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苗木「人に命令できるスイッチを取り返そう!」

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  1. 1 : : 2014/07/11(金) 21:28:34
    前回
    不二咲「大変だよ苗木君!人に命令できるスイッチが盗まれちゃったよお!」
    http://www.ssnote.net/archives/8159


    苗木「前回のあらすじ!」

    苗木「不二咲さんが人に命令できるスイッチを作った!」

    不二咲「早速モノクマに盗られて、色々あって苗木君が勝ち取った!」

    苗木「色々あって全てが元に戻った!」

    不二咲「めちゃくちゃ色々あって再びモノクマに盗られた!」

    苗木「色々なくてみんなは食堂に集合する!」

    不二咲「モノクマアナウンスが流れて、第2回争奪戦が始まる!」

    苗木「ボクが再び勝ち取る!」

    不二咲「ラスボスを倒す!」

    苗木「このSSが終わる!」

    モノクマ「未来形だと!?」


    【食堂】


    十神「チッ…。何故肝心な時にスイッチが盗られる」

    不二咲「ご…ごめんなさい…。まばたきした隙に…いつの間にか無くなってて…」

    苗木「なんて早技」

    朝日奈「不二咲ちゃんを責める事ないでしょ!」

    十神「フン…」

    モノクマ「朝日奈は甘すぎるんだ。不二咲はミスを犯した。その事実があれば十分だ」

    十神「そういうことだ…」

    十神「…っ!?」

    苗木「モノクマ!?」

    モノクマ「ハローエブリワン!」

    モノクマ「さて…まずは1発!」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「うわ!」

    苗木はよけた!

    苗木「危ない危ない…」

    モノクマ「甘いな」

    苗木「え?うわあッ!!」

    後ろからビームを撃たれた!

    十神「戻って来た…だと…!?」

    霧切「更に進化している…!?」

    モノクマ「うぷぷ。命令ビームの遠隔操作により、確実に相手に当てる事ができるのだ!」

    モノクマ「旧型とは違うのだよ、旧型とは…!」

    不二咲「苗木君!大丈夫!?」


    苗木への効果
    >>2
  2. 2 : : 2014/07/11(金) 21:54:40
    転びやすくなる(罪木みたいに)
  3. 3 : : 2014/07/11(金) 22:12:07
    苗木「う…ん…?なんともない…?」

    モノクマ「うーん。それはあれだね。効果なしか、分かりにくいやつだね」

    桑田(隙ありっ!)

    ビシュン!

    桑田はどこからかボールを取り出し、スイッチに投げた!

    モノクマ「とうっ!」

    しかしモノクマは跳んで避けた!

    桑田「チッ!」

    ちなみにボールは十神にヒットしたが、まあそれはどうでもいい。

    モノクマ「うぷぷ!ではオマエラに、このスイッチの進化を、とくとご覧に入れましょう!」

    モノクマ「まずは…これだ!」

    ビビビビビビビビ!!

    霧切「っ!」

    ビームは霧切に命中した。

    朝日奈「…えっ!?」

    全員「!?」

    そしてビームは霧切の体を貫通し、霧切の後ろに居た朝日奈にも命中した!

    大神「朝日奈っ!!」

    大和田「か…貫通しやがった…!?」

    山田「はあああ!?」

    モノクマ「うぷぷぷ!」

    苗木「霧切さん!朝日奈さん!大丈夫!?」

    モノクマ「心配しなくても、貫通しても命に別状はないよ?」


    霧切への効果
    >>4>>5

    朝日奈への効果
    >>6
  4. 4 : : 2014/07/11(金) 23:00:18
  5. 5 : : 2014/07/11(金) 23:01:21
    幼児化する
  6. 6 : : 2014/07/12(土) 00:09:39
    毒舌に
  7. 7 : : 2014/07/12(土) 01:27:47
    苗木「えっ…!?」

    霧切の体がみるみる小さくなっていく…

    十神「これは…!?」

    モノクマ「幼児化だね。うーん…0〜7歳ってとこかな?」

    桑田「結構幅広いな…」

    大神「朝日奈!」

    朝日奈「あ…あれ?さくらちゃん…?」

    苗木「よかった…朝日奈さんはなんともない…」

    朝日奈「そんなナリして心配するなんて気持ち悪い」

    苗木「…わけがなかったっ!!」

    大神「モノクマ…貴様ああああ!!!」

    大神はモノクマに向かって走った!

    モノクマ「うぷぷぷ」

    ビビビビビビビビ!

    大神「効かぬ!」

    大神は、ビームを華麗に避けた。

    苗木「大神さん!気を付けて!ビームが戻ってくる!」

    大神「ふん!」

    バチィ!

    近くにあった椅子を持ち上げ、盾にした。

    椅子にビームが当たった瞬間、ビームは消滅した。

    大神「ふんッ!」

    大神は、モノクマに向かって椅子を投げた!

    モノクマ「わっと!」

    苗木「あれっ!?」

    椅子を投げた先には、モノクマがいなかった。

    モノクマ「うぷぷぷ。こっちだよ〜」

    苗木「っ!」

    すぐ後ろから、モノクマの声が聞こえた!

    モノクマ「喰らえ!」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「っ!」

    流石に避けきれなかった。

    モノクマ「おっと。そろそろ電池切れのようだ」

    不二咲「えっ…?そもそも、それ最初から電池切れじゃ…?」

    モノクマ「ボクを舐めないでよ?簡易充電器を作る事なんざ朝飯前…いや夕飯と夜食の間くらい前だよ」

    苗木「半端だな!!」

    モノクマ「じゃあこれにてボクは」

    モノクマは去って行った。

    苗木「…はあ…」

    苗木「…ん?」

    急に、みんな静かになった。

    苗木「…」

    石丸「な…苗木君…。気づいて無いのかね?」

    苗木「…気付いてるけど気付きたくない」


    苗木の体が、>>8になっていた。
  8. 8 : : 2014/07/12(土) 01:38:33
    身長が150cmに
  9. 9 : : 2014/07/12(土) 23:23:07
    桑田「まあ見た目あんま変わんねー…いや…大分変わるな…」

    苗木「ひどい」

    苗木「なんかもう不二咲さんがあまり低く見えないんだけど…」

    舞園「不二咲さんがたしか148cm…でしたから、大体苗木君は150cmくらいでしょうか?」

    苗木「止めて言わないで…」

    セレス「心なしか、頭のアンテナが大きくなってませんか?」

    苗木「えっ…?」

    山田「あー確かに、前より少し大きい気がしますな…」

    苗木「えっ…?ちょっと…?」

    石丸「錯覚ではないのか?」

    大和田「いや…明らかにでかいぞこれ…」

    山田「アンテナに身長吸い取られましたな」

    苗木「なにそれこわい」


    【現在

    ・霧切の体が幼児化した。意識はそのまま。
    ・朝日奈は毒舌になった(書けない為出番が自動的に減った)。
    ・苗木の身長が縮んだ。想定150cm。
    ・苗木になんらかの変化が起こった。】

    山田「こんなもんですな」

    十神「…わざわざまとめる意味があるのか?」

    苗木「ない」

    葉隠「で、モノクマだけどよ…どうすんべ?」

    大神「また、スイッチの争奪戦が始まるのだな…」

    霧切「とにかく、なにか対策を考えないとね…」

    苗木「とりあえず霧切さん…別の服着たら…?」

    服はそのままで体が縮んだので、服がすごく大きい。

    頑張れば…いや頑張らなくても、服が脱げてしまいそうだ。

    霧切「…そうね」

    苗木「えーっと…不二咲さん、小さい服ある?」

    不二咲「え…?いや…僕のしかないけど…?」

    苗木「不二咲さんの服を霧切さんに貸してあげてくれないかな?」

    不二咲「う…うん…いいけど…」

    不二咲と霧切は、食堂を出て行った。

    舞園「あら?お2人はどうしたんですか?」

    桑田「霧切の服がでかいんで、着替えに行ったっぽい」

    舞園は、みんなの分のお茶を持って来た。

    苗木「あ、ボクも手伝うよっ…

    ガッ

    苗木「え」

    苗木は、立ち上がって歩こうとした瞬間、何も無いところでこけた。

    そしてこけた苗木は舞園に向かって倒れて…

    舞園「きゃっ!?」

    ズデ!ズガシャーン!!

    舞園を巻き込んで倒れ、苗木は熱いお茶と割れたコップの破片を大量に被った。

    苗木「あっつ!!」

    大和田「うおっ!?大丈夫か苗木!?」

    十神「間抜けな奴だ…」

    山田「うぐぐ…!」

    石丸「君達何をしている!早く箒とちりとりとあと何か袋とかタオルとか持ってきたまえ!」
  10. 10 : : 2014/07/13(日) 18:25:52
    その日、モノクマからは何もしてこなかった。


    【モノクマ劇場】

    モノクマ「白菜食べたい」


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『オマエラ!…』

    苗木「…」

    苗木(…部屋が広い…)

    苗木(ちょっと待て…。効果切れるの遅い…)

    苗木(未だに身長が戻らないんだけど…)


    【食堂】


    苗木「おはよう」

    石丸「おはよう苗木くんッ!やはり朝の挨拶は気持ちいいな!」

    舞園「おはようございます、苗木君っ」

    比較的礼儀正しい人達が既に集まっている。

    それから続々と人が集まる。

    大和田「おう」

    桑田「昨日はいつモノクマが来るかと思って、ずっとバット持って警戒しながら寝たんだよなー」

    葉隠「俺も、ずっと水晶玉を持ってたべ」

    桑田「ガラス玉じゃビームが拡散するじゃねえか」

    そして、桑田達が入ってきた瞬間…

    ビビビビビビビビ!

    苗木「!」

    ボクは反射的に、食堂の外に走った。

    ガッ

    ズデッ

    苗木「って!!」

    苗木はまた盛大にこけた。

    大和田「今の…ビームの発射音か!」

    桑田「すぐ近くっぽい!」

    苗木「いてて…」


    【食堂前】


    食堂を出ると、セレスとモノクマがいた。

    苗木「セレスさん!?」

    セレス「うっ…!」

    モノクマ「うぷぷ。スイッチ使う機会を探してさ、一番食堂に来るのが遅い人を狙ったわけ!」

    大和田「てめえ!!」

    大和田が殴り掛かった!

    モノクマ「ほい!」

    ビビビビビビビビ!

    大和田「喰らうか!!」

    大和田は避けた!

    苗木「戻ってくるから気を付けて!」

    大和田「わーってる!」

    大和田はモノクマを掴んだ!

    モノクマ「わー!」

    大和田「喰らええ!!」

    そして、モノクマをビームの方向に投げつけた!

    モノクマ「なんちゃって!」

    大和田「なっ!?」

    ビームは、モノクマを避けた!

    モノクマ「ビームはボクの思いのままだよ!」

    大和田「チイ!」

    桑田「伏せろ!!」

    大和田「うおっ!?」

    大和田が伏せた直後、大和田の上をバットが通った。

    カキイン!!

    ビームを跳ね返した!

    モノクマ「なああああああ!!」

    モノクマにビームが命中!


    セレスへの効果>>11

    モノクマへの効果>>12
  11. 11 : : 2014/07/13(日) 20:56:33
    山田に優しくする
  12. 12 : : 2014/07/13(日) 21:11:32
    白菜しか食べないキャラになる
  13. 13 : : 2014/07/13(日) 22:46:11
    モノクマ「もう!やっぱり厄介なのは桑田クンだな!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマは、自分自身にビームを当てた。

    大神「強化か…!」

    モノクマ「覚悟!」

    モノクマは、その直後消えた。

    苗木「えっ…?」

    ビビビビビビビビ!

    桑田「危ねッ!」

    桑田の後ろに急に現れたモノクマが、桑田にビームを発射した。

    しかしギリギリで避けた。

    桑田(音に気付けば避けきれない事は…!)

    モノクマ「甘いよッ!」

    桑田「なっ!?」

    いつのまにかモノクマは、桑田の死角にいた。

    ビビビビビビビビ!

    桑田「うお!」

    そして再び桑田の後ろに現れ、ビーム発射。

    ビビビビビビビビ!

    桑田「っと!」

    苗木「桑田クンすごい!」

    桑田「ど…どうよ!!」

    モノクマ「油断してると…」

    桑田「…!!」

    3方向から同時に、桑田に向かってビームが飛んできた!

    石丸「ビームを当てる為じゃなく…ばらまく為に3発も撃ったのか!」

    モノクマ「その通りぃ!」

    桑田「うぐああ!!」

    桑田に、3発のビームがヒットした。


    桑田への効果
    >>14>>15になる。
  14. 14 : : 2014/07/14(月) 01:22:25
    言葉
  15. 15 : : 2014/07/14(月) 02:39:19
    英語
  16. 16 : : 2014/07/14(月) 22:11:28
    苗木「桑田クン!?大丈夫!?」

    桑田「OK... It was inattentive」

    苗木「…は!?」

    桑田「Oh!? Nanja korya!? Monokuma! Nani siyagaru temee!」

    苗木「英語分からなくて、もの凄く中途半端に!!」

    桑田「Modosi yagare motoni!」

    モノクマ「ボク英語分からないんだよねー」

    桑田「English ja neeyo! Iikara sassato modosi yagare konoyarou!!」

    モノクマ「さてと。外人さんはほっときましょう」

    桑田「Why!?」

    桑田「Ore ha gaizin ja neeeeeeee!! Sassato modose!!」

    モノクマ「う〜み〜は〜せまい〜な〜ちっせー〜な〜」

    桑田「Uzeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!」

    モノクマ「オマエラ。このボクのスイッチが欲しいんだろ?」

    苗木「それ元々ボクらのだ!っていうか前回ボクが勝ち取ったじゃないか!」

    モノクマ「もう終わった事だしリセット!」

    モノクマ「ボクからこのスイッチを奪ってみなよ。それが出来たら、なんでも許可するよ!」

    全員「…!」

    モノクマ「このスイッチがあれば、ボクの許可なんて必要ないくらい何でも出来るけどね!」

    モノクマ「ただし、今回もこれを所持出来るのは1人。これに人の手が触れた時、その人だけが触る事ができて、その人にのみ、使用することができるのです!」

    不二咲「また勝手に改造しちゃったんだ…」

    モノクマ「新世界の支配者になりたければ、見事これを勝ち取ってみせよ!」

    モノクマ「もちろんボクも妨害はさせてもらうよ。君達全員戦闘不能になったら…」

    モノクマ「ボクの勝ち!世界がどうなってしまうか…分かるよね?」

    苗木「…」

    全員が息を呑んだ。

    モノクマなんかに世界が支配されたら…

    モノクマ「うぷぷ。じゃあまた後でね」

    モノクマは去った…

    全員「…」

    石丸「…これは…大変な事になったな…」

    桑田「Buttobasite yaru! Monokuma nante!」

    大神「一致団結する時だ。皆、心してかかるぞ」

    山田「おまかせあれ!」

    苗木「…待ってろ…!モノクマ!絶対に勝つからな!」
  17. 17 : : 2014/07/15(火) 00:47:51
    苗木「じゃあ、まずは作戦を考えよう」

    山田「ガンガンいこうぜ!」

    セレス「全員で突撃するのですわね。悪くありませんわ」

    大和田「だが学校は広いぞ。手分けした方がいいだろ?」

    石丸「その場合は、2、3人1組がいいな」

    舞園「それに…やみくもに探しても…」

    霧切「どこかにターゲットを絞った方がいいわね」

    桑田「Tekitou ja dame nanoka?」

    苗木「うーん…」


    作戦(自分で考えてもOK)
    >>18

    探す場所(階でも場所指定でも)
    >>19
  18. 18 : : 2014/07/15(火) 02:03:14
    テンションためろ




    ……士気上げていきやしょう
  19. 19 : : 2014/07/15(火) 22:23:29
    探し物は身近なところにあることが多い!!

