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クリスタ「私達のうなじには子人がいるんだよ」

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  1. 1 : : 2014/11/04(火) 20:05:56

    コニー「なんだそれ?」

    クリスタ「ほんとだって!」

    アルミン「最近女子の間で流行ってるよね」


    ジャン「誰か見たりしたのかよ」

    クリスタ「夜みんな寝ているのに話し声がしたりしたの」

    クリスタ「私だけじゃなくて色んな人も聞いたんだよ?」


    ミーナ「子人が寝ている子のうなじに入っていくのを見た子もいるらしいよ」

    ジャン「はいはい、メルヘンメルヘン」

    ミーナ「もー!」



    コニー「うなじかあ~」

    コニー「もしかして巨人のうなじにも人間が入っていたりしてな!」

    ライナー「ブフォ!!」

    アルミン「うわあ!汚い!!」

    ライナー「ああ、悪い…ごほ、ごほ…」



    ───────────────────


    ジャン「!!」パチ


    ジャン(俺…寝てたのか?)

    ジャン(懐かしい夢を見たな。半年くらい前のことか)




    ジャン(ったく…ばかばかし)



    ジャン(子人とか…いるはずないだろ)





    『急げ、急げ』



    ジャン(なんだ…?)


    『えっほ、えっほ』


    ジャン(誰だ…?)



    俺は眠たい目をこじ開ける


    『急げ、急げ』


    ジャン「な…」


    『!!』



    目の前には信じられないものが”いた”


    手のひらほどのサイズで

    人間と同じ形をしている



    ジャン(もしかして…もしかして…)




    ジャン「子人?」

  2. 2 : : 2014/11/04(火) 20:14:05

    子人『見られた…』

    ジャン「なんだこれ…幻覚か?」


    ジャン(疲れてるからかな…)

    子人『大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?』


    ジャン(会話…できるのか?)

    ジャン「そんなに疲れて見えるか?」

    子人『はい、何かあったんですか?』

    ジャン(すげえ…話せてる)



    ジャン「ほら…ローゼさ、巨人に破られたじゃねえか」

    子人『はい』

    ジャン「それで大勢死んじまったからな…」

    ジャン「その死体処理を連日やってるんだよ」


    子人『それは…大変ですね』

    ジャン「ああ、もう気が滅入っちまうよ」

    ジャン「俺の親友も見つからねえし…」


  3. 3 : : 2014/11/04(火) 20:28:17

    ジャン「そういやお前らはやっぱ噂通りうなじの中にいるのか?」

    子人『わわわ!そんなことまで知ってるんですね!』


    ジャン「誰のうなじにもいるのか?」

    子人『そうですよ』

    ジャン「俺のうなじにも?」

    子人『はい!』


    子人『僕らが人間を動かしているのです』

    子人『あなたは子人の存在に気づいてないと思いますが意思なんかも子人によるものなんですよ』

    ジャン「へえ…」


    ジャン(俺のうなじにも…子人が…)


    ジャン「じゃあさ、お前等が人間の身体からでたらその身体はどうなるんだ?」

    子人『動きません。抜け殻になりますね』

    ジャン「じゃあ身体が重傷を負ってもお前らは死なないのか?」


    子人『身体が死ぬと皮膚が硬くなってうなじから出られなくなります』

    子人『そしてそのまま焼かれたり栄養不足で死んでしまいます』

    子人『あと、うなじを攻撃されたら死にます』


  4. 4 : : 2014/11/04(火) 20:33:50
    ジャン「お前らはなんで人間のうなじにいるんだ?」

    ジャン「こっから出て自由に歩き回ってればいいのに」


    子人『僕らの身体は弱いんです』

    子人『長いこと外にいたら身体が汚染されてしまうんです』

    ジャン「今は大丈夫なのか?」

    子人『時々気分転換にでたくなるんですよ』

    子人『いつもおっきな身体を動かすのは疲れるので』

    ジャン「へえ…」


    子人『もう朝になるので戻りますね』

    ジャン「ああ」


    そのまま子人は窓から出て行った




    コニー「ふわぁ~」


    コニー「お?ジャン、早いな」

    ジャン「…………」


    コニー「どうしたんだ?」

    ジャン「…………」


    ジャン「子人に会った」

    コニー「は?」


  5. 5 : : 2014/11/04(火) 20:41:25




    駐屯兵「ふう…きりがないな」

    ジャン「死体処理…きりがないですね」

    駐屯兵「君、大丈夫か?」

    駐屯兵「隈がひどいようだが…」


    ジャン「一昨日は死にかけて、昨日からずっと死体と向き合ってますから…」

    駐屯兵「…確かにな」

    駐屯兵「早く、日常が戻ってくればいいな」


    ジャン「……」



    ジャン「!!」


    駐屯兵「どうした?」



    ジャン(あの死体…もしかして…)



