この作品は執筆を終了しています。
月の光が照らすのは光輝く未来
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- 1 : 2014/09/05(金) 15:38:00 :
- 人は生きようとする
人は幸せになろうとする
私の初恋の相手は最後の最後まで生きようとしていた
そんな人がいるならば、その反対の気持ちの人もいることが真実である……
黒く歪む世の中は生きることが難しいのかもしれない
誰もが望む楽園は存在しないかもしれない
それでも……
生きようとする意思は持ち続けなければいけないと私は思う。
http://www.ssnote.net/archives/10656
月光
こちらを読んでから読んでもらえると嬉しいです。
SSを読者の皆様に気持ちよく読んで貰うために、作品が終了するまでコメントを制限させて頂きます。
コメントを貰えると本当に嬉しいです
しかし、途中で貰ったコメントを非表示にするのは心が痛みます。
ですので、作品が終了するまではこちらにコメントを頂けると嬉しいです!
http://www.ssnote.net/groups/347/archives/5
作品の感想
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- 2 : 2014/09/05(金) 15:38:52 :
- ハンジ「モブリット、患者の容態はどう?」
私の名前はハンジ・ゾエ
これでも救命救急医である
モブリット「安定してますよ」
この人はモブリット・バーナー
私と同じ救命救急医である
とても優秀な男である
患者にも好かれており、密かにファングループも結成されている
ハンジ「そう、良かったよ」
モブリット「……彼女も頑張ってますよ」
ハンジ「はははっ!彼女は優秀だよ」
モブリット「私は心配ですけどね」
ハンジ「何で?凄い優秀じゃん?」
モブリット「私は………彼女は昔の貴女に見えますから」
ハンジ「大丈夫だよ、私が乗り越える事が出来たんだ」
ハンジ「彼女なら……」
「ハンジさん……モブリット…頼まれていた資料のまとめです」
モブリット「ちゃんと敬語を……はぁ」
ハンジ「あはははっ!本当に変わらないね……」
ミカサ?
ミカサ「…」
私の名前はミカサ・アッカーマン
昔、ここの病院で入院していた
そこで3人の友達と頑張って病気と闘っていた
写真を撮る事が好きな男の子
絵を描くことが好きな男の子………
私の初恋の男の子……
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- 3 : 2014/09/05(金) 15:39:36 :
あの日を忘れることはない
必死に生きようとしていたのを知っている
好きな女の子に会うために、必死にリハビリをしていた
自分が大好きな絵を描き続けていた
その姿が私には眩しかった
そんな姿に私は惹かれていたのであろう
ミカサ「ハンジさん、今日の患者は大丈夫なのでしょうか?」
ハンジ「うん、安心して良いよ……ミカサもスムーズに動けるようになったよね」
ミカサ「そう……良かった」
ハンジ「もう少しさぁ?笑った方がいいぞ?昔はもっと笑ってたじゃん?」
ミカサ「……分からない」
ハンジ「え?」
ミカサ「楽しくないから……笑えない」
足が治り、小学校に通うことが出来るようになった
たくさん友達も出来た
毎日……毎日…走り回って遊んでいた
充実された毎日だった
中学も高校も楽しく過ごしていた
何度か告白もされた
けれど、その人の気持ちに答えることは出来なかった
ハンジ「ミカサ?大丈夫かい?」
ミカサ「大丈夫………私は強い…一人でも多くの人を救うために頑張った」
告白に答える事が出来なかった理由は分かっている
私の心の中には彼の存在があるからだ…
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- 4 : 2014/09/05(金) 15:40:01 :
- ミカサ「患者の容態を見てきます」
ハンジ「あ…あぁ、よろしく頼むよ」
モブリット「…」
ハンジ「変わっちゃったね……凄く…」
モブリット「彼女の心の傷は癒えてないんですよ」
ハンジ「…そっか……そうだよね」
人は強くない、とても弱い生き物である
強く振る舞う人ほど弱い人である
誰かと関わることを恐れる人は、人から嫌われる事を恐れている人かもしれない
ミカサ「失礼します……容態は大丈夫ですか?」
「うげぇ……も~最悪だよね、まさか救急車に乗ることになるなんて思ってなかったしぃ」
ミカサ「元気そう、心配はなさそう」
「えぇ~?心配してくださいよぉ」
ミカサ「貴女が寝てる間、お見舞いに来た人がいた」
「誰々!?イケメンだった!?」
ミカサ「きの……とても変わった髪型をしている少年だった」
「マルロかよぉ!!詰まんないなぁ」
今日、緊急で運ばれてきた女子高生…
最近の流行っている服や物が好きそうなイメージである
ミカサ「私は貴女が退院するまで面倒を見る人……名前はミカサ・アッカーマンと言う…よろしく」
「ん~イケメンのドクターが良かったけど、まぁ……良いかな」
「ヒッチって言います~どうぞ、宜しくお願いしま~す」
患者の名前は知っていた
この子は素直ではない、見てすぐに分かってしまった
この子は人間らしく生きてる女の子である
人間らしく生きる事が1番難しい事であると私は考えている。
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- 5 : 2014/09/05(金) 15:40:38 :
- ミカサ「腕の骨折は酷くないから安心してほしい」
ヒッチ「じゃあ……退院して良いわけ?」
ミカサ「良くない………あなたは頭を強くぶつけている…ので検査入院してもらう」
ヒッチ「ふぅ~ん」
季節は夏だと言うのに、彼女は詰まらなそうに窓から空を見上げていた
ミカサ「夜は月が綺麗に見える、夜眠れなかったから見ると良い……元気が出る」
ヒッチ「月ねぇ……月かぁ」
月の光を見ると私は勇気が出る
月の光は勇気を私に与えてくれる
私は仕事で挫けた時、毎晩のように月を眺めていた
月を見ている間は昔を思い出すことが出来るからだ
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- 6 : 2014/09/05(金) 18:43:26 :
- ヒッチ「あ~寝れない……眠くなる薬とかくれませんかね?」
ミカサ「私の独断で決めることは出来ない……諦めてほしい」
ヒッチ「えっ~もう、早く寝ないとお肌に悪いかも知れないのにな」
ミカサ「……寝れるまで話の相手になろう」
ヒッチ「マジで?ミカサ先生には色々と聞いて見たいことがあったんだよね~」
私について色々と知りたいらしい
興味津々の顔をしているのが分かった
彼女を楽しませるような話が出来る自信はなかった
この子と私の趣味は真逆と言っても良いと思うから……
ヒッチ「先生って見た感じかなりの美人じゃん?恋愛経験豊富そうだから色々と教えてほし~いなぁ」
思ってもいなかった質問に度肝を抜かれてしまった
一瞬だけ頭の中が停止するが、すぐに質問に答える事が出来た
ミカサ「……あなたよりは…豊富だと思う」
実際は豊富ではない、恋をしようと思っていなかった
愛するなら彼よりも素敵な男性と付き合おうと心に決めていた
彼よりも素敵な男性がいる訳がないと決めつけて生活をしていた
言い訳は言い出したらキリがない
それでも女子高生の前では大人の面子があり、プライドがある
そのプライドがミカサに嘘をつかせたのである。
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- 7 : 2014/09/05(金) 21:19:19 :
- ヒッチ「じゃあさぁ……そうだなぁ」
彼女は指で髪の毛をクルクルと触りながら考えている
多分だが彼女の癖なんだと自己解決してしまった
ヒッチ「大人のキスって気持ち言い訳?」
ミカサ「…」
最近の女子高生は進んでいるらしい
私は高校生の頃に破廉恥な会話はしなかった
健全な女子高生であったと自慢したい気分である
ミカサ「………まだ早い」
ヒッチ「はぁい?高校生なら普通じゃん?」
普通らしい、私の考えは古いのかも知れない
ミカサ「確かに……普通…かもしれない」
正直に言うと頭の中が真っ白になってきている
私はファーストキスすらしていない
話の内容が過激になる前に寝かせないといけない……
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- 8 : 2014/09/05(金) 21:27:26 :
- そんな事を言っても何も浮かばない
そして、最近の女子高生は破廉恥な話を簡単にするのだろうか?