    ということで自分たちの部屋
  20. 20 : : 2014/07/15(火) 23:40:47
    苗木「よしみんな!!まず自分たちの部屋を探していこう!!」

    男子組「っしゃああああああ!!!」

    女子組「…」


    【苗木部屋】


    ガチャ

    ビビビビビビビビ!

    苗木「ぎゃああ!」

    モノクマ「残念でしたー!待ち伏せ大成功っ!」

    舞園「苗木君!?」

    石丸「しっかりしたまえ!」

    モノクマ「ついでにどん!」

    舞園「わっ!」

    石丸「っと!」

    2人とも避けた!

    モノクマ「チッ。んじゃあまたね」

    モノクマは去った。

    舞園「苗木君!大丈夫ですか!?」


    苗木への効果
    >>21
  21. 21 : : 2014/07/16(水) 00:19:51
    女体化
  22. 22 : : 2014/07/16(水) 16:10:24
    苗木「うっ…」

    舞園「苗っ…!」

    苗木「ま…舞園さん…?」

    舞園「苗木君…本当に大丈夫ですか…?」

    苗木「…多分ね」

    大和田「どうした苗木!」

    大神「無事か!?」

    石丸「…うむ!無事ではあるな!」

    苗木「…」

    苗木「…はあ…」

    苗木(またこれか…)

    苗木の体は女になっていた。

    モノクマ「ま、お約束だよね!」

    苗木「!」

    後ろからモノクマの声がして、苗木は反射的に後ろを向いた。

    …が、モノクマはいなかった。

    苗木「あれ…?」

    桑田「…Skki koe ga sitayona?」

    モノクマ「うぷぷ!これから何が起きるのか、楽しみ楽しみ!」

    苗木「!」

    今度は前から声がして、振り向いたがやはりいなかった。

    モノクマ「うぷぷ…!アーッハッハッハ!!」


    【図書室】


    バチィ!

    十神は、本でビームを防いだ。

    モノクマ「チッ!」

    十神「読書の邪魔をするな」

    モノクマ「この状況で読書?余裕あるね!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマはビームを発射!

    ビームは十神をよけ…

    後ろから襲ってきた!

    モノクマ「ほい!」

    ビビビビビビビビ!

    そして前からもビーム発射!

    十神「フン」

    サッ

    バチイイ!

    十神は避け、ビーム同士で相殺しあった。

    モノクマ「くそっ!」

    モノクマは去った。

    十神「…」


    山田部屋


    山田「うむ。誰もいませんな」

    モノクマ「と思ったら間違いですな!」

    ビビビビビビビビ!

    山田「はっ!」

    山田は華麗に避けた!

    山田「ぎゃうん!」

    …しかし体型のせいか避けきれなかった!

    モノクマ「オラオラァ!」

    ビビビビビビビビ!!

    山田「ちょっ…!」

    山田「まって…!」

    山田「あのっ…!」

    山田は3発喰らった。

    モノクマ「んじゃね」


    山田への効果
    >>23>>24
  23. 23 : : 2014/07/16(水) 17:49:49
    細いイケメン
  24. 24 : : 2014/07/16(水) 17:50:44
    その上メガネが消えた
  25. 25 : : 2014/07/16(水) 18:53:20
    セレス「山田君!?何があったのですか!?」

    セレスがいち早く飛んできた。

    山田「…いえ。なんでもありませぬ」

    セレス「や…山田…君…??」

    山田「なんでしょう?」

    セレス「あ…いえ…無事ならよかったですわね」

    セレスは去って行った。

    山田「?」

    山田「そーいえば、体が随分と軽いような…」

    葉隠「いや気付けって!」

    山田「おや、葉隠康比呂殿」

    葉隠「ほい鏡!」

    山田「ん?」

    どこに持っていたのか、葉隠はでかい鏡を取りだした。

    山田「…これは何?イタズラ?どう解釈したら…?」

    山田に似たイケメンが映っていた。

    葉隠「どーせモノクマの仕業だべ!おめーがなんかイケメンになってんだって!」

    山田「なんですとー!?」

    葉隠「早くモノクマを探すべ!」

    山田「え、いや、このままでも…はいはい分かりましたよ!」


    【食堂】


    苗木「とりあえずモノクマ逃げちゃったね…。で…」

    十神「誰だ、そいつ」

    山田「山田一二三ですぞ!」

    苗木「えええ!?山田クン!?」

    大和田「もうほとんど面影ねえじゃねえか!?」

    朝日奈「良かったじゃん!前より少しはマシな顔になれてさ!」

    山田「…はは……」

    山田「それよりも!苗木誠殿はどうなんですかーー!」

    苗木「え?」

    苗木「…あー…そういえばボク今女子になってるんだっけ…」

    桑田「Iya sore kurai tuneni isiki sitokeyo!」

    苗木「…は…はは…なんか…慣れちゃって…」

    山田「くそぅ…僕もそんなTo loveるに巻き込まれたい…」

    苗木「え、いや、ちょっと、山田クン…?」


    ボクらはそんなこんなで話し合い、最終的に主に十神の提案により、個別行動になった。


    苗木(さて…どこ探すか…)

    >>26
  26. 26 : : 2014/07/16(水) 19:57:24
    植物庭園
  27. 27 : : 2014/07/16(水) 20:42:03
    【植物庭園】


    苗木「…いないなあ…」

    物置…

    ニワトリ小屋…

    モノクマフラワー…

    草むら…

    苗木「…あれ?なんかものすごく効率悪い探し方してない?ボク」


    【廊下】


    苗木(…結局いなかった…)

    ビビビビビビビビ!

    苗木「っ!」

    苗木「下か!」


    【4F】


    苗木「…あっ…!?」

    化学室のドアが開いてる…!


    【化学室】


    苗木「…っ!」

    モノクマ「おや苗木クン。今ごろご登場かい?」

    モノクマ「でも遅すぎるよ?もうそいつは失神しちゃったよ。うぷぷ…!」

    >>28が倒れていた。
  28. 28 : : 2014/07/16(水) 22:08:52
    モノミ

    駄目なら葉隠クン
  29. 29 : : 2014/07/16(水) 22:49:25
    >>28 葉隠クンで。

    苗木「葉隠クンッ!!」

    モノクマ「うぷぷ。まあ早くて来年には目覚めるでしょ。餓死してると思うけどね」

    苗木「この…!」

    モノクマ「失神ビーム!」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「うわっと!」

    苗木は避けた。

    苗木(まだ…!)

    ビームが戻って来た!

    モノクマ「アーッハッハッハ!喰らえ!」

    ビイイイイ!!

    苗木「なっ…!?」

    ビームが、幾つもの小さいビームに分裂した!

    沢山のビームは、床や天井に当たっては消えていく。

    苗木は無数の小さいビームを避けるのに必死だった。

    バチッ

    苗木「うっ…!」

    ビームが1本かすった。

    ドサ…

    苗木はその場で倒れた。

    モノクマ「ま、苗木クンの方はすぐ目が覚めるっしょ」

    不二咲「…っ!苗木君!葉隠君!」

    モノクマ「お」

    大和田「モノクマッ!てめえ…!」

    モノクマ「じゃあボクはこれでドロン!」

    モノクマは去った。


    【保健室】


    舞園「…苗木君…大丈夫でしょうか…」

    桑田「まっ大丈夫だろ」

    大神「苗木はまだ大丈夫のようだが…葉隠の顔色や息の荒さが気になるな…」

    十神「青白いな。その内死ぬんじゃないのか?」

    朝日奈「まーどうせあんまり役に立たなかったしね…」


    そして保健室から解散。

    >>30は、>>31に向かっていた。
  30. 30 : : 2014/07/16(水) 22:51:34
    大和田
  31. 31 : : 2014/07/16(水) 22:56:08
    職員室で!!
  32. 32 : : 2014/07/16(水) 23:35:30
    【4階廊下】


    タッタッタ…

    大和田(モノクマが職員室に入っていきやがった…!今度こそ捕まえてやるぞコラ!)

    石丸「待ちたまえ兄弟!」

    大和田「あ?」

    不二咲「えっと…モノクマは瞬間移動が出来るのに、わざわざドアを通っていくのが怪しいなって…」

    大和田「あ…ああ。確かにそうだな」


    【職員室】


    3人は、そっと中を覗く。

    モノクマ「とぅあ!」

    ビビビビビビビビ!

    大和田「あぶねっ!」

    バチィ!

    ビームは、壁に当たって消えた。

    大和田「ふぅ…。兄弟と不二咲がいなかったら、今ごろやられてたな…」

    石丸「よし、捕まえるぞッ!」

    不二咲「うん!」

    モノクマ「うぷぷ…!今や全支配者のボクに逆らう気?」

    大和田「うるせえ!不二咲のスイッチがなきゃ何も出来ない野郎が!」

    モノクマ「ならかかってきなよ!」

    大和田「望むところ!」


    不二咲「きっとモノクマは待ち伏せ攻撃をしてくるよ」

    石丸「では我々は、その先を見越した作戦を考えようではないかッ」

    大和田「そうだな」

    大和田「…よし」


    大和田(あの時決めた作戦…)

    大和田(1,俺が囮になり、残りの2人が隙を突いて捕まえる)

    大和田(2,逆に2人が注意を引き、俺が隙を突いて捕まえる)

    大和田(3,最初っから3人で突っ込んでモノクマを捕まえる)

    大和田(どれにする…!)

    >>33
  33. 33 : : 2014/07/17(木) 00:17:53
  34. 34 : : 2014/07/17(木) 00:42:51
    大和田「おし!作戦1だ!」

    2人「了解!」

    3人で突っ込むフリをして、2人が大和田の陰に隠れた。

    そして2人は、モノクマに見つからないように机の下を這って移動する。

    大和田「おらあ!」

    スカッスカッ

    大和田はモノクマに攻撃するが、当たらない。

    大和田「くそっ!」

    モノクマ「えいっ!」

    ブン!

    ビビビビビビビビ!

    大和田は花瓶を投げ、モノクマはビームを発射した。

    花瓶にビームが辺り、ビームは消滅し、投げられた勢いで花瓶はモノクマに当たった!

    ガシャアアン!!

    モノクマ「ぎゃあ!」

    モノクマに当たり、花瓶が割れる。

    モノクマがよろめいた。

    石丸(チャンス!)
    不二咲(チャンス!)

    2人が飛び出し、同時にモノクマを抑え込んだ。

    モノクマ「っ!」

    モノクマの手足が押さえつけられ、スイッチが手から落ちた。

    大和田「うっしゃ!」

    大和田が、それを拾おうとする…

    モノクマ「残念っしたー!」

    大和田「なっ!?」

    上からモノクマが降ってきて、スイッチを押した!

    ビビビビビビビビ!

    大和田「うぐあああ!!」

    石丸「兄弟!!」

    不二咲「大和田君!」

    モノクマ「ほっ」

    ビビビビビビビビ!

    2人「っ!」

    2人は同時に、その場から離れた。

    石丸「モノクマが2人…!?」

    モノクマ「そうだけど違うよ」

    ポチ

    スイッチを押すと、片方のモノクマが消えた。

    モノクマ「分身だよ。オマエラが廊下でぐずぐずしてる間にね!」

    石丸「くっ…!」

    不二咲「大和田君!大丈夫!?」

    大和田「うっ…!」


    大和田への効果>>35
  35. 35 : : 2014/07/17(木) 00:48:33
    髪形が角刈りになる
  36. 36 : : 2014/07/18(金) 00:16:30
    石丸「兄弟!大丈夫か!?」

    大和田「あ…ああ…」

    モノクマ「うぷぷ。じゃあね」

    モノクマは去った。

    大和田「っつーか、頭がやけに軽いな…」

    不二咲「…大和田君…?気づいて無いの…?」

    大和田「何がだ?」

    石丸「よし、落ち着いて、冷静に頭に手を置いてみたまえよ!」

    大和田「一体なん…

    大和田「…」

    大和田は、自分の頭を調べた。

    …そして、その体勢のまま気絶してしまった。

    石丸「兄弟いいいいいい!!!」

    石丸「うああああああああ!!!」

    石丸「兄弟いいいいいいいい!!!」

    朝日奈「うるさいやかましいうっとうしい!」

    朝日奈が乱入してきた。


    【保健室】


    苗木「…う…ん…」

    苗木「…っ!」

    苗木は眼を覚ました。

    苗木(頭が痛いな…)

    苗木「…ん?」

    …目の前にモノクマ。

    ビビビビビビビビ!

    苗木「うわあ!」

    驚いて苗木は後ろに盛大に倒れた!

    そのおかげで、ビームを回避できた!

    苗木「このっ!」

    ブン!

    枕を投げつけた!

    しかし、軽々とかわされた!

    苗木「たっ!」

    バサッ

    素早く掛け布団を取り、モノクマに被せた!

    モノクマ「ぎゃああ!」

    そして、そのままモノクマを包んで身動きをとれなくした。

    苗木「よっし!」

    ピッピッピッピッピッピ…

    苗木「ん…?」

    ドゴオオオン!!

    苗木「わああ!?」

    モノクマが爆発した!

    そのせいで、掛け布団が使い物にならなくなってしまった。

    苗木(…!スイッチ…!)

    爆発したところに、スイッチが転がっていた。

    苗木(…っていうか…壊れてないかな…?)

    モノクマ「この程度じゃ、これは壊れないよ!」

    苗木「っ!」

    いつの間にかモノクマは、スイッチのところに居て、スイッチを拾った。

    モノクマ「んじゃね」

    モノクマは去った…

    苗木「…」

    苗木(…なんで毎回、こんな風にすぐどっかいくんだ…?)


    モノクマは、>>37のところに現れた。
  37. 37 : : 2014/07/18(金) 01:03:11
    腐川
  38. 38 : : 2014/07/18(金) 14:29:14
    【図書室】


    十神「…」

    十神は本を呼んでいる

    腐川「…」

    腐川は十神を見つめている

    モノクマ「…」

    モノクマは腐川を逆立ちしながら見ている

    大神「…」

    大神はモノクマを狙っている

    朝日奈「…」

    朝日奈は大神を見守っている

    十神「…」

    十神「…」イライラ

    十神「おい腐川」

    腐川「はっ…はい…!?」

    腐川はびっくりして急に大声を出した。

    モノクマ「うぉっ!?」

    モノクマは腐川がびっくりしたのにびっくりした。

    大神(む…動いた…!)

    大神はモノクマを狙っている。

    朝日奈(モノクマ消えないかなー)

    お前は何を言っているんだ。

    朝日奈(何も言ってない)

    腐川「ってモノクマ!?あ…あんた…いつから…!?」

    モノクマ「うーん。4.2891039秒前から」

    腐川「別に面白くないわよ…!!とっとと消えなさい!」

    モノクマ「これ欲しくないん?」

    モノクマはスイッチをかかげた。

    腐川「…!」

    モノクマ「これがあれば、あのかませメガネくらい、思いのままですぞ?」

    十神「誰がかませメガネだ」

    モノクマ「げふぁっ」

    十神は、モノクマの後ろから本でチョップした。

    モノクマ「ぐぉぉおお…。い…いつのまに…?」

    十神「フン。読書の邪魔をするな」

    モノクマ「…あれ?」

    十神は、本を持って図書室に戻っていった。

    モノクマ「おーい?ミスター・トガーミクン?これ要らないのー?」

    十神「誰がミスター・トガーミだ。俺はそんなスイッチに興味はない」

    モノクマ「ふうん?」

    十神「俺は、そんなスイッチなどなくても、自分の力で全てを動かす」

    腐川「す…素敵です…!」

    モノクマ「そんなお前に失神ビームッ!」

    ビビビビビビビビ!

