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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

アニ「生まれてきて、ごめんなさい。」

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  1. 1 : : 2014/10/28(火) 21:39:47

    キャラ設定

    アニ・・・16歳、サシャとは双子の妹。

    サシャ・・・16歳、アニとは双子の姉。


    アルミン・・・16歳、クリスタの兄。

    クリスタ・・・9才、アルミンの妹。


    ミカサ・・・15歳、サシャと仲が良い。


    ユミル・・・9才、クリスタの親友。


    エレン・・・15歳、転入生。


    リヴァイ・・・30歳、アニのひつじ的な存在
    兵長と呼ばれている。


    ―――

    ――――――


    私は、アニ・・・アニ・レオンハート。

    瀟洒なヨーロッパの寺院のような学園に

    通ってる、そしてたった今、学園を抜け

    出したのだ・・・




    警備員たちがすぐそこまで来ているのかも

    しれない。自由の空気を胸いっぱいに吸い込

    むには、まだちょっとはやい。それから、

    暗がりに身を隠し、時間を待った。




    時間を待つ間、学園の敷地内に目を凝らす

    が、何も変わった動きは見られなかった。




    こうして、お上品にライトアップされてい

    る西洋建築の建物を見ていると、ますます

    これが学校であるとは、思えなくなる。




    ・・・やがて、車が近付いてくる音がした。

    再び暗がりに身をかがめる。



    事前に連絡のあったナンバー。



    ・・・・間違えない。



    私は飛び出して、徐行した車の助手席側に

    駆け寄り、ドアを開けて飛び込んだ。




    リヴァイ「お勤めご苦労。」



    運転席には元ゴロツキの男。


    ・・・・・ゴロツキと言ったら本人は怒る。




    アニ「シャバの空気は久しぶり。あ〜とにかく今は銀シャリが食いたい。」




    リヴァイ「あ?・・・学園で上品なもんばっか食ってると聞いたが。おめぇだけに麦飯が出てたのか?」




    アニ「ばぁか、そんなわけないじゃい!冗談に決まってるじゃない。とほら!っととアクセルをふかす。」



    リヴァイ「はいはい。仰せのままに・・・。」



    兵長は、シートベルトをし、一気に車を加速


    させた。学園はあっという間にバックミラーから消えてしまう。




    さよなら、我愛しの学園生活!見てろよ、

    私は上品にされた胃袋を、今日から下品な

    ジャンクフードで満たしてやるからな。



    お前らに叩き込まれたテーブルマナーなん

    かとは、一生無縁な生活を送ってやる!

    あっはは! ざまぁ見ろ!


  2. 2 : : 2014/10/28(火) 22:28:15

    リヴァイ「アニ。・・・起きろ。」


    アニ「起きてますけど。」



    リヴァイ「おめぇを聖ルチーア学園に入

    学させたのは、ブラウス本家当主が下し

    たものだ。・・・・・・・アニはその学園を抜

    け出した。・・・・どういうことか、分かって

    るな。」




    アニ「鬼婆の決めた学校が私に合わなかっただけ」


    リヴァイ「・・・アニ。」



    アニ「わぁってるって。ぅっさいななぁ。」



    はブラウス本家当主である鬼婆の決定は

    絶対だ。



    ・・・・・床に落としたおかずを3秒で拾え

    ば、まだ食べても大丈夫なんていういい

    加減なルールとはワケが違う。




    さしかも、私をブラウス本家から遠く離

    れた学校に幽閉するのは、・・・私が生れ

    た時から決まっていた事なのだ。



    私に与えられた二つ目の名は『詩』。


    姉のサシャの『魅』には「鬼」の一字

    が入っている。これは鬼を継ぐという意

    味。つまり、鬼の血を受け継ぐブラウス

    本家を継ぐ者という意味。



    そして私の『詩』には「寺」の一字が

    入っている。これは、やがては出家させ

    て寺に閉じ込めてしまう・・・、そういう意

    味だ。



    こうして考えると私の二つ名には虫酸が

    走る。


    そもそも私という存在は、ブラウス家に

    とって忌むべき存在。



    本家を継ぐ者が二人。



    跡継ぎに双子が生れたならば、産湯に浸

    ける前に絞め殺せってことになっている

    らしい。



    実際、産湯に浸ける前に、生れたばかり

    の私の首に、鬼婆は、手をかけたらし

    い。





    私たちは、双子だ。互いに何の違いもない。


    まわりはやっきになって「サシャ」と

    「アニ」を区別しようとしたが、私たち

    姉妹にとってそれは酷く滑稽なことだっ

    た。




    なんの違いもない二人なのに。





  3. 3 : : 2014/10/28(火) 22:35:38
    名無しさんになってるよ…作者さん
  4. 4 : : 2014/10/28(火) 22:41:24
    すいません!!

    ありがとうございます!
  5. 5 : : 2014/10/29(水) 19:23:54
    あれ・・・同じ作者さんが同じ作品を・・・何故・・・?

    まぁ二回目の期待!
  6. 6 : : 2014/10/29(水) 19:24:49
    関係ないけど・・・イザナミって妖怪ウォッチ?
    ちがうよね、うん、違う
  7. 7 : : 2014/10/30(木) 18:53:16
    ニヤ
  8. 8 : : 2014/10/30(木) 18:54:33
    え、おい、ニヤってwwwww
    どっちに反応したんだ?w
  9. 9 : : 2014/10/30(木) 19:45:55
    >>8

    まぁ、気にしない気にしない。



    ―――
    ――――――



    もうすぐで、私の故郷が・・・








    ――――――



    お手伝いさん「サシャさんお電話です。」


    お手伝いさん「リヴァイさんからで、」



    サシャ「へ?兵長からですか?」



    サシャ「もしもしサシャです。」



    ○○[くっくっくっ私が誰だか分かます?]



    サシャ「!・・・そっその声は!そんなはずが! アニは聖ルチーア学園に幽閉されてるはずです!」



    アニ「学園では外部との電話は禁止だからねぇ」



    アニ「それが電話して来たって事は・・・?」




    サシャ「あなた!学園抜け出したんですかー!?」コゴエ



    アニ「ああっ会いたかったよ お姉!」ウルル


    サシャ「くっアニ・・・!」




    アニ・サシャ「ぷっ あっはっはっはははは!」



    サシャ「まさか本当に抜け出すとは・・・ひぇーやりますねー」



    アニ「私を閉じ込めておくにはちょっと警備が甘かったね!ははっ」


    アニ「お姉・・・本家に学園から私が脱走したって連絡来てる?」




    サシャ「来てません、本家の電話も来客も全部私を通しますから、来て無いって断言できます。」




    アニ「ほーそりゃすごい。さすがブラウス本家次期頭首」




    サシャ「え〜!いやですよアニが変わってくださいよー」




    アニ「私もいや」


    アニ「もし私関連で何か動きがあったら兵長に連絡をヨロ、
    しばらくこの町に隠れ住みするから」



    サシャ「そうですね・・・学園脱走した話が婆っちゃの耳に入ったら・・・
    いろいろ面倒になると思います。」




    アニ「それからお姉にお願いがあるんだけど」


    サシャ「はい、なんでしょう?」




    アニ「生活費を稼ぐためにバイトしようと思うんだけど
    私の味方だったライナー叔父さんの店のどれかで働けないか診断するから」



    アニ「私の働く時間が決まったらお姉に連絡する それで・・・」




    サシャ「あなたがバイトしている時間に消えていればいい訳ですね?」




    アニ「そっ!バイト中に何か咎められるような事があったら、私がサシャだって言い張ればいい訳」



    サシャ「つくづくあなたも悪知恵が働きますねぇくっくっくっ!」

    アニ「もちろん褒め言葉でしょ〜あはっ」



    ―――
    ――――――



  10. 10 : : 2014/10/30(木) 20:03:02
    期待なのだぁ…友達にならない?イザナミさん?ニャ
  11. 11 : : 2014/10/30(木) 21:01:57
    ――――――
    ―――


    ライナー「おお、そそう言う事ならバイトOKだ叔父さんに任せとけ!」


    アニ「ふふっやっぱライナー叔父さんは頼りなるよ」



    アニ「ふつつかものですが、よろしくお願いします!」


    ライナー「こちらこそ!」




    ライナー「ところでアニ・・・うわさの全寮制お嬢様学校ってどんなトコなんだ〜い?」キラーン


    アニ「っ!」ビクッ


    ―――
    ――――――




    初めてのことだった



    私たち双子の考えが

    こんなにも

    食い違ったのは



    私たち姉妹が引き離されてから


    一年ちょっと



    その間に


    サシャはこんなにも



    「次期頭首」になっていなんだ




    アニ「お姉もいつの間にか大人になったんだね」ボソ



    サシャ「ぇ、やっぱ私も婆っちゃみたいな考え方になったきたんですねー」



    アニ「いいんじゃないお姉は次期頭首なんだから
    さっすが帝王学を学んだだけの事はあるね」



    サシャ「そんなの学んでないですよー!どうやれば婆っちゃのふりが出来るかってだけですよ
    アニにも簡単に出来ますって」



    アニ「そんなのやりたくない鬼婆の守りもサシャの役目!」


    サシャ「ァ、アニ〜〜」



    アニ「・・・お姉・・・ううんサシャ
    私たちの別離はいつも穏便じゃなかった」


    アニ「名前を引き離され、住まいを引き離され、そして体を引き離されたときも・・・」


    アニ「あんたは私がその辺りで逆恨みしてるんじゃないかって思ってるかもしれない」


    アニ「でもそれは誤解、こんなの理不尽だって思ったことはあったよ、だけどその事であんたが引き目を感じる事はない」




    アニ「頑張れサシャ」コツン


    アニ「私もアニもがんばる」










  12. 12 : : 2014/10/30(木) 21:06:58
    >>10

    友達ですか!ありがとうございます!

