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エレアニ 文化祭~夏の贈り物~
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- 1 : 2014/07/30(水) 14:12:47 :
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エレン「本当はさみしかった…」
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エレアニ 約束のお泊まり会
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気が合うから
http://www.ssnote.net/archives/9093
エレアニ 季節外れの肝試し
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エレアニ バレンタインだ!!
http://www.ssnote.net/archives/10792
エレアニ スケートするぞ!!
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エレアニ テスト週間だね…
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エレアニ 夏休みだからキャンプだ
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エレアニ 海水浴だ!!
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エレアニ 皆で夏祭り
【誕生日version】
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エレアニ アニの誕生日
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アニ「誕生日おめでとう」
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8月1日~幸せ~
【番外編】
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ジャンミカ 夏の思い出
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ライクリ 夏の夜空
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リヴァペト テン・カウントの絆
SSを読者の皆様に気持ちよく読んで貰うために、作品が終了するまでコメントを制限させて頂きます。
コメントを貰えると本当に嬉しいです
しかし、途中で貰ったコメントを非表示にするのは心が痛みます。
ですので、作品が終了するまではこちらにコメントを頂けると嬉しいです!
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作品の感想
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- 2 : 2014/07/30(水) 14:13:50 :
- 高校生の思いで作りになる文化祭
色々と楽しい行事もある
中にはカップルで楽しく過ごす人も
そして中には友達と過ごす人も
文化祭編開幕
エレン「あ~あ」
アニ「何?」
エレン「夏休みが終わったなって…」
アニ「ん…まぁ仕方ないよね」
エレン「でもさぁ、まだ暑いのによ」
アニ「暑いって言うと、さらに暑くなるよ」
エレン「あ~帰りにアイス食べに行こ?」
アニ「うん、別にいいよ」
エレン「おっし!楽しみが出来た!」
アニ「楽しみなんだね」クス
エレン「当たり前だろ?おっ…アルミンだ!」
アニ「本当だね」
エレン「お~い!アルミン!!」
アルミン「エレンにアニ!」
エレン「よぉ、おはよう!」
アニ「アルミン寝癖が」クスクス
アルミン「おはよ……え?寝癖?」サワサワ
アルミン「あれ?直したはずなのにな」
アニ「アルミンも夏休みボケだね」
アルミン「あ~夏休み楽しかったよね」
エレン「……夏休み」
アルミン「……楽しかったね」
アニ「ほら?思い出に浸るのもいいけどさ?遅刻するよ?」
エレン「うわぁ……行きたくねぇ」
アルミン「僕も行きたくないよ、暑いしね」
アニ「ほら、早く行くよ!」
エレン「アニ!帰ろうぜ!」
アニ「はいはい」
アルミン「(とか言ってエレンを引っ張ってくアニですね)」
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- 3 : 2014/07/30(水) 14:14:12 :
- アルミン「あ…そう言えばさ?」
アニ「ん?」
エレン「どうしたんだよ?」
アルミン「文化祭の出し物とか決めたりするのかな?」
エレン「あ~文化祭か」
アニ「近い内に決めるだろうね…面倒だな」
エレン「アニは嫌いか?」
アニ「別に……嫌いじゃないけど面倒だなって」
エレン「そ、そうだよな!面倒だよな!」ソワソワ
アニ「エレンは嘘が下手だよね」クス
エレン「反論できねぇや…あ~アニ?」
アニ「ん?」
エレン「文化祭も一緒にさ!」
アニ「もちろんだよ」クス
アルミン「(アニはエレンと一緒なら何でも楽しそうだからね)」
アルミン「(でも、本当に何やるんだろ)」
サシャ「おはようございます!!」
アニ「サシャだ!おはよう!」
エレン「寝坊しなかったんだな」
サシャ「目覚まし五個使いましたよ!」キリッ
アルミン「あはははっ!初日からサシャは相変わらずだね!」
サシャ「もちろんですよ!寝坊したら朝ごはんが食べれませんからね!」
エレン「サシャは夏バテとかなさそうだよな」
アニ「羨ましいね」
サシャ「ふふふっ!アニも私みたいにモリモリ食べましょう!」
アニ「無理だね」
エレン「サシャぐらい食える奴なんかいねぇよ」
アルミン「学校で勝てる人はいないよね」
サシャ「そうですかねぇ?私はそんなに凄いとは思ってませんけどね?」
エレン「…」
アニ「そ、そうなんだ」
アルミン「(コニーってデートの時は大変そうだな………ご飯代が)」
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- 4 : 2014/07/30(水) 14:14:58 :
- アニ「あれ?今日はそのコニーと一緒に来てないの?」
サシャ「コニーは寝坊です!」
アニ「寝坊?」
サシャ「電話しても出ないので諦めました!」
エレン「あ~でも俺もアニが起こしてくれなかったら遅刻してたかもな」
アニ「感謝しなよ」
エレン「いつも感謝してますよ」
アニ「いつも?」
エレン「おう!いつもな!」
アニ「?」
エレン「(早くアニと遊びに行きてぇな)」
アルミン「ねぇ?コニーは良いのかな?」
アニ「サシャ、どうするの?」
サシャ「大丈夫です!ギリギリで教室に入ってこれますから!」
エレン「本当かよ?」
サシャ「絶対に大丈夫です!」
アニ「何で言い切れるの?」
サシャ「ふふふっ!今日はコニーと遊びにいく約束してるんですよ!」
アルミン「それで?」
サシャ「遊びに行くのに遅刻………」
サシャ「するかもですね」
エレン「すると思うぞ?」
サシャ「起こしに行ってきます!!」ダッ
エレン「お前も遅刻すんなよ!!」
アニ「聞こえてないね」
エレン「あいつら大丈夫か?」
アニ「………たぶんね」
アルミン「はははっ…相変わらずだよね」
-
- 5 : 2014/07/30(水) 23:15:25 :
- 学校に近付くと……
ジャン「夏休みが終わっちまったな」
ミカサ「ジャンはさっきから同じことしか言っていない」
ジャン「ん~そうか?」
ミカサ「うん、夏休みボケはダメ!」
ジャン「夏休み……戻りてぇ」
ミカサ「む~」ツネル
ジャン「いひゃい…みかひゃ」
ミカサ「しっかりしないと怪我してしまう」スッ
ジャン「でもよぉ?ミカサも楽しかったろ?」
ミカサ「………楽しかった」
ジャン「夏休みの1番の思いではなんですか?ミカサさん?」
ジャン「彼氏のジャンと泊まりで遊びに行ったことです」
ジャン「お、おう///」
ミカサ「ジャン?なぜ顔が赤い?」クス
ジャン「何もねぇよ///」
ミカサ「ふふっ!」
ジャン「(あ~可愛い、可愛すぎる)」
アニ「朝からイチャイチャしすぎだよ」
エレン「うっす!」
アルミン「おはよう!」
ミカサ「アニとエレンにアルミン!」
ジャン「アニ?」
アニ「何?」
ジャン「この暑い中、手を繋いで歩いてる奴にイチャイチャしすぎって言われたくねぇよ!」
エレン「…」チラッ
アニ「…」チラッ
エレアニ「……///」
アルミン「今さら照れないでよ!?」
ミカサ「(アニとエレンは時々こうなる)」クス
ジャン「(わかんねぇ奴等だよ)」
-
- 6 : 2014/07/30(水) 23:15:52 :
- アルミン「………まったく」
ミカサ「アニとエレンは可愛い」クスクス
ジャン「あ?ライナーじゃねぇか!」
ライナー「お~う、エレンとアニは相変わらずだな」
アニ「うるさいな!別に良いでしょ!?」
エレン「アニと手繋いで歩くとな!こう、頑張ろうってなるんだよ!」
アニ「そ、そうなんだ///」
エレン「おう///」
ジャン「さ~て!行くか!」
ライナー「そうだな……アホは無視してな」
アルミン「あ~暑いなぁ」
ミカサ「ふふふっ!アニもエレンも遅れないようにね」クス
エレン「………あいつら」
アニ「………私達のこと馬鹿にしてるね」
エレン「(ライナーの野郎)」
アニ「(水族館のこと忘れた訳じゃないでしょうね)」
ライナー「んぁ!?」ゾクゾク
ジャン「何だよ?」
ミカサ「?」
ライナー「………殺気を感じた」
アルミン「夏休み終わった後って皆テンションが変になるよね」
ライナー「俺のテンションは変なのか?」
ミカサ「きっとベルトルトが一緒でないのが問題、のでベルトルトを連れてくるべき!」
ライナー「あ~ユミルと登校してるわ」
ミカサ「それは仕方ない……ライナーはユミルに負けてしまった」
ライナー「何か俺の扱い酷くないか?ミカサ?」
ミカサ「そうだろうか?」
ジャン「いやいや、酷くねぇよ?」
ライナー「(この馬面野郎)」
-
- 7 : 2014/07/31(木) 22:16:22 :
- 歩くこと数分
アルミン「何か久し振りな気がするね」
ジャン「あ~帰りてぇ」
ミカサ「ジャン!頑張らないとダメ!」
ジャン「へ~い(ミカサがキスしてくれたらな……頑張れるのによ)」
ミカサ「(近いうちにジャンを元気にさせる方法を見つけておかなければ…)」
エレン「暑いからよ、さっさと行こうぜ?」
アニ「教室なら外よりは涼しいだろうしね」
ライナー「(クーラがあるからな)」
アルミン「そうだね、早く教室で涼もうか」
エレン「おう、アニ!行くぞ」
アニ「はいはい、落ち着きなって」
-
- 8 : 2014/07/31(木) 22:16:56 :
- アニ「学校の中に入るのも久し振りだね」
エレン「あ~写真……撮った時ぶり……だな」
アニ「エレン?どうかしたの?」
エレン「……」
アルミン「エレンはあの時……女装してたもんね」
ジャン「ぶっふ」
ライナー「わ、笑ってやるなよ」フルフル
エレン「笑いたきゃ笑えよ」
アニ「でも…」
ミカサ「可愛かったよね?」
アニ「うん、普通に可愛かったよ?」
エレン「………嬉しくねぇ」
アルミン「………男としたら格好いいって言われたいよね」ボソ
エレン「アルミン?」
アルミン「?」
エレン「悩みごとか?後で聞くぞ?」ボソ
アルミン「……お願いしようかな」ボソ
-
- 9 : 2014/08/01(金) 20:52:59 :
- ガラガラ
クリスタ「あ!アニ達が来た!」
ユミル「見飽きた顔だよな」
ベルトルト「夏休み皆でたくさん遊んだからね」
アニ「何の話?」
ユミル「今日もアニとエレンはラブラブだよなって話してたんだよ」
アニ「はぁ?」
クリスタ「え?違うの!?」
エレン「へ?え?アニ!?俺のこと嫌い!?」
アニ「違うよ!バカ!大好きに決まってるでしょ!!」
エレン「俺も大好きだからな!?」
アニ「知ってるよ!」
ライナー「おい」
ジャン「お前ら場所を考えろ」
エレン「あ?」
アニ「え?」
ミカサ「ここは教室……皆いる」
クリスタ「二人とも注目されてるよ」
アニ「……///」
エレン「……///」
ベルトルト「(何だか見飽きたね)」
夏休み中に2人を見ていない人達にとったら珍しいが
夏休み中に2人と遊び尽くしたメンバーにとったら普通の光景であった
このあとクラスの皆から笑われて顔を真っ赤にしたアニでした。
-
- 10 : 2014/08/01(金) 20:53:23 :
- そして…
ガラガラガラ
担任「おぉ!お前ら!久しぶりだな!」
クリスタ「先生…真っ黒ですね」
担任「海いったからな、ライナー何かムキムキになってるじゃねぇか!」
ライナー「そんな事もないですよ?」
クリスタ「私もダイエット成功したもん!」
ライナー「一緒に走ったもんな」ボソ
ユミル「あ?」
ライナー「…」
ユミル「ライナーさん?2人でお話ししようか?」
クリスタ「?」
エレン「ベルトルト……ライナーを助けてやれよ」
ベルトルト「ユミルを止めれると思う?」
エレン「無理だよな」
アニ「クリスタ?」
クリスタ「ん?」
アニ「ライナーと良い感じ?」
クリスタ「えへへ!後で語ろうね!」
アニ「当たり前でしょ?(ライナーの奴……詳しく教えてくれなかったからね)」
担任「はいはい!夏休みの話は後で聞くから、先に宿題提出しろ!!」
エレン「お前は終わってねぇだろ?」
ジャン「終わったよ!!お前の方が終わってねぇだろ!」
エレン「アニと一緒に終わらしたに決まってるだろ!」
ジャン「俺だってミカサと一緒に宿題やったんだよ!!」
アニ「エレン……ジャン?」
ミカサ「うるさい」
エレン「…」
ジャン「…」
担任「(懐かしい光景だな)」
-
- 11 : 2014/08/03(日) 10:27:19 :
- エレン「ん?」
ジャン「どうした?」
エレン「コニーとサシャが来たみたいだな」
ガラガラガラ!!
サシャ「おはようございます!!」
コニー「ギリギリセーフ!!」
担任「アウトだ」
サシャ「…」
コニー「…」
担任「もういい、セーフにしてやるから席について宿題提出して座れ」
サシャ「ありがとうございます!!」
コニー「良かったぜ、初日から遅刻とか笑いもんだからな!」
ユミル「うるせ~ぞ?赤点カップル!」
クリスタ「こら!」
サシャ「先生!ユミルに彼氏が出来たんですよ!!」
ユミル「なっ!!おい、サシャ!?」
担任「良かったじゃないか!誰だよ?」
ベルトルト「…///」
コニー「ベル…むぐ!?」
ユミル「黙ろうな?」ニコ
コニー「んふぁ!ふなせ!!」モガモガ
担任「(ベルトルトか)」
エレン「俺らよりうるさいぞ?」
アニ「まったく……先が思いやられるね」
ライナー「(ユミルを止めようとしてるクリスタ………女神だな)」
アルミン「何だか懐かしい光景だね」
ベルトルト「もう疲れたよ」
ミカサ「まだ1時間目、ので頑張らないとダメ」
ジャン「帰りてぇ」
サシャ「………お腹減りました」
アルミン「(皆まだ夏休み気分だね………僕もだけど)」
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- 12 : 2014/08/03(日) 10:28:16 :
- 宿題を提出してから長い長い校長先生のお話を聞きに体育館に向かった。
校長「え~皆さん事故も問題もなく……」
エレン「(まだ暑いんだよ)」
ジャン「(体育館にクーラつけろバカ野郎)」
アニ「長いな」
ミカサ「何故こんな無駄な時間を…」
クリスタ「こら!静かにしてないと怒られちゃうよ?」
アニ「大丈夫だよ……先生達だって暑そうにしてるしね」
クリスタ「……本当だ」
ユミル「さっさと用件だけ話せって!イライラするだろ」
サシャ「お菓子食べますか?」
ユミル「…………くれ」
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「何?」
ライナー「暇だな」
ベルトルト「まぁ……中学の頃からこんな感じだよね?夏休み終わった後って」
ライナー「そうだけどよ……何か面白いことはねぇのか?」
コニー「ライナーが今から叫べば面白くなるぞ?」
ライナー「お前は黙ってろよ」
コニー「俺が黙ったら世界の平和が崩れちまう!」
ライナー「へいへい………あ?」
アルミン「…」ボケー
ベルトルト「どうかしたの?」
ライナー「アルミン大丈夫か?」
ベルトルト「え………何か考え事かな?」
ライナー「アルミン?アルミン!」
担任「ライナー?後で職員室の掃除するか?」
ライナー「い、いえ……嫌であります」
担任「静かにしてろ」
ライナー「はい(エレン達は何で怒られないんだよ?)」チラッ
エレン「…」
ジャン「…」
ライナー「(ちくしょう……俺も先生の気配に気付いていたら怒られなくてすんだのによ)」
ベルトルト「(気付いたらライナーの後ろにいたんだよ……ごめんね)」
-
- 13 : 2014/08/03(日) 10:28:45 :
- 校長「これからは勉学と部活に励むように!それでは1年生から教室に戻るように」
エレン「おっしゃあ!帰ろうぜ!」
ジャン「教室のクーラ消したのか?」
エレン「消されてたな」
ジャン「うげぇ」
アニ「エレンとジャンは元気だね」
ミカサ「元気じゃないと困る」
クリスタ「ミカサはジャンが好きだもんね!」
ミカサ「ふふふっ!」
アニ「ミカサの笑顔は反則だね」
ユミル「お前もだよ」
アニ「私は別に…」
ユミル「お前って馬鹿だよな」
アニ「ユミルにテスト負けてないよ?」
ユミル「そーゆことじゃねぇよ」
クリスタ「えへへ!アニの笑顔も可愛いよ!」
ミカサ「その通り…アニは私の嫁」
アニ「よ、嫁って!別に嬉しくないし……エレンのお嫁さんだし///」
ユミル「アニのツンデレ頂きました!」
クリスタ「お腹一杯です!!」
サシャ「可愛いです!」
アニ「はぁ?///」
ミカサ「(むぅ……エレンが羨ましい)」
ミカサ「(久し振りに私もアニと遊びに行きたい)」
-
- 14 : 2014/08/04(月) 02:08:17 :
- アルミン「……」キョロキョロ
エレン「?」
アルミン「(ヒッチ来てないのかな?)」
エレン「アルミン?大丈夫か?」
アルミン「あ…うん!大丈夫だよ!」
エレン「(どうしたんだ?何か悩んでるのか?)」
エレン「そうか?」
アルミン「うん!暑いから教室に退散だね!」
エレン「あぁ……そうだな?」
エレン「(大丈夫じゃなさそうだな)」
アルミン「(僕ってクリスタとヒッチ………)」
誰が好きなのか分からなくなってしまった少年
入学当初はクリスタに恋心を寄せていたけれど
アルミン「(ヒッチは寝坊かな……それとも忘れてるのかな)」
今は誰が好きなのか分からなくなってしまっている。
-
- 15 : 2014/08/04(月) 02:09:43 :
- 教室に戻ってから…
エレン「なぁ、アニ?」
アニ「ん?」
エレン「今日のアイス中止にしていいか?」
アニ「……」スッ
エレン「わ、悪い!本当に悪い!!」
エレン「ちょっと気になる事があってよ!」
アニ「別に良いけどさ……何で?」
エレン「あ~アルミンの事が心配でさ………その…埋め合わせは必ずします!」
アニ「はいはい」
エレン「あぁ~!!本当にゴメン!アニ!!怒らないでくれ!」
アニ「ふん!」
クリスタ「夫婦喧嘩が始まったよ」クス
ユミル「どうせアニの勝ちだろ……もうエレンの負けだしな」
ミカサ「エレンはアニには勝てない」
コニー「エレンは喧嘩強いだろ?」
サシャ「コニーは馬鹿ですからね~」
コニー「なっ!サシャも馬鹿じゃねぇか!」
サシャ「私は頭いいですよ!」
ユミル「(赤点コンビが何言ってんだよ)」
ライナー「何の話してんだ?」
クリスタ「アニとエレンが夫婦喧嘩してるの」
ライナー「たま~に喧嘩するからな」
ジャン「絶対にエレンが謝って終わりなんだけどな」
ベルトルト「(もう謝ってるよ)」
担任「お前ら~帰りのST始めるぞ」
-
- 16 : 2014/08/04(月) 02:10:10 :
- 半日授業の最後に担任の先生の話を聞いていたら……
担任「あぁ、お前ら文化祭で何やるか明日決めるからな?何やりたいか考えてこいよ」
サシャ「食べ物が食べれれば何でも良いです!!!」
担任「明日までの宿題な!じゃあお疲れ様」
サシャ「先生が無視しました!いじめです!!」
ジャン「サシャの扱いが上手くなったな」
ライナー「でもよ?俺達は何やるんだ?」
ジャン「お前は何がしたいんだよ?」
ライナー「そうだな………可愛い服を着た……クリスタを見たいな」
ジャン「可愛い服を着たミカサか」
エレン「可愛い服を着たアニ……例えばどんな服だよ?」
ライナー「メイド……とか?」
エレン「やべぇな……絶対可愛いわ」