私は高校生の頃に破廉恥な話はしなかった
過去の自分に100点をあげたいと心から思ってしまう
その後、彼女からの質問は止まらなかった
私は諦めて彼女の質問に自分が知ってる範囲で答えた
どれ程の時間が過ぎただろうか……
ミカサ「もう遅い……寝た方がいい…まだ寝れそうにない?」
ヒッチ「眠いって言えば眠いよ」
ミカサ「ふふっ……お休み」
病室の窓から外を見ると、綺麗な星が見える
彼の描いた絵の中には星の絵もあった
彼と彼の好きな女の子が月を見てる絵…
彼が元気になったら頼みたい事があった
どうしても描いてほしい絵があった…
紅く滲む世界を旅する旅人は何を見るのだろうか
きっと私達が生きてる世界は汚いと思うから
いつになれば平和になるのだろうか
なぜ今も人間同士で争ってしまうのか
ミカサ「…」ナデナデ
ヒッチ「zzz」
寝息を立てながら寝てる女の子は気持ち良さそう
今日の仕事はお終い
私も帰る準備をしよう
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- 9 : 2014/09/05(金) 21:28:32 :
- 病院の中は静か……
昔と変わらない雰囲気だ
ミカサ「…」
医者になってからは辛い事が多かった
毎日の様に来る患者の中には、救えなかった人達もいた
初めて人が死ぬ時の光景を見た?
私は医者になる前に一度見ている…
命の灯火が消えていく瞬間を自分の瞳に焼き付けている
ガチャ
ミカサ「お疲れ様です」
ハンジ「お疲れ!どうだった?」
ミカサ「……最近の女子高生は変態………質問の内容が過激だった」
ハンジ「ぶっ!あははっ!!」
私の顔を見て大爆笑するハンジさん…
元気な姿は昔と全く変わらない
いつも弱さを見せないようにしている
誰の前でも強い自分を振る舞っている
それでも私にも分かる
貴女は恋をしている、素敵な男性と恋をしている
その人も貴女を愛しているのが見て分かる。
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- 10 : 2014/09/05(金) 21:29:50 :
- ミカサ「結婚式には招待してくださいね」
ハンジ「は?え?」
ミカサ「プロポーズはまだ?」
ハンジ「あはは………バレてらぁ」
ハンジは焦る様子も見せずに、苦笑いを見せてくる
これが大人の余裕と言うものだろう
私がそんな彼女を見ていたら、彼女は急に指先でつんつんと頬を突く
私は何事だと思い、目線で彼女に問いかける
ハンジ「ミカサも恋しなよ?こんな綺麗な顔に、こんな素晴らしい身体を持ってるんだからさ」
そう良いながら私の身体を触ってくる
私はくすぐったさに身をよじらせた。
ミカサ「欲求不満ならモブリットにお願いしてください……私に変な趣味はありませんよ」
ハンジ「つれないねぇ…ん?」
ハンジ「私は欲求不満じゃないぞ!?」
ミカサ「貴女は変態……とても…」
可哀想な子を見るような目で見ていたら彼女は悔しそうに『言い返せない』と私に小声で伝えてきた
ガチャ
モブリット「疲れましたね……お疲れ様です」
役者が揃ったと私は理解した
ミカサ「ハンジ先生は病気です……欲求不満で死にそうだと言ってました」
ハンジ「おぉ!?ミカサ!?」
ミカサ「私は早く2人の子供が見たいです………ふふっ」
私がそう言うと誰よりも顔を赤くするモブリットの姿がある
男が女より照れてしまってどうする?
私はそう思ったけれど、彼の良いところだから黙っておこう。
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- 11 : 2014/09/05(金) 22:52:38 :
- 2人を残して私は出て行った
早く結婚してしまえと思っている
ミカサ「…」
そんな事を考えながら病院の外に出る
夏の蒸し暑さに汗が出てきてしまう
なるべく早く家に帰ろうと急ぎ足で家に向かう
最中、色々な人が目に留まる
何かを悩んでいるであろう人や、恋人と楽しく歩いてる人……
塾の帰りか、友達と話ながら歩いている学生の姿も見える
私は思う
彼も生きていれば皆と同じ様に笑っていたと…
ミカサ「………エレン」
「ミカサ!」
後ろから懐かしい友達の声が聞こえた
振り向くと昔と変わらない、可愛い顔をした金髪の男が立っていた
その人の手にはカメラがある
昔と同じ様に写真を撮っているようだ
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- 12 : 2014/09/05(金) 22:53:06 :
- ミカサ「久し振り……アルミン」
アルミン「久し振りだね!元気にしてた?」
私の大事な友達
一緒にリハビリを頑張った友達
一緒に彼の絵を近くで見ていた友達
ミカサ「元気!見ての通り!」
アルミン「ふふっ!良かったよ!」
その後は家まで送ってくれた
平気だと言ったのだが、彼は凄い心配してくれた
少しだけ雰囲気が変わっていた
彼も辛い社会に揉まれながら大人になったのだろう
アルミン「驚いたな…医者になるとは思ってもなかったよ」
ミカサ「私も頑張ったよ、大変だったけれど……」
アルミン「そっか……でも似合うかも」クス
ミカサ「うん、私に看病してほしかったら是非、入院してほしい」
アルミン「あははっ!!何かあったらミカサの所に駆け込むよ」
彼の優しい所は変わっていない
写真が好きな所も変わっていない
ミカサ「アルミンは何の仕事をしているの?」
気になって聞いてみたら、彼は照れ臭そうに答えてくれる
けれど悲しそうな顔もしている
アルミン「写真を撮ってるんだ……色々な写真を…ね」
ミカサ「好きな事を仕事にしているのは凄い……なのに悲しそうな顔をしているの?」
その言葉に彼は辛い現実を目の辺りにしたと答えた
私は話を聞こうと彼を家に招待した。
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- 13 : 2014/09/07(日) 22:34:52 :
- 彼は驚いていた
アルミン「え?で、でも男が遅くに女の子の家に行くなんて」
ミカサ「…変態」
アルミン「わぁぁ!こめん!変な想像なんかしてないよ!!」
顔を赤くする彼を見ると、彼も見た目は大人になっても心は幼いと思ってしまった
私はクスクスと笑いだしてしまった
そんな私をアルミンは不思議な目で見つめてきた…
少し歩くと自分が生活している家が見えてきた
父と母が一人暮らしをするなら安全な所でしろと言うから家賃は高い
けれど、防犯は一流なマンションで暮らしている
アルミン「ここって……かなり高いよね?」
ミカサ「私の両親が心配する……心配はさせたくないから」
アルミン「相変わらず優しいね」クス
そう言ってくれる彼を私の家に招待した
彼はかなり動揺しているのが分かった
彼はモブリットに似ているのかも知れない
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- 14 : 2014/09/07(日) 22:35:22 :
- アルミン「凄い綺麗な部屋だね」
ミカサ「ふふっ、私は綺麗好きだから」
女の子らしくない部屋だと思っていた
シンプルに日常生活に必要な物しか置いていないから
少しだけ自信がなかった
男性の気を引こうとする物はない…はず
アルミン「好きだよ、僕はこういう感じの部屋が好きだな」
ミカサ「ほ、褒めても何も出ない!」
何故か少しだけ嬉しいと思ってしまう自分がいた
ミカサ「そんな事より……話を聞きたい」
アルミン「………僕ね…世界を旅して写真を撮ってるんだ」
彼は世界の現状を知ってもらうために、世界を旅しながら写真を撮っていたようだ
世界で撮った写真を持ち帰り、皆に見てもらう
彼の好きな写真を仕事にした素敵な仕事だと私は思った
けれど現実は思っていたよりも酷く残酷なものだったようだ
アルミン「最初は楽しかったんだ……自然に咲いてる花や…生き物を撮っていたんだけどね」
ミカサ「…」
アルミン「戦争をしてる国に……行った事があるんだ」
