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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エルヴィン「いざ天竺へ!」ナイル「待て待て待て!」

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  1. 1 : : 2014/06/06(金) 01:12:33

    進撃キャラで西遊記です。

    大人組中心にいろんなキャラが出ます。

    ギャグです。

    キャラ崩壊注意!



    そして亀更新です…すみません…
  2. 2 : : 2014/06/06(金) 01:14:50
    エルヴィン「いざ、天竺へ!進めえぇぇぇぇっ!」



    ナイル「いや、待て待て待て待て!」



    エルヴィン「なんだ、河童。早速キュウリタイムか?出発時くらい我慢しろ」


    ナイル「誰がキュウリの話をしてる…そうじゃなくて、いきなりなんだこれは!」


    エルヴィン「なんだとはなんだ…ああ、そうか!なんだかくたびれてると思ったら!水か!悪かったな…!」



    ナイル「くたびれてるって…相変わらず失礼なやつだな…ともかく、これはどういう状況だ?…って、頭に水をかけるなぁぁぁぁ!!!」


    エルヴィン「お皿に水をあげましょう♪」ジョロロロ


    ナイル「」←びしょ濡れ



    エルヴィン「元気出たか?」ニッコリ



    ナイル「人の話を聞けえぇぇぇぇぇ!!!」

  3. 3 : : 2014/06/06(金) 01:21:12
    エルヴィン「やぁ、全世界50億人の調査兵団団長ファンの皆さん、ようこそ進撃の西遊記へ!」


    ナイル「いや、待て。そんなにお前のファンいないだろ。盛りすぎだろ、いくらなんでも」


    エルヴィン「残念だが、今回私は団長ではないのだ…寂しい思いをさせてすまない…」


    ナイル「だから誰なんだ、お前は」


    エルヴィン「見ての通り!白をベースにした袈裟姿も爽やかな男前!」キラーン


    ナイル「…」


    エルヴィン「そんな私の名前は玄奘・エルヴィン・三蔵?」アレ?


    ナイル「自信ないのかよ!」


    エルヴィン三蔵「親しみを込めて、法師さまぁ(はぁと)!と呼ぶがいい!」


    ナイル「はぁと…呼ぶがいいって…」


    エルヴィン三蔵「人びとの平和な暮らしを願って、位の高い僧の私はありがた~い経典をもらいに天竺に旅に出たのだ。どーん!」


    ナイル「いや、自分で位が高いとか…ドヤ顔だし…」



    エルヴィン三蔵「経典、ゲットだぜ!」




    ナイル「ありがたい経典をポケモンみたいに言うなぁぁぁぁ!この罰当たりがっっ!」


  4. 4 : : 2014/06/06(金) 01:24:14
    エルヴィン三蔵「そしてこのイチイチ小うるさいのが河童だ!」


    ナイル「お前、自己紹介に100字以上使っておいて、俺は河童の2文字で終わらせるつもりか!?」


    エルヴィン三蔵「間違ってはいないだろう?」


    ナイル「ああ、お前ってそういうやつだよな。しかたない、自己紹介するとしよう。黒い法衣のニヒルな俺は… ハンジ「いやっふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!」ドガーン!


    ハンジ「やぁやぁ!我こそは!斉天大聖・孫・ハンジ・悟空だよ!!!」シュタッ


    ナイル「」(白目)

    ナイルはハンジ悟空の体当たりをくらって泡を吹いた


  5. 5 : : 2014/06/06(金) 01:28:44
    エルヴィン三蔵「ハンジ、前方不注意だぞ。」


    ハンジ悟空「えっ?なになに!?ってかさぁ、これ、金斗雲!すげぇの!立体機動なしで飛べちゃうしさぁ!スピード出るし、自由自在っての?サイッコーに滾るよぉぉぉぉぉぉ!!!」ハァハァ//


