか行く気がないよ?
    事情を知らない十神クンが来てもねぇ…」


    十神「ならこう言えばいいか?
    俺が連れて行ってやる」


    江ノ島「…は?」


    十神「俺は十神財閥の御曹司だぞ?
    ジャバウォック島へぐらい何人でも連れて行ってやれるさ」


    江ノ島「あんた…本気?」


    十神「あぁ、本気だ」


    江ノ島「…でもなんで?
    苗木クンと親しいわけでもないあんたが…」


    十神「簡単な話だ…
    …苗木がどうやってジャバウォック島へ行ったかという疑問だが…
    俺がヘリを手配した」


    江ノ島「な!?」


    十神「どうしてもと頼まれてな…
    …で、説得されている内にあいつに興味がわいた」


    江ノ島「なるほどね…
    …でもダメだ」


    十神「なぜだ!?」


    江ノ島「 "今の" あんたは何も知らないからだよ」


    十神「…」


    朝日奈「ど、どどどどうしようさくらちゃん…
    話がちんぷんかんぷんだよ…」


    大神「我もさっぱりだ…」


    セレス「…今の?」


    霧切「なんだか2人の会話はひっかかる所があるわね…」


    十神「……ならば」


    十神「俺が全て理解していたら…?」


    江ノ島「はぁ?」


    十神「そうだな…何を言ったら信じてくれる?」


    江ノ島「白黒のクマ」


    十神「モノクマ」


    江ノ島「苗木クンの才能」


    十神「超高校級の幸運…もとい希望」


    江ノ島「あなたの所属は?」


    十神「未来機関第14支部」


    江ノ島「…本当っぽいね」


    十神「俺は単純にあいつが心配なだけだ…
    …だから連れて行ってやる」


    戦刃「ねぇ盾子ちゃん…
    …お願いした方がいいよね?」


    江ノ島「だな」


    十神「そうと決まれば…
    …行くぞ、みんなで」


    江ノ島「は!?」


    セレス「何だか分かりませんが…
    …楽しそうですし、構いませんわ」


    霧切「苗木君が心配だもの…
    ダメと言われてもついていくわよ」


    舞園「霧切さんに同じく!です!」


    桑田「え!
    ま、舞園ちゃんが行くならオレも!」


    石丸「待て!
    その様な事を風紀委員であるボクが黙って見過ごすとでも…!」


    大和田「なーらお前ぇも一緒に行きゃあいいんだよ!」


    石丸「んなっ!」


    山田「ものっそいインスピレーションが掻き立てられそうなシチュエーションですなぁ!」


    朝日奈「なんだか楽しそう!
    私も行く!」


    大神「朝日奈が行くのであれば、我が守らねばな…」


    腐川「う、ウニ頭と2人きりだなんてごめんよっ!」


    葉隠「はぁ!?
    な、ならオレも行く!
    ボッチとか辛すぎんぞ!」


    十神「……だそうだが?」


    江ノ島「してやられた…
    …しょうがないか」


    戦刃「で、でも…!」


    江ノ島「苗木クンにはアタシたちを頼ってもらわなきゃだしさ…
    この人数で説得したらさすがに負けるでしょ?」


    戦刃「え〜…」


    江ノ島「つべこべ言わないで!
    さ、行こうか!
    こうしてる間にも苗木クンが危険な状態かもしんないしね!」


    一同「おー!」


    石丸「なぁぁぁあ!!!!!!
    待ちたまえ君たちぃぃい!!!!!」
  23. 23 : : 2015/01/01(木) 22:04:59















    江ノ島「…なにこれ」



    正面玄関が…閉じてる?



    十神「どういうことだ?
    これじゃまるで…」


    江ノ島「その先を言わないで!
    アタシもあまり考えたくない…」


    戦刃「盾子ちゃん…」


    十神「すまない…」


    大和田「大変だ!
    窓も全部シャッターが降りてて外の様子が何も分かんねぇ!」


    石丸「2階へも行けなくなっているぞ!」


    セレス「閉じ込められたのでしょうか?」


    霧切「そうだとして…誰が何のために?」


    舞園「こ、怖いです…」


    桑田「そういや、今日オレたち以外に誰か見たか?」


    葉隠「言われてみれば…」


    朝日奈「どうしよどうしよ!」


    大神「あのシャッター…
    我の拳でも破壊できぬわ…」


    腐川「…やっぱり仕組まれてるわね
    全て」


    山田「gkbrですぞぉ〜!」


    江ノ島「……んなわけないよね?
    だってアタシがここにいるんだし…」


    モノクマ「いやぁ?
    案外そうかもしれないよ?」


    江ノ島「!?」


    戦刃(気づかなかった…!)


