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アニ「私には出来なかった」

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  1. 1 : : 2014/09/21(日) 22:21:02

    ――――訓練兵入団式


    マルコ「ウォールローゼ南区ジナエ町出身!マルコ・ボットです!!」



    キース「何しにここに来た!?」



    マルコ「憲兵団に入り!王にこの身を捧げるためです!!」




    私の彼への第一印象はとにかく真面目…といった感じだった。

    それ以外には何も思わなかった。
    何故なら人とはあまり関わらない様にするため。知ろうとも思ってはいなかったから。

    私には…。私たちには…ある使命があったから。

  2. 2 : : 2014/09/22(月) 21:35:24


    ――――対人格闘


    アニ「…」


    対人格闘。
    この時間が一番訓練の中で私は好きだ。

    何故なら
    いつもお父さんに教わっていた格闘術を惜しみもなく披露することが出来るから。


    今日の相手は誰になるかな。

  3. 3 : : 2014/09/23(火) 22:21:28


    キース「今日の対人格闘のペアを発表する!!」




























    マルコ「よろしくね、アニ…だよね?」



    アニ「うん…よろしく」



    今日の対人格闘の相手はマルコの様だ。

    確か…憲兵団を目指してるんだよね。

    この対人格闘はサボれる…というより成績上位を狙う奴等は骨休みに使ってる。


    私は違う…それに…こいつも真面目にやっている。


    だから、他の真面目にやらないような奴等とペアになるよりは良かったかな。

  4. 4 : : 2014/09/23(火) 22:25:02


    マルコ「どっちから暴漢役やる?」



    アニ「あんたからでいいよ」



    マルコ「オッケー…それじゃあ…」グッ



    マルコ「行くよっ!」ダッ!



    マルコが短刀を持って向かってる。

    だから私は…短刀を持っている手を押さえる。



    アニ「…」グッ



    マルコ「!」



    そして、押さえられ動揺するこいつの…足を蹴り飛ばす。



    アニ「んっ!」スパーン



    マルコ「ぐあっ!?」



    ドサアッ!

  5. 5 : : 2014/09/23(火) 22:32:20



    情けない声で…地面に転がっていく。

    蹴り飛ばしておいて言うのもアレだけど…みっともない格好にさせちゃったかな…?



    マルコ「いてて…アニ…強いね…」ヘヘッ



    と、こいつは少し笑みを浮かべて言う。



    アニ「格闘術は…お父さんから習ってたから」



    マルコ「だからか…こんなにも手慣れた感じだったのは」




    マルコ「凄いね…この技」



    アニ「え?」



    初めて言われた。
    凄いなんて…。




    マルコ「僕にも教えてくれない?」



    アニ「別に、いいけど…」



    そっけない返事で返したけど…ほんとは嬉しい。

    今まで言われた事がないことを言われ、そして教えてほしいだなんて…嬉しいに決まってる。




    マルコ「あっ…まだ訓練中だったね…はい、次はアニの番だよ」スッ



    アニ「…」パシッ



    アニ「教えるからには…手加減はしないよ」ダッ!



    マルコ「えっ…」









    チョッ!アニ!ハヤイッ!?
    クライナッ!
    クルッドサァッ!!


