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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エレン「俺たちは」 ミカサ「偽りの恋で出来ている」 (エレミカ)

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  1. 1 : : 2014/06/07(土) 18:51:38
    ミカサが俺の家に来た日

    彼女の震えを和らげるため

    そっと

    優しくキスをした

    それが

    すべての始まりだった.....
  2. 2 : : 2014/06/07(土) 19:00:39
    エレンsaid

    ミカサ「エレン。大丈夫?もっと、食べないと」

    今日、俺は朝から頭がクラクラしていた。

    なんかボーッとするし、フラフラする。

    それに、食欲が全然ない。

    アルミン「やっぱり、風邪ひいたんじゃ...」

    アルミンが、そっと俺の額に触れる。

    アルミン「熱い...!!早く、保健室に...ミカサ!!」

    ミカサ「エレン。来て」グイッ

    そう言うと、ミカサは俺の服の袖を引っ張る。

    そしてそのまま、保健室へと向かう。
  3. 3 : : 2014/06/07(土) 19:11:46
    期待!
  4. 4 : : 2014/06/07(土) 20:33:04
    ミカサsaid.

    ガチャ

    ミカサ「失礼します。エレンが、熱を出してしまいまして...」

    保健室の扉を開けると、先生がいた。

    先生は、エレンを椅子に座らせると、体温計を取り出した。

    先生「....37.9。風邪ね」

    エレン「大丈夫です.....動けます.......ゴホッ」

    ミカサ「無理しては駄目。今日は休んで」

    エレン「うるせぇな....大丈夫だっつってんだろ...!!」

    椅子から立ち上がり、保健室を出ようとするエレン。

    フラフラなのに、どこが大丈夫なのか分からない。

    先生「イエーガー訓練兵。彼女の言う通り、今日は休みなさい。今日はしっかり休んで、明日、熱がひいていたら考えましょう」

    フラフラなエレンに肩を貸しながら、先生はベッドにエレンを寝かせた。

    エレンは、もう限界が来たのか、眠っている。

    先生「もう大丈夫よ。教官には私が伝えておくから、戻りなさい」

    ミカサ「はい。また後で、見に来ます」

    先生「えぇ」

    ミカサ「......失礼しました」

    そう言って、そっと扉を閉めた。

    エレンが風邪。

    何年ぶりだろう?

    エレンは滅多に熱を出さないけど、昔、一度だけ熱を出した事がある。
  5. 5 : : 2014/06/07(土) 20:33:31
    >>3
    期待、ありがとう
  6. 6 : : 2014/06/07(土) 21:45:29
    ミカサsaid(回想)

    グリシャ「...ただの風邪だよ。カルラ」

    カルラ「良かった...!!エレン。今日は休んでね」

    エレン「うん。わかった」

    ミカサ「私はここにいる。マスクをしているから、移らない」

    エレン。

    大丈夫かな?

    グリシャ先生は大丈夫って言ってたけど......

    カルラ「じゃあ、ミカサ。エレンになにかあったら直ぐ呼んでね」

    ミカサ「うん」

    グリシャ「頼んだよ。ミカサ」

    二人は私の頭を撫でて、部屋を出ていった。

    部屋の扉が閉まると、エレンが私を呼んだ。

    エレン「ミカサ。こっちに来て」

    ミカサ「なに?」

    エレン「.....ん!!」

    エレンは、そっと私の唇を塞いだ。

    自分の唇で。

    エレン「ごめんな。今日は、マスクの上からしか出来ねぇや...」

    エレンが、申し訳なさそうに謝る。

    そんな顔されると、狂っちゃうじゃない。

    ミカサ「.....ん」

    マスクを外して、直にキスをする。

    いつものように。
  7. 7 : : 2014/06/07(土) 21:53:29
    エレンsaid(回想)