    十神「どうして貴様がここにいる!」


    モノクマ「まあまあ、落ち着いてよ皆の衆…」


    セレス「…誰ですか?」




    モノクマ「ボクはモノクマ!
    この学校の…学園長なのです!!!」
  24. 24 : : 2015/01/02(金) 10:35:39





























    日向「なあ、狛枝…
    少し話を聞いてくれないか?」


    狛枝「どうしたの?
    そんなに改まって…」


    日向「俺さ、たまに思ってしまうんだよ…
    俺たちは本当に間違っていないのか、って…」


    狛枝「…」


    日向「だってそうだろ?
    七海がジャバウォック島にいる確信もないのに、俺たちは今ジャバウォック島に向かってるんだぞ?」


    狛枝「まあ、確かにね…」


    日向「それに…
    七海が俺たちのことを知ってるわけないじゃないか…」


    狛枝「…」


    日向「人工知能をPCから別媒体へ移行させる技術は俺が持ってるから、ジャバウォック島から引き離すことは容易だ…
    …だけどさ
    七海が俺たちについて来てくれるのか?」


    狛枝「それはボクにも分からないよ」


    日向「……ハハッ…そうだよな」


    狛枝「ただ、覚えておいて日向クン」


    日向「何をだ…?」



    狛枝「可能性は無限にあるということを」
  25. 25 : : 2015/01/02(金) 20:15:01























    こまる「ねえ、ウサミちゃん」


    ウサミちゃん「どうしたの?」


    こまる「その…ジャバウォック島?
    に行けば本当にお兄ちゃんに会えるの?」


    ウサミちゃん「うん、絶対に会えるよ」


    こまる「…どうしてそう思うの?」


    ウサミちゃん「日向くんたちがここに行くって気づくから…かな」


    こまる「日向?」


    ウサミちゃん「あぁ…
    それについてはまた今度ね」


    こまる「うん、わかった…」


    ウサミちゃん「ほら、見えてきた!
    あれがジャバウォック島だよ!」


    こまる「わぁ…大きい…!」


    ウサミちゃん「私の作戦が上手くいけば…
    ここに集うのは77期生と苗木誠…」


    ウサミちゃん「あとは "あっち" の働き次第……かな?」


























    バララララララララ…



    苗木「…」



    ジャバウォック島


    仮想空間では行ったことあったけど…



    苗木「…ボクが何とかしないと」


























    日向「…みんな、聞いてくれ」


    日向「もうすぐジャバウォック島に着く。
    着いたらまず、コテージに行って自分の部屋を定めよう。
    それが終わったら、モノクマ像があった広場に集合だ」


    日向「ここでの目的は七海を探すことだ!
    ここまで来たからにはみんな全力で取り組んでほしい!」


    一同「おうっ!!!」


    日向「そして…ありがとう
    こんな俺に黙ってついて来てくれて」


    豚神「何を今さら…
    俺たちは自分の意思でお前について行ってるんだぞ?」


    日向「十神…」


    西園寺「大体、リーダーがそんな調子でいいと思ってんの〜?
    リーダーやってるからには私たちちゃんと引っ張ってよね!」


    日向「あぁ…わかってる…」


    ソニア「久しぶりのジャバウォック島!
    ワックワクのドッキドキです!」


    左右田「ソニアさん…
    それはやめてください…」


    ソニア「あ、ごめんなさい…
    つい…」


    田中「あまり気にするな…」


    ソニア「た、田中さん…!
    感謝感激!です!」


    左右田「」


    狛枝「さ、無駄話はやめて…
    そろそろ行くよ」


    日向「あぁ、行こう」



    …七海


    必ず見つけ出すからな
  26. 26 : : 2015/01/03(土) 14:27:54

    澪田「きゃっほー!
    着いたっすー!!!!」


    小泉「それじゃ、コテージに行きましょうか」


    日向「あぁ…」



    …なんだか違和感を感じる



    狛枝「日向クン…あのさ」


    日向「どうした?」


    狛枝「なんというか…
    ここってこんな雰囲気だったっけ?」


    日向「お前もか?」


    狛枝「やっぱり日向クンも?」


    日向「他の連中は分かってないっぽいからな…