  6. 6 : : 2014/09/23(火) 22:37:38


















    ジャン「ははははっ!マルコ!さっきの対人格闘では無様な格好だったな!」




    マルコ「否定したいけど…ほんとそうだったよね」ハハッ



    エレン「アニって対人格闘凄いもんな」



    アルミン「そうみたいだね…ミカサとどっちが凄いのかな」



    ライナー「やめとけやめとけ…血の雨を見ることになるぞ」



    ベルトルト「多分…軽い怪我だけじゃ済まなくなると思うしね…」



    ジャン「それもそうだな」
  7. 7 : : 2014/09/23(火) 22:40:44


    ――――食堂



    アニ「…」パクッ



    あんまり…美味しくない…ここのご飯は…。

    でも…訓練兵で食べさせて貰えてる事に感謝しないとね。

    このご時世…食べられるだけでも幸せだからね。



    マルコ「あっ」



    ジャン「どうした?」



    マルコ「今日はアニの所で食べてきてもいいかな?」



    ジャン「別にいいけど…急にどうしたんだ?」



    マルコ「あー…対人格闘の話でもしようかなって思ってね」



    ジャン「そっか…じゃあオレはアルミンたちと食うかな」



    マルコ「ごめんね」



    ジャン「ははっ!いいって…おーい!アルミン!オレも一緒に食っていいか?」



    アルミン「いーよ!」



    ジャン「サンキュー」

  8. 8 : : 2014/09/23(火) 22:46:38


    アニ「…」パクッ



    マルコ「アニ…隣いいかな?」



    アニ「…別に」



    マルコ「ありがとう…座るね」スッ




    ご飯を食べてたら…マルコが隣にやって来た。



    マルコ「アニってさ…好きな食べ物とかある?」



    アニ「急に…どうしたんだい?」



    マルコ「いやぁ…せっかくここで友達になれたし…もっとアニの事知りたいなって思って」



    アニ「そう…」



    アニ「甘いもの…とかかな?」



    マルコ「甘いもの…確かに最近食べてないな…クッキーとか?」



    アニ「うん…そんなとこかな」



    マルコ「そっか!」



    マルコ「じゃあ…今度…一緒に街に行かない?」



    アニ「えっ?」



    マルコ「僕も甘いもの好きだし…駄目かな…?」



    アニ「別に…いいけど…」



    マルコ「ほんと!」パァァ



    マルコ「じゃ!今度の休日に行こうか」





  9. 9 : : 2014/09/23(火) 22:51:25



    マルコにいきなり、街に誘われた。


    突然すぎて驚いた。けど嬉しくもあった。


    甘いものが好きという共通点が見つかった事と…唯、純粋に甘いものを食べれるということでね。




    それに…ずるい…。


    私が別にいいけどといった後のあいつの笑顔。


    断ろうにも断れない。


    さすが座学上位。
    そこまで計算してたのかな?



    いや…それはないか。


















    アニ「ふぅ…」ザパーン



    ミーナ「今日も疲れたぁー」ザパーン



    アニ「そう?」



    ミーナ「うん!疲れた!アニは平気そうだね」



    アニ「ちょっとは疲れたけど…そこまでって感じじゃないね」



    ミーナ「そっかー…私体力ないからなー…」



    アニ「これから頑張ればいいじゃないか」



    ミーナ「うへぇ…頑張る…」



    アニ「そろそろ上がる」



    ミーナ「あっ!私も!」


  10. 10 : : 2014/09/23(火) 22:58:16




    ジャン「ん?マルコ…何か嬉しそうだな」



    マルコ「えっ?…顔に出てた?」



    ジャン「おう…何かニヤニヤしてた」



    マルコ「えぇ…ジャンみたいに?」



    ジャン「おい…何か失礼なこと言ってねーか?」



    マルコ「ははっ!冗談だよ。でも…確かに嬉しい事はあったかな」



    ジャン「へーぇ…教えろよ」



    マルコ「んっと…おやすみ!!」ガバッ



    ジャン「ちょ!寝んなって!」ガバッ



    アルミン「ジャン…そろそろ寝ようよ…明日も早いし…」ムニャムニャ



    ジャン「おう…そうだな…くそっ…絶対に聞き出してやるからな」



    マルコ「後で話すよ」



    ジャン「約束だぞ」



    マルコ「分かったって」

  11. 11 : : 2014/09/23(火) 23:02:41









    ――――休日


    やって来た休日。

    何故かこの日になるまでの時間、早く感じた。


    アニ「…」


    約束の時間より少し早く来てみた。

    べ、別に楽しみだったから…という訳ではない。



    マルコ「アニー!」



    アニ「!」



    と、色々考えてる内に…約束の時間になったようだ。



    マルコ「待たせてごめん…」ハァハァ



    息を切らしながら…言う。寝坊でもしたのかな?



    アニ「いや、大丈夫…私も今来たとこだから」



    マルコ「そっか…!」



    マルコ「じゃ…そこら辺歩こっか」



    アニ「そうだね」



















    ○○○「あいつ…そういう事だったんだな」



    ○○○○「あのマルコがね…いい笑顔になってるよ」



    ○○○「よし!追うぞ!」



    ○○○○「邪魔はしないようにね」

  12. 12 : : 2014/09/23(火) 23:09:18


    マルコ「あっ…ここはどう?」



    アニ「お菓子がたくさんあるね」



    マルコ「ちょうど店内で食べれるみたいだし…」



    アニ「いいよ…ここにしよう」















    マルコ「ほんとにいっぱいある」キラキラ



    と、目を少年の様に輝かせて言う。



    アニ「ほんとほんと」キラキラ



    かくいう自分も…そうなっているのかもしれないけど。



    マルコ「僕はこのチョコクッキーにしようかな」



    アニ「私は…ミルククッキー…かな」



    マルコ「分かった…飲み物は…ミルクティーでいい?」



    アニ「いいよ」



    マルコ「じゃ…待ってて…頼んでくる」ダッ!


