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ヒッチ「ボーナスもらった!」 アニ(ちょっと嬉しい…///)

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  1. 1 : : 2014/06/15(日) 22:45:32

    だいぶ昔のマンガのネタを元に投稿します

    キャラ崩壊注意
  2. 2 : : 2014/06/15(日) 22:47:06

    〜憲兵団ストヘス区支部新兵待機部屋〜

    ヒッチ「さすが、憲兵団!新兵の入団記念のボーナスだなんて気前いいね~!」

    アニ「大方、上の連中自身もボーナス欲しいから理由つけて出してるんでしょ」

    ヒッチ「いいじゃん!貰えるものはもらっておけば〜」 クルクルパー

    アニ「…何やってんの?」

    ヒッチ「喜びを身体で表現してんの!アニも回る?」 クルクルパー

    アニ「やめとく」

    上官「そこの2人、仕事だ。付いて来てくれ」 ガチャッ

    アニ「はい」

    ヒッチ「アニ、ちょっと先に行ってて」

    アニ「わかった。私達しかいないから出ていく時部屋の戸締まりちゃんとしときな」

    ヒッチ「はいは〜い」

    ヒッチ「任務中に落としたらイヤだから、ここにボーナス隠してっと…よし!」 ゴソゴソ

    タッタッタッタ……

    ???「……」  
  3. 3 : : 2014/06/15(日) 23:33:24

    〜しばらくして〜

    ヒッチ「なによ、ただの雑用だったじゃん」 ガチャッ

    マルロ「それで…盗まれたものは?」

    住民「うぅぅ……」

    ヒッチ「マルロ、戻ってたんだ」

    マルロ「あぁ」

    アニ「被害届書いてるの?」

    マルロ「上官に押し付けられてしまったんだ」 ボソ

    住民「うわぁぁぁぁんっ!!」

    マルロ「ちょっと、落ち着いて…」

    ヒッチ「面倒くさそ~な被害者だね。代わろっか?」

    マルロ「ヒッチが!?……いいのか?」

    アニ「珍しいね、大雨でも降るんじゃない?」

    ヒッチ「失礼なっ!私は風女だから降らないのっ!」 ガタッ
  4. 5 : : 2014/06/16(月) 23:10:06

    ヒッチ「…で、何を盗まれたんですって?」

    住民「…ひぐっ、ぐすっ…僕の家で、金を盗られたんですっ」

    ヒッチ「どれくらい盗まれたの?」

    住民「10万ほど…」 エグッ

    ヒッチ「何に使うつもりだったの?」

    住民「…彼女の誕生日プレゼントにアクセサリーを買おうと…」 グスッ

    ヒッチ「それに全額使うつもりだったの?」

    住民「いえ、ストーンタウンで彼女といっしょに決めて、それ次第ってかんじで…」

    ヒッチ「ストーンタウンって自分達が選んだ石とか宝石でネックレスとかアクセサリーを作ってくれるお店?」

    マルロ(話が脱線してないか?)
  5. 6 : : 2014/06/16(月) 23:22:07
    ヒッチ「いいセンスしてんじゃん!」

    ヒッチ「価格も高いモノからリーズナブルまであるし、パワーストーンもあるんでしょ!それで世界に1つしかないアクセサリーを作って彼女にあげるもよし!カップルでおそろいもOK!いいじゃんいいじゃん♪」

    アニ(ストーンタウンの回し者?)

    住民「そ、そうですかね?」

    ヒッチ「んでもって余ったお金で他のお買い物とかお食事とか。劇を観賞もありっ。」

    住民「あっ、わかります?」

    マルロ(機嫌が治ってきたか…)

    ヒッチ「いいデートになりそうだな〜。あなたの彼女に嫉妬しちゃいそう!」

    住民「いやだなぁ、照れちゃいますよ!」 アハハハハ























    ヒッチ「……まっ、お金が盗まれた今じゃ全てパーね」 クスッ

    住民「」
  6. 7 : : 2014/06/16(月) 23:24:21

    住民「ぐおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっ!!」 バターンッ

    アニ(機嫌を上げに上げといて一気に突き落としたーーっ!!)