    おおっぴらに言うのはやめておこう」


    狛枝「不安がらせちゃいけないしね」




    ザザッ…



    日向「なんだ!?」


    罪木「す、スピーカーの方からですぅ!」




    『あー、あー、マイクテスマイクテス』



    日向「ウサミの声…?」


    狛枝「…!」



    『希望ヶ峰学園 77期生のみなさん、ハロー
    ウサミちゃんだよー』


    終里「なんだ?
    オレとバトろうってか?」


    『そんな物騒なことはしたくないかな〜』


    豚神「会話が成立している!」


    辺古山「ということは…
    こちらの動きは筒抜けだな」


    『ご名答〜
    さすが辺古山さんだね』


    九頭龍「チッ…
    ウサミの声のくせしてあんな喋り方しやがって…
    気持ち悪ぃったらありゃしねぇ…!」


    狛枝「ねえ…君ってもしかして」


    『おっと…狛枝君…
    その先はまだダメだよ?
    言ったら誰かコロしちゃうかも…』


    弍大『んなアホなことがまかり通るわけなかろォ!
    そんなもんワシが許さんぞ!!!』


    ソニア「そうです!
    許されるわけありません!」


    『うるさいなぁ…
    本当にコロせるんだけどなぁ…』


    田中「無駄話はいい…続けろ」


    『おっと失礼失礼…
    あのね、みんなにはコロシアイ修学旅行的なことをしてもらおうと思って』


    日向「そんなことするわけないだろう!」


    『…』


    日向「おい…どうした?」


    『…あ、ううん何でもないよ!
    でね、だからこういうルールを設けようと思いまーす』


    左右田(ビビって何も言えねぇ…)


    『ある場所にて待つ!
    以上!』


    狛枝「…はぁ?
    そんだけ?」


    『私のいる場所に辿り着くことができたら君たちの勝ち!
    ってことでどう?』


    日向「……わかった」


    豚神「なっ!?
    敵の罠かもしれんのだぞ!?」


    日向「七海を探す上で邪魔する奴は潰す。
    無視するのが1番かと思ったが…俺たちのことを知っている以上ただ者ではないだろうしな」


    『あ、七海千秋さんの居場所は私知ってるよ?』


    日向「本当か!?」


    『うん、本当だよ?
    私を見つけ出すことができたら教えてあげてもいいかな?』


    花村「なんだかデンジャラスな展開になってきたねぇ…」


    澪田「そうと決まれば早速探すっす!
    けどその前に!」


    日向「おい、澪田!?」


    澪田「創ちゃん!気をつけるっすよ!
    なんかに囲まれてるから!」


    日向「なんだと!?」


    『あらぁ…
    機械音ダダ漏れだったかな?』


    澪田「こいつっす!」


    バッ


    モノクマ「なんだよ離せよ!」


    澪田「ってモノクマちゃん!?」


    モノクマ「そう、モノクマです!」


    狛枝「ねえ、さっき囲まれてるって…」


    モノクマ「大正解!
    キミたちは今たくさんのプリチーなボクに囲まれております!」


    左右田「ぎにゃぁぁぁあ!!!
    絶体絶命じゃねぇかよ!!!!!」


    『そりゃあ、探すだけのゲームにするわけないよ…』


    日向「くそッ…数が多すぎるな…」


    田中「どうする特異点…
    俺様の力をもってしてもこの数はさばききれんぞ…」


    辺古山「戦える者は前え出ろ!
    戦闘に入るぞ!」


    終里「おっしゃ!
    メシの前の腹ごしらえ程度にはなるかな!」


    弍大「腕がなるわッ!」


    九頭龍(弾も少ねぇ…
    一発を大事にしねぇとな…)


    日向「…よし、行くぞ!」


    モノクマ「うぷぷぷぷぷ…!」
  27. 27 : : 2015/01/04(日) 12:58:32

























    〜希望ヶ峰学園〜



    モノクマ「おっと…
    あっちは動きがあったみたいだね」


    霧切「…あっち?」


    モノクマ「まあまあ気にしないで!」


    大和田「…でよォ……オレたちはここから出してもらわなきゃなんねぇんだが」


    モノクマ「それは叶いません!」


    大和田「んなっ…ふざけ…」


    舞園「ふざけないでください!
    私は早く苗木くんの元に向かわなきゃならないんです!
    こうしてる内に苗木くんが何か酷い目に遭ってるかもしれないじゃないですか!!!」