    バンパイアさん!・・・

    って思ったんですけど(笑)

    最後の「ニャ」がwww
  13. 13 : : 2014/10/30(木) 21:10:17
    いやらしい意味じゃないから(なにいってんだ僕…)
    まぁ、続きに期待です!d(^_^o)
  14. 14 : : 2014/11/01(土) 12:47:09
    >>13
    期待ありがとうございます!



    ――――――
    ―――

    リヴァイ「邪魔する」


    アニ「お 兵長 丁度いいとこにきたね、ゴハン食べてく?」




    リヴァイ「今日自宅に学園から電話があった」



    アニ「今日?はっそりゃ遅いね」



    リヴァイ「電話は母親が受取った」



    アニ「お父さんは鬼婆寄りだからねぇ鬼婆にもすぐ伝えるだろうし」



    アニ「鬼婆の耳に入ったら見つけしだい拷問部屋送りかな~怖い怖い」



    リヴァイ「笑い事で済めばいいがな」
  15. 15 : : 2014/11/01(土) 14:16:19
    ――――――
    ―――

    アニ「で?お姉 鬼婆はどんな感じ?」


    サシャ[婆っちゃはもうカンカンです!見つけしだい自分の前に引き立てろと]


    アニ「おーこわっで?実際に動向は?」



    サシャ[親族会議でアニをかくまってないか問いだしてました。
    若い方々に町中を探させたりそう言うことはないみたいです。]



    サシャ[お母さんがずいぶんかばってくれたみたいです]


    アニ「OK またないかあったら教えて
    本当の本当にヤバくなったら私も離れるつもりだから」



    アニ「兵長やライナー叔父さんやお母さんや・・・世話になった人の顔は潰せないからね」


    サシャ「・・・・・・」


    アニ「お姉・・・今あんたが何考えてるか分かるよ」


    アニ「どうして同じ血を分けた姉妹なのにアニだけ隠れるように暮らさなきゃならないのか・・・・・・でしょ?」



    サシャ「アニだけこんな窮屈な思いをするのはフェアじゃないです」



    アニ「ありがとうお姉・・・気持ちだけでも嬉しいよ」

    ―――――――――
    ――――――
    ―――


    もし本気で、ブラウス本家頭首を


    怒らせてしまったら


    この町には

    居られない



    学園に戻されるか

    遠い町へ逃げるか



    どちらにしても


    誰の助けも借りず

    一人で生きていくしかない



    アニ「ちぇ!」ガッ



    ガシャガシャ


    アニ「もうーこんなところにバイク停めんなー!!」



    ○○「んだてめぇなろおおお!!」


    アニ「―――ッ!!」





  16. 16 : : 2014/11/01(土) 21:07:05

    不良1「すったるぁ!おるぁああ!!」


    不良2「ごらあッ!ウラァー!!」


    不良3「んまってンら―――!!!
    うッとんでぁあいじゃねぇどらぁあ!!!」



    アニ「うっわあ これはちょっと翻訳不可能・・・」



    不良1「こいやぁごらあ!!」ガシッ


    アニ「ちょっ ちょっと!」グイッ


    不良3「あああ!わーってんのがらあ!きけやうらぁあ!」



    アニ「(なんで私がこんな目に)」


    不良2「このアマァアア!!」


    アニ「(はあ仕方ない)」


    アニ「そんな・・・」


    不良2「ああ!?」


    アニ「そんなに言わなくてもいいでしょ!?悪かったって言ってるじゃないですかぁ!」ウルル


    不良2「んだぁ!こら!」


    アニ「もう許してぇうっくうくあうう・・・」


    不良1「・・・そんな今更泣くくれぇなら・・・なぁ・・・」オドオド


    アニ「(バーカ)」





    ○○「おっお前らいい加減にしないか!」




    アルミン「泣いてるじゃないか!やめてやれ・・・!」


    不良2「なんだぁあぁあ!?テメェエエエ」


    アルミン「っ」グッ


    不良3「ンな野郎ぉおおおおお!!」


    不良1「ツだんねぇことしてっとぁあなまねぇぞぉおらぉあ!!」



    不良1「黙ってたらわからんがなぁあ返事せんか!!返事ぃいぃいい!!」


    アルミン「・・・ッ」ギロッ


    不良1「んだぁ?こいつ・・・うぅう」


    ガッ

    ガツ ゴッ 「ウラア!」バキッ



    アニ「っ・・・」


    ―――
    ――――――
    ―――

    アルミン「・・・・・・ててて・・・あ、大丈夫かい?」


    アニ「あんたも勝てない喧嘩を買う人ですね」


    アルミン「最初は迷ったよあはは・・・」


    アニ「ま 気合で買ってたから引き分けって事にしといてあげます」


    アルミン「むぅ・・・口が減らないなあありがとうくらいは言ってくれよ泣いてたじゃないか」



    アニ「なっ泣いてない!あれは演技でぇ・・・!」バッ



    アルミン「あっははははいいよ演技でもあはは」



    アニ「ちょっ信じてないでしょ!?私が本当に泣くと思う!?」



    アルミン「思わないよ天下御免の
    『サシャ』ブラウスが不良にいじめられて泣き出したなんて!」ハハ


    アニ「(あ・・・この子私を『サシャ』だと思ってる)」




    ポン



    アニ「ん?」


    アルミン「ニコ」なでなでなで



    アニ「はっ!ばっバカにしてます?///」


    アルミン「うん よかったよかった」


    アニ「よかった・・・って」


    アルミン「無事で」


    アニ「///」



    アルミン「だからもう泣いちゃダメだよ〜」なでなで



    アニ「泣いてないですって!///」




    泣いてなんか



    ただちょっと


    いじけてただけ・・・



    私を助けて


    くれる人なんか


    いなんじゃないかって・・・






  17. 17 : : 2014/11/02(日) 10:09:02





    ――――――
    ―――


    サシャ「あーそれはアルミンです。
    気安く頭をなでるクセなんか間違えないです」



    サシャ「へーアニを助けようとしてですか-普段はぽややんとしてますけどやる時はやる奴なんですねー」



    アニ「ふぅんアルミン・・・かぁ・・・」


    ――――――
    ―――



    アニ「あー次に出歩けるのは三日後かー」



    アニ「これ以上お姉に無理言えないし
    はぁ〜これじゃ引きこもりだよ〜」





    これが私の望んでいた


    生活・・・?



    あの壁を越えれば

    自由になれるかと思ってた



    けど

    現実は・・・



    いつまでこんな生活を

    続けるんだろう




    ―――
    三日後
    ―――



    アニ「よしカンペキ!」


    アニ「前 外出した時に調達した変装用の服これで、どう見てもサシャだね」



    アニ「いざ 外の世界へ!」



    アニ「(数日分の買い物とバイトにも顔出さなきゃ)ん?」



    アルミン?


    サシャ『実はアルミン・・・
    キョジンさまの祟りだって言われてる事故で死んだアルレルト夫婦の息子なんです』


    サシャ『今は妹さんと一緒に父方の叔父夫妻にあずけられてるんですけど

    その家庭が上手くいかないみたいで

    旦那さまは浮気三昧顔を合わせれば夫婦ゲンカばかりで

    そんな状況に子供2人を押しつけられて

    不満らしくて、

    アルミンは大人なので、上手くやってりみたいですけど、

    叔母さまと妹のクリスタの仲が最悪で


    最近じゃいじめ抜かれ疲れきっています』






    アニ「・・・」ギュ



    アニ「(私は『サシャ』私は『サシャ』 よしっ!)」






    アルミン「・・・ッ!!」ハッ クル



    アニ「はー、元気ないですねぇ」



    アルミン「サシャ・・・」


    アニ「な、悩み事でもあるんですか?」


    アルミン「べっ別に・・・」



    アニ「なんです?私じゃ力になれないと思ってるんですかぁ?」



    アルミン「そう言う意味じゃなくて・・・僕に実力がなくて、ここ一番で打てないからさ・・・」




    そっか!


    アルミンは野球チームに
    所属してるんだっけ?





