この作品は執筆を終了しています。
ジャン 「さっさと何が欲しいか言えって!!!」マルコ 「…えっと…」
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- 1 : 2014/06/16(月) 21:26:45 :
- こんばんは!
マルコの誕生日終了まであと3時間35分!!!
下書き無しの見切り発車!!!でも、どうしてもマルコの誕生日をお祝いしたいです(>_<)
どうか温かい目でお願いしますm(__)m
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- 2 : 2014/06/16(月) 21:38:22 :
- ※104期生がまだ訓練生だった頃の話にします。
<訓練兵宿舎にて>
エレン 「…あ、やべ。オレ今日掃除当番だった…めんどくせぇな、座学の追試もあるし…」
マルコ 「じゃあエレン、僕が掃除当番代わってあげるよ。」
エレン 「そんな…悪いだろ…」
マルコ 「エレンだって、この前僕が体調崩した時、当番代わってくれたじゃないか。お互い様だよ。」ニコ。
エレン 「…そうか。じゃ、悪いな…」
マルコ 「いいよ。気にしないで。追試、頑張ってね。」
エレン 「…おお。サンキュー、マルコ!」
ジャン 「…おいマルコ、代わってやる必要なんて、ないだろ…」
マルコ 「…ああ、なんだ。見てたの、ジャン…」
ジャン 「オレがあの死に急ぎ野郎に、ちゃんと自分でやるように、伝えてやるよ。」ダッ
マルコ 「…あ、ジャンいいって。僕がやるから…」
ジャン 「…ちっ。お前は相変わらずお人好しだな。」
マルコ 「…うん…よく、言われるよ…」
空を見上げるマルコ。
ジャン 「…なあ、マルコ、今日はお前の…」
アルミン 「あ、ジャン。ちょっといいかな…」
ジャン 「…お、おう…マルコ、当番やるのきつかったら、ちゃんと言えよ。」
マルコ 「…うん。ありがとう。ジャン。」
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- 4 : 2014/06/16(月) 21:50:08 :
- キチンと掃除当番の仕事をこなしたマルコ。
エレン 「…マルコ、すまなかったな…」
マルコ 「いいって。困ったときは、お互い様だから…」
エレン 「…お互い様、か…」
うつむくエレン。
エレン 「なんか、その言葉って、マルコには当てはまらねぇ気がするな…」
マルコ 「…そうかな…」
エレン 「…確かに、オレたちが困ってた時は、お前は助けてくれるけどよ…マルコが困った時に、助けることなんて、あまりねぇし…そもそも、お前が困ってる顔なんて、オレ見たこと無いしな…」
マルコ 「そんなこと…ないよ。僕だって自分だけで手に負えないことは、みんなに助けてもらってるさ。」
エレン 「…そうか。なら、いいんだけどな…」
ジャン 「…なぁ、マルコ。このあと…」
コニー 「マルコ~助けてくれよ~!」
マルコ 「…どうしたの、コニー…」
コニー 「教官に座学の宿題出されたんだけど、全っっっ然わかんないんだ!!!また教官に怒られちまう!!!」
マルコ 「…いいよ。僕、手伝うから。」
コニー 「サンキュー、マルコ!!!恩に着るぜ!!!」
ジャン 「…おい、コニー。宿題は自分でやらなきゃ、意味が無いぜ。」
コニー 「いいだろ、ジャン。ケチケチすんなよ。」
マルコ 「大丈夫だよ、ジャン。ちょっと手伝うだけだから。」
ジャン 「」
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- 6 : 2014/06/16(月) 22:00:39 :
- コニーの宿題を手伝った(…というか、ほとんどやってあげた)マルコ。
ジャン「…おい、マルコ。お前まさか、今日が何の日か、忘れたわけじゃないよな?」
マルコ 「…ああ。僕の誕生日、だろ。」
ジャン 「…だったら…」
マルコ 「…ジャン…」
改まってジャンと向き合うマルコ。
マルコ 「…君の気持ちは、分かるよ。…すごく嬉しいし、ありがたいと思う。でも、僕はもう子供じゃないし、人類に心臓を捧げた兵士なんだ。たかが誕生日ごときで、浮かれてなんかいられないよ。」
ジャン 「…お前…お前は…どこまで…」
自分以外の同期の誕生日は、率先して祝おうとしておいて、自分の時になると、この態度。
ジャンは呆れた。どこまでもお人好しな我が親友に。