    ナイル「…っこの!奇行種!!人轢いといて何のリアクションもなしか!!!」←復活


    ハンジ悟空「え~。人じゃないじゃん。河童じゃん!」


    ナイル「だから、俺を河童の一言で終わらせるんじゃない!俺はS ミケ「そうだぞ、いくら河童でも、事故っておいて無視は轢き逃げだ、ハンジ」


    ハンジ悟空「逃げてないもん!河童復活したし!」


    ナイル「復活したからいいという問題では…」


    ミケ「こうみえてしぶといからな、河童は」


    ナイル「お前も河童で済ませる気か、このブT ミケ「スンッ!」



    ミケは鼻息でナイルを吹き飛ばす勢いで凄んだ。



    ミケ「天蓬元帥・猪・ミケ・八戒だ…名前以外の呼び方は認めん!わかったな、スン!」


    ナイル「いや、俺が河童ならお前はブT ミケ八戒「言わせねぇ!スン!」ゴゴゴゴコ



    ナイル(豚の妖怪のくせに…)


    思ってはいても声に出しては言えないナイルであった

  6. 6 : : 2014/06/06(金) 02:25:34
    期待です
  7. 7 : : 2014/06/06(金) 06:40:45
    期待ですっ∀
  8. 8 : : 2014/06/06(金) 07:06:33
    河童と豚、どっちがましなのか考えちゃいました。

    エルヴィンいいとこどりズルい(笑)

    期待です!
  9. 9 : : 2014/06/06(金) 09:44:23
    朝から笑い死にしそうです…いい人生でした…。
    このナイルさん、最高です(笑)楽しみにしています!
  10. 10 : : 2014/06/06(金) 09:51:22
    おもしろいですww
    期待です!
  11. 11 : : 2014/06/06(金) 11:14:39
    面白いwww
    このお話の更新を首を長くきりんの様にして待っていますねw
  12. 12 : : 2014/06/06(金) 21:41:47
    こんばんわ♪タイトルにニヤケて読んでしまいましたww面白いww期待です!
  13. 13 : : 2014/06/06(金) 22:13:26
    はわわわわ!
    なんと!たくさんのご支援ありがとうございます!

    >>6>>7
    ざっくれぃさん、ハンジもどきさん
    期待ありがとうございます!頑張りますね!

    >>8
    ありゃりゃぎさん
    多分エルヴィンの一人勝ちです(笑)

    >>9
    Artさん
    戦え!(笑)
    河童はナイル、ご提案ありがとうございます!彼には受難ですが(笑)
  14. 14 : : 2014/06/06(金) 22:16:47
    >>10
    愛いちあずさん
    面白いと言っていただいて嬉しいです!頑張ります!


    >>11
    88さん
    きりんのように(笑)
    ありがとうございます!
    首を伸ばし疲れる前に更新できるように頑張ります!


    >>12
    卿さん
    ニヤケていただけてうれしいです!
    期待ありがとうございます!
  15. 15 : : 2014/06/06(金) 22:26:57
    ジャン「…あの~」


    エルヴィン三蔵「どうした?」


    ジャン「いやあの、俺なぜかここにいるんですけど、何役なんですかね…?」


    エルヴィン三蔵「うむ、もっともな疑問だ」


    ジャン「はぁ」


    エルヴィン三蔵「ジャン、君にやってほしい役割がある。君を置いて他にない。適任だ」


    ジャン「!はいっ!俺にしかできない…そんな役割が…!」


    エルヴィン三蔵「ああ、そうだ。ぜひ引き受けてほしい」



    ジャン「そうか…そうですよね…。俺って、現状認識に長けてるってよく言われるんですよ。黙っていてもにじみ出るっていうか…いやぁ、見る目のある人にはわかっちゃうんですねぇ…照れるなぁ///」ウンウン




    エルヴィン三蔵「ジャン、君に引き受けてほしいのは…馬だ!!!」ドーン!