    腐川「ぎゃああああ!」

    腐川に当たった!

    モノクマ「うぷぷ。油断大敵っすよ」

    腐川はその場で倒れた。

    モノクマ「さてと、ボクはこれ…でええええええ!?」

    モノクマの横を、弾丸のような拳が飛んできた!

    大神「貴様ぁ…!」

    モノクマ「やあ大神さんに朝日奈さん!ごきげんうるわしゅう?」

    大神「…」

    ブン!

    もう一度拳を突き出したが、モノクマはいなかった。

    大神「…くっ…!」


    桑田「…ん?」

    桑田の歩く先には、スイッチが置いてある…

    桑田「…」

    桑田(罠丸出しだな…)

    桑田(いや…だが…これがチャンスなら…)

    桑田(…)

    桑田(…どうする…!?)


    >>39
  39. 39 : : 2014/07/18(金) 14:40:02
    様子を見る
  40. 40 : : 2014/07/19(土) 11:50:24
    桑田(…とりあえず様子見るか…)

    すると、山田が現れた。

    山田は、スイッチを取ろうとする…

    ヒュッ

    カッ!

    山田「っ!?」

    急に山田の前に、何か尖ったものが刺さった。

    桑田「…!」

    山田の後ろに、ジェノサイダーがいた。

    ジェノサイダー「ゲラゲラゲラ!スイッチは渡すかあ!!」

    …桑田は割と遠くから様子を見てるのだが、ジェノサイダーは声が大きくてよく聞こえる。

    いつもなら山田はすぐさま逃げるところだが、今回ばかりは譲れないのか、形だけは戦闘態勢にはいる。

    桑田(…いつもの山田なら力押しできるが…細くなった山田に何が出来んだ…?)

    桑田(ちょっと気になるが…別に見てもしゃーないし…巻き込まれるのはごめんだな…)


    このまま見守る
    この場を去る

    >>41
  41. 41 : : 2014/07/19(土) 15:26:10
    見守ろう
  42. 42 : : 2014/07/20(日) 19:59:13
    桑田「…」

    桑田は黙って見守ることにした。

    正直言うと、逃げるタイミングを失っただけだが。

    ジェノサイダーが動いた。

    全ての指にハサミを挟み、山田に突進する。

    桑田(…あ、山田終わったな)

    遠くから見ても、殺人鬼の気迫はすごかった。

    しかし山田は、以前とは別人のように…いや、外見は既に別人だが…素早く攻撃をかわした。

    桑田(…っ!?)

    山田は本気だ。

    本気で、殺人鬼に立ち向かっている。

    まともな武器も無しに。

    ジェノサイダーは不敵に笑い、持っているハサミをいくつか投げた。

    それを山田は、無駄な動き無く華麗に回避。

    ジェノサイダー「ま、こんくらいか…」

    ジェノサイダーは、左右2本ずつのハサミを持ち、再び山田に向かう。

    桑田(ハサミを少なくして、動きやすくした…!?)

    ジェノサイダーも本気だ。

    さっきよりもハサミは的確に山田を捉え、ジェノサイダーは若干速くなった気がしなくもない。

    ハサミを軽く回し、ジェノサイダーは再び走った。

    ヒュッ!ヒュッ!

    山田は何度もギリギリでかわし、ハサミは空を切る。

    そして動きが止まった瞬間、山田は素早くキックをかました。

    ドゴオ!

    力強い一撃!

    ジェノサイダーは少しふっ飛ばされたが、何事も無かったかのように立っている。

    山田「この山田一二三…今回ばかりは何が何でも譲れぬわ…」

    ジェノサイダー「返り討ちにしてやんよ…!」

    2人は再び動いた。

    桑田「…」

    桑田(…なんか…別人達の戦いを見てる気分だ…)

    桑田(コイツらこんな強かったか…?)

    ザシュッ!

    桑田「っ!」

    山田の肩が少し斬られた!

    山田「…ッ!」

    ジェノサイダー「隙ありぃ!」

    シャシャシャシャシャシャ!!

    山田がひるんだ隙に、無限に襲いかかるハサミ。

    そして、山田は倒れた。

    桑田(…まーこうなるか…山田もすげーな…)
  43. 43 : : 2014/07/26(土) 23:12:19
    ジェノサイダー「さて…と、スイッチスイッチ…」

    ジェノサイダー「…って、スイッチがねえし!!てめえ一体どこやったゴラァ!!」

    山田「…」

    山田は気絶している。

    ジェノサイダー「チッ。まーどうせひふみんは関係ないか」

    桑田(スイッチ…いつの間に…)

    桑田(…っと。ジェノサイダーに見つかる前に逃げないとな…)


    【3階廊下】


    苗木「…あっ。霧切さん」

    霧切「あら」

    苗木「…ってあれ?」

    霧切「…何?」

    苗木「霧切さん…いつの間に…」

    霧切は、元の姿に戻っていた。

    霧切「…むしろ、苗木君はいつまで効果が続くのかしら…」

    苗木「やっぱり、時間切れがあるんだよね?」

    霧切「でしょうね。さっき、唐突に姿が戻ったもの」

    苗木「…でもなんで霧切さんが戻ってボクが…?」

    霧切「…効果時間が別々なのかしらね」

    苗木「…はあ…」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「っ!」

    霧切「っ!」

    バチィ!

    突然撃たれたビームを、2人は反射的に避けた。

    ビームは、床に当たって消えた。

    苗木「モノクマ!こそこそしてないで、真っ正面から来いよ!」

    モノクマ「偉っそうだなあ」

    モノクマが現れた。

    モノクマ「うぷぷぷ」

    苗木「このっ!」

    苗木は殴り掛かったが、ぎりぎりのところでかわされてしまう。

    モノクマ「当たってないよ〜?ほらほらー」

    苗木「くっそぉ…!!」

    モノクマ「うぷぷぷ!」

    ボコッ!

    モノクマ「ぐぇっ!」

    苗木「えっ…?」

    当たった…

    不意に苗木の攻撃が当たって、モノクマは倒れた。

    霧切「苗木君!チャンスよ!」

    苗木「あっ…うん!」

    即座にスイッチを奪い取ろうとする。

    モノクマ「せいっ!」

    スイッチを上に投げた!

    苗木「なっ…!」

    苗木が一瞬目を逸らした瞬間、モノクマは飛び上がってスイッチを取った。

    モノクマ「危ない危ない」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「うわっ!」

    ぎりぎり避けた。

    モノクマ「もう!当たってくれなきゃ面白くないじゃん!」

    苗木「知らないよ!」

    モノクマ「じゃあね!」

    モノクマは去った。

    苗木「…はあ…」

    霧切「…幸運だったわね…」

    苗木「…うん」

    さっきモノクマに攻撃したとき、

    丁度良いタイミングで身長が元に戻り、リーチが伸びて攻撃が当たったのだった。

    苗木「…で、なんで性別は戻らないわけ!?」

    霧切「…また自然に消えるのを待つしかないわね」

    苗木「…はあ…」
  44. 44 : : 2014/07/27(日) 18:28:32
    ジェノサイダー「ゲラゲラゲラ…!ぶぇっくし!」

    ジェノサイダーは、大きくくしゃみした。

    …その直後、腐川は倒れた。

    桑田(…?)

    桑田(腐川とジェノサイダー別かよ…)

    モノクマ「いやー面白いね」

    桑田「そうだな」

    モノクマ「ところで桑田クン」

    桑田「ん?」

    モノクマ「今君の隣に居るのは誰?」

    桑田「モノクマ」

    モノクマ「うん。そうだよ?」

    桑田「…」

    モノクマ「…」

    チャッ

    モノクマは スイッチを桑田に向けた。

    ビビビビビビビビ!

    桑田「かかったな!」

    即座に桑田は鏡を取りだした!

    モノクマ「の!?」

    鏡はビームを反射!

    モノクマ「あぎゃあああ!!」

    桑田「へっ!バーカ!」


    モノクマへの効果>>45
  45. 45 : : 2014/07/27(日) 22:56:40
    ツンデレになる
  46. 46 : : 2014/07/31(木) 16:53:26
    桑田「いっつもバット振り回してるだけじゃねーんだよ!」

    モノクマ「ぐっ…!」

    モノクマ「べ、別に、ビームに当たって欲しいわけじゃないんだからね!」

    モノクマは去った。

    桑田「なら撃つなよ!迷惑にも程があんだろ!」


    大神「…」

    大神は、廊下をずんずん歩いて行く。

    大神(…!殺気…!)

    ビビビビビビビビ!

    バチィ!

    至近距離からのビームを避けた!

    モノクマ「せい!てい!」

    ビビビビビビビビ!ビビビビビビビビ!

    ビビビビビビビビ!

    連発するも、大神は前からのビームも後ろからのビームも全て華麗に避ける。

    大神「効かぬ!」

    そしてビームをかいくぐり、モノクマに手を伸ばす…!

    モノクマ「…!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマはビームを放つも、それを先読みしていた大神は、手を引いて横にかわした!

    大神「ふっ…」

    モノクマ「な…!」

    大神が横に体を動かすと、そのすぐ後ろから追ってきていたビームが、一直線にモノクマに向かって行った!

    モノクマ「あっぶなーい!!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマは自分にビームを当て、瞬間移動をした。

    バチバチバチィ!

    さっきまでモノクマがいた場所に、ビームが降り注いだ。

    モノクマ「まだまだ甘い」

    大神「…!!」

    モノクマは、大神の真上に現れた。

    ビビビビビビビビ!!

    そしてモノクマが放ったビームは、拡散して無数の小さなビームになった。

    大神は体が大きい為、避けようとするほど沢山当たって、

    ほとんどのビームを喰らってしまった。

    大神「ぐっ…!」

    モノクマ「うぷぷぷぷ。ばいにゃら〜」

    モノクマ「べ、別に、電池が切れたわけじゃないんだからね!」

    モノクマは去って行った。


    大神への効果>>47
  47. 47 : : 2014/07/31(木) 17:15:05
    何か蛇人間(ナ○トの大○丸)みたいになる
  48. 48 : : 2014/08/02(土) 17:21:27
    大神「くっ…」


    【食堂】


    モノクマ「やっほー前園さん」

    舞園「舞園です!」

    霧切「現れたわね…!」

    苗木「今度は逃がさないぞ!」

    モノクマ「切霧さんにアンテナクン!いつでもかかってこい!」

    霧切「霧切よ…!なにその間違えにくい間違え!」

    苗木「ボクに至っては全く合ってないんだけど!?」

    モノクマ「そう?今は女性みたいだし、サンタさんの方がいい?」

    苗木「更に離れたよ!」

    霧切「そもそもサンタさんって女性だったかしら?」

    舞園「私の記憶が正しければ、おじさんだった気が…」

    苗木「と、とにかく、モノクマ!覚悟しろよ!」

    モノクマ「血気盛んだねえ。うぷぷぷぷ」

    モノクマ「かかってこいやー!」

    ビビビビビビビビ!

    苗木「よっ」

    バチィ!

    苗木は軽々避けて、ビームは消滅した。

    苗木「もうビームは慣れたよ!」

    霧切「気を付けて!あのスイッチは、前回よりもパワーアップしてるから!」

    苗木「分かってる!」

    苗木「モノクマ!決着だ!もう逃げるなよ!」

    モノクマ「まだ48レス目だよ?もっとゆっくりしていけばいいのに」

    苗木「もう散々だよ!」

    モノクマ「しょうがないなぁ」

    ビビビビビビビビ!!

    苗木「!」

    拡散した!

    霧切(一気に全員仕留める気!?)

    モノクマ「これをかわせるかー!」

    大和田「くらええええ!!」

    「!?」

    ブウウウウウン!!

    バイクが突っ込んできた!

    ズシャアガシャア!!

    バイクは、テーブルや椅子を壊しながら、モノクマと苗木達の前を走り抜けた。

    ビームのほとんどがバイクにあたり、それ以外はバイクが壊して宙を舞っている、テーブルや椅子のの破片に当たった。

    苗木「大和田クン!?」

    大和田「よぉ!」

    石丸「加勢しに来たぞ!」

    不二咲「うん…!」

    苗木「ありがとう!」

    モノクマ「たった6人で何が出来るというのかね?」

    苗木「やってみせるさ!」
  49. 49 : : 2014/08/02(土) 17:36:56
    前園は公式も設定資料集で誤植してたからしょうがないね
  50. 50 : : 2014/08/02(土) 22:37:07
    そして苗木は猫耳になった
  51. 51 : : 2014/08/09(土) 01:45:25
    モノクマ「クックック…!面白いクマァ!!」

    ビビビビビビビビ!!

    また拡散ビーム!

    苗木「!?」

    拡散ビームは、全て苗木に向かって行った!

    苗木に向かって、全方向からビームが飛ぶ!

    舞園「苗木君ッ!」

    大和田「苗木!逃げろ!!」

    モノクマ「ブヒャヒャヒャ!!」

    苗木「くっ…そぉ…!!」

    苗木は、数発喰らうのを覚悟して走り抜ける…!

    ガッ

    苗木「あ」

    ドッシャアアア!!

    また盛大にこけた!

    バチバチィ!

    ビームは全て苗木の上を通過し、消滅していった。

    苗木「いてて…けど…助かった!」

    大和田「ったく最近よくこけるよな」

    石丸「足元には注意したまえ!」

    モノクマ「ホントホント」

    苗木「っ!?」

    足元に、モノクマが現れた!

    ビビビビビビビビ!

    苗木「うっ…!!」

    避けようとするも、喰らってしまった…!

    霧切「苗木君!大丈夫!?」

    苗木「う…うん…。大丈…」

    ぴょこん

    苗木「…夫…」

    苗木「…」

    「…」

    苗木に猫耳が生えた。

    苗木「またこれええええ!?」

    モノクマ「アーッハッハッハ!!」

    苗木「…はぁ…なんでまたこれ…」

    舞園「だ…大丈夫ですよ苗木君!かわいいです!」

    苗木「フォローになってない!」

    モノクマ「それそれそれー!」

    苗木「!」

    ビビビビビビビビ!!

    モノクマは、ビームを上に発射した!

    そしてビームが拡散し、>>52に集中攻撃!

    そして>>52は喰らってしまった!


    >>52への効果>>53
  52. 52 : : 2014/08/09(土) 01:51:19
    舞園
  53. 53 : : 2014/08/09(土) 12:22:27
    本物のエスパーになる
  54. 54 : : 2014/08/09(土) 19:09:38
    霧切「舞園さん…大丈夫…?」

    舞園「あ…はい…」

    苗木「よかった…」

    大和田「今度はどんな効果だ?」

    舞園「…分かりません…けど…」

    モノクマ「えーっと、あ。エスパーだって」

    舞園「はい…?」

    モノクマ「だから、エスパーなの。舞園さんは今」

    苗木「え…それって…」

    石丸「なるほど!つまり舞園君は、超能力者になったわけか!」

    大和田「飲み込み早えーな。兄弟」

    舞園「え…?じゃあ!」

    苗木(舞園さんがエスパーって…いや今までも思った事ばれたりしたけど…)

    舞園「あ…本当に…分かる…!」

    苗木「ええっ!?」

    モノクマ「っていうか何で敵を強化してんだこのスイッチは!」

    モノクマ「えーい戻れ!」

    ビビビビビビビビ!

