アニ「R. B?ああ、これ好きな人のイニシャル」ベルトルト「!?」
-
- 1 : 2014/07/19(土) 20:54:07 :
-
同郷中心のギャグ?
思いつきと勢いで書いたので多少強引ですがそこは目を瞑って( ˘ω˘ )
-
- 2 : 2014/07/19(土) 20:55:05 :
- ミーナ「アニーっ!」ギュッ
アニ「!」
アニ「何、急に抱きついてこないでよ」グイ
ミーナ「いいじゃない、減るもんじゃないしー」ギュ-
ミーナ「ね?」
アニ「あっそ」
ミーナ「相変わらず冷たいっ!」
アニ「で、何の用?」
ミーナ「あっ、あのね…」ゴソゴソ
ミーナ「はい!これ」パッ
アニ「ん…ああ、貸してたノート」
ミーナ「うん、おかげで助かっちゃった。ありがとー」
ミーナ「次もよろしく(ゲス顔」
アニ「…次からは料金発生するから」
ミーナ「またまたぁ、ご冗談を」ハハ
アニ「1ページにつき金貨10枚」
ミーナ「高ぁッ!?」
-
- 3 : 2014/07/19(土) 20:55:32 :
- アニ「じゃ…私、図書館行ってくるから」
ミーナ「あれ、ノート持ってってことはお勉強?」
アニ「あぁ、中間考査が近いしね」
ミーナ「あ、だったら私も行「無理」
ミーナ「ええっ、なんでぇ!?」
アニ「アンタが居るとうるさくて集中できないんだよ」
ミーナ「そこをなんとか…」
アニ「無理なもんは無理。じゃあね」スタスタ
ミーナ「ひ、ひどい!」
-
- 4 : 2014/07/19(土) 20:56:31 :
- in図書館
ガチャ
アニ「…」スタスタ
アニ「…」ズズッ ストン
アニ「ふう…」
アニ「(まずはノート暗記するか…」パラパラ
アニ「(ん?)」パラ
アニ「(ページ端に何か書かれてる)」ジッ
ーーーーーーーーーーーー
ヒーローはエッチでエロい
HERO=H+ERO …Byミーナ
↑名言!!
ーーーーーーーーーーーー
アニ「…何これ」
アニ「借りたノートに落書きするなんて…アイツいい度胸してるね」
アニ「…あとで金貨10枚請求しようかな」
-
- 5 : 2014/07/19(土) 20:57:28 :
- ベルトルト「あっ、アニ」ガチャ
アニ「!」バッ
ベルトルト「奇遇だね、こんな所で会うなんて」
アニ「あぁ、うん」ゴシゴシ
ベルトルト「えっと、アニも勉強しにここへ?」
アニ「うん」ゴシゴシ
ベルトルト「そっか…そ、そういえば二人きりで話すの久しぶりだね」
アニ「うん」ゴシゴシ
ベルトルト「…?さっきから何してるの?」
アニ「…別に何も」
アニ「(何この落書き、全然消えないんだけど)」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ベルトルト「消しゴムで何か消してる?」ヒョコ
アニ「!」
ベルトルト「えーと、エッチ…エロ!?」
アニ「ちょっと!上から覗き込まないでよっ」ガタッ
ベルトルト「いっ!?」ガンッ
自身の背の高さを利用してノートを盗み見たベルトルトに、アニは立ち上がりざま強烈な頭突きをお見舞いした。
-
- 6 : 2014/07/19(土) 20:58:18 :
- ベルトルト「ううっ、は、鼻がっ…!」ヨロ
アニ「(しめた、この間に…)」ゴシゴシゴシゴシ
ベルトルト「ひ、酷いな、っ何もここまでする必要は…」
ベルトルト「(はっ!待てよ…!)」
ベルトルト「そこまでして隠そうとする
ってことは…何か、やましい事でも書いてたの?」
アニ「!?」
アニ「そんなわけないでしょ!」バサッ
自身の潔白を明らかにする為、ベルトルトの赤くなった鼻先に、開いたノートを突きつける
ーーーーーーーーーーーー
……は……
………R…B……
……!
ーーーーーーーーーーーー
ベルトルト「?…あーる、びー?」
アニ「(しまった!まだ中途半端に残ってたか)」
-
- 7 : 2014/07/19(土) 21:00:02 :
- ベルトルト「ナントカは、あーるびー…って何?」
アニ「特に意味は無いよ」パタン
ベルトルト「でも、さっき必死になって消してたじゃないか」
アニ「やけに突っかかってくるね…アンタ」
アニ「しつこい男はみっともないよ」
ベルトルト「うっ」
ベルトルト「で、でも!」
アニ「(…中々引き下がってくれないな)」
ベルトルト「さっきチラッと見た時、エ、エッチとかエロとかっていう単語があった気がするんだけど…」
アニ「…」
ベルトルト「(アニはノートに一体何を書いてたんだ…?)」
アニ「…(どうやら、理由を聞けない限り諦めるつもりはないみたいだね)」
ベルトルト「ね、ねえ」
ベルトルト「(まさか…アニって実は下ネタとか全然イケちゃう人?むしろバッチコイ?)」
ベルトルト「(って、そんな事聞けるわけないじゃないか!)」
ベルトルト「(でっ、でも…!)」ソワソワ
アニ「(…本当の事、言うべきかな)」
-
- 8 : 2014/07/19(土) 21:01:14 :
- エッチでエロイwwww(ブフオ((((
-
- 9 : 2014/07/19(土) 21:01:39 :
- それと期待です!
-
- 10 : 2014/07/19(土) 21:02:18 :
- ……
………
アニ「実はね、消す前はここに「ヒーローは〜〜中略〜〜Byミーナ」って書いてあったんだ」
アニ「つまり、ただのミーナの落書「エッチとエロでヒーロー!?」
ベルトルト「うわあ…アニってそういう下品なネタ好きだったんだ…」
アニ「いや、違うから。この落書きは私じゃなくてミーナが」
ベルトルト「でも、アニが書いてないっていう証拠はないよね」
ベルトルト「肝心の文は殆ど消えちゃったから、筆跡じゃ判断できないし」
アニ「そりゃ、まあ…そうだけど」
ベルトルト「もしかして、くだらない下ネタ書いてた事バレるのが嫌で嘘ついたんじゃないの?」
アニ「はあ?嘘なんかついちゃいないよ。これは本当にミーナが書い「自己保身の為にミーナに濡れ衣を着せるなんて…」
ベルトルト「見損なったよ!!」ダンッ
アニ「あの、私の話聞い「自分の為なら友人を売る事になっても躊躇わないその非道さ!!」ダンッ
ベルトルト「君は最低だ!変態だ!!この、変態ドスケベ!!!」ダンッダンッダンッ
アニ「え?あ、ごめん…?」
ベルトルト「じゃ、この事はミーナに伝えておくから。」
アニ「えっ」
ベルトルト「ついでに他の同期や教官にも報告してこよう」タッ
アニ「あっ、待ってベルトルト…ベルトルトーー!!」
ベルトルト-!
ベルトルト-…
ベルトルト……
※エコー
-
- 11 : 2014/07/19(土) 21:03:30 :
- 期待ありがとうございます!( //˘ω˘// )
-
- 12 : 2014/07/19(土) 21:05:37 :
- …………
……
アニ「(だめだ、こうなりかねない。真実を打ち明けるのはパス)」
ベルトルト「ア、アニ?」
アニ「…何?」
ベルトルト「いや…しばらく上の空みたいだったから」
アニ「あぁ、ちょっと考え事をね」
ベルトルト「そ、そっか」
アニ「うん」
アニ「(何かないかな…自然で、ベルトルトが納得してくれるような理由…)」
ベルトルト「…それで、これどうしたの?あーるびーって何?」
アニ「…それは…」
ベルトルト「それは?」
アニ「」ピコ-ン
アニ「そう、これ好きな人のイニシャルなんだ」
ベルトルト「!?」
アニ「私の好きな人はR. Bって書いてたんだよ」
ベルトルト「えっ…えっ!!?」
アニ「そしたらベルトルトが突然やって来て、慌てて消したってわけ」
ベルトルト「あ、あぁ、そっ、そうなんだ」
ベルトルト「だからあんなに必死に…」
アニ「そうそう」
-
- 13 : 2014/07/19(土) 21:07:10 :
- ベルトルト「って、ちょっと待って」
ベルトルト「エ、エッチとエロって単語は何だったの?」
アニ「…えーと、好きな人の特徴を挙げたまでだよ」
ベルトルト「ア、アニはエッチでエロい人が好きなの!?」
アニ「いや、別に。」サラッ
ベルトルト「えっ」
アニ「むしろ嫌悪感を覚えるね」
ベルトルト「えっ」
ベルトルト「あの…君の好きな人の特徴は?」
アニ「…」
アニ「そいつだけは特別なんだ」
ベルトルト「何、今の一瞬の沈黙」
アニ「気にしない」
ベルトルト「…えっと、要約すると」
ベルトルト「アニは…R. Bって奴に、か、片思いしてて」
ベルトルト「その想いが溢れ出てつい、ノートに書き綴ちゃったと」
アニ「あぁ、うん、そうそう。そういうこと」
ベルトルト「…そっか」
ベルトルト「そっ、かぁぁぁ…」
-
- 14 : 2014/07/19(土) 21:08:38 :
アニ「(ベルトルトの奴、追及してこなくなったね。やった)」
アニ「(フフン、我ながら完璧な言い訳…つい口元が緩んじゃうよ)」ドヤァッ
ひとり税に入ってほくそ笑むアニ
ベルトルト「(う、嘘だろ…)」
ベルトルト「(イニシャルが…R. Bって…)」
ベルトルト「(どう考えてもライナーじゃないかッ!!!)」クワッ
対して、頭を抱えて
苦悶の表情を浮かべるベルトルト
この時、二人の溝は確実に深まっていた…
-
- 15 : 2014/07/19(土) 21:24:32 :
- アニ…墓穴を掘ったな
期待です
-
- 16 : 2014/07/19(土) 21:47:00 :
- アニがゴリラ好きになるわけn
-
- 18 : 2014/07/19(土) 22:03:09 :
- in男子寮
アルミン「でさー」
エレン「おう…」ガチャ
エレン「うわっ、なんだこの布団の塊?」
アルミン「ライナー、まだベッド片付けてなかったの?」
ライナー「いや…これはだな、」
コニー「いい加減出てこいよ、ベルトルトー」ボフボフ
ベルトルト「…」モゾ
アルミン「えっ、これベルトルト?」
ライナー「さっき、部屋に戻ってきたと思ったらこの調子でな…」ポン
エレン「掛け布団にくるまって…冬眠でもするつもりか?」
アルミン「今は夏だよ、エレン」
コニー「なー、出てこいってー」ボフボフ
ベルトルト「…や。」
マルコ「返事を一文字で済ませるあたり、相当まいってるみたいだね」
ジャン「何に落ち込んでんのか知らねえけど、馬鹿に暑苦しいそのナリはご遠慮願いたいってもんだぜ」
アルミン「一体、ベルトルトに何があったの?」
コニー「それが何聞いても教えてくれねーんだ。ずっとだんまりしたままでさ」
-
- 19 : 2014/07/19(土) 22:10:24 :
- 期待
ベルアニが好きだから誤解はやくといてほしいな(^.^)
-
- 20 : 2014/07/19(土) 22:11:06 :
- ジャン「めんどくせえ、もう布団引っぺがして天日干ししとけよ」 グイグイ
ベルトルト「んー」ギュ
ライナー「こら、乱暴はよせ」
エレン「ベルトルト嫌がってんじゃねえか」
ジャン「あぁ?干せば、コイツのじめーっとした陰気な性格も少しは晴れるかもしんねえだろ?」
ジャン「ついでに悩みも晴れるかもしれん」グイグイ
ベルトルト「んーーー」グググ
マルコ「馬鹿言うなよ!かわいそうじゃないか」
アルミン「今は下手に刺激するより、そっとしておいた方がいいんじゃないかな」
エレン「二人の言う通りだ。おら、今すぐやめてやれよ」
コニー「なあ、ジャン…」
マルコ「ほら、コニーもやめろって「お前、天才だな!」
マルコ「!?」
コニー「その発想は無かった!俺も手伝うぜ!」グイグイ
ベルトルト「」ジタバタ
ジャン「お、よく分かってんじゃねえか。さすがバカ」
アルミン「ち、ちょっと二人とも…!」
-
- 21 : 2014/07/19(土) 22:12:19 :
- きたうぃ
-
- 22 : 2014/07/19(土) 22:20:25 :
- ベルトルトがとてもかわいい。
きたいです。
-
- 23 : 2014/07/19(土) 22:23:00 :
- >>19
