このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン「ゾンビめ…駆逐してやる!」
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- 1 : 2014/08/19(火) 21:33:23 :
- 850年 解散式二週間前
エレン「すっかり…ローゼの中はゾンビで一杯になったな」
アルミン「うん…巨人だけでも手一杯なのにゾンビまであらわれるなんてね」
アルミン(僕らは今立体機動を使って壁の上にいる)
アルミン(中には無数のゾンビ達)
アルミン(外には無数の巨人達)
ジャン「ちくしょう…もうすぐで内地にいけたのによ…」
エレン「お前今でもそんなこといってんのかよ」
サシャ「もう…同期も私たちだけですね」
サシャ「エレン、ミカサ、アルミン、ジャン、マルコ、アニ、ベルトルト、ライナー、コニー、ユミル、クリスタ…そして私」
時は三日前に遡る…
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- 2 : 2014/08/19(火) 21:39:53 :
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夜 宿舎
エレン「もうすぐで解散式か~」
ライナー「長いようで…短かったな」
マルコ「エレンは調査兵団だったよね」
エレン「おう」
ジャン「せっかく十番内に入れそうなのにもったいねえな!」
エレン「うるせーな!俺は憲兵になってだらだら生きるために訓練してたわけじゃねーんだよ!」
ジャン「お?やるか?」
マルコ「やめなって2人とも」
マルコ「ジャンも十番内に入れそうだからってそんな余裕そうに…」
ジャン「なんだ?お前も入れるだろ」
マルコ「どうかな…」
???『うわぁぁああああああ!!!!』
ジャン「!!?」
エレン「な、なんだ!?別の部屋から…」
マルコ「あの声はフランツだ!行こう!」
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- 3 : 2014/08/19(火) 21:44:54 :
- エレン「フランツ!?大丈夫か!?」
フランツ「え、エレン!!」
フランツ「逃げるんだ!早く!」
エレン「どうしたんだ?」
フランツ「ダズが…ダズがおかしくなった!」
フランツ「そしてダズに噛まれたミリウスもおかしくなった!」
エレン「お…おう」
ライナー「なんだなんだ?騒がしいな」
フランツ「ライナー!ベルトルト!お前等も早く逃げるぞ!」
ライナー「お、おう…しかし一度見に行ってくる」
フランツ「は!?」
フランツ「俺はもういくからな!言ったからな!ちゃんと!」ダダダ
エレン「なんだったんだ?」
ライナー「とにかくダズの様子をみにいこう」
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- 4 : 2014/08/19(火) 21:51:06 :
ライナー「おい、入るぞ」
ライナー(ん…?血なまぐさい臭いがする)
ライナー「ダズ?ミリウス?何をしているんだ?」
エレン「どうした?お前等一カ所に集まって…ってくさっ!」
ライナー「おい!ダズ!」
ダズ「…………あ?」
ライナー「!!?」
振り向いたダズの口は真っ赤に染まっていた
そして彼らの足下には喉や腕を食いちぎられた同期が横たわっていた
ジャン「お…おいまじかよ」
マルコ「何をしているんだ!?」
ライナー「お、おい!お前等がやったのか!?答えろ!!」
ダズ「う……あ………」
ダズ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」
ライナー「!?」
ライナー(やばいな…これは正気じゃない!)
ライナー「逃げるぞ!」
エレン「ああ!」
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- 5 : 2014/08/19(火) 21:55:15 :
- アルミン「あれ?みんな何を慌ててるの?」
エレン「ダズとミリウスの様子がおかしくなった!」
エレン「近づかない方がいい!お前もにげろ!」
アルミン「??」
ライナー「手分けしてみんなを避難させよう」
ライナー「マルコは教官に報告してくれ」
マルコ「わかった!」
ダズ「おぉ……おぉ………」
ミリウス「ぅあ…………」
同期「あ”あ”………」
アルミン「!!?」
ライナー「な!?さっき喰われてた奴が…たってる!?」
ライナー「とりあえず急ぐぞ!」
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- 6 : 2014/08/19(火) 22:01:53 :
- アルミン(その後僕らは同期にこの事態を知らせつつ逃げ続けた)
アルミン(その中で気づいたことがある)
アルミン(まず、ダズやミリウスに噛まれるとその噛まれた人も彼らと同じ状態になる)
アルミン(同じ状態とは、理性や知性がなくなり、本能のまま暴力的に行動する)
アルミン(そして肉体がすぐに腐敗し強烈な悪臭を出す)
アルミン(彼らは耐久力が強く少しの攻撃ではひるまない)
アルミン(昔、本で読んだことがある)
アルミン(それは”ゾンビ”と呼ばれていた)
エレン「ゾンビか…」
アルミン「うん…」
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- 7 : 2014/08/19(火) 22:06:00 :
キース「これは緊急事態だ」
キース「お前等には今から立体機動とブレードの使用許可をだす」
キース「被害が広まる前に速急に始末せよ」
エレン「な…殺すのですか!?」
キース「やむを得ん」
キース「何人ほど確認しているか」
アルミン「最後に見たときは…10人ほどでした」
キース「なるほど」
キース「やつらに噛まれぬ用細心の注意を払え」
キース「これ以上感染者が増えないようにすること」
一同「は!!」
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- 8 : 2014/08/19(火) 22:14:47 :
ユミル「まったく…こんな夜に迷惑な話だぜ」
クリスタ「もうユミル!非常事態なんだから…」
ユミル「にしてもなんでいきなり」
アルミン「おそらく…ウイルスか何かじゃないかな?」
アルミン「噛むことで傷口をつくり口内から血液にウイルスを送ってるのかな」
ユミル「ったく…迷惑な」
ミカサ「エレン、下がってて」
エレン「…………」
ジャン「なんだ?えらい素直だな…」
マルコ「あんな状態とはいえ…顔は同期の顔なんだ」
マルコ「僕も彼らに刃をむけられない…」
ジャン「まあ…うん」
サシャ「ひぃ!き、きました!」
ダズ「あ……う………」
コニー「ひどい臭いだな…」
キース「できるかぎり教官達がしよう」
キース「つらい者はみなくてもかまわない」
ライナー「キース教官!!」
ライナー「外から…大量にやつらが!!」
キース「何!?」
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- 9 : 2014/08/19(火) 22:22:01 :
- アルミン(その後ゾンビ化した大量の一般市民、駐屯兵により)
アルミン(僕たちの人数は大幅に削られた)
アルミン(圧倒的数の前では僕らは為すすべもなく)
アルミン(壁まで必死に逃げて、現在にいたる)
ミカサ「アルミン、食糧を調達してきた」
ミカサ「食べよう」
アルミン「ありがとう」
アルミン(まず僕らが直面した問題)
アルミン(それは食料調達だ)
ミカサ「だんだん慣れてきた」
アルミン「流石だね…」
アルミン(ゾンビ達は僕らが食べる食料は口にしないため)
アルミン(一日に数回、街の跡から食料を調達してくる)
アルミン(しかしこれもいつまで続けられるかわからない)
アルミン(新たに食料をつくれる者はもういない)
アルミン(やがてここにある食糧も腐るだろう)
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- 10 : 2014/08/19(火) 22:28:46 :
- ジャン「はあ…いつまでこんな日々が続くんだよ…」
アルミン「どうにかして内地にいけたらいいんだけど…」
ライナー「そのためにはいろいろと準備をする必要があるからな」
アルミン(とにかく、今はガスを集めている)
エレン「くそ!どうして人類と戦う羽目になってるんだよ」
ユミル「あれを人類にカウントするのか?」
エレン「だってよ…あいつら元は人間だったわけじゃん」
ユミル「…………」
ユミル「だから殺せないのか?」
エレン「いや…危険な時は殺すけどよ」
エレン「なんか…悪くないのにかわいそうじゃん」
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- 11 : 2014/08/19(火) 22:34:05 :
- アルミン「………」
コニー「どうしたんだ?」
アルミン「いや…これがウイルスだとしたら自然に生まれたものなのか誰かが意図的に作り出したものなのか…って思ってさ」
コニー「なんか難しいぜ」
アルミン「意図的だとしたら、誰が、何のために、なぜ…?」
ベルトルト「ウォール・ローゼは全体をみたわけじゃないよね?」
ライナー「ああ」
ベルトルト「それじゃあ無事な場所とかもあるのかな?」
リヴァイ「それは俺が答えてやろう」
ベルトルト「ああ、どうも…」
ベルトルト「え?」
リヴァイ「ちっ…よりによって訓練兵かよ」
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- 12 : 2014/08/19(火) 22:40:15 :
- 面白いです
期待‼︎
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- 13 : 2014/08/19(火) 22:43:09 :
- エレン「な…あ、あなたは調査兵団のリヴァイ兵長ですか!?」
リヴァイ「ああ」
リヴァイ「それでこいつはペトラ、オルオだ」
ペトラ「よろしくね」
オルオ「はっ…」
アルミン「どうしてあなたがここに?」
リヴァイ「壁外調査にいっていたんだがな」
リヴァイ「壁内に異常があったと報告を受け戻ってきた」
リヴァイ「で、きてみりゃこの惨状だ」
ペトラ「私たちはね、何人かに別れてここの反対側調査をしていたの」
ペトラ「それで大体の反対側のローゼ内の様子はわかっているわ」
エレン「す…すげえ!こんなときでも調査をするんですね!」
ペトラ「ふふふ、調査兵団ですもの」
ミカサ「ちっ……」
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- 14 : 2014/08/19(火) 22:43:40 :
- >>12
ありがとうございます!
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- 15 : 2014/08/19(火) 22:53:18 :
- アルミン「では、すべての地区にゾンビはいましたか?」
ペトラ「少しの地区だけいないところがあったわ」
アルミン「そこは…?」
ペトラ「ここから反対側の開拓地よ」
クリスタ「確かに…人里から離れてる」
アルミン「だけどすぐにそこもダメになるだろうね…」
マルコ「そうだ!俺ら以外にゾンビではない人はいましたか?」
オルオ「みてないな」
ジャン「な…それじゃあ実質ここらへんでの生き残りは俺らと調査兵団だけかよ」
コニー「…じゃあ家族はみんな」
ジャン「……………」
リヴァイ「て、お前等は何をしているんだ?」
アルミン「内地へ向かおうと思っています」
リヴァイ「なるほどな」
リヴァイ「入れてくれるかしらねえけどな」
アルミン「え?」
リヴァイ「…まあいくだけいってみろ」
ライナー「あなたたちは?」
ペトラ「うーん…もう少し調査しようと思うの」
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- 16 : 2014/08/19(火) 22:59:05 :
- コニー「そうだ!ゾンビのうまい対処法とかはわかりますか?」
オルオ「どうした?わからないのか?」
コニー「はい!」
オルオ「少しは自分の頭で考えたのか?まあ考えてもわかるはずがないな?どうしてかわかるか?」
コニー「まったくわかりません!」
オルオ「それはおr「ちょっとだまってて」
ペトラ「ごめんね~ほんとに気持ち悪くて」
オルオ「どうした?かまってもらえなくて嫉妬でもしたか?」
ペトラ「きもい、ゾンビに噛まれて死ねばよかったのに」
オルオ「ゾンビに噛まれてもお前をお前のことは忘れないぜ?」
ペトラ「やだ…そのまま巨人に食べさせてやる」
アルミン「あの…そろそろ答えを」
ペトラ「ご、ごめんね!私ったら!」
ペトラ「頭よ。弱点は」
ペトラ「頭を攻撃すれば一発で死ぬわ」
サシャ「頭…ですか」
アルミン「…………」
サシャ「どうしたんですか?」
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- 17 : 2014/08/19(火) 23:03:13 :
- アルミン「巨人って聞いて思ったんだけど…」
サシャ「?」
アルミン「巨人がゾンビにかまれたらどうなるのかなって」
コニー「はあ?何いってるんだ?」
アルミン「いや…もしかしてだよ?巨人がゾンビにならないとしたらさ…」
アルミン「巨人にゾンビを食べてもらったらどうかな…ってさ」
コニー「な…」
コニー「きょ、巨人を利用するのかよ!?」
アルミン「だよね…おかしな考えだよねごめん」
リヴァイ「おもしろい、続けろ」
コニー「え!?」
アルミン「は…はい」
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- 18 : 2014/08/19(火) 23:08:44 :
- アルミン「もし仮にそれが成功するとしても…」
アルミン「まず巨人をこちら側に運ぶのは大変ですし」
アルミン「また、もし連れてこれて、この作戦が成功しても残った巨人の駆除も大変になります」
リヴァイ「なるほどな…」
リヴァイ「じゃあ実際にゾンビに巨人は効くか試してみよーじゃねえか」
アルミン「え?」
リヴァイ兵長は立体機動を使い壁を降りる
そして一匹のゾンビの首をもち上げそのまま再び壁をのぼり
その勢いでそのゾンビをローゼ外に投げ入れた
エレン「は…速い…」
コニー「ゾンビに抵抗させる余裕も与えなかったな…」
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- 19 : 2014/08/19(火) 23:23:41 :
- リヴァイ「どうだ?」
エレン「あ!ゾンビが3m級の巨人の足にかみつきましたね!」
コニー「ゾンビのまわりに巨人が集まってきたな…」
エレン「あ!ゾンビが4m級のやつにたべられちゃいましたね」
リヴァイ「巨人はゾンビを喰う…か」
サシャ「あれれ?なんだか3m級さんの調子がおかしいですね」
マルコ「ほんとだ。苦しそうにしてる」
ジャン「おいおい…もしかしてこれよ」
ジャン「ゾンビ化してねーか?」
リヴァイ「ちっ…ゾンビの攻撃も巨人にきくんだな」
ジャン「これこのままほおっておいたらまずいですよね?」
リヴァイ「しとめてくる」
エレン「流石人類最強だぜ…!」キラキラ
ミカサ「わ…私だってできる!」
エレン「あ?なんかいったか?」
ミカサ「………」
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- 20 : 2014/08/19(火) 23:34:57 :
- アルミン「結局解決できそうにありませんね…」
リヴァイ「まあしかたねえ」
リヴァイ「それじゃあ俺らは先に進む」
ペトラ「内地、いけたらいいね」
オルオ「ふ…お前等にいけるかにゃ?」ガッ
ユミル「ブフォ!」
ユミル「聞いたかよクリスタwあの顔で愛嬌たっぷりじゃねーか!」
オルオ「笑うな!」
ユミル「やべ聞こえてた」
アルミン「とりあえず今日はいつもどうりいこうか」
マルコ「ああ、いくつかの班にわかれて物の補充だね」
マルコ「じゃあ今日の班はこれでいこう」
ガス調達
・ジャン、マルコ
食糧調達
・ミカサ、ユミル
※上記以外はできるだけ立体機動をつかわないように!
