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ベルトルト「話聞いてよ」
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- 1 : 2014/06/24(火) 01:18:58 :
- ※作者の妄想
※鬱、暗め
※一応、12巻くらいまでネタバレ?
ベルトルト「いまから、おはなしするから」
アニ「おはなし?」
ベルトルト「おはなし。」
ライナー「なんだそれ」
ベルトルト「ぼくがつくった、つくりばなしなの」
ライナー「なるほど」
ベルトルト「むかし、むかしあるところに」
アニ「きゅうにはじまっちゃったよ」
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- 2 : 2014/06/24(火) 01:21:53 :
- ベルトルト「ベルトルトというおとこのこがいました」
ベルトルト「ベルトルトはごはんをいーっぱいたべて、おっきくなりました」
アニ「よこに?」
ライナー「ばか、ちがうだろ」
ベルトルト「…しんちょう、が!おっきくなりました」
ライナー「ほらー」
アニ「ごめん」
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- 3 : 2014/06/24(火) 01:24:44 :
- ベルトルト「やがて、アニとライナーよりも、ずっと、ずーーっとおおきくなり、ひゃくきゅうじゅっせんちをこえるおとなになりました。おしまい!」
ライナー「ひゅーひゅー」パチパチパチ
ベルトルト「ふふん」お辞儀
アニ「…は?」
ベルトルト「え、なに」
アニ「なんであたしをひかくたいしょーに、いれたの」
アニ「ていうか、でかすぎ」
ライナー「たしかに、ひゃくきゅうじゅうは、ちょっとでけえなー」
アニ「ちょっとどころじゃないよ。でかすぎ」
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- 4 : 2014/06/24(火) 01:26:08 :
- ベルトルト「ぼくのゆめなの。だめ?」
アニ「だめ。ぜんぜんだめ」
ベルトルト「ぶーっ」
ライナー「おならすんなよ」
ベルトルト「してないよばか」
アニ「こんどは、あたしがおはなしつくる」
ライナー「あんだけひはんしたからには、ベルトルトのよりレベルたかいんだろうな?」
アニ「まかせな」
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- 5 : 2014/06/24(火) 01:27:28 :
- アニ「むかし、むかしあるところに、アニというおんなのこがいました」
ライナー「ベルトルトとかわんねえじゃん」
アニ「なんねんかして、アニは15めーとるのりっぱなれでぃになりました。おしまい」
ライナー「たんいがちがった」
ベルトルト「わー」パチパチパチ
アニ「ほらーベルトルトと、13.10めーとるもちがう。わたしのがうえ」
ライナー「レベルのたかさっていうのは、しんちょうのたかさとはべつものだからな。あとおまえでかすぎ」
ライナー「ベルトルトも、なにかいってやれよ」
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- 6 : 2014/06/24(火) 01:29:07 :
- ベルトルト「たったなんねんかじゃ、れでぃになれないよ。じゅうねんくらいは、たたないと」
ライナー「してきするとこ、そこじゃなくね」
ライナー「ったく。ほんとうは15めーとるじゃなくて、15せんちじゃねーの」
アニ「殺す」
ライナー「ごめんなさい」
アニ「あんたもつくりばなし、やりな」
ライナー「えんしりょします」
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- 7 : 2014/06/24(火) 01:30:14 :
- ベルトルト「じゃあ、ぼくがもういちどやる!」
ベルトルト「うーんとね…」
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- 8 : 2014/06/24(火) 01:30:51 :
- ベルトルト「あっ」
ベルトルト「思いついたよ、お話」
ライナー「よし、はなしてみろ。きいてやる」
ベルトルト「あ、アニは眠っちゃったんだった」
ライナー「しかたない」
ベルトルト「悔しい」
ライナー「しかたなかったんだ」
ベルトルト「それじゃ話すよ」
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- 9 : 2014/06/24(火) 01:33:59 :
- ベルトルト「昔、昔あるところに、悪魔という悪者がいました」
ライナー「でだしから、おどろおどろしいな」
ベルトルト「人は悪魔を倒すべく、子どもの中から代表を選び力を与えました」
ベルトルト「やがて、三人の子どもが悪魔の巣窟である壁の中へ侵入しました」
ライナー「…」
ベルトルト「それから三人は、悪魔に対抗する為、悪魔の末裔達に紛れて悪魔の技術を学びました」
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- 10 : 2014/06/24(火) 01:34:55 :
- ライナー「ベルトルト」
ベルトルト「三人は悪魔の末裔達とずっと、ずーーっと共に過ごしました」
ライナー「なあ、」
ベルトルト「三人は、一人ずつ駄目になっていきました」
ライナー「だめだって」
ベルトルト「一人は、いなくなりました」
ライナー「やめろよ」
ベルトルト「一人は、眠ってしまいました」
ライナー「やめろ」
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- 11 : 2014/06/24(火) 01:35:36 :
- ベルトルト「一人は
ベルトルト「やめろっつってんだろ!!」
ベルトルト「分かってるよ!!!」
ベルトルト「あ?」
ベルトルト「分かってるよ…ここでこんなことしてちゃ、駄目だってことぐらい…」
ベルトルト「あぁ、いみないもんな」
ベルトルト「でも、僕にはどうすればいいか分からない」
ベルトルト「さいあくのじょうきょうだしな」