  18. 18 : : 2014/11/04(火) 18:12:33


    アニ「なぁんだ そんなことですかぁ―!?」



    アルミン「そんなことって・・・簡単に言ってくれるなぁ・・・」




    アニ「それなら一層練習に打ち込んで 次のチャンスを狙えばいいじゃないですか?」



    アニ「まぁ、相手のピッチャーに小細工してまで勝ちたいんなら私も協力できるんですけどねぇー」ニタァ



    アルミン「ズルしても意味ないよー でもサシャはいつも楽しくやるからそこは見習わなきゃ、」


    アルミン「よっと」㌧



    アニ「ひゃ」ポン


    アルミン「少し元気出たよ」ナデナデ


    アニ「わっ」



    アルミン「サシャがはげましてくれたおかげで」



    アニ「ちょっと・・・」



    アルミン「ありがとう!」


    アニ「//////」




    アルミン「じゃ 行くね叔母さんに買い物頼まれてるから」



    アニ「あ、う、、わっ私も買い物 !!」



    アルミン「!サシャん家ってお手伝いさんがいるんじゃなかったけ?」



    アニ「(あちゃミスった)たまには家事の真似事でもするかなって」アハッ


    アルミン「へえ〜〜サシャにしてはめずらしいね」アハハ



    アニ「(細かい事気にしないタイプで良かった)余計なお世話ですぅ〜〜」アハハ



    ―――――――――

    ――――――

    ―――



    アニ「アルミンのお買い物って、なんだかとってもスリリング〜」



    アニ「値段も確認せずに、買い物カゴに入れちゃうし」



    アニ「サイフをどこに入れたか忘れちちゃうし」


    アニ「おまけに小銭ぶちまけちゃうし」




    アニ「まぁ見てるこっちは楽しいですけどねぇー」



    アルミン「むぅ〜」


    アニ「あっダメダメ豆腐は後」


    アルミン「えっ」


    アニ「牛乳パックを下に入れるの!」


    アルミン「えっ」



    アルミン「今日のサシャはいつもに増してキビシイな」トホホ


    アニ「ほらほらさっさと入れる」ニタァ





    初めて会った時とは

    大違い



    頼りなくて


    要領がちょっと

    悪くて



    だからあの時


    助けるかどうか


    迷ったっていうのは


    本当だったんだろうな




    腕力もない


    その場を切り抜けるような

    要領の良さもない




    だから



    助けられる

    自信もなくて



    きっと、迷って迷って


    でも、勇気をふりしぼって


    飛び出してくれた




    私を助けるために!




    アルミン「どうしたの?」


    アニ「へへー」ニコニコ


    アニ「アルミンはえらいねぇー」ニコ


    アルミン「え?///」



    アニ「頑張ったね、いい子いい子」ナデナデ


    アルミン「なっ何だよ急に!///」カァ



    アニ「お上手にお買い物が出来ましたで賞〜なでなで〜」



    アルミン「サシャ、すっごい僕のことバカにしてるだろ?///」


    アニ「して無い、して無いですよ〜」


    アニ「1人でお家帰れるかな?道わかる?」


    ムゥ、ヤッパリバカニシテル~


    アニ「ははっ」




    たぶんこれは 「恋」とか


    そういう事じゃなくて


    きっと


    彼との自由な時間を


    彼といる新しい生活を

    楽しんでいるだけ


    ただ



    もっともっと

    彼の事を知りたい


    もっとからかいたい


    もっと

    頭をなででほしい


    もっと もっと

    一緒にいたい



    野球の練習日には
    いっぱい差し入れ
    持っていこう


    レモンの砂糖づけと
    冷たく冷やした麦茶と


    それから、それから


    アニ「ナーにやってんだろ私!バッカみたい☆」

  19. 19 : : 2014/11/06(木) 19:22:36


    ――――――
    ―――

    『うわあぁん、うわあぁん』



    泣き声が聞こえる―――



    『うわあぁん、ごめんなさいごめんなさい』


    『この疫病神!!』



    またクリスタが泣いてる



    クリスタ『にーにー助けて・・・にーにー!』




    助けてなきゃ




    叔母『死んでしまえ!』



    クリスタ『にーにー!にーにー!』



    助けて・・・なきゃ





    ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい


    ―――
    ――――――
    ―――――――――


    ○○「アルミン・・・!」



    アルミン「・・・ッ・・・あ・・・」



    ○○「もう授業終わった・・・」



    アルミン「あ、そうなんだ起こしてくれてありがとう」







    アルミン「ミカサ・・・」




    ミカサ「大丈夫・・・?ちょっとうなされてた」


    アルミン「え?そうなんだ、最近夢見が悪くて・・・」


    ミカサ「ふぅん・・・」




    どんな夢?




    アルミン「」


    ミカサ「・・・」ニコ


    パタパタ

    アハハ

    アハハ

  20. 20 : : 2014/11/06(木) 20:18:28
    パタパタ


    アルミン「ッ!」


    ミカサ「アルミン・・・その気配が近づき」


    ミカサ「足音を聞かせるようになり」


    ミカサ「常にアルミンを見下ろしているようになったら」



    ミカサ「私に相談して・・・」




    ミカサ「それはキョジンさまの祟りの前兆だから」スッ




    アルミン「・・・」ゾッ

    ―――
    ――――――
    ―――



    アルミン(13)「クリスタ・・・今日は叔父さんたちが会いに来る日だから・・・ね・・・?」


    クリスタ(6)「」





    ブロロロ キキ


    バタン



    叔母・叔父「・・・」


    アルミン「こんにちは」



    叔父「フン・・・!兄貴のヤツ面倒なモン押しつけよって」



    ギツ



    アルミン「ッ!!(クリスタのトラップ)」



    バシャ


    叔父「ッ!?」



    クリスタ「これ以上入ってこないでー!!!」


    クリスタ「お、お前らっなんかとっ、一緒にく、暮らすものかー!!!」ビクビク



    叔父「このガキ!」



    アルミン「!!」

    クリスタ「ひっ!」





    パァン





    叔父「ああ?」



    クリスタ「・・・」ウルウル


    アルミン「」


    妹をかばう僕



    アルミン「ごめんなさい」



    それからも

    クリスタの態度は

    変わらなかった


    ――――――


    サシャ『叔父・叔母との関係は悪化する一方・・・それをかばい続けるアルミン・・・』


    ――――――
    ―――




    アニ「アルミン?」



    アルミン「なっ何?」


    アニ「考え事?」


    アルミン「うん、」


    アニ「あ、そうだプリン買ってきました。アルミンにも・・・はいっ」


    アルミン「あ、ありがとう」


    アニ「ベンチで食べませんか?」



    アルミン「・・・ごめんサシャ家でゆっくりしたいんだ」


    アニ「アルミン・・・」



    アルミン「このプリン家に持って帰っていいかな?」


    アニ「えっイイですけど・・・」






    アルミン「良かった、クリスタも喜ぶよ」



    アニ「」


    アルミン「」フラ


    アニ「アルミン!?」



    アルミン「ごめん、ちょっと立ちくらみ」





    ウソ



    アルミン「っ!?」


    アニ「家でゆっくりしたいなんてウソ!本当は、クリスタが心配なんでしょ?」


    アニ「自分がいない間、叔母さんにいじめられてないかって」






    アニ「けどアルミンはどうなの!?

    クリスタが心配なのは分かるけどたまには家での嫌な事忘れて休んで!」



    アニ「じゃないと、アルミンが・・・」



    アルミン「・・・」ス




    アルミン「また明日、学校でね」

    ――――――
    ―――

    アルミンは野球の練習に来なくなった





    アニ「・・・」



    「サシャ・・・?今帰り?」



    お姉から聞いている



    ミカサ・アッカーマン

    この春、引っ越して来たばかりの

    転校生



    ミカサ「アルミン・・・かまってくれないから、さみしい?」


    アニ「・・・」


    それは・・・

    学校でもみんなと

    距離をおいているってこと?





    ミカサ「クリスタの件でずいぶん追い詰められている・・・」


    ミカサ「わたし達は、見守ることしかできない・・・とてもつらい・・・」



    アルミン・・・

    会わない間に

    そんなに・・・?



    ミカサ「サシャは、アルミンのこと」






    好き・・・?








    アニ「好き」







    どんな窮屈でも

    サシャの影としてしか

    過ごせなくても



    荒んでた私の心を

    まるで魔法みたいに

    溶かしてくれた




    アルミンにまた

    頭のなでで貰えるなら

    私は・・・




    どうしてこんなに

    好きになっちゃったんだろ?



  21. 21 : : 2014/11/06(木) 21:06:28


    ミカサ「なら笑う」


    アニ「っ!」


    ミカサ「きっとサシャの笑顔がアルミンに元気を分けてあげられると、思う」


    ミカサ「野球の練習にもバイトが終わったらきっと、帰ってくれる・・・」


    アニ「」


    アニ「(バイト・・・?)バイト・・・か・・・いつ終わるんでしょう」


    ミカサ「お金がたまるまでだと思うけど、」


    ミカサ「どんなに遅くても、クリスタの誕生日までには終わる・・・と思う」


    アニ「」





    クリスタの誕生日・・・?


    アルミン・・・

    クリスタに何か高価なものを

    プレゼントしようとして


    バイトを?





    ボロボロになった

    妹をはげますために・・・


    自分自身も

    ボロボロなのに・・・!






    また クリスタ・・・




    クリスタのせいで
    ボロボロにされ


    クリスタのためにその体に
    鞭打ってバイトしている




    クリスタのことなんて

    忘れちゃえば、

    もっともっと

    楽になれるのに!





    アニ「クリスタ・・・甘えすぎなんですよ・・・」



    アニ「そもそもクリスタが叔母と上手くやっていれば苛められずにすんだのに!」


    アニ「自分から叔母との関係を悪化させておいて苛められたらアルミンの背中に隠れて・・・!」


    アニ「アルミンが身代わりにどれだけキズついているか考えもしないで!」



    ミカサ「ギロ」ドッ


    アニ「ッ!!」ビクッ




    ミカサ「クリスタのことそんなふうに思ってたんだ・・・」ニコ


    ミカサ「別に軽蔑なんてしてない、サシャがそう思うのは・・・」



    しまった・・・!