壁上探索東方向
・ライナー、ベルトルト、アニ
壁上探索西方向
・エレン、サシャ、コニー
食糧見張り、計画立て
・アルミン、クリスタ
アルミン「よし、各自分かれようか」
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- 21 : 2014/08/19(火) 23:41:28 :
- ガス調達組
ジャン「訓練所にはあと五キロもってけばなくなるな」
マルコ「ああ、内地までもう少しだ」
ジャン「っと!ゾンビのおでましだ…」
マルコ「ああ…できるだけ切りたくないけど…」
ジャン「こいつらが痛みを感じないことを祈るしかねーな」
食料調達組
ミカサ「ふん!!」
ユミル「おー…ゾンビ殺しも食料調達もなれてるな」
ミカサ「巨人よりも小さいからすぐに首をとばせる」
ユミル「ためらいとかねーのか?」
ミカサ「…これは私たちが生き残るためだから」
ミカサ「仕方ないと思っている」
ユミル「まあそーだよな」
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- 22 : 2014/08/19(火) 23:50:24 :
- 壁上探索東方向組
アニ「やっと三人で集まれたね」
ライナー「ああ」
ライナー「みんなの話したいことは一緒だろ?」
ライナー「このゾンビ騒動と故郷が関係しているのか、否か」
アニ「どう思う?」
ベルトルト「関係しているとしたら…僕らのことを見殺しにしたことになるんだよね」
ライナー「巨人化よりも確実に殺せる方法をみつけたから俺らは用なし…か」
アニ「ありえるから嫌だね」
ベルトルト「ねえ…このまま故郷へ帰らないかい?」
ライナー「どうしたいきなり…」
ベルトルト「だって…このままいったらきっと壁内人類は滅亡するよ」
ベルトルト「たとえばリヴァイ兵長がしたみたいに内地にゾンビを送り込めば…」
アニ「まあ…そうだけど」
アニ「でもそれをするかはともかく故郷に一度帰るのは賛成」
アニ「このゾンビ騒動が関係ないんだとしたら第三勢力が現れたということになる」
アニ「故郷に一度伝えておくべきじゃない?」
ライナー「確かに」
ベルトルト「僕らはゾンビのせいでみんなとはぐれたということにしてさ…」
アニ「そうしよう」
ライナー「…………」
ライナー「悪いが…俺はいけない」
ベルトルト「は!?」
アニ「え?」
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- 23 : 2014/08/20(水) 00:01:02 :
- ベルトルト「ライナー…君は戦士なの?兵士なの?」
ライナー「戦士だ」
ライナー「だが…あいつらをほおっておけない」
アニ「こんな時に何いってるんだい」
ライナー「いや、いつかは絶滅させるが…まあ他にも理由はある」
ライナー「内地に入れるチャンスを得られるんだ」
ライナー「この混乱だ。もしかしたら王族の方へ接触できるかもしれない」
アニ「そんなん戻ってきてからでもいいんじゃないの?」
ライナー「同時並行で進めた方がいい」
ベルトルト「まあ…確かに。故郷は遠いしね」
ベルトルト「じゃあそういう計画でいこうか」
ライナー「ベルトルト、アニをまかせたぞ」
ベルトルト「ライナーこそゾンビにならないでね」
アニ「必ず戻ってきて真相を伝えるから」
ライナー「おう」
ライナー(その後アニは巨人化し、ベルトルトはアニにのり)
ライナー(そのうち姿はみえなくなってしまった)
ライナー「さて、あいつらになんと言い訳するか…」
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- 24 : 2014/08/20(水) 20:18:48 :
- 壁上探索西方向組
コニー「お!下の方に食糧らしきものがあるぜ」
サシャ「おおお!!本当です!!」
エレン「おいサシャ!勝手に進むな!」
サシャ「ぱぁぁぁああああん!!」
コニー「よーし俺もいくぞ!」
エレン「はあ…」
見張り 計画組
アルミン「よし、このルートでいいかな?」
クリスタ「うん、ここならゾンビから身を守れそうだし一休みできるね」
アルミン「明日誰かにここに補給用のガスを置いてきてもらおう」
クリスタ「馬が使えたらいいのにね…」
アルミン「うん…」
クリスタ「ねえ、もう誰も死なない?」
アルミン「だといいけど…」
クリスタ「これ以上減っちゃったら…」
アルミン「…………」
ミカサ「今戻った」
アルミン「あ、ミカサ、ユミル」
ユミル「食糧も大丈夫なやつが少なくなってきた」
アルミン「そっか…でも大丈夫」
アルミン「明後日出発するから」
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- 25 : 2014/08/20(水) 20:25:52 :
- コニー「おーい食糧もってきたぜ!」
エレン「サシャが途中で食べようとするから焦ったぜ」
サシャ「うう…」
アルミン「よかった!調度食糧が少なくなっていたからね」
マルコ「ガス、もってきたよ」
マルコ「これで全部」
アルミン「ありがとう」
アルミン「明日この×をつけた地点にガスを運んでもらう」
アルミン「ミカサとライナーとベルトルトにお願いしたい」
ミカサ「わかった」
ミカサ「ライナー達はまだ戻っていないの?」
マルコ「確かに遅いね」
ライナー「はぁ…はぁ…みんな!聞いてくれ!!」
コニー「遅いぞライナー」
サシャ「あれ?ベルトルトとアニはどこですか?」
ライナー「ああ…ベルトルトとアニは…」
ライナー「はぐれてしまった…」
エレン「え!?」
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- 26 : 2014/08/20(水) 20:32:09 :
- ライナー「食糧を見つけたため一度下におりたんだが…」
ライナー「そのとき大量ゾンビ共に襲われてしまってだな」
ライナー「一度バラバラになって逃げようという話になって一応ここに集まるようにいったんだが…」
ライナー「あいつらは戻ってきたか?」
ジャン「いや…」
ライナー「…そうか」
エレン「まじかよ…また減ってしまったのか?」
ライナー「すまない、迂闊に下におりたばかりに」
アルミン「ううん…悔やんでも仕方がない」
アルミン「とりあえず明後日までまってこなかったら出発をしよう」
ライナー「ああ」
アルミン「とりあえずミカサとライナーと…ユミル、いってくれるかい?」
ユミル「わかったよ」
アルミン「ありがとう」
アルミン「それじゃあ今日はもうねようか」
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- 27 : 2014/08/20(水) 20:39:27 :
そして内地へ向かう日がやってきた
ライナー「みんな、準備はいいか?」
エレン「おう」
ライナー「今からは休む間もなく屋根と屋根を越える」
コニー「内地までどれくらいかかるんだ?」
アルミン「三日でつければ、いい方かな…」
コニー「うげえ…」
ライナー「よし、いくぞ!」
ミカサ「エレン、私から離れないように」
エレン「うるせーな!」
ジャン「くそ!うらやましーな!」
マルコ「ははは…」
ユミル「どうしたクリスタ?アニとベルトルさんが心配なのか?」
クリスタ「うん…もう減ってほしくないって調度話していたときにこんなことになったから」
クリスタ「もう誰も減らなければいいけど…」
ユミル「…その中にお前も入ってるんだろうな?」
クリスタ「え…?」
ユミル「どさくさに紛れて死にたいとか考えるなよ」
ユミル「1人でもそんなやつがいたら作戦に支障がでる」
クリスタ「うん…」
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- 28 : 2014/08/20(水) 20:44:50 :
- アルミン(それから僕達は進み続けた)
アルミン(先頭にライナー、ミカサを置いたところ屋根の上にいたゾンビはあっさり倒されるため僕らはわりとすんなりいけた)
アルミン(しかし、このガス補給の間兼休養の間は僕たちは動けないため危険になる)
アルミン(大量のゾンビが襲ってくるということになればかなり命の危険は上がる)
ジャン「よし、ガスの補給完了っと」
マルコ「とりあえず今から二時間、サシャ、コニー、ユミルが見張りについて」
ユミル「おう」
マルコ「他は明日に備えてしっかりと休養しておこう」
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- 29 : 2014/08/20(水) 20:54:51 :
-
サシャ「うーん…ゾンビ達こっちをみてますねぇ」
ユミル「ここが少し高い場所でよかったな」
サシャ「肩車とかされたら大変ですね~」
コニー「なあなあ!俺考えたんだ!」
コニー「ゾンビを簡単に倒す方法!」
サシャ「ええ!すごいですコニー!」
ユミル「なんだなんだ?どうせくだらないことだろ」
コニー「みてろよ!」
コニー「立体機動のアンカーをあいつらの頭をめがけてうつんだ!ほっ!」シュッ
ゾンビ「ガァア!」グサ
サシャ「コニーすごいです!」
サシャ「これなら上からどんどん狙えますね!」
ユミル「おい、まずいぞ」
コニー「え!?あ!!!」
サシャ「ああ!他の巨人がアンカーを掴んでこっちにこようとしています!」
コニー「とりあえず早くアンカーひかねえと!」
コニー「ってゾンビも一緒についてきたぁぁあ!!!」
サシャ「ひぃぃいい!」
ユミル「このバカが!!」
ユミルのブレードがゾンビの首をはねる
コニー「ユミルほんとありがとな!」
ユミル「もうバカな行動はよせよ?」
サシャ「ああ…よかった」
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- 30 : 2014/08/20(水) 21:01:10 :
- 次の日
ライナー「よし、ここからは自分の分のガスは自分でもっていくこととなる」
ライナー「アルミン、次の休憩スポットはどこらへんだ?」
アルミン「この教会跡地だよ」
ライナー「わかった」
ライナー「ではみんな、進むぞ!」
アルミン(ここからはガスをもっているため少し動きづらかったがなんとか教会跡地にまでいけた)
アルミン(そして予定通りそのまま出発し)
アルミン(三日後にはウォール・シーナにたどり着いた)
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- 31 : 2014/08/20(水) 21:48:56 :
- ジャン「やっと…内地に!」
クリスタ「よかった…みんな無事で」
アルミン「さて、これからどうしようかな…」
???「おい、お前等何をしている」
アルミン「!!!」
アルミン(憲兵か…)
憲兵「外からきたのか?」
アルミン「はい、ゾンビのことはもうしっていますよね」
憲兵「ああ」
アルミン「僕らはゾンビから逃げてここまできました」
憲兵「外から来たなら内地にいれるわけにはいかねえ」
アルミン「え!?」
憲兵「お前等もウイルスをもってるかもしれねえだろ?」
憲兵「内地にまで広がられても困るんだよ」
アルミン(リヴァイ兵長がいっていたのはこれか…)
憲兵「とにかくこの壁から降りて見ろ。お前等を直ちに処分するからな」
サシャ「そ、そんな!私たちはゾンビに噛まれていませんよ!?」
憲兵「そんなの信用できるかよ」
憲兵「いいからとっとと戻れ」
憲兵「下から見張っているからな?」
アルミン(そのまま憲兵は…下へおりていった)
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- 32 : 2014/08/20(水) 21:56:01 :
- コニー「まじかよ…これからどうするんだ?」
アルミン「…がんばって説得してみせる」
アルミン「…それしか、ない」
アルミン「マルコ、一緒にきてくれるかな?」
マルコ「ああ、もちろんだ!」
エレン「俺らはどうしてればいいんだ?」
アルミン「とりあえず、僕らが戻るまで今まで通りの生活をしていてほしい」
ジャン「またゾンビ共がいる中から食材調達かよ…」
アルミン「うん…なるべく早く決着をつけてくるよ」
アルミン「みんなはいくつかの班に別れて行動をして」
アルミン「ここら辺はあまり調査をしたことがないから…気をつけて」
ライナー「ああ、わかった」
アルミン「それじゃあ僕らはもういってくる」
ユミル「おう」
ライナー「よし、とにかく二人組で別れよう」
ライナー「できるだけ広範囲を探索した方がいい」
ライナー「メンバーはこれだ」
・ライナー、ジャン
・ユミル、クリスタ
・エレン、ミカサ
・サシャ、コニー
ライナー「各自、アルミン達を信じて任務に専念するように」
エレン「わかった」
ミカサ(エレンと同じ班!!)
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- 33 : 2014/08/20(水) 22:00:49 :
- ジャン、ライナー組
ジャン「ったく…ついてねえぜほんとに…」
ジャン「ライナーもよくそんなにバッタバッタと首をはねられるな」
ライナー「確かに元は人間だが…俺らの命をおびやかす輩だ」
ライナー「わりきることにした」
ジャン「俺も割り切りたいんだけどな…全然なれねーよ」
ライナー「そうだな…ん?」
ジャン「どうした?」
ライナー「何か…異常な人影がみえる」
ジャン「確かに…立体機動をつかっているようにもみえるな」
ライナー「調査兵団のやつだろうか?」
???「う………あ………」
ライナー「いや、まて。様子がおかしい」
ジャン「ああ…なんかフラフラしてるし…身体が腐ってるし…」
ライナー「ジャン…かまえろ」
ジャン「ああ」
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- 34 : 2014/08/20(水) 22:07:18 :
- ジャン「ゾンビにもよ…奇行種とかいんのかな?…はは」
ライナー「ああ…そうかもしれないな」
ライナー「だってあいつは…明らかに異常だからな!!!」
奇行種「ガァァァアアアア!!!」
ライナー「くそ…知能がないくせにどうやって立体機動を使えてるんだよ!」
ジャン「ブレードも使えるのかよ…」
ライナー「俺がひきつける!」
ライナー「ジャン、辛いだろうがこいつの首をきってくれ!」
ジャン「ああ!」
ライナー(にしても不思議なやつだな…)
ライナー(やけに体格がいいから余計に脅威だ)
ライナー「さあ!こい!!」
奇行種「ガァァァアアアア!!!」
奇行種がライナーめがけて突進してくる
ライナー「え……?」
その時ライナーは初めて”やつ”の顔を間近でみる
ライナー「お前…」
ライナー「ベルトルトか…?」
-
- 35 : 2014/08/20(水) 22:12:48 :
- サシャ・コニー組
サシャ「あーもう!やっと内地についておいしいご飯をたくさん食べれると思いましたのに!」
コニー「ほんとになー」
サシャ「コニーはゾンビを倒すことにためらいを感じますか?」
コニー「ん……まあな」
コニー「でもよーやっぱ割り切らねえと生きていけねーしな」
コニー「あいつら俺らのこと襲ってくるしよ」
コニー「それに…もう人間って感じじゃねえし」
サシャ「ですよねー」
コニー「あれを人間ってみなしたらよ…俺頭おかしくなるかもしれねえ」
サシャ「……………」
コニー「ん?サシャどうした?」
サシャ「い……いや……」
コニー「は?」
サシャ「きょ………巨人です!!」
サシャ「そ…そんな…」
サシャ「ローゼ内に…どうして巨人が!!?」
-
- 36 : 2014/08/20(水) 22:20:11 :
- エレン・ミカサ組
エレン「くそ…どうして巨人が現れるんだよ!?」
ミカサ「まさか…ローゼが破られた?」
エレン「なんで…こんな時に!!」
ミカサ「エレン、とりあえず壁ににげよう」
エレン「ああ!!」
ミカサ(この巨人達…何体かはゾンビ化しているように見える)
ミカサ(普通の巨人よりも凶暴化しているようだ)
ミカサ(…エレンだけは必ず守る)
ミカサ(例え命にかえたとしても)
エレン「ちくしょー!もうここまできたか」
ミカサ「私が相手をする」
ミカサ「エレンは壁までいそいで」
エレン「は!?そんなことするわけねーだろ!」
エレン「お前を1人になんてできるかよ!」
ミカサ「エレン…」
ミカサ(とりあえず、一体一体引き連れて、一体ずつ殺そう)
ミカサ(私には…できる!)
-
- 37 : 2014/08/20(水) 22:36:34 :
- エレン「ミカサ!この3m級は動きがにぶい!」
エレン「まずこいつを狙うぞ!」
ミカサ「わかった」ザシュ
ミカサ(…初めて巨人を殺した)
ミカサ(大丈夫、割と一発で仕留められる)
ミカサ(後はエレンが攻撃されないように…)
エレン「おいミカサ!!足場!!」
ミカサ「え…?」
ミカサ(しまった…!!)
ミカサ(屋根の上に三体ゾンビが!!)