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- 12 : 2014/06/24(火) 01:38:10 :
- ベルトルト「教えてよ、言う通りにするから」
ベルトルト「何すればいいの?何が最善なの?」
ベルトルト「あれ、ライナーいなくなっちゃった」
アルミン「ベルトルト」スッ
ベルトルト「…何」
アルミン「誰と喋ってたの?」
ベルトルト「見ての通りだよ。分かんない?」ギロ
アルミン「…そっか」
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- 13 : 2014/06/24(火) 01:41:19 :
- アルミン「ほら、面会ついでにご飯持ってきたよ」ゴト
ベルトルト「置かれても困るんだけど。僕、食べれないし」ガチャガチャ
アルミン「あ、うん。食べさせる前にちょっと話があってね」
アルミン「先日、ライナーの身柄を確保した」
ベルトルト「…」
アルミン「極北にあるユトピア区に突然現れたんだけど、アニを狙っていたみたいでね。焦ったよ」
アルミン「彼も君同様、じきに兵法会議にかけられる」
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- 14 : 2014/06/24(火) 01:43:27 :
- ベルトルト「嘘だね」
アルミン「え?」
ベルトルト「アニは結晶化して内地にいるんだろ」
アルミン「…どういうこと?」
ベルトルト「とぼけても無駄だよ。見張り番の兵士が、彼女は内地に居るって言ってた」
アルミン「君は…敵の世迷言を信用するのかい?」
ベルトルト「…どの見張り番も、全員”ユトピア区なんて知らない。彼女は内地に居る”と言って僕を笑い者にしてきたよ」
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- 15 : 2014/06/24(火) 01:49:12 :
- ベルトルト「それとも何、君達の間ではあれをジョークとして使い回すのが流行ってるの?」
アルミン「…なるほど。まさか、誹謗中傷のネタに情報漏洩してしまうとはね…はは…」
アルミン「…君の言う通り、ユトピア区は嘘だ」
ベルトルト「やっぱり」
アルミン「でも、ライナーが捕まったのは嘘じゃない」
ベルトルト「…何を言ってるんだ」
アルミン「え?」
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- 16 : 2014/06/24(火) 01:51:05 :
- ベルトルト「ライナーなら、そこにいるじゃないか」
ベルトルト「ほら」フリフリ
アルミン「…」
アルミン「ベルトルト、口開けて。…ご飯食べさせてあげるから」カチャ
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- 17 : 2014/06/24(火) 01:52:20 :
- ベルトルト「はあ」
ベルトルト「続き聞きたくなくて嘘ついちゃった」
ベルトルト「…君が捕まったっていうの、嘘じゃないのかなあ」
ベルトルト「あぁ、君が本当に見えたらな」
ベルトルト「…」
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- 18 : 2014/06/24(火) 01:58:13 :
- 何で北に居たんだ?
あそこにゃ、なんもねえだろ
ユトピア区?
聞いたことねえな
…は?
ぶふっ、はーっはっはっ!
てめえの女はそんな所に居ねえよバーカ!
シーナのど真ん中だっつの!
ぷっ、くくくっ…!
結晶化だったっけか?
それしたまんま、ずっと籠ってんだよ
くっくっくっ
っはー…骨折り損だったなあ、殺人鬼さんよお
もう一匹はどうした?
お前の頭の悪さに呆れて見限ってったか?
ほう、そりゃ随分賢い選択したもんだ。
ははは
ははははははは
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- 19 : 2014/06/24(火) 01:59:03 :
ベルトルト「…」
ベルトルト「アニ、ライナー」
ベルトルト「起きて。戻ってきて」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」
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- 20 : 2014/06/24(火) 01:59:29 :
- ベルトルト「話聞いてよ」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「いい?いくよ?」
ベルトルト「むかし、むかしあるところに…」
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- 21 : 2014/06/24(火) 02:02:30 :
- おしまい
眠さに限界がきた
勢いで書いた反省はしていない
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- 22 : 2014/07/02(水) 13:39:07 :
- お気に入りありがとうございます!
パイシスさん!
やっとこさ復帰できたところで
何れかの方の目に止めていただけたのは
非常にありがたいです!
私は鬱耐性持ちでもあるのでこういう話も
割と好物です!最初はほんわかしてるな〜
くらいにしか思いませんでしたが
見事なフォールダウン⤵︎ですw
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- 23 : 2014/07/02(水) 19:53:57 :
- ほのぼのとした会話から次第に狂気に向かう展開が見事です。
薄暗い沼地の静寂と湿り気を感じる作品ですね。
私は好きです。
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- 24 : 2014/07/02(水) 21:08:30 :
- お二方、温かいコメントありがとうございます。嬉しいです◝(⁰▿⁰三⁰▿⁰)◜
自分でも読み返してみると、朝ピザを喰らった気分になることが発覚致しました。勢いで書いた事に少し反省してます(遠い目
何はともあれ閲覧ありがとうございました
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