    マルロ「ヒィッチィィィィイィ!なぁにぃをやってるんだぁぁあ!?」

    ヒッチ「何って?現状を思い出させただけだけど?」 ニヤニヤ

    マルロ「なぜ交代したと思ってたが、これが目的だったのかぁー!!」

    ヒッチ「私だってこんな思いさせたいわけじゃないし~」

    マルロ「この悪魔の末裔が!!」

    ヒッチ「やだ~小悪魔って言ってよ♪」

    アニ「あんたら、いい加減にしときな」 チラッ

    住民「」 ズゥーン
  7. 8 : : 2014/06/16(月) 23:29:40

    ヒッチ「そうそう、さっさと被害届書かないとね」

    ヒッチ「えーと、お金はどこに隠してたん?」

    住民「机の中に…」 グスッグスッ

    ヒッチ「はぁっ?バッカじゃないのっ、そんな所に隠して!盗んでくださいって言ってるようなもんじゃん!!」

    ヒッチ「私なんかはね、ボーナスをさっき隠したんだから…こうやってね」


    ヒッチはおもむろにイスに乗っかると手を伸ばし天井板をはずした


    アニ「そんな所に隠してたのかい?」

    ヒッチ「そりゃあ大事なボーナスだもん!こうやって天井裏に手を入れれば…」 ゴソゴソ

    ヒッチ「手を…入れれば……」 ゴソゴソ


    ヒッチ「…………アレ?」



    ヒッチ「………………………無い?」




    ヒッチ「しっかり隠したのに……」





    ヒッチ「しっかり……無くなってる……?」



    住民「あっ、憲兵さんも盗まれたんだ!」


    ヒッチ「」 ガーーーーーーーンッ!!!!!!!
  8. 9 : : 2014/06/17(火) 23:27:59

    ヒッチ「そっ、そんな私のボーナスがぁぁぁぁああっ!」

    ヒッチ「そんなはずはっ!?どっどこなの?!」 ガサゴソッ


    ドッカンバッタン ドコ?  ドコナノッ!?  オネガイッ デテキテェェェェ! ガサゴソッ

    ヒヨットシテ…ゴミバコ…ガサガサッ ナイッ…ドコニモナイィィィィ!! ウワァァァァァン!!


