ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

ミカサ「秘密」

    • Good
    • 17

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/07/27(日) 21:06:37
    今回は初の合作に挑戦します



    メンバーは

    モノクマダンス

    Noise

    人間(X)

    ナナバナナ

    の4人でした


    今は人間さんを除いた3人です(>>32あたりから)


    人間さんについてはお察しください


    アニメ派の方はネタバレあるので注意です




    ※一度だけあるNoiseさんが連投してる部分は皆で話し合って決めてます、彼の独断ではありません








    ※多人数で書いてるので虫眼鏡使うと訳分からなくなります
  2. 3 : : 2014/07/27(日) 21:10:29

    ミカサ(人は誰もが秘密を持っている…)



    アルミン「腐れ!ホモゴリラ!!」

    ライナー「ウホッ♂」



    ミカサ(あそこで仲良さそうに戯れている2人だって…)



    トーマス「奇行種に食われるのなんていやだぁぁぁぁぁ!!!」

    ミーナ「頭から食われるなんていやだぁぁぁぁぁぁ!!!」



    ミカサ(あそこで将来を語っている二人だって…きっと秘密を持っている…)


    ミカサ(そしてかくいう私にも…秘密がある)


    ミカサ(それは…)




















    ミカサ(他人の毛根の状態が分かるという事だ)
  3. 4 : : 2014/07/27(日) 21:28:47
    ミカサ(私が何を言っている、いや言ってはないけど、端末orディスプレイの前の貴方達は理解できていないと思う。)


    ミカサ(どうせ皆、『このヤンデレ黒髪女の奴また変なこと言ってエレンを釣る気なんだろwwwwwwwwwww』とか思ってるはず。)


    ミカサ(でも。)


    ミカサ(断じて違う。あと別の私は知らないけど私はエレンを家族としか見てないからヤンデレじゃない。)


    ミカサ(...メタ発言も程々にしておいて、この秘密...能力について説明しようと思う。)













    【11年前】

    ミカサ(4)「わー!!」トタトタトタ...


    ミカサ母「こらー、ミカサー?走りすぎると危ないわよー?」


    ミカサ「きゃっ!」ドンッ


    おじさん「いてっ」


    ミカサ「だ、だいじょぶ!?おじしゃん!?」


    おじさん「いやいや、平気だよー。気をつけてねー。」


    ミカサ「うん、ごめんなさい...」


    おじさん「それじゃ」スタスタ


    ミカサ母「こらミカサ!だから言ったでしょ!」


    ミカサ「...ねぇ...お母さん...あのおじさんの頭に『36』って書いてなかった?」


    ミカサ母「え?気のせいじゃない?」







    36日後、おじさんは一毛纏わぬ姿で街を歩いていた...
  4. 8 : : 2014/07/27(日) 22:39:52
    ミカサ(そんな能力が身に付いて以来、私はハゲになる人を救っているのかもしれないし、してないかもしれないし。)


    ジャン「ミカサ…?」


    ミカサ「…123456789」


    ジャン「え?」


    ミカサ「…何でもない」


    ミカサ(ジャンの髪の寿命は123456789日後…)メモメモ


    ジャン(ミカサ…なにメモしてるんだ?)
  5. 9 : : 2014/07/28(月) 09:02:19
    ミカサ「…」スタスタ


    ミカサ「!!!」



    エレン「でさー、ジャンの奴が…」



    ミカサ「(何…信じられない…!!)」



    ミカサ「(ゼ、ゼロだと…!!)」



    エレン「ハハハ…」0



    ミカサ「(これはつまり…!エレンは今日の内にはg…毛が抜けると言うの!?)」
  6. 10 : : 2014/07/28(月) 09:31:32

    ミカサ(あり得ない…そんな事あり得てはならない!!)


    ミカサ(昨日までエレンの数字は確かに問題が無かったはず…)


    ミカサ(という事は何か外的要因が作用するという事…ッ!!)


    ミカサ「エレンを早急に保護しなければ!」





    エレン「それでな、あの馬面そん時になんて言ったと思う?」


    ライナー「もったいぶらずに教えてくれよ…掘るぞ?」


    ダズ「うわっ!!」





    ミカサ(その時私は見た…)


    ミカサ(ダズがめちゃめちゃ熱そうなスープをこぼそうとしているのを…!!)


    ミカサ(まさかアレが…エレンの毛根を蹂躙する…言うなれば巨人!!)


    ミカサ(でもダメ…!! 間に合わない…!!!)



    ???「グルオアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」バッ



    ミカサ(その時…超人的なスピードで飛び出す一匹の獣がいた)



    ???「ダズ!! いただいてもいいですか!?」ゴクンッ!!


    ミカサ(そして許可をとるのと同時にスープを全て飲み干した…)





    ミカサの実況を含め、この間わずか0,2秒…ッ!!





    ダズ(既にいただかれてるっていうか…ぶちまける寸前のスープ飲むとか何者だよ…)


    ???「熱いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」


    ミカサ「あれは…サシャ…」
  7. 11 : : 2014/07/28(月) 18:35:03
    サシャ「あっつ!!熱いぃぃぃ!!!!」ジタバタ


    ミカサ「…」ジー


    サシャ「わぁぁぁぁん!!」1


    ミカサ「」


    ミカサ(1…!?)


    ミカサ「さ、サシャ…」


    サシャ「熱いぃぃぃ!!」ゴロゴロ


    ミカサ(ど、どうすれば…!!)





  8. 12 : : 2014/07/28(月) 19:10:57
    ミカサ「(ハッ!そう言えばエレンは…!)」



    エレン「おい、あぶねーじゃねぇかよ…」


    ダズ「ごめん…」


    エレン「次からは気を付けろよ…」730000


    ミカサ「(寿命が…ピッタリ2000年だと…)」つ電卓


    ミカサ「(因みにジャンは338,237.7780821918年だった…
    長杉ワロタ…」
































    ミカサ「(あっサシャ忘れてた)」
  9. 13 : : 2014/07/28(月) 20:57:43
    ミカサ(今のでまた1つわかったことが増えた。)


    ミカサ(この能力を使えば、下手したら人に襲いかかる不幸まで予測できる。)


    ミカサ(今のエレンが良い例だ。毛根の寿命の変化を見ることにより、その人間に何らかの不幸が近付いている事を予知できる。)


    ミカサ(...恐らく1日以内の。)


    ミカサ(昨日までのエレンの数字は730000...2000年分だった。)つ電卓


    ミカサ(こらそこ。なんで電卓があるんだとか言わない。)


    ミカサ(しかし、今日は急に0に...やはり、1日以内に襲いかかる不幸を、この能力を使えば予測できる!!)























    ミカサ(あっサシャ忘れてた)
  10. 14 : : 2014/07/28(月) 21:11:21
    ミカサ(単純に考えてエレンの数字がまた戻ったという事は…)


    ミカサ(その不幸をどうにかできれば戻ると考えるのが自然)


    ミカサ(つまり…私が常に見張っていれば…!)



    エレン「サシャはスゲェ食い意地だなー」0



    ミカサ「な…!?」


    ミカサ(また0に…!?)



    ユミル「あぁっ!!」



    ミカサ(その時私は見た…)


    ミカサ(今度はユミルがめちゃめちゃ熱そうなスープをこぼそうとしているのを…!!)


    ミカサ(またしても巨人が…!!)ギリッ


    ミカサ(でもダメ…!! 間に合わない…!!!)



    コニー「おい芋女! 俺のパン返せ!!」ダダダ


    ミカサ(その時…いm…サシャを追ってコニーが飛び出し…)



    バシャァッ!!



    ミカサ(その瞬間…コニーの形容しがたいあの頭へとスープが…注がれた)





    ミカサの実況を含め、この間わずか0,3秒…ッ!!





    コニー「熱ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」ゴロゴロ


    ユミル「あぁ…悪ぃなコニー」


    ユミル「ほらよ…コレで拭け」バサッ


    ユミル「じゃあな…その髪を大事にな…」ギロッ


    コニー「へっ! そりゃこっちのセリフだ!」ゴシゴシ



    ミカサ(何今の会話)


    ミカサ(明らかにこの話に関係ある会話だった)


    サシャ「今回は…中々ゲスな手を使ってきましたねアイツら…」


    コニー「そうだな…新たな犠牲者を増やさないだけで…ムガッ!?」


    マルコ(馬鹿か!? こんなところで我々レジスタンスの話をするなんて!!)ボソボソ


    コニー「…!!」ハッ




    ミカサ「」
  11. 15 : : 2014/07/28(月) 21:30:24
    ミカサ「」


    ミカサ「(レジスタンス…?)」



    ミカサ「(レジスタンス…が居ると言うことは何らかの政府に対抗する組織があると言うことよね…?)」



    ミカサ「(そしてエレンが標的にされていたと言うことは…)」チラッ



    エレン「そこでライナーの奴が何て言ったと思う?」ハハハ



    ミカサ「(エレンは…)」



    エレン「『次はお前の穴だ』だってさw」




    ミカサ「(政府の反逆者………っ!!!)」







    ミカサ「(あっサシャ忘れてた)」
  12. 16 : : 2014/07/28(月) 21:47:19
    サシャ「…」


    ミカサ「…」


    サシャ(´;ω;`)


    ミカサ「…」(土下座)
  13. 17 : : 2014/07/29(火) 00:10:27
    んんwwwwww引っ込みがつかなくなりましたぞwwwwww
  14. 18 : : 2014/07/29(火) 23:58:38
    エレン「笑っちまうよなーwwお前は本当にホモなのかよってwww」バンバン


    ミカサ(もうサシャの件はいいや。あと前レス4行はちょっと泣きそう)


    ミカサ(それにしてもありえない...!エレンが...政府の反逆者...)


    ミカサ(仮にエレンが本当に政府側の人間に命(かみのけ)を狙われている、『レジスタンス』側の人間だったとして...私はどうする...?)


    ミカサ(確かにエレンは私の命の恩人だ...けれども。)


    ミカサ(政府に反逆を企てている者なら...私は...)チラッ


    エレン「ホモホモしいんだよってwwwwwwお前は引っ込んでろってwwwwwwwwなぁwwwwwwwww」   


    ライナー「.........」ウホッ♂


    ミカサ(エレンを...始末しなければいけなくなるかも...)








    エレン「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    ミカサ「エレン!?」バッ


    ミカサ(!!.........数字がまた0に!!)


    エレン「ライナーが!!ライナーが次は俺の穴だってえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


    ミカサ「なるほど!今回はライナーに.......れる事による精神的ダメージで毛根が!!」


    ミカサ(エレンをどうするかハッキリしない以上、ここはエレンを守らなくては!!)


    コニー「おい!」バッ


    サシャ「こらぁ!!」バッ


    マルコ「やめるんだ!!」バッ





    ドサッ...


    ライナー「」


    マルコ(大切なレジスタンスの仲間を、こんなので失う訳にはいかないからね...)


    ミカサ「...ねぇ、サシャ、コニー、マルコ」









    ミカサ「...レジスタンスについて、詳しく教えてもらえる?」ボソボソッ
  15. 19 : : 2014/07/30(水) 17:34:42


    マルコ「……君は知っているかい?」


    ミカサ「?」


    マルコ「その様子だと知らないみたいだね……良かったよ」


    マルコ「ミカサが敵だなんて考えただけでもゾッとするよ…」


    ミカサ「一体何の話…?」


    マルコ「つい先日…王政府から新しい法が発布されたんだ…」


    ミカサ「王政府から…!?」


    マルコ「うん…しかもそれが…人類毛根絶滅計画という名の元に次々人の毛根を…」


    ミカサ「そんな事が…!」


    マルコ「既に兵士以外の者はほとんどが絶滅だ…」


    ミカサ「そんな…」


    マルコ「そんな中…この中でも徐々に亀裂が芽生えたんだ」


    ミカサ「亀裂…?」


    マルコ「毛根の絶滅を受け入れ王政府に尽くす事で憲兵団を目指すもの」


    マルコ「そして僕らレジスタンス…」


    マルコ「最後に…少ないけど君達みたいにまだ何も知らないもの」


    マルコ「大きく分けてこの3つに分かれてしまった…」


    ミカサ「それが本当ならユミル達は…?」


    マルコ「恐らくそうだろうね」


    ミカサ「でも髪は…あるように見えるけど」


    マルコ「王政府は絶滅させた後カツラという物を配布するらしいんだ」


    ミカサ「カツラ…?」


    マルコ「それによって見た目では判別がつかない…」


    ミカサ(もしかして…カツラの影響で私の能力が無効化されてしまったのかも…)


    ミカサ(だとしても今知った以上次からは見破れるはず)


    マルコ「そして悪い事に…今この訓練兵全体では絶滅した者の方が多いんだ」


    マルコ「僕と同じこの法に疑問を持った人はいたけど…一緒に戦ってくれる人は少なかった」
  16. 20 : : 2014/07/30(水) 20:32:35
    マルコ「しかし俺らには強力な助っ人が加わったんだ」


    マルコ「それは…」







    マルコ「あれ、誰だっけ…」


    ミカサ「」ズデーーン!



    マルコ「あ、思い出し…あーーー…えーー…っと…あ、そうだ……ば…べ……最初に「ば」か「ぶ」か「べ」がついたような…」



    ミカサ「………ベルトルト?」


    マルコ「それだ!!!!」


    ミカサ「」ビクッ


    ナンダナンダ?ドウシタ?


    マルコ「あ…すまない、気にしないでくれ」


    ナンダ…ヒトサワガセナヤツダゼ



    マルコ「とにかく…影は薄いが成績優秀なベルトルトが加わったんだ!」



    回想〜


    ベルトルト『実は…頭頂部の毛が抜けてきて…このままじゃアニに格好がつかないよ…』


    回想終わり〜




    マルコ「ってね!!」グッ
  17. 21 : : 2014/07/30(水) 21:15:01
    ミカサ「そう…」


    マルコ「お前も一緒に戦ってくれるだろ?」


    ミカサ「うん…」


    マルコ「!!」グッ


    ミカサ「ジャンは?」


    マルコ「一応、こっち側だよ」


    ミカサ「一応…?」


    マルコ「あぁ。」


    マルコ「理由は次の人が教えてくれるよ。頑張れ、次の人」


    ミカサ「…押し付け?」


    マルコ「…うん」
  18. 23 : : 2014/07/30(水) 22:17:08
    マルコ「実は...」







    ーーー数日前ーーー


    マルコ『ジャン...落ち着いて聞いてくれ...実は...』カクカクシカジカ


    ジャン『...なるほど、つまり王政府の野望を、お前達レジスタンスで阻止しようと....現レジスタンスメンバーはお前と、ベベベベベ、あとはサシャとコニーと...死に急ぎ野郎か』


    マルコ『ああ...協力してくれるかい?』


    ジャン『へっ!お断りだ!!』


    マルコ『っ...どうして!エレンが居るからか!?』


    ジャン『まぁそれもあるが...俺は感情的になるのはやめたんだよ。......純粋に考えてみろ。政府に逆らうんだぞ?政府に。アホらしい。命の重さと髪の毛の重さを天秤に掛けてみな。結果は...わかるだろ?』


    マルコ『.........』


    ジャン『さらに...その、カツラ?とかいうヤツで元の髪型を装えるんだろ?尚更逆らう必要なんてねぇだろ。馬鹿馬鹿しい。俺はもう行くぜ。じゃーな』スタスタ


    マルコ『...ジャンは!!!!!!!!』グオッ


    ジャン『!?』ビクッ


    マルコ『仮にミカサと付き合えたとき!!!!』


    ジャン『ばっ...声がでけぇよ!!!!!!!!』












    マルコ『地毛が無くて良いのかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』















    ジャン『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
















    ジャン『レジスタンスだったな。俺に任せろ、百人力だ』キラ-ン








    ーーーーーーーーーーー

    マルコ「だとさ」


    ミカサ「アホだ...」
  19. 24 : : 2014/07/30(水) 22:43:03


    マルコ「ミカサに言われちゃおしまいだね…」


    ミカサ「あまりにも動機が単純でつい…」


    マルコ「…話を大筋に戻そう」


    マルコ「実は翌日から約1か月間…この兵舎に王政府からの直属の部下とこの計画の発案者が来るらしい」


    ミカサ「発案者…!?」


    マルコ「計画の様子を見るため…らしいけど」


    マルコ「その時に僕達は…一斉に反撃に出ようと思うんだ」


    ミカサ「反撃…?」


    マルコ「まずその発案者というのを奇襲で連れ去る」


    ミカサ「部下の護衛もあるようだけど…勝算はあるの?」


    マルコ「…できればここはミカサ位強い人にやってほしいんだけど…急だよね」


    マルコ「確かに僕達だけじゃ不安だったけど…ミカサならやってくれそうだし…」


    ミカサ「…」


    ミカサ「確かにそれは不可能じゃない、でもその後は?」


    マルコ「…そのまま発案者の口から計画の中止の宣言を言わせるんだ」


    ミカサ「…」


    マルコ「そして…皆に伝えるんだ…」


    マルコ「もう髪で怯える必要はないと…」


    ミカサ「マルコ…」


    ミカサ(敵の事も考えての作戦…)


    ミカサ「素晴らしいと思う」


    マルコ「ありがとう」


    ミカサ「…そういえば」


    ミカサ「マルコ達はレジスタンスとして結束していたようだけど…絶滅してしまった人はどうなの?」


    マルコ「カツラのおかげで見た目には分からないからお互い把握するには至ってないんじゃないかと思う」


    マルコ「数人なら知りえてるかもしれないけど…まだいきわたっては無い筈」


    マルコ「僕達は一応お互いを把握してはいる…だからこそ出来るだけ敵側として振る舞いたいんだけど…」チラッ


    ミカサ「…?」クルッ


    ミカサ「!!!」





    アルミン「…」0




    ミカサ「まさか…!!」


    マルコ「そう…智将アルミンだよ」


    マルコ「僕達をあぶりだす為敵味方問わず攻撃しているんだ…」


    ミカサ「そんな…」


    マルコ「でも…僕達も負ける訳にはいかない…!」


    ミカサ「…ええ」
  20. 25 : : 2014/07/31(木) 12:33:52
    ミカサ(アルミンも敵………)


    ミカサ(幼なじみとして少し、悲しい)


    ミカサ「…発案者は誰?」


    マルコ「まだわからない……」


    ミカサ「直属の部下も?」


    マルコ「5人いる、というのはわかってるんだ」


    ミカサ「5人……」


    ミカサ(王政府からの直属の部下………それだけに、強いはず。少なくとも上位10名にはいるくらいの…!!)


    ミカサ(それが5人…)
  21. 26 : : 2014/08/01(金) 10:46:37
    ミカサ「…」


    マルコ「…」


    ミカサ「…やれるだけの事はやってみる」


    マルコ「うん…」


    ミカサ「決行はいつなの?」


    マルコ「21日後…3週間後の21:30だ」


    ミカサ「3週間…」


    マルコ「決行に備える時間が必要だと思ってね…」
  22. 27 : : 2014/08/01(金) 13:23:01
    ミカサ「つまり...明日から約3週間は相手が計画の進行具合を見る様子の様子を見ながら計画を練る...」


    マルコ「ああ」


    ミカサ「それで、3週間後に一気に作戦決行、発案者を連れ去る」


    マルコ「そういうこと。僕ら初期レジスタンス組、つまり僕とサシャとコニーはスリーマンセルで行動する。その方がやりやすいからね。そして...」


    マルコ「エレン、ジャン、ベルトルトでスリーマンセルを組んでもらってる。エレンとジャンが同じグループなのは少し心配だけど、僕はこの方がいいと思ってる。ベルトルトが良い役目を担ってくれそうだし」


    ミカサ「マルコには人を見る目がある。貴方がそう言うのならそれで正しいのだろう。...それで、私は?」


    マルコ「...言いにくいんだけど、1人で行動になる。...これは、ミカサの強さ、判断力、その他色々を考慮した結果だ。お前は1人でも大丈夫だと思う...だけど、何かあったらすぐに相談してくれよ。レジスタンスはいつでも仲間の事を第一に考える。」


    ミカサ「...わかった。」チラッ


    サシャ「...?どうしてこっちを見るんですかミカサ?」1


    ミカサ「サシャ、貴女明日には毛根が死んでそうだけど...さっきのスープのせいで...」


    サシャ「ああ!大丈夫ですよ!!ここに......」ゴソゴソ


    サシャ「とある方から頂いた、強力育毛剤がありますから!!」ヌリヌリ


    サシャ「これで安心です!」 29265


    ミカサ(毛根の寿命が80年ちょっとに伸びてる...育毛剤なのに毛根に作用するの?)つ電卓


    コニー「これはレジスタンス全員に配られてるんだ!だいたい5回分くらい入ってるかな...お前にもやるよ!」ポイッ


    ミカサ「あっ、ありがとう...」パシッ


    マルコ「...それじゃ。...あくまで僕らは訓練兵だ。訓練に支障が出ない程度に、各自作戦にかかれ!解散!!」
  23. 28 : : 2014/08/02(土) 11:15:15




    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー





    ミカサ「…」


    ミカサ(いよいよ…か)


    ミカサ「…取り敢えず食堂へ行こう」


    ーーーーーーーーーー




    ミカサ「…」



    ーーーーー

    マルコ「正体が分かってからが勝負だ…出来るだけ長引かせたくは無いんだけど…」


    サシャ「マルコなら大丈夫ですって」


    コニー「それにミカサもいるしな」


    マルコ「…そうだね、ありがとう」


    ーーーーー




    ミカサ(やはり…悟られないように離れたところに行くべきか)


    アルミン「ミカサ! こっちで食べよう!」0


    ミカサ「…!!!」


    ミカサ(ここで断ってはダメ…)


    ミカサ「ありがとうアルミン」





    アルミン「後はエレンだね」


    ミカサ「…」


    ミカサ(確かにいない…)


    ミカサ(まさか…!)


    エレン「悪い悪い…遅れちまった」0


    ミカサ(またエレンの毛根が…!!)


    ミカサ(だけど…目の前にいるのは智将アルミン…下手に伝えようとすれば…)


    ミカサ「!」


    ミカサ「エレン…そう言えば対人格闘は今日もアニと組むの?」


    エレン「そのつもりだけど」


    エレン(ミカサから話しかけてくる…? 珍しいな)


    ミカサ「…いつも負けてるようだけど?」


    エレン「…お前には関係ないだろ」


    ミカサ「アニの足技はかけ方が上手い」


    ミカサ「だから…頭を打ち付けないように気を付けて」


    ミカサ(これが限界…エレン…気付いて…!)
  24. 29 : : 2014/08/02(土) 11:16:02
    期待
  25. 30 : : 2014/08/02(土) 11:56:47
    エレン「?………あ、あぁ…わ…かった…」


    ミカサ「(なんとか伝わった…アルミンにはバレて無いだろうか…)」


    アルミン「??」


    ミカサ「(……微妙…バレていなければ良いが…)」


    アルミン「ん?……あぁ、今日座学のテストがあるから頭打ってエレンがどうにかなったらダメなんだよね」


    ミカサ「え、えぇ…(良かった…上手い具合に勘違いしてくれた…だが相手はアルミン…気を抜けない…)」


    ミカサ「(しかしこれで大丈夫なのだろうか……)」
  26. 31 : : 2014/08/03(日) 11:34:10
    ミカサ(いや、大丈夫なはず!!自分に自信を持たなければ...!!)


    ~対人格闘~


    アニ「エレン。」


    エレン「え、あ、おう!!」


    アニ「...」ゲシッ


    エレン「くっ...」ズサッ


    エレン「おらぁ!!」シュッ


    アニ「...」ガシッ...グイッ


    エレン「うぉう!!」


    アニ「フンッ」ゲシッ


    エレン「うぁぁ!!」ドサッ



    ミカサ「え、エレン!?大丈夫!?」


    エレン「あ"?平気だよ、これくらい」


    ミカサ「そう...」


    アニ「...なんでアンタがくるの?」


    ミカサ「家族だから」


    ミカサ(とてもじゃないけれど、エレンの髪が心配だなんて言えない)


  27. 32 : : 2014/08/03(日) 13:57:15
    アニ「アンタはいつもそうやって...」


    ミカサ「別に貴女には関係ない。エレンは私のかぞっ...!?」


    アニ「何?」25643


    ミカサ(25643日...約70年...王政府の資格ではない......だけどレジスタンスでもない............つまりアニはまだ何も知らない!?)


    ミカサ(じゃあエレンの毛根の寿命が0になったのは何故...?)


    アニ「...どうしたのさ、急に黙り込んで...」


    ミカサ「...アニ、とりあえずお願い」


    アニ「何をさ?」


    ミカサ「エレンが頭を打ち付けないような吹っ飛ばし方をしてあげて...」


    アニ「????????」


    エレン(そういやミカサもレジスタンス入りしたってマルコが言ってたな...アニは敵側なのか?だからこうやって忠告を?アニが敵?怖いってのそれ...)


    アニ「...わかったよ」


    ミカサ(エレンの数字が729999に戻った...というかちゃんと時が刻まれてるってことはバグでも何でもなくエレンの毛根は2000年生きるの...?)


    ミカサ「助かる。ありがとう。」


    ミカサ(そうだ、マルコにアニがまだ何も知らないことを後で知らせなくては...それにしてもアニは敵でもないのに純粋に対人格闘でエレンの毛根を殺すところだったのか......)タタタタ...


    エレン(アニが敵!?どうすりゃいいんだ俺は!!!今ここでひっくり返されて頭打って終わりだろ!!!)※違います


    エレン「あ、アニー...」


    アニ「?」


    エレン「髪の毛.........大事にしてる?」


    アニ「????????????????????????????????????????」
  28. 33 : : 2014/08/03(日) 15:12:11


    アニ「何言ってんの?」


    エレン「いやぁ…その…まんまの意味だな」


    アニ「全く分からないんだけど」


    エレン(俺でさえ自分が何言ってるか理解してないしな)


    エレン(様子からしてアルミン側じゃないみたいだが…)


    エレン(まさか…何も知らないのかこいつ?)


    エレン(でもなぁ…下手に言うのは危険すぎるs)


    グルン!


    エレン「うお!!」ドサッ


    エレン(あっぶね!! 頭打ち付けずにすんだよあっぶね!!)


    アニ「対人格闘中に考え事なんて…随分と余裕なんだね」


    エレン「痛ってぇ…」


    アニ「ほら、立ちなよ」スッ


    エレン「あぁ…」グッ


    エレン(やっぱり敵には見えないな…)


    エレン(ここは普通にやるしかないよな)


    エレン「勝負はここからだぜアニ!」ダッ


    アニ「…」スッ
  29. 34 : : 2014/08/03(日) 15:32:03
    エレン「フンッ」ブンッ


    アニ「振りが大きいと何度言ったら」ガシッ


    エレン「えっ」


    アニ「分かるん」グルッ


    エレン「ちょ」


    アニ「だい」ドンッ!



    エレン「こ、腰が……腰?」


    アニ「ミカサに頭を打ち付けないように言われたからね…勘違いしないでね…あんたの心配した訳じゃないよ…」


    エレン「あ…あぁ…ありがとうアニ」



    アニ「だから違うと言ってるじゃないか」
  30. 35 : : 2014/08/04(月) 17:18:32
    エレン「ツンデレ...」


    アニ「...」ボグッ


    エレン「いったああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!鳩尾蹴るなよ死ぬだろ!!!!!!!!!!!」


    アニ「いや今のはどう考えてもアンタが悪いよ...」


    キース「よし!!次は三人一組で昼飯まで立体機動の訓練だ!!!!」


    エレン「あ、座学のテストは午後からだったか...じゃな!サンキューアニ!」タタタ...


    アニ「...結局頭とか髪の件は何だったんだい...」









    ーーー立体機動装置訓練のあそこの森ーーー


    エレン(三人一組...これはレジスタンスのスリーマンセルでペア組んだ方が良いよな...)


    マルコ(皆、わかってるよな...この時間は周りの目を気にせずレジスタンスとして会議ができる...飛びながらだけど)


    アニ「ベルトルト、ライナー。同じ組に...戦士としての会議もできるし」ボソッ


    ライナー「あぁ、良いぞ」


    ベルトルト「...いや、僕はエレンとジャンと組むよ」


    アニ「...どうして?」


    ベルトルト「...ちょっとね。偵察だよ偵察。」


    アニ「そう...」


    ベルトルト(レジスタンスのことはこの二人にはバラせない...今は戦士のことよりもこっちが大事かもしれないね...)


    ライナー「...」





    ジャン「仕方ねーな死に急ぎ野郎、ここは俺とお前とベルトルトが得策か」


    エレン「だな...お、来た来た」


    ベルトルト「ごめんよ、ちょっと遅れちゃった...」タタタ





    マルコ「よし、来たね。」


    サシャ「もちろんです!」


    コニー「わかったことがあるから伝えるぜ...」







    ミカサ「...あれ??」













    ミカサ「これって私はどうすれば...」










    ミカサ(いつもエレンとアルミンと組んでたけど、必然的にエレンはジャンとベルトルトと組む訳だし、アルミンは敵だから飛んでる間に問い詰められたら終わり...)





    ミーナ「あ、ミカサー!」


    アルミン「ミカサ、僕達と組まない?」







    ミカサ(しまっ...)
  31. 36 : : 2014/08/08(金) 20:28:59

    ミカサ「…えぇ、分かった」


    ミカサ(アルミンとミーナは普段組んでる所を見ない…となれば必然的にミーナも…敵)


    ミカサ(…問い詰められたらアルミンに隠し通すのは厳しい)


    ミカサ(だけど私を狙っているという事は…まだ確証がないという事でもある)


    ミカサ(そう…私に必要なのは上手く立ち回る事)


    ミカサ「…」



    ーーーーーーーーーー


    キース「今回の訓練では立体機動の技能を見る!」


    キース「目的地へ巨人に見つからないようにして行くのだ!」


    キース「今回は疑似巨人に各一人見張りをつけてある」


    キース「それに見つかり次第訓練は終了…」


    エレン(巨人から逃げる…!)


    エレン(確かに戦術的には必要かもしれねぇが…)


    キース「なお、優秀な上位3組は加点するが最下位から数えて3組は減点するのでそのつもりでいる事」


    ミカサ「…」


    アルミン「ミカサの足手まといにならないように頑張るよ」


    ミーナ「私もだよ…」


    ミカサ「アルミンは足手まといなんかじゃない」


    ミカサ「…それにミーナも」


    ミーナ「私をおまけみたいに言わないでよー」


    ミカサ(流石アルミン…全く違和感がない)


    ミカサ「私が先に行くから二人は付いてきて」


    アルミン「そうさせてもらうよ」


    ミーナ「…私も」








    キース「では今より訓練を開始する! 全員立体機動に移れ!!」



    パシュッ…パシュッ…シュゥゥ…パシュッ…
  32. 37 : : 2014/08/09(土) 17:59:52
    エレン「さて...行くぞ!」バシュッ


    ジャン「おうっ!!」バシュッ


    ベルトルト(...ミカサ、大丈夫だよね...?アルミンと同じ班だけど...)バシュッ




    マルコ「とりあえず報告は周りに誰もいない時...いいね?」ボソボソ


    コニー「おう」バシュッ


    サシャ「わかってますよ」バシュッ


    マルコ「訓練も大事だ、真面目にやんなきゃな」バシュッ





    ミカサ「あ...(相談しようと思ったのに...)」


    アルミン「どうしたの?」


    ミカサ「いっ、いや、エレンが行っちゃった...」


    ミーナ「いや違う班だからね!?」


    アルミン「...そう。さてと、僕達もそろそろ出発しようか」


    ミカサ「(マズい...)......うん、そうしよう」バシュッ


    アルミン「...ミーナ」クイッ、クイッ


    ミーナ(アルミンのこのハンドサイン...ミカサは...)


