エレン「星空の下」
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- 1 : 2014/08/07(木) 01:22:53 :
- エレンとユミルの青春だなあ、て感じの話です。
投稿が不定期になるかもしれませんがご容赦下さい(´・ω・`)
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- 2 : 2014/08/07(木) 01:24:01 :
春も終わりに近づき、夏の暑さが日に日に増してきている。だがまだ、夜は涼しくて過ごしやすい。
俺は、ふらふらと食堂のすぐそばにある芝生のある場所へ足を運んだ。
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- 3 : 2014/08/07(木) 01:24:44 :
エレン (人影?)
どうやら先客が来ていたようだ。
体操座りをして、夜空を眺めている。
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- 4 : 2014/08/07(木) 01:25:47 :
エレン「誰だ?」
「あ?・・・よう、アンタか。」
驚く様子もなく、くるりとこちらに顔を向けてくる。
エレン「よう。」
エレン「こんな所でなにしてんだよ?」
ユミル「それはこっちのセリフだっつーの。」
ユミル「・・・星を見てんだよ。悪いか。」
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- 5 : 2014/08/07(木) 01:26:51 :
エレン「悪いとはいってないだろ。」
ユミル「アンタこそ何しにここに来たんだよ。」
エレン「ナニするためだよ。」
ユミル「ふざけんな。」
エレン「冗談だってば。」
ユミル「そんぐらい分かるわ馬鹿。」
エレン「はははっ。」
ユミル「ふんっ。」
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- 6 : 2014/08/07(木) 01:27:58 :
エレン「隣、いいか。」
ユミル「勝手にしろ。」
エレン「じゃあ遠慮なく。」
無言のまま、時間が過ぎていく。
風に吹かれた草木が、さらさらとなびいた。
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- 7 : 2014/08/07(木) 01:30:08 :
ユミル「じゃあ、もう帰るわ。」
エレン「もう帰るのか。」
ユミル「ああ、クリスタが待ってる。」
エレン「そうか。」
エレン「じゃあな。」
ユミル「ああ。」
彼女は、そさくさと立ち去って行った。
エレン「俺も、あと少ししたら帰るかな。」
しばらくの間、俺は夜の星空を眺めた。
月の光が、目に優しい。心が落ち着く。
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- 8 : 2014/08/07(木) 01:42:20 :
- 今回はこれで一旦休憩です。
書き溜めも全然ないからこの先どうなるのか・・・。(苦笑)
次回は11時〜1時のどこかで投稿をするつもりです。
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- 9 : 2014/08/07(木) 23:30:17 :
- 再開します!
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- 10 : 2014/08/07(木) 23:31:03 :
次の日の夜もまた、あの場所に俺は足を運んだ。
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- 11 : 2014/08/07(木) 23:32:34 :
エレン「今日もお前いるのか。」
ユミル「私の勝手だろうが。」
エレン「言い方が悪かったな、悪い。」
ユミル「いいよ別に、気にしない。」
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- 12 : 2014/08/07(木) 23:33:01 :
エレン「また隣、座ってもいいか。」
ユミル「勝手にしろ、て昨日も言ったろ。」
エレン「ああ、そうだな。」
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- 13 : 2014/08/07(木) 23:33:32 :
昨日と同じように彼女の隣に座り、星を眺めた。
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- 14 : 2014/08/07(木) 23:34:29 :
エレン「綺麗だな。」
ユミル「ああ。」
エレン「・・・星が、だからな。」
ユミル「分かってるわ、馬鹿。」
エレン「馬鹿って言うの好きだな。」
ユミル「うるせえな、馬鹿。」
エレン「ほらまた馬鹿って言った。」
ユミル「今のはわざとだ。」
エレン「あっそ。」
エレン「ふふっ」
ユミル「くははっ」
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- 15 : 2014/08/07(木) 23:35:19 :
ユミル「じゃあ、そろそろ帰るわ。」
エレン「おう、じゃあな。」
そう言って、また別れた。
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- 16 : 2014/08/07(木) 23:55:25 :
次の日も、また次の日も俺たちはあの場所で星を眺めた。
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- 17 : 2014/08/07(木) 23:55:53 :
エレン「隣、いいか。」
ユミル「ああ。」
エレン「ん…っ。ぷはあっ。」
ユミル「何してんだ?」
エレン「今日は訓練が厳しかったからな、寝転んでる。」
エレン「気持ちいいぞ、お前もやってみろよ。」
ユミル「チクチクして痛そうだ、遠慮しとく。」
エレン「そうか〜。」
ユミル「お前それで寝るなよ。」
エレン「寝ねえよ。」
エレン「ふあぁ〜あ。」
ユミル「言ったそばからあくびしてんじゃねえか。」
エレン「うるせ。」
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- 18 : 2014/08/07(木) 23:57:48 :
ユミル「なあ。」
ユミル「おい、聞いてるか。」
ユミル「チッ。寝るなって言ったのによ。」
ユミル「おいエレン、起きろ。」
エレン「・・・っんん」
エレン「ん・・・ぁあ、すまん、寝ちゃってた」
ユミル「ったく勘弁してくれよ。」
ユミル「このまま置いて行こうかと思ったわ。」
エレン「それだけは勘弁。」
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- 19 : 2014/08/07(木) 23:58:23 :
ユミル「帰るぞ。」
エレン「おう。」
ユミル「じゃあこの辺で。」
エレン「じゃあな。」
ユミル「ああ。」
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- 20 : 2014/08/07(木) 23:59:35 :
- 今回はこれで終了です。
次回も同じ時間帯に投稿する予定です。
おやすみ!
