この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
《ソード・プログレッシブ3》ー離別ー
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- 1 : 2014/11/05(水) 18:31:44 :
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http://www.ssnote.net/archives/26565
《ソード・プログレッシブ2》ー襲撃ー
の続きです。
キャラのイメージ画像は今回貼っていこうと思ってます。2の方に二人貼ったので、見ていただければ。
下のは一枚目が‘レティファ’で二枚目が‘イリス’です。(Google引用)似てます(というかほぼ同じ)。気にしないでください。
http://livedoor.blogimg.jp/hue465/imgs/1/6/168fb0bc.jpg
http://blog-imgs-58.fc2.com/m/o/e/moeimg/ehuvy5gpfhtw20p.jpg
《交戦》西暦2060年12月ーーーー
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- 2 : 2014/11/05(水) 19:56:33 :
3ヶ月前、故郷の村で別れを告げたはずの親友ーーアルミンが、俺の目の前にいる。敵として。
「アルミン……、どうして……」
動揺を隠せない俺は、震えた声でアルミンに問いかけた。
「会えて嬉しいよ、エレン。君のいない間に色々あったんだ」
「色々って、なんだよ。こんな事して制圧騎士に捕まってみろ……。死刑は免れないぞ」
「承知の上さ。僕らは革命軍。この世界を変える。エレン、革命軍にこないかい」
「断る!俺は制圧騎士になって、約束をーーーーー」
「それが君の答えだね。ならもう、君と話すことは何もないよ」
そう言うと、アルミンは背中の剣を抜き、剣先を俺に向けた。
「リィル、先に行って。任務を遂行してくれ」
リィルは頷き、走っていった。
「おい、やるしかねえぞ!」
ジャンが俺の肩をつかみ、揺らした。
それに便乗するように、レティファが俺の手を握った。
「エレン、戦いましょう。彼らを止めないと」
「……ジャン、別のルートから奴らを追ってくれ。こいつは俺がやる」
俺の肩を叩き、後ろへと走っていった。
「……アルミン。俺はお前らを止める。《デモニアール・メガッサム》は渡さない」
握られた手を強く握り返すと、レティファが光を放ち、白い剣へと姿を変えた。それを中段に構え、アルミンに向ける。
一秒後。
俺とアルミンは同時に床を蹴った。
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- 3 : 2014/11/05(水) 20:39:50 :
俺とアルミンの剣が交わり、火花を散らす。
そこから右上段、左下段、突きと三連撃。
それになんなくついてくるアルミン。
「知ってるよ。その剣。《デモニッション・ヴォーパル》(魔断の剣)。魔法を斬るんでしょ」
そう言うと、背中に差してあったもう一本の剣を抜く。短剣を逆手にもちかえ、再び突進。
俺も剣を精製し、攻撃を弾く。
「この短剣は《スペル・ウェポン》。魔法で作られた半永久的に個体を維持できるものさ。アニマを憑依させなかったらただの短剣さ。だから君の剣は効かない」
「ッッッ!」
アルミンは一歩飛び退き、魔法を詠唱した。
「マジカル・コール!ダンダリオ・ゲータ!!」
すると、アルミンの前に魔法陣が出現し、アルミンを呑み込む。
「消えた!?」
当たりを見渡す。
しかしアルミンの姿は無く。
『エレン、後ろです!』
咄嗟に反応し、背後の魔法陣から出現したアルミンの剣を防ぐ。
「その剣、よく分かったね」
『その魔法、五重魔法ですね。移動距離は精々十メートルあるかないかです』
鋭い。アルミンはそう思った。
「五重魔法……。《フィーヴ・キャスター》(五重魔導士)か……」
「その通り。僕は五重魔法まで扱えるようになった。もう君には止められないよ」
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- 4 : 2014/11/05(水) 21:56:12 :
- ア、アルミン…お前…
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- 5 : 2014/11/06(木) 17:24:09 :
「マジカル・コール。バースト・ラフォース」
竜巻が発生し、次第に竜の形になり、エレンに牙を向ける。エレンを喰わん勢いで迫る風竜。
「だから魔法はーーー効かないってッッ!」
剣を振り抜き、風竜を切り裂く。しかしーーー
「風竜は、一匹だけではないんだ」
『エレン!』
振り返った瞬間、風竜が直撃する。
「ッッッ!!」
そのまま空中に持ち上げられたエレンは、天井を突き破り、屋上へと吹き飛ばされた。
「おっと……、飛ばしすぎたかな」
穴が空いた天井から屋上へ向かう。
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- 6 : 2014/11/06(木) 17:40:24 :
屋上へたどり着いたアルミンは、エレンを探すが、姿が見えない。
「どこ行ったんだい、エレン」
「穿てッッッ!!」
上空から降り注ぐ声。
次第に辺りが金色の光で照らされる。
「ーーーッ!」
「マジカル・コール!アステロイズ・ゲイザーッッッ!!」
空中から放つ剣系攻撃魔法。星を象った五つの頂点を辿りる十連続の突き。流星を思わせるそれは、鮮やかなエフェクトを放ちながらアルミンを捉えた。
その直後、移動魔法で下の階に逃げるアルミン。いや、これ以上足止めをくらってる訳にはいかないのだろう。
「逃げたのか……?」
「いえ。おそらくこれ以上の交戦を避けたのでしょう」
人間体に戻ったレティファが淡々と言った。
「追いましょう。エレン」
小さく頷き、空いた穴からレティファを抱いて飛び降りた。
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- 7 : 2014/11/06(木) 19:55:18 :
- アルミンゲスミン!
