この作品は執筆を終了しています。
LOVE LOVE LOVE~ハンナ「七夕に想う彼のこと」
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- 1 : 2014/07/07(月) 23:24:38 :
- 七夕の素敵なお話がたくさん書かれている中に滑り込みで便乗します。
地の分で進行する短編です。
楽しい話にはならないと思います。
よろしくお願いします。
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- 2 : 2014/07/07(月) 23:26:25 :
- ねぇ、どうして
すごく好きなこと伝えたいだけなのに
言葉が出てこないんだろう
どうして
うまく言えないんだろう
どうして…?
7月7日
年に一度
たった一度だけの
織姫と彦星の逢瀬
天の川の両岸に引き裂かれたロマンチックで切ない恋
でもね
いいじゃない
年に一度会えるのならば
私の彦星にはもう会えない
彼は天の川を渡り
星になった
私を一人地上に残して
ねぇ、フランツ
大好きなあなた
伝えたい想いはずっと空回りしているよ
あの日から、ずっと
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- 3 : 2014/07/07(月) 23:27:24 :
- ねぇ、せめて夢で会いたい
そう願う夜に限って
一度も出てきてはくれないんだね
願い事ひとつ叶うなら
夢でも良いからまた会いたいよ
いつもお互い照れてしまって
時々しか言えなかった愛の言葉
今なら、照れずにしっかり目を見て言うよ
なのにまだ
会いにきてはくれないから
笹の葉に願いを託し
短冊に想いを乗せる
『せめて夢で会いたいよ』
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- 4 : 2014/07/07(月) 23:31:26 :
- ねぇ、どうして
すごく愛してる人に
「愛してる」って言うだけで
涙が出ちゃうのかな
短く刈り込んだ坊主頭のざりざりも
背伸びしても届かないほど高い背も
広い肩幅も意外に厚い胸板も
私を包む力強い大きな手も
もう触れることはできないけど
愛してる
あなたの明るさも優しさも情熱も思いやりも
少しお茶目なところも真剣な表情も全部
全部、大好き
心から
愛してる
大好き
そうつぶやくだけで
涙があふれて止まらないのはどうして?
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- 5 : 2014/07/07(月) 23:35:54 :
- ふたりが出会った日が
少しずつ思い出になったとしても
初めて会った日のこと
初めて話した日のこと
図書館で一緒に勉強したこと
訓練中にかばってくれたこと
いつの間にかあなたのことばかり考えるようになって
あなたも同じ気持ちでいてくれていると知ったあの日のこと
皆にからかわれながらデートに出かけて
初めてつないだ手のぬくもりが
嬉しくて照れくさくて赤面しちゃった日のことも
訓練がきつすぎて
弱音を吐いて泣いた私に
ずっと黙って頭をなでていてくれたことも
気にしていたそばかすを可愛いといってくれたことも
風の吹きぬける木の下で
周りに誰もいないことを気にしながら
そっと唇を重ねた日のことも
誰よりも大切だと
顔を真っ赤にしながら言ってくれた日のことも
ひとりでふりかえっていると
想いだけが膨れていって
思い出は
少しずつ色あせてしまう気がして
だから一緒に語ろう?
思い出を鮮やかに彩りに会いに来てよ
まだまだ話したりないよ
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- 6 : 2014/07/07(月) 23:39:13 :
- 愛してる
愛してる
ねぇ、どうして
涙が出ちゃうのかな
思い出すのは
楽しい日々ばかり
そして
悪夢のようなあの日のことばかり
「アルミン!助けて!フランツが息をしていないの!!」
「…ハンナ…」
「さっきから何度も…何度も蘇生術を繰り返しているのに!!」
「ハンナ…ここは危険だから早く屋根の上に…」
「フランツをこのままにできないでしょ!!」
呼吸をしていなくても
祈りを込めてなんども重ねた唇は
まだ温かかったこと
「お願い…もう一度…名前を呼んで…」
愛してる
あなたのいないこの残酷な世界では
私は生きてなどいけない
なのにどうして
私は今こうして泣きながら愛の言葉を繰り返しているの…?
