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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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君との約束を 3

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  1. 1 : : 2014/10/23(木) 00:31:32
    君との約束を 2(エレクリ)の続編


    君との約束を 2(エレクリ)
    http://www.ssnote.net/archives/20109


    注意
    進撃の巨人に出現しないであろう地名や人名要はオリジナルが出てきます
  2. 3 : : 2014/10/24(金) 22:23:33
    ~ローゼ北部ビフレフトの町~
    ~レイス家の邸~


    「隊長、少しよろしいですか?」


    出迎えに歩みを止められ少しムッとする


    隊長「無理…私はヒストリアの護衛が任務。ので諦めて」


    「それは外出時の任務です。邸の中には我々がいますから諦めて下さい…」



    隊長「なら、貴方達を一人残らず……」
    「恐いこと言わないで下さい。アッカーマン隊長が呼んでます」


    隊長「………」


    隊長「最悪……」ゲッソリ


    「そんな顔しないで下さい。執務室でお待ちです」


    隊長「わかった…ハァ…食事の約束がおじゃん……」ジー


    「……そんな目で見てもダメです…」


    先を歩くヒストリアのもとへ駆け寄る


    隊長「ヒストリア」


    ヒストリア「どうしたの?」


    隊長「仕事が入った…先に食べていて」


    ヒストリア「え…うん…」
  3. 4 : : 2014/10/25(土) 00:25:55
    ~執務室~

    ガチャ


    ケニー「よぉ…やっときたか。最近どうだ?」


    隊長「…無駄話はいらない…私は早く帰りたい…」


    ケニー「なんだよ?風邪か?それともせいり…」
    ドン! 
    壁を殴り睨み付ける


    ケニー「おいおい…なんで怒ってんだよ…」



    モブ「さっさと本題に入れば良いのでは」


    隊長「貴方の部下は理解力があって嬉しい」


    ケニー「………おう、説明頼む…」


    モブ「わかりました」
  4. 5 : : 2014/10/25(土) 06:05:42

    ーーー
    ーーーーー


    隊長「…………任務を放棄して全滅したなんて……たちの悪い冗談」
    ケニー「じゃないんだな。これが…現にお前の部下だけ帰ってきてねえ」


    ケニー「部下にどんな命令を出したんだ?」


    隊長「………調査兵団の…監視…のみ」


    ケニー「だが、それを放棄して例の巨人を討伐しに行ったらしいが」


    隊長「……」


    ケニー「どんなゴロツキを送ったんだ?」


    隊長「最近まで【貴方の部下】だった人達」


    ケニー「………(俺の部下……)」


    隊長「来た瞬間に調査兵団に送った」


    隊長「貴方から送られてきたから腕を信じた。貴方も彼らが優秀だと言っていた」


    ケニー「…あっ?!アイツらか!」


    隊長「思い出した?」


    ケニー「………」


    隊長「それで?貴方は貴方の元部下が全滅した報告をしに来ただけなの?」


    ケニー「フッ…こりゃ一本とられちまったな」


    隊長「……他にないのであれば帰る」


    ケニー「まぁ、待てよ。久しぶりに飯でも食わねぇか?」


    隊長「…貴方がいるとヒストリアが怖がる…早く出ていって…」


    バタン



    ケニー「………なぁ…もしかして俺嫌われてんのか…?」


    モブ「今更ですか」


    ガチャ


    ケニー「なんだ?やっぱり一緒に飯食うか?」ホッ


    隊長「……私の部隊はヒストリアの護衛に専念する。のでそれ以外は任せた」


    ケニー「おい!ちょっと……」
    バタン!