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- 7 : 2014/06/16(月) 22:16:49 :
- ジャン 「…なぁ、マルコ。お前今、欲しい物とか、あるのか?」
マルコ 「…別に、ないよ。その気持ちだけで充分だよ、ジャン。」
ジャン …ギリッ…
ジャン 「おい、マルコ。お前オレと一緒に、憲兵団に入るんだろ。上位10位 以内に入らなきゃいけねぇのに、そんなお人好しのままで良いのかよ!?」
マルコ 「…そんなこと、分かってるよ!」
声を荒げるマルコ。
マルコ 「分かってる…だけど、人に頼まれて、僕、断ることなんて、できないし…もし断ったら、その人がまた困るだろうって思うと…辛く…なる…僕だって、こんな自分のままじゃいけないってこと位、分かってる。他人を押し退けてまでのし上がらないと、憲兵にはなれないってことも…」
ジャンは、一瞬戸惑うが、すぐに笑い、マルコの肩を抱く。
ジャン 「…何言ってんだよ。」
マルコ 「…え?」
ジャン 「お前が、王に自分の身を捧げるためだとかなんとか言って、憲兵目指してんのも、お前が今まで、そのままの自分でいたからだろ。」
マルコ 「」
ジャン 「…たぶん、お前自身が自分を変えちまったら、違う目標が出来てたんじゃないのか。…ま、内地での快適な暮らしは、誰しも目標にしてるだろうけどよ。どっかの死に急ぎ野郎以外は、な。」
ジャンの言葉に、笑顔を見せるマルコ。
マルコ 「…それ、エレンが聞いたら、怒るだろうね…」
ジャンはニヤリと笑い、
ジャン 「…誰もエレンのことだとは、言ってねぇけどな。」
マルコ 「…そうだね…ははは。」
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- 9 : 2014/06/16(月) 22:24:54 :
- ジャン 「…まぁとにかく、だ…」
マルコ 「…うん…」
ジャン 「お前はお前でいろ。自分に正直になれ。嫌なことは、ハッキリ嫌と言えばいいんだ。それでも文句言うやつは、オレがぶん殴ってやる。」
マルコ 「…きっと、そんな人は、僕たちの同期にはいないよ。皆、優しいもの。」
マルコの言葉に、大きくため息をつくジャン。
ジャン 「…ったく、お前はどうしようもねぇな…」
マルコ 「…はは…」
ジャン 「…ま、オレもそれなりに、ひねくれてはいるけどよ…」
マルコ 「君も…君のままで良いと…僕は思うよ。ジャンがジャンのままでいてくれたから、僕たちはきっと、親友になれたと思う。」
マルコの言葉に、ジャンはふと、目を潤ませたが、すぐに笑って、マルコの頭をくしゃくしゃに撫で回す。
マルコ 「…な、何するのさ…ジャン…」
ジャン 「うるせぇな、さっさとお前の欲しい物を言えよ。今日しか言えねぇぞ。」
マルコ 「えっと…じゃあ…」
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- 10 : 2014/06/16(月) 22:36:32 :
- マルコ 「…とびきり綺麗な花を、一輪。」
ジャン 「…花?まさか、女にあげるとかじゃねぇよな?」
ジャンの言葉に、マルコは笑って
マルコ 「…ちがうよ。ねぇ、ジャン、覚えてるだろ。少し前、訓練中に1人、死んでしまった子がいただろ。」
ジャン 「…ああ…そういや、いたな…」
マルコ 「その子…まだちゃんと供養してあげてなくて…花一輪だけじゃ、意味ないかもしれないけど…」
ジャン 「まったく…お前は…」
ジャン、マルコの肩を抱き、歩きだす。
ジャン 「とびきり綺麗で、それでいて、デッカイ花を見つけてやろうぜ!」
マルコも、笑顔になって
マルコ 「…うん、そうだね…」
2人は、元気に歩いていった。
☆HAPPY BIRTHDAY!!!マルコ☆
(↑上の英語のつづり、合ってないかも(^_^;)
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- 11 : 2014/06/16(月) 22:38:20 :
- ※…以上で、終了とさせていただきます。
見切り発車で、文章めちゃくちゃで申し訳ないです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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