ミカサ(ダメ…今体制を変えたら下にいる4m級のやつらに…!!)
エレン「うぉぉおおおおお!!!」
ミカサ「だ、だめエレン!!きたら!!」
4m巨人「」アーン
4m巨人「」パク
ミカサ「え…エレン!!!!」
ミカサ「返して!!!返して!!!」
ミカサのブレードが4m巨人の顎を落とす
ミカサ「よかった…まだ食道に入る前で!!」
ミカサ「でも…う…腕が…」
エレン「う……」
エレン「悪い…」
ミカサ「さあ、壁へ向かいましょう」プシュッ
ミカサ「え……?」
ミカサ(そんな…)
ミカサ(ここで…ここでガス切れ!?)
-
- 38 : 2014/08/21(木) 22:10:40 :
- クリスタ、ユミル組
クリスタ「いや…ユミル!!しっかりして!!」
ユミル「くそ…巨人も現れるとか論外だろ…」
ユミル「大丈夫だ。少し足を挫いただけだ」
ユミル(どうして巨人がここにいるんだ?)
ユミル(壁を破られたと考えるのが妥当だよな)
ユミル(でも…その割に数は少ない)
クリスタ「あまり動かさない方がいいよ!…
ユミル「いや…ほんとうに大丈夫だ」
ユミル「速く壁に戻ろう」
ユミル(とりあえず…クリスタだけでも安全な場所にやらねえと!)
巨人「ガァア!」
ユミル「!?」
ユミル(なんだこいつ…いきなり現れた?)
ユミル(いや、違うコレは…)
ユミル(どこかから投げ飛ばされてるんだ!)
ユミル「クリスタ!!危ない!!」
クリスタ「へ…!?」
-
- 39 : 2014/08/21(木) 22:19:31 :
一体の巨人がクリスタへと向かう
ユミル(クリスタ…お前は死なせねえ!)
私は思いっきりクリスタを突き飛ばす
クリスタ「う!!」
ユミル(だ…だめだ!この位置は喰われる…)
思いっきりガスを吹かす
ユミル「うぁぁあ!!」
しかし私の右足は巨人に噛み砕かれてしまった
クリスタ「ユミル!!」
ユミル「くるなぁあ!!」
バランスを崩した私はそのまま地面に叩きつけられた
ユミル「くそ…なんで巨人だけじゃねえんだよ…」
目の前には三体のゾンビ
ユミル(だめだ…立ち上がれない)
ユミル(クリスタは無事だろうか?)
そしてそのまま三体のゾンビに噛みつかれた
-
- 40 : 2014/08/21(木) 22:26:09 :
- クリスタ「ユミル!!」
ユミル「クリスタ!だめだ…私に近づくな…」
クリスタ「とりあえず…屋根まで運ぶから!」
クリスタがゾンビを上手にかわしユミルを抱き上げ屋根の上におろす
ユミル「巨人は…?…うっ」
クリスタ「巨人は今目を潰した…」
ユミル「はは…強くなったな」
クリスタ「ユミル…嫌だ死なないで…」
クリスタ「右足が…」
ユミル「いや…死ねないな」
ユミル「さっきのゾンビ達によ噛まれたんだ」
クリスタ「う、嘘でしょ!?」
ユミル「今はまだ精神を保っているが…いつああなるかわからねえ」
ユミル「だから…私から離れてくれ」
ユミル「早く壁の方へいってくれ!!」
クリスタ「嫌だ…ユミルと一緒にいけないのなら私もここで死ぬ!!」
ユミル「だめだ!!」
クリスタ「ユミル……」
ユミル「…どうした?」
クリスタ「どうして…右足から血がでていないの?」
-
- 41 : 2014/08/21(木) 22:34:09 :
- ユミル「そうだった…もう…今くらいしか言えないな」
ユミル「クリスタ、私は巨人だ」
クリスタ「え…?」
ユミル「雪山の訓練の時ダズを助けただろ?」
ユミル「あの時私は巨人化してたんだ」
クリスタ「そ…そんな…人が、巨人に?」
ユミル「ああ」
クリスタ「そ、それじゃあ!回復するんだよね!?」
クリスタ「ユミルは生きていられるんだよね!?」
ユミル「………」
ユミル「なんかよ…ゾンビ化は…無関係みたいだ」
ユミル「自分でもわかるんだよ、回復できていないってよ」
クリスタ「そんな…」
ユミル「はあ…こんな時こそ巨人化してお前を守れたらよかったのによ…」
ユミル「巨人もゾンビ化するとか…ありえねえよ」
ユミル(巨人の状態でゾンビ化すれば…私は近くにいるクリスタは必ず殺してしまうことになる)
クリスタ「大丈夫!ユミルの気のせいだよ!」
クリスタ「必ず回復するから…ね?」
ユミル(だめだ…意識が遠のいてきた…)
ユミル(ああ…クリスタが目を潰した巨人の視力が回復したらしい)
ユミル(とにかく…クリスタをここからどけねえと!)
コニー「お、おい!!ユミル、クリスタ!!」
ユミル「!!」
サシャ「だ、大丈夫ですか!?」
-
- 42 : 2014/08/21(木) 22:42:38 :
- コニー「ってユミル!お前右足…」
クリスタ「コニー!ユミルを運ぶのを手伝って!」
ユミル「必要ねえ!!!」
ユミル「私はもうゾンビに噛まれた!すぐにゾンビ化する!!」
ユミル「だからコニー…クリスタを安全なところに連れて行ってくれ!」
ユミル「お願いだ!!」
クリスタ「だめ!ユミルは治る!絶対に!」
コニー「…………」
コニー(ユミルの目…赤くなってきている)
ユミル「巨人がすぐにくる!今は1人でも多く生き残らねえとヤバい状況なんだよ!」
コニー(どうすればいいんだ!?)
ユミル(…巨人がまた飛ばされだした!)
ユミル(一体どうしてとんでくるんだよ!?)
サシャ「み、み、みみなさん!!あれみてください!」
コニー「あ…あれって…」
コニー「な、なんだあれ!!?」
ユミル(今度はなんの騒ぎだよ!?)
コニー達の見ている方向へ視線を向ける
ユミル「……猿?」
サシャ「え、”さる”ってなんですか?」
そこには全身が毛に覆われた巨人がいた
-
- 43 : 2014/08/21(木) 22:53:02 :
- ユミル「あ…あいつが飛ばしてきてるんだ…」
コニー「ま…まじかよ」
ユミル「ああ……ぐ…ごほ、ごほ」
クリスタ「ユミル!?」
ユミル「コニー…早く…この状況は本当に…まずい」
ユミル「ライナー達に知らせろ…」
ユミル「はやく…早くいってくれ!!」
コニー「…………」
コニー「わ、わかった!!」
クリスタ「ちょ!?コニー離して!!」
ユミル「…ありがとな」
クリスタ「嫌だ!!私も残る!!」
ユミル「クリスタ!よく聞け!!」
ユミル「ここから先はもっと絶望的になるだろう」
ユミル「でも、必ずお前の存在は必要になる」
ユミル「誰もお前をいらないなんて言わねえ状況にな」
クリスタ「いや……いや……」
ユミル「だから…だから私の分まで生きてくれ!」
サシャ「クリスタ、ユミルに従いましょう」
サシャ「ユミルも…このままゾンビ化して、私たちを襲いたくないでしょうし」
クリスタ「うう………」
クリスタ「そうだね…そうだね…」
クリスタ「ユミル…最後にひとつだけ」
ユミル「どうした?」
クリスタ「私の名前、ヒストリア・レイスっていうのよ」
ユミル「おう…いい名前だ」
クリスタ「ありがとう…さようなら」
ユミル「ああ」
ユミル「よし、やっと…いったか」
ユミル(ゾンビ化するくらいなら…今死ぬべきだ)
私はブレードを抜く
そして首にあてる
ユミル(第二の人生…悪くはなかった)
そのまま首をはねた
-
- 44 : 2014/08/22(金) 20:07:49 :
- ジャン・ライナー組
ライナー「ベルトルト…?」
ライナー「お前ベルトルトだよな!?」
奇行種「アアア!!」
ライナー「くそ…通じないか!」
ジャン「おいライナーどうしたんだ!?」
ライナー「こいつ…ベルトルトだ!」
ジャン「はあ!?」
ライナー(ベルトルトがやられたってことは…アニは大丈夫なのか!?)
ライナー(故郷のことはどうなった!?)
ジャン「た、確かにベルトルトだ…」
ライナー「ベルトルトは元の能力もかなり上だ」
ライナー「それがそのままゾンビ状態で発揮されたら…」
奇行種「お……お……」
ライナー「まずいかもしれないな」
ジャン「くそ…」
奇行種「うがぁぁああ”あ”」
ライナー(くそ…立体機動がやっかいだ)
ライナー(一切減速せずに捨て身の攻撃をしてくる…!)
ジャン「ライナー…どうするよ?」
ライナー「俺が…」
ライナー「俺が切る」
-
- 45 : 2014/08/22(金) 20:16:55 :
- ジャン「な…でも親友なんだろ!?」
ライナー「だからこそだ」
ライナー「俺が…やる」
ジャン「ライナー…」
ライナー(さて…どうするか)
ライナー(知性は感じられないが…感覚でやっているんだろうか?)
ジャン「じゃあとりあえず…俺が引きつける役だよな?」
ジャン「ああ…ほんとついてないぜ」
ライナー「すまないな」
ジャン「おいベルトルト!」
奇行種→ベルトルト「あ………う……」
ジャン(だめだな…名前をいっても反応がねえ)
ジャン(標的は完全にライナーだ)
ジャン(もう、今までのあいつはいなくなってしまったんだな…)
ジャン(呼びかけても反応がないならどうやってひきつける?)
ジャン(そんなもの決まってる…けどやりたくねえ…)
ジャン(安全な暮らしを手に入れるためにこれまで頑張ってきたのによ!)
ジャン「大丈夫…まだ、人間のサイズだ…」
ジャン「よし…こっち向けやぁぁああ!!」
ジャン(こっちから攻撃しかけるしかねえんだよな!)
-
- 46 : 2014/08/22(金) 20:26:51 :
- ベルトルト「アァァアア!!」
ジャン(こっちを向いた!)
ジャン(くそ…ブレードを振り回してやがる!)
ジャン(アレに当たるのはやばいな!)
ベルトルト「アァア!!」ブン
ジャン(確かに俺は立体機動の成績はよかったけどよ…)
ジャン(これは対巨人用なんだよ!)
ジャン(それにブレードを闇雲に振り回してるせいでライナーが攻撃に移れない)
ジャン(いつまで引きつけていられる?)
ジャン(ガス切れを起こしたら…)
ジャン(お?ガス切れ?)
ジャン「ライナー!ベルトルトはいなくなった日ガスを入れ替えてたか!?」
ライナー「いや?」
ジャン「それなら…ガス切れをそろそろ起こすかもしれない!」
ジャン「こいつは立体機動は扱えるがさっきから必要以上にガスを使いすぎだ!」
ライナー「なるほど…!」
ライナー「じゃあ俺らはできるだけこいつがガスを使うように引きつければいいということだな?」
ジャン「ああ!」
-
- 47 : 2014/08/22(金) 20:43:49 :
ジャン(そうと決まれば少し遠くの屋根にでもいくか)
ジャン(よし、ちゃんと向かってきてる)
ベルトルト「ぁぁああ!!!」
ジャン「もっと思いっきりこっちにこねえと俺を捕まえられないぜ?」
ベルトルト「ァァアアア!!」プスッ
ジャン(よし!ガス切れだ!)