ジャン「鼻血でるわ」
クリスタ「何の話してるのかな?」
ユミル「男のロマンってやつだろ?」
アニ「?」
ミカサ「ロマン?」
サシャ「ロマンじゃお腹はふくれませんよ!」
ベルトルト「(ライナー達は何の話をしてるんだよ)」
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- 17 : 2014/08/04(月) 02:11:09 :
- ガラガラ
マルコ「あ!皆のクラスここなんだね!」
ジャン「マルコ!」
マルコ「学校で会うのは初めてだね!」
ミカサ「マルコは朝みなかった……棟が違う?」
マルコ「うん、皆と同じかなって思ってたけど違ったよ」
ミカサ「とても残念、ジャンも悲しんでる」
ジャン「だよなぁ、まぁ昼飯は一緒に食おうぜ!」
マルコ「そのつもりだよ!」
ジャン「へへ!それじゃあ帰るか?」
ミカサ「エレン達は?」
ジャン「まだ話してるけど……俺は帰る」
ミカサ「いいの?」
ジャン「暑いからよ、家に帰ってクーラつけて寝るよ」
ミカサ「………健康に悪い、ので私と遊ぶ」
マルコ「(ミカサは友達思いだよね)」苦笑い
-
- 18 : 2014/08/04(月) 02:11:43 :
- アニ「ミカサ、私も一緒に遊びにいくよ」
ミカサ「エレンは?」
アニ「さぁ?知らな~い」
エレン「ちょっ!アニ!本当に悪かったって!!」
ライナー「まだ続いてたのかよ」
ユミル「アニって本気でキレてるのか?」
クリスタ「え!?」
ベルトルト「大丈夫だよ、アニは本当に怒ったり辛かったりすると泣いちゃうから」
ライナー「そうそう、あれはエレンをからかってんだよ」
ユミル「泣いちゃうとか、何か可愛いな」
ライナー「可愛いに決まってるだろ?俺の妹だからな」
ユミル「威張ってんじゃねぇよ!」
ライナー「我が妹はアニだ!」
ユミル「こんな兄貴がいたら私は嫌だね」
クリスタ「(私は面白いと思うけどなぁ)」
ベルトルト「僕達も帰ろうか?」
ライナー「ん?そうだな」
クリスタ「じゃあ皆で帰ろ!!」
ユミル「分かった、分かった」ナデナデ
クリスタ「あ~!また子供扱いする!」
ユミル「(可愛い)」
ベルトルト「アルミン?僕達も帰ろうよ?」
アルミン「ゴメン!僕はちょっと用事があるんだ」
ベルトルト「そっか……分かったよ……?」
-
- 19 : 2014/08/04(月) 21:11:13 :
- エレン「あぁ……どうしようかな」
ライナー「お前も帰らないのか?」
エレン「まぁな、また明日な!」
ライナー「おう!早く仲直りしろよ」ニシシ
エレン「楽しんでんじゃねぇよ!」
ライナー「はははっ!またな!」
ライナーの後に続いて皆が教室から出ていった……
教室にはエレンとアルミンの2人しかいなくなってしまった。
エレン「で?何があったんだよ?」
アルミン「う、うん……」
エレン「…」
アルミン「…」
エレン「あ~もしかしてだけどよ?」
エレン「クリスタのことか?悩んでるの?」
アルミン「な、何で分かったの!?」
エレン「何となくだな」
アルミン「うっ……分かりやすいのかな?僕って?」
エレン「いや、俺はそういうの分からないけどよ」
エレン「最近のアルミンは……最近って言っても夏休みからだけどよ」
アルミン「うん?」
エレン「ヒッチと仲良いよなって思ってたよ」
アルミン「……」
エレン「……」
アルミン「僕さ……クリスタの事が好きなんだけどさ」
エレン「…」
アルミン「たぶん……同じぐらいにヒッチの事も好きなんだと思うんだ」
アルミン「2人も女の子を好きになるなんて最低かな……女誑しって思うよね」
エレン「馬鹿だな……思わねぇよ」
アルミン「え?」
エレン「男ってそういう生き物だよ」
アルミン「アニ以外に好きな女の子いるの!?」
エレン「いるわけねぇよ!!俺はアニが大好きなの!」
アルミン「え?意味がちょっと……」
エレン「俺だってアニと付き合う前は……アニと会う前かな?」
エレン「気になる子は何人かいたぞ?……まぁ、俺は嫌われてたけどな」
アルミン「…」
エレン「アニはさ、中学の時に嫌われ者だった俺の事を好きって言ってくれるんだよ」
アルミン「アニは本当にエレンの事が大好きだからね」
エレン「俺もアニが大好きだよ……お前だってそういう相手が見つかるよ!」
アルミン「そうかな?」
エレン「おう!クリスタとヒッチは優しいし可愛いだろ?頑張れよ!」
アルミン「でも……」
エレン「大丈夫だって!自分の気持ちは決まってんだろ?」
アルミン「………うん」
エレン「俺はお前の恋を応援するよ!」
アルミン「な、何か照れるな!高校生の会話じゃないよね」
エレン「たまには良いだろ」
アルミン「うん……エレンはどうやってアニと仲直りするの?」
エレン「それなんだよ!今の俺の1番の悩みは!!」
アルミン「僕も何か考えるよ!」
-
- 20 : 2014/08/04(月) 21:11:38 :
- アルミン「普段は喧嘩したらどんな感じで仲直りするの?」
エレン「謝る…本気で謝るよ」
アルミン「そ、そうなんだ」
エレン「アニに嫌われたら俺は壊れちまうよ」
アルミン「(ちょっと見てみたいかも)」
アルミン「でもさ?謝るって言っても何かするでしょ?」
エレン「1番最初に喧嘩した時はすぐに許してくれたな」
エレン「2回目は俺も許せなくて長引いたな……あの時は泣かしちゃったんだよ」
アルミン「へぇ、アニがね……その時はどうしたの?」
エレン「抱き締めた」
アルミン「は?」
エレン「抱き締めて謝ったんだよ」
アルミン「…」
エレン「泣かした俺が悪いしな……やっぱり笑ってるアニが好きだからよ!」
アルミン「え?抱き締めたら許してくれたの?」
エレン「いやいや!すぐには許してくれなかったな」
アルミン「じゃあ、どうしたの?」
エレン「笑うなよ?」
アルミン「努力するよ」
エレン「…」
アルミン「…」
エレン「………喧嘩しても俺はアニが大好きなんだよって言ったんだよ」
エレン「嘘じゃねぇからな?」
アルミン「はははっ!」
エレン「わ、笑うなよ!」
アルミン「だ、だってさ!普段があんなに仲良いのにさ!」
エレン「何だよ?」
アルミン「喧嘩しててもアニの事を1番に考えてるんだねって思ったら笑えてきたよ」
エレン「仕方ないだろ………大好きなんだからよ」
アルミン「何か羨ましいね」
エレン「何がだよ?」
アルミン「エレン達を見てると僕も彼女がほしいなって思うって事だよ」
-
- 21 : 2014/08/04(月) 21:12:36 :
- エレン「告白しねーのか?」
アルミン「ぶふっ!」
アルミン「こ、告白!?告白って誰に!?」
エレン「クリスタ?」
アルミン「え………いやでも」
エレン「…」
アルミン「…」
エレン「さっき聞いたんだけどさ」
アルミン「?」
エレン「ヒッチさ、今日は体調不良で休みだってよ」
アルミン「ヒッチが!?」
エレン「んで……」ガサガサ
アルミン「鞄に何か入れてるの?」
エレン「じゃーーん!!」ヒラヒラ
アルミン「今日配られたプリント?それが何か関係あるの?」
エレン「これな、ヒッチのクラスで配られたプリントだよ」
アルミン「な、何でエレンが持ってるの?」
エレン「ヒッチの友達が渡しに行こうと思ってたらしいけどよ」
エレン「面倒だって言ってたからさ、ヒッチも面倒なのに持って来られても嫌だろ?」
アルミン「エレン……僕も届けに行ってもいいかな?」
エレン「お前が届けてこいよ?ほら!」グイ
アルミン「えぇぇ!?」
エレン「俺が1人で行ったらアニに殺されちまうよ」
アルミン「ま、待ってよ!お願いだから待ってよ!」
エレン「?」
アルミン「僕が持ってくから……エレンも一緒に来てほしいんだ」
エレン「な、何でだよ?」
アルミン「は、はず……恥ずかしいんだよ………ドキドキしちゃうんだよ!」
エレン「(おいおい)」
お前100%ヒッチに惚れてるだろ
-
- 22 : 2014/08/04(月) 21:13:09 :
- エレン「お、おぉ……わかった」
アルミン「ありがとう!!本当にありがとう!」
エレン「じゃ……行くか?」
アルミン「う、うん!」
俺達はヒッチの家を目指して歩き出したんだ
一方その頃、アニとミカサはアイス屋でアイスを食べていた。
アニ「あ!こら!」
ミカサ「アニのアイスは美味しい」
アニ「あんたね……ガッツリ食べてくれたね」
ミカサ「もう私のお腹の中……諦めてほしい」
アニ「ジャン?あんたの彼女はテンションが高すぎるよ」
ジャン「そう言うなよ?ミカサはお前と遊びたいって言ってたんだからよ」
アニ「そうなの?」
ミカサ「その通り……アニは私と遊ぶのが少なくなってしまっている」
アニ「たくさん遊んだよね?」
ミカサ「2人で遊ぶ事が少なくなっている……少しだけ悲しい」
アニ「ふふっ」ナデナデ
ミカサ「アニが私を子供扱いする」
アニ「ミカサは子供だよ」クスクス
ジャン「(微笑ましい光景なんだけどよ……店の中の男が俺を見る目が怖い)」
-
- 23 : 2014/08/05(火) 13:04:20 :
- ミカサ「アニ?」
アニ「何?」
ミカサ「エレンと仲直りはいつするの?」
アニ「仲直りって……別に怒ってる訳じゃないよ?」
ミカサ「うん、知ってた」クスクス
アニ「は?」
ジャン「本気で悩んでるのはエレンだけだと思うぜ?」
アニ「まぁ……そうかも」
ジャン「後でちゃんと話しとけよ?アニちゃんは怒ってませ~んってな!」
アニ「ふっ!」ゲシ!!
ジャン「いっ!!」
ジャン「お、お前な!机の下から蹴るなよ!」
アニ「ふん!」
ミカサ「今のはジャンが悪い」
ジャン「じょ、冗談だよ!!」
アニ「知らないね」
ジャン「アイス奢ってやるから!!」
アニ「バニラ味で」
ミカサ「…」
ジャン「わかったよ!ミカサもバニラで良いか?」
ミカサ「私は別に…」
ジャン「バニラ2個な!」
ジャンはそう言って2人にピースをしてアイスを買いに行った。
アニ「ジャンも優しいね」
ミカサ「優しい、とても優しい……少し正直すぎるだけ」
アニ「あいつの良いところでしょ?」
アイスを買ってるジャンの方を見て女子2人は微笑むのであった。
そのアイス屋の前を2人組みの男子が通って行ったのに気付かなかったアニとミカサでした……
-
- 24 : 2014/08/05(火) 13:04:48 :
- ヒッチの家の近くを歩く二人組み
エレン「アルミン?落ち着けよ」
アルミン「どうしよう……初めてクリスタと遊びに行った時ぐらい緊張してるよ!」
エレン「………気持ちは分かるから落ち着けよ」
アルミンを見てると、初めてアニと話した時の自分を見ているような気分になったエレンだ
エレン「ヒッチの家ってもしかして金持ち?」
アルミン「どうだろ?あんまり自分の親の事は話さないからね」
エレン「ふ~ん」
アルミン「何で?」
エレン「この辺さ……見ての通りだけどよ」
アルミン「?」
エレン「でかい家しかないぞ?」
アルミン「言われてみたら……そうだね」
エレン「だろ?ヒッチもこんな感じの家なのかって思っただけだよ」
エレン「あんまり気にしなくても……アルミン?」
アルミン「あ、あそこかな?ヒッチの家!」
エレン「……マジか?」
アルミン「名前書いてあるし……多分ね」
エレン「大きいな」
アルミン「う、うん」
ヒッチの家は回りの家に負けないぐらいの大きな家だった。
2人は恐る恐るインターホンを押すのだった。
-
- 25 : 2014/08/05(火) 13:05:59 :
- ピンポーン………
エレン「…」
アルミン「…」
エレン「反応がねぇな、車がないから親は仕事かもな」
アルミン「なら、ヒッチは寝ちゃってるのかな?」
エレン「どうする?」
アルミン「…」
2人が悩んでいたらドアの前から物音がしたので、2人は慌ててドアの方を見たのだった
ヒッチ「どちら様ですかぁ~」
中から現れたのはクリーム色の髪で、いつもよりセットされてないからか?
いつもより少しだけ、ふわふわ感が強い姿のヒッチが顔を出してくれた。
ヒッチ「はぁい?」
エレン「よう!」
アルミン「だ、大丈夫?体調不良って聞いたから」
ヒッチ「ちょっとぉ!ちょっとぉ、待っててよぉ!!」
彼女は慌ててドアを閉めて家の中に飛び込んで行ってしまった。
エレン「何だよ?あいつ?」
アルミン「僕達が何か悪いことしたのかな?」
エレン「今の俺達の行動に何か悪いことがあるか?」
アルミン「インターホンを押してはダメだった…………とか?」
エレン「いやいや、インターホンは押すために存在してんだよ?」
アルミン「正確には家の中にいる人を呼ぶために存在してるんだけどね」
エレン「揚げ足とるなよ……俺は今からでも帰っていいんだけど?」
アルミン「ごめん……今は絶対に1人にしないでほしい」
エレン「へいへい」
-
- 26 : 2014/08/05(火) 18:30:03 :
- 数分後に再びドアが開かれた
ヒッチ「お待たせしました~」
エレン「…」
アルミン「着替えてきたの?」
ヒッチ「まぁね~!どうよぉ?」
アルミン「似合ってるよ!可愛い!」
ヒッチ「でしょ~!!エレンはどう?アニよりセクシーでしょ?」
エレン「…え?」
ヒッチ「聞いた私が馬鹿でしたよぉ、こいつはアニ馬鹿だったね」
エレン「アニは自慢の彼女だよ!」
ヒッチ「聞いてないから……で?どうしたの?」
アルミン「ヒッチのクラスで配られたプリント持ってきたよ!」
ヒッチ「何で2人が?」
エレン「アルミンがお前のこと心配してたんだよ」
アルミン「ちょっと!エレン!?」
ヒッチ「………本当に?」
アルミン「うん、大丈夫なの?」
ヒッチ「夏風邪ってやつでさ、ちょっと体調崩しちゃってさ」
アルミン「もう大丈夫なの?」
ヒッチ「熱は下がったら大丈夫だよぉ~」
ヒッチ「夏休みが1日延びたしねぇ」
アルミン「あははっ!ヒッチのそういう考え好きだよ!」
ヒッチ「えぇ?///」
アルミン「え?」
エレン「(俺……さっきから空気になってるな)」
-
- 27 : 2014/08/05(火) 18:31:07 :
- アルミンとヒッチの会話を隣で聞いていたエレンは自分の存在を忘れられてるような気がしていた…
エレン「(アニは何してるかな)」
何度かアルミンに『帰らないか?』って質問したが、見事に無視されてしまった。
アルミン「ヒッチのお母さんは?」
ヒッチ「親は家にいませんよぉ」
アルミン「え?」
エレン「…」
ヒッチ「共働きだからねぇ~基本的にいつも1人でぇ~す」
アルミン「…ヒッチ」
エレン「…」
ヒッチ「えぇ?何々?なにその顔!心配してるのぉ?」
アルミン「心配するよ!」
ヒッチ「心配しなくても大丈夫だよぉ?ちゃんとお小遣いは置いていってくれるしねぇ!!」
いつもの口調で答える彼女だったけれど、どこか悲しそうな顔をしていた。
アルミンは何を言ってあげたら良いのか分からない様子を見せていた
そんな時に………
エレン「お前も嘘つくの下手だな」
ヒッチ「はぁ?」
アルミン「え、エレン?」
エレン「寂しいに決まってるだろ……1人は寂しいに決まってる」
ヒッチ「何なのぉ?口説いてるの?」
ヒッチ「あ……可哀想とか思ってるなら大きなお世話だから」
アルミン「ヒッチ!違うよ!エレンは……」
エレン「…」
アルミン「エレン…は……」
エレン「俺さ……親いねぇからよ」
ヒッチ「あんたも共働き?」
エレン「母さんは死んだよ、親父は俺を置いて出てったんだよ」
ヒッチ「へ?」
エレン「だからさ……お前が無理してるの何となく分かるよ」
ヒッチ「…」
エレン「上手く言えないけどよ」
アルミン「…」
エレン「え~と、まぁよ!」
エレン「寂しいなら連絡してこいよ!なぁ、アルミン?」
アルミン「うん!いつでも連絡してきてよ!」
ヒッチ「別に……寂しくなんか…」
ヒッチ「……」
ヒッチ「…あ…ありがと……後さ…その~ごめんね?」
エレン「やけに素直だな?」
ヒッチ「良いでしょ!別にぃ!」
ヒッチは自分の髪の毛を触って照れてるのを誤魔化していた
その姿を見たアルミンが……
アルミン「ヒッチ可愛いね」
無意識に本音を声に出して言ってしまった。
-
- 28 : 2014/08/05(火) 21:37:38 :
- ヒッチ「…あ、当たり前じゃん///」
アルミン「そ、そうだよね!僕なんか変なこと言ったね!ごめん///」
エレン「……俺はそろそろ帰るからな」
アルミン「待ってよ!僕も帰るよ!」
ヒッチ「アルミン………とエレン?」
エレン「(俺はおまけ?)」
ヒッチ「今日から連絡するよ?私は夜遅くまで起きてたりするからね?」
エレン「俺は良い子だから9時には寝てるからよ!アルミンに任したよ!」
アルミン「エレンが良い子なら僕は何なのさ?」
エレン「不良だろ?」
アルミン「違うよ!!」
ヒッチ「ふふっ」
アルミン「ヒッチ?」
ヒッチ「なら不良のアルミンに沢山メールとLINE送るよ」
アルミン「不良じゃないよ!!」
アルミン「でも……待ってるね!」
ヒッチ「えへへ!」
エレン「また明日な!」フリフリ
アルミン「無理しちゃダメだよ?」フリフリ
2人はヒッチに手なを降りながら帰っていった
その後ろ姿を見ながらヒッチは……
ヒッチ「やばぁ……嬉しすぎるしぃ」
彼女は嬉し涙を手で擦って、部屋に戻り、アルミンに送るメールの内容を考えるのであった。
-
- 29 : 2014/08/05(火) 21:37:57 :
- その帰り道……
エレン「お前さ、途中で俺の存在忘れてたよな?」
アルミン「つい夢中になっててさ……ごめん!」
エレン「まぁ別に良いんだけどさ」
エレン「それよりも、元気そうで良かったな」
アルミン「え?うん!」
アルミン「でもヒッチって寂しかったんだよね?」
エレン「だろうな」
アルミン「夜にメール来ると思う?」
エレン「来ると思うぞ?」
アルミン「そっか!」
嬉しそうに微笑むアルミンの顔を見たら急に笑ってしまった。
笑ってるエレンを見てアルミンは恥ずかしそうに『笑わないで』って言っているが……
エレン「顔がにやけてるぞ?」
アルミン「え!嘘でしょ!?」
エレン「嘘じゃねぇよ」
アルミン「ど、どうしよう」アタフタ
エレン「嘘だよ」
アルミン「えぇ!?嘘!?」
エレン「はははっ!お前って騙されやすいよな!」
アルミン「も、もう!エレンの嘘つき!」
エレン「悪い、悪い!」
アルミン「アニに蹴られちゃえ!」
エレン「言っとくけど中々の痛さなんだぞ?」
アルミン「………何となく分かるかも」
2人で歩いて帰っていたら、いつもの分かれ道が見えてきて…
エレン「また明日な!」
アルミン「うん!アニと早く仲直りしなよ!」
エレン「おう、今から謝りに行ってくるよ!」
アルミン「ははっ!お休み!」
それぞれの家に向かって歩き出したんだ
-
- 30 : 2014/08/05(火) 21:38:25 :
- 歩くこと数分、エレンはアニの家の前で悩んでいた
エレン「……どうしよう」
エレン「素直に謝るしか考えが出てこない」
エレン「……」
黙ってインターホンを押すことにした
ピンポーン
アニ母「はいは~い?」ガチャ
エレン「アニ!本当にごめん!明日はお前と遊ぶから許してくれ!!」
アニ母「う~ん、どうしようかなぁ」
エレン「…あれ?」
アニ母「アニと間違われるって事はまだピチピチかな?」
エレン「アニのお母さん!!」
アニ母「今晩は!どうかしたの?謝ってたけど?」
エレン「あ…いや、まぁ……はい」
アニ母「とりあえず家に入りなさい」
エレン「あ、はい!お邪魔します!」
アニ母「(喧嘩したのかな?アニ怒ってたかな?)」
-
- 31 : 2014/08/07(木) 09:11:46 :
- クロ「わん!」
エレン「何でお前がアニの家に?」
アニ母「2人が学校にいってる間に私が連れてきたの」ナデナデ
エレン「迷惑じゃありませんでした?」
アニ母「全く迷惑じゃないよ?良い子だしね」ナデナデ
クロ「わふ」
エレン「(俺の言うことは聞かない癖に……)」
アニ母「それで?何でアニに謝ってたの?」
エレン「いや……それが…」
アニのお母さんに説明したら……
アニ母「あははっ!何それ!」
エレン「いや!本当に俺が悪いんですよ!!」
アニ母「そんなんね、喧嘩したに入らないって!」
エレン「でも……アニは怒ってたし」
アニ母「え~?普通だったけどな」
エレン「……」
アニ母「ふふっ!アニはお風呂だから出るまで待ってなさい?ついでに晩御飯も食べてきなさいな!」
エレン「お風呂……じゃなくて!飯はいいですよ!」
アニ母「食べてかないとエレン君がお風呂覗いてたって伝えちゃうよ?」
エレン「覗いてませんよ!?」
アニ母「今日は久し振りに茶碗蒸し作ったの!」
エレン「あ…美味しそうな臭いすると思ったら茶碗蒸しですか」
アニ母「たくさん作ったから食べてってね?」
エレン「はい!!………ん?」
アニ母「ふふふっ!」
-
- 32 : 2014/08/07(木) 09:12:07 :
- エレン「(何か晩飯食ってくことに……アニはお風呂か///)」
エレン「(いやいや!謝らないとな!)」
クロ「?」
エレン「(アニ……本気で怒ってるのかな?)」
ガチャ
アニ「お母さん?ドライヤー使っても大丈夫?」
エレン「…」
アニ「…」
エレン「よ、よぉ!」
アニ「や……ちょっと待っててよ!///」
バタン!!
