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エルヴィン・スミスの過去
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- 1 : 2014/09/18(木) 00:06:54 :
- うん後々手紙シリーズに関わらせる予定…たぶん関わる。なんかめちゃくちゃ?とか思えるところいっぱいある…
OK?
じゃあスタート↓
私の父が死んだのはもう何年前の事だろうか…
二十年ぐらい経ってる…
小学生時代だったかな…?
二十年ほど前
父が死んだ経緯は…私にはわからなかった…
でもこれは分かった…
あの事を憲兵に…友達に話したからだ。
私はそのやり方をおかしい。と思ったのもあり。
訓練兵を志願した。
何事もなく主席で卒業した私は憲兵団に入った。
ナイルとは、この憲兵団の変革をしようと誓った仲である。
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- 2 : 2014/09/18(木) 00:14:24 :
- そのやり方が違うだけだろう…
ナイルと私は違う。
一度絶望をあじわった者とそうでない者は違う。
ああ、そうさ…私は絶望していた。
君は…絶望するとどうなると思う?
なにもする気が起きなくなるだけだと思うか?
…何かを捨てないと何も変わらないんだ…
何事にもリスクはつきものなんだよ…
私は
絶望をした変わりに感情をすてた
強さを手にいれる為にいままでの日常をすてた
一度絶望したものは絶望から出られる事はない。
感情は仲間が死んでも…なにも思わないということだ。私になにを言われても何も思わないさ。
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- 3 : 2014/09/18(木) 00:25:49 :
- 何も思わない…だが絶望をしたついでにもらって来たものがあった…憎しみだ…その時の憎しみは憲兵団にも向いていた。その頃の私はまだ子供だった…その頃の私はまだ理性という壁を作って無かったからなのかもしれない…
ある日同期が言った…
「君が憲兵団に入った理由はなんだい?」
何気ない私の一言だった。
上官の前なら立派な建前を言うのだろう。
王に心臓を捧げる為にきました。とでも
だが周りに上官はいない。
同期の何気ない雑談だ。
「はぁ?そんなの決まってるだろう?内地での暮らしだよ。巨人に怯えることのない世界。」
ああ、君はそんな事を思っているのか…
これでは君の上官と一緒ではないか。
私の父を殺した憲兵は班長になっていた。
三年ほど経っても役職が変わらないのは人が減らないからだろう。
なんせお優しい憲兵団の皆様は何をしても許されるのだから
それで傷つく人間が多く居ることも分からないクズなのだから。
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- 4 : 2014/09/18(木) 00:35:17 :
- いや、それ以下だったな…リヴァイの言うクソ以下だ。今?今はあんなことしないよ…したいとは思っているが…今の私は理性と感情を突き放すことで何もかも抑えている面白味のない人間なのだから
ああ、そうか…君の様な人間がいるから何も変わらないんだ…
「お前もそうだろう?」
悪気も無いように笑って私の肩に手をまわす。
「…ああ…そうだな…」
思っても無いことを何事もなく言える自分を誉めた
その同期の手を私ははじめて汚いと思った
その同期はこれから上官に顔を売る人間になるのだろう。
汚いと分かっていて…
そんな人間なんか居なくなればいい
だが誰もそうしない。
…あ、なら私がすればいいのか
私の手で殺めればいいのか
その次の日には同期の屍がひとつ昨夜のうちに現れた。
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- 5 : 2014/09/18(木) 00:46:32 :
- 「お前…だろ…」
「ナイル」
「お前が殺したんだろ!?」
「ナイル…」
ドンッ
壁に打ち付けられた。
今の私はナイルにされるがままだ。
「…っ…なぜ否定しない!!なぜ抵抗しない!!」
「ナイル。私はこの世界を変えるにはどわな犠牲を出してもいい。」
「…そんな私を理解してくれると思っていたよ…」
私はそう言い残して立ち去った。
「っ…分かるわけねぇだろ…こんなこと…仲間を殺すなんて…」
ナイルと話したあと、私はザックレー総統と話しをする。
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- 6 : 2014/09/18(木) 01:11:17 :
- ザックレー総統と、二人で話をする。
会議ではなく…だ。
「なぜ君は同期を殺したのかな?…これは個人的な話だから本当の事を言って構わない。口調も好きなようにしたまぇ」
「…私はこの世界を変えるにはなんの犠牲を出してもいいと思っています。」
「ほぉ?それで?それだけではないんだろう?すべて話したまえ」
「私の父は憲兵団に殺されました。その憲兵団の者と私の同期は同じ人間だと思ったからです。そんな奴らはこの世界にはいらない人間だ。だがそんな人間がいるからこそ今、このようなおかしい世界が続いてるというのに…私はこのおかしな世界の変革を求めている。そのためにはなんの犠牲がそこにいたる経緯にあっても構わない。だがそれを行う人間などいない。…ならば私の手で殺めればいい。殺せばいい。」
(このようなの年でそこまで考えるのか…私はこの年になってから考えて始めたというのに…いや、これまで憲兵団に関わって無かったからのもあるだろうが…)
「…私は総統という立場になってからまだ数年だ…」