    ジャン「そう、馬なら俺が一番…って、ええぇぇぇぇぇ!?」


    エルヴィン三蔵「その、他の追随を許さない見事な馬面!」


    ミケ八戒「なるほど。どこから見ても馬だな」


    ハンジ悟空「ほんとだ!ほれぼれするほど馬だねぇ!!!!」


    ナイル「馬の中の馬、Uma of Umasだな!」


    ジャン「いや、褒め言葉じゃないっすよね!?最後なんか英語にもなってないし!UMA(未確認動物)だし!」
  16. 16 : : 2014/06/06(金) 22:43:16
    エルヴィン三蔵「何を言う!君こそはお釈迦様が遣わした天竜、玉龍だ!教典を求めて旅をする私のために竜から馬に姿を変えたのだよ、ジャン!」


    ジャン玉龍「なんと!俺、竜ですか!?」カコイイ!///


    ナイル「ますますUMA」


    ミケ八戒「いや、馬だろ?」


    ハンジ悟空「うん、UMAの竜から姿を変えて、今は馬だね!」


    エルヴィン三蔵「さぁ!ジャン玉龍よ!今こそその背に私を乗せるのだ!!Let’s お~んぶ!」ピョン。ズシッ


    ジャン玉龍「くっ…団長…お、重い…」ヨロッ


    エルヴィン三蔵「法師様とお呼び!」ハッハッハ




    ナイル「…なんか特殊な店のようになっているが…」


    ハンジ悟空「あれじゃない、子なき爺とか、そういう妖怪」


    ミケ八戒「…おんぶお化け」




    エルヴィン三蔵「いざ天竺へ!進めぇぇぇぇぇ!!!」オンブ



    ナイル「!待て待て!!その前に俺にも名乗らせろぉぉぉぉぉぉ!!!」


    河童の妖怪、捲簾大将(けんれんたいしょう)・沙・ナイル・悟浄の悲痛な叫びは三里先まで轟いたという。
  17. 17 : : 2014/06/06(金) 23:32:26

    ジャン玉龍「はぁ…さっきは死ぬかと思いました…」カッポカッポ


    エルヴィン三蔵「うん?今は大丈夫なのか?さっきと何が違うんだ?」ユサユサ


    ジャン玉龍「明らかに違うでしょう!仰せの通り馬に変身したんですよ!人のままあんたをおんぶして天竺までとか、無茶ぶりにもほどがある!」ヒヒーン


    ミケ八戒「馬に変身したのか!?気づかなかった…!」ビックリ


    ハンジ悟空「ああ!そういえば…ボディを白く塗ったんだね!」


    エルヴィン三蔵「フッ。白馬に乗った王子様、か…私に似合うよう白馬になるとはなかなか気が利いているじゃないか!」



    ジャン玉龍「いや、色の話じゃなくて!明らかに大きさとか姿形が違いますよね!?」ブヒヒン



    ナイル悟浄「…お前も苦労するな…」←同情。ポリポリ



    ジャン玉龍「あんたも同情しながらさりげなくキュウリ食ってんじゃねぇぇぇぇぇ!!」ヒヒーン



    ジャンの叫びもまた、三里先までいななきとなって響き渡った

  18. 18 : : 2014/06/07(土) 00:21:37

    ミケ八戒「俺は不思議でたまらないんだが」テクテク←徒歩


    エルヴィン三蔵「どうした、ミケ?」カポカポ←ジャン(馬)の背の上


    ミケ八戒「どうしてお前が三蔵なんだ?」テクテク


    エルヴィン三蔵「それは…それは、我は何ゆえに我であるのか、といった哲学的な問いか?」ムーン


    ミケ八戒「…いや、そういうことではなく…」


    エルヴィン三蔵「やはりそれは、私が三蔵であるがゆえに三蔵なのであるからして、三蔵であるべくして三蔵となったというか…」ブツブツ


    ミケ八戒「ええい、ごちゃごちゃとうるさい!三蔵法師は美女ポジションと決まってるだろうが!!」クワッ


    ナイル悟浄「まあ、たしかに。歴代三蔵といえば、夏目雅子、宮沢りえ、牧瀬里穂、深津絵里…透明感と清潔感のある美女ぞろいだな」


    エルヴィン三蔵「美青年ではご不満か?」キラーン


    ナイル悟浄「お前…自分が青年枠のつもりなのか…!?厚かましい…」


    ミケ八戒「ああ、不満だ!!俺も美女に仕えて美女とともに旅がしたかった…!!!」ガッデム!