    ジャン(いや、嘘だ。あいつが死ぬはずは…)



    駐屯兵「…知り合いか?」


    ジャン「嘘だ…嘘だ…」


    駐屯兵「落ち着いて、彼の為にも名前を教えて?」

    ジャン「………」



    ジャン「マルコ・ボットです」


  6. 6 : : 2014/11/04(火) 20:55:34

    ジャン「こいつは…ここで死ぬような奴じゃ…」

    駐屯兵「…………」


    駐屯兵(少し、そっとしておいておこうか)


    駐屯兵「…いったん休憩にしよう」

    駐屯兵「私は少し先の所にいるから…」


    ジャン「はい、ありがとうございます」




    ジャン「…………」




    ジャン(マルコのうなじにも子人はいるのか?)


    ジャン(今朝あった子人が言ってたな)


    ジャン(身体が死んでも子人は生きてるって)




    ジャン(もし…もしいるのなら…)


    ジャン(子人をうなじから出せば…)




    ジャン「…………」


    民家のものだろうか?


    調度地面に包丁が落ちていた



    俺はそれを手に取る




    ジャン「今、出すから…」



    手に取った包丁を

    うなじに浅く刺す


    そのまま切り開く



    ジャン「!!」



    ジャン(いた…)



    子人が、いた



  7. 7 : : 2014/11/04(火) 21:04:39

    ジャン「よ、よお…」

    子人『……』


    ジャン(二日間死体の中にいたんだよな?)

    ジャン(早くどうにかしないと手遅れになる)



    俺はマルコのうなじから子人を取り出す


    ジャン「もう、大丈夫だ」

    ジャン「2日間不安だっただろ?」

    子人『……』



    ジャン(さて、どうするか…)

    ジャン(このままだとこいつは外の空気に汚染されて死んでしまう)


    ジャン(急いで別の身体に移さねえと)


    ジャン(…移すにしても移せる場所なんてあるのか?)


    ジャン(生きてる身体に移すって事は、元々その身体にいた子人を追い出すってことだろ?)

    ジャン(そんなことさせてくれる奴なんていねえだろ)


    ジャン(さて、どうするか…)