    ミーナ「...了解。」
  33. 38 : : 2014/08/09(土) 19:58:28
    アルミン「…じゃあ行こうか、ミカサ……とミーナ」


    ミーナ「アルミンまで私をおまけ扱い!?」



    ミカサ「…」バシュウウウウウ


    アルミン「…」バシュウウウウウ



    ミーナ「えっ!あっ!!待って!!」バシュ






    ミカサ「…」バシュウウウウウ



    アルミン「…ねぇミカサ」



    ミカサ「?(まさか…何か勘付かれて…?」



    アルミン「政府の人類毛根絶滅計画についてだけど…」






  34. 39 : : 2014/08/10(日) 17:39:04
    ミカサ「…!?」


    ミカサ(直接言ってくるとは…取り敢えず知らないふりで誤魔化そう)


    ミカサ「…?」


    アルミン「知ってるんだよ?」


    ミカサ「アルミン…私には何の事だか…?」


    アルミン「嘘は良くないなぁ…」


    アルミン「さっきから動揺しっぱなしだよ?」


    ミカサ「そんな事はない」バシュゥゥゥゥ


    ミーナ「分かってるんでしょ?」スッ


    ミカサ「!」


    ミカサ(アルミンに気をとられすぎた…!)


    ミカサ(完全に囲まれた…コレはマズい、どうにかして逃げないと…)


    ミカサ(…このまま巨人に見つかりに行けばこの二人は誤魔化せるだろうけど確実にバレてしまう)


    ミカサ(かといってこのまま誤魔化しきれるとも思えない)


    ミカサ(ただアルミンは策士…恐らくこちらの出方を窺っている…私がレジスタンスだという確証があれば話しかけては来ないのだから)


    アルミン「ミカサ…君は僕達を裏切るのかい?」


    ミカサ「っ…!?」


    ミカサ(今の発言…明らかに私がレジスタンスだと…!?)


    ミカサ「…裏切る?」


    ミカサ(イヤ…これもハッタリ…そうに決まっている)


    アルミン「言っておくけどハッタリなんかじゃないよ…?」


    アルミン「今日の目的は君を仲間に引き入れることだしね…!」
  35. 40 : : 2014/08/10(日) 17:40:45
    期待です!
  36. 41 : : 2014/08/10(日) 22:34:05
    ミカサ(まずい...まずいまずいまずい...いっそ実力行使で切り抜ける...?いや、できれば乱暴な事はしたくない...やはり巨人に見つかるのが得策なの...?)


    アルミン「そろそろ本性を表したらどうだい...?」


    ミカサ(...ここまでか...)





    ドクン...




    ミカサ「!?(...能力を使ってないのに...アルミンとミーナの顔に0の数字が...)」


    アルミン「...?」


    ミカサ「ぐっ!!」ドクンッ!!


    アルミン「なっ...ミカサの目が金色に...!?」


    ミカサ「...ふぅ...痛みが引いた......何だったのだろう」


    ミカサ「...なっ!?」


    ミカサ(人間の毛根だけでなく、植物の枝や葉、幹の寿命が見える...?似たようなものだから...?でも今まではこんなこと無かった筈...)


    アルミン「さっきからどうしたのさ!良いからもう諦めなよ!!」


    ミカサ(アルミンとミーナがアンカーを刺してる枝は...)


    ミーナ「アルミン!もうとっ捕まえましょ!!」


    アルミン「ああ!!!!」


    ミカサ(あと2秒で折れる!!!!!)





    バキッ!!




    アルミン「うわあああああああああ!!!!!!!」


    ミーナ「何で急に枝が!!!!!!きゃああああああああああ!!!!!!」


    ミカサ(この高さならこの二人は数秒で体勢を立て直せる...)


    ミカサ「けど!!」バシュッ


    ミカサ「数秒あれば問題ない!!成績トップをなめないでほしい!!!!!」バシュウウウウウウ


    アルミン「逃げ...られた...」


    ミーナ「完敗だね...教官の居るところでミカサを捕らえるわけにもいかないし...どうするのアルミン?」


    アルミン「...ふふふふふふふ.......」


    ミーナ「アルミン?」


    アルミン「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    流石だねミカサ!!!!!!幼馴染みとして誇りに思うよ!!!!!!
    だけどね!!!!!!君の作戦、行動、考えには“穴”がある!!!これからそれを証明してあげるから待ってなよ!!!!!!」


    ミーナ「...」ゾクッ
  37. 42 : : 2014/08/11(月) 12:37:09
    アルミン「ふぅ…」


    ミーナ「?」





    アルミン「そっちに向かったぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉおっ!!!!!!」




    ミカサ「!?」



    ユミル「引っ掛かったな!!!」


    ユミル「これでも喰らえっ!!!」ブンッ


    ミカサ「ッ!!」ヒョイ



    ユミル「流石に当たらないか…」






    ミカサ「クッ…」バシュウウウウウウウ



    ユミル「…」
  38. 43 : : 2014/08/11(月) 13:35:46
    期待
  39. 44 : : 2014/08/11(月) 17:54:32
    ミカサ(コレは…)


    ミカサ「囲まれている…しかもアルミンの手下ばかり…!」


    ダズ「おらっ!」ブンッ


    ミカサ「…」ヒョイ


    ミカサ(何を投げてるかと思えば…カツラか)


    ミカサ(アレで視界を遮られるのは危ないけど…当たることは無いだろう)


    ミカサ(私を仲間にする事は諦めたという事だろうか)


    ミカサ「ぐっ!!」ドクンッ!!


    ミカサ「また…!!」


    ミカサ「だけど分かる…! 敵の位置が!!」


    ミカサ(まず横から一人)


    兵士「オラァ!」ブンッ


    ミカサ(それをかわす)ヒョイッ


    ミカサ(そして…)


    兵士(まさか上から来るとは想像できて…)ガシッ


    兵士「…は?」


    ミカサ「捕まえた」


    兵士「おいおいおいおいここ空中だぞ! 放せ! 馬鹿かお前死ぬ!!」


    ミカサ「大丈夫…放しはしない、私が聞きたいのはあなた達の事」


    兵士「俺達…?」


    ミカサ「アルミンは私が敵という事を知っていた?」


    兵士「…」


    ミカサ「答えないのなら落とすしか…」


    兵士「この高さじゃ落とされたら死ぬぞ俺!?」


    ミカサ「立体機動中の視覚を奪いに来てる時点であなた達も同じ」スッ


    兵士「待て! 力弱めるな落ちる!!」


    ミカサ「じゃあさっきの質問に答えて」


    兵士「…知ってるようだった」


    ミカサ(これで間違いない…)


    ミカサ(アルミンが私がレジスタンスという事に確信をもっていたとすれば…)




















    ミカサ(レジスタンス内に裏切り者がいるとみて間違いない)


    ミカサ「そう…ありがとう」


    兵士「お前…まさか…!」


    ミカサ「大丈夫…」バシュゥゥゥゥ


    ミカサ「この位の高さなら大丈夫でしょ?」パッ



    兵士「うお!?」ヒュゥゥ


    兵士「クソッ!」パシュッ



    ミカサ(取り敢えずこの包囲網を突破しないと…)
  40. 45 : : 2014/08/11(月) 18:42:38
    ミカサ(この眼の新しい力もわかってきた...)


    ミカサ(1つは...)


    兵士B@木の陰「死角からの不意打ちならさすがのミカサも...」


    兵士B「そら!!」ブンッ


    ミカサ(毛根の寿命が壁などを無視して伝えられるようになったことを利用した透視能力!!!)ヒョイッ


    兵士B「よけやがった!?化物か!!!」0


    ミカサ「0...やはりアルミンの手下ね...」


    兵士B「...あぁ!!そうだよ!!」


    ミカサ「...私はリーダーと違って敵に情けをかける気は無いけれど、忠告しといてあげる。」


    兵士B「...?」


    ミカサ(もう1つの能力は...)


    ミカサ「貴方がぶら下がってたその枝、あと3秒で“寿命”がつきる。サヨナラ。」


    バキッ!!!!!!!!!


    兵士B「うわあああああああああああああああああ」


    ミカサ(植物の寿命がわかること...これはそこまで使えるわけでもないけれど、とりあえずさっきアルミンとミーナに囲まれてた時のように余計な心配をする必要は無くなった...)


    ミカサ(私がこの力を持ってようがいまいが、あそこから逃げられることは確定していたのだけど...)


    ミカサ「正直、怯えているよりも気が楽。」








    ユミル「ほう...じゃあ今から思いっきり怯えてもらおうか?」





    ミカサ「!?」バッ


    ミカサ(いつの間に...油断していた上に背後だから能力も意味を成さなかった...)


    ユミル「第二ラウンドといこうじゃねぇか...」


    ミカサ「...1対1、という訳にはいかなさそう」


    ミカサ(見渡してみた限り、0の数字が7つ..ユミル、ダズ、アルミン、ミーナ、兵士、兵士B...あと1人は?)


    ミカサ(眼が金色になってから探知範囲も拡大されたけれど...私から20mの範囲に7人の敵...)


    ユミル「流石のお前も、大人数相手は厳しいだろう!!」バシュッ


    ミカサ(私の能力は探知以外では役に立たない...!あとは実力でなんとかするしかない!!)サッ


    ミカサ「...勝負よ、ユミル」
  41. 46 : : 2014/08/11(月) 19:05:08
    ユミル「いけええええええ!!!一斉攻撃だああああ!!!!」


    兵士「うおおおおおおっ!!!!!」バシュウウウウ



    兵士「巨大カツラだっ!!!」ブンッ



    ミカサ「…」ザシュ



    兵士「そんな…真っ二つに…」



    兵士B「ならこれでも喰らぇええっ!!!」スパッ



    ミカサ「何!?(ワイヤーが…!!)」



    ミカサ「くっ…!」ドサッ




    ユミル「よいしょおお!!!」つドラム缶



    ミカサ「何を!?」




    ユミル「熱々のスープだ…!!これを受けるとただじゃ済まないぜ!!!!」ザバァアア



    ミカサ「!?(避け切れないっ……!)」









    ???「スゥゥゥゥゥプゥゥゥゥ!!!」



    ミカサ「(これは…!?デジャヴ…)」
  42. 47 : : 2014/08/11(月) 19:39:05
    ドンッ!!


    ミカサ「そんな…!」



    サシャ「今の内に逃げてください!」




    ミカサ「サシャ…!」




    ザバァァァァァァァァァァ!!



    サシャ「ぎゃああああああああああああああああああああああ熱いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」


    ミカサ「サシャ!!」



    ユミル「ケッ…ざまぁねぇな」



    ミカサ「急いで医務室へ…!」


    サシャ「スー…プ…おいしかっ…」ガクッ


    ミカサ「サシャッ!!」



    ユミル「仲間の事を心配してる暇はあるのか?」



    ミカサ(木の上に追い詰められて周りには7人…)


    ミカサ「確かに状況は最悪かもしれない…」


    ミカサ「だけど…私は負けない」



    アルミン「ミカサ…冗談が上手くなったようだね」


    アルミン「でもその冗談は流石につまらないかなぁ…」



    ミカサ「…冗談?」


    ミカサ「私は冗談のつもりなんてないけど…?」ゴゴゴゴゴ



    アルミン「…!」


    アルミン「最後に聞くけど…仲間になる気はないんだね?」


    ミカサ「ええ…」スッ


    アルミン「全員でかかれ! ミカサの毛根を駆逐するっ!!」


    全員「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


    ミカサ「…」カッ!


    ミカサ「この眼と私の力が組み合わされば…」


    ユミル「お前の毛根…ここでいただく!」ヴイイイイイイン


    ミカサ「…」パシッ


    ユミル「な…!」


    ユミル(立体機動で突っ込む奴の手を掴むとか普通じゃねぇよやっぱお前…)


    ミカサ「…」グイッ


    ユミル「うおっ!!」


    ミカサ「動きを読み…いなす事も容易い!!」
  43. 48 : : 2014/08/15(金) 21:16:08
    ユミル「くっ...!」フラッ


    ミカサ「次は誰?」キィィィィィィィン


    アルミン(ミカサの金色の眼が激しく輝いている...!?)


    アルミン(なるほど、あの眼...アレを何とかしないとね)


    アルミン「僕が作戦を練る!!!!!!!1分でいい!!!!!!他の皆で何とかしてくれ!!!!!!!」


    ミカサ「1分...それまでに何とかしないと、頭の良いアルミンには敵わない...なら!!」ヒュン!!


    ミーナ「消えた!?」


    ユミル「...兵士!!後ろだ!!」


    兵士「えっ...」バッ


    ミカサ「1分以内に全滅させてあげる」バキッ


    兵士「がっ...」ドサッ


    ダズ「兵士!!」


    ミカサ「気絶してるだけよ」ヒュンッ


    ダズ「がはっ...」ドサッ


    ミーナ「なんて速度なの!?目が追いつかない!!」


    ミカサ(能力のおかげで根本的に視力、動体視力までもが底上げされている...次の最善手がわかる!!)ヒュンッ!!


    ミーナ「うっ...」ドサッ


    ミカサ「...次!!」
  44. 49 : : 2014/08/15(金) 21:36:46
    ミカサ「フンッ」バキッ


    兵士B「ウッ…」ドサッ



    ミカサ「!!」ズキッ




    ミカサ「(…体が…動かない……)」





    ガンッ





    ミカサ「!グハッ…」


    ミカサ「(後ろ!?)」




    ユミル「オラッ!」ブンッ





















    ミカサ「(…ハッ!今のは一体…)」



    「喰らええええええ!!!」



    ミカサ「!?」クルッ





    ユミル「オラッ!」ブンッ



    ミカサ「(!これは…さっき見た光景…
    これなら避けることが出来る…!!)」




    ミカサ「っ!」ヒョイッ



    ユミル「何!?真後ろも見えるのか!?」



    ミカサ「(違う…流石に真後ろまでは見えない………)」



    ミカサ「(あれは…………やはり……)」


























    ミカサ「(未来予知…!?)」
  45. 50 : : 2014/08/15(金) 22:33:53

    ミカサ(残りの敵は…アルミン、ユミル、ミーナ…と後一人…)


    ミカサ(後一人にも気を配らないと…)


    アルミン「ユミル!」


    ユミル「…」スタッ


    アルミン「…」ゴニョゴニョ


    ユミル「了解だ…」


    ユミル「お前の毛根…このバリカンで削ぎつくしてやる…!」ヴィィィィィィン


    ミカサ(ばりかん…と言うのかあの武器…さっきはいなせたからいいけど…喰らったら髪がタダじゃ済まない)


    アルミン「3人で同時に叩く!」パシュッ




    ヴィィィィィィィン!!!!



    ミカサ(甘い…! 私の能力を用いれば…!)パシュッ


    ミカサ(攻撃を喰らう前に移動可能…! 上だ!!)シュゥゥゥ



    ユミル「…」ニヤ



    ミカサ(な…笑っている…!? 完璧に攻撃は当たらないはずなのに!!)


    ユミル(智将アルミン…本当に恐れ入るぜ…!)


    ユミル「いけぇミーナ!!」ガシッ



    ミーナ「へ?」ブンッ!


    ミーナ「きゃあああ!!」ゴオッ!!


    ミカサ「ミーナを投げる…そんな戦術が…!?」


    ユミル「それだけじゃねぇぜ…」パシュッ


    ユミル「私が立体機動で押せば…」ギュン!


    ミーナ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」ゴオオ!!


    ユミル(お前は避けられもしない…!!)


    ユミル「いけミーナ! 刈り取れ!!」


    ミーナ「…!」ヴィィィィィィィン


    ミカサ(マズい…っ!!!)
  46. 52 : : 2014/08/15(金) 23:07:45
    お、おもしろい、だと・・・?

    期待です
  47. 53 : : 2014/08/15(金) 23:16:01
    ミカサ「視神経に全ての意識を集中させる!!!」キィィィィィィィン


    ミカサ(見切った...!!)サッ







    ザクッ!!!






    ミカサ「...頬を掠めた...」ツ-


    ミカサ(何かもう髪の毛刈り取られてその後毛根殺されるだけの方がダメージ少ない気がしてきた...言わないけど...)


    ユミル「...ちっ!」


    アルミン「惜しいなぁ...でもまだまだ手はたくさんある。次こそ刈り取ってあげるよ」ニマァァァ


    ミカサ「っ...!」ゾクッ


    ミカサ(アルミン...いつものアルミンじゃない...どこかおかしい...いつものアルミンなら人が傷つくような指示はしないはず...私を敵と見なしているから?それとも...)


    ミカサ「!?」


    ミカサ(誰のものかわからなかった0の数字が異様な速度で近付いてくる...)



    スタッ



    「随分手こずってるようだな、まさか俺が出る事になるとは」


    アルミン「...お、やっと参戦する気になったんですか。」












    アルミン「...リヴァイ兵長。」









    リヴァイ「俺がここに居る事が上にバレるとめんどくせぇだろうし、さらにてめぇらだけでやれると思ったから見るだけにしていたんだが...仕方ねぇな、俺が片付けてやる」






    ミカサ「嘘...」


    ミカサ(あの人類最強のリヴァイ兵長が敵...!?これはまずい、私ではどうしようも...)


    ミカサ(...また予知が!!)サッ


    リヴァイ「...」ブンッ


    リヴァイ「...ほう、中々やるな、俺の移動スピードに追いつき、オマケに蹴りを躱すとは」


    ミカサ(...いや、この刈り上げチビのスピードは視神経全集中時の私の瞬間移動に近いスピードとほぼ同じ...さらに私の一瞬の隙をついて近付いてきた...正直予知が無ければやられていた)


    アルミン「兵長、早めに片付けちゃってくださいよ?キース教官に見つかったら面倒なことになりますから。」


    リヴァイ「ふん。さっきまで7人がかりで手こずってたガキに言われちゃおしまいだな...」


    ミカサ(...もう隙は見せない。このチビの攻撃だけ見ていれば...)









    アルミン「『何とか闘う事はできる』、でしょ?」ガシッ


    ミカサ「!?(しまった...!)」


    アルミン「兵長に集中しようとした君は、僕等3人への意識が薄くなる。
    だから僕なんかの奇襲にも気付けず、こうして君は今拘束されているのさ。」


    ミカサ(マズイ..........あれ、もしかして...)


    アルミン「本当の強者は相手の二手、三手先を読むものだよ。」


    ミカサ(今こっちに近づいてきてるのは...)


    アルミン「これで君の負け...っ!?」バッ




    ドゴオッ!!



    「...ちっ、避けられたか。アルミンを攻撃するのは気が引けるが、駆逐してやるぜお前ら!」


    ミカサ「やっぱり...3人とも来てくれたのね...」


    「当たり前だろミカサ。」


    「君がそう言うのには謎の説得力があるね...」











    ミカサ「エレン、ジャン、ベルトルト」




    ベルトルト「うん。同期は僕等に任せて、君は兵長を。」
  48. 54 : : 2014/08/16(土) 18:25:53
    ミカサ「えぇ。分かっt」
    リヴァイ「油断する隙があるのか?」ヒュン


    ミカサ「しまった…」










    ミカサ「…と言うとでも?」




    リヴァイ「…そうだろうと思った…」



    ミカサ「…」キョロキョロ



    ミカサ「(…あれは…!)」


    ミカサ「…」ヒュウウウウウウ



    リヴァイ「…どこに行く気だ(…立体機動無しであの高さの木に登るとは………)」バシュウウウウ





    ミカサ「…」スタッ


    ミカサ「…」キョロキョロ


    ミカサ「…」ヒョイッ



    リヴァイ「(違う木に乗り移った…何を考えているんだ…?)」スタッ













    バキッ!






    リヴァイ「!?」ヒュウウウウウ



    リヴァイ「…クッ…!!」ドサッ



    ミカサ「(…あの枝の寿命は数秒しか無かった…)」ヒョイッ




    ミカサ「(…今あいつは体制が崩れている…)」スタッ





    ミカサ「(…やるなら今がチャンス…!!)」
  49. 55 : : 2014/08/17(日) 14:37:09

    ミカサ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダンッ!!


    リヴァイ(あの野郎…正気か…?)


    リヴァイ(空中で立体機動が使えねぇってのに突っ込んでくるとは…な)


    ミカサ「あなたの戦闘力は私達の邪魔になる…ここで消えて!!」ゴオオオオッ!!


    ミカサ「はああああああああああああああああああああっ!!!!!」ブンッ!!



    バキィッ!!!!



    リヴァイ「ぐっ…」ググ


    ミカサ(そんな…掴まれた!?)


    リヴァイ「ホラよ」パッ


    ミカサ「~ッ!!」ヒュゥゥゥ





    エレン「ミカサ!!」バシュゥゥ




    ガシッ



    エレン「ミカサ…大丈夫か?」


    ミカサ「えぇ…それよりも…!」







    リヴァイ「…」


    リヴァイ「今日のところは撤退だ」


    アルミン「し…しかし!」


    リヴァイ「黙れ…お前の知恵があろうと根本的な力量の差は変わらない…」



    ミーナ「」


    ユミル「ハァ…ハァ…!」



    リヴァイ「それがこのザマだ」


    アルミン「…っ!」


    アルミン「ですがリヴァイ兵長がいればこの状況も…!」


    リヴァイ「…いつバレるかも分からん状況で4対2か?」


    リヴァイ「あいつらは手強い…長期戦になるだろう」


    リヴァイ「それでもお前は戦うのか?」


    アルミン「…っ!!」


    リヴァイ「次に会う時は…容赦しねぇぞ」パシュッ


    シュゥゥゥ……




    ミカサ「…」



    ミカサ(敵はアルミン達だけじゃない)


    ミカサ(レジスタンス内にいる裏切り者…それをどうにかしないと…!)
  50. 56 : : 2014/08/17(日) 16:18:16
    コニー「おーい!!」バシュゥゥゥ


    ミカサ「コニー!」


    サシャ「う...コニー......?」バチッ


    ミカサ「サシャ!!目が覚めたのね!!とりあえず薬を頭に...」


    サシャ「あ...そうでしたね、頭にスープぶちまけられたんでした...」ヌリヌリ


    マルコ「ミカサ!エレン!ジャン!ベルトルト!サシャ!!大丈夫だったか!?」スタッ


    ミカサ「マルコ...うん、なんとか。それよりもなんで、サシャと行動していた筈のマルコとコニーが今更ここに?」


    マルコ「......サシャが、スープの匂いがするとか言ってすごい勢いで飛んでっちゃったからね...」


    ミカサ(...?)


    ミカサ(不自然な間があった気がする...マルコとコニーが裏切り者?いや、そんな筈は...)


    ミカサ「そうだ、見てたかもしれないけれど、リヴァイ兵長が...敵として、私達の前に現れた。」


    マルコ「マズイな...」








    「君達の事、私達がサポートしてあげよう!!」


    「何でお前はこんなにハイテンションなんだ...?」


    コニー「あ...」


    ジャン「アレは...」


    ミカサ「ハンジ分隊長!!!!それにエルヴィン団長!!!!」


    ハンジ「よっ!104期生のレジスタンス諸君!!」


    ベルトルト「どうして組織の名をご存知で?」


    ハンジ「ヴィンヴィン団長の指示で、私だけマルコ君とコニー君とサシャちゃんには会ってたんだよー。強力育毛剤も私が作ったもので、3人に渡しておいたのさ!!」ドヤッ


    エルヴィン「だから何でそこまでテンションが高いんだ...あと俺はヴィンヴィンではないエルヴィンだ」


    エレン「なんか...」


    ジャン「変人...?」


    ハンジ「いやー!それにしてもレジスタンスってなんかカッコいいね!!マルコ!!!レジスタンスリーダーのマルコ!!」


    マルコ「あっはい...まぁ、以前の約束通りリーダーはエルヴィン団長に...」


    エルヴィン「わかった。私が引き受けよう」


    ハンジ「別に一人称『俺』でも良いんじゃない?調査兵団の活動中でもないんだしさ」


    エルヴィン「まぁそれは置いておくとして」


    ミカサ「以前の約束...?」ヒソヒソ


    マルコ「以前分隊長にお会いした時、団長の協力が貰えたらリーダーの権限を団長に譲渡するよう言っておいたんだ...今の僕はレジスタンス104期生支部のリーダーだ」ボソボソ


    ミカサ「なるほど...」ボソボソ


    エルヴィン「君達はレジスタンス調査兵団支部のメンバーを知らないだろう?教えておこう」
  51. 57 : : 2014/08/20(水) 21:01:51
    エルヴィン「まずは私とハンジ、そして、ミケ、ナナバ、リーネ、ヘニング、ゲルガー等の精鋭達、調査兵団の三割が仲間だ」


    コニー「3割って何だ?」


    ジャン「うるせぇよ」



    エルヴィン「しかし、特別作戦班、通称リヴァイ班は全員的だ」


    マルコ「特別作戦班…聞いた事がある…リヴァイ兵長を筆頭にした調査兵団のベテラン達…」


    ミカサ「それが相手…」


    エルヴィン「そろそろ君たちは戻らなくていいのかね?」


    エレン「あっやべ…」


    ベルトルト「急いで戻ろう…」
  52. 58 : : 2014/08/20(水) 21:40:30


    ーーーーー




    キース「ではこれで訓練を…」




    アルミン「…」ギロ



    ミカサ「…っ」









    ーーーーーーーーーー






    ミカサ「…ふぅ」


    ミカサ(何だか疲れた…)


    ミカサ(レジスタンス調査兵団支部のメンバーとエルヴィン団長が言っていたという事は…本部が?)


    ミカサ(私達が「104期支部」)


    ミカサ(そしてエルヴィン団長を筆頭とする「調査兵団支部」)


    ミカサ(今はこの2つを統合しているのはエルヴィン団長って事になったけど…)


    ミカサ(…やはり本部が謎)


    ミカサ(そして…敵はアルミンを筆頭とする軍団+特別作戦班…通称リヴァイ班? は全員敵らしい)


    ミカサ(特別作戦班…一体どんなメンバーが…)


    マルコ「何か疑問な事でもあるのかい?」


    ミカサ「マルコ…」


    ミカサ「疑問はいくつかあるんだけど…まず、私達が支部って事は本部が…?」


    マルコ「うん、あるよ」


    ミカサ「一体それは…?」


    マルコ「それが…僕らにも知らされて無いんだ」


    マルコ「本部のメンバーは数人しか知らない」


    マルコ「確か…駐屯兵団の実力者達がまとめてるって聞いたけど…」


    マルコ「えーと…名前は何だったかな…確か…リコ・プレツェンスカだったかな?」


    ミカサ「そう…」


    ミカサ(まさか駐屯兵団が本部だったとは…)


    ミカサ「後…リヴァイ班って?」


    マルコ「あぁ…ミカサは知らなかったね」


    マルコ「調査兵団の実力者を集めてるんだけど…エルヴィン団長曰く「あの5人だけで我々とほぼ同じ戦力と言っていい」らしい」


    ミカサ「5人…って事はあと4人?」


    マルコ「多分ね…」


    ミカサ「あ…」


    マルコ「?」


    ミカサ「さっきも結局言えなかったけど…このレジスタンス内に裏切り者がいるというのをアルミン達からの発言で確信した」


    マルコ「!?」


    ミカサ(少し怪しかったけど…マルコはこれで裏切り者を広めざるを得ない…)


    ミカサ(この情報が知れ渡らなければマルコが…)


    マルコ「詳しく聞かせてもらえるかい?」
  53. 59 : : 2014/08/20(水) 22:03:25
    ミカサ「さっきの立体機動の訓練の時、私はミーナとアルミンと組んだ。いや、組まざるを得なかった。余っちゃったから」


    マルコ「ふむ...それで?」


    ミカサ「アルミンが敵味方関係無く攻撃してレジスタンスを炙り出そうとしていることはこの間マルコから聞いた...けど、今回の攻撃は明らかに私がレジスタンスだと確信を持っているものだった...」


    マルコ「へぇ...根拠は?」


    ミカサ「ミーナがアルミンの指示に迅速に対応し、私を捕らえようとしていたから。いつもの炙り出しはアルミンが単独で行っていたもののはず...その場合、ミーナがそれに対応することはかなり厳しいはず。」


    マルコ「だけど、さっきはミーナがアルミンに即協力した...という事はアルミンはミカサがレジスタンスであることを半ば確信、そして予めミーナに作戦を伝えていた、と...」


    ミカサ「そういうこと。そして私は敵に自分の立場を知られるようなヘマはしていない」


    マルコ「まぁミカサだからね...その言葉は信用できる」


    ミカサ「しかしアルミンには知られていた...」


    マルコ「考えられる線はただ一つ...」








    「「組織内に、裏切り者がいる......」」




    マルコ「...これは緊急事態だな...正直、こっちの動向まで知られてちゃ対抗も何も無いからね...」


    ミカサ(この反応...マルコはどっち?)


    マルコ「...」


    ミカサ(マルコが裏切り者では無いなら、この情報は確実にレジスタンスの104期支部のメンバー全員に知れ渡る。マルコが裏切り者なら...)


    マルコ「よし。とりあえず、今日の夜...座学が終わった後に皆で集まって、この事を伝えよう。」


    ミカサ(...?)


    マルコ「それでその後すぐに話し合い、炙り出すんだ」


    ミカサ(確かにリーダーとして正しい反応ととれる...けど、これだとまだマルコがどちらなのかわからない...裏切り者だった場合も、この情報を公開した後に即誰かを裏切り者にでっちあげる事により回避できてしまう...)


    ミカサ「...わかった」











    「話は聞かせてもらったよ」






    マルコ「なっ...」バッ


    ミカサ「あっ...」



    「「アニ.........」」








    アニ「私も、その“レジスタンス”に入れて」
  54. 60 : : 2014/08/21(木) 14:05:42
    マルコ「…どう言う風の吹き回しだい?」


    アニ「詳しい事は座学が終わってから言うよ」


    マルコ「分かった。取り敢えず今は移動しよう」


    ミカサ「ええ」



    〜ざがくのおへや☆〜


    ミカサ「(…気まずい…何故寄りに寄ってユミルが隣…)」チラッ


    ユミル「…」カリカリ


    ミカサ「(…あっ消しゴムが無い…)」


    ミカサ「…」チラッ


    ユミル「…」つ消しゴム


    ミカサ「(うわぁ…これは無いわー…)」


    ユミル「あっ…」ポトッ


    ミカサ「!」サッ


    ユミル「あっ………」


    ミカサ「(流石政府軍…恐ろしい………こんな手を使って私たちを苦しめるとは…)」
  55. 61 : : 2014/08/21(木) 16:08:44

    コニー「なぁなんて読むんだコレ?」


    ジャン「その位調べろよ…」


    サシャ「実は私も…」


    ジャン「お前もかよ…」



    ギラッ!



    ジャン「!」サッ



    ヒュンッ!!






    アルミン「ごめんごめん…手が滑っちゃったよ」


    アルミン「今度から気を付ける…ねっ!」ビュン!


    ジャン(うお!)サッ


    ジャン(あの尖り様…もはや凶器だろ)


    ジャン(迂闊に当たれねぇけど…)






    メガネ教官「…であるからして」







    ジャン(あの教官に見つかれば減点は必至…!!)


    アルミン「いい加減当たってくれないかなぁ?」ビュン!


    ジャン「お前殺す気か!」


    アルミン「大丈夫、最悪失明で済むよ?」ビュン


    ジャン「最悪のレベルが悪すぎるだろ!」ガシッ!


    アルミン(掴まれた…流石の僕でもコレはほどけない…)


    アルミン(でも残念)


    ユミル「…」ピタッ





    ミカサ「…?」


    ミカサ(止まった?)




    ジャン「…」



    ユミル「…」ギラリ





    ミカサ「!!」





    ビュン!



    ガシィッ!!




    ミカサ「…」グググ


    ユミル「チッ…」ググ



    ミカサ(不意打ちとは…やはりアルミンは姑息な手が得意、私はそんな子に育てた覚えはないけど)
  56. 62 : : 2014/08/21(木) 17:21:05
    ミカサ(もう嫌だこんな生活...3週間ずっとこれが続くなんて私も耐えられない...)


    アルミン「...」ブンッ


    ミカサ(予知!)サッ


    アルミン(真後ろからの不意打ちを躱した...!?)


    ミカサ(危ない...)


    アルミン(立体機動の訓練の時にも同じような事があったね...これは調べる必要が...)


    アルミン(ありそうだ...!)ブンッ



    ガシッ!!