    俺たちは、毎日キスをする。

    必ず、一回は。

    でも、そのキスに意味はない。

    愛情はない。

    感情はない。

    ただ

    ただただ

    己の欲求を埋めるためにする。

    だけど

    ミカサ「エレン、大好き」

    それ以上のことはしない。

    エレン「俺も」

    お互いが

    ミカサ「ふふっ...もう、寝なよ」

    望んでないから。

    エレン「あぁ。風邪がお前にうつるといけねぇ」

    お互いが

    エレン「お前も寝たら?」

    愛してないから。

    ミカサ「うん。おやすみ」

    お互いが

    エレン「おやすみ」

    "好き"って嘘をついてるから。

    エレン「好きだよ。大好きだ」

    "大好き"って嘘をついてるから。
  8. 8 : : 2014/06/07(土) 21:55:20
    誰かこのssを見てくれているのか?
    見てくれているのなら、コメントしてほしい。
    あと、この作品は面白いだろうか...??
  9. 9 : : 2014/06/07(土) 22:00:08
    タイトルに惹かれてやってきてしまいましたw
    エレミカでは珍しい展開にワクワクです!頑張って下さい(>_<)ゞ
  10. 10 : : 2014/06/07(土) 22:21:39
    みてるよー!
    めっちゃ期待!
  11. 11 : : 2014/06/07(土) 22:29:17
    期待しかないよー
  12. 12 : : 2014/06/07(土) 22:38:00
    >>9
    ありがとう。
    タイトルがあれでいいかと思っていたから、嬉しい。

    >>10
    見てくれているのか。
    期待、してくれてありがとう。

    >>11
    ありがとう。
    期待しかない。か。嬉しいな。
  13. 13 : : 2014/06/07(土) 22:51:02
    ミカサsaid

    あのときは、私もエレンも幼かった。

    でも、今は幼くはない。

    そう思うけど、やっぱり幼いのかもしれない。

    ううん。

    幼いんだ。

    私もエレンも。

    だって、ただの風邪なのに、エレンの事が頭から離れない。

    そればかりか、ミスばかりした。

    馬術では、馬をコントロール出来なかった。

    対人格闘術では、クリスタにぼろ負けした。

    立体起動術では、肉を一つも削げなかった。

    すべて、何時もなら犯さないミス。

    やっぱり、私はまだ幼い。
  14. 14 : : 2014/06/08(日) 08:50:05
    ミカサsaid

    コンコン

    保健室の扉を叩く。

    ガチャ

    ミカサ「ミカサです。失礼します」

    そう言って、扉を開けて中に入る。

    先生「イエーガー訓練兵は、今は寝ているよ。あと数分したら晩御飯を食べさせるつもりだ」

    先生に、エレンが寝ているベッドへと案内してもらう。

    先生が言ってた通り、エレンは寝ている。

    その顔は、何か幸せな夢を見ているようだった。

    ミカサ「先生。晩御飯を食べた後、また此処に来てもいいですか?」

    先生「えぇ。良いわよ。でも、就寝までには帰るのよ」

    案外、アッサリと了承してくれた。

    ここは厳しいから、駄目って言われるかと思ってたのに。

    でも、キース教官だったら、駄目って言われるかも。

    優しい先生で良かった。

    ミカサ「はい。では、また後で。失礼しました」

    先生「はい。また後でね」

    保健室を出て、皆がいる食堂へと向かう。
  15. 15 : : 2014/06/08(日) 10:04:19
    エレンsaid

    先生「晩御飯だよ。起きて」

    そう言われ、重たいまぶたを開ける。

    先生「熱は大分下がったみたいだけど、晩御飯はここで食べてね」

    エレン「じゃあ、もう明日には...!!」

    先生「明日、平熱に戻っていたら、戻ってもらうわ」

    そう言いながら、先生は俺の前に晩御飯をおく。

    晩御飯っていっても、お粥とひじき。それだけ。

    エレン「いただきます」

    エレン「ごちそうさまでした」

    晩御飯を食べ終えると、急に睡魔が襲ってきた。

    気づいたときにはもう、夢のなか。
  16. 16 : : 2014/06/08(日) 15:53:50
    エレンsaid

    ミカサ「エレン」

    ん?