ありがとうございます!( °ω° )
一応ギャグなので何が起こるか分かりませんがゲフンゲフン
このSSのアニとライナーは、同士を異性ではなく仲間だと思って生きてます
-
- 25 : 2014/07/19(土) 22:39:15 :
- さっそくトリップを付け忘れるミスをしましたが気にしません( ˘ω˘ )
ライナー「いい加減にしないか!!」ダンッ
全員「!!」
エレン「…ライナー…」
ライナー「…ベルトルト、悩んでる事があるなら話してみろ。聞いてやるぞ」ポン
ライナー「俺にそれを必ず解決できるという保証はないが…話せばきっと今より楽になるはずだ」
ベルトルト「…」モゾ
ライナー「お?なんだ、遠慮無く話してみろ」
ベルトルト「…に…ない…」
ライナー「んん?すまん、聞き取れなかった。もう一度言ってくれ」
ベルトルト「君にだけは絶対話したくない…」
ライナー「」
ベルトルト「ライナーは…しばらく僕に話しかけてこないで…」モソモソ
ライナー「」
ベルトルト「ちょっと外の空気吸いに行ってくる…」スタスタ ガチャ
ライナー「」
アルミン「…ね、ねえエレン、談話室行かない?」
エレン「そっそうだな、そういやさっきミカサに呼び出されてたっけなー」
ライナー「」
マルコ「あっ、き、今日座学の宿題出されたよね?やんなきゃー」
ジャン「じ、じゃあ図書館でやろうぜー」
コニー「おー、皆いってらー」
ジャン「バカ!お前も来い!」グイッ
コニー「ぐえっ!?」
-
- 26 : 2014/07/19(土) 22:39:50 :
ガチャ
ドタバタドタバタ…
シ-ン
ライナー「…」
ライナー「(…ジャンにまで気を使われたのは、地味にクるな…)」
-
- 27 : 2014/07/19(土) 22:42:15 :
- in廊下
ベルトルト「ふー…」スタスタ
ベルトルト「(アニはライナーが好き…か)」
ベルトルト「(そのライナーは…エッチでエロい)
ベルトルト「(ああ、エッチでエロいってなんなんだよ…”頭痛が痛い”みたいに、意味が重複してるじゃないか)
アニ「あ、ベルトルト」
ベルトルト「(エッチ×エロ=めっちゃエロいってこと?掛けたら2倍って?)」
アニ「ねえ、」
ベルトルト「えっ、あっ!アニ!」
アニ「声が大きいよ」
ベルトルト「ご、ごめん」
アニ「あのさ、今日…分かるよね」
ベルトルト「え?」
アニ「…夜、食料庫」ヒソヒソ
ベルトルト「あ、あぁ…もちろん」
アニ「じゃ、アイツによろしく」スタスタ
ベルトルト「うん」コク
ベルトルト「…ん?」
ベルトルト「(僕は今のアニの発言を、”三人で隠れて行う、いつもの集会”の事だと解釈した。)」
ベルトルト「(でも、本当は…)」
-
- 28 : 2014/07/19(土) 22:43:43 :
「あのさ、今日(告白しようと思うんだけど)…(相手は)分かるよね」
「…夜(夕食後)、食料庫(へ来るよう彼に伝えといて)」
「じゃ、アイツ(ラ イ ナ ー)によろしく」
-
- 29 : 2014/07/19(土) 22:45:38 :
ベルトルト「(本当は、こうだったんじゃないか!?)」
ベルトルトの視野は極端に狭くなっていた。
精神的ショックを受け過ぎて、頭のネジの一本や二本を落としていたのかもしれない。
しかし、大真面目に誤解しようとしている今の彼には、そんな事は知る由もないのだった…
-
- 30 : 2014/07/20(日) 17:47:26 :
- ………
……
in食堂(夕食時)
ベルトルト「…」パクッ
ベルトルト「…」モグモグ
ライナー「…」 ズズ ゴクン
ライナー「(やべえ、クソ気まずい)」
ライナー「(しばらく話しかけるな、とは言われたが…いつまで沈黙を守ればいいんだ?)」
ライナー「(というかなんなんだ、コイツの絶望に満ちた表情は)」チラ
ベルトルト「…」モグモグ
-
- 31 : 2014/07/20(日) 18:07:20 :
- ベルトルト「(アニが告白しようとしている事は、まあ置いといて…いや、置いといちゃ駄目だけど)」モグモグ
ベルトルト「(とにかく、付き合おうとしてる相手がエッチでエロいって…教育上よろしくないよね)」 モグモグ
ベルトルト「(僕ら仮にも未成年だし。不純異性交遊ダメ、ゼッタイ。)」モグモグ
ベルトルト「(これはアニを止められる口実になるんじゃないか?)」ゴクン
ベルトルト「(あ…でも、ライナーから今まで変態っぽさを感じたことは一度も無いや…)」 カチャ
ベルトルト「(うーん、矛盾してるな…)」ズズッ ゴクン
ベルトルト「っふー…」
ライナー「…」モグモグ
ベルトルト「(僕が知らないだけで、ライナーって実はめちゃくちゃエロいのかな)」
ベルトルト「(いわゆる…むっつり?)」チラ
ライナー「(俺はお前が何に悩んでいるかは分からん…だが、今のお前が俺に対して非常に失礼な偏見を抱いているのは分かる)」ゴクン
-
- 32 : 2014/07/20(日) 18:11:00 :
- アニ「…邪魔するよ」カチャカチャ ストン
ベルライ「!」
ライナー「珍しいな…なんだ、俺とディナーしたいってか?」フッ
アニ「席がここしか空いてなかったんだよ」
アニ「あと…あんまり話しかけない方がいいんじゃない」チラ
ライナー「ああ、心得ている」
ライナー「しっかし、周りの目があってゆっくり話しも出来ないとは…悲しいもんだな。」
アニ「(言ったそばからコイツは…)」ジッ
ライナー「(まあまあ、そう睨むなよ)」フッ
ライナー「なあ?ベルトルト」
ライナー「(俺はお前に向かって言ったわけじゃないんだ。これくらい、セーフだろ?)」ニッ
アニ「フン…」ズズ ゴクン
ベルトルト「…」
ライナー「って、ベルトルト?」
ベルトルト「…」パク
ベルトルト「」パクパク モグモグ ゴクン
ベルトルト「ごちそうさま」ガタッ
ライナー「あ?やけに食うの早くないか?」
ベルトルト「普通だよ」カチャカチャ ガタッ
ライナー「待て、俺ももうすぐ食い終わる」 モグモグ
ベルトルト「いいよ、無理して早く食べなくて。僕、先に部屋戻ってるから」
ベルトルト「二人ともどうぞごゆっくり」スタスタ ガチャ
ライナー「あっ、おい!」
ライナー「一体どうしたんだ?アイツ…」
アニ「…」モグモグ
コニー「ありゃ、ベルトルトやけに食うの早えな」
ジャン「部屋での一件といい、大方ライナーと喧嘩でもしたんじゃねえの」フッ
サシャ「ベルトルト、食べ残してませんかね」ガタッ
マルコ「サシャ、座ろう。とりあえず座ろう。」グイ
ライナー「…おいアニ、お前何か知ってるか?」ヒソヒソ
アニ「…(どうしよう)」ゴクン
アニ「(全く心当たりがないね)」
-
- 33 : 2014/07/20(日) 18:16:48 :
- in男子寮
ベットの上には、大きく丸まった布団の塊が一つ…時折もそもそと動いていた。
ベルトルト「…」モソモソ
ベルトルト「(むっつり説は置いといて…ライナーは良い奴だ)」
ベルトルト「(彼氏にするには申し分ない)」
ベルトルト「(…アニが惹かれるのも分かる)」
ベルトルト「…」モゾ
ベルトルト「(戦士の僕達が恋愛に現を抜かすなんていけない事なんだろうけど…)」
ベルトルト「(僕が言えた義理じゃないし)」
ベルトルト「(それに相手は壁外の人間じゃないから…支障はない、はず)」
ベルトルト「(ああ、この一件、僕が口出しできる隙は無いな)」
ベルトルト「…」モゾモゾ
ベルトルト「(ライナーって好きな人居たっけ)」
ベルトルト「(んー…でも、独りにさせてるから、とかいってアニの事はよく気にかけてるよね)」
ベルトルト「(さっきも積極的に話しかけてたし…)」モゾモゾ
ベルトルト「」ピタ
ベルトルト「(…あれ?この二人、案外上手くいきそうじゃないか?)」
-
- 34 : 2014/07/20(日) 18:19:02 :
- ライナー「おい、ベルトルト」ガチャ
ライナー「今日のお前どうし「ライナーァッ!!!」ガバッ
ライナー「うおっ!な、なんだ?」
ベルトルト「今、好きな人、いる?」ハ-ッ ハ-ッ
ライナー「…は?」
ライナー「つうかお前、また布団にくるまってたのか。…あーあー、俺の布団も揉みくちゃにしやがって」バサバサ
ベルトルト「いる?いるのか?ねえ、いる?」
ライナー「何に切羽詰まってんだ、お前は…雰囲気が殺伐としてるぞ」
ベルトルト「はぐらかさないでよ」ジッ
ライナー「別にはぐらかしてるつもりはないが」
ベルトルト「なら、なんで答えないんだ」
ライナー「あんまりにも突飛な質問で、つい動揺しちまったんだよ」
ライナー「おら、ベットから退いてくれ。布団が畳めん。」バサ
ベルトルト「…」ノソノソ
ライナー「よし、いい子だ」バサバサ
ベルトルト「…夜、食料庫」
ライナー「ん?」
ベルトルト「って、アニが」
ライナー「…あぁ、集まりのことか。了解した」
ベルトルト「うん、」ガチャ
ライナー「もう既に待たせてるかもしれんな。俺達も早く行かないと…」クルッ
ライナー「って、ベルトルトどこ行った」
ライナー「…また俺を置いて先に行ったのか?」
-
- 35 : 2014/07/20(日) 18:29:57 :
in食料庫
暗い室内の隅っこで、アニは小さなランタンを片手に、三角座りをして壁にもたれていた。
アニ「はあ、まったく」
アニ「いつまで待たせるつもりなんだい、あいつらは…」
ガチャ
アニ「!」
アニ「遅いじゃないか」
ライナー「すまん。…ん、ベルトルトはどうした?」
アニ「ベルトルト?知らないよ」
ライナー「何?一足先にここへ行ったと思ったんだがな」
アニ「集会のこと…忘れてるんじゃないだろうね」
ライナー「まさか、そんなことは…いやどうだろうな」
ライナー「アイツ、変なところで抜けてるからなあ」
アニ「今頃、ライナーが見当たらない、とか言って泣いてないといいけど」
ライナー「そりゃ、どういう意味だ」
アニ「どういう意味も何も、そのまんまだよ」
ライナー「あー…分かった。言い方を変える。」
ライナー「俺が見当たらないと泣く、という発言について、詳しい解説を頼む。」
アニ「はいはい」
ライナー「ハイは一回」
アニ「ハアァァァ…い」
ライナー「こら、ため息交じりに言うんじゃない」
-
- 36 : 2014/07/20(日) 18:32:07 :
アニ「それでさ、アンタ達っていっつも一緒にいるじゃん」
アニ「ベルトルトは他の奴と居るとこ見た事ないし…ライナーがここに居る今、どっかで独り寂しく泣いてるのかなって」
ライナー「はは…ひどい言い草だな」
アニ「でも、小さい頃はそんな感じだったでしょ」
ライナー「あー、よく俺の後ろを付いて回って…よく泣いてたな。懐かしい」
アニ「私にも泣かされたりしてね」
ライナー「昔のお前のやんちゃ加減には、手を焼いたもんだ」フッ
アニ「そう言うアンタも、あの頃は…」
アニ「!」
ライナー「ん、どうした?」
アニ「窓の外に誰か、居る…!」
ライナー「何っ」バッ
???「!」サッ
タッタッタッ
ライナー「…」ジッ
アニ「チッ…誰だろうね。私達に見つかって逃げ出したあたり、教官ではないみたいだけど」
ライナー「まあ、安心しろ。俺達のことはバレないさ」
アニ「…私は今、アンタに教えを請いたい気分だよ。どうしたら、この局面でそこまで楽観的になれるのかをね」
ライナー「なあに、簡単な事だ」
ライナー「覗きの犯人がベルトルトだからな」
-
- 37 : 2014/07/20(日) 21:05:31 :
- ………
……
タッタッタッ…
ベルトルト「はあ、はあ」
ベルトルト「(会話の内容までは分からなかったけど…楽しそうだったな)」
ベルトルト「ふーっ…」
ベルトルト「…(とりあえず、寮に戻ろう)」スタスタ
ベルトルト「…」スタスタ
ベルトルト「(告白、上手くいったかなあ)」
ベルトルト「(…もし、この後)」
”俺達/私達、付き合うことになりました!”