    ミカサ「アルミンの事が大好きだから・・・でしょ?」



    今の私はサシャ

    サシャはクリスタの

    友達なのに


    ミカサ「それに・・・アルミン自身もそう思っている」


    アニ「え?」


    ミカサ「アルミンに・・・打ち明けられたの・・・」


    ミカサ「兄として頼られる事に苦痛を感じる」

    ミカサ「それはとても罪深きものだと知っているけど・・・って」



    アニ「っ!!」




    私の知っているアルミンは

    そんなこと言わない


    この子が

    このミカサという子が


    アルミンから本音を

    引き出した




  22. 22 : : 2014/11/07(金) 16:09:41


    アニ「ミカサは相談されるくらい信用せれてるんですね?」

    アニ「うらやましいです」


    ミカサ「違う、私が経験者だから・・・」



    アニ「ミカサも兄弟をかばった事が」


    ミカサ「ううん」



    ミカサ「ひたひたと

    ずうっと足音がついてきて

    夜には枕元に立たれて

    見下ろされる経験」



    アニ「ミカサ・・・それ・・・なんの話ですか ?」



    ・・・私は

    得体の知れない寒さに

    襲われることになる


    ・・・一度見せた不気味な

    ・・・その笑顔



    ・・・・見るものを凍えさせずには

    いられなくする、

    ・・・その目



    私はぞおっとして・・・・

    目を開いたまま、

    ・・・表情を凍りつかせてしまう。



    ミカサ「サシャには無い?あはは・・・ないと思う」



    ミカサ「サシャはこの町から出たいって・・・思った事ある?」


    アニ「な、ないよ私、地元好きだし・・・」ドク



    本能が告げている



    ミカサ「なら大丈夫」


    この子には

    嘘をつかない方が

    いい


    ミカサ「キョジンさまに怒られない」






  23. 23 : : 2014/11/07(金) 16:57:14


    この町の守り神

    『キョジンさま』

    キョジンさまは神聖なこの町を踏みあら

    す外敵を許さない



    そしてこの町を捨てて出て行こうとする

    村人も、また許さない



    バラバラ殺人

    アルレルト夫妻の転落事故


    2年祟りが続き



    そして私の聖ルチーア学園行きが

    決まった時

    心に浮かび上がった

    小さな恐怖



    この町から遠く離れた学園に閉じ込めら

    れたらキョジンさまの祟りにあうんじゃ

    ないかって


    でも私は大丈夫

    厳密には隣町の興宮だけど

    脱走してまで帰ってきたんだから



    ミカサ「私、元々この町に住んでたの小学校に上がる直前に、茨城に引越した」


    ミカサ「新しい環境に馴染めなかった」


    ミカサ「心の中でキョジンさまに

    この町に帰れ、

    この町に帰れって

    何度も呼びかけられた」



    ミカサ「だけど、子供が元の町に帰りたいって泣いても、どうにもならない」


    ミカサ「結局、いろいろあって私は帰ってこれた
    それで私は許してもらえた」



    ミカサ「あれ以来キョジンさまの気配を感じる事はなかった」



    ミカサ「でも、アルミン・・・この町にいながらキョジンさまの祟りを受けている、それはアルミンが」


    ミカサ「この町を捨ててどこかへ逃げたいと思っているから」



    え!?

    アルミンがこの町から

    出ていく・・・?



    アニ「(アルミンがこの町から逃げたいと思っている!?)」


    アニ「それってアルミンが家出しようとしているって事?」


    ――――――
    ――――――
    ―――

    ザァァァ


    アルミン「・・・」スタスタ



    うわあぁん

    うわあぁん


    アルミン「ッ!!クリスタ!!」ダッ


    ガラ


    アルミン「クリスタァ!!」


    アルミン「叔母さん!やめてください!」


    叔母「うるさい!!」ガッ


    ズシャ


    アルミン「うっ、ゲホゲホ」


    叔母「しつけ直してやってんだ!!邪魔すると許さないよ!!」


    アルミン「クリスタ!」

    ガシャ


    アルミン「クリ・・・!」


    ザアァァア

    ―――
    ミカサ「アルミンは、今、クリスタの誕生日プレゼントのために、必死にバイトしている」


    ミカサ「クリスタが欲しがっているぬいぐるみ、10万はする」


    ミカサ「だけどアルミンは無意識のうちに、そのお金でどこか遠くへ逃げだいたいと、思うようになった」



    ミカサ「だから・・・キョジンさまはその心を許さない」



    ―――


    ザアァァアァ



    ぴちゃん


    アルミン「ッ!!」ばっ


    ぴちゃん



    アルミン「・・・っ」バシャ




    ぴちゃ



    ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ











    ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ



    アルミン「あああぁっ!!」バシャ



    ぴちゃ


    アルミン「はっ、はっ」


    ぴちゃ


    アルミン「あぁあぁぁあぁああ!!」ダンッ






    ぴちゃ





    ザァアァァア



    アルミン「はっ、はっ・・・・・はぁ・・・」








    アルミン「っ!」




    「ユルサナイ・・・」




    「ユルサナイ・・・・」








    アルミン「」





    ザァアァァア





  24. 24 : : 2014/11/11(火) 17:52:09


    ミカサ『今、アルミンが体験している事全て・・・キョジンさまの祟りの前触れ』



    『誰かがずうっとつけて来る


    誰かがすぐ後ろで見ている


    やがて足音は、自分のとずれて

    一つ、余計に聞こえるようになる



    夜になるとずうっと誰かが枕元から

    見下ろしている・・・』




    タッダッ

    ハッハッ

    アニ(ミカサって子の話しは、半分も分からなかった。
    ただ一つ分かるのは―――)


    ―――アルミンがいなくなっちゃうかもしれないって事!!


    アニ「もしもしお姉!!?」


    サシャ[どっどうしたんですかっアニ!?]コゴエ


    アニ「お願い!お姉!!私と一日入れ替わって!!」


    サシャ[え!?]


    アニ「私っ学校に行く!!」








  25. 25 : : 2014/11/11(火) 18:19:14
    ――――――
    ―――


    ペトラ先生「ハイ、委員長、号令」


    ・・・しばらくの間、自分(サシャ)が委員長であることに気付けずにいた。



    アニ「あ、あ、あ、あ!きり――――――っつ!!」



    ペトラ先生「委員長も少し寝不足みたいですね。最近は寝苦しい夜が続きます。でも、しっかりと睡眠を取るように。いいですね皆さん」


    「「「は〜〜〜〜〜い!」」」



    ・・・この幼稚園と小学校を足して三で

    割ったような雰囲気は、何とも怪しいも

    のだった。



    良く言えば、和気あいあい。



    悪く言えば・・・ここが教育機関であるこ

    とすら疑わしい。


    全体のイメージは、お姉から事前に十分

    な情報を得たので、違和感はなかった。




    学校でサシャが作っているキャラは分か

    りやすく、演じるのはそう難しくはなさ

    そうだ。


    アルミンは、・・・すっかりやつれていた

    挨拶をしてもまるで無視をするかのよう

    な態度だった。

    心身ともにボロボロになっていることを

    知っているからこそ、・・・それはとても

    痛々しく見えた。

  26. 26 : : 2014/11/11(火) 19:58:41

    でも、この教室では、・・・もう一人興味

    を感じる人間がいた。それが・・・



    アルミンの妹、クリスタだった。

    アルミンに負けずに・・・

    ボロボロの、まるで感情を失った人形み

    たいだった。



    むやみに話しかけると、あまり良くない

    かもしれない。


    お姉が警告をする以上、それにしたがう

    べきだった。だが・・・・・、私はその警告

    を無視することにした。




    私は、昼休みに、席を外し、アルミンを

    追い、廊下で声をかけた。




    アニ「・・・・・・・・アルミン。」



    振り返った。そして、アルミンのその表

    情を見た時、ぎょっとする。



    ・・・・・・そこには、今までに一度も見たこ

    とがないような、・・・拒絶の表情が浮か

    んでいた。でも、・・・・私は怯まず続けた

    ・・・・ここで怯めば、今日という機会は終

    わってしまうと思ったから。



    アニ「・・・えっと、さ。・・・・・元気」ですか?