    モノクマ「おおぅ…怖い怖い…
    そっか…そこが今までと違うね…」


    セレス「今まで…ですか?」


    モノクマ「そ、今まで!
    …まあ、凡人のキミには分からないことだろうけどね!
    うぷぷぷぷぷ…!」


    江ノ島「単刀直入に聞くけど…
    …アンタ誰?」


    モノクマ「ボクはモノクマだよぉ?」


    江ノ島「とぼけんな!
    そいつは誰かの操縦無しじゃ動かない思いっきりメカニックな構造してんだよ!」


    モノクマ「それは君が造ったモノクマの話でしょ?」


    江ノ島「…何?
    アタシ以外にモノクマ造れる奴とかいんの?」


    モノクマ「まあ、いないだろうねぇ…」


    モノクマ「でもまあ…ある程度の構造さえ知っておけば造れる人もいるんじゃないのぉ?」


    江ノ島「…左右田?」


    モノクマ「ピンポンピンポンピンポーン!
    大正解!!!」


    江ノ島「そうかなるほど…
    だとしたら黒幕は…!」


    モノクマ「あちゃ、バレちゃった?」


    江ノ島「…いや、でもそれだと説明がつかない……」


    石丸「あの、一つ質問が」


    モノクマ「はい何でしょう?」


    石丸「…不二咲くんはどこにいるかご存知ないですか?」


    江ノ島「!」


    モノクマ「……あちゃー」
  28. 28 : : 2015/01/04(日) 17:04:15





















    〜ジャバウォック島〜



    日向「左右田!工具セット持ってたよな!?」


    左右田「え、お、おう!」

    日向「こっち投げてくれ!」

    左右田「わ、わかった!」


    ヒョイッ


    日向「さんきゅ!」ガシッ


    日向「ふぅー…」



    ダッ



    モノクマ「そんな突進してくるだけじゃボクには敵わないよ!」


    日向「…単純な構造なんだな……
    ツマラナイ…」


    モノクマ「…え、日向クン目が赤…!」



    バラバラバラ…



    モノクマ「…な、何が起きたんだ?」


    モノクマ「わかんないよ!
    いつの間にかボクの隣にいたボクがバラバラに…!」


    日向「…これがメカニックの力か」


    左右田「…あ!カムクラの!」


    日向「さ、この調子で捌くか」













    弍大「さぁて!やるかのぉ!」



    ガシッ



    モノクマ「え、ちょ、頭掴まないでよ!」



    ミシ…ミシ…ミシミシ…



    モノクマ「ギブギブギブギブギブ!!!」


    弍大「噴ッ!!!!!」



    バキャアッ!!!



    モノクマ「うわぁ…」


    モノクマ「みんなで突撃すれば何とかなるんじゃないかな!」


    モノクマ「確かに!
    よし、行くぞ!!!」



    ワァァァァア!!!!



    終里「邪魔なんだよてめぇら!」



    パァンッ!!!



    モノクマ「a…」ジジジ……


    モノクマ「物を蹴った音じゃないよ!
    衝撃波見えたし!!!」


    弍大「おぉ、すまんのぉ終里!」


    終里「オレがもっとバトりてぇだけだよ!」
  29. 29 : : 2015/01/06(火) 14:27:47
    期待です!
  30. 31 : : 2015/01/08(木) 00:48:07
    >>29
    れいゼロさん、ありがとうございます!



























    辺古山「坊ちゃん…弾も少ないでしょう?」


    九頭龍「チッ…バレバレかよ…」

    辺古山「その銃弾はもしもの時のためにまだ残しておいてください。
    この数なら私たちで何とかなります」


    九頭龍「なっ…!
    だけどよ!」


    モノクマ「なーにウダウダ言ってんのぉ!?」



    ダッ‼︎



    モノクマ「ボクのキューティーな爪でコロしちゃうよ!!?
    うぷぷぷぷぷぷ!!!!!」ギラッ


    辺古山「…」スッ


    辺古山「大丈夫です…
    私たちはこの日のためにあんなに努力して来たじゃないですか…」


    九頭龍「ペコ…」


    モノクマ「うっひゃ日本刀かよ!
    でも!だから何だってんだ!」


    辺古山「……スゥッ」















    スパッ




    モノクマ「…あ…………?」


    辺古山「間合いを詰めるまでの速度が遅い…
    出直して来い」


    九頭龍「…」


    九頭龍(今の一太刀で俺の周辺にいたモノクマを全て切ったのか…?)


