このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
イルゼ「わしがなにわのイルゼ・ラングナーじゃあ!!」
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- 1 : 2014/07/15(火) 14:54:33 :
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イルゼ「わしがなにわのイルゼ・ラングナーじゃあ!!」
第一章
「なにわってどこ?」
*参考画像
http://imgur.com/eMEh5ho
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- 2 : 2014/07/15(火) 15:03:40 :
私はイルゼ・ラングナー
まずは簡単なプロフィールを話そっかな。
性別:女
年齢:19歳
身長:160cm
体重:58kg
所属:調査兵団
顔?うーん・・・
自分では普通にかわいい方だと思ってます。
(ちょっとばかしソバカスがあるってくらいかな☆きゃは♪)
まー私は大体こんな感じです
彼氏?
えーっと、いつでも作れるけど作ってない感じかなー
べ、別にっ、モテない訳じゃないんだからねっ!///
回りの男共に、私を見る目がないってだけで・・・
おい、そんな優越感を感じながら私の文章を読むんじゃないよ、読者。
とま、とりあえずこんな感じで。
私は2年前に訓練兵を卒業して、調査兵団に入ってマース
っていうかさー
なんで私が今、こんな感じでしゃべっているかと言うとー
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- 3 : 2014/07/15(火) 15:07:34 :
巨人「オオオ・・・・」
イルゼ「・・・。」
イルゼちゃん、絶賛大ピンチ中ーーーーーっ!!
って訳で、今改めて自分の人生を考えていたとこなのー
ってかマジありえなくなーい?
イルゼ・ラングナー。巨人と睨み合う、の巻ッ
て感じ?
いやいや、ちゃうちゃう
そんなこと言ってる場合ちゃうわ
巨人「オオオ・・・。」
イルゼ「・・・。」
いやいや、マジ何コイツ
っていうか何この状況
壁外遠征で、馬なくして、歩いてたら巨人と出くわすとか・・・
マジどんだけついてねーの・・・
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- 4 : 2014/07/15(火) 15:12:02 :
巨人「ユ、ユミル様・・・。」
イルゼ「・・・。」
いや、ほんま、なんなんこれ・・・
めっちゃすぐに食べられる思ってたけど、なんとか無事だし
しかも「・・・ユミル?」
ユミルってなんだよ、ユーミンの進化系のこと?
空ぁーーにぃーーー♪
あっこがれってーーー
雲をーーーーっ
かっけっていうくーーーー
・・・生きねば
っていやいや、風が今にも立ちぬような主題歌歌ってる暇じゃないわ
やっべ。マジやっべ。
イルゼ、人生の大ピイイイーーーーンチ!
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- 5 : 2014/07/15(火) 15:20:48 :
イルゼ「・・・はあ。」
そりゃため息も出るよー
普通に考えりゃ、人生オワタの瞬間ですよ
あーあ。今まで彼氏なんかできたこともないのに
ここで終わりかあ
巨人「ユミル様・・・!」サッ
あれ、何コイツ
いきなり土下座してる?
あんれま、なかなか素直な子じゃないの
そこまで頭下げなくてもいいけどさあ
まあ、悪い気はしないね。
・・・ちょっとからかってみようかな
イルゼ「なあなあ、自分。」
巨人「うう・・・?」
イルゼ「自分名前なんていうん?」
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- 6 : 2014/07/15(火) 15:28:42 :
巨人「う・・・あ・・・」
なんか話辛そうだな
うーん、やっぱ巨人に話しかけるって無駄なんだろうか
てかなんで普通に話かけてんの私www
ワロスwwwこの状況カオスwww
だってさー、こんな状況になったら普通命諦めるしかないっしょー
だったら、精一杯開き直ってやりたいことやっちゃおっかなって☆
巨人「う・・シ、シ・・・」
イルゼ「ん?」
巨人「お、オレ・・・シン・・バ・・。」
イルゼ「えっ?」
巨人「なま、え。シン・・バ・・・。」
イルゼ「な、名前喋ってくれたの!?」
巨人「・・・コクコク・・・」
巨人は縦に顔を振った
シンバ、と言ったの?この巨人は
約3~4メートルの巨人
まさか、こんなことがあるなんて・・・!
名前が、まさかの有名映画、ライ○ン・キングの主人公の名前だなんて・・・!
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- 7 : 2014/07/15(火) 15:37:48 :
あ、いやいや、違うわ、そこ驚くとこ違うわ
喋った!巨人が喋った!
すげえ・・・マジかよ
イルゼちゃん激ビックリぷんぷんドリームだお
怒ってんのかびっくりしてんのか分かんない、それが私のIKIZAMA☆
・・・
ま、そこは置いておいて
まーせっかく自己紹介してくれたから、こっちも少し話してやるか
イルゼ「へー、シンバって言うの」
イルゼ「これからよろしくねっ!シンバッ☆」
ザッ
私は今まで生きてきた中で、世界一とも言われるかわいいポーズをとった
ふふ、胸も引き寄せた、これでおちない男なんかいないわ
さあ、シンバ、私のこの胸を見てごらん・・・!
シンバ(巨人)「・・・。」ハナホジ
イルゼ「なん・・・だと・・・!」
私の色気が・・・全く通じていないッ!?
まさか・・・うそでしょ!?
あの、壁内一の美人と言われた私の・・・私のかわいいポーズが効かない・・・!?
