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弱虫モンブラン 風味

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  1. 1 : : 2014/08/09(土) 09:45:20
    すみませんm( __ __ )m
    国語力、言語力のない私ですが、読んでもらえたら嬉しいです。

    弱虫モンブラン、似たような感じ(風味)でかかせてもらいます!!
  2. 2 : : 2014/08/09(土) 09:56:35
    ※マルコ目線です。

    いつからだったかな。こんなふうに感じるようになったのは。
    そう僕――マルコ・ボットは親友を、ジャン・キルシュタインを愛してしまったんだ。
    あんなジャンだけど、優しいところだってあるし、筋肉の量も付き方もとても綺麗だ。努力の証ってやつだね。
    しかしそんな想いはしだいに、僕の中でどんどん大きくなってしまったんだ。もう抑えきれなくて、嫌われてもいいからジャンに伝えたい。伝えるんだ。そう決める事にした。
  3. 3 : : 2014/08/09(土) 10:29:21
    メッチャいいと思うよ~!
    これからも更新頑張って!
    応援してます!
  4. 6 : : 2014/08/09(土) 16:44:39
    夜桜さん。
    有難うございます。
    引き続き頑張らせていただきます。
  5. 7 : : 2014/08/09(土) 16:52:07
    今日はジャンが訓練で疲れきっていたらしく、風呂場を出ていってから2人で真っ直ぐ寝床に向かった。


    マルコ「誰もいないね。」

    ジャン「ちょっと早く来たからな...」


    ジャンの顔をチラリと見ると、そこには精気はなく、足は産まれたての小鹿のようになっていた。
  6. 8 : : 2014/08/09(土) 16:56:27
    ジャンはその足でベッドに向かってダイブし、そのままジャンはうつ伏せで枕に顔を押さえこんだ。
    それから2人の間には沈黙が続いた。
  7. 10 : : 2014/08/09(土) 21:00:47
    そんな沈黙をやぶるが如く、ジャンが話しかけてきた。


    ジャン「マルコ...お前に話ときたい事がある。」

    マルコ「..!!」


    おそるおそる、ジャンの顔を除き込むようにして見てみると、ジャンは僕から視線を逸らし、頬を赤らめていた。
  8. 11 : : 2014/08/09(土) 21:06:06
    マルコ「どうしたの?」

    ジャン「実は、俺。す、好きな人が、その..いるんだけど、よ....」


    ジャンは言葉を詰まらせながら話し始めた。
    まさかとは思うが、ジャンの好きな人が僕なのではないかと、少し期待をしてしまった。


    ジャン「その..えっと...」
  9. 12 : : 2014/08/09(土) 21:09:59
    マルコ「...」

    ジャン「お前にならいいかなって思って...俺の好きな人は......」

    マルコ「...ゴクッ..」

    ジャン「.....ミ、ミカサが好きなんだ!!」


  10. 17 : : 2014/08/10(日) 09:52:33
    僕は何も言えず、ただただ黙り込むしか出来なかった。
    わかっていた。ジャンが僕を好きになるなんて、馬鹿な事を...


    ジャン「どうしたんだよ。急に黙り込んで。」

    マルコ「何でもないよ。ちょっとね、ビックリしただけだよ。」



  11. 18 : : 2014/08/10(日) 10:03:07
    ジャンがミカサを好きな事なんて、誰でも知っている事だ。
    ただ、それでも期待を膨らませて、可能性を勝手に感じていた。そんな自分がとても恥ずかしかった。
    そうだ。こんな恋なんて、とっとと終わらせてしまえばいいんだ。僕の中で諦めてしまえば......

    それだけの事だったのだろうか

    僕の中に、1つの疑問が生じたのだった。
  12. 19 : : 2014/08/10(日) 10:19:29
    ミカサだったのかw

    面白いです!

    これからも更新頑張ってください(* ̄∇ ̄)ノ
  13. 20 : : 2014/08/10(日) 10:23:47
    誰しもが知っているミカサちゃんです(笑)

    コメント有難うございます。
    一人でずっとかいてる気持ちで...
    これ読んでいる人いるのでしょうか?