    住民「僕のときは、あんな投げやりだったのに……」

    マルロ「いざ自分の身に降りかかればってやつだな」
  9. 10 : : 2014/06/17(火) 23:29:56

    ヒッチ「ア、アニ!あんたが盗んだんでしょ!?」

    アニ「私っ!?」

    ヒッチ「クールを気取ってるけど、ホントは金に飢えてるんでしょっ!化けの皮を剥がしてやるぅ!!」 バッ

    アニ「私はやってないって!」 ビシッ ゲシッ

    ヒッチ「このぉっ!!」 ゴウッ ドカッ

    マルロ「こらっ!やめないか!!」

    ヒッチ「さてはマルロっ、あんたが……!」 ギロッ

    マルロ「俺!?」

    ヒッチ「あんた変な髪型だから、何かしでかすと思ってたけど……!!」 ゴゴゴゴゴ

    マルロ「バカな事を言うな!冷静に……髪型!?」 ガーン

    ボリス「あーっ、かったりぃ……」 ガチャッ

    ヒッチ「ボリスっ!!」 グルッ

    ヒッチ「私のボーナスをどこに隠したぁあぁぁ!?」 ギリリ

    ボリス「はぁ!?」

    アニ「気をつけな、ボリス!ヒッチの奴見境なくなってる!」

  10. 11 : : 2014/06/17(火) 23:37:50

    住民「な、なんだこの状況……」

    ヒッチ「……灯台下暗し」 ボソッ

    ヒッチ「ここに真犯人がぁ…」 ユラァ…

    住民「ひぃっ!!」 ビクゥッ

    アニ「いいかげんに……」 ガシッ

    マルロ「しないかっ!」 ガシィ

    ヒッチ「ひっ…ぐすっ…うぅ……」

    ボリス「落ち着いたか?」

    アニ「とりあえず…被害届書こうか?」

    ヒッチ「……はぁい」 グスッ

    アニ「まず名前と職業だね」

    ヒッチ「名前は……ヒッチ・○○○、職業は……憲兵です……」 エグッ
  11. 12 : : 2014/06/18(水) 23:52:18

    マルロ「憲兵……なんだがなぁ、情けない話だ」

    ヒッチ「ふぇぇぇぇぇん…………はっ!!!」

    ーこの刹那、ヒッチの心に稲妻が走る!!ー

    ヒッチ「そうだっ、私…憲兵じゃん!」

    ヒッチ「自分で犯人捕まえなきゃしょうがないじゃん!みんな、捜査に協力して。憲兵団の威信と私のボーナスが掛かってるんだからね!」

    アニ「それはそうだけど…まず状況を整理しないと。ボーナスを隠してた時は部屋の中にヒッチ以外いなかったんだよね」

    マルロ「窓から犯人が望遠鏡でのぞいてたのか…この部屋は2階だからな。隣の建物からしかのぞけないな」

    ヒッチ「よくピンポイントで狙ってたね」
  12. 13 : : 2014/06/18(水) 23:53:33

    ボリス「……さっき先輩方が話ししてたんだけどな、現金しか狙わない空き巣が最近出没してるらしいぜ」

    ボリス「むやみに周りを荒らさず現金の隠した場所を正確に狙うとか」

    住民「ぼ、僕も机以外は手をつけられてなかったんです」

    アニ「憲兵団のボーナスの時期だからマークされてたのかもしれないね。建物全体を監視してたのか…」

    マルロ「憲兵団を狙うとは大胆不敵だな」

    ヒッチ「よりによって私を狙うとは…くぅぅぅぅぅ……」 ムキーッ

    ヒッチ「まだそう遠くに行っていないはず!ゼッタイに捕まえて私のボーナスを盗んだことを後悔させてやるっ!!みんな、行くよっ!」 ダッ

    ボリス「待て、行くってどこにだよ!?」

    ヒッチ「ふっふっふっふ……」

    アニ「泣いたり怒ったり笑ったり、忙しいね」

    ヒッチ「黙ってて。みんな、そもそもなんで私が憲兵団に入れたと思う?」
  13. 16 : : 2014/06/19(木) 23:20:31

    マルロ「カンニングか?」

    ボリス「どーせ、上官に色目使ったんだろ」

    アニ「あんまりいい噂聞かないね」

    ヒッチ「ヒッドッ!みんなヒッドッ!!こんな乙女をそんな目で見てたわけ!?」

    マルロ「どうもヒッチが努力してる姿を想像することが出来ないんだが」

    ヒッチ「努力してないこと自体は合ってる」
  14. 17 : : 2014/06/19(木) 23:22:27
    ヒッチ「だってラクして生きるんに苦労して憲兵団に入るだなんてマジありえない。ラクして憲兵団に入らないと」

    ボリス「じゃあどうやって上位10位内に入ったてんだ?」

    ヒッチ「ふっふっふ、ズバリッ…………」















    ヒッチ「女の勘よっ」 キリッ

    アニマルボリ「」

    マルロ「…何を言うのかと思えば……」 ハァ
  15. 18 : : 2014/06/19(木) 23:28:30

    ヒッチ「言っとくけど、女の勘をバカにしちゃだめよ。この勘のおかげで筆記試験も立体機動の試験もヤマはずさず受かったんだからね!」

    住民「そんな簡単に受かっちゃうもんなんですか?」

    ボリス「ありえねぇ」

    アニ「それ、当てずっぽでしょ」

    マルロ「実力が身につかんぞ」

    ヒッチ「運も実力のうちって言うしっ!」

    ヒッチ「とにかくっ、この女の勘を頼りに犯人を見つけ出してやるっ!」

    ヒッチ「勘を使うの久々だけど、みんな私について来なっ!」 ダダダダダッ

    アニ「ちっ、…追うよ!」 タッ

    マルロ「本当に勘だけを頼りに行った!」 タッ

    住民「僕も追いかけるんですか?」 タッ

    ボリス「しょうがねぇだろ」 タッ
  16. 19 : : 2014/06/20(金) 23:28:27

    5分後〜路地裏〜

    アニ「見失った……」

    マルロ「あいつ、どこに行ったんだ?」

    ヒッチ「みんな、こっちこっち!」 コソッ

    マルロ「おい、ヒッチそんなとこr」

    ヒッチ「静かにっ!」 シーッ

    ヒッチは無言で物陰からある方向に指をさした。そこには男がこちらに背を向け佇んでいた……。何やらコソコソしているようだ……
  17. 20 : : 2014/06/20(金) 23:30:06
    アニ「明らかに挙動不審だね…」