    九頭龍「…くそッ
    俺は何も出来ねぇのか……?」


    モノクマ「…」コソッ


    モノクマ(うぷぷ…!
    2人とも隠れていたボクには気づいてない!
    今がチャンス!)


    辺古山「……坊っちゃん」


    九頭龍「…分かってるよ」



    ガサッ‼︎



    モノクマ「うぷぷぷぷぷ!!!
    隠れてるボクに気づかずデッドエンド!
    なーんて最高なオワリだろうねぇ!!!!」


    九頭龍「黙れ」



    バキッ



    モノクマ「…え?あれ?
    ボクの腕は……?」


    九頭龍「わめくなよ…
    ただでさえイライラしてんだからよ…」


    モノクマ「え、え、え?
    なんで君がボクの腕持ってんのさ!!!」







    九頭龍「………黙れっつったよな?」





    モノクマ「!!!」ゾクッ


    九頭龍「なんでビビってんだよ…あ?」


    モノクマ「び、ビビってなんか!」


    九頭龍「そうかいそうかい…」


    ゴロン…


    モノクマ(あれ…なんでボク寝転がってんだろ)


    九頭龍「…お前、気づいてるか?
    胴と頭が切り離されたって」


    モノクマ「えっ」



    グシャアッ



    九頭龍「そんなの気づかせる暇なんて与えねぇに決まってんだろ?
    …死んどけや、クソクマ」


    辺古山「……お見事です」


    九頭龍「お世辞はいい…
    早いとこ片付けるぞ」


    辺古山「はいっ!」
  31. 32 : : 2015/01/08(木) 01:00:49
    九頭竜の竜って龍←こっちじゃなかったっけ…
  32. 33 : : 2015/01/08(木) 01:27:01
    >>32
    うっほい!
    壮大な誤植!!!
    ごめんなさい訂正しておきます!
  33. 34 : : 2015/01/10(土) 02:19:06











