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- 8 : 2014/11/06(木) 21:01:25 :
エレンとの戦いを放棄したアルミンは、壁に背中を預け、患部を押さえていた。
「いてて……。きっついなぁ。まさか、あそこまで強いなんて思わなかったよ。ますます革命軍に来てもらいたいな」
あわよくば、《デモニアール・メガッサム》と共に。
「タイムリミットまで……三十分か。ガイがいるからなんとかなると思いたいけど……」
こんな所で立ち止まっていられない。
この国を変えるって決めたんだ。
アルミンは合流地点に向かって駆け出した。
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- 9 : 2014/11/06(木) 21:13:59 :
修道院が襲撃を受けたという知らせは、都市の中央にある制圧騎士の駐屯城に届いた。
「ほぅ、革命軍か。こそこそネズミのように人目を避けて活動する奴らだと思っていたが、こんなに大胆な作戦を実行するなんてな」
たまたま訪れていた制圧騎士長ーーーリヴァイは、城のテラスで言った。
「いかが致しましょう」
「イリスとジオを向かわせろ。この世界を荒らす火種は早急に始末しないといけないからな」
「承知しました」
そう言うと、騎士長補佐はイリスとジオのもとへ向かった。
「修道院……か。狙いは悪魔の書ーーーだろうな。まあ俺としては、大きな戦争が起こってほしいがな」
最強の騎士は、戦を好んでいる。
革命軍には頑張って制圧騎士と同等の力をつけてほしいと思っているらしい。
「……グリシャ、お前の言ったとおりだ」
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- 10 : 2014/11/07(金) 16:30:46 :
最短ルートで校長室に辿り着いたガイとコウガは、暗号解読を二秒で済ませ、扉を開いた。
「おい雑魚、外を見張っていろ。俺が《デモニアール・メガッサム》を取ってくる」
「分かった。罠があるかもしれないから、気をつけて」
「ふん。雑魚に言われる程俺も落ちぶれていない」
足を一歩踏み入れた瞬間、魔法の気配がする。咄嗟に後ろを振り向くと、風の刃が飛んでくる。それを回避したガイは、魔法で精製した刃を多方に放った。前方でコウガが「危なっ!」と叫んだが、聞かなかったことにしよう。
(二人……か。アニマの大きさから見て、この修道院のトップの実力を持つ者達だろう。コウガだけで倒せるか……?)