    舞園に発射!

    クン…

    バチィ!

    苗木「!?」

    ビームが勝手に曲がって、地面に当たって消えた…

    モノクマ「テレキネシス!?そんなのまで…!」

    シュン…!

    モノクマ「!」

    モノクマの目の前にテレポーテーション!

    すかさず舞園はスイッチに手を伸ばす…!

    ビビビビビビビビ!

    舞園「!」

    シュン…!

    ビームが撃たれた直後には、舞園は苗木達の元に戻っていた。

    モノクマ「クッ…!」

    舞園(みなさん…)

    苗木(えっ?!)

    霧切(…!)

    石丸(!)

    不二咲(…!?)

    大和田(!?)

    苗木(読むだけじゃなくて…送れるの!?)

    舞園(そうみたいです)

    舞園(私がモノクマに隙をつくりますから…隙を突いてスイッチを取ってください!)

    苗木(分かった!)

    霧切(分かった…頑張って)

    大和田(よし!んじゃあ任せるぞ!)

    石丸(とにかくスイッチを取ればよいのだな!)

    不二咲(分かった…!頑張るよ…!)
  55. 55 : : 2014/08/10(日) 19:15:30
    苗木(…そういえば、モノクマの考えは読めないの?)

    舞園(ああ、はい…。相手が人形だからでしょうか…)

    苗木(その割に、スイッチはきっちり効いてるっぽいんだけど…)

    舞園(…すみません)

    苗木(あ、いや!別に舞園さんを責めてるわけじゃないから!)

    モノクマ「うぷぷ…どっからでもかかってきなよ!ビビリ共!」

    大和田「んだとゴラア!!」

    霧切「簡単に乗せられないで!」

    霧切が止める間もなく、大和田は一人で突っ込んで行った!

    石丸「加勢するぞ!」

    石丸も後に続いた!

    苗木「ああもう!二人とも!」

    霧切「舞園さん!」

    舞園「分かりました!」


    何を使う?

    テレパシー
    テレキネシス
    テレポーテーション
    全員突撃!

    >>56
  56. 56 : : 2014/08/11(月) 01:17:51
    テレポーテーションでモノクマの後ろへ
  57. 57 : : 2014/08/11(月) 01:33:58
    シュン!

    舞園は、モノクマの後ろにテレポーテーション!

    舞園「テレキ…!

    モノクマ「残念っした」

    舞園「…!?」

    モノクマは、既に舞園の方を向いていた…!

    ビビビビビビビビ!

    舞園にビームが直撃!

    苗木「先読みされてた!?」

    霧切「やられたわ…」

    モノクマ「うぷぷぷぷ〜!」

    大和田「もらった!」

    モノクマ「へ?」

    大和田は、もうモノクマの目の前まで来ていた!

    モノクマ「いつの間に…!!」

    大和田「うらあ!」

    ガッ!

    モノクマの手を弾いた!

    スイッチが跳ぶ!

    大和田「跳べえ!兄弟!」

    大和田は少し屈んだ。

    石丸「任せろ!」

    石丸は大和田に乗り、大和田が起き上がると同時に高く跳んだ!

    苗木「やった!」

    石丸「届く…!」

    パシッ

    「!?」

    取ったのは…石丸ではなく…

    モノクマだった。

    モノクマ「フゥ〜危ねい危ねい」

    「…」

    モノクマ「ん?どしたの?そんな揃いも揃って口をあんぐり開けちゃって」

    苗木「いや…どうしたのって…」

    舞園「あの…今…」

    大和田「…兄弟。俺がおかしいのか…?」

    石丸「い…いや…ボクの目にもはっきり映っていたぞ…」

    不二咲「…なんでもあり…?」

    霧切「モノクマの体が…伸びた…?」

    モノクマ「なんだ。そんな事にびっくりしてたんだ。どう?グロかったっしょ?」

    苗木「…とりあえず気持ち悪かった」
  58. 58 : : 2014/08/11(月) 18:05:29
    モノクマ「さて、仕切り直しっすね!まだスイッチはボクの手の内だよ!」

    舞園「…」

    舞園(テレキネシス…!)

    ぐっ…

    モノクマ「うぉ…っと」

    モノクマは、スイッチをかかげた。

    苗木「?」

    大和田「何してんだ?」

    霧切「…舞園さん?」

    舞園「…スイッチが…離れない…」

    モノクマ「ボクは意外に力持ちだからね!この程度じゃ無理だって!」

    モノクマ「よっ」

    ビビビビビビビビ!

    舞園「!」

    クン…

    バチィ!

    ビームは床に叩きつけられた。

    モノクマ「なるほどねぇ。んじゃ、これならどうだあ!」

    ビビビビビビビビ!!

    舞園「!?」

    すごい勢いで、ビームが飛びまわる!

    舞園「くぅ…っ!」

    モノクマ「これじゃあ、上手く狙いを定められないよね!」

    ピタ

    ビュンッ!

    しばらく高速で飛びまわったビームは、一瞬止まってから、目標に飛んでいった!

    大和田「ッぐ!」

    苗木「大和田クン!」

    大和田に見事に命中した!

    霧切「どうすれば…」

    モノクマ「うぷぷぷぷ…!オマエラごときが、ボクに勝てるわけがないんだよ!アーッハッハッハ!!」


    大和田への効果>>59
  59. 59 : : 2014/08/11(月) 18:26:33
    女体化、ダメでしたらリーゼントが更に長くなる、で
  60. 60 : : 2014/08/12(火) 19:38:23
    苗木「大和田クン!大丈夫!?」

    石丸「兄弟!!」

    大和田「あ…ああ…。なんともねぇよ…」

    苗木「え、本当に大丈夫!?」

    大和田「しつけえな!大丈夫だっつってんだろうが!」

    苗木「ご…ごめん…だけど…その体…」

    大和田「ああ?体がどうし…」

    大和田「…」

    大和田「のおあ!?」

    霧切「どうやら…苗木君と同じ効果みたいね…」

    石丸「き…兄弟…」

    大和田「…」

    大和田「…へ」

    大和田「この程度で動揺する俺じゃねえぞコラア!!」

    モノクマ「おもいっきり動揺してますな」

    苗木「大和田クン!一旦落ち着いて!慣れるから!意外とすぐに慣れるから!」

    大和田「くっ…!」

    モノクマ「今度はこれじゃあ!」

    ビビビビビビビビ!!

    また拡散ビームが撃たれた!

    舞園「えい!」

    シュパパパパパ!

    壊れた椅子やテーブルの破片を空中に飛ばした!

    バチィバチィ!

    無数のビームは、無数の破片に防がれた。

    モノクマ「ならこれならどうだ!!」

    ビビビビビビビビ!!

    バキィ!

    破片を壊して、1本のビームが飛んできた。

    舞園「!」

    クン…

    バチィ!

    垂直に落ちた。

    ビュン!

    「ッ!」

    強いビームに気を取られて、後から来た高速ビームに気付かなかった!

    舞園(間に合わない…!)

    >>61(避けきれない…!)

    >>61は、ビームを受けた。

    モノクマ「アーッハッハッハ!案外隙だらけじゃん!ちなみにそのビーム、石化効果があるから、その人はもう脱落だね!」


    >>61への効果 石化
  61. 61 : : 2014/08/12(火) 20:54:12
    霧切
  62. 62 : : 2014/08/14(木) 00:10:47
    >>50の者です安価でもないのにすみません。
  63. 63 : : 2014/08/15(金) 13:26:23
    苗木「霧切さん!!」

    霧切「くっ…!」

    パキ…パキ…

    霧切の体が、徐々に灰色になっていく…

    大和田「くそ…!」

    モノクマ「ま、実際霧切さんは何の役にも立たなかったしいいんじゃない?」

    苗木「モノクマ…!」

    モノクマ「およ?」

    フワ…

    モノクマは宙にういた。

    舞園「…」

    苗木「舞園さん…?」

    ズドンッ!!

    そして垂直に急降下し、モノクマは地面に叩きつけられた!

    モノクマ「おぐぇ!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマ「ぎゃああああ!!」

    地面に叩きつけられた拍子に、スイッチが起動してモノクマに当たった!

    モノクマへの効果>>64
  64. 64 : : 2014/08/15(金) 13:55:44
    ミニ○ラサイズになり、予備のモノクマも同サイズになる
  65. 65 : : 2014/08/17(日) 10:00:27
    苗木「…え?」

    不二咲「き…消えた…?」

    大和田「チッ。逃げやがったか」

    石丸「敵前逃亡とは!けしからん!」

    苗木「でも…スイッチが取り残されてる…」

    さっきまでモノクマがいた場所に、スイッチが落ちていた。

    舞園「最初に触った人のもの…でしたよね」

    苗木「…どうする?」

    大和田「…オメーがもらっておけよ。苗木」

    苗木「えっ…」

    石丸「うむ!苗木君なら安心だ!」

    舞園「異議なし、です!」

    不二咲「うん…!」

    苗木「…」

    大和田「モノクマや他の連中が来ない内に、早く取ってこいよ」

    苗木「…うん」

    苗木は、スイッチに手を伸ばした。

    苗木「いっ!」

    苗木の手は、何か小さい刃物のようなもので遮られた。

    苗木「な…何…」

    苗木「…?!」

    舞園「どうかしましたか?」

    苗木「モ…モノクマが…」

    苗木「小さくなってる…」

    「…?!」

    急いで他のみんなも集まって来た。

    モノクマ「全くオマエラ!ボクが敵前逃亡とかするわけないじゃない!」

    大和田「な…なんだこりゃ…」

    石丸「…手の平サイズだな」

    不二咲「急に小さくなって…分からなくなってたんだね…」

    舞園「あ、今ならモノクマはスイッチを押せないんじゃないでしょうか?」

    モノクマ「ド、ドキィ!やっぱりそこ気付いたか!」

    大和田「こんなちっこいモノクマなら、恐れるこたあねえな」

    モノクマ「それはどうかな?」

    モノクマ「オマエラ、後ろを見るがいい!」

    苗木「?」

    くるっ

    苗木「!?」

    地面が黒くなってる…

    苗木(いや…まさか…)

    苗木「これ全部モノクマ!!?」

    モノクマ「うぷぷ!その数なんと…分かりません!」

    大和田「分からねえのかよ!」

    石丸「きちんと数えてから配置したまえ!」

    モノクマ「モノクマが勢揃い!普通サイズだと部屋に入りきらないけど、このサイズなら問題ナッシン!」

    モノクマ「うぷぷ!どうよ!この圧倒的絶望!クラクラして、ワクワクしちゃうでしょ!?」

    苗木「いや別に…」

    モノクマ「はぅあ!?」

    舞園「まあ…サイズ的には全部手の平サイズですしね…」

    大和田「別に全部踏みつぶせば済むことじゃね?」

    不二咲「普通サイズ1体の方が、まだ怖いような…」

    モノクマ「でも、無数のモノクマがウジャウジャ動くんだよ?」

    苗木「うわ…気持ち悪…」

    舞園「それは…絶望的な光景ですね…」

    大和田「お前虫かよ」
  66. 66 : : 2014/08/17(日) 21:31:00
    期待してます!
  67. 67 : : 2014/08/18(月) 12:17:38
    >>黒ゴマ。さん ありがとうございます!
  68. 68 : : 2014/08/18(月) 12:48:30
    モノクマ「総員突撃ー!」

    苗木「うわッ!?」

    想像以上に気持ち悪かった!

    大和田「チィ!とにかく、スイッチさえ取っちまえばこっちのもんだ!」

    石丸「ここは僕達に任せて、苗木君!君はスイッチを取りたまえ!」

    苗木「2人とも…」

    大和田「うおおおお!!」

    2人は、気合を入れて、飛び込んだ。

    …が、全モノクマが無視した。

    苗木「ちょっと…!こっちに向かって直進してきてるんだけど!?」

    モノクマ「らああ!」

    舞園「くっ…!」

    テーブルや椅子の破片が浮かび、小さなバリケードを作った。

    …が、僅かな隙間を見つけて、無数のモノクマが進撃していく。

    舞園「もう…これじゃあ…」

    ズドドドン!

    苗木「!?」

    突如、食堂の入り口から、多くの大きな蛇が入ってきて、大量のモノクマを押し潰した。

    苗木「な…な…!?」

    大神「すまぬな。遅くなってしまった」

    苗木「大神さん!」

    舞園「って…大神さん!?その手…!?」

    蛇達は、大神の腕から生えていた…というより、腕が蛇だった。

    大神「分からぬが…スイッチの影響だろう…」

    大神「…苗木や大和田もか?」

    苗木「え?」

    大和田「ん?」

    苗木「…ああ!」
    大和田「…あー!」

    2人ともすっかり慣れて忘れていたが、苗木は猫耳が生えて、大和田も女になっていた。

    大和田「いやーこれって、割とすぐ慣れるもんだよなあ!」

    苗木「うん!」

    大神「うむ」

    石丸「き…気楽なのだな…」

    モノクマ「こらあー!オマエラ、ボクの事忘れてない!?」

    大神「うむ。さて…」

    大神「頼むぞ…山田よ」

    山田「承知!」

    大神の横を、スリムな山田が走り抜けた。

    山田「うおおお!」

    ボンッ!

    山田「へ?」

    走ってる間に、山田が元の体型に戻った。

    そしてバランスを崩して…

    ズッッシャアアアア!!

    モノクマの中に倒れ込んで突っ込んだ。

    ズドドドドドド!!

    山田「おごごごごごごご!!?」

    とたんに、山田の下で小さな爆発が数十回起きた。

    苗木「や…山田君…大丈夫…?」

    山田「は…はい…。少しばかり服が焦げてしまいましたが…」
  69. 69 : : 2014/08/19(火) 18:58:14
    ビビビビビビビビ!

    苗木「!?」

    ビームが発射された!

    苗木「うわっ!?」

    山田「ぎゃあああ!」

    山田が逃げ遅れた!

    苗木「な…何でビームが…」

    スイッチの方を見ると…

    何十体ものモノクマが、スイッチの上に乗って押していた。

    モノクマ「「「アーッハッハッハ!!」」」

    いくつもの声が重なり合って聞こえる。

    モノクマ「小さい」
    モノクマ「ボクらにも」
    モノクマ「勝てないなんて」
    モノクマ「どうしようも」
    モノクマ「ない」
    モノクマ「ね!」

    無駄に続けて言われた。

    苗木「なんかイラつくなぁ…」

    モノクマ「う」
    モノクマ「ぷ」
    モノクマ「ぷ」
    モノクマ「ぷ」
    モノクマ「!」

    山田への効果>>70
  70. 70 : : 2014/08/19(火) 21:52:01
    コナンの新一口調になる
  71. 71 : : 2014/08/22(金) 20:35:48
    苗木「山田クン!大丈夫!?」

    山田「あ…あぁ…大丈夫だ…」

    苗木「うん、大丈夫じゃないみたいだね」

    山田「大丈夫だって。オレぁなんともねぇよ」

    苗木「うん、分かったよ。とりあえず保健室で寝てて」

    山田「バーロ。今モノクマを倒す事以上に重要な事があるか?」

    苗木「あるから寝てたほうがいいよ」

    山田「オレとしても、オレにビームを当てた借りを返してぇんだよ」

    苗木(…うーん…ま、いっか。口調しか変わってないみたいだし…)

    モノクマ「うぷぷぷ…」

    スイッチの上の大量のモノクマは、一斉に飛び上がり、同時に着地してスイッチを押した。

    ビビビビビビビビ!

