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アニ「デート!?」エレン「そういうものをしてみたい」2

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  1. 1 : : 2014/11/02(日) 13:16:45


    アニ「デート!?」エレン「そういうものをしてみたい」の続きです!
    http://www.ssnote.net/archives/24552


    ~あらすじ~

    エレンとアニが付き合い、初デート

    それを知ったミカサがジャンを引き連れて尾行

    動物園に行き、ウサギとたわむれ

    ユミルとクリスタがいる喫茶店で食事!


    エレンはアニにプレゼントを考えているようで…


    まあ、こんな感じ~

    エレン「最後、適当すぎるだろ!」


    とりあえず、始まり始まり~
  2. 2 : : 2014/11/02(日) 13:38:59
    アニ「エ、エレン!お腹一杯になったし、次どこ行く?」


    エレン「ああ、次はここに入ろうぜ」


    アニ「アクセサリーショップ?でも、高そう」


    エレン「とりあえず入ろうぜ!」


    アニ「うん!」


    ~アクセサリーショップ~

    アニ「可愛い//」


    アニ「あ、でも高いな…」


    エレン「ん?どれだ」


    アニ「この髪止めだよ」


    エレン「1000円か……髪止めにしては、高いかもな(あとで買っとくか)」


    エレン「あ、このネックレス一緒に買わないか?ペアで800円だ」

    アニ「いいね!」


    エレン「おじさ~ん、これちょうだい」


    おじさん「はい、800円」


    エレン「じゃあ俺が800円だsアニ「エレンだけには払わせないからね!」


    エレン「でも…」


    アニ「私が払う!」
  3. 3 : : 2014/11/02(日) 13:43:17
    エレン「じゃあ、割り勘でいいか?」


    アニ「分かった!400円ずつね」チャリン


    エレン「おう!」チャリン


    おじさん「はは、仲のいいカップルですね」


    エレアニ「///」


    おじさん「はい、ネックレスです」


    アニ「ありがと、エレン、行くよ~」


    エレン「ん~、先外に行っててくれ」


    アニ「分かった~」
  4. 6 : : 2014/11/07(金) 16:56:07
    エレン「ん、アニ行ったかな…。じゃあ、おじさん!この髪止めください!」


    おじさん「はい、500円ですね~」


    エレン「……え?1000円じゃないんですか?」


    おじさん「割引ですよ、かわいい彼女さんもいたからね。それはプレゼントでしょう?」


    エレン「そうですけど…、いいんですか?」


    おじさん「はは、いいですよ。」


    エレン「ありがとうございます!じゃあ、500円」チャリン


    おじさん「はい、毎度あり」


    エレン「おじさん、本当にありがとうございます!では!」タッタッタッ





    おじさん「……青春だな」ボソッ
  5. 11 : : 2014/11/09(日) 10:30:03
    アニ「おそ~い!!」


    エレン「ごめんごめんっ!」


    アニ「早く行こう……の前にちょっとかがんで!」


    エレン「ん?」


    アニ「はい、ネックレスかけたよ」


    エレン「…アニもかけてるな(ペアルック///)」


    アニ「まあね(エレンと一緒///)」
  6. 17 : : 2014/11/11(火) 17:59:15
    アニ「次はどこに行くの?」


    エレン「…あっ(この後、考えてなかった)」


    アニ「全く、エレンったら仕方ないね…」


    エレン「あはは、悪いな」


    アニ「ん~~、どうしよう?」
    ↑腕組しながら考えてる


    エレン(可愛いな///いや、アニは何しても可愛いけど…)


    エレン「アニはどこに行きたい?」


    アニ「私が行きたい場所?(二人で楽しめる場所ばかり考えてた…)」





    アニ「えっ?え~と……公園とか?」

  7. 18 : : 2014/11/11(火) 18:26:01
    エレン「…」

    アニ「だ、駄目だったら別にいいy


    エレン「それいいな!じゃあ、芝生があって広いマリア公園に行こうぜ」


    アニ「うん!」









    ~マリア公園~



    エレン「おおー、やっぱり広いな」


    子ども1「なぁ、サッカーしようぜ」


    子ども2「えー、フリスビーしようよ!」


    子ども3「私おにごっこがいい~」



    アニ「子どももいるね」ニコッ


    エレン「ああ(アニは子供も好きなんだな)」
  8. 19 : : 2014/11/11(火) 18:48:06
    アニ「とりあえず、ここを回らないかい?」