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- 21 : 2014/08/09(土) 00:24:22 :
- 再開します!
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- 22 : 2014/08/09(土) 00:27:59 :
- 夜にあの場所へ行くのが、習慣のようになってきた。なぜだか、足があの場所へ引きつけられるのだ。
そんなたいした理由も、無いはずなのに・・・。
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- 23 : 2014/08/09(土) 00:28:42 :
- エレン「よお。」
ユミル「おう。」
エレン「・・ふぅ〜。」
ユミル「お前はもう寝転ぶのが当たり前になってきたな。」
エレン「まあ、いいじゃねえか。」
そうしていると、彼女も俺と同じように寝転がった。
エレン「どうだ?気持ちいいだろ?」
ユミル「・・・あんまり。」
エレン「可愛くないやつ。」
ユミル「冗談だ。結構いける。」
エレン「だろ?」
エレン「へへへっ。」
ユミル「ふふっ。」
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- 24 : 2014/08/09(土) 00:29:45 :
- エレン「あ、天の川だ。」
ユミル「そうだな。」
エレン「1年に1度、天の川に、鵲の大群が集まって橋を作るみたいだけど、」
エレン「その大群を踏んで渡る牽牛って、結構鬼だよな。」
ユミル「どうでもいいわそんなもん。」
エレン「そうですか。」
ユミル「そうです。」
エレン「ふふっ。」
ユミル「ふふふっ。」
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- 25 : 2014/08/09(土) 00:30:48 :
- ユミル「綺麗だな。」
エレン「ああ。」
ユミル「・・・星が、だからな。」
エレン「分かってる、ていうか男にそれを言うのは間違ってる。」
ユミル「確かにそうだな。」
エレン「ああ。」
エレンユミル「「ひひひっ。」」
他愛のない話だけれど、なぜだか心が軽くなる。なぜだろう?
エレン (・・・まあいっか。)
ユミル「じゃあこの辺で・・」
エレン (もう帰るのか。)
エレン「おう、おやすみ」
ユミル「おやすみ」
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- 26 : 2014/08/09(土) 00:31:46 :
- 再び芝生に寝転ぶ。この気持ちはなんだろう。暖かいようで、どこか切ない。
この気持ちは・・・?
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- 27 : 2014/08/09(土) 00:33:43 :
- ノロノロ運転ですいません。
これで書き溜めも無くなりました!
どうなる・・・俺!!!
次回も同じ時間帯に投稿する予定です。
できるのか・・・俺!!!
でわでわ!おやすみ!!