    苗木「!」

    ビームが発射され…

    曲がって…

    スイッチと、その上の大量のモノクマに当たった。

    苗木「…?」

    そしてその直後、スイッチは消えてしまった。

    苗木「…!」

    モノクマ「うぷぷ…」

    近くにいた別のモノクマがなんか喋り出した。

    モノクマ「瞬間移動」
    モノクマ「スイッチがいつまでもそこにあると、危険だからね」
    モノクマ「どっかにワープしたみたいだよ」
    モノクマ「さてさてどこに行ったんでしょうかね…?」
    モノクマ「うぷぷぷ…!」

    苗木「…舞園さん!スイッチを追いかけて!」

    舞園「は…はい!」

    舞園(大丈夫かな…)

    舞園(…スイッチの場所に瞬間移動!)

    舞園は消えた。


    場所>>72
  72. 72 : : 2014/08/22(金) 20:41:52
    プール
  73. 73 : : 2014/08/26(火) 12:40:41
    【プール】


    舞園「…っと」

    プールに来ると、スイッチとそれに群がるモノクマがいた。

    舞園「…よし…!」

    舞園(スイッチ…!)

    舞園は、スイッチを浮かび上がらせようとした…

    …が、モノクマが邪魔してモノクマが浮かんでしまう。

    舞園(一旦モノクマを引きはがす必要があるみたいですね…)

    舞園「…ならっ!」

    標的を変え、プールを見つめる。

    舞園「…」

    ドドドドド……!

    プールの大量の水が浮かび、滝の様にモノクマを襲った。

    モノクマ「「「ぎゃああああ!!」」」

    幾つもの悲鳴が聞こえる。

    舞園(スイッチが壊れてなければいいですけど…)

    そしてスイッチが残され、モノクマがほとんどいなくなった。

    舞園「!」

    舞園(スイッチ…!)

    もう一度狙いを定めると、スイッチが浮かんだ。

    舞園(やった…!)

    スイッチを、自分の方へ飛ばすが…

    舞園(…あれ?)

    突然効かなくなり、スイッチが落ちた。

    舞園「…まさか…エスパー効果切れ!?」

    ポチャン…

    スイッチはプールに突っ込み、そのままプールの底に沈んだ。
  74. 74 : : 2014/08/31(日) 22:26:12
    舞園「…」

    ビリ…

    舞園「…?」

    ビビビビビビビビ!!

    舞園「えっ!?」


    【食堂】


    もはや食堂とは呼べないほど荒れた場所…

    大和田「オラオラオラァ!!」

    大和田が、バイクでモノクマを轢きまくっていた。

    苗木達は、食堂の外で避難している。

    苗木「…舞園さん…大丈夫かな…」

    山田「ちょっくら様子を見てき…

    その直後、山田は固まった。

    苗木「…え…!?」

    大神「…ッ!苗木!!」

    苗木「えっ!?うわあ!?」

    突然大神は、苗木を掴んで大きくジャンプした!

    苗木(高ッ…!)

    そして、華麗に着地。

    苗木「い…一体何?」

    大神「…周りを見るといい…」

    苗木「えっ?」

    周りは…

    全て灰色になっていた。

    苗木「な…何これ…。山田クンまで灰色…」

    大神「それに、静かすぎる気もするだろう…?」

    苗木「…確かに…」

    苗木と大神以外、一切の音が聞こえてこない。

    苗木「…大和田クン…?」

    食堂を覗く。

    苗木「…」

    カーブをきっていたのか、少し倒れかけている大和田と…無数のモノクマ…

    そして轢かれたばかりなのか、爆発しかけているモノクマ…

    苗木「…時間が止まってる…?」

    大神「いや…」

    大神は、壁や床を調べた。

    大神「…石だな…」

    苗木「え…じゃあ…」

    苗木「ボク達以外、全部石になっちゃった…って…こと…?」
  75. 75 : : 2014/09/03(水) 22:06:46
    大神「…そういうことになるな…」

    苗木「一体どうすれば…」

    大神「一旦、スイッチの場所に向かった方が良さそうだ」

    苗木「うん。そうだね!…って、そもそもスイッチはどこに…?」

    大神「むぅ…」

    大神は、目を閉じた。

    …まるで、スイッチの気配を察知しているかのように…

    苗木「…分かるの!?」

    大神「…イヤ、全く分からん」

    苗木「そ、そう…。うん、だよね…」

    苗木(何の為に目を閉じたんだろう…)


    【希望ヶ峰学園1F】


    大神「ともかくスイッチを探さなければならんが…」

    苗木「どこにあるのか、全く分からないね…。ひょっとしたら、学校外の可能性もあるわけだし…」

    モノクマ「お答えしましょう!」

    苗木「うわっ!!?」

    静かな廊下に、急に高くて聞き慣れた声が響いた。

    苗木「モ…モノクマ!?」

    大神「石になっていない…だと!?」

    相変わらずミニサイズのモノクマが、苗木達の前に現れた。

    モノクマ「やっだなぁ。あれくらい避けるに決まってるじゃないっすか!ま、助かったのは数匹だけどね」

    苗木「…そっか、てっきり僕らだけが残ったと思ってたけど、ちゃんと回避した人もまだいるかもしれないね!」

    大神「うむ。そうだな」

    モノクマ「あと、君達が探してる…何だっけ?スイッ…」

    苗木「スイッチがどうかした?」

    モノクマ「プールにあるよ」

    大神「…」

    苗木「…なんか、やけに協力的だな」

    モノクマ「そりゃあこの状況、ボクから見てもヤバイですからね!」

    苗木「じゃあ、僕達を襲うこともないんだな?」

    モノクマ「もっちろん!」

    苗木「…じゃあ勝手についてくればいいだろ」

    モノクマ「そうさせてもらいまっせ!」

    モノクマ「ミニクマが仲間になった!タララタッタターン♪」

    苗木「…」
    大神「…」

    2人は先に進んでいた。

    モノクマ「ちょおい!」


    【2F】


    苗木「あ!」

    大神「…!」

    モノクマ「ん?」

    苗木「あの人、石になってないよ!」

    2F、石になってない人がうろついていた。

    苗木「>>76だ!」
  76. 76 : : 2014/09/03(水) 22:21:20
    舞園
  77. 77 : : 2014/09/12(金) 22:27:23
    苗木「舞園さんっ!」

    舞園「え…?」

    舞園「あ…苗木君!大神さん!」

    大神「無事だったか…!」

    舞園「はい…エスパーの力は切れちゃったんですけど、ちょっと余力が残ってて、テレポートするくらいは出来たので…プールから抜け出して来たんです」

    苗木「プール?」

    舞園「それが…スイッチがプールの中に入ってしまって…」

    舞園「そしたらスイッチが暴走して…プールの水が全て石になってしまって…」

    舞園「更にそこから広がるように、次々と石になり始めて…私は頑張って回避出来ましたが…」

    大神「なるほど…それが原因か…」

    モノクマ「つまりそのスイッチは、今は石の中に埋められていると」

    舞園「…ってモノクマじゃないですか!?」

    モノクマ「遅っ!今ごろ気付いたの!?」

    苗木「利害の一致で、ついて来たんだよ」

    舞園「はぁ…そうですか…」

    大神「モノクマ。スイッチが壊ても、石化は元に戻らぬのか…?」

    モノクマ「そうなんだよねぇ。スイッチの方に解除装置があるからね」

    苗木「っていうか、物にスイッチは効かないはずじゃなかったの?」

    モノクマ「弱いビームならね。ほら、暴走したって言ってたじゃん?」

    モノクマ「実はあのスイッチ、威力調整があってね。強力なビームは、物にもボクにも効くの。人になら、強力な効果が出るんだよ」

    苗木「そんな機能が…」

    モノクマ「まぁそんなこたぁどーでもいいんだよ。とりあえずスイッチを回収しないとね」

    苗木「プールだったよね」

    扉を開けようとするが、石なので動かない。

    モノクマ「まあそうだよね」

    苗木「うーん、こんな時は…」

    >>78
  78. 78 : : 2014/09/13(土) 14:12:00
    大神さんに壊してもらえませんかねぇ。
  79. 79 : : 2014/09/20(土) 01:28:04
    苗木「大神さん!」

    大神「うむ…!」

    拳を構え…

    放つ…!

    ドゴオオオオン!!

    派手な音をたて、石の扉は粉々に砕け散った。

    苗木「わぁ…」

    舞園「流石大神さんですね!」

    苗木「大神さん…あと2回…出来る?」

    大神「…うむ。それ以上となると少しきついかもしれぬが…」

    大神「では…ゆくぞ…!」

    大神は、更衣室前に立った。

    大神「はぁぁぁ……!!」

    大神「…はッ!!」

    ドゴオオオオオン!!!

    石の扉が吹っ飛んだ。

    モノクマ「ホントはこんなに脆くないけど、石になったおかげで壊れやすくなってるんだね。ラッキー」

    舞園「石の方が壊れやすいんですね…」

    大神達は、中に入っていく…

    苗木「…って…ごめん!ちょっと待って!」

    大神「む?」

    舞園「どうしたんですか?」

    苗木「い…いや…ここ…女子更衣室…?」

    舞園「あっ…」

    大神「…盲点であった…」

    モノクマ「別に今なら蜂の巣とかないし、入っちゃえば?」

    苗木「う…うーん…でもなぁ…」

    舞園「ささっと素通りしちゃえばいいじゃないですか?」

    大神「…まあ強制はせん。そこで待つのならば、我らが責任を持ってスイッチを回収しに行こう」

    苗木「…うーん…」


    どうする?
    >>80


    モノクマ「くっだらねえことで悩んでんなオイ」
  80. 80 : : 2014/09/20(土) 02:24:52
    突撃あるのみ!!
  81. 81 : : 2014/09/22(月) 23:46:22
    苗木「…大神さん。先に行って、扉破壊しておいてくれる?」

    大神「うむ」


    ドゴオン…!

    苗木「…よしっ」

    クラウチングスタート…!

    ダッシュ!


    【プール】


    苗木「わぁ…石のプールだ」

    プールの水が、見事に石になって固まっていた。

    水しぶきが立っていたような、不安定に立っている石もある。

    苗木「危ないなぁ…」

    モノクマ「で?ボクのスイッチは?」

    苗木「何がモノクマのだよ…」

    舞園「えっと…たしか…この辺だったと…」

    舞園は、プールの上を歩く。

    水は全て石。下を透視することは出来ない。

    苗木「…さてと…どうしよっかな…」

    大神「何か策はあるのか?」

    苗木「…正直言って、無い。万が一取り出せたとしても、壊れてたらもう駄目だ。不二咲さんもきっと石になってるはずだよ」

    苗木「でもまずは、スイッチを発掘しないとね。でも、土ならまだしも石…」

    モノクマ「困った時の大神さん」

    苗木「大神さんに人間離れした破壊力があれば、そうさせてもらうよ」

    舞園「さすがに無理そうですよね…これは、一気に全部ふっ飛ばすほどの威力がないと…」

    苗木「爆発物があればなぁ…」

    「…」

    「あ」

    3人、同時に閃いた。

    モノクマ「…」
  82. 82 : : 2014/10/02(木) 20:04:17
    苗木「じゃ、よろしく。モノクマ」

    モノクマ「じゃ、よろしく。じゃねーよ」

    苗木「ここで活躍しなくて、いつ活躍するんだよ!」

    モノクマ「別に活躍するつもりなんてないし!ボクはただの傍観者だし!」

    舞園「でも、困りましたよね…この辺りに爆弾はありませんよ?」

    モノクマ「いくらボクの大爆発でも、あの岩丸ごと吹き飛ばす威力なんてないよ!学校吹き飛ぶわ!」

    モノクマ「それに、今はスペアも少ないんだから!1匹1匹を大切にしないと!」

    苗木「モノクマなんて全滅したっていいよ。どうせ役に立たないんだから」

    大神「ふんっ!」

    ドゴオ!

    モノクマ「ごぱぁ!?」

    大神は、モノクマを殴り飛ばした!

    ピピピピピ

    ドゴオオオオオン!!!

    そして、プールの上で爆発した!

    舞園「やった…!?」

    モノクマ「はいはいフラグフラグ」

    苗木「復活早いな…」

    プールの表面は、ちょっと削れただけだった。

    苗木「うーん…」

    モノクマ「こりゃ絶望的だね!諦めるしかないね!」

    苗木「諦めるもんか!」

    モノクマ「ま、せいぜい頭を働かせなよっ」

    苗木「いらつくなぁ…」

    舞園「モノクマを気にしたって仕方ないですよ」

    苗木「…そうだね」

    苗木(さて…どうしよう…)

    苗木(爆発でこれだけしか削れてない…恐らくスイッチはプールの底…全然威力も回数も足らない…)

    苗木「モノクマ。あとスペアはどれくらいなんだよ?」

    モノクマ「少ないよ」

    苗木「具体的に」

    モノクマ「うるさい」

    苗木「…」

    大神「苗木よ、モノクマは極力無視した方がよかろう…」

    苗木「…うん」

    苗木(ここからモノクマ爆発で掘り進めるには無理があるな…)

    苗木(かといって、別の方法なんて…機械を使うにしても、石になってるだろうし…)

    苗木(…)


    苗木「…そうだ…!」
  83. 83 : : 2014/10/13(月) 01:26:26





    苗木「…大神さん!準備出来たよ!」

    大神「…うむ」

    苗木「じゃあ、早くやっちゃおう」

    大神「そうだな」

    苗木達は、石のプールの上に次々と物を運んだ。

    そして、近くのものを全部運び終わり…

    苗木が上に乗った。

    苗木「よし、大神さん。最後によろしく」

    大神「よし」

    大神は、プールの上で大ジャンプし…

    大神「ぬぅん!!」

    ズウウウウン!!

    プールの上に、強く着地したその瞬間…

    ピシッ

    苗木「!」

    バキ…ピシ…

    大神「…成功のようだな」

    苗木「うん!下がって!」

    苗木達がプールから離れた直後…

    バキベキ…ドゴオオオン!!バキバキャ!

    ガッ!!

    ドオオオオオン!!