    目の前に、小さい頃のミカサと俺がいる。

    あぁ。

    そうか。

    ここは、夢のなかだ。

    ミカサ「エレン。今日、お母さんとお父さんの命日」

    そう言って、涙を流す小さいミカサ。

    その涙を拭ってやり、ミカサにキスをする小さい俺。

    エレン「今日は、泣きたいだけ泣けばいい。俺が、ずっとそばにいるから」

    なんて、くさいセリフを言う俺。

    ミカサ「うん...!!ありがとう」

    マフラーをギュッと握りしめて泣きじゃくるミカサ。

    そうか。

    思い出した。

    この日、俺はミカサをある場所に連れていったんだ。

    あの、秘密の場所に。
  17. 17 : : 2014/06/08(日) 15:56:16
    黙読
  18. 18 : : 2014/06/08(日) 17:19:23
    >>17
    そうか。読んでくれてありがとう。
  19. 19 : : 2014/06/08(日) 18:38:45
    エレンsaid

    エレン「ミカサ。目、閉じて」

    ミカサ「うん」

    あれから三時間程たって、ようやく泣き止んだミカサの手を握り、小さい俺は嬉しそうな顔をして、秘密の場所に連れていく。

    そう。

    あの時、嬉しかったんだ。

    ミカサを元気づけられると思って。

    ミカサ「もういい?」

    エレン「いいよ」

    ゆっくり目を開けた小さいミカサは、目を丸くした。

    目の前の光景に。

    ミカサ「これ.....花??」

    エレン「うん。良いとこだろ?ここ」

    二人の目の前は、辺り一面、花で溢れている。

    ミカサ「綺麗...!!」

    そこに咲いてある、一輪の花を優しく触りながら、ミカサは言う。

    エレン「だろ?この花は、ホオズキ」

    小さいミカサの横に座りながら、俺は得意そうに喋ってる。

    その話を、ミカサは興味津々な顔で聞いて.....なんだか変な感じ。

    今は、そんな顔しないから。

    ミカサ「ホオズキ...?」

    エレン「そ。ホオズキ。ホオズキの花言葉は.....」

    そっとミカサの唇にキスをして、俺は続ける。

    エレン「偽りの恋」
  20. 20 : : 2014/06/08(日) 20:48:48
    き、期待!!新しい感覚のエレミカだ…!
  21. 21 : : 2014/06/08(日) 22:04:38
    >>20
    期待ありがとう。
    新しい感覚か。なんか嬉しいな。そう言ってもらえると。
  22. 22 : : 2014/06/08(日) 22:33:13
    ミカサsaid

    ガチャ

    アルミン「あ!!ミカサ!!こっちこっち!!」

    食堂に入ると、アルミンが手招きをしている。

    ミカサ「取っておいてくれたの?ありがとう」

    アルミンのとなりの席に、誰も座っていないのに晩御飯が置いてある。

    それは、私のぶんだろう。

    アルミン「うん。で、エレンはどうなの?大丈夫?」

    ミカサ「えぇ。明日にはもう、普通に」

    椅子に座り、パンを口に運ぶ。

    アルミン「そっか。良かった」ホッ

    アルミンはホッとしたように、胸を撫で下ろした。

    そして、スープを飲みながら、続ける。

    アルミン「エレンはミカサの家族だもんね。だから今日、ミスばかりしていたんでしょ?心配で」

    そうだろうか?

    家族....だからなのだろうか?

    ミカサ「違う....」

    アルミン「え?」

    ミカサ「確かに、私とエレンは家族。でも、私達の関係は"偽り"。エレンをいつも心配するのも、"偽り"。だから、今日のミスも"偽り"」

    そう。

    私達は"偽り"の塊。
  23. 23 : : 2014/06/08(日) 22:39:19
    期待です、頑張ってください!
  24. 24 : : 2014/06/08(日) 22:44:16
    >>23
    期待ありがとう。
    頑張って更新する。
  25. 25 : : 2014/06/08(日) 22:50:31
    超期待!エレミカ好きなんで☆

    頑張ってください!
  26. 26 : : 2014/06/08(日) 22:52:00
    期待です!
  27. 27 : : 2014/06/08(日) 23:35:53
    ミカサsaid

    アルミン「ミカサ...?」

    アルミンが、唖然とした顔で私を見る。

    きっと、ビックリしているのだろう。

    私が、エレンを守るのは偽りだって言ったから。

    ミカサ「....ごめん。行くとこがある」ガタッ

    アルミン「ミカサ!!?」

    何故だか、ここに居たくなくなった。

    背後で、アルミンが私を呼ぶ声がする。

    その声に、周りがザワザワし始める。

    ジャン「ミカサ?大丈夫か((ミカサ「うるさい」...え?」

    食堂を出ようとする私に、ジャンが話しかけてきた。

    でも、今は一人にしてほしかった。
  28. 28 : : 2014/06/08(日) 23:37:21
    >>25
    期待ではなく超期待か。ありがとう。
    頑張るよ。