ミカサ「………戦争」
アルミン「漫画や映画のワンシーンじゃないんだ」
目の前で助けを求めてる人達を目の辺りにしたんだよ
僕は何の力にもなってあげれなかった
そんな人達を僕はカメラに納めたんだ
ミカサ「…」
アルミン「小さな子供がね……戦争の兵士…いや戦士として駆り出されてるんだ」
小さな少年や少女が武器を持ってね、手を血で染めてるんだ
中には泣きながら謝ってる子もいたんだ
自分が、自分達が殺してしまった人達の命の重さを知ってるのかもしれない
アルミン「聞いたんだ……僕は…彼等に…人を殺すことに躊躇はないのかって」
ミカサ「…」
彼等は答えてくれたよ
『殺さないと自分が殺される』
『私達は小さい頃から敵は悪魔だと教えて貰ってる』
アルミン「色々な意見があったよ……中には謝罪を言ってくる人も多かったから」
ミカサ「人は……怖い生き物だと私は思う」
アルミン「うん………僕もそう思うんだ」
ミカサ「映画や漫画の内容は本当にあるかもしれない……アルミンが言う通り、世界は残酷だと思う」
アルミン「………ごめんね?辛気臭い話をしちゃったね」
ミカサ「大丈夫…アルミンが辛い気持ちは分かる」
アルミン「……ありがとう………あっ!向こうで凄い写真が撮れたんだよ!」
ミカサ「見せてほしい!」
入院していた時も、私とエレンとアルミンで色々な写真を見た
エレンは言っていた
アルミンの写真は何かを変えることが出来るかもしれないと
ミカサ「この写真……素敵…そして……この写真は…」
アルミン「凄いでしょ?凄いのはエレンかもしれないけどね」
月の光を浴びてる男と女の写真…
写真の男女は戦争の戦士だとアルミンは言っている
けれど写真の2人は幸せそうな顔をしている
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- 15 : 2014/09/08(月) 10:21:19 :
- ミカサ「世界には……あったんだね」
アルミン「うん、その風景を見た時は写真を撮るのが使命だと思ったよ」
ミカサ「エレンにも見せてあげたい」
私がそう言うとアルミンも頷いてくれた
彼は他にも写真を見せてくれる
ミカサ「弾薬庫?この写真は……戦争の…?」
アルミン「うん…弾薬庫の写真だよ」
美しい自然の写真もある
その中には戦争の現状を知らせる写真も多くあった
私と彼は数時間も写真の話で盛り上がっていた。
ミカサ「これは変態……アルミンもエッチなんだね」
アルミン「ち、違うよ!これは海を撮った時に……たまたまだよ!」
ミカサ「そういう事にしておこう」
水着姿の女性が少しだけ写ってる写真を見て、私は彼をからかってみた
何だか昔をおも出すことが出来て凄く楽しかったんだ……
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- 16 : 2014/09/08(月) 10:40:20 :
- 話していたら彼が……
アルミン「そろそろ帰るよ、ありがとね?」
ミカサ「私の方こそ、ありがとう」
アルミン「…」
ミカサ「?」
アルミン「付き合ってる人とか……いるのかな?」
ミカサ「私は付き合ってる人は居ない」クス
ミカサ「仕事が恋人になりそう」クスクス
そう答えたら彼は微笑みながら答えた
アルミン「こ、今度ね……こっちで写真の仕事をすんだ…そこで本格的に写真の仕事をしようと考えててね」
ミカサ「?」
アルミン「世界を旅するのは終わり……だと思うんだ…その……ミカサが良かったら……えっと…」
ミカサ「アルミン?」
アルミン「食事でも……どうかな?これ!僕の連絡先だからさ!」
アルミンは私に自分の連絡先を渡してきた
少しだけパニックになっている
もしかして……デートに誘われているのだろうか?
アルミン「あ、後ね……無理はしちゃダメだよ?」
アルミン「そ、それじゃあ!お休み!」
アルミンは慌てて部屋を飛び出していってしまった
ミカサ「………お休み…なさい」
私は寝れそうにないけれど………
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- 17 : 2014/09/08(月) 10:40:43 :
- 次の日は……
ミカサ「…」
寝不足で頭がガンガンしていた
昨日のアルミンに言われた言葉の意味が分からなくて…
ハンジ「ん~?寝不足?」
ミカサ「少しだけ……寝れなかった」
ハンジ「お肌に悪いよ?私も人の事は言えないけどな」ハハハ
ミカサ「ハンジさん………アルミンに会ったよ」
ハンジ「マジかぁ!元気にしてた?彼は何してるの?」
ハンジさんの質問攻めに私は困ってしまったが、しっかりと答えてあげた
ハンジ「戦争かぁ………無事で良かったよ」
ミカサ「私も思った…私の大事な友達だから」
ハンジ「ははは!こっちで写真の仕事するんだろ?いつでも会えるじゃん」
ミカサ「何故か……食事に誘われてしまった」
ハンジ「ぶっふ!!」
食事に誘われた事を伝えたら、凄く驚いた様子を見せる
ハンジ「デートに誘われてるんだよ!それは……デート!!」
ミカサ「……」
あれはデートのお誘いだったらしい
彼は私に好意を寄せてくれてるのだろうか……
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- 18 : 2014/09/08(月) 10:41:30 :
- いつもより気持ちが変な状態で仕事をしていた
ヒッチ「先生、暇で死んじゃうよ~」
ミカサ「勉強しなさい」
ヒッチ「左腕が折れてるから無理だし」
ミカサ「貴女の利き手は右腕……問題はないから安心してほしい」
ヒッチ「さぁ~て!一眠りするかなぁ」
よほど勉強が嫌いらしい、私も好きではなかったけれど……
ヒッチ「そう言えば!」
ミカサ「寝なくて良いの?」
ヒッチ「先生って恋人いるの?どこまで進んでるの?」
この子は本当に恋愛に興味があるらしい、年頃の女の子だから仕方がない
けれど私に質問はしないでほしい
ミカサ「…」
ヒッチ「教えてよ~!!暇で死にそうなの!!」
誰かに助け船を求めた時に、ドアをノックする音が聞こえた
ヒッチ「どうぞ~」
ガラガラガラ
ヒッチ「げぇ!来たし!」
彼女のお見舞いに毎日の様に来てくれる人が入ってきた
マルロ「どうだ?もう治りそうか?」
ヒッチ「何でマルロなんだよぉ、イケメン連れてこいよ!」
マルロ「うん、元気そうだな」
彼は彼女のお見舞いに必ず来てくれる
毎日の様に学校で配られたプリントを届けに来てくれている
ミカサ「もうすぐ退院できるから安心してほしい」
マルロ「そうですか…良かったな、ヒッチ?」
ヒッチ「学校に行くぐらいなら入院していたいしぃ」
2人のやり取りを見ているのも楽しいけれど、私は自分の仕事をしに部屋を出ていこうとした
今日も人の命を救わなければいけない
私は深呼吸てしてから、自分の仕事場に行った
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- 19 : 2014/09/08(月) 12:48:55 :
- ハンジ「おっ……来たね!」
モブリット「緊急だよ、刺されたらしい」
ハンジ「物騒な世の中だよ………全く」
2人の会話を聞きながら集中する
少しのミスも許されないからである
命を預けられるから、私は人を死なせたくない
ミカサ「行きましょう」
現実と向き合う覚悟が必要
私は彼に教えて貰った
生きようとする意思を持ち続けてる人は凄い
何度も奇跡を起こしてくれる
医者の仕事は患者の気持ちで決まる時もある
私は人を死なせたくない
生きようとする意思を持ち続けてる人がいるなら力になる
生きる希望を失ってる人がいるならば
私はその人も助けたい
ハンジ「モブリット……こっちは完璧だよ」
モブリット「えぇ……血も…止まりましたよ、後は縫うだけで終わりです」
ハンジ「私がやるよ……ミカサは先に休んでて」
ミカサ「そうですか…………ありがとうございます」
私はその言葉に甘えさせて貰うことにした
長時間、全神経を使っているからか?