    ハンジ悟空「美女、いるじゃん」


    ミケ八戒「どこに」


    ハンジ悟空「ここに」ニッコリ


    ミケ八戒「…」

    ナイル悟浄「…」


    ハンジ悟空「仕えてもらってかまわないんだけど?」ニッコリ


    ミケ八戒「…」フッ

    ナイル悟浄「…」ハァ


    ハンジ悟空「ちょっと!そこで黙るとか失礼じゃないか、君たち!?」ムッキー



    ミケ&ナイル「猿は黙ってろ!!!」ビシィ!



    珍しく息の合った二人だった

  19. 19 : : 2014/06/07(土) 00:55:46
    ハンジ悟空「ちぇっ…ちぇっ…」イジイジ


    エルヴィン三蔵「私は青年だ…青年…だとも…」ブツブツ


    ナイル悟浄「まだ言うか!この中年法師!」


    エルヴィン三蔵「なんだとぅ!私はお前よりもずいぶん若く見える…はずだ!!」クワッ


    ジャン玉龍「見えるwはずww…ってあたりで既にアウトです、法師!」ヒヒン



    ナイル悟浄「世界は残酷なものだな…認めたらどうだ、エルヴィンよ…」


    エルヴィン三蔵「…むぅ…ではこれでどうだ!?“たったひとつの真実見抜く、見た目は中年、頭脳は子ども、その名は名探偵エルヴィン三蔵!”」ドヤァ!



    ナイル悟浄「その名探偵、ダメダメじゃないか…」ハァ





    ???「お前たち…さっきから黙って聞いてりゃあ、ちんたらちんたらウダウダと…」



    ナイル悟浄「む!!」


    ミケ八戒「!スン!」




    ???「おい、妖怪ども…これは一体どういう状況だ?」



    低音の艶やかな声とともに、天から黒い影が舞い降りた
  20. 20 : : 2014/06/07(土) 01:09:39
    キタァー

    期待です!
  21. 21 : : 2014/06/07(土) 01:47:16
    >>20
    雪座川さん

    そう、あの方がでますよ(笑)
    期待とお星さま、ありがとうございます!
  22. 22 : : 2014/06/07(土) 02:52:34
    ふおー!新作ですね!
    初っ端から団長…じゃなかった、法師さまがぶっ飛んでて最高です。
    個人的にナイルの沙悟浄がピッタリすぎて、お腹を抱えて笑いました。笑
    続きも楽しみにしております!
  23. 23 : : 2014/06/07(土) 11:08:52
    >>22
    マリンさん

    コメントありがとうございます。
    エルヴィン三蔵はかなり自由人です、崩壊してます(笑)
    50億人のエルヴィンファンの皆さま、ごめんなさい(笑)

    実はナイルの沙悟浄配置は、ナイルloveなArtさん発案なのです。天才です(笑) 感謝です!

  24. 24 : : 2014/06/07(土) 13:21:24

    ナイル悟浄「お前は…!」

    ハンジ悟空「鳥だ!」

    ミケ八戒「飛行機だ!」

    エルヴィン三蔵「タケちゃんマンだ!!」


    ???「違ぇ!哪吒(なた)・リヴァイ・太子だ…。お前たち以上の年代じゃないと分からないネタを持ってくるな!」


    ハンジ悟空「え?なに?ネタって?ハンジ若いからわかんなぁい!はぁと!」キャピ!



    大分無理のあるハンジのきゃぴきゃぴに、リヴァイは深いため息をついた



    エルヴィン三蔵「おお!そうだ、よく見たら太子ちゃんではないか!よく来たよく来た!こっちへおいで!」


    リヴァイ太子「…なんだ?」トコトコ


    エルヴィン三蔵「よぉしよしよしwわっしゃわっしゃwwわしゃしゃしゃしゃwww」ガシガシワシャワシャ


    リヴァイ太子「なっ…!?やめ…やめろっ!何しやがる!!?」ジタバタ


    エルヴィン三蔵「ほぉら、可愛いですねぇ~。ここをね、こうして撫でてやるんですねぇ~そうするとね、こう鋭い視線でにらむんですねぇ。怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ。噛みつきますからね、危ないですねぇ!」ナデナデガシガシ


    リヴァイ太子「てめぇ…どういう了見だ、これは…!!!」イライラ


    エルヴィン三蔵「小柄で可愛くて小生意気なのがツボに入って滅茶苦茶に甘やかしたい衝動に駆られている!!!」ドヤァ!