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- 8 : 2014/07/15(火) 15:45:37 :
つーか鼻ほじってんじゃねーよてめえは
渾身の私のかわいいポーズどうしてくれんだよ
イルゼ「・・・。」
とりあえず、人間には見られていないとは言え、なんとなく死にたくなったので私はかわいいポーズをやめた
シンバ「あう・・あ・・・。」
巨人は私に向かって、何かをしゃべりたそうにしている
イルゼ「・・・ったく、なんなのこの状況・・・。」
はあ、これからどうすりゃいいのよ
正直ね、もう命諦めてたんで、どうでもいいのよ
巨人に話しかけるとか、かわいいポーズとったりだとか
今までできなかったことをできたし、もう満足だし
こいつ、私を食わないのかなあ
シンバ「・・・ああ・・・う・・。」
シンバという巨人は、相変わらず何かを喋りたそうにしている
イルゼ「・・・まあ、喋りたそうだし、少し喋ってやるか。」
イルゼ「なーなー、あなたたちって、一体なんなの?」
シンバ「・・・・。」
シンバは急に黙った
うわっ、怖っ
え、マジかよ。こんな感じになるとは思ってなかったわー
なんか変なこと聞いたのかな。私。
やべえ、今度こそ食われるかな
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- 9 : 2014/07/15(火) 15:53:10 :
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シンバ「・・オ。オデ・・・。」
イルゼ「オデ・・・?」
シンバ「オレの名前は、シンバーニュ・トドコリーナ・マッシュバニール2世です。」
イルゼ「普通に喋るのかよ!!!!」
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- 10 : 2014/07/15(火) 15:54:32 :
シンバ「・・・。」
イルゼ「なんでだよ!!さっきまで喋りにくそうにしてたのなんの演出だよ!!」
イルゼ「なんでいきなり普通に喋れてんだよ!?」
イルゼ「あと名前長すぎだろーが!!」
イルゼ「シンバ名前の一部だよ!!シンバーニュ以降の名前長すぎだよ!!」
イルゼ「ほんで2世はどういうことだよ!!1世どこいったんだよ!!尾形イッセーなのか石田イッセーなのかはっきりしろよ!!」
シンバ「・・・・。」
イルゼ「はあ・・はあ・・。」
シンバ「いやー、すんません。」
シンバ「オレ巨人なんすけど、すげー普通に喋れるんすよー。」
イルゼ「滑らかすぎる発言に読者もびっくりだよ!」
イルゼ「大体話できるんなら最初から話せや!」
シンバ「いやー、照れるなあ。」
イルゼ「照れるな!!褒めてねえよ!」
シンバ「あれなんすよ、久しぶりに女の子と喋ったんで緊張しちゃって。」
イルゼ「最後いつ女の子と喋ったんだよ!?」
イルゼ「どこの話だよ!壁内のことか!壁外のことなのか!?お前の言う女性は人間のことなのか!?それとも女性の巨人のことなのか!?」
シンバ「・・・。」
シンバ「・・・。」
シンバ「質問が多すぎますよおー。」
イルゼ「2回のタメはなんだったのか!!」
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- 11 : 2014/07/15(火) 16:51:42 :
- wwwwwww期待!!
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- 12 : 2014/07/16(水) 15:37:55 :
- コメントありがとうございます
頑張ります!
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- 13 : 2014/07/16(水) 15:43:35 :
シンバ「まー、とりあえずですね。」
シンバ「お茶でもしません?」
イルゼ「ナンパか!!」
イルゼ「軽い男かっ!!」
イルゼ「どの質問にも答えてねえじゃねえか!?お前の頭どうなってんだよ!質問受け付けねえのかよ!」
シンバ「・・・さーせん。」
イルゼ「適当か!!」
イルゼ「謝罪に全く心こもってねえじゃねえか!」
シンバ「だあってえー、そんな切れ味鋭いつっこみ入れられると正直テンパっちゃうっていうかあ」
イルゼ「う・・・ま、まあ、そりゃそうかもしれないが・・・。」
イルゼ「大体お前なんなんだよ、きょ、巨人だよな?」
シンバ「・・・??」
シンバ「いや、シンバーニュ・トドコリーナ・マッシュバニール2世ですけど・・・」
イルゼ「知っとるわ!!」
イルゼ「お前の名前はすでに知っとるわ!!」
イルゼ「さっき長々と聞いてやったよ!お前の名前ちゃんと聞いてたよ!私が質問してんのそこじゃねえよ!」
イルゼ「あんたは巨人なのか、人間なのか聞いてんだよおおおお!」
シンバ「・・・あー。」
シンバ「そういうことですね。」
シンバ「あ・・・へっくし!」
イルゼ「クシャミのタイミングが唐突すぎるわ!!」
イルゼ「もうちょっとこう・・・空気読め空気を!!」
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- 14 : 2014/07/16(水) 15:59:26 :
シンバ「僕はあれですよ。巨人ではありません。」
イルゼ「えっ?」
シンバ「人間でもありません。」
シンバ「えーっと、シンバーニュ・トドコリーナ・マッシュバニー
イルゼ「うるせえよ!!」
イルゼ「言わせねえよ!!」
シンバ「・・・。」
イルゼ「え、マジどっちなの?」
イルゼ「正直マジそろそろ激おこなんすけど。」
イルゼ「イルゼ・ラングナー、硬スチール刃を取り出す☆になっちゃいそうなんだけど。」
シンバ「す、すいません。」
イルゼ「・・・ふん。」
シンバ「あれですよ、僕はですね・・・」
シンバ「元人間
ドオオオオーーーーン!!