    江ノ島「なんであんたがそっち側ついてんの?」


    モノクマ「そうだねぇ…
    仕方のないことなんだよ?
    だってボクは愛する家族のためにやってんだからさ?」


    十神「……そういうことか!
    そうなると… "あっち" というのは!」


    モノクマ「バレちゃったもんはしょうがない…けど!
    ボクだけとは思わないことだね」


    江ノ島「もう一人についても考察は済んでる…
    済んでるからこそ動揺してんだよ…」


    モノクマ「へぇ…
    …意外?」


    江ノ島「なんてもんじゃないよ…
    …それに、心から驚いてる」


    モノクマ「そっかそっか…」


    戦刃「???」


    江ノ島「あ、残姉が何も理解できてない…
    すっげぇ残念だわ…」


    十神「戦刃だけではないぞ…」


    一同「???」


    江ノ島「…」








































    日向「…よし、モノクマは片付いたな」


    『すごいねぇ!
    お疲れ様!』


    日向「…」



    余計な時間を食った…

    早く声の主を探さなきゃ!
  34. 35 : : 2015/01/12(月) 21:24:17



























    ウサミちゃん「流石だなぁ…みんな…」


    こまる「…皆と知り合いなの?」


    ウサミちゃん「うーん…」


    こまる「?」


    ウサミちゃん「あ、それよりさ!
    苗木誠君来たみたいだよ?」


    こまる「えっ!?」


























    苗木「…なんだこれ」



    無数に散らばるモノクマ…


    ここで何があってたって言うんだ…



    苗木「…考えても仕方ない」



    日向クンたちを止めないと…


    それに…




    苗木「…こまる」





























    日向「とりあえず今日はコテージで休もうか」


    狛枝「え?
    てっきり今から探索を始めるかと思ってた」


    日向「焦って手掛かりを探しても何も出ないさ…
    それにみんな戦闘で疲れてるだろう?」


    小泉「まあ、私たちは戦闘してないけどね…」


    左右田「だな」


    終里「おっさん!
    あとでトレーニングつけてくれよ!」


    弍大「任せんしゃい!」


    ソニア「疲れたと言えば精神的に…」


    西園寺「あー…それ分かるわ…」


    日向「やっぱ探索は明日からだな」


    花村「料理の準備はしておくよ!」


    日向「すまない、助かる」


    狛枝「…」



    さっきのモノクマ…


    あれを送ってきたのは多分…



    日向「狛枝?」


    狛枝「え?ん?なに?」


    日向「なにボーッとしてんだ?」


    狛枝「あぁ…まあ考え事だよ」


    日向「ふぅん…」


    狛枝「あはは…」



    まだ話すときではない……かな
  35. 36 : : 2015/01/14(水) 23:42:07










































    江ノ島「…学園から出してはくれないよね」


    モノクマ「もちろん!
    そんなことしたらボクがいる意味ないもん!」


    江ノ島「…チッ」


    モノクマ「あー!舌打ちした!」


    江ノ島「うるせぇなこのクマ…」


    十神「創ったのも造ったのも元はお前だろう?」


    江ノ島「あ、そっか」



    セレス「…さっきから頭が追いつきませんわ」


    舞園「…」


    霧切「?
    舞園さん?どうしたの?」


    舞園「いや…あの人たちの会話が何となく気になってですね…」


    霧切「それは私もよ…
    …当たり前のことを言っているように聞こえるの」


    舞園「ですよね…」


    葉隠「さっぱり分からんぞ」












































    日向「…」



    ここはもうデータの中じゃないはずなのに…


    相変わらずに無人だし、相変わらずに何でも揃っている…


    こうして寝転がっているベッドの感触も…


    俺がよく知っているものだ…



    日向「…やっぱアレは本当なのかな」






















    ウサミちゃん「…はぁ」
  36. 37 : : 2015/01/17(土) 06:49:16

    こまる「どうしたのウサミちゃん?
    ここに来てからため息多いね?」


    ウサミちゃん「んー…そう?」


    こまる「うん、絶対そう!
    何となく分かるもん!」


    ウサミちゃん「…」


    こまる「あ、ごめんね?
    会ったばかりなのにそんなの分かるわけ…」




    ウサミちゃん「ありがと」ニコッ





    こまる「…え?」


    ウサミちゃん「何だか元気が出てきたよ!
    もう大丈夫!
    ありがとうね、こまるちゃん」


    こまる「……うんっ!」


    ウサミちゃん「…もう夜だし、今日は寝ようか?」


    こまる「じゃあ私ウサミちゃんと一緒に寝る!」


    ウサミちゃん「うん、いいよ」





























    狛枝「…参っちゃうなぁ」


    ボクの推測が正しければ…


    恐らくモノクマを仕向けたのは…




    コンコンッ



    狛枝「?」


    誰だろう…こんな夜中に…













    苗木「すみませーん、誰かいませんか?」















    狛枝「!?」



    …苗木クン!?


    もう来ていたのか…



    …どうする


    苗木クンをこちら側につけるべきだろうか…


    それとも……その必要はないのか






































    江ノ島「……ってわけ」


    セレス「なるほど…
    信じ難いですが、理にかなっている…」


    霧切「人生を繰り返してるなんてバカらしいけど…そうじゃないと説明つかない部分も多々見受けられたわね…」


    江ノ島「お!意外とすんなり?」


    葉隠「???」


    山田「???」


    大和田「???」


    桑田「アポ」


    石丸「江ノ島くん!
    君は国語力がないのではないか!?」


    江ノ島「ハァ!?
    アタシの言ってること合ってるし!?」


    十神「…はぁ」
  37. 38 : : 2015/01/31(土) 22:29:46
    舞園「まあ、とにかく!
    ここから出なきゃいけない事に変わりはありません!」


