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簡単お手軽料理〜日常の些細な匠〜
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- 1 : 2014/11/05(水) 19:27:21 :
- 今晩は!蒼電です!
短編です!
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簡単お手軽真剣ごはん 日常の些細な匠
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- 2 : 2014/11/05(水) 19:28:31 :
「ピー。」と炊飯ジャーの音が鳴り響いた。
見ていたテレビを消し、キッチンへ向かう
箸入れからしゃもじを取り出し、軽く水洗いをして、右手に持つ
そして左手でジャーを開ける、炊きたて特有の暖かいご飯の香りが鼻に広がる
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- 3 : 2014/11/05(水) 19:29:13 :
ご飯を掬い、丼の中に入れる。
この時少しだけ山盛りにする、こうすると完成時に綺麗に出来上がる
ご飯の形も整い、冷蔵庫からLサイズ、重さ70グラムの卵を取り出す。
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- 4 : 2014/11/05(水) 20:00:22 :
右手で卵を2回キッチンのテーブルに叩こうとしたその時―。
待て、直感がそう言った
何故?と思い、ご飯を見てみると凹みが無かった。
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- 5 : 2014/11/05(水) 22:14:02 :
危ない危ない、凹みが無い状態で卵を乗せると中身が滑って端に行ってしまう
「忘れていても身体が覚えているんだな」長年培ってきた経験に感謝し、卵を安定した場所に置いた。
そして開いた右手に箸を持ちご飯の中心に凹みを入れる。力が入り過ぎてご飯が台無しにならないよう優しく、丁寧に。
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- 6 : 2014/11/06(木) 19:15:22 :
凹みが入った。安心して先程の卵を持ち、2回叩く「コンコン」と心地良い音を立ててヒビがはいった。
卵を両手で持ちご飯の上で割る。この時も力が入り過ぎないようにする。優しく、丁寧に。
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- 7 : 2014/11/06(木) 22:40:26 :
「ポチャ」
上手く乗った。白いご飯の真ん中にある黄身―。その神々しさに見惚れながらも次に移る。
調味料入れから醤油を出して卵にかける。この時の量は完全な経験がものを言う。
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- 8 : 2014/11/09(日) 07:51:02 :
うん、よく出来た。長年培ってきた経験に再び感謝して、丼と箸を持つ。後は持っていくだけ。
テーブルに丼と箸を置き座る。そして最後に感謝を込めて一言。
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- 9 : 2014/11/09(日) 07:51:43 :
「いただきます。」
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- 10 : 2014/11/11(火) 22:46:13 :
- 70グラムの卵…でかいっすね…( ̄▽ ̄;)
日常を何気なく切り取った感じが好きです。
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- 11 : 2014/12/21(日) 14:09:28 :
- ほのぼのと真剣に読んでしまいました
動画に取りたい一面でした
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日常の些細な匠 シリーズ
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