イルゼ「っ!?」
その時、イルゼの後ろで大きな音が響き渡った
イルゼ「こ、この音は・・・!」
イルゼが振り返ると
巨人「うああ・・・。」15m級
そこには、15メートル級の巨人が立っていた
イルゼ「ま、また巨人・・・!?」
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- 15 : 2014/07/16(水) 16:19:20 :
シンバ「で、でっか!」
*シンバは、進撃の巨人本編でイルゼを食った巨人です
容姿や身長(3m)も同じものを想像してください
イルゼ「いや、でっかて!」
イルゼ「お前も一応巨人だろうが!」
シンバ「じゅ、15メートルくらいあるやつと一緒にしないでくださいよ!」
シンバ「僕は身長3メートル26センチしかないんですから!」
イルゼ「なんでここで326(ミツル)とかゴロが良いんだよ!」
巨人「ぐああ・・・。」
巨人は右手でイルゼを掴もうとする!
イルゼ「う、うおっ!」
シンバ「危ないっ!」バッ
その時、シンバはイルゼの体を持ち、巨人の手を間一髪よけた
ドサッ
シンバとイルゼは、巨人の手を避けた後倒れ込んだ
イルゼ「あいたたた・・・。」
シンバ「大丈夫っすか!?イルゼさん!」
イルゼ「お、おう、すまない、助かった。」
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- 16 : 2014/07/16(水) 16:25:36 :
イルゼ「でも、どうしてお前私を助けて・・・」
シンバ「うわああ、やべーー、女性の体とか初めて触っちゃったー!」
シンバ「柔らかい!そして柔らかいッ!」
シンバ「ひょほーーーーッ!女の体サイコーーッ!」
イルゼ「・・・。」
シンバ「でもあれっすね、イルゼさん全然胸大きくないっすね。」
イルゼ「お前マジ殺すぞ」
巨人「おおお・・・。」
15メートル級の巨人は、再びイルゼに手を伸ばす
イルゼ「うっ、や、やばいっ!」
シンバ「イルゼさんっ!僕に掴まって!」
イルゼ「じゃかあしい!二度と胸触られてたまるかボケェ!」
シンバ「そ、そんなこと言ってる暇じゃないですって!」
ガシッ
15メートル級の巨人が、右手でイルゼを掴んだ
イルゼ「うわあああああっ!」
シンバ「イッ、イルゼさんッ!言わんこっちゃないっ!」
巨人「あおおお・・・。」
カパッ
巨人はイルゼを自分の口に近づける
イルゼ「うっ!」
や、やっぱ私はここで食われるのか・・・!
私の最後は・・・ここなのかっ!
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- 17 : 2014/07/16(水) 16:28:03 :
- これは面白い!珍しい方面のssですね!
この後どうなるのか楽しみです!
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- 18 : 2014/07/16(水) 16:35:50 :
その時だった
シンバ「うおおおおおーーーっ!!」
なんと、地面から高く高くジャンプしたシンバが
ドンッ!!
15メートル級の巨人の右腕に頭突きし
イルゼ「うわああっ!」
巨人「あう・・・?」パッ
イルゼは巨人の手から離れた
イルゼ「ひゃああああああっ!」
イルゼは20メートルはある高さから落下していく
シンバ「イルゼさんっ!」
巨人の右腕から離れ、シンバは落下するイルゼを追いかけるが・・・
ガシッ!
シンバ「ッ!!」
15メートル級の巨人の、空いていた左手が、シンバを包んだ
シンバ「しっ、しまったッ!」
イルゼ「うわあああああーーっ!!」
イルゼが地面に激突する瞬間だった
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- 19 : 2014/07/16(水) 16:43:34 :
バサッ
イルゼ「!!?」
その瞬間
一人の男が、落下していたイルゼの体を受け止め
なんと、お姫様だっこをして救ったのである
???「ふう。」
???「危なかったね、君。」
イルゼ「えっ!?えっ!?」
イルゼは今の状況が信じられない
だってそうだろう
地面にぶつかると思ったら
なんと、一人の男性が、自分をお姫様だっこしているのだから
イルゼ「!?、!?」
その他にも、イルゼには疑問点があった
???「ふっ。」
不敵に笑みを見せるその男性は、
ここは壁外にもかかわらず、
【立体機動装置】を装備していないのだ
また、その男性は右腕がなく
左手1本だけで、イルゼを支えていたのだ
イルゼ「ええっ!?な、なにこの状況!?」
イルゼがそう言うと同時に
シンバが、こう口走った
シンバ「しっ、師匠!!?」
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- 20 : 2014/07/16(水) 16:54:20 :
イルゼ「はああっ!?」
???「ふふ、シンバよ。」
???「こんな巨人相手に、何を遅れをとっているんだ。」
シンバ「・・・い、いやあ。」
シンバ「イルゼさんのことを救うことで精一杯で・・・ってぐあああっ!」ギュウウ
巨人「ああー・・・。」ギュウウ
15メートル級の巨人は左手で、シンバを締め付ける!
シンバ「ち、ちくしょ・・お・・!」バキバキ・・・!