ベルトルトはそのまま屋根に打ちつけられる
ベルトルト「ぅ…」
ライナー「うぉぉおおおおお!!!」
ライナーがベルトルトの両腕を落とす
ライナー「はぁ…はぁ…」
ライナー「これで、しばらくブレードは使えないか」
ジャン「ああ…」
ジャン「ほんとに…ベルトルトなんだな…」
ライナー「ああ…」
ジャン「同期がゾンビになるのは何回もみたけどよ…」
ジャン「もう、嫌だ…」
ライナー「………」
ベルトルト「ラ………い、なー……」
ジャン・ライナー「!!?」
ライナー「ベルトルト!?お前意識が戻ったのか!?」
ライナー「返事をしろ!!何か反応してくれ!」
ベルトルト「く……る、しい……」
ライナー「はあ!?大丈夫か!?」
ベルトルト「く、るし……い」
ライナー「苦しいんだな!?腕をきっちまったからか!?治るだろ!?治せ!!」
ベルトルト「く、る……し、い」
ベルトルト「あ……たま」
ベルトルト「く、るし………い」
ベルトルト「こ……ろ、して」
ライナー「!!!」
ベルトルト「こ……ろし……て」
ジャン「ライナー…」
ベルトルト「こ……ろ……して」
ライナー「ああ…わかってる」
ライナー「ベルトルト、ごめんな」
ライナー(俺は、ベルトルトの首に刃をあて、目を閉じて)
ライナー(そのまま首を切った)
-
- 48 : 2014/08/22(金) 20:56:15 :
ライナー「………」
ジャン「…………」
ジャン「苦しいって…いってたけどよ」
ジャン「もしかして、ゾンビはみんな苦しんでるのか?」
ジャン「頭が苦しいって言ってたが、ゾンビになったら死んでしまいたいほどの苦痛をみんな受けるのか?」
ジャン「伝えられないだけで、みんなそう思っているのか?」
ライナー「………」
ジャン「あ…悪い」
ライナー「いや…」
ライナー「ここも危ない、一旦壁に戻ろう」
ジャン「あ、ああ…」
~壁上~
ライナー「はあ…」
ジャン「アルミンとマルコはまだかな…」
ジャン「てか俺ら結局食糧みつけてねーな…」
ジャン「他のやつらは大丈夫だろうか?」
ライナー「さあな…」
ジャン「………」
???「あ、みつけた!おーい!」
ジャン「!!?」
???「あれ、聞いてたより少ないね…」
ジャン「あ、あの…誰でしょうか?」
???「私かい?」
ハンジ「私は調査兵団分隊長ハンジ・ゾエだよ!」
ジャン「な……分隊長!?」
ハンジ「ははは!照れちゃうな~」
ジャン「どうしてここに…」
ハンジ「それがね、君たちはぐれた子がいるだろ?」
ライナー「!!!」
ハンジ「その子が1人で大変そうだったから一緒にきてあげたんだ」
ハンジ「ね、アニ」
アニ「…遅くなったね」
ライナー「アニ!!!!」
-
- 49 : 2014/08/22(金) 21:06:22 :
- ジャン「お前無事だったのか!?」
アニ「うん…私はね」
ライナー「アニ…!本当によかった!」
ライナー「お前も、ゾンビになってしまったかと…」
アニ「ベルトルトに会ったの?」
ライナー「ああ…ゾンビ状態だったが…」
アニ「………」
アニ「うう……うう……」ガタ
ジャン「お、おい大丈夫か!?」
アニが突然泣き崩れる
ライナー「ジャン…すまない、一旦席を外してもらえるか?」
ジャン「あ、ああ」
ジャン(確かに俺よりライナーが付き添ってた方がいいな)
ジャン「じゃあマルコ達の様子をみてくる」
ライナー「すまない」
ハンジ「じゃあ私もちょっとそこら辺ぶらついてるね」
ライナー「ありがとうございます」
ライナー(2人ともいったか…)
ライナー「アニ、大丈夫か?」
アニ「うう……ありがと」
アニ「ベルトルトは…?」
ライナー「すまない、俺が首をはねた」
アニ「そっか…」
アニ「ベルトルトは…故郷からの帰り道で…」
アニ「私を庇って…やられた」
ライナー「そうか…」
-
- 50 : 2014/08/22(金) 21:57:20 :
───────
───
ベルトルト『よかった…』
アニ『よくないでしょ!?あんたゾンビに噛まれたんだよ!?』
アニ『このままじゃ…』
ベルトルト『マルセルの時は思いっきり逃げちゃったから…』
ベルトルト『今度はちゃんと…守れた』
アニ『!!!』
──────
───
アニ「…………」
ライナー「よかった…あいつは、ちゃんと悔いなく逝けたんだな」
アニ「だといいけど…」
アニ「ああ、そうだ」
アニ「故郷のこと伝えないとね」
ライナー「…これは故郷の仕業だったか?」
アニ「いや」
アニ「故郷も…ゾンビで一杯だったよ」
ライナー「何!?」
アニ「普通の人を捜すのに困るくらいにね」
ライナー「………」
アニ「今はもう、壁内のことを気にしていられないらしい」
アニ「そのくらいあっちの状況もやばい」
ライナー「そんな…俺らの…故郷が…」
アニ「だからゾンビに関しては故郷は一切関わっていないことがわかった」
ライナー「じゃあ…じゃあ、一体何が原因でこんなことになったんだ?」
アニ「とりあえず普通に考えられるところでいったら」
アニ「壁内の人口を減らし、食物を確保するために政府がやったとか?」
ライナー「確かに、その可能性は高い」
ライナー「故郷がやられたのも政府のせいかもしれん」
アニ「そうだとしたら最低なやつらだね…」
アニ「自分の腹を満たすために何万という人を死においやったんだ」
ライナー「他にどういう可能性があるだろうか」
アニ「うーん…ある科学者がゾンビ化する薬を作り出して実験をしているうちにその披見体が逃げ出して被害を拡大しちゃったとか?」
ライナー「うーむ、考えられんこともないな」
アニ「でもそうしたら複数の場所で同時期にゾンビ化が起きた理由がわからない…」
ライナー「なるほど」
ハンジ「そろそろ話は終わったかな?」
ライナー「ああ、はい」
ハンジ「やっぱり内地には入れないって言われた?」
ライナー「はい、俺らがゾンビのウイルスをもっているかもしれないと言われて…」
ハンジ「そっか~困ったな~」
コニー「おーい!!ライナー!!」
ライナー「おお!コニー!!」
コニー「ってアニがいる!?」
アニ「どうも」
コニー「ってそれどころじゃねえ!」
コニー「ローゼ内に巨人が現れた!」
アニ・ライナー・ハンジ「!!?」
コニー「それと…なんかすっごい変な巨人も現れた!」
ハンジ「変とはどんな風にへんなんだい!?」
コニー「うお!?誰だ!?」
ハンジ「今はいいから!」
コニー「なんか全身毛に覆われていて……そして巨人を投げていたんだ!」
ライナー「!!」
コニー「こっちに迫ってきている!」
コニー「もしかしたら…内地にも投げ込まれるかもしれねえ」
ライナー「な……」
ハンジ「なんだって!!?」
-
- 51 : 2014/08/22(金) 22:10:15 :
- ハンジ「ちなみに私は調査兵団分隊長のハンジ・ゾエね」
コニー「おお!偉い人だった!」
ライナー「………?」
ライナー「コニーとサシャとクリスタだけか?」
ライナー「ユミルは?確かクリスタと同じ班だったはずじゃ…」
クリスタ「!!!」
クリスタ「うう…うわぁあ!!!」
ライナー「!?」
サシャ「ライナー…ユミルは…」
サシャ「ゾンビに噛まれて、自ら…」
ライナー「そんな…」
クリスタ「ユミル……ユミル…ううう」
クリスタ「ばかやろう…どうして自分の為に生きるとかいっときながら」
クリスタ「結局は私を守って死んでんのよ!」
クリスタ「うわぁぉああああ!!!!」
サシャ「クリスタ……」
憲兵「おい!お前等!!」
ライナー「!!」
ライナー「ど、どうかしましたか?」
憲兵「なんてことをしてくれたんだ…」
ライナー「え?」
憲兵「内地に…ゾンビが現れた!!」
サシャ「えええ!!?」
憲兵「お前等がウイルスを持ち込んだんだろ!?」
ライナー「そんなことしていません!」
ライナー「俺らはさっきまでずっとローゼ内にいました」
憲兵「じゃあこの状況はなんなんだよ!?」
ライナー(本当になんなんだ!?)
ライナー(内地までゾンビ化している!?)
ライナー(じゃあ、これは政府がやったわけではないのか!?)
ライナー(敵は……)
ライナー(敵はいったい何なんだ!!?)
-
- 52 : 2014/08/23(土) 23:19:47 :
- ライナー「範囲はどれくらい拡大しているのですか?」
憲兵「そりゃもうたくさんよ!」
憲兵「広まりまくって手がつけられねえ!」
憲兵「だからもう…どうすりゃいいんだよ!?」
ハンジ「とにかく…まだ全域には広がっていないわけだから今のうちにゾンビを絶とう!」
コニー「…はい!」
憲兵「…………!?」
ハンジ「あれ、どうしたの?」
憲兵「う、」
憲兵「うわぁぉああああ!!!!」
憲兵「巨人が…巨人が現れたぞ!?」
コニー「さっきのやつが内地にいれだしたのか!?」
ハンジ「これはまずいぞ…」
コニー「姿が見えねえのはまだ遠くにいるからか…」
ハンジ「これは速急に手をうたないと…」
ハンジ「とりあえず…みんなは内地のゾンビを倒してくれるかい?」
ライナー「わかりました」
ハンジ「私はとりあえず作戦をたてる」
ハンジ「そのためには調査兵団を集結させる必要があるね」
-
- 53 : 2014/08/23(土) 23:36:39 :
- コニー「おいクリスタ大丈夫か?」
クリスタ「もう嫌だ…」
クリスタ「ふふふ…私の死に方はゾンビか~」
クリスタ「綺麗な死に方を望んでたのに…何よりも汚く死ぬなんて…ほんと最悪」
クリスタ「あははははははは!!!」
サシャ「く、クリスタがおかしくなっちゃいました!」
アニ「もう…私は何と戦えばいいの?」
アニ「故郷は関係ないんじゃなかったの!?」
ライナー「アニ、おちつけ!」
ライナー「とりあえず今は生き残ることだけを考えような!」
アニ「嫌だよもう…生き残ってもどこにも行ける場所はない!」
アニ「お父さんももう…いなくなっちゃったし」
ライナー「う……」
ハンジ(なんてことだ…)
ハンジ(みんなの戦意が無くなりつつある…)
ハンジ(何か…何かこの状況を変えられるチャンスはないのか!?)
ハンジ(このまま人類は滅亡するのか!?)
巨人「ギャァァアアアアア!!!」
ハンジ「!!!」
ハンジ(ローゼ内にまたでかい巨人が現れた…)
ハンジ(15m級か…)
ハンジ(動きが速い)
ハンジ(奇行種だろうか?)
ハンジ(あいつが投げ飛ばされたりでもしたら…)
巨人「ギャァァアアアアア!!!」ボコ
ハンジ「!!?」
ハンジ(今…他の巨人を殴った?)
ハンジ(なんなんだ…何なんだあの巨人は!?)
-
- 54 : 2014/08/23(土) 23:45:45 :
- ハンジ「見たか…?」
コニー「…はい」
ライナー「巨人が…巨人を倒した?」
ハンジ「それにさっきからゾンビを意図的に蹴り上げているようにも見える」
ハンジ「もしかして…知性があるのか?」
ライナー・アニ「!!!」
サシャ「ああ!でも大変です!」
サシャ「あの巨人ゾンビに噛まれそうですよ!?」
ハンジ「まずい…あのサイズがゾンビ化したら…」
サシャ「あれ…?」
サシャ「沢山噛まれてるのにゾンビ化しませんね…」
ライナー「!!」
ハンジ「ゾンビ化しない巨人…?」
コニー「あ!見てください!」
コニー「あの巨人よく見たら人がのっています!」
ハンジ「ほ、ほんとだ!」
ハンジ「ゾンビ化もしなくて人間を襲わない知性がある巨人か…」
ハンジ「あいつが味方につけば…もしかして!」
ハンジ「おーーい!!そこの巨人に乗ってる人ーー!!!」
ハンジ「一回壁の上まできてくれぇええ!!」
ハンジ(聞こえるだろうか?)
ハンジ(こっちを振り向いた!)
ハンジ(巨人をつれてこっちに向かってくる!)
サシャ「!!」
サシャ「みなさん、よく見てください!」
サシャ「あの巨人に乗っている人…」
サシャ「ミカサです!!」
-
- 55 : 2014/08/23(土) 23:57:35 :
- ライナー「なんだと!?」
コニー「ほんとだ!」
コニー「おーいミカサー!!!」
ライナー「ということは…その巨人の正体は」
ミカサ「エレン、一旦人間に戻ろう」
巨人「」コクン
巨人の残骸…うなじから現れた人間をミカサが持ち上げ壁を上ってくる
ライナー「エレン!?」
エレン「はぁ…はぁ…」
ミカサ「おつかれさま」
エレン「ああ…はぁ…はぁ…」
ハンジ「ちょっときみぃぃぃいいい!!!」
エレン「うお!?」
ハンジ「今の、今のどういうことかな!?」
ハンジ「君巨人になっていたよね!?」
ハンジ「何アレ、何回でもなれるの!?どうやってなったの!?」
ライナー「ハンジさん…おちついて下さい」
ミカサ「エレンは大分疲れている」
ミカサ「ので、私が順を追って話します」
ハンジ「ああ、そうだね!」
ミカサ「ちなみにあなたは?」
ハンジ「私は調査兵団分隊長ハンジ・ゾエだよ!」
エレン「え!?調査兵団!?」
ミカサ「………チッ」
ハンジ「なんか好印象を受けていないけど…」
ハンジ「とりあえず話してもらえる?」
ミカサ「はい」
-
- 56 : 2014/08/24(日) 00:08:59 :
- 約一時間前
ミカサ・エレン組
ミカサ(嘘でしょ…!?こんな所でガス切れ!?)
ミカサ(少し…冷静さを欠いていた)
ミカサ(エレンのガスを入れている暇もない…)
ミカサ「!!」
目の前に10m級の巨人が現れる
ミカサ(嘘…)
ミカサ(こんなの立体機動なしで戦える?)
ミカサ(私の人生はここで終わるの?)
私はエレンを見る
ミカサ(いや、終わらせたらだめだ)
ミカサ(戦わ…ないと!)
ブレードを構える
先程の戦いで刃は大分消耗している
ミカサ「エレン…ありがとう」
エレン「…まて」
ミカサ「え?」
エレン「こんなところで…終わらせてたまるか」
エレン「俺は…母さんの仇を打たなきゃだめなんだ」
エレン「そのためにこれまで訓練をしてきたんだ!!」
エレン「それに…ミカサと結婚しないとダメだしな!」
ライナー「おい、今妄想入っただろ」
ミカサ「失敬」
ミカサ「続ける」
エレン「まだ一匹も倒さずに…死んでられるかよ!!」カッ
ミカサ「え……!?」
目の前に…エレンのいた場所に巨人が現れる
その巨人は10m級の巨人をいとも簡単に倒した
ミカサ「エレン…なの?」
巨人「」コクン
ミカサ「エレン…エレン!!!」
ミカサ「壁に、戻りましょう!」
巨人「」コクン
-
- 57 : 2014/08/24(日) 00:21:29 :
- ミカサ「そしてそのまま私とエレンは巨人を倒しながらここまでやってきた」
ミカサ「ちなみに私のガスは途中で補給をしてきた」
ハンジ「なるほど…」
ハンジ「エレンは、腕を噛みきられたんだったよね?」
エレン「その、はずなんですが…」
エレンの腕は両手とも生え揃っていた
ハンジ「確かに、巨人と同じ作りのようだね…」
ハンジ「どうやって巨人になったかは覚えてる?」
エレン「よく分からないですけど…」
エレン「ただ…怪我をして、目的意識をもてばなれると」
エレン「なぜかそう思いました」
ハンジ「なるほどね…」
ハンジ「もう一回くらいできそう?」
エレン「はい、少し休めば…」