ベルトルト「(なんて言われたら)」
ベルトルト「(…どうしよう。僕、なんて答えれば良いんだろう)」ウ-ン
ベルトルト「…おめでとうございます…?」
「おめでたいのはお前の頭だ」ザッ
「隙ありっ」ハッ
ベルトルト「!?」グルンッ ドサ
背後から二人分の声がしたかと思うと、ベルトルトの視界は上下逆さにひっくり返った。
-
- 38 : 2014/07/20(日) 21:16:13 :
気が付くと、ベルトルトは尻と足裏を天に向け、股の間から顔を出す形で地面に倒れていた。
ポカンと口を開けながら、近寄ってくる二つの人影を見上げる。
ライナー「どうだ、アニの一発は。こたえたか?」ニッ
アニ「手加減してやったはずなんだけどね」
ベルトルト「あ…アニ、ライナー…」ゴロン
アニ「何、いつまで寝てるつもりなの」
アニ「いい加減起きたら?」
ライナー「転ばせた本人がそれを言うか…」ハハ
ライナー「ほらベルトルト、俺の手を取れ」スッ
ベルトルト「…」ガシ スクッ
-
- 39 : 2014/07/20(日) 21:19:14 :
ライナー「さーて、 仕切り直しだな」
アニ「やっと揃ったね」
ライナー「おう、それじゃあ「あの、」
ベルトルト「上手く、いった?」
ライナー「ん?」
アニ「何が?」
ベルトルト「その…二人が」
ライナー「俺らが?…あぁ、まあ上手くいったよな」
アニ「むしろ、大成功じゃない?」
ライアニ「(ベルトルトへの奇襲が)」
ベルトルト「そう…そうなんだ」
ベルトルト「じゃあ、僕、寮に戻ってるよ…」トボトボ
ライナー「何故そうなる」
ベルトルト「だって悪いし」
アニ「そこまで負い目を感じる必要無いでしょ」
ライナー「居ないと思ったら覗いてた…ってのは、まあ驚いたが」
アニ「その件に関しては、もうさっきの蹴りで水に流したしね」フッ
ライナー「ああ、これでおあいこだ。だろ?」
ベルトルト「アニ…ライナー…」
ベルトルト「ごめんっ!!!」ダッ
ライナー「おいおい、別に謝罪なんか…」
ライナー「って、はあっ!?」
アニ「ベルトルト!?」
-
- 40 : 2014/07/21(月) 21:08:31 :
ベルトルトは寮への道を全力で疾走し、二人の前から姿を消した。
ベルトルト「(ごめんっ…二人とも…!)」ハアハア
ベルトルト「(でも、今は…っ、その優しさ身にこたえるんだっ)」グッ ダッ
-
- 41 : 2014/07/21(月) 21:20:02 :
- かんwちがいwヤベェwKITAIw★☆〜(ゝ。∂)っw
-
- 42 : 2014/07/21(月) 21:24:17 :
ライナー「本当に…どうしたんだ、アイツは…」ボ-ゼン
アニ「アンタなんかやったんじゃないの…」ボ-ゼン
ライナー「そんなはずは…」
ライナー「あ、」
アニ「何?やっぱり心当たりある?」
ライナー「心当たりというか、気がかりというか…」
アニ「はっきりしないね…その気がかりとやらは何なの?」
ライナー「あーどうやらベルトルトは何かに悩んでいるみたいでな」
アニ「へえ…」
ライナー「ただ、俺には絶対打ち明けたくないとかで結局内容は聞かずじまいだが」
アニ「使えない」
ライナー「うるせえ」
ライナー「ああ、あと他に違和感を覚えたやりとりがあったな」
アニ「仕方ないね、一応聞いてやるよ」
ライナー「俺の好きな人を聞いてきたんだ、必死の形相で」
アニ「…」
ライナー「普段は色恋沙汰なんか興味示さねえし、そういう話にも滅多に乗ってこなかったのによ」
アニ「ちなみに何て答えたの」
ライナー「特に何も…適当に流して終わっ「それだ!!!」ダンッ
ライナー「!?」
アニ「ベルトルトは自分の名前を答えて欲しかったんじゃない?」
ライナー「アニ、一回熱測るか?」
アニ「別に風邪は引いてないんだけど」
ライナー「じゃあ、なんだ…お前も悩み事か?」
ライナー「そうかそうか。それでいかれちまったんだな」
アニ「私の話最後まで聞いてよ」
-
- 43 : 2014/07/21(月) 21:29:07 :
- >>41
ありがとうございます!そんなに草を生やしていただいて恐縮です( //˘ω˘// )
正直終着点
-
- 44 : 2014/07/21(月) 21:29:44 :
- が見えなくて焦ってます!
そして間違えて途中で送信しました恥ずかしい!
-
- 45 : 2014/07/21(月) 21:40:24 :
アニ「つまりさ、それが悩みの内容なんじゃないの」
ライナー「なるほど分からん」
アニ「だからー解説すると」
アニ「ベルトルトはアンタのことが好きなんだよ」
ライナー「のっけからとんでもない事言い出すな、お前」
アニ「ベルトルトはアンタが好きなの」
ライナー「二回も言わなくていい」
ライナー「念の為聞いておくが、それは友人としてってことだよな」
アニ「たかが友人ごときに、ああまでなると思う?」
ライナー「お前、正気か」
アニ「まあ、そこらへんは本人に聞いてみないと分からないね」
ライナー「おいおい、冗談だろ?勘弁してくれ…」
アニ「小さい頃は、ライナーと結婚するーとか言ってたし、ありえない話じゃないでしょ」
ライナー「ぶっ」
ライナー「な、なんだそれ?俺の記憶に無いぞ」
アニ「そん時、アンタ居なかったしね」
ライナー「参考までに聞きたい。当時、俺を相手に選んだ理由はなんなんだ」
アニ「…よくお菓子くれるから、だっけな」
ライナー「よし!今のアイツの悩みが俺に関係してない事は明らかになったな!」
アニ「 軽率な考えは良くないよ」
ライナー「それはお前にこそ言いたい」
-
- 46 : 2014/07/21(月) 21:50:05 :
ライナー「もう、俺の好きな人を聞いてきたっていう話はナシにしようぜ」
アニ「そしたら振り出しに戻っちゃうじゃないか」
ライナー「いいんだよ、このまま脱線し続けて横転事故起こすよりかはな」
アニ「ぶっちゃけアンタがやるべき事はもう決まってるでしょ」
ライナー「ほう、そりゃなんだ」
アニ「今すぐ寮に戻って…」
アニ「ベルトルトに、”好き”の言葉の一つでもかけるてやるのさ(イケボ」
ライナー「バッカじゃねえの」
アニ「それがアンタの義務だよ」
ライナー「義務ならやらん」
アニ「じゃあ運命」
ライナー「じゃあってなんだ」
ライナー「まあ、俺はその運命にも従うつもりは無いが」
アニ「たとえその先に理不尽な暴力が待っていたとしても?」
ライナー「理不尽と分かっているならやめてくれないか」
-
- 47 : 2014/07/22(火) 20:37:02 :
アニ「なんか、似てるね」
ライナー「急に何だ」
アニ「…昔さ、」
アニ「私達に仲間外れにされて、ベルトルト拗ねた時あったじゃん」
アニ「あの時と今、この状況って似てない?」
ライナー「あぁ…不自然に俺達を避けるとことかな」
アニ「で、拗ねられた時私達がどう対処したか覚えてる?」
ライナー「…土下座?」
アニ「バカ、それは大人になってから覚えるもんだよ」
アニ「正解は、思いっきりハグしてやったのさ」
ライナー「ほう」
アニ「じゃ、がんばって」肩ポン
ライナー「は?」
-
- 48 : 2014/07/22(火) 20:50:51 :
アッ読み返してたら誤字見つけた…
すみません脳内変換オナシャス
アニ「今の私がやったら色々問題あるし、立場上きついし」
ライナー「待て待て、要するに今からハグしてこいってことか?」
アニ「違うよ」
ライナー「なんだ…」
アニ「思、い、っ、き、り、やるのさ」
ライナー「アホかお前は」
ライナー「この年齢の野郎が何でもない時に同性抱き締めるって、相当違和感あるぞ」
アニ「いいじゃん。ほら、男同士の友情とか生まれるよきっと」
ライナー「それとは何か別のモノが生まれてきそうで怖いんだが」
アニ「奇形でも間違った友情でも愛してやんなよ。腹を痛めて生んだ子だろ」
ライナー「俺は妊婦になった覚えは無いし、んな恐ろしいモン生まれたら窓から投げ捨ててやる」
アニ「酷い、ゴン太になんてことを」
ライナー「勝手に命名をするな。つかネーミングセンスねえな、犬か」
アニ「とにかくさあ、がんばってきてよ。一応、チーム崩壊の危機なんだからさ」バシバシ
ライナー「俺とベルトルトの仲は崩壊してもいいのか…」
-
- 49 : 2014/07/22(火) 20:53:44 :
in男子寮
ライナー「…」ガチャ
アルミン「あ、ライナー…おかえり」
エレン「ベルトルト、またミノムシになってるぞ…」
ベルトルト「…」モゾモゾ
ライナー「あぁ…やれやれ」スタスタ
ライナー「(…ハグ…ハグか…)」ギシ
ライナー「(ったくアニの奴め、簡単に言ってくれるな)」ノソノソ
エレン「あ、もう消灯時間だ」
アルミン「じゃあ明かり消していい?いくよー」
ウ-イ
オヤスミ-
…zZZ
コニ-ネルノハエェ
パチッ…
ライナー「(よし、暗闇で他の奴らの視界は シャットアウト)」
ライナー「(あとは行動するだけだ)」
ライナー「(…今更だがこれで本当に解決するんだろうか)」
-
- 50 : 2014/07/22(火) 20:56:39 :
ライナー「ベルトルト…もう寝たか?」
ベルトルト「…何…」
ライナー「ああ、起きてたか」
ベルトルト「起こされた…かな」モゾモゾ
ライナー「そりゃ悪かったな」
ベルトルト「ん…」モソ
ライナー「…」
ライナー「…なあ」
ベルトルト「はい…」スピ-
ライナー「(コイツ、大分寝ぼけてやがる)」
ライナー「…」
ライナー「…」スッ
ベルトルト「え…何」
ライナー「あ、いや…その」
ライナー「…俺の布団、返してくれないか」
ベルトルト「あ、ごめん…」モソモソ
ライナー「ん」モソ
ライナー「…」
ライナー「…」ガンッ
ベルトルト「!?」
ライナー「(あー!やっぱ無理だわ!この年でハグはねえわ!どう見ても無理難題だろチクショウ)」ガンッ ガンッ
ベルトルト「ラ、ライナー?なんか怖いよ?」
-
- 51 : 2014/07/22(火) 21:01:37 :
翌朝…
in女子寮
アニ「あーねむ…」ボ-
アニ「…(アイツ、昨日はうまくいったかな…)」ゴソゴソ
ミーナ「アニ、着替え終わった?」
アニ「髪結んだら終わり」ギュ プチ
アニ「(あ、髪ゴムちぎれた)」
アニ「(…残りまだあったかな)」ゴソゴソ バサ
ミカサ「アニ、荷物からノートを落としてる」
サシャ「あっ、私拾いますよ」
サシャ「…んん?R. B…?」
ちょうど開かれたページに書き込まれていた不自然な文が、サシャの目に留まった。
サシャ「何かの暗号ですか?これ」ヒョイ
クリスタ「ん?誰かのイニシャルじゃない?」
アニ「あぁ…それ、私の好きな人のイニシャル…」ボ- ゴソゴソ
ユミル「ぶっ」
サシャ「はへ?」
クリスタ「えっ!?」
アニ「…あっ」
アニ「(しまった…!寝ぼけてたあまり、つい…)」
ミーナ「ほほう…これは聞き捨てなりませんねえ、アニさん」ニヤ
-
- 52 : 2014/07/22(火) 21:02:08 :
- うふふあうふふふふふwwwwwwwww
-
- 53 : 2014/07/22(火) 21:18:42 :
- 期待!
クッソ面白いっす!
-
- 55 : 2014/07/22(火) 21:43:08 :
ユミル「くっ…ダーッハッハッハッ!」
ミカサ「ユミル…少しうるさい。ので、静かにして欲しい」
ユミル「だ、だってよ!…くくっ…あのア、アニが好きな男の名前をノートに書くなんて…っ」プルプル
アニ「はあ…(女子ってこういう話になるとうるさいんだよね…めんどくさ)」
クリスタ「ユ、ユミル!アニだって女の子なんだよっ」
ミーナ「そうそう、想ってる男の子の一人や二人、いてもおかしくないよねー」
ミカサ「二人もいたら問題じゃない…?」
クリスタ「わ、私はこういうプラトニックな恋…良いと思うな」テレ
アニ「(なんでアンタが照れてるの)」
サシャ「いやーアニも乙女だったんですねえ」
ミーナ「ねー。普段はあんなにクール気取ってるくせに、この」
アニ「あのね…これ、私が書いたんじゃなくてアンタが書「ライナー」
アニ「は、」
ミカサ「R. B…ということは、ライナー?」
クリスタ「あ…104期内でR. Bといったらライナーしかいないよね!」
ユミル「ぶふっアッハッハッハッ!…お前、ああいうのが好みだったのか?え?」ニヤニヤ
アニ「」
-
- 56 : 2014/07/22(火) 21:45:57 :
アニ「違うってば…そうじゃなくて、」
サシャ「ええっこのイニシャルはライナーを指しているものでは無い、と?」
ミカサ「それはおかしい。彼以外、他に該当する人物は居ない。」
ミーナ「アニったら、照れてるんでしょー」
クリスタ「恥ずかしがらなくてもいいのに」テレテレ
アニ「いや、あの、」
ユミル「よっ、この恋する乙女が!」ダハハ
アニ「(もうダメだこいつら(死んだ目)」
-
- 57 : 2014/07/22(火) 21:59:15 :
- 期待!
-
- 58 : 2014/07/22(火) 22:01:01 :
in食堂
ベルトルト「…」チラ
ライナー「気になるか?」
ベルトルト「そりゃあ…ね」
ライナー「ああ…俺もだ」チラ
クリスタ「気になり始めたきっかけは?」
ミーナ「ズバリ、どこに惚れたの?」
ミカサ「告白の予定は」
ユミル「婚姻届いるか?」
サシャ「あ、このパン貰ってもいいですか?」
アニ「」
ベルトルト「何で女子の軍団に質問攻めにされてるんだろう」
ライナー「はっきりと内容を聞き取れないのが惜しいな」
ベルトルト「アニ、目が死んでるよ…」
ライナー「目どころか全体的に正気が感じられねえ…大丈夫か、アイツ」
-
- 59 : 2014/07/22(火) 22:04:16 :
またしてもトリップ忘れ… ○| ̄|_
>>57
期待ありがとうございます!
すごいだらだらやってますが最後まで読んでいただければ幸いです!