    アルミン(...)グググ...


    アニ「...それくらいにしときなよ。事情は知らないけどさ」グググ...


    ミカサ「アニ...」ボソボソ


    アニ「ここでアンタがやられたりしたら後々めんどくさそうだしね...」ボソボソ




    メガネ教官「今日の授業はここまで!」


    ミカサ「え?あと30分ほど時間があるはずだけど...」


    ユミル(どういうことだ!?15分後に実行する予定だったアルミンの作戦がパァじゃねぇか!)


    アルミン(何故...あ、そういうことか...)スッ


    アニ(力を緩めた...?)


    アルミン(皆、気付いて...)スッスッ


    ユミル(!...あのサインは...)


    ミーナ(作戦は中止ね...了解)






    モブ「教官!座学は残り30分ほど残っている筈ですが、何故授業を終了するのですか?」


    メガネ教官「君らは、王政府からある法が発布された事は知っているか?...もう既に一部は知っている筈だが...」


    モブ「...人類毛根絶滅計画の事ですか?」


    モブ2「何だそれ...?」ヒソヒソ


    モブ3「知らねぇ...」ボソボソ


    メガネ教官「...ふむ、知っている人と知らない人、半々と言ったところかな...」


    モブ4「教官!その、人類なんちゃら計画とは一体どのようなモノなのですか?」


    メガネ教官「基本的にはその名の通り人類の毛根を絶滅させるものらしいが............今日から約1ヶ月の間、この計画の発案者とその直属の部下がここに視察に来てくださるらしい。.......計画の事はその者達に聞いてくれ。...それでは、どうぞお入りになってください」


    「あぁ...」


    アルミン(やっぱりか...残りの30分で演説を...)



    マルコ(ついに...)


    ミカサ(標的が明らかに...)
  57. 63 : : 2014/08/21(木) 18:38:55
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
    ーーーー


    コニー「…あれは驚いたな…」


    エレン「ああ…」


    マルコ「だがこれで分かった事がある…」


    マルコ「彼はかなり優秀な司令官だ…だが、それと同時に政府軍は彼にかなり頼って居るはずだ」


    マルコ「彼さえ封じたら政府軍は暫く動けない…!!」
  58. 64 : : 2014/08/21(木) 19:01:35

    マルコ「だがアレは…手強いな」


    エレン「まさか発案者が…」




































    エレン「ピクシス司令だなんて…!」







    マルコ「彼は南側領土最高責任者だ、それなりに顔もきくのかもしれない」



    ミカサ「でなければこんな馬鹿げた計画が通る筈がない」



    ベルトルト「でも直属の部下って人はそこまで手強そうには見えなかったけどね」


    コニー「何か立体機動みたいなのつけてたけどよ、あんなオッサン連中に俺らが負けるかってんだ!」


    マルコ「あまり憂慮するのは危険だけど…あの装備では…」


    ミカサ「立体機動をコンパクトにしたような感じだったし…そこまで燃料も無さそう、追われても必ず逃げ切れるはず」


    マルコ「なんだろうけどね…」


    マルコ「それと…皆に伝えておかなきゃならないことがあるんだ」


    ミカサ(…裏切り者の事だろうか)
  59. 65 : : 2014/08/21(木) 19:33:15
    マルコ「まず1つ...」


    アニ「...なるほど。このメンバーがレジスタンス104期支部...」スッ


    ベルトルト「アニ!?」


    マルコ「そうだよ。今日から新しい仲間として、アニをレジスタンスに迎えることになった。基本的にミカサと二人一組で活動してもらおうかと思っている」


    エレン(なんつーか...)


    ジャン(心配だ...)


    アニ「基本的な事は全部マルコに教えてもらったよ。よろしく」


    コニー「よろしくなアニ!!!心強いぜ!!」


    マルコ「そして次だけど...」チラッ


    ミカサ「...」


    マルコ「今日、ミカサがアルミンやミーナ、その他数人の王政府側の同期と交戦したことはアニ以外知ってるね?」


    エレン「あぁ。途中から俺とジャンとベルトルトも援護に回ったしな」


    マルコ「その時、アルミンはミカサがレジスタンスであると確信を持って攻撃してきたらしいんだ。ミカサが敵に自分の立場を知られるとは思い難いよね?だけどアルミンはそれを知っていた」


    アニ「つまりこの中に裏切り者がいる。そう言いたいんでしょ?」


    マルコ「そういうことだ。...誰だ?」


    ミカサ「...」


    エレン「...」


    ジャン「...」


    コニー「え?どういうことだ?え??」


    サシャ「...」


    ベルトルト「...」


    マルコ「...まぁいい。バレないと思うなよ。もしその時は...覚悟しておいてね」ニコッ


    ミカサ「...話は変わるけど、1つだけ私からいい?」


    マルコ「どうしたんだ?」


    ミカサ(仲間である以上、この能力については話しておいた方がいい...この中に裏切り者が居るとしても)


    エレン「...?」


    ミカサ「私は幼い頃から、不思議な力を持っていた。人の毛根の寿命がわかるという、不思議な力を」


    エレン「何だそのネタみてーな能力!?それに小さい頃ずっと一緒に暮らしてたのに、そんな話初めて聞いたんだが...」


    ミカサ「ごめんなさい。一応この力で人に襲いかかる悲劇を予想したりはできたんだけど...それでも人に話す必要もないだろうし黙ってた...でも、 レジスタンスに加入してから...いや、正確には、アルミンと交戦してから、この力に変化が訪れた」


    コニー「変化?」


    ミカサ「ええ。まず、植物の寿命がわかるようになった。この点は、寿命がわかるのが植物にまで範囲が広まったと考えることができた...でも問題はその後」


    アニ「次は何だい...」


    ミカサ「障害物を無視して人の毛根の寿命が伝えられるようになった...人の毛根の寿命はその人の額に数字となって現れるから、ちょっとした透視能力みたいなものが身についた」


    サシャ「...そんな事が...?」


    ミカサ「その能力を使っている時は目が金色に輝くらしい...そしてその状態では動体視力と反射神経、基本的な運動能力も格段にアップ。目が良すぎて相手の動きが手に取るようにわかる」


    ミカサ「さらに驚いたのは、ちょっとした未来予知まで可能になったこと。真後ろからの攻撃は金色の目でも見ることはできないけれど、未来予知により数回躱すことができた...自分で発動することはできなくて、たまに起こるくらいだけど」


    エレン「なるほど、だから...」


    ミカサ「そう。この力があったからこそ、立体機動のワイヤーが切れた状態でも、人類最強のリヴァイ兵長と互角に戦えた...」


    サシャ「...その力にリスクとかはあるんですか?」


    ミカサ「わからない...」


    サシャ「...そうですか」
  60. 66 : : 2014/08/21(木) 20:16:57
    コニー「よく分からんがとりあえずすげーんだな」


    ベルトルト「作戦を立て直す必要があるね…」


    マルコ「うん。ミカサはこれで更に重要な存在である事が分かった」


    アニ「とりあえず確認するよ。

    まずエレン、ジャン、ベルトルト」


    ベルトルト「…」


    エレン「…」


    ジャン「…」



    アニ「コニー、サシャ、マルコ」



    コニー「お、おう」


    サシャ「…」


    マルコ「…」



    アニ「そして…ミカサ…とあたし」


    アニ「これがメンバーね」


    ミカサ「ええ」
  61. 67 : : 2014/08/21(木) 20:32:16

    アニ「そして私達はピクシス司令を拉致…その後彼の口から計画の中止を聞き出す…これで合ってる?」


    エレン「まぁ…それが作戦だな」


    マルコ「ただ…恐らくこの作戦は敵側に漏れるだろう」


    サシャ「裏切り者…ですね」


    マルコ「でも僕には分からないんだ」


    ジャン「…何が分からないって言うんだ?」


    マルコ「だって…ミカサの能力では髪の寿命が見えるだろ?」


    ミカサ「ええ」


    マルコ「でも…この中に0の人はいないんだよね?」


    ミカサ「……0の人はいない」


    マルコ「なのに何故王政府側に協力する必要がある?」


    マルコ「髪があるのに協力するなんて…ソイツの目的は何だ?」


    ミカサ「…」


    マルコ「そして…僕達が最も恐れるシナリオが一つある」


    ミカサ「?」


    マルコ「ミカサ…君が裏切り者だっていう可能性だよ」




    ジャン「は!? んな訳…」


    アニ「ジャン…あんたの私情なら誰も聞かない…取り敢えずそう思った理由を聞かせてくれる?」




    マルコ「まず…凄く単純なんだけど…ミカサの目で0の人がいないという点だね」


    ベルトルト「確かに皆が0ならば…必然的にミカサだけグレーの状態だね」


    マルコ「でも…あの戦闘が演技だとは思えないんだ」


    マルコ「裏切り者がミカサでもそうでなくても大きな疑問は残ったまま…スッキリしない」


    ミカサ「…私は裏切り者じゃない、何なら今ここで髪を調べてもらってもいい」
  62. 68 : : 2014/08/21(木) 21:00:46
    エレン「...よっ」グイッ


    ミカサ「いたっ」


    エレン「地毛じゃねーか」


    ジャン「おいお前ミカサに何してんだよ!!ミカサは女子だぞ!!」


    エレン「お前さっきの話聞いてたのかこら!!!」


    ミカサ「ま、まぁまぁ...私は別に何ともないから...」


    マルコ「強力接着剤でカツラを接着、という可能性は?」


    サシャ「でも昨日お風呂入ったときミカサは普通に自分の髪洗ってましたよ?」


    マルコ「...じゃあミカサが裏切り者という可能性はほぼ0...」


    ミカサ「...信じてもらえて嬉しい」


    コニー「...あーもう!!こうやってし...し...」


    ベルトルト「支離滅裂?」


    コニー「そう!!しりめつれつになってても仕方ねぇよ!!なんかどよーんとしてんのは良くねぇぞ!!!」


    マルコ「まぁ...それもそうだね。今まで通り、頑張ろうか...あ、そうだ」


    アニ「何?」


    マルコ「2日後...明後日の昼から、レジスタンス全員で集まって会議をするらしいんだ」


    ジャン「明後日...ちょうど訓練は休みだな」


    エレン「団長が俺らに気を使ってくれたのかもな」


    アニ「折角の休みが消えるって点では迷惑極まりないけどね...」


    マルコ「とりあえず明後日の11時、男子は僕の部屋の前に集合。女子は11時10分に男子寮の近くに集まってくれ」


    エレン「りょーかい...さて、とりあえず明日の動きの指示を頼むぜ、リーダー」


    マルコ「うーん...敵とわかっている人物との接触はできる限り避けること。

    敵かどうかわからない人物がいたら、可能ならばミカサに確かめてもらうこと。

    いざという時の交戦は許可する...ただしその場合は1人にならず、絶対にチームで動くこと。

    後は、ピクシス司令を始めとした政府からの刺客に、レジスタンスの存在を悟られないこと。

    裏切り者の正体を確信することができたら、無駄に火に油を注ぐようなことはせずに、何とかして僕かミカサに伝えること」


    サシャ「基本的にはいつもと変わりませんね...」


    マルコ「それじゃあ、解散。また明日ね」
  63. 69 : : 2014/08/21(木) 21:31:06
    ミカサ「…今日は部屋に帰って寝よう…今日は流石に疲れた」


    アニ「あんたが疲れるなんて珍しいね…まぁ今日は仕方ないか…」


    サシャ「お腹空きました」


    アニ「あんたね…」





    グアアア!





    ミカアニサシャ「!?」



    ダレカキテクレー!!



    ミカサ「…行こう…!!」ダッ


    アニ「何だってんだい…」ダッ


    サシャ「パァンでしょうか?」ダッ









    ミカサ「…これは…」



    コニー「」ブクブク



    ミカサ「…早く医務室へ!」
  64. 70 : : 2014/08/22(金) 12:26:00





    ーーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー





    マルコ「何てことだ…」


    マルコ「コニーはかなりの戦力だったからな…コレは痛い」


    サシャ「うわぁぁぁんコニィィィィ!!」


    ジャン「別に死んじゃいないだろうが…」





    コニー「」



    カツラ「」




    ジャン「まさか坊主がスキンヘッドになっちまうとはな…」


    ジャン「しかもご丁寧にカツラ付きときた」


    ミカサ「毛根が…無くなっている」


    ベルトルト「あの薬を使っても…ダメなのかい?」


    アニ「毛根が無いから無駄…だと思うけどね」


    エレン「チクショー…誰がこんな事を!!」


    マルコ「敵側…しかもかなりの手練れだね」


    ミカサ「ここまで毛根が刈り取られるなんて…」


    マルコ「…夜の内は大丈夫だと思うけど…単独行動は危険だね」


    ミカサ「コニーが殺られるという事は私達上位陣でも刈り取られる危険性があるという事」


    マルコ「いいか皆…ソイツに会っても絶対に交戦するな…そのまま逃げるんだ」


    マルコ「そして誰でもいいから味方と合流するんだ」


    マルコ「今のところ…それしか対策は出来ない」








    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    一方…




    アルミン「上位陣があそこまでついちゃ正直厳しいよね」


    ユミル「だよなぁ…人数的に数的優位には持ち込めても…あの時もリヴァイ兵長が来なきゃ負けてたし」


    ライナー「今まで俺の出番が無いってどういう事だ! なぁ! 俺こっち側だったんだぜ!?」


    ユミル「誰に言ってんだよ」


    ライナー「分かる奴だけが分かってくれれば問題ない」


    アルミン「ただ向こうから仕掛けてくるかも分からない…」


    アルミン「十分に気を付けて」


    ライナー「任せろ…俺が負ける訳ねぇだろ!」


    ユミル「戦闘シーンにも出てきてねぇ奴が何を」


    ライナー「」


    アルミン「髪が消えてから…純粋に毛根絶滅だけに心血を注いでる自分が好きなんだよね」


    ユミル「何だ急に…ナルシストアピールとか得ねぇぞ」


    アルミン「でも…面白いじゃない?」


    アルミン「どうやって敵を追い詰めて髪を剥ぐか…とかさ」


    クリスタ「…終わったよ」


    アルミン「やぁクリスタ…早かったね」


    クリスタ「あんなの楽勝」


    ユミル「その名の通り…だな」


    ライナー「相手の髪を剥ぎ取る毛根絶滅部隊隊長…クリスタ…」


    ライナー「別名人を絶望に叩き落とす「堕天使」…」


    クリスタ「…その呼ばれ方、あんまり好きじゃないんだよね…髪剥ぎ取りたくなっちゃうから」ニコ


    ライナー「…」ゾクッ


    アルミン「こちらにはクリスタがいる…上位陣のメンバーの隙をみて戦力を削っていけば…」


    クリスタ「髪を剥ぎ取る事に関してはまず問題ない」


    クリスタ「問題は…マルコが上位陣をどう守るか…でしょ?」


    アルミン「大丈夫…だって僕がいるんだ、負ける要素は無いだろ?」


    クリスタ「それもそうね…私はあなたの言う通りに動くだけ」


    クリスタ「フフッ…」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  65. 71 : : 2014/08/22(金) 21:23:31
    マルコ「...とりあえず」


    コニー「」


    マルコ「墓を作ってやろう...」


    コニー「死んでねぇよ!!!」ガバッ


    ミカサ「コニー、大丈夫?ここがどこかわかる?」


    コニー「...医務室か?」


    ジャン「あぁ...」


    コニー「一応俺は平気だ...毛根消し飛んだけど...」


    ベルトルト「調査兵団支部のハンジさんに頼んで、毛根蘇生薬でも作ってもらおう...明後日の会議で頼んでおくよ」


    エレン「ドラえ○んかよあの人は」


    アニ「コニー、何か覚えてない?襲撃される前とか、後は相手の顔とか」


    コニー「うーん...足音は聴こえた...それで振り返ったら、全身真っ黒な奴が突然俺を取り押さえて...その後は覚えてない」


    ミカサ「全身真っ黒...?」


    エレン「コ○ンの犯人かよ」


    アニ「アンタそろそろ消されるよ...」


    コニー「なんつーか...その...オーラ?みたいな」


    サシャ「オーラ?そんなのある筈が...」


    マルコ「いや、特殊能力を持つミカサがここに居る以上、有り得ないことではないのかもしれない...」


    ベルトルト「黒いオーラを纏った謎の敵...?」


    アニ「ミカサ、アンタの眼の能力で誰かわかったりしないの?」


    ミカサ「私の探知能力はあくまで毛根の状態の確認により、毛根の寿命が0の人...つまり敵のこと。その数と大まかな位置を知るだけのもの。相手が誰かまではわからない。リヴァイ兵長の時もそうだったように...」


    コニー「ダメか...」


    ミカサ「ただ、ここに居る全員の毛根の寿命は全て暗記している。つまり、能力を使えば半径20m以内の104期レジスタンスのことは探知できる...エレン、ジャン、ベルトルトが援護に来た時もそのおかげで気付くことができた」


    マルコ「なるほどね...味方のみ探知できるわけか...」


    ミカサ「後は毛根が死んでない人。今となっては殆ど居ないかもしれないけど...」
  66. 72 : : 2014/08/23(土) 09:48:26
    コニー「あーもう……ぜんぜん思い出せねぇ…」


    エレン「記憶喪失かよ」


    アニ「そうだよ…」


    マルコ「もう今日は解散しようか」


    ミーナ「うん」


    エレン「ああ…」


    エレン「ああ?」


    ベルトルト「…あれ?」


    ミーナ「ん?…あ、見つかっちゃった?」


    ミーナ「おりゃっ」バキッ


    サシャ「oh!」バタッ


    ジャン「サシャ!!」


    ミーナ「じゃあねーーー」


    ミカサ「…」ガシッ


    ミーナ「えっ」


    ミカサ「ふんっ」ブンッ


    ミーナ「きゃっ」ドサッ


    エレン「逃がされねぇぞ…」


    ミーナ「…oh…」
  67. 73 : : 2014/08/23(土) 11:04:10

    ジャン「お前…こんなバカだったか?」


    ベルトルト「コニーやサシャが思いつきそうな発想だよね」


    サシャ「あのー…私「oh!」って言って倒れましたけど気を失ってないですよ? ただの精神的暴力ですよ今の?」


    アニ「リスクをまるで考えてないところとか」


    サシャ「聞いてます?」


    ミカサ「…目的は?」


    ミーナ「いやぁ…その…」モジモジ


    エレン「何処に恥じらうポイントがあるんだよ」
















    ミーナ「実は皆さんを全滅させるために来ました///」ポッ


    ミーナ「キャッ! 言っちゃったハズカシイ///」








    全員「…」イラァッ!


    ジャン「実力差と人数の差を見ろよ…不可能だろうが」




    ミーナ「でもさぁ…」


    ミーナ「仮に私が不死身ならどう?」




    マルコ「…?」




    ミーナ「よっと」バキッ



    サシャ「またですか! いい加減許しませんよ!」バキィッ!!



    ミーナ「ぐふっ!」ドサァッ!





    エレン「やりすぎじゃないのか…?」


    サシャ「この位当然です」フンス











    ミーナ「…」スクッ


    ミーナ「…全然痛くないや」






    サシャ「な…!」


    ベルトルト「サシャの一撃に全く動じてない…?」


    アニ「アイツはゾンビか何かにでもなったの?」





    マルコ「いや…あながち間違ってないかも知れない」



    アニ「どういう事?」



    マルコ「多分…痛覚がないんだと思う」



    サシャ「そんな事出来るんですか?」



    マルコ「「サイミンジュツ」なら可能かも」


    エレン「サイミン…ジュツ?」


    マルコ「うまく行けば人を意のままに操ることが出来ると言われている」


    マルコ「それで痛覚を…」


    サシャ「でも…敵がその…サイミンなんたらを使ったとも限らないですよね?」


    マルコ「でも…僕にはそれ以外考えられ…」


    ジャン「オイ…敵さんは待ってくれねぇみたいだぜ?」








    ミーナ「大丈夫! 数発殴るだけだから! 多分!!」







    ジャン「ケッ…あんなゾンビ野郎と戦ってたらキリがねぇぞ、どうすんだマルコ?」


    マルコ「逃げるしかないよ…ていうか多分この場所がバレてるのも裏切り者の仕業かぁ…全く本当に厄介だよ」


    ジャン「お前ら! 逃げるぞ!!」


    サシャ「ウムム…痛みを感じないとあらば流石に勝てないですよね…」


    マルコ「取り敢えず明日また話そう」


    エレン「了解だ!」ダダダ
















    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
  68. 75 : : 2014/08/23(土) 15:51:09
    ミーナ「はぁ...逃げられちゃった...いくらサイミンジュツで痛覚遮断してるといっても、基本的な性能であのメンバーに劣っちゃってるからなぁ...これを活かすとしたら密室でのタイマン勝負とか...?」


    「...」スタスタ


    ミーナ「あ、裏切り者さーん」


    「...」ボソボソ


    ミーナ「ははは、ごめんごめん、そんなに怒らないでよー。次はうまく全滅させるって。君がくれた情報を無駄にはできないしー」


    「...」ボソボソ


    ミーナ「え?明日自分の手でレジスタンスを全滅させる?アルミンとクリスタには伝えておくけど...そんなに上手くいくの?」


    「...」ボソボソ


    ミーナ「へー...かなりの自信だね。まあ私は手柄とかどうでもいいし...頑張ってね!」


    「...」スタスタ


    ミーナ「やっぱり良くわかんない人だね...あれでもバレないようにちゃんとレジスタンスのフリをできてるんだから凄いなあ...」












    アルミン「ミーナ」スタスタ


    ミーナ「あ、アルミン!ごっめーん!逃げられちゃった!」


    アルミン「別にいいよ。今回の目的はサイミンジュツが効いてるかを確かめることだったし。...それで、どうだったの?」


    ミーナ「痛くも痒くもなかったわ!」


    アルミン「ということは成功だね...あ、ダメージは身体に蓄積されてるから、サイミンジュツが解けたらその瞬間から痛みが飛んでくるはず...そうなる前に、これ」ポイッ


    ミーナ「?」パシッ


    アルミン「高速治癒薬。大怪我じゃなければ10秒もすれば治るよ」


    ミーナ「なんか...何でもアリね...」ヌリヌリ


    アルミン「君はサイミンジュツにかかった状態でその薬を持って闘えばほぼ無敵さ」


    ミーナ「この治り方...巨人?」シュウウウウウ


    アルミン「兵長の部下がくれたんだ。調査兵団の技術班が巨人の治癒能力に目を付けて密かに開発してたらしいよ。人体に影響はないから安心して」


    ミーナ「はーい!...あ!それと!」


    アルミン「なんだい?」


    ミーナ「レジスタンスの裏切り者さんが、明日自分の手でレジスタンスを全滅させるって言ってたよ!クリスタにも後で伝えとくね!」


    アルミン「...そう」


    ミーナ「?」


    アルミン(仮にあいつが返り討ちにされたら、レジスタンスの情報を知ることはかなり困難になる...失敗したら許さないよ...?)
  69. 76 : : 2014/08/23(土) 16:17:13
    えれんたちのおへや



    エレン「(眠れねぇ…と言うか寝れねぇ…いつ襲われるかわかんねぇしな…)」


    ジャン「…」スースー


    エレン「(あのウマヅラハギ…よくこの状況で寝れるな………………でも無理もねぇか…今日は色々あったからな…)」




    ※ウマヅラハギ…簡単に言うと魚。





    エレン「ん?」




    円盤「…」ウィーン



    エレン「」


    エレン「(何なんだあれはよおおおおおっ!!!)」



    円盤「…」ウィーン…



    エレン「(ジャンの上で止まったぞ…)」



    円盤「…」ブオオオ



    エレン「(光?を出してる…)」



    円盤「…」ブオオオ


    毛根「イエーイ」ピョーン


    エレン「!!毛根が吸い込まれていく!!」
  70. 77 : : 2014/08/23(土) 16:32:31
    エレン「おらっ!」バキッ!


    円盤「」ガシャン!


    ゴトリ…ゴロゴロゴロ…



    エレン「ハァ…何だコレ…?」



    円盤「ショウコヲショウキョスルタメ、ジョウビョウゴニジバクシマス」


    円盤「ジュウ…キュウ…」


    エレン「!?」


    エレン(待て待て待て待て何かスゲェヤバそうなんだけど!?)


    エレン「ちょっ…」バッ


    円盤「ハチ…ナナ…」


    エレン「窓から投げるしかないよな…?」


    円盤「ロク…ゴ…」


    エレン「勝手に爆発してろ!」ブンッ!


    円盤「…ヨン…サン…ニ…イチ」



    円盤「」ドパン!!



    シュゥゥゥゥゥ…



    エレン「部屋の中で爆発してたら死んでたぞアレ…」








    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー


    アルミン「うーん…コレ操作難しくない?」


    ユミル「何かこう文明的に矛盾してる兵器が度々届くけどよ…結果操作できなきゃ意味ないよな」


    ライナー「あのアイデアには腹筋が持ってかれた」


    ライナー「あの円盤作った奴俺の腹筋返せよ」


    アルミン「まぁ毛根吸い込むのは中々シュールな画だからね」


    ユミル「コレ…毎日やるのか? 訓練に絶対支障出るぞコレ」


    アルミン「イヤ…正直コレ…」


    ユミル「使えない…よな?」


    アルミン「まぁ…そうだね」


    ライナー「ネタとしては100点満点なんだがな」


    アルミン「ライナー、完全に目的見失ってるよ?」


    ライナー「…ハッ!」


    ライナー「そうか…そうだったな」


    アルミン「原作ネタ出すんならもっと分かりやすいところから出しなよ」


    ライナー「」


    ユミル「本当にコレいらねぇんだが」


    アルミン「捨てる訳にもいかないしね」


    アルミン「まぁここに置いとけばいいかな?」


    ライナー「いつか使われるだろ、ネタとして」


    アルミン「じゃあ今日は解散かな」









    ユミル「そうか…じゃあまたな」





    アルミン「…」


    アルミン(さて…裏切り者のあの独断…賭けて見る価値はあるけど…)


    アルミン「念の為の策は練らないとダメかなぁ…」



    ーーーーーーーーーー
  71. 78 : : 2014/08/23(土) 16:47:20
    ー次の日(拉致作戦まで残り20日)ー

    エレン「ふぁぁ...おはよう」


    ジャン「おはよ...あれ?俺の髪がすこし散らばってるが...」


    エレン「昨日政府側から攻撃受けてたんだよ、なんか変な円盤がふわふわ浮いて入ってきて光でお前の髪を毛根ごと引っこ抜いてた」


    ジャン「は?」


    エレン「俺が蹴ったら自爆した」


    ジャン「は?」


    エレン「ほらあそこ。窓の外。爆発した跡があるだろ」


    ジャン「...爆発の規模でかくね?」


    エレン「たぶん俺が外にぶん投げなかったら人生詰む詰むだった」


    ジャン「LI〇Eツムツムみたいに言うなよ...」


    エレン「とりあえず俺が早期発見したからほとんど抜け毛はしてないし、お医者さんに相談はしなくていいと思うぞ」


    ジャン「じゃあ薬は取っとくか...」


    ーその頃ー

    ベルトルト「...何これ」


    リモコン「」


    ベルトルト「何このハイテクな機械」


    リモコン「」


    ベルトルト「壁内ってこんなに技術進んでるんだ」


    リモコン「」


    ベルトルト「何かを操作する何かかな」


    リモコン「」


    ベルトルト「なんかフォルムがかっこいいよね」


    リモコン「」


    ベルトルト「...」ツンツン


    リモコン「」


    ベルトルト「あれ、何か書いてある...えーと...毛根吸いと...り...装...置...用.....」ゾクッ


    リモコン「」


    ベルトルト「危険すぎないか...」ガクガク


    リモコン「」


    ベルトルト「...」ツンツン


    アニ「あ、ベルトルト。何してんの?アリと話してんの?」


    ベルトルト「」


    リモコン「」


    アニ「冗談。それで何それ...毛根吸いとり装置...用...」ゾクッ


    ベルトルト「これどうしよう...」


    アニ「...明日の会議用に持ち帰ろう...」



    リモコン「ゴシュジン!!ヘンコウ!!!ゴシュジンサマ!!!!ヘンコウ!!!!!」



    アニベル「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!?????」」


    ベルトルト「アニが拾った瞬間喋った...」


    アニ「御主人様変更...?」
  72. 79 : : 2014/08/23(土) 17:03:34
    リモコン「ゴシュジン ガ ヘンコウ サレマシタ!!ナマエ ヲ セッテイシテクダサイ!!」


    アニ「あ…アニ・レオンハート…」


    リモコン「アニ サマ デスネ!エンバン ノ ソウジュウ ハ パット デ シマス!」


    ベルトルト「円盤?毛根吸い取り装置の事かな」


    アニ「肝心の毛根…何とかはどこにあるんだい…?」


    リモコン「ggrks」


    アニ「」ギロ


    リモコン「…ウシロ ノ タナ デス」


    ベルトルト「棚?」


    ベルトルト「どこだ?」ゴソゴソ


    ベルトルト「…これか」つ円盤


    アニ「恐ろしいね…これも政府軍の製品か…」


    リモコン「コノ エンバン オヨビ ワタクシ ハ チョウサヘイダン ホンブ トイウトコロデ ツクラレマシタ」


    アニベル「「調査兵団本部?」」
  73. 80 : : 2014/08/23(土) 17:16:43
    アニ「コレ…何か喋るし色々おかしいし…絶対連絡すべきだよね」


    ベルトルト「僕が伝えてくるよ、アニはソレの事もっと調べておいて」


    アニ「了解」





    ーーーーーーーーーー


    アルミン「誰だよリモコン持ち出したの」


    ユミル「さ、さぁ↑↑? だ、誰だおる…誰だ…誰だろうなぁ↑↑↑↑↑?」キョロキョロ


    アルミン「…」


    ユミル「わ、私じゃねぇぜ↑↑↑↑↑↑↑↑?」


    ライナー「声裏返りすぎだろ」


    アルミン「そのまま声帯やられろ」


    ユミル「ああいうのに興味持ってもいいじゃねぇか!!」


    ライナー「ロボ好きの男子か」


    ユミル「お前らあんなハイテクなものに興味ないとか男じゃねぇだろ」


    アルミン「いや…興味はあるけど」


    ライナー「それを持っていく事は流石にしないだろ…」


    ユミル「」





    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー








    エレン(そういや今日の訓練は…兵站行進と…座学か)


    エレン「最近座学多いな…ったくよぉ…」


    ジャン「ホラ…行くぞ」


    エレン「へいへい…」






    ベルトルト「あ、エレン」



    エレン「どうしたベルトルト?」



    ベルトルト「マルコを見なかったかい? 伝えたいことがあるんだけど…」


    エレン「そういや見てねぇな…」


    ベルトルト「分かった…じゃあまた」
  74. 81 : : 2014/08/23(土) 17:45:35
    ーーー倉庫ーーー
    マルコ「...何の用だい?サシャ。こんな所に呼び出して」


    サシャ「いやー、色々と伝えたいことがあってですね。でも、裏切り者のせいでいつもの場所は使えなくなったじゃないですか?だからこういう場所に呼んだんですよ」


    マルコ「なんで僕だけ?」


    サシャ「それはですね...」


    マルコ「?」


    サシャ「1人ずつ潰していきたいからですよ!!!!」グオッ


    マルコ「っ!!??」サッ


    サシャ「よけられましたねぇ...ですが次はどうですか...?」


    マルコ「まさか...」


    サシャ「そのまさか...私が裏切り者ですよ...」


    マルコ(全く気付かなかった...あのサシャにあそこまでの演技が...)


    サシャ「はあっ!!」ブンッ


    マルコ「っと!」ガッ


    サシャ「狩猟民族の本気の蹴りを素手で止めるとは...流石レジスタンス104期支部リーダー...」


    マルコ(思い返してみれば...)


    ーーーーーーーーーーー


    サシャ『でも…敵がその…サイミンなんたらを使ったとも限らないですよね?』



    ーーーーーーーーーーー


    マルコ(昨日のアレは僕の推理が的を射ていて、それを無意識にズラそうとしたのか...?)