    霧切「そうね…
    …まずはこのクマの正体を解明しないと……」


    江ノ島「あー、それは分かってるから大丈夫」


    霧切「え?」


    江ノ島「問題はこっちじゃなくて…
    閉じ込めた張本人の方なんだよねぇ…」


    セレス「…犯人は複数人だと言うのですか?」


    戦刃「え、そうなの?
    だとしたら……」


    江ノ島「残姉は黙ってて…
    …そ、複数人いる」


    十神「…1人は目処が立っている。
    だが協力者は…どうしても1人しか思い浮かばない」


    江ノ島「多分それで合ってる…
    だからこそ混乱してんだよ…」


    石丸「何が何だか…」


    大和田「オイオイ!
    俺たちに分かるように説明はしてくれねぇのかよォ?」


    江ノ島「ごめん、まだ待って」


    大和田「チッ…
    わーったよ…」


    モノクマ「…ねえ、ボクのこと忘れてない?」


    江ノ島「あー忘れてたー」


    モノクマ「最っ低だよキミ!
    あーもう分かった!
    ボク怒っちゃったからね!」


    江ノ島「あっそ…」


    モノクマ「みんなここから出たいならこうしましょう!
    コロシアイしてもらいましょう!」


    江ノ島「…は?」


    モノクマ「そのまんまだよ…
    コロシアイしてもらうから」


    戦刃「誰がそんなこと…!」


    モノクマ「いやぁ…
    それがね、外に出なきゃいけない理由はみんな持ってるんだよねぇ〜」


    江ノ島「!」


    モノクマ「ほ〜ら!
    江ノ島さんは心当たりあるみたいだね!」


    山田「…コロシアイ……とは?」


    腐川「茶番にしちゃ長すぎよ!」


    モノクマ「茶番でも何でもないんだよ!」


    大神「黙れ」


    モノクマ「!」


    大神「我らはここから出せと言っている…
    さっさと出さぬと…身の危険は無いと思え」


    モノクマ「そーんなやっすい挑発誰が乗るかってんだ…
    ……あぁ、こうしてる間にもケンイチロウさんは」


    大神「…なぜそれをお主が……!」



    モノクマ「お父さんは今頃どこにいるのかな?」


    霧切「っ!」


    モノクマ「そう言えば…
    全国ツアーが始まるんだっけ?
    大変だねぇ」


    舞園「…!」


    モノクマ「ドラフト会議かぁ…
    ボクも若い頃は憧れたもんだよ…」


    桑田「んな!」


    モノクマ「今度…有名な作家さんと合同で即売会に参加するんだって?」


    山田「ブヒィッ!!!」


    モノクマ「事故に遭ったお兄さんのこと…心配だね?」


    大和田「…テメェ……!」


    モノクマ「そういえば、腕を買われて今度テレビに出演するんじゃ?」


    葉隠「だ、だべ…」


    モノクマ「あ、なんちゃら授賞式…だっけ?
    あれって本人ボイコットありなの?」


    腐川「し…知らない……わよ」


    モノクマ「ずっと家に帰らなかったら…
    ご両親心配するだろうねぇ…」


    石丸「ぐっ!」


    モノクマ「あー…
    そう言えば今度まとまったお金が入るんじゃなかったっけ?
    それを元手にすればあるいは…ね?」


    セレス「…」


    モノクマ「大丈夫なの?
    でっかい大会が今度あるんじゃなかった?
    いつだっけ?」


    朝日奈「…!」


    モノクマ「…ま、キミたち3人は絶対に参加しないだろうから何も言わないでおくよ」


    江ノ島「……なんでそんなに情報を?」


    モノクマ「ボクだからだよ!
    …さ、みんな外に出たいよね!?」


    戦刃「…」






    モノクマ「この中の誰かをコロしたら、その瞬間外に出してあげる!」











  38. 39 : : 2015/02/02(月) 18:28:06
    ものすごく期待ですっ!!
  39. 40 : : 2015/02/15(日) 15:27:21





































    『ピンポンパンポーン!』


    狛枝「…なんだよこんな時に」ボソッ


    『えー、この島に苗木誠君がいます!
    探して私の所に連れてきてください!
    連れてきてくれたら七海千秋に関する情報をプレゼントしちゃいまーす!』


    狛枝「!?」


    苗木「っ!!!」



    やむを得ないか…!



    ガチャッ‼︎


    狛枝「苗木クン!
    外は危険だ!早く入って!」グイッ


    苗木「こ、狛枝クン!?」

































    セレス「コロシアイ…ですか」


    モノクマ「どう?面白そうでしょ?」


    セレス「まあ、そうですわね…
    悪くはないのでは?」


    江ノ島「セレスちゃん!?」


    モノクマ「いいねぇ…」


    江ノ島「なんでそんなこと…!」


    セレス「…」


    江ノ島「!」


    セレス「さてと…
    わたくしは早く外へ出たいのです…」スッ


    葉隠「ひぃッ!そ、それって!」


    山田「拳銃…!」


    大神「朝日奈!
    あれは本物だ!離れるぞ!」


    朝日奈「え、本物!?」


    セレス「えぇ、本物ですよ?」



    パンッ



    モノクマ「…え」プスプス…


    セレス「まあ、今のは試し撃ち…
    次はあなた方を狙いますよ?」



    葉隠「う、うわぁぁぁあ!!!!!」


    山田「勘弁ですぞぉぉぉお!!!!!」















    江ノ島「…」


    セレス「これでよかったのです…」


    戦刃「どういう…こと?」












  40. 41 : : 2015/05/12(火) 23:40:15
    期待です!頑張って下さい!
  41. 42 : : 2015/08/15(土) 08:58:12
    期待でーす!
  42. 43 : : 2015/12/23(水) 19:32:42
    期待です!
    もう黒幕たちの正体が分かっちゃった気が…
  43. 44 : : 2016/02/25(木) 07:46:04
    黒幕って七海じゃねぇ~の?