ミカサ「エレンにまだ何かをさせるのですか?」
ハンジ「内地をみてごらん」
ミカサ「?」
ミカサ「!!!」
ミカサ「ゾンビ…それに巨人も!!」
ハンジ「そうなんだ」
ハンジ「巨人の方はコニー達の証言で獣のような巨人が投げ入れていることがわかっている」
ハンジ「だから、その獣の巨人を倒す手伝いをエレンに頼みたい」
エレン「!!」
エレン「俺…やります!」
ミカサ「エレン…」
ハンジ「安心して、ミカサ」
ハンジ「リヴァイと…精鋭を呼びだす」
ハンジ「協力して獣の巨人を討つんだ」
ハンジ「エレンだけでは戦わせない」
ミカサ「…わかりました」
ミカサ「私もいってもいいでしょうか?」
ハンジ「…104期に奇跡の逸材が現れたと聞いたけどもしかして君のことなのかい?」
ミカサ「おそらく」
ハンジ「じゃあ、お願いするよ」
ハンジ「とりあえず調査兵を集める」
ハンジ「煙弾をうってみるけど…何人が集まるかはわからない」
ハンジ「リヴァイ…お願いだ、きてくれ」
-
- 58 : 2014/08/24(日) 01:14:25 :
- 30分後
リヴァイ「おい、これはどういう状況だ?メガネ」
ハンジ「よかった!きてくれた!」
ハンジ「とりあえず内地がゾンビ化しているのはよくわからないけど…」
ハンジ「巨人が現れたのは獣の巨人という奇行種が壁内に巨人を投げ入れているからだ」
ハンジ「もしかしたら知性をもっているかもしれない」
リヴァイ「なるほどな」
リヴァイ「そいつを俺がぶっとばせばいいってことか」
ハンジ「ああ、こっちには最強兵器がある」
ハンジ「エレン、こっちにおいで」
エレン「はい!」
リヴァイ「なんだ、この間あった訓練兵か」
ハンジ「この子はね巨人になれるんだ」
リヴァイ「…なんだと?」
ハンジ「さっきまで巨人になって他の巨人やゾンビを倒していたんだ」
ハンジ「しかも、ゾンビに噛まれてもゾンビ化しない」
ハンジ「彼と共に戦えば、勝機は大分あがる!」
リヴァイ「なるほどな、わかった」
ハンジ「とりあえず、討伐メンバーが集まってくれたらいいんだけど…」
リヴァイ「ちっ…もう少しまつか」
エレン「お…そういやアニ!戻ったんだな!」
アニ「どうも…」
エレン「…ベルトルトは?」
アニ「…………」
ミカサ「エレン」
エレン「あ…えと、悪い」
ミカサ「アルミンとマルコは戻ってきた?」
ライナー「いや、まだだ」
ライナー「さっきジャンが様子を見に行ったがまだ帰ってきていない」
エレン「あといないのは…」
エレン(ユミル…)
エレン(クリスタは…いるな)
エレン(でも様子がおかしい)
エレン(もしかしたら、もう…)
コニー「クリスタ…本当に落ち着けって!」
クリスタ「嫌だ…嫌だ…」
コニー「お前だって決心したじゃねえか!ユミルから離れるときによ…」
クリスタ「私がいたからユミルは死んだんだ!」
クリスタ「ユミル1人ならあの状況からどうにかできたはず…」
クリスタ「あの時…私も一緒に死んでいれば…」
サシャ「そんなこといったらダメですよ!」
サシャ「折角…折角ユミルが守ってくれた命なんですから…」
アニ「ねえ、クリスタ」
クリスタ「何?」
アニ「ユミルは…あんたを守れてきっと幸せに逝けたんだと思う」
クリスタ「だから何…?」
アニ「ユミルにとっては自分が生きていることよりあんたが生きていることが幸せなわけ」
クリスタ「そんなのあっちの都合でしょ?」
アニ「まあ、そうだけどね」
アニ「勝手にあっちは綺麗に死んでさ…」
アニ「残された人のことも考えろとは思う」
クリスタ「何がいいたいの?」
アニ「ただね、折角もらった命なんだ」
アニ「それを簡単に投げ出したらダメだと思う」
クリスタ「……」
アニ「ユミルは絶対に悲しむし」
アニ「最後の願いくらい聞いてあげればいいんじゃない?って思った」
アニ「今は生き残りが少しでも多い方がいい状況なんだ」
アニ「あんたの力も必要なんだよ」
ユミル『私がこの秘密を言ったとき、お前は自分の名前を名乗って堂々と生きろ』
ユミル『この先お前は絶対に必要になる!』
クリスタ「そうだ…」
アニ「だからクリスタ…」
クリスタ「違うよ」
クリスタ「私の名前はヒストリア・レイスだよ」
ヒストリア「必要とされるなら…戦わないと!!」
-
- 59 : 2014/08/24(日) 01:35:50 :
- ペトラ「兵長!」
ペトラ「エルドとグンタを連れてきました」
リヴァイ「おう」
ハンジ「人数は多い方がいいけど…」
ハンジ「足場も少ないだろうしこれくらいでいいかな?」
ハンジ「じゃあとりあえず獣の巨人の討伐には
このメンバーがいってね」
・エレン
・ミカサ
・リヴァイ
・ペトラ
・オルオ
・エルド
・グンタ
リヴァイ「お前はこないのか?」
ハンジ「…内地も大変そうなんだ」
ハンジ「リヴァイだけで指揮は十分だよね?」
リヴァイ「ああ」
ライナー「俺たちは…どうしたらいいですか?」
ハンジ「とりあえず巨人はいい…」
ハンジ「ゾンビをできるだけ、倒してくれ」
エレン「………」
ライナー「どうした?まだためらっているのか?」
エレン「いや…うん」
エレン「一杯殺したんだけどな…」
ライナー「ベルトルトがな…ゾンビの状態でほんの少しだけ意識が戻ったんだ」
エレン「え…?」
エレン「それじゃあ…ゾンビも元に戻る可能性があるってことなのか!?」
ライナー「いや、多分あれは特別だと思う」
ライナー「俺がいいたいのはその後だ」
ライナー「少し意識の戻ったベルトルトはずっと『苦しい』『殺してくれ』と言い続けていた」
エレン「!!」
ライナー「おそらく、ゾンビはみんな苦しんでいる」
ライナー「まあ…腐った身体のまま歩いているわけだからな」
ライナー「しかし知能がないため俺らに伝えることはできない」
ライナー「もしかしたら…殺してあげた方がいいんじゃないか?」
エレン「……」
エレン「そうだな」
エレン「よし、もう決心はついた」
リヴァイ「よし、それならいくぞ」
エレン「はい」
ハンジ「えーっと…あとはね」
ハンジ「ヒストリアとサシャにお願いしようかな」
ハンジ「調査兵をできるだけ捜してきてほしい」
ハンジ「そして内地の巨人を討伐するようにいってほしいんだ」
ヒストリア・サシャ「は!!」
ハンジ「君たちはこれから危険な目にあうけど…」
ハンジ「危なくなったら逃げても隠れていてもかまわない」
ハンジ「だけど…このままだったら人類は滅亡する」
ハンジ「戦おう!みんな!」
「「「はい!!!」」」
-
- 60 : 2014/08/24(日) 11:06:28 :
獣の巨人討伐組
リヴァイ「あいつか?」
ペトラ「確かに…異常なやつがいますね」
ペトラ「あ!巨人を投げました!」
エレン「あのやろう…」
リヴァイ「よし、とりあえずエレン」
リヴァイ「巨人化できるか?」
エレン「はい!」
エレンは右手の甲を噛み千切る
リヴァイ「ほう…すごいな」
一瞬の光と共に15m級の巨人が現れる
ミカサ「エレン、聞こえる?」
エレン「」コクン
グンタ「巨人が味方につくのか…」
エルド「兵長!獣の巨人がこちらに気がつきました!」
リヴァイ「あいつは恐らく知性がある」
リヴァイ「どんな行動にでても焦るな」
リヴァイ「いくぞ!」
獣の巨人「あれ~?人間が巨人にのってるね」
獣の巨人「知性があるのかな?」
リヴァイ「!?」
リヴァイ(言葉を…話すだと?)
獣の巨人「うーん…戦士達の1人じゃなさそうだね」
獣の巨人「もしかして僕らが捜してる座標だったりしてね」
リヴァイ(何をいってるんだ?)
オルオ(腕がなげえ…)
オルオ(遠距離攻撃をされたらつらいが…)
ペトラ(そのかわり攻撃の合間に隙ができる!)
エルド(鎧の巨人みたいに身体が堅そうなわけではない)
グンタ(超大型巨人みたいに蒸気をだしているわけでもない)
ミカサ(多方向から攻めれば…)
ミカサ(勝てる!!!)
エレン「ガァァア!」
獣の巨人「おっと…僕の方がでかいけど細かい動きができる分やっかいだね」
リヴァイ「お前等!エレンがせめてる隙にいくぞ!」
「「「はい!!」」」
リヴァイ「エルドとグンタは支援を!」
リヴァイ「ペトラとオルオとミカサはうなじを狙うぞ!」
獣の巨人「あ~ちょこまかとうざいな~」
獣の巨人「目障りだから…巨人と戦ってて」
リヴァイ「!?」
リヴァイ(巨人が…一斉に俺らの元へ!?)
ミカサ「エレンが…危ない!」
リヴァイ「ちっ…」
リヴァイ「お前等!とりあえずエレンを巨人共から守れ!」
「「「は!!」」」
リヴァイ「くそ…明らかに人数不足だったな」
-
- 61 : 2014/08/24(日) 11:25:29 :
- エレン(な…なんなんだよこの状況!?)
エレン(巨人が邪魔で獣の巨人に攻撃できねえ!)
ペトラ(立体機動が使いづらい…)
ペトラ(もっと高い屋根があればいいのに!)
獣の巨人「うーん、その腰につけてるやつ邪魔だね」
獣の巨人「家を潰せば使えなくなっちゃうかな?」
ペトラ「!!!」
ペトラ(今度は一斉に巨人が家を潰し始めた…)
ペトラ(あいつは…やっぱり巨人を操れるんだわ!)
エルド「一応煙弾をうったが…」
エルド「一体何人が支援にきてくれるか」
リヴァイ「お前等、エレンを軸にして立体機動を使うぞ!」
リヴァイ「巨人が家を狙っている今がチャンスだ」
リヴァイ「おいエレン」
リヴァイ「あいつの動きを封じられそうか?」
エレン「……」
ミカサ「エレン、その身体で格闘技はできる?」
エレン「!!」
ミカサ「あなたは…格闘は強い」
ミカサ「アニのお陰とは思いたくないけど、強い」
ミカサ「あなたにならできる、絶対」
エレン「!!!」
エレン(そうだ…俺は教えてもらったじゃないか!)
エレン(自分より…でかい相手を相手にする戦い方を!)
リヴァイ「何かあるのか?」
ミカサ「エレンにならできます」
リヴァイ「よし、わかった」
リヴァイ「お前等!とりあえず狙いは雑魚共だ!」
リヴァイ「俺とミカサで猿の方をやる」
リヴァイ「いいな?」
ミカサ「はい」
猿の巨人「あれ~まだ攻めてくるの?」
猿の巨人「足場もなくなってきてるのによく粘るね」
エルド(くそ…ゾンビ化しているせいで普通の巨人より動きが読めない)
エルド(巨人共がゾンビを食ってくれるお陰でゾンビが周りにいないのは助かるが…)
エルド(長期戦になるとまずい…)
-
- 62 : 2014/08/24(日) 11:58:59 :
- エレン「」スッ
ミカサ(アレは…アニの構え!)
獣の巨人「何?肉弾戦する?」
獣の巨人「そこに乗ってる目つきの悪い2人怖いな~」
獣の巨人「おっと!」
ミカサ(エレンが獣の巨人に殴りかかる)
ミカサ(けどそれはフェイク!殴ると見せかけて後ろに回り込み…)
獣の巨人「!!」
ミカサ(そのまま羽交い締めにして地面に打ち付ける!)
グンタ「すげえ…」
エルド「見てる場合じゃない!戦うぞ!」
リヴァイ「今のうちだ」
リヴァイ「いくぞ!」
ミカサ「はい!」
リヴァイ「エレン!うなじにかみつけ!」
エレン「」コクン
リヴァイ「ミカサ、俺らはあいつがもし復活したときのために腕を削ぎ落とすぞ!」
ミカサ「はい!!」
エレン「ガァア!」
獣の巨人「くそ…」
エレン(堅い…中々かみ砕けない!)
獣の巨人「ウォォオオオオオオ!!!」
リヴァイ「!!」
ミカサ「何…!?」
ペトラ「兵長!!」
ペトラ「巨人が…一斉にエレンの元へ!!」
オルオ「全方向からも新たに巨人がきています!」
リヴァイ「……」
ミカサ「兵長…!逃げましょう!」
ミカサ「このままではエレンが…」
リヴァイ「エレン!!さっさとうなじを噛み砕け!」
ミカサ「!!」
リヴァイ「この獣野郎をぶっ殺せばすべて終わるんだ」
リヴァイ「俺らはエレンがやられないように巨人どもをぶっ殺す!」
リヴァイ「いくぞ!エレンを守れ!!」
「「「はい!!」」」
エレン(速く…速くやらないと!)
獣の巨人「ふふ…どこまで粘れるかな?」
獣の巨人「確かにもうすぐで噛み砕かれそうだけど…」
獣の巨人「それまで君の身体はもつかな?」
ミカサ「エレンに近寄るな!!」
リヴァイ「ちっ……切りがねえ!」
グンタ「くそ……」
ペトラ「グンタ!?大丈夫!?」
オルオ「ペトラ!!上だ!!」
ペトラ「!?」
エレン(みんなが…みんなが俺を守るために戦ってる…)
獣の巨人「お前等が…悪いんだ」
獣の巨人「故郷を…台無しにしやがって!」
エルド「うわぁぁああ!!」
リヴァイ「エルド!!!」
獣の巨人「復讐だ…滅びちまえ、悪魔め」
エレン(くそ…身体の損傷が激しくなってきた…)
エレン(でも…ここでやらなきゃダメなんだ!)
エレン(こいつを倒さない限り、人類の平和は訪れねえんだ!)
エレン「ウォォオオオオオオ!!!」
獣の巨人「う……」
ミカサ「エレンが…獣を倒しました!」
リヴァイ「よし」
リヴァイ「撤退だ!」
リヴァイ「エレン、走れるか!?」
ミカサ「一旦巨人化を解いた方がいいかと!」
リヴァイ「よし、ミカサ!人間になったエレンをつれていけ」
ミカサ「はい!」
リヴァイ「生き残りは…いるか?」
リヴァイ「………」グッ
四人の姿は沢山の巨人に潰され
もう跡形もなかった
リヴァイ「すまない…」
リヴァイ「撤退…だ…」
-
- 63 : 2014/08/24(日) 12:17:04 :
サシャ「見つけた限りの調査兵を連れてきました!」
ナナバ「まったく…内地までやられるとはびっくりしたよ」
ゲルガー「ったくよ!酒も飲めねえよこんな状況じゃよ」
10数人の調査兵達
ヒストリア「こちらも連れてきました!」
エルヴィン「大変な状況になっているようだな」
ハンジ「あ!エルヴィン!」
エルヴィン「リヴァイは?」
ハンジ「さっき内地に巨人を送り込んでいる奇行種を倒しにいったよ」
ハンジ「それが聞いてくれ!訓練兵の1人が巨人化したんだ!」
エルヴィン「何…?」
ハンジ「彼は今リヴァイ達とその巨人を倒しにいっている」
エルヴィン「なるほど…」
サシャ「あ…!ジャン!」
サシャ「戻ってきてたんですね!」
ジャン「おう…」
ヒストリア「アルミンとマルコは?」
ジャン「アルミンは今意識を失っている」
ジャン「何か大事な情報を手に入れたみたいでな」
ジャン「俺らは今アルミンが目をさますのをまっているんだ」
ヒストリア「…マルコは?」
ジャン「……」
ジャンはじっと自分の右腕をみる
ジャン「俺が見つけたときにはすでにゾンビ化していた」
ヒストリア「そんな…」
ジャン「俺が…この手で…」
ヒストリア「………」
ジャン「今ならライナーの気持ちが痛いほど分かる」
ジャン「少し…少し1人にしてくれ」
ヒストリア「うん…」
-
- 64 : 2014/08/24(日) 12:38:17 :
- ジャン「………」
───────────
──────
──
二時間前
ジャン「ライナーとアニ大丈夫かな…」
ジャン「にしても強いな、ライナーは…」
ジャン「アルミンとマルコはどこまでいったんだ?」
俺は壁の上を歩き続ける
ジャン「もしかしてもう内地に降りたのか?」
下を見下ろす
「うわぁぁああ!!」
ジャン「!!」
ジャン(嘘だろ…?)