自分も加勢するべきかと考えたが、《デモニアール・メガッサム》の獲得が優先だ。
「コウガ!ガイ!」
さらに後方でアルミンの声がしたので、奥に進むことを決めたガイ。
「おい雑魚。奴らをここに入れるな。いいな」
「了解!」
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- 11 : 2014/11/07(金) 16:41:28 :
校長室に着いたエミリアとフィリアナは、コウガとアルミンに挟まれる形で対峙していた。
エミリア自身、フィリアナやミカサと同等以上の魔力を感じるのは初めてで、革命軍の二人に視線を向けていた。
「僕らの邪魔をするなら、女の子だろうと容赦しない」
「えー、お手柔らかに頼みたいなー」
相変わらず緊張感がない様子で言うフィリアナ。
「マジカル・コール。バースト・レメレント!!」
フィリアナの放った魔法は、暴風を引き起こし、窓を粉々に粉砕した。
そして窓の外に全員を吹き飛ばす。
「ちょっ、私も!?」
全員が校舎から落下したのを確認し、フィリアナも飛び降りる。
「コウガ、ガイが帰ってくるまで応戦する。暗号解読には少し時間がかかるからね」
「おう。分かった」
「ーーーー君、一人でねっ!」
「ーーーーは?」
どす黒い何かを含んだ笑顔をコウガに向けると、移動魔法で校舎へと戻っていった。
「なっ……」
真横を通っていったアルミンに驚きつつ、地面に着地する。
「おいおいそりゃねーよアルミン。ま、相手が可愛い女の子二人だから、悪かねーな」
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- 12 : 2014/11/07(金) 20:55:49 :
「女子だからってなめてたら、あんた死ぬわよ?」
余裕を見せるコウガに向かって剣を向ける。
月の光を反射し、赤く輝く。
「怖いな……。まあそういう女ほどテレた時可愛いっていうからな。ツンデレってやつか?」
「違うッッッ!」
「エミリア、相手のペースに乗せられやすいのは悪い癖だよ」
先ほどとは打って変わり、鋭い眼光を向けるフィリアナ。同じく剣をコウガに向け、腰を落とす。
「マジカル・コール!アブソリュート・エレメント!!」
突然割って入った声。それは上から巨大な剣の形をした氷を降らせ、コウガの体を貫いた。
「ッッッーーー!!」
体を貫通した氷は、徐々にコウガの体を凍らせ、数秒経った時には、結晶となった。
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- 13 : 2014/11/07(金) 21:04:07 :
「まずい!制圧騎士ッッッ!コウガ!」
校舎に戻ったアルミンが叫ぶが、その声は届かず。制圧騎士ーーイリスの剣の一振りで、粉々に砕け散った。
「もう彼は死にました。安心してください。《デモニアール・メガッサム》は渡しません」
驚きの表情を隠せないエミリアとフィリアナ。
「何やってんだよ……。あの人……。人を殺すなんて……」
一部始終を見ていたエレンは、困惑していた。制圧騎士が、人を殺したのだから。
「何で………。制圧騎士は、この世界を守るんじゃないのか……ッ!」
大地を揺るがすかのような轟音。
それは中庭から聞こえてきた。慌てて中庭を覗くと、もう一人の制圧騎士が、雷の剣で革命軍ーーーーセラナとイノリを突き刺して、絶命させていた。
「え………。何で、殺すんだ……。いくら何でも…」
エレンはしばらく、考え込んでいたが、再び校長室に向かって走り出した。
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- 14 : 2014/11/07(金) 21:12:08 :
「ガイ!」
少し遅れて、リィルが校長室に入った。
すでに暗号解読を終わらせていたガイは振り向き、《デモニアール・メガッサム》を見せた。
「用はすんだ。帰還するぞ。制圧騎士がきているんだろう?全員に伝えろ」
「それが……」
リィルは、死んでいった仲間のことをガイに伝えた。ガイはしばらく目を瞑り。
「……ふん。最後の最後までどうしようもない雑魚だったか。全く。仕方のない奴らだ」
目を開き、《デモニアール・メガッサム》を見つめながら、つぶやいた。
「…俺がこの世界を変えてやる。だから、安心して逝け。雑魚共」
リィルは知っている。ガイは口は悪いが、仲間思いだということを。
「ガイ、良かった。手に入れたんだね」
駆け込んできたアルミン。
「僕が全アニマを使って遠くに転移させる」
「ああ。頼む。制圧騎士がくる前にな」
魔法の詠唱に入る。しかしーーー
「待てッッッ!!」
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- 15 : 2014/11/07(金) 21:20:22 :
エレンとレティファが追いつき、三人と対峙する。
「彼らは……修道生だね」
「逃走の邪魔はさせない」
ガイが剣を抜き、エレンに斬りかかる。
レティファを剣に変換するのが遅れ、レティファが弾かれる。
「レティファ!!」
校長室の外にと飛ばされたレティファ。
「エレンッッッ!!」
手を伸ばすが、エレンの手には全く届かず、転移魔法が発動する。
そしてーーーー。
一秒前までそこにいたエレンの姿はなくなり、力なく地面に崩れ落ちたレティファ。
「エ……レン。一人に、しない……で、ください……!」
過去の出来事と今の出来事が重なり、視界が眩む。
「ーーーー……」
ふつりと意識が途絶える。
レティファの白い頬に一筋、涙が月の光を反射し、一粒、また一粒とこぼれ落ちた。
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- 16 : 2014/11/07(金) 21:31:24 :
《離別》西暦2060年12月ーーー
次にレティファが目覚めたのは、ベッドの上だった。いつもあったはずの温もりはそこにはなく、すがりつこうとも、手や足は空を切るだけで。
「エレン……」
時間的に、昼前まで気を失っていたのだろう。
人間体のままなのは、エレンとのリンクが人間体の時に切れたからだろうか。
涙で霞む視界。
ドアがノックされる音に気づくのに、十秒ほどかかった。
「レティファ、気がついたのね」
エミリアが軽食を持ってきてくれた。
この前言った好物ーーー甘いもの全般と言った気がする。覚えてくれていたのだろう。
「ありがとうございます……」
「……エレンのこと?」
なるべく明るく声を出したつもりだったが、気づかれていたのだろう。エミリアが聞いてきた。
「……どこに、行ったんでしょうか。あの転移魔法、かなりのアニマを消費しますが、相当遠くに行けます」
「……そっか。じゃあ、探すのは大変ね」
「はい……」
けど、必ず見つけてみせる。多分、エミリアもそう思っているだろう。
(エレン、どうか無事で………)
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- 17 : 2014/11/08(土) 10:30:03 :
- 期待です!