「…?はぁ…?知っていますが…?」
「その前は調査兵団に入っていてね…」
調査兵団…その道を考えなかったと言えば嘘になる。
だか巨人を全滅させるには時間がかかる。
一刻も早くこの制度…世界を変えたかったから憲兵団に入った。
「なぜこのような地位を与えられたのか分からなかったんだよ…」
「君の名前はエルヴィン・スミスだったね…私総統という立場を与えてくれたその人もファミリーネームがスミスだったよ…さして珍しくもない名前なんだが…君の知り合いかな?ーーー」
彼の口からでた名前は私の父の名前だった
「…」
言っていいのか分からず黙っていると
「ん?知り合いかな?」
彼…総統はもう一度聞いてきたので今度はハッキリと応えた。
「その名前の人はーーー私の父です。」
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- 7 : 2014/09/18(木) 04:17:17 :
- 「そうか…君には期待しているよ…」
…もう私が期待される事もではないのは分かっている。上は危険分子は殺すのだ。どんな手でも使って
そう。何があろうと。
「総統。私の様に変革を求める者がいます。どうやら私とは違うやり方で、」
私の様な人間より彼…ナイルの様な人間を気にかけてほしい…という言葉は伝わったのだろうか
(…もしかしたら…いやもしかしたらではなく私より、出来る人間だ…この様な人間が上に立つべきなのに…流石というかなんというか…流石憲兵団だな…しかし、彼をここでなくすのは惜しい……、、、)
「…知っているよ…ナイル・ドーク。彼がそうだろう?…あんなのは見たら分かる。」
「君はどんな手を使ってでも生かせる。私より聡明な君こそが上に立つべき人間だ」
どうやら伝わったらしいが…生かせる?無理に決まってるだろう…
「軽はずみな言葉は避けてください。総統」
(頭だけでなく器もデカイか…否定はしていない様子を見たところ自分にある程度の自信があるな…ハッタリとかではなく…か…)
↑なんか勘違いしてる
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- 8 : 2014/09/18(木) 05:16:18 :
- 「では今度こそ…失礼いたします」
「ああ、審議所で会おう…」
扉を閉めて私はもたれかかった
ああ、失敗した…
そう思った後これから会議が行われる部屋に向かう。審議所までさぼと遠くない。
あのときは感情が高ぶってしまった…
父の事を思うとああなってしまう…
そして、父を殺した人間が同期もその様な人間知ってつい殺してしまった…
父もあの一言で死んだんだ…
別にいいだろう?
だが…深く考える事を忘れていた…
たかが一人殺しても何も変わらないんだ…
その一人の代わりがいくらでもいる…
さきに巨人の方をかたづければよかった
だが友人でもなかった同期が一人死のうと…私が殺そうとも後悔はしない。
あのような人間が一人死のうなにも変わらないのなら気にする必要もない。
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- 9 : 2014/09/18(木) 05:45:51 :
- 歩きなから考える。
どうせ審議所では私の意思は反映されない。総統が決めた事が全てだ。
その総統が軽はずみな発言をした…
“君はどんな手を使ってでも生かせる”
だと?少なくとも憲兵団の意思は反映されるのに?
馬鹿げている…
上官に対して失礼かもしれないが本当に馬鹿げている…
審議所の扉を開ける
左は憲兵団
後ろには駐屯兵団
大抵右側は幹部が座る。
前には総統
そこまではいい…
…右側は調査兵団
「さて、こらから三兵団会議をはじめようか」
ザックレー総統は不敵のような笑みを浮かべた
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- 10 : 2014/09/22(月) 22:24:12 :
- 憲兵団も駐屯兵団も調査兵団が居ることに異論は無さそうだ。
まあ、これが本当の三兵団会議だからか…これまでがおかしかっただけだな
「彼を憲兵団に留まらせます。」
「調査兵団の言い分は分かっている…言わなくともいい。」
はっ?
………ああ…そうか…分かった…
同期が死のうと良かったのか…
本当に腐ってる。
私を腐らせれば危険分子などない…と、
「ははっ…」
乾いた笑みがこぼれる
「…エルヴィン・スミス、君はどちらの兵団へ入りたい…?」
決めた。もうこんな腐った兵団にはいない。
「私は、調査兵団への移動を希望します。」
「…決まりだな」
ザックレー総統は口角を上げた
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- 11 : 2014/09/22(月) 22:32:49 :
- 内側から駄目なら外側から変えてやる
私は問う
「キース団長…貴方は…人を殺したいと思った事がありますか…?」
「…無いとは言わない」
「フフッ…そうですか…」
「これより第一ー回壁外調査を開始する!」
ガラガラと大きな音をたて、門が開く
ああ、待ちに待った壁外だーー
そして、また、私の失態…仲間の失態で、
人を殺す事となる
「まただ…また…くそ、俺は…私は…どうすればいい…」
「…そうか…お前はそんな気持ちで…」
「キース団長…」
「楽にしてやろうか?エルヴィン…」
「…え、?」
私の首にキース団長の刃があたる
殺られる…?と思ったが違うかった
「お前は死んだ。新しくやり直せ、生まれ変われ。」
「この世界を、支配しろ、!」
「キース…団長…?」
「俺はこの職をおりる!貴様が時期団長だ!」
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