    リヴァイ太子「…てめぇ…削ぐぞ…」イラッ


    エルヴィン三蔵「おお怖い怖い!怖いからこれをあげよう!勘弁、勘弁!ハハハハハ!」つペロペロキャンディ


    リヴァイ太子「…」ムスー ←でも受けとる




    ジャン玉龍「…あの~、この方は?」


    エルヴィン三蔵「うん?これは太子ちゃんだ!」バーン


    ジャン玉龍「…(説明になってねぇ)」


    ナイル悟浄「リヴァイ太子は天帝からのお使いで、我々の旅を時々手助けしてくれるのだ」


    エルヴィン三蔵「そうだ!お使いだ!偉いぞ、太子ちゃん!!」


    リヴァイ太子「チッ、ガキ扱いするな!俺はこれでも結構オッサンだ!」ペロペロ


    ミケ八戒「ペロペロキャンディ舐めながら言われても説得力はない」スン


    リヴァイ太子「…悪くない…なかなかのうずまきだ…」ペロペロ


    ハンジ悟空「リヴァイは可愛いなぁ!」


    エルヴィン三蔵「だろう?構いたくて仕方なくなるのだ!」ハッハッハッ
  25. 25 : : 2014/06/07(土) 13:31:46
    このお話面白いですw

    期待です(((o(*゚▽゚*)o)))
  26. 26 : : 2014/06/07(土) 13:40:26
    ウルトラww超絶ミラクwwル焼肉スwwーパー期待しwwてまwwすwwwwwwwww(爆笑)アヒャヒャヒャヒャ
  27. 27 : : 2014/06/07(土) 22:22:32
    エルヴィンはムツゴロウさんですかw
  28. 28 : : 2014/06/08(日) 09:07:17
    なかなかのうずまきw
  29. 29 : : 2014/06/08(日) 19:45:42
    >>25
    ぬこさん
    期待とお星さまありがとうございます!
    なるべく早く更新できるように頑張りますね。

    >>26
    アルルンさん
    焼肉(笑)
    期待ありがとうございます!

    >>27
    雪座川さん
    そうですそうです!
    よく気づきましたね(笑)

    >>28
    宮下さん
    うずまき評論家(笑)
    キャンディが美味しかったんでしょうね(笑)
  30. 30 : : 2014/06/09(月) 00:37:39
    リヴァイ太子「チッ…。なあ、エルヴィンよ」ペロペロ


    エルヴィン三蔵「なんだ、太子ちゃん?」


    リヴァイ太子「俺は三蔵がお前で適任だと思う」マガオ


    エルヴィン三蔵「おお!そうだろう、そうだろうとも!あまねく衆生を救うため、苛烈な取教の旅に出るのだからな。屈強な体と賢い頭脳を兼ね備えていなければ…」


    リヴァイ太子「お前がありのまま、本当のお前でいられるからな」


    エルヴィン三蔵「うむうむ。さすが私の惚れこんだ太子ちゃん!人々の平和な暮らしのために奉仕することこそ、本当の私の姿だと見抜いているとは…!!」


    リヴァイ太子「違ぇ。その頭巾の下の話だ」


    エルヴィン三蔵「なっ…!!!」ギクッ


    リヴァイ太子「坊主だからな。頭巾の下は坊主で当たり前だ」


    エルヴィン三蔵「な、何を…」ダラダラ


    リヴァイ太子「そもそも頭巾があるから被らなくていいしな」


    エルヴィン三蔵「な、何の話かな、太子ちゃん。被るって、何かな…ああ!ぼ、帽子か…!そ、そうだな!帽子だな!ハッハッハ…」キョロキョロ


    ナイル悟浄「…目が泳ぎすぎだぞ、エルヴィン…」


    リヴァイ太子「だいたいヅラは蒸れるから、余計に頭皮に悪いしな!」ズバッ


    エルヴィン三蔵「ヅ○…!!い、いや違う!断じてそんな!私は…私はフッサフサだ!毎日剃髪するのがうっとうしいほど豊かなんだ!本当だ!!ヅ○…なんてそんなもの、手にしたこともない…!!」フルフル