    ケニー「行っちまった」
  5. 6 : : 2014/10/25(土) 18:10:39
    ~ヒストリアの部屋~


    「ヒストリア様、食事の用意ができました」


    ヒストリア「そう。ありがとう」


    「こちらに持ってきましょうか?」


    ヒストリア「ううん…ダイニングの方に行くわ。あの子の仕事が終わったら教えて」


    「隊長は少しかかりますよ…待ってる間に食事が冷めますよ」



    先に食べてくれと言われたのだから、そうしろよと思い。少しめんどくさそうな態度を見せた



    ヒストリア「この邸内にいるんでしょ?なら少しくらい待てるわ…」


    ヒストリア「それに…一人より、冷めたスープを啜った方が美味しい………1人は嫌」


    儚げに俯く
    それを侍女が主人を悲しませる奴は赦さんと言わんばかりの形相で彼を睨み付けた


    「……あ…す、すみません」ボソッ


    侍女の威圧に負け小さな声で謝罪をする



    ヒストリア「そうだ!」パンッ!


    それを無視して
    急に閃いたと手をパンッとならす



    ヒストリア「みんなで一緒に食事にしましょう」


    「なっ!?」


    ヒストリア「そうした方が絶対楽しい♪貴方もそう思うでしょ?」


    この発言には彼だけではなく侍女も驚くのだった
  6. 7 : : 2014/10/26(日) 01:54:04
    バタン!


    隊長「…………」


    隊長「ケニーの野郎…」ギリッ


    ドアを1枚挟んだ所にいる男に悪態をつく
    そしてヒストリアの部屋に向かった


    隊長(それにしても…全滅か…いったいなにが…)

    ゴロツキだなんだと言ってみたが
    送られた資料からは、任務放棄し独断で動くような兵士だとは思えなかった

    だからこそケニーは探りをいれようとわざわざやって来たのだろう


    私を疑って…


    隊長(でもそれは検討違いだ…私は関係ない…)


    とは言え、このままにするのも寝覚めが悪い


    隊長(仕方ない…彼らの交遊関係等を当たってみるか…)




    ガヤガヤ


    隊長(ん?…ダイニングルームが騒がしい)


    ガチャ


    ヒストリア「あっ!?待ってたよ♪」


    隊長「……え?」キョロキョロ


    ヒストリア「早く座って座って♪」


    隊長「う、うん…」


    ダイニングルームには邸の者がすべて集めれ卓を囲んでいた

    皆少し困惑していた


    隊長「何があった?」コソッ


    何となく状況は把握出来たが
    念のために近くにいた部下に問う


    「詳しくは知りませんが…ヒストリア様の命で…皆で食事を…とのことです。どうしましょうか?」コソッ


    隊長「……ヒストリアの……しかたない……いつも通りに徹しなさい」コソッ
  7. 8 : : 2014/10/26(日) 18:02:54
    ~ヒストリアの部屋~


    ヒストリア「今日は楽しかったね」


    椅子に腰を掛け
    お腹の中にいる我が子に優しく語りかける


    ヒストリア「ふふっ…大勢で食事するなんて訓練兵いらい……」


    ヒストリア「みんな…元気かな………きっと元気だよね……会いたいな…」


    ヒストリア「………」


    ヒストリア「そう言えば…調査兵団にいった3人は大丈夫かな…」


    ヒストリア「調査兵団の巨人………」





    ヒストリア「怖いね……」






    ヒストリア「壁内に巨人がいるって…」










    ヒストリア「怖いね……」


    ーーーーー
    ーーー

  8. 9 : : 2014/10/27(月) 01:07:40
    壁外遠征から三日がたった


    調査兵団は今回の壁外遠征の目的を部隊の能力向上のためとした

    結果
    巨人討伐数76体
    被害
    死者11名
    行方不明7名
    これを公表した

    世間一般は討伐数が圧倒的に勝っているのをみて快挙とした



    ~調査兵団 団長室~


    リヴァイ「実際どうなんだ…今回の遠征は…」


    エルヴィン「……なんとも言えないな。部隊の成長には役立ったが……新たな問題点がな…」


    リヴァイ「…………注射で巨人になった奴か…」


    エルヴィン「あぁ、まだ敵の勢力もわからない…これは後手にまわりそうだ…」


    リヴァイ「……これからどうする…」


    エルヴィン「リヴァイ…君はこれまで通りエレンの護衛を頼む…必要なら人員を増やそう」


    リヴァイ「なら…欲しい奴等がいる…」
  9. 10 : : 2014/10/28(火) 23:34:37
    ~エレンの部屋~


    エレン(そろそろ飯を作る時間だ)スッ


    ドアに近付きノブに手を掛けようとした瞬間

    バン!! 