-
- 60 : 2014/07/22(火) 22:17:12 :
ミーナ「ねえ、ちょっと聞いてる?」ユサユサ
クリスタ「恥ずかしがらなくていいんだってー」ユサユサ
サシャ「あの、パンいいですか?」
アニ「」
アニ「(なんなのこいつら…さっきから弁解しようとしても)」
アニ「あのさ…あれって元はミーナの落書きなんだけ「もしかして」
ミカサ「本人が同じ空間にいるから…緊張している?」
ユミル「うっわ、ウブだなあお前!」
アニ「(全部遮られてこの調子だ…本当もうなんなの)」チラ
-
- 61 : 2014/07/22(火) 22:18:18 :
- …トリップについてはもう触れません!
ベルトルト「あっ、アニがこっち向いた!」
ライナー「ちょいと、コンタクトとってみるか」
ライナー「(助、け、舟は、いるか?)」口パク
アニ「!」
アニ「(いい。い、ら、な、い)」口パク
ライナー「ふうむ…」
ベルトルト「ライナー、アニに何て言ったの?」
ライナー「助け舟はいるか、って」
ベルトルト「そっか」ガタッ
ライナー「ちょっと待て、どこ行くつもりだ」
ベルトルト「え、アニのところだけど」
ベルトルト「”たすけて”って口パクで言ってるのが見えたから」スタスタ
ライナー「待て待て待て、早まるなベルトルト」グイッ
ベルトルト「なんだよ、彼女困ってるじゃないか」
ライナー「俺には”助けはいらない”って言ってる風に見えたんだが」
ベルトルト「眼科いっとく?」
ライナー「それはこっちの台詞だ」
-
- 62 : 2014/07/22(火) 22:31:20 :
- ベルトルw
-
- 63 : 2014/07/22(火) 22:32:59 :
- これ最終的にアニ誰かとくっきますか?
くっつくなら、エレアニかまいいです。
どっちにしろきたいです
-
- 64 : 2014/07/22(火) 23:04:08 :
- 同郷メインだしスレタイからして自分はベルアニのつもりで読んでるんだけど
どのカプでも期待です
-
- 66 : 2014/07/23(水) 21:41:56 :
ベルトルト「…」スタスタ
ライナー「おい、無言で行こうとするんじゃない」グイッ
ベルトルト「離してよ」プンスカ
ライナー「まあ聞けって…」
ライナー「お前はさ、あの女子軍団と特別仲が良いってわけでもないだろ」
ベルトルト「…」
ライナー「行ったところで、白い目で見られるのがせいぜいじゃないか」
ベルトルト「…でも、」
ライナー「…ぷっ」
ライナー「そんなに重く受け止めるよ。あんなもん、すぐ収まるさ」ハハ
ベルトルト「は?…あのさ、君は軽く受け止め過ぎじゃないかな」
ライナー「ええ?女子のお喋りがそんなに気になるか?」
ベルトルト「気にならないね。アニのことは気になるけど」
ライナー「…あー、まあ今のは冗談だが…干渉も大概にしとけよ」
ベルトルト「君は気にならないの?あんなに困ってるのに」
ライナー「お前ほどはな…なあベルトルト、お前昨日から様子がおかしいぞ。何故アニにそこまでこだわる?」
ベルトルト「君の方こそどうかしてるよ」
ライナー「は?」
ベルトルト「本来なら君がしっかりしなくちゃいけないのに」
ライナー「…確かに仲間は大事にしなきゃならんが」
ベルトルト「仲間じゃないだろ」
ライナー「? じゃあ同士か?」
ベルトルト「ふざけてるの?…もういい!」ダッ
ライナー「ちょ、このバカ!」ガタッ
-
- 67 : 2014/07/23(水) 22:31:49 :
ベルトルト「ねえ!…あ、あの」
ライナー「だから待てって…!」
ユミル「ん?…おっ、見ろよ皆!王子様の方から直々においでなすったぞ!」ダハハ
ベルライ「?」
ミーナ「わっ、よかったじゃないアニ!」
ミカサ「噂をすればなんとやら。」
アニ「」
クリスタ「やだ、固まっちゃってる!」
サシャ「同じ空間に居るだけで緊張するぐらいですからね、近くに来られたらそりゃあもう…あっパン貰いますよ」スッ
アニ「(なんで来たの…)」ギロリ
ライナー「!(アニの視線が痛い…!)」
ライナー「ベルトルト…行くぞ(ここは一旦退却だ)」グイ
ベルトルト「え、でも」
ユミル「おっと、逃がしはしねえよ」ガシ
クリスタ「ねえライナー、私達と少しお喋りしよ?」ガシ
ベルトルト「!?」
ライナー「あ、あぁ?」
ミーナ「ライナーと話したがってる子がいるの!」
ミカサ「ただ、彼女はとても恥ずかしがり屋。なので、あなたから話しかけてあげてほしい。」
サシャ「パンおいしいです!」モグモグ
ベルトルト「(な、なんだこれ…?)」
ライナー「(さっぱり状況が読めん…!)」
-
- 68 : 2014/07/23(水) 22:53:53 :
ライナー「俺はソイツに用は無いんだが…」
ミーナ「こっちは用があるの!もー、察してよね!」
ユミル「乙女の気持ちを汲み取ってやれよ、ぷぷっ」
ライナー「そう言われてもだな「うるっせえ!!」バンッ
全員「!」
ジャン「飯ぐらい静かに食わせろ!周りの迷惑も考えらんねえのか?あぁ?」
クリスタ「ジ、ジャン…」
アルミン「言い方はキツイけど、ジャンの言う通りだよ。このままじゃ教官が来ちゃう」
エレン「ほら、皆お喋りに集中してないでとっとと食え。もう訓練始まるぞ」
ミカサ「エレン、アルミン…ごめんなさい、私達は少し熱くなり過ぎた。」
ミーナ「一旦解散しよっか…」ゾロゾロ
ユミル「ちぇっ、これから面白くなるとこだったのによ」ゾロゾロ
サシャ「ベルトルト、パン余ってます?」
ベルトルト「…もう胃の中だよ」
ライナー「よく分からんが…助かった。礼を言うぞ、ジャン」
ジャン「フン…」
エレン「お前が真っ先に注意してくれるとはな…ちょっと見直したぜ!」バシバシ
マルコ「うーん、彼は良心から注意したというより…」
ジャン「ったく、女子にキャーキャー言われやがって…ふざけんなよ、羨ましいんだよクソが…」ブツブツ
マルコ「はは…まあ、そう気を落とすなって」肩ポン
コニー「ん?何の騒ぎだ?」
アルミン「ジャンが不憫だねって話」
コニー「そっか」
-
- 69 : 2014/07/23(水) 22:57:06 :
アニ「…」ガタッ スタスタ
ベルトルト「(あっ、アニ…!)」ハッ
ライナー「(ん?こっちに向かってきやがる)」
アニ「夜…倉庫裏集合」ボソ
ベルトルト「!?」ビクッ
ライナー「(な、なんだこの地を這うような低い声は!?)」
アニ「来なかったら…殺す」 スタスタ
ベルトルト「ひっ」
ライナー「殺気が尋常じゃねえ…」
-
- 70 : 2014/07/26(土) 19:38:40 :
夜、倉庫裏にて
アニ「で、」
アニ「なんでライナーが居ないわけ?」ゴゴゴ
ベルトルト「え、えっと…対人格闘訓練中ミカサに吹っ飛ばされたとかで、気を失っちゃって…」
アニ「…冗談でしょ?」ハァァ
ベルトルト「それで、今は医務室にいるんだ。」
アニ「女相手になっさけない」
ベルトルト「いや、ミカサを普通の女の子として捉えちゃいけない気がする」
-
- 71 : 2014/07/26(土) 19:39:22 :
アニ「仕方ないね…ベルトルトだけでもやっておくか」スッ
ベルトルト「えっ」
アニ「歯、食いしばりな」ザッ
ベルトルト「ちょっ、ちょっと待って!」
アニ「…何?」ピタ
ベルトルト「な、なんで構えてるの?」
アニ「蹴り入れてやろうと思って」
ベルトルト「それは見れば分かるよ!」
アニ「だろうね」
アニ「…はい、ちょっと待った。いくよ」スッ
ベルトルト「だ、だめ!まだだめ!」
アニ「もう、一体なんなの…」
ベルトルト「僕を蹴る理由が分からないんだよ…」
アニ「そんなの簡単さ。朝の騒ぎを大きくしてくれたお礼だよ」
ベルトルト「えっ!そ、それって僕あんまり関係無いよね」
アニ「はあ?何を今更…」
ベルトルト「だって、あれの原因は主にライナーじゃないか?…僕はといえば、傍で突っ立ってただけだし…」
アニ「…」
アニ「じゃあストレス発散にアンタを蹴ることにする」スッ
ベルトルト「り、理不尽!」
-
- 72 : 2014/07/26(土) 19:58:58 :
アニ「…分かった分かった、そこまで言うんなら蹴りはやめておいてやるよ」
ベルトルト「(助かった…)」
アニ「代わりに寝技で」スッ
ベルトルト「!?」
アニ「蹴りじゃなきゃいいんでしょ」
ベルトルト「」ブンブンブンブン
アニ「首振りすぎじゃない?…何、だめなの?」
ベルトルト「」コクコク
アニ「はあ、仕方ないな…」
ベルトルト「ほっ…」
ベルトルト「(こ、こんな所でねねね寝技だなんて…大胆過ぎるよ、アニ…)」カアア
アニ「(…なんだろう、今、ベルトルトがすごいスケベな事考えてる気がする)」
-
- 73 : 2014/07/26(土) 20:06:34 :
アニ「んー…」
アニ「ベルトルト、後ろ向きな」
ベルトルト「? うん」クルリ
アニ「…屈んで」
ベルトルト「う、うん」スッ
アニ「じゃ、裸絞めいくよ。ちなみに文句はもう受け付けないから。」ガッ
ベルトルト「え!?(はっ、はだか!?)」
ベルトルト「(な、なんだ裸絞めって!どう考えても不純なイメージしか浮かばないぞ!いっいや待て、落ち着けベルトルト。たとえそういう行為だとしてもここは男を見せて受け止め「ハッ!」ガシ ギリィッ
アニ「フン…!」ギリギリ
ベルトルト「うっ!?(ってチョークスリーパーのことかあああ)」グハァッ
背後から首に腕を回され、絞めあげられるベルトルト
※裸絞め=絞め技の一種
-
- 74 : 2014/07/26(土) 20:18:31 :
アニ「ふう…ちょっとはスッキリしたかな」
ベルトルト「」
アニ「その邪魔くさい身体も、たまには役に立つもんだね。デカいぶん絞め甲斐があったよ。」
ベルトルト「そ、そう…」
ベルトルト「それは…よかった」サスサス
ベルトルト「(背中に残る柔らかい温もり…危うく死にかけたけど、今日はツイてるかもしれない)」サスサス
アニ「…なんで背中さすってるの?」
ベルトルト「…マッサージしてるんだ。」サスサス
アニ「…」
ベルトルト「あ、あの、そういえばさ」
アニ「ん?」
ベルトルト「今朝…君の周りにいた女子達は何を騒いでいたのかな」
アニ「…別に。くだらない事さ」
ベルトルト「…もしかしてライナーとの関係がバレた、とか」
アニ「なんだ、聞いてたの?」
ベルトルト「(ああ、やっぱり…そういうことだったんだ)」ショボン
アニ「(バレたんじゃなくて、誤解されたの間違いだけど)」
ベルトルト「聞いてたというか…アニ達の方へ近付いた時、断片的にそれらしい発言が耳に入ったんだ」
アニ「へえ…」
-
- 75 : 2014/07/26(土) 20:40:15 :
ベルトルト「…(あれだけ盛り上がっていたんだから、他の同期に広まるのも時間の問題だろう)」
ベルトルト「(僕らの立場上、周囲に関係が知られるのはマズイ)」
ベルトルト「(…これは怒るべきかな…)」ソワソワ
アニ「…」
アニ「(あれ?)」
アニ「(そういやミーナの落書き跡、コイツも見てたような)」
アニ「(ということは、ベルトルトの中じゃ私がライナーを好きっていう設定になってんの?)」
アニ「…ベルトルト、私の好きな人って…分かる?」
ベルトルト「え…ライナー、でしょ」
アニ「(ああ、どうやらそうらしい…)」ハァァ
ベルトルト「?」
ベルトルト「(なんだ、惚気のつもりか…?)」ションボリ
アニ「(あっ、思いなしか悲しそうな表情してる)」
アニ「(…なんでだろ)」
-
- 76 : 2014/07/26(土) 21:14:14 :
ベルトルト「…そうだ、もう戻らないと…夕食の時間だ」
アニ「ああ…そう」
ベルトルト「医務室寄ってく?」
アニ「え、なんでさ」
ベルトルト「ライナーを迎えに行くんだ。多分、もう回復してる頃だろうし…一緒に夕食も食べれるよ」
アニ「へえ、そりゃ良かったね」
アニ「じゃあ私は先に帰るよ」スッ
ベルトルト「えっ?行かないの?」
アニ「あんたらとべったりくっ付いてたら、怪しまれるだろ?…といっても、すでに手遅れかもしれないけど」
ベルトルト「それは…うん、手遅れだ」
アニ「…まあ、ここからわざわざ医務室まで行くのも面倒だし、アンタ独りで行ってきなよ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「僕が言うのもなんだけどさ…」