エレン「あのなぁ……バスタオル巻いただけで歩き回るなよ///」
アニ母「(初々しくて好き)」クス
クロ「?」
それから数十分後に、顔を真っ赤にしたアニが部屋に入ってきた。
アニ「何でエレンが来てるの?///」
エレン「いや……お前に謝りに来てさ……そしたらアニが…///」
アニ「……はぁ///」
アニ母「あなた達を見てると新婚時代思い出しちゃうんだけど」クス
アニ「まだ結婚してないもん」
エレン「そうだな(絶対にアニと結婚する)」
アニ母「で?喧嘩は仲直りしたの?」
エレン「えっと……アニ?」
アニ「ん?」
エレン「本当にごめんな?約束したのは俺の方なのにさ……悪い」
アニ「あのさ?」
エレン「?」
アニ「別に……怒ってないよ?ちょっとイジメてみただけ」
エレン「……」
アニ「……」
エレン「良かったぁ~」ヘナヘナ
アニ「ちょっと!大丈夫?」
エレン「良かった……本当に心配してたんだよ」
アニ「嫌いになるわけないよ?」
エレン「え?」
アニ「嫌いに何か絶対にならないから……馬鹿エレン」
エレン「あ…あぁ!俺もだよ!」
アニ母「(私達の存在忘れてるわね)」ナデナデ
クロ「(この光景は見飽きた)」
-
- 33 : 2014/08/07(木) 09:12:29 :
- その後は………
エレン「美味しいです!」
アニ母「ふふふっ!」ドヤァ
アニ「私だって……これぐらい作れるもん」
エレン「アニも作ってくれるのか!?」
アニ「任してよ……これより美味しいの作って見せるから!」
エレン「マジか!やべぇな……楽しみでしょうがねぇよ!」
アニ母「エレン君はさ、うちの子が作る料理で何が一番好きなの?」
エレン「それは…」
アニ母「全部って言うのはダメだからね?」
エレン「…」
アニ「…」ワクワク
エレン「悩むな………アニが作ってくれる料理は本当に美味しいからな」
アニ「…えへへ」
アニ母「(嬉しそうな顔しちゃって)」
エレン「よし!俺が1番好きなアニの料理はやっぱり!」
アニ「(何だろ?)」ワクワク
エレン「チーハンだな!アニの作るチーハンが1番好きだ!」
アニ「エレンはチーハンが大好きだからね」クス
エレン「アニもだろ?」
アニ「うん、大好きかな」クスクス
アニ母「(微笑ましい……写真撮りたいなぁ)」ウズウズ
クロ「わん?」
-
- 34 : 2014/08/07(木) 09:12:51 :
- ガチャ
アニ父「うはぁ~疲れた」
エレン「お邪魔してます」
アニ父「エレン君!」
アニ「お帰り」
アニ母「お帰りなさい!ご飯?」
アニ父「汗かいたから先に風呂入るよ」
アニ母「じゃあ着替え持ってくわ」
アニ父「お~う、ありがとう」
アニ父「エレン君、ゆっくりしていけよ!」
エレン「お言葉に甘えちゃってます!」
アニ父「あははっ!家の女2人は最強だからな」
アニ母「最強だからな?」
アニ「か弱い乙女に向かって何言ってるのさ?」
アニ父「お、お風呂に行って参ります!」
アニのお父さんは逃げるようにその場を去って……逃げていきました。
アニとアニのお母さんは少しだけ頬を膨らましていた……
エレン「何か良いよな、アニの家ってさ」
アニ「良いって?何が良いの?」
エレン「何か落ち着くよ」
アニ「?」
エレン「俺達も将来はこんな感じになるのかもな!」シレッ
アニ「あんたは狙って言ってるの?///」
エレン「は?どうしたんだよ?顔真っ赤だぞ?」
アニ「エレンが悪いんだよ///」
エレン「俺が?何かしたか?」
アニ「はぁ……エレンには勝てないよ///」
エレン「?」
アニ「(何でそう言う事をさらっと言うかな……もう///)」
エレン「ん?アニ?」
アニ「(深呼吸……深呼吸)」スーハースーハ
エレン「茶碗蒸し冷めちゃうぞ?ほら」スッ
アニ「へ?」
エレン「ほら、あ~んしろよ」
アニ「今日はダメ!ダメなの!///」
エレン「何でだよ?」
アニ「お母さんがニヤニヤしてるでしょ!気付きなよ馬鹿!!」
エレン「…」チラッ
アニ母「ふふふっ!遠慮なんかしなくて良いわよ?」ニヤニヤ
エレン「…///」
アニ「もう!本当に馬鹿なんだから!」
エレンは怒られながらもアニのお母さんが作ってくれた料理を食べる
アニのお母さんはそんな姿を見て微笑んでいた。
-
- 35 : 2014/08/07(木) 10:05:57 :
- 晩御飯を食べ終わり……
エレン「食べ過ぎた……苦しい」
アニ「…」サワサワ
エレン「お、おい!アニ!腹さわるなよ!」
アニ「だって触りたくなるよ?」
エレン「こんにゃろ!」サワサワ
アニ「ちょっ!いや!エッチ!!」
エレン「エッチじゃ………ねぇわけでも…ねぇ……かな?」
アニ「ちょっと!人の頬っぺたプニプニしないでよ!」
エレン「いや……もう少しだけ」プニプニ
アニ「気持ちいいの?」
エレン「何か癖になる」プニプニ
アニ「まぁ、良いけどさ」
アニ母「ほら!遊んでないでお風呂入ってきなさい!」
アニ「もう入ったよ?」
アニ母「エレン君はまだ入ってないでしょ?」
エレン「え?大丈夫ですよ!もう帰りますから」
アニ母「もう入ってきなさいな!何なら泊まっててね」
エレン「流石に悪い気がするんですけど」
アニ「悪くないよ?ほら、入ってきな」グイ
エレン「いや…なら、着替え持ってくるよ」
アニ母「エレン君の分は用意してあるから大丈夫だよ」
エレン「え?」
アニ「前にエレンの分をお父さんが買ってきてくれたよ」
エレン「マジかよ」
アニ「お父さんの趣味だから変なのだと思うけどね」
エレン「趣味悪いのか?」
アニ「お父さんの趣味って良いと思う?」
アニ母「う~ん、一昔前の趣味かな」
エレン「一昔前の趣味って?」
アニ母「まぁまぁ!楽しみにしてなさい!」グイ
エレン「おわっ!分かりましたから!押さないでください!!」
アニ「行ってらっしゃい」フリフリ
エレン「おう、行ってき~」フリフリ
-
- 36 : 2014/08/07(木) 10:06:21 :
- お風呂場の前につくとアニのお父さんが髪の毛を乾かしていた
アニ父「お!お風呂か?今日は泊まっていくんだろ?」
エレン「何かそうなりそうです……迷惑じゃないですかね?いつも本当に急に泊まったりしてますけど」
アニ父「迷惑じゃないから安心してくれ」
エレン「何か本当に優しくしてもらえて幸せですよ」
アニ父「優しくも何も息子みたいに思っちゃってるよ!はははっ!」
エレン「俺も親父だと思っちゃいますよ!」
アニ父「あはははっ!そうか、そうか!」
エレン「へへ!」
アニ父「それじゃ……ビールを呑みに部屋に行くかな」
エレン「それじゃ俺はお風呂頂きますね」
アニ父「あいよ~ごゆっくりな」
-
- 37 : 2014/08/07(木) 10:06:55 :
- バタン
エレン「相変わらず大きいよな」
エレン「……シャンプーが増えてる気がする」
エレン「どれ使えばいいんだろうな」
ドンドン
エレン「は~い?」
アニ「エレン、着替え置いとくよ」
エレン「ありがとな!あのさ!」
アニ「何?」
エレン「シャンプー色々あるけどよ!どれ使っていいんだ?」
アニ「ん~」
エレン「(俺が前に使わせて貰ったシャンプーなくなってるからな)」
アニ「私の使っていいよ」
エレン「アニのって……どれだ?」
アニ「1番右側にあるやつね」
エレン「入れ物が赤色のシャンプーか?」
アニ「それそれ!良い匂いするよ」
エレン「へぇ~ありがとな!使わせて貰うわ」
アニ「別に良いよ、それじゃ私は先に部屋で横になってるからね」
エレン「おう!(今日も一緒に寝ても良いのか?)」ドキドキ
-
- 38 : 2014/08/07(木) 10:07:38 :
- 頭を洗い、体も洗い終えたエレンはお風呂の中で温まっていた。
エレン「あ~気持ち良いな」
エレン「……何か毎回思うけどよ、本当にアニの匂いだな」クンクン
自分の体からアニの匂いがすると思ってしまうのは皆の言う通りアニ馬鹿なんだろうと思ってしまった。
エレン「…へへ」
何だかちょっとしたことで笑ってしまうエレンだった。
エレン「よし、もう出よ」ザバァ
のぼせてしまう前にお風呂場を出で行くのだった。
エレン「これか?アニのお父さんが買ってきてくれた服って?」
エレン「一昔前の趣味……か………」
エレン「まぁ…寝巻きだしな」
エレン「…」
エレン「絶対に似合ってねぇ」
-
- 39 : 2014/08/07(木) 19:36:57 :
- アニのお父さんが買ってきてくれた服を着て、お礼を言いに皆がいる部屋に戻ることにした
ガチャ
エレン「お風呂ありがとうございました!あ、あと!服もありがとうございます!」
アニ父「おぉ!めちゃくちゃ格好いいぞ!!」
エレン「……ありがとうございます」
アニ母「今どきね?こんな服着てる子いないと思うよ?」
アニ父「何を言ってるんだ?格好いいだろ!」
アニ母「エレン君は……似合わないな」
アニ父「鯉だぞ!寝巻きにするには勿体ない!!」
アニ母「エレン君、麦茶そこに置いてあるからね?歯磨きしたらアニの部屋に行ってあげてね」
エレン「わざわざ冷やしておいてくれたんですか」
エレン「本当にありがとうございます!」
アニ父「エレン君!気に入らないか!?」
エレン「……好きですよ」
アニ父「ほら見ろ!エレン君は気に入ってくれてるじゃないか!」
アニ母「はいはい(エレン君は優しいね)」
エレン「ん…んくっ(麦茶おいしい)」
-
- 40 : 2014/08/07(木) 19:37:36 :
- 麦茶を飲み終えて、彼は彼女の部屋に向かった
エレン「アニ?俺って今日も一緒に寝ていいのか?」ガチャ
アニ「ん…zzz」
エレン「寝てるのか」
エレンは彼女の寝顔を覗きこんだ。
単純に『可愛い』と思って見ていたら、何かを手に持っているのが分かり…
エレン「何だこれ」
エレン「小さいアルバム?」スッ
エレン「おっ…最近の写真だな」
キャンプに行った時の写真、海に行った時の写真などが沢山あり、1つ1つに文字が書いてある事に気が付く
エレン「…これはキャンプの時の写真だな」
『皆でキャンプに行った☆カレーを皆で作るのは小中の時の自然教室以来で楽しかった♪また来年も行きたいです』
エレン「行くに決まってるだろ」ナデナデ
アニ「zzz」
エレン「これ可愛いな」
『ミカサとミーナに枕にされました……近いうちに必ず私が枕にしてやる』
エレン「この写真はアニの母さんが撮ったんだろうな」
エレン「懐かしい写真が沢山あるな」
アニ「エレン………なに見てるの?」
エレン「あ、悪い!起こしちゃったな」
アニ「大丈夫だよ…ん~」ノビー
エレン「アルバム見たけどお前って本当に可愛いのな」
アニ「ぶっ!」
エレン「な、何だよ?大丈夫か?」
アニ「何が可愛いのさ?///」
エレン「写真にしっかり文章書いてる所とか萌えた」
アニ「文章………あのさ?」
エレン「ん?」
アニ「アルバム……全部…その………見ちゃった?」
エレン「いや?半分も見てないと思うけど?」
アニ「返して?」ニコ
エレン「なぁ、アニ?」
アニ「…」
エレン「隠し事は……」
アニ「エレンは今日アルミンと何をしてたのかな?」ニコニコ
エレン「え~と」
アニ「エレン?」ニコ
エレン「(ごめん……アルミン…俺は頑張ったんだぜ?)」
-
- 41 : 2014/08/07(木) 19:50:33 :
- エレンはアルミンとヒッチの家に行ってきた事を説明した
エレン「…」
アニ「アルミンはヒッチが好きなの?」
エレン「クリスタの事も気になる感じだけどな」
アニ「何か以外だね」
エレン「何がだ?」
アニ「アルミンがヒッチを気になるのがさ……確かに夏休みから仲良いなとは思ってたけどね」
エレン「まぁ、確かにな(秀才とギャル?)」
アニ「でもさ……私はアルミンがクリスタを好きって言うなら応援は出来そうにないよ」
エレン「アニはライナーの応援してるもんな」
アニ「ごめんね?エレンはアルミンの応援してあげてね」
エレン「ん~分かった……からアルバム見せてくれよ」
アニ「…絶対に笑うからね」
エレン「笑わねぇって約束するよ」
アニ「絶対に笑うね」
エレン「隠し事はなしだろ?」
アニ「……か弱い乙女には隠し事の1つや2つあっても」
エレン「アニ?」ニコ
アニ「…」
アニ「見れば良いじゃん」
エレン「そうさせて貰うよ」ペラ
アルバムを見ていると何故か顔を赤くするアニが不思議に思えてしまう
確かにアルバムを見られるのって恥ずかしいとは思うけど…
エレン「おっ!これ可愛いな!!」
アニ「やっぱりダメ!」ガバッ
エレン「えぇ!?何でだよ?」
アニ「うぅ~」
エレン「(その目付き反則だよ)」
エレン「分かった、分かった!無理して見せなくて良いよ」
アニ「…」
エレン「(何書いたんだよ……気になるけど無理矢理見たら泣きそうだもんな)」
アニ「もう寝よ?」
エレン「あぁ…俺はソファで…」
アニ「…あんたは隣で寝るの」バン!
彼女は自分のベットを手で叩く
エレン「マジか」
アニ「マジだよ?……今さら照れないでよ」
エレン「(ならアルバム見せてくれよ)」
そう言いたかったエレンだが、自分の隣を手で叩くアニを見ていたら笑えてしまい
素直に彼女が手で叩いたベットに寝転がることにした。
-
- 42 : 2014/08/07(木) 19:51:43 :
- アニ「エレンは文化祭やりたい事あるの?」
エレン「何も考えてなかったな」
アニ「明日に決めるって先生言ってたからね……どうする?」
エレン「素直に言っても良い?」
アニ「言いなよ」
エレン「アニが可愛い服着てるのとか見てみたい」
アニ「…」
エレン「…」
アニ「面倒なのは嫌だよ」
エレン「ですよね」
アニ「可愛いってメイドとか?」
エレン「メイド服のアニか!凄い見たいぞ!」
アニ「似合わないと思うけどな?」
エレン「お前は似合うよ?可愛いからな!」ニッ
アニ「はいはい……ありがと///」
エレン「(照れてるな、可愛い奴だよ)」
エレン「でもなぁ」
アニ「今度は何?」
エレン「アニがメイド服を着るとさ……それを見に変態野郎達が集まって来るからな」
アニ「…」
エレン「メイドは中止だな!」
アニ「エレンって馬鹿だよね」クス
エレン「馬鹿ってお前な……馬鹿だけどさ」
アニ「エレン……アルバム見ても絶対に笑わない?」
エレン「あ?」
アニ「軽蔑しない?」
エレン「……おう!しない!」ニッ
アニ「なら、見ても良いよ」
エレンはアニからアルバムを手渡され、その見られたくなかったページを開いてみる
エレン「これって!」
アニ「うん、エレンとデートした時に赤ちゃん抱っこさせてくれた人が撮ってくれた写真だよ」
エレン「何で隠す必要が……」
『いつか私達の赤ちゃんと♡』
アニ「これを見せたくなかったの……恥ずかしいな」
エレン「アニ?」
アニ「な、何?」
エレン「笑わねぇし、軽蔑なんか絶対にしねぇよ」ギュウ
アニ「ちょっと!」
エレン「その時はお願いするな!俺も頑張るからよ!」ニッ
アニ「ふん!本当に寝るよ!///」
エレン「おう!(結婚しても楽しそうだよな)」
アニ「………えへへ」
ア,エレン
ン?ドウシタ?