    エレン「ビクッ

    ???&???「エレ~~ンッ!!」バッ!

    エレン「うおっ!?」


    抱きつかれ一瞬バランスを崩すがすぐさま持ち直した


    エレン「……あれ…」


    それは見知った顔だった


    エレン「サシャとコニー…」


    サシャ「お久し振りです!!」ピョンピョン


    コニー「歓迎式以来だな!」ピョンピョン


    エレンの手をつかみ二人は跳ね回る


    エレン「あぁ、だけど…どうしたんだ?」


    サシャ「私ら二人だけじゃないんですよ!
    ほら!!」


    エレン「聞けよ!って……」


    ユミル「お前ら!抜け駆けするなよ!!」


    アルミン「二人とも早いよ……ゴホンッ!…久し振りだね」


    ジャン「よぉ、エレン!」


    エレン「ユミル…それにアルミンまで…」


    エレン「お前らどうやってここまで来たんだ?」


    ジャン「………」


    エレン「ここは隊長クラスかリヴァイ班じゃないと……まさか…」


    ユミル「そうその、ま・さ・か・だよ」
  10. 11 : : 2014/10/29(水) 00:35:51
    ガヤガヤ


    エレン「………」


    ジャン「おい、俺を無視するな!」


    エレン「…なぁ、今の話…本当なのか……?」


    ジャン「あぁ、今日付けで俺達はリヴァイ班に配属された」


    ジャン「お前のおもりをしろってな」



    エレン「……」



    ユミル「よくこんなところで寝れるな…ベットの下にキノコはえてるんじゃねえか!?」ガバッ


    サシャ「キノコですか!!?」ジュルリ


    アルミン「ちょっと失礼だよ!ユミル!!サシャもヨダレ拭いて」


    コニー「俺もキノコ食いてぇ!」


    アルミン「コニー!」


    ジャン「お前らなぁ、遊んでねぇで…」
    サシャ「そうでした!ご飯です!!さぁ!行きましょう!!」
  11. 12 : : 2014/11/01(土) 01:25:11


    サシャ「そこのお塩取ってください」モグモグ
     サシャ・ブラウス
      討伐数2


    アルミン「摘まみ食いはダメだよ!」
     アルミン・アルレルト
      討伐補佐5


    コニー「塩?え~っと?これか?」
     コニー・スプリンガー
      討伐数1 


    ジャン「それは砂糖だ!甘くするきかよ!」
     ジャン・キルシュタイン
      討伐数1 討伐補佐3
     

    ユミル「唾飛ばすんじゃねぇよ!」キタネェ!
     ユミル・XXX
      討伐数3 討伐補佐4



    ーーーーー



    エルヴィン「全員、彼の同期だな」


    リヴァイ「あぁ…アイツには必死に働いてもらう」


    リヴァイ「今度こそ…仲間を信頼させるためのな…」



    リヴァイ「その為に選んだ奴等だ」

    ーーーーー
    ーーー
  12. 13 : : 2014/11/02(日) 00:37:17
    食事を終えた一行(サシャ、コニーを除く)はエレンの部屋にいた



    ユミル「いや~傑作だな」ニヤニヤ


    ジャン「ある意味尊敬するぜ」クククッ


    エレン「笑い事じゃねえよ…兵長の皿からおかず盗るなんてよ…」


    アルミン「団長も苦笑いしてたね…」ハハッ…


    サシャとコニーの二人はリヴァイに説教されていた


    エレン「あいつら…変わらねぇな…」ガサゴソ


    ジャン「……ん…寝るのか?」


    エレン「ああ…最近疲れててな…」


    ジャン「そうか…」


    ジャン「じゃあ、帰るか」スタスタ


    アルミン「おやすみ…エレン」スタスタ


    エレン「おう、おやすみ」

    シ~ン


    スタスタ




    机の引き出しから何やら取りだした




    ドタバタ


    エレン「ん?」
  13. 14 : : 2014/11/02(日) 01:32:52
    バタン!