    アルミン「・・・・・・・・・元気だよ。・・・・・・他に用は?」



    胸が痛い。



    アニ「え、・・・・・・・・・。」


    アルミン「・・・ないなら行くよ。昼休みは一人になりたいんだ」



    アニ「そ、そっか。バイトが大変ですよね。疲れてますもんね。・・・今日もなんでしょう?今日はどこで?」


    アルミン「どこでもいいだろ。用はそれだけ?」



    信じられないくらい痛い



    アニ「アルミ・・・」


    アルミン「だったらいちいち話しかけないでくれる?」






    アルミン「めんどくさい」




    アニ「」





    アニ「なんで・・・・・・?」


    アニ「なんでアルミン・・・この前まではあんなに・・・」



    アニ「なんでよ・・・なんで私がそんな嫌われなきゃなんないの?」ポロポロ



    アルミン「っ!・・・じ、自分の胸に聞いてみればいいじゃないか!!」


    アニ「私の胸!?そんなの分かんないよ!!分かんないよアルミン!!」


    アニ「う・・・分かんないよ・・・」


    ・・・・・私はその背中を見送る事しか出来

    なかった。



  27. 27 : : 2014/11/11(火) 21:14:46


    私は、涙を拭いながら教室に戻ろうとし

    た。 その時、・・・教室から突然、泣き声

    が聞こえた。・・・驚きはしなかった。


    何事かと思い、教室を見渡す。


    ・・・・・・・・・泣き声の主は、



    ・・・・・クリスタだった。

    床に散らばった弁当箱。




    クラスメイトに聞くと、クリスタは、食

    事中に、ちょっと誰かにぶつかって、

    弁当箱を落とした。


    ・・・それだけ。

    ただそれだけのことなのに、・・・まるで

    クリスタは誰かの大目玉を恐るかのよう

    に、大声でなきじゃくっていた。



    取り返しが付かないワケじゃない。


    ・・・足元に散らばった弁当箱を拾えば、

    それで済む話だ。


    ・・・・・ちょっと蓋を止める部分が外れて

    しまったようだけど、そんなのパチッと

    直せる程度。



    ・・・・こんな、号泣するようなことじゃな

    い。そして、・・・クリスタは泣きなが

    ら、許しを乞いながら、叫んだ。




    クリスタ「助けてよ、助けてよぉおお!!にーに――!!わぁあぁぁあぁあぁぁあん!!!」



    アニ「」ギリ



    心の中に灯った怒りの火が、

    全身を火だるまにしてしまうのを感じた


    ・・・それは、自分ではもうどうにもでき

    ない、感情の爆発だった。




    私は、泣きわめくクリスタの頭を鷲掴み

    にし、・・・全身の力で思いっきり、

    頭をぶん投げるように、床に叩き付けた



    クリスタ「きゃう!!・・・・・!?」


    アニ「・・・なんであんたがそういう目に遭うか、理解できる?」



    クリスタ「ひぃ・・・ぃ・・・た、助けて・・・、にぃにぃ・・・、」



    クリスタは、再びその言葉を口にする。


    私はもう一度、床に叩き付けた。



    クリスタが無様に転げ、机の一つに

    ぶつかって倒してしまう。


    机の中身が辺りに散らばり、酷い有様に

    なった。



    クリスタ「助けて・・・・たすけて・・・、・・・にぃにぃ・・、にぃにぃ・・・。」



    アニ「あんたが・・・そんなだから・・・ッ!!!!」




    あんたが、気安くアルミンにすがりつく

    から・・・、アルミンが苦しんでるのが

    分かんないのッ!?



    そう言いたかったけど、

    怒りで喉がカラカラだったから、

    そこまで発せられなかった。




    私は、床に散らばった教科書の束を拾い

    まだ助けを求めようとする、その無様な

    顔に投げつけた。




    アニ「泣きたければ泣けばいい!!
    でもね、泣いたって、何も解決しないッ!!
    なんで泣くの!?
    泣けば誰かが助けてくれるから!?」
    バシッ



    アニ「その助けてくれる人が、
    あんたの代わりに、
    どれだけ傷ついているかなて想像も
    つかないでしょ!!!わかってるの!?
    あんたの罪が!!」バシッバシッ




    アニ「あんたなんかいなければいい!!
    苦しいなら死ね!!
    アルミンまで苦しめるな!!
    一人で苦しンデ勝手に死ね!!」バシッ



    アニ「お前なんか死んでしまええぇえぇえええー!!!」



    クリスタ「わああぁああぁあぁあああんん!!!にーにー!!にーにー!!!うわああぁああぁあぁあああんん!!!」




    クリスタの号泣は、もう今の私には怒り

    に油を注ぐだけだった



    アニ「泣けばいいと思うな!!!
    アルミンにすがれば済むと思うな!!
    甘えるんじゃない!!!
    お前さえいなければ・・・!!
    お前さえいなければッ!!」



    床に散らばった教科書やノートを

    次々にクリスタに投げつける。


    そばかすの少女が躍りでて、

    縮こまるクリスタに覆い被さった。



    ・・・こいつは有名だから知っている。

    ・・・ユミル。クリスタの数少ない友人の

    一人だ。



    ユミル「何、クリスタ苛めてんだ!!クリスタが可哀想だ!!!苛めんじゃねぇーよ!!!」



    アニ「可哀想だから何しても許されると思ってる!?
    可哀想だからアルミンに寄り掛かってもいいわけッ!?
    甘やかしてるんじゃないよッ!!!」



    アニ「こいつがどこまでも甘えてるから・・・アルミンが辛い思いをしなくちゃならないンだッ!!!」


    ユミル「・・・ダメだ!!やめろ!!クリスタを苛めちゃダメ・・・!!」




    クリスタを庇うなら、ユミルもまた、

    私の怒りの対象だ。
  28. 28 : : 2014/11/12(水) 17:18:09



    私はイスを摑み、振り上げる。

    こんなもので殴りつけられたらただじゃ済まない。

    ユミルは両目を固くつぶって、

    クリスタに覆い被さり、

    自ら盾になろうとした




    もう、私にはどうでも良かった。

    クリスタもユミルも、

    まとめて殴りつけるつもりだった。






    ミカサ「やめて!!サシャァぁあ!!!」



    ただ事ならぬ状況を察知し、

    教室に戻ってきたミカサは、

    イスを振り上げていた私に

    制止の声をぶつけた。



    そのミカサを押しのけ、

    駆け込んで来たのは、


    ・・・・・・アルミンだった。




    アルミン「クリスタ!!大丈夫かクリスタ・・・!!」


    クリスタ「にーにー!!にーにー!!うわああぁああぁあぁあああんん!!」


    アルミン「どうしたんだよ・・一体・・・どうしてクリスタが・・・。クリスタが・・・!!」


    クリスタ「私ね?何もしてないのに・・・何もしてないのに!!サシャが・・・サシャが・・・・・・、わああぁああぁあぁあああっ!!!」



    アルミン「ど、・・・・・・どういうことだよサシャッ!!!」



    アルミンは私を怒鳴りつけた。

    ・・・恐ろしい形相だった。



    アニ「どういうことって、・・・私は・・・」


    アルミン「クリスタが何をしたよ!?僕たちが何をしたよ!?なんでいつも苛められなきゃならないンだよ!!?
    ええ!?どうしてだよッ!!」




    アニ「・・・さっきアルミンは『自分の胸に聞け』って言ったよね、だったらクリスタの胸に聞いてみればいいじゃない」



    アニ「アルミンだってわかってるんでしょ!?」


    アニ「クリスタがアルミンにすがりつくから、アルミンまで辛い思いするんでしょ?」


    アニ「クリスタがもっとしっかりしていれば、アルミンの負担にならない!
    こいつが全ての元凶なの!」



    アルミン「ッ・・・コイツ・・・いい加減なこと言うな!!」ガンッ


    アニ「はっ、げほっげほっ、アルミンだって・・・クリスタを甘やかしすぎてるよ!!!」


    アニ「甘やかすから、いつまでたっても、あんたにすがるんだよ!!」ポロポロ



    アルミン「・・・お前に・・・僕らの!!何がわかる!」


    アルミン「父さんや母さんを村ぐるみで追い詰めて散々苛めて!!
    今度は僕たちか!?」



    アルミン「どこまでも村の裏切り者を苛め抜く!それがブラウス家のやり方なんだろぉ!?」


    アルミン「そんなに楽しいのかよ!!弱いもの苛めが!!―――」



    ミカサ「―――もうやめてえぇえぇえええッ!!!」


    最後に叫んだのはミカサだった。




  29. 29 : : 2014/11/14(金) 16:47:13


    ミカサ「アルミン、もうやめて。サシャに悪気はなかった。」


    ミカサ「・・・アルミンの力になってあげたくて、その気持ちがちょっとズレて、空回りしただけ。・・・ね?」




    アルミン「・・・・・・」




    ミカサ「サシャも、もうやめて。・・・サシャが誰よりもアルミンの事を心配しているのは知っている。」



    ミカサ「でも、こんなやり方は、それの解決にならない。」




    ミカサ「これはちょっと落ち着いて考えれば分かる事でしょう?」


    アニ「・・・」




    ミカサ「クリスタも、お弁当箱落としたくらいで、泣くことない。ね?・・・・落ち着いた?」



    ユミル「・・・クリスタ、私が弁当箱、拾ってやるよ・・・。」



    クリスタ「ぅうぅ、・・・ひっく、・・・ひっく・・・!」




    ミカサ「・・・ほら、仲直り・・・」




    アニ「ごめん・・・・・・なさい。・・・こんなつもりじゃ・・・」ポロポロ



    アルミン「僕も、悪かった・・・僕たちが苛めてられているのは、・・・サシャには、何の関係もないって知っているはずなのに・・・・・・ごめん。」




    ミカサ「サシャ・・・クリスタにも謝って、・・・」



    ・・・アルミンに謝れても、

    ・・・クリスタに謝る気はさらさらなかった。


    私は渋々と曖昧な謝罪の言葉をクリスタに投げかけた。





  30. 30 : : 2014/11/14(金) 18:36:44
    タイトルにホイホイされてきたら懐かしいな
    ひぐらしは好きだった
  31. 31 : : 2014/11/14(金) 21:06:13
    >>30
    おお!知っている人がいて
    なんか嬉しいです!
  32. 32 : : 2014/11/16(日) 14:20:10



    ――――――
    ―――

    サシャ[アニ・・・ちょっとは私の事を考えて下さい]


    アニ「ごめん・・・率直なとこ、・・・アルミンはブラウス家を恨んでるんだよね・・・?」


    サシャ[だと、思い・・・ます]



    アニ「だったら、なんでなの?・・・なんで今頃になって・・・」



    アニ「・・・それなら、いっそ・・・ひっく・・・」ポロポロ


    そう・・・初めて会った時から

    私を拒絶するような目で

    睨んでくれたら、


    ・・・私はアルミンにちかずこうとは

    思わなかった・・・




    私は願った・・・


    今年の祟りで


    叔母とクリスタが

    消えてしまえばいいのにと・・・








  33. 33 : : 2014/11/16(日) 15:03:41


    ジリリリ

    ジリリリ



    ガチャ



    アニ「・・・もしもし」



    サシャ[アニ、私です]