    エレン「だな」










    アニ「…」トコトコ


    エレン「…」トコトコ


    アニ(手をつなぎたい…な)



    アニ「……」←軽くエレンの手を触れる


    エレン「芝生がモフモフだな!」


    アニ「そ、そうだね」







    アニ(もう一度!)←軽くエレンの手を触れる


    エレン「あ!さっきの子ども達いるぞ!」



    アニ(も、もう!鈍感め!!)ギュッ
  9. 20 : : 2014/11/11(火) 18:51:50
    エレン「ア、アニ……手が…」


    アニ「私がこうしたいの!気付いてよね///」


    エレン「ああ、わかったよ///」



    子ども4「あ!あのお二人さん、とっても仲良しだね♪」


    子ども4母「うふふ、そうだね」



    エレン「///」


    アニ「///」
  10. 21 : : 2014/11/11(火) 19:15:31
    アニ「と、とりあえず…あそこのベンチに座って話さないかい///?」


    エレン「だ、だな//」



    アニ「ふぅ」ストン

    エレン「…」ストン


    アニ「エ、エレン…近くないかい?」


    エレン「駄目だったか///?いや、少しでもアニの近くにいたいから……」ボソボソ


    アニ「ふんっ///いいよ…別に」


    エレン「今さらツンツンしても変わんねぇぞ」


    アニ「うるさいっ!」


    エレン「ははっ、ごめんな!で、何話そうか?」
  11. 24 : : 2014/11/12(水) 18:06:16
    アニ「エレンの子どもの頃の話聞きたい!!」


    エレン「お!いいぞ。じゃあ、俺が小学生5年生のとき、こんなことあったんだよ……」










    エレン「……でな、そこで大転びしたんだよな」アハハ


    アニ「ふふっ…エレン、大失態だね」アハハ


    エレン「だろ!……あれ?もうこんな時間」


    アニ「ほんとだ、もう暗くなってきたね」


    エレン「うん、そろそろだな!アニ!!」


    アニ「なんだい?」


    エレン「俺について来てくれ!」ギュッ


    アニ「えっ///あっ…」


    アニ(急に手を引っ張って//……どこ行くのかな?)