    コニー「あれ?」


    サシャ「皆さんは?」キョロキョロ


    エレン「入れ違いだ……もう帰ったぞ」


    サシャ「そうでしたか…」シュン


    エレン「それより、もう説教終わったのか?」


    コニー「おう!バッチリだぜ!」


    サシャ「私とコニーの言い分を聞いて、兵長感動してましたよ」エッヘン!


    コニー「少し涙ぐんでたもんな」


    エレン「涙ぐんでた……」


    サシャ「はい!これからは、おかわりの許可も貰えました」


    エレン「………」


    それは感動ではなく呆れていたのだろう
    そして理解したのだろう
    この二人には痛みによる教育は無意味だと…
    これからのリヴァイの苦労を考えると何故か涙がでてきた
  14. 15 : : 2014/11/02(日) 19:53:22


    サシャ「ん…エレン、それなんですか?」


    それにコニーも反応しエレンが手にしている物に注目した


    コニー「石…宝石か…誰かにあげ……」
    サシャ「ちょっ!コニー!!」バッ!ガシッ!


    何かに気がついたサシャはコニーの口をふさぐ
    その焦りようにコニーはアッ!と申し訳なさそうな声をあげ、エレンに聞こえないようヒソヒソと話始めた


    エレン「……これ、」


    サシャ「なっ、なんですか?」アタフタ


    コニー「お俺ら、そんな綺麗な宝石なんて気にならねぇぞぃ」アタフタ


    エレン「巨人の破片な…」


    サシャ「マジですか!!」


    コニー「信じんなよ。巨人の一部が残るわけねぇだろ」


    サシャ「ハッ!そうでした、騙しましたね!酷いです!!」プクゥ-


    エレン「…………ハハッ、悪ィ悪ィ…」
  15. 16 : : 2014/11/03(月) 11:53:07

    コニーとサシャを見送って
    直ぐにベットで横になる


    エレン「なんだろうな…これ……」


    持つ結晶を見ながらため息をつく


    『巨人の一部が残るわけねぇだろ』


    エレン「実際残ったんだよ……」


    あの日、アニは消えこの結晶が残った


    これは彼女が
    結晶になったのか…はたまた、この結晶を元々持っていたのか、気になるところだが…


    エレン「どっちにしても形見の品か…」



    ジュッ…の音と共に部屋は暗くなる
    蝋燭が燃え尽きたのをちょうど良いとそのまま目を閉じた
  16. 17 : : 2014/11/09(日) 17:05:38
    ~ローゼ壁上~