身体は疲れきっている
ソファに腰を掛けると腹の底から息が出てくる
今日1日の疲れが出てくるような気分である
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- 20 : 2014/09/08(月) 12:49:30 :
- 少しだけ目を閉じてみる
すると昔の頃を思い出してしまった
『約束する
必ず、何年かかっても薬を作ってみせるからな?
お前の死を無駄になんか絶対、絶対にしないからな ?』
あの日の光景だ、エレンが死んでしまう時に……
ハンジさんが手を握り言っていた言葉
あの時、私は泣いていた
泣くことしか出来なかったんだ
悔しかった…
今では誰も恐れなくて良い病気なのに
彼は戦っていたんだ
死の恐怖から……とても怖かったと思う
だから私は負けない
彼のように生きようとする人を助けたい
ミカサ「…」
ハンジ「爆睡してたね」
ミカサ「すみません……寝てしまいました」
ハンジ「可愛い寝顔が見えたからオッケーだよ」ハハハ
ミカサ「可愛い……赤ちゃんが早く見たいですね」
ハンジ「気が早いなぁ、まだプロポーズされてないって!」
ハンジ「あ……そう言えばさ?さっきマルロ君が呼んでたよ?」
ミカサ「きの……ヒッチの友達が?」
ハンジ「そうそう、キノコ見たいなヘアースタイルの少年がね」
私が言わないように気を付けた言葉をこの人はコーヒーを飲みながらさらっと答えてしまう
その勢いで貴女からプロポーズしてしまえば良いと思うけれど言わないでおこう
-
- 21 : 2014/09/08(月) 21:40:35 :
- 私は薄暗くなった病院の中を歩き、彼の姿を探した
何の話があるのだろうか?
私は彼とはあまり接点がない
病院のソファに腰を掛けてる高校生の姿が見えた
独特のヘアースタイルだから彼だとすぐに分かった
そして、話しかけた……
ミカサ「ごめんなさい……少しだけ寝てしまっていた」
マルロ「あ!お忙しいのに申し訳ありません」
ミカサ「大丈夫……話とは?」
マルロ「……ヒッチは…本当に大丈夫なんですよね?」
彼は本当に彼女の事が心配なのであろう
昔の私とアルミンがエレンを心配している時と同じ瞳をしている
ミカサ「安心してほしい……彼女は大丈夫」
マルロ「良かった……俺の目の前で…事故に遭うから」
マルロ「飛び出してきた人を避けた時に……車とぶつかって……その…」
ミカサ「あの子の事が好きなんだね、とても素敵だよ」
マルロ「ち、違いますよ!高校が同じでクラスが一緒ってだけですから!」
頬を赤くしている彼は分かりやすい少年であった
私達に出来る事は小さな事なのだろう
何かを変えることが出来る人は凄い人だと思う
その代償に何かを捨てる事が出来る人は……いないと私は思う
捨ててはいけないと思う
その人にとって、大事な物を捨ててはいけないからだ
いつか願いが叶うのならば、私は世界の人々が幸せに暮らせる世界が来てほしい
ミカサ「彼女の退院の日には来てあげてほしい」
マルロ「…学校がなければ……はい」
ミカサ「大丈夫、土曜日が予定だから」クス
私は小さな幸せを守れる人になりたい
世界で苦しんでいる人、皆を救うことは出来ないから
せめて私の目の前に来た患者だけは救って見せる
エレン?
私はそれで良いだろうか?
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- 22 : 2014/09/08(月) 21:43:58 :
- 彼が病院を出て行く姿を見届けてから、私はヒッチの所に行こうとした
彼の好意に気付いているのだろうか?
彼女には彼のように真面目な人が側に居た方が良いと思うけれど……
そんな事を考えながら歩いていたら
綺麗な歌声が聴こえてきた……
ミカサ「…」
部屋の前で耳を済ましてみると、歌っているのは彼女だ
彼女は自分に特技はないと言っていたけれど、素晴らしい特技があるではないか
トントン
ヒッチ「は、はい!どうぞ!」
慌てて静かになる彼女を想像したら可愛く思えてしまう
もしかしたら、私にはハンジさんと同じ変態的な才能が……いらないけれど
ガラガラガラ
ミカサ「…」
ヒッチ「…///」
ミカサ「とても綺麗な声だった……恥ずかしがる必要はないよ」
ヒッチ「ど、どうも///」
恥ずかしかったのだろうか?
顔を真っ赤にしてしまったけれど、どことなく嬉しそうな顔をしている
ミカサ「さっきもマルロ君が来ていた、貴女の事が心配らしい」
ヒッチ「あいつねぇ~私の事を目の敵にしてるけどね」
ミカサ「目の敵?」
ヒッチ「スカートが短い!化粧をするな!とか言ってくるんだよねぇ」
ミカサ「ふふっ……それは貴女が悪い」クスクス
ヒッチ「私の美脚が見れるんだから良いじゃんね?あ~あ、面白いことないかなぁ」
ミカサ「何かやりたい事はないの?」
ヒッチ「何もないから詰まんないんだよね」
彼女は熱中できる何かを探しているようだった
ヒッチ「皆は私と違って努力家だしさ……まぁ、私が勉強しても良い点数何かとれないけどね」
そう答える彼女は寂しげな表情を魅せる、自分の進むべき道が分からず怯えてるように見える
ミカサ「…」
何かを言ってあげたかったが、言葉が出てこなかった
私に出来る事はないだろうか?