    マルロ「まさか本当に見つけるとは…しかもこんなに早く」

    ヒッチ「怪しげな場所を探ればこんなもんよ」

    住民「」 ゴクッ

    犯人?「今日はこんなもんだな」 コソコソ

    ヒッチ「現行犯ね。今すぐ息の根を止めてやるっ!」 ダッ

    マルロ「おいっヒッチ!」 ダッ

    アニ「…あせり過ぎだね!」 ダッ

    ボリス「おい、アニ!無茶するなっ!」 ダッ
  18. 21 : : 2014/06/20(金) 23:31:04

    犯人?「……なっ、憲ぺ…ぐわあぁぁぁぁぁ!?」 ドシャァァァァァ

    ヒッチ「観念しな!さぁ、ボーナスを返して……アレ?」

    ヒッチ「財布ばっかじゃん……私のボーナスは!?」

    アニ「こいつ…スリ師のようだね」

    スリ師「うぅ……」

    マルロ「違ったか…」

    ヒッチ「のんびりしてるヒマ無いよ!次行くよ次っ!!」 

    ボリス「待てよっ!コイツどうするんだよ!?」

    ヒッチ「私のボーナス持ってなかったんだから無視よ!!」 ダッ

    ボリス「そんなバカな!?」

    マルロ「他の憲兵に引き渡すぞ!」
  19. 22 : : 2014/06/22(日) 00:12:28
    〜さらに10分後〜

    アニ「あんた、いくら自分の盗難とは関係ないとはいえ、いい加減過ぎない?」

    ヒッチ「は?何言ってんの? 自分のボーナスも守れないような奴が憲兵務まるとでも思ってるわけ?」

    ヒッチ「だからボーナスの捜査に全力を注いでんの。他の事件は後回しっ!」

    ボリス「ブレねぇな」

    ヒッチ「見つけた!」 ササッ

    マルロ(あの男…図書館の裏で何を……)
  20. 23 : : 2014/06/22(日) 00:13:15

    犯人?「……」 シュポッ

    アニ「マッチで何かに火を付けた!」 ダッ

    マルロ「放火か!」 ダッ

    放火魔「…!なっなぜ憲兵がこんな所に!?」 

    ヒッチ「紛らわしいマネをするなぁ!」 ダッ

    放火魔「ぬあぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ドッシーン

    ボリス「早く消火を!」 バサッバサッ シュウゥゥゥ…

    マルロ「なぜ放火をした!?」

    放火魔「遊ぶ金が欲しかったんですっ」

    ヒッチ「理由になってない!」 ゲシッ
  21. 24 : : 2014/06/23(月) 21:10:33

    ヒッチ「ボーナス燃やされてると勘違いしたんだぞ…。1回その頭を燃やしてハゲにしてやる!」 マッチシュポッ

    放火魔「火ぃぃぃぃぃぃいぃぃ!やめてえぇぇぇぇ!!」

    アニ「気持ちはわかるけどやめなヒッチ!」 マッチポイッ

    住民「こわい…」

    放火魔「ゆるしてぇ……」 シクシク

    マルロ「やり過ぎだぞヒッチ…あれ、いない!?」


    ウワァァァァァ…! オタスケェェェェ…… コノヤロォォォ!