  13. 13 : : 2014/09/23(火) 23:25:43








    マルコ「はい…買ってきたよ」コトッ



    アニ「ありがと…お金は…ちょっと待ってね…今出すから」



    マルコ「あっ!いいよいいよ、対人格闘教えてもらってるお礼ってことで」



    アニ「でも…」



    マルコ「いいからいいから!食べよ」



    アニ「うん…」

















    アニ「美味しい…!」



    マルコ「ほんとだね」パクッ



    アニ「…」ジーー



    マルコ「…!」



    マルコ「アニの味のも食べてみたいなー…僕のと少し交換しよっか」



    アニ「あ、ありがと」



  14. 14 : : 2014/09/23(火) 23:31:10






    ――――――

    マルコ「いやぁ…美味しかった」



    アニ「うん」



    マルコ「次は…あっ…あそこに…アクセサリーショップがあるよ」



    マルコ「ちょっと見に行かない?」



    アニ「いいよ」












    店主「はい…いらっしゃい」



    店主「可愛い彼女さんだね…彼女にプレゼントかい?」



    マルコ「か、彼女!?」




    マルコが普段見せないくらいに動揺する。

    少しばかり顔が赤い。





    アニ「…」ジーー



    マルコ「…」ジーー



    マルコ「あっ…この青の髪留め…」スッ



    アニ「?」



    マルコ「うん…アニに似合うね。すいません!これください」



    アニ「!?」



    アニ「あ、あんた…」



    店主「はいよ!」



    マルコ「ありがとうございますっ!」



    マルコ「はい」スッ



    アニ「いいの…?」



    マルコ「いいよ…アニに似合うのだから…買わずにはいられなかった」ハハッ



    アニ「ありがと…」カチャ



    マルコ「うん…似合う似合う」





  15. 15 : : 2014/09/24(水) 12:44:11








    カァーカァー




    マルコ「今日はありがとね」



    アニ「こっちの台詞だよ…ありがと」



    マルコ「また、行けたら…行こうか…?」



    アニ「いいよ」



    アニ「私も…楽しかったし」



    マルコ「!」



    アニ「また…ね」フリフリ



    と、慣れない手付きで手を振ってみる。

    今日は楽しかったしね。ほんと。

    不覚にも…また行きたいって思ってしまった。


    頬が緩むのを抑えて私は部屋へと戻っていった。

  16. 16 : : 2014/09/24(水) 23:13:07




    マルコ「さて…そろそろ出てこよっか?」
















    マルコ「ジャンに…アルミン」




    ジャン「ばれてたのか」ガサッ



    アルミン「上手く隠れてたつもりだったんだけどなぁ…」ガサッ



    マルコ「最初の方から視線を感じてたからね」



    ジャン「いやぁ…それにしても…楽しそうだったなぁ?終始笑顔だったぞマルコ」



    マルコ「まぁ…楽しかったからね」



    アルミン「それだけ?」



    マルコ「えっ?」



    アルミン「アニの事…どう思ってるの?」



    マルコ「いや…その…あの…」カァァ



    ジャン「素直になれよ」



    マルコ「誰しもがジャンみたいに思ったことをすぐに言えるわけじゃないんだよ」



    ジャン「そうか…まっ…何か手伝うことがあったら言えよ。親友の恋…応援するぜ」



    マルコ「ジャン…ありがと」ニコッ



    アルミン「僕も手伝うよ」



    マルコ「アルミンも…ありがとね」ニコッ


  17. 17 : : 2014/09/26(金) 16:46:26
    期待です( ̄Д ̄)ノ
  18. 18 : : 2014/09/26(金) 20:58:00