ドアノカギカケテキテヨ
エ?ナンデダヨ?
イイカラ!
-
- 43 : 2014/08/07(木) 19:52:11 :
- その後すぐに眠ってしまい
目覚ましがなる前に起きたのは…
アニ「…暑い」
エレン「ふがぁ…zzz」
アニ「ふふふっ」ムニムニ
アニ「昨日のお返しね」
エレン「んぁ……あぁzzz」
アニ「何か目が覚めたよ、先に下に降りてようかな」
アニ「先に行ってるよ?」ナデナデ
エレン「ん~zzz」
下に降りるとアニの母さんが朝ごはんの準備をしていた
アニ「おはよ」
アニ母「アニ……部屋のドアに鍵かけるの辞めてよ」
アニ「やだ」
アニ母「何で?せっかく思い出を写真に残してあげてるのに」
アニ「色々と恥ずかしいから」
アニ母「はぁ~もう!」
アニ「お父さんは?」
アニ母「トイレじゃないの?」
アニ「お父さんのトイレ長いから嫌だ」
アニ母「諦めなさい」
アニ「はいはい、先に顔洗ってくるよ」
アニ母「エレン君は?」
アニ「まだ寝てるよ?あれ……クロは?」
アニ母「私の部屋で寝てるの!可愛いわよ!」
アニ「(お母さんのペットになってきてない?)」
-
- 44 : 2014/08/08(金) 09:55:35 :
- アニが顔を洗ってる時にお客様がやって来た
ピンポーン
アニ母「誰かしら?」
アニ父「誰だろうな」
トイレから出てきた父親が誰が来たかを確かめに行くのだった
アニ父「こんな朝早くから誰だろうな」
ガチャ
アニ父「おはようございます、どちら様ですか?」
ミカサ「おはようございます!」
アニ父「あれ!ミカサちゃん!」
クリスタ「アニのお父さん!おはようございます!」
アニ父「クリスタちゃんもか!どうしたの?こんな朝早くから」
ミカサ「私とクリスタは朝早く起きてしまって……迷惑かと思ったのですが」
クリスタ「遊びに来ちゃいました!」
アニ母「あははっ!エレン君も泊まってるよ?朝ごはんも食べてきなさい」
ミカサ「それは悪いので良いです」
クリスタ「コンビニでランチパック買って行けば良いですから!」
アニ父「育ち盛りの女子が何を言ってるんだ?ほら!食べてきなさい!」
ミカサ「どうしよう?」
クリスタ「う~ん」
アニ母「何だ!ミカサちゃんにクリスタちゃん!」
ミカサ「おはようございます」
クリスタ「お母さんは朝から綺麗です!」
アニ母「あら、嬉しいわ」ニコ
アニ父「お世辞だよ」
アニ母「ふっ!」ズビシッ!
アニ父「うぐっ!」
ミカサ「(横腹に……痛そう)」
クリスタ「(アニのお母さんは強いな)」
アニ母「2人とも朝ごはん食べてないんでしょ?食べてきなよ」
ミカサ「いや……お父さんにも言われたのですが」
クリスタ「それは悪いので良いですよ」
アニ母「今日の朝ごはんはパンケーキなのになぁ~」
ミカサ「…」
クリスタ「…」
アニ母「食べてきなさい!」
ミカサ「はい!」
クリスタ「アニのお母さんの料理美味しいから大好きです!」
アニ母「それは嬉しいわ!!」
アニ父「ちょっ……マジで痛い」
-
- 45 : 2014/08/08(金) 09:56:09 :
- アニ「あれ?ミカサにクリスタ?」
ミカサ「おはよう!」
クリスタ「遊びに来たよ~!」
アニ「どうしたのさ?まだ早くない?」
ミカサ「目が覚めてしまった……ので早く来た」
クリスタ「昨日は語れなかったしね」
アニ「確かにね……ちょっと待っててエレン起こしてくるから」
ミカサ「まだ寝ているの?」
アニ「目覚ましは鳴ってたけどね」
クリスタ「二度寝しちゃったんだ!」
アニ「起こしてくるよ」
ミカサ「私も行く」
クリスタ「私も!!」
アニ「何か悪いことする気でしょ?」
ミカサ「そんなことはしない………と思う」
クリスタ「しないよ~!!たぶんね!」
アニ「…」
アニ父「(美女3人に起こされる朝か……羨ましい)」
3人はエレンを起こしに部屋に向かう
その顔は少しイタズラをしそうな顔である
ガチャ
アニ「あ!私の枕が抱き枕にされてる」
ミカサ「それはアニがいないから」
クリスタ「そうそう!」
アニ「私は枕かい?」
ミカサ「エレンの枕は嫌?」
アニ「エレンなら別に良いかな///」
クリスタ「朝からアニは可愛いよ!」
アニ「そんなお世辞はいいから!早くエレン起こすよ」ユサユサ
エレン「んぁ……5分…5分だけ」
アニ「エレン!」ユサユサ
ミカサ「アニがエレンにキスをすれば起きる」
クリスタ「エレンがお姫様でアニが王子様!」
アニ「普通は逆でしょ?」
ミカサ「アニ!エレンに愛の口づけをしてあげるべき」
クリスタ「うわぁ!アニ頑張ってね!」
アニ「しないから」
クリスタ「え~!!してよ!」
アニ「あのねぇ」
ミカサ「エレン?アニがエレンとキスをしたいと言っている」
アニ「ちょっと、ミカサ!あんたは何を言ってるのさ!?」
ミカサ「早く起きないとアニは私が貰ってしまう」
エレン「…」ムクッ
アニ「あ、起きたね」
エレン「ミカサとクリスタ?」
アニ「遊びに来てるんだよ」
エレン「あれ?今日って休み?」
アニ「今日は学校だよ?今日から6時間授業ね」
エレン「これは悪い夢だな」
アニ「夢じゃないから」
ミカサ「ふふふっ!」
クリスタ「エレンとアニは見てて飽きないよね!」
ミカサ「この光景が私は大好き」
アニ「馬鹿なこと言ってないで、早く朝ごはん食べに行くよ?ほら!エレン!」
エレン「ん~眠てぇ」
-
- 46 : 2014/08/08(金) 09:57:55 :
- 寝起きのエレンを引っ張って1階に降りていくアニ達……
クリスタ「美味しそうな臭いがする」
ミカサ「クリスタがサシャに見えてきた」
クリスタ「あんなに沢山は食べれないよ!」
アニ「サシャは凄いからね……でも可愛いよね?」
ミカサ「確かに、なぜ太らない?」
クリスタ「私も不思議なんだよね」
エレン「くぁ~」
アニ「エレン眠たいの?」
エレン「ん~夏休み気分なんだよ」
アニ「早く冬休みが来てほしいね」
ミカサ「アニ…クリスタ!美味しそう!」
アニ母「お寝坊さんが起きてきたわね!」
アニ「パンケーキ作ったんだ……今日は食べよ」
アニ母「毎日食べなさいよ!あんたは本当に!」
アニ「朝は食べれないの」
エレン「アニは朝弱いからな」
ミカサ「…」ジーー
アニ母「ミカサちゃん?食べてもいいわよ」クス
ミカサ「いただきます!」
クリスタ「私も食べたい!」
アニ母「こんなに喜んで貰えるなんてね」ニコニコ
アニ「美味しいよ」ムシャ
エレン「すげぇ美味しい!」
アニ母「ふふふっ!」ドヤァ
アニ父「(嬉しそうな顔してるなぁ)」
朝ごはんを食べてる時にミカサとクリスタがエレンの着ている服を変な目で見つめていた事をお父さんは知らない
-
- 47 : 2014/08/08(金) 12:02:47 :
- 朝ごはんを食べ終わり……
アニ父「仕事行ってくるよ」
アニ母「行ってらっしゃい!」
アニ「気を付けてね」
ミカサ「頑張って来てください」
クリスタ「おみや……じゃなくて!行ってらっしゃい!!」
エレン「(クリスタ……いつからお前はアニの家の子になったんだよ)」
アニ父「美人達に囲まれて仕事先に向かう……男のロマンだなぁ」
アニ父「行ってきます!!」
エレン「ロマン?………行ってらっしゃい!」
アニ「私達も学校の準備しよ?」
エレン「それもそうだな」
-
- 48 : 2014/08/09(土) 00:30:55 :
- ミカサ「ところで……エレンの趣味?その服は?」
エレン「アニのお父さんの趣味らしい」
ミカサ「……エレンには似合わない」
クリスタ「鯉のぼり~」
エレン「ちゃんと着替えるよ」
アニ「昨日はあえて何も言わないでおいたけど………エレンって本当に似合わないよね」
エレン「誰が似合うと思う?こういう服は?」
アニ「え……ライナー?」
ミカサ「ライナーでも似合わないかもしれない」
クリスタ「ユミル!!」
エレン「ユミルか……似合うかも知れないな」
アニ母「準備しなくていいの?エレン君が昨日着てた服は乾いてるわよ」
エレン「あ!そろそろ準備しないと遅刻しちまうな!」
アニ「ミカサとクリスタは大丈夫だね」
ミカサ「しっかりと着替えてきている」
クリスタ「暑いから制服とか嫌だよね」
エレン「だよな」
アニ「ほら、着替えてきなよ?遅刻するよ?」
エレン「あぁ!じゃあ風呂場の前で着替えてくるよ」
アニ「うん、私も部屋で着替えてくるよ」
ミカサ「私もアニの着替えを見に……手伝いに行こう」
アニ「いらないから」
クリスタ「遠慮なんかしなくていい!」キリッ
アニ「…」
エレン「(羨ましい)」
-
- 49 : 2014/08/09(土) 00:31:17 :
- その後、エレンはすぐに着替えて玄関で待機していた
エレン「まだか?」
アニ母「遅いわね」
エレン「(何かしてるのか?)」
アニ母「あ、降りてきたみたい」
ドタドタと慌てて階段を降りてくる皆の姿があり、雰囲気が変わってる事にエレンは気が付く
エレン「ミカサとクリスタ……髪型がさっきと違うよな?」
ミカサ「アニがやってくれた!」
クリスタ「私とアニだよ!」
エレン「似合ってるぞ!アニは?」
アニ「お待たせ!」
エレン「アニはいつも通りだな」
アニ「まぁ、これが1番良いかなって」
エレン「おう!それも1番可愛い!」
アニ「それもって日本語が変だよね」クス
ミカサ「アニは何でも可愛いから仕方ない」
クリスタ「今度はアニの髪の毛を私がイジイジするからね!」
アニ「分かった、分かったから!ほら、遅刻しちゃうから行くよ」
エレン「はははっ!じゃあ行ってきます!」
アニ母「頑張って来なさいね!」
アニ「行ってきます」
4人は暑い外に不満を持ちながらも学校へ向かうのだった
-
- 50 : 2014/08/09(土) 00:31:42 :
- エレン「そう言えばさ?どうすんだ文化祭の出し物」
アニ「文化祭ね……ミカサ達は何か考えたの?」
ミカサ「何も考えていない、ので諦めてほしい」
アニ「諦めてほしいって………面倒な事じゃないなら何でも良いけどね」
クリスタ「面倒ってアニは何が面倒なの?」
アニ「暑い中をさらに暑くするような事はしたくないね」
クリスタ「う~ん、難しいね」
エレン「アニは何か特別にやりたい事とかないのか?」
アニ「え?別にないけど?」
アニ「エレンは?」
エレン「俺か………まぁクラスの奴等に任せたって感じだな」
ミカサ「それが1番だと思う」
クリスタ「喧嘩とかは嫌だもんね!」
アニ「それが1番面倒だからね」
エレン「そうだよな!まぁライナーがいるから大丈夫だろ」
ミカサ「ライナーには人をまとめる力がある」
クリスタ「格好いいよね!」
アニ「好きなの?」クス
クリスタ「す……アニ!!///」
アニ「あんたが1番可愛い」ナデナデ
ミカサ「今のはとても可愛い」ナデナデ
クリスタ「皆して撫でないでよ!エレン、何とかしてよ!」
エレン「可愛い可愛い」ナデナデ
エレン「アニには勝てないけどな」ボソ
クリスタ「最後に何て言ったの!?この、アニ馬鹿!!」
朝からクリスタをからかいながら学校へ向かう
クリスタがライナーに好意を寄せてい事を知っているアニは少しだけ嬉しそうな顔を見せる
アルミン「あ!皆おはよう!」
エレン「おは……アルミン寝不足か?」
アニ「目の下にクマが出来てるよ」
アルミン「ちょっとね」
ミカサ「夜遅くまで勉強していたの?無理はいけない」
アルミン「大丈夫だよ!勉強はしてないからね!」
アニ「じゃあ、何してたの?ゲームか何かでもしてたの?」
クリスタ「体壊しちゃうよ?」
アルミン「ち、違うよ!ちょっとLINEが盛り上がってたからさ」
エレン「(あぁ……ヒッチとLINEしてたんだな)」
クリスタ「あれ?昨日グループで盛り上がってたのはユミルとライナーだよね?」
ミカサ「朝見てビックリした」
アニ「まぁ……ライナーとユミルが語り出したら止まらないよね」
クリスタ「2人とも面白いよね!」
アルミン「うん、昨日は他の人とLINEしてたんだよ」
ミカサ「アルミンの友達は良い子しかいないので安心」
クリスタ「うん!アルミンの友達は良い子しかいないよね!」
アルミン「うん………凄く良い子で可愛いよ」
アニ「(ヒッチか)」
ミカサ「可愛い?」
クリスタ「女の子なの?」
アルミン「あ…えっ……と」チラ
エレン「おい!遅刻するぞ!時間見てみろよ!」
アニ「ちょっと走ろうか」
エレン「おう!行くぞお前ら!」
アルミン「(ありがとう!エレンとアニ!!)」
-
- 51 : 2014/08/09(土) 00:32:10 :
- 俺達は走ったんだ
暑い炎天下の下を走る
走るほど時間に困っている訳でもないのだけれど……
アルミン「はぁ…はぁはぁ……余裕で間に合ったね」
ミカサ「暑い」
クリスタ「ふぇ~冷たいアイス食べたいよ」
アニ「ふぅ」
エレン「アニ?大丈夫か?」
アニ「流石に疲れたよ」
エレン「自販機でジュース買いに行こうぜ?俺も喉乾いたしよ」
アニ「うん、熱中症になるよ……この暑さは」
エレン「本当だよ、無理すんなよ?」
アニ「エレンもね」
エレン「おう!」
ミカサ「朝からイチャイチャは禁止」
クリスタ「ミカサもジャンがいると…」
ミカサ「私達は……アニとエレンのようには………まだ///」
クリスタ「似たような感じがするけどね」クスクス
ミカサ「そんなことは……ないです///」
アニ「ミカサ可愛い」クス
エレン「よし!俺の奢りでジュース買いに行くから行くぞ!」
ミカサ「良いのだろうか?」
クリスタ「バイト代は大事にしないとダメだよ?」
エレン「大丈夫だよ、何とかなるもんだしよ!」
アニ「何とかって言うけど心配するよ」
エレン「大丈夫だって!安心してくれよ!」
アニ「でもさ……」
アルミン「エレン……アニ……」
エレン「ん?」
アニ「どうか……」
エレン「…」
リヴァイ「朝から悪いがお前らに会いたいって奴を連れてきた」
ペトラ「ほら!しっかり謝るんでしょ?」
リヴァイに連れてこられた人
その人はエレンを大怪我させてしまった人であった……
オルオ「…」
エレン「…」
オルオ「エレン……悪かった…そのよ……」
リヴァイ「エレン」
エレン「リヴァイ先輩?」
リヴァイ「俺にも責任がある、悪かった」
エレン「え…何で先輩も?」
ペトラ「説明するの?2人とも?」
オルオ「いや……悪いのは俺だからな……エレン!!」
エレン「…」
オルオ「俺が悪かった!お前に八つ当たりしてたんだ!本当にすまなかった!」
アニ「八つ当たりって何なのさ?」
エレン「アニ!」
アニ「でも!」
リヴァイ「エレン……オルオを許してやってくれ」
エレン「………先輩」
リヴァイ「全部話してやる、それを聞いても許せなかったから許さなくていい」
ペトラ「…」
アルミン「話してもらっても良いですか?僕達も聞く権利があると思います」
リヴァイ「…」
ミカサ「…」
クリスタ「私達もエレンの友達だもん、あの時も頑張ったもん」
リヴァイ「分かってる、隠すつもりはない」
自分達の過去の話、ボクシングをしていた話も全てをエレン達に話す
その話を聞いたエレン達は………
-
- 52 : 2014/08/09(土) 00:32:34 :
- アルミン「そうだったんだ」
クリスタ「でも悪いことは悪いよ!」
ミカサ「クリスタの言う通り、八つ当たりとしても人は傷付く」
ミカサ「私はとても辛かったから分かる」
アニ「…」
ペトラ「皆……でもね?」
エレン「もう怒ってないですよ」
オルオ「エレン!?」
リヴァイ「良いのか?」
エレン「俺も調子に乗ってたし」
アニ「あの?」
リヴァイ「何だ?」
アニ「いえ、リヴァイ先輩じゃなくて……」
オルオ「…」
アニ「もう絶対にエレンに嫌がらせしないで」
ミカサ「私からもお願いしたい」
クリスタ「私だって!次にしたら私が許さないもん!」
アルミン「僕にも約束してほしいです」
オルオ「もう絶対にしねぇ」
ペトラ「しないです!でしょうが!」ベシ!!