    サシャ「一筋縄ではいきそうにないですね...」


    マルコ(ミーナがサシャを真っ先に攻撃したのも、サシャが裏切り者である事を悟られにくくするため...?)


    サシャ「ならっ!!」バッ


    マルコ「飛んだ...!?」


    サシャ「へぇ...なかなか使いやすいじゃないですか...立体機動装置のガス部分のみを改良したジェット噴射による飛行なんて...リヴァイ兵長はなんて物を持ってるんですかね....」


    マルコ(まずい...根本的な実力は僕の方が上だけど..相手は自由自在に空を飛べる...僕は立体機動装置も持ってない...)


    サシャ「あとはジェット専用ゴーグルを装着して...起動。...目標までの距離750、フィールドは1000×1000×400...温度25℃、湿度68%。ガス残量は80%...勝利確率は...97%」


    マルコ(あのゴーグル...ハイテクだなぁ...倉庫の広さ、温度や湿度などの情報、僕までの距離やその他を一瞬で...)


    サシャ「行きますよ!!バリカン二刀流!!」シャキンッ!!!!!


    マルコ「倉庫に閉じ込められて武器もない 今、僕は逃げ回るしか無さそうだね...!」
  75. 83 : : 2014/08/23(土) 18:35:31
    サシャ「喰らええええっ!!!!」ブシュウウウウウウ

    マルコ「おっと…」ヒョイッ


    サシャ「くっ…避けられましたか…次は逃がしませんよ…!」シャキンッ


    サシャ「はあっ!!」ブンッ


    マルコ「うわっ!」ヒョイッ


    マルコ「(頭頂部を若干やられた…)」


    サシャ「ふんっ…」ブンッ


    マルコ「…」ヒョイッ


    サシャ「おらっ!!」ブンッ


    マルコ「くそっ…!」ヒョイ



    マルコ「(…このまま避けていても埒が明かない…でも今は避けるしか無いな…隙を見て倉庫から出よう…)」


    マルコ「おらっ!」ブンッ


    サシャ「うわっ!」ヒョイ


    マルコ「…」ピタッ


    サシャ「…えっ?」


    マルコ「隙を見せたな!さらば!」ダッ


    サシャ「ま…待てぇ!」ダッ


    サシャ「うっ…」ガクッ


    サシャ「(…慣れない装置を使って身体が動かない…!)」
  76. 84 : : 2014/08/23(土) 19:04:20
    マルコ「サシャ…残念だよ…!」


    マルコ「急いでミカサ達と合流…」ガッ


    マルコ「…!!」


    マルコ(扉が…開かない!?)



    マルコ「そんなバカな!」ガッ ガッ


    マルコ(サシャは扉に触れてる様子も無かった…なのに何故…?)


    マルコ(まさか…!!)


    サシャ「やはりコレを使い慣れて無い事が逃げられかけた原因なんでしょうかね…」


    マルコ「クソッ…」


    サシャ「少しの間でしたが…今までありがとうございました」ヴィィィィィィィ


    マルコ(ここまで…か)



    ヴィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー







    ベルトルト「見つからないなぁ…マルコ」



    ベルトルト「一旦アニの所にでも戻ろうかな?」







    アニ「ベルトルト!」




    ベルトルト「丁度良いところに…」



    アニ「このリモコン…ある程度敵の事も知ってたみたいでさ」


    アニ「いくつか情報も得られたからベルトルトに伝えようと思ったんだ」



    ベルトルト「へぇ…」



















































    ベルトルト「それは厄介だね…丁度いいところに来てくれたし、潰してあげるよ…アニ」


    アニ「…ッ!?」


    ベルトルト(マルコ…君は一つ大きな勘違いをしていたんだよ…)


    ベルトルト(裏切り者は1人じゃない、僕ら2人が裏切り者なんだ)


    ベルトルト(君はサシャを見極めるつもりで倉庫に言ったんだろうけど…その時点で君の負けだ)


    アニ「あんた…覚悟は出来てる?」


    ベルトルト「それはこっちのセリフだよ」


    ベルトルト「ここは元々人が来ない…そんなところで倒されても気づかれるのは大分後だろうね」


    アニ「言ってくれるじゃないか…」


    ベルトルト「…負けないよ?」


    アニ「かかってきなよ…!」スッ
  77. 85 : : 2014/08/23(土) 19:31:03
    ベルトルト「はっ!」ブンッ


    アニ「!」サッ


    ベルトルト「流石だね...」


    アニ「はあっ!!」ブンッ


    ベルトルト「君の蹴りは104期の中でも群を抜いてる...ミカサに匹敵するほどにね」サッ


    アニ「はっ!!はあっ!!!」ブンッ!!ブンッ!!!


    ベルトルト「流石の僕も喰らったらひとたまりもないだろうね...」シャキンッ


    アニ「!?」プシャッ


    ベルトルト「小型のナイフさ...8本のね!」シャキンッ


    アニ(指の間にナイフを挟んで...こいつ...私を本気で殺す気...?)


    ーーーーーーーーーーーーーーーーー


    エレン「あ、ミカサー、おはよう!!」


    ミカサ「おはよう、何故かハイテンションなエレン」


    エレン「ハイテンションじゃねぇよ!!探してたんだよ!!」


    ミカサ「どうしたの?」


    エレン「いや、ベルトルトがマルコを探してたからさ、ミカサの探知能力で何とかなんねーかなーと」


    ミカサ「昨日の夜ちょっと練習して、半径30m以内なら探知できるようになった...かなり疲れるけど」


    エレン「頼む!ちょっとだけでいいからさ」


    ミカサ「...わかった」キィィィィィィン...


    ミカサ(...これは!!)


    ミカサ「エレン!!今すぐあっちの倉庫に向かって!!!私は向こうの道に用事がある!!」


    エレン「え?え!?」


    ミカサ(ベルトルトとアニが闘ってる...?向こうの倉庫ではマルコが動かなくなってる...一体どういうこと...)タタタ...
  78. 86 : : 2014/08/23(土) 19:43:54
    マルコ「」


    サシャ「ふぅ……」


    サシャ「そろそろ休憩も終わりですね…早くマルコを運ばないと…」ガシッ


    サシャ「よいしょ…うっ…意外に重いですね……」


    サシャ「…」バシュ




    ガチャガチャガチャガチャ



    エレン「何なんだあの扉…重過ぎだろ…うん?」ガチャ



    エレン「サシャ!?」


    サシャ「エレン!?何故ここに!?」スタッ


    エレン「ミカサに言われて来たんだよ…………一体どう言う状況なんだ…!!」


    サシャ「くっ」バシュウウウウウ


    エレン「待て!!くそっ!」


    エレン「どうなってんだ…?」



  79. 87 : : 2014/08/23(土) 19:59:28
    エレン「サシャがマルコ背負って立体機動みたいなので逃げて…」


    エレン「まさか…サシャが!?」


    エレン「だが追うにしても立体機動がないと…」


    エレン「そういやさっきミカサが向こうの道に行くって言ってたからな…」


    エレン「行ってみるか」タタタタ…




    ーーーーーーーーーーーーーーー


    ベルトルト「アニ、別に僕はアニを傷つけたい訳じゃないんだ」


    アニ「ふっ!」ゴオッ!


    ベルトルト「…彼らに勝てると本気で思っているのかい?」パシィッ


    アニ「…ッ!」グイッ


    ベルトルト「君達は政府自体を相手取っているに等しいんだよ?」


    アニ「…放しな」グググ


    ベルトルト「いくら正義ぶって挑んでも…結果は見えてる」


    ベルトルト「強者が生き残り弱者は食われる…それがこの壁の中だ」


    アニ「…」


    ベルトルト「僕はアニ達に食われてほしくないんだ…だからこそ今こうやって止めようとしている」


    ベルトルト「サシャもその理解者だ…皆を思うからこそ止めるんだよ?」


    ベルトルト「勿論髪だって手放さなきゃいけなくなるけど…カツラが支給されれば問題は無い筈だ」


    ベルトルト「アニ…分かってくれ…!」


    アニ「…確かにそれも悪くないかもね」


    ベルトルト「!」


    アニ「確かにあんたの気持ちも分かるよ…ベルトルト」


    アニ「でも…私は仲間に出会えたんだ」


    アニ「…ごめんなさい、ベルトルト」


    ベルトルト「どういう意味…」







    ゴッ!!!




    ベルトルト「馬鹿…な」ドサッ



    ミカサ「アニ…怪我は無い?」


    アニ「少し切っただけ…このくらいなんともない」


    ミカサ「それと…恐らく裏切り者はベルトルトだけじゃない」


    アニ「どういう事?」


    ミカサ「さっき探知したら…マルコも動かなくなっていた、恐らくやられたのだろう」


    アニ「…場所は?」


    ミカサ「すぐそこの倉庫、これから向かう」
  80. 90 : : 2014/08/23(土) 20:37:40
    エレン「ミカサー!...と、アニ!?」


    ミカサ「エレン!マルコは!?」


    エレン「それが、サシャに連れていかれて...あぁもう訳わかんねーよ!!!」


    アニ「さっきベルトルトがチラっと言ってたけど、サシャも裏切り者...?」


    エレン「やっぱりサシャが...?だからマルコを...」


    ミカサ「エレン、マルコの状態は?」


    エレン「ハゲ」


    ミカサ「やっぱり遅かった...」


    アニ「とりあえずベルトルトは私に任せて」


    エレン「わかった!ミカサ!探知!!」ダッ


    ミカサ「了解!」キィィィィィィン





    アニ「行っちゃったね...。さて、と...」


    ベルトルト「」


    アニ「起きてるんでしょ?」


    ベルトルト「やっぱり気付いてた...?」ムクッ


    アニ「ミカサが能力を使っていないあの状況なら、アンタくらいの実力があれば3人共不意打ちでダウンくらいさせられた筈」


    ベルトルト「...」


    アニ「アンタ、もしかして後悔してない?」


    ベルトルト「...さっき君に仲間って言われて、少しだけね」


    アニ「...」


    ベルトルト「政府側の皆...特にアルミンは、僕とサシャを都合のいい道具みたいに見てるようだった...でも、レジスタンスは違った」


    アニ「ベルトルト...」


    ベルトルト「...だから」




    「何を言ってるんだい?ベルトルト」


    アニ「...あ」


    ベルトルト「アルミン!クリスタ!!」


    アルミン「優しく扱ってあげたじゃないか...」


    クリスタ「そう、道具としてね...?」クスクス


    アニ「...まずい」


    ベルトルト「............」


    アニ「...ベルトルト」


    ベルトルト「何...?」









    アニ「一緒に...闘ってくれる?」













    ベルトルト「...喜んで。」
  81. 91 : : 2014/08/23(土) 21:36:41
    アニ「うおおおお!!!」ブンッ


    クリスタ「くっ」ガシッ


    クリスタ「よいしょおおおおお!!!」ブン


    アニ「うっ!」ズサッ


    クリスタ「ふぅ…」


    アニ「くっ!あんたのその小柄な体からどこからそんな力が…っ!!」


    クリスタ「その言葉そっくりそのままお返しするよ」


    アニ「くそっ…」サッ


    クリスタ「(後ろに周り込まれた…!)」


    アニ「…」ガシッ


    クリスタ「!?」


    アニ「…」グッ!


    クリスタ「ぐああ!!」バキッ


    アニ「伊達に巨人を倒す訓練してないからね……あんたのその小さな肩は後10分は動かないね…」
  82. 92 : : 2014/08/24(日) 12:03:45
    アルミン「まさか…そんなに動かない訳ないでしょ?」


    アルミン「少し待っててねクリスタ…」


    クリスタ「…」


    アルミン「多分もう大丈夫」


    クリスタ「…」ゴギッ


    アニ「な…!」


    ベルトルト「関節を無理やり…」


    アルミン「忘れたのかい? 痛覚を遮断すればこの位造作も無いんだよ」



    クリスタ「…本気でいく」ヴィィィィィィ


    アニ(相手が痛覚を感じないんじゃどうにもならない…)


    アニ(なら狙うべきは!)


    ベルトルト(アルミン、だね)


    アニ「行くよ! ベルトルト!」ダッ


    ベルトルト「…」ダッ


    クリスタ(やはりアルミンを…)


    クリスタ「…行かせない!」ヴィィィィィ!!


    クリスタ「ここで死んで!」ビュン!


    アニ「ふっ!」サッ


    アニ「はぁっ!」ゲシッ


    クリスタ(体勢が…!)グラァッ


    アニ「ベルトルト! 今のうちにアルミンを!」


    ベルトルト「分かってる!」


    アルミン「うわぁぁぁ!!」






    ベルトルト「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ゴオッ!



















    アルミン「とでも言うと思った?」








    ヴィィィィン!!





    アニ「!!」


    クリスタ「…」ニヤ


    クリスタ(敵がアルミンの方へ行くことを想定した上で…私がベルトルトの方へバリカンを投げる…)


    クリスタ(あの体勢じゃ避ける事も不可能ね…)











    アニ「そんな…」









    アニ「ベルトルト!!」




    ベルトルト「!」ハッ








    バリカン「」ヴィィィィィィィ














    ベルトルト(これは…報いなのかもね)


    ベルトルト(大切な仲間を裏切ってしまった事への…)


    ベルトルト(アニ…せめて君だけは…)












    ヴィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ……








    アニ「ベルトルトっ!!!!」





    ベルトルト「…」フラァッ


    ベルトルト「」ドサァッ
  83. 93 : : 2014/08/24(日) 12:49:55
    アニ「ベルトルト...」


    アルミン「はははははははははは!!!!!!!!!!!やっと死んだ(?)か!!!!!!裏切り者の報いだよ!!!!!!!裏切ってばかりの人生は楽しかったかい!!!!!」


    アニ「....」


    クリスタ「ふふふ...なんて馬鹿なんだろう...アニ、貴女はそんなに馬鹿じゃないよね?」


    アニ(...ここは人が来ない...一瞬で終わらせればバレる事はない...この指輪を使えば、大丈夫)


    アルミン「さぁてと...アニ、君も今から屠ってあげるから安心しなよ...」


    アニ「...アルミン、クリスタ」


    アニ(...お父さん、ごめんね。目的以外でこの力を使うことになりそう...だけど、せっかくできた仲間を侮辱されるのだけは、許せない)


    アニ「私を怒らせたのが運の尽き...ここで消えて」ピンッ


    ザクッ








    ドォォォォォォォォォォン!!!!!!!!







    アルミン「が.........はっ..............」ドサッ


    クリスタ「な...........にが..........」ドサッ


    アニ「...」シュウウウウウウウウ...


    アニ「ここまで重い一撃だったら...薬も効かないようだね...」チラ


    ベルトルト「」


    アニ「......ベルトルト...」

  84. 94 : : 2014/08/24(日) 13:12:19
    アニ「よいしょ……」ガシッ


    アニ「あ、無理…助けを呼ぼう…」スタスタ



    アルクリ「」




    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    エレン「やっと見つけたぞ…サシャ…」


    サシャ「…」


    サシャの部下のモブ共「ヤットキタカー!」


    ミカサ「…」










    サシャ「…」シャキン!


    モブ共「…」シャキン!



    エレン「うおおおお!!」ダッ


    ミカサ「はああああ!!」ダッ
  85. 95 : : 2014/08/24(日) 13:55:29
    ーーーーーーーーーーーーーーー



    キース「…」イライラ


    兵士「…」


    キース(何故成績上位者がことごとく揃っていないのだ…!)


    キース(他にも訓練兵が数名…ここまで私をコケにする訓練兵は今までいなかったぞ…?)ゴゴゴ


    キース「誰か…欠席の理由を聞いている者はいるか?」ギロッ



    シーン…



    キース「…そうか」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


    キース「貴様らはここで待機しろ」


    キース「私が探す」ゴゴゴゴゴ



    ーーーーーーーーーーーーーーー




    アニ(助けっていうか…あの3人完全に気絶してるし1人髪やられてるし…)


    アニ(ミカサとエレンのところにいけば助けを借りられるか…?)


    アニ「!!」





    ーーーーー

    キース「…」ゴゴゴゴゴ

    ーーーーー




    アニ「…」サッ


    アニ(反射で身を隠してしまった)


    アニ(そう言えば今の時間…)チラ



    アニ「」










    アニ(めちゃめちゃ開始時間から過ぎてる!!)


    アニ(教官に見つかったら最後…減点どころで済むの…?)


    アニ「悪いね…あんたら」


    アニ「私はまだ死にたくない…っ!」タッタッタッ…


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    エレン「おらっ!」ドゴッ


    兵士「ゴフッ!」ドザァッ


    ミカサ「…」ヒュン


    兵士「ブッフォ!」ゴロゴロゴロ…



    サシャ「いくら吹き飛ばしたところで無駄です」


    兵士「…」スクッ


    サシャ「もう少し時間を稼いでください!」シュゥゥゥゥゥ




    エレン「クソ…待て!」


    ミカサ「!!」


    ミカサ(この気配…!)


    ミカサ「エレン、早急に撤退する」


    エレン「は? 何でd」


    ミカサ「つべこべ言っている暇はない」ガシッ


    エレン「お、おい!」


    ミカサ「…」タタタタタタ











    ーーーーーーーーーー




    ミカサ「…この辺まで来れば」スッ


    エレン「おいミカサ! 何でお前…」


    ミカサ「…」シーッ


    エレン「…?」
  86. 98 : : 2014/08/24(日) 20:36:11
    サシャ「あれ...?追いかけてこなくなりましたね...」


    キース「......」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


    サシャ「...え?」タラ-...


    キース「貴様ァ!!!!!訓練をすっぽかして遊び呆けるとは何事だ!!!!!!!!!」グオッ


    サシャ「ひいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガクガク


    キース「...その手に持っているものはなんだ...?」


    サシャ「左手にマルコ・ボット、右手にバリカンです!!...ハッ!いつもの癖で...」


    キース「...」


    サシャ「あ、あのー...」


    キース(バリカン...政府からの支給品か...人類毛根絶滅計画...なるほどな...ボットはブラウスにやられたのか...)


    サシャ「きょ、教官?」


    キース「...貴様、政府側か?」


    サシャ「は、はい?」


    キース「人類毛根絶滅計画のことだ。貴様は政府側か?...緊張する必要はない。とりあえずしっかり私に伝えてくれ」


    サシャ「...そりゃ政府側ですよ。政府からの命令には逆らえませんし」


    キース「次の質問をしていいか? 」


    サシャ「ど、どうぞ...(なんでやろ、キース教官の話し方が柔らかくなっとる...)」


    キース「貴様が訓練を放置したのは、レジスタンス狩りの為か...?」


    サシャ「...そうです」


    キース「...なるほどな。それなら話は別だ」


    サシャ「...教官は私達の味方なんですか?」


    キース「...そうだな」


    サシャ(やった!兵長に加えかなりの戦力がこちらに!)








    バキッ!!!!!



    サシャ「がっ...!?」フラッ


    キース「味方ではない。敵だ。...レジスタンス本部副隊長、キース・シャーディス...ゆくぞ!!!」


    サシャ「なっ、なんですか!!!人類毛根絶滅計画の話になってからなんか話し方柔らかくなったじゃないですか!!!政府側の人間だと思いますよ普通!!!」


    キース「誘導尋問だ」


    サシャ「非道!!!極悪人!!!ハゲ!!!!」


    キース「ハゲ...?」ピクッ


    サシャ「あ」


    キース「...私も昔はフサフサだった」


    サシャ「嘘やん」


    キース「だが調査兵団団長として過ごし、ストレスが溜まり...いつの間にか髪の毛達は殉職していった」


    サシャ「重いわ」


    キース「ハゲる辛さ...これを他の者にまで知ってほしくない...だから私は!!!!!!人類毛根絶滅計画が許せない!!!!!!レジスタンスの為になら教官の職務を捨てる事すら容易い!!!!」


    サシャ「」


    キース「マルコ・ボット...起きているな?」


    マルコ「はい」パチッ


    サシャ「起きてたんかい!?」


    キース「他の104期レジスタンスのメンバーを教えてくれ」


    マルコ「イェーガー、アッカーマン、キルシュタイン、レオンハート、、スプリンガー、フーバーです」


    サシャ(ベルトルトは裏切り者ですけどねー...)


    キース「そうか...彼らと貴様の減点は無しにしておこう」


    マルコ「ありがとうございます」


    サシャ「それでええんか!!??」


    キース「......ブラウス、口を開いてられるのも今の内だぞ...?」


    サシャ(...詰んだ)
  87. 99 : : 2014/08/24(日) 20:56:01
    キース「ふんっ」ブンッ


    サシャ「そんなの当たりませ…」ヒョイ…ヒョ?


    ドゴッ


    サシャ「おうっ」ドサッ


    キース「横に避けただけで避けれるとでも思ったのか…拳の軌道を逸らすだけで当たる」


    サシャ「〜〜〜〜!!」ジタバタ


    キース「肋骨の当たりを強く突かれるとじわじわと痛みが来るだろう…」


    サシャ「くそっ…!皆さん…!行って下さい…!」


    部下たち「」チーン


    サシャ「!?教官が来た時は半数は残っていたはず…」


    ミカサ「私が片付けた」


    エレン「一応俺もな」


    マルコ「エレン!ミカサ!」



    サシャ「(更に詰んだ…もうこれ以上詰めない…)」


    ゴーグル「勝率…0%」


    サシャ「」



    エレン「ふっ!」ドゴ


    ミカサ「はっ!」ドゴ


    教官「ふんっ!」ドゴ


    サシャ「もう…無理」バタッ



    サシャ「」チーン
  88. 100 : : 2014/08/24(日) 21:11:58
    マルコ「助かったよ…」



    サシャ「」



    キース「ふむ…ボットよ、少々髪が大変な事になっているようだぞ?」


    マルコ「まぁ刈り取られましたから…」


    エレン(イヤ…その…何というか…)


    ミカサ(ハゲ散らかしてる…)


    キース「…」つ鏡


    マルコ「…」スッ



    マルコ「」



    マルコ「」ドサッ




    キース「自分の姿を見て気絶するとは…」


    エレン「正直…なんとなく分かります」


    ミカサ「不毛…」



    キース「他の訓練兵の場所は知っているか?」



    エレン「えぇっと…」


    ミカサ「アニは向こうの道へ行きましたベルトルト、ジャンは分かりません」


    ミカサ「コニーは今…戦線離脱しています…敵にやられました」


    キース「…そうか」


    ミカサ「今すぐ場所だけなら分かりますが」


    キース「どういう事だ?」


    ミカサ「少し待っていてください」カッ


    キース(目が…金色に…!)


    ミカサ「…!」


    ミカサ「ベルトルトが向こうの道で倒れて…!」


    ミカサ(しかも数字が…ゼロ!?)


    ミカサ「そして他は全員整列している…?」



    キース「む…私が離れた時に並んだらしいな」



    ミカサ「ベルトルトの所へ行かせてください」



    キース「いや、私が行こう…先に待機しているように」


    ミカサ「…分かりました」


    キース「本当は窮地の時に助太刀出来ればと思っていたんだが…あまり繫がりを悟らせる訳にもいかんしな」


    ミカサ「ですがサシャは…」


    キース「…私が何年頭突きをしたと思っている」


    キース「記憶を消去する場所を突く技術も得た…私の事は覚えていないだろう」


    エレン(流石だ…何という技術…)


    キース「では私はフーバーがいる場所へ向かう、アッカーマンとイェーガーは整列しておくように」






    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
  89. 101 : : 2014/08/25(月) 19:02:51
    キース「...この辺りか」


    ベルトルト「」


    キース「...見つけた」


    ベルトルト「」


    キース「意識覚醒頭突き!」ゴンッ


    ベルトルト「っ...はっ!」パチッ


    キース「...目を覚ましたか」


    ベルトルト「教...官......?」


    キース「...訓練を放置していたことについては咎めない。...おっと、そういえば貴様にはまだ言っていないな...私はレジスタンス本部副隊長だ。安心しろ」


    ベルトルト「...僕には」


    キース「?」


    ベルトルト「僕にはもう...レジスタンスを続ける資格はありません...」


    キース「...何があったか話してくれ」



    ーーーーーー


    キース「...なるほどな」


    ベルトルト「大切な仲間を裏切ってしまった僕には...」


    キース「...レオンハートと共に、レンズ訓練兵とアルレルト訓練兵と闘った時...貴様は本気でレジスタンスの為に動いていたのだろう?」


    ベルトルト「...はい」


    キース「それならば...皆もまた迎え入れてくれるだろう...あの者達は皆仲間思いの良い奴らだ...心配するな」


    ベルトルト「...ありがとう...ございます...」ポロポロ


    キース「男がこんな事で泣くんじゃない!...それよりも、フーバー...」


    ベルトルト「...?」


    キース「毛根が完全に死滅しているのだが...」


    ベルトルト「明日のレジスタンス会議で、コニー...スプリンガー訓練兵の為の強力毛根再生剤をハンジ分隊長に作ってもらう予定でした...それをもう一つ増やしてもらいます...」


    キース「...貴様らはハンジの力を過信してないか...?いや、作れそうだが...」
  90. 102 : : 2014/08/25(月) 19:11:18
    ベルトルト「それと…」


    キース「どうした」


    ベルトルト「政府軍のものと思われる兵器を発見しました」


    キース「そうか…どこにあるのだ?」


    ベルトルト「そこに…」


    キース「…ふむ…」


    キース「これは会議に提出する必要があるな…」


    ベルトルト「そうですね…」
  91. 103 : : 2014/08/25(月) 20:01:14
    キース「貴様はあの装置について何か知っているのか?」


    ベルトルト「いえ…あの智将アルミンですから…」


    ベルトルト「装置の事なんて何一つ聞かされていませんでしたよ」


    キース「…そうか」


    ベルトルト「…」


    キース「…フーバー、今日の訓練は休め」


    ベルトルト「しかし…」


    キース「その髪では…」チラ


    ベルトルト「…そういえばそうでしたね」


    キース「今日の訓練後、私も会議に参加する」
















    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー


    エレン「今日は一日がイヤに早かった気がするな」


    ミカサ「私もそう思っていた、まるで訓練が無かった様」



    ジャン(そろそろ俺が目立つ場面が来てもいいんだぜ…)



    キース「うむ…揃っているな」


    キース「先に連絡をさせてもらうが…今後ブラウスは敵とみなすんだ、容赦はするなよ」



    ミカサ「…!」


    キース「そしてフーバーだが…」



    ベルトルト「…」ガチャ



    アニ「ベルトルト…!」


    エレン「お前…」



    キース「安心しろ、フーバーは敵ではない」


    キース「私が直接話をしたのだ」


    キース「異論は認めんぞ」



    ベルトルト「その…なんていうか…」


    ミカサ「…あなたは、その髪が尽き果てても私達の方につこうと決めたんでしょ?」


    ベルトルト「あ、ああ! 勿論だ!」


    ミカサ「ならそれで十分私達はあなたを仲間と認められる」



    ベルトルト「皆…!」



    キース「そしてボットだが…自分の姿を見て気絶してしまってな…現在は医務室で休ませている」


    キース「彼が目を覚ました時の反応によっては…敵とみなさなければならないかも知れん」



    ミカサ「マルコ…!」



    キース「そしてコニーも未だ目を覚ましていないようだな…我々としては大きな戦力を失ったと言える」


    キース「だが一つ大きな情報を得た」


    キース「レオンハート」



    アニ「…はい」





    ーーーーーーーーーーーーーーー


    アルミン「痛っ!! いっっった!!」


    ユミル「流石にこの薬使っても厳しいか…」


    アルミン「確かアニにやられた気がするんだけど…あんまりよく覚えて無いなぁ…」


    クリスタ「…私も」


    ライナー「だがそんな怪我を負わすなんて人間業じゃないぞ?」


    ユミル「そうだよなぁ…」


    ユミル「そりゃそうとお二人さんよ…戦線復帰は出来るのかよ?」


    アルミン「無理矢理でもしてみせるさ」


    クリスタ「こんな所で倒れられる訳が無い…!」


    ユミル「…あんまり無茶はするなよ」


    アルミン「無茶しないで相手に勝てるのかい?」


    ユミル「…」


    アルミン「この命を賭けてでも僕は人類毛根絶滅計画を…!」















    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
  92. 104 : : 2014/08/25(月) 21:13:59
    アニ「これ...」スッ


    リモコン「ハロ-!」


    エレン「喋った...」


    アニ「と、これ」


    円盤「」


    エレン「ああああああああああ!!!!!!!!!それ!!!!!!!!!!!!」


    ジャン「まさか...」


    エレン「そうだよ!!!お前の毛根吸い取ってたの!!!」


    リモコン「アア、アノトキノ ターゲットノ ガキドモカ」


    エレン「何でこいつこんなに上から目線なの?イラつくんだが?」


    アニ「リーモ、静かに」


    リモコン「リョウカイ ゴシュジンサマ」


    ベルトルト「いつの間にペットみたいに手懐けたの...リーモって...」


    キース「...とまぁ、会話でわかっただろうが...政府側の兵器とその操縦装置だ。操縦装置には人工知能が搭載してあるらしい...誰だこれ作ったの...」


    エレン「そいつは敵じゃないんですか!?ジャンの毛根をかなり吸い取ってましたよ!!」


    リモコン「アレガ アノトキノ ゴシュジンノ メイレイダッタ。 イマノ ワタシハ アニサマニ ツカエルミ」

    アニ「つまりリーモはもう私に仕える身。私の命令に従ってくれる」


    リモコン「マア ワタシハ センリョクニハ ナラナイガナ」


    アニ「まあ私がリーモを使って円盤を動かす訳だけどね...」


    キース「ふむ...その事だが、一度調査兵団のハンジに預かってもらおうと思っている。今は仲間とはいえ政府の連中が持っていたものだ。どんな仕掛けがあるかわからなくて危険だ」


    アニ「いいね?リーモ」


    リモコン「リョウカイ」


    ミカサ「...アニ、リーモなんて可愛い名前を付けるなんて似合わない」


    アニ「うるさい」
  93. 105 : : 2014/08/25(月) 21:39:46
    エレン「毛根を吸い取る装置を操るんだからモーコンでも良くね」


    ジャン「それ思ったわ」


    ミカサ「名案」


    アニ「別に変える必要も無いしリーモでも良いでしょ」


    ミカサ「よっぽど「リーモ」が気に入ってr」
    アニ「うるさい」


    キース「…で、報告する事は無いか?」


    ミカサ「あ、一つ…」


    キース「む…じゃあアッカーマン頼む」


    ミカサ「教官はご存知無いと思うので……私には毛根の寿命を知る能力があって…」


    キース「!!」


    ミカサ「そして最近になって植物の寿命等も予知出来るようになり…最大半径約30m以内の者の毛根の寿命とその位置を知る事が出来ます」

    ミカサ「…それと、発動するのは不定期ですがちょっとした未来予知が出来ます…」
  94. 106 : : 2014/08/25(月) 21:56:24
    ミカサ「他には…視力や動体視力の超強化、あとは運動能力の強化ですね」




    キース「チートやん」


    ミカサ「えっ」


    エレン「えっ」


    ジャン「えっ」


    アニ「えっ」


    リモコン「エッ」



    キース「…何でもない」


    キース「なるほどな…未来予知となるとチ…相当な戦力だな…」


    ミカサ「ただ…いくら未来予知があろうともアルミンがいる限りそれを上回る戦術を編み出される可能性があります」


    キース「ふむ…アルレルトか…やはり強敵になるだろうな」


    ミカサ「それと…まだ試験段階のようですが「サイミンジュツ」なるもので痛覚を遮断する事に成功したようです」


    キース「サイミンジュツ…!」


    ミカサ「…知っているのですか?」


    キース「まぁ…な」


    キース(毛が生えるか試したなんて言えない)


    キース「それと…決行は明日で後20日だったか?」


    ミカサ「いえ、明日で19日です」


    キース「実はそれだが…早めた方がいいのではないかと思うのだが」


    エレン「…」


    キース「2日でスプリンガー、ボットと戦力が減った」


    キース「ましてやボットなどここの司令塔だろう?」


    ミカサ「…」


    キース「確かに敵の情報を把握できてないのは痛いが…このまま戦力が減るよりかは…」


    ミカサ「…」
  95. 107 : : 2014/08/27(水) 23:00:19
    キース「明日はレジスタンス会議...そうだな、そこで決めるか...?いや、私達で意見は纏めておいた方が良さそうだな...」


    ミカサ「今日から4日後はどうでしょう?会議から3日の準備期間があるけれど、遅すぎず」


    キース「うーむ...とりあえずそれで決定ということにしよう」


    ミカサ「皆、異論はない?」


    エレン「うーん...」


    キース「どうした、イェーガー」


    エレン「リヴァイ兵長とその部下の人達と闘うことになったとしたらまずくないか...?教官とミカサくらいしかまともに闘える人が居ないような気がするのですが」


    キース「それもそうだな...そうだ、新しい班分けをしておくか。多少はマシになるだろう」


    ミカサ「あと、マルコが離脱している間104期レジスタンスリーダーは私が務める」


    キース「ではまず、アッカーマン、レオンハート、フーバー...ついでにリモコン」


    アニ「なるほど...」


    キース「次に、私とイェーガー、キルシュタイン」


    エレン「またジャンと!?」


    ジャン「何でですか!?」


    キース「異論は認めん!...では、この2班で確定とする。基本的には同じ班の者と動くように」


    ミカサ「明日のことだけど、マルコが昨日言ってた感じにしようと思ったけど、サシャによってその場所は筒抜け...どうしよう」


    キース「うーむ...11時に教官室前に集合。1人で来ないようにしろ」


    ミカサ「なるほど...」
  96. 108 : : 2014/08/28(木) 12:30:49
    キース「では解散だな」




    エレン「はぁ…」


    アニ「あんたとジャンでハッピーセット…なんてね」


    ジャン「おい!!」



    ミカサ「ふふ…」


    エレン「お前も笑ってんじゃねーよ!」




    ベルトルト「はは…」


    キース「こうして笑って居られるのも今の内か…」


    アニ「…教官、敵役みたいな事言わないでください」


    キース「…ああ、分かっている。私がしっかりせねばな、はは」
  97. 109 : : 2014/08/28(木) 13:29:43
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー


    アニ「…ん」


    アニ(今日の訓練は…何だったっけ…?)