ベルトルト「こういう時ってむしろ、君だけが行くべきなんじゃないかな」
アニ「は、どういう意味?」
ベルトルト「二人で、その…」
アニ「その?」
ベルトルト「その…甘い時間を過ごしてきなよって意味!」
アニ「アンタ何言ってんの」
ベルトルト「だって!ほら、怪我した彼を見舞いに行くとかベタな展開だろ!」
アニ「?」
ベルトルト「そ、外も暗くなってきたし…こういう時、二人っきりで居ればより密接な関係になれるんじゃないの!」
アニ「???」
ベルトルト「僕の言いたい事…分かった?」
アニ「全然」
ベルトルト「」
-
- 77 : 2014/07/28(月) 20:48:07 :
アニ「でも、医務室まで付いて来て欲しいっていうのは分かった」
ベルトルト「」
アニ「ほら、一緒に行ってやるからさっさと行くよ」テクテク
ベルトルト「」
-
- 78 : 2014/07/28(月) 20:49:43 :
アニ「…これでさあ」テクテク
アニ「まだ、ライナーが目を覚ましてなかったら笑えるね」クルッ
アニ「(あれ、いない)」
アニ「(…もしかして、まださっきのとこに居る?)」
アニ「…ベルトルト?」ヒョコ
アニ「(奥に人影…あれか)」スタスタ
アニ「ちょっと、なんでそこで立ち止まってるのさ」
アニ「早く行かないと、夕食に間に合わないだろ」
アニ「…シカトしてんじゃないよ」
アニ「ねえ、」スッ
アニ「あっこれ木だ…」
-
- 79 : 2014/07/28(月) 20:51:15 :
アニ「(なんでこんな絶妙な背丈で生えてるんだい、この)」ゲシ
アニ「…こんな思いするのもベルトルトのせいだ」ゲシゲシゲシ
アニ「(…でも)」ピタ
アニ「(肝心のベルトルトはどこに行ったんだろ、見当たらない)」キョロキョロ
アニ「はあ…アイツん中じゃ、失踪が最近のマイブームなわけ?」
アニ「…」
アニ「(先にライナーのとこに行ったのかな)」
アニ「…一応、様子見に行ってみるか」テクテク
-
- 80 : 2014/07/28(月) 21:08:57 :
…………
……
コンコン
「入れ、医務官なら居ないぞ」
アニ「…」ガチャ
ライナー「ん?なんだ、お前か」
アニ「ミカサにやられて気絶したって聞いたけど…なんだい、元気そうじゃないか」
アニ「あと、悪かったね。私で」フン
ライナー「はは、すまん。言葉の綾だ。」
ライナー「てっきりベルトルトが来たのかと思ってな…」
アニ「(ああ、やっぱりアイツ来てなかったか)」チラ
ライナー「ベルトルトはどうした?」
アニ「…」
アニ「あ!!」
ライナー「あっ!?」ビクッ
-
- 81 : 2014/07/28(月) 21:10:27 :
ーーーーー
(そういやミーナの落書き跡、コイツも見てたような)
「…ベルトルト、私の好きな人って…分かる?」
「え…ライナー、でしょ」
(あっ、思いなしか悲しそうな表情してる)
ーーーーー
-
- 82 : 2014/07/28(月) 21:11:13 :
アニ「(これって…まさか)」
アニ「三角関係…?」ボソ
ライナー「き、急に大声を出すな、心臓に悪い…」ズル
アニ「ライナー、私、すごい事に気が付いちゃったよ」
ライナー「すごい事…?」
ライナー「…とりあえず、食堂に向かいながら話さないか」
-
- 83 : 2014/07/28(月) 21:22:44 :
in廊下
ライナー「は!?気は確かか!?」
アニ「もちろん」テクテク
ライナー「あ、あのな…俺をめぐって対立してるなんて…」
アニ「対立っていう表現は大袈裟じゃない?」
ライナー「…あー、悪い。脳が理解することを拒んでいるみたいでな…」
ライナー「おかげでお前が言った事をうまく飲み込めていないんだ。多少の間違いは見逃してくれ」ハァァ
アニ「じゃあもう一回説明してやるよ」
ライナー「いや、いい。」キッパリ
ライナー「むしろもう何も言うな。頼むからやめろ、やめてくれ」
アニ「分かりやすく言うとー」
ライナー「だからやめろって!!」
-
- 85 : 2014/07/28(月) 21:32:22 :
ベルトルト視点で三人の関係を見ると…
(アニの推測)
ベルトルト→→ライナー←←アニ
アニ「こんな感じ?」
ライナー「こんな感じ?じゃねえよ、事の発端者が…」
アニ「…」キョロキョロ
ライナー「辺りを見回すな。お前だ、お前」
ライナー「言っておくが、こんな妄言、俺は信じないからな。」
アニ「ふーん…」
アニ「なら聞くけど、昨日はベルトルトとちゃんとスキンシップとった?」
ライナー「うっ」ギク
アニ「とってないんだね」
アニ「つまり…今、こんな事態になってるのも、アンタが私の助言をしっかり実行しないからじゃないか」
ライナー「…」
アニ「大体さあ、案は出さないくせに口出しはするって…どうなの?」ハァ
ライナー「…」
ライナー「(くっ、絶対何かおかしいはずなのに、何も言い返せねえ…!)」
-
- 86 : 2014/07/28(月) 21:33:55 :
ライナー「分かった分かった、もう一度挑戦すればいいんだろう…ハグを」ハァ…
アニ「…だめだ。多分、その方法はもう通用しない。」
ライナー「だったら俺にどうしろってんだ?」
アニ「…」
アニ「あのさ…少しは自分で考えなよ」
ライナー「え?」
アニ「さすがのアンタも、脳まで筋肉ってわけじゃないでしょ?」
アニ「考える力があんなら、必死に頭絞りな」
ライナー「(一つ質問しただけですげえ怒られた)」
-
- 87 : 2014/07/28(月) 21:54:31 :
- おもしろいです!
きたいです!
-
- 88 : 2014/07/29(火) 19:14:13 :
- >>87
こんな滅茶苦茶なSSにお褒めの言葉、ありがとうございます!やる気出ます!
-
- 89 : 2014/07/29(火) 19:18:50 :
ライナー「(正直なところ、俺はお前の指示を半強制的に従わされただけじゃないか?)」
アニ「…」
ライナー「(なんて言ったら、蹴りが飛んでくるんだろうな)」フゥ
ライナー「分かった、俺が案を出そう」
ライナー「…といっても、お前の説が正しいとしたらやる事は一つしかないが」
ライナー「今夜、また集まってアイツの前で誤解を解く…それだけだ。」
ライナー「場所は、そうだな…」
アニ「…食料庫でいいよ、いちいち外に出るのも面倒だし」
ライナー「食料庫だな。じゃあ俺は夕食が終わった後、そこまでベルトルトを引っぱって行く」
アニ「アイツ、逃げ癖が付いてるからね。途中で逃がさないでよ」
ライナー「安心しろ、それは学習済みだ。」
ライナー「こうなったら引きずってでも連れて行くさ」ハハ
-
- 90 : 2014/07/29(火) 19:34:59 :
- 期待です!
頑張ってください!
-
- 91 : 2014/07/29(火) 19:44:07 :
- >>90
おおお…ありがとうございます!
頑張らせていただきます!
-
- 92 : 2014/07/29(火) 19:44:54 :
食堂に続く扉の前まで来た二人。
ライナー「よし…こんな胸糞の悪い状況、早く終わらせるぞ」ギッ
アニ「…思うんだけどさ」
ライナー「ん?」
アニ「誰かさんが今日の訓練でしくじらなければ、きっと今頃には誤解が解けててうまい飯が食えたんだろうね」
ライナー「…」
ライナー「それは、その…」
ライナー「………すまん」
ガチャ
-
- 93 : 2014/07/29(火) 19:48:48 :
…………
……
in食堂
ベルトルト「…」モグモグ
ベルトルト「…」ズズ ゴクン
クリスタ「あれ…ベルトルトがひとりでご飯食べてる」
ユミル「なんだって?こりゃ明日の天気は雪だな」
クリスタ「今は夏だよ、ユミル」
ユミル「あー、そっか(違う、そういう意味で言ったんじゃねえ)」
クリスタ「…一緒に食べようって誘った方がいいのかな」ガタ
ユミル「はあ?やめとけやめとけ。あれは察するに…」
ベルトルト「(はあぁぁ…)」
ベルトルト「(勝手に熱くなっちゃったのが恥ずかしくて、また逃げ出してしまった)」ガックリ
ベルトルト「(…そろそろ僕、あの二人から嫌われるんじゃないか?)」
ベルトルト「(そうなったら他に頼る人も居ないし、このまま独りぼっちか…)」ズズ ゴクン
ベルトルト「(…このスープ、塩味が効いてておいしいな)」ポロポロ
ユミル「…察するに、親友の裏切りを受けて感傷に浸ってんだ」
クリスタ「(な、泣きながらスープ飲んでる…)」
-
- 94 : 2014/07/29(火) 20:03:11 :
ガチャ
エレン「お…ライナーの凱旋だ!」
コニー「調子良くなったんだなっ」
ライナー「おう!おかげさまでな」
アルミン「ほら、ミカサ…」肩ポン
ミカサ「その…ライナー、ごめんなさい。少し、やり過ぎてしまった…反省している。」
アルミン「(気絶させる程のダメージで、”少し”…?)」
ライナー「ああ、いいんだ。俺は受身が下手だっていう改善点を認識できたんだからな」ニッ
アニ「…」スッ
アニ「(じゃ…ベルトルト誘い出すの、頼んだよ)」チラ
ライナー「(ん、任せておけ)」コク
-
- 95 : 2014/07/29(火) 20:22:33 :
ミーナ「あっれぇ〜?」
アニライ「」ギクッ
ミーナ「アニってば、ライナーと一緒に帰ってきたんだあ」ジ-ッ
サシャ「あ、本当ですね」モグモグ
ミカサ「ライナーの影に隠れていて見えなかった」パチクリ
ユミル「なんだよ、愛しの彼を迎えに行ってたのかぁ?」ニヤ
クリスタ「ちょっと展開早くないかな//」テレ
アニライ「」
-
- 96 : 2014/07/29(火) 20:43:17 :
ライナー「(まずい…コイツらのこと完全に忘れてたな)」チラ
アニ「」
ライナー「(ああ、アニの顔からどんどん生気が失われていく…)」
ライナー「(一方ベルトルトは…)」チラ
ベルトルト「…」
ライナー「(…般若みてえな面してやがる)」ゾク
ベルトルト「…」ジッ
ライナー「(しかもこっちにガン飛ばしやがって…)」
アニ「私…あっちで食べるから」トボトボ
ライナー「あ、あぁ…またな」
キャ-キャ-
ドコマデイッタノ?
B…イヤCカ?
キャ-ッ!
ライナー「(大丈夫か、アイツ)」
-
- 97 : 2014/07/30(水) 18:42:57 :
ベルトルト「…」モグモグ
ライナー「…」ズズ ゴクン
ライナー「(やべえ、クソ気まずい…あっこれ昨日もやったな)」
ライナー「(いつものように隣に座るのは憚(はばか)られて、つい、向かいの席に座ってしまったが…)」
ライナー「(この位置、話すには少し遠いか?)」パク
ライナー「(俺達に与えられた自由時間は決して長いわけじゃないし…集まる旨は今伝えておいて無駄な時間を省きたい)」モグモグ
ライナー「(かといって、周りに聞かれるのも避けたい…)」モグモグ
ライナー「…」ゴクン
ライナー「(…止むを得ん。耳打ちするか)」ガタ
ライナーが腰を浮かせた時だった
ユミル「おっ、ライナーがこっちに席を移るぞ!」
ライナー「!?」
ベルトルト「」
アニ「」
ユミル「へっ」
ユミル「(やだなあ、お二人さんよぉ…もっと私達を楽しませてくれよ)」ニヤリ
-
- 98 : 2014/07/30(水) 18:55:17 :
ライナー「ユミル!この…っ何を言ってるんだお前は!」
ミーナ「わお、わざわざこっちに来るなんて大胆ー!」
ライナー「違うっ、俺はただ…」
クリスタ「二人とも、いつからそんな仲に…やだ、もうっ」テレテレ
サシャ「ふへー、さすがアニ!狙った獲物を早速落とすなんて、やりますねえ」ムシャムシャ
ミカサ「…ライナーは獲物では無いと思う」
サシャ「あ、やっぱそう思います?お肉固そうですもんね」ムシャァ
ミカサ「いえ、そういうことではなく…」
ライナー「(だ、だめだ…口を挟む隙がねえ。どうしても女子群のペースに乗せられてしまう…!)」頭抱え
-
- 99 : 2014/07/30(水) 19:08:29 :
ベルトルト「…」
ライナー「(ああ、頼むからこっちを凝視しないでくれベルトルト…)」
アニ「…」
ライナー「あ…アニ、あのな、これはアイツらの盛大な勘違いであってだな」
アニ「…」スッ…ダンッ!!