    アニ「…」スタスタ



    ミーナ「あれ?アニ?どこ行ってたの?」



    アニ「ちょっと買い物にね」



    ミーナ「ふぅぅーん…?」ジーー



    ミーナが私の事をじっと見てくる。



    アニ「な、何だい?」



    ミーナ「アニの髪留めがいつものと違う」



    アニ「!」



    アニ「貰ったんだ」



    軽く流そうと思ってたのに…勘が鋭いね…。
    まさか…髪留めの種類まで把握されてるとはね。

    ここ正直に言うしかない。




    ミーナ「えっ?誰から!?」



    と、少し興奮ぎみになるミーナ。



    アニ「ま、マルコ」



    その勢いに圧倒されてか…私は言葉を少し曇らせる。



    ミーナ「へぇぇぇ~マルコねぇ~」ニヤニヤ



    アニ「ニヤニヤして…一体何?」



    ミーナ「べっつに~!」ニヤニヤ



    何故か分からないけど…とりあえずニヤニヤするミーナに腹が立った。



    アニ「そんなに蹴られたいの?」



    ミーナ「ちょ!?それはやめて!!」



  19. 19 : : 2014/09/26(金) 21:13:59












    ~~~~~~


    それからと言えば。


    何かとあいつと一緒に居ることが多くなっていた。











    マルコ「アニ…今日もいいかい?」スッ



    アニ「いいよ」パクッ



    一応、聞いてはくるけど…もう返事を言う前に座ってるしね。

    断るつもりとかは別にないけど…。



    マルコ「対人格闘…アニとしてから…結構伸びたと思うけど…どうかな?」



    アニ「うん…まあまあかな」



    アニ「最初に比べると伸びてるから…この調子で」



    マルコ「うん。これからもよろしくね」



    アニ「また転ばせてあげる」クスッ



    マルコ「…」ポー



    アニ「どうしたの?」



    マルコ「い、いや!何でもないよ!」



    アニ「何かあったら…言って」ジーー



    マルコ「…」ダラダラ



    アニ「…」ジーー



    マルコ「分かったよ!た、ただ…アニは笑ってた方がか、可愛いから…もっと笑った方がいいよ」カァァァ



    アニ「えっ…」カァァァ



    アニ「ば、ばか」カァァァ



    アニ「ご、ご馳走さま!」タッ!



    マルコ「あっ…待ってよ!」パクッ



    ミーナ「(目の前で…イチャイチャ…くっつくのは時間の問題かな?)」


  20. 20 : : 2014/09/26(金) 21:18:20



    ――――――座学



    アニ「…」ボー



    マルコ「あっ…アニ…そこ分からないの?」



    アニ「うん」



    マルコ「ここはこうなるから…こう」カキカキ



    アニ「あっ…そっか」



    マルコ「分かった?」



    アニ「うん…ありがと」ニコッ



    マルコ「!」ドキッ



    マルコ「どういたしまして」ニコッ







    あいつと居ると…笑ってる時間が増えたような気がする。

    気のせいかもしれないけど。



  21. 21 : : 2014/09/26(金) 21:42:26



    それから月日は流れた。





    ――――――男子寮


    ジャン「訓練生活も…後残り一ヶ月か」



    アルミン「そうだね…月日が経つのは早いもんだね」



    ジャン「マルコはいつになったら告白すんだ」



    マルコ「ぶほっ!?」



    アルミン「確かにね」



    ジャン「おいおい…どうなんだよぉ?」ニヤニヤ



    マルコ「う、うーん…」カァァァ



    アルミン「何かを変えるには何かを捨てるしかない。告白して幸せを掴みたいのなら…その一時の恥ずかしさを捨てるしかない」



    マルコ「…」カァァァ



    ジャン「好きなんだろ?」



    マルコ「…うん」カァァァ



    ジャン「早くしないと…時間もねーぞ」



    マルコ「今度の休日…」



    アルミン「ん?」



    マルコ「今度の休日に…頑張ってみる」カァァァ



    ジャン「よく言った!」



    アルミン「頑張って!!マルコならいける!」



    マルコ「ありがと…二人とも」

  22. 22 : : 2014/09/26(金) 21:44:59



    ――――――


    アニ「…」



    今日は一緒に担当だった子が体調を崩して来れなくなった。

    だから…一人で水汲み…。

    めんどくさいね。



    アニ「…」スッ



    マルコ「…」スッ



    アニ「!?」ビクッ



    アニ「な、何で…あんたが?」



    急に現れたマルコに驚いた。



    マルコ「僕も手伝うよ」ニコッ



    アニ「そう…」

  23. 23 : : 2014/09/26(金) 21:47:05






















    マルコ「ん~~。二人でやれば早いね」



    アニ「うん…ありがと」



    マルコ「それでさ…アニ。今度の休日出掛けない?」



    アニ「…いいよ」



    マルコ「じゃ…楽しみにしてて!」ダッ!



