見間違えられた王子さま
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- 1 : 2014/07/06(日) 15:25:56 :
- 昔々、あるところに正義感の強いスーパーヒーローがいました。
そのスーパーヒーローは正義が大好きでした。
白黒はっきりしないやつは大嫌いで、うじうじしたやつも大嫌いでした。
悪は正義の味方に倒されるのが当たり前、
その悪にどんな事情があろうともどんなひどいやりかたをしてでも倒す。
そんな彼のもとにひとりのお友だちができました。
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- 2 : 2014/07/06(日) 15:30:50 :
- そのお友だちはお城に住む王子さまでした。
無表情で冷徹でしたが、彼の中にすむ優しさに
スーパーヒーロはすぐに仲良くなることができました。
その王子さまは、スーパーヒーローのことをどう思っているのかはわかりませんでしたが、
スーパーヒーローと悪が戦っているときは必ず参戦してくれました。
スーパーヒーローは王子さまの不器用な優しさが大好きでした。
きっと二人で悪を消してやろうと熱い約束を交わしました。
しかし、スーパーヒーローは後にすぐにその約束を取り消してしまいます。
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- 3 : 2014/07/06(日) 15:38:56 :
- エレン「はぁーー??!なんで取り消すんだよ!」
ミカサ「エレン落ち着いて。」
アルミン「いやぁ、本のお話だから必ずあとあと理由があるからさ、はは………」アセアセ
エレン「だってよぉ!せっかく友達になったのに取り消すとか!それはないだろ!」
アルミン「まぁまぁ、じゃあ続きを読むね?」
パラ………
王子さまはそのとき、国民にお城をせめられ、国が終わってしまう寸前になったときだったのです。
国の使いは王子さまにこういいました。
「あなたのお父様の働いた悪事は、もう隠しきれません。」と………
王子さまは苦々しい顔をしてきいていましたが、もうひとりの使いはある提案をだしてきたのです。
「この国民の反乱はすべてお父様のしたことです、あなたが代わりにばつをうけることはない。ですが、お父様はもう逃げ隠れしてしまった。そこで、あなたはスーパーヒーローさんとお友だちでしたよね?」
王子さまは目を見開き驚きました。
「お友だちを利用しましょう」
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- 4 : 2014/07/06(日) 15:44:43 :
- 「スーパーヒーローと仲良しのこの一家が悪事を働くとおもいますか?」
王子さまは困惑して頭をかかえ
「どうすればいいのかわからない。」
そういってしゃがみこんでしまいました。
「国民にスーパーヒーローとあなたとで潔白をしめしましょう。」
しかし、スーパーヒーローにはすべてがわかっていました。国民が反乱していること。悪事を働いたこと。
スーパーヒーローじしんを利用しようとしていることも、すべてが悪くつたわっていました。
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- 5 : 2014/07/06(日) 15:53:23 :
- エレン「あああああ!!」ガターンッ
ミカサ「エレン………うるさい。」
アルミン「気持ちはわかるけど落ち着いて………どうする?読むのやめる??」
エレン「絶対これ誤解されるやつだろ!やだやだ!」
ミカサ「そんなのわからない。」
アルミン「今日はもう遅いし帰ろっか………僕も読むの疲れてきちゃったよ………」フワァ………
エレン「ええーーーーーー!なんかもやもやする!」
ミカサ「帰ろ、エレン」
エレン「おー………またな!アルミンありがとう!」
アルミン「こちらこそ、また時間に余裕があったとき読もうね!」
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チュン チュン
ミカサ「………朝………。」
すごく懐かしい夢を見たな………
なんだったっけあの本の名前
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- 6 : 2014/07/06(日) 16:01:33 :
- ミカサ「食堂いかなきゃ、」スタッ
「待ってください!!」
ミカサ「!!?だれ」
「お話がしたいだけなんです!」
ミカサ「はぁ………?」
振り向いてみても誰もいない。
ミカサ「なに、イタズラ?」
「イタズラではございません。ここです!」
声のする方へ目を向けてみても人物らしきものはなにもない。
疲れているんだと、その場を離れようとしたそのとき
枕「ここにいますよ!」
ガシッ
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- 7 : 2014/07/06(日) 16:09:18 :
- 何が起こっているのか、私には理解不能だった。
目の前に広がる光景が幻覚以外の何者でもないと思った。
枕「はなしません!」ギュー
枕が足元に巻き付いている。
蹴り飛ばそうとしても離れようとしない。
ミカサ「じゃま。」
枕「お願いです話を………話を聞いてくださいぃ!」
ミカサ「………」
私はまだ夢をみているのだろうか、
それなら枕に話しかけても不自然以前に現実でないのだから話してやってもいいか
………こんなおとぎ話のような夢をみるなんて私はまだこころが子供なのだろうか
枕「お願いです!すこしでいいんですれ話を聞いてくださ………」
呆れたが
ミカサ「わかった。」
こう答えた私にもっと呆れた。
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- 8 : 2014/07/06(日) 16:19:21 :
- 枕「私は、今となってはこの姿ですが、昔は人間だったのです。」
ミカサ「そう。興味ない。」シレッ
枕「そんなこと言わないで、あなたにも多いに関わりのあることなんです。」
ミカサ「はぁ。」
枕「実は、国の使いでもあったんですよ。わたし。」
ミカサ「そう。クビにされたの?」
枕「い、いえ………国が滅ぼされたときに一緒にわたしも………」
ミカサ「………ごめん。」
なんだか申し訳なくなったこの気持ちは、夢にたいして抱く感情だとわかるとまた冷めていく。
ミカサ「それで、あなたは亡霊?」
枕「なんというか……元々いないような存在なので………亡霊ではないですよ。」
ミカサ「?」
枕「わたしは、ある物語の登場人物。あなたもむかし読んだはずよ。」
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- 9 : 2014/07/06(日) 16:31:18 :
- ミカサ「読んだことがある………?」
枕「そうです。あのスーパーヒーローと王子さまがでてくる物語の本です。………覚えてませんか?」
ミカサ「………覚えている。エレンとアルミンと私で読んだ。今日も、その夢がでてきて………」
私は、はっとして感づいた。
ミカサ「あなたが枕になったわけはそれ?」
枕「そうでもしないと、いまあったときその本を思い出してくれないと困りますから………」
ミカサ「………。そんなことしなくても、忘れていなかった。あの本は印象的」
枕「どういう意味で印象的なんですか?」
ミカサ「………アルミンが始めて最後まで読まなかった本………多分、忘れてただけてしょうけど」
枕「ふふ、あなたに最後のお話を伝えなかったのはきっと、あなたたちのためをおもってでしょうね。」
ミカサ「?」
枕「さて、本題にはいります。………その本の王子さまが行方不明になってしまって………物語に穴が開いてしまいました………なので、その王子役をあなたにしてほしいのです!!」
ミカサ「はぁ!!?」
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- 10 : 2014/07/06(日) 16:33:37 :
- ちょっと休憩します。(´∇`)
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