    それは名も無き兵士の一言から始まった


    駐屯兵「先輩…」


    駐屯兵2「あん?どうしたよ…」


    駐屯兵3「ちゃんと見張りしてろよ」


    交代準備で忙しいんだと先輩方はダルそうにする


    駐屯兵「巨人がおかしいな行動をとっているんです…奇行種とも違うんですが……」


    少し怯え、困惑ぎみに話す後輩を見て顔付きが変わった






    駐屯兵2「それで、どうおかしいんだよ」


    一通り見渡したがいつもと変わらない風景だった


    駐屯兵「あれ?おかしいな…さっきまで……」


    駐屯兵3「疲れてんじゃないか?」


    駐屯兵2「ふぁ~、人騒がせだぜ…んっと早く交代来ねえかな」


    駐屯兵「うわっ!!」


    駐屯兵3「うおっ!?驚いた……お前、どうしたよ」ビクッ


    駐屯兵「いいいましたぁ…巨人がッ!!」


    駐屯兵2&3「?」


    先程はわからなかったが15メートル級の巨人が壁の真下にいた


    駐屯兵2「おいおい、そんな驚くことねぇだろ」


    駐屯兵3「そうだぜ。あの大きさじゃ登って来ることはおろか壁を壊すことは出来ねぇよ」


    ビビり過ぎだと後輩を笑った


    駐屯兵「ち、違うんです!!あいつさっきまで……あの【森】の付近で手をふっていたんです!!あの短時間でここまで来るなんて…不可能ですよ!!」


    駐屯兵2「……夢でも見たんじゃないか?」


    駐屯兵「本当ですってッ!!」


    駐屯兵3「でもあいつ、大人しそうだぞ」


    駐屯兵「先輩方!!」


    駐屯兵2「俺ら交代の準備してくるから何かあったら教えてくれよ」


    駐屯兵3「頼んだぞ!」

    スタスタ


    駐屯兵「そ、そんな…」ペタン


    駐屯兵「ふ、ふざけんなよ…あれは夢じゃない!あの巨人は絶対ヤバい…」


    一人残され心細いが彼は任務を全うしようと身を乗り出す


    目が合う


    巨人は歯を見せニヤリと笑うと指を向けた
  17. 18 : : 2014/11/09(日) 22:24:19

    駐屯兵2「おい、申し送り簿どこだっけ?」


    駐屯兵3「そこの引き出しになかったか」


    駐屯兵2「あ~あった。…新人の報告もあげとくか?」ニヤニヤ


    おどけた口調で話す


    駐屯兵3「いや、いらんだろ」ニヤニヤ


    駐屯兵2「だな」


    ブシャ!…パラパラ…


    何かが破裂する音
    そして屯所の屋根に細かいなにかが落ちてきた



    駐屯兵2「な、なんの音だ…」


    駐屯兵3「見に行くぞ」






    駐屯兵2「なんだ…これは」


    屯所を出ると新兵が顔から血を流し倒れていた


    駐屯兵3「おい!?大丈夫か!!」


    駐屯兵3が駆け寄る


    ジャリ

    駐屯兵2(なんだこれは…)


    辺りに小石と土が散らばっていた
    まさかと思い壁下を見に行く


    巨人「ニタァ!


    駐屯兵2「………」


    巨人は地面をえぐり、それを投げる姿勢をとった


    駐屯兵2「嘘だろ!!逃げるぞ!!」


    次の瞬間、雨のように大地が降り注いだ
  18. 21 : : 2014/11/11(火) 00:20:17
    ~調査兵団 会議室~


    団長及び各分隊長が集まり会議をおこなっていた
    会議内容は件の巨人


    ネス「そんな巨人が…居座ってるのか…」


    ミケ「腕の力が強いようだな」


    ハンジ「いやいや、腕だけじゃないよ!証言によれば凄いんだぞ!なんと!!身体能力が凄い!!!」


    ハンジ「足が早い!動きが素早いんだぁハハハハ!今だ見たこともない変異種だよぉぉぉぉぉ!!」


    エレンの証言で明らかになった巨人
    首が180度回る巨人
    カエルのように跳ね舌を伸ばす巨人の
    今までの普通、奇行種の概念に当てはまらない巨人
    それを変異種とよんだ