    色々な音がして、プールは下に落ちた。

    苗木「舞園さーん!!大丈夫ー!?」

    舞園「…はい…!…大丈夫です…!」

    舞園の声が、遠くから聞こえてきた。

    苗木「良かった…」

    大神「掴まれ、苗木よ」

    苗木「う、うん」

    苗木は、大神の背中に捕まった。

    大神「行くぞ!」

    苗木「ぅわああ!」

    苗木をつれて、大神は下に降りた。


    【体育館】
  84. 84 : : 2014/11/02(日) 01:44:39
    大神と、乗っていた苗木が下に降りてきた。

    舞園「すごいです苗木君!本当に成功しましたよ!」

    苗木「うん…ここまで上手くいくとは思わなかったけどね」



    苗木「そうだ…!」

    苗木「逆に、プールを下に落としてみたらどうなんだろう!」

    舞園「プールを落とす…ですか?」

    苗木「うん。石化した重い物を集めてプールの上に乗せて、石化した水を真下の体育館に落とすんだよ!」

    大神「なるほど…だが苗木よ。ただ落とすだけでは意味が無いぞ」

    苗木「勿論そうだよ。だから、体育館でも少しやることがあるんだ」

    苗木「プールの水の石が降ってくる地点を予想して、その端に大きい物を置いておくんだ。そうすれば、落ちて来たでっかい石は、落ちながら回転するはずだよ」

    大神「…ふむ…なるほど、考えたな」

    舞園「え…どういうことですか?」

    苗木「とにかく、体育館に大きい物…出来れば縦長の物を置いておけばいいんだよ」

    舞園「わ…分かりました」

    苗木「で、しばらくそれをやり続ければいいわけだけど、大神さんは最初に重い物を運んだら、今度はプールに戻って来て、プールの周りに物を沢山置いておいてほしいんだ。重い物も軽い物も」

    苗木「体育館での準備が終わったら呼びに行く。その時に一気にプールの上に運んで、最後に全体重をかけて、自分達が上に乗る。そうすれば、ただでさえ重い水の石が更に重くなって、床を突き抜けて下に…つまり体育館に落ちるんだよ」

    苗木「で、体育館に落ちれば、予め設置したものに邪魔されて、直方体のプールは空中で半回転して落ちるはずなんだ」

    大神「…なるほど。短時間でよくそこまで思い浮かんだものだ」

    舞園「さすが苗木君です!よし!頑張りましょう!」

    苗木「うん、始めよう。モノクマも手伝えよ?」

    モノクマ「はいはい」



    落ちて来たプールの上に乗る。

    苗木「あっ!あったよ!」

    石の中に、スイッチが埋まっていた。
  85. 85 : : 2014/11/20(木) 23:54:30
    苗木「じゃあ、大神さん」

    大神「うむ」

    頑張って大神が取りだした

    モノクマ「いやそこ省くなよ!」

    苗木「うーん…?」

    ポチポチ

    苗木「…ダメ、動かないみたい…」

    大神「…そうか…」

    モノクマ「こりゃあれですね、詰みってやつ!絶望的いー!」

    舞園「ちょっと黙ってください!」

    苗木「うーん…さてどうするか…」

    苗木「都合良く暴走してくれないかな…」

    モノクマ「床にでも叩きつけてみる?」

    苗木「それこそ本当に壊れるよ」

    苗木「うーん…」

    モノクマ「…しゃーないな、貸してみ」

    苗木「やだ」

    モノクマ「やだじゃない!貸せ!」

    苗木「…」

    苗木は、渋々渡した。

    モノクマ「んじゃ、ちょっくら直してみるわ」

    苗木「えっ」

    苗木が見た時には、モノクマは既にいなくなっていた。

    苗木「…どうするつもりなんだ…」

    舞園「やっぱり、直すんでしょうか?」

    苗木「そこまでの技術とやる気があればいいけどね…」

    大神「ここにいても仕方あるまい。我らは向こうへ行こう」

    苗木「そうだね」


    食堂


    荒れた食堂に戻って来た。

    苗木「ふぅ…。なんかどっと疲れたな…」

    舞園「お茶でも淹れましょうか」

    大神「舞園よ。茶も全て石になっているだろう」

    舞園「あっ…そうでしたね…」

    苗木「…ん…?」

    大神「どうした?」

    苗木「…何か…聞こえる」

    舞園「え…何かって…何ですか…?」

    苗木「何か…機械と…人の音…?」


    情報処理室


    カチャカチャ…

    スイッチが分解され、そして徐々に形が元に戻っていく。

    江ノ島「さっすが超高校級のプログラマー。中身がめっちゃ複雑だわー」

    江ノ島「でも、もう仕組みは分かった!こっからはアタシのターンだ!ひゃははは!」

    江ノ島「まだアタシのバトルフェーズは終了してないぜ!ドロー!」

    ネジを掴み取った


    食堂


    苗木「…」

    舞園「何か分かりましたか…?」

    苗木「少なくとも、スイッチは直されてるみたいだよ。そんな感じの音が聞こえる」

    大神「便利な耳だな…」

    苗木「猫耳はいいとしてさぁ…女になるっていう効果はいつまで残ってるのかな…」

    大神「効果時間に多少なりとも差があるといえど…長いな」

    舞園「一刻も早く、スイッチを取り返さないといけませんね…」

    苗木「…ん」

    モノクマ「終わったよーっと!」

    苗木「やっとか…」

    舞園「早く石化を元に戻してください!」

    モノクマ「ん~どーうしよっかなぁ~?」

    苗木「この…ッ!!」

    大神「ふんッ!!」

    苗木と大神が、同時にモノクマを攻撃!

    モノクマ「アバランシュッ!!」

    苗木もろとも、モノクマが吹っ飛んだ!

    大神「ぬッ…!」

    舞園「苗木君!」

    ふっ飛ばされた苗木を、倒れながら舞園がキャッチした。

    苗木「あ…ありがとう…舞園さん…」

    苗木は、スイッチを抱えていた。

    舞園「それは…!」

    苗木「うん…スイッチだよ。ふっ飛ばされたとき、奪ったんだ」

    大神「苗木よ。よくやった」

    苗木「結果的に、ボクはふっ飛ばされただけだったけどね…」

    舞園「じゃあ苗木君!」

    苗木「うん…!」

    苗木「全部…元に戻れ…!!フルパワー!!」

    ポチ

    ビビビビビビビビビビビビビビビビ!!!
  86. 86 : : 2014/12/22(月) 19:40:10
    ビビビビビビビビビビビビビビビビ!!!

    辺りが輝いた。

    …そして

    大和田「…ん?」

    山田「…む?」

    全てが元に戻った。


    苗木「…あっ」

    バチ…バチ…

    スイッチが火花をたてて…

    ボンッ!

    苗木「ッ!」

    小さく爆発した。

    モノクマ「そりゃ、直したばっかでフルパワー使っちまったら壊れるわなぁ。そりゃもうガラクタ同然というかガラクタよ」

    苗木「…うん、これでいいんだよ」

    モノクマ「なんだよ。こんなものは無い方がいいなんて台詞。主人公気取りかよ寒い寒い」

    苗木「いや、主人公だよ!」


    【後日】


    苗木達は、モノクマに渡されたDVDを見た。

    苗木「…っ!」

    舞園「…っ!」

    苗木(な…なんだよこれ…。一体…どうなってるんだよ…!)

    舞園「…ッ!!」

    苗木「あ…舞園さん!」


    【教室】


    舞園「…」

    苗木「舞園さん、大丈夫…?」

    舞園「苗木君…苗木君だけは…私の味方でいて…」

    苗木「…舞園さん…」

    「何言ってんだよ舞園」

    苗木「え?」

    舞園「っ?」

    みんなが入ってきた。

    大和田「お前の味方は、苗木だけじゃねえんだよ」

    山田「苗木誠殿だけに、おいしい役はやらせませんなぁ」

    大神「舞園よ。お主が辛いのならば、我らが必ずその辛さを拭ってやろう。だから、泣くな。舞園よ」

    舞園「…」

    不二咲「…苗木君」

    苗木「ん?」

    不二咲「…スイッチなんてなくても…みんなは…協力し合えたんだね…」

    苗木「…それは違うよ」

    不二咲「え…?」

    苗木「不二咲さんのおかげだよ。スイッチのおかげで、みんなの気持ちは一つになったんだ。みんな、こんな時でも協力し合えるようになったんだよ」

    苗木「不二咲さん、ありがとう」

    不二咲「…うん!」

    モノクマ「…なんだよ…なんなんだよオマエラ…!!ボクの完璧なシナリオが…!!」


    それからモノクマは何回か動機を提示してきた。が、ボク達は決して屈しなかった。

    …そして

    ボク達は、後日初めて裁判場に来た。

    目的は––––

    ––––この学園生活を終わらせる為だ


    モノクマ「えー、あれから1ヶ月程立ちましたが、オマエラはしつこい。非常にしつこい」

    モノクマ「全く。みんなも超絶ガッカリだよ!オマエラが絶望するどころか、希望を見いだしてるんだからね!まったくしぶとい連中だよ!」

    霧切「…」

    モノクマ「で、ここで一気に決着をつけておこうと思ってね。特別に裁判を設けました!」

    大和田「今度はなんだぁ?殴り合いでもしようってのか?」

    モノクマ「ちゃうちゃう。まさに、オマエラの絆とやらを試す卒業試験だよ。簡単でしょ?」

    石丸「絆ならば負ける気がしないな!我々は絶対に絶望などには屈しないのだからな!」

    十神「御託はいい。とっとと始めろ」

    モノクマ「アイアイサー!」

    モノクマ「さあみんな!楽しもうぜ!」

    モノクマ「楽しもうぜ!さあみんな!」

    モノクマ「…大事な事なので二度言いました!」


                    学 級 裁 判
                      開 廷
  87. 87 : : 2015/01/17(土) 19:30:18
    ここまで来たらスイッチ関係無くね?w
    面白いから気にしないけどw
  88. 88 : : 2015/01/18(日) 00:57:33
    モノクマ「まずは、今回の学級裁判の簡単な説明から始めましょう。学級裁判は、オマエラの投票により、決定されます!」

    モノクマ「この中には、裏切り者が2人います。その裏切り者を、話し合いで見つけて下さい」

    モノクマ「正しいクロを指摘出来れば、ボクとクロだけがおしおき。だけど、もし間違えた人物をクロとした場合は……」

    モノクマ「ボクとクロ以外の全員がおしおきされ、スイッチは残った者の物となります」

    モノクマ「クロは、ボクがスイッチを直した時に複製した、スイッチ改の力によって、別の場所から中身を入れ替えた人になります」

    モノクマ「今日の朝から既に中身を入れ替えました。それに伴い、今までのその人の動きなども伝えてあります。そうしないと不公平じゃん?」

    モノクマ「じゃ、頑張ってね〜。絆とやらを信じるオマエラなら楽勝っしょ? 尚、質問等は受け付けませんので」

    苗木「本当に……この中に裏切り者がいるのか……?」

    石丸「よし、とりあえず目を瞑ろう。そして裏切り者は手を

    十神「上げるわけないだろう。馬鹿正直に話し合って見つかるとも思いにくいが……とりあえず今日の流れを話し合うぞ」

    苗木(裏切り者がいるだなんて考えたくないけど……やるしかない……!)


    議論開始!


    朝日奈「じゃあ……まずは今日の流れを思い出してみよっか」

    石丸「まず今日の朝も、[みんなで食堂に集まった]な!」

    大和田「誰一人として欠けてなかったな。そして、裏切り者とか考えもせずに、【みんなで楽しく】朝食をとってたところだ」

    山田「《写真に収めた》顔はとてもよいものでしたな!」

    十神「そこへ唐突に、モノクマが裁判をやると言い出したんだったな」

    セレス「わたくしの【優雅なティータイム】が奪われましたわ……」

    舞園「それで……みんなでここに集まったわけですよね……」


    苗木(まずは、1つずつ確実な情報を探していこう。そこからだ)


    朝日奈「じゃあ……まずは今日の流れを思い出してみよっか」

    石丸「まず今日の朝も、[みんなで食堂に集まった]な!」

    【写真に収めた】

    苗木「それに賛成するよ!」同意

    BREAK!!


    苗木「確かに、そのことは山田クンがカメラで写真を撮ってたはずだよね?」

    山田「外道天使 もちもちプリンセスぶー子のカメラですな」

    苗木「その写真には、ちゃんと全員写っていたんだよね?」

    山田「当然! 写真を撮る立場だった拙者を除き、ちゃんと15人全員居るのを確認しましたからな!」

    苗木「その中で、誰とも絡んで無い人はいる?」

    山田「ぼっち……あ、いや。1人の人を探せばよいのですな」

    霧切「まあ、ボロを出さないように人との関わりを避けるのは当然ね」

    山田「えーっと……ふむふむ。十神白夜殿と、霧切響子殿ですな」

    桑田「いつもぼっちの2人だな」

    葉隠「ん? 根暗代表の腐川っちはどしたん?」

    腐川「誰が根暗代表よ……! 勝手にそんな代表にしないでよ……!」

    朝日奈「腐川ちゃんは私達と話してたよ」

    大神「腐川は時折十神を見てはいたが、我、朝日奈と共に雑談をしていたな」

    葉隠「へー……。お前、根暗治ってたんだな……。知らなかったべ……」

    腐川「……あんたと話す機会もそうそう無いしね」

    苗木(腐川さんの根暗が少し治ったのも、1ヶ月の成果だよな)

    苗木「じゃあ、十神クンと霧切さんについて議論を開始するよ」


    議論開始!
  89. 89 : : 2015/01/18(日) 18:10:54


    大和田「2人が本物かどうか確かめんだな!」

    大神「だが今までの行動は、【モノクマに伝えられた】のであったな……」

    桑田「んじゃあ【過去の行動を聞くのは無意味】ってわけか」

    山田「勿論【好きな食べ物】も、【趣味も分かっている】のでしょうな……」

    朝日奈「一体何を聞いたらいいのかな……」

    石丸「《朝入れ替わった》のであれば、何か今日の出来事で【不自然な事があった】ならな……」

    大和田「そんな簡単にはいかねーな」


    苗木(モノクマに教えて貰ったということは、多分教える時間が必要になるはずだよな……。つまり……)


    大和田「2人が本物かどうか確かめんだな!」

    大神「だが今までの行動は、【モノクマに伝えられた】のであったな……」

    桑田「んじゃあ【過去の行動を聞くのは無意味】ってわけか」

    【朝入れ替わった】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!


    苗木「ちょっとまって。過去の行動を聞くのは、無意味では無いかもしれない!」

    桑田「は? 話聞いてなかったのかよ? 裏切り者は、モノクマに過去の行動を聞いてんだっつったろ?」

    苗木「話を聞いたから気付いたんだよ。つまりそれは、モノクマに過去の行動を聞く時間が必要になるんだよ」

    苗木「入れ替わったのは今日の朝……それから食堂に集まるまでの間に今までの、例え学園生活の1ヶ月の中の行動だけでも、全部を聞く時間は無かったはずだよ」

    葉隠「つまり、しぶとく細かく聞いていけばいいんだな! 了解だべ!」

    苗木(裏切り者は、十神クンか霧切さんか、どちらでもないのかどっちもなのか……とにかくハッキリさせよう!)

    葉隠「いやちょっと待て? 俺は気付いちまったぞ?」

    苗木「え?」

    桑田「どーせくだらねーことだろ」

    葉隠「くだらなくない! 十神っちが100%本物だって分かる方法が思いついちまったんだべ!」

    十神「……一応聞かせてもらおうか?」

    葉隠「腐川っちだべ!」

    腐川「……え?」

    葉隠「腐川っちがいつものように十神っちに絡めば、十神っちは一目で、本物か偽物か分かるリアクションをとるはずだべ!」

    十神「……くだらないにも程があるな」

    大和田「んだてめえ。自信ねーのか? ぁあ?」

    十神「自信が無い……だと……!?」

    苗木(……あっ)

    十神「面白い。この十神白夜に自信がないだと?」

    十神「何も出来ないプランクトンが。この俺に逆らうつもりか?」

    大和田「んだとてめえ! 簀巻きにして海に放り込むぞ!」

    腐川「白夜様になんてこと言ってるのよ……! このモロコシ頭!」

    大和田「モ、モロコシ頭ぁ!?」

    十神「腐川。お前も黙れ。お前の口臭をまき散らすな」

    腐川「……はい」

    十神「さて、他に誰か、この俺が偽物だと言う愚かな凡人はいるのか?」

    ……シーン……

    苗木「え……えっと……」

    苗木「十神クンは本物……ってことでいいかな?」

    桑田「めんどくせーし、いいんじゃね?」

    朝日奈「あんな堂々と偉そうな態度がとれるのは、十神いないにいないって」

    腐川「白夜様に偽物なんていたら、速攻で切り刻むけどね……」

    苗木「じゃあ……まあ……いいか。次に霧切さん……かな」
  90. 90 : : 2015/01/25(日) 02:02:36
    葉隠「霧切っちなら簡単だべ! 苗木っちをぶつけりゃいいんだ!」

    苗木「い、いや、ちょっと待ってよ!」

    十神「大和田」

    大和田「うす」

    大和田が苗木を持ち上げ、投げの姿勢に入った。

    苗木「待って待って! ストップ! タイム!」

    十神「発射」

    大和田「うおらあ!!」

    力一杯、苗木を投げた。

    苗木「うわああああッ!!」

    霧切「っ!?」

    ドシャァアッ!