    アニ「…」



    マルコは楽しみにしててと言って、足早に去っていった。

    急に現れ、手伝って。言うこと言って帰るなんて…まるで嵐の様だった。

  24. 24 : : 2014/09/26(金) 21:51:32














    ――――――休日




    マルコ「…」



    マルコ「(予定より大分早く来ちゃった)」



    マルコ「(今日は…頑張るぞ…)」








    ○○○○「頑張れマルコ」ヒソヒソ



    ○○○「お前なら出来るぞ!」ヒソヒソ




    マルコ「(ははっ…またあの二人付いてきてる…心強いけど…)」

  25. 25 : : 2014/09/26(金) 21:55:02





    アニ「…あ」



    先に居るマルコに気付く。

    ちょっと駆け足で向かう。



    アニ「ごめん」



    マルコ「あっ!アニ!大丈夫だよ。僕が早く来ちゃっただけだから」



    アニ「でも待たせたには変わりない」



    マルコ「大丈夫だって!あっ…アニ今日の服、可愛いね」ニコッ



    アニ「!」ドキッ



    アニ「あ、ありがと」モジモジ



    マルコ「行こっか」スッ



    アニ「どこに?」



    マルコ「ちょっとね」グイッ



    アニ「あっ」





    スッと差し出されたあいつの左手。
    考える前に握っていた。

    温かくて…優しい手。

    悪い気はしない。



  26. 26 : : 2014/09/26(金) 22:04:53





    アニ「ここは…?」



    マルコ「有名なアクセサリーショップだよ



    アニ「何で?」



    マルコ「ちょっとね」


















    マルコ「んーーー…」ジーー



    アニ「…」ジーー



    マルコ「やっぱ…これかな」スッ



    アニ「それは…指輪?」



    マルコ「うん…」パチンッ



    アニ「指輪なのに…針みたいなのが仕込まれてるね」



    マルコ「うん…よし…これにしよう!」



    アニ「?」



    マルコ「これ…アニにプレゼント!」



    マルコ「何かあったときにも対応できるように…仕込み刃付き!!」



    アニ「!?」



    マルコ「買ってくるから待ってて!」



    アニ「…」ガシッ



    マルコ「!」



    アニ「それなら…マルコには私が同じの買ってあげる」



    マルコ「え…」



    アニ「これで…お揃い」ニコッ



    マルコ「そ、そうだね」カァァァ




    「すいません!これください!!」








  27. 27 : : 2014/09/26(金) 22:09:09






    ――――――公園



    アニ「ありがとね」



    マルコ「こっちこそありがと」



    マルコ「それでさ…アニに言いたいことがあるんだ」



    アニ「え?」



    マルコ「…」スゥー



    マルコ「僕はアニの事が好きだ」



    アニ「!」



    マルコ「一緒に居て楽しいと思ったし。何よりも…君の笑顔に惹かれた」



    マルコ「だから…僕と…付き合ってください」



















    アニ「ありがと…こちらこそ…よろしく」








    マルコ「アニ!」



    アニ「ま、まる、マルコ」



    マルコ「!名前で呼んでくれたね!」



    アニ「か、彼氏なんだし…」カァァァ



    マルコ「そっか」カァァァ




    アルミン「エンダアアアアァァァァァ!!」ガサッ!



    ジャン「イヤァァァァァァァァァッ!!」ガサッ!




    ミーナ「フオオオオォォォォォウッ!」ガサッ!




    マルコ「あ」



    アニ「!?」







  28. 28 : : 2014/09/26(金) 22:10:48



    アルミン「あっ…やば!!」



    ジャン「嬉しさのあまり!つい!」



    ミーナ「やっちゃたっ!!」



    マルコ「…」



    アニ「あの3人蹴り飛ばしてくる!」ダッ!



    マルコ「ちょ!アニ!!」ダッ!



    アルミン「ミーナも逃げるよ!」



    ミーナ「これはやばいね!」



    ジャン「おい!アニのやつ本気だぞ!」



    アニ「待ちな!」ダッ!