    ハンジ「ぶふふふふふふ…」


    涎を撒き散らしながら笑みを浮かべる


    エルヴィン「……発言していいかな?」


    ハンジ「どうぞどうぞ!気にしないでよ!ぎふふ…」


    リヴァイ「チッ…気持ち悪い野郎だ…」


    その言葉に反応したのか報告係のニファは眉間に皺を寄せた


    エルヴィン「ゴホン……駐屯兵団から援軍の要請が来た。彼らだけでは対処しきれないようだ」


    エルヴィン「よって、これより討伐隊の編成をおこなう」


    ハンジ「はい!はい!!はぁーい!!!」


    エルヴィン「ハハハ、勿論ハンジには行ってもらうよ」


    ハンジ「よっしゃぁぁぁ!!」


    エルヴィン「ミケ班、ネス班、リヴァイ班にいってもらう。ミケ、君に指揮を委せる」


    ミケ「コクッ


    ネス「おう!みんな!俺らが留守の間、書類つくり頑張れよぉ~」


    ナナバ「はぁ~…それ聞くと頭がいたくなるよ……うちのゲルガーなんて……そうだ!ハンジ」


    ハンジ「ん?」


    ナナバ「今回だけゲルガーとその子、ニファを交換してくれない?」


    ニファ「!?」


    ハンジ「………」


    ハンジ「ダッハハハハハ!無理!!」


    ナナバ「でしょうね……」


    ニファ「ホッ…」
  19. 22 : : 2014/11/11(火) 23:56:03

    リヴァイは部屋に班員を集め作戦の説明をした

    目的は巨人の捕縛、無理ならば討伐

    目標の巨人は毎日同じ行動をとっている

    朝は森を駆け回り
    夕は壁付近に居座り、人を発見しだい投擲
    日が沈めば森に帰っていく
    これを繰り返していると…


    なるべく有利に戦闘をおこなうため、朝森にいる時にエレンを主力として攻撃を開始する


    リヴァイ「と言うわけだが、質問はあるか?」


    アルミン「あの、出発はいつ頃でしょうか?」


    リヴァイ「…明日、昼飯を食った後すぐだ」


    リヴァイ「他にねぇか?」


    シーン


    リヴァイ「そうか…ならこの話は終わりだ。サシャ以外は帰っていい」


    サシャ「ボリボリ…ゴクン…!え~!?ななんでですか!!?」


    リヴァイ「こぼしたカスを掃除してから帰れ!」


    ーーーーー
    ーーー
  20. 29 : : 2014/11/17(月) 02:14:56
    ~ローゼ壁上~



    ハンジ「……凄いね…」


    リヴァイ「ああ、話に聞くより速ぇな…」


    二人は双眼鏡を覗き目標の巨人を発見するなり呟く


    エレン「あれですよね」


    さっきまで目視するに難しい距離にいたのに、もう目と鼻の先まで迫っていた


    リヴァイ「そうだ、元気はいいようだな。下がるぞ…」


    そろそろ攻撃の範囲内だろうとリヴァイは班員に命令を出す


    モブリット「分隊長もそろそろ逃げてください!!」


    ハンジ「もう少し!彼のフォームを…」

    巨人は急ブレーキをかけ地面を抉る
    そして振りかぶる
    それと同時にハンジは走り出す
    ハンジ「よし!」
    モブリット「分隊長!急いで!!」

    ニファ「こっちです!はやく!」

    部下たちの声も気にせず背後を確認しながら


    ハンジ「よいしょ!!」ザッ


    この巨人のために用意された建物の中に駆け込んだ


    そして
    ガッガガガガガガと壁に石や砂が銃弾のようにぶつかった


    ハンジ「あっっっぶねえええ!!!」ハハハ!