    アニ「お姉・・・そこどこ?本家じゃない・・・?」


    サシャ[はい、公衆電話からかけてます、だから手短に話しますよ]



    サシャ[アルミンから電話がきました]



    アニ「!アルミンが・・・!?」



    サシャ[アルミンは、昨日の教室の事で謝りたがってます]


    サシャ[だから、その電話はアニが受取った方がいいと思いまして、
    後でかけ直すと言って切っておきました]


    アニ「うん、わかった。電話番号、教えて・・・」


    ――――――
    ―――



    ・・・トゥルルルル

    トゥルルルル

    トゥルルルル



    アルミン「はい、もしもし」



    アニ「ァ、ブラウスです。」



    アルミン「あ、さっきはごめん・・・もう大丈夫なの?」



    アニ「うん・・・全然平気・・・です。」



    アルミン「昨日は・・・ごめん・・・」




    アニ「あ、私こそ、ごめん!ごめんなさい!」



    アルミン「謝らなくていいよ、僕がどうかしてたよ・・・」



    アニ「・・・」



    アルミン「僕は・・・僕たちをここまで追い詰めてきた奴らを、絶対に許さない・・・!」



    アルミン「そいつらは、サシャの近くにいたけど、けしてサシャではないのに・・・!」



    アルミン「だから、きみには謝っておきたかったんだ・・・本当にごめん・・・」



    アニ「いいえ、気にしないで下さい、私だってアルミンの事をよく理解しようとせず、」



    アニ「無神経だった、・・・それよりアルミン・・・大丈夫・・・?色々と、」


    アルミン「もうバイトはやめたよ、今度のバイト料で、目標の金額になったし、」


    アルミン「それに、僕より、クリスタの方が辛い・・・」


    アニ「・・・クリスタ、大変な事になってるね、・・・大丈夫?」



    アルミン「あれが、大丈夫のように見えるのかよ」


    アニ「ごめッ・・・ごめん!ごめんなさい!」


    アルミン「クリスタはもう剃り切れる寸前なんだ、だから・・・・・・だから、せめて一晩くらい、遊ばしてやりたいんだ」


    アニ「ん、遊ばせる?」




    アルミン「ほら、明日はお祭りだからクリスタを、祭りに連れ出してほしんだ」



    アニ「それは構わないけど、どうして・・・?」



    アルミン「え、」


    アニ「どうして、アルミンが自分で連れてって上げないの?」


    アルミン「ッ!・・・ぁ、・・・よ、用事だよ、!」


    アルミン「僕、明日はちょっと用事があって、・・・バイトの関係で・・・!」


    アルミン「どうしても、祭りには、いけないんだ・・・」



    アニ「うん、・・・わかった。」



    アルミン「ありがとう、サシャ」

    アニ「・・・」




    アルミン「・・・ねぇ、サシャ・・・サシャは、信じないよね・・・」


    アニ「え、何が?」


    アルミン「キョジン様の祟り」


    アニ「え、あ、アハハ!いきなり何?」



    アルミン「キョジン様は、村を捨てて逃げ出そうとする人を・・・祟る」ボソ



    アニ「・・・アハハ!どうしたの突然?」



    アニ「村を捨てて逃げようとでもしてるの?ふふっ」



    アルミン「・・・もう、そんな気は、無いんだ・・・・・・でも、まだ許してもらえないんだ・・・!」



    アニ「ぇ、」


    アルミン「あ、叔母さんが帰ってきたみたいだから、もう切るよ、」


    アニ「あ、うん」



    アルミン「サシャ、クリスタのこと・・・頼むからね。」


    アニ「アルミ〈プツ


    ピ-ピ-


    アニ「アルミン・・・」











  34. 34 : : 2014/11/27(木) 18:06:17


    ――――――

    ―――

    ザワザワ ザワザワ


    サシャ「おぉー、今日も盛大ですね!それより、何か食べ物でも買いましょう!」



    ミカサ「サシャはそればかり」


    クリスタ「・・・」


    ユミル「おい」バシッ


    クリスタ「ユミル、何?」


    ユミル「今日は、何も考えなくていいんだ、いっぱい笑って、いっぱい遊ぼうな!」


    クリスタ「・・・そういう気分じゃないの・・・ほっといて、」


    ユミル「じゃあ、クリスタの辛いのが今日で終わりになるなら、クリスタは笑ってくれるか?」


    クリスタ「下らない、気休めなんて聞きたくない」




    ユミル「・・・クリスタ・・・もう、決まっている事なんだ・・・」



    ――――――

    ―――



    ザッザッ


    叔母「へぇ、これが、アルミンの言ってた品物・・・」


    叔母「棚かぁ、まだ結構使えそうじゃないか、直して売ってもいいし、・・・」



    アルミン「ゔゔっ」フーッフーッ



    アルミン「ゔゔゔゔうぅぅぅうぅ!!」



    叔母「!?ああーっ!!」



    アルミン「ゔゔっ!!」ドカっ



    アルミン「ゔゔっ!!ゔゔぅぅう!!」ドカっドカっベチャ


    ――――――
    ――――――
    ―――


    ピーポーピーポーピーポー



    モブリット「これは無残な、顔がぐちゃぐちゃですね」


    ハンジ「・・・」テアワセ


    ハンジ「そっちはどう?個人の特定出来そうな物は?」


    ニファ「ううん」フリフリ



    モブリット「服装の特徴から聞き込みしていけばすぐに割れそうですね」



    ハンジ「そうだね・・・」



    ――――――

    ―――

    アニ「アルミンの叔母さんが・・・」


    サシャ「はい・・・」


    アニ「警察はもう、犯人の目星浸けてるのかな」


    サシャ「さぁ、ハンジさんがしつこく聞き込みをして回ってるみたいです
    犯人はこの近くの人だと思ってるみたいですね」


    アニ「・・・アルミンのアリバイとかある?」



    サシャ「えっ・・・あーどうでしょう」


    アニ「・・・」

















  35. 35 : : 2014/11/27(木) 22:05:33
    ――――――
    ―――

    ステステ


    アニ「・・・あ、アルミン・・・?」



    アルミン「?サシャ?」




    アニ「こんなところで、何してるんですか」


    アルミン「うん・・・えーと、」



    アニ「ここって・・・おもちゃ屋?もしかしてクリスタの誕生日プレゼント?」



    ショートケースの中には

    クリスタが欲しがってる

    巨大なクマのぬいぐるみがあった




    アルミン「うん・・・あはは、毎日、ちゃんとショートケースの中にあるのを確認しないと・・・なんだか不安で。」



    アニ「・・・アルミン?」


    アルミン「ん?」



    アニ「予約って知ってますか?」



    アルミン「予約・・・あ!・・・むぅ」


    アニ「あーもー、ほらっ」グイ



    アルミン「おわっ」




    アニ「スいませーん、予約なんですけど、いいですか?あのショートケースの中の一番大きいぬいぐるみなんですけど」



    店員「あれ?いいの?かなり高いけど」



    アルミン「あ、・・・はい!ぎりぎり足りるはずです」











  36. 36 : : 2014/11/30(日) 13:50:27


    アルミン「これなら、もっと早く予約してればよかったなぁー」

    アニ「ふつうの人は欲しいと思ったら即予約します。」



    アルミン「むぅ・・・でも、ありがと」ナデナデ


    アニ「…///」


    いつものように撫でられる

    ・・・・・・あれ?

    アルミンの手が止まってる?


    固く閉じていたまぶたを
    そぅっと開く。

    そして、・・・

    私は状況がまったく一変してしまっていることを知った




    アルミン「・・・っ!?」


    ハンジ「どーも、どーも んふふふ」


    合わせて3人

    私たちがおもちゃ屋から出てくるのを待ち構えていたかのようだった


    モブリット「・・・」ザッ

    ニファ「・・・」スッ


    はい、囲まれました。




    ハンジ「アルレルトさん、実はね、ちょいとうかがいたいことがありましてね、?」


    アニ「何それ?任意同行ってやつ?行こ、こんなのに付き合う必要ないよ」


    アルミンは顔面を蒼白にし、心ここにあらずという感じだった。


    心ここにあらず?