    アニ(…でも私達確か欠席しても問題ないんだっけ?)


    アニ(くそ真面目なエレンとかは出るだろうけど…作戦会議とか言えばサボれるんじゃないの?)


    アニ(にしても…敵さんはどう動くんだろうね…)











    ーーーーーーーーーー


    アルミン「痛い…」スリスリ


    ユミル「何でこんな朝っぱらから集まらなきゃいけねぇんだよ」










    サシャ「…」







    ユミル「まぁコイツの事だろうが」


    アルミン「そうなんだけどね」


    アルミン「ベルトルトは寝返るし…何故か倒された敵の事覚えて無いし…君も僕達を裏切ってるの?」


    サシャ「いえ! そんな事は…!」


    アルミン「だとして都合良すぎるよねぇ…」


    ライナー「サシャ…今言った方が身のためだぞ?」


    サシャ「だから本当に…!」


    クリスタ「…」ヴィィィィィ


    サシャ「無言でバリカンつけないで下さいよ!!」


    アルミン「イヤ…君の髪残しておいたのも向こうに潜入した時に悟られないようにする為だから」


    アルミン「もう髪無くてもいいよね」ニコ






    サシャ「あぁ…あぁぁぁ…!」フルフル




    クリスタ「…」スッ













    ヴィィィィィィィィ…
























    サシャ「…」






    アルミン「はい、コレ」つカツラ


    サシャ「…」スッ


    ライナー「ただ向こうの情報をもう知れなくなったのは痛いな…」


    アルミン「クリスタを警戒して集団で行動するだろうし」


    クリスタ「…」


    アルミン「ただマルコをよく殺って(?)くれたね…サシャ」


    サシャ「…ありがとうございます」


    アルミン「今は…ミカサが隊長ってとこかな?」


    ライナー「それ以外いなさそうだしな」


    ユミル「ただ…正直にいうとこっちが失ったものの方が多いだろ」


    アルミン「いや…十分だよ、コレで僕の策略が完全に読まれることはまずないだろう」


    アルミン「どうせ向こうも今回の襲撃を踏まえ計画を前倒しにするだろうから…」




    アルミン「この2,3日が勝負だね…!!」




    ーーーーーーーーーー
  98. 110 : : 2014/08/28(木) 18:53:50
    ミカサ「アニ、おはよう」


    アニ「ミカサ...おはよう」


    ミカサ「...ねむ」


    アニ「今日の訓練どうするつもり?」


    ミカサ「>>68


    アニ「あっ」


    ミカサ「ジャンが言ってた通り、今日は休み。アニも普通に話に参加してたはずだけど?」


    アニ「ド忘れ。私も、直前に書いたモノク」


    ミカサ「ストップ」


    アニ「...うんごめん」


    ミカサ「...今は8時...ねむ」


    アニ「集合は11時...」


    ミカサ「眠いから二度寝する。10時に起こして」


    アニ「アンタねえ...」





    ーーーーーーーーーー

    エレン「おはルシュタイン」


    ジャン「あ?」


    エレン「おはルシュタイン」


    ジャン「...おはイェーガー」


    エレン「何言ってんだコイツ」


    ジャン「ふざっけんなよてめぇ!!!!!!」


    エレン「んで今何時だ?訓練は休みだろ?」


    ジャン「8時だな...3時間ほど時間あるな」


    エレン「とりあえずベルトルト呼びに行って、その後コニーとマルコのお見舞いだな...........ベルトルトもダメージは2人と同じものの筈なのにベルトルトだけなんで生きてるし」


    ジャン「メンタルが強いんだろ...適当だが」


    ーーーーーーーーーー

    ベルトルト「っくしゅん!」


    ベルトルト「...??」
  99. 111 : : 2014/08/28(木) 19:16:04
    エレン「ベルトルトは何してるんだろーなー」



    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    ベルトルト「あー…よく寝た…ん…頭に違和感が…」スッ


    ベルトルト「…ん…?」サワサワ


    ベルトルト「…あ………」ツルツル


    ベルトルト「そうだった…髪が……」


    ベルトルト「髪………が……」ガクッ





    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    エレン「何となくだが…髪が無くなった現実を今更目の当たりにしてショックで気絶してる気がする」


    ジャン「ねーだろwww」


    エレン「言ったな?見に行こうぜ」
  100. 112 : : 2014/08/28(木) 19:27:12
    エレン「おーいベルトルトぉ…」



    ???「…」ビュン



    エレン「おぉっ!? あぶねぇ!!」サッ












    クリスタ(流石に無理か…)


    クリスタ「…」タタタタ




    ジャン「逃がすか!」ダダダ




    クリスタ「…」ヒュッ



    カランカラン…





    ジャン「待ちやがれ!」ダダダダ





    グサッ








    ジャン「いって!! 素足にこんなもの反則だろ!!」ゴロゴロ


    エレン「おい馬鹿!」




    タタタタタ…







    エレン「敵を逃がしちゃっただろうが!」


    ジャン「うるせぇ!! 大体あんなもん足元に撒かれるとか誰が予想するんだよ!」グイッ


    エレン「放せよ馬面!」


    ジャン「上等だテメェ!」









    キース「貴様ら2人は随分仲が良いようだが…少々騒ぎ過ぎだ…」ゴゴゴゴゴ




    2人「…スイマセン」



    キース「…次は無いぞ」クル


    キース「…」スタスタ
  101. 113 : : 2014/08/28(木) 20:08:04
    キース(今の敵...レンズか)


    キース(黒いオーラを身に纏っていた...アレは...見た事がある...)


    キース(限られた者が内地でのみ身に付けることができるという秘術...前に一度内地を訪れたとき、謎の老人に見せてもらった記憶がある)


    キース(黒いオーラを身に纏った者は運動能力が格段に上昇、そして気配を完全に消すことが可能になるという...)


    キース(....何故レンズがそんな秘術を...?)





    エレン「ベルトルトー」ガチャ


    ベルトルト「」


    ジャン「What!!??」


    エレン「本当に気を失ってんじゃねぇか!!!とりあえず医務室まで運ぶぞ!!!」


    ベルトルト「」





    ーーーーーーーーーーー

    ミカサ「えりぇん...」スヤァ


    アニ「こいつどんな夢見てんの...」




    ガチャ




    「失礼しまーす」


    アニ「っ...!?」








    サシャ「2人共潰しに来ましたぁ...ふふふ...」








    アニ「まずい...」









    ミカサ「私はえりぇんの家族です...」スヤスヤ
  102. 114 : : 2014/08/28(木) 21:01:17
    サシャ「あれぇ?wwミカサは起こさないんですか?www」



    アニ「くっ…『寝起きのミカサ』の異名を持つミカサを起こしたら…部屋ごと吹っ飛んでしまう…」


    ミカサ「えりぇん…マフラー巻き過ぎ…」スヤスヤ


    アニ「だから一体どんな夢を…」



    サシャ「独り言が過ぎますよ!!アニ!!」ビュンッ


    アニ「くっ!!」グッ


    サシャ「はあああああ!!」ブンッ


    アニ「くっ…今回はやけにやる気だね…」


    サシャ「吹っ切れましたからね…」ズルッ


    アニ「!遂にカツラにしたのかい…」


    サシャ「もう後には引けません…」


    アニ「そうかい…」


    アニ「そのカツラ…似合ってるよ…!!」バキッ



    サシャ「くっ…」ガシッ


    サシャ「ありがとうございます…!!」ブンッ


    アニ「くっ!」サッ


  103. 115 : : 2014/08/28(木) 21:16:53

    サシャ「私も下手に攻撃してミカサを起こすのは避けたいですからね」シャキン


    アニ「そんな刃物で刈り取れるとでも?」


    サシャ「まぁそっちも下手に動けないでしょうから」ビュッ


    アニ「…」サッ


    アニ「刃物は人に向かって平然と投げるものじゃない」


    サシャ「あなたは果たして人なんですかね?」


    アニ「…っ!?」


    サシャ(動揺してますねぇ…流石アルミンです)


    サシャ「アルミンが言ってましたよ?」


    サシャ「「まるで巨人みたいだ」…って」


    アニ「…」


    アニ(やっぱり甘かったか…本当は殺すべきだったのかもね)


    アニ「だから何?」


    サシャ「え?」


    アニ「今はそんな事関係ないね」ゲシィ


    サシャ「く…!」グラッ


    アニ(体勢が崩れたね…今がチャンス!)ゴオッ!


    サシャ(とでも思ってるんでしょうね…甘いです)


    サシャ「…」ヒュッ!


    アニ「うっ!」ザシュッ!


    アニ(まさか針で反撃とは…! 幸いかすりで済んだから良かったけど…)


    サシャ「私達はつい先ほど特例を受けたんです」


    アニ「特例…?」


    サシャ「えぇ…「人類毛根絶滅計画に反対する者の殺害を許可する」というね」


    アニ「え…!?」


    アニ(そんな…コレじゃあ私達…本気で政府を相手取ってるのと同じ…!?)


    サシャ「その通りです」


    サシャ「いよいよあなた達は本気で政府を敵に回したんですよ!」ジャキッ


    アニ(こんな時にミカサはまだ寝てるのか…!)
  104. 116 : : 2014/08/28(木) 22:01:18
    アニ「...そうだ!」


    サシャ「?」


    アニ(キース教官は頭突きで記憶を飛ばす術を身に付けたという...私にもできるはず!)


    サシャ「なんなんですか!」


    アニ「...サシャ。貴女は今から絶望を知る。...けど、すぐに忘れるから安心してね」ガリッ







    カッ!!!!!!!! ドォォォォォォオオオオオン!!!!!!!!








    サシャ「な...アニ......きょじ.........」ドサッ


    アニ(...腕だけ巨人化って中々難しいのね...まあこのパンチではサシャも吹き飛ぶでしょ...)


    サシャ「」


    アニ(...さてと。まずはこの頭突きで記憶操作)ゴンッ


    サシャ「」


    アニ「そしてこれで意識覚醒!」ゴンッ!


    サシャ「いたっ!!!...あれ、私ってなんでここにいるんでしたっけ?心なしか身体が重い...」


    アニ「...知らないけど、アンタがここに居て良いの?レジスタンス2人居るよ?身体が重いなら勝ち目もないでしょ?今なら見逃してあげるから早く逃げれば?」


    サシャ「そ、そうします...」タタタ...


    アニ「...ふう。ちゃんと記憶飛んでるみたいだね...」


    ミカサ「...えりぇん...」スヤスヤ


    アニ(コイツも見てないだろうし、問題は無いかな)







    ーーーーーー調査兵団ーーーーーー



    ニファ「分隊長!!!分隊長ーー!!!」ドンドン


    ハンジ「はいはーい?どうしたのニファー?」ガチャ


    ニファ「いたっ」ゴンッ


    ハンジ「あっ!ごっめーん!!ドアを思い切り頭にぶち当てちゃったよテヘペロ♡」


    ニファ「『テヘペロ♡』じゃないですよ!!!なんかSSのなり損ないみたいになってますよ!!!」


    ハンジ「...それで?要件は?」キリッ


    ニファ「...これです。この号外新聞の下の方」


    ハンジ「『人類毛根絶滅計画の反逆者の殺害を許可する』..............えっ?」


    ニファ「既に2名ほど、一般市民からの死者が出ていると聞きます...」


    ハンジ「...へぇ...ついに内容がネタSSじゃなくなってきたね...」


    ニファ「分隊長?」


    ハンジ「このことをエルヴィンは?」


    ニファ「既にご存知です。『そっちがその気ならこっちも...』などと独り言を仰っていましたが...」


    ハンジ「...へぇ......」ニヤリ
  105. 117 : : 2014/08/29(金) 08:52:18
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    ベルトルト「」


    エレン「どうするんだよこれ!!」


    ジャン「知らねぇよ!!」


    エレン「この役立たずが!!」


    ジャン「逆に俺が知ってると思ってたのか!?」


    エレン「そうだよな…お前が知ってるはず無いもんな…脳味噌がお留守のジャン君には到底…」


    ジャン「ぶっ殺すぞ!!」ガシッ


    エレン「ジャン、病室では静かに」(ミカサ声


    ジャン「お、おう」


    ジャン「っておい!!」


    エレン「やはり脳味噌がお留守だったか…」


    ジャン「絶対許さねぇぞ…」


    エレン「それよりベルトルトは?」


    ジャン「話逸らしやがって……アニなら何とか出来ねぇか?」


    エレン「脳味噌がお留守のお前にしてはよく考えたな、偉いぞ」


    ジャン「いい加減しつけぇぞ!!」


    エレン「まぁいいや。呼びに行こうぜ」
  106. 118 : : 2014/08/29(金) 13:13:29
    ジャン「って待て!!」


    エレン「はぁ? 何だよ?」


    ジャン「アニって…」







    ジャン「女子寮にいるんじゃねぇのか!?」
















    エレン「…」









    エレン「やっぱ脳味噌がお留守だな」


    ジャン「うるせぇお前も気づいて無かっただろうが!!」



    ーーーーーーーーーー


    ミカサ「えりぇん…」


    ミカサ(と言ってたのに実は起きててアニが巨人という事を知ってしまったんだけど私がどうすればいいの??)


    ミカサ(絶対知られちゃいけない謎を知ってしまった)


    ミカサ(マズい…コレはマズい…!)



    アニ「さて…ミカサ」



    ミカサ(今起きた体を装っても平然と会話できる自信が無い)


    ミカサ「…むにゃ」



    アニ「起きて」ユサユサ



    ミカサ「えりぇん…?」



    アニ「いつまで寝ぼけてんのさ…エレンじゃないよ」ユサユサ



    ミカサ(誰か助けて下さい)
  107. 119 : : 2014/08/29(金) 21:02:22
    アニ「...時間が時間だし、とりあえず着替えるか...」


    エレン「アニー!」ガチャ


    アニ「...」


    エレン「...え?」


    アニ「私はあと2秒で着替えるところだった...この意味、わかるよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


    ジャン@廊下(アホだこいつ...だから俺はやめとけと...なんで女子寮には入れたかは秘密だぜ)


    アニ「でやあっ!!!」ブンッ


    エレン「うぼっはぁ!!!」バキャァ!!!!!



    ヒュ-ン...ゴンッ!!!!!



    アニ「あっ」


    ミカサ「」


    エレン「」


    アニ「ミカサの方に飛んでいって頭に頭がダイレクトアタックしたけど...まぁ死に急ぎはともかくミカサは人間じゃないし良いよね...」


    エレン「」


    ミカサ「」







    ジャン(アニが一番人間じゃねぇよ...あ、入るタイミング逃した)
  108. 120 : : 2014/08/29(金) 21:29:58
    アニ「あ、毛根大丈夫かな…」


    アニ「ミカサじゃあるまいし毛根の寿命も分からないね…」


    ジャン「いや、確実に逝ってるぞ」


    アニ「あ、会議もうすぐじゃん」


    アニ「ふんっ!」ゴンッゴンッ



    エレミカ「はっ!!!」ガバッ


    ジャン「(何が起こった)」


    アニ「意識回復頭突き…中々役立つね…」


    ジャン「(今度こそ人間じゃねぇ…後それが役立つのはこの抗争時だけだと思うぞ)」


    アニ「…ジャン、さっきから黙ってこっち見てるけど何の用?」


    ジャン「あっそれは「ベルトルトが意識を失ったんだ!!」
  109. 121 : : 2014/08/29(金) 22:14:17

    苗木「そう…ベルトルト君は意識を失ってしまったんだよ」


    ジャン「誰だか知らんがやめとけよジャンル変わるだろ」


    苗木?「ごめんごめん」ベリベリベリ


    アルミン「正解はアルミンちゃんでした☆」テヘペロ




    ジャン「!?」




    アルミン「てな訳で皆がいない間にベルトルト君は拉致らせてもらいました」



    ジャン「ざけんなテメェ!」ブンッ



    アルミン「遅い遅い…」サッ



    アルミン「取り敢えず返して欲しければ裏庭まで来いとだけ言っておくよ」


    アルミン「待ってるからね?」


    アルミン「本当コレで来ないとかやめてよ?」タッタッタッ



    ジャン「待ちやがれ…」


    アニ「やめときな…深追いは危険だ」


    ジャン「じゃあどうするってんだよ!」


    アニ「どうせこの2人も起きた…一度会議に言った方がいいんじゃない?」


    ジャン「確かにそうだな…俺は冷静じゃ無かったようだ」


    エレン「今更何言ってんだお前は」


    ジャン「…っざっけんなよテメェ!」ガバッ


    エレン「おい放せよ服が破けちゃうだr」



    ミカサ「何であなた達女子寮にいるの…?」



    アニ「それはベルトルトが意識失ってたからで…」


    エレン「そ…そうそう!」



    ミカサ「…ならば許す、エレンだから」


    ジャン(俺はどうなんでしょうかね)




    ミカサ(アレ…? さっきまでまるで知ってはいけない謎を知ったような感情を持っていたような気がするんだけど…)


    ミカサ(駄目、思い出せない)



    アニ「じゃあ準備が終わったら会議へ向かおうか」


    アニ「…もちろんのことだけど」



    エレジャン「?」


















    アニ「覗いたら…殺すよ?」ニコ




    エレジャン「ヤ、ヤダナァー…ノゾクワケナイジャナイデスカァー」タラー








    ミカサ(覗こうとはしていたのね)
  110. 123 : : 2014/08/29(金) 22:30:37
    ーー教官室ーー

    キース「ふむ...10:45か...そろそろ...」ガチャ


    キース「...」ニヤッ


    キース「...全員、揃って...あれ、揃ってないじゃないか」


    ミカサ「ベルトルトはアルレルトに拉致られとると」


    キース「折角『...全員、揃っているな...』みたいなラスボス戦前の風格を出そうとしたらこれか...それとアッカーマン、中々語呂が良かった。これからも励めよ」


    ミカサ「はっ!」バッ


    ジャン(何をだよ)


    キース「それで、フーバーがアルレルトに拉致られた?どういう事だ?」


    エレン「ベルトルトを呼びに部屋まで行ったら気を失ってて、アニに助けを求めようとしてたらいつのまにかアルミン(モード苗木)に拉致られました」


    キース「貴様等は何をしているんだ...」


    ミカサ「アルミン...アルレルトがなんかフロリダがどうちゃらとか言ってましたが...よくわかんないのでとりあえず会議を優先しようかと」


    ジャン(それ裏庭だから!!来ないとかやめてよ?とか言ってたから!!!)


    キース「そうか。では向かうとしよう」


    ジャン(おいこらクソハゲ!!!..........ってかアニ!!お前はアルミンの言葉聞いてたはずだろ!!)


    アニ(やばい、私まで眠く...寝ちゃダメだ寝ちゃダメだ寝ちゃダメだ寝ちゃダメだ...)ウトウト


    ジャン(...もういいや。ごめんなベルサイユ・ブーバー...)









    ーーーーーーーーーーーーー

    アルミン「...」


    アルミン「................」


    アルミン「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ.......」


    アルミン「なんで本当に来ないんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





    コナインダヨオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!




    インダヨオオオオオオオオオ!!!!!






    オオオオオオオ...






    アルミン「喉が枯れそう...ゲホッ」


    ベルトルト(なんだ今の咆哮...目が覚めた...)


    アルミン「腹いせにベルベルベルトでも殴ってやろうか...」


    ベルトルト(まずい!苛立ちから僕の名前を忘れてる!!)


    アルミン「...いいや、寝よ...」


    ベルトルト(ほっ)
  111. 126 : : 2014/08/30(土) 19:37:09
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    ジャン「あの…教官、フロリダではなk
    ミカサ「フロリダ…何処でしょうか」


    ジャン「うらn
    キース「これは何かの暗号だろうな…」


    ジャン「」


    ミカサ「フロリダ…何か妙に意味ありげな響きですね…」


    キース「ああ…」


    ジャン「(土地の名前だよね…あっ世界観が)」


    ジャン「とにかく…フロリダではなくうら
    ミカサ「さっきからうるさい、ジャン。しばらく黙ってて」


    ジャン「(oh…)」
  112. 127 : : 2014/08/30(土) 19:38:43
    エレン「もしかしてだが…フロリダじゃないんじゃないか?」


    ミカサ「…どういう事?」


    エレン「だってフロリダなんて場所聞いた事無いだろ?」


    エレン「だったら無いって考えるのが自然だろ」


    ミカサ「確かに…」


    キース「フム…イェーガーのいう事も一理あるな」


    ジャン(それ以上あるだろ)


    ミカサ「だとしたら…可能性としては裏庭?」


    エレン「それだ…!!」


    キース「確かに! そこ以外考えられん!!」


    ジャン(何で急に裏庭へ行きついたんだよ)


    ミカサ「ですが相手はアルミン…当然罠があるでしょう」


    キース「かといって私が出張るのはまだ早過ぎる…」


    エレン「…偵察だ!」


    ミカサ「え?」


    エレン「あのリモコン使って偵察するんだよ!」



    アニ「…ふぇ?」


    アニ(寝てた)


    アニ「リモコン…?」


    ミカサ「そう、リモコンで敵の様子を見るの」


    アニ「な…なるほどね」


    アニ(何となくわかった)



    キース「本体は今持ってこよう」





















    ーーーーー


    キース「持ってきたぞ」


    円盤「」



    エレン「アニ、頼むぜ」


    アニ「操作は初めてなんだけどね」グイッ



    円盤「」スゥゥゥ


    ミカサ「浮いた…!」


    アニ「裏庭に向かわせるよ」


    円盤「」フワフワフワ




    ーーーーーーーーーーー


    アルミン「…」


    ベルトルト「…」


    ーーーーーーーーーーー



    アニ「見つけたよ、明らかに(´・ω・`)な顔してるアルミンとどうしたらいいか分からずただ戸惑うだけのベルトルトだ」


    ジャン(言い方ひどくねぇ?)
  113. 128 : : 2014/08/30(土) 23:37:01
    アニ「...これほっといてもいいんじゃない?」


    キース「...アルレルトは最早死んでいる...正直フーバー程の実力者なら抜け出せるだろう...ハゲてるが」


    エレン「まあハゲは薬で治りますし...ベルトルトのためにも会議優先しません?」


    ミカサ「行きましょう」


    ジャン(ごめんベルトルト)





    ーーーーーーーーーーーーー

    ハンジ「お!きたきた!!」


    エルヴィン「来てくれたか。...キース団長まで。ご無沙汰しております」


    キース「『元』団長だ。...それに今は貴様の方が立場が上だ。レジスタンスとしてはな」


    リコ「それでは定時より少し早いですが全員揃いましたので」チラ


    ハンネス「...」コクッ


    リコ「第一回レジスタンス会議を開始します」


    エレン「ハンネスさん!?」


    ハンネス「エレン...それにミカサか!?」


    ミカサ「...エレン、ハンネスさん。とりあえず今は静かに」


    リコ「...それではまず、現段階での全メンバーを確認しておきたいのですが...駐屯兵団は後回しにして、先に調査兵団の方からお願いします」

  114. 129 : : 2014/08/31(日) 09:16:24
    エルヴィン「えー、では私から」


    エルヴィン「調査兵団団長のエルヴィン・スミスだ。よろしく」



    パチパチパチ



    エレン「小学校の自己紹介じゃねぇんだよ」


    ミカサ「エレン、静かに」ボソッ

    ミカサ「(だが不覚にも同感)」



    ハンジ「分隊長のハンジ・ゾエだ。よろしく」
  115. 130 : : 2014/08/31(日) 15:26:34

    キース「…キース・シャーディスだ」


    キース「その他は104期訓練兵だな」


    キース「順にミカサ・アッカーマン、アニ・レオンハート、エレン・イェーガー、ジャン・キルシュタインだ」



    エレン(俺らの紹介すっ飛ばすのかい)



    キース「他にもマルコ・ボット、コニー・スプリンガーがいたが現在は戦闘に復帰できない状態」


    キース「ベルトルト・フーバーに関しては拉致られとると」



    ミカサ(結構気に入ってたんだ)


    リコ「その…ベルトルト・拉致られとるとの救出はいいんですか?」


    ジャン(名前じゃねぇって言うか分かるよな普通!?)



    キース「大丈夫だ、問題ない」



    ジャン(大アリだよ!!)



    リコ「そうですか、ならいいんですが」



    ジャン(普通良くないだろ!!)



    リコ「では私達・駐屯兵団の紹介に移ります」


    リコ「と言っても2人ですが…」


    リコ「私とハンネスさんです」



    ハンネス「あぁ、よろしく」


    エレン「ハンネスさん…」


    ハンネス「…エレン、アルミンはどっちなんだ?」


    エレン「!」


    ミカサ「…敵側です」


    ハンネス「……そうか」



    ジャン(そういやちょいちょいエレンがハンネスさんがどうとか言ってたっけな…)


    リコ「現在は急を要する事態です」


    リコ「つい先ほど、『人類毛根絶滅計画の反逆者の殺害を許可する』という発表がされ…既に被害も出ています」



    キース「何…?」


    リコ「ついに向こうも本気で私達を殺しにかかってくるでしょう、ですがここには計画発案者であるピクシス司令がいる…」


    リコ「ここが問題なのです」


    リコ「つまり…」


    エルヴィン「今ここにいる104期のメンバーが実質頼みの綱…という事だな?」


    リコ「…はい」


    リコ(セリフ取られた)
  116. 131 : : 2014/08/31(日) 15:53:20
    ミカサ「私達が...」


    エレン「頼みの綱...?」


    リコ「そうだ。私達駐屯兵団はあまり動けない。実質はサポートに回る」


    エルヴィン「調査兵団も同じだ。リヴァイ班がいる以上、迂闊に動くことはできない。物資の供給くらいならできるだろうが...」


    ハンジ「司令の視察はあるものの、流石に司令ともあろうお方が人前で殺人を犯すとも思えない」


    ミカサ「...なるほど」


    キース「アッカーマンの能力があれば、如何なる困難も打ち破れるであろう」


    リコ「ああ、そうだったな。話は聞いているよ。...アッカーマン訓練兵、ちょっとその金色の目とやらを見せてくれないか?」


    ミカサ「...はい」キィィィィィィン


    リコ「...本当に金色になるんだな...」


    アニ「あとは、これ」


    リモコン「ハロ-エビバディ」


    ハンジ「うん!これは私が預かるね!」


    リモコン「オテヤワラカニ ネガイマス」
  117. 132 : : 2014/08/31(日) 18:12:37
    エルヴィン「フーバーの救出はいつするのですか?」


    キース「うむ。それはこちらで作戦を立てて置く」


    エルヴィン「彼は大勢に囲まれて居るのですか?」


    キース「いや…アルレルト訓練兵一人だ」


    エルヴィン「一人…何か裏があるように思えますが…」


    キース「いや、本当に一人だった」


    エルヴィン「確認したのですか?」


    キース「そのリモコンを遠隔操作して確認した」


    エルヴィン「ほう…そんな機能が…」


    エルヴィン「彼は政府軍104期支部の参謀…彼を捕らえたら政府軍の104期支部は大きな損害になるでしょう」



    キース「うむ。そうだな。作戦を立てよう」


    エルヴィン「彼はどこに居るのですか?」


    キース「フロリダ…裏庭と言っていた」
  118. 133 : : 2014/09/01(月) 19:11:10
    エルヴィン「フロリ…裏庭ですか」


    ジャン(何か軽く流行してんな)


    リコ「フロリダ…茂みに隠れる事も可能ですね…あ、裏庭でした」


    ジャン(だから何この言い回し)


    ミカサ「何か罠があるのは間違いなさそうだけど…」


    エレン「偵察しても分かんねーんなら突破するしかなくねーか?」


    ジャン「俺もそう思うが」


    ミカサ「エレン…あなたの意見も分かるけどむやみに突撃するのは…」


    ジャン(やんわりと俺の存在を否定されたな)


    アニ「私は行くこと自体に反対だけどね」


    ハンジ「どうしてだい? 仲間なんだろう?」


    アニ「確かにベルトルトは仲間ですが…これ以上人員を減らす訳にはいかないですよね?」


    ハンジ「…被害を最小限に抑えるって事だね」


    アニ「はい、確かにベルトルトは中々の実力者ですが…」


    エレン「仲間を見捨てろって言うのか!?」


    ミカサ「でもベルトルトは一度…」


    エレン「俺達が仲間として迎え入れただろうが!」


    エレン「お前…それを裏切るのかよ!」


    エルヴィン「落ち着くんだ、今ここで争っても解決にはならない」


    キース「では決を採ろうではないか」


    キース「今ここにいるのは…8人か」


    ジャン(待って俺数えられてない気がする)


    ジャン(エルヴィン団長…キース教官、ハンジさん、リコさん、ハンネスさん、エレン、ミカサ、アニ…うん、俺忘れられてる)


    キース「同数の場合は…なってから考えよう」


    ジャン(ならないですけどね)


    キース「ではまず…フーバーを救出する事に賛成な者は挙手してくれ」
  119. 134 : : 2014/09/01(月) 19:57:33
    ミカサ「...そうだ」


    キース「む?どうしたアッカーマン。発言を許可する...他の者も挙手する前にアッカーマンの意見を聞いてくれ」


    ミカサ「私の能力があれば、被害を最小限に抑える事は可能であると...」


    エルヴィン「...そうか!人の毛根の寿命がわかる君なら、襲い掛かる危険を察知することができる...」


    ジャン「でかしたミカサ!...メンバーは少ない方がいいと思う。万が一のことを考えるとそれが得策だ」


    ミカサ「メンバーはどうしましょう...」


    リコ「うーん...万が一のことを考えると最小限に抑えた方が良いだろうな。お前と、あとはこの中で最も成績が上位の1人だけで良いと思う」


    ジャン「ちょ」


    キース「ではレオンハートだな。アッカーマン、レオンハートよ。任せたぞ」


    ジャン「さっき俺が言っ」


    ミカサ「ハッ!」


    アニ「ベルトルト...私を助けてくれた恩、必ず」


    ジャン「俺って存在してる?」
  120. 135 : : 2014/09/01(月) 20:31:13
    ジャン「ヒヒーン!」


    エレン「は?何言ってんだ?馬鹿なのか?馬なのか?」


    キース「貴様の成績は考え直した方が良いな…」


    リコ「…ウチには欲しく無い人材だね」


    ハンジ「大丈夫?政府軍に頭やられたの?」



    ジャン「」


    ジャン「(やべぇ死にたい)」


    ジャン「(存在はしてたが嬉しくない)」
  121. 136 : : 2014/09/01(月) 20:46:56

    ジャン(やっぱり俺でしゃばるべきじゃないのかな…)


    ジャン(ていうかエレンと俺とで上官の方々と待機とか…)


    ジャン(次だ、次の戦闘だ!)