愛してる
胸の奥でつぶやくたびに
どうして
涙が
出ちゃうんだろう…
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- 7 : 2014/07/07(月) 23:53:17 :
- 愛を叫ぼう
今、君に届け
この想い
愛を、呼ぼう
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ハンナ…
ハンナ
泣かないで
君を残して一人で逝った僕を許してほしい
あの時
既にこと切れていた僕を必死で助けようとして離れない君が
同じように巨人に食われる姿なんて見たくなかったんだ
だから
アルミンが離れた後
壁を登りに向かう連中に君のことを見つけさせたんだ
君はまだついてきちゃだめだよ
僕はとても君が好きだから
生きていて欲しいんだ
僕がいたこと
そばにいたこと
忘れないでいて
かけがえのない君に
どうかずっと幸せでいてほしい
愛しい君へ
伝えたい
生まれてきてよかった
君に出会えてよかった
ありがとう
チャーミングなそばかすの
僕の女神
愛してるよ
ずっと
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- 8 : 2014/07/07(月) 23:55:29 :
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七夕の魔法が今夜ひととき
二人を巡りあわせてくれるのか
それは
二人だけの
秘密
「愛してる、フランツ」
「愛してる、ハンナ」
死が二人を別つとも消せない
限りのない愛を語ろう
七夕の夜に
【完】
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- 9 : 2014/07/07(月) 23:59:13 :
- BGM
Dreams Come True『Love Love Love』 作詞:吉田美和
https://www.youtube.com/watch?v=ijq3JrNCQhE
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- 10 : 2014/07/08(火) 01:19:35 :
執筆お疲れ様でした。この曲、わたしも大好きです。
幸せなイメージのこの曲に2人の切ない物語が何故かとてもマッチしていて、より情景を思い起こさせるようなお話だったと思います。
「チャーミングなそばかすの 僕の女神」
この表現が特にとても素敵でした。ここでずっと堪えていた涙腺がとうとう崩壊したのは、わたしだけではないはず。
原作ではモブ同然だった2人に焦点を当て、ここまで掘り下げても全く違和感を感じない技量は本当に圧巻の一言です。
今夜はいい夢が見られそうです。ありがとうございました。
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- 11 : 2014/07/08(火) 17:49:28 :
- >>10
マリンさん
丁寧な感想、ありがとうございます。
Love Love Loveを聴くたびに涙が出ちゃう、だって女の子だもん(えっ)な気分になります。
ハンナのその後の消息は原作では語られていないのですが、イベントでは戦死者に含まれていたという話もあって困りました。が、そこは捏造で(笑)
七夕のお話、という感じではなくなってしまったのですが、マリンさんの涙腺を緩められたのなら大成功です。
(自分もずっと号泣しながら書いてたとかは内緒です)
ありがとうございました。
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- 12 : 2014/07/08(火) 20:32:04 :
- Love Love Love 私も大好きです。
主題歌になってたドラマのトヨエツがかっこよかった!
ハンナも死んでしまったらしいのは、本当に切なかったので、なすたまさんの捏造は大歓迎です。
なすたまさんはいつもSSを書くときの選曲が絶妙で見習いたいです。
中学生らしい清い恋愛をしていたであろう彼等の美しい情景が目に浮かんで切なくなりました。
二人がせめて七夕の夜の夢で会えますように。
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- 13 : 2014/07/09(水) 09:11:54 :
私もこの歌は歌詞なしでも歌える程好きです。女の子なので…(ぇ)
フランツの最期はとても衝撃的だったので、2人の想いを描いたこの作品は胸に来ますね…
たぶん1番輝いていた時期だったでしょうし、伝え切れていない想いも沢山あったと思います。
なすたまさんが代弁して下さって改めてそれを感じる事が出来ました。
ありがとうございました。
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- 14 : 2014/07/09(水) 13:27:16 :
- >>12
ありゃりゃぎさん
『愛しているといってくれ』でしたっけ(実は見てなかったのです…)。トヨエツ、渋くていいですよね!
見習うとか、そんな…。最近の曲をあまり知らないだけです(笑)
普段聴くのは特定のアーティストか、JAZZとかアラブ音楽とかちょっとマニアックなものばかりなのでSSにしづらいですね…。
中学生らしい、プラトニックな関係での強い想いを感じ取ってくださって光栄です!
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- 15 : 2014/07/09(水) 13:33:48 :
- >>13
月子さん
女の子だもん仲間ですね!(えっ)
少年漫画であの最期って…見ていた私も大ショックでした。
一番多感なキラキラした年代をあの過酷な世界で生きるキャラたちを見ていると、どんな気持ちだろうとか、この後どう生きるんだろうとか、どんな大人になるだろうとか、いろいろの妄想が止まらなくなりますよね…。
そんなこんなで、ちょっと感傷的過ぎる文章になってしまったと思います。
こちらこそ、読んで頂いてありがとうございました!!
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- 16 : 2014/11/13(木) 20:56:18 :
- 一部、著作権上問題となる表記があった部分を修正しました。
修正後も新たな作品としてお楽しみいただけますと幸いです。
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- 17 : 2015/01/17(土) 19:44:23 :
- ハンナの作品が少ない中、この作品に巡り会えたこと、とても嬉しく思います。
個人的には、ハンナがフランツに蘇生術をしているシーンが好きというか、そのシーンで涙を流しそうになります。年のせいで、涙腺が緩くなったのかもしれませんが…(笑)
私も、Love Love Loveが好きです。すごく、心にじんわりとくる曲だと思います。その曲からイメージして、作品に表せるのはやはり、なすたまさんのパワーですね(笑)
モブであるはずの二人が、まるで純愛ドラマの主人公のように思えました。
ハンナとフランツに平和な幸せが訪れますように。
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- 18 : 2015/01/17(土) 20:10:19 :
- >>Cometさん
大分前の作品を掘り出してくださり、コメント&お星様もありがとうございます!!
ハンナがフランツに蘇生術をしているシーン、かなり衝撃的でしたものね…。
年のせいとは…もしやCometさんも少しだけ(←強調)アダルトな作家さんですか?
Love Love Love、良いですよね~♪
感想ありがとうございました!!
あまり読まれていなかった作品なので、嬉しかったです!!
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- 19 : 2020/10/27(火) 14:02:32 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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