  14. 21 : : 2014/08/10(日) 10:24:56
    ちなみに、今曲でいうと前奏に入ったところですね。
  15. 23 : : 2014/08/10(日) 14:09:21
    あれからもう何ヶ月と過ぎていった。
    僕が好きだったのは......誰だっけ。
    何も覚えてない。自分が何を愛したのか。何をしようとしていたのか。何も思い出せなかった。
    いつからか僕の手の中でこぼれ落ちていった記憶。触れていた頃はどんな気持ちだったのだろう。

    忘れてしまえばよかった?

    ふと、頭の中にそんな言葉が浮かんだのだった。
  16. 24 : : 2014/08/10(日) 14:34:52
    今日もいつもと変わらない朝に、挨拶をした。そして後ろを向くと、いつもと変わらずそこにはジャンがいた。


    ジャン「よう、マルコ。朝早くおりこうさんだな。」

    マルコ「おはよう。でも君だって、朝早くに起きているじゃないか。」

    ジャン「まあな。」


    ジャンはニカッと綺麗な白い歯を見せながら笑った。
    そして2人は笑いあいながら、朝の散歩へと向かうのだった。

  17. 25 : : 2014/08/10(日) 15:13:31
    マルコ「君は相変わらず僕の背後をとってくるね。」

    ジャン「むしろお前はいつになったら驚いてくれるんだか。」

    マルコ「そんな毎日毎日同じ事されてたら、驚くに驚けないよ。」


    日の照り方は浅く、心地よく流れてくる風や、それにぶつかりあってさわさわと音をたてる木々も、全てが心地よかった。
  18. 26 : : 2014/08/10(日) 15:23:35
    2人きりで話す、ジャンとのこの時はすごく心が弾む。とても楽しくて。だからこの散歩は、僕の一番の宝物なんだ。
    しばらくして、朝食を食べに食堂に向かった。また、ジャンとたくさん話しをするけれど、やっぱり2人きりの時が一番好きだ。


    ジャン「それでさ、エレンが全く...」

    マルコ「本当にジャンとエレンは仲良しだね。」

    ジャン「はぁ?何言ってんだマルコ。そんなわけねぇだろ。」

  19. 27 : : 2014/08/10(日) 15:35:31
    ジャン「あ、ミカサ!!」


    ジャンは向こうからやってくるミカサ達に気がついた。しかし、そのとなりのエレンを見て無性に腹が立ち始めたらしく、また喧嘩を売りに、ジャンは走って行ってしまった。
    喧嘩が始まり、周りは呆れた顔で「またやっていやがる...」などと言い始めた。

  20. 28 : : 2014/08/10(日) 15:41:07
    ジャンは「羨ましいんだよぉぉ!!」などと言い残し、あざをつけて帰ってきた。


    マルコ「全く、ジャンは...」

    ジャン「あいつが。エレンが悪い...」


    と、不機嫌な顔で席に戻ってきた。
    僕もミカサを見たときのジャンに、少し嫉妬してしまった。
  21. 33 : : 2014/08/11(月) 22:52:00
    何を嫉妬する事があったのだろうか。
    いつもの散歩の時といい。今の気持ちといい。最近の僕はジャンに対してどこかおかしくなっている気がする。いや、おかしい。
    胸のあたりがもの凄く熱いんだ。
    まるで、ジャンに恋をしているかのように...

    .........違う。違った。僕は......

    『ジャンの事が好きだったんだ。』

    忘れようとして、諦めようとして、それでも捨てきれなかった想い。
    消そうとしても、消せない。僕の本当の気持ち。
  22. 34 : : 2014/08/11(月) 22:59:37
    何を馬鹿な事を考えていたんだ。
    本当に諦めてもいいだなんて。無かった事にするだなんて......無理なんだ。
    僕がジャンを想う気持ちは変わらない。


    マルコ「ジャン...」


    切羽詰った言い方でジャンを呼ぶ。
    ...それから、何を言うんだ?
    好きだなんて、今更言えない。あんなに言おうと決めたのに。決心がついてたはずなのに。今更僕なんかが...
  23. 35 : : 2014/08/11(月) 23:08:24
    弱虫な僕は。とてもちっぽけな僕は。
    まだ君と小さな時を過ごすだけで、十分なんだ。
    今、「好き」なんて言ったら、今以上な関係になれるだろうか。
    そんなことない。絶対に上手くいくはずがないんだ。ただ嫌がられて、今までみたいに仲良くはなれない。
    きっとそうだ。
    だから僕はこのままじっとしている事にした。
    自分の想いもちゃんと心に留めながら......
  24. 36 : : 2014/08/14(木) 08:33:24
    ※ジャン目線に変わります。