イルゼ「ああ!シ、シンバッ!」
???「ふむ、仕方ない。」
???「弟子のあいつを助けてやるとするか。」
???「レディー、少しの間待ってて頂けますか。」
イルゼ「あ、え!は、はい!」
サッ
その見知らぬ男性は、イルゼを地に置いた
・・・その男性の外見は
年齢:30代前半
身長:180センチ
体格:筋肉質
髪型はストレートの長髪、黒髪であり
鼻が高く、いわゆるハンサム顔だ
イルゼ「・・・・///」
そんな美しい彼の姿に、イルゼは頬を赤らめるしかなかった
だってその男、容姿だけは完璧なのに
???「ゆくぞっ!!」
裸に、白いふんどし1枚だったからである
イルゼ「変態かっ!!」
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- 21 : 2014/07/16(水) 17:22:13 :
ふんどし男性「てああああーーーーーっ!!」
ふんどし野郎は、すごい勢いで15メートル級の巨人の腹に突っ込んだ
巨人「ぐうあああっ・・!?」
ズズズ・・・ ドオオーーーン
巨人はふんどし変態野郎の突撃を受け、地面に倒れ込んだ
イルゼ「え、えええっ!?」
いやいや、そりゃ驚きますよ
だって生身の人間ですよ!?
それがいきなり、立体機動装置もなしに、すごい勢いで巨人に向かって飛んでいったんだもの!
イルゼ「っ!」
イルゼが、ふんどし男が飛んだ地面を見ると
地面には約30センチ程のくぼみができていた
イルゼ「な、なに・・・これ・・・!」
イルゼ「とんでもない、脚力ってこと!?」
ヒュルルルル ドスーン
イルゼ「おおう!」
イルゼの前に、巨人の手から離れたシンバが降りてきた
シンバ「はあっ、ようやく開放された・・・。」
シンバ「イルゼさん、大丈夫?」
イルゼ「あ、ああ・・・私は大丈夫だけど・・・」
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- 22 : 2014/07/16(水) 17:26:26 :
イルゼ「だ、誰なの・・・あれ・・・。」
シンバ「えっ?」
イルゼ「いやいや。一人しかいないでしょ。」
イルゼ「あの・・・ふんどし男。」
シンバ「ああ、師匠のことかい?」
イルゼ「し・・師匠!?」
シンバ「うん!」
シンバ「あの人は、オレに流力を教えてくれた師匠さ!」
イルゼ「りゅ、りゅう、りょく?」
シンバ「うん。流力。」
イルゼ「??!?」
シンバ「あ、そっか。普通わかんないよね。」
シンバ「まあとりあえず、安心して見てなよ。」
シンバ「モーゼス師匠にかかれば、あんな巨人も一発さっ!!」
イルゼ「モ・・・モーゼス・・・ですって・・・!?」
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- 23 : 2014/07/16(水) 18:13:32 :
モーゼス「・・・ふっ。」
モーゼスと呼ばれた男性は、ふんどし一丁で倒れた巨人を見つめる
モーゼス「ほら、もう終わりか?デカブツめ。」
巨人「あうう・・・ぐう・・・!」
巨人はゆっくりと上半身を起こす
モーゼス「ふん、その様子、貴様はジャイアント族だな。」
モーゼス「危害を加えるつもりはない。ここから立ち去ればこちらからは何もしない。」
巨人「あ・・・ううう・・・。」
巨人「ぐああああっ!」
15メートル巨人は立ち上がった
モーゼス「・・・。」
巨人「ぐおおおおああああーーーっ!」
巨人は叫び声を上げると同時に、右手でモーゼスに襲いかかる
モーゼス「・・・バカめ。」
モーゼス「命を無駄にしおって。」
モーゼスは静かに、左手を伸ばす
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- 24 : 2014/07/16(水) 18:20:28 :
ドオオオオンッ!
凄い音が周囲に鳴り響く
イルゼ「ひいいいぃっ!」
イルゼ「あ、あの人巨人の手に潰されちゃうわよっ!」
シンバ「・・・大丈夫だよ。」
シンバ「ほら、見てごらん?」
イルゼ「えっ。」
ググググググ・・・!
モーゼス「・・・。」
巨人「ぐあ?ぐあああ?」
なんとモーゼスは
左手1本で、自分の体格より大きい巨人を手を止めていたのだ
イルゼ「はああああああ!!?」
イルゼ「ど、どんだけ馬鹿力ってのよ!あのモーゼスとかいう奴!」
イルゼ「巨人の手を・・・軽々止めているッ!」
シンバ「・・・あれが師匠の実力さ。」
シンバ「師匠は、すでに普通の人間の力を超越している。」
イルゼ「いやいや、それにしてもおかしいでしょ!?あの体格差だよ!?」
シンバ「それが、【流力】さ。」
イルゼ「りゅう・・・りょく・・・!」
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- 25 : 2014/07/16(水) 18:39:42 :
イルゼ「な、なんなのよ一体!?流力って・・・!」
シンバ「簡単に言うと、体の流れる血を操れる能力さ。」
シンバ「師匠は過酷な過酷な修行により、自らの【血液】を自在に操れるようになった。」
イルゼ「え・・・!でも、別に血液が操れたからって・・・!」
イルゼ「何ができるっていうの?」
シンバ「血液とは、通常心臓の鼓動のポンプで、体中に回っているよね?」
シンバ「だけど、そのポンプを自在に【もっと早く】操ることができるとすれば・・・。」
シンバ「通常、普通の人なら体が耐え切れず死に至るんだけど・・・。」
シンバ「だけど、それに【耐えられたとしたら】?」
イルゼ「っ・・・!」
シンバ「自分の能力を、数倍、いや数十倍に増幅させ、それを攻撃に繋げることができる。」
シンバ「それが、師匠の能力さ。」
モーゼス「ふ・・・!」グググググ
巨人「??、・・・!?」
巨人は変わらず、モーゼスに対し力を加えるが
モーゼス「・・・。」
モーゼスは涼しそうな顔で、それを押し止める
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- 26 : 2014/07/16(水) 18:46:53 :
- ルフィのギアセカンド的なアレっすか?