  12. 25 : : 2014/11/12(水) 19:03:11
    アニ「はぁはぁ…」


    アニ「ここに…行きたかったの……?」


    エレン「アニ、走らせてごめんな…ただ、間に合わなくなりそうだったから…」


    アニ「間に合わない?…ここただの丘でしょ」



    その通り、エレンがアニを引っ張って、急いでやって来たのはただの丘のてっぺんだった






    エレン「そうだけどよ……。まあ、後ろを振り返れば分かるよ」











    アニ「後ろ………!!」
















    アニが見たもの……それは


























    真っ赤に染まった夕焼けの空だった
  13. 26 : : 2014/11/12(水) 19:10:11
    アニ「…きれい」


    エレン「そうだろ!前、偶然見つけてな……アニに見せたかったんだ」


    アニ「そうなんだ…」


    エレン「……」


    アニ「……」










    エレン「……アニ」


    アニ「なんだい?」






    エレン「さっきさ、俺の昔の話をいろいろしただろ…。」


    アニ「うん」



    エレン「でも、まだ言ってないことあるんだ」



    アニ「……」



    エレン「俺にとっても、一番大事な記憶だ。
    それを……アニに話してもいいか?」



    アニ「…いいよ」
  14. 27 : : 2014/11/12(水) 20:13:47
    エレン「俺は……もともとここに住んでいなかったんだ



    俺はシガンシナ地区から引っ越してきた」




    アニ「えっ!そこって……」















    エレン「……そう、あの悲劇が起きた場所だ










    俺が小学生3年生のとき…































    今から3年前の3月11日のことだ」

  15. 30 : : 2014/11/12(水) 21:07:26
    エレン「普通の日常だった……


    いつもの通り、母さんに怒鳴り起こされて、


    父さんと寝ぼけながら挨拶して、


    姉ちゃんに遅刻するよって急かされて、


    アルミンが家に向かえに来て、3人で学校に行った……。











    そんでさ、だらだらと授業を受けてたんだよ



























    で、丁度帰ろうとしたときだった」
  16. 31 : : 2014/11/12(水) 21:44:37

    ――
    ―――――
    ――――――――――
    ―――――――――――――――――

    エレン「アルミ~~ン!!早く帰ろうぜ」


    アルミン「ちょっと待ってて!まだ連絡帳を書き終わってないから…」


    エレン「あー、じゃあ待ってるぞ」


    アルミン「うん」カキカキ



    グラグラグラグラ



    エレン「ん?地震か…」


    アルミン「最近地震多いよね」


    エレン「だな……」













    そのとき、俺は気付いていれば良かった……






    この地震がおさまるどころか、どんどん大きくなっていることに












    だが、もう遅かった



















    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ









    大きな地鳴りがなり、







    教室全体が横に大きく揺れた






















    「キャーーー」


    叫び声があちこちから聞こえ、一気にみんなパニックになった













    ハンネス「全員机の中に隠れろ!!!」




    先生の、叫びともいえる声で、
    教室に残っていた10人くらいの生徒は一斉に机の中に隠れた




    俺もアルミンもその一人だ
  17. 32 : : 2014/11/12(水) 21:59:40


    机の中に入っても、揺れは続いた




    しかも、その揺れはおさまることを知らなかった












    様々なものが落ちてきて






    学校にあるテレビは割れた













    そのうるさい雑音の中でも、














    「お父さん……お母さん………」





    「死にたくないよ…」











    すすり泣く声と共に悲痛な叫び


    は聞こえてくる
  18. 33 : : 2014/11/12(水) 22:04:07










    俺はそのクラスメイトに何も出来なかった















    アルミン「うっ………うう」ガクブル













    隣で震えている親友にも、何も出来なかった














    おれ自身も襲ってきていたからだ


    『地震』という名の恐怖が…

  19. 34 : : 2014/11/12(水) 22:14:52



    その後、ようやく………ようやく地震はおさまった



    その時間はおよそ6分だったらしい







    しかし、俺には1・2時間のようにも感じた






















    ハンネス「みんな!!校庭に出るぞ!!!」











    いまだに状況を完全に把握できていなかった

    ……いや、この絶望的な状況を認めたくなかった俺らは、とにかくハンネス先生の指示に従って動いた



  20. 35 : : 2014/11/12(水) 22:33:13


    ミカサ「エレン!アルミン!!大丈夫?」



    校庭に出ると、姉ちゃんが心配そうな顔で駆け寄ってきた









    エレン「おう!大丈夫だぞ」



    口ではそう答えたものの、足はがくがくと震えていた







    アルミン「うう……」



    アルミンは俺よりも震えがひどく、怯えていた






    俺はアルミンを励まそうと




    エレン「アルミン!大丈夫だ、もう地震は終わったんだぞ」



    と言った
  21. 36 : : 2014/11/12(水) 22:36:24
    しかし……



    アルミン「エレン……地震で恐ろしいのはね」















    グラグラグラグラ





    エレン「じ、地震!?もう終ったはずじゃ…」



    ハンネス「みんな!!しゃがんで頭を抱えろ!」









    アルミン「地震が恐ろしいと言われるのは……余震もあるんだよ」



    逆に現実を教えられてしまった

  22. 37 : : 2014/11/12(水) 22:41:39

    エレン「そ、そうなのか」


    アルミン「……」ガクブル






    アルミンの震えはますます酷くなっていた







    エレン「なあ、今は外に避難してるんだし、やっぱり大丈夫だ!」



    俺はメゲずに励まそうと声をかけた













    だが、予想外の言葉が返ってきた





    アルミン「僕が心配しているのは、余震じゃないよ」




    エレン「え!?」








    では、なんでそんなに震えているのか?
    それを聞こうとしたときだった
  23. 38 : : 2014/11/12(水) 22:55:00
    ザザーン





    エレン「……は?」




    普通なら絶対に聞こえるはずのない……
























    『波の音』が聞こえた









    アルミン「僕が最も恐れているのは、






    『津波』だよ…」









    アルミンはボソッと何かを言っていたが
    俺には聞こえていなかった























    エレン(あっちは………俺の家の方…母さん!!!)