ライナー「」ビク
ライナー「(足で床板を踏み抜きやがった…!相当ご立腹じゃねえか、これ)」ゴクリ
-
- 100 : 2014/07/30(水) 19:12:56 :
ミーナ「はいはーい私が退くから、隣に座ってもらおうねー」ポンポン スッ
アニ「なっ、」
ライナー「え?」
クリスタ「そっか、アニってば待ちきれなかったんだね…」
アニ「違うって、そんなわけないだろ」
クリスタ「ミカサ、ライナーお願いっ!」
ミカサ「合点承知。」グイッ
ライナー「ぐあっ!バ、バカ、離せ!」ズルズ
ユミル「一名様ご案内でーす、ってか?ダハハ…」
ベルトルト「皆!!!」バンッ
全員「!?」ビクッ
-
- 101 : 2014/07/30(水) 19:29:20 :
ベルトルト「もう…やめてくれないか」
全員「…」シ-ン
ライナー「(ベ、ベルトルトの大声…久々に聞いたぞ)」ドキドキ
アニ「(びっくりさせないでよ、もう…)」ドキドキ
ベルトルト「…」ガタッ
ベルトルト「…」ツカツカツカ…グイ
ライナー「(お、おぉ?)」
ベルトルト「…」ツカツカツカ…グイ
アニ「(え?)」
ベルトルト「…」グイグイ…ストン
ベルトルト「…」パク モグモグ
ライナー「…」
アニ「…」
ライナー「(あーっと…)」
アニ「(これはつまり…)」
アニライ「(三人で一緒に飯を食えと…?)」
女子に囲まれていたアニとライナーを、無言で自分の席まで引っぱったベルトルト。
彼に誘導された二人は、互いに顔を見合わせながらおずおずと席に着いた。
…この間、周りは無言である。
-
- 102 : 2014/07/30(水) 19:33:09 :
…………
……
ベルトルト「…」パク
アニ「…」モグモグ
ライナー「…」ゴクン
アニ「(ああ、何この空気)」
ライナー「(ここは葬儀場か?)」
ベルトルト「…」ズズ ゴクン
ライナー「…この面子で飯を食うのは初めてだな」
ベルトルト「…」
アニ「…あぁ」
ライナー「…」
アニ「…」
ベルトルト「…」モグモグ
ライナー「…(ベルトルトはともかく)」パク
ライナー「(もう少し会話を弾ませる努力をしてくれ、アニ…)」モグモグ
アニ「(私に社交性を求められても困るよ)」ズズ ゴクン
-
- 103 : 2014/07/30(水) 19:38:47 :
ミカサ「驚いた…」
ミカサ「あそこまで感情的になったベルトルトは見た事がない。」ヒソヒソ
ミーナ「しかも二人の仲を取り持つなんて…」ヒソヒソ
クリスタ「きっと友達思いなのよ」ヒソヒソ
ユミル「…取り持ってくれたのはいいとして」
ユミル「ベルトルさん、邪魔だなあ」ボソ
クリスタ「ちょっとユミルっ」
ユミル「だってそうだろ?…見ろよ、あの二人のいかに不味そうに飯食う様を」
クリスタ「た、確かに良い雰囲気とは言い難いけど…」チラ
サシャ「あれじゃあ、こっちのご飯まで不味く感じちゃいますね」ハァ
-
- 104 : 2014/07/30(水) 19:42:38 :
サシャ「それで私の提案なんですが、」
サシャ「ベルトルトを引き剥がしましょう」
ミーナ「名案だね」
ユミル「よし、行くか」ガタッ
クリスタ「ダ、ダメーっ!」ギュ グイッ
ユミル「おぉ、こらこら、急に抱きつくなって」ダハハ
ミカサ「ついさっき怒鳴られたばかりなのに、また行くの?」
サシャ「フーッ…分かってませんねえ、ミカサは」
サシャ「あのですね、ベルトルトはきっと独りに耐え切れなくなって、あのように感情が爆発したんだと思うんですよ」
ミーナ「確かに、普段はライナーとずっと一緒だし…独りでいるとこ見ないよね」
サシャ「はい。ですから、引き剥がした後、私達のところへ連れ込めば問題無いかと」ドヤァッ
ユミル「おお、芋女もたまには良いこと言うじゃねえか」ニヤニヤ
サシャ「えへへ…」
-
- 105 : 2014/07/30(水) 19:43:56 :
ミーナ「そうとなったら、早く行動に移ろう!善は急げだよ」ガタッ
クリスタ「過干渉は善じゃないよぉ!」グイグイ
ミカサ「皆…」
クリスタ「ミカサも止めるの手伝ってっ」
ミカサ「私が間違っていた」ガタッ
クリスタ「!?」
ミカサ「急いでベルトルトの元へ行こう」スタスタ
ユミル「はは、そうこなくっちゃな!」スタスタ
クリスタ「だ、だからダメだってー!」ズルズル
-
- 106 : 2014/07/30(水) 19:45:57 :
- 普通にクリスタ除いた女性陣がうざいww
-
- 107 : 2014/07/31(木) 14:34:17 :
- >>106さん、同意見です(>人<;)
-
- 108 : 2014/07/31(木) 16:36:26 :
- まだかなまだかな
-
- 109 : 2014/08/01(金) 12:24:36 :
- ベルトルトが… シクシク
とにかく期待です
-
- 110 : 2014/08/01(金) 21:52:54 :
- は、早く見たい…!
期待!!
-
- 111 : 2014/08/03(日) 20:30:38 :
- クリスタ以外の女の子が酷い・・・続きまだかなぁ・・・?
-
- 112 : 2014/08/07(木) 09:58:06 :
- ミーナを精肉場で解体したい
-
- 113 : 2014/08/09(土) 02:46:49 :
- 更新遅れました!申し訳ないです!
ベルトルトが女子に囲まれるという展開を軽い気持ちで書いたら、女子達が随分嫌な役回りになっていることに、書き込んだ後気付きました○| ̄|_
作者はそういう風に書いたつもりは毛頭ないのですが…!
彼女達の印象をこれ以上悪くしないようにしつつ、頑張って完結させたいと思います!
>>106
すすすみません!悪意ある表現で書いたつもりはなかったのですが…
>>107
ごめんなさい!嫌味なキャラに仕立てたつもりはないんです本当に!
>>108、110
お待たせしました、ごめんなさい!
>>109
期待ありがとうございます!ベルトルトは後に報われるようにしたいと思います…!
>>111
はい、すみません!彼女達に悪気はないのです…!
>>112
そ、そんなにですか!?拙文でごめんなさい!
-
- 114 : 2014/08/09(土) 02:49:01 :
アニ「…」
ライナー「…」
アニ「なんなの、あれ…」
ライナー「知らん…こっちが聞きたい」
アニ「あいつらの標的って主に私…と、アンタじゃなかったっけ?」
ライナー「そのはずだ」
アニ「なら、なんで…ベルトルトが連れてかれたのさ…」
ライナー「…俺に聞くな…」
-
- 115 : 2014/08/09(土) 02:51:56 :
クリスタ「皆に悪気はないの。ただ、気分が盛り上がって少し暴走しちゃったというか…」
ベルトルト「…」
ユミル「でも、女子に囲まれて満更でもねえだろ?」ダハハ
クリスタ「ユミル!からかわないのっ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「(お、おかしい…僕はアニとライナーと食べていたはずなのに)」
ベルトルト「(いつの間にか周りは女子だらけ…)」ダラダラ
ミーナ「ごめんね、無理に連れてきちゃって」モグモグ
ベルトルト「あの、君達の目的って一体…」
サシャ「おいしく食べるためです!」
ベルトルト「は?」
サシャ「あの雰囲気で食べてたら、ご飯が不味くなっちゃいますからね!」ウンウン
ユミル「飯を目的に行動してんのはお前だけだろ」
ミカサ「私達はアニとライナーが気まずそうにしていたので、つい」
ベルトルト「(気まずそうに…?)」
-
- 116 : 2014/08/09(土) 02:54:24 :
ベルトルト「ど、どういうこと?なんであの二人が気まずくなるんだ?」
ミカサ「それは…察するに、同じ机を囲んでいるベルトルトの心情が、楽しく食事できる状態ではなかったから」
クリスタ「さっき私達のせいで怒ったでしょう?それで二人はベルトルトに接し辛くなって、悪い雰囲気に…」
ベルトルト「…」ハッ
ベルトルト「三人で食べてた時、やたら沈黙が多かったのは僕が原因だったのか…!」
ユミル「(鈍いな、コイツ)」
クリスタ「というか…」
クリスタ「ベルトルトは今も怒ってる、よね…?」
ミーナ「えっ、そうなの!?」
サシャ「私達じゃ代わりになりませんか!?」
ベルトルト「…代わり?」キョトン
ミーナ「ベルトルトはアニとライナーと一緒に食べたそうにしていたけど…」
サシャ「二人は困ってる様子だったので、代わりに私達がご一緒しようかと思って」
ベルトルト「…」
ベルトルト「(よく分からないけど、皆は僕達に気を利かせてくれたのか)」
-
- 117 : 2014/08/09(土) 02:56:43 :
ベルトルト「僕は初めから怒ってなんかいないよ」
ミーナ「本当…?」
クリスタ「あ、あんなに大きな声で怒鳴ってたのに?」
ベルトルト「あれは、怒ってたというより…(妬いてたというか…)」ボソボソ
ユミル「…なあ、ベルトルさん」
ベルトルト「ん?」
ユミル「お前、アニのこと好きなのか?」
ベルトルト「ぶっ!!」ブフ-ッ
サシャ「ぎゃっ!?」
クリスタ「だ、大丈夫っ?」
ミカサ「お下品…」
ミーナ「あーあー、ほらハンカチ!」
ベルトルト「ご、ごめん…」フキフキ
ユミル「その様子だと図星か…」
-
- 118 : 2014/08/09(土) 03:05:15 :
ユミル「実はな、私がお前を連れてきた本当の理由は、これを聞く為にあったんだ」ニッ
ベルトルト「なっ…」
サシャ「なんですって…!」
ユミル「柄にもなく大声を上げた時からおかしいなとは思ってはいたんだが…本当に私の読み通りだとはなぁ」
ミーナ「ええっ、そうだったの?ならベルトルトに悪い事しちゃったな…」
サシャ「しかも、そうなるとすごい複雑な関係図に…?」
クリスタ「三角関係ってやつだね!」キラキラ
ミカサ「急にクリスタがイキイキとしている…」
ユミル「あー、コイツ恋愛モノ好きだから」
ベルトルト「か、勝手に話を進めないでくれ」
ベルトルト「ユミルの言ってることは全部デタラメだ、そんな事実どこにもない。」ダラダラ
ユミル「尋常じゃない汗の量かいて、目を泳がせながら反論されても説得力はないぞ」
ベルトルト「うっ」
サシャ「大丈夫です、ご迷惑をおかけした分、力になりますよ!」
ミーナ「と、言いたいところなんだけど…」
サシャ「へ?」
クリスタ「サシャ、アニは…」ボソボソ
サシャ「えっ…ああっ!」
ベルトルト「…?」
-
- 119 : 2014/08/09(土) 03:11:30 :
ミカサ「こればっかりは仕方ない」
ミカサ「ベルトルト…心して聞いてほしい。」
ミーナ「待って!い、言っちゃうの?」ヒソヒソ
ユミル「遅かれ早かれ、嫌でも知ることになんだろ」ヒソヒソ
クリスタ「うーん、本人に伝えられるよりは、今言った方がダメージが少なくて済む、のかな…」ヒソヒソ
サシャ「大事なのは事実を知ってもなお、諦めないことじゃないですか?そうすれば彼女だって…」ヒソヒソ
ベルトルト「あの…」
ベルトルト「ひょっとして、皆…知ってるの?」
クリスタ「へっ?」
ミカサ「もしかして…ベルトルトはもう気付いていた?」
ベルトルト「ああ…気付いたどころか、一番に教えてもらったから…」
ユミル「あちゃー、手遅れだったかぁ…」
サシャ「ど、どういう事ですか?」
ミーナ「ベルトルトは既に知ってたのよ、アニがライナーを好きだってこと…」ヒソヒソ
ミカサ「あの口ぶりだと、どうやら玉砕した後らしい…」ヒソヒソ
サシャ「なっ、なんて残酷な…!」
-
- 120 : 2014/08/09(土) 03:13:32 :
ベルトルト「(まさか、二人が付き合ってることがこんなにも早くバレるなんて…)」頭抱え
ベルトルト「(一日で5人ってことは、40日もすれば、ほぼ同期全員にバレちゃうじゃないか…!)」 ウ-ン
クリスタ「(す、すごい苦しみよう…!)」
ユミル「…なんかごめんな、ベルトルさん」
ミカサ「私達のせいで、辛い現実を再び突きつけてしまった…」
ミーナ「ごめんね…」
サシャ「申し訳ないです…」
ライナー「…訳が分からん。今度はあっちが葬儀場になったぞ」
アニ「アイツら黙って食えるタチじゃないのに…正直言って、気味が悪いよ」
ライナー「これはベルトルトに何か備わっているとしか思えんな…」
アニ「周りを黙らせる能力…座学で使えそうな能力だね」
-
- 121 : 2014/08/09(土) 03:26:24 :
- つーか 120 意外のところ女子軍ウザすぎる…ベルトルトを?引き剥がそう?冗談じゃない
↑ベルトルトのファン
-
- 122 : 2014/08/09(土) 07:56:25 :
- あー、ミーナうざいぶっ殺したい
アニがストレスで死んでしまうじゃないか!w
-
- 124 : 2014/08/09(土) 23:52:48 :
…………
……
in廊下
ユミル「じゃ、強く生きろよ…」肩ポン
ベルトルト「あ、うん…みんな、またね」フリフリ
ライナー「おい、ベルトルト」クイ
ベルトルト「っえ、あ、ライナー?」
ライナー「その…あいつらに何かされなかったか?文句があるなら俺からキツく言っておくが…」
ベルトルト「いや、別に…これといって嫌な事はされなかったよ」
ライナー「そうか?」
ベルトルト「うん。ただ、やたら励まされただけ」
ライナー「(どういうことだ、それは)」