    ハンジ悟空「ヅラを伏字にしちゃうほど動揺してるんだねぇ」←生暖かい目


    リヴァイ太子「…もう隠すな。ありのままでいいんだ…話題の映画の歌にもあるだろう?」


    エルヴィン三蔵「話題の映画の歌…?」


    どこからともなくピアノの音色が流れ始めた…


    ナイル悟浄「戸惑い傷つき誰にも打ち明けずに」


    ミケ八戒「悩んでた…それももう…やめよう」


    リヴァイ太子「ありのままの姿を見せるんだ」


    ハンジ悟空「ありのままの自分になるんだよ」


    ミケ八戒「何にも怖くない」


    ハンジ悟空「風よ吹け」


    リヴァイ太子「少しもズレてないわ」キメ顔





    エルヴィン三蔵「ヅ、ヅラじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」



    ヅラ疑惑の法師の叫びは三里先よりもっと先まで響いた
  31. 31 : : 2014/06/10(火) 00:29:22

    ナイル悟浄「まぁ、頭巾の中身は極秘事項ということにしておいてやってもいいのじゃないか…」


    リヴァイ太子「ほう…頭の秘密だけにトップシークレットってか」


    ミケ八戒「誰がうまいこと言えと…」


    ハンジ悟空「河童だって頭にワケありだもんねぇ?」


    ナイル悟浄「…俺は違うぞ。これは皿だからな」


    ミケ八戒「皿…」


    ナイル悟浄「湿っているときは調子がいい。健康のバロメーターだ」


    ジャン玉龍「犬の鼻の頭みたいなもんですか」


    ハンジ悟空「乾いてると瀕死だもんねぇ?わんこより極端!!!」


    ナイル悟浄「死活問題だ。より多くの水を貯えられるよう深皿にならないかと検討中だ」


    ミケ八戒「開発中…」


    ナイル悟浄「せめてスープ皿くらいに…」


    ハンジ悟空「掘り込んでるの?」


    ナイル悟浄「それよりも、いっそ噴火させたら深いカルデラが形成されるんじゃないかと…」


    ミケ八戒「噴火か…命がけだな…」


    エルヴィン三蔵「お前たち、何の話をしてるんだ…」

  32. 32 : : 2014/06/10(火) 00:46:11

    ジャン玉龍「ていうか、リヴァイ太子はお使いなんですよね?」


    リヴァイ太子「そうだな」


    ミケ八戒「♪だーれにも内緒でお出かけなのよ」


    リヴァイ太子「初めてのおつかいじゃねぇぞ…?」


    エルヴィン三蔵「太子ちゃんが初めてのお使いとか!!たまらん!こっそり後ろからついってっちゃうぞ!」


    ナイル悟浄「お前が言うと本気のストーカーだからやめろ」


    ハンジ太子「あれさぁ!兄弟でおつかいに出かけて、途中で妹が泣き出しちゃってさ、自分も心細いのにお兄ちゃんが一生懸命妹を励ましてさ、なんとかお使い済ませて、最後にお母さんが迎えに来たときに我慢の限界が来て、妹よりもお兄ちゃんが堰を切ったように泣き出しちゃうのが、また感動的なんだよねぇぇぇぇ!」