頭の中で色々と考えてみたけれど…
ヒッチ「ん~暇だなぁ」
ミカサ「…」
2つだけ勇気づける事が出来るかもしれない案が思い付いた
私は彼女を連れて散歩をすることにした。
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- 23 : 2014/09/08(月) 21:45:08 :
- ヒッチ「どこに行くの~?もう暗くなってるよぉ」
ミカサ「女なら好きな子が多いと思う、私は大好きな場所だから」
ヒッチ「場所?イケメンが沢山とか?」
ミカサ「……正確には素敵な景色が見える場所」
ヒッチ「へぇ(医者が素敵だって言う場所はどこ?)」
少しだけ悩む彼女の気持ちを知らずに、ミカサは歩き出す
病院の外にある小さなベンチに2人は腰を下ろした
ヒッチ「何が素敵なの?ただのベンチじゃん?」
ミカサ「上を見ててほしい……あの雲が隠してる…ほら、見えてきた」
夜空を照らす月を隠す雲が晴れる時、夜の太陽が綺麗な姿を見せる
ヒッチ「綺麗な……月だね」
ミカサ「私のお気に入りの場所、勇気が出る」
私は苦しくなった時は必ずここのベンチに来る
ここに来ると気持ちが強くなれる
月の光が自分の歩んできた道を照らしてくれる
そして、新しい道を照らしてくれる気がするんだ。
ヒッチ「彼氏との秘密の場所とか?」
ミカサ「…」
ヒッチ「図星?ここでキスとかしてるんだね」
ミカサ「彼氏はいない……初恋の相手は死んでしまったから」
ヒッチ「………ごめんなさい……調子に…その…ごめんなさい」
ミカサ「大丈夫………彼はここにいる…ずっと、絶対に忘れない」
心の中に生き続けている
彼との思い出は私の宝物だから
彼の見せてくれた笑顔、彼の姿を見たから今の私がいる
彼の死は私の中でも無駄になっていない
ハンジさんが特効薬を見つける事が出来たように
私も彼のお陰で夢を持つことが出来た
人を助けて、笑顔にしたい
目の前にある、小さな幸せを守ると言う夢が出来たのだ
-
- 24 : 2014/09/08(月) 21:46:58 :
- ミカサ「これも貴女にあげる」
ヒッチ「これは?」
ミカサ「私の友達が撮った写真……世界には色々な人がいる」
ヒッチ「…」
ミカサ「貴女は夢がある?」
ヒッチ「別に……やりたいことは……うん、ないかな」
ミカサ「なら…好きな事に熱中するのが良いと思う」
ミカサ「好きな事を仕事にするのは難しいと思う、けれど私の友達は好きな事を仕事にしている」
ヒッチ「…」
ミカサ「私達には可能性がある……自信をもって良い……挑戦が大事なのだと私は思う」
誰しもが自分の選択を悩む
本当に正しいのか?
これが本当に正義なのか?
自分の進むべき道は正しいのか?
皆も不安で仕方ないんだ
世界で戦っている人達に正義も悪もない
だから終わらないんだ…
小さな子供までもが命を懸けて闘う世界になってしまうんだ
ヒッチ「この写真………見た時にさ…ちょっとだけね…何か出来る事があるんじゃないかって思えたよ」
ミカサ「うん、自身を持って良い」
私達が暮らしてる場所は平和と言えば平和であると思う
絶対な平和が約束されてる訳ではない
だから事件が起こるのだろう…
それでも生きていくんだ
躓いても良いんだ
悔しくて泣いても良い
怖くて眠れない時もあると思う
人と関わる事が怖いかもしれない
そんな人を見かけた時に、声を懸けてあげれる強い心を持ってほしい
私達は1人じゃない、助け合って生きていける。
-
- 25 : 2014/09/08(月) 21:48:21 :
- ヒッチ「ありがとう……何か元気出たよ」
ミカサ「月の光……」
ヒッチ「え?」
ミカサ「月光の力は凄い……夜の闇を照らしてくれる」
この力を教えてくれたのは貴方だ
貴方は私に夢と努力の大切さを教えてくれた
私は貴方に何もしてあげれなかった
代わりに私は貴方の分まで生きる
貴方の分まで幸せになると決めている
けれど、昔のように笑えない
1番ありのままの笑顔でいられたのは貴方の側にいる時だったから
エレン?私は止まってしまっている
月の光が照らしてくれる道は、目では見えているのに……
そこに踏み込む勇気が私にはない。
少しだけ月を眺めてから、私達は病室に戻って行った
彼女は疲れてたのか、眠たそうな目をしていたが
ベットの上で何かを考えている顔をしている
彼女は詰まらなそうな顔をしているイメージが多かったが
今の彼女は輝いて見える
まるで、絵を描いていた彼のような姿だ
-
- 26 : 2014/09/08(月) 21:49:10 :
- あの日から、私は強くなれた気がする
そして時が過ぎていく内に笑わなくなってきてしまった
ミカサ「……」
無邪気に笑っていた、あの頃が懐かしい
今の私を貴方が見たら何と言ってくれる?
ヒッチには偉そうな事を言ってしまったが、私自身も解決しないといけないことがあるようだ…
ミカサ「……」
相談が出来る人に連絡をしてみた
前に手渡された紙を見つめる
彼は私の事を好きなのだろうか?
私も彼は好きだけれど、恋愛感情ではないと思う
そんな彼に相談するのは悪いことではないだろうか……
それでも彼を知っている人と話がしたかった
私はスマートフォンに電話番号を登録してから電話を掛けた
彼の携帯に電話を掛けるとピアノの待ち歌が聴こえてきた
彼らしい静かなメロディーである
-
- 27 : 2014/09/08(月) 21:49:30 :
アルミン『もしもし?』
少したってから彼が電話に出てくれた
私は少しだけ緊張しながら話し出した
ミカサ「ミカサです……今は大丈夫?」
アルミン『ミカサ!うん、大丈夫だよ!』
疲れていたのか?最初は元気のなさそうな声だったけれど
名前を伝えたら、あの時と同じぐらい元気な声で話してくれた
ミカサ「……」
アルミン『ミカサ?どうかしたの?』
ミカサ「相談にのってほしい………迷惑じゃなければ」
私は彼の死を乗り越える事が出来ていない
その事を伝えたらアルミンは何と言ってくるだろうか……
彼は私の仕事が終わってからで良いと言ってくれた
残りの仕事を終わらしてから、私はアルミンと約束したカフェに向かった
ミカサ「少し遅れてしまうかもしれない」
約束していた時間に遅れてしまいそうだから、私は少し急いで向かうことにした
ミカサ「…はぁ」
ミカサ「私も体力が落ちている……ふぅ…よし」
昔ほど走れるはずはない、それでも仲の良かった友達と会うと考えると
私は凄く懐かしい気持ちと、嬉しい気持ちで一杯になった
-
- 28 : 2014/09/08(月) 21:50:05 :
- カラン
アルミン「ミカサ!」
ミカサ「アルミン……はぁ…ふぅ」
正直に言うと息が切れている
そんな私を見たアルミンは……
アルミン「走ってきたの?大丈夫?すみません!えっと……ミルクティーお願いします」
彼は私が好きだった飲み物を覚えていてくれていたようだ
3人で一緒に飲んだミルクティーの味は今も忘れていない
アルミン「大丈夫?」
ミカサ「大丈夫……遅れてしまった…ごめん」
アルミン「あははっ!僕も今さっき来たところだよ?急がなくても良かったのに」
ミカサ「……エレンを知ってる人と話がしたかった」
アルミン「え?」
ミカサ「ハンジさんと……モブリットには言えない…あの2人は自分達の事を考えてほしい」
アルミン「落ち着いて?ゆっくりで良いからボクに話してみて?」
彼は私より年が上だからか?