    ジャン(俺は必ず活躍する! ミカサのピンチとか救うぞ!!)
































    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー


    ミカサ「…」


    アニ「そろそろアルミン達の姿が見えてもいい筈だけど」


    ミカサ「…短期決戦でいく、ベルトルトを奪取したらすぐに離脱する」


    アニ(無視ですかそうですか)


    ミカサ「少し待ってて、探知する」


    アニ(ミカサって本当に人間なのかな…)


    ミカサ「…」キィィィィン



    ミカサ「…敵は4人、恐らくアルユミライミナね」


    アニ「何で略したの?」


    ミカサ「こんな時代だから」


    アニ「…?」


    ミカサ「…行こう」







    ーーーーーーーーーーーーーーー


    アルミン「…」


    ベルトルト「…」



    ーーーーー

    ユミル「来ないなあいつら」


    ライナー「ベルトルト捨てられたのか?」


    ミーナ(アルベル…イヤ、逆にベルアル…)


    ライナー「どうせ一瞬の隙突いてベルトルト掻っ攫うとか言ってたが…」


    ライナー「そもそも来ないとはな…」


    ユミル「…てか私ら何で隠れてるんだ? ミカサに探知されるんなら隠れる意味なくねぇか?」


    ライナー「お前…作戦位聞いとけよ…」


    ユミル「は?」


    ライナー「ここで隠れて4人と思わせといて憲兵団の刺客4人の増援で殺す作戦だろうが」


    ライナー「どうせあの1回の探知で俺達しかいないと思ってるだろうしな」


    ユミル「あぁ…そういやそうだったか…」


    ーーーーー


    アルミン「…来てるね」



    ーーーーー


    ライナー「ようやく戦闘シーンだ…活躍するぜ…!」


    ユミル「あからさまなフラグだな」


    ミーナ「痛覚遮断はバッチリよ」


    ライナー(コイツ初めて喋ったな)


    ユミル(コイツ初めて喋ったな)


    ミーナ「…?」キョトン


    ーーーーー
  122. 137 : : 2014/09/01(月) 21:11:57
    ミカサ(...)


    アニ「こらアンタ、何黙ってるの」


    ミカサ「...アニ、まずは私が行く。合図を出したら突撃してベルトルトを奪取、その後即離脱して。合図は...」ヒソヒソ


    アニ「...は?」


    ミカサ「意表を突く事もできるからこれでいく。大丈夫、失敗はしない。では!」ダッ


    アニ「...行っちゃったし。............本当に言う気なの?ミカサが?アレを?」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ミカサ「ダッシュ!!そして奪取して帰還する!!それが私の任務!!!!!」ダッ


    アルミン「...来たね!」


    ミーナ「ハローだよミカサ!!!そして消えなさい!!!」ブンッ


    ミカサ「!!(小型ナイフ×3!!)」サッ


    ミーナ「死角に的確に投げたのによけられた...流石の能力ね...」


    ミカサ「今の私は50m走4秒!!そして...身体強化!!」ヒュン


    ミーナ「消え...!?」






    ミカサ「こんにちは、ミーナ」ビュッ


    ミーナ「っ...!!!(あの距離から一瞬で...!!)」サッ


    アルミン「ライナー!ユミル!君等はミーナに加勢だ!ベルトルトは僕が死守する!」


    ライナー「わかった!」


    ユミル「てめぇ1人で大丈夫なのかよガリ勉野郎!!!」


    アルミン「勿論さ」


    ミカサ「(さらに身体強化...擬似テレポート!)」ブゥン


    ミーナ「そっち行ったよアルミン!!(20mくらい離れてるのに...)」


    アルミン「大丈夫だって!何故なら...」バッ


    ミカサ「っ!!」ピタッ


    アルミン「ミカサは優しいから、僕を傷つけることはできない...こうやってベルトルトに覆い被さってしまえば、ミカサはどうしようもないのさ!」


    ベルトルト「」


    ユミル(なるほどな...ベルトルさんは気絶してるから内側からもどうしようもない訳か。味方ながらアホみてーにゲスい野郎だぜ...)


    ミカサ「...本当にそう思う?」ビュッ




    ガシッ




    ミカサ「なっ...!!!」ググググ...


    アルミン「ほら。攻撃がコンマ1秒遅れてるよ?...さらに身体強化に能力を使い君は探知を殆どできなかった......4人の憲兵にも気付けないくらいにね!!」


    憲兵A「やっと捕らえたぞ...苦労させやがって...」


    ミカサ(手だれの憲兵4人に抑えられたら流石に動けない...合図を出すタイミングは今しか...!)


    ーーーーーーーーーーーーーーーー



    アニ(アレ大丈夫なの...?いや、でも合図は『私がピンチになった時』ってミカサが.........そろそろ準備しとこう...)


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミカサ(今しかない!!!)スゥゥゥゥゥ


    憲兵B「大きく息を吸って何をする気だ!!」















    ミカサ「やめて!!!!私に乱暴するつもりでしょ!!!!!!!エロ同人みたいに!!!!!!エロ同人みたいに!!!!!!!!!!」





    アルミン「」


    ミーナ「」


    ライナー「」


    ユミル「」


    憲兵達「」






    アニ「合図だ...本当に皆フリーズしてる...」ダッ





  123. 138 : : 2014/09/03(水) 20:47:19
    アニ「はっ!!」ゲシ


    憲兵A「ああっ///」バタッ


    アニ「(こいつ…SM系のあれが好みなのか…)」


    アニ「ふっ!!」ゲシ


    憲兵B「うっ!!」バタ


    アニ「(こいつはノーマルか…)」


    ミカサ「はあっ!!」バキッ


    憲兵C「ああっ親父にしか殴られた事無いのに!!」バタ


    アニ「(こいつはファザコンか…)」




    アルミン「くそっ!!皆!!早く潰しに行かないか!!」



    ライナー「…」


    ミーナ「…」


    ユミル「…」



    アルミン「(ミカサの一言で皆そう言う事しか考えられなく…!!ライナーユミルはクリスタでミーナはBLと言ったところだろうか…!)」
  124. 140 : : 2014/09/03(水) 21:10:55

    アルミン「させるか!」バッ



    ミカサ「!!」




    アルミン「ココを通す訳にはいかない…僕の命に代えても…!!」ゴゴゴ





    アニ「ベルトルト奪取!」シュルシュルシュル…


    ベルトルト「ありがとうアニ!!」ダッ







    アルミン「」





    ミカサ「さようなら…アルミン」ダッ






    ダダダダダダダダダダダダ…




















    アルミン「」


    ユミル「」


    ライナー「」


    ミーナ「」


    憲兵達「」





    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
  125. 141 : : 2014/09/03(水) 21:56:27
    アニ「ふぅ...」


    ミカサ「エロ同人みたいに...!」ボソッ


    アニ「アンタ何考えてんの本当に...」


    ミカサ「アニ、貴女はこのような経験が無いだろうか」


    アニ「...?」


    ミカサ「とある中学校の、秋風が吹き抜ける教室...」


    アニ「ちょっと待って。世界観的に聴こえちゃいけないワードが2つか3つか聴こえた気がするんだけど」


    ミカサ「昼休み、仲良し3人組は今日も集まり、会話に花を咲かせる...」


    アニ(もうダメだねこれ...)


    ーーーーーーーーーーーーー


    秀平『皆、今日は何の話をする?』


    そう言って場を纏めるのは、クラス1頭が良い秀平。根っからの真面目キャラであるだけに人望が厚い。


    萌香『うーん...健也はどうしたい?』


    クラスのアイドル的存在の萌香。そして...


    健也『おう!!今日は皆で一発芸大会でもやろうぜ!!!!!!』


    お調子者の健也。この3人は小さい頃からの仲良し。近所のおばさま方からは『例の3人組』と呼ばれ、知らぬおばさまは居ない程であった。


    秀才、お調子者、そして紅一点のアイドル。この3人は互いの長所と短所を補い合い、支え合って...


    ーーーーーーーーーーーー

    アニ「ちょっとストップ」


    ミカサ「支え合って暮らして.........どうしたの、アニ」


    アニ「その話って...長い?」


    ミカサ「長い」


    アニ「..........」


    ミカサ「では再開する。読みたくないなら下の方まで飛ばせばいい。これは元々ギャグSSだったこのSSへ作者がかける最後の情けのギャグ」


    アニ「メタ発言は...荒れるからやめときな...」

    ーーーーーーーーーーーーーー


    支え合って暮らしてきた。ーーーそれは今でも変わらない。出会ってから10年以上過ぎた今も尚、3人は昔のように仲良く、時には喧嘩もしながら、支え合って生きている。



    秀平『一発芸...?健也、それ本気...?』


    健也『あぁ!まず俺!!布団が吹っ飛んだ!!ぎゃははは!!!』


    萌香『何と言うか、健也らしいわね。...それで、秀平はどうする?』


    普段の秀平ならば、ここは笑って流す筈だ。何故か?答えは簡単だ。秀平の“キャラ”に合わないからだ。《秀平はこのような事をする人間ではない》。これはもちろん萌香も、そして健也もわかっていた。



    ...が。



    秀平『...豹が驚いた...「ひょーっ」...』



    その“一発芸”というよりは“オヤジギャグ”に近い何か...それも、先程の健也の発言にも引けを取らない程のくだらない何かが、秀平の口から炸裂した。


    萌香『...』


    これが健也の口から出たものであれば、先程のように即座に錆び付き、綻びていたであろう。しかし、今回はその剣の持ち主が違う。

    《あの優等生の秀平が、オヤジギャグを言い放ったーーー》


    萌香『あはははははは!!!!』


    健也『ひょーって...ひょーって!!!ははははははは!!!!!!』


    萌香と健也の笑いのツボを刺激する理由としては、それは十二分なものであった。



    ーーーーーーーーーーーーー

    ミカサ「はい。ナレーションはミカサ・アッカーマンでお送りしました」


    アニ「......つまりアンタは何が言いたかったの?」












    ミカサ「恥ずかしいセリフとかみたいな、普段その人が絶対言わないようなセリフが直接その人から唐突に言い放たれた時の破壊力はヤバイ」






    アニ「あぁ...それだけ...」





    ベルトルト「」





  126. 142 : : 2014/09/04(木) 21:45:19
    アルミン「この道は通らせないよ!!」ザッ


    ミカサ「まずい!!回り道された!!いつの間に!!」



    アニ「(絶対ミカサの長話のときだよね…あたしに責任が無い事も無いけど)」


    ミカサ「一体どんな薬を…!!」ギリッ


    アニ「(本人気付いてないし)」



    ライナー「勿論こっちも通せんぼだぜ」ザッ



    ミカサ「囲まれた…!!」
  127. 143 : : 2014/09/04(木) 22:06:43


    アニ「まずいね…」


    ベルトルト「先回りされるとかどんだけミカサの話長かったんだ…」



    ミカサ「…2人は私のせいにしたいようだけれど」


    ミカサ「私のせい…ではないと思う、多分」


    ミカサ「敵が追ってきた、それだけ」




    アニ(イヤ、違うでしょ)


    ベルトルト(自分の非を認めなよ…)



    アルミン「もうミカサのエロ同人攻撃も僕達には通用しないよ!」


    アルミン「ベルトルトは返してもらう!」



    ベルトルト「くっ…!!」





    ライナー「おい!!!!」


    ミカサ「…?」キョトン


    ライナー「あからさまなキョトン顔さらしやがって…!」


    ライナー「お前ら戦闘しろよ!! 俺の出番無くなるだろうがコラ!」


    ライナー「大体ミカサ…お前どう考えても肉弾戦で押し切る感じじゃねぇか!!」


    ライナー「何で頭脳プレー(?)なんだよ!!」




    ミカサ「…不毛」


    ミカサ「髪以外に削がれたい箇所があるなら削いであげる…」


    ベルトルト(あ、原作ネタだ)


    アニ(原作ネタだね)




    アニ「イヤ…待ちなミカサ、私に考えがある」


    ミカサ「考え…?」



    アニ「あぁ…少し待ってな」







    アニ「…アルミン!」





    アルミン「…?」





    アニ「クリスタの秘蔵写真…いる?」





    アルミン「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????????????????????」



    アルミン(…え?)


    アルミン(クリスタ…?)




    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」


    「クリスタの秘蔵写真…いる?」










    「…いる?」




    アルミン「…手を打とう」



    ユミル「オイオイ…ざけんじゃねーぞテメェ」



    ユミル「私とクリスタは仲間だ…正直撮ろうと思えばいつでも…撮れるんだぞ??」


    アルミン「イヤ…君じゃダメなんだ」


    ユミル「…?」
















































    アルミン「僕は…ユミルなんかに頼るより…今!! 正々堂々とクリスタの秘蔵写真をゲットしたいんだ!!」









































    ユミル「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!??????????」







    ユミル「あの方法のどこが正々堂々か言ってみろモヤシコラァ!!」ガシッ





    アルミン「分からないだろうさ! 所詮乙女の心を持ってる君には分からないだろうさ!!」




    ユミル「ぐ…」スッ









    ミカサ(そこは意外とすんなり退くのね)


    アニ(ふ…造作も無い)
  128. 144 : : 2014/09/04(木) 23:01:22
    ユミル「ライナー!」


    ライナー「女神の写真...写真...」


    ユミル「だと思ったわクソゴリラ」


    ミーナ「アルアニ...アルクリ...?」


    ユミル「コイツはもう遠い世界に行ってるし...憲兵共は帰ったし...もういい!!私だけでも闘う!!クリスタの写真が欲しい奴は貰ってとっとと帰ってな!!!!」


    ライアル「「ウイ-ッス」」


    ミーナ「ハッ...アニクリ!!」




    ユミル「さて...アホ男子共は帰ったしミーナはそこで戦闘不能だし...1対3とは分が悪ィが...やってやるか!」


    ミカサ「...あ、ここにクリスタのお風呂写真が」ピラピラ


    ユミル「!!??」


    アニ(撮ったの私だけど...苦労したけど...これもうちょっとした犯罪だよね)


    ミカサ「希少なものよ...欲しい?」ピラピラ


    ユミル(クリスタが唯一私と居てくれない時間がある...そう。お風呂の時間だ...だから...だからこそあの写真は超希少なものなんだ...)


    ミカサ「どう?ユミル...」ピラピラピラピラピラピラピラピラピラ


    アニ(ピラピラうざい)


    ベルトルト(アニに目を閉じるように言われてから2分が経過したけどそういうことか...そりゃ僕は見ちゃいけないね...悪魔の末裔みたいな思考してるなぁこの2人は...)


    ユミル「うるせぇ!!!!クリスタはな!!!!私にだったら何だってしてくれるんだよ!!!!【ピ----】だって【ピ-----】だってな!!!」


    ベルトルト「僕も居る上にSSの設定変えなきゃいけなくなるからそういう性的な発言はやめてね!!!???」


    アニ「...ユミル、今のクリスタの状態を思い出してみな」


    ユミル「ハッ.........黒いオーラを纏いし.........堕天使...............」


    ミカサ「今のクリスタは敵を倒すことしか頭に無い。無論、貴女になんか見向きもしない」


    アニ「...だからこそ、この写真は希少なんじゃないの?ユミル」



    ユミル「...」









    ユミル「.........................」












    ユミル「...................................................................................」







    ユミル「手を打とう」


    ミカサ「毎度ありー」


    ベルトルト(この悪魔の末裔め...)
  129. 145 : : 2014/09/05(金) 19:47:21
    ミーナ「…」ブツブツ


    ミカサ「…このまま野放しにしておく?」


    アニ「今のコイツなら意のままに操れる気がする」


    ミカサ「ミーナェ…」


    アニ「ミーナ」


    ミーナ「…ハッ!!」


    アニ「アルミンとライナーがウォールシーナの上でヤるらしいけど」


    ミーナ「!!!」シュバッ






    ミカサ「…行ってしまった」


    アニ「いいよ。帰ろう」



    ベルトルト「悪魔の末裔…あくまのまつえい…あくまつえい…?」



    ミカサ「それはアニも入ってるのだろうか」


    ベルトルト「あっ」


    アニ「最近寝られてないからね…あたしは寝るよ」


    ミカサ「私も…」


    ベルトルト「僕は寝たけどね」


    アニ「どうでもいい」


    ベルトルト「」
  130. 146 : : 2014/09/05(金) 20:29:09


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー

    キース「…」


    ジャン(エレンと上官達に囲まれて待機…気まずい!!!)


    ハンジ「何か君…巨人化しそうな目つきしてるね」


    エレン「ハハッ…万に一つもあり得ないですよあんな気持ち悪い家畜以下の存在になり下がるのなら変化した瞬間に舌を噛み切って死にますって」



    ジャン「…」



    リコ「…」


    リコ(気まずいし脳内で抑圧のリコ歌おう)









    抑圧のリコ


    作詞、リコ・プレツェンスカ

    作曲、リコ・プレツェンスカ



    スミマセーン ワタシ-ココニイルヨ!! 

    ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ニンチド!
    ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ニンチド!





    踏まれたメガネの 名前も知らずに
    地に堕ちた鳥は 風を待ちわびる

    祈ったところで 何も変わらない
    「キャラの薄さによる精神的苦痛を感じている現状(いま)」を変えるのは 戦う覚悟だ

    屍踏み越えて
    進む意志を 嗤う豚共


    出番の暴力
    虚偽の本名


    キャラの出番の「自由」を!


    忘れられた屈辱は 反撃の嚆矢だ
    名言がかすむ栄光 扉に、岩ドーン!


    イェーガー!!


    皆死んだ…甲斐があったな そんな名言残しても
    穴塞いだ、エレンが主役 進撃の巨人






    分かっていた 秘密兵器なんか 存在している訳が無い
    そんなセリフに逆らっていくかのように エレンの進撃は続く


    限界まで援護する なまくらのブレード
    「エレンが穴をふさぐ準備(お膳立て)」が整うまで 何度でも斬る


    巨人を殺すのは 凶器(どうぐ)でも技術でもない
    アニメの雰囲気と 作者の気まぐれだ



    Wir sind der Jäger 知名度が欲しい!


    嗚呼 Wir sind der Jäger エレンなんかに負けはしない!


    Wir sind der Jäger 知名度よこせエレン!


    嗚呼 Wir sind der Jäger 全てを貫いていけ!










    知名度を変える事が出来るのは
    何かを捨てる事が出来るもの


    何一つ「飽きられる危険性(リスク)」など背負わないままで
    何かが叶う等


    暗愚の想定 
    唯の幻影 実は伊達なメガネも


    「自由」の尖兵 賭けの攻勢 
    出番の奴隷に勝利を!


    架せられた不条理は 進撃の嚆矢だ
    奪われた知名度に 「人気(せかい)」を望む 


    「あの日の少女(リーコッ)!!」


    止めどなき衝動に 其の身を侵されながら
    また今日も こう思う 主人公爆ぜろ








    リコ(…満足した)


    リコ(伊達メガネやめれば人気上がるかな…?)


    リコ(なんにせよ主人公爆ぜれば上り詰められそうな気もするけど)




    ミカサ「戻りました」


  131. 147 : : 2014/09/05(金) 20:53:27
    リコ「おお、おかえり。ベルトルトも一緒か...成功したようだな。流石だ」


    ミカサ「犯罪スレスレのことしましたけどね」


    エレン「いや何したんだよ」


    アニ「クリスタのあんな写真やこんな写真を」


    ジャン「...犯罪じゃね?」






    ハンジ「よし!!強力毛根蘇生薬のレシピ完成!! 」


    キース「よし。...それで、レシピの内容は?」


    ハンジ「んーとねぇ...アレとかアレです」


    キース「アレとは...?」


    ハンジ「...聞かない方が身の為だと思いますよ」


    ハンネス「そんなもんをどうやって集める気なんだ?」


    ハンジ「ふふふ...うちには有能な部下がたくさん居るんですよ...」



    ーーーーーーーーーーーーーーー

    モブリット「はっくしょん!!!」


    ニファ「...風邪?」


    モブリット「いや...悪寒が...」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    キース「ではハンジ、任せたぞ。フーバーとボットとスプリンガーの毛根を蘇生させねば...」


    ハンジ「明日には完成してると思うから、部下に届けさせるねー!待っててよ104期の諸君!!ついでにこのリーモちゃんも届けるよ!!」


    リモコン「Hey!!」


    アニ「仲良くなってる...」






    エルヴィン「...さてと、他に連絡事項は無いかな...?司令拉致作戦は先程も言ったように、3日後に104期生のみで行ってもらう。...が、駐屯兵団も調査兵団もできる限りのサポートは惜しまない」


    リコ「...では、解散とします。皆さん、敵からの襲撃に気をつけながら帰りましょう」


    ミカサ「はーい」


    ジャン(なんだこれ)
  132. 148 : : 2014/09/05(金) 21:48:47
    アニ「ふぅ…これで寝られる…」


    ミカサ「そうね…」




    ガヤガヤ





    ジャン「なぁエレン」


    エレン「…」バシバシバシバシ


    ジャン「皆居なくなったとたん俺に跨がって尻叩いて走らせようとするのはやめような」


    エレン「何でだよ…」ヒョイ


    ジャン「(いや、何でも糞も無いがな)」



    キース「私は見てたがな」


    ジャン「教官、いじめですよね?いじめですよね?」


    キース「もう過ぎた事だし良いでは無いか」



    ジャン「(それ被害者が言うべき台詞)」


    エレン「そうですね。さぁジャン、運べ」


    ジャン「いい加減しつけぇぞ!!」



    エレン「は?何喚き散らしてんの?」


    ジャン「(コイツやだ)」
  133. 149 : : 2014/09/06(土) 14:48:52
    ーーーーーーーーーーーーーーーー



    アルミン「綺麗に買収されたよね僕達」


    ユミル「うっ…ううっ…!!」ボロボロ


    アルミン「泣きながらクリスタの写真を見るってどういう事なのさ…」


    ライナー「クリスタis家宝」


    アルミン「クリスタを作戦に関わらせなくて本当に良かったと思った瞬間だね」


    ユミル「まっだぐだぁ! まっだぐだぁ!! ヴヴッ…」ヒック エグ


    アルミン「堕天使クリスタもいいけど…やっぱり僕は天使が…」



















    クリスタ「私がどうしたって?」ニコッ




    アルミン「!!」ギュン!





    …その刹那、アルミンは音速で写真を隠した


    「見つかったら殺される」その予感…いや、事実を何とか避けようとしたのだろう


    今の常人ならざる動きも突き詰めれば生きたいという思いと写真を隠したいという思いその2つが偶々一緒だっただけである




    アルミン「やぁ、どうしたんだい?」



    …既にユミルとライナーはいない


    あのクズ共…


    そんな悪態を突いても仕方がない


    アルミンは知識を巡らせた



    クリスタ「…」



    クリスタは静かな殺気を放っている


    選択を間違えば自分の命はないだろう




    アルミン(考えろ…ッ! 今この状況を打破する為に…ッ!!!)



    アルミンの脳はかつてないほどに活性化していた


    そうして彼が行きついた答え…それは通常なら決して言わない筈の言葉…




    アルミン「…」



    クリスタ「…」





    そう、それは…







































    アルミン「ヒス…トリア?」




    クリスタ「!!???」






    アルミンにもこの言葉を言う意味が分からなかった


    たが本能が言えと働きかけたのだ





    アルミン「あ…あぁ…」





    殺される、そう思った


    こんな訳の分からない事を口走ったところで彼女の殺意は変わらない…


    いや、違う?




    クリスタ「そう…」




    彼女から殺気は感じられない、それどころか前の天使のような雰囲気が戻ったようでもある




    クリスタ?「そっか、ありがとう…アルミン」




    アルミン「ふぇ…?」




    何故自分がお礼を言われているのか


    そんな事は全く分からないが一つだけ、確かに言える事がある




    アルミン(助かった…)




    クリスタ「…じゃあね、アルミン」









    そう言うとクリスタは部屋を後にした





    アルミン(あの天使オーラ…間違いなくクリスタは元に戻っている…)


    アルミン(何か吹っ切れたのか他の要因なのか…)


    アルミン(どうでもいいや…今は助かった事だけで十分だ…)




    アルミンはもう一度、今生きている事の喜びを噛みしめたのだった
  134. 150 : : 2014/09/06(土) 15:05:50
    ーーーーーーーーーーーーーー

    (...)


    (...ヒストリア...)


    (...ねぇ、私の中のヒストリア。貴女は、『クリスタ・レンズ』を見てどう思ってるの?)


    (...いや)


    (政府の命令に忠実に、ただただ残忍に動いてた私は『クリスタ』では無く『ヒストリア』だったのかもしれない)


    (この計画の間だけは、私は昔のまま居られる)


    (『クリスタ・レンズ』では無く、『ヒストリア・レイス』として)


    (どうしてアルミンがその名前を知っていたかはわからないけれど...)


    (アルミンのお陰でそれに気付くことができた)


    (...この計画の間だけは、ヒストリアとして。偽りのない私で)


    (...はは、自分でも何がしたいのかわからないし、何が言いたいかがわからないや...)


    (ねぇ、私の中の『生きてちゃいけない子』。貴女は、『皆の天使』を見てどう思ってるの?)


    (...)


    (馬鹿みたい、私)


    (この計画の間だけは...私はヒストリア)


    (産まれてきてはいけない子)


    (一度...本当の自分で皆に接したいと思ってたんだ。普段だったら叶わないけれど...せめて、この計画の間だけでも)


    (ねぇ、ユミル、アルミン...私の名前)






    (ヒストリアっていうの)
  135. 151 : : 2014/09/06(土) 21:25:51


    (私…この計画が終わったら元に…)





    (元に…戻るのかな…?)



    (この計画を機に、ようやく本当の自分になれた…)



    (この機会を無駄にしていいのかな)




    (私は…)








    (偽の無い自分を見つけ出させてくれたこの計画を必ず成功させて…)







    (そして…)









    (ヒストリアとして生きていく…!!)
  136. 152 : : 2014/09/06(土) 21:35:20


    クリスタ「アハハハッ!! アハハハハハハッ!!」



    クリスタ「こうなったら負けられないよ!」



    クリスタ「必ず…計画を成功させなきゃ!」








    クリスタ「アハハハハハハハハハハハッ!!!!」




















































    ーーーーーーーーーー




    ライナー「はぁ…焼肉食いてぇ」



    アルミン「台無しだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



    ライナー「は!?」



    アルミン「何か分かんないけど積み重ねてきたものをぶち壊された気分だよ!!」


    アルミン「クソか貴様! 地獄に落ちろ!」



    ライナー「何で焼肉食いてぇって言っただけでそこまで責められなきゃいけねぇんだよ!」



    アルミン「知るか!」



    ライナー「知るかって何!?」



    アルミン「大体真っ先に逃げただろ!!」



    ライナー「今の話と関係あるのか!? 悪かったとは思ってるけど!!」



    アルミン「クソな上にゴリラって誰得だよ!」



    ライナー「ゴリラ!?」



    アルミン「クソだ! クソゴリラだ!」


    アルミン「この世から消え失せろ!!」



    ライナー「」
















    ーーーーーーーーーー
  137. 153 : : 2014/09/06(土) 22:02:33

    ーーーーーーーーーーーーーー

    リヴァイ「............」


    コンコン


    リヴァイ「...入れ」


    ガチャ...


    リヴァイ「...どうしたんだ、ペトラ、オルオ」


    ペトラ「...私は......兵長が正しいとは思えません...それだけです...が、協力は惜しみません。何故なら私は、兵長の部下だから」


    オルオ「俺もペトラと同じです...兵長の事は尊敬しています。兵長の命令なら従います...けど、どうも納得できないんです...こんな計画。たかが髪の為に殺人さえ許可するなんて...」


    リヴァイ「...話はそれだけか?」


    ペトラ「...はい。しかし、裏切る気なんてありません。兵長の意思は私の意思。兵長の命令通りに動きます」


    オルオ「...右に同じです」


    リヴァイ「...そうか......」


    ペトラ「では、失礼させていただきます」


    オルオ「...失礼します」


    バタン...




    リヴァイ「........」


    リヴァイ「『正義』、か ......」




    リヴァイ(...なぁケニー)


    リヴァイ(アンタなら、どうする...?)




    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    部下A「隊長、これを」


    ケニー「...お?人類毛根絶滅計画の反逆者の殺害を許可する...」


    部下A「...貴方はどうするつもりなんです?貴方の年齢にもなると髪の毛は大事ですが...」


    ケニー「うるせえやい.............いや.........待てよ.........政府側につけば人を殺せるんだろ?」


    部下A「...まあ、合法的に殺人を犯す十二分な理由になりますね」






    ケニー「.........面白くなってきたじゃねぇか!」


    部下A「だと思いましたよ...はぁ...気苦労が絶えない.........では、コレ。バリカンです。これまで中立的な立場だったから使いませんでしたが、もう良いですよね。政府側につくなら。カツラも作ってもらってるんでどうぞ」


    ケニー「.........さらばだ、我が髪」ヴィィィィィィン


    ケニー(...あの刈り上げチビはどっち側だろうな...はは、俺とした事がワクワクして来ちまった...会えるといいなぁ、リヴァイ!)
  138. 154 : : 2014/09/07(日) 10:10:31
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    エレン「やべぇ…育毛剤飲んじまった」



    ジャン「吐け!!今すぐ吐いてうがいして糞して寝ろ」


    エレン「分かった」




    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    大変お見苦しい映像となっておりますので、その間綺麗なお花畑をご覧ください

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




    エレン「ふぅ…疲れた…糞して寝たりはしないけどな」


    ジャン「(気付いたらコンビの奴の喉からモッサリ毛が生えてるとか勘弁してくれよ)」




    キース「何をしている、イェーガー、キルシュタイン…」



    エレン「え、えっと………」
  139. 155 : : 2014/09/07(日) 14:32:47

    エレン「ジャンが俺に育毛剤を飲ませてきました」


    ジャン「は!? テメェ何言ってんだオイ!?」



    キース「…続けろ」



    エレン「「お前コレ飲んだらマジ声がイケボになるぞ」って言って無理矢理薬を飲ませてきたんです」



    キース「…ほう」



    ジャン「待って下さい! 俺はそんな事してません!」



    キース「貴様の意見は聞いていない、キルシュタイン…死ぬまで走って来い」




    ジャン(報われないって辛い…)





    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    ベルトルト「えっと…その」



    ミカサ「何も言う必要はない、ベルトルトは私の仲間」








    アニ(見捨てる案出してなかったっけ)





    ベルトルト「…うん、ありがとう」



    ミカサ「…」





    アニ(あ、アレはミカサ見捨てようとしてたこと思い出したね…ってか忘れてたのかい)




    ベルトルト「…どうしたの?」


    ミカサ「…何でもない」



    ベルトルト「…?」










    アニ(ベルトルトも鈍感(?)だね)





    アニ(そういえば…作戦実行は明日で後3日…)


    アニ(敵の妨害もあるだろうし…少し厳しいかも知れないけど)


    アニ(何でだか…このメンバーでならやれそうな気がするよ)





    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
  140. 157 : : 2014/09/07(日) 14:54:21
    ーーーー次の日ーーーー

    エレン「ふぁー...」ムクッ


    エレン「クソ眠ィな...( ˘ω˘ ) クソネミって顔文字はこんな時のためにあるんだろうな...」


    ジャン「よう、おはイェーガー」


    エレン「おはルシュタイン...アレ、喉が...!?」


    ジャン「なっ...(まさか本当に喉から毛が......!?)」


    エレン「渇いた。水飲んでくる」


    ジャン「てめぇ...あ、今日の訓練は中止らしい。さっき館内放送があった」


    エレン「世界観...あー、本当だ。いつもなら訓練始まってる時間だな今...」


    ジャン「なんかお前めっちゃ寝てたから起こさない方がいいかなーと」


    エレン「んじゃ水飲んでくるわ...」ガチャ


    ジャン(...さてと、レジスタンスはどう動くんだろうな......ミカサの所にでも行くか。リーダーだし)


    ジャン(...死に急ぎが来るまで待つか)



    ーーーーーーーーーーーー




    ミカサ「おはよう、アニ。やっと起きた」


    アニ「おはよ...ってもうこんな時間!?なんで起こしてくれなかったの!!!遅刻!!!!」


    ミカサ「アニ、寝起きで混乱するのはわかる。でも、もし本当に訓練があって、こんな時間なら、なぜ私はここに居るの?」


    アニ「...今日休み?」


    ミカサ「ええ。さっき放送が」


    アニ「はぁ...寝ようかな...」


    ミカサ「...あれ、窓の外に人影が」




    \アニ-!!ミカサ-!!!/



    アニ「...エレンとジャン?」


    ミカサ「何の用だろう...外に出よう。ほら。アニ。起きる。早く起きる。いつまで寝てるの」


    アニー「えー...私はめんどくさい事はしたくないんだよ...」


    ミカサ「ニートじゃないんだから」






    エレン「よう」


    ミカサ「どうしたの?」


    アニ「眠いんだけど...」


    エレン「ジャンがミカサに会いたいってさ」


    ジャン「語弊のある言い方をするんじゃねぇ!!...いや、折角の休みだろ?レジスタンス会議でもしようぜってことで」


    ミカサ「...とりあえずこの4人でいい?」


    エレン「まぁ良いか...」


    ミカサ「...今日の予定としては、ハンジ分隊長が毛根蘇生薬とリーモちゃんを持ってくるから、それを受け取りに行くこと......だけ」


    ジャン(リーモってあのリモコンだよな...)