    >>26
    期待してくれてありがとう。
  29. 29 : : 2014/06/08(日) 23:51:35
    アルミンsaid

    ジャン「なぁ、アルミン」

    アルミン「何?」

    ミカサが食堂を出ていったあと、しばらくして、ジャンが話しかけてきた。

    ジャン「ミカサ...何かあったのか?」

    やっぱり。

    ミカサのことか。

    いや、この状況で他の話とかするほど、ジャンは空気が読めない人じゃない。

    アルミン「エレンとの関係は"偽り"だ.....って」

    あの時のミカサの顔が、脳裏に過る。

    まるで、何かに怒りをぶつけるようなあの時の顔が。

    ジャン「どういうことだ?ケンカ....でもしたのか?」

    アルミン「違う。きっと、初めから...」

    うん。

    きっとそうだ。

    思い出した。

    思い出したんだ

    ミカサがエレンの家に来てから1ヶ月ほどたったあの日。

    エレンがいっていたこと。
  30. 30 : : 2014/06/09(月) 06:52:44
    アルミンsaid(回想)

    エレン「なぁ、アルミン」

    アルミン「え?」

    エレン「ミカサのこと、どう思う?」

    いきなり、何?

    ミカサのこと、どう思うって、そりゃ

    アルミン「友達だよ?」

    いつも僕を守ってくれる友達。

    でも、僕が助けたことは.....

    いや。

    考えるのはよそう。

    エレン「そっか」

    エレンは普段、こんなことを聞く人じゃない。

    何かあったのだろうか?

    アルミン「いきなりどうしたの?何かあった?」

    エレン「実はな.....ミカサを見てると」

    エレンは手をギュっと握りしめて、続ける。

    エレン「何もかもが嘘に思えてくる」
  31. 31 : : 2014/06/09(月) 06:59:53
    アルミンsaid

    あの時の"嘘"は、すなわち"偽り"。

    エレンとミカサを結ぶのは、偽りだけ。

    ジャン「アルミン?大丈夫か?顔が恐いぞ」

    その関係は

    アルミン「あ、ごめん。大丈夫」ガタッ

    決して崩れることがない。

    ジャン「ん?もう戻るのか?」

    いや

    アルミン「うん。眠いから。ジャンはここにいるの?まだ」

    崩れることを知らない

    ジャン「んー...俺ももう寝ようかな」ガタッ

    哀れな関係だ。
  32. 32 : : 2014/06/09(月) 15:12:25
    このエレミカすごい…!!

    なんか新しい…!

    期待です!!!!!!!!!!
  33. 33 : : 2014/06/09(月) 15:45:00
    >>32
    すごい....のか?新しい.....のか?そういってくれて嬉しいよ。
    期待、ありがとう。
  34. 34 : : 2014/06/09(月) 15:48:50
    ミカサsaid

    ミカサ「あっ...!!」

    晩御飯食べたら、保険室行くのだった。

    就寝までには、もう少し時間がある。

    ミカサ「.....行こう」

    エレンに会いにいくため、足を運ぶ。

    その時、誰かの姿が見えた。

    ミカサ「誰?」

    そう言うと、その誰かは振り向いた。

    「ミカサ....」
  35. 35 : : 2014/06/09(月) 21:53:48
    ミカサsaid

    ミカサ「エレン。どうして....?」

    そこにいたのは、保健室にいるはずのエレン。

    窓を開けて、星を見ている。

    エレン「先生がもう寝たから、こっそり.....な」

    ミカサ「駄目じゃない。明日まで保健室でしょ...?」

    エレンの肩を、力強く掴む。

    エレン「うっせーな。別に良いだろ!?」

    ミカサ「良くない」

    エレン「お前.......いい加減にしろよ?」

    そう言うと、エレンは私の手を意図も容易く払いのけた。

    そして、獣のような目で私を見る。

    エレン「何時までも何時までも、エレンエレンって...!!ガキか!!もう、あの頃とは違うんだよ!!!あー!!クソッ!!」

    エレンは、苛立った様子でどこかに消えた。

    あぁ。

    これで、もう。

    この関係も無くなる.......

    今までありがとう。

    エレン。
  36. 36 : : 2014/06/09(月) 23:11:15
    エレンsaid

    思わず、怒鳴っちまった。

    エレン「はぁ。戻ろう」

    明日、どんな顔してミカサに会えばいいだろう?