オルオ「いって!……しないです!」
アニ「…」
エレン「その……よろしくっす」スッ
オルオ「こちらこそ」スッ
ペトラ「仲直りの握手だね」
リヴァイ「…」
ペトラ「安心した顔してるよ?」
リヴァイ「うるせぇよ」
ペトラ「素直になりなよ!」
リヴァイ「俺は素直だ」
ペトラ「嘘つき」クス
リヴァイ「ペトラの奢りでジュース買ってやる」
ペトラ「えぇ!?私の奢りなの!?」
リヴァイ「ふん」
その後、結局リヴァイがジュースを皆に買うのであった
オルオは安心したような顔でペトラに頭を叩かれていた
彼女曰くオルオはクラスでいじられキャラになってると言う……
-
- 53 : 2014/08/09(土) 00:33:04 :
- ジュースを飲みながら彼等は教室に向かって歩き出した
アニ「エレン?」
エレン「ん?どうした?」
アニ「何かあったら頼ってよ?」
ミカサ「その通り、エレンは大事な友達」
クリスタ「うん!1人で無理するのは2度としちゃダメだからね!」
アルミン「約束してね?」
エレン「分かってるよ!お前らちょっと離れろよ」
アニ「泣いてるの?」クス
エレン「馬鹿……泣くわけねぇよ」
ミカサ「そう言う事にしておこう」
クリスタ「私達は大人だからね!」
エレン「何だよ、俺は子供なのかよ?」
アルミン「エレンは子供だよね?」
エレン「お前らなぁ!!」
アニ「怒らない、怒らない!皆エレンが大好きなんだからさ!」
エレン「こっち見んなよ、お前ら……」
アニ「はいはい」
ミカサ「ちょっと写メらしてほしい」
クリスタ「激写!エレンの泣き顔!」
エレン「やめろって!」ブンブン
アルミン「手を振り回しても意味ないよ」
アニ「うん!可愛いエレンだよ」
そんなエレンの手をアニが握って教室に引っ張って行くのである
アルミン達はいつも通りの学校生活になると思っていたのだが………
「メイド喫茶!!」
「そんなの男子が楽したいだけじゃん!」
朝のSTすら始まっていないのにクラスは数人の男女で言い争いの嵐が繰り広げられていた
-
- 54 : 2014/08/09(土) 18:28:17 :
- エレン「何だよ?朝からよ」
アニ「ちょっと、どうしたの?」
ベルトルト「あ!アニ達!」
アニ「何なのこれ?」
ユミル「男子がメイト喫茶やるって言い出してよ、女子が男子がサボるのが目的だって言い出してんだよ」
クリスタ「えぇ!せっかく皆で楽しもうとしてたのに!」
アルミン「と、取り合えず皆も落ち着こうよ!」
「なぁ!俺達はサボるのが目的とかじゃ…」
「どうせメイド服の女子が見たいだけでしょ?」
アルミン「全く聞いてくれないね……どうしよう?」
ベルトルト「どうしようって言われてもね」
ユミル「メイド服ぐらい着てやるよ……うるせぇな」
クリスタ「本当に!?写真撮ろうね!」
ユミル「もちろんだ!アニもミカサも道連れだけどな」ニコ
アニ「…」
ミカサ「…」
エレン「メイドは無しで良いだろ?」
ベルトルト「(エレンの気持ちが分かるけど……ユミルのメイド服が見たい気持ちもあるんだよね)」
ミカサ「それにしても……どうなるのだろうか?」
ガラガラガ
サシャ「うわっ!私達のクラスでしたか!」
コニー「朝から賑やかなクラスがあると思ってたら俺達のクラスだな」
サシャ「なんの騒ぎです?」
アニ「文化祭の出し物の件で口論してるみたいだよ」
サシャ「食べ物!!食べ物は必要です!!」
ミカサ「サシャ、落ち着いてほしい」
サシャ「落ち着いていたらご先祖様に申し訳ありませんよ!」
ミカサ「…」
サシャ「人にとって食べるのは生きることなんです!」
クリスタ「何か正しいことを言われてて言い返せないね」
ユミル「うるさくなったな」
エレン「取り合えず、お前らは落ち着けよ?」
アニ「はぁ」
コニー「文化祭の出し物ってそんなに重要なのか?」
ベルトルト「え?僕は何でも良いと思うけどね」
アニ「あんたは何でも上手くやれるからね」
ベルトルト「そうなのかな?」
ユミル「流石は私の彼氏様だな」ニシシ
ベルトルト「そんな大きな声で言ったら皆にバレちゃうよ?///」
ユミル「おっ……それもそうだよな!」
クリスタ「(本当は皆に言いたいのかな?)」
その後、ジャンとライナーが教室に入ってきてクラスの口論を見て
ジャン「何か……大変だな」
ライナー「夏休みに戻りてぇ」
と思いながらも、ライナーがクラスを静かにさせるのである。
-
- 55 : 2014/08/09(土) 18:28:54 :
- クラスは一応静かになったが……
「男子の意見ばっかり聞き入れてズルいと思います」
「だったら何か案を言ったらどうですかぁ?」
口論は終わろうとしていなかった。
ライナー「…」
エレン「ライナーに任せるしかねぇな」
ジャン「俺達が口出すと喧嘩になりそうだからな」
ベルトルト「うん、君達は静かに座っていた方が良いよ」
エレン「ちょっと傷付いた気がしたな」
ジャン「軽く俺も傷付いた気がする」
アルミン「あはは……先生は何か言わなくても良いんですか?」
担任「俺よりライナーの方が人をまとめる事が出来るからな(はっきり言って面倒だ)」
クリスタ「…」ドキドキ
ユミル「どうかしたのか?」
クリスタ「ライナーは大丈夫かな?」
ユミル「大丈夫、大丈夫!あいつは強い子、大きい子~だ!」
クリスタ「ユミルは無責任なんだから!」プクー
ユミル「その頬っぺたを私に食べさせてくれよ」フニフニ
クリスタ「あっかんべーだ!」
ユミル「(この可愛い生き物は何なんだよ)」
ライナー「(面倒だ……クリスタは俺を応援してくれよ)」チラ
クリスタ「!」
クリスタ「(頑張ってライナー!)」
ライナー「おふっ」
-
- 56 : 2014/08/09(土) 18:29:22 :
- ライナー「(見ていてくれ!女神よ!俺の勇姿を!!)」
ベルトルト「(あの顔は馬鹿な事を考えてる顔だね)」
アニ「(どうせ俺の勇姿を見てくれとか思ってるんだろうな)」
ライナー「え~お前らの意見は分かった」
「ライナーは女子の味方してくれるでしょ?」
「おいおい!ライナーは俺達の仲間だからな!」
ライナー「お黙り?」ニコ
「…」
ライナー「え~可愛い服を着たいと言う女子もいますね」
クリスタ「は~い!!」
ライナー「ありがとうございます!」
ライナー「その反対の女子もいます」
アニ「(着たくないって事はないけどね)」
ミカサ「(恥ずかしいので)」
ライナー「そこで!俺の案としてはクラス全員で楽しく文化祭を過ごしたい」
ライナー「可愛い服に皆で仕事をやれる案を出していこうと思う」
ユミル「例えば~?」ニヤニヤ
クリスタ「ユミル!邪魔しちゃダメだよ!」
ライナー「(………悪魔)」
ベルトルト「(ごめん、僕はユミルに勝てないから)」
ライナー「例えば……」
ライナー「…」
ライナー「クラス皆で……」
「クラス皆で?」
ライナー「劇をやるとか?」
サシャ「劇じゃご飯が食べれません!!」
クラスが一瞬にして団結したかと思っていたら、一瞬にして破壊されてしまった。
-
- 57 : 2014/08/09(土) 18:31:07 :
- サシャ「劇じゃご飯が食べれませんよ!!」
アニ「別にいいでしょ?(劇なら小物作りとか小道具作りで終わりそうだし)」
サシャ「絶対に嫌です!!」
エレン「劇って何やるんだよ?」
ライナー「俺1人に答えを求めるんじゃねぇよ」ヒキヒキ
エレン「わ、悪かった」
サシャ「焼きそば……たこ焼き…チョコバナナ」ブツブツ
コニー「なぁ!ライナー!」
ライナー「何だ、コニー?」
コニー「劇やるのにサシャ以外は賛成してるのか?」
ライナー「あ~お前らはどうだ?」
「小物作りなら」
「面倒だろ」
ライナー「はぁ……何なんなら賛成するんだよ」
サシャ「料理!!料理が良いです!」
コニー「劇組と料理組で別れるのはダメなの?」
ライナー「コニーの意見に賛成な人いるか~?」
ベルトルト「(やる気がなくなってきてるね)」
結局、劇をやるグループと料理をやるグループに別れる事になってしまった
担任「クラスの出し物は劇と……」
サシャ「料理です!!」
担任「え~何の劇をするのかと!何の料理を出すのかを決めないといけないのは分かるな?」
担任「劇をやりたい奴等はいるか?」
アニ「小物作りで良いなら私は劇が良いです」
エレン「俺も!」
担任「お前らは劇やるなら主役だろ?」
アニ「絶対に嫌です」
エレン「みたいです」
担任「ん~劇の内容にもよるよな」
クリスタ「私は劇やりたいです!」
その言葉にクラスの男子達が劇をやりたいと叫びだした
それをユミルが睨み付ける
少しだけ大人しくなったクラスの男子達であったが………
担任「劇が多くなったな(クリスタが目的だろうけど)」
ライナー「劇は何をやるんですか?」
担任「ライナーの言う通りだぞ?やりたい劇とかないのか?」
アニ「クリスタが決めれば?」
クリスタ「え?私が?」
エレン「クリスタが決めれば男子は文句ねぇと思うよ」
ベルトルト「そうだね、平和に解決しようよ」
ユミル「女子も文句はねぇよな?」
「うん、クリスタが決めるなら変なのにはならないから良いよ」
クリスタ「え……ん~?」
クリスタ「…………ロミオとジュリエットとか?」
劇はロミオとジュリエットに決まり
料理組はサシャがリーダーを率いることになった
劇をやるグループにいる男子はロミオ役を手に入れようと言い争うのであった
理由?
ジュリエット役がクリスタに決まったからである。
-
- 58 : 2014/08/09(土) 18:31:42 :
- エレン「ロミオとジュリエット何か出来るのか?」
アニ「私も皆も素人だからね」
エレン「俺も小道具作りにしてもらお」
アニ「一緒に作ってさ、文化祭は見て回ろ?」
エレン「へへ!そのつもりだよ!」
アニ「サシャが作る料理が気になるね」
エレン「サシャなぁ、何作るつもりなんだろうな?」
アニ「教えてくれなかったからね」
エレン「まぁ……今のクラスの現状よりは良いだろ」
アニ「…」
ベルトルト「はぁ」
エレン「ユミルはクリスタを守るってロミオ役を奪おうとしてんのか?」
ベルトルト「あはは………凄いでしょ?」
黒板の前で言い争ってる男子の中に…
ユミル「バカ野郎!お前がロミオとかありえねぇよ!」
「ユミル……もう少し優しく言って」
ユミル「は?私は凄く優しく言っているのですがぁ?」
「(クリスタの事になると凄いよ)」
クリスタ「え~と」
ライナー「お前らな……少しは頭を冷やせ」
ユミル「何だ?ライナーもロミオ役を狙ってるのかよ?」
ライナー「ユミル!」
ユミル「んだよ?」
ライナー「落ち着け!お前ら全員だ!」
ライナー「クリスタが涙目になってるのが分からんか?」
ユミル「なぁ!?クリスタ!」
クリスタ「喧嘩しないでよぉ!」
ライナー「(可愛い)」
クリスタ「もうロミオ役はくじで決めれば良いじゃん!喧嘩何かしないでよ!!」
ユミル「く、くじ……運だけが勝負なのか?」
ライナー「…」
ユミル「うぁ~!クリスタ!他に何か!!」
クリスタ「だって皆が喧嘩するんだもん!」
ライナー「先生は誰が良いと思います?」
担任「劇……台詞を覚えられる奴だよな」チラ
アルミン「え?」
担任「俺はお前を推薦するけどな!」
アルミン「えぇ!?いやいや!僕は無理ですよ!」
担任「何でだ?」
アルミン「だ、だって僕は昔から運動も得意じゃないし!人前に出るような人じゃないよ!!」
担任「運動は関係ない気がするけどな」
アルミン「とにかく僕は無理ですよ!」
担任「クリスタはどうだ?」
クリスタ「どうだって、どういう意味ですか?」
担任「お前が一緒に劇をやる人だからな?やりやすい人とかいるだろ?」
ユミル「それなら私だろ!」
クリスタ「…」チラ
ライナー「(これは完全にユミルだろうな)」
クリスタ「(ライナーって言ったら恥ずかしいよね///)」
担任「どうだ?」
クリスタ「えっ……と……」
アルミン「(僕は小道具作りとか、小物作りじゃないと役に立てないからな)」
クリスタ「決められませんよ……私には……」
担任「なら、平等にくじだな」
エレン「俺もですか?」
担任「男子で劇を選んだ奴等は強制な~」
エレン「マジかよ」
アニ「(ライナーが選ばれないかな………ロミオって顔じゃないけどさ)」
-
- 59 : 2014/08/10(日) 23:58:06 :
- くじの結果は不正が行われないように担任の先生が責任を持つことになった
ユミルは『一生のお願い』などと小学生のように叫んでいた
彼女のクリスタへ対する思いがビシビシと伝わってくる
担任「この箱の中から1枚だけな!」
担任「あ~クリスタ!お前が引け」
クリスタ「私ですか!?」
担任「誰も文句は言わないから安心しろ!ほら!」スッ
クリスタ「わかりました」
クリスタ「(ライナーが良いなぁ)」ガサガサ
そんな事をクリスタは考えていたが、世界は思い通りにはならず……
担任「おぉ、アルミンか!」
アルミン「無理ですよ………僕には大役すぎますよ」
担任「大役とか関係ないぞ?楽しんだもん勝ちだからな!」
アルミン「…」
担任「別に演劇部でもないし、ましてやプロでもないんだ」
担任「成功させようとか考えなくて良いから!やってみないか?」
アルミン「クリスタは僕で良いかな?」
クリスタ「うん!一緒に頑張ってみない?」
アルミン「…」
ライナー「俺達も練習付き合うしよ!協力するから頑張ってみろよ!」
ユミル「まぁ、お前なら許してやるよ」
アルミン「わかったよ……迷惑かけると思うけど」
クリスタ「大丈夫だよ!頑張ろうよ!」
アルミン「う、うん!」
ライナー「…」
アニ「エレン……ベル?」
エレン「こればっかりは運だからな」
ベルトルト「うん……どうしようもないよ」
アニ「そうだよね、ごめん」
-
- 60 : 2014/08/10(日) 23:58:36 :
- その日の帰りに……
ジャン「俺はミカサと帰るからよ!また明日な!」
ミカサ「明日も皆でお昼を食べよう」
エレン「おう!またな」
アニ「また明日ね」
皆が帰りの準備を始め、部活をやっていない人達は一目散に帰宅していく
そんな学校の飽き教室で……
アルミン「う~ん、やっぱり台詞が多いな」
クリスタ「アルミンは主役だもん!」
アルミン「……」
クリスタ「どうかしたの?」
アルミン「クリスタと2人で話すのって久し振りだよね?」
クリスタ「そう言えばそうだよね?最近は皆と遊ぶことが多くなったからね」
アルミン「何か高校に入学した頃を思い出したよ!」
高校に入学して1番先に仲良くなった2人は練習をしながら色々な会話をするのであった
クリスタ「アルミンを初めて見た時は女の子かと思ったよ!」クス
アルミン「それは皆に言われるんだよね」
クリスタ「羨ましいって女子が言ってるんだよ?」
アルミン「えぇ……羨ましいって…何か変な感じだね」
クリスタ「ふふふっ!」
アルミン「……」
クリスタ「どうしたの?」
アルミン「何でもないよ?台詞覚えようか!」
クリスタ「うん、そうだね?」
アルミン「(ダメだ……何でだろ?)」
ヒッチの事が好きなのに……やっぱりクリスタにも惹かれてしまう
-
- 61 : 2014/08/10(日) 23:59:11 :
- 校門の前で……
ヒッチ「…」
ライナー「何してんだよ」
ヒッチ「ふひゃあ!!」
ライナー「うおぉ!?」
ヒッチ「ビックリしたじゃんかぁ!急に現れるな筋肉ゴリラ!!」
ライナー「んだぁ……このギャルが!」
ヒッチ「クール系美少女って学校で噂されてるのは………わ・た・し!」
ライナー「さて、帰るかな」
ヒッチ「はぁい?無視ですかぁ?」
ライナー「さいなら」
ヒッチ「ちょい待ち!」
ライナー「あ?」
ヒッチ「アルミン知らない?」
ライナー「…」
ヒッチ「なにぃ?凄く怖い顔してるけどぉ?」
ライナー「アルミンはクリスタと劇の練習だよ」
ヒッチ「劇……って?」
ライナー「あぁ…たくっ!」
ライナーはヒッチに文化祭の出し物で劇をやることが決まり
その劇にアルミンとクリスタが選ばれたことを説明してやる
ヒッチ「ロミオとジュリエットねぇ」
ライナー「まぁ、喧嘩になる前に綺麗に決まって良かったとは思うけどな」
ヒッチ「…」
ライナー「…」
ヒッチ「嘘つきだねぇ」
ライナー「何が言いたいんだよ?」
ヒッチ「クリスタと2人で劇の練習とか期待してたんでしょ~?」
ライナー「…」
ヒッチ「黙ってないで何か言いなよぉ?言い返せないみたいな?」
ライナー「おい」
ヒッチ「……そ、そんな怖い顔しないでよ」
ヒッチは睨まれてしまったのが想定外だったらしく
少しだけ不機嫌な態度を見せているけれど、内心はとても焦っている
ヒッチ「(やばぁ……マジおこ?)」
ライナー「あ~あ!!気にしないようにしてたのによ」
ヒッチ「はぁい?」
ライナー「クリスタの事だよ!」
ヒッチ「見に行けば良いじゃん?」
ライナー「何をだよ?」
ヒッチ「劇の練習してる2人をね」
ライナー「何でだよ!?」
ヒッチ「別に、気分だし」
ライナー「…」
ヒッチ「行くの?行かないの?どっちにするのぉ?」
ライナー「別に覗くわけじゃねぇしな」
ヒッチ「(別に気になる訳じゃないけどぉ)」
2人はアルミン達が台詞を覚えようとしている所を見に行くのであった
-
- 62 : 2014/08/11(月) 00:00:48 :
- ヒッチ「どこで練習してるの?」
ライナー「確か飽き教室で練習するって言ってたけどな」
ヒッチ「飽き教室って馬鹿みたいにあることは知ってるよね?」
ライナー「うるせぇな!どうせ俺達のクラスに戻ってんだろ!」
ヒッチ「戻るぐらいならさぁ?最初から移動しなくてよくね?って感じだけどぉ?」
ライナー「恥ずかしがり屋なんだよ!俺と同じでな」
ヒッチ「その見た目で恥ずかしがり屋とか………ないわぁ」
ライナー「可愛げのない奴だな」
ヒッチ「えぇ~?夏休みに可愛いって言ってくれましたよねぇ?」
ライナー「そういや言ったな」
ヒッチ「私の魅力に気が付くとか良い目してるよ」
ライナー「たくっ……ここか?」ヒョコ
ライナーは自分達の教室を覗いてみた
ヒッチ「いた?ねぇ、アルミンはいたの?」
そんなライナーの横で不安げな顔してるヒッチは何度も小さな声で聞く
ライナー「凄いぞ」
ヒッチ「な、何が凄いの?ねぇ!」
ライナー「教室に誰もいねぇ」
ヒッチ「…」
ライナー「…」
ヒッチ「最低」
ライナー「悪かった」
ライナーの冗談に完全に怒ってしまったヒッチに焦り出すライナー
そのライナーも実際、かなりモヤモヤとした感情に襲われていた
ライナー「(アルミン……クリスタと仲良いからな)」
ヒッチ「(クリスタは可愛いからねぇ)」
そんな2人がいた場所に目的の人の声が聞こえた事に気が付く
ヒッチ「あそこだねぇ」
ライナー「邪魔しないようにな」
後からドアを少しだけ開けて中を覗きこんだ
クリスタ「え~と!」
アルミン「クリスタは絶対にここの台詞忘れちゃうね」
クリスタ「ごめんなさい………私が足引っ張ってるよね」
アルミン「そんなことないよ?僕も忘れちゃうから安心してよ」
クリスタ「アルミンは別に……」
アルミン「それに練習は今日から始めたんだよ?まだまだ時間は沢山あるから安心てね?」
クリスタ「さっきのアルミンと全然違うよ!」
アルミン「え…あ、うん……だってクラスの代表みたいな感じだからね」
アルミン「頑張らないと皆に失礼かなって思ってさ」
クリスタ「私も頑張る!もう一回!もう一回、覚えた所までやる!」
アルミン「うん!」
そんな2人のやり取りを見ていた2人は……
ライナー「羨ましい」ボソ
ヒッチ「いいなぁ」ボソ
ライナー「お前………もしかしてさ?」
ヒッチ「ん~?」
ライナー「いや、何もねぇ」
ヒッチ「変なライナーだねぇ?」
ライナー「(こいつ……マジか?)」
ヒッチ「…」
ライナー「(このアルミンを凝視する行動といい……あ……そう言えば………)」
-
- 63 : 2014/08/11(月) 01:30:46 :
- 確か海に行った帰りに……
ヒッチ『自分の為かな…』
みたいな事を言ってたような気がする
ライナー「(だからか?こいつは俺より焦ってるような感じだからな)」
ヒッチ「……」
ヒッチ「ねぇ?」
ライナー「お…おぉ!何だ?」
ヒッチ「何時まで練習するって言ってたの?」
ライナー「部活が終わるまでだろ?下校時間は決まってるからな」
ヒッチ「ふぅ~ん」
ライナー「待つのか?」
ヒッチ「帰るよ………ばいば~い」フリフリ
ライナー「おう、またな?」
ライナー「…」
ヒッチの姿が見えなくなってしまい
そろそろ自分も帰ろうかと思っていたら……
ミーナ「な、何してるの?」
ライナー「くごぁ!?」
ミーナ「な、何々!どうしたの!?」
ライナー「ミーナか!!ビックリしたぁ!」
急に声をかけられてしまい、大きな声を出してしまった
その後すぐに……
ガラガラガラ
クリスタ「あ~!ライナーだ!ミーナも!!」
アルミン「本当だ、2人ともどうしたの?」
ライナー「(やべぇ…やべぇ!)」
ミーナ「あはは……ごめんね!私がライナーに文化祭の出し物を作るのに必要な物を運んで貰おうとしてたんだ!」
ライナー「え?」
ミーナ「それで暇だったから驚かしたらさ!ライナーが想像以上に驚いちゃって!ね~?」
ライナー「え……あ…」
ミーナ「もう少しだけライナーに手伝って貰うんだ!」
アルミン「そうなんだ……なら頑張ってね!」
クリスタ「…」
ライナー「…」
ミーナ「さぁ!教室に戻るよ~!」
ライナー「お、おう」
クリスタ「(ライナーが一緒にいても良いのになぁ)」
-
- 64 : 2014/08/11(月) 01:31:12 :
- ミーナ「何してたの?」
ライナー「あ~俺と……」
ミーナ「ライナーと?」
ライナー「(ヒッチの事は伏せといた方がいいかもな)」
ライナー「クリスタとアルミンを見ていました!」キリッ
ミーナ「うへぇ……ストーカー行為?」
ライナー「違う!!………と思う」
ミーナ「もう、男は変態だから仕方ないと思うけどね」
ライナー「何も言い返す事が出来ねぇ」
ミーナ「ミーナ様は優しいから黙っててあげなくもないよ!」
ライナー「……ジュースで良いか?」
ミーナ「ダメです!」
ライナー「文化祭の出し物作りを手伝えば良いのか?」
ミーナ「あ~それは良いかも……あ!」
ライナー「?」
ミーナ「どうせ今日は暇なんでしょ?」
ライナー「まぁな」
ミーナ「私と買い物しに行こう!」
ライナー「何を買いにだよ?」
ミーナ「そんなの見てから決めるに決まってるよ!ほら!」グイ
ライナー「おいおい!文化祭の準備は良いのか?」
ミーナ「慌てない、慌てない!時間はたくさ~ん!」
ライナー「分かったよ、取り合えずお前の教室に置きに行こうな」
ミーナ「うっす!」
ライナー「おっさんか……お前は」
ミーナ「可愛いおさげのミーナちゃん!!」
冗談を言ってくるミーナとは話していて気が楽だと思える
助けてくれたし、荷物持ちぐらいはしないと罰が当たると思い
ライナーは買い物?に付き合うのだった。
-
- 65 : 2014/08/11(月) 01:31:41 :
- ミーナと学校を飛び出すこと数十分
ミーナ「ここ!ここに来たかったんだよね!」
ライナー「ここって服屋だよな?」
ミーナ「アニが可愛い服が多いって言ってたから来たかったんだよね」
ライナー「あいつが言ってたのか」
ミーナ「うん、ほら!服見に行くよ!ライナーの服も私が選んであげるよ!」
ライナー「分かったから落ち着けよ」
騒いでるミーナと一緒に店の中に入って見る
中は外よりは涼しく感じれるが、涼しいとも言えない涼しさに
ライナー「(ビミョーだな)」
ミーナ「何か涼しいのか涼しくないのか分からないね」
ライナー「お前も思ったか……ビミョーだよな」
ミーナ「まぁ、外よりは涼しいから良いよ!お!あれあれ!」
ライナー「あれか?」
ミーナ「可愛いじゃん!似合うかな?」
ライナー「似合うと思うぞ?何なら試着してみろよ?」
ミーナ「そうしよ!ライナー取ってよ!」
ライナー「仕方ねぇな」
買い物に付き合うつもりだったが…
これってデートじゃねぇか?