ジャン「内地にも…ゾンビが!?」
辺りを見回す
ジャン「!!!」
ジャン「アルミン…!」
少し行った壁の先にアルミンが倒れていた
俺はアルミンに駆け寄る
ジャン「おいアルミン!しっかりしろ!」
アルミン「うう…」
ジャン「大丈夫か!?」
アルミン「ジャン…」
アルミン「大事な情報を…手に、いれた」
アルミン「みんなに…はなさ、ないと」
ジャン「わかった!みんなの元に連れて行く!」
ジャン「マルコは!?」
アルミン「マルコは……うぅ…」
そのままアルミンはまた気を失った
ジャン「マルコ…」
ジャン「少し、下の様子を見てくるか」
ジャン「もしかしたらマルコがいるかもしれねえし…」
立体機動を使い、そのまま下に降りる
ジャン(くそ…ゾンビが3体いるな)
ジャン(これからもっと増えるかもしれねえ)
ジャン(さっさとマルコを見つけて…)
ジャン「!!!」
足下に倒れている人影に気づく
ジャン「マルコ…だよな?」
ジャン「おい…動けよ…」
ジャン「生きてるんだろ!?」
俺は必死にマルコの死体を揺さぶる
ジャン「おい!憲兵になるんだろ!?」
ジャン「王の元で使えるんだろ!?」
ジャン「いいから返事しろよぉおお!!」
マルコ「ガァア!」
ジャン「!!?」
とっさの攻撃に俺は為すすべもなく
ジャン「く…そ!!」
右腕を噛まれる…ゾンビ化したマルコに
ジャン「嘘だろ…?どうしてお前が…ゾンビに…」
マルコ「あ……う……」
ベルトルト『くる………し、い』
ベルトルト『こ、ろ……し…て』
ジャン「!!!」
ジャン「そうだ…こいつも…苦しんでいるんじゃ?」
ジャン「マルコ…そうなのか?」
マルコ「あ……あ……」
マルコ『僕はジャンが班長の班に入りたいな』
マルコ『君は強い人じゃないから』
マルコ『弱い人の気持ちをわかっている』
ジャン「マルコ……」
ブレードを握る
ジャン「今……楽にしてやるから」
そのまま、マルコの首に…
──
─────
──────────
-
- 65 : 2014/08/24(日) 12:56:50 :
アルミン「うう……」
サシャ「!!」
サシャ「みなさん!アルミンの目が覚めましたよ!」
ハンジ「おお!やっと起きてくれたか!」
アルミン「えっと…」
ハンジ「君が大事な情報を得たと聞いたよ」
アルミン「ああ…そういえば」
ハンジ「とりあえず…みんな揃ったね」
アルミン「あれ…アニがいる」
アルミン「よかった…無事だったんだ」
アニ「まあね」
エレン「よかった…!アルミン!」
アルミン「エレン…」
ハンジ「うーん…とりあえず君がいない間に起こったことを簡単に話すね」
ハンジ「まず、君たちがいくつかの班に分かれた後にローゼ内に巨人が現れた」
ハンジ「その性でユミルは死亡」
アルミン「え…」
ハンジ「そしてエレン達も巨人に襲われたんだけどエレンは実は巨人化するという能力を持っていたみたいで無事に生還」
アルミン「ええ!?」
ハンジ「ライナー達はゾンビ化したベルトルトと戦い、倒した」
ハンジ「その時明らかになったことはゾンビはみんな苦しんでいるということ」
ハンジ「因みにその後に私がアニをつれて戻ってきた」
アルミン「そんな…」
ハンジ「そして巨人をローゼ内に入れていた犯人が獣のような巨人だとコニーの証言でわかる」
ハンジ「その後に内地にゾンビが現れ、獣の巨人が内地に巨人を投げ出す」
アルミン「……」
ハンジ「エレンやリヴァイと合流した私たちは
獣の巨人と戦うことにした」
ハンジ「内地のゾンビと巨人の始末と同時並行でね」
ハンジ「獣の巨人はなんとか倒せたけど…調査兵団の熟練を数人失ってしまった」
ハンジ「それと同じくらいにジャンが君をつれてきた」
ハンジ「『アルミンが大事な話があるといっていた』といって」
ハンジ「その後エレン達が合流し、ゾンビ討伐をしていたみんなを呼び戻し」
ハンジ「今に至る」
ハンジ「話してくれるかな?」
ハンジ「その、重要なことを」
アルミン「はい」
アルミン「では僕の身に起こったことを順を追って話します」
-
- 66 : 2014/08/24(日) 13:24:19 :
- ──────────
─────
アルミン「説得しないと…!」
マルコ「そうだ、速くしないとね」
アルミン「できるだけ偉い人に会えたらいいんだけどね…」
マルコ「!!」
マルコ「あの人は…中央第1憲兵の人だ!」
アルミン「え!?本当に!?」
マルコ「制服と…あと顔をみたことがある」
アルミン(流石憲兵おたく…)
アルミン「とりあえずあの人に話してみようか」
僕たちは下に降りた
アルミン「すみません!」
サネス「ああ?」
アルミン「話を聞いてもらってもいいでしょうか?」
サネス「なんだてめえらは、ローゼからきたか?」
アルミン「はい」
サネス「だったら内地にくるんじゃねーよ」
サネス「誰かに言われなかったか?」
アルミン「話だけでも聞いてください」
サネス「はあ?何で俺が」
サネス「それよりもこれ以上ここにいるもんならお前等を殺すぞ?」
アルミン「待ってください」
アルミン(だめだ…なんの成果もないまま戻れるか!)
アルミン「僕らはローゼ内のゾンビを倒すことができます」
サネス「へえ~」
アルミン「なので…物資の供給をしてください」
アルミン「とにかく今は壁の上で寝ることにします」
アルミン「ただ…ただ食糧とブレードとガスの供給をお願いします!」
マルコ「いつ内地にもゾンビが現れるかわかりません」
マルコ「内地にゾンビが現れた際には僕たちが討伐のお手伝いをするので…!」
マルコ「どうか、お願いします!」
サネス「…………」
サネス「ぷ……」
サネス「あっはははははは!!!」
マルコ「!?」
サネス「内地に…ゾンビ?ははは!」
サネス「そんなことあるわけねえだろ!」
アルミン「な、なぜそうと言い切れるのですか!?」
サネス「まあ…お前等が連れてきたらありえるかもしれん」
サネス「でもお前等を降ろさなければいい話だしな」
サネス「流石のゾンビもあの高さから落ちれば死ぬだろうし」
サネス「でもなあ…内地にゾンビが現れるわけがないんだよ!」
サネス「だってよ…」
サネス「王政がローゼ内をゾンビで一杯にしたんだからな」
マルコ・アルミン「!!?」
-
- 67 : 2014/08/24(日) 13:53:31 :
- ハンジ「王政が…?」
ライナー「やはりか…」
ライナー「でも、それならどうして内地にゾンビが…」
アルミン「まあ、話を続けるね」
───────────────────
マルコ「王政が…?」
サネス「まあな」
サネス「最初は巨人に勝てるような兵器の実験として一部の地域を実験台にしていたが」
サネス「それがうまくいったからよ…俺らの”敵”を倒してやったんだ」
アルミン「敵……?」
サネス「その敵がいなくなった今次の敵は人類同士になるだろう」
サネス「まあそれがうまくいったからな」
サネス「今度は食料確保のために人口を減らそうってことになったんだよな~」
アルミン「………」
アルミン「開拓地にゾンビがいなかったのはそのためなのですか?」
サネス「まあ、そうだな」
サネス「そしてその後はローゼ内に向かって”兵器”を使い、ゾンビは一掃の予定だ」
マルコ「内地の人はこのことをしっているのですか?」
サネス「当たり前だろ?」
サネス「この作戦に3分の2以上が賛成したんだぜ!?」
マルコ「…………」
アルミン「僕らに…そんなことを話してもいいのですか!?」
アルミン「僕らは今武器をもっている…」
アルミン「怒りにまかせて…あなたを殺すこともできるんだ!」
サネス「おお、怖いね~」
サネス「訓練兵ごときがねぇ~」
サネス「これは宣戦布告ってことでいいか?」
アルミン「?」
サネス「生き残りどもがよ…目障りなんだよな」
サネス「勝手に朽ち果ててくれることを祈ってるけどよ」
サネス「お前等を殺す口実がほしいんだよ」
アルミン「そんなの…なんでも捏造できるだろ!?」
アルミン「こいつらは全員ウイルスを持っているから殺さないといけないとでもいえば!」
サネス「いや、武力でお前等を始末するわけじゃない」
サネス「”法”で始末するんだよ!」
サネス「これで王政の権威もみせられる」
サネス「そして壁内のやつらの新たな”敵”を明らかにする」
サネス「いい方法だと思わねえか?」
アルミン「く……そ……」
サネス「ほらよ…攻撃してみろよ!」
アルミン「………」
アルミン「伝えないと…このことを」
サネス「ああ伝えろ!」
サネス「完全に俺らと敵対しやがれ」
サネス「こっちの方が対人間の武力も人数も上だがな!」
サネス「じゃあさっさとお仲間に伝えにいきな!」
アルミン「…一旦上にいこうか」
マルコ「ああ」
-
- 68 : 2014/08/24(日) 14:10:06 :
アルミン「どうするべきなんだろ」
アルミン「内地と敵対するって…」
マルコ「どうやったら勝てるのだろうか」
アルミン「え?」
アルミン「やっぱり戦うしかないのかな?」
マルコ「兵長がやったみたいにゾンビを内地に送り込む?」
マルコ「いや、あんな技兵長かミカサくらいにしかできないよ」
マルコ「必ずどこかで噛まれてしまう」
マルコ「できるだけゾンビを掴む時間を短くするために上から投げ入れる?」
マルコ「いや、さっきの人がゾンビが潰れるといっていた」
マルコ「確かに兵長が投げたときは潰れてなかったけどやっぱあの人は天才なんだな」
アルミン「マルコ……?」
アルミン「ねえ…戦う以外のことも考えようよ!」
マルコ「ゾンビを使わないって手では内地全体から勝つことはできない」
マルコ「僕らの味方は調査兵団だけだ」
マルコ「兵長とミカサにゾンビを常に投げ入れてもらう?」
マルコ「でもそんなこと」
マルコ「警戒されてからでは無意味」
マルコ「兵長とミカサを集中的に狙われてしまう」
アルミン「マルコ…一旦おちつこう?」
マルコ「じゃあ、どうすればいい?」
マルコ「そうだ…」
マルコ「今なら警戒も薄い」
マルコ「何も…何もゾンビ化を恐れることないじゃないか!」
アルミン「マルコ!!!」
アルミン「本当に…どうしちゃったの?」
マルコ「俺は…失望したんだ」
アルミン「!!」
マルコ「ずっと憧れていたんだ…王を!」
マルコ「憲兵を…!!」
マルコ「なのに、これはなんなんだ!?」
マルコ「あいつらのせいで一体何人死んだと思ってるんだ!?」
マルコ「…あいつらも、まさかこんなに速く行動してくるとは思わないだろう」
アルミン「マルコ、みんなの元に戻ろう!?」
アルミン「絶対に…戦わなくてすむ方法があるはずだ!」
アルミン「人類同士で殺し合いなんかしたくない!」
マルコ「もう…遅いよ!」
マルコ「ほら…調度あそこで今集まりがあるね」
マルコ「どこか偉い人の誕生パーティーでもしてるのだろうか?」
アルミン「マル……!?」ゴスッ
マルコ「ごめんねアルミン、少し眠っていてね」
アルミン「う……」
マルコ「必ず、勝ってよ」
アルミン「マル……」
アルミン「コ………」
-
- 69 : 2014/08/24(日) 14:23:36 :
- ─────────────
アルミン「そして、どんどん消えていく意識の中で最後にみたもの」
アルミン「それは、一旦ローゼ内に降りて2体のゾンビを噛まれながらも連れて」
アルミン「そのまま人混みに飛び込んでいったマルコでした…」
アルミン「僕が見たもの、聞いたものは以上です」
ハンジ「………」
ハンジ「なんって……ことだ」
ジャン「マルコ…」
ジャン「マルコが、内地に…」
リヴァイ「ちっ………俺らは王政に殺されようとしてたってことかよ」
ハンジ「内地の人…にもね」
サシャ「で…では!私たちこれから命を狙われるんですか!?」
コニー「ま、まじかよ!?」
アルミン「いや、その可能性は薄い」
アルミン「内地も今はそれどころじゃ無いはずだ」
アルミン「予想外の大人数のゾンビ化」
アルミン「予想外の巨人の進入」
アルミン「生き残りも…恐らく、もう僕らと同じくらいの人数だろう」
サシャ「………」
サシャ「これから…」
サシャ「これからどうなるのですか!?」
サシャ「このまま…私たちはゾンビから逃げ続けて」
サシャ「いつ尽きるかわからない少ない食料の中で生きていくのですか!?」
サシャ「何を恨んで…どう行動したらいいかわからない…」
エルヴィン「まだ、希望はあるかもしれない」
サシャ「え…?」
エルヴィン「こっちにはゾンビの攻撃がきかないエレンがいる」
エルヴィン「それに、まだ使っていない手札があるんだ」
エルヴィン「おいナイル!こっちだ!」
ナイル「ああ!」
ライナー「彼は…」
ジャン「憲兵団の…」
-
- 70 : 2014/08/24(日) 15:27:45 :
ナイル「すまないな…おまえ達」
エルヴィン「ナイルはその3分の1の反対派だった」
ナイル「俺1人の力じゃどうすることもできなかったんだ…」
エルヴィン「それでナイル、中央のやつらと接触はできたか?」
ナイル「ああ」
ナイル「あいつら自業自得のくせによ…」
ナイル「手を組みたいと言ってきた」
エレン「な……!」
ナイル「納得できないのはよくわかる」
ナイル「しかし…このままでは人類は全滅するだろう」
エルヴィン「中央のやつらは今どこにいる?」
ナイル「壁の上にいる」
ナイル「一応今はそこが一番安全だからな」
ハンジ「一体どうやって勝利するのですか?」
ナイル「城にはここには無いような武器がたくさんある」
ナイル「それの使用許可がおりた」
アルミン「ここには無いような武器…?」
ナイル「ああ」
ナイル「反逆を押さえるために今まで開発されても表にでてこなかった銃がな」
エレン「??」
エレン「銃がそんなにすごいんですか?」
ナイル「お前等の常識を覆すようなものだ」
ナイル「一発一発火薬をつめる必要がない」
ナイル「一度引き金を引けば数10発弾がでるものもある」
コニー「すげえ…!」
ハンジ「なるほど…それなら遠距離から狙えるね」
ナイル「あとこっちには対人立体機動というものがある」
ナイル「使えるやつは大分ゾンビ化しちまったが…」
ナイル「それとこのままゾンビと共存しているようでは伝染病が流行るかもしれない」
ナイル「そこで、王政には”兵器”がある」
ナイル「ローゼ内のゾンビを一掃する、な…」
アルミン「そういや…中央第一憲兵の人もいっていた…」
-
- 71 : 2014/08/24(日) 15:43:10 :
- ナイル「でも銃だけで勝てるのか…?」
ナイル「巨人も山ほどいるのによ…」
エルヴィン「そこは問題ない」
ナイル「…は?」
エルヴィン「こっちにはな…巨人化できる少年がいるのだ」
ナイル「は!?」
エルヴィン「しかも彼は噛みつかれてもゾンビ化しない」
エルヴィン「まあ…巨人化した時だけに限るとは思うが」
エルヴィン「彼に、できるだけ多くのゾンビを倒してもらう」
ナイル「……そりゃ」
ナイル「できたら、すごいな…」
エルヴィン「彼1人では時間がかかるとは思うが…」
エルヴィン「調査兵団が巨人の討伐をする」
エルヴィン「憲兵と訓練兵とエレンにはゾンビの討伐をしてもらう」
エルヴィン「これが今、一番いい考えだろう」
ナイル「なるほどな…」
ナイル「しかしな、問題はまだあるんだ」
エルヴィン「なんだ?」
ナイル「その、兵器と銃は城の地下にある…」
コニー「え!!?」
コニー「持ち出してこなかったのかよ!?」
エルヴィン「それを我々に頼みたいと…」
エルヴィン「中央のやつらはそういっているのだな?」
ナイル「…情けねぇ話だよな」
エルヴィン「ここから…少し遠いか」
ナイル「行ってくれるか?」
ナイル「もちろん俺も付き添う」
エルヴィン「…………」
エルヴィン(さて、どうするか)
エルヴィン(武器調達に人数を使いすぎると人の臭いにつられてゾンビと巨人が集まってくる…)
エルヴィン(しかし少人数でいくとなると武器をすべて運べないだろう)
エルヴィン(巨人化したエレンに運んでもらうか?)
