この作品は執筆を終了しています。
台風19号「先生…」
-
- 1 : 2014/10/07(火) 17:54:57 :
- 18号で似たようなスレッドがあったので。
-
- 2 : 2014/10/07(火) 17:57:36 :
- 先生「どうした」
19号「俺、先輩を見て思ったんです」
先生「ん?先輩?」
19号「そうです。俺、今まで流れるままに行くことに甘んじてたんです」
先生「待て何の話だ」
19号「先生、俺っ……俺、日本に行きます!!」
-
- 3 : 2014/10/07(火) 17:59:31 :
- 先生「え?」
先生「だってお前、第一志望は…」
19号「中国でした。でも、先輩を見て思ったんです」
先生「甘んじてた、と」
19号「ええ」
先生「でも、日本も中国も変わらないじゃないか。しかも志望理由のパンダはどうした」
-
- 4 : 2014/10/07(火) 18:03:15 :
- 19号「俺、もともと日本が好きなんです。それでも、どう考えても日本に行けないところで……」
19号「でも、こないだ先輩は、先輩は日本に行けました!!あれに憧れて」///
先生「なるほど。で、パンダは?」
19号「よく考えてみたんです。どう考えても俺は中国に行けても四川には行けないんです」
19号「それなら、本家じゃなくても神戸とか上野にもパンダが居るじゃないか、そう気付いたんです」
先生「なるほど、なぁ…」
-
- 5 : 2014/10/07(火) 18:06:01 :
- 先生「俺は今まで色んな生徒を見てきた。お前の憧れる先輩はお前と桁違いの成績でな。意欲も凄かった。だから、行かせたんだ」
19号「それでも、僕は、僕は…!」
先生「行きたいか?」
19号「はいっ!!行かせて下さいっ!!」
先生「ふぅ……クサい言い方かもしれんが、お前の熱意に負けたよ。好きにしろ」
19号「先生っ!!」
-
- 6 : 2014/10/07(火) 18:09:14 :
- 先生「ただし、だ」
先生「ここまで言ったんだからな、途中で挫折なんてしちゃダメだ。いいな、決めたことはやり通せ」
19号「はいっ!!!必ず、日本に行きますっ!!」
先生「そうか。頼んだぞ」
19号(先輩……僕はあなたの背中を見て憧れました。そして、今僕は自分の思う道を進みます。あなたのように格好良く朽ちれたら本望です。今、行きますッ!!!)
19号「うおおおおおおっっっ!!!」
-
- 7 : 2014/10/07(火) 18:09:39 :
終
-
- 8 : 2014/10/07(火) 18:12:16 :
- 注)一人称が変わっているのは作者の遊び心です。
- 著者情報
- 「未分類」カテゴリの人気記事
- 「未分類」カテゴリの最新記事
- 「未分類」SSの交流広場
- 未分類 交流広場