期待です!
-
- 27 : 2014/07/16(水) 18:48:25 :
モーゼス「お前の力は、こんなもんか。」
モーゼス「ふんっ!!」
モーゼスは、左手1本で巨人を空中へ高く舞い上げた
巨人「あ・・お・・・!?」
イルゼ「あ、あんな大きな巨人を、空中に舞い上げた!?」
シンバ「さ、フィニッシュだよ。」
モーゼス「はああああーーーっ!」ババッ
モーゼス自身も、巨人の元へ高く飛び
うなじの後ろで、手刀の構えをとった
モーゼス「・・・じゃあな。」
巨人「!!?」
モーゼス「モーゼス・ウルトラ・ハイパー・ギャザリング・ブラッドオレンジ・ミラクル・ファンタスティック・サンダーウェーブ・チョップゥーーーーーッ!!!」
イルゼ「技名長ぇよっ!!!!」
ズバッ
モーゼスは、モーゼス・ウルトラ・ハイパー・ギャザリング・ブラッドオレンジ・ミラクル・ファンタスティック・サンダーウェーブ・チョップゥーーーーーッ(いわゆるただのチョップ)で
巨人のうなじを削ぎ落とした
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- 28 : 2014/07/16(水) 19:35:34 :
巨人「が・・・!」
ドスウウウーーーーン
巨人は地上に落ちるとともに
その体から、蒸気を放つ
そう、巨人は弱点であるうなじを削がれ
絶命したのだ
スタッ
モーゼス「・・・ふう。」
空中に舞い上がっていたモーゼスも、地に着地する
イルゼ「・・・・。」
シンバ「いやあ・・・やっぱ師匠はすごいや!」
シンバ「ねえ!イルゼさんっ!」
イルゼ「いや・・・うん。すごいんだけどね。」
イルゼ「あの技名のせいで台無しだわ。」
シンバ「ししょおおおーーーっ、お疲れ様ですうーっ!」
シンバは手を振りながらモーゼスに叫ぶ
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- 29 : 2014/07/16(水) 19:36:30 :
ここで、登場人物が想像しにくいと思うので、現在の登場人物の画像を載せます
汚い絵ですが、見てもらえると嬉しいです。
http://imgur.com/4LjgCSq
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- 30 : 2014/07/16(水) 20:10:01 :
モーゼス「ふう。」
トコ トコ
モーゼスはイルゼ達に向かって歩いてくる
モーゼス「やあ、大丈夫だったかな?イルゼさんとやら。」
イルゼ「あ、ああ・・・。」
イルゼ「ありがとう、ございます。助かりました。」
モーゼス「ニコッ。」
モーゼスは八重歯を見せた
イルゼ(正直気持ち悪い。)
イルゼ(大体なんなのこの人・・・命の恩人かもしれないけど、何!?なんでふんどし一丁なの!?)
シンバ「師匠、お疲れ様です!」
モーゼス「うむ。」
モーゼス「しかしシンバ、あの程度の巨人に遅れを取るとはどういうことだ!」
シンバ「う・・・!」
モーゼス「そんな調子では、本当の自分を取り戻すことなどできんぞ!」
シンバ「す、すいません。」
イルゼ「・・・。」
イルゼ「ってか、気になってたんだけど・・・」
イルゼ「あんたら、一体何者なの?」
シンバ「えっ。」
モーゼス「・・・?」
モーゼス「ただの男前ですけど。」
イルゼ「やかましい。」
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- 31 : 2014/07/16(水) 20:13:09 :
イルゼ「いやいやいや、だってさ。」
イルゼ「かたや、3m級の巨人でしょ?」
イルゼ「で、何?突然現れたふんどし一丁の変態男が。」
イルゼ「まさかの激強、みたいな?」
イルゼ「ほんっと、何これ、夢ですか?なんなんですか?」
イルゼ「イルゼ困っちゃう。」
シンバ「イルゼさん、それはさすがにかわいくないっす。」
イルゼ「黙れ。」
モーゼス「・・・ふむ、まあ色々聞きたいことはあると思うが・・・。」
モーゼス「まずは私の家まで移動しよう。話はそれからだ。」
イルゼ「・・・。」
-
- 32 : 2014/07/16(水) 20:14:15 :
◇ ◇ ◇
-
- 33 : 2014/07/16(水) 20:31:00 :
【モーゼスの家】
壁外にある、広大な巨大樹っぽい森の中
ここに、ポツンと木で出来た1軒屋が立っていた
ガチャ
モーゼス「さ。どうぞ。イルゼさん。」
イルゼ「・・・。」
イルゼはモーゼスに案内され、家の中に入る
イルゼ「へえ・・・。」
イルゼが室内を見渡すと
ベッド以外、机しかないシンプルな家の構造であることが確認できた
イルゼ「・・・。」
しかし、それ以外
白色のふんどしが、10枚程部屋干しされていた
モーゼス「おっと、こりゃいかん。はっはっはっ。」
モーゼス「年頃のお嬢さんには、少々堪える状況だったかな?」
イルゼ「オープンすぎるセクハラはやめてもらえますか。」
モーゼス「いやー、はっはっはっ、申し訳ない!」
イルゼ(全く反省してねえわコイツ)
ガタガタッ
シンバ「師匠ー。」
3メートルあるシンバは、出入り口から中に入ろうとする
モーゼス「おいおい、さすがにお前までは入れんだろう。」
モーゼス「すまんが、周囲の警戒を行っててくれ。」
シンバ「はーい。」
-
- 34 : 2014/07/16(水) 20:33:00 :
- http://www.lomando.com/ このサイト可愛い(*´`)
-
- 35 : 2014/07/16(水) 20:45:07 :
◇ ◇ ◇
モーゼス「さて。」