    エレン「まあそれだけか...」


    アニ「でもまだ拉致作戦について何も決めてないよね?決めた方が良いんじゃないの?」


    ジャン「じゃあ教官のところに行って相談でもするか?というか訓練中止を決めたの教官なんだし何か意図があるだろ、それもついでに聞きに行こうぜ」


    アニ「そうしよう...ベルトルト呼んできて」


    エレン「あいよー」
  141. 158 : : 2014/09/07(日) 18:10:35
    ベルトルト「zzz」ブリッジ


    エレン「おいベルトルt…おいベルトルト」


    ジャン「おーい!」



    ベルトルト「!」ドサッ



    ベルトルト「うっ…お、おはよう」



    エレン「お、おう…アニが呼んでたぞ」



    ベルトルト「アニが!?早速準備するよ!!」



    ジャン「(こいつら…)」
  142. 159 : : 2014/09/07(日) 20:40:59
























    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
    ーーーーー




    キース「…」ニヤッ


    キース「…全員、揃ってるな」



    ミカサ(やりたかったんだ…)



    キース「ふむ…ピクシス司令拉致作戦か…」



    ミカサ「えぇ、昨日も結局作戦を立てられなかったので」



    キース「恐らく憲兵の護衛付きだろうな」



    キース「…そういえば、あの小型の装置は「対人立体機動装置」というらしい」



    ミカサ「対人立体機動装置…?」



    キース「その名の通り、対人戦に特化した立体機動装置だ」



    キース「小型である分小回りが利き、屋内での戦闘も可能とする」



    ジャン「屋内だと…!?」



    キース「向こうの主な武器は散弾銃…巨人に対しては無力だろうが、人を殺すならまさにそれだ」



    キース「いかにして対人立体機動を破るか…それがカギになるだろう」



    エレン「向こうのガスが切れるまで逃げ続けるしかないよなぁ…」



    ベルトルト「でも…相手は散弾銃なんでしょ?」



    アニ「それを逃げ回ってる間ずっと撃たれるとなると…無傷は厳しいかもね」



    アニ「最悪の場合…囮が必要になる」



    ベルトルト「!?」



    エレン「な…お前…!?」



    ベルトルト(まさかとは思うけど…アニ…?)



    アニ「私達は政府を敵に回しているんだ…その位の覚悟が無きゃ勝つことなんてできやしない」


    アニ「もちろん…そうならない為に作戦を練るんだけど」



    キース「依然として課題は山積み…か」


    キース「だがハンジが毛根蘇生薬とリーモを持ってきてくれれば…」


    キース「ボットの頭脳は頼りになる…きっと我々が勝つ方法を見つけてくれるだろう」



    ベルトルト「そういえば…マルコとコニーはどうして狙われていないんだろう…?」



    キース「いや…狙われていない訳では無い、我々教官で止めているだけで実際幾度か襲撃はあった…勿論、守り通したがな」


    キース「今の戦力を減らすことが政府軍にとって優先すべき事なだけだ…いつ狙いが変わってもおかしくない」


    キース「む…そろそろハンジが来る時間か」
  143. 160 : : 2014/09/07(日) 21:04:14
    ガチャ


    キース「おお、教官室に直接来てく...!?」


    エレン「ハンジさん?」


    キース「貴様等!!!伏せろ!!!!」


    ミカサ「えっ...!?」




    パァン!!!!


    キース「全員無事か!!!アッカーマンは敵の数を感知!!他はそこで待機!!」


    エレン「教官は何故ハンジさんでは無いと気付けたんですか!!!」


    キース「私をなめるな!!敵の殺気に気付くなぞ造作もない!!...クソ、教官室がめちゃくちゃだな...」


    ミカサ「感知完了!!敵は5人!!!全員半径10m以内にいます!!」


    キース「...まずいな、教官室は出入口が一つしかない...恐らく馬鹿正直にそこから出たら蜂の巣だ...」


    ジャン「敵は誰なんだ!...同期か!?リヴァイ班か!?」


    アニ「...後ろに窓もあるけど、どうせあそこも囲まれてるんでしょ?...なら!」バッ


    エレン「跳んだ!?人間やめてんのかお前!」


    アニ「...人間なんて昔から...」


    ミカサ「...まさか!」


    アニ「...やめてるよ!!!」ブンッ!!!



    バキャァッ!!!!



    キース「蹴りで天井を突き破り...」


    ミカサ「そのまま出ていった!?意表を突けるとはいえアレではすぐ良い的になってしまう!!私がアニを援護する!!皆は今のうちに逃げて!!」シュッ


    ジャン「テレポート並の速度のミカサは別として、アニはやべぇんじゃ...」


    キース「私も行く!!アッカーマン程ではないが戦力にはなるだろう!!残った貴様等は隙を見て脱出し、一刻も早くハンジと合流しろ!」バッ



    エレン「...ベルトルト、ジャン......俺は頭が悪い...お前らでタイミングを見つけてくれるか...?」


    ジャン「...ああ」


    ベルトルト「わかった...(アニ.........)」

    ーーーーーーーーーーーーー

    アニ「...(天井を突き破るなんて真似、するもんじゃないね...)」


    パァン!!!!


    アニ「(避けられな...)」


    キィンッ!!!


    リヴァイ「...チッ、弾かれたか(ブレードで散弾を弾きやがった...)」


    ミカサ「立体機動を装備して集まってて良かった...」


    キース「私...いや、俺も加勢する!!」


    リヴァイ「...元団長じゃねぇか」


    ペトラ「...」


    オルオ「...」


    エルド「敵は3人...」


    グンタ「こっちは5人!」


    ミカサ「3対5.....辛い闘いね...」


    アニ「...行くよ!!!」



    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ジャン「...天井に5人の敵全員が集まってるみてーだな...今の内に合流しに行くぞ!」


    エレン「あぁ!!」ダッ




    ベルトルト「..............!!伏せろ皆!!!」バッ


    エレン「!?」バッ


    ジャン「っ!?」バッ







    ドォォォォォォォォン!!!!!!!!


    エレン「教官室内部が焼け野原...!?」


    ジャン「...来やがったな......クリスタ!!!」


    エレン「でもなんでだ!?ミカサの感知では確かに敵は5人だったはず!!!」


    クリスタ「私の黒いオーラは、気配を完全に抹消できる。感知?そんなの効くわけ無いじゃない。...それとあと1つ。私はクリスタじゃない......フフフ、気を付けてね」ダッ



    バキッ!!!



    エレン「ごはっ...」






    ヒストリア「...手加減、できないから」
  144. 163 : : 2014/09/09(火) 20:39:37
    ベルトルト「くそっ!!」バシュ



    ヒストリア「くっ…(アンカーを刺された…)」



    ベルトルト「うおおおおお!!」シュウウウウウウ



    ヒストリア「ふんっ!」スパッ




    ベルトルト「ぐあっ!!(小刀で切られた…)」バタ



    ヒストリア「死ね」カチャ





    バン!





    ベルトルト「くっ!」サッ



    ジャン「くそっ…俺が何も出来てねぇな…」チラ



    エレン「」



    ジャン「ん…ポケットに何か…」


    小型銃「コンニチワー」



    ジャン「!こんなの持ってたのか…!貸してもらうぜ!!」カチャッ


    ヒストリア「はぁあ!!」パァンパァン!!



    ベルトルト「がっ…」スカッ


    ベルトルト「」バタン



    ジャン「くっ!!ベルトルトの肩を掠めて…!!」



    ヒストリア「くっ…」カチャカチャ



    ジャン「(そうか…一度撃ったら暫く撃てないんだ…)」


    ジャン「今がチャンスだ………」カチャ





    ジャン「(……あれ…?俺は今…人を…)」


    ジャン「(俺は……人を殺すなんて…)」



    ジャン「くそっ!」バンッ!





    ヒストリア「ぐっ!!」バシュ



    ベルトルト「(…肩を狙った…?)」ググ



    ヒストリア「…くっ…」



    ジャン「お…おらぁ!!思い知ったか!!」カタカタ



    ベルトルト「(違う!!あんなのじゃ今のクリスタは屈しない!!やり返されてしまう…!!)」


    ヒストリア「くっ!!」カチャ



    ジャン「なっ…!!」








    バアン!!
  145. 164 : : 2014/09/09(火) 21:07:29



    ベルトルト「ぐっ…!」シュー シュー



    ジャン「な…お前…!?」




    ベルトルト(クソッ…! 勝手に…!!)





    ヒストリア「へぇ…驚いた」





    ヒストリア「あなた…巨人だったのね」





    ベルトルト「…」シュー




    ヒストリア「そんな目で私を見ても意味は無いわ」




    ベルトルト「君を…殺すよ」



    ベルトルト「こんなところで立ち止まれないからね…!」








    ジャン「ちょっと待て! ベルトルト…お前…!?」









    ヒストリア「何があるのかは知らないけど……ここで殺してあげる」






    ヒストリア「その前に…」スッ




    ヒュッ!!






    ドスッ!!



    ジャン「…は?」フラァッ



    ドサァッ



    ジャン「」




    ベルトルト「ジャン!!」




    ヒストリア「死んではいない…一時的に気を失っているだけ…」



    ヒストリア「この位造作も無いわ」



    ヒストリア「さぁ、楽しみましょう?」シャッ





    ベルトルト(ブレード…この体じゃ受けきれないな…)


    ベルトルト(だが僕の巨人体じゃ根本的な解決にはならない…)


    ベルトルト(どうする…?)




    ヒストリア「…」

































    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー



    エルド「ハァッ!!」ギュィィィ!!



    エルド(まずは俺がブレードで特攻…)



    ミカサ「!」カッ!


    ミカサ(見切った…けど…!)



    ミカサ「くっ!」スッ



    ミカサ(やはりギリギリ…全力で回避しないと間に合わない…!!)





    エルド(そして俺の背後のグンタが…!)




    グンタ「…」パァン!!





    ミカサ「!!!」


    ミカサ(避ける事に集中し過ぎた…!)




    エルド(死角から止めを刺す!)





    ミカサ「だけど無駄…!」



    ミカサ「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ギュンッ!













    ミカサ「…」ズザァァァァァッ!




    グンタ「まさか銃弾をかわされるとは…」






    キース「…」スッ





    グンタ「…」






    キース(まずは一人!)ゴオッ!!






    ミカサ(教官…!)




    グンタ「いけ!!」



    キース「!?」




    ペトラ「はぁっ!」


    オルオ「おらっ!」




    キース(挟まれたか…っ!)














    ザシュッ!!!





    ミカサ「ぐっ…!」ボタボタ



    キース「アッカーマン…!」



    ミカサ「大丈夫ですか教官…っ!」ギュィィィ!



    キース「くっ…!」


    キース「無茶をするな! アレだけの移動を連続させて肉体が耐えられる訳が無いだろう!」



    ミカサ「ですが今は…!」











    ーーーーー



    アニ「…」



    リヴァイ「囮のつもりか?」



    アニ「残念だけど…囮になるのはあんただ」



    リヴァイ「…そうか」




    ヒュンッ!



    ガギィン!!




    アニ「くっ…!」グググ



    リヴァイ「…!?」


    リヴァイ「てめぇ…人間じゃないな?」



    アニ「まあね…」ブンッ‼



    リヴァイ「…」スカッ


    リヴァイ「…」パシュッ



    シュゥゥゥ…



    リヴァイ「報告ではミカサとかいう奴がやたら誇張されてたが…どうやらお前はそれ以上らしいな」




    アニ「…そりゃどうも」
  146. 165 : : 2014/09/10(水) 02:01:19
    アニ「...」


    リヴァイ「...まぁ良い。少し話をさせてくれ」


    アニ「私がそれを許すとでも?」


    リヴァイ「思っちゃいないさ。だが、これは話しておきたいんだ」


    アニ「...飽きたらそれまで」


    リヴァイ「すぐに終わる。安心しろ」





    ーーーーーーーーーーーーー

    ベルトルト(ジャンはあの時混乱していた...『レジスタンスだった頃に配られてた高速治癒薬を使った』とでも言えば誤魔化せる...けど、問題は)チラ


    ヒストリア「巨人ねぇ...」


    ベルトルト(クリスタ...僕の正体を彼女は完全に知ってしまっている...ただ、気になるのは)


    ヒストリア「まぁ、人は誰もが秘密を持っている...私にも秘密はあるよ?」


    ベルトルト(...コイツはクリスタではない...否、クリスタではあるが元のクリスタではない、の方が正しいのかな。人類毛根絶滅計画前と同一人物とは思えない程の、激情的な口調、言葉...別人格ってやつなのか?)


    ヒストリア「考え事?」


    ベルトルト「...ねぇ、君はクリスタでは無いんでしょ?」


    ヒストリア「えぇ。私はクリスタじゃない」


    ベルトルト「...はは、良かった」


    ヒストリア「何が?」







    ベルトルト「躊躇う事無く君を殺せて」


    ヒストリア「...やっとやる気になったみたいね?」ズズズズ...


    ベルトルト(あの黒いオーラが厄介だね...教官曰く、内地でしか身に付けられない技術らしいけど。確か気配の完全消去と、あとはミカサのと同じ身体強化だっけ?)


    ヒストリア「こんなの要らない」ポイ


    ベルトルト「散弾銃を捨てた...?」


    ヒストリア「見てたでしょ?」シュッ


    べルトルト「な...!?(いつの間に!?)」サッ


    ヒストリア「私は接近戦の方が得意なの」シュウウ...


    ベルトルト「...確かに、あの距離を一瞬で詰めるスピードを見せつけられたら納得するよ...それで、君から今出てる蒸気は...?」


    ヒストリア「改良型高速治癒薬。戦闘前に飲んでおけば戦闘中に傷を負った時に自動で治せる。肩とお腹に穴開けられちゃったからね...そして、私は痛覚を遮断している...この意味わかるよね?」


    ベルトルト「...殺してやる!」ダッ


    ヒストリア「返り討ちにしてあげる!」チャキッ


    ベルトルト「っ!!」キィン!!


    ヒストリア「ブレードの攻撃を小型銃で防いだんだ。でも、いつまで持つのかな!!」ブンッ


    ベルトルト「撃つ暇がないっ...!」サッ



    キィン...キンッ!!!キインッ!!!





    ーーーーーーーーーーーーー

    ミカサ「予知!」サッ


    エルド「背後からの攻撃を躱す...やはりお前、人間じゃないだろ...」


    グンタ「だが...」


    ミカサ「はぁ...はぁ...」ポタ...


    グンタ「さっきのオルオとペトラの攻撃がかなり効いてるみてーだな。そのままだと出血多量でバイバイだ」


    ミカサ(...大きなダメージを負った状態で精鋭2人を相手にするのは能力があっても辛い...教官は大丈夫だろうか、怪我はないみたいだけど...)


    エルド「...降参してもいいんだぜ?」


    ミカサ(ハンジさんが来てくれれば何とかなるかも...エレン、ジャン、ベルトルト...お願い...!)




    キース「アッカーマン...」チラッ


    オルオ「よそ見する暇はないですよ!」パン!


    キース「...」サッ


    ペトラ「避けられた!?次は私が!」パン!


    キース「...」サッ


    ペトラ「なぜ...!?」






    キース「...貴様ら、本当は闘いたくないんだろう?その銃の使い方を見ればわかる」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    リヴァイ「...ってな訳だ」


    アニ「...闘いたくない?アンタ、本気で...」


    リヴァイ「政府の命令だから従ってたが、俺は悩む部下のことは何も考えずに動いてたんだ...昨日言われるまで気付かなかった。上司失格だ」


    アニ「...」



    ーーーーーーーーーーーーー


    ペトラ「...こんなの、間違ってる」


    オルオ「たかが髪のために銃撃戦...?そ。この嬢ちゃんみたいな、未来を担う子がこんなくだらない理由で血を流してる。俺には耐えられません、元団長」


    キース「貴様ら......」



    ーーーーーーーーーーーー

    リヴァイ「アニ・レオンハート、だったな...なぁアニ...俺は...」

    ーーーーーーーーーーーー

    ペトラ「元団長...私は...」


    オルオ「俺は...」

    ーーーーーーーーーーーー






    「「「...どうしたらいい?」」」


  147. 168 : : 2014/09/10(水) 20:47:54
    キース「…」



    キース「…うむ……難しいな……どうしたらいい、とは……」


    ペトラ「元団長に聞いても流石に分かりませんよね…」



    グンタ「俺達は…戦いはやめます」


    エルド「元からこの仕事に誇りはありませんし…」




    キース「………うむ…まだ信用は出来んな…」



    ペトラ「信用はしなくてもいいです…これだけ暴れて急にレジスタンスに変わっても信用するのはかなり難しいと思いますし…」
  148. 170 : : 2014/09/10(水) 22:23:51
    オルオ「お前ら…!」



    エルド「どうした?」



    オルオ「お前らのやっている事は…重大な裏切りだ」



    ペトラ「オルオ…!」



    オルオ「俺達は兵長に従うと誓った兵士だろ!」


    オルオ「確かに迷いはある…だが! 俺は絶対に兵長に従う!!」



    キース「…」


    キース(何故将来有望のものを潰してまで…っ!!)


    キース(人類毛根絶滅計画…そんな馬鹿げたものは絶対に阻止する!)



    オルオ「確かに未来を担う子が傷つけあう今の現状を納得した訳じゃねぇ!!」


    オルオ「だが! 兵長は…兵長は…っ!!」



    ペトラ「…自分の意思に反してるのに?」



    オルオ「…?」



    ペトラ「自分の意思に反してるのにそれに従うの?」


    ペトラ「確かに実際に作戦につく前までは兵長に従おうと決めていた」


    ペトラ「でも…こんなの間違ってる!!」


    ペトラ「兵長が間違った道へ進もうとしているのなら…私達で止めればいいじゃない!!」



    オルオ「…っ!」



    ペトラ「…」




    キース「…」


    ミカサ「…」
























    オルオ「…そうか」


    オルオ「兵長…を止められるのは俺達部下だけ…だよな」


    オルオ「…やってやるよ」





    ミカサ「!」


    キース「…」





    ペトラ「…」フフッ


    エルド「そうと決まれば…か」


    グンタ「ああ…あの嬢ちゃん、一人で戦っていたが大丈夫なのか…?」


    オルオ「兵長を人殺しになんか俺がさせねぇ!!」





    オレガサキダ

    ワタシヨ

    イヤオレダナ

    オサキ!

    アッマテヌケガケハズルイゾ!


    ギャーギャー…






    ミカサ「…行っちゃいましたね」


    キース「まだまだ未熟…か」


































    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー







    キィンッ!!






    ベルトルト(防戦一方だ…このままじゃ!)キィン!


    ヒストリア「しぶといなぁ…」キィン!




    ベルトルト「…」チラ




    ヒストリア「…?」クルッ





    ???「オラッ!!!」ゴオッ!




    ヒストリア「!!」サッ






    ドゴォ!



    ???「痛って!!」ヒリヒリ


    ???「全く…焦って突っ込むのは良くないよ?」










    ベルトルト「…遅いじゃないか、マルコ、コニー」





    マルコ「遅いって…君には言われたくないなぁ」


    マルコ「それと…ハンジさんから聞いたよ」


    コニー「そういやお前ハゲ側の人間だったんだな」


    コニー「まぁ皆が認めてるんなら俺も認めねぇわけにもいかねぇし…分かんねぇけど味方…でいいんだよな?」




    ベルトルト「…勿論」フッ






    ヒストリア「邪魔立てを…!!」
  149. 172 : : 2014/09/10(水) 23:05:24
    ーーーーーーーーーーーーーーー

    ペトラ「兵っ...長?」スタッ


    リヴァイ「あ?どうしたお前ら」


    オルオ「いや...なんでその嬢ちゃんと...」


    エルド「おにぎり食べてるんですか...」


    リヴァイ「悪いか」モグモグ


    グンタ「悪いわ!!」


    アニ「...美味しかった...流石兵長のお手製.........それで?アンタ達は私を殺しに来たの?」


    オルオ「...その件だが...あれ?何故兵長は嬢ちゃんと戦ってないんですか?」


    リヴァイ「ああ、昨日お前とペトラが言ってきただろ。『正しいとは思えない』ってな。色々考え直した結果、俺はレジスタンスに味方する事にした...で、お前らはどうするんだ?」


    ペトラ「..私達もです!レジスタンスに味方します!元々私達は兵長とそこの子が戦ってると思って、それを止めに来たんです!!」


    リヴァイ「...そうか。それではこれよりリヴァイ班はレジスタンスに味方する。...と、いうことで、和解の印に皆で握り飯を食うぞ。そこの木の上の弁当箱にまだたくさん入ってる」


    エルド「何でそうなる!?」


    グンタ「なんかやけに荷物でかいなーと出撃の時に思ってたんですがそういう事だったんですね...」


    アニ「美味しい。もう3個目」モグモグ


    オルオ「おいこら!お前だけ自分の分きっちり手元に確保してんじゃねぇよ!!ずりぃ!!」


    エルド「...木の上の弁当箱取ってく...」






    パァン!!!!!




    エルド「...え?」


    グンタ「弁当箱が粉々に...!?」


    アニ「おにぎりが...」


    オルオ「エルドがもうちょい早かったらエルドも粉々じゃねぇか...!」


    リヴァイ「チッ...おいお前ら!!既に俺達は敵の襲撃を受けているんだ!!!さっさと構えろ!!」チャッ


    ペトラ(おにぎり食べてたくせに)チャキッ


    グンタ「敵の装備は...あの銃痕は散弾銃か...俺達リヴァイ班は対人立体機動だが...嬢ちゃんはただの立体機動...嬢ちゃん!!気をつけろよ!!」


    アニ「わかってますよ!」チャキッ






    「...ばきゅーん!!」


    リヴァイ「っ!」サッ


    「...はっ、散弾を避けるか...流石だな、リヴァイ」


    リヴァイ「...ケニー!!!!」


    ケニー「久しぶりだなぁリヴァイ...元気にしてたか?」


    リヴァイ「...クソっ、てめぇが政府側だとはな...歳だろうし髪は大切にしたらどうだ?」


    ケニー「こっちのセリフだぜ...政府側からレジスタンスに寝返ったとはいえ、お前今坊主頭だろ?カツラだから気付かねぇが...」


    リヴァイ「...立ち話は疲れるな...」


    ケニー「...あぁそうだな...今楽にしてやるよ!!」パァン!


    アニ「あぶなっ...」サッ


    ケニー「あり、この嬢ちゃんも化け物かよ」


    リヴァイ「...気を付けろお前ら!!こいつは今の俺を鍛えた男だ...俺より強いと思え!!自分の命を最優先に、可能なら撃退、厳しいならとにかく逃げろ!!」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ベルトルト「...そういえばハンジさんは?」


    コニー「りもこんとかいうやつの改良がまだ終わってないからちょっと遅れるってさ」




    「よいしょっと!」スタッ


    「戦闘シーンだ!」スタッ


    「手伝ってやるぜ!」スタッ


    ヒストリア「...アルミン、ライナー、ユミル...来てくれたのね」


    アルミン「当然さ...」


    ライナー「...今回こそマジで戦闘してやるぜ...」


    ユミル「ミーナはなんか同人誌の〆切がなんちゃらとかで来れないそうだ。サシャはアシスタントさせられてる」


    ヒストリア「...そう」






    コニー「...なぁ、まずくないか?」


    マルコ「今のクリスタはミカサと同じように運動能力が強化されてる...上に、成績上位のライナー、実力は上位陣に匹敵するユミル、そして智将アルミンまでもが...」



    ミカサ「ごめんなさい、遅くなった!」バッ


    キース「私も加勢するぞ!」バッ


    マルコ「ミカサ!その怪我は!?」


    キース「先程の戦闘で負った傷だ...かなりの深手だ、アッカーマンは休め」


    ミカサ「でも...」


    キース「...フーバー、ボット、スプリンガー...貴様等もだ。フーバーはレンズとの交戦で負傷、残りの二名は病み上がりだろう」


    コニー(教官が味方って話本当だったんだな...)


    キース「...ここは私一人で十分だ...下がっておれ...」


    アルミン「...正気ですか?4対1、それに貴方はブレード、僕等は散弾銃ですよ?」




    キース「...それがどうした!」ダッ
  150. 174 : : 2014/09/11(木) 20:40:01
    マルコ「…とにかくミカサを医務室へ運ぼう…!」


    コニー「ああ、そうだな!」


    ベルトルト「僕は治療薬で治せる…と思う」


    ミカサ「わ、私は大丈b…う…」バタ



    マルコ「まずい!!ミカサの意識が!!」


    コニー「くそっ早く運ぶぞ!!」



    マルコ「合図で上げるからな!」


    コニー「おう!!」


    マルコ「せーの!!」



    マルコニ「よいしょおおおおおお!!!!!!」
  151. 175 : : 2014/09/12(金) 22:58:30

    グ…


    ググググ…



    マルコ「や…やった! 持ち上がったぞ!」


    コニー「何十年苦労したことか…!」




    ベルトルト(持ち上げてるのミカサだよね)



    マルコ「ううっ…!」


    コニー「よせ…まだ泣くのは…うっ…!」


    マルコ「兄さんだって泣いてるじゃないか…!」



    ウフフフ

    アハハハ









    ベルトルト(今僕達生死の狭間にいる筈なのに、どこにこんな三文芝居打つ暇があるんだろう)








    ーーーーーー



    アルミン「はぁっ」パァン!!



    キース「ふんっ!!」ビギッ




    キィンッ!!



    アルミン「え…?」





    キース「私はこの戦いの間に成長したのだよ…!」


    キース「肉体の一部分に極限まで「力」を込める事で通常以上の運動、能力を可能にする…」


    キース「腕の硬化はそのついでだがな」フッ






    アルミン「くっ…お前らレジスタンスにまとも(身体的)な人間はいないのか!!」




    ライナー「おいおい…マジかよ」


    ユミル「いよいよ狂気じみてきたな」




    ヒストリア「そんなの関係ないわ」


    ヒストリア「いくら強化されてても…」ヒュン!




    バッ!!




    キース「!」


    ヒストリア「瞬間的な攻撃なら間に合わないんじゃない?」チャキ



    バァン!!











































    キース「…」シュゥゥ…






    ヒストリア「な…!」


    ヒストリア(タイミングは完璧だった筈…)





    キース「何…簡単な事だ」




    ヒストリア「!!!」





    キース「まずは目に力を集中…そこで動きを見切った」


    キース「その後力を足に集めお前の攻撃を避けた…という訳だ」




    ヒストリア「くっ…!」




    キース「仕掛けてこないのならば落ちらから行かせてもらう」ヒュンッ!



    ヒストリア「な…!」



    ヒストリア(追いきれな…)




    ドスッ!!




    ヒストリア「う…カハッ!!」ドサッ…





    キース「ほう…しぶといな」


    キース「では先に3人の方から片付けるとしようか」ゴゴゴゴゴ








    アルミン(無理だ…)


    アルミン(あの動き…ミカサの比じゃない…!)


    アルミン(チャンスとしては力を移し替える一瞬だろうけどそんな隙…)


    アルミン「いや…まだだ!」




    アルミン(作戦を伝える時間も無い絶望的な状況…でもやるしかない!)


    アルミン「Aだ!」ダッ!



    ユミル(A!? Aって作戦Aの事か…?)





    キース「行くぞ」ヒュンッ!!




    ドスッ!!






    キース「む…!?」ボタボタ…






    ユミル「そうか…なるほどな」ニヤッ



    ユミル(自分へ注意を向ける…そして作戦Aは背後から敵を仕留める作戦…)


    ユミル(この二つと今の状況…それを照らし合わせれば答えは出る!)


    ユミル(動きが読めないなら動く場所を決めてやりゃあいい…)


    ユミル(その囮役を引き受けたって訳か…)


    ユミル(全く…私が気づかなかったらどうすんだよ…)





    ライナー「お、おお! やったか!?」






    キース「この私に一太刀浴びせた事は褒めてやろう…」


    キース「だがっ!!」ヒュンッ!!















    ライナー「がっ!?」バタッ



    アルミン「ライ…」ドスッ!!



    アルミン「」ドサッ





    ヒストリア「…」チャキ




    バァン!!




    キース「何処を狙っている…」ドスッ!!



    ヒストリア「く…!」


    ヒストリア(意識が…飛びそう)


    ヒストリア(でも!)ゴロゴロゴロ




    ヒストリア(少しでも距離がとれれば…!)


    ヒストリア(足に全ての力を!)ダッ!




    ユミル「…」





    キース「逃げた…か、流石にアレでは追いつけんな…」


    キース「私の正体もバレてしまう…か」




    ユミル「だがまだ私がいる」


    ユミル「私は負ける訳にはいかねぇっ!!」
















































    ユミル「」



    キース「すまぬな…実力差がありすぎる…」
  152. 176 : : 2014/09/12(金) 23:51:23
    ヒストリア「くっ...」ザッ


    「...おかえりなさい」


    ヒストリア「...ええ...」


    「...お前がそれ程の傷を...一体誰にやられた?」


    ヒストリア「...キース・シャーディス...104期生の教官です」


    「...ほう。中立的な人物だと思っていたが敵だったの...。だけど...奴はリヴァイ兵士長よりも実力は下のはず...今のお前は黒いオーラにより彼をも超える実力者...何があった?」


    ヒストリア「自分の力を一点に集中させる力を得たようです...それ以外の部位の耐久力等は格段に落ちますが、力を集中させた部位は刃をも通さず、目に力を集中させればミカサ・アッカーマン以上の視力に...」


    「...つまり、ミカサ・アッカーマンが能力により全体的に力を上げるのに対し、キース・シャーディスは一つの部位に力を集中させアッカーマンの数倍近くまで引き上げる訳か...」


    ヒストリア「...私はミカサタイプなので、キース教官と戦うのは少々分が悪いです...いくら運動能力が兵士長以上とはいえ、それを上回る攻撃は防ぎきれない...他の3人と協力し、何とか一撃を浴びせることはできましたが...」


    「その後は撃退された訳か......人間離れした能力にも種類があるんだな...なんかもうついていけない...」


    ヒストリア「こうなってしまえば、もうミーナ・カロライナ程度は戦力にすら数えられませんね...アンカさん」


    アンカ「...確かにね...ピクシス司令は向こうの部屋に」


    ヒストリア「わかりました。報告してきます」


    バタン



    アンカ(...レジスタンス...)