    たとえ、どんな顔して会ったって、気まずいのに変わりはない。

    エレン「偽りの関係.......か」

    保健室の窓から見る星に、初めてのキスを思い出す。

    あの時は、純粋だった。

    でも、あのキスが、悪い。

    震えを和らげるため。だなんて口実で、ミカサにキスをしたあの時の俺が悪い。

    エレン「あの時.........しなかったら.....!!」

    今さら悔やんでも、仕方ない。

    もう、寝よう。
  37. 37 : : 2014/06/10(火) 16:20:40
    次の日

    ミカサsaid

    ミカサ「おはよう。アルミン」

    朝、食堂に行こうと廊下を歩いていたら、アルミンがいた。

    ので、挨拶をする。

    アルミン「おはよう♪ミカサ」

    エレン「おはよう」

    ミカサ「っ...!!.......おはよう」

    アルミン「??」

    のに、アルミンだけじゃなく、エレンも挨拶を返してくる。

    会いたくなかったのに、もう会ってしまった。

    でも、やっぱり

    気まずい。

    ミカサ「.......くっ.....!!」ダッ

    すこし考えたけど、その場を逃げ出した。

    ここに居たくなくて。

    エレンの顔を見たくなくて。

    エレンの声を聞きたくなくて。

    エレンを忘れたくて......

    ガチャ

    食堂の扉を開けると、まだ数人しかいない。

    自分の朝御飯を取って、席を探す。

    ミカサ「隣....いい?」

    流石に一人では食べたくなくて、唯一話しかけられる人を見つけた。

    アニ「あ、あぁ。構わないよ」

    アニはビックリしてたけど、了承してくれた。

    アルミン「でもさ______」

    エレン「いや、こうとも______」

    ちょうどその時、アルミンとエレンが入ってきた。
  38. 38 : : 2014/06/10(火) 18:27:12
    おお!
    期待だー
  39. 39 : : 2014/06/10(火) 22:15:29
    >>38
    期待、ありがとう。
  40. 40 : : 2014/06/11(水) 07:11:51
    アニsaid.

    ミカサ「......」

    アニ「........あのさ」

    何時もエレン達といるミカサが、今日は私の方に来た。

    きっと、昨日の事と関係していると思う。

    私は、見てしまったんだ。

    ミカサ「なに?」

    アニ「余計なお世話かもしれないけどさ、何かあったら相談してよ」

    昨日の夜、エレンとミカサがもめているのを。

    ミカサ「え...?」

    アニ「昨日の夜、指を切って、保健室に行こうとしたんだ。そしたら、あんたとエレンの声が聞こえてね....」

    ミカサ「そう......ありがとう」

    ミカサは、小さく呟いた。

    そして、続けた。

    ミカサ「アニ......私、どうしたらいい........?」
  41. 41 : : 2014/06/11(水) 07:22:38
    兵長お兄ちゃん頑張って!!
    ちょー面白いっ(*≧艸≦)
    期待だよ〜◟꒰◍´Д‵◍꒱◞
  42. 42 : : 2014/06/11(水) 13:58:34
    >>41
    妹よ。応援ありがとう。
    面白いなら、悪くない。
    期待に応えられるよう、頑張るな。
  43. 43 : : 2014/06/11(水) 15:49:50
    アニsaid

    ミカサ「さっき、エレンと喋った.......でも、エレンは何事も無かったように普通接してきて........もう....その場に居たくなくて、アニのところに.....」