    アニ「あっちから悲鳴がっ」 ダッ

    マルロ「ボリス、ここは頼む!」 ダッ

    ボリス「ヒッチの声が聞こえたから確定だな…」 ボソッ
  22. 25 : : 2014/06/23(月) 21:33:19
    1時間後〜表通り〜

    ヒッチ「なんで…、なんで見つからないの……?」 グスン

    アニ「あれからひったくり、薬物の売人、痴漢、果ては賄賂を受け取ってた憲兵を捕まえたんだけどね…」

    住民「充分過ぎるほど勘は働いていると思いますけど…」 スゴイ

    アニ「悪人の多さにも驚くけどね…まったく」

    ヒッチ「カツラのおっさんも怪しいと睨んだのに…」

    アニ「あれは調査兵団の団長だよ…」

    住民「いきなり有無を言わさずにカツラを外しましたからね」

    ヒッチ「あの中にボーナスを隠してると思ったのに……」 ウゥ…

    住民「一時放心状態でしたけどね、あの団長」
  23. 26 : : 2014/06/23(月) 21:49:08

    ヒッチ「情けないよ……」 ボソッ

    アニ「そんなことないって」

    ヒッチ「ホントに情けないよっ!みんなにこんなに協力してもらってるのに、肝心の犯人が見つからないなんてさっ!!」

    ヒッチ「ホントに私…バッカじゃないの……」 シュン…

    アニ「ふて腐れても見つからないよ。私がおごるからさ、そこらのカフェで休もう」

    アニ「休んでる間にマルロ達も支部から戻ってくるさ」

    ヒッチ「アニ……」
  24. 27 : : 2014/06/23(月) 22:21:51

    ヒッチ「けっこう優しいところあるじゃん」

    アニ「別に、休まないとやってられないからね」

    ヒッチ「そんなこと言って〜、素直になりなよっ」

    ヒッチ「ボーナス貰った時、ホントは何気に嬉しかったでしょ?」

    アニ「!」

    ヒッチ「図星〜♪」

    アニ「……///」 プイッ

    ヒッチ「素直になりなって。そうすればモテるよ〜」 ニヤニヤ

    アニ「あんたは少し自重しな…」

    ヒッチ「ふふっ…あっ、そこのカフェがいいや!」 タッタッタッ…

    アニ(少しは機嫌良くなったか…)

    住民(いいなぁ……)
  25. 28 : : 2014/06/23(月) 22:44:27

    時を少しさかのぼり…〜表通りの喫茶店〜

    ???「すみません、コーヒーをもう1杯。あとパスタを」

    店員「はい、かしこまりました」

    ???(くくく…、たいがいみんな似かよった場所に金を隠すからな)

    ???(おかげでけっこう盗めたな)

    ???(特にあの女憲兵の賞与…いくら封筒に入っているのか帰ってからの楽しみだ)

    ???(まぁ、おかげで当分楽に…) アッ、ソコノカフェガイイヤ! タッタッタッタッタッタッ

    ???(な、あの女!?)
  26. 29 : : 2014/06/24(火) 23:26:15

    ヒッチ「マルロ達に見えるようにテラスにする!」 ガタッ

    アニ「ほら、あんたも座りな」 ガタッ

    住民「はい」 ガタッ

    ???(早くずらからないとまずい!)

    店員「お待たせしました。コーヒーです」 コト

    ???「」
  27. 30 : : 2014/06/24(火) 23:46:47

    ヒッチ「…おっ」(イケメン発見!)

    ヒッチ「ねぇ、そこの君っ!一人?」

    イケメン「!」 ビクッ

    ヒッチ「良かったら私達と一緒に飲まない?」

    イケメン「は、はぁ……」

    住民「逆ナンですか…」

    アニ(まったく……元気になったと思ったら…)

    イケメン「ど、どうも…」 ガタッ

    ヒッチ「アニ〜、私達の美貌に動揺してるみたい♪」

    アニ「あんた、まだ仕事中なんだから……」
  28. 31 : : 2014/06/25(水) 00:10:46

    店員「いらっしゃいませ」

    ヒッチ「紅茶ください」

    アニ「私も」

    住民「コーヒーで」

    店員「かしこまりました」

    イケメン(下手に逃げられん…どうやり過ごす!?)