その後も色々な服を着ては俺は可愛いか聞いてくるミーナは………
可愛いかった。
ミーナ「あ~買い過ぎた」
ライナー「買い過ぎだな」
ミーナ「荷物持ちのライナーがいて良かったよ!ありがとね!」
ライナー「うははっ!任せろ、任せろ!」
ミーナ「でも時間も時間だからね~そろそろ帰らないとママに怒られちゃう」
ライナー「女子の親は酷しいよな、帰ってくる時間とかよ」
ミーナ「そうなんだよね……別に心配しなくても大丈夫なのにさ!」
ライナー「大丈夫じゃねぇと思うけどな」
ミーナ「もう高校生だよ?変な人にはついていかないよ」
そう言うとミーナは心配した俺を見て笑うから……
ライナー「あのなぁ」
少しだけお説教をしてやった。
ライナー「今は世の中は物騒なんだよ」
ミーナ「そ、そんなの知ってるよ!」
ライナー「つい最近もあったろ?高校生を車に無理矢理連れ込もうとした事件がよ」
ミーナ「……うん」
ライナー「お前の親はちゃんと心配してくれてるんだからな?感謝しねーとダメだぞ」
ミーナ「な、何か怒られちゃったね……ごめん」
ライナー「………はぁ」ナデナデ
ミーナ「ライナー?」
ライナー「お前な、反省したなら良いんだよ!メソメソするな」ナデナデ
ミーナ「ちょっと!撫ですぎ、撫ですぎ!」
ライナー「笑ってないと可愛い顔がもったいないぞ?」ニシシ
ミーナ「か、可愛く何かない!///」
ライナー「お!ミーナが照れたな!」
ミーナ「もう帰るよ!また明日ね!///」
ライナー「ちゃんと家まで送るから少し待てよ!」
ミーナの家につくまで色々な話をしていた、文化祭の出し物でカフェをするらしく
俺に絶対に来いと言うから行ってやらないとなって感じになった
そんな事を考えていたら……
ライナー「じゃあな?」
ミーナ「家まで送ってくれて本当にぃ……ありがとう!!」
ライナー「今の間は何だよ」
ミーナ「ふひひ!また明日ね!」
ミーナは元気よく家に入っていく
あいつの元気いっぱいの姿は好きだな
-
- 66 : 2014/08/11(月) 16:53:57 :
- その帰り道に……
エレン「よぉ!」
ライナー「エレン?何してんだよ?」
エレン「クロの散歩だよ」
クロ「わん!」
ライナー「犬は可愛いけど大変そうだな」
エレン「まぁな!」ニッ
ライナー「それじゃあ、気を付けて帰れよ?」
エレン「残念だったな……劇の役…」
ライナー「仕方ねぇよ!日頃の行いは良かったのにな!」ニシシ
エレン「アニがお前のこと格好いいって言ってたよ!ベルトルトもな!」
ライナー「アニもベルトルトも俺の嫁だからな!」
エレン「お前のそういうところ俺は好きだぞ」
ライナー「男に言われても嬉しくねぇけどな?まぁ、悪い気はしないな」
エレン「文化祭の時は頑張れよ!アピールは大事だってアニが言ってたぞ!」
ライナー「はははっ!先輩のアドバイスは胸にしまっとくよ!それじゃあ、本当に明日な!」
エレン「おう、また明日!」
その次の日もクリスタとアルミンは練習の毎日だった
正直にアルミンが羨ましいと思ってはいたが
エレン「こんな感じか?」
ベルトルト「たぶんね」
ミカサ「アニ……私はだいぶ成長したと思う」
アニ「私も成長してるよ?ほら!」
ユミル「何でお前らはこんなのが出来るんだよ!」
アニ「ユミルだって出来てるよ」
ミカサ「その通り」
ユミル「衣装ぐらい学校の費用で賄えよ!」
担任「無理言うなよユミル」
サシャ「先生!新メニューですよ!」
コニー「凄いだろ!俺が卵割ったんだぞ!」
担任「(割っただけかよ)」
ジャン「劇で流す曲はどうすんだよ?」
ライナー「楽しいから良いかもな」
出し物を決める時は凄く言い争ったが、今となっては良い感じに団結する事が出来たのが嬉しいと思ってる。
アルミン「出来たね!」
クリスタ「何とかなる気がする!!」
「完璧じゃん!」
「美男美女だからね……私達の激って儲かるかもよ!」
ライナー「…」
何度か練習に付き合ったりはしたが、基本的に俺は小道具作りの方を任されてしまったからな……
-
- 67 : 2014/08/11(月) 16:54:20 :
- 文化祭の前日……
エレン「劇の準備は何とかなったな」
アニ「中々だよね?」
エレン「居残りで頑張ったからな」
ミカサ「私は少しだけ問題がある」
ジャン「ミカサは劇の説明しないといけないからな」
ミカサ「私は人前で話すのは苦手……とても苦手ので困る」
ジャン「俺が代わりにやるって言ったのによ!先生が許してくれねぇんだよ」
アニ「信頼されてないんでしょ?」
ジャン「…」
ベルトルト「僕は照明を任されちゃったよ……ミスしそうで怖いよ」
ユミル「大丈夫だろ?何でも上手くやってしまう私の彼氏様だからな!」
ベルトルト「何だか照れるな///」
エレン「アルミンとクリスタも完璧って言ってたしな!後は楽しむだけだな」
アニ「ねぇ……ライナーは?」
エレン「そういや…あれ?」
ミカサ「サシャ達の手伝いをしているかもしれない」
ユミル「あの馬鹿2人は材料買いすぎなんだよ」
ベルトルト「なら家庭科室かな?」
ジャン「仕方ねぇ、手伝いに行ってやるか」
アニ「私が行くから良いよ」
ベルトルト「僕も行くよ」
エレン「俺も手伝うぞ?」
ユミル「仕方ねぇから私もな!」
アニ「私達だけで大丈夫だよ」
ベルトルト「ユミルにエレンごめんね?」
エレン「ん…あぁ……分かったよ?」
ユミル「幼馴染みって凄いのな」
アニとベルトルトは家庭科室に向かう
親友であり、兄貴のような男が心配だったからか?
歩くペースはとても早かった。
-
- 68 : 2014/08/11(月) 16:54:48 :
- 一方その頃の家庭科室は……
サシャ「よし……大丈夫ですね!」
コニー「他の奴等は帰ったのに何で俺達は帰らないんだよ?」
サシャ「にひひひ!」
ライナー「とうとう壊れたか?」
サシャ「壊れてませんよ!明日も食べれますけどね!味見してください!」
コニー「俺は何回も食べたぞ?」
サシャ「それでも食べるのが男です!」
ライナー「んじゃ食べるから準備してくれよ」
サシャ「任してください!」
文化祭の出し物で色々な料理は売っているのは知っているが
俺達のクラスは他のクラスより凄いだろうと確信してしまう
サシャ「美味しそうですね」
コニー「お前が食うなよ?」
サシャ「わ、わかってますよ!変なことを言わないでください!」
ライナー「(摘まみ食いは想定内だから気にしてねぇ)」
コニー「うはぁ~明日は緊張するなぁ」
ライナー「お前は料理組だからな、何するんだ?」
コニー「料理を運ぶんだよ!大変そうだろ?」
ライナー「…」
ライナー「そうだよな……お前に金の計算は無理だよな」
ガラガラガラ
アニ「噂の料理?」
ベルトルト「カレー?」
サシャ「お客様です!!」
コニー「あれ?エレンとユミルは一緒じゃねぇの?」
アニ「ちょっとライナーの手伝いをしに来ただけさ」
ベルトルト「2人で間に合うでしょ?」
ライナー「手伝いって言われても材料はもう冷蔵庫だしな」
サシャ「お待たせしました!!」ドン!
ライナー「半分ねぇぞ?」
サシャ「半分オムレツカレーです!」
ベルトルト「サシャ……頬っぺたにカレーついてるよ」
サシャ「これは…」
アニ「カレーだね」
ライナー「お前らしいな……おっ!」
サシャ「どうですか!私とコニーの自信作ですよ!」
ライナー「これは売れるぞ!お前が食わなければな」
サシャ「も、もちろん食べませんよ!………多分ですけど」
コニー「食いそうになったら叩いてやるよ」ポンポン
コニーはハリセンで彼女の頭を優しく叩いて見せた。
ベルトルト「それって……もしかして」
コニー「リヴァイ先輩がくれた!」
アニ「くれた?」
コニー「お前は俺と同じ臭いがするって言って可愛がってくれるんだぜ?」
アニ「(身長だね)」
ベルトルト「(あの人は僕の事を睨んでくるんだよね)」
ライナー「ぶっふ!うっははは!そりゃあ身長だよな!」
サシャ「やっと笑いました!ライナーが笑いましたよ!!」
ライナー「あはは…はは……は?」
サシャ「最近のライナーは無理してるのが見てて分かりましたよ!」
コニー「本当だぞ?クラスの奴等は気付いてなかったけどな」
アニ「顔に出てるんだよ、あんたらしくないけどね」
ベルトルト「うん、顔に出てたね」
サシャ「でも笑ってますね!嬉しいですよ!」
ライナー「そうか………心配かけたな!悪かった!!」
ライナー「少しだけ嫉妬しちまっててな」
皆の前で本気でクリスタに惚れてる話をすることに抵抗は不思議となかった…
-
- 69 : 2014/08/13(水) 13:12:07 :
- つい夏休みに2人で水族館に行った時の思出話を口走ってしまった
サシャ「おぉぉぉ!!」
コニー「お前すげぇな!!!」
ライナー「いや……何となくな」
サシャ「確かに、あの頃のクリスタは家に帰る時は寂しいそうな顔してました!」
コニー「それに気が付くって、ライナーって凄いんだな」
ベルトルト「昔から人の悩んでる事に首を突っ込んで来たからね」
アニ「そうそう、私の傘が壊れた時に自分の傘を無理矢理渡してきたんだよね」
サシャ「男じゃないですか!!何ですか!ジブリの見すぎですよ!」
ライナー「懐かしい話をしやがって……///」
アニ「もう少しハンサムだったらモテたろうにね」
サシャ「ぶっ!」
ライナー「アニは小学生の時に俺の家に泊まりに来たんだよな」
アニ「…」
ライナー「言っちゃおうか~な?」
アニ「何のことだろうね?」
ベルトルト「(言ったら殺させるよ……ライナー?)」オドオド
サシャ「何ですか!?気になって今日の晩御飯が食べれなくなります!」
コニー「サシャがご飯を食べれないって大事件だぞライナー!」
ライナー「そうだな……サシャの為にも話してやるか…アニの隠された恥ずかしいお話をな!」
アニ「はぁ?恥ずかしい……話?」
ベルトルト「…」
ライナー「俺達3人で夜だったな……トイレに行きたいって…」
アニ「まって!馬鹿!馬鹿!!」
ライナー「思い出したか!」ニシシ
サシャ「何なんですか!教えてくださいよ!!」
アニ「サシャ?」ニコ
サシャ「…」
ライナー「ぶっはは!まぁ、今度のお楽しみって事だな!」
アニ「記憶を消してあげるよ」
ライナー「サシャ!お前の料理は最高だったぞ!俺は退散する!」ダッ
勢いよく家庭科室を飛び出して行ったライナーを見て……
アニ「全く……馬鹿兄貴」
ベルトルト「サシャもコニーもありがとね?」
サシャ「後ろで隠れてる皆も出てきて良いですよ?」
コニー「そうだぞ」
アニ「後ろで?」
家庭科室の大きな机の隅から隠れていた仲間の姿が現れた
ミカサ「怒らないで聞いてほしい」
ジャン「俺達もライナーが変なのは気付いてたよ」
エレン「だからよ……俺達も何か力になれるかなって……よ」
ユミル「ちっ!本気でクリスタの事を好きなのは私だからな!負けてねぇ!」
ベルトルト「皆もライナーが好きなんだね」
サシャ「ふふふっ!もちろんですよね!」
アニ「あいつは人気者だね」
コニー「俺も人気者だぞ!」
ミカサ「コニーも皆も良い人、ので、仲良くしていられる」
ジャン「そう言うことだ!ライナーの皿片付けたら俺らも帰るぞ?」
ユミル「時間も時間だしな……クリスタはアルミンと帰ってたし」
ユミル「寂しいねぇ、私のクリスタがいない……この虚しさ」
ベルトルト「ユミルは僕が家まで送っていくね………皆も明日は楽しもうね?」グイ
ユミル「お、おぉ?何か積極的だな?」
アニ「(ベルトルトも嫉妬してるね……クリスタに)」クス
-
- 70 : 2014/08/13(水) 13:12:30 :
- 学校を出た後、皆は自分達の家に帰ろうとしている
そんな帰り道に……
アニ「ライナーは頑張れるかな」
エレン「告白するって意味か?」
アニ「ん……まぁね」
エレン「どうだろうな、俺達が無理矢理させるのはダメだしな」
アニ「ライナーはね?」
エレン「ん?」
アニ「小さい時から本当に世話好きでさ」
エレン「…」
アニ「私とベルが困ってるとさ、自分の事を後回しにして助けてくれるんだよね」
エレン「お前らの兄貴だな、本当によ!」
アニ「自慢できるよ………だからかな?」
アニ「好きな人と付き合ってほしいよ」
エレン「クリスタもさ、分かってるんじゃないのか?」
アニ「何を?」
エレン「ライナーの良いところだよ」
エレン「文化祭の劇を一緒にやるのは大きいかもな………でもさ?」
アニ「…」
エレン「ライナーなら大丈夫だって思えるよ」
アニ「明日は楽しみだね」
エレン「楽しみだねって?」
アニ「エレンと文化祭を楽しもうかなって」
エレン「ん?おう!」
アニ「(大丈夫……ライナーは大丈夫だよ)」
幼馴染みだからね
良いところも嫌なところも知ってるよ
嫌なところを探す方が難しいぐらいさ
アニ「夏も終わりだよね」
エレン「まだ終わってねぇよ」
アニ「ふふふっ……そうだね」
エレン「文化祭が終わったら2人で遊びに行こうぜ?」
アニ「どこに行きたいのさ?」
エレン「アイス食いに行こうぜ!」
アニ「そうだね、前は一緒に食べれなかったし……行こうか?」
エレン「へへ!」
アニ「(あんたも幸せになりな……馬鹿兄貴)」
そんな事を考えてしまう
この子も馬鹿兄貴に似ているのだろう
-
- 71 : 2014/08/13(水) 13:12:50 :
- そして……
夏の暑さが残る時期に行われた文化祭は沢山のお客さんや地域の人達で溢れている
「焼きそば買っててよ!」
「先生!たこ焼き買ってく?安くするよ!」
学校内は生徒の声で賑わう
文化祭も考えてみると社会勉強と言っても過言ではない
何か1つの目標をクラスで目指すのは団結力を作り上げる
アルミン「緊張するね」
クリスタ「う、うん」
体育館で行われる劇は本日の目玉となっている
アニ「クリスタの衣装はこれね」
クリスタ「す、凄いね……お楽しみにって言ってた理由が分かるよ!」
アニ「これは私とユミルが作った衣装だよ」
クリスタ「ユミルも!?」
ユミル「感謝しろよな?」
クリスタ「えへへ!絶対に成功させるよ!」
エレン「この剣は俺とジャンが作り直したんだよな」
ジャン「言うなよ…馬鹿野郎」
アルミン「作り直したの?何で?」
エレン「巨人を削いでたら折れちまってよ」
ジャン「悪いな……大事な剣を巨人の馬鹿野郎がな」
アルミン「進撃の巨人の読みすぎだね……うん、遊んでて折っちゃったんだね」
エレン「つ、ついな!」
ジャン「昔は剣とかで遊んだなって……感じで………ははっ」
アルミン「はははっ!僕も少しだけ分かる気がするよ!」
ベルトルト「ほら、エレンとジャンは着替えの邪魔になるよ?」
アルミン「あ、ベルトルト!それが僕の衣装?」
ベルトルト「うん!ミカサが頑張って作ってくれたよ」
ジャン「ミカサがか!俺に着させてくれよ!」
ベルトルト「馬鹿なこと言ってないで証明の準備しないとね」
ジャン「じょ、冗談だよ……ちょっと本気だけどな」
エレン「俺も先生に撮影を頼まれたんだよな」
アルミン「撮影もするんだ……ドキドキしてきたよ」
ベルトルト「大丈夫だよ!リラックスしてね」
そんな話をしている所にお客さんが来たんだ
いつも以上に化粧をしていて、いつも以上に髪の毛に気合いをいれた女の子が来てくれた。
-
- 72 : 2014/08/13(水) 23:45:05 :
- アルミン「ヒッチ!見に来てくれたんだ!」
ヒッチ「やっほ~」
アルミン「今日は気合い入ってるね」
ヒッチ「私達のクラスは喫茶店やるんだ……良かったら来てよ」
アルミン「劇が終わったら絶対に行くよ!」
ヒッチ「綺麗だね……」
クリスタ「え?」
アニ「ヒッチ、それは何?」
ヒッチ「あ!な、何でもないよ!」
ヒッチは慌てて手に持っていたチケットを隠してしまった
アニ「?」
ミカサ「私はそろそろ行ってくる」
ジャン「ミカサ!頑張れよ!」
ミカサ「任してほしい……たぶん大丈夫」
エレン「よし!頑張るぞ、お前ら!!」
エレンの掛け声にクラスの皆は『おー!』と大きな声を出す
そんな時に……
ヒッチ「アルミン!アルミン!!」
アルミン「?」
ヒッチ「時間があったら……ここ一緒に行こうよ」
アルミン「うん、良いけど……何のチケット?」
ヒッチ「いいから!早く受け取ってよ!」
彼女は照れているのか?