  29. 29 : : 2014/09/26(金) 22:14:06

















    まさかマルコに告白されるとは思わなかった。

    嬉しかった。

    私も…好き…だったから。


    それにお揃いの指輪。


    私の身の事を心配した上でのチョイス。


    ほんとに嬉しい。






























    マルコ「アニは…所属兵団決めた?」



    アニ「私は憲兵団に入るよ」



    マルコ「僕と一緒だね」



    アニ「うん。マルコは最初から決めてたもんね」



    マルコ「はは…そうだね」



    アニ「これからも会えるね」



    マルコ「うん。これからもよろしく」ニコッ



    アニ「よろしく」ニコッ


  30. 30 : : 2014/09/26(金) 22:14:18














































  31. 31 : : 2014/09/26(金) 22:21:07



    アニ「えっ…?」



    ベルトルト「作戦は明日決行する」



    ライナー「ああ…明日は壁上に来るのはエレン達の班だけだ。よって守りは手薄」



    ベルトルト「明日が好機だ」



    アニ「…そう」



    ライナー「アニのやつ…元気ないな」ヒソヒソ



    ベルトルト「最近マルコと付き合ったからね…だから深く関わらない方がいいって言ったのに」ヒソヒソ



    ライナー「アニ…明日はやれるか?」



    アニ「大丈夫」



    ベルトルト「そっかそれじゃ…また明日ね」



    アニ「…分かった」スタスタ




    ライナー「マルコを殺すのか?」



    アニ「…」ピクッ



    ベルトルト「うん。彼は後々きっと厄介な敵になる。あの指揮官能力はやっかいだ」



    ライナー「確かにな…だが…アニが…」



    ベルトルト「これも…使命の為だよ」



    アニ「待ちな!」



    ライナー「!」



    アニ「その話…ほんとかい?」



    ベルトルト「うん」



    アニ「その仕事…私に任せてくれない?」



    ベルトルト「!?」



    ライナー「何故だ?」



    アニ「使命の為…なら…あんたらに殺させるくらいなら…私が直接やるよ」フルフル



    ベルトルト「(あのアニが震えてる…これは本気だね)」



    ベルトルト「分かった」



    ベルトルト「任せるよ」

















  32. 32 : : 2014/09/26(金) 22:30:07










    ――――――壁上



    ドォォォォォォォン!!



    エレン「!?」



    コニー「な、何だ!?」



    エレン「超大型巨人!?」



    ズドオオオオオオオオオオオン!!



    エレン「なっ!?壁が!?」



    エレン「くそっ!だが…これはチャンスだ!目標…超大型巨人!!絶対に逃がさない!!」バシュッ




    エレン「よぉ…5年ぶりだな」

























    コニー「やったか!?」



    エレン「逃げられた…」



    コニー「くそ…ってそれどころじゃねぇ!外から巨人が!」



    エレン「ああ…何とかしないと」






  33. 33 : : 2014/09/26(金) 22:37:15























































    ジャン「おい…お前…マルコか…?」



    ジャン「誰か…こいつの最後を見たのは…」



    アニ「…」



    ジャン「アニ…知ってるのか…?」



    アニ「…」ポロポロ



    ジャン「!」





  34. 34 : : 2014/09/26(金) 22:40:47


    ~~~~~~



    アニ「思ったより…巨人が多いね」バシュッ



    巨人「アァァァァァ」



    アニ「ふんっ!」ザシュ



    巨人「」シュゥゥゥ



    アニ「(さて…マルコを探さないと…私が…)」



    アニ「(ど、何処にいる?)」ボー



    巨人「アーーー」



    アニ「!!」



    アニ「くっ!!」ドサァァ



    アニ「ボーっとしてて…私としたことが…」カチカチ



    アニ「!?」



    アニ「故障!?」



    アニ!アニ!!



    アニ「!?」




    ズザァァァァァ



    マルコ「よっと…」



    アニ「ま、マルコ!!!?」
  35. 35 : : 2014/09/26(金) 22:46:31



    マルコ「大丈夫?」



    アニ「立体機動装置が…」カチカチ



    マルコ「故障!?」



    アニ「そうみたい…」



    巨人「アァァァァァ」ズシン



    マルコ「アニ…僕のを付けるんだ」



    アニ「なっ…!?」



    マルコ「僕はもう駄目だ…実は腕をさっきやられてね…もう…立体機動装置を上手く使えそうにない。さっきも見たろ?上手く着地出来なかったし…」



    アニ「でも…!!」



    マルコ「本望だよ…大好きな人を救えるんだから」



    アニ「っっっ!」ギュッ



    アニ「マルコ…」ポロポロ



    マルコ「はい!早く着けて!」



    アニ「っっ…!!」ポロポロ



    マルコ「はやくっ!!周りに巨人が!!」








    アニ「…」カチャ!



