この作品は執筆を終了しています。
モブリットの苦悩
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- 1 : 2014/06/09(月) 21:47:07 :
- 箸休めに投稿します!
ありがちなタイトルにありがちなシチュエーションですが、ぜひ読んでやってください。
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- 2 : 2014/06/09(月) 21:48:52 :
- 「分隊長、お呼びでしょうか」
相変わらずハンジの研究室は雑然としていた。書類や本が層をなし、大きなガラス瓶(中には液体とよく分からないもの)がいくつも転がり、窓から差す光は舞い上がる埃のベールで遮られているようにも見える
ハンジは机に向かい何やら設計図を書いていたようだが、モブリットの声に振り返る
「やあ、モブリット。聞いてくれ」
ハンジはベルトを手に持ち立ち上がる
「やっと試作品ができたんだ。是非つけてみてくれないか?」
それは前回の壁外遠征の際に気付いた立体機動をよりよい精度にするためにハンジが寝食を忘れるくらい没頭していたものだった。
ベルトを受け取り装着しようとするが、なかなか難しい。もたもたしているとハンジが近づいてき「そうじゃないよ、モブリット」モブリットの背中に手をまわす
「!!」
まるで抱き合うかのように対面したハンジからはこんな時に限って石鹸の香りがする。
(まずい!このままでは)血が一点に集中しそうになるのをモブリットは感じ、何か気を逸らすものを必死で考えた
(そ、そうだ!なにか話題をっ)
(えっと、えっと、分隊長が好きな話題っ)
「きょ、巨人のことですがっ!」
(しまったーーー!!)
巨人と聞いてハンジはグインッと顔をあげた
「巨人がどうかした?モブリット!」
目は大きく開き、モブリットの鼻先まで顔を近づける
「あっ、あのっっ」
(ひぃ~!分隊長!近すぎます!!)
「なに?なに?早く話してよ」
ますますハンジは近づく
だらだらと冷や汗がでる
後先考えずに『巨人』のワードを出した自分自身を蹴飛ばしてやりたい
と、ドアのノックが聞こえ
「ハンジ、入るぞ」
リヴァイがドアをあけた。
ちょうどドアの方向にモブリットは立っていたからリヴァイが目を見張るのが分かった
「・・・邪魔したか?」
「ああ、(巨人の話の)邪魔だ」
(ハンジ分隊長なんてことを!!)
今まさにリヴァイからはモブリットにハンジが抱きついているように見えるはず
顔を青ざめ、口をパクパクとするモブリットにリヴァイは一瞥をくれ
「そうか、邪魔したな」
と部屋を出て行った
(誤解なんですーー)と心の中で叫ぶも虚しく、モブリットはこの後の展開を予想する
(きっとリヴァイ兵長からはしばらく冷たくあしらわれてしまうんだろうな)
ため息をつくモブリットとは裏腹にハンジは目をキラキラと輝かせ、巨人の話を待っている。
モブリットはもう一度ため息をついた。
(は~。彼女つくろっかな)
おしまい。
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- 3 : 2014/06/10(火) 20:41:22 :
- 私的に美味しいシチュエーションww
彼女が出来るといいね、モブリットww
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- 4 : 2014/06/10(火) 21:37:31 :
- 卿@嫁(女神)は88さん♪
彼女できなさそうですよね(笑)
モブリットはいじりがいがあるのでまた書こうと思います
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