強引にアルミンの手にチケットを握らした
そのまま客席の方に歩いて行ってしまった。
アルミン「何だろ?」
【もふもふ・猫カフェ】
アルミン「3年生の出し物……かな?」
エレン「何だそれ?」
アルミン「うわぁ!何でもないよ!ないない!!」
エレン「おぉ?そうか……?」
クリスタ「ねぇ!ライナーは?」
エレン「あ……あれ?アニ!ライナー知らないか?」
アニ「サシャ達の料理に使うお皿とかを運ぶの手伝ってるよ」
エレン「ははっ!本当にクラスのボスだよな」
クリスタ「…」
クリスタ「(………見に来てくれるよね)」
-
- 73 : 2014/08/13(水) 23:45:23 :
- 一方その頃、料理組は大変な状態に陥っていた。
「おかわりお願いします!」
コニー「は、はい!サシャ!!」
サシャ「なんです!?」
コニー「唐揚げとカレーの追加だ!」
サシャ「任してください!」
ライナー「いらっしゃいませ!こちらの席にどうぞ!」
サシャが作った料理が好評で、沢山のお客で教室は一杯になっていた。
ライナー「オムレツと炒飯の追加だ!」
サシャ「オムレツは私が作りますんで、炒飯をお願いしますね!」
「了解!炒飯ぐらいなら作れるよ!」
食べ物の事になると人が変わるが、コニーの彼女は逞しい女だと思ったよ
ライナー「(劇は……まだ余裕があるな)」
サシャ「ライナーは劇の方に行って良いですよ!」
ライナー「あ?まだ客が多いだろ?」
コニー「天才の俺がいるから大丈夫だ!」
ライナー「いや……でもなぁ」
サシャ「早く行かないとズタズタにして食べちゃいますよ?」
コニー「サシャはやるぞ~?本気だぞ~?」
ライナー「やってみろ!アホどもが!」
ライナー「まぁ、ありがとうな!」
サシャ「行ってらっしゃいです!!」
コニー「俺達は後でエレンが撮ったのしか見れないんだよな」
サシャ「エレンは撮せますかね?」
コニー「まぁ、俺よりは下手くそだよな!」
サシャ「コニーって上手いんですか?」
コニー「何でも出来るに決まってるだろ!」
サシャ「じゃあ今度の休みに遠出しましょうか!」
コニー「ん?良いぞ?」
サシャ「やったです!」
「(ここのクラスの出し物…美味しいけど……デートの約束は別の場所でやれよ……)」
お客の胃袋を掴んだが、お客の心をへし折るクラスであった……
-
- 74 : 2014/08/13(水) 23:45:44 :
- 体育館では……
ミカサ「え~私達は……劇の練習を頑張った……頑張りました…」
担任「(頑張れ、頑張れ)」
ミカサ「内容は面白い……です、学校の人気者2人が主人公、ので、面白いに決まってます」
アルミン「(人気者って……ミカサさん)」
クリスタ「(ハードルあげないで~!!)
ミカサ「私達が頑張った……ロミオとジュリエットを楽しんでいってください」
説明を終えてミカサが戻ってくると…
ミカサ「(何とか出来た)」スタスタ
アルミン「ちょっと!ミカサ!」
クリスタ「人気者って!」
ミカサ「私は真実を話した!ので、悪くない」
アニ「人気者だからね」
ミカサ「その通り!何も問題はない」
アルミン「あ~緊張するよ」
クリスタ「うん、ドキドキしてきたよ」
ミカサ「私もドキドキした(ジャンとベルトルトの照明が眩しかった)」
ユミル「ほらよ!お前らの番だから行ってきな!」
クリスタ「う、うん!」
ユミル「何かあったら助けに行くからな!」
アニ「エレンが後で撮影してるよ」クス
アルミン「アニ!緊張するから言わないで!」
アニ「はいはい、頑張ってね」
アルミン「行こうか!」
クリスタ「うん!」
ロミオとジュリエット
ロミオは、ロザラインへの片想いに苦しんでいた
気晴らしにと、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは
キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちてしまう
アルミン「(片想い……か)」
クリスタ「(片想い…ね)」
台本通りの台詞を言い合うだけ
不思議と緊張はなくなっていった
アルミン「(ヒッチどこにいるのかな)」
アルミン「…」
クリスタ「(ライナーは来てるのかな)」
クリスタ「…」
高校に入学した時に仲良くなった2人
最初は友情だったのかもしれない
いつのまにか恋に変わり
いつのまにか恋が終わっていた
ユミル「クリスタ綺麗だな」
ミカサ「衣装がとても似合う」
アニ「何か変な顔してない?」
ユミル「クリスタの顔が変だぁ?」
アニ「ほら……何か考えごと…?」
ミカサ「確かに、アルミンも変」
ユミル「…」
ライナー「よぉ!劇はどうだよ?」
ユミル「ライナーか………何か変なんだよ」
ライナー「変?」
-
- 75 : 2014/08/13(水) 23:46:15 :
- あの時と同じ顔をしていた
夏休みの時の何かを悩んでるときの顔だ
ライナー「クリスタ?」
アニ「…」
ミカサ「劇に問題はない、このままでも大丈夫…けれど……」
アニ「心配だね」
ユミル「クリスタは強い子だから大丈夫だよ」
ライナー「強いって?」
ユミル「自分で答えを出せるって事だよ……アルミンもな」
ミカサ「ユミルが変になってしまった」
ユミル「うるせぇな、自分でも中二みたいな発言したと思ってるよ」
アニ「ロミオとジュリエットか」
ライナー「どうした?」
アニ「………別に」
ライナー「?」
アニ「(2人とも好きな人がいるんだね……だからかな?)」
アニ「(あ……でもアルミンは自分の気持ちに気付けてるのかな?)」
ライナー「…」
ミカサ「…」
自分の気持ちに気付くことが出来ていないロミオ
ロミオよりも好きな人がいるジュリエット
アルミン「(クリスタ……僕は何なんだろ?)」
クリスタ「私は貴方に会えて嬉しいです」
劇の中の台詞を聞いたときに、何故かクリスタと出会った時の事を思い出してしまう
誰にでも優しい女の子だったから
すぐに惹かれてしまったよ
アルミン「…」
クリスタ「?」
アルミン「……クリスタ」ボソ
クリスタ「え?どうしたの?」ボソ
今は台詞のない場面で、ジャンが用意してくれた音楽が流れていた
そんな中を小声で話し出したんだ
アルミン「僕達は……ずっと友達でいられるよね?」
クリスタ「どうしたの?アルミン変だよ?」
きっと僕は気持ちを伝えずに終わると思うんだ
自分の気持ちを伝える相手は君じゃないから
アルミン「もう劇も終わるね」
クリスタ「え、うん?」
この劇が終わったら僕が君に寄せていた想いは綺麗に消えるのだろうか?
-
- 76 : 2014/08/13(水) 23:46:43 :
- クリスタ「ロミオ様!そのお名前をお捨てになって!そして、あなたの血肉でもなんでもない……その名前の代わりに、このわたくしの全てをお受け取りになって頂きたいのです」
私って嘘つきだよね?
劇の台詞だから仕方ないのはわかってるんだけどね
どうしても2人で頑張って覚えた台詞を言うと『偽りのジュリエット』と思えてしまう
アルミン「お言葉通りに頂戴いたしましょう……ただ一言…私を恋人と呼んでください!さすれば新しく生まれ変わったも同然です!今日からはもう私はロミオではなくなります!」
『恋人』と呼び会いたい相手は君じゃないんだ
あの子に会う前の僕は君と『恋人』になりたかったよ
僕は『偽りのロミオ』の台詞の中に別れの言葉を口にするんだ
アルミン「さよなら……僕の初恋の相手よ」
エンディングに流す曲が流れていたから、君には聞こえてなかった
それでも僕の心の中にある……君への恋心は今日で終わったよ。
ユミル「お疲れ!クリスタ!可愛かったぞ!!」
ミカサ「とても可愛い、とても綺麗で抱き締めたかった」
クリスタ「えへへ……照れるから///」
エレン「バッチリ撮影したからよ!」
アニ「お疲れ様だね」
エレン「まぁな!黙って撮影するのも辛いもんがあるよ」
ベルトルト「でも大成功だったね」
ジャン「上からベルトルトと見てたけどよ!泣いてた奴等もいたぜ?」
アルミン「そっか……成功して良かったよ」
ベルトルト「?」
クリスタ「あれ?ライナーは?」
アニ「ミーナに連れてかれちゃったよ?」
クリスタ「……嘘」
アニ「行ってきなよ?ミーナがクリスタにも来てほしいって言ってたよ?」
クリスタ「行ってくるね!」
ジャン「衣装ぐらい着替えてけよ?あ~行っちまったな」
アルミン「良いんだよ」
ジャン「あ?」
アルミン「クリスタにとっての……ロミオに…会いに行くんだからね」
ジャン「ロミオに?」
ユミル「あ~あ……ベルトルさん…私は寂しいから慰めてくれよ」
ベルトルト「えへへ……じゃあ一緒に何か食べに行こうよ?」
ミカサ「ジャン!私も食べたいものがある、ので!行こう!」
ジャン「あぁ!良いぞ!」
エレン「…」
アニ「…アルミン?ヒッチと文化祭は良いの?」
アルミン「今から行ってくるよ!」
エレン「さっき体育館の外で見たぞ?」
アルミン「うん!ヒッチのクラスで何か食べてから一緒に行ってくるよ!」
アニ「行くって?」
アルミン「ヒッチの好きなところにね」
僕の初恋は終わったと思うんだ
だけど、無駄な恋ではなかったって胸を張って言えるよ。
-
- 77 : 2014/08/13(水) 23:47:23 :
- エレン「皆も行ったな!俺らも……」
アニ「…」
エレン「(不安そうな顔してるな)」
エレン「…」
エレン「ミーナの所に行くか?」
アニ「え?」
エレン「心配なんだろ?ミーナがさ」
アニ「うん……ミーナも多分だけどね」
エレン「モテるよな、ライナーの奴」
アニ「ふふっ……エレンも一緒に来てくれる?」
エレン「当たり前だよ!ほら!行くぞ!」
アニ「うん!」
ミーナがライナーに好意を寄せてるって気が付いたのは親友だからだろう
そして、ライナーの好きな人はミーナじゃないのも知っている
エレン「いたか?」
アニ「ん…いないね」
エレン「飯食いに言ったのかもな」
アニ「……ミーナ」
エレン「アニ!あれライナー達だろ!」
アニ 「え?あ……うん!ライナーだね!」
エレン「ミーナもクリスタも一緒だ!どうする?」
アニ「邪魔はしないよ……ただ心配なんだよね」
アニ「ミーナが……もしも…告白してさ…フラレちゃったらさ」
エレン「なぁ、アニ?」
アニ「?」
エレン「男が男にしか言えない相談があるんだよ……女子もあるだろ?」
アニ「……うん?」
エレン「ならさ、今日もまた俺の我が儘でアイスは中止にしても良いか?」
アニ「……ありがと」
エレン「その分さ……今から俺と文化祭デートしてください」
アニ「はいはい!私からもお願いします」
エレン「お前は優しいよな」
アニ「あんたは私より優しいよ」
―――
――
―
ライナー「まだ食うのか!」
ミーナ「お腹減ったもんね?」
クリスタ「うん!かき氷も美味しいよね?」
ミーナ「私の御手洗団子も美味しいよ」
ライナー「何で太らないんだよ?」
ミーナ「内緒だよね」
クリスタ「だい………内緒だよね!」
ライナー「…」
ミーナ「これ食べたら次はどうする?」
クリスタ「ん~」
ライナー「どこでもお供します」
2人の元気一杯な姿に文句を言いながらも楽しんでいるライナーだった。
-
- 78 : 2014/08/13(水) 23:48:01 :
- 2人の食事が終わってからは……
ライナー「お化け屋敷あるぞ?」
クリスタ「つ、作り物だから平気だよ」
ミーナ「わかんないよぉ?霊は集まるって言われてるしね」
クリスタ「まだ……夜じゃないもん」
ライナー「別に入らなくても良いだろ?」
クリスタ「…る……」
ライナー「え?」
クリスタ「入るの!」
自ら一番前を歩いて行くクリスタの後で……
ライナー「お前が悪いからな」
ミーナ「え~?私は無実だよ!」
ライナー「クリスタは泣いちまうぞ?」
ミーナ「作り物だから大丈夫だって!心配しすぎだよ!」
ライナー「絶対に泣くぞ?」
ミーナ「ライナーはクリスタのお父さんか!」ベシ!
ライナー「痛い、痛い……はぁ、泣いたらお前が責任とれよな」
ミーナ「な、何か地雷を踏んだ気がするんだけど」
作り物のお化け屋敷は学生が作ったからか?
怖い要素は全然なかったのだが……
クリスタ「ちょっと!もう嫌だ!」
ライナー「落ち着け!ほら!大丈夫だって!」
ミーナ「これは……何か悪いことしたね」
クリスタ「何でビックリすることするの!」
ミーナ「お化け屋敷だもん」
ライナー「歩けるか?」
クリスタ「…あ…歩ける…歩けるよ」
ライナー「(涙目……抱き締めてぇ)」
ミーナ「よし!あと少しで出口だから頑張るよ!」
お化け役「(クリスタちゃんを……泣かしちゃった…)」
お化け役2「(つーかライナーの野郎……爆発してしまえ)」
お化け屋敷を出た後は涙目のクリスタの為にジュースを買ってきてやることにしたんだ。
ライナー「ここで待ってろよ?ジュース買ってきてやるからよ」
ミーナ「行ってらっしゃ~い」
クリスタ「作り物でも……怖いものは怖いもん」
ミーナ「あはは!そうだよね!」
クリスタ「何でミーナは怖くないの?」
ミーナ「作り物だもん……後はライナーかな?」
クリスタ「え?」
ミーナ「クリスタは怖がってて気付いてないと思うけどね?」
ミーナ「ライナーはお化け屋敷に入ったら一番前を歩いてくれてたんだよ」
クリスタ「あ……そう言えば…そうだね」
ミーナ「クリスタが怖がらないように気配りしてたんだね」
クリスタ「凄いね」
ミーナ「本当だよ!大人だよ」
クリスタ「ミーナが凄いよ」
ミーナ「え?………何が凄いの?」
クリスタ「しっかり見てるもん、ライナーの事を……何か悔しい」
ミーナ「…」
クリスタ「…」
ミーナ「メソメソしてるクリスタには負ける気をしないな」
クリスタ「…」
ミーナ「私の圧勝だね!さて、告白しに行ってこよ!」
クリスタ「…」
ミーナは1人で歩いて行ってしまった
私は見てるだけで何も出来ないままだった……
-
- 79 : 2014/08/13(水) 23:48:22 :
- ライナー「出費が痛いな」
ミーナ「ライナー!!」
ライナー「おぉ?何だよ?」
ミーナ「ちょっとお時間を私に下さいな!」
ライナー「良いけどよ?クリスタはどうしたんだよ?」
ミーナ「……良いから!今は良いから、ちょっと顔を貸しなさい!」グイ
ライナー「分かった、分かったから引っ張るなよ!!」
腕を引っ張られて連れていかれた場所は以外な場所だった
ライナー「何だよ?外は暑いぞ?中も暑いけどよ」
ミーナ「…」
ライナー「どうした?何かお前、変だぞ?」
ミーナ「お花綺麗だよね」
ライナー「ん?園芸部が毎日世話してるからな」
ミーナ「…」
ライナー「ミーナ?」
ミーナ「ふふっ」
ライナー「どうした?」
ミーナ「写真…写真とろうよ」
ライナー「写真?」
ミーナ「え~と!あ…マルコ!」
マルコ「ミーナ?」
ミーナ「写真撮ってよ!」
マルコ「え?あ!うん、いいよ」
あ~あ……尻尾巻いて逃げるだけか…
マルコ「じゃあ、撮るよ?」
ミーナ「お願いしまーす!」
ライナー「何なんだ?」
マルコ「1+1は?」
ライミー「にぃ~!!」
負けてるのは知ってたからね
見てたら分かるもん
ライナー「これで良いのか?」
ミーナ「うん……ありがと」
ライナー「ミーナ?大丈夫か?」
こういう優しい所を好きになるのは…ママに似てるんだろうな
ミーナ「クリスタの所に行ってあげなよ」
ライナー「お前も来いよ?残りを全部、見て回るんだろ?」
ミーナ「仕事があるからさ、ごめんね?」
ライナー「仕事?」
ミーナ「ほらほら!ジュリエットが待ってるよ!!」
ライナー「ジュリエットってお前な!///」
ミーナ「早く行きなさい!」バシン!!