    マルロ「ここにいたのか」

    ヒッチ「ただいま休憩中〜。」

    ボリス「支部じゃ蜂の巣を突っついたような騒ぎだったぜ。のんびりしすぎだろ」

    マルロ「まぁあれだけ犯罪者を連行したんだからな」

    ヒッチ「逆にこっちがこき使ってやれば〜。あいつらサボりまくってたんだしー」 フフンッ
  29. 32 : : 2014/06/25(水) 00:13:02

    イケメン「連行……てっ?」

    マルロ「あなたは?」

    アニ「ヒッチがなかば無理やり引き寄せた店内の客さ」

    ボリス「ついさっきまで俺達で6人現行犯逮捕したんだ」

    ヒッチ「肝心の私のボーナスを盗んだ犯人はまだ見つかってないけどね〜」

    ヒッチ「休憩終わったら女の勘で地の果てまでも追い詰めてやる!」 ギンッ

    イケメン「」 ダラダラ
  30. 33 : : 2014/06/25(水) 00:16:13

    マルロ「あれだけ動き回れるとは、ヒッチもアニも体力あるな」

    ヒッチ「まっ、体力だけは女の勘じゃどうしようもないからね。そこだけは一応ね」

    アニ「そっちこそ、犯人の引き渡しで私達と支部のあいだを何度も行き来してたんだから、大したもんだね」

    ヒッチ「それぐらいでなきゃ、普段から憲兵団を変えてやるって大口叩けないよね〜」 クスクス

    マルロ「お前なぁ…」

    イケメン「…お、俺はこのへんで失礼しm」

    店員「紅茶とコーヒーになります」 コト

    店員「あとパスタお待たせしました」 コト

    イケメン「」(なんとタイミングの悪いこと)
  31. 37 : : 2014/06/25(水) 22:58:21

    ヒッチ「あれ、パスタ注文してたのにどっか行っちゃうの?」

    イケメン「いえ、急用を思い出して…そうだ!!」

    イケメン「よ、良かったらパスタどうぞ!憲兵の仕事大変みたいですしっ」 

    ヒッチ「私一人だけ悪いよー。あと君とまだそんなにおしゃべりしてないし、食べてっちゃいなって!」

    イケメン「いえいえ、そんなっ…」 スクッ

    マルロ(なにを急に焦ってるんだ?)

    アニ「……」 ジーッ
  32. 38 : : 2014/06/25(水) 23:10:08

    ヒッチ「まぁ座りなって!」 グイッ

    イケメン「あっ!」

    ポトッ

    ヒッチ「なんか落としたよ?」 ヒョイ

    イケメン(拾うの早っ!) ドキドキ
  33. 39 : : 2014/06/25(水) 23:16:42
    ヒッチ「へー、給料袋じゃん。けっこうな額もらってんじゃない?」

    ヒッチは何気なく給料袋をひっくり返してみた クルッ
















    『賞与 ヒッチ・○○○殿 』





    ヒッチ「」

    アニ「」

    マルロ「」

    ボリス「」

    住民「」

    イケメン「」 ダッ

    ヒッチ「てっめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」 グオォォッ

    イケメン「ぎえぇぇぇぇぇぇぇえっ!?」 ガッシャーン
  34. 40 : : 2014/06/26(木) 22:12:27
    ヒッチ「ドロボウのくせしてイケメン面しやがってーっ!逃げんじゃねぇー!!」

    イケメン「ま、待ってください!違うんです!!」

    ヒッチ「あ゛ぁ!?」

    イケメン「それはその…落ちてて……そう拾ったんです!」

    マルロ「だったら何故逃げようとした!?」

    イケメン「べ、別に逃げようとしたわけじゃ……」
  35. 41 : : 2014/06/26(木) 22:19:52

    ヒッチ「……しらを切るんだ。じゃあボディチェックね、上着脱いでっ!」

    イケメン「い、嫌です!なんでそんなこと…」

    ヒッチ「アニ、押さえて」

    アニ「あいよ」 ス……ガシィ!

    イケメン「は、はなせぇ!」 ジタバタ

    ヒッチ「だったら…否が応でも自分から脱がさせてあげる…」 ニコォ
  36. 42 : : 2014/06/26(木) 22:57:46

    ヒッチは紅茶入りのカップを手にし、男の背後に回った

    イケメン「な、何を…」

    ヒッチ「こうするのよ」 フクトセナカノアイダニ ジャー

    イケメン「ひぃっ!!あちっちちち!!服が、服がァァァァ!!」 ジタバタ

    アニ「ほらよ」 パッ

    イケメン「ひぃぃぃぃぃぃ!!」 ヌギヌギッ


    ポトッ バササッ


    イケメン「あぁ…!」

    ボリス「こんなに金を盗んでたのか……」
  37. 43 : : 2014/06/26(木) 23:56:46

    住民「あっ、僕の現金の袋も混じってる!!よ、よかった……」 バッ

    アニ「これで決まりだね」

    ヒッチ「ここでくつろいでたから今まで見つからなかったわけね」

    ヒッチ「どう料理しようかなー、…このこそドロ!!」

    こそドロ「ちくしょう!!」

    アニ「今さらだけど、暴力はよしときな。さっさと連行するよ」

    マルロ(確かに、今までにない激しい暴力が襲いそうだ)
  38. 44 : : 2014/06/27(金) 23:22:40

    ヒッチ「えー」

    アニ「えー、じゃないでしょ…」

    ヒッチ「じゃあ、暴力じゃなければ痛い思いさせていいってこと?」

    こそドロ「え」

    マルロ「え」

    アニ「まぁ、そうだね」

    ボリス「おい!」
  39. 45 : : 2014/06/27(金) 23:24:27

    こそドロ「ふざけんなよ!痛いのに暴力じゃない?意味わかんねぇよ!」

    ヒッチ「ヒッチ式!激痛足つぼマッサージ!!これは痛いよー。アニ、また押さえててね」

    こそドロ「な、なんだそのくらい…ぐべえぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇ!!」 ギュルリギュルリ