ライナー「まあ…何も無かったんならいい」
ライナー「そうだ、この後食料庫に行くからな」
ベルトルト「ああ…いってらっしゃい」
ライナー「バカ、お前も来るんだ」
ベルトルト「えっ、僕はいいよ…行く必要ないだろ」
ライナー「(あるから誘ってんだろ)」
-
- 125 : 2014/08/09(土) 23:54:50 :
ライナー「つべこべ言わず、さっさと来い」グイ
ベルトルト「い、いやだ」グググ
ライナー「はあ?いいから来いって…」グッ
ライナー「(コイツ…っマジで抵抗してやがる…!)」グググ
ベルトルト「無理して誘わなくていいって…言ってるだろ…っ」グググ
ライナー「無理なんかしてねえ、これは本心からだ…っほら、来い!」
ベルトルト「い、いやだ!」
ライナー「お前が来なきゃ始まらないんだ!」
ベルトルト「こんな時に嘘つかなくていいから!」
ライナー「何?俺の言葉が信じられないっていうのか?」
ベルトルト「ああ!いつも都合の良いことばかり言うんだもの、信用ならないね!」
ライナー「言ったな、この野郎!一発しめてやる!」ガッ
ベルトルト「望むところだ!」ガシ
…………
……
-
- 126 : 2014/08/10(日) 00:00:56 :
in食料庫
ガチャ
アニ「遅い」
ベルトルト「ごめ、ん…」ゼエハア
ライナー「ベ、ベルトルトを連れて来るのに、苦労してな…」ゼエハア
アニ「…あんたら、食後の運動でもしてきたの?」
アニ「時間が無い、さっさと本題に入るよ」
ライナー「おう」フ-
ベルトルト「…?」
アニ「いい?ベルトルト」
アニ「私はライナーのこと好きじゃないから」
ベルトルト「へ?」
アニ「むしろ嫌い。」
ライナー「ぶっ…なにもそこまで言わなくてもいいだろう」
アニ「これが何を意味してるか分かる?」
ベルトルト「…ツンデレ…?」
アニ「んなわけないでしょ」ゲシッ
ベルトルト「あうっ」
ライナー「おい、蹴る前にもっとしっかり説明をしたらどうなんだ」
アニ「フン…」
ベルトルト「な、何の話?」
ライナー「あー…要するにだな、俺とアニはもうお前が思ってるような関係じゃないってことだ。」
ベルトルト「…」
ベルトルト「(え、もう恋人じゃない?)」
ベルトルト「(…即ち、もっと深い関係に…?)」
ベルトルト「(な、なんてこった)」ガ-ン
-
- 127 : 2014/08/10(日) 00:05:22 :
アニ「そもそも私がコイツを恋愛対象として見るはずがないだろ」
ライナー「俺も、どうせならもう少しお淑やかな方が…うあっ」ゲシッ
アニ「つまり…アンタは今まで誤解してたってわけ」フゥ…
ライナー「この通り俺らには恋愛のれの字もないんだ、分かったか?」イテテ…
ベルトルト「(恋人以上の関係…)」
ライナー「…ベルトルト?」
ベルトルト「(結婚を約束した…許嫁ってことなのか?それとも、い、一夜を共に…)」
アニ「ちょっと、聞いてんの?」グイ
ベルトルト「!」ハッ
ベルトルト「ご、ごめん…あまりに急展開で、つい、ボーッと…」ポリポリ
アニ「(その口ぶりだと真相は理解できたみたいだね)」
ライナー「(これで無事、解決したか…よかったよかった)」ホッ
ベルトルト「(あ…二人とも、なんだか嬉しそうだ)」
ベルトルト「…」
ベルトルト「(なんか…もう…全部どうでもよくなってきた…)」ズ-ン
-
- 128 : 2014/08/10(日) 00:07:43 :
- ていうか、キャラの悪口(?)を言わないで欲しいな…。ssの設定であってもファンは傷つくし。上から目線ですみません。
-
- 129 : 2014/08/10(日) 00:08:27 :
ベルトルト「そんな事をわざわざ僕に報告しに…ここへ集まったのか?」
ライナー「は?…そんな事って、お前なぁ」
アニ「こればっかりはそう簡単に済ませられるもんじゃないだろ?」
ベルトルト「…まあ、そうだね」
アニ「…」
アニ「…アンタさ、ライナーに何か言う事あるんじゃないの」
ベルトルト「へ?」
ライナー「えっ?」
アニ「言うならきっと今しかないよ。ほら、早く」
ベルトルト「え、ええっと…」
ライナー「(この期に及んで何を言わせようとしてるんだ、アニ…)」
アニ「(別に。愛の告白のお手伝いでもしてあげようかなって)」
ライナー「(コイツ、直接脳内に…って、何てこと企んでんだ!?)」
アニ「(ベルトルトは引っ込み思案だからね、こうやって機会作ってやんないと)」
ライナー「(いらん配慮をするな!)」
-
- 130 : 2014/08/10(日) 00:10:14 :
ベルトルト「あ、その…」
ライナー「んあ!?」
ベルトルト「勝手に突っ走って…迷惑かけて、ごめん…?」
ライナー「あ、あぁ…なんだ、それぐらい。気にするな」ホッ
アニ「…私は謝罪しろとは言ってないんだけど」
ベルトルト「えっ」
ライナー「ちょ、おま」
アニ「言うべき事が他にあるでしょ、あんたには」
アニ「せっかく場を取り持ってやってんだからさ、しっかりしなよ」
アニ「じゃあはい、もう一回」パンパン
ベルトルト「うん…?」
ライナー「(折ったフラグを立て直すなよ…)」
ベルトルト「…(ライナーに言わなきゃいけないこと?)」
ベルトルト「(…ああ)」
ライナー「黙ってるってことは…他に言いたい事はないみたいだな。よし、この話はこれで「あるよ」
ライナー「は?」
ベルトルト「君に言わなきゃいけないことは、ある」
ライナー「…そうか(えええええええ)」
-
- 131 : 2014/08/10(日) 00:12:02 :
ベルトルト「これはライナーに…というか、二人に聞いてほしいんだけど」
アニ「へえ(愛を宣言するつもりかい)」
ライナー「(早まるな、ベルトルト…お前が抱いている感情は何かの間違いだ)」
ベルトルト「えーと、とりあえずおめでとうございます…」ペコリ
アニ「え?」
ライナー「あ?」
ベルトルト「二人の仲が進展して良かったね」
ベルトルト「あ、僕のことは気を遣わなくていいから。」
ベルトルト「二人の時間を過ごしたい時は…遠慮なく言ってよ」
アニ「ああ…うん(???)」
ライナー「(こら、内容を理解していないのに相槌を打つな)」
-
- 132 : 2014/08/10(日) 00:23:05 :
>>128
コメント見落としてました、すみません!悪口ですか…以後気をつけます…!
うーん、ここまで不快になる方がいらっしゃるなら、このSS消そうか迷いますね…とりあえず今日書き溜めた分投稿しておきます!
-
- 133 : 2014/08/10(日) 00:24:22 :
ベルトルト「けど、たまには僕も混ぜてほしい…かな」
アニ「…待ちなよ、ベルトルト」
ベルトルト「ん?」
アニ「えーと、その…(どこからつっこめばいいのか…)」
ベルトルト「あっ、そ、そうだよね、僕が居てもアレだよね」
ベルトルト「ごめん…」シュン
アニ「(は?…誰か通訳よこして)」
ベルトルト「だったら、明日から別々に行動する?僕は独りでいいから…」
ライナー「そんなことしなくていい。それよりお前な…」
ベルトルト「っ、気は遣わなくていいって言っただろ!」バンッ
ライナー「!?」
ベルトルト「…特に君にだけは…そういう事されたくない」
ライナー「え、あ、おう(ええー…)」
-
- 134 : 2014/08/10(日) 00:25:30 :
- >>132
さ、作者様ではなくて、他のユーザーさんに言ったんです。紛らわしくてすみません。
-
- 135 : 2014/08/10(日) 00:30:38 :
アニ「…ねえ」クイ
アニ「ベルトルトが何のことを言ってるのかさっぱりなんだけど」ヒソヒソ
ライナー「安心しろ…俺もだ」ヒソヒソ
ベルトルト「大丈夫、これ以上二人の関係に水を差すような事は…っしないから」
ベルトルト「(う、まずい…視界が滲んできた…)」
ベルトルト「だから…心配、しないで」ジワ
アニ「…心なしか涙ぐんでない?アイツ」ヒソヒソ
ライナー「…俺は何も知らないからな」ヒソヒソ
ベルトルト「…で、でも!」
ベルトルト「二人の、傍に…いることぐらいは許してほしいな…」ボソボソ
ライナー「…ベルトルト」
ベルトルト「み、見守るだけだから!邪魔はしない、絶対!」
アニ「あのさ…何か勘違いしてるんじゃないの」
ベルトルト「え…?」
ベルトルト「(傍に居るのもダメなのか…?)」
ベルトルト「そ、そっか…」
ベルトルト「アニの言うとおり、勘違いしてたみたいだ…ごめん」
ベルトルト「(同郷のよしみとはいえ、二人からしたらこれは出過ぎた真似だったんだ)」
ベルトルト「じゃあ今後の日常生活では二人と距離を置いて、なるべく関わらないようにするよ……ぐすっ」
ベルトルト「(ああー…みっともないなぁ、僕…)」グスン
-
- 136 : 2014/08/10(日) 00:34:10 :
>>134
うわあああごめんなさい…!早とちりしてしまって申し訳ないです!
-
- 137 : 2014/08/10(日) 00:35:23 :
- 期待です!
はやく誤解がとけるといいなぁ
-
- 138 : 2014/08/10(日) 00:50:25 :
>>137
ありがとうございます!はい、解かせます!(
-
- 139 : 2014/08/10(日) 01:02:03 :
アニ「…ぷっ」
ライナー「くくっ…はっはっはっは!」
ベルトルト「!?」
ベルトルト「ど、どうしたんだ?突然笑い出したりなんかして…」
ライナー「ふっ…悪い悪い、お前の泣きっ面がな」
アニ「道端に捨てられた子犬みたいに、あんまりにも悲哀に満ち溢れててさ…」フフ…
ベルトルト「…」
ベルトルト「仕方ないじゃないか…ひとり除け者にされてるんだから」ムス
ライナー「まあまあ、そうカッカすんなって」ハハ
ライナー「アニの言う通り、お前は勘違いしてるんだ」
アニ「それも、盛大なやつをね」
ベルトルト「…?」
アニ「ベルトルトさ、やたらと私達をセットにしたがってたけど…」
ライナー「俺とアニの関係をどう捉えているんだ?」
ベルトルト「えっ…それは、もちろん…」
ベルトルト「恋人以上の関係に達した仲…だと…」ボソボソ
ライナー「ぶはっ!」ブフ-ッ
アニ「うわ、きったな」
ライナー「こ、恋人以上って…一体どういう関係なんだ…?」
ベルトルト「知らないよ…君が言ったんだろ?」
ライナー「何?そんな覚えはないが…」
ベルトルト「嘘だ、さっき僕に伝えたばかりじゃないか」
アニ「完璧に話が食い違ってるね」
ライナー「みたいだな…このままじゃ埒が明かねえ」
ライナー「一旦、互いの見解を確認しよう」
…………
……
-
- 140 : 2014/08/10(日) 01:08:33 :
- 続きを正座待機!
-
- 141 : 2014/08/10(日) 01:15:17 :
- 勘違いしまくるベルさん可愛いなw
-
- 143 : 2014/08/10(日) 01:35:17 :
ライナー「ははは!」
ベルトルト「…」膝抱え
ライナー「おま、天然にも程があるだろ…っ」プルプル
ベルトルト「そこまで笑わなくたっていいじゃないか…」ボソボソ
アニ「ああ、呆れた…どうやったらそんな考えに行き着くんだい」
ベルトルト「ふ、二人がはっきり言わないのが悪いんだ」クスン
ライナー「おいおい、いじけるなよ。間違いは誰にでもある」クックック
ベルトルト「笑いながら励まされたって嬉しくない…」
ライナー「何はともあれ解決して良かったじゃないか」ハ-…
アニ「ここに来るまでに、随分時間をかけすぎた気もするけどね」
ベルトルト「穴があったら埋まりたい…」ズ-ン
ライナー「どんだけショックを受けてるんだ、お前は…元気出せって」肩ポン
アニ「!」ピク…
-
- 144 : 2014/08/10(日) 01:36:49 :
ライナー「ん?どうした」
アニ「シッ…誰か、こっちに来る…!」
ライナー「またベルトルトか?」
ベルトルト「僕はここにいるだろ!」ガタッ
アニ「叫ぶんじゃないよ、このおバカ」ゲシッ
ベルトルト「い、いたっ」
…ツカツカツカ
ライナー「!」
ライナー「まずいぞ、足音が近い!」
アニ「チッ…この面子で見つかったら、怪しんでくださいって言ってるようなものじゃないか」
ベルトルト「あわわ…アニ、隠れてくれ!」
アニ「はあ?隠れるって言ったってどこに…」
ライナー「これだ、この木箱に入れ!」
アニ「…冗談でしょ?これ、どう見ても私が収まるようなサイズじゃ」
ライナー「四の五の言わずに入っとけ!」グイッ
アニ「あ、ちょっと!…」ギュム
-
- 145 : 2014/08/10(日) 01:41:35 :
ライナー「よし、これであとは俺達が隠れられれば…」
ベルトルト「ど、どうしようライナー!」ガシッ
ライナー「あ!?」
ベルトルト「僕達、まだ隠れてない!」
ライナー「だから今、隠れようとしてんじゃねえか!」
ベルトルト「この足音が教官だったら僕ら営倉行きになっちゃうよ!ああ、どうしよう!」ユサユサ
ライナー「おっ、落ち…落ち着け!」ガシッ
ライナー「いいか!俺を揺さぶる暇があったら、早く隠れる場所を…」
ガチャ…
ライナー「!」
ライナー「(ええい、仕方ない!)」
ライナー「ベルトルト!来い!」 グイッ
ベルトルト「う、うわっ!」ドサッ
ギィィィ…
???「…」スッ
-
- 146 : 2014/08/10(日) 01:46:12 :
- え、誰!?楽しみ!