    それしか考えていなったからだ
  24. 39 : : 2014/11/12(水) 23:13:25
    先生「静かに聞け!!ここに、もうすぐ津波が近づいてくる」


    先生「だから、あの山に登って避難する!!
    先生達に着いてこい!」


    みんなは、言われた通り先生の後に着いていっていた




    俺たち以外……




    アルミン「エレン!!行こう、早くしないと飲み込まれるよ!」



    エレン「アルミン……俺、家に行くよ」



    アルミン「えっ!?な、何をいっているんだ!君も巻き込まれてしまうじゃないか!」


    エレン「アルミンも知ってるだろ!!俺の母さんは……、足が悪いんだ


    だから、そう簡単に逃げられないんだ!!」



    アルミン「……そ、そうだけど!!」



    ミカサ「私も行く!!」


    アルミン「え!?」


    ミカサ「もう、家族を失いたくない……」


    エレン「よし!姉ちゃん行こうぜ!」タッタッ




    そうして、行こうとしたとき







    ハンネス「駄目だ」



    ハンネス先生が止めてきた
  25. 40 : : 2014/11/12(水) 23:52:34


    エレン「なんで駄目なんだよ!!」


    ハンネス「現実を見ろ!!!ここまでもう津波が来てんだぞ……お前の家はもう」


    ミカサ「そんなの……行ってみないと分からない」


    ハンネス「どう考えても、この中にお前らが行ったら死ぬだろ!」


    エレン「俺は死なない!!」


    ハンネス「そんなのただの強がりだ!」


    エレン「でも……だって!!」



    子どもの俺は、それしか言えなかった






    アルミン「ハンネス先生……つ、津波が」






    気がつくともう、津波はすぐそばまで来ていた




    ハンネス「お前ら、行くぞ!!」




    エレミカ「嫌だっ」



    アルミン「……」




    ハンネス「あー、もう!!」ヒョイ




    ハンネス先生は、俺と姉ちゃんのことを抱き抱えて無理矢理、移動しようとした







    エレン「離せよ!」


    ミカサ「……」バタバタ





    必死に抵抗しても、大人には勝てなかった













    エレン「くっそ…母さあああぁぁぁん!!!」





    そう、叫んだけど……何も、何も返ってこなく、
    ただ虚しく声が響いただけだった
  26. 41 : : 2014/11/13(木) 20:51:00
    エレン「それで、後から分かったんだが
    母さんは………アニ?」


    アニ「な、なに?」ポロポロ


    エレン「泣いている……のか?」


    アニ「ち、違うもん」グッ


    アニはそう言いながら涙を拭いていたが、
    止まっていなかった



    エレン「ど、どうする?止めるか、この話?」



    アニ「……止めないで、お願い





    『この話は、絶対に聞かなければいけない』



    そう、思うの…」




    エレン「……そうか、ありがとな」
  27. 43 : : 2014/11/13(木) 21:14:49
    エレン「それで、まあざっくり言うと、俺の母さんは死んだ


    ただ、その報告は……













    父さんから受けたんだ」



    アニ「え?」





    エレン「俺らがな、無理矢理山の上に連れていかれ、避難が完了したとき…」



    ――
    ―――――
    ――――――――――
    ―――――――――――――――
  28. 45 : : 2014/11/13(木) 21:20:47
    ハンネス「はぁはぁ……、やっと着いた」


    エレン「なんだよ……これ」



    俺が見たものは


    真っ黒い津波が、





    人・建物・木々

    関係なく飲み込んでいくんだ








    飲み込まれる人は






    「た、助けてくれえええええぇ」



    「嫌あああぁぁぁぁ」









    みんな叫んでいた












    でも、俺は……何も出来なかった
    ただ、傍観することしか……出来なかった










    そんなときだった






    プルルルルル





    ハンネス「ん?電話か…」
  29. 47 : : 2014/11/13(木) 21:28:29
    ハンネス「ん……あ!イエーガーさん!お久しぶりです」



    ハンネス先生の電話相手は……



    エレン「父さん?」











    ハンネス「え?は、はい!ただいま!!」



    ハンネス「エレン!!ミカサ!!お前らの父さんからの電話だ……早く来い!」




    やっぱり父さんだったか……でもなんで?