モーゼス「まずは何から話そうかな。」
モーゼスとイルゼは、対面して机に座っている
イルゼ「・・・そうですね。」
イルゼ「その前に、私を簡単に自己紹介させてもらいます。」
イルゼ「私はイルゼ・ラングナー。調査兵団第18部隊に所属しています。」
イルゼ「昨日、第37回壁外調査で壁外に出たのは良いものの・・・。」
イルゼ「仲間は全て奇襲してきた巨人に殺され、命からがら逃げ出した私ですが・・・」
イルゼ「馬も立体機動装置も、巨人に殴られた時に奪われてしまいました。」
モーゼス「・・・。」
イルゼ「よって、そこからはずっと、走りながら壁外をさまよってたのですが・・・」
イルゼ「今日、外にいるシンバと出くわしたのです。」
モーゼス「・・・なるほど。」
イルゼ「正直、今、この状況が夢じゃないかと、本当に驚いています。」
イルゼ「喋ることができる巨人。」
イルゼ「人間とは思えない身体能力の、あなた。」
イルゼ「一体・・・どういうことなのか・・・本当に頭が混乱しています・・・。」
モーゼス「・・・理解した。」
モーゼス「では、順に私のことや、シンバのことを話していこうか。」
イルゼ「・・・お願いします。」
-
- 36 : 2014/07/17(木) 17:39:04 :
- 期待でこざる!!!
-
- 37 : 2014/07/17(木) 22:38:03 :
- 皆さんコメントありがとうございます☆
こんな物語にお気に入りまで・・・嬉しいです(^^
では続きます
-
- 38 : 2014/07/17(木) 22:46:04 :
モーゼス「私の名は、モーゼス。」
モーゼス「実は私も、君と同じ元調査兵団の団員さ。」
イルゼ「えっ・・・!」
イルゼは驚いた表情でモーゼスを見る
モーゼス「ふふ、まあ大した位の兵士ではなかったし、君が知らないのは当然だ。」
モーゼス「端的に言おう。私は調査兵団の初陣・・・第26回壁外調査で」
モーゼス「巨人に襲われ、食い殺された。」
イルゼ「・・・!?」
どういう、こと!?
食い殺された!?
では、では今目の前にいる男性は何者ッ!?
モーゼス「・・・はは、驚くのも無理はない。」
モーゼス「食い殺されたのに、何故生きているか。それが君の疑問だね?」
イルゼ「・・・コクコク・・・!」
私は素直に首を縦に振った
モーゼス「・・・。」スッ
モーゼスは、右肘から下のない腕をイルゼに差し出した
モーゼス「この右腕は・・・」
モーゼス「その時、私が巨人に食われる瞬間、ちぎり切れたもの。」
モーゼス「・・・私はそのまま右腕をなくし、15メートル級程の巨人の腹の中に真っ逆さまに落ちた。」
イルゼ「・・・!」
-
- 39 : 2014/07/17(木) 22:55:42 :
モーゼス「巨人の腹の中で、私は胃液の中に飛び込んだ。」
モーゼス「そりゃあ、胃液だからね。とても腹の中は臭かった。」
モーゼス「もうなんていうのかな。牛乳を雑巾でふいた後・・・3日くらい放置した時の激臭くらい臭かった。」
イルゼ(・・・そこはいらないんじゃねえか・・・)
モーゼス「いやね、もう本当。」
モーゼス「たくさんの酔っ払いに囲まれて、一斉にゲロをオロロロロロってやられるくらい
イルゼ「いや、臭いの話はもういいよ。」
モーゼス「・・・すまない。」
モーゼス「綺麗な、黒髪だ。」
イルゼ「話そらすな。まあ、どうも。」
モーゼス「・・・私はそのまま、ちぎれた腕を眺めながら、巨人の腹で悔やんだ。」
モーゼス「どうしてかって?」
モーゼス「それはそうだ。」
モーゼス「腹の中には・・・将来を約束した私の恋人も、その巨人に食われていたんだからね。」
イルゼ「!!」
モーゼス「・・・・。」
モーゼス「彼女とは、訓練兵時代に知り合った。」
モーゼス「彼女は主席、そして私は5位の成績。」
モーゼス「頑張って頑張って、私は彼女を守る男になりたかった。」
モーゼス「だが・・・。」
モーゼス「彼女は私をかばって、先にその巨人に食われていたんだ。」
イルゼ「え・・・!」
-
- 40 : 2014/07/17(木) 23:02:50 :
モーゼス「前段で話せばよかったね。すまない。」
モーゼス「まず恋人を目の前で食われた私は、なんとか敵(かたき)を取ろうと、その巨人に立ち向かったが・・・」
モーゼス「・・・すぐに返り討ちさ。」
イルゼ「・・・。」
モーゼス「巨人の腹の中には、妻もいた。」
モーゼス「すでに息はしていなかったがね。」
イルゼ「あ・・・。」
イルゼ「す、すいません。」
イルゼ「悲しい・・・過去を聞いてしまって・・・。」
モーゼス「・・・いや、いいんだ。もう割り切れている。」
イルゼ「で、でも・・・そこから・・・!」
モーゼス「一体、どうやって私が助かったか、だね?」
イルゼ「え、ええ。」
モーゼス「・・・妻を見た私は、心から泣いた。」
モーゼス「体の奥から、悲しみを叫んだ。」
モーゼス「この巨人を殺す・・・!」
モーゼス「巨人どもを全て・・・!駆逐してやる・・・!とね。」
イルゼ「・・・・」
モーゼス「その瞬間。」
モーゼス「私の心臓が、ドクンと音を立てた。」
-
- 41 : 2014/07/17(木) 23:10:18 :
モーゼス「右腕の流血が、突然止まった。」
モーゼス「またそれとは別に、全身の寒気を感じるとともに。」
モーゼス「心臓部分だけが、爆発するように熱くなった。」
【回想】
モーゼス『殺してやる・・・!』
モーゼス『巨人どもを・・・!』
モーゼス『一匹いいいい・・・残らずううっ!!』
モーゼスは血の涙を流すとともに
モーゼス『うおおおおおああああああああーーーーーーーーーーッ!!!』
残っていた左腕で、
自分の心臓位置を叩いた!