    モブリット「分隊長あんたは~~~~!」
    ニファ「そうです!もっと自分を~~~~」









    ユミル「お前があそこに配属されなくて良かったよ」


    アルミン「ん?どういうこと?」


    ユミル「…そりゃあ……その…たいした意味は……」
    ジャン「ようはお前があの危険な分隊長殿のところにいれば心配で夜も眠れないって話だろ」


    ユミル以外「あっ、なるほど」





    ユミル「ジャン後でぶん殴る…」ボソッ


    ーーーーー
    ーーー
  21. 30 : : 2014/12/02(火) 17:32:47
    ~森~


    ドッドッドッドッと地鳴りが近づく


    リヴァイ「…チッ…予定通りじゃねぇか…」


    煙弾確認したが、報告通りの道順を同じ時間帯に移動していた


    エレン「律儀な巨人で可愛らしいですね」


    リヴァイ「…………」ジー


    エレン「えっと…顔になんか付いてますか?」


    リヴァイ「アイツみてぇな事を言うな」スッ

    離れたところにいるハンジを指差した


    エレン「あーーーすみません……」


    作戦前のハンジによる教育に毒されたようだ
    あの巨人を【可愛らしい】と言ってしまうあたり結構きてるな…と頭を抱えた



    リヴァイ「おい、来るぞ。準備はいいな」


    エレン「はい」スッ


    リヴァイ「それと、ハンジの野郎は捕縛したがってるが、気にするな…テメェの好きにしろ……」
  22. 31 : : 2014/12/02(火) 18:35:21

    ーーー
    ーー


    ピシャーーーーン!!

    遠くでひかり音がなる

    それを確認しユミルが振り返る


    ユミル「無事巨人化したみたいだな」


    アルミン「うん、僕らもエレンに合流しないと…」


    ユミル「つうても、前に行った奴等が帰ってこねぇしな」


    単眼鏡を覗く


    アルミン「何かあったのかな…」


    ユミル「見に行くか?」


    アルミン「……もう少しだけ待とうよ」カチャカチャ


    ユミル「何してるんだ?」


    アルミン「煙弾の準備、何かあった時のために、ね」


    ユミル「ふーん………ん………?」


    アルミン「どう…!?」


    遠くから巨人が走ってきていた
    その後方を必死で兵士が追っていた


    ユミル「アルミン!煙弾!!」


    カチャ パシューーーーー!!


    黒煙があがる


    アルミン「何で巨人が!アイツがこんなところに!」


    アルミン「エレンの!向こうに行った“アイツ”は何なんだ!!?」


    今エレンと戦っているハズの巨人がこちらに向かっていた


    ユミル「知らねぇよ!双子だったんだろ!!」


    ユミル「とにかく!」カチャ


     

    ユミル「ここで食い止めるぞ!流石にあんなの2体はキツいだろうしな」
  23. 32 : : 2014/12/03(水) 03:32:16

    近づく変異種

    やっとの事で追い付いた兵士達を蝿を払うように殺した
    一瞬のことだった



    アルミン「そんな…」


    ユミル「くそっ!ここらで休憩しとけや!」バシュ


    低空で仕掛け


    ユミル(まずは脚を…!)チャキ


    アンカーを打ち込み
    脚の筋を狙った


    ユミル(削ぎ落とす!!)


    ガキン


    ユミル「なっ!?」


    アルミン「ユミル!!」


    ブレードは弾かれ無惨にも折れていった



    ユミル「くっそぉぉおおお!!」シュ! バシュ!


    急ぎアンカーを巻き、体勢を立て直すが勢い余って木に衝突した
    息をするのもキツいほどで立ち上がる事が出来なかったが、巨人の動向を確認するため、必死に視線を戻すとアルミンが立ち向かっていた


    アルミンは巨人の顔ギリギリに近づきアンカーを眼前に射出した


    ギャアアアアアオアアアア!!!


    そして巨人が悲鳴をあげた
  24. 33 : : 2014/12/06(土) 16:44:10

    巨人は動きを止めその場で顔を覆った


    アルミン(ここでコイツを!!)カチ…


    眼に打ち込んだアンカーを戻すため引き金を引くが作動しない


    カチ…カチ…カチ


    何度も引くが作動することはなかった


    アルミン(まさか…故障!?)


    手の隙間からニヤッと歯をみせる巨人

    あまりの不気味さに身震いした
    そして装置が動かない理由がわかり、アルミンは体を硬直させた


    ーーーーーー



    ユミル「ガ…ゴホッ…ゴホッ…グゾォ…」グッ

    ユミルは焦っていた
    アルミンが固まったように動かないことに
    助けなければいけない自分がこんなところで

    ユミル(倒れているなんて……!!)



    ーーーーーー


    アルミン(そんな……)


    装置は故障していなかった
    眼に深く刺さっていて、ワイヤーを離さんとしていた


    アルミン(ならワイヤーを伸ばして距離をッ!)シュ!