    アニ「.......それで、あんたはエレンの事、どう思うんだい?」

    ビックリした。

    ミカサが、こんなに乱れてるなんて。

    何時も凛として

    真っ直ぐな彼女の瞳は



    濁って

    悲しい瞳に変わってる。

    ミカサ「エレンは......................今は会いたくない」

    アニ「やっぱり、昨日のことが?」

    ミカサ「............」

    私の問いに黙るミカサ。

    アニ「...ミカ((ミカサ「違う」え...?」

    ミカサ「昨日....始まったわけじゃない」
  44. 44 : : 2014/06/11(水) 21:15:23
    そして夕方

    エレンsaid

    アルミン「今日は疲れたねぇー」

    エレン「あぁ。マジで、あのハゲ腹立つ」

    馬術が終わり、晩御飯を食べるため、アルミンと食堂に向かう。

    その時、目の前にアニが現れた。

    アニ「あのさ、言いたいことがあるんだけど」

    そう言ったアニに、俺は朝の光景を思い出す。

    涙を流すミカサと、それを優しい目で見るアニの姿を。

    本当にアニか?って思うほど優しい目だったはずなのに、今は何時もの怖い目に戻っている。

    エレン「なんだよ」

    アルミン「アニ...?」

    アニ「悪いけど、あんたと二人で話したいんだ」

    アニは、俺を見る。

    獣のような目で。

    アルミン「あ...ごめん。向こういくね」

    アルミンは、アニに頭を下げて食堂へと先に向かった。

    アルミンが見えなくなって、アニが口を開いた。

    アニ「何の話か....分かるよね?」

    エレン「いや?全く分からねぇな」

    嘘だ。

    本当は分かる。

    話ってのは

    アニ「ミカサの事だよ」

    そう、アニは言った。
  45. 45 : : 2014/06/13(金) 13:02:34
    アニsaid

    エレン「ミカサ?ミカサがどしたよ?」

    半ば苦笑いでエレンは言った。

    アニ「ミカサに.....謝ったらどうだい?」

    今朝、ミカサが泣いた。

    原因は、やっぱり昨日の出来事。

    エレンとの、衝突。

    エレン「謝る?俺が?なににたいしてだよ」

    アニ「怒鳴った事と、泣かしたことだね」

    エレン「なんでお前が知って......いや、それはどうでもいい。泣いた?ミカサが?」

    悔しそうに、でも、どこか安心したような表情のエレン。

    きっと、ミカサが泣いた事なんて、見たことないんだろう。

    まぁ、私も今朝が初めてだったけど。

    エレン「おいアニ。ミカサは、いまどこにいる?」

    アニ「さぁ?多分、馬小屋にいるんじゃない?......馬、すごく可愛がってるからさ....って、もう行っちゃったか」

    私の言葉を最後まで聞かずに、エレンは馬小屋へと走ってく。

    あぁ。

    本当、男ってめんどくさい。

    『エレンは、家族じゃない。ただの、他人』

    エレンの背を見て、ミカサの涙を思い出す。

    ミカサも、エレンと同様、どこか安心したような表情で言ってたっけ.....。
  46. 46 : : 2014/06/13(金) 16:24:05
    きたい
  47. 47 : : 2014/06/13(金) 20:00:33
    >>46
    期待、ありがとう。
  48. 48 : : 2014/06/13(金) 20:54:43
    エレンsaid

    別に、アニに言われたからって訳じゃないぞ?

    でも、謝らなきゃって思った。

    ミカサ「エレン.....」

    なんだ?

    俺の名前、呼んで......

    って、また泣いてる!!?

    仕方ねぇ。

    こうなったら...!!

    エレン「ミカサ!!」

    ミカサ「エレン!!?」
  49. 49 : : 2014/06/13(金) 21:08:27
    エレンsaid

    ミカサ「どうしたの?」

    不思議そうな顔でこちらを見るミカサ。

    なんか、新鮮だ。

    だって、そんな顔、最近は見せなかったから。

    エレン「その....昨日はごめん。悪かった」

    ミカサ「私のほうこそ、ごめん」

    あぁ。

    気持ちを素直に言えば、ちゃんとした返事が帰ってくるんだな。

    でも

    エレン「俺、バカだからさ。直ぐに誰かを泣かせちまう。なのに、怒鳴ったりして、俺は悪くないって。知らないふりをする。そんなこと、お前が一番知ってるハズだ。なのに何でお((ミカサ「好きだから」

    ミカサ「たとえ偽りでも、好きだから...!!大好きだから!!側に居るの」

    そうだよな。

    たとえ何があっても、一緒って約束した。

    母さんが、あっちの世界に行った日に。
  50. 50 : : 2014/06/13(金) 21:08:31
    すごい……!!!!
    おもしろいっ(*^^*)
    期待だあああああああああ★☆★
  51. 51 : : 2014/06/13(金) 21:09:48
    >>50
    すごいのかは分からないが、おもしろいっていってくれて嬉しい。
    期待、ありがとう。
  52. 52 : : 2014/06/13(金) 21:36:53
    エレンsaid(回想)

    エレン「うっうぅ......かあさぁん....!!」

    ただただ、泣いた。

    涙が、どんどん溢れてくる。

    それにあわせて、母さんの顔が脳裏に浮かぶ。

    怒った顔。

    泣いた顔。

    嬉しそうな顔。

    泣き叫ぶ顔.....