    最近、マルコの様子がどうもおかしい。一緒に歩いていると、チラチラ俺の方を見てくるし。俺と話している時も、急に照れるわぎこちないわで、おかしすぎる。
    もしや、俺に愛想が尽きたのか...!?
    人のいいマルコもとうとう俺を...いや、何も考えないでおこう。

    いつだったかマルコに、ミカサの話をした時からか...あいつのおかしな動作はなくなった。
  25. 37 : : 2014/08/14(木) 08:47:52
    それに朝の散歩もノリ気になった。やたらとこっちを見ながらニコニコしてくる...
    俺から好きな人の話、してもらいたかったのか?待っていたのか!?
    もうあいつの考えていることがよく分からなくなってきた。
    だが、またおかしなマルコに戻ってきている。

    そういえば、エレンとの喧嘩の後。あいつ俺の名前読んで、それからずっと黙り込んでいたな。
  26. 38 : : 2014/08/14(木) 18:26:29
    すみませんm(_ _)m
    急なログインをしました。
  27. 39 : : 2014/08/15(金) 08:49:05
    それから1年、また1年と過ぎていった。
    マルコのおかしな動作もなんだか慣れてしまったころ。俺たちはあと少しで卒業式をむかえる事となった。


    ジャン「快適な内地が見えてくるぜ。幸せな内地生活。なぁ、マルコ。」

    マルコ「僕は君みたいな気持ちで内地に行くわけないだろ。」

    ジャン「まだそれを言うのか。そろそろ本当のことを言ったらどうだ?」

    マルコ「君はまず恥を知れ。」
  28. 40 : : 2014/08/15(金) 08:56:57
    お硬いマルコはまだあんな事を言っていやがる。


    ジャン「でも、マルコと一緒に暮らせるのは良いことだよな。」

    マルコ「...!!」


    マルコは急に黙り込み、下を向きながら照れている。まったく本当にわけがわからないが、もうそういうものと諦めた。
  29. 41 : : 2014/08/15(金) 16:28:13
    突然の事だった。
    また大型巨人が現れたらしい。あと少しで内地での生活が待っていたというのに...畜生。
    周りがすごく騒がくなってきた。人々の悲鳴もとてもよく聞こえる...
    俺たち訓練兵もバタバタと慌ててはいたが、今はきちんと整列し姿勢を正して教官達の命令を聞いている。
    心臓を捧げる姿勢で締めた。
    全くついてないな。こんな目にあうとは。しかしさっさと終わらせなければ、マルコと一緒に内地に行くことが出来ねぇ。
  30. 42 : : 2014/08/15(金) 16:55:14
    ミカサのいない場所...

    マルコとの快適な内地暮らし...

    今よりも安全な内地で、マルコと頑張るんだ。幸せな暮らしで、変わりのないマルコとの会話を楽しむんだ。マルコと安心な暮らしをおくるんだ...

    マルコと...

    何であいつばかり出てくるんだ...?
    おかしいだろ...とうとう俺もあいつみたいにいかれたのか?

    ...違うな......俺はきっと........
    あいつの事を.........
  31. 43 : : 2014/08/15(金) 17:06:53
    ※マルコ目線に戻ります。

    なんてことだ。また大型巨人が現れた。
    今はグループに分かれて任務を遂行する事に集中するべきだが、恐怖心が僕の手を鈍らせる。
    ここで死にたくない。ジャンと生き抜くんだ。
    ただそれだけを考える事にした。
    それに、ジャンの指示でなら安心して行動出来そうな気もする...
  32. 44 : : 2014/08/17(日) 17:19:46
    巨人との戦いで仲間を沢山失った。それが彼の重りになっているのだろう。ジャンの指示は的確だが、自分に自身を持てないらしい。
    少しでも励ませれば...