ドクウウウウウンッ!!!
その瞬間、モーゼスの体に、
心臓に溜まっていた【血液】が
一気に、体中を駆け巡ったのである!!
-
- 42 : 2014/07/17(木) 23:16:05 :
モーゼス『うぐうううあああああああ!!!』
モーゼスの全身に、激しい熱さと、苦しみが広がる
何故、モーゼスの心臓に血が溜まっていたのか・・・?
それは、怒りッ!?
それとも、後悔ッ!?
いや。両者でもなかった
モーゼスが血液を操れるようになったのは
激しい憎悪でも、落胆するほどの後悔でもないっ
巨人を駆逐する・・・喜びッ!
恋人の敵(かたき)を打つためのッ
圧倒的感謝ッ!!!!
不可解な感情であるが
すでにモーゼスの顔は
目から血を流し、不気味に笑みを浮かべていたのであるッ!!!
-
- 43 : 2014/07/17(木) 23:25:10 :
【回想終了】
イルゼ「・・・・そ・・・!」
イルゼ「そんな・・・ことが・・・!?」
モーゼス「・・・信じ、られないかい?」
モーゼス「だが、事実なんだ。」
モーゼス「目の前で妻を亡くし、怒りと後悔、そして巨人を殺す圧倒的な感情変化により。」
モーゼス「私は、自分自身の血液を、操ることができるようになった。」
モーゼス「・・・そのあとは・・・はっきり言って記憶はない。」
モーゼス「ただ、次に私が目を覚ましたときは・・・。」
モーゼス「襲ってきた数々の巨人どもが、全滅していたよ。」
モーゼス「・・・私は一人、大量の血液をかぶり・・・。」
モーゼス「残っていた左腕で、妻の亡骸を抱えていた。」
イルゼ「・・・・。」
モーゼス「・・・その周囲にいた巨人は絶滅させたが・・・。」
モーゼス「私には・・・妻を見て後悔することしかできなかった・・・。」
イルゼ「壮絶な・・・過去、ですね。」
モーゼス「はは、長くなってしまったね。すまない。」
イルゼ「いえ・・・。」
モーゼス「一旦休憩にしようか。」
モーゼス「お茶でもいれよう。」
イルゼ「あ、そんな。気を使わずに・・・。」
モーゼス「おーーーい、お客さんだ。お茶を入れてくれー、ニファ。」
イルゼ「えっ?」
モーゼスは、少し離れたベッドへ向かって「ニファ」という名を呼んだ。
-
- 44 : 2014/07/17(木) 23:31:29 :
ゴロッ
??「んんーーー??」
そのとき、ベッドにくるまれていた塊から、女性の顔が出てきて
寝起きのような声で、モーゼスに答えた
モーゼス「全くお前は・・・いつまで寝ているつもりだ。もう昼の3時だぞ?」
ニファ「・・・むにゃ・・・。」
イルゼ「え・・・?へ・・・?」
イルゼは状況が理解できない
モーゼス「ん?どうしたイルゼくん。」
イルゼ「あ・・・いや・・・」
イルゼ「あ、あのベッドに人がいると思ってなかったので・・・びっくりして・・・。」
ニファ「・・・んん・・・眠い・・・。」
ニファと呼ばれた女性は、ショートヘアの黒髪をかきながら、眠たそうに答える
イルゼ「誰・・・なんですか?」
モーゼス「ん?何が?」
イルゼ「いや、あの・・・女性。」
モーゼス「ああ。」
モーゼス「妻のニファです。」
イルゼ「・・・。」スッ
イルゼは、おもむろに立ち上がり
タッ タッ
モーゼスの元へ、軽やかなステップで近づき
モーゼス「??、どうしたんだい、イルゼくん。」
-
- 45 : 2014/07/17(木) 23:33:34 :
イルゼ「お前さっき、妻死んだ言うとったろうがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
バッキイイイイイイイイッ
モーゼス「マリガンンンンッ!!!!」
モーゼスは、美しく曲線を描いたイルゼの周り蹴りツッコミに
見事、吹っ飛ばされた
-
- 46 : 2014/07/18(金) 00:05:04 :
◇ ◇ ◇
-
- 47 : 2014/07/18(金) 00:12:17 :
イルゼ「・・・で?」
モーゼス「うう・・・。」
ニファ「・・・スー・・・スー・・・。」
イルゼは腕を組み、仁王立ちで
顔に大きなアザをつけたモーゼスを正座させ
隣に、寝起きのニファと呼ばれる妻を正座させていた
イルゼ「どういうこと?」ゴゴゴゴ
イルゼは、腹が立っていた
真剣に、モーゼスの妻が亡くなったことを聞いて
悲しい気持ちになっていたのだ
それが、突然「妻生きてます」的な発言
なんかもう、めっちゃ騙された気持ちになっていた
モーゼス「どういうことって・・・?」
モーゼス「え?何が?」
イルゼ「おめええええの奥さんが生きてることだよおおおおおおーーーーーっ!!!!」
イルゼ「お前さっき自分の口で、妻死んだ言うとったろうがああああああ!!!」