    マルコ「よし…大丈夫だね」



    アニ「マルコ…」ポロポロ



    マルコ「アニ」グイッ



    アニ「!」






    二人は優しい口付けを交わした。







    マルコ「ほんとは死にたくない。アニともっと一緒に居たい」ポロポロ



    マルコ「でも…アニを死なせたくない」ポロポロ



    アニ「マルコ…」ポロポロ



    マルコ「最後に…」ギュッ



    アニ「マルコ…マルコ…マルコ!!!」ギュッ

















    マルコ「さっ…もう囲まれてる…行くんだ…」



    アニ「…ありがとう…」



    マルコ「アニ!!」



    アニ「!」



    マルコ「大好きだよ!!!」



    アニ「!」ブワッ



    アニ「わ、私も…大好きだよ!!!」ポロポロ



    マルコ「…」ニコッ



    アニ「…」ポロポロニコッ















    私が見た彼の姿は…それが最後。

    涙を流しながらも…彼の笑顔に…笑顔で返した。

  36. 36 : : 2014/09/26(金) 22:47:50















    ~~~~~~


    ジャン「そ…うか…」ポロ



    アニ「ごめん…なさい…」ポロポロ



    ジャン「お前が謝る事はねーよ…」ポロポロ



    ジャン「あいつの分まで…生きねーとな」ポロポロ



    アニ「…うん」ポロポロ


























  37. 37 : : 2014/09/26(金) 23:11:16





    ~~~~~~


    アルミン「どうして…アニは…マルコの立体機動装置を持ってたの?」














    アニ「あれは…拾ったの」


















    エレン「おい!アニ!!こっちにこいよ!!」














    アニ「そっちには…行けない…」
















    マルコの立体機動装置。






    これは彼の生きた証。





    ミカサ「不毛」





















    アニ「私が賭けたのは…ここからだからっ!!」パチンッ!!















    この指輪も。

















    マルコ。










    やっぱり…あなたの居ない世界は耐えられない。




















    生きて…と言われたけど…あなたの下に行く日は…近いかも。


























    ――完――
  38. 38 : : 2014/09/26(金) 23:11:54




    これにて終わりです。



    ハッピーエンドじゃなくてすみません。



    ちょっと原作に繋げてしまいました。

  39. 39 : : 2014/09/26(金) 23:17:49
    凄く引き込まれました
    原作のアニ、ライナー、ベルトルトは仲間達を騙して生活していたけれど、日に日に人間らしさを捨てれずに仲間への思いや情けで戦士になりきれないシーンが多いと思うので凄く読んでいて引き込まれました
    マルコの死も原作で触れていないけれど、マルコの死はジャンだけでなくアニ達の心情にも影響があったと思いますね(泣)
    本当は優しいだと皆が理解して共闘してくれる話が来ると嬉しいですね!
    アニ☆☆さんの作品大好きです!
    これからも絶対に読みます!!素敵な作品を読ませて貰ってありがとうございます!!これからも頑張ってください♪
  40. 40 : : 2014/09/26(金) 23:27:18
    >>EreAniさん

    ありがとうございます!
    アニがマルコの立体機動装置を持ってたのは、拾ったとか殺したとかじゃなくて…マルコから受け取ったもの…と考えて書きました。
    アニのごめんなさいもちょっとジャンに向けて…マルコに向けて…と考えました!
    妄想なんですけど…(笑)

    アニ、ライナー、ベルトルトだって皆と同じ人間でもありますから…きっとこうなることだってありますよね。

    私もEreAniさんの作品好きですよ!
  41. 41 : : 2014/10/11(土) 15:35:42
    感動しました!
    すごいよかったです!
  42. 42 : : 2014/10/11(土) 22:41:03
    >>aiさん
    そう言って貰えると嬉しいです!
    最後の方ちょっと弱かったのが心残りですが…(..)
    見てくれてありがとうございます(/ロ゜)/
  43. 43 : : 2015/03/19(木) 22:23:34
    すごく面白いです!アニ☆さんの作品いつも見てます!
  44. 44 : : 2020/10/28(水) 13:54:15
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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aniel1234

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