こういう時は本当に凄いと思う
本当に落ち着いて判断しようとする
ミカサ「…」
アルミン「そっか」
私はエレンの事を好きだったと彼に素直に伝えた
そんな彼の死を今になっても乗り越える事が出来ていない
ミカサ「前に進めない……とても怖い…」
アルミン「…」
ミカサ「エレンのような患者が入院した時……彼のような治せない病気を抱えた患者が来た時……私は力になれるのか分からない」
アルミン「……ミカサ」
ミカサ「初めて患者を死なせてしまった時……助けてあげれなかった時…私はエレンの事を思い出してしまった」
ミカサ「私はエレンの死を利用して強くなってるのではないか?そう考えてしまう」
アルミン「エレンの死は……僕達には衝撃だった」
ミカサ「…」
アルミン「あの時の…僕らは子供でさ……何も知らなかったんだよ」
人が死ぬ事が怖いことだと知らなかった
あの時、ミカサは小学生で僕は高校生だった
あれから何十年と過ぎたと言うのに、僕も乗り越える事が出来ていない
アルミン「僕も…乗り越えてないんだ、今でも信じられない」
アルミン「一緒に写ってる写真を見てるとね……何だかエレンは僕達の側にいる気がするんだ」
ミカサ「…」
アルミン「僕はエレンの事を忘れないよ?」
ミカサ「突然何を言い出す?」
彼の事を忘れる訳がない、忘れてはいけないんだ
そもそも忘れたくない……
-
- 29 : 2014/09/08(月) 21:51:30 :
- アルミン「ミカサはエレンを忘れたい訳じゃないよね?」
ミカサ「当たり前、絶対に忘れない」
私がそう答えるとアルミンは安心したような顔をする
アルミン「良かったよ、僕も絶対に忘れない……ミカサは自分を責めてるけどね?」
アルミン「誰も悪くないんだよ、ミカサはエレンの死を利用してない」
ミカサ「でも……私は…」
アルミン「捨てちゃダメだよ?」
ミカサ「…」
アルミン「エレンとの思い出を絶対に捨てちゃダメだ」
アルミン「前に進むために彼の事を忘れるのはいけない……さっき忘れないって言ってたから大丈夫だね」
人には捨てれない心がある
その心はその人の『優しさ』に繋がってると思う
僕達の思い出は今も心の絆を繋げている
治らないかも知れない
病名や怪我を説明された時に思ってしまった気持ち…
明日また笑って過ごせるように、私達は今日を笑うんだ
ミカサ「…」グゥ
アルミン「ふふっ……お腹減ったよね?何か食べようよ」
ミカサ「お腹が鳴ったのは気のせい///」
アルミン「そういう事にしておこうか」クス
答は今すぐに出せない
人は悩んで、苦しんで生きていく
躓いて、立ち止まってしまう
前に進むことを恐れ、過去を振り替える
過去の自分を美化してしまい、今の自分を責めてしまう
強くて立ち止まらない人はいない
何度も 何度も傷付き 泣いて 苦しんで
それでも人は前に進まないといけない
これを人生と言うのかもしれない
-
- 30 : 2014/09/08(月) 21:51:51 :
- 私は晩御飯を奢って貰う事になった
ちゃんとお金を払うと言うのだけれど
アルミン「男の仕事だよ」
こういう時の男性は頑固だと思う
けれど、少しだけ格好いいと思ってしまった
会計を済ましてから、少しだけ散歩をすることにした
アルミン「はははっ!ハンジさんとモブリットさんは進展なしか」
ミカサ「2人とも好き同士……付き合ってもいるのにね」クスクス
ハンジさん達の話をしたり、近くに出来たイタリア料理が美味しいなどの話をしていた
生きていたらエレンも一緒に居たのかもしれない
3人で一緒に歩いて遊びに行く約束は果たされなかった
ミカサ「アルミンは辛い時に……どうしてた?私は…」
アルミン「月を見てたよ……後は絵を見てたな」
ミカサ「一緒……でも絵は見ていなかった」
アルミン「僕はエレンが書いてくれた絵を持ち歩いてたからね」
アルミン「ミカサは部屋にしまってあるのかな?」
ミカサ「しまってある………でも、エレンと私だけの絵はないから」
アルミン「…」
ミカサ「少しだけ羨ましい」
未完の情景で終わってしまった月光の主人公はエレンとアニさん…
私は羨ましいと思ってしまう
彼には何枚も絵を書いて貰ったけれど、私と2人だけの絵は描いてくれなかったから……
-
- 31 : 2014/09/08(月) 21:52:42 :
- アルミンは私を家まで送ってくれる
これも男の仕事らしい、アルミンは昔と変わらず優しいままだった
ミカサ「ありがとう…少し気が楽になった」
アルミン「いつでも良いよ?辛くなったら連絡してね!」
ミカサ「そうする、次はお寿司が食べたい」クスクス
アルミン「か、回転寿司なら奢ってあげるよ!」
ミカサ「ふふっ!また遊ぼう……お休みなさい」
アルミン「うん!お休み!」
お互い大人で社会人である、学生の時の様に遊ぶ時間は少ないけれど
時々、一緒に遊ぶことが出来たら私達は幸せだと感じる
今日が楽しければ、きっと明日も楽しくなると思う
今日が苦しかったら、明日は幸せだと思えば良い
私達が生きてる世界は戦争をしている国に比べれば幸せ
だから必死に生きるんだ、幸せになろうと必死になるんだ
-
- 32 : 2014/09/08(月) 21:53:03 :
- アルミン「…」
僕が出来る事は些細な事しか出来ないけれど、少しだけ力になれる気がするんだ
アルミン「まだ……うん、大丈夫だね」
1枚の絵を鞄から出して見つめる
その絵はエレンから預かっていた絵…
色もしっかりと入れてある完成された絵を僕は預かっている
アルミン「エレンもモテるよね……それに凄いよ」
3枚も描いてあった何てさ
僕は絵を持ってミカサが働いてる病院に向かったんだ
懐かしい景色に少しだけ心が踊ってしまう
3人で絵を見せて貰った場所や、僕の写真を見てくれた思い出の場所は今でも形を変えずに残っている
アルミン「…」
僕は月が綺麗に見えるベンチに腰を下ろす
そこから月を眺めてみると不思議に自分が歩いてきた道が間違ってなかった気がする
ハンジ「おぉ?久し振りだね!」
モブリット「何だか大人っぽくなってますね、格好いいですよ」
アルミン「ハンジさんとモブリットさん!」
目的の人達と出会う事が出来た
2人とも元気そうで良かった、そしてデートでもしていたのか?
モブリットさんは少しだけ慌てていた
ここは病院だから、イチャイチャするのは仕事を終えてからにしましょうね?
そう言おうとしたのだけれど、言わないでおこう。
-
- 33 : 2014/09/08(月) 21:54:02 :
- ハンジ「聞いたよ?戦争してる国で写真撮ってたんでしょ?」
モブリット「怪我はしませんでしたか?」
アルミン「はい!大丈夫でしたよ……何とかですけどね」
少しだけ自分の話をして、2人の関係の話で盛り上がってから
ここに足を運んだ本当の目的を果たそうと2人に話しかける
アルミン「これを……ミカサに渡してあげてください…僕からじゃなくてエレンからと伝えてあげてください」
その絵はエレンから頼まれていた絵
たくさん描いた絵の中で2枚目の月光よりも先に描いていた絵
月の光を浴びてる黒髪の少女が笑顔で歩いてる絵
その横を歩いてる黒髪の少年…
本当はこの絵に金髪の少年も描きたいと彼は言っていた
けれど、僕は描かない方が良いって伝えておいたんだ
アルミン「(何で描かない方が良いと思ったんだろうな……僕が一緒に歩いてても良いと思っていけど…)」
直感で、その絵は未来の見るべき人の心を癒す絵だと感じたからかな
ハンジ「この絵……エレンが描いてた絵?」
アルミン「はい……エレンと仲良くなってから…ミカサには内緒で描いてたんですよ」
アルミン「アニさんの為に描いた月光よりも先に描いてたんです」
モブリット「凄いですよね、本当に」
ハンジ「私に内緒にするとは、良い度胸してるよな!」ハハハ
僕はエレンが死ぬとは思っていなかった
彼がこの絵を僕に預けたのはエレンが死ぬ1週間前だった
エレン『この絵さ……アルミンがミカサに渡してくれよ?』
アルミン『エレンが渡しなよ?絶対に喜んでくれるよ?』
エレン『………そうだな、なら預かっててくれよ?俺が大人になったら渡すからさ!』
あの時、エレンは知っていたのかも知れないね
自分が死んでしまう事を…
だから僕に無理矢理この絵を預けたんだよ
エレン?