ライナー「いってぇ!お前な!本当に痛いぞ!?」
ミーナ「早く…行ってあげなよ?」
ライナー「あぁ……よく分からないけどよ…ほら!お前のジュースな!」
ミーナ「えへへ!ありがと!」
ライナー「おう!じゃあクリスタの所に行ってくるわ!お前も頼まれた仕事頑張れよ!」
ミーナ「もちろん!」
大きな背中だよね
おんぶして貰った時に寝てたとか一生の不覚だと思うなぁ
マルコ「だ、大丈夫?」
ミーナ「よし!マルコのクラスの出し物見に行くよ!」
マルコ「え?うん!是非来てね!」
当分立ち直れないけど、今だけは絶対に泣かないって決めたんだ。
-
- 80 : 2014/08/13(水) 23:48:43 :
- さっきまでクリスタがいた場所には…
ライナー「………いねぇ」
ライナー「どこ行ったんだよ」
ユミル「何してんだよ」
ライナー「ユミル!ベルトルトもクリスタを見なかったか?」
ベルトルト「一緒じゃないの?」
ユミル「てめぇ……クリスタを1人にするとはよ…いい度胸してるじゃねぇかよ」
ライナー「やべぇ……誰かにナンパされたか…」
ユミル「この野郎!!」
ベルトルト「僕達もクリスタを見つけようか」
ライナー「悪い!俺は向こうを見てくるからよ!見つけたら連絡してくれ」
ユミル「体育館……行ってこい」
ライナー「体育館?」
ユミル「さっさと行け!このホモ野郎!!」
ライナー「ホモじゃねぇ!あ~ちくしょ!クリスタ今行くぞ!」ダッ
ベルトルト「ユミル?」
ユミル「ナンパされてフラフラついてく子じゃねぇ」
ベルトルト「まるでお母さんだね」
ユミル「娘が結婚相手連れてきた時の親父の気持ちが分かる気がするよ」
ベルトルト「あはは!僕もユミルのお父さんに気に入られないとね!」
ユミル「うっせぇ……馬鹿///」
ベルトルト「ユミルは優しいよね、不器用だけどさ」
ユミル「ベルトルさんは強引だよな」
ベルトルト「え?」
ユミル「ベルトルト・フーバーは強引野郎だよ」
ベルトルト「ユミルが僕よりクリスタと遊ぶ事が多いからね……たまには僕も強引になるかもね」
ユミル「そーかい、そーかい!ほら、クリスタ探しながら遊ぶぞ」
ベルトルト「うん!そうしようか!」
クリスタの事だからな、ミーナに気を使って1人になれそうな場所にでもいるんだろ?
今なら体育館は誰も使ってないからな
-
- 81 : 2014/08/13(水) 23:49:16 :
- ライナー「はぁ…はぁはぁ」
「おわぁ!ライナー!危ないだろ!」
「図体が大きいんだから廊下を走らないでよね!」
ライナー「悪かったな!!」
体が大きいのは良いことなのだろうか?
俺は小さい時から体が大きくて、皆の兄貴分として振る舞っていた
それでも、本当は誰かに…
ガラガラガラ!!
ライナー「クリスタ!」
クリスタ「……ライナー」
ライナー「こんな所にいたのか……心配したぞ?」
覚えるか?
初めて話した時の事をさ……
ライナー『1人で持っていかなくても良いだろ?』
職員室に配られたプリントを集めて持って行く時だったよな
お前は頼まれた奴が持っていかないからって自分から進んで持っていこうとしていたな
クリスタ『1人でも大丈夫だよ!』
笑顔で嫌なことを進んでやろうとする姿を見たときに
本気で心を奪われたんだと思う
一目惚れで終わるような恋にしたくなかったんだ
ライナー「なぁ……クリスタ?」
クリスタ「ミーナは?一緒じゃなくて良いの?」
ライナー「ミーナはクラスの出し物の仕事があるってさ」
クリスタ「…」
ライナー「劇は凄かったな!さっきは言えなかったけどよ!」
クリスタ「…」
ライナー「クリスタは本当に綺麗だったぞ?アルミンとクリスタは本当によ!」
クリスタ「違うの」
ライナー「まだ最後まで言ってないぞ?」
クリスタ「分かるよ……私とアルミンは本当にロミオとジュリエットみたいだったって……言いたいんでしょ?」
ライナー「な、何で分かったんだ」
クリスタ「優しいから……ライナーは優しいからだよ」
ライナー「優しく何かないぞ?」
クリスタ「そう言う人はね?優しいんだよ」
ライナー「…」
クリスタ「あ、あのね?」
友達という関係を越えたくなってる
普通に好きだと言い合える関係になりたいって……
クリスタ「私は……ライナーが……!」
ライナー「好きだ……俺はお前が好きだ!」
クリスタ「……ツ」
そんな顔をしないでくれよ?
我慢してたんだぞ?
そんな顔を見せられたら……俺はお前を抱き締めたくなるだろ。
-
- 82 : 2014/08/13(水) 23:49:45 :
- ライナー「クリスタ……俺は本気で好きだ」
クリスタ「ずるいよ、私から言おうとしてたのに」
ライナー「そ、そうなのか……」
クリスタ「私もライナーが好きだよ?」
ライナー「付き合ってくれるか?俺みたいな奴で良いのか?」
クリスタ「逆に聞くけど…私なんかで良いの?ミーナみたいに優しい女の子じゃなくても良いの?」
ライナー「俺な?入学当初からクリスタの事が好きだったんだ」
クリスタ「えぇ!?」
ライナー「アルミンとかエレンと仲良くしてるの見てよ……嫉妬してた」
ライナー「劇の役もさ、2人で練習したりするのを見た時も……上手くいえないけどよ!」
クリスタ「…」
ライナー「好きなんだ!付き合ってくれ!」
クリスタ「…よ…よろしくお願いします」
ライナー「おいおい、泣かないでくれよ」
クリスタ「ライナーも泣いてるよ」
ライナー「こ、これはだな……目にゴミが入ったんだよ」グシグシ
クリスタ「私はね?」
ライナー「あぁ!クリスタは?」
クリスタ「嬉しいからだよ?」
もどかしい友情は壊れたよ
友達から恋人になることが出来たんだ
ベルトルト「ライナー、良かったね」
ユミル「あ~あ……私のクリスタがさぁ」
ミカサ「そんな事を言っているけど、ユミルは嬉しそう」
ジャン「素直じゃねぇからな」
ユミル「うるせぇ!どうせ捻くれてるよ」
ベルトルト「そんな事はないよ?」
サシャ「熱々ですね!」
コニー「夏だしな」
サシャ「コニーは馬鹿ですね」
ジャン「2人とも馬鹿だろ」
サシャ「馬鹿じゃないです!」
コニー「そうだぞ!!」
エレン「静かにしろよ!ばれちゃうだろ?」
ミカサ「その通り、静かに見ないといけない」
アニ「良かった……良かったね」
エレン「泣きそうな顔してるぞ?」
アニ「嬉しいもん…凄く嬉しいもん」
エレン「そうだよな、お前の兄貴だもんな」
体育館の蒸し暑い中のプロポーズは一生忘れれないことでしょう
大きな体の戦士に抱き締められたお姫様は、凄く嬉しそうな顔をしていましたとさ……
-
- 83 : 2014/08/13(水) 23:50:08 :
- 楽しい時間は過ぎるのが早く感じる
気が付けば文化祭も終わってしまった
「1ヶ所に集めとけよ?明日の1限と2限の時に全部片付けるからな」
作るのには時間がかかるけれど……
壊すのには時間はかからない
エレン「あっという間に終わっちまったな」
アニ「まぁ……確かにね」
ミカサ「この剣は持ち帰ろう」スッ
ユミル「お前は子供か?」
ミカサ「私の特技は…肉を……削ぎ落とすことです」
ベルトルト「何だろう……漫画のシーンがリアルに再現された気分だよ」
ジャン「あはは!俺も持ち帰っとこ!」
サシャ「皆さん!料理が少し残ったんですけど欲しいですか!?」
コニー「サシャが人にあげる何て滅多にないぞ?」
サシャ「し、失礼ですね!」
エレン「あ~俺はいいや!」
アニ「私も今日は遠慮しておくよ」
私達には少しだけ仕事が残ってるからね
-
- 84 : 2014/08/13(水) 23:50:28 :
- その日の帰り道……
アルミン「…」
そっか……クリスタは付き合うことになったんだね
おかしいな?僕が好きな人はヒッチなのに
エレン「よぉ!」
アルミン「エレン?あれ……アニは?」
エレン「たまには男同士で遊びに行こうぜ?そんなことより、ヒッチとのデートはどうだったよ?」
アルミン「うん!今度ね、一緒に動物園に行くことにしたんだ!」
エレン「デートじゃねぇかよ!」
アルミン「や、やっぱりそうかな!ヒッチは動物が好きみたいなんだよ」
エレン「そっか……なぁ、アルミン?」
アルミン「何?」
エレン「飯おごってやるよ」
アルミン「突然どうしたの?」
エレン「良いから!ほら、行くぞ!」
アルミン「な、何で?どうしたの?」
エレン「男同士でしか言えない事もあるだろ?」
アルミン「…」
エレン「頑張ったよ……長い片想いを終わらしたんだろ?」
アルミン「うん……うん…」
エレン「泣いても良いんだぞ?」
アルミン「泣くもんか…絶対に泣くもんか!」
エレン「そっか……何食いたい?」
アルミン「味噌ラーメン食べたい気分かも」
エレン「大盛りでおごってやるよ」
高校に入学して出会った女の子が僕の初恋の相手だった
そして、初めての失恋の相手が初恋の人だったけど……
アルミン「何だか……スッキリした気分だよ」
夏の暑さが残っているけれど
僕は少しだけ大人になれた気がしたんだ。
-
- 85 : 2014/08/13(水) 23:50:46 :
- 時を同じく……
ミーナ「アニから誘ってくれるなんて凄く久し振りだよね?」
アニ「たまには良いでしょ?」
ミーナ「私は毎日でも良いんだけどな~」
アニ「はいはい」
ミーナ「えへへ………今日は誘って貰えて嬉しいかな」
アニ「ごめんね」
ミーナ「え?何が?アニが何かしたっけ?」
アニ「ライナーの事さ…好きだったんだよね?」
ミーナ「あはは……ばれちゃってたんだ」
アニ「私はクリスタと付き合えるように……ライナーの応援ばかりしてたんだよ…ごめん」
ミーナ「あ~え?謝ることじゃないよ!」
アニ「あんたも嘘が下手だよね、私と同じでさ」
ミーナ「……アニィ……悔しいょ…私さぁ」
アニ「うん…頑張ったよね?気付くのが遅くてごめんね」
ミーナ「告白も…出来なかったよ……して…も…フラれるって分かってたし」
アニ「今日は女同士でご飯食べに行こうか?」
ミーナ「ついでにアニの家に泊めてよ」
アニ「うん、分かった……なら晩ご飯は私の家で食べよ?」
ミーナ「じゃあ今からどこに行くの?」
アニ「ミーナの行きたいところ行こうよ?」
ミーナ「アイス食べたい………暑いし」
アニ「奢ってあげるよ」
ミーナ「今日は甘えちゃうね」
アニ「うん、甘えて良いよ」
ミーナ「じゃあ今日は一緒に寝ようよ?」
アニ「……良いよ」
ミーナ「あはは……ありがと…嬉しいよ」
アニ「我慢してないで泣いても良いよ?」
ミーナ「……な、何で…やさ……しくするかなぁ…」
泣かないって我慢してる人ほど
本当は泣きたくて仕方がないんだ
嫌われても良いと言う人は、本当は嫌われなくない人なのかもしれない
アニ「あんたが大好きだからだよ」
ミーナ「うぁ…あぁ…アニ……なみ…だが……とまんな、い!」
アニ「気がすむまで泣きなよ」
長い人生だから、辛いことの方が多い
幸せだと思える事があるのなら
その瞬間を大事にしないといけない
夏は沢山の人が出会う季節だから
夏は沢山の人が出合い、泣く季節だから
夏は人を成長させてくれる季節だよ。
-
- 86 : 2014/08/13(水) 23:51:16 :
-
夏のいたずら?
ビュオォォォーー!!!!!!
外は強い風が吹き荒れる
風で家に振動が伝わってくるほどの風の強さ
そして強い雨が落ちてくる
ライナー「雨降ってきたな」
クリスタ「台風が来てるみたいだよ」
エレン「何かテンション高くならないか?」
ジャン「めっちゃっ分かる!」
エレン「だよな!」
アニ「台風か………雷とか鳴るよね」
ミカサ「雷は苦手かもしれない」
ベルトルト「急いで帰ろうよ?」
ユミル「本降りになったら諦めるけどよ…今ならそんなに濡れずにすむぞ」
アルミン「そうだね!それじゃ皆、気を付けて帰ってね!」
ミーナ「ばいば~い!!」
マルコ「アルミンも気を付けてね!」
皆が各々帰って行くなか
少年は女の子に帰る道を塞がれるのだった
ライナー「クリスタ?」
クリスタ「きょ、今日ね?家に誰もいないの……」
ライナー「え?」
クリスタ「台風が……怖い…雷とか絶対に怖い」
ライナー「ど、どうすれば良いんだ?」
クリスタ「泊まってたり……嫌かな?」
嫌かな?
何を言っているんだ………
ライナー「嫌な訳ねぇよ!任せろ!」
クリスタ「ありがとう!」
ライナー「(クリスタの家でお泊まりだと?一緒にご飯が食べれる!)」
もう一組……
アルミン「ヒッチ?どうしたの?」
ヒッチ「台風が来てるじゃん?」
アルミン「うん?明日は直撃ではないと思うけど」
ヒッチ「怖いの!仕事で家に誰もいないから怖いの!分かるでしょ!?」
アルミン「あ……ごめんなさい」
ヒッチ「泊まってきなよ」
アルミン「ふへ?」
ヒッチ「泊まってきなよって……ご飯食べてよ?頑張って練習してるんだ、一応ね」
アルミン「い、いいの?泊まっても?」
ヒッチ「良いって言ってるじゃん!」
アルミン「行くよ!ヒッチの手料理食べたい!」
夏のいたずら?
それとも
夏の贈り物?
文化祭~夏の贈り物~
――Fin――
ここまで読んでくれた皆様ありがとうございました!!
コメントを制限させて貰ったのにグループの方にコメントをしてくださった皆様ありがとうございます!!とても励みになりました!!
次回は番外編のライクリとアルヒチを書こうと考えています。
その時も頑張るので宜しくお願いします!!
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- 87 : 2014/08/14(木) 00:49:25 :
- 頑張って下さい!!でも無理はしないで!!ほんとに。・゚・(ノД`)・゚・。(消費活動しかできない身が言うのもナンですが笑)
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- 88 : 2014/08/14(木) 01:06:12 :
- 今回も最高だった!
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- 89 : 2014/08/14(木) 02:51:28 :
- EreAniさん最高です!(╥ω╥`)
ライナーが報われて本当に嬉しいです。
他のssではライナーの扱いが酷すぎます!
ライナー、クリスタを幸せにしろよ!!!d(>_< )
そして、アルミン君の初恋は終わったけどまだまだ恋はこれからだぜ!!ガンバァ━━(`・д・´)ノ━━!!
EreAniさん次の作品も期待です。
無理をせず自分のペースで書いてください。
僕はいつまでも待ち続けますから!d(-_☆) グッ!!
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- 90 : 2014/08/14(木) 10:30:16 :
- めっちゃ面白かったです!
続ききたい!
-
- 91 : 2014/08/14(木) 17:33:55 :
- 続きも期待!
-
- 92 : 2014/08/14(木) 22:01:45 :
- 面白かったです!
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ 面白かったです
| (●)(●)
| (_人_)
| |┬||
| ヽノ|
/ ̄\___ノ
`/| \ / ____
/ ヽ  ̄/ Lノヽ
\ / \__ノ
\ ( \([ノ
/ ̄\ \ノ ̄
/  ̄
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- 93 : 2014/08/14(木) 22:02:45 :
- とても面白かった!
なんかドラマでも見てるみたいに感動が止まらないよ〜T_T
続きも期待です!
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- 94 : 2014/08/14(木) 22:11:50 :
- 今回も素晴らしかったです。(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
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- 95 : 2014/08/15(金) 12:47:32 :
- アッと驚くハマフエフキさん
ありがとうございます!!
更新は遅いですが頑張っていきます!
いつも本当にありがとうございます!!
名無しさん
ありがとうございます!!
次も楽しんで貰えるように頑張ります!
アニ大好き野郎☆(ジャンも好き)さん
コメントありがとうございます!!
ライナーが主役のSSは少ないですからね(泣)
今後増えてくれると嬉しいです♪
アルミンのお話も楽しんで貰えるように頑張りますね!
暇な時間を使って頑張っていきます!!
あさん
ありがとうございます!!
期待に応えれるように頑張っていきます!!
亮輝さん
ありがとうございます!!
嬉しいですよ!!
名無しさん
ありがとうございます!!
今回はライナーが主役な感じだったので格好良くしちゃいました(笑)
コメントありがとうございます!!
名無しさん
ありがとうございます!!
次も楽しんで貰えるように頑張りますね!
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- 96 : 2014/08/15(金) 19:00:20 :
- 次が楽しみだ!
∧_∧:::
( ´Д`):::
/⌒ 丶' ⌒):::
/ ヽ / /:::
/ /へ ヘ / /l:::
/ \ ヾミ //:::
(__/| \__ノ/:::
〉 /:::
/ y ):::
/ / /:::
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- 97 : 2014/08/16(土) 00:03:18 :
- 亮輝さん
ありがとうございます(笑)
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- 98 : 2014/08/16(土) 00:10:48 :
- ここで言うのもなんですが
君の幸せのためにだっけ?
あれがハマって10回以上見たんすよ
出来たらでいいのでそのようなやつを
書いて下さい。EreAniさんの作品は
全て見ました!とっても面白くて和みます!♪
何が出ても期待!
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- 99 : 2014/08/16(土) 11:53:20 :
- 今回のは深かった。゚(゚´Д`゚)゚。
感動しました。
次も頑張ってください!
応援していますヽ(*´∀`)ノ
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- 100 : 2014/08/16(土) 23:12:53 :
- 名無しさん
そんなに読んで頂きありがとうございます!!
時間が沢山あるときとネタが出来たら書きますね!期待に応えれるように努力します!!
虎さん
今回はライナーが主役のようになってます(笑)
感動したと言って貰えて嬉しいです!
期待に応えれるように頑張っていきますね!
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- 101 : 2014/08/18(月) 23:35:41 :
- エレンとアニの結婚編とか有りますかね?
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- 102 : 2014/08/19(火) 00:05:53 :
- 通り人さん
わかりませんね……もしかしたら書くかもしれませんが(笑)まだ分かりません!未定です!
もしも書いたらその時は宜しくお願いしますです!
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- 103 : 2014/08/22(金) 10:29:39 :
- http://www.ssnote.net/archives/22221
アルミンとヒッチのお話です!!良かったら!!
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- 104 : 2014/09/01(月) 11:16:26 :
- http://www.ssnote.net/archives/22910
ライナーとクリスタのお話です!!
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- 105 : 2014/09/10(水) 23:32:56 :
- http://www.ssnote.net/archives/23423
続きです♪
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- 106 : 2014/11/17(月) 00:01:26 :
- アルヒチとか初めてみたわ
すばらしかった!!!!!!!(^o^)/:-p
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- 107 : 2014/12/13(土) 22:36:14 :
- 名無しさん
新しい2人ですが、楽しんで貰えて良かったです!暖かいコメントありがとうございます!!
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- この作品はシリーズ作品です
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エレンとアニ シリーズ
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