    そう思いながら俺は電話を代わった











    エレン『父さん……どうしたんだ?父さんの方は大丈夫か?』


    俺が心配してそう聞くと



    グリシャ『そんなこといいからよく聞け!!』


    怒鳴り声が返ってきた
  30. 50 : : 2014/11/13(木) 21:54:55
    グリシャ『エレン………よく聞け




















    母さんは死んだ』







    エレン『え………?』


    突然知らされた母の死






    それを「はい、そうですか」と受け止められるわけなく、




    俺は混乱していた








    ミカサ「エレン、グリシャさんからはなんと?」



    姉からそう聞かれていたらしいが、俺の耳には届いていなかった















    エレン『な…なんでそんなこと分かるんだよ!し、死んだところを見たっていうのかよ!』



    やっと出た言葉は、その父からの報告を否定する言葉だった
  31. 51 : : 2014/11/13(木) 22:00:29
    グリシャ『……見てはいない』


    エレン『だったら!!』


    グリシャ『ただ、電話がきた……母さんからな』


    エレン『え……?』




    俺は少し怖かった……その事実を知ることが


    だが、知らなければいけないとも思った












    エレン『か、母さんはなんて…?』


    勇気をだし、聞いてみた


















    グリシャ『母さんはこう言っていた






    「今、自宅に取り残されていて、
    もうすぐ私は死ぬ



























    エレンとミカサをよろしくね…」とな』
  32. 52 : : 2014/11/13(木) 22:07:30
    エレン『……』


    言葉が出なかった



    信じたくなかった






    それでも、認めざるを得なかった


    それが、現実だから
















    グリシャ『その言葉の後に……波の音が聞こえた
















    そして、電話は切れた








    多分、母さん……カルラは津波に流されたんだろう』

  33. 53 : : 2014/11/13(木) 22:24:34


    エレン『………っ』




    グリシャ『あとな、エレン……俺はカルラの最後の言葉を守れないんだ』



    エレン『えっ?』







    「俺と姉ちゃんをよろしく」


    それが母さんの最後の言葉










    それが、守れないってことは……



















    グリシャ『俺は…もう駄目だ



    瓦礫に………潰されているんだ』



  34. 56 : : 2014/11/13(木) 23:32:48
    エレン『と、父さん……』


    グリシャ『ごめんな……、
    俺はもうすぐカルラのところへ行く』


    エレン『う、嘘だ』


    グリシャ『嘘じゃない……、この音が聞こえるだろ』



    ガタ……ガタガタ…








    その音は紛れもなく……何かが崩れる音だった








    ガタッ








    グリシャ『うっ!……うぐっ…』




    エレン『父さん!!』





    グリシャ『ははっ、もう持たないみたいだな』




    エレン『そ、そんなこと……そんなこと言わないでくれよ』ポロポロ





    グリシャ『エレン、ミカサにも伝えてくれ




































    お前たちが大好きだ








    今までありがとうな』

















    エレン『父さん、俺も……俺も大好きだよ』ポロポロ















    グリシャ『ふふ、その言葉が聞けて……

    本当に……良かった………



















    エレン………じゃ…あ…………な』


























    エレン『父さあああぁぁぁん!!!!!!』




  35. 59 : : 2014/11/13(木) 23:45:09
    ―――――――――――――――
    ――――――――――
    ―――――
    ――