    霧切に苗木がぶつかり、2人は倒れた。

    朝日奈「って、物理的にぶつけるの!?」

    舞園「苗木君! 霧切さん! 大丈夫ですか!?」

    モノクマ「まったく、裁判場で暴れるなぁ!」

    苗木「ってて……。霧切さん、大丈夫……?」

    霧切「……」

    苗木「……? 霧切さん……?」

    霧切「……あっ。その……えっと……」

    霧切「お……降りてもらえる……かしら?」

    苗木「え? あ、ごめん!」

    苗木は。霧切の上で倒れた状態から起き上がった。

    霧切「……ふぅ」

    霧切も起き上がる。

    苗木「霧切さん? 怪我無い?」

    霧切「ええ。問題ないわ」

    十神「霧切」

    霧切「何?」

    十神「お前、裏切り者だろう?」

    霧切「……っ!?」

    山田「僕もそう思ってたんですよ!」

    桑田「まぁ格段に分かりやすいわな」

    苗木「え、え!? みんな分かったの!?」

    セレス「苗木君には一生分かりませんわ」

    舞園「曖昧な知識で想定外の出来事が起こると、よほど慣れていない限り対応しきれないものですよ」

    霧切「わ、私は裏切り者じゃ……!」

    モノクマ「はい、大正解です」

    霧切「え……?」

    苗木「モノクマ……!?」

    モノクマ「裏切り者の1人は、霧切響子さんなのでしたー! アーッハッハッハ!」

    霧切?「な……ど……どうして……!? まだ頑張れたはずなのに……!」

    モノクマ「見苦しいよ? 一回見破られた時点で、もうオマエは用済みなんだよ。よ・う・ず・み。もう1人の裏切り者が分かり次第、おしおきしてやるよ」

    霧切?「……おしおき……」

    苗木「……君は……一体誰なんだよ?」

    霧切?「わ……私は……」

    モノクマ「そんなのどうだっていいんだよ、単なるモブだよモブ。この裁判の為だけにいる、単なるモブ、なんだよ。これの詳細プロフィールなんて無いし、必要も無いんだよ」

    モノクマ「分かったらさっさと、次の裏切り者を見つけること! 時間も押してきてるんだからね!」

    苗木「くっ……!」

    苗木(それにしても困ったな……。もう手掛かりは……)

    十神「さて、裏切り者の候補者がいなくなってしまったな?」

    山田「運良く霧切響子殿……もどきを見つけ出せたものの……」

    石丸「くっ……! 1人1人物理的検証をするしかないか……!」

    苗木「……」

    腐川「めんどくさいこと考えるわね……」

    石丸「ならどうしろというのだ!」

    セレス「やはり、印象ですか……。十神君を除外し、全員誰かと話しているはずですから」

    苗木「……」

    大和田「めんどくせーがそれもありか……。とはいっても、俺の範囲は手掛かり無しだ」

    山田「上に同じく」

    桑田「ブーデーに同じく」

    朝日奈「蚕の餌と同じ」

    桑田「桑!?」

    苗木「…………」

    苗木(……まさか……)

    苗木(……裏切り者は……)
  91. 91 : : 2015/01/25(日) 18:25:50
    ––––この中には、裏切り者が2人います

    ––––正しいクロを指摘出来れば、ボクとクロだけがおしおき

    ––––裏切り者の1人は、霧切響子さんなのでしたー! アーッハッハッハ!

    ––––時間も押してきてるんだからね!


    苗木「……っ!」

    モノクマ「はい、タイムアップでーす」

    大和田「なっ……!?」

    朝日奈「もう終わりなの!?」

    モノクマ「言ったでしょ? 時間が押してるって」

    モノクマ「んじゃ、投票タイムに入りまーす。オマエラ、お手元のスイッチを……」

    苗木「それは違うよ!」

    モノクマ「およ?」

    不二咲「な、なにか違う……?」

    苗木「本当は……この中にもう1人の裏切り者なんていないんじゃないのか……?」

    葉隠「は……?」

    苗木(2人目の裏切り者は……!)


                    クライマックス推理
                       開始


    苗木「これが……ボクの答えだ!」

    苗木「まず1人目の裏切り者は、霧切さん……の中の人だ。あの人は、恐らく学園外からモノクマのもつスイッチの力によって、霧切さんと中身が入れ替わったんだ」

    苗木「で、2人目の裏切り者だけど……それは多分、ボク達の中にはいない。そこで、モノクマの言葉を思い出してほしいんだ」


    モノクマ「この中には、裏切り者が2人います」


    苗木「モノクマは、『この』中……つまり、『オマエラ』の中とは言っていない……」


    モノクマ「正しいクロを指摘出来れば、ボクとクロだけがおしおき。だけど、もし間違えた人物をクロとした場合は……」


    苗木「おしおき対象に自分を入れている……」


    モノクマ「モノクマ裏切り者の1人は、霧切響子さんなのでしたー! アーッハッハッハ!」


    苗木「霧切さんに成りすました人を、あっさり切り捨てている……」


    モノクマ「時間も押してきてるんだからね!」


    苗木「そして、この短い時間……。こんなんじゃ、まともに話し合えない……タイムアップにもなれば、否が応でも誰かに投票しなければならない……。でも、ある理由があって、ボクらは裏切り者には投票出来ないんだ」

    苗木「霧切さんもどきがいたことも、もう1人の裏切り者がボクらの中にいると思い込ませる為……」

    苗木「これらを整理して出て来る答えは……」

    苗木「その気になればまだ頑張れた仲間を簡単に裏切った……もう1人の裏切り者は……!」


    苗木「モノクマ! お前なんじゃないのか!」

    COMPLETE!
  92. 92 : : 2015/01/27(火) 20:25:07
    モノクマ「……」

    葉隠「ど、どうなんだべ!?」

    大和田「なんとか言えや!」

    モノクマ「えー、コホン。他のみんなは? 別の意見は無い?」

    朝日奈「無いよ。苗木に賛成する」

    十神「いかにも性格の悪い、お前にピッタリの方法だな。正解がいないとは」

    石丸「僕も、モノクマに清き一票を渡そう!」

    不二咲「全然清くないよね……それ」

    モノクマ「ふーん。じゃ、僕と霧切さんに投票ってコトでいいんだね。じゃ、やっちゃいますか」

    モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か? その答えは、正解か不正解か?」

    モノクマ「レッツラゴー!」


    MONOKUMA VOTE

    霧切 霧切 霧切


    モノクマ「1人目の裏切り者、それは霧切響子さんでした! さて、次は……」


    MONOKUMA VOTE

    モノクマ モノクマ モノクマ


    ……ファンファーレは、いつまで経っても鳴らなかった。

    モノクマ「はい残念。一番多く投票を獲得した人気者はボクでしたが、ボクはクロじゃありませんでした!」

    苗木「……え?」

    モノクマ「みんなを欺いたクロは、晴れて卒業となりまーす! おめでっとーう!」

    葉隠「ちょ……ちょっと待て! 何だ!? 俺らは間違えたんか!?」

    モノクマ「は? 見れば分かるじゃん? オマエラは、クロを見破ることが出来なかったんだよ。無念だね〜残念だね〜」

    桑田「じゃ、じゃあ……本物の裏切り者は一体誰なんだよ?」

    モノクマ「苗木クンだよ」

    「…………」

    空気が一瞬凍りついた。

    苗木「……は?」

    モノクマ「苗木クンが、今回の2人目のクロ––––裏切り者なんだよ」

    葉隠「な、苗木っちが!?」

    大和田「な、苗木! てんめえ……!!」

    山田「我々を、上手く誘導したな……!!」

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ! ボクは裏切り者なんかじゃない! 正真正銘の、苗木誠だよ!」

    桑田「ずっと俺らを陰で笑ってやがったのか……!!」

    十神「いい加減黙れ単細胞共。モノクマの言うことを真に受けすぎだ」

    モノクマ「ん? ボクは嘘は言ってないよ?」

    セレス「では、何故苗木君が裏切り者なのか、言ってみてくださいな?」

    朝日奈「何故……って、どういう意味?」

    十神「苗木は、偽物としてじゃなく、別の方法で俺達を裏切ったのかもしれないということだ。苗木の、モノクマがクロ説のようにな」

    モノクマ「あっちゃあ〜鋭いねぇ2人とも。感心感心。では説明しましょう」

    モノクマ「裏切り者とは即ち、オマエラの絆とやらを裏切った者なのです」

    苗木「ボクが……みんなの絆を裏切ったってワケか……?」

    モノクマ「その通りなのです! ほら、上にスクロールしてみ?一番最初にオマエラの中に裏切り者がいるって疑ったのは苗木クンだからさ」

    モノクマ「つまり苗木クンは、あれだけみんなの事を信じていたのに、真っ先に裏切り者を疑った。立派な、絆への裏切りでしょ?」

    苗木「そ、そんな……!」

    舞園「だ、だけど、本当に裏切り者がいたんじゃないですか! 誰も疑わなかったら……」

    モノクマ「霧切さんの一人勝ち〜ってね! ぶひゃひゃひゃ!」

    葉隠「な、なんて奴だべ……」

    山田「葉隠康比呂殿もびっくりのクズっぷり……恐るべし……」

    モノクマ「さて、んじゃあそろそろ始めちゃいますか?」

    苗木「……ッ!」

    モノクマ「みんなまとめて……おしおきタイムを!」

    苗木「ま、待てよ……!!」

    モノクマ「勝手に勘違いして、勝手に誘導していた苗木クンは、絶望の鑑のようだよね!」

    葉隠「ま、待て! ちょっと待てって!」

    朝日奈「ほ、本当に……みんな……!?」

    十神「…………」

    セレス「……ふぅ」

    桑田「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だぁ!!」

    大和田「……ちっ……」

    苗木「みんな……」

    モノクマ「では、張り切っていきましょうー! おしおきターイム!」

    舞園「……苗木君」

    苗木「舞園さん……!」

    舞園「……私達が苗木君に賛同したんです。決して、自分を責めないでください……ね?」

    苗木「……」
  93. 93 : : 2015/02/01(日) 17:34:43
    【 GAME OVER
    クロが逃げ切りました
    シロのおしおきを開始します】


    苗木「……」

    モノクマ「いやー終わった終わった。スッキリスッキリ」

    モノクマ「どしたのさ苗木クン。そんな死んだマンドリルみたいな顔してさ」

    モノクマ「お腹空いちゃった? 今なら、モノクマ特製カレーでも奢ってあげよっか?」

    モノクマ「ま、材料不明賞味期限不明商品名不明の謎な食べ物ですがね!」

    苗木「……だよ」

    モノクマ「ん?」

    苗木「……スイッチはどこにあるんだよ」

    モノクマ「ああ、スイッチ? 食べちゃったよ。いや冗談だからそんな怖い顔しないでよ」

    モノクマ「スイッチはちゃんと別の場所にあるけど、どうする気? そんな死んだ人達を生き返らせたいような顔をして、スイッチを使って何するつもりなの?」

    モノクマ「あのねえ、スイッチは願いを叶える機械じゃないんだよ? 使うにはちゃんと、対象が必要なんだ。 死体を集めて、1人1人生き返らせるつもりかい?」

    モノクマ「ま、んなのどうでもいいけどね。で、これからどうするんだい?」

    苗木「とりあえずスイッチを返せよ」

    モノクマ「返せって……あれば元々、ボクが頑張って複製したスイッチなんですけど?」

    苗木「スイッチを持って、外の世界に出て行く」

    モノクマ「え? 外の世界? ああいいよいいよ了解。もうコロシアイ学園生活も終わったんだしね! 好きにするといいよ! はいこれ脱出ボタン。それと、スイッチも取ってくるねー」

    モノクマは、苗木にボタンを渡して消えた。

    苗木「……」

    苗木は、エレベーターで上に帰ろうとする。

    霧切?「あ……えっと……乗せてって……くれない……かな」

    偽霧切が、言いにくそうに言ってきた。

    苗木「……早く乗ったら?」

    霧切?「あ、うん……」

    2人は、エレベーターに乗って上に昇っていく


    【玄関ホール】


    モノクマ「やっほほー。ほい、スイッチ」

    苗木は、モノクマからスイッチを受け取る。とすぐにスイッチを押した。

    苗木「元に戻れ」

    ビビビビビビビビ!

    霧切?「あっ……!」

    偽霧切にビームがあたり、倒れた。

    霧切「……うっ……」

    そして、すぐに目覚めて起き上がった。

    霧切「あら……? ここは……学園……かしら?」

    苗木「ふぅ……実はさ……」

    苗木は、今まであったことを全て話した。

    霧切「……なるほど、そんなことがあったのね……」

    霧切「今度はこっちからも話すわね。私は、所謂外の世界に居たらしいんだけど……」

    苗木も、霧切から全て聞いた。

    苗木「……そんな……」

    外には逃げられない。

    モノクマ「あーあ。ネタバレしちゃったかぁ。苗木クンの絶望に満ちた顔が見たかったのになぁ」

    苗木「……ッ」

    霧切「苗木君」

    霧切「おしおきされてしまったみんなは、生き返らないの?」

    苗木「うん。元々これは命令するものだから、対象が無いと無理だってさ……」

    霧切「……」

    苗木「……」

    苗木「……あっ」

    苗木は気づき、スイッチを遅うとした。が、霧切に止められた。

    霧切「気付いたのね」

    苗木「……うん」

    霧切「自分が死ぬつもり?」

    苗木「……それでみんなが助かるならいいよ」

    霧切「仲間を亡くした者の気持ちは、あなたが一番よく知ってるじゃない。それを、みんなに負わせたいの?」

    苗木「……それは」

    霧切「……」

    霧切「まぁ、私も無理に止める気は無いわ。自分の体がどうなろうとも別に構わない。けど、あなたにその覚悟があるの?」

    苗木「……」

    苗木「……あるよ」

    霧切「……」

    苗木「みんなを助ける為だったら……それに、多くの人を助けるために自分が犠牲になれるなら……」

    苗木「希望の踏み台になれるなら、ボクはどうなろうと構わないよ」

    霧切「……本気?」

    苗木「……勿論だよ」

    霧切「……今日は一旦、自分の部屋で休みなさい。それでも尚、考えが変わらないのなら、後はあなたに任せるわ」

    苗木「……うん」

    キーンコーンカーンコーン

    霧切「夜ね。どのみちそろそろ寝た方がいいわね」

    苗木「……そうだね」


    2人は、個室に戻っていった。
  94. 94 : : 2015/02/15(日) 01:45:30
    【苗木部屋】


    苗木「……やっぱり、悠長な事はしていられない」

    苗木「気が変わる前に、行くべきだ」

    苗木は、自分に向けてスイッチを押した。

    苗木「学級裁判前に戻れ!」

    ビビビビビビビビ!