約束は守るよ?僕は君の親友だからさ…
けどね?
少しだけ約束を破らして貰うよ
僕から渡しては意味が変わってしまうかもしれないからね
-
- 34 : 2014/09/08(月) 21:54:40 :
- アルミン「僕が渡すのがエレンとの約束……何ですけどね」
ハンジ「…」
モブリット「何て言って渡せば良いかな?アルミン君の意見が聞きたいな」
アルミン「エレンから預かっていたのは僕じゃなくて、ハンジさんだったって事にしてくれませんか?」
ハンジ「私が渡そうが、アルミンが渡そうが意味って同じじゃない?」
アルミン「気持ちの問題ですよ…男の我が儘です!」
モブリット「私からもお願いします、ハンジさん」
ハンジ「まぁ、可愛い患者のお願いだ!それに……ミカサは可愛い後輩だからね」
ハンジ「元気になってもらわないと困るよな」
少しずつ大人になって、少しずつ歩いていく道が変わってくる
アルミン「それじゃあ、エレンからミカサに渡してくれって……そんな感じでお願いしますね」
ハンジ「任せなさい!私の胸は中々大きいから大丈夫だ!」
モブリット「ちょっ!何を馬鹿な事を言ってるんですか!」
ハンジ「モブリット何か赤ちゃっ!痛いなぁ!頭を叩くなよ!」
モブリット「今のは貴女が悪いですよ!!///」
アルミン「はははっ!」
大人になっても、心の中にあるのは生まれた時と同じまま
それを隠して生きている僕達は弱い生き物だと思う
本能のままに生きる世界ではないから
苦しい現実から逃げたくても、受け止めないと前に進めない時もある
学校や職場で人間関係が辛くて逃げたい時もあると思う
部活やアルバイトが辛くて逃げたい時もあると思う
逃げたって良いと思う
また走り出す事が出来るのなら、その逃げは新たな1歩を踏み出したって考えれる
人は走って、止まって、走り出す…
それが『生きる』って言うのだと私は思う
-
- 35 : 2014/09/08(月) 21:55:00 :
- 人は少しずつ大人になっていく
ミカサ「ハンジさん……早く!早くしないと間に合わない!」
ハンジ「分かってる!任せとけって!」
モブリット「ミカサ…落ち着いて良いよ……大丈夫だから」
色々な人と関わって大きくなる
生まれた国によって生き方は違うけれど
「約束してくれ……帰ってくるって」
どんな世界であろうと親は子を想ってくれている
戦争をしている世界でも、していない世界でも同じ
生まれた瞬間から愛してくれてる人が居ることを忘れてはいけない
それだけは絶対に忘れてはいけない
ミカサ「疲れた……とても疲れた」
ハンジ「いや~本当に今日は疲れたね」
モブリット「今日は早く寝ないと倒れそうです」
大きな手術を終えてから、私達は休んでいた
2人は何故か少しだけ隠し事をしているような態度を見せる
ミカサ「………何かありましたか?」
ハンジ「ミカサに渡す物があるんだよね」
ミカサ「渡す物が?」
ハンジ「ある人がミカサの為に描いた絵なんだよね……ミカサが大人になった時に渡してくれって……頼まれてね」
ミカサ「誰が……?」
モブリット「分からないかな?」
ハンジ「エレンだよ?」
驚いた、エレンの名前を耳にした時は本当に驚いた
綺麗に保存されていた絵を手渡された
私はその絵を見ようと袋を破いてしまう
ミカサ「…」
ハンジ「2枚しか描いてないと思ってたけど……3枚も…ね?」
モブリット「色もしっかりと塗られていますね……エレン君は生きてる間にミカサの為に頑張ってたんだよ」
ミカサ「…」
ハンジ「泣いても良いよ~?何なら抱き締めてあげるからさ」
ミカサ「エレン……エレン!」
月光の光を浴びてる黒髪の少年と少女は笑顔で歩いてる
それが現実に実現する事は出来なかった
絵の中に込められた想いは永遠に彼女の心の中に……
-
- 36 : 2014/09/08(月) 21:56:16 :
- 約束します
私は絶対に幸せになる
エレンが強く生きようとしたように
私の目の前で強く生きようとしている患者を救って見せる
生きる事を諦めてしまった人がいるのなら、私は全力で力になる
ヒッチ「ありがとうございました……お陰様で元気になりましたよ」
マルロ「(入院中も変わらず元気に見えたけどな)」
今日はヒッチが退院する土曜日である
ヒッチの御両親はもちろん、彼女の友達も来てくれている
ハンジ「おっ!来た来た!」
アルミン「遅れてすみません!」
モブリット「大丈夫ですよ!私達の方こそ急なお願いですみません」
アルミン「こっちに来てから最初の仕事がモブリットさんのお願いですから!今日は頑張って撮りますよ」
ハンジさんが病院で入院していた患者を忘れてはいけない
エレンが亡くなった後に考えた案であるが…
彼女自身、人間の死から目を背けない様にしたいとモブリットに相談していたようだ
そんな彼女の想いをモブリットは受け入れた
本当にお似合いの2人だと皆も言っている
アルミン「それじゃあ……ヒッチちゃんもミカサも笑ってよ!」
アルミン「照れないで良いからさ!」
いつもは仕事の為に作り笑顔を見せていた
患者と接する時も殆どが作り笑顔だった
ヒッチ「ミカサ先生の笑顔さぁ、ムカつくぐらい可愛いんだけど?」
患者のヒッチに冗談で言われてしまう
仕方ない、私の心はとても暖かいから
ミカサ「ふふふっ……私は大人だから」
これからも辛い事はあると思う
乗り越えるのに苦労する時もあるだろう
けれど、大丈夫……
私は辛くなったら月を見ようと思う
エレン?貴方は月になって私達を照らしてくれている
闇を切り裂く光となって私達を照らしてくれている
私は安心して前に進める
アルミン「はい、1+1は!?」
ありがとう
カシャ
月の光が夜の灯火である
夜に進む道が分からなくて怖くなったら月を見れば良い
私達の世界でも、どんな世界でも月は私達の夜空にある
太陽が昇る時間は暖かい光を浴びて
月が昇る時間は優しい光を浴びて
生きていこう
-
- 37 : 2014/09/08(月) 21:56:43 :
- ハンジ「いや~アルミンの写真の腕はプロだよね」
モブリット「そうですね、もうプロ目指しても良いと思いますけどね」
ハンジ「はははっ!確かにな!」
モブリット「…」
ハンジ「ん?」
モブリット「この絵を……この絵と同じ様に私と生きてはくれませんか?」
モブリット「貴女と付き合ってから……私にとっての光は貴女です」
ハンジ「…」
モブリット「結婚……してください」
写真を撮り終えて、モブリットの机の上にある絵
題名が『家族』の絵を見ながらのプロポーズ
はっきり言ってしまえば臭い台詞だと思うよ
でもさ…
ハンジ「やっと言ってくれたね…ははっ!うん!結婚しようか!」
私もやっと幸せになれそうだよ
私が生む子はお前みたいに強い子を生んで見せるよ
喧嘩が強いとか、そんなんじゃないぞ?
お前みたいに優しくて、暖かい心を持った子供を生んでさ
家族で幸せに生きて行くよ
エレン?