    それは諦観、・・・いや、

    観念したこのように見えた。


    アルミン「・・・あ、・・・・・・・・・ぅ」


    ハンジ「さぁ」スッ


    アニ「彼にアリバイがあるか知りたい訳ですよね、私が説明しますから」ダッ



    ハンジ「ありゃ?それ本当に?なら助かるよぉ」


    アニ「アルミンとは、昨日興宮のファミレスでずっとお喋りをしてました」



    ハンジ「な、・・・アハハ!昨夜サシャさんがお祭りの最後までいた事は、すでに裏が取れてるんだよ?それはちょいとキツくない?サシャ・ブラウスさん」


    アニ「てゆーか、私、サシャじゃないし、だから元々お祭りになんて行ってないから」


    ハンジ「え・・?・・・??・・・あんたなに言ってんの?サシャじゃないなら誰な訳?」


    アニ「アニ・レオンハートです。サシャの双子の妹です、めてお会いしますよね?」こんにちわ



    ハンジ「・・・大人をからかうのは、良くないなぁー、」



    アニ「どうぞ、戸籍でも何でも調べたらどう?・・・あ、それとも、お姉を呼んで2人で並んで見せれば信じるかい?」


    ハンジ「なっ!」



    ――――――


    ハンジ「―――」

    モブリット「―――、―――」

    ニファ「――――――」



    アニ「・・・アルミン、何を聞かれても私とファミレスにいたって言い張って


    アルミン「・・・・・・」ボ-


    アニ「・・・・・・聞いてる?ここでしっかりしなきゃ刑事たちの思うつぼだよ?」ブンブン


    アルミン「・・・・・・あ、・・・ぅ、うん」


    アニ「怒ってる?」

    アルミン「何で??」


    アニ「その、・・・騙してて・・・」

    アルミン「あっハハハ、たまに教室のサシャと話が合わないから、違和感を感じてたんだ、やっと解ったよ」


    アニ「怒らないでくれるの?・・・その、騙してたこと・・・」


    アルミン「・・・ん、初めまして、…じゃないんだよね?」

    アニ「え、あ、・・・うん」


    アルミン「そっか、・・・アニ・・・いい名前だね」

    アニ「っ…///」



    ハンジ「じゃあ、お二人さん?署までご同行、願います」








  37. 37 : : 2014/11/30(日) 14:01:29
    ――――――
    ―――

    アニ「ちぇっ、別々で調べやがって・・・」





    アニ「・・・・・・ぁ」



    私の前には、うちのお父さんの手下の、人相のよろしくない連中が、深々とお辞儀をして出迎える。


    「ご無沙汰しております、アニさん」



    アニ「・・・・・・兵長は?」

    「・・・・・・・・・・・・。」





  38. 38 : : 2014/11/30(日) 14:42:32

    警察から本家に連絡がいったらしい、

    まずいことになったと思う・・・

    だけど、まさか・・・あんな事がこの先待っているとは・・・

    この時の私には、想像も付かなかった



    ――――――
    ―――


    出迎えは、お姉1人。

    気さくに声をかけようとしたが、

    その、冷たい目付きを見てそれを引っ込める。



    サシャ「当主は大変ご立腹です。」


    アニ「お、お姉ぇ、」



    サシャに先導され、私たちは歩き出す。

    家ではなく、庭に向かう。・・・そして、広大な庭のずっとおくの森を目指す


    この奥の森は、私たち姉妹がまだ幼くて何も知らなかった頃、

    絶対に近づくなと、強く言われてたところだ。


    やがて、鬱蒼とした深い森の中にやってきた。

    その、すり鉢の底に、まるで防空壕と思わせる鉄扉があるのが見える。



    そこで、ある1つの部屋に入った

    アニ「ここが、噂の拷問部屋・・・」


    声が震えかかっている


    あたりを見渡すと・・・この世のものとは思えないくらいに奇怪で歪な形をした・・・

    ・・・拷問道具であることを理解している



    ガッちゃん

    アニ「ぁ・・・っ!」


    鬼婆「ダァホが!!!!どの面下げて戻ってきたん思うとっと、よりによってあんなアルレルトのせがれなんぞと!!」



    アニ「そんなの、親のやったこと・・・アルミンには関係ないじゃん・・・!!」


    鬼婆「しゃあらしいわあッ!!!!」


    アニ「っ・・・」


    鬼婆「アルレルトの家のモンは、同じ汚れた血ィ引いてるうんじゃあが!!」


    アニ「・・・鬼婆、あんた何言ってんの!?」


    鬼婆「あぁぁん!?なんばねすったら口の利きぃ!!」


    アニ「やかましいッ、あんたアルミンの何を知ってるの!?」


    アニ「よく知りもしないクセに、まるで彼を害虫のようにッ!!彼がアルレルトだから!?バッカみたい!!時代錯誤も甚だしいわよ!!」


    アニ「くっだらない、くっだらない、くっだらない!!!」



    鬼婆「どえらい違いをしれかす人間だと、知ィッとるガな!!」





  39. 39 : : 2014/11/30(日) 14:57:55

    アニ「・・・そうか、サシャそーいう告げ口をしたって訳か?」


    アニ「ようは私にアルミンが好意を持っている事が不愉快なんだ?」


    サシャ「・・・・・・」


    しかも、アルミンは鬼婆の言うとうり

    もしかすると、叔母さんを・・・

    でも・・・、それでも私は・・・・・・



    アニ「あははははははは!」


    鬼婆「あ??」


    アニ「確かに私、自分がブラウスだとか、アルミンがアルレルトだとか、そんなのぜーんぜん興味ないし、」


    アニ「ブラウス家のメンツだとが、世間体がどうとか全然関心ありません」


    アニ「えぇ、認めるわよ、私はアルミン・アルレルトが大好きです」


    アニ「彼の事が、大好き!」



    アニ「それって、いけないこと!?人が人を好きになるのに、何か理由が必要!?」


    親族たちが
    小さく首を振ったり、俯いたりするのが見えた。

    ・・・私を1番庇ってくれたに違いないお母さんの姿も見えた。


    お母さんはもう、私を見ていなかった。


  40. 40 : : 2014/11/30(日) 15:27:09


    サシャ「・・・もう結構です。アニ」


    アニ「ッ!?・・・」



    サシャ「アニの覚悟は、よく分かったよ、でもここまで言っちゃたら、もう誰も庇ってくれない」


    サシャ「アニは、けじめを付けて見せるしかない」



    アニ「けじめ?・・・何で私が!?」


    サシャ「私たちは、ブラウス家なの。御三家の末席。」


    サシャ「そして、あなたは仮にもブラウス家の次期当主であり、サシャ・ブラウスの双子の妹。」


    サシャ「それが・・・」


    アニ「あんたとは、こっちに帰ってからどうもそのあたりの話が噛み合わないみたいね、ブラウス家?だから何!!」


    アニ「そんなの私、全然興味ない!!」



    サシャ「聞きなさい!!!」


    アニ「ッ!」


    サシャ「・・・アニは今日まで、この町で、どれだけの人に世話になってる?」


    アニ「え、」


    サシャ「兵長に、ライナーおじさん、奥の部屋にいるよ。」


    アニ「ッ!?なんで兵長が!?」



    サシャ「・・・アニ、婆っちゃに謝って。」


    サシャ「けじめ付けて見せるのは、アニひとりの話です」


    アニ「で、でもサシャ・・・私間違ったこと言った?・・・そんなも悪い事言った?」



    サシャ「・・・・・・兵長やおじさんのように、何の罪もないアルミンまで巻き込まれるかも知れないよ。」


    アニ「まっ、待って!!お姉えぇ!!」



    そんなの、・・・絶対だめ・・・。


    アルミンは・・・じゃなくて、・・・

    ・・・みんな関係ない。


    私ひとりで済ことなら、
    みんな許してあげて・・・!



    がしっ


    サシャ「何ですか、アニ」


    アニ「・・・・・・・・・ご、・・・・・・・・・・・・、」





    私のくしゃくしゃの顔に、涙か機筋も流れて落ちる。

    ・・・・・・もう、私の安っぽい見栄とか、

    そんなもの、どうでもよかった。




    アニ「・・・・・・ごめんなさい・・・。」ポロポロ



    アニ「私が間違ってました。・・・・・・許して下さい当主さま。」ポロポロ






  41. 41 : : 2014/11/30(日) 16:06:56

    サシャ「では、アニ・・・どうやってけじめ付けるつもです?」


    アニ「・・・・・・う、・・・」ポロポロ





    がしゃん



    アニ「・・・・・・・・・なに、・・・・・・これ・・・」


    サシャ「爪を剥ぐための道具です。使い方はわかります?」



    アニ「わ、・・・・・・わかるわけないでしょ・・・・・・。」



    サシャ「爪1枚ずつで、アニが掛けた迷惑のそれぞれをけじめとします。」


    サシャ「アニ・レオンハート、どの指でも構いません。自らの手で、三枚の爪を剥がして見せなさい。」



    三枚。・・・・・・兵長とライナーおじさんとアルミン・・・ってこと??



    アニ「ほ、・・・本当にそれで、他の人は許してもらえるの?・・・」


    サシャ「・・・・・・。」


    アニ「約束して!・・・私がちゃんと爪を剥いだら・・・他のみんなは許すと約束して!!!」



    サシャ「これは、あなたのけじめであって、取引ではありませんよ。・・・・・・この方法が気に入らないなら、」


    アニ「まっ待って!!・・・待ってよ・・・やるから、・・・」


    私は震える左手を・・・・・・小指を、

    ・・・器具のおぞましいくちばしに当て、

    ・・・爪の間に・・・・・・・・・割り込ませる。



    器具と私の左手をがっちり固定する。



    アニ「は、・・・は、・・・・・・はぁ・・・はぁ」


    アニ「は、・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」





    アニ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


    アニ「はぁ・・・はぁ・・・はあ・・・はあ!」




    アニ「はあ・・・はあ・・・はあ!」





    アニ「はぁ・・・、あぁ、・・・・・・あう、」


    アニ「はあ、・・・はあ!はあ!!・・・・・」





    アニ「はぁああぁああああぁぁぁあああぁぁぁあぁぁあぁああぁあああぁぁあぁぁぁあああッ!!」



    私は振り上げた拳を、

    ・・・拷問具の把手に、叩きつける。


    ビリっとぐちゃが混ざったよな音


    アニ「・・・・・・んびッッッ!!!!」



    アニ「・・・ゥううぅうぅ、・・・ゥううぅうゥうう!!!」



    小指は、爪が剥がれて

    薄いピンクと、血まみれになるくい出血してもおかしくないくらい痛い



    私の爪は・・・?