-
- 147 : 2014/08/10(日) 10:58:20 :
- アニの「どうやったらそんな考えに行きつくんだい」って台詞
>>10の時のアニにも言ってやりたいw
-
- 149 : 2014/08/14(木) 21:06:10 :
???「……」
ギィィ…バタン
ガチャ
ツカツカツカ…
ライナー「…行ったか?」フ-…
ベルトルト「び、びっくりした…」ノソノソ
ライナー「悪いな、急に引っぱって」
ベルトルト「ううん、おかげでうまくやり過ごせたみたいだ」
ライナー「おう、俺の機転が利いたか…」ハハ
アニ「…」
ベルトルト「あっ!アニ、もう出てきていいよ」
アニ「…無理」
ライナー「なんだって?そんなにそこが気に入ったか?」
アニ「バカ言ってんじゃないよ…こんなとこ、早く抜け出したいくらいだ」
ベルトルト「なら、出てきなよ。ほら」スッ
アニ「…」
ベルトルト「…」
ライナー「…」
ベルトルト「…あ、あの」
アニ「無理」
ベルトルト「えっ…そ、そう…」
ベルトルト「(手を差し伸べたら断られた…)」ションボリ
ライナー「はあ…心配しなくとも、ベルトルトの手はそんなに汚れてないぞ。コイツの優しさを無下にしてやるな」
ベルトルト「ライナー…!」
アニ「そういう問題じゃない」
ベルトルト「…ライナー…」
ライナー「(すまん、これは俺もフォローしきれん)」
-
- 150 : 2014/08/14(木) 21:09:07 :
アニ「悪いけど、今の私は手を取りたくても取れない状況なんだ」
ライナー「…どういう意味だ?」
アニ「……ない」ボソボソ
ベルトルト「へ?」
アニ「木箱にガッチリはまっちゃって、出れないんだよ…この通り、身動き一つ取れやしない」グッ
ベルトルト「」
ライナー「なん…だと…」
アニ「嘘だと思うんなら引っぱってみな」
ライナー「…ベルトルト」
ベルトルト「うん…?(僕がやれって?)」
ベルトルト「(ひ、引っぱるってどこを…腕でいいかな)」
ベルトルト「えい」クイ
アニ「…」
ベルトルト「…」
ライナー「…服引っぱってどうすんだよ…」
ライナー「引くんならもっと強く…そうだな、両脇から手を差し込んで持ち上げてやれ。俺は箱を引っぱるから」
ベルトルト「わ、脇…!?」
ベルトルト「(手を差し込むって…色々怒られないか、それ)」ソワソワ チラ
アニ「?」
ライナー「急げ、また誰か来るとも分からんぞ」
ベルトルト「あっ、う、うん」
-
- 151 : 2014/08/14(木) 21:14:10 :
ベルトルト「じゃあ失礼、します…」スッ
アニ「ん」
ベルトルト「んしょ!」ガシ
ベルトルト「ふっ…」ググ
アニ「…」プラ-ン
ライナー「いいぞ、しばらくそのまま踏ん張っててくれ」ガシ
ライナー「せーの、でいくからな……せーの!」
ライナー「ふんっ…!」グイ
ベルトルト「はっ…!」ググ
アニ「…」
ライナー「ぐっ、この…!」グイイ
ベルトルト「んんんっ…!」グググ
ベルトルト「…っ、ダメだあ!」
ライナー「ビクともしねえ…っ」
アニ「ほら、私の言った通りだろ」
ライナー「まさか、男二人でも敵わないとは…」ハ-…
ベルトルト「どうしよう、このままじゃ帰れないよ」
ライナー「置いてくわけにもいかんしなぁ」ウ-ン
アニ「ライナー…こうなったのもアンタのせいだからね」
ライナー「う…すまん、あの時は切羽詰まってて…」
アニ「…」ジ−
ライナー「そ、そうだ!工具でバラせばきっと出られるぞ」ガタッ
ライナー「今、借りてくるからな!待ってろ」ダッ
ベルトルト「あっ、ライナー!」
ガチャ
バタン!
バタバタバタ…
ベルトルト「…行っちゃった」
アニ「はあ…消灯時間までに間に合うと良いんだけど」
-
- 152 : 2014/08/14(木) 21:16:11 :
アニ「それより、アンタさ」
ベルトルト「うん?」
アニ「いつまで私のこと抱えてるつもり?」
ベルトルト「…あっ」
アニ「いい加減、下ろしてくんない?なんか屈辱的なんだけど」
ベルトルト「ごっ、ごめん!」パッ
アニ「なっ、バカ!急に手を離すんじゃ…」ガタッ…
ドシン!
-
- 153 : 2014/08/14(木) 21:19:51 :
アニ「…」ヒリヒリ
ベルトルト「…」
ベルトルト「その…本当にごめん…」
アニ「…」プイ
アニ「…タダじゃ許さないからね」
ベルトルト「な、何したら許してくれる?」
アニ「んー、そうだね…」ウ-ン
ベルトルト「兵食のパン一週間分とか?」
アニ「やめてよ、サシャじゃあるまいし」
アニ「あいにく、今のところ欲しい物は特に無いんだけど…あ、」
アニ「一回だけ、私の質問に絶対答えるってのはどう?」
ベルトルト「いいよ、そういうのならお安い御用だ」
アニ「パスは無しだからね」
ベルトルト「うん」
アニ「いい?絶対だよ。黙秘も無し」
ベルトルト「」コクコク
-
- 154 : 2014/08/14(木) 21:29:00 :
アニ「じゃあ質問の内容はー…あぁ、そうだ」
アニ「ベルトルトって好きな奴いんの?」
ベルトルト「ぐっ!?」ブフ-ッ
アニ「うっわ、乙女の前でそういうのやめてよ…アンタも品が無いね、まったく」
ベルトルト「けほっけほっ…す、好きな人ぉ?」
アニ「ああ、私はてっきりライナーだと睨んでたんだけど…どうやら違うみたいだし、気になってね」
ベルトルト「ライナーって…僕は普通に女の子が好きだよ」
アニ「へえ、じゃあいるの?」
ベルトルト「…」
ベルトルト「パ、パス「は無し。」
アニ「最初に言っただろ」
ベルトルト「くっ…!」ギリィッ
アニ「今までに見たこと無い顔してるよ、アンタ」
アニ「いないなら、いないって答えればいいのに」
ベルトルト「!…い、いませ「といっても」
アニ「即答しなかった時点で、もういるってことで確定してるけどね」
ベルトルト「うー…!」ギリギリ
アニ「(…ちょっと楽しい)」
-
- 155 : 2014/08/14(木) 21:30:52 :
アニ「結論は、いるってことでいいんだね」
ベルトルト「………」
アニ「そうかい」
アニ「まあ、それを知ったところで私にはどうしようもないけど」フッ
ベルトルト「…」
アニ「で、誰?」
ベルトルト「えっ…?」
アニ「アンタが好きな奴は誰かって聞いてんの」
ベルトルト「だ、誰でもいいじゃないか」
アニ「良くない。私達の立場ってほら…アレだし」
アニ「(実際はただの好奇心で、とか言えない)」
アニ「とにかく聞く義務があるんだよ、こっちには」
ベルトルト「だとしても…き、聞いてどうするんだ?知ったところでどうしようもないって言ったのは君だろ」
アニ「あーうん、いいからいいから。早く言いなって」
ベルトルト「(僕の言い分を適当に流さないでくれ…!)」
-
- 156 : 2014/08/14(木) 22:01:44 :
- アニがエレンかアルミンに告白して、
ライナーじゃないのか!
っていうのが見たい・・・
ssの女子が残念wwwwwww
-
- 157 : 2014/08/15(金) 14:56:11 :
- 面白い!山奥組かわいいです(*´ω`*)
がんばってください!
わたしはこういう女子勢も好きですよ!笑
-
- 158 : 2014/08/17(日) 23:10:48 :
- >>156ふざけんなアニはベルトルトと結ばれるべき
-
- 159 : 2014/08/17(日) 23:12:01 :
- それに俺エレアニ好きじゃねーまぁひとそれぞれだけどな
-
- 160 : 2014/08/18(月) 02:53:53 :
- たしかに好みはそれぞれだけど今の流れでエレアニ、アルアニはないわ、それに話の流れを自分好みに勝手に誘発しようとする姿勢はいただけない
-
- 161 : 2014/08/20(水) 21:42:35 :
- すっごくおもしろい!
同郷組大好きだw
-
- 162 : 2014/08/27(水) 21:01:48 :
- いやーいまのパターンだとベルアニなんじゃない?まずエレアニとアルアニは多分無いな。
-
- 163 : 2014/09/14(日) 09:55:19 :
- はよ
-
- 164 : 2014/10/04(土) 15:39:21 :
- はやくしてくれ!F5が壊れる!
-
- 165 : 2014/10/12(日) 22:37:17 :
- ずっと前から見てました!面白いですよ♪期待♪
-
- 166 : 2014/10/30(木) 20:18:27 :
- うけるー!
ベルトルト…天然過ぎるっ
期待です!
-
- 167 : 2014/12/03(水) 16:36:19 :
- ベルトルトが可愛すぎる…(*´∀`*)
ベルトルトとアニ結婚しろ!
-
- 168 : 2014/12/04(木) 17:10:23 :
- かいてくれ~!
-
- 169 : 2014/12/05(金) 17:35:51 :
- ベルアニ大好きです!
早くきてください~!!!
-
- 170 : 2014/12/05(金) 22:17:52 :
- ベルアニになってほしい
-
- 171 : 2014/12/19(金) 22:53:34 :
- 放棄するくらいなら書くな
-
- 172 : 2014/12/24(水) 21:55:52 :
- たしかに…放棄はだめだと思いますよ…放棄するということは読者の期待を裏切ることになりますから…
-
- 173 : 2014/12/24(水) 22:10:54 :
- え、これ放置?!?!?
さいってー
-
- 174 : 2014/12/26(金) 01:12:08 :
- 放棄とか根性クソだな。
-
- 175 : 2015/01/01(木) 21:08:51 :
- 放置だったらサイテーですけど開けなくなったとかいろいろあるんじゃないですか?
あと、早くきてくださいじゃなくて書いて下さいです。。。
間違えました。
-
- 176 : 2015/01/01(木) 21:09:27 :
- ついでにみなさんあけましておめでとうございます
-
- 177 : 2015/01/19(月) 23:09:20 :
- 皆さん、荒らしはやめませんか・・・?確かに放置はいけないことですが、「放置するぐらいならかくな」とか「根性クソ」とか「サイテー」とか、もっと他に言い方はなかったんですか?こうやって書かれてるから作者も書き続けるのがいやになってしまったのではないのでしょうか・・・?私はそう思います。勝手な意見スミマセンでした。
-
- 178 : 2015/02/02(月) 09:55:41 :
- >>177さんに同意
確かに放置はいけないだけど皆さん言いすぎだと思う。
-
- 179 : 2015/04/25(土) 18:21:29 :
- 俺が続き書く
-
- 180 : 2015/05/17(日) 03:20:46 :
- 177.178さんに同意
ユーザーさんにも事情があるのでは?事情がなくて放置していても言い過ぎではないでしょうか?
アアアアアさんへ
俺が続き書くといってますけどユーザさんが放置しようが何しようがこれはユーザさんの作品です。
アアアアアさんがユーザさんの作品のつづきをかくなら私はこのssをよみたくありません!
どうしても続きが見たいなら大人しく指をくわえて待ってろ。それか妄想しとけ。
他の対処法が聞きたいなら答えますよ! 凛より
-
- 181 : 2015/05/17(日) 03:29:52 :
- あと私へのクレームは受け付けていません。
同意なら受け付けてます。
対処法はアアアアアさん用です。
指をくわえすぎないでください。
指をくわえているときに歯に力を入れすぎないでください。
指と間違えて舌を噛まないでください。
以上です。
-
- 182 : 2016/11/13(日) 11:03:16 :
- は?なんで完結してないの!?
-
- 183 : 2018/08/18(土) 03:07:16 :
- 乗っ取ろうかな?良いですか?
-
- 184 : 2018/08/29(水) 19:31:40 :
- あれ?続きないんですね…
-
- 185 : 2018/08/29(水) 20:56:10 :
- え?
-
- 186 : 2018/08/29(水) 20:56:17 :
- 放置かよ
-
- 187 : 2018/12/21(金) 05:54:42 :
- ユミルが殺したいくらいにうざい(^∀^)
-
- 188 : 2020/09/27(日) 16:45:27 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
-
- 189 : 2023/07/04(火) 01:51:33 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
sukebe_erotarou
errenlove
cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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