    ヒッチ「うりうり〜」 ゲジゲジ

    こそドロ「だらまあァァァァァァっ!……待て、一言……言わせてくれ…!」

    ヒッチ「なに?」
  40. 46 : : 2014/06/27(金) 23:26:08
    こそドロ「ド、ドロボウだって生きてるんだ!ドロボウにもボーナスをーーっ!!!」

    ヒッチ「巨人に喰われて……シネ!」 グゴォッ

    こそドロ「」 バタリ

    アニ「反省の色もない、バカな男だね」

    マルロ「怒らせちゃいけない奴を怒らせたな…」

    住民「ざまあみろ」 ケッ

    店員(なんなの、この人達…)
  41. 47 : : 2014/06/28(土) 23:52:25

    住民「…そうだ、お礼を言わないと!おかげで助かりました。本当にありがとうございます!」

    ヒッチ「どういたしまして♪」

    住民「正直な話、憲兵団に任せても無理だろうとあきらめてたところがあったんです。捕まったとしてもとっくに使い込んだあとが関の山かと」

    住民「…だから、そう思っていた自分が恥ずかしいです」

    ヒッチ「こっちこそ、からかったりしてごめんね」

    住民「世の中捨てたもんじゃないなと思いました」

    マルロ「一応、支部までいっしょに来てもらえますか。盗まれた現金の確認をしたいので」

    住民「そうですね」
  42. 48 : : 2014/06/29(日) 00:00:50

    こそドロ「」 チーン

    ボリス「こいつをどうしょっぴくか?」

    ヒッチ「みんなで引きずってく?」

    アニ「さらし者みたいでいいね」

    ヒッチ「顔に落書きしちゃおっか!」

    アニ「『私はボーナスに目がくらんだ雄豚です』……こんな感じでどうかね?」 ペンデカキカキ

    ボリス「ちょ、おい!」

    マルロ「アニまで!何やってるんだ!?」

    ヒッチ「やるじゃーん!」 ニカッ

    アニ「…ふっ」 ドヤッ

    ジャ ワタシハ-  フタリトモヤメルンダ オッカネーナオイ アハハ…



  43. 50 : : 2014/06/29(日) 00:09:53
    おまけ


    それから私達は支部に帰還した


    出迎えた上官いわく褒美が出るだろうから楽しみにしてろって言われて


    特にヒッチ、お前には凄い褒美だぞって…


    そう言うもんだから期待してたのに……


    なんで…なんで……






    ヒッチ「なんでご褒美が『調査兵団に異動』なのよぉぉぉぉぉぉっ!!?」


    エルヴィン「落ち着きたまえ、ヒッチ」
  44. 51 : : 2014/06/29(日) 23:17:08
    ヒッチ「これが落ち着いてられますかっての!」 バンッ

    ハンジ「ふむふむ……憲兵の汚職も暴いたと……」 ペラ

    ハンジ「さぞかし憲兵団の連中から煙たがれたんだろうねー」

    ヒッチ「じゃあ…これって……左遷!?」 ガーン

    エルヴィン「そう落ちこまずに、私達としても君を歓迎したい」

    エルヴィン「君の勘をぜひ壁外調査で役立てて欲しい。その勘をもってすれば人的被害は最小限になるはずだ」

    エルヴィン(あの時、瞬時に私がハゲであることを見破り、犯罪を立証するために即座にカツラを外す……)

    エルヴィン(そのとっさの判断、並の兵士では出来ないことだ)
  45. 52 : : 2014/07/01(火) 19:24:30

    ハンジ「長距離索敵陣形が考案されてから生還できる新兵は5割まで増えてるから安心しなよ!」

    ヒッチ(50%OFFぅ!?)