    ジャン「あ、そうだ」






    ジャン「俺の身体に移せばいいんだ」





  8. 8 : : 2014/11/04(火) 21:11:18



    サシャ「コニー!」

    コニー「なんだ?」

    サシャ「えーっと…所属兵団について話をしたいなと思いまして」

    コニー「ああ、そうだな…」


    サシャ「…どうかしたんですか?」

    コニー「ジャンのことなんだけどよ」

    サシャ「ジャン?」


    コニー「朝さ、子人がいるとか言い出したんだ」

    サシャ「え…」

    サシャ「ジャンはそういうのを信じないタイプかと…」

    コニー「だよな?」


    コニー「なんか心配になってよ…」


    ジャン「コニー!」


    サシャ「おお、噂をすれば…」



    コニー「どうしたんだ?」


    ジャン「ちょっと頼みたいことがあってな」




    ジャン「俺のうなじにこの子人を入れてやってくれ!」



  9. 9 : : 2014/11/04(火) 21:41:10
    コニー「は…?」

    ジャン「ほら、いたんだよ子人がさ」ズイッ

    コニー「うわっ」


    ジャン「このままだったらこいつ死んでしまう!」

    ジャン「マルコが…死んでしまう!」

    サシャ「マル……コ?」


    ジャン「こいつが生きてる限りマルコは死なねえんだよ」


    ジャン「だからさ、早く俺のうなじをきってこいつを押し込んでくれ!」

    ジャン「俺の子人は出しちまってかまわないからよ」


    ジャン「早くしねえと…だんだん冷たくなってきてやがる!!」


    コニー「冷たくなるって…」



    コニー「なあ、ジャンそれは子人じゃなくて…」


    コニー「ただの肉塊じゃねえか…」



  10. 10 : : 2014/11/04(火) 21:45:56

    ジャン「何言ってるんだ?」

    ジャン「ほら、よく見ろよ。マルコにそっくりな子人じゃねえか!」

    ジャン「死にそうなんだよ!?見ろよこの顔色をよぉ!?」


    サシャ「わ、私にも…肉塊にしか…」


    コニー「なあジャン!どうしちまったんだ!?」

    コニー「お前もっと…現実的だろ!?」

    ジャン「はあ!?俺がおかしいってか!?」



    サシャ「マルコがいなくなってつらいのは分かりますが…」

    サシャ「も、もっと冷静になってください!」

    ジャン「ちっ………」




    ジャン「もういい…」


    ジャン「うまくいくかわからねえが自分でやってやる…!」


    包丁を取り出す



    コニー「お、おいやめろ!」


    サシャ「だ、だれかぁぁああ!!!」



    ジャン「マルコ…」


    ジャン「お前を、死なせはしねえ!!」



  11. 11 : : 2014/11/04(火) 21:59:24



    アルミン「どうしたの、サシャ?」


    僕はサシャの叫び声を聞き、サシャの元へと向かう 



    アルミン「って…………え?」


    アルミン(何が……)



    僕が見た光景


    ジャンが自分のうなじを包丁で切り開き


    手に持っていた肉塊を詰め込んでいた



    ジャン「ごほ…っ」


    サシャ「ひ、ひぃぃいい!!?」


    コニー「人呼んでこい!!」



    アルミン(僕は、血を吐きながらも笑っているジャンを)


    アルミン(ただ見ていることしかできなかった…)





  12. 12 : : 2014/11/04(火) 22:06:55


    一週間後


    エレン「よ!アルミン!」

    アルミン「エレン…!」


    アルミン(僕らはあの後調査兵団に入った)



    エレン「にしても…結構入ったんだな」

    アルミン「うん」


    エレン「あ、ジャン!」

    ジャン「!」



    アルミン(ジャンはあの後、なんとか一命をとりとめ同じく調査兵団に入った)




    ジャン「久しぶりだな、エレン」ニコ

    エレン「怪我大丈夫か?」

    ジャン「おかげさまでな」ニコ




    アルミン(ただ、思うことがあるんだ)




    エレン「お前調査兵団入ってから変わったな」

    エレン「よく笑うようになった」

    ジャン「そうかな?」ニコ

    エレン「ああ、バカにした感じじゃなくて心からの笑顔というかさ」

    ジャン「ははは、照れるじゃないか」


    エレン「なんか…」



    エレン「マルコみたいだな!」




    アルミン(子人は本当にいたんじゃないか………ってね)






    おしまい

  13. 13 : : 2014/11/04(火) 22:07:41
    見てくださった方ありがとうございました!
  14. 14 : : 2014/11/05(水) 00:47:30
    おおおおお、すげ
    乙っす☆
  15. 15 : : 2014/11/05(水) 01:30:36
    おもしろかった!
    小人のうなじにも小人がいるのかな?
  16. 16 : : 2014/11/07(金) 17:55:42
    乙!
    凄い面白かったです!
  17. 17 : : 2014/11/09(日) 20:36:30
    面白かったな、その人の人格が宿るって訳だ

  18. 18 : : 2014/11/16(日) 17:58:31
    おおお、、なんだろな、なんかたしかに自分のうなじが独立した器官のような気がしてきたよ,,,,,,ガチデ
  19. 19 : : 2015/02/19(木) 21:41:05
    微妙にホラーだったな…


    すげぇ怖かった…
  20. 20 : : 2015/03/31(火) 15:48:08
    な、なんかちょっとホラー…
    めっちゃおもしろかったです!!
  21. 21 : : 2015/03/31(火) 16:48:36
    ホラーエエエエエエ!!!!

    ……うなじってすごいんだな
  22. 22 : : 2016/10/29(土) 15:23:32
    面白かった(´Д` )
  23. 23 : : 2017/12/13(水) 12:24:18
    ジャンがちょっと怖い
  24. 24 : : 2020/10/27(火) 14:08:20
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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larcy6v6

くまお

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