    エレン「母さん!!俺も....俺も.....!!そっちに連れてってよ!!母さん!!」

    ミカサ「エレン......最後に、おばさんが言ってたこと、忘れたの?」

    最後?

    最後って、巨人に喰われる前の事...?

    ミカサ「生き延びるのよ」

    エレン「....!!」

    ミカサ「そう言ってた」

    そうだ。

    泣き叫ぶ顔は、その時の顔だ。

    母さんは、もうどこにも居ない。

    会えない。

    一生。

    エレン「でも、もう会えない」

    そう言ったとき、涙は止まってた。

    母さんの顔も、脳裏から消えた。

    ミカサ「私とは会える。話せる」

    そうだ。

    まだ、ミカサがいる。

    ミカサ「約束しよう。ずっと一緒にいようって」
  53. 53 : : 2014/06/13(金) 21:45:32
    ミカサsaid

    しばらく沈黙が流れたのち、エレンが口を開いた。

    エレン「たとえ.....その気持ちが偽りでも?」

    ミカサ「えぇ。この気持ちは偽り。エレンと私が造り出した、幻覚。だから、この気持ちに偽り以外の言葉はない」

    そうだよ。

    エレン。

    "偽り"

    その言葉に私達は縛られているんだね。

    エレン「ははっ。ずっと一緒にいようって約束したしな」

    そう言って、エレンは私の顔を自分の方に向ける。

    エレン「もう、離さない」

    ミカサ「私も。偽りのうちはね」

    その日、私達はキスをした。
  54. 54 : : 2014/06/13(金) 21:55:28
    エレンsaid

    ミカサの好きは、嘘だ。

    俺の離さないも、嘘だ。

    俺たちは、恋をしてはいけない。

    本当の恋を。

    エレン「ミカサ」

    本当の愛を

    エレン「嘘だ」

    知ったらいけない。

    ミカサ「なにが?」

    知ってしまったら

    エレン「俺の好きと、お前の好きが」

    どうなるかわからない。

    ミカサ「知ってる。でも」

    ただ

    ミカサ「ずっと一緒にいるでしょ?」

    ミカサと

    エレン「あぁ」

    偽りを

    エレン「当たり前だ」

    育んでゆく。
  55. 55 : : 2014/06/13(金) 21:59:50
    ミカサsaid

    私達は

    もう二度と

    キスをしない

    そう

    エレンは言った

    勿論

    それ以上の事も

    それ以下の事も

    エレンは

    誰にも渡さない

    私のものでもないけど

    偽りを

    壊すわけには

    いかないから

    私は今日も

    エレンを

    偽りで

    守る

    守るために

    生きる

    だから

    死なないでね

    エレン
  56. 56 : : 2014/06/13(金) 22:10:09
    エレンsaid

    俺たちは

    偽りを育むために

    生まれた

    そう言っても

    過言では

    ないだろう

    でも

    偽りを

    壊すわけにはいかない

    だから

    死ねない

    いや

    死なない

    そう

    約束するから

    死ぬなよ

    まぁ

    お前が死ぬなんて

    想像出来ねぇけど

    死ぬんじゃねぇぞ

    ミカサ
  57. 57 : : 2014/06/13(金) 22:12:30
    "偽り"

    それは、俺たちの生きがい。

    end.
  58. 58 : : 2014/06/22(日) 09:11:59
    面白かった!
    乙です!
  59. 59 : : 2014/06/22(日) 09:43:14
    >>58
    ありがとう。
  60. 60 : : 2014/06/22(日) 09:53:56
    面白いかったです!!
    今後の作品も期待してます!
  61. 61 : : 2014/06/22(日) 10:03:11
    >>60
    ありがとう。
    期待に応えられるよう、頑張るよ。
  62. 62 : : 2016/08/17(水) 19:20:02
    面白かったです‼︎
    お疲れ様でした‼︎
    これからも頑張って下さいね(*^^*)
  63. 63 : : 2023/08/01(火) 15:46:24
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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