    苗木「……っ!」

    モノクマ「まずは、今回の学級裁判の簡単な説明から始めましょう。学級裁判は、オマエラの投票により、決定されます!」

    苗木(戻って来たんだ……。裁判が始まる直前に……)

    苗木(霧切さん……)

    霧切は、若干俯いているように見えた。

    苗木「…………」

    苗木(もう……覚悟は出来てる)

    苗木「本当に……この中に裏切り者が……?」

    苗木(……ボクがここで犠牲になる……ボクはいなくなる……)

    苗木(だから……)

    苗木(みんな……頑張って……。ボクの助け無しで、自分達の力だけで……)

    苗木(議論……開始だ……!)


    石丸「まず今日の朝も、[みんなで食堂に集まった]な!」

    大和田「誰一人として欠けてなかったな。そして、裏切り者とか考えもせずに、【みんなで楽しく】朝食をとってたところだ」

    山田「《写真に収めた》顔はとてもよいものでしたな!」

    十神「そこへ唐突に、モノクマが裁判をやると言い出したんだったな」

    セレス「わたくしの【優雅なティータイム】が奪われましたわ……」

    舞園「それで……みんなでここに集まったわけですよね……」


    苗木「…………」

    葉隠「うーん……まとめたところで変わらんねーなこりゃ……」

    朝日奈「もっと別視点から見た方が良さそうだね!」

    桑田「ったく簡単に言うな。別視点っつっても、どーすりゃいいんだよ?」

    十神「まずは小さなものでもデータが必要だ。誰か1人でも、いつもと違うところを感じた者はいないのか?」

    石丸「うーん……特に僕は何も感じなかったな」

    大和田「だな。裏切り者がいるとか普通思わねえしよ」

    不二咲「……全然話が進まないね。だ、大丈夫かなぁ……」

    苗木(…………)

    苗木「はぁ……」

    大和田「ぁあ? 苗木てめえ、何呆れたような顔してやがんだ?」

    苗木「いや……こんな簡単な事にも気付かないものなのかってね……」

    苗木「これから先……みんなの希望が絶望に打ち勝てるのかどうか……ちょっと不安になってきたんだよ……」

    モノクマ「…………」

    桑田「……おい苗木? 何か変なものでも食ったか?」

    苗木「でもここで躓かれてまた同じ展開になっても本末転倒だし……今回は仕方ないか。ちょっとだけヒントをあげるよ」
  95. 95 : : 2015/03/01(日) 01:39:36
    苗木「裏切り者がいるってことは、その人はよほど慎重に動く必要があるんだよ。正体がばれないようにね。そのためには、極力人との交流を避ける必要があるんだ」

    不二咲「でも……それを確かめる方法は……」

    苗木「あるよ」

    石丸「なんだと!?」

    苗木「そうだよね? 山田クン」

    山田「へ?」

    葉隠「ど、どういう事だべ!?」

    苗木「ここから先は自分で考えて欲しいな。ボクのヒントはここまでだよ」

    大和田「ああ? 分かってんのか苗木テメエ! ここで間違えたら全滅なんだぞ! 早いとこ言えや!」

    苗木「それは山田クンに言った方がいいんじゃないかな?」

    セレス「山田君は一体何を隠しているのですか?」

    山田「えーっと……うーんと……」

    山田「……はっ!」

    山田「……グッフッフ……」

    朝日奈「え……何……? 1人で急に笑い出したよ……?」

    山田「苗木誠殿……おぬしが言っていたのは……」

    山田「ずばりこれの事ですな!」

    舞園「……カメラですね」

    山田「そう、このカメラには、今朝の朝食の様子がバッチリ写っていますぞ!」

    朝日奈「本当!? やるじゃん!」

    大神「他人との交流を避けるということは、誰とも話しておらぬ者が裏切り者候補ということか……」

    山田「……ふむ、つまりそれは、十神白夜殿と霧切響子殿ですな!」

    苗木「霧切さんだよ」

    霧切「え……?」

    苗木「違うのか? モノクマ」

    モノクマ「はい、その通りでございます!」

    葉隠「え? それって合ってんのか? 間違ってんのか?」

    モノクマ「裏切り者の1人は、霧切響子さんなのでした! 苗木クン天っ才〜」

    霧切「え……? え……?」

    苗木「……さて、もう1人の裏切り者だけど……」

    桑田「苗木じゃねーの?」

    苗木「え?」

    桑田「こん中で怪しい奴って言ったら、苗木しかいねーだろ?」

    大和田「霧切も一瞬で決めたしな……」

    セレス「仲間を差し出す事で、苗木君は裏切り者ではないという思い込みをわたくしたちに植え付けたわけですね?」

    葉隠「え……えっと……どうなんだべ? 苗木っち?」

    舞園「苗木君……?」

    十神「…………」

    苗木「…………」

    苗木「……ふぅ」

    大神「…………?」

    苗木「あーあ。ばれちゃったなっ」

    苗木「そう、ボクが2人目の裏切り者、狛枝凪斗。本物の苗木誠は、学園の外……ボクの本来の体で眠っているよ」

    苗木「おめでとう。君達の勝ちだ」
  96. 96 : : 2015/03/15(日) 00:31:39
    葉隠「は……? えーっと……」

    桑田「コイツは偽物ってことだろ? 一発で当てたオレってスゲー!」

    大和田「霧切と苗木が裏切り者……ってことでいいんだな?」

    モノクマ「…………」

    モノクマ「議論の結論が出たみたいなので、投票タイムに移ります」

    モノクマ「さて、投票の結果、クロとなるのは誰か? その答えは、正解か不正解か?」

    モノクマ「レッツラゴー!」


    MONOKUMA VOTE

    霧切 霧切 霧切


    MONOKUMA VOTE

    苗木 苗木 苗木


    ファンファーレが鳴り響いた。

    苗木「…………」

    モノクマ「はい、おめでとうございまーす! 今回の学級裁判においてのクロ、裏切り者は、霧切響子さんと苗木誠クンでした!」

    苗木「…………」

    舞園「……本当に……そうなんですか……?」

    苗木「……そうだよ。彼の体を借りてるだけの、別人だよ」

    十神「なら、何故自分から負けるように仕組んだ? その気になれば、逃げ切ることなど容易い事だっただろう」

    苗木「君達には死なれちゃ困るんだよ。ボクが犠牲になっても、君達にはもっと活躍してもらわないとね」

    苗木「さ、モノクマ。とっとと始めてよ」

    モノクマ「うーん、調子狂うなぁ。ま、いいや。じゃあとっとと始めちゃいますか!」

    モノクマ「二人まとめておしおきだーい! はりきっていきましょう! おしおきターイム!」


    【補習】


    苗木と霧切が並んで、机に座ったまま流されていく。

    先には、プレス機が待ち構えていた。

    少しずつ、少しずつ、流されていく……


    苗木(……さてと、ボクの出番は終わりだね)

    苗木(本来、ボクはここにいるべきじゃないんだ)

    苗木(だから……あとは頼んだよ……)


    苗木(ボク)

    ガシャン!

    モノクマ「!?」

    急に、お仕置きマシーンが停止した。

    霧切「……え?」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマ「うぎゃああ!」

    どこからか放たれたビームが、モノクマに直撃。モノクマが爆発した。

    苗木「来て!」

    霧切「えっ……!?」

    苗木は机から立ち上がり、霧切の手を引っ張って逃げる。

    苗木「君は別人でも、体は霧切さんのものだ! 傷1つ付けさせるもんか!」
  97. 97 : : 2015/03/15(日) 00:50:32
    モノクマ「ぐっ……! 何がどうなってるんだ!」

    新たに現れたモノクマ。手にはスイッチを持っている。

    モノクマ「今のは間違い無くスイッチのビーム……! どこから来やがった!?」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマ「ッ!」

    次に撃たれたビームは避けられた。

    元を辿ると、ビームを撃った人物は……

    苗木だ。

    苗木「壊れろ!」

    ビビビビビビビビ!

    モノクマ「危なッ!」

    再び撃たれたビームを回避して、モノクマもスイッチを押す。

    モノクマ「消えろ!」

    ビビビビビビビビ!

    そのビームを苗木は回避。

    苗木「遅れてごめん」

    モノクマ「……ん?」

    苗木が二人に見えた。

    いや、苗木が二人になっていた。スイッチを持つ苗木の後ろから、もう一人の苗木が現れた。

    モノクマ「……これは一体どういうことか説明を求めるよ」

    狛苗木「ボクがさっきまで裁判やってた方だ。裏切り者の狛枝凪斗として。スイッチを持ってるボクは、ずっと隠れてもらっていたんだ」

    狛枝と名乗った方の苗木はそう言った。

    ス苗木「急にもう一人のボクが現れて、説明もされずにスイッチを渡されて隠されたのがボクだよ」

    スイッチを持ってる方の苗木はそう言った。

    狛苗木「だから、ボクは本来ここにいないはずの人だってことだ。スイッチを持って、来たんだよ」

    狛苗木「ボクの世界では、ボクだけが生き残った。だから、スイッチで戻って来たんだ。あんな絶望的な終わり方を変える為に!」

    モノクマ「じゃ、苗木クンは一人消えて丁度良い! ボクが直々におしおきしてやんよ!」

    狛苗木「スイッチ返して」

    ス苗木「え、うん……」

    狛苗木(スイッチ同士で戦うとなると……消える事も覚悟しなくちゃな。モノクマを倒して、あとはみんなに任せるんだ)

    モノクマ「死ね!」

    狛苗木「壊れろ!」

    ビビビビビビビビ!!

    バチィ!

    スイッチ同士で相殺しあった。
  98. 98 : : 2015/03/15(日) 01:11:45
    ス苗木「みんな、今の内に逃げよう!」

    葉隠「おっしゃ逃げっぞ!」

    桑田「即答すぎだろ……」


    狛苗木「動け!」

    ビビビビビビビビ!

    周囲の物に当て、沢山の物がモノクマに飛んでいく。

    モノクマ「吹き飛べ!」

    ビビビビビビビビ!

    物が全て吹き飛ばされた。

    モノクマ「消えろ!」

    狛苗木「壊れろ!」

    ビビビビビビビビ!!

    バチィ!

    モノクマ「燃えろ!」

    ビビビビビビビビ!

    狛苗木「ッ!」

    狛苗木の周囲の物が燃え、身動きが取れなくなったその一瞬を突く。

    モノクマ「死ね!」

    ビビビビビビビビ!

    狛苗木「やば……っ!」

    バチィ!

    モノクマ「?」

    狛苗木「はぁ……あ、危なかった……」

    狛苗木が持っていたスイッチに当たり、効果が発動されなかった。

    モノクマ「壊れろ!」

    ビビビビビビビビ!

    狛苗木「繋がれ!」

    ビビビビビビビビ!

    狛苗木の周囲の炎が、狛苗木の前で盾のように繋がった。

    その炎の盾は、モノクマのビームを防いで散った。

    モノクマ「フルパワーで死ね!」

    狛苗木「フルパワーで壊れろ!」

    ビビビビビビビビ!!

    バチバチバチィ!

    ビーム同士は、お互いに相殺しあって停滞している。

    狛苗木とモノクマのちょうど間で、2本のビームがぶつかり合い続けて、1本のビームのようになっていた。

    狛苗木「壊れろ……!」

    モノクマ「死ね……!」

    お互いに譲らず、ビームが限界に達すると……

    ビームは爆発した。

    狛苗木「…………」

    モノクマ「…………」

    爆発の後に残ったのは、狛苗木の遺体とモノクマの残骸だ。
  99. 99 : : 2015/03/22(日) 18:14:03
    モノクマ「苗木クン無駄死に〜! ぶひゃひゃひゃひゃ!」

    新たなモノクマが現れた。

    モノクマ「ん?」

    モノクマ「って誰もいねーじゃん!」

    モノクマ「もう一人の苗木クンはともかく、霧切さんまでいないとは……」

    モノクマ「ま、どうせ連れて行かれたとかそんなんだろうけど」

    モノクマ「うぷぷ。逃がさんよ。ほっといたら何をするか分からないしね。スイッチは壊れちゃったけど、まぁ大丈夫だろ(フラグ)」

    モノクマ「分かっててフラグを立てておくなんて、私様は本当に、ボスの鑑のようだわ……!」

    モノクマ「うぷぷぷ……!」



    苗木「……スイッチもそろそろ壊れた頃かな?」

    苗木は、全員の前で全て説明した。

    裁判中にスイッチをもう一つ量産しておいたこと。

    そして、苗木がこれからしようとしていること。

    苗木「ボクはスイッチを取り返した。今スイッチを持ってるのはボクだけだから、誰も追う事は出来ない」

    苗木「というわけだから、行ってくるよ」

    ビビビビビビビビ!

    苗木は自分にビームを撃つと、消えた。

    葉隠「……ま、気長に待つべ」

    不二咲「スイッチの予備電力も念の為に渡しておいたし、きっとちゃんと帰ってくるよね」

    舞園「それにしても……すごいことしましたね」

    霧切「まさか、過去に行っちゃうなんてね」
  100. 100 : : 2015/03/25(水) 23:53:10
    【数分前】

    苗木「過去に行って、超高校級の絶望を生ませないようにする」

    葉隠「や、殺るんか!? 殺っちまうんか!?」

    苗木「いや……殺りはしないけどさ……」

    舞園「殺し合いも、スイッチ騒動も、私達がこの学園に閉じ込められることも無くなるんですね!」

    苗木「そういうこと。だから、モノクマのスイッチが壊れたら出発するよ。追いかけられたらたまらないからね」


    【現在】

    【希望ヶ峰学園】


    葉隠「お。桑田っち! ちとこれから占わせてくれねーか? サービスしとくべ?(1円くらいは)」

    桑田「いや、オレって占いとか信じてねーからな。未来って自分の力で切り開くもんだろ。うわヤベ、今のオレって超カッケーよな!」

    セレス「山田君、わたくし喉が乾きましたわ」

    山田「はっ。セレス殿、お任せあれ! すぐにロイヤルミルクティーをお淹れ致しますぞ!」

    舞園「あ、ついでに私にもお願いできますか?」

    大神「朝日奈よ、遂にこれを手に入れたぞ。2人で分けて飲まぬか」

    朝日奈「え、それは……プロドルメンX!? 本物!? いいの!?」

    腐川「…………」

    十神「…………」

    霧切「苗木君。ちょっとこれ……」

    霧切「……苗木君?」

    苗木「……あっ」

    苗木「ごめんごめん、ボーっとしてて……えっと、なんだっけ?」

    霧切「これをちょっと見て欲しいんだけど……これでいいかしら?」

    苗木「えっと……うん、大丈夫だと思うよ」

    苗木(…………)

    苗木(ボク達の……日常……)

    江ノ島「ねーねー見てよこれ! なんかチョー可愛くない!?」

    戦刃「えっと……うん、そうだね……?」

    江ノ島「ほら、これなんてホンット最っ高じゃん!?」

    苗木「…………」

    苗木(江ノ島盾子は……絶望なんかしない)

    苗木(きっと……)





    江ノ島「うぷぷ……」

    END

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hurenn1gou

フレン

@hurenn1gou

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不二咲スイッチシリーズ シリーズ

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