イルゼ「なのになんで生きてんだよおおおおお!!!」
イルゼ「ちょっと泣きそうになった私の涙腺返せやコルアアアアアアア!!!」
-
- 48 : 2014/07/18(金) 00:19:11 :
イルゼ「わしがなにわの、イルゼ・ラングナーじゃあああああああ!!!!」
ここで初めて
イルゼはこのSSの題名を口にしたのである
モーゼス「・・・・。」
ニファ「・・・クウ・・・クウ・・・。」
イルゼ「はあ・・・はあ・・・。」
モーゼス「なんか・・その・・すいません。」
イルゼ「怒鳴らせるんじゃないぜ・・・ったく。」
イルゼ「・・・で?どういうこと?」
イルゼ「なんで奥さん、生きてるの?」
モーゼス「あー。」
モーゼス「多分ですけどー。」
モーゼス「愛の力かなー。」
イルゼ「正直てめえのことがウザすぎてたまらない。」
モーゼス「あはは、まあまあ、妻が起きたらそれもゆっくり話そうじゃないか。」
ニファ「・・・コク・・・コク・・・。」
ニファと呼ばれたそれは
イルゼの叫びをもってしても、まだ首をカクカクさせていた
イルゼ「・・・ったく、どんだけネボスケだよ。あんな大音量で叫んだってのに・・・。」
ガタタタタッ
バンッ
その時、モーゼスの家のドアが開いた
シンバ「な、なんですか!?今の叫び声は!?」
シンバ「まるでブサイクな獣が気持ち悪い声を出したような・・・!」
イルゼ「よし、耳潰してやるからこっち向けろ。」
-
- 49 : 2014/07/18(金) 00:31:56 :
◇ ◇ ◇
ニファ「へええーーーっ!あなた調査兵団だったのお?」
夕方
ようやく目を覚ましたニファが、キラキラと目を輝かせてイルゼに問う
イルゼ「は、はあ。」
イルゼもその勢いに負け、遠慮がちにそう答えた
ニファ「普通の人間の人と話すなんて久しぶりだね!あなた!」
モーゼス「うむ。イルゼくんも危ないところだったがね。」
モーゼス「無事で良かった。」
イルゼ「・・・それで・・・?」
ニファ「ん?」
イルゼ「ニファさん、でしたっけ?どうして生きているんです?」
ニファ「ああ、あなた。まだ詳しい話はしていないのね。」
モーゼス「う、うむ。」
モーゼス「私が説明するより、君が説明した方がいいと思ってな。」
ニファ「・・・そう。」
イルゼ「・・・??」
ニファは少し、寂しそうな顔でうつむき
ニファ「ごめんね、イルゼさん。」ボソッ
ニファはそう呟いた
イルゼ「え・・・。」
-
- 50 : 2014/07/18(金) 00:34:34 :
ニファ「簡単に説明するわね。」
ニファ「私は、ニファ。」
ニファ「この世界を救うため、別次元から時空を超えてやってきた存在なの。」
イルゼ「・・・・。」
イルゼ「は・・・?」
-
- 51 : 2014/08/11(月) 21:23:27 :
イルゼ「わしがなにわのイルゼ・ラングナーじゃあ!!」
第一章
「なにわってどこ?」
完
-
- 52 : 2014/08/11(月) 21:28:13 :
- 読んでくださった方、たくさんの意見やお気に入り、本当にありがとうございます!
実はこの作品は、私のとてもとても尊敬する方からあらすじを提供してもらったお話になります(^^
ただ、その方が最近多忙な状況なため、一旦この物語を第一章として終わらせたいと思います。
続きが見たい方がおられれば、励みになりますので、また良かったらコメント待ってますー☆
-
- 53 : 2014/08/13(水) 19:19:28 :
- めっちゃ面白かったです!
続き期待してます!
-
- 54 : 2014/08/13(水) 20:07:35 :
- 続き見たい!
-
- 55 : 2014/08/14(木) 00:15:25 :
- 超おもしろい
超おもしろい(二回目)
これはもっと評価されるべき
-
- 56 : 2014/08/16(土) 04:42:39 :
- めちゃくちゃおもろいwwwww
たのんます!続き願うorz
-
- 57 : 2014/08/17(日) 07:23:24 :
- 続きが楽しみ!
-
- 58 : 2014/08/18(月) 18:42:50 :
- おもしろかったです
-
- 59 : 2015/11/25(水) 00:14:29 :
- 続きを読みたいです。
気長に待っています。
-
- 60 : 2020/10/06(火) 13:10:18 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
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