    エレン「これが、俺と父さん・母さんの別れだ」




    アニ「ヒック………グスッ…」ポロポロ




    エレン「……本当にごめんな、こんな話をしちまって」



    アニ「……ううん、私こそ こんなに泣いてごめん」



    エレン「お前が謝る理由はねぇよ…」



    アニ「……1つ聞いていい?」グスッ



    エレン「なんだ?」



    アニ「私にこの話をしてくれた理由は……なに?」



    エレン「そうだな……」
  36. 62 : : 2014/11/14(金) 00:17:21









    エレン「……ごめん正直、自分のためかも知れない」


    アニ「えっ?」



    エレン「俺がこのことを話したのはアニが初めてなんだ」



    アニ「そうなんだ…」



























    エレン「俺はただ、自分の苦しみを誰かに打ち明けたかっただけかもしれない」




    アニ「……」

















    エレン「ごめんな……アニ

    俺の自己的な考えで話しちまって…」




    アニ「……」
  37. 70 : : 2014/11/14(金) 20:41:05
    アニ「ねぇ…………、エレンと私の関係ってなに?」


    エレン「……え?」







    今までずっと黙っていたアニ

    そのアニが発した言葉にエレンは戸惑った





    アニ「………」





    アニはそのエレンを真っ直ぐみつめている



















    エレン「こ、恋人同士……だよな//」




    エレンは照れながら、事実を述べた



    アニ「うん、そうだよ」




    アニ「じゃあ、もう1つ質問するね……」



    アニ「恋人ってなに?」
  38. 71 : : 2014/11/14(金) 21:25:43




    エレン「……は?」


    アニの質問にまたまた困惑するエレン








    しかし先程とは違い、エレンが答える前にアニが話始めた


    アニ「私はね、こう思うんだ」

















    アニ「喜びを分かちあえて、苦しみを背負いあえる人同士ってね」















    アニ「エレン……謝らないでよ

    エレンは、あなたは1人で背負いすぎなの



    だからね、私に頼って……

    私に苦しみを打ち明けて……

















    そして一緒に笑い合おうよ」

  39. 74 : : 2014/11/14(金) 22:12:25













    エレン「ふふ、アニありがとな」







    エレン「だけどよ、今だけは…」ポロッ














    エレン「今だけは泣かせてくれよ…」ポロポロ














    アニ「うん……」
































    エレン「うわあああああぁぁぁぁ」ポロポロポロ
  40. 75 : : 2014/11/14(金) 23:06:43



























  41. 78 : : 2014/11/15(土) 08:46:15









    エレン「う……うっ…ぐすっ……」


    アニ「大丈夫……かい?」


    エレン「……ああ、もう大丈夫だ。アニありがとな」


    アニ「彼女として当然のことだよ!」


    エレン「はは、改めて思ったわ…アニは最高の彼女だよ……」


    アニ「ふふ、最高の彼氏に言われるとこっちも嬉しいよ///」
  42. 79 : : 2014/11/15(土) 09:58:20
    エレン「ただ…………もう真っ暗だな」


    アニ「エレン、でも綺麗だよ」


    エレン「綺麗って……何がだ?」


    アニ「上だよ、空を見てみて…」


    エレン「え?上って……あ!」



    エレンが見たものは空一面に輝く星だった



    エレン「確かに…、綺麗だな」


    アニ「あ!流れ星!!」


    エレン「え、願い事しなきゃ!」



    二人が願うこと……


    それは全く同じこと

















    エレアニ(ずっと一緒にいれますように)
  43. 80 : : 2014/11/15(土) 10:28:33





    『ずっと一緒』


    それは思っている以上に難しいこと












    突然の災害で、亡くなってしまうこともある










    想いがすれ違い、心が繋がらなくなってしまうこともある


















    でも、この二人なら大丈夫なのかも知れない











    エレン「アニ、なに願った?」


    アニ「ふふ、秘密!エレンは…?」


    エレン「アニが秘密っていうならこっちも秘密だ!!」


    アニ「え~」


























    アニをいじめから救ったエレン



    エレンの苦しみを受けとめたアニ




  44. 81 : : 2014/11/15(土) 10:43:36









    エレン「じゃあ帰ろうか」



    アニ「うん!でも、もっとエレンと一緒にいたいな…」



    エレン「俺もだよ!まあ、アニの家まで送っていくからよ!」



    アニ「ありがとう///」

  45. 82 : : 2014/11/15(土) 11:13:36


    この二人は絆という糸でかたく結ばれている






    糸は誰かに引っ張られても、ほどけない














    アニ「私の家はここだから」



    エレン「おう、じゃあな!」フリフリ



    アニ「うん、バイバイ!!」フリフリ
  46. 83 : : 2014/11/15(土) 11:26:46




    この糸はどちらかが離さなければ、切れない



















    二人がこの糸を離すことは絶対にない


















    エレン「ただいまぁ」




    ミカサ「お帰り!」






    エレン(何か大事なことを忘れてるような気がするんだよな)




    エレン「………あ!アニに髪止めあげるの忘れてた!!」















    ・・・・はず?
  47. 84 : : 2014/11/15(土) 11:31:46





    アニ「デート!?」エレン「そういうものをしてみたい」






                ー完ー
  48. 85 : : 2014/11/15(土) 12:06:49
    終わりました!見てくださった方々
    ありがとうございました!!