    指からそのままかばっと、剥がれた


    それはあまりに信じられない光景。



  42. 42 : : 2014/11/30(日) 16:41:13

    アニ「・・・サシャ、・・・・・・これで、・・・許して・・・・・・・・・。あのね、・・・あのね、これ、・・・本当に痛いの・・・・、すごく痛いんだよ・・・。」




    サシャ「・・・アニ、もう無理?」





    アニ「や、・・・やれるよッ!!こんなの全然楽勝だって・・・・・・!!こんなの、・・・こんなの痛くない!!」




    アニ「・・・はぁ・・・、はああぁぁああぁぁあぁぁああぁぁあぁぁああぁぁあぁぁああぁぁあぁぁああ!!!」





    拷問具は、爪を捲らず、爪の先を少しついただけだった。

    でも、痛さは先程と変わらなかった。

    痛さよりも信じられないのが、

    これだけ痛い思いをしたのに、爪を剥がせていない事だった。



    鬼婆「フンッ、外れたがァな」



    アニ「そんなぁ、・・・また?・・・」


    サシャ「・・・・・・・・・アニ・・・?」





    アニ「やだ、・・・・・・ぇぐ、・・・・・・やだあぁぁああぁぁ!!」




    サシャ「・・・アニ。・・・あとちょっとだから、がんばって。」



    アニ「やだやだやだ!!本当に無理!!!本当に痛いのよおぉぉ!!・・・わあぁぁああぁぁあぁぁああぁぁ!!!わあぁぁああぁぁあぁぁあ!!!」




    サシャは、小さく若い男に合図をし、

    私の後ろに来る。


    そして突然、黒い布を深くかぶせて来た
    。それは帽子状の目隠しになった。



    視覚の次は、男に強く押さえられ、自由をも奪われた。



    アニ「イヤッ、やめて!!やめてよ!?嫌あぁぁああぁぁ!!!嫌あぁぁああぁぁあ!!!わあぁぁああぁぁぁああぁぁあぁぁああぁぁ!!!」



    ぐしゃ




  43. 43 : : 2014/11/30(日) 17:02:50


    それから数日後


    兵長も、ライナーおじさんも無事だった

    私は許され、アルミンのことを忘れるよう命じられた。


    それでも、バイトしないと生活費が稼げないので、久しぶりに町に出た。




    私の足は自然にあのおもちゃ屋へ向かっていった。


    アニ「アルミン・・・、おめでと、・・・買えたんだね」



    プップーッ



    アニ「?」くるっ



    ジャン「よぉ、サシャ買い物か?」



    この人は、アルミンの野球チームの監督と馬庭診療所の医師の両方やっている



    アニ「監督、私サシャじゃなくて、サシャの双子の妹のアニなんだ・・・」


    ジャン「は?・・・」


    ハンジ「いやー、驚いたでしょ?ジャン先生」



    ジャン「ハンジさん・・・」


    ハンジ「手のおケガは、大丈夫?アニ」


    アニ「え、!?(この人知ってるの?)」


    ハンジ「ちょっと、お話しない?」


    ジャン「・・・」





  44. 44 : : 2014/11/30(日) 17:14:09

    アニ「だから何度も言っただろアルミンは・・・」


    ハンジ「いや、あのね、私が知りたいのはね、きのうのことなんだけど、」

    アニ「昨日?なんできのう」




    ハンジ「実は昨日、アルミンが失踪したんだ・・・」


    アニ「えっ!?アルミンが?・・・失踪?」

    アニ「アルミンが疾走したって何!?何!?何ぃぃいぃい!?」




    ハンジによると、クリスタの人形を買えなかったらしい、でも生きている可能性はまだある・・・などを話していた


    ・・・けど、私の耳には入らなかった



  45. 45 : : 2014/12/15(月) 21:49:44


    ピンポーン

    アニ「兵長なの?カギ開いてるよ」


    サシャ「兵長じゃないですよ、アニ」



    アニ「・・・・どうぞ、お姉」




    手には、どこかのお菓子屋で買ってきたかのようなケーキの箱。

    顔には、おずおずとした愛想笑いが浮かんでいた。



    サシャ「落ち着いた雰囲気のとこですね」


    サシャ「生活は・・・どうですか?」



    アニ「新しいガッコーはつまんない、気分が乗らない時はサボってるよ」



    サシャ「あはは、ケーキ買って来たので、食べましょ?」




  46. 46 : : 2014/12/15(月) 22:07:02

    サシャ「・・・・・・・・・アニ。・・・・・・爪は、・・・治りました?」


    アニ「もうすっかり傷口はふさがったよ、包帯とかはして無いけど、まだ・・・だいぶ歪でね、余り人には見せられないよ」



    アニ「謝らないでいいよ、サシャだってあそこは仕方がな買ったんだから」



    サシャ「・・・・・・・・・ごめんな、さい・・・」



    アニ「OK!その謝罪で私は全部チャラにした。もう一度謝ったらそれは取り消し!一生許さないよ!」


    サシャ「え!?何ですかそれ・・・!?」


    アニ「私の方から区切らないとキリがないだろ?」



    サシャ「・・・本当に・・・許してくれるんですか・・・?アルミンのことも・・・?」


    アニ「・・・・・・」



    サシャ「でも、・・・婆っちゃはあれで本当にけじめが付いたと思ってるんです」



    アニ「・・・そうでなきゃ困るよ、あれだけ痛い思いをしたんだ」




    サシャ「アルミン、・・・・・・どこに行ったんでしょう」
  47. 47 : : 2014/12/15(月) 22:28:39


    その一言で、私の心臓がぐっと押し付けられ、・・・喉元が苦しくなる。



    サシャ「・・・・・・ぁ、ご、・・・ごめんなさい」


    もう謝らなくていいって釘を刺したはずなのに、サシャは再び謝罪を口にした。

    ・・・こいつの首根っこ締め上げるてやる・・・ッ!!!

    アルミンをどうしたのか、どこへ隠してしまったのか、白状させてやる・・・ッ!!!!




    サシャ「ひっ・・・・・・」



    グググ




    サシャ「がっ・・・・アルミンのことは・・・・・・ほんとに知らないんです・・・ッ」





    嘘だ。




    サシャ「・・・本当・・・・ッ婆っちゃだって何も知らない。・・・本当なの・・・!」



    アニ「嘘だ嘘だ嘘だ。・・・じゃあ本当にキョジンさまの祟りで『鬼隠し』にあったわけっ!?」


    祟りなんてあるものか、
    祟りなんてあるものか、



    呪いの言葉が次々と喉の奥から吐き出される。



    ・・・だが、それはもはや私の意思で吐き出されているものではなかった。


    そう、・・・・・・・鬼だ。










  48. 48 : : 2014/12/15(月) 22:43:09

    私の中に眠る鬼が、・・・・・・目覚めて、私の喉を通して、呪いの言葉を吐き出しているのだ。



    アニ「お前たちがアルミンを『鬼隠し』にしたんだ・・・。お前たちブラウス本家が、お前たちがお前たちが!!」



    アニ「返して、私のアルミンを返して!!返してええッ!!!」



    そして、私の腕が、・・・いや、鬼の腕が、
    ・・・ゆっくりとだけど、万力のように容赦なく、サシャのか細い首を締め上げていく・・・・・・。


    その時、サシャの手が私の目の奥に映った。



    ・・・そのサシャの手の指。

    私と同じように、左手の小指から中指の3本の爪が、同じように歪な形をしていた。

  49. 49 : : 2014/12/16(火) 01:39:40
    支援
  50. 51 : : 2014/12/16(火) 17:01:31

    アニ「・・・・・・サシャ?これは・・・・・・どうしたの・・・・」


    サシャの両目から涙が零れ落ちた。


    聞かなくてもわかる。私と同じ傷。
    ・・・私と同じ、けじめ。



    サシャ「・・・・・・・・・アニだけが・・・爪を剥がされるなんて・・・っく、・・・可哀想過ぎますッ・・・・・・、・・・えっく・・・!」



    サシャ「・・・アニが、アルミンのこと好きだと分かって。・・・二人で幸せになって欲しかったんです・・・。・・・っく」


    サシャ「・・・だって、・・・だって・・・。アニばっかり・・・いつも可哀想で・・・、私たちは双子なのに、・・・なんでアニばっかり・・・・・・ひっく・・・!」



    サシャ「私ね、・・・婆っちゃにね、怒鳴って言ったんです・・・。」


    サシャ「アニとアルミンをそっとしてあげて欲しいって!!ひっく、・・・・・そしたら、けじめ付けたら見逃すと言う話になって・・・ぅっく!」



    サシャ「ちゃんとアニが頑張ったから・・・・・・、もう二人は、普通に過ごしても良かったんですよ・・・。」


    サシャ「なのに、・・・なのに、アルミンがいなくなって・・・。こんなのひどい・・・ひど過ぎますぅ・・・うっく・・・」



  51. 52 : : 2014/12/16(火) 17:10:42


    サシャ「・・・信じて下さい、アニ。本当にアルミンがどうしていなくなったのか・・・・・わからないんです。・・・」


    アニ「・・・・・・・・・・・・サシャ、・・・ごめん。・・・苦しかった・・・?」ギュ



    サシャ「ひっく・・・・・・・・・、苦しくなんかないです・・・。。アニはもっともっと、・・・苦しかったんですよね・・・?・・・」



    私はサシャを信じる。
    そう、自分の中の鬼に告げた。

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