    巻き取ることが出来ないならと伸ばすことを選択した
    まずこの距離を何とかしないと
    そう考えての行動だった
  25. 34 : : 2014/12/06(土) 23:22:45

    ワイヤーを伸ばしながらガスを吹かし、距離をとろうとするが巨人の手がアルミンを襲った


    アルミン(よ、避けきれ…!?)


    ガシッ


    アルミン「グアッ!」


    巨人は素早くアルミンを捕まえた
    そして残った方の手でワイヤーを掴み、
    一気に【引き抜いた】

    ブチャ!!

    アンカーと一緒に目玉が取れた


    グガアアアアアア!!

    吠え、歯を剥き出しにして唸っていた

    その唸りは、絶対楽には死なさない。苦しめて殺してやると恨みがこもっていた



    ギチギチと体が締め付けられる
    脱出しようと必死にもがくが、無駄だとさらに強く握られる


    アルミンが苦悶の表情を出す度に悦び


    アルミン「グ…グッ!ガァ…ア(こ、こえが…)」ミシミシ


    ニヤニヤと嗤いその口を大きくあけた
  26. 35 : : 2014/12/13(土) 17:46:28


    ユミル「アルミンを……」グググッ


    全身の痛みを我慢し、起き上がる
    そしてブレードを構え直し


    ユミル「はなしやがれえぇぇぇぇぇ!!」カチッ


    アンカーを巨人の肩に射出

    ムグウァァァァァ!


    ソレを払おうと手を動かした瞬間


    ユミル「そこっ!」シュルルル  バシュ


    アンカーを戻すとすぐ手首に打ち込む




    ユミル(待ってろ!今助けて……)

    ジュル……



    巨人の手が口元を隠すようにしていた



    ユミル(そっちの……手は……)

    グジュル……


    何かを吸うような音



    そして……



    ゴックン!


    飲み込む音




    ユミル「うぁ…ぁ…ぁ……アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
  27. 36 : : 2014/12/13(土) 19:56:36
    ユミル「ア…ルミン!……ア」


    手の中にアルミンはいなかった



    ドタッドタッドタッ


    ユミル「!??」





    ユミル「ま…」


    巨人は走り出す
    ユミルに興味はないようで、元来た道を帰って行く


    ユミル「……って……」


    追うが離される一方


    ユミル「まって……」


    『本気だよ。僕は君が好きなんだ』


    ユミル「 かえして……」


    『僕は君の味方だから』






    …………ガリッ……


    ーーーーー
    ーーー
  28. 37 : : 2014/12/14(日) 17:07:28

    ーーー
    ーーーーー

    ザシュ シュウゥゥゥ


    リヴァイ「チッ…浅かったか…」


    巨人の項を削ぐが、浅い
    そして修復が早かった


    リヴァイ「チッ…キモチ悪ぃ奴等だ」


    ハンジ「三つ子の巨人とは…中々、驚かされるよ」


    変異種は各方面からやって来て、混戦状態となっていた


    モブリット「ハンジ分隊長!」


    ハンジ「どうした」


    モブリット「先程、黒煙が上がったとの報告がッ!!」


    ハンジ「奇行種か……いや…それとも…もう1体…?」


    リヴァイ「………」


    リヴァイ「何が来るかわからねぇが……さっさと殺らるぞ…」


    ハンジ「そうだ……」
    ピカッ!

    「!!?」


    背後で光が
    そして……


    ピシャーーーーン!!


    ハンジ(なんだと!?)


    ハンジ「どこで光った!!?」バッ!


    その光は知性の巨人が現れたことを意味していた
  29. 53 : : 2015/07/13(月) 18:00:28
    期待
  30. 54 : : 2017/08/26(土) 12:58:31
    死んでしまえ
  31. 55 : : 2018/08/22(水) 01:12:31
    このスレ終了になってるけどめっちゃ中途半端やん
  32. 56 : : 2022/01/30(日) 16:41:09

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