本当にありがとう。
-
- 38 : 2014/09/08(月) 21:57:12 :
- ミカサ「アルミン…迷惑じゃなかった?」
アルミン「何を言ってるのさ!水臭いよ?お金もいらないって言ったのにね」
ミカサ「アルミンの仕事、仕事をしたらお金を貰わなければいけない」
アルミン「せ、正論を真面目な顔で言われたら言い返せないや」
モブリットがハンジにプロポーズをしている時間、外でミカサとアルミンは話していた
アルミン「今度ね……もう1度…行きたい国を見つけたんだよ」
ミカサ「…」
アルミン「そこの国はね?凄く綺麗な海があるんだ……そこの写真を最後に撮っておきたいんだ」
アルミン「世界を旅する…最後の写真……見たいな…えっと、上手く言えないや」
ミカサ「ふふふっ、また見せに来てほしい」
アルミン「…本当はね?」
アルミン「ミカサも一緒に来てくれたら……嬉しいと思ってたんだ」
ミカサ「私は…仕事がある……長い旅には…」
アルミン「今日のミカサを見ていたら思ったんだ!」
アルミン「ミカサはここで患者を助けないとね」
ミカサ「うん、それが私の答えで……進むべき道だと思ってる」
アルミン「うん、うん……分かってるよ?」
さぁ、歩き出せ
1歩を踏み出したら2歩目を踏み出せばいい
アルミン「帰ってきたら……そのさ…」
ミカサ「デートしよう」
アルミン「う、うん!」
帰る場所があるのなら
人は当たり前の台詞を口にする
アルミン「行ってきます」
それは別れの言葉じゃない
始まりの言葉だと思うんだ
ミカサ「アルミン……行ってらっしゃい」
約束があるのなら、人は必ずその約束を果たそうとする
今日も明日も世界では人と人が関わりながら生きている
私達はそんな世の中を生きている人間である
今日を幸せに生きようとして、明日も幸せに生きようとする
-
- 39 : 2014/09/08(月) 21:57:37 :
ミカサ「ふふふっ」
月の光を浴びてる男女の絵を見ながらミカサは微笑む
彼が私の幸せを願ってくれていた
私はその願いに答えたいと思う
3枚目の月光は私の机の上に置いてある
その横に世界で撮られた写真が飾ってある
キーーーーーーン
ミカサ「…」
病院の窓から空を見上げてみる
彼が乗っているかもしれない飛行機が飛行機雲を作りながら飛んでいく
私は地上から見上げている
そして心の中で願う
無事に帰ってきてくれと
そして声を出して願う
ミカサ「行ってらっしゃい」
ハンジ「ミ~カ~サ~~!緊急!緊急だよ!」
ミカサ「今すぐに行きます」
ハンジ「お?何か良い顔してるよ?」
ミカサ「ハンジさんも」クス
ハンジ「はははっ!プロポーズの話は後で教えてあげるよ!今は患者が優先だ!」
ミカサ「当たり前!さぁ、行きましょう」
エレン?私は貴方の分まで幸せになる
そして、1人でも多くの人の命を救って見せる
怖くなったら月を見ようと思う
貴方が大好きな月の光を浴びて、私は前を向いて歩いていく
エレン?
ミカサ「行ってきます」
月の光が照らすのは光輝く未来
――Fin――
-
- 40 : 2014/09/08(月) 21:58:03 :
- ヒッチが進もうとする道も希望に満ちている
人が進む道は分からない
自分自身が進む道すら分からない
どの道を歩くのが正解だと分かっていたら人は苦労しない
マルロ「行きたい大学は決まったのか?」
ヒッチ「ん……まぁね」
マルロ「何の学部だよ?」
ヒッチ「やってみたい……う~ん、ちょっと挑戦してみようかなってさ」
私の挑戦してみようと思う道は茨の道かもしれない
それでも興味を持った事を全力でやってみたいと思ったんだ
私の様な学生は多いと思うからね
そんな学生の気持ちが分かる教師って素敵じゃん?
マルロ「トロスト区大学?教員にでもなるのか?」
ヒッチ「まぁね、挑戦だよ!挑戦が大事なのだよ」
マルロ「お前らしいな」
ヒッチ「でさぁ?たまには一緒に勉強しようよ!マルロ大先生!」ニシシ
マルロ「まぁ……良いけど」
私にも可能性があるかもしれない
少し前の私なら諦めていたと思うよ
それでも私にも何か出来るんじゃないかって思えるようになったんだよね
辛くなったらね
人生の先輩で憧れの大人が教えてくれた月を見て乗り越えようと思うよ
ヒッチ「よ~し!頑張っていきましょうか!」
月の光が照らすのは光輝く未来
――Fin――
-
- 41 : 2014/09/10(水) 09:24:10 :
- 師匠♪執筆お疲れ様でした!!
モブハンはもちろん素敵でしたが、ミカサとアルミンの距離の縮まり方、ヒッチの未来への展望など、盛りだくさんの内容で、最後までわくわくさせて頂きました♪
師匠やっぱりさいこうです♪(*´∀`)
次の作品にも期待しています!!(´。✪ω✪。`)
-
- 42 : 2014/09/10(水) 09:24:43 :
- ふぃーばーず
-
- 43 : 2014/09/10(水) 11:40:16 :
- 88師匠
ありがとうございます♪
モブハン愛の師匠にそう言って貰えると嬉しいですよ!ミカサとアルミンは最近自分の中でブームです(笑)ヒッチが1番のブームになってますけどねww
コメントありがとうございます!!
自分も師匠の作品を期待してますね!!!
淫夢の凡人@カルシウム不足(良くキレる)さん
コメントありがとうございます♪
-
- 44 : 2014/09/10(水) 18:26:19 :
- お疲れ様です!月光の方も見させていただきましたが、とても感動しました。
-
- 45 : 2014/09/10(水) 21:30:14 :
- いちご大福@絆慈さん
読んで貰えて本当に嬉しいです!
ありがとうございます!!
いつも暖かいコメント本当にありがとうございます!!励みになってます!!
-
- 46 : 2014/09/18(木) 04:17:24 :
- うぅ、月光も読ませて頂いたけど
泣けます、いや泣きますね。
ここまで感動するSSは久々に見ました。
次の作品にも超期待です!
-
- 47 : 2014/09/18(木) 18:27:01 :
- 進撃のモブ人さん
月光も読んで頂きありがとうございます!!
そう言って貰えると本当に嬉しいです!励みになります!本当にありがとうございます!!
次も楽しんで貰えるように頑張っていきますね♪
-
- 48 : 2014/10/21(火) 17:47:20 :
- なんだよこんなに泣いちゃったじゃん 月光も読んだけど凄くいいよ ほかの作品ってありますかね 読みたいんですが
-
- 49 : 2014/10/21(火) 18:41:17 :
- 月光の方も読んで貰えて嬉しいです!
ありがとうございます!
http://www.ssnote.net/users/ani45
一応ここから自分が書いた作品が見ることが出来ると思います♪
-
- 50 : 2014/12/02(火) 12:04:45 :
- 何回読んでも、これは泣ける…
ちょっと沈んでた心がまた洗われたよ~o(T□T)o
-
- 51 : 2014/12/03(水) 00:23:24 :
- 88師匠
師匠!本当に暖かいコメントありがとうございます!師匠にそう言って貰えると本当に励みになります!!
何か辛いことがありましたか?あんまり無理はしてはいけませんよ!?何かあったら相談に乗りますからね~!
-
- 52 : 2015/03/04(水) 21:32:38 :
- 月光の力は凄い
月の光を見てたら月光のssを思い出して泣いてしまった
この作品も凄くいいです
-
- 53 : 2015/05/02(土) 17:56:47 :
- 名無しさん
月光も読んでいただきありがとうございます!!
これからも楽しんで貰えるような作品を心掛けて頑張っていきます!!コメントありがとうございます!!
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