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- 28 : 2014/08/10(日) 22:59:36 :
- 昨日来れなくてゴメン、再開します
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- 29 : 2014/08/10(日) 23:05:14 :
- アルミン「エレン、次の土曜日に一緒に星を見に行かない?」
エレン「…え?なんでだ?」
アルミン「流星群が流れるんだよ!しかも何十年に1回って言われるほど大規模な流星群なんだ!!」
アルミン「ミカサと一緒に3人で見ないかい?」
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- 30 : 2014/08/10(日) 23:08:52 :
- エレン「えっと、どうしよっかな…」
アルミン「何か用事でもあるの、エレン?」
エレン「いや、ないけど…」
なんでだ?アルミンとミカサと3人で流星群を見る。いい話じゃないか!でもなんで俺はそんなに喜べないんだろう。
アルミン「まあ、いいけど。考えといてね。待ってるから」
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- 31 : 2014/08/10(日) 23:14:14 :
エレン「…おう」
ミカサ「エレン、最近ぼーっとしがち。ちゃんと睡眠取ってるの?」
エレン「取ってるに決まってんだろ」
ミカサ「じゃあ何でそんなにぼーっとしてるの?」
エレン「…知らねぇよ」
ミカサ「あ、そうだエレン、今度の土曜日に、一緒に流星群をみよう。アルミンも一緒」
エレン「アルミンからもう聞いてるよ」
ミカサ「そっか。楽しみ」
エレン「いや、俺はまだ行くと言ったわけじゃなくて…」
ミカサ「…え?なんで?」
エレン「…分からん、ちょっと考えさせてくれ」
ミカサ「そう……」
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- 32 : 2014/08/10(日) 23:20:05 :
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エレン「なあ、ユミル。今度の土曜日に流星群が流れるって知ってるか?」
ユミル「ああ、知ってるよ」
エレン「そうか」
ユミル「私はクリスタと一緒に見るよ」
エレン「そうか…」
ユミル「どうした?アルミンとミカサと一緒に見れないのか?」
エレン「いや、今日の朝誘われたよ」
ユミル「じゃあその3人で見りゃいいじゃねえか」
エレン「うん、そうしとくよ」
エレン「じゃあ、俺は先に帰るわ」
ユミル「…ん?…ああそうか、じゃあな」
ユミル「…どうしたんだ、アイツ?」
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- 33 : 2014/08/10(日) 23:25:08 :
ああ、なんで俺はアイツになんか聞いたんだよ?アルミンたちと3人で見りゃいいじゃねーか。
エレン「……はあ〜」
アルミン「おかえり、エレン。元気無いね?」
エレン「あ?そう見えるか?」
アルミン「うん」
エレン「なんでなんだろうな、俺にもわかんねえよ。はははっ」
アルミン「なにかあったら相談に乗るよ、エレン」
エレン「ああ、ありがとな、アルミン」
エレン「…じゃあ寝るわ、おやすみ」
アルミン「おやすみ、エレン」
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- 34 : 2014/08/10(日) 23:28:02 :
その日は夢を見た。夜の星空に、流星が休みなく流れていた。芝生に座りながら空を見上げる俺の隣には誰かが座っていて………
エレン「……んん、夢か」
エレン「あれ、誰だったっけ?」
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- 35 : 2014/08/10(日) 23:41:52 :
エレン「アルミン、おはよう」
アルミン「あ、エレン。おはよう」
エレン「土曜日の話、一緒に見に行こうぜ」
アルミン「そっか、ミカサも喜ぶと思うよ」
エレン「ミカサ、おはよう」
ミカサ「おはよう、エレン」
エレン「土曜日、一緒に見に行こうぜ」
ミカサ「行こう、是非行こう!」
エレン「そんなに首をコクコクしなくていいから、赤べこかお前は」
ミカサ「アカベコ?」
サシャ「おいしいんですか?それ」
エレン「どこから湧いてきたんだ、サシャ…」
エレン「食べ物じゃないぞ」
サシャ「なんだ、そうですか…」
エレン「あ、でも食ってみたら案外美味しかったり…?」
サシャ「ホントですか!是非今度ご馳走してください」
エレン「また今度なー」
エレン (サシャ純粋すぎんだろ…)
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- 36 : 2014/08/10(日) 23:45:00 :
エレン「よお」
ユミル「おっす」
クリスタ「おはよう、エレン」
エレン「おはよう、クリスタ」
エレン「…配膳、もらってくるかなー」
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- 37 : 2014/08/10(日) 23:51:36 :
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ーーーーー
エレン「いやあ、ホントよく続いてるよなあ」
ユミル「ほんとだぞ、エレン。よく飽きないよな、ずっと星を見てて」
エレン「それはお互い様だろうが」
ユミル「私は別だ、か弱い乙女だからな」
エレン「はいはい」
ユミル「…ったく、つっこまねぇのかよ」
エレン「何が?」
ユミル「….チッ、まあいいよ」
ユミル「最近お前おかしくねえか?」
エレン「どこが?」
ユミル「ほら、なんか……いろいろと」
エレン「別に、変わんねーよ」
ユミル「ふーん…」
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- 38 : 2014/08/10(日) 23:52:46 :
- 今回はこれでおしまい。
次回も同じ時間帯に投稿です。
おやすみ!
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