    ジャン「くそっ...」

    マルコ「ジャン。怒らないで聴いて欲しいんだけど...」


    これで、少しはジャンの希望になるのなら...僕は頑張って君を支えていくよ。だから、一緒に内地へ行こうね。

  33. 45 : : 2014/08/19(火) 16:17:50
    ジャン達と別れて、僕一人になってしまった。早く皆のところに行かなきゃ。少しガスを多くふいておこう。でも、突然の巨人の動きには僕も油断していた。

    今、僕は巨人に……………


    あぁ。短い人生だったな。もっとジャンと一緒にいたかった。これから、二人で憲兵団に入って、内地で暮らすはずだったのに。こんな事なら、とっとと気持ちを伝えとけばよかった…僕は馬鹿だ。おお馬鹿者だ。だからジャンを……だから…………


    『神様。どうかジャンを殺さないでください。』

  34. 46 : : 2014/08/19(火) 16:30:20
    ※またもやジャン目線です。

    今、寒気がした。それに何か悪い事が起こった気が…いや、今がそれだ。気のせいだろう。巨人共の方に集中しなければ。




    ジャン「マルコ…」


    そこには、マルコらしき人が…いや、マルコがそこで眠っていた。長い眠りへと落ちていったのだ。
    あいつは誰にも気づかれない場所で、勇敢に…

    死んだんだ。

    あいつと一緒にいたかった。いつも態度の悪い俺に、構わず笑ってくれた。俺は馬鹿だから、あいつに何もしてやれなくて……
    何でもっと早く言えなかったんだ…

    マルコ…好きだ………
  35. 47 : : 2014/08/19(火) 18:33:49
    泣けます(;_;)

    期待しています!
  36. 48 : : 2014/08/19(火) 18:52:57
    >>47
    有難うございます。
    ただ、もうこれ弱虫モンブランどっかいってる気がします。

    ラストスパート頑張るぞぉι(`ロ´)ノ
  37. 49 : : 2014/08/22(金) 17:38:46
    マルコが死んで、もう1ヶ月が経つ。悲しみや寂しさは心に染みて離れず、鎖となって重くなる。
    お前の死体が焼かれた時、俺の中で何かが深く沈んでいく感覚があった。もう取り戻せない。何もかもが消えてしまう。自分の目の前で起こったそんな恐怖に、泣き叫んだ日もあった。

    いつも隣にいたお前の姿はもうない。

    それでも、俺に調査兵団の道をくれたお前を嬉しく思うぜ。今だって心臓を捧げている。それに――


    もうこの話を何度したのかもわからない。多分毎日だろうけど。
    景色のいいここにお前の墓をたててから、時間が空けばお前に会いにここに来る。
    絶対会えるはずもない親友。
    それでも待ち続ける俺は、誰がなんと言おうともやめるつもりはない。
  38. 50 : : 2014/08/22(金) 18:06:57
    マルコ、お前に会いたいぜ。最後の別れも言えてないのだから。
    それに、言いたい事もあったんだぜ。俺が本当に安心して内地に暮らすために、「お前を愛している」と、そして「2人で暮らそう」て...


    ジャン「何で死んじまったんだよ、マルコ...」


    最愛の人を無くし、好きの一言も言えなかった。
    俺は、もう.........

    その時感じた、懐かしい心地。
    マルコがいた時の隣にある安心さ。

    はっと隣を見ても誰もいない。
    それでも続くこの気持ちは、きっとマルコが隣で笑いかけている証拠だ。


    ジャン「好きだぜ。マルコ...」


    いないはずの隣に話しかけると、そのままスッと消える感じがした。
    また悲しい気持ちが込み上げてくる。それでも、何処かで重い鎖は消えたみたいだった。

    またマルコに励まされてしまったな。

    前を向くと俺は大きな空に向かって、それに負けないくらいの笑顔を見せた。

    ............................END..........................
  39. 51 : : 2014/08/22(金) 19:53:35
    今最後まで読み返したけど、うるっときた、完結おめでとう!
  40. 52 : : 2014/08/25(月) 11:05:37
    弱虫モンブラン風味、とても素敵な作品でした!

    マルコの想いが、とても切なかったです(つд`)

    ジャンの、失ってから気づくという表現も良かったと思います!

    お疲れ様でした!これからも頑張って下さいね!!
  41. 53 : : 2014/08/25(月) 22:31:58
    >>52
    わあーヽ(;▽;)ノ
    そんな嬉しい言葉を有難うございます!

    文章力がとてつもなくダメなので、自信がなかったのですか、本当に有難うございました。
  42. 54 : : 2014/08/26(火) 13:46:51
    あれ?もう終わってる...
  43. 55 : : 2014/09/02(火) 08:10:18
    ジャンマルはニアホモ
  44. 56 : : 2015/06/15(月) 18:39:59
    泣ける
  45. 57 : : 2015/06/15(月) 21:29:01
    >>56
    有難うございます!

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mozuku

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