    あと、エレンの震災についてのことですが、
    東日本大震災を参考にさせていただきました


    実は私も東日本大震災を体験した者です

    そこまでの被害があったわけではありませんが、とてつもない恐怖を味わいました

    大きく続く揺れ、後から来る余震

    津波は直に体験したわけではないですが、
    テレビで、私が知っている場所が黒い波にのみ込まれていくのを見ました


    このとてつもない恐怖が襲ってきたにも関わらず、この震災のことを忘れている人は多いです


    私も少し忘れてしまっていました

    ですが、たまたまYouTubeで震災の様子を見たとき、胸が張り裂けそうな気持ちでした



    長々と申し訳ありません
    私が伝えたいことはただ1つです


    『震災のことを忘れないでほしい』


    それだけです



    この気持ちが伝わり、震災を忘れない人が1人でもいたら、幸いです
  49. 86 : : 2014/11/15(土) 12:54:38
    え~と
    ミカサ「尾行からの」ジャン「デート」※番外編もぜひ見てください!
    http://www.ssnote.net/archives/27210
  50. 87 : : 2014/11/15(土) 13:59:50
    すいませんが、コメントは見やすさ優先のため非表示にさせていただきました
    本当にすいませんm(;∇;)m

    あと、この続きの
    エレン「文化祭?」アニ「プリンス・プリンセスカフェ!?」を立てました!

    よろしかったら見てください↓
    http://www.ssnote.net/archives/27212
  51. 88 : : 2014/11/15(土) 22:30:58
    レモンさん、東日本大震災を体験したんですか?私は、体験してませんけどテレビとかで見ました。見ているだけで怖かったです。

    災害の事、絶対に忘れません!

    あと、執筆お疲れさまでした


  52. 89 : : 2014/11/15(土) 22:42:35
    ああそうか、レモンさん東北出身だもんね。俺たちは関東だったけど意外と揺れも大きかったんだよ。
    いつか首都直下もくるしこのことは忘れないようにしよう!!
  53. 90 : : 2014/11/15(土) 22:51:26
    >>88 norikaさん
    被害者………といえるほど、被害をうけてはないですが、体験はしました

    『災害のことを忘れない』としていただき、
    本当に嬉しいです。ありがとうございます!


    >>89  カイディル君
    はい、東北出身です!関東でも大きかったですよね…テレビで見ました

    首都直下ですか……恐ろしいですね
    このようなことは二度と起こってほしくないですが、起こってしまうのが自然なのですよね…。

    『忘れない』としていただき、ありがとうございます!
  54. 91 : : 2014/11/15(土) 22:54:23
    >>90まぁニュースによるとインドネシアでもM7.1の地震が起きたみたいだからもうそろそろ来るとは思うんだが...
  55. 92 : : 2014/11/16(日) 00:16:31
    語り継いで絶対にその人々の地震にあった時の思いを忘れないようにしような。
  56. 93 : : 2014/11/16(日) 19:28:39
    >>91
    お、恐ろしい((((;゜Д゜)))

    >>92
    そうですね、それが私たちに出来ることであり、しなければいけないことですね
  57. 94 : : 2014/11/22(土) 15:49:09
    地震って怖いなってことがまた改めて知ることができました
  58. 95 : : 2014/11/23(日) 11:42:53
    >>94そう思っていただき、嬉しいです
    コメントありがとうございます
  59. 96 : : 2015/01/09(金) 07:10:04
    ぼくも福島県に住んでいて地震を体験して怖い思いをし、
    エレンたちの気持ちわかります。
    次回作に期待!
  60. 97 : : 2016/11/06(日) 20:53:39
    黙祷 。(T ^ T)

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7415369mk

レモン@本当にすいません

@7415369mk

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