エルヴィン(いや、しかしエレンには討伐の方に回ってもらいたい…)
コニー「団長…悩んでるな」
コニー「俺もう何がなんだかわからねえよ…」
ライナー「………」
ライナー「今、だよな」
コニー「は…?」
アニ「そうだね…」
ライナー「エルヴィン団長」
エルヴィン「どうした?」
ライナー「大事な、お話があります」
エルヴィン「?」
ライナー「俺と、アニは」
ライナー「巨人です」
エルヴィン「!!?」
ライナー「エレンとは違い、人類の敵でした」
エレン「は…?お前等何いってんだよ!?」
ライナー「俺は鎧の巨人、こいつは…まあ知らないと思います」
エルヴィン「それを…今いってどうするんだい?」
ライナー「俺らは…」
ライナー「人類の味方につきます」
-
- 72 : 2014/08/24(日) 15:57:37 :
- ────────────
アルミンが目を覚ます少し前
アニ「ねえ、ライナー」
ライナー「なんだ?」
アニ「私たち、これからどうすればいいと思う?」
ライナー「………」
アニ「故郷はもうなくなっちゃったも同然だし」
アニ「人類は滅亡間近」
アニ「獣の巨人が攻めてきたけど…」
アニ「私たちもあいつみたいに、任務を完遂すればいいのかな?」
アニ「それとも、このままみんなと一緒に人類のために戦えばいいのかな?」
アニ「もう…どうすればいいか…」
ライナー「俺は…」
ライナー「あいつらと、戦いたい」
ライナー「いや、もうこれはきっと罪滅ぼしなんだ」
ライナー「罪を、償いたい」
アニ「そうだね…一杯殺しちゃったしね…」
アニ「ベルトルトから折角もらった命」
アニ「あいつらを助けるために使ったら怒るかな…?」
ライナー「………」
ライナー「怒らないさ」
アニ「…きっとあいつも今ここにいたらそう言うだろうしね」
アニ「じゃあ、みんなに私たちが巨人ってことをばらそうか」
ライナー「ああ、どれだけ恨まれるかはわからないけどな」
アニ「そんなの、もう」
アニ「覚悟の上だからね」
─────────────────────
-
- 73 : 2014/08/24(日) 16:18:03 :
- エレン「お、お前等…」
エレン「頭おかしくなったわけじゃないよな?」
ライナー「ああ」
エレン「ふざけんなよ!!」
ハンジ「エレン、とりあえず落ち着こうか!」
ハンジ「話を進めて!」
エルヴィン「どうしてこちら側につこうと?」
ライナー「ただの…罪滅ぼしです」
ライナー「おそらく、知性巨人はゾンビ化しない」
エルヴィン「なぜそういえる?」
ライナー「巨人のうなじ部分には人間がいます」
ライナー「それは知性をもっていようが奇行種だろうが必ずいます」
ハンジ「えええ!!?」
エルヴィン「ほう……」
リヴァイ「どうした?ニヤニヤして気持ちわりぃ」
エレン「な……」
エレン「巨人も、元は人間だっていうのかよ!?」
ライナー「とりあえず、話を続けます」
ライナー「知性巨人は知性のある本体の部分と巨人体の部分が分かれています」
ライナー「しかし、無知性の巨人は本体と巨人体の部分が融合して区別がなくなっている」
ハンジ「なるほど…」
ハンジ「無知性のやつは身体を噛まれたら脳の方へ影響がでちゃうけど…」
ハンジ「知性のあるやつは巨人の身体を噛まれても本体とは直接的に血液とかが繋がっているわけではないから」
ハンジ「脳の方へ影響がでないのか!」
ライナー「はい、おそらく」
ライナー「獣の巨人もゾンビに恐れることなく巨人体の状態でここまできた」
ライナー「なので、知性のあるやつにはゾンビ化が効かないと」
ライナー(そうなると…ベルトルトも巨人化すればあるいは…)
ライナー(いや、今はよそう)
ヒストリア(ユミルも…もっと速く巨人化していれば…)
ヒストリア(ううん、今更言っても仕方ないね)
ライナー「俺が内地のゾンビをできるだけ蹴散らします」
ライナー「自分の命が…尽きるまで…」
アニ「私は自分の元に巨人を引き寄せる力を持っています」
アニ「それを使えば、兵器を取りに行く間、巨人の心配はなくなります」
エルヴィン「すごい能力だな…」
エルヴィン「そういえば超大型巨人はいないのか?」
ライナー「…もう、死にました」
コニー「もしかして…ベルトルトか?」
ライナー「ああ…」
エルヴィン「………」
エルヴィン「では、作戦をいう!」
エルヴィン「まず、ライナーは巨人化し、内地のゾンビをできる限り倒すこと」
エルヴィン「そしてアニは巨人を引きつけ武器調達組に巨人が行かないようにすること」
エルヴィン「その間調査兵団はアニの周りに集まった巨人の討伐をする!」
エルヴィン「そして武器調達組には訓練兵のみんなにいってもらうことにする」
アルミン「え…!?僕たちですか!?」
エルヴィン「ああ、エレンをつれてな」
エルヴィン「エレンには武器を運ぶ役をしてもらう」
エルヴィン「エレンを目的地まで守ってくれ」
ミカサ「はい…!」
-
- 74 : 2014/08/24(日) 16:28:05 :
ライナー「みんな、今まで本当にすまなかった」
コニー「まだ…信じられねえよ…」
ライナー「許してくれとはいわん」
ライナー「ただ…」
ライナー「お前等に会えてよかった」ガリッ
鎧の巨人と見たことのない女型の巨人が現れる
エレン「!!」
五年前の恐怖が蘇る
エレン「何なんだよ…いい逃げしやがって…」
エレン「あいつら…戻ってきたら沢山問い詰めてやるからな…」
エレン「一杯恨みを晴らさせてやる!!」
女型「ァァアアアアアア!!!」
女型が叫ぶと同時に内地中の巨人がそこへ向かう
エルヴィン「よし、いくぞ!!!」
「「「は!!!」」」
鎧「」フリフリ
アルミン「手招いている…」
ジャン「へっ…どうやら城まではあそこに乗って移動しろってことか」
サシャ「ひゃ~巨人にのるんですね」
コニー「うお~ちょっとわくわくするぜ!」
エレン「あいつ…いきなり裏切ったりしねーよな?」
ミカサ「その時は私が…削ぐ!」
ナイル「よし、お前等いくぞ」
「「「はい!!」」」
-
- 75 : 2014/08/24(日) 18:02:48 :
アルミン(アレから僕たちはなんとか城にまでつくことができた)
鎧「」フリフリ
アルミン(ライナーは手を振って、そのままゾンビ討伐に移ったようだ)
ナイル「よし、ここからは巨人の手は借りられない」
ナイル「ゾンビが現れたらブレードで斬ることになる」
ナイル「……本当に、すまない」
コニー「全然きにしてないっすよ!」
コニー「ナイルさんいい人だし…」
ジャン「………」
エレン「おい、ジャンどうしたんだ?」
エレン「ずっと右腕みてるけどよ?」
ジャン「!!!」
ジャン「な、なんでもねーよ」
ジャン「さっさといこうぜ」
ナイル「武器庫の地下へのルートは一つしかない」
ナイル「そこにいくまでは広いからゾンビがきても対処できると思うが…」
ナイル「地下に入ってからは一本道だ」
ナイル「十分に気をつけろ」
ナイル「それと…武器庫にあるものほど立派なモノではないが」
ナイル「銃が5丁ある」
ナイル「狭い空間だから銃の方がいいだろう」
ナイル「ただ、弾に上限はあるからな」
ナイル「ミカサはブレードの方がいいだろうな…」
ナイル「じゃあ俺と、アルミン、ジャン、クリスタ、サシャがもつことにしよう」
ナイル「コニーはエレンの近くで常にブレードを持ち、奇襲に待機していろ」
コニー「はい!」
ナイル「ミカサは強いらしいからな…後ろを守っていてくれ」
ミカサ「はい」
ミカサ「エレンのところにまでいかせません」
ナイル「俺が先導する」
ナイル「必ず…任務を遂行するからな」
「「「はい!!!」」」
-
- 76 : 2014/08/24(日) 18:21:14 :
- ゾンビ「ァァア!」
ナイル「ふっ」バン
ゾンビ「ギャァア!!」
コニー「すげえな…銃」
コニー「俺も使ってみたかったぜ」
サシャ「コニーには狙いを定められませんよ!」バン
ゾンビ「ギャァア!」
サシャ「へへん♪」
ナイル「上手だな…」
ナイル「さて…この扉の先の先の部屋に地下へと通じる扉がある」ガチャ
ゾンビ「ァァアアアアアア!!!」
ナイル「!!」
ミカサ「削ぐ!!」シュ
ゾンビ「ギャァア!」
ナイル「ああ…助かった、ミカサ」
ミカサ「いえ」
ナイル「このようにこいつらはいつ、どこで現れるかわからん…」
ナイル「特に扉は危険だな…」
サシャ「!!!」
ジャン「どうした?」
サシャ「い…今…」
サシャ「足音が聞こえませんでしたか!?」
ジャン「いや…特に」
サシャ「よく聞いてください!」
ジャン「?」
ドドドド
サシャ「ほら…!」
ドドドドドドドドドドド
ナイル「まずいな…」
ナイル「走れ!!次の部屋まで!」
コニー「嘘だろ…?」
サシャ「う、馬です!!」
サシャ「ゾンビ化した馬が…大量に!!」
馬「ヒヒィィイン!」
ナイル「くそ…!!」
扉を塞ぐが今にも開きそうである
ナイル「………」
ナイル「俺はできる限り扉を押さえる!」
ナイル「いけ!!お前等!!」
アルミン「え…でも……」
ナイル「大丈夫!地下は一本道だからたどり着ける!」
ナイル「どうか…どうかたどり着いてくれ!!」
アルミン「………!」
アルミン「わ、わかりました!!」
訓練兵たちは地下へ続く扉へと走っていった
ナイル「よし…」
ナイル「とりあえず…ソファーで押さえてみるか?」
ナイル「はは…こんなことしたところで気休めにもならないけどな」
ナイル(馬が何体も扉に体当たりしているようだ)
ナイル(振動が伝わってくる)
ナイル「ここまでか…俺の人生は」
ナイル「マリー…守ってやれなくてすまなかった」
扉が開く
馬「ヒヒィィイン!」
ナイル(とりあえず、こいつらの脛だけでも削いでやる…)
ブレードをかまえる
ナイル「お前とすごせて…」
ナイル「幸せだった…」
-
- 77 : 2014/08/24(日) 18:35:25 :
コニー「くそ…ナイルさん…いい人だったのに!」
アルミン「強かったね…あの人は」
アルミン(僕らは地下へと続く階段を今降りている)
エレン「どこまで続くんだろうな…」
ミカサ「エレン、油断したらだめ」
エレン「な…してねえよ!」
アルミン「どうする…?ミカサが前にいた方がいいかな?」
ミカサ「ええ」
アルミン「まったく…女の子に一番前いかすとかどうかしてるよね…ヘヘ」
アルミン「ミカサが前にいくなら後ろはどうしようか…」
アルミン「いつ、扉を破ってくるかわからないしね…」
ジャン「俺がいこう」
アルミン「ありがとう……って…」
アルミン「え!?」
ジャン「ミカサとエレンを抜いたらこの中で一番戦えるのは俺だろ」
ジャン「だから…俺がいく」
エレン「おい…お前本当にジャンか?」
エレン「俺の知ってるジャンは…危険に真っ先に飛び込もうとしねえやつだぜ?」
ジャン「うるせえよ…」
ジャン「俺には一番これが最善にみえた…それだけだ」
エレン「ジャン…」
ジャン「とりあえず進むぞ!」
ジャン「サシャ、てめえしっかりミカサの援護しろよな!?」
サシャ「わ、わかってますよ!」
アルミン「クリスタ…じゃなくてヒストリアか」
アルミン「ヒストリアは灯りと…あとジャンの援護をよろしく」
ヒストリア「わかった」
アルミン(そして僕らは長い階段を下り終わり)
アルミン(まっすぐな道にたどりついた)
-
- 78 : 2014/08/24(日) 18:55:22 :
サシャ「…………?」
ヒストリア「今度はどうしたの?」
サシャ「いえ…気のせいでしょう」
アルミン「いや、そうもいってられないと思う」
アルミン「どうしたの?」
サシャ「いえ…何かはいずる音が聞こえたような気がしたので」
ジャン「這いずる…ねえ」
コニー「扉が何個もあるな」
アルミン「うん、すべてに鍵がかかってる」カチャ
アルミン「厳重に保管されているんだね…」
アルミン「兵器とは一体どんなものなのかな?」
アルミン「僕らの身体に影響がないものならいいんだけど」
ヒストリア「ねえ、これがすべて終わったらどうなるのかな?」
エレン「そりゃ…必死に生きて行くに決まってるだろ」
アルミン「にしても生き残りが少なすぎるね…」
アルミン「これはこの中から結婚する人が続出するわけだね」クス
コニー「おーそれおもしろいな」
コニー「俺ハンジさんとだけは結婚したくねー」
ジャン「ははっ、言えてるな」
ヒストリア「リヴァイ兵長も誰かとくっつくのかな?」
エレン「うわ~想像できねー!」
コニー(裏声)「これはただの人類の人口を増やすための行為だ」
コニー(裏声)「愛とかはねーんだからな」
コニー「とかいって子供つくりそうだよなw」
ジャン「ははっ!お前そっくり!」
ヒストリア「ちょ、ちょっと子作りとかそういう話今はやめてよ//」
ミカサ「子づくり…興味深い話」
ミカサ「ぜひ、私に子づくりの方法を教えてもらいたい」
ジャン「ブフォ!!」
ヒストリア「ひゃ、ひゃあ//」
アルミン「そ、それはまた今度ね!!//」
ミカサ「?」
サシャ「ふふ」
サシャ「なんだか…楽しいですね」
サシャ「少し前まで…これが日常だったんですね…」
「「「………………」」」
サシャ「あ、すみません!空気悪くしちゃいました!」
アルミン「ううん…」
アルミン「人数は…減っちゃったけど」
アルミン「また、取り戻そう」
ミカサ「ええ」
エレン「もちろんだ」
サシャ「はい!」
コニー「おう!」
ヒストリア「うん…!」
ジャン「ああ」
ガタガタガタ……
サシャ「!!!」
サシャ「う……上です!みなさん!!」
-
- 79 : 2014/08/24(日) 19:08:04 :
ゾンビ「ァアァア!!」
サシャ「ほ!」バン
ゾンビ「ギャァア!」
アルミン「そんな…空気路を這いずってきたのか!?」
サシャ「き…切りがありません!」
コニー「何体でてくるんだ!?」
サシャ「あ…銃弾が…もう!」
アルミン「ま…まずい!」
アルミン「みんなは次の扉まで走ってくれ!」
アルミン「僕が…僕がくいとめる!」
エレン「はあ!?アルミン何いってんだ!?」
エレン「お前を置いてけるわけねえだろ!?」
アルミン「全滅するよりましだろ!?」
アルミン「弱い僕が残る!」
ジャン「…………」
ヒストリア「アルミン!弱いという理由なら私が一番理にかなってる!」
ヒストリア「アルミンの知能は必要よ!私が残るわ!」
サシャ「ひ、ヒストリア!ユミルのこと忘れたのですか!?」
ヒストリア「これは死に急いで言っているわけじゃないわ!」
ヒストリア「これが今一番的確な判断ですもの!」
ジャン「………」
ジャン「…今、一番的確な判断…」
エレン「おい、ジャンどうした!?」
ジャン「今……何をすべきか……」
ジャン「俺が……俺が残る!」
エレン「は、はあ!?」
-
- 80 : 2014/08/24(日) 19:17:51 :
- ジャン「みんな、聞いてくれ」
ジャン「俺は…マルコに右腕を噛まれたんだ」
「「「!!?」」」
ジャン「いつ…ゾンビ化するかビクビクしてたんだけどよ…」
ジャン「なんでこんなに遅く発祥するのかもわからねえけどよ…」
ジャン「自分でも、分かるんだよ」
ジャン「そろそろ限界だってな」
コニー「ジャン…お前…」
ジャン「俺はどうせもうすぐゾンビになる!」
ジャン「だから…だから俺が残る!」
ジャン「お前等さっさといきやがれ!」
アルミン「ジャン……」
アルミン「…ありがとう」
ジャン「よし、わかってくれたみたいだな」
サシャ「そ…そんな…」
ジャン「ほら…もう、ヒストリアもアルミンも銃弾が尽きただろ?」
ジャン「ここからは増える一方だ」
ジャン「走れ!!お前等!!」
エレン「わ、わかった!」
エレン「ジャン…その、お前とは一杯衝突したけどよ…」
エレン「結構…悪くなかったぜ!」
ジャン「おう」
ミカサ「…ジャン」
ミカサ「ありがとう」
ジャン「お、おう//」
ヒストリア「し、死んじゃだめだからね!」
コニー「無理そうだったら走ってこいよ!」
サシャ「ま、待ってます!」
ジャン「はあ……」
ジャン「内地は……安全、か」
ジャン「死に方は寿命がよかったぜ」
ジャン「綺麗な妻に看どられながらよ…」
ゾンビ「ガァアア!!」
ジャン「へ…!もう噛まれても怖くねえよ!」
ジャン「俺がゾンビになるまで…ずっと俺に噛みついていやがれ!」
-
- 81 : 2014/08/24(日) 20:27:01 :
コニー「はぁ…はぁ…」
ミカサ「!!」
ミカサ「何か、普通ではない扉」
アルミン「ほんとだ…しっかとした作りだ!」
アルミン「ここにあるのかもしれない」カチャ
鍵をあけ、扉を開く
サシャ「わあ…」
コニー「すげえ…」
アルミン「すごい…なんていばいい?」
サシャ「すごく…太い銃ですね」
ヒストリア「これが一度引いたら…何10発も打てる銃…」
ミカサ「?」
ミカサ「兵器はどこにあるの?」
エレン「もしかして…」
エレン「この、火薬」
エレン「ってわけじゃないだろうな?」
大量の袋に入った火薬がつんである
アルミン「確かにこれを使えばある程度は…」
アルミン「でも、こんな大量に使えば環境への影響がひどいんじゃないか?」
アルミン「もしかして…何か反応をおこして爆発を起こす気だろうか?」
コニー「くそ…みたらわかるもんにしとけよ」
サシャ「とりあえず…もう少し捜してみましょうか」
エレン(大丈夫なのか…?この調子で)
エレン(ローゼ内のゾンビを一掃するのは大分きついぞ?)
