104期女子に聞いてみた。 「…エレンのこと、どう思いますか?」
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- 1 : 2014/10/18(土) 08:06:42 :
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アルミン「…僕の同期の女子たちは」
アルミン「エレンのことをどう思っているのか」
アルミン「エレンは女子の中で人気そうだけど…実際はどうなのだろうか」
アルミン「僕が、それを聞いてみようと思う…」
アルミン「…よし、行くぞ!」
「…待って。」
アルミン「…ん!?」
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- 2 : 2014/10/18(土) 08:16:55 :
ミカサ「…アルミン、私も連れていってほしい……」
アルミン「み、ミカサか…!いきなり声を掛けないでよ、びっくりした…」
アルミン「……ん?…連れていってほしい?」
ミカサ「…そう。」
ミカサは視線をやや斜め上に上げて言った。
ミカサ「…エレンは、私の大切な家族。もしも、…仮にもしもだけど、エレンを狙っている女子が居るかも知れない。それを今、この調査で知りたい。」
アルミン「……ああ、そう…」
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- 3 : 2014/10/19(日) 11:12:21 :
ミカサ「さあ、アルミン、早く行こう」
アルミン「…うむ。」
アルミン(…なんか、面倒なことになってしまった)
ミカサ「何か言った?」
アルミン「ううん何も」
アルミン(なんで聞こえてるのよ)
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- 4 : 2014/10/19(日) 11:26:13 :
ミカサ「まず誰から行こうか。」
アルミン「ミカサが決めて」
ミカサ「…ん、分かった」
ミカサ「…アニで。」
アルミン「何故?」
ミカサ「一番、エレンのことを狙っていそう。対人格闘でも積極的にエレンに絡んでいる」
アルミン「ほー。」
ミカサ「ので、今から殴りにいきたい」
アルミン「調査するんじゃ無かったっけ」
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- 5 : 2014/10/19(日) 11:36:25 :
アニ「──は?」
アルミン「…えっと、だから、エレンのことどう思ってるか、って」
アルミン「聞きたいなー……って」
アニ「…急にどうしたのさ…」
アルミン(…ちょっとでも口滑らせたらぶっ飛ばされそう)
アルミン「…アニは、エレンといつも対人格闘をしてるからさ、…何だかんだ言って、ちゃんと技を教えてあげてるよね」
アニ「…まあね…」
アルミン「…どういう思いで、エレンと関わっているんだい?」
アニ「……」
アルミン(…どうだろう、だいぶ丁寧に言葉を選んだつもりだけど)
ミカサ「……アニの答えやいかに」
ミカサは壁の向こうで話を聞いていた。
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- 6 : 2014/10/20(月) 23:53:50 :
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アニ「…そんな、特別な思いとか無いよ」
アニ「ただ、アイツは見てて結構面白いのさ」
アルミン「…面白い?」
アニ「うん。アイツは本当の馬鹿だよ…」
アニ「無力なのに、気力だけは人一倍だし」
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- 7 : 2014/10/21(火) 00:02:19 :
アニ「理想ばかり掲げても、現状は変わらない…でもアイツは皆の前でいつも熱心に語る。自分の理想の世界を」
アニ「私は、夢とか理想に溺れてる奴が、大嫌いなんだよ」
アルミン「う、うん……。」
少し緊迫しがちな空気だ。
───が、アニは、少し表情を緩めた。
アニ「でもアイツはどこか違う」
アニ「私が思う、夢や理想ばかり並べて何もできないような弱い奴とは、……何か違う感じがするの」
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- 8 : 2014/10/22(水) 23:56:37 :
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アニ「…ほんとに実行してしまいそうな気がする。口で言ってることを」
アニ「巨人を駆逐して、壁の外に出て、冒険するって……」
アニ「まさに人類の理想そのもの。叶うことのない理想だ、なんて無いと普通は思うけど」
アルミン「……」
アニ「…もしかしたら、アイツなら」
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- 9 : 2014/10/25(土) 10:05:07 :
アニ「…で、あのさ。そこで隠れて聞いてるやつも居るみたいだけど」
ミカサ「…ち、ばれた」
ミカサは表情を歪めて壁の向こうから姿を現した。
アニ「バレバレだよ。隠れてること」
ミカサ「まあどうせ気付かれてるとは思ってたけど」
アルミン「……あ、あはは……」
まるで睨み合うような形で向き合って立つ二人を目の前に、アルミンは苦笑するしかなかった。
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- 10 : 2014/10/25(土) 10:25:52 :
アニ「…あんたのことだし、大方、私がアイツのこと狙ってるんじゃないかとか、そういう妄想して聞き耳立ててたんでしょ」
ミカサ「全くその通りだけど。エレンは、あんたなんかには渡さないから…」
ミカサは、きっ、とアニを睨む。
傍らから聞けばふざけたやり取りにしか聞こえないのだが、ミカサの表情はマジである。
アルミン「……ちょーっと、ミカサ、ストップ!」
先程までこの光景を苦笑いして見ていたアルミンだが、このままでは余計な問題になりかねないと、二人の間に割って入る。
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- 11 : 2014/11/10(月) 18:31:43 :
アルミン「二人とも一旦落ち着くんだ。ミカサは、エレンのことになるとすぐに頭に血がのぼる」
ミカサ「……確かに…悪かった。今、思い返してみれば、エレンは私の永遠の家族、こんな女に横取りされることは有り得ない事だった。」
アニ「…あんたはいちいち私を挑発するね。蹴りの一発でもかましてやろうか…」
アルミンは、ずこっ、とその場にずっこけた。
アルミン「……だーかーらー!!ミカサはそうやって、いちいち挑発しないで!アニもいちいち挑発に乗るな!」
ミカアニ「……」
アルミン「…もう用件は終わったんだし!次、行くよミカサ!」
ミカサ「…ち…仕方ない。」
ミカサは、アルミンに無理矢理引きずられるような形でその場を去った。
アニ「…なんだったのかね……ストレスが溜まったわ。」
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