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- 18 : 2014/11/09(日) 12:36:41 :
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「うーん、僕もね、絶対支配には不満を持ってるんだ」
「そう……。私も、そうかもしれない」
女子寮のベランダで、フィリアナとミカサが、手すりにもたれながら、昨夜の出来事について話していた。
「さすがにこの世界を支配している制圧騎士にはかなわない。一般人に知らされている制圧騎士の力なんて、嘘。全制圧騎士は《エディル・マジック》(八重魔法)を超えている」
少し暗い顔をして俯くミカサを横目に、フィリアナ。
「どうして、ミカサが知ってるの?」
「……私のお父さんが、制圧騎士だったから」
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- 19 : 2014/11/09(日) 13:59:46 :
「……」
アルミンの超遠距離移動魔法によって、革命軍のアジトに帰還したガイ、リィル、アルミン。
そして、転移に巻き込まれたエレン。
「アルミン、なぜあいつを連れてきた」
敵だぞ、と言おうとしたガイは、アルミンの表情を見て、舌の上で転がした。
「彼には、知って欲しかったから。この世界のこと。故郷のこと。そして、僕ら革命軍のことを」
「そう言えば、アルミンとあのーーーエレンって人、親友なんだよね」
リィルの質問に頷き、今も沈黙を通しているエレンに目を向ける。
「……アルミン、革命なんてできない。制圧騎士にはかなわない」
「黙れ、雑魚。お前にも革命に協力してもらうんだ。黙って俺たちについてこい」
悔しそうにガイを睨むエレン。
《レジェンダル・ウェポン》(神聖なる宝具)からアニマをもらわないと魔法を使えない彼は、おとなしく従うしかない。
(ーーーまあ、レジェンダル・ウェポンを扱うなんて、普通の人間体にはできないよ)
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- 20 : 2014/11/16(日) 19:13:36 :
- 期待です!
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- 21 : 2014/11/16(日) 23:09:41 :
- 放置・・・じゃないですよね?
期待してます!
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- 22 : 2014/11/18(火) 21:25:41 :
俺が連れていかれた先は、普通の個室だった。一応捕らわれている身だから、逃走しないように牢屋に入れられると思っていたのだが。
「おい雑魚、今日からここがお前の部屋だ」
「……ああ」
今日からーーー。ガイやアルミン達革命軍は、本当に俺から引き込むつもりなのだろうか。本当に、制圧騎士と戦うつもりなのだろうか。絶大なアニマ保持量を持つ彼らと戦うのだ。革命軍もかなりの魔導士がいるはず。
「何難しい顔してるの、エレン」
不意に声をかけられ、反射的に顔を上げると、いつの間にか部屋の入っていたアルミンがいた。
「そんな顔してたかな」
「してたよ」
こんな会話をしていると、数ヶ月前の事を思い出す。
「
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- 23 : 2014/11/18(火) 21:39:03 :
「なあ、アルミン。何で制圧騎士と戦うんだ」
俺の問いに、アルミンは一瞬考えるような顔をして。
「……復讐、かな」
多分、アルミンの頭の中には複数の言葉があったのだろう。だが、復讐という言葉を選んだ。
「制圧騎士に、か?」
「うん。だから君を連れてきたんだ」
「……」
俺を見るアルミンの顔が、次第に真剣になってくる。こいつはこんな顔をしていただろうか。
「僕らの故郷はね、制圧騎士に滅ぼされたんだ。僕と、傷跡を残して」
アルミンが言った言葉に、硬直する俺。
話が、理解できない。
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- 24 : 2014/12/14(日) 13:36:10 :
エレン「……おい、何だよ、それ」
動揺しているのだろう。自分でも声が震えてるのがわかった。
アルミン「そのままの意味だよ。だから僕は制圧騎士と戦うんだ」
エレン「……母さんは、みんなは!?」
アルミン「死んだ。言ったでしょ。僕と傷跡を残してね」
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- 25 : 2014/12/17(水) 18:25:25 :
- きたい!
これってソードアートオンラインをもとにしてるんですか?
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