    期待!
  44. 45 : : 2016/08/14(日) 05:32:01
    これからの事が気になります。
    だから書いて欲しいです!
  45. 46 : : 2016/09/05(月) 02:40:06
    >>41>>45
    コメントありがとうございます!
    考察して頂き感謝感謝です!
    1.2Relodeやっとクリアしたのでちまちま更新します!
  46. 47 : : 2016/09/05(月) 03:18:36
    セレス「あなた方がこのクマのぬいぐるみに対してどうして怯えているのかは分かりませんが、所詮はただのぬいぐるみでしょう?」



    戦刃「そうかもしれないけど…」


    セレス「だからこれでいいのです…
    お分かりですか?」


    江ノ島「確かに、アタシがモノクマを操ってた時はスペアなんて腐るほどあった」


    十神「そうか…
    だがこの世界ではモノクマを大量生産する技術などあるはずがないのか…」


    セレス「何をおっしゃっているのかは分かりませんが…
    とにかく、わたくしは1人殺しましたわよ」


    江ノ島「は?」


    セレス「そこのぬいぐるみ、中身は存じませんが確かに人が操るものでしょう?」


    江ノ島「まあ言ってしまえば、ね
    ってまさかそんな論法で通そうっていうわけ…?」


    セレス「よろしいですか?
    わたくしは【超高校級のギャンブラー】なのです…
    賭けには勝たなければならない、それがわたくしの才能」


    江ノ島「つまりアンタは賭けたってわけ?
    この行動の結果、外に出られるということに」


    セレス「黒幕のお口をチャックしたことですし、まさか何のアクションも無しだなんて考えられませんわ…
    何かしら起こってくれないと」


    江ノ島「…」


    セレス「…どうかしたのですか?」


    江ノ島「だったらなんでアタシたちだけを残すように仕向けたの?」


    セレス「…」


    江ノ島「アンタがわざとらしくモノクマを撃ったのは、恐怖によって自分の周りから遠ざけること…
    違う?」


    セレス「…」


    江ノ島「本当にアンタが賭けた可能性はなんなの?」


    セレス「…」


    江ノ島「答えて、セレスちゃん」


    セレス「それは…」











    「僕の登場だよねぇ」








    十神「な…ッ!?」


    江ノ島「…ははーん、そういうこと」


    セレス「賭けに勝ちましたわよ、江ノ島さん」


    江ノ島「じゃあ次は勝負にも勝たなきゃね?」


    戦刃「盾子ちゃん、下がってて」


    江ノ島「まあそうだね、お姉ちゃんに任せるわ」



    そこにいたのは、アタシと同じぐらいの身長のロボットだった。


    モノクマを彷彿とさせるカラーリング、右手に備え付けられているガトリング…


    そして何より




    ロボット「モノクマを壊されたら、壊したやつを壊すって決まりなんだあ」


    ロボット「だから、ね?」




    スピーカーのようなものを通して聞こえるこの声は…




    戦刃「どうしてそっちにいるの、不二咲君」



    不二咲千尋のもの。


    やはり予想通り、不二咲はあっち側のようだった。
  47. 48 : : 2016/10/02(日) 20:21:41
    おお
  48. 49 : : 2016/10/02(日) 21:36:00
    待ってます!
    ふぁいとです
  49. 50 : : 2016/10/06(木) 02:03:00
    面白い!!
  50. 51 : : 2016/10/09(日) 18:15:44
    >>48>>50
    コメントありがとうございます!頑張ります!
  51. 52 : : 2016/10/13(木) 20:47:28
    もっと我を楽しませるのだby田中
  52. 53 : : 2016/10/14(金) 03:45:59
    この余興‥俺にこそ相応しい
  53. 55 : : 2017/05/30(火) 23:06:08
    気になる

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
donguri

たけのこまんじゅう

@donguri

この作品はシリーズ作品です

未来の先にあるボクらの希望 シリーズ

「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場