    ハンジ「まぁ君が参加すればさらにうなぎ上りかな。…そうだ!巨人を見たことないみたいだし、会わせてあげよう!」

    ヒッチ「はあっ!?」

    ハンジ「この前捕獲した巨人で、ソニーとビーンっていうんだ。心の底から滾ると思うよっ!ブワブワッとね!!」

    エルヴィン「その方が勘も冴えわたるかもしれないな」

    ヒッチ「ちょ……勝手に話を進めないでください!」

    ヒッチ(ラクして人生を送るはずが……超ありえない展開に!)

    ヒッチ(ボーナスをあきらめてさえいればこんなことには…。でもそんな選択肢もありえなかったわけだし…)
  46. 53 : : 2014/07/06(日) 20:04:51

    ガチャッ

    リヴァイ「エルヴィン、いるか?」

    ハンジ「ちょうどいいところに」

    エルヴィン「ヒッチ、すでに知っているかもしれないが、リヴァイ兵士長だ」

    ヒッチ「…初めてまして」

    リヴァイ「こいつが例の女か」

    リヴァイ「ボーナスボーナスばっか叫んでた守銭奴だろ。巨人相手に通用するとは思えねぇがな」

    ヒッチ(ハァ?!)

    ヒッチ(いくら私が新兵だからってその悪口なに?人類最強たってチビじゃん!調査兵団ってホンッットに変人ばっか!こんな所なんか……)
  47. 54 : : 2014/07/06(日) 20:09:38

    エルヴィン「待遇についてだが…給与はこの額でどうかね?」 つ書類

    ヒッチ「…ちょっと拝見します……えぇっ!」 ドーンッ!

    ヒッチ「」 ヨダレダラー

    ハンジ「よだれ垂らすなんて…」

    リヴァイ「マジで守銭奴だな…気持ちわりぃ」

    エルヴィン「憲兵の給与と比べると少ないかもしれないが…それだけ君の活躍に期待している」

    ヒッチ(ウソ……憲兵より高いっ!意外すぎる!!)
  48. 55 : : 2014/07/06(日) 20:16:23
    ハンジ「さらに活躍すれば増額かもねぇ」 ニヤニヤ

    ヒッチ「!」 ハッ!

    ヒッチ「ち、ちなみにボーナスは!?」

    エルヴィン「別の書類に書かれている」 ペラッ

    ヒッチ「で、では……」 ペラッ

    ヒッチ「…」 シラー…

    ハンジ(一気にシラケた)

    ヒッチ「団長……耳を」

    エルヴィン「?」

    ヒッチ「ボーナスヲバイニシナイト……ハゲッテコト、バラシマスヨ?」 ボソッ

    エルヴィン「」
  49. 56 : : 2014/07/06(日) 20:24:13

    ハンジ(何を話したんだ?)

    リヴァイ「エルヴィン…なに黙ってる?」

    エルヴィン「……ボーナスの額を、特別に倍にしよう」

    ヒッチ「うっしっ!!」 ガッツ!

    ハンジ「!?」

    リヴァイ「エルヴィンっ!テメェ……何考えてやがる!?まだヒヨッコだぞ!!」

    ハンジ「そうだよ!ヒッチになに吹き込まれたの!?」

    ヒッチ「なに言ってるんですか?私はただ長距離索敵陣形って素晴らしいですね、感動しましたってささやいただけですよ〜」

    ハンジ「そんなに詳しくしゃべってないぞー?」

    ヒッチ(アニ……私、調査兵団でもうまくやっていけそう。ガンバるよ…)

    エルヴィン「と、とにかくヒッチ、調査兵団へようこそ。人類の為に心臓を捧げてくれ!」

    ヒッチ「はっ!」 バッ♪

    リヴァイ「捧げる気ねぇだろ……」


    おしまい
  50. 57 : : 2014/07/06(日) 20:30:52
    おしまいです

    おまけですが更新に時間かかってすみません

    オチのつけ方が難しいですね

    以後精進します

    ありがとうございました!
  51. 58 : : 2014/07/09(水) 17:28:27


    リヴァイとハンジはエルヴィンの
    カツラに気づいてない感じですか?
  52. 59 : : 2014/07/09(水) 18:01:43

    >>58ありがとうございます

    まぁ、そうですね!
  53. 60 : : 2014/07/11(金) 12:51:56

    >>http://www.ssnote.net/archives/19588

    次回作です

    よかったらどうぞ!

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kantaro11

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