エレン(何か…何かないか?)
エレン「ん?なんだこの櫛」
この兵器ばかりの部屋には似合わないようなかわいらしい櫛
俺はそっとそれを持ち上げる
エレン「!!!!!」
ミカサ「エレン!!?」
エレンが頭を押さえてうずくまる
エレン「う……」
エレン(何か…何かが流れ込んでくる!?)
グリシャ『エレン…今からお前に記憶障害がおきる』
グリシャ『使い方は彼らが教えてくれるさ』
エレン(父さん!?)
エレン(彼らって…誰だ!?)
黒髪の女『エレン』
エレン(!!?)
エレン(誰だ!!?)
黒髪の女『最終兵器の使い方を、教えてあげる』
エレン(は!?)
黒髪の女『彼らの言っていた兵器とは違う』
黒髪の女『本当の、兵器』
黒髪の女『壁の中の巨人を操る方法を…』
-
- 82 : 2014/08/24(日) 20:34:53 :
エレン「」
ミカサ「エレン…大丈夫!?」
アルミン「目がすっかり虚ろだ…」
エレン「!!」
コニー「うお!?」
エレン「そうだ…」
エレン「俺には…この力を」
エレン「使いこなせる資格がある!!」
エレン「お前等、必要な銃を全部一カ所にまとめろ!」
アルミン「ええ!?兵器はいいの!?」
エレン「ああ、もっといい兵器がわかった」
エレン「とりあえずさっさと集めてさっさと巨人化してすべて終わらせるぞ!」
コニー「わかった!!」
コニー「あるだけ集めるぞ!」
サシャ「よし、集まりました!」
エレン「よし、俺は今から巨人化する」
エレン「落ちてくる瓦礫に気をつけてくれ」
アルミン「わかった」
エレン(手の甲を噛む)ガリッ
エレン(これも…あの人が教えてくれたんだ!)
アルミン(僕らは無事、がれきをよけ)
アルミン(エレンの手に武器を詰み)
アルミン(そのままみんなのいる元へ戻った)
-
- 83 : 2014/08/24(日) 21:15:59 :
リヴァイ(大分…倒したな)
リヴァイ(女型も今は戦う方に集中している)
ナナバ「まったく…頭が痛くなる量だよ」
ナナバ(ゾンビの方は…)
ナナバ(鎧と中央の対人立体機動のおかげで大分片づいているようだ)
ケニー「バキューン!!」
ケニー「ジャキーン!!」
ケニー「はははははっ!」
リヴァイ「ちっ……生きてたかと思えばうぜえやつだな」
ケニー「そりゃあ合法的に首を切り放題だからな!」
ハンジ「!!」
ハンジ「みんな…!エレン達が帰ってきた!」
ニファ「よかった!!」
ハンジ「おーい!こっちだ!!」
ハンジ「おお、沢山武器をもってきたね!」
ハンジ「とりあえずここに置いていて」
エルヴィン「よく戻ってきてくれた」
エルヴィン「……ナイルと、ジャンは?」
アルミン「………」
アルミン「2人とも…立派な最期を迎えました」
エルヴィン「……そうか」
中央A「おい、火薬の山はどうした!?」
中央A「あれがないと爆発させられねーぞ!」
エレン「大丈夫です」
エレン「もっと確かな方法があります」
エレン「ローゼ内にいる巨人を使います」
「「「!!!」」」
???「君は、どこでそのことを聞いた?」
エレン「…信じて貰えるようなことではありません」
エレン「ただ、俺にはアレを操ることができます!」
ヒストリア「あ……あ……」ガクガク
サシャ「ど、どうしましたか!?」
???「!!」
???「ヒストリア!?」
ヒストリア「お…」
ヒストリア「お父様…」
-
- 84 : 2014/08/24(日) 21:34:03 :
- ロッド「ヒストリア…生きて、いたんだな…」
ヒストリア「………」
ロッド「今まで…すまなかった」
中央B「レイス郷、今は後回しに」
ロッド「…そうだな」
ロッド「君は、本当に操れるんだな?」
エレン「はい、黒髪の女の人が…俺に」
ロッド「!!!」
ロッド「あの子の意志は…ここに生きていたのか」
ロッド「よし、やろう」
ロッド「すぐにでもできるかい?」
エレン「はい!」
ハンジ「なんだかよくわからないけど…」
ハンジ「私たちはとりあえず、巨人討伐とゾンビ討伐を続けてればいいよね?」
エルヴィン「ああ」
エルヴィン「よし、最期の戦いだ」
エルヴィン「エレンがローゼ内のゾンビを討伐しているうちに内地のゾンビと巨人は一掃する!」
エルヴィン「心臓を捧げよ!」
「「「は!!!」」」
コニー「よし、やっと銃が使えるぜ!」
サシャ「ふふ、コニーに扱えますかね?」
ロッド「本当にすまなかった」
ヒストリア「………」
ロッド「これが終わったらすべてを話そう」
ロッド「それと…彼らを止められなくて悪かった」
ヒストリア「?」
ケニー「中央の一部の連中がローゼ内のゾンビ化について無理矢理話を進めたんだ」
ケニー「ったく、後先考えずによ~」
ロッド「それで…大変身勝手なのは分かっているが…」
ロッド「これが終わったら…家族として過ごしてくれないだろうか?」
ヒストリア「!!」
エレン「ミカサ、アルミン…」
ミカサ「どうしたの?」
エレン「2人はさ…一緒にいてほしいなって」
アルミン「ふふ……怖いの?」
エレン「う、うるせーな!」
ミカサ「もちろんエレンに側にいれと言われれば側にいよう」
エレン「ありがとな…」
エレン(これで…これですべてを終わらせる!)
-
- 85 : 2014/08/24(日) 21:47:34 :
エレン(強い…目的意識をもって…)
エレン「動けぇぇえええええええ!!」
アルミン(………)
アルミン(一瞬何が起こったかわからなかったが)
アルミン(数十秒後すぐに異変に気づく)
アルミン「巨人…だ…」
ミカサ「超…大型巨人が…」
アルミン「すぐそこにいる…」
エレン「そこにいるゾンビ共を駆逐しろ!!」
巨人「ウォウウアアアアア」
壁の中にいた超大型巨人が
下にいるゾンビを駆逐していく
アルミン「すごい光景だ…」
アルミン「僕らがあんなに苦労して倒していたゾンビや巨人が、あんなにも簡単に…」
エレン「この後、こいつが動く限りマリア内までの巨人も駆逐させる」
エレン「その後、もう一度壁になってもらう」
エレン「それで、すべておしまいだ」
その後一時間壁の巨人は動き続け
やがて、動きが鈍くなった後
また硬化し
壁ができた
そこで、僕たちの戦いは幕を下ろした
-
- 86 : 2014/08/24(日) 22:08:32 :
-
次の日
アルミン(僕たちは内地のゾンビや人間の死骸の処理をした)
アルミン(その最中にゾンビ化したナイルさんとジャンの死骸も見つけた)
アルミン(そして、巨人化した2人…ライナーとアニは力を使い果たし)
アルミン(眠るように死んでいたのを発見した)
エレン「今から燃やすんだな…」
エレン「この膨大な死体の数をよ…」
アルミン「本当に…多いね」
サシャ「みなさん、気づいてますか?」
サシャ「まだ、一週間ほどしかたっていないんですよ…」
コニー「長かったな…」
サシャ「もう…食糧不足が心配です」
コニー「お前は本当にぶれないな…」
エレン「あ……火がつけられた」
ライナー『なんだなんだ』
ライナー『臭うな、なんの臭いだ?』
エレン「え……?」
ユミル『どーせまたサシャの放屁だろ』
サシャ『ちょっと…!違いますからね!?』
クリスタ『ユミル!意地悪したらだめだよ!』
クリスタ『サシャも女の子なんだから』
ジャン『い・ち・お・うをつけとこーな?』
サシャ『むきー!!』
マルコ『ちょっとジャン…はは』
ミーナ『なんだかサシャをいじるの楽しいね!』
アニ『まあ、ああはなりたくないね』
サシャ『ちょっとベルトルト!何こっそり笑ってるんですか!?』
ベルトルト『えっと…だって…ふふ』
コニー『でもよーこいつの寝相も笑えるぜ?』
コニー『今日はうつ伏せでベッド三つ使っていやがったぜ!』
ベルトルト『ちょっとやめてよコニー!』
ハンナ『みんなといると楽しいわね』
フランツ『だけどもちろん、2人でいるときが一番…だろ?』
ダズ『いちいち見せつけやがって…』
ユミル『おー!クリスタ!私たちもイチャイチャいしようぜ!』
クリスタ『ちょっといきなりだきつかないで!』
ミカサ『エレン…私もイチャイチャというものを…』
アルミン『ちょっとエレン…』
アルミン『そんなあからさまに変な顔しないで!』
ジャン『くそ、うらやましーんだよこの野郎!』
『『『あははははははは』』』
エレン「あ…………」ポロ
ミカサ「エレン……泣いてるの?」
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- 87 : 2014/08/24(日) 22:22:41 :
サシャ「同期も…もう私たちだけですね」
サシャ「エレン、ミカサ、アルミン、ヒストリア、コニー…そして私」
サシャ「……うう」ポロ
エレン「泣いてなんて、いられねーのにな」
エレン「くそ……」
エレン「俺たちはこれから、進んでいかねーとだめなんだ…」
エレン「この、絶望的な状況から…」
ロッド「君たち、いいかね?」
アルミン「はい…」
ロッド「この状況から脱却するために新たな指導者が必要だと思わないか?」
アルミン「確かに…まとめる役は必要ですよね」
ロッド「その役を…」
ロッド「エレン君、君にお願いしたい」
エレン「ええ!?俺ですか!?」
ロッド「ああ、君が的確だと思う」
アルミン「すごいじゃないかエレン!」
ミカサ「異議なし」
エレン「お、俺が……」
エレン「…………」
エレン「はい、やらせていただきます!」
ロッド「ありがとう…」
ロッド「どうだ?その暁にはうちのヒストリアを妻として迎えいれるのは…」
ヒストリア「ちょっとお父様!?」
エレン「えええ!?」
ヒストリア「ミカサが怖い顔で睨んでる…」
ミカサ「…エレンには生涯共にいるべき伴女がすでに決まっている」
ミカサ「ので、ヒストリアと結婚することはできません…」
ミカサ「いや、許されない」ギロ
ロッド「あ、ああ…そうだな」
エレン「誰だよそれ…」
アルミン「はぁ…君は本当に鈍いね」
ハンジ「はあ…なんだか巨人のこと、なんにもわからなかったな~」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「うん!でも、中央の人たちいろいろしってそうだし…」
中央「う……」
ハンジ「夜通しで聞かせてもらおっかな!」
中央「ひぃぃいい!!」
-
- 88 : 2014/08/24(日) 22:28:20 :
850年
人類は一度滅亡しかけたが
1人の少年によって救われることとなった
エレン「人口は50人にも満たない小さな国だ…」
エレン「だけど、俺は必ず…」
エレン「必ずこの国をよい方向へ導く!」
ミカサ「あなたならできる、エレン王」
エレン「あ、ああそうだな」
エレン「ミカサ王…女//」
ミカサ「いつまで照れているの?」
エレン「うるさいな!馴れないんだよ!」
人類の歴史は、終わらない!
おしまい
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- 89 : 2014/08/24(日) 22:29:06 :
- 見てくださった方々ありがとうございました!
-
- 90 : 2014/08/25(月) 04:14:06 :
- 凄い感動した!!!涙ヤバイ!!(:ω:)最後のミカサがムードぶち壊してくれたけど...それでもお疲れ様!!
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- 91 : 2014/08/25(月) 06:21:44 :
- あ!回想にマルコ入れ忘れた(゚Д゚;)!!
自然につけたしときますw
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- 92 : 2014/08/25(月) 17:25:09 :
- お疲れ様です
ヒストリア生きてたw
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- 93 : 2014/08/26(火) 03:28:23 :
- これやべえクオリティ高すぎ
作者様に賞賛を
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- 94 : 2014/08/27(水) 15:24:57 :
- ブワァ(´;ω;`)
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- 95 : 2014/08/27(水) 15:28:47 :
- 乙
面白かった
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- 96 : 2014/09/20(土) 06:35:41 :
- なんで、超大型巨人が居たんだ?
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- 97 : 2014/09/23(火) 19:09:37 :
- 良い作品
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- 98 : 2017/12/14(木) 23:57:31 :
- エレヒスがよかったがhappyend!
よかったよ!
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- 99 : 2018/07/22(日) 23:34:28 :
- いやぁ面白かった
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- 100 : 2019/04/29(月) 23:56:35 :
- 女王じゃないんだなww
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