    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ケニー「ぱぁん!!」


    グンタ「ぐあっ!」ブシュッ


    エルド「グンタ!右腕が!」


    グンタ「掠っただけだ...!」


    リヴァイ「...ちっ(こいつらを庇いながらの戦闘は辛い......)」


    オルオ「...俺達は邪魔になってる!ここは兵長と嬢ちゃんに任せて、俺らは一旦引くぞ!」


    ペトラ「...了解!」バッ


    ケニー「逃がすかよぉ!」パァン


    ペトラ「っ!!」


    リヴァイ「ペトラ!!!」


    キンッ!!



    ペトラ「...え?」


    リヴァイ「てめぇは...」


    アニ「...やっと来たね...ミカサ」


    ミカサ「...助太刀する」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    マルコ『そういえば...ハンジさんから1回分だけ、高速回復薬をもらったんだっけ?』


    コニー『...あぁ、ここぞと言う時に使えって』


    マルコ『...それ今だよね?』


    コニー『...』






    ミカサ『...ん』パチッ


    コニー『目が覚めたか...キース教官が心配だ...俺達には最早何もできねぇ...だが、お前の速度なら...』


    ミカサ『わかった!』ダッ






    ミカサ『教官!』ダッ


    ベルトルト『ミカサ!怪我は!?』


    ミカサ『高速治癒薬で治した!キース教官のその怪我は!?』


    ベルトルト『背中の傷が深かったみたいで...今僕が応急処置をしている』


    キース『私のことはいい...レオンハートが心配だ...代わりに、行ってきてくれ!』


    ミカサ『...わかりました!』ダッ




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミカサ「...貴方達政府軍は私の仲間を傷つけすぎた。...許しはしない!」


    リヴァイ「...俺が言えるかはわかんねぇが、確かにやりすぎだ。グンタの腕の件も、さっきのペトラの件もな...覚悟しろ」


    アニ「...今度は本気でいく」



    ケニー「おもしれぇ!!来い!!」
  153. 179 : : 2014/09/14(日) 15:34:15
    ケニー「よっと!!」バン


    アニ「くっ」サッ



    ケニー「(ありゃ…こいつも化け物かよ…)」



    アニ「隙あり!(銃は一旦撃ったらしばらく撃てないはず…)」ビュン


    ケニー「まだ片方しか撃ってないんだが…」


    アニ「えっ(しまった…最近色々あり過ぎて混乱してる…)」





    バン!





    アニ「がっ…」ドサッ



    リヴァイ「(あいつを囮にしたみたいになるが…)今だ!!」



    ケニー「うわっ!!」




    バキッ




    ケニー「なんてな…お前の考えはお見通しだ」



    リヴァイ「ぐはっ…」バタ



    ケニー「ふぅ…あれ?もう一人は…」


    ミカサ「三人目」ズパッ



    ケニー「なっ…」ドサッ

  154. 180 : : 2014/09/14(日) 16:12:43
    ケニー「」



    ミカサ「…」


    ミカサ(既に総力戦になりつつある…もうピクシス司令拉致作戦を決行した方がいいか…?)



    リヴァイ「オイ!後ろだ!!」




    ミカサ「!?」




    ケニー「油断は命取りだぜ…?」チャキッ






    バァン!





    ケニー「チッ…かわされちまったか」




    ミカサ「…」ズザザァァァッ


    ミカサ「…」





    ケニー「…つれねぇなぁ」


    ケニー「もっと楽しもうぜ?」




    リヴァイ「残念だがあんたと遊んでる暇は無いんでな」ビュンッ!




    バァン!!




    ケニー「くっ…流石に至近距離でこう何度も攻撃を受けるのはマズいか…」


    ケニー「だが…」チャキ




    バァン!




    リヴァイ「くっ…」ツー…





    ケニー「何だ? その程度か?」



    ケニー(俺を本気で殺そうとしてるのはリヴァイだけ…他の嬢ちゃん二人には迷いがあるようだな…)


    ケニー(ブレードの一撃も大分躊躇ったようだな…防護服に止められてるようじゃ5割も出せていない筈…)


    ケニー(そんな甘ちゃんに負けるほど俺はヤワじゃねぇ)


    ケニー(もっとも…銃じゃ勝てないってのも事実だが)
  155. 182 : : 2014/09/14(日) 16:36:30
    ケニー(.....正直、いくら黒髪の嬢ちゃんが全力じゃないとしても)チラ


    ミカサ「アニ、大丈夫?」


    アニ「」


    リヴァイ「気を失ってるな...」


    ミカサ「意識覚醒頭突き」ゴン


    アニ「はっ!」ガバツ


    リヴァイ「ほう...キース元団長以外にこの技を使える奴がいるとはな...」


    アニ「...アンタまでこの技を...いたっ!」ズキッ


    ミカサ「やはり傷が深い...アニ、辛いとは思うけど自力で教官のところまで...」


    アニ「...ああ」バシュッ


    ケニー(...リヴァイと黒髪の嬢ちゃんの化物コンビを相手にする自信はねぇんだよな...)


    ミカサ「...アニも避難したところだし」


    リヴァイ「覚悟はいいな?」


    ケニー「......ほっ!」ブンッ


    ミカサ「!?」


    リヴァイ「何を投げやがった!!」


    ケニー「爆弾さ!!吹っ飛べ!!!!」


    ミカサ「くっ!」バッ


    リヴァイ「ちいっ!」バッ





    シュウウウウウウ.......


    ミカサ「え?」


    ケニー「爆弾なんて持ってねぇよバァァカ! !ただの煙玉さ!!じゃあな!!!!!」バシュッ


    リヴァイ「...ちっ!逃がしたか!!」


    ミカサ「...兵長。もうこの闘いは政府とレジスタンスの総力戦です。...今からでも即急に、ピクシス司令拉致作戦を開始したいのですが」


    リヴァイ「...待て。もう少しでハンジが教官室に到着するだろ...元団長もそこにいるんだろ...?開始する前に全員をそこに集め、最終確認をする」


    ミカサ「...了解」
  156. 183 : : 2014/09/14(日) 17:02:37
    ミカサ「アニはどうしたら…」


    リヴァイ「あいつは離脱だ。無理に動かすと死ぬだろ」


    ミカサ「…それもそうですね」


    ミカサ「じゃあ皆に呼び掛けて来ます」


    リヴァイ「ああ、頼んだぞ」



    ミカサ「兵長はどうするのですか?その怪我ですし」


    リヴァイ「…俺は行く。会議に兵長が出席しなくてどうする」


    ミカサ「そうですか…じゃあ私は」スタスタ
  157. 184 : : 2014/09/14(日) 17:19:07

























    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー




    リヴァイ「…」




    キース「貴様…!?」




    ミカサ「落ち着いてください、彼は敵ではありません」スッ




    ハンジ「え…っと、どういう事?」






















    ーーーーーーーーーー




    キース「なるほどな…」



    ミカサ「はい」



    キース「戦力としては十分だが…」



    リヴァイ「信用が得られないんなら別に俺を使う必要もねぇだろう」


    リヴァイ「俺が戦いに出なきゃいい話だ」



    キース「…」




    ハンジ「それよりも…」


    キース「予定より早めて決行する…か」



    ミカサ「…」



    キース「…止むを得んな」



    ハンジ「出来れば回復薬を全員に持たせたかったんだけど…」




    マルコ「作れていない…という事ですね?」



    ハンジ「…うん」




    キース「となると…これ以上の回復は望めんか」


    キース「レオンハート…と私も参加は出来んな」


    キース「コレでは足手まといになりかねん」




    コニー「だがよ、これならこっちの大勝利って言っていいんじゃねぇか?」


    マルコ「コレだけの損害で向こうをほぼ倒しきれたのは正直言って奇跡だよ」




    ミカサ「でもクリスタとあの対人立体機動の…」



    リヴァイ「…ケニーだ」



    ミカサ「…ケニーを逃がしているのは痛いかと」



    キース「…回復もされているだろうな」



    ハンジ「後…リヴァイ班は?」



    リヴァイ「…知らねぇな、一旦退避してから何処に行っちまったんだか…」
  158. 185 : : 2014/09/14(日) 17:58:34
    ハンジ「...リモコンは持ってきたよ。アニに使ってもらいたい。病室から遠隔操作できるはず...それと、リモコンに向けて話せば円盤から声が出るようにしておいたから、支障なく会話が出来ると思うよ」


    ベルトルト「...わかりました。これは僕がアニに届けに行きます」


    リモコン「マカセル」


    ハンジ「...今闘えるレジスタンスを確認するよ...エレン、ミカサ、ジャン、マルコ、コニー、ベルトルト、あとアニ...は、円盤操作で闘えるね。それと...私も参戦しちゃおうかな」


    リヴァイ「大丈夫なのか?」


    ハンジ「あまりハンジさんをなめないでよね!...リヴァイは味方してくれるなら、味方としてカウントするよ。...あとは時間がかかるけど援軍として参加してくれそうなのが、エルヴィンと、私の班の皆」


    ミカサ「前に教えて下さった、ミケさんやナナバさん、リーネさんにヘニングさんやゲルガーさんは...?」


    ハンジ「それがさっきから政府軍からの攻撃の手が分厚くなってさぁ...本部を守るのに必死でね...」


    ジャン「....厳しいんですか......」


    リヴァイ「駐屯兵団の奴等はどうだ?」


    マルコ「...調査兵団がそうなら、駐屯兵団も同じように攻撃を受けてるんじゃないですかね...」


    ジャン「...ここのメンバー+エルヴィン団長とハンジ班の皆さんとリヴァイ班の皆さんだけ...か...」


    コニー「馬鹿でもわかるぞ、厳しいってこと...」


    ハンジ「言った通り、高速治癒薬はもう無いよ...急いだし、材料も希少だし...」


    エレン「...だけど、やるしかねぇ」


    ミカサ「...ええ」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    エレン『戦え!!!』


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミカサ「戦いましょう」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    エレン『戦わなければ...』


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミカサ「戦わなければ...勝てない!!!」


    キース「...よく言った」


    ハンジ「キースさん、辛いとは思いますが、こいつらを...」チラ


    アルミン「」


    ライナー「」


    ユミル「」


    キース「あぁ。私が見張っておく。ロープで縛っているとはいえ危険かもしれんからな」




    ーとある場所ー

    アンカ「...まさか貴方達が裏切るとはね」


    オルオ「...くそっ」


    アンカ「帰還したふりして奇襲...いいアイデアではある...けど、ここにクリスタがいた時点で貴方達の負けよ」


    ヒストリア「...裏切り者には...」


    アンカ「まぁ待ちなさい。...色々と、やるべきことがあるでしょう?」


    ペトラ「私達4人を捕らえて...拷問でもするつもり?それともただの人質?」


    アンカ「...さぁ」


    エルド(...くそっ、すぐそこの部屋に司令が居るってのに...)


    グンタ(一瞬でも隙を作ることができれば...)
  159. 188 : : 2014/09/14(日) 19:27:18
    グンタ「(くそっ……)」


    グンタ「(!!)」



    グンタ「(そうだ…)」


    グンタ「おい皆…」ヒソッ…


    エルド「どうした…」ヒソ


    グンタ「命を捨てる覚悟はあるか…?」ヒソ


    オルオ「あ?」


    ペトラ「え?」



    敵モブ「おい!!何をコソコソ話してやがる!!」


    グンタ「いや…ションベンはどうしようかと思って…」


    敵モブ「コイツめ…ふざけてるのか!!」



    アンカ「まあいいでしょ…誰かついていってやって」



    敵モブ「は…ハッ!!」


    アンカ「部屋の中まで付いていってね…」


    敵モブ「了解しました!!ほら立て!!」ゲシ


    グンタ「いって…これじゃ立てねぇぞ…」縄グイグイ


    敵モブ「何から何まで世話の焼けるやつだ…ほら」グイ


    グンタ「よいしょ…あれ…ひっこんじまった」


    敵モブ「コイツめ…!!」


    グンタ「今だ!!皆音響弾を撃て!!」


    ペトラ「えっ!?」カチャカチャ


    エルド「撃ちにくいな…よ、よし!!」


    オルオ「おらっ!!」カチャ






    キィィィィィィィィィィィィィィィン







    グンタ「ぐあああああ!!!耳が…!!!!!」
  160. 189 : : 2014/09/15(月) 11:28:59


    グンタ(だが…コレで十分に隙が…!)



    オルオ「」


    ペトラ「」


    エルド「」





    グンタ「」












    グンタ(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! あいつら超至近距離で音響弾撃ったんだったぁぁぁぁぁ!!!!!!)





    アンカ「」


    敵モブ「」


    ヒストリア「」




    グンタ(だが敵も上手い事倒れてくれたようだな…)




    ギィィィィ…






    グンタ(扉が!?)




    ピクシス「…」




    グンタ「司令! あなたは何故…」





    ピクシス「…」スッ





    グンタ「な…やめ…」


























    ーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー
    ーーーーー




    ハンジ「…見つからないね」


    リヴァイ「…」



    ミカサ「いるとしたらこの訓練兵者内の筈なのに…!」






    キィィン…






    エレン「オイ! この音…」


    ジャン「音響弾…だな」


    マルコ「向こうから音がした! 行こう!!」
  161. 190 : : 2014/09/15(月) 11:44:31
    エレン「おい!」ドォン!


    リヴァイ(何の躊躇もなく蹴破るなよ...修繕費の請求全部元団長に飛ぶんだぞ...)


    エレン「...何だ、これは...」


    オルオ「」


    ペトラ「」


    エルド「」


    アンカ「」


    グンタ@頭部から血「」


    ミカサ「そこの栗頭さんだけ負傷してる...」


    ベルトルト「 ...確かクリスタは教官と闘った時全力で逃げてた...普通なら本部に居るはずだ...だけど...」


    ジャン「居ない..?この状況もよくわかんねぇが...」


    マルコ「.....さっきの音響弾で全員気絶したと考えるのが一番自然か ...?それで、唯一状態が違う栗さんが撃った...と、考える事はできるね。それで味方諸共気絶させ、切り抜けようとしたのか...?何でそこまでして...」ブツブツ


    コニー「お、おい、マルコ?」


    マルコ「...エレン、奥の部屋に司令は?」


    エレン「...居ない...けど、さっき居たような痕跡はあるぜ。」


    マルコ「...司令だけ...もしくは司令とクリスタは音響弾で気絶しなかったのか...?ケニーとかいう人は...?」


    ハンジ「...面白いね、君。...なるほど、そういうことね」


    リヴァイ「おいクソ眼鏡!マルコ!俺達にも説明しろ」


    マルコ「...恐らく、司令とクリスタ...と」


    ハンジ「多分ケニー...この3人でどこかに潜伏してると思う...予想だけどね... 」


    エレン「...そいつらを探し出して駆逐すれば良いんだな...」


    ミカサ「司令だけは拉致...」


    リヴァイ「...クソ眼鏡、ベルトルト、コニー...それとそこに浮いてる円盤はここに残り、リヴァイ班の看病とそこのアンカの見張りをしろ」


    ハンジ「わかった」


    ベルトルト「了解しました」


    コニー「はい」


    アニ『わかりました』


    リヴァイ「.......俺とジャン、マルコ、ミカサ、エレンは3人を倒しに行く...途中でエルヴィンとハンジ班に会うだろうから、ハンジ班はハンジの所に向かわせる。エルヴィンの頭脳は守りよりも攻めに必要...だから俺達に追加だ...」


    エレン「...俺達6人で、3人を...」


    リヴァイ「ケニーとクリスタの実力は俺より上だ...司令は未知数だがな...死ぬ覚悟はできてるな!行くぞ!」バシュッ


    「「「「はいっ!!!!」」」」








    ハンジ「.....無事だといいんだけど...アニは円盤を駆使して見張ってて。私達でリヴァイ班とこの政府側の子は何とかする」


    アニ『...りょうかーい...』
  162. 192 : : 2014/09/15(月) 12:12:20
    アンカ「…」


    アニ『(ん…?何か持ってる…?)』


    アンカ「…」つ銃


    アニ『(!!銃!?銃口を自分に向けている…まさか…!!)』



    アンカ「…」カチャ



    アニ『くそっ!!』











    グッ…











    アンカ「…あれ…?」



    銃「」フワフワ


    アンカ「!?」


    アニ『はぁ…危機一髪だった…銃を円盤の力で引きつけたんだよ』


    アンカ「」
  163. 193 : : 2014/09/15(月) 12:29:56


    アンカ「常々思うけどあなた達人間じゃないよね…」


    アンカ「そもそも一人円盤だし…」



    ハンジ「おおっと? それは失礼ぶっこいちゃうなぁ」



    アンカ「…」



    ハンジ「まぁ人間離れしてるってのには同感かなぁ」


    ハンジ「つくづく思うよ…再生薬と言い能力と言い…」



    アニ『メタいですハンジさん』



    ハンジ「ん…ああ、ごめん」




    ベルコニ(まるで状況が理解できない…)

































    ベルトルト「…アニ」



    アニ『…何?』



    ベルトルト「アニ…この戦いが終わったら…」



    アニ(まさか…ね)


































    ベルトルト「ヒストリアの記憶を消してもらえないかな」



    ベルトルト「傷を修復する所を見られちゃって…」








    アニ『…ハァ』


    アニ『了解』








    ハンジ「ん? 何話してたの?」




    ベルトルト「い…いえ、大したことでは…」





    ハンジ「もしかして…コレ?」スッ




    ベルトルト「ち…違います!」






    アニ『…何が違うって?』




    ベルトルト「い…いやぁ…その…」





    ハンジ「お幸せにね」ボソッ



    ハンジ「いやいや…何でもないよ、じゃあね」






    ベルトルト「…」




    アニ『…』





    ベルトルト(…最悪だ)



















    ____________________
    ______________
    _______





    ケニー「…ったくよぉ、護衛が俺達2人だけたぁ随分とお粗末じゃねぇか?」


    ピクシス「近頃の若者は随分と軟弱になったようじゃのぉ…」


    ヒストリア「安心してください…私達が必ず本部まで送り届けます」



    ピクシス「…」
  164. 196 : : 2014/09/15(月) 21:51:20
    エレン「…見当たらねぇな…オーラのせいで感知も効かないんだろ?厄介だな……」


    ジャン「…二人一組になって探します?ミカサは強いから団長が来るまで一人で…」


    リヴァイ「…あぁ。俺はエレンと、ジャンはマルコとペアだ。見つけたら交戦する前に煙弾を飛ばせ」


    マルコ「はい!」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ヒストリア「私の能力で感知は妨害できますが、目視されるとアウトです」


    ケニー「…トラップでも張っとくか」


    ピグシス「…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    エルヴィン「皆無事か!」バッ


    エレン「団長!」


    リヴァイ「エルヴィン!!話は後だ!!後ろのハンジ班をハンジの元に向かわせろ!!奥にある建物だ!!そしてお前はミカサの所に行け!」


    エルヴィン「わかった!ハンジ班、散!!」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ケニー「これで良しと」


    ヒストリア「…貴方は確か、私の……」


    ケニー「…まぁそうだが、それは後だ。そこに……」チラ


    ピクシス「…」


    ケニー「お偉いさんが居るしな」


    ヒストリア「…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    エルヴィン「ミカサ!」バッ


    ミカサ「団長!...っ!?これは!!!」


    エルヴィン「どうした!」





    ドォォォォォォン!!!!



    ミカサ「…危な…かった……糸が切れた瞬間に爆発するように爆弾を設置するとは…団長は!?」


    エルヴィン「くっ……」ポタ…ポタ…


    ミカサ「団長!血が!」


    エルヴィン「…来たばかりなのに申し訳ない…意識が飛びそうだ……」


    ミカサ「団長…」


    エルヴィン「…予想が正しければ、奴等はまだ近くに居る。今すぐ向かってくれ」


    ミカサ「…わかりました…」


    エルヴィン「俺は何とかしてハンジの所まで戻る…今にも倒れそうだがな……だからお前は、俺に構わず奴等を駆逐してくれ!」


    ミカサ「……はい!!」バシュッ


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ドォォォォォォン!!!!


    ケニー「お、トラップ炸裂!」


    ヒストリア「見事……」







    ヒストリア「っ……!!!!ケニー!!後ろ!!!!!!!」


    ケニー「チッ…」バッ







    キィィィィィィィィィン!!!!!!
  165. 197 : : 2014/09/15(月) 21:53:05
    ミカサ「……くっ(銃でブレードを……!?)」グググ……


    ケニー「はっ……惜しかったな…!」グググ……


    ミカサ「流石に不意打ちは効かないか……」バッ


    ヒストリア「来たわね……」


    ミカサ「……」バシュッ


    ケニー「煙弾か…これは援軍が来ると確信していいな」


    ヒストリア「問題無い…目的を達成するため…」シャッ


    ミカサ「速っ…」


    ヒストリア「敵を滅殺する!!」ブンッ!



    ガッ




    ミカサ「……私の眼をなめない方が良い…」ググ……


    ヒストリア「はははっ♪」パァン!!


    ミカサ「当たらない!」サッ






    ケニー「どうかな?」パァン!!


    ミカサ「貴方が上に居ることなんて」ブゥン


    ヒストリア「消え…」


    ミカサ「“観え”ている」バッ


    ケニー「目の前っ……瞬間移動...!?」


    ミカサ(…教官が使っていたらしい技……試す価値はあり!)ブゥゥゥゥゥゥゥン


    ヒストリア「手が金色に……避けてケニー!!」


    ミカサ「はぁっ!!!」グオッ


    ケニー「避けられ…!」




    バッキャアアアアアア!!!!!!




    ケニー「かっ……はぁ!!!!まさか俺様がガキなんか相手にここまでのダメージを負うとはな……!!人生ってのはわかんねぇもんだぜ!!!」ボタタタタ…


    ミカサ(腹が抉れてる筈なのに……!常人なら意識を失う筈なのに……!!本当に……)


    ミカサ「貴方って人は!!」


    ヒストリア「はぁっ!」ブンッ


    ミカサ「気配完全消去とはいえ……予知には敵わない!!!」サッ


    ヒストリア「……銃はもういらない!肉弾戦よミカサ!」


    ミカサ「(予知が無ければ死んでいた……)望むところよ!クリスタ!!!」




    ケニー(ここだ……!)シャッ


    ヒストリア(挟み込んで……)シャッ





    ((潰す……!!!!))






    ミカサ「っ……はぁぁぁぁぁっ!!!!」ブンッ


    ケニー「がはっ!!……脚に力を集めて光速で回し蹴りか……人間超えやがって!!!」


    ヒストリア「くっ……ふふふ……ははははは!!!面白いねミカサ!!!もっと私を!!!“ヒストリア”を楽しませて!!!!!!」



    ミカサ「……面白い!!!!!!受けて立つ!!!!」





    ケニー「次で決めるぞクリスタ……いや、ヒストリア!!!!」


    ヒストリア「ええ!!私の全力で……!!!」


    ミカサ「……」





    ミカサ(……エレン、ジャン、マルコ、コニー、ベルトルト、アニ…団長、分隊長、兵長…)



    ミカサ(他にも……大勢の人達が……)


    ミカサ(私は……)



    エレン『...』



    ミカサ(闘う……!!)


    エレン『闘わなければ……』


    ミカサ(闘わなければ……)







    勝てない!!!!!!!!!!!!








    ケニー「はあああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!」



    ヒストリア「うあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」



    ミカサ「らああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!」








    ドォォォォォォォォォォォオン!!!!!!







    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  166. 198 : : 2014/09/15(月) 22:06:31





    ミカサ「ぐっ…ああ……!」ググ…



    ヒストリア「くっ………ケニー…がやられた…か……」グググ



    ケニー「」



    ミカサ「次…こそ…これで……決める…!!」グッ



    ヒストリア「だま…れ……」グッ




    バキッ




    ミカサ「ぐはっ………」バタッ



    ヒストリア「ぐああ………」バタッ




    ミカサ「もう………動け…な…い…」


    ミカサ「」
  167. 199 : : 2014/09/15(月) 22:28:51































    ___________________






    ドォォォォン!!






    エレン「今のは…!」




    リヴァイ「…急ぐぞ!!」バシュゥゥゥ











    ーーーーー






    ミカサ「」


    ケニー「」


    ヒストリア「」





    エレン「これは…」


    リヴァイ「相討ち…か?」






    「来たようじゃの」





    エレン「!!!」



    リヴァイ「…ほう、まさか逃げていないとはな」ジャキ





    ピクシス「君達と敵対するつもりはない」




    エレン「今更何を…?」





    ジャン「オイ!! どうなってんだコレ…」シュゥゥ








    ピクシス「ワシは政府側の人間では無い…君達、レジスタンス側の人間なんじゃ」




    ピクシス「極秘で潜入しておった…もっとも、知っておるのはリコとエルヴィンだけじゃが…」









    エレン「え…?」



















    ジャン「ええええええええええええええええええええええええええっ!????????」





    ピクシス「アレは酷い作戦じゃった…」






    _________________________


    ピクシス「どうしよ…発案者のフリして104期前で演説しろとか言われたんじゃが…」




    リコ「もう発案者のフリでも何でもしといてよ」


    リコ「情報伝えてくれるならいいよ別に」


    リコ「終わったあとの裁判とかではアンタは罪に問われないように証拠は作っとくからさ」





    ピクシス「」



    ピクシス(ドSも悪くないのう…)





    リコ「ついでに初期レジスタンス以外には貴方が実はレジスタンスとか伝えてないから」


    リコ「ってか拉致するって事になってるよ」



    リコ「士気的な問題で…あ、拉致られそうになったらもうそこで『フォッフォッフォッ実はワシは味方じゃ』とか言っていいよ」







    ピクシス「」




    ピクシス(リコ…そなたの魅力に気付かなかったワシは…)






    _________________________



    ピクシス「という訳なんじゃ」




    リヴァイ「途中明らかに入れるべきではないアンタの心情があった気がするが…まぁ良い」


    リヴァイ「だとして逃がす訳にはいかねぇな…確証がねえ」





    ピクシス「…証拠は直に来ようぞ」






    円盤「」フワフワ





    エレン「あ…あれアニのじゃ?」


    リヴァイ「…」




    円盤『リコさんが急に来て「ピクシス味方だから戦闘するなよ」とか訳の分からない事言われたんですが…』



    円盤『そうだ! 絶対ピクシスと戦うなよ!? 私達の仲間だからな!?』




    リヴァイ「」




    ピクシス「証明…完了じゃ」








    マルコ(納得いかない…)


    ジャン(俺もだぜ…マルコ)


    ミカサ(仕方ない…世界は残酷なんだもの)


    マルジャン「!???」




    ミカサ「」




    マルジャン「…」

















    エレン「そ…そうだ! さっきの話からすると黒幕の代わりにここへ来たんですよね」



    ピクシス「そうじゃの」



    エレン「ではその…真の黒幕は誰なんですか?」




    ピクシス「ああ…それを案内するのがワシの役目じゃ…ついてこい」


    ピクシス「おっと…嬢ちゃんが倒れていたな…どれ、ワシが背負おうk」




    リヴァイ「いい、エレンに任せる」



    ピクシス「…」




    エレン「…」






















    ジャン「」






    _________________________
  168. 200 : : 2014/09/15(月) 23:01:35
    ピクシス「...着いたぞ。お主らはワシが合図を出すまで下がっておれ」


    リヴァイ「駐屯兵団本部...」




    ピクシス「...いやーすまんすまん。遅れた」ガチャ


    キッツ「...遅かったですね。貴方には次の仕事がある...私の影武者として」


    ピクシス「...今はワシが政府の最高責任者じゃよな?」


    キッツ「....はい」


    ピクシス「....注もおおおおおおおく!!」


    キッツ「なっ!?」


    ピクシス「人類毛根絶滅計画は...只今をもって廃止とする!!」


    キッツ「何っ...!?」


    ピクシス「ワシは実はレジスタンスじゃが...今の政府の最高責任者は......ワシじゃよ?」


    キッツ「貴様ァ...!!総員!!奴を殺せ!!」


    ピクシス「今じゃ!!」


    リヴァイ「なるほどな...!」バッ


    エレン「そういう...」バッ



    キッツ「くっ...」


    ジャン「残りはアンタだけだぜ?」




    キッツ「...仕方ないな...あまり本気は出したくないのだが...俺が直接せいばぶえらはぁ!!!!!」ドサッ


    ミカサ「...おはよう。皆」シュウウウウ


    マルコ(一撃って...)


    アニ『目を覚ました直後にラスボスを一撃で沈めながら“おはよう”って...』




    「「「おはよう...」」」







    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    この後、キッツはレジスタンスのとある人に骨を半分折られ、文字通りの半殺しにされた...どこかで見たことある?言わないの。...え?私?...そんな訳ない。私はキッツの下半身の骨を全部砕いたりしてない。


    政府軍の最高責任者のピクシス司令の口から『人類毛根絶滅計画の廃止』が言い渡された事により、この騒動は幕を閉じた。レジスタンスも政府軍も解散し、その後和解した。...ちなみに、死者が出たというのはキッツが流したデマだったらしい。よってこの騒動による死者は0。

    人類の殆どは丸刈りにしていたため、暫くの間カツラの着用が認められ、ハンジ班の皆さんは薬作りで夜も眠れなかったらしい。私はよく寝た。


    私や教官、クリスタ...いや、ヒストリアの能力は毛根戦争終了後、消えた。...薬も、毛根蘇生薬以外は使い物にならなくなったという。



    ---人は誰もが秘密を持っている…


    キッツは実はハゲてたらしい。これが彼の秘密。

    アルミンやユミル、ライナーは未だにクリスタの写真の件を黙ったままにしている。これが彼らの秘密。

    ハンネスさんは毛根戦争最後の総力戦の時、酒を飲んでいたらしい。これが彼の秘密。...ハンネスさん...また...会いたいな...

    ...ユミルは自身が巨人化できるのを、訓練兵の時から知っていたらしい。今となっては周知の事実だけど、これが彼女の秘密だった。...次は殺す。

    クリスタ...いえ、ヒストリアとケニーは昔会ってたらしい。これが彼女らの秘密。...ケニー...一体何者...




    ---人は誰もが秘密を持っている。

    巨人化できる人類の希望でも

    人類最強でも

    人類の敵である巨人でも

    そこに居る民間人も

    本物の王家の血筋の子でも


    誰でも等しく、秘密を持っている。


    ...私にだって、もちろん秘密はある。エレンやアルミンにだって言えない様なのだって。



    ...そろそろ時間みたい。私は調査兵団に戻らないと。




    数年前に起きた、この騒動。
    殆どの人は知る由もなかった、その裏での兵士達の葛藤、闘い。


    ...今話したのは、私と貴方だけの.........









    ミカサ「秘密。」シィ-












                                                                 終劇




  169. 201 : : 2014/09/15(月) 23:09:13
    お疲れっした。


    ギャグにもシリアスにもなりきらず、しかしながら引き込まれる壮大なストーリー。


    数年前に流行った某漫画の毛刈り隊を思い出しました。


    複数人で話のつじつまを合わせつつ、話を練り上げるのは苦労されたことでしょう。


    ちょこちょこ棒つぶやきサイトでネタバレを喰らったことは伏せておきます。


    本当にお疲れ様でした。
  170. 202 : : 2014/09/16(火) 03:14:26
    お疲れ様でした。とても面白かったです。
  171. 203 : : 2016/01/16(土) 22:53:41
    素晴らしいss!
  172. 204 : : 2018/09/28(金) 23:01:08
    さいこう
    とくに,さいご
  173. 205 : : 2020/10/14(水) 14:16:43
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=61
  174. 206 : : 2020/10/26(月) 14:36:25
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
  175. 207 : : 2023/07/04(火) 01:54:54
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
nobueangelic

モノクマダンス

@nobueangelic

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場