    エルヴィン三蔵「太子ちゃん、お兄ちゃんよく頑張ったな!!もう我慢しなくていいんだ!迎えに来たぞ!!!さぁおいで!!!」バーン


    リヴァイ太子「…エルヴィン、てめぇ…よほど削がれたいんだな…」

  33. 33 : : 2014/06/10(火) 01:06:03

    リヴァイ太子「そもそも、お前たちがあまりにのんびりちんたらと旅をしているから、俺が使いに出されたんだ」


    エルヴィン三蔵「うんうん、そうかそうか、偉いなぁ、太子ちゃんは!!ハハハ!」


    リヴァイ太子「…チッ」イラッ


    ナイル悟浄「あー。話が進まないから、こいつのことは気にせず用事の続きを」


    リヴァイ太子「…この先の村人が困ってることがあるから、早く行って助けてやれ…。旅の途中で人助けをして功徳を積むのも経典を得るための修行だからな…」


    ミケ八戒「村があるのか。ありがたい」


    ハンジ悟空「話によっては、宿と飯にありつけるかもしれないねぇ!!」


    エルヴィン三蔵「うむ。美女が困ってると聞いてはこの三蔵、放ってはおけんな!さぁ、ジャン玉龍よ!今すぐ村に向かって、進めぇぇぇぇ!!!!」


    ジャン玉龍「はい!法師様!!」ヒヒーン!


    ナイル悟浄「…困ってる村人は美女で確定なのか…?」


    頭の皿に水を補給しながらナイルは一人つぶやいた

  34. 34 : : 2014/06/10(火) 07:51:08
    最高だ。最高に楽しい。みんなに読んでほしい。素晴らしい。(←しつこい笑)
  35. 35 : : 2014/06/10(火) 19:36:40
    >>34
    Artさん、最高だと誉めていただいてありがとうございます!
    Artさんに気に入っていただけて、私はとても嬉しいです!
  36. 36 : : 2014/06/10(火) 19:53:53
    面白いです‼
    このメンバー全員好きなんで特に‼

    期待&応援です( ´ ▽ ` )ノ
  37. 37 : : 2014/06/10(火) 20:45:15
    エルヴィンww
    頑張ってください♪(*゚▽゚*)
  38. 38 : : 2014/06/10(火) 23:44:30
    >>36
    えなじーさん
    初めまして!私もこのメンバー大好きです!
    期待とお星さまありがとうございます!


    >>37
    ぬこさん
    エルヴィン崩壊していてすみません(笑)
    ちょっとずつですが、更新頑張りますね。
  39. 39 : : 2014/06/11(水) 07:29:19

    太子ちゃんの破壊力半端ないです…正直リヴァイは苦手なタイプでしたが、太子ちゃんなら私もムツゴロウさんになりそうです(笑)朝から元気になりました。続きも期待しております(。-_-。)
  40. 40 : : 2014/06/12(木) 21:55:26
    >>39
    月子さん
    わわ!太子ちゃん気に入っていただけて嬉しいです!
    お星さまもありがとうございます。



    読んでいただいてる皆さま、ありがとうございます。
    ちょっと忙しいので、週末に更新頑張りますね
  41. 41 : : 2014/06/13(金) 09:11:31
    了解です!
    頑張ってください(*^。^*)
  42. 42 : : 2014/06/13(金) 23:47:30

    エルヴィン三蔵「ハッハッハ!いいぞ、ジャン玉龍!なかなか速いじゃないか!」パカラッパカラッ


    ジャン玉龍「はぁはぁ、が、頑張ってますから、ね…皆さん追いついてないけど、いいんですか?」パカラッパカラッ


    エルヴィン三蔵「うん?ハンジは金斗雲があるからすぐに追いつくだろう」


    ジャン玉龍「…河…ナイルさんとミケさんは…?」パカラッパカラッ


    エルヴィン三蔵「ああ、河童も豚ものろまだからな!のろのろだ!」


    ジャン玉龍「のろのろ…って、じゃあなんで俺は走ってるんですか!?待たなくていいんですか!?」


    エルヴィン三蔵「のろ河童達が追い付くまでの間は…。フフフ、私が美女の悩み相談に乗るしかないな!人助けは一刻も早いほうがいいに決まっている!仕方ない!!」


    ジャン玉龍「悩み相談ですか!なるほど、さすが!法師様!」


    エルヴィン三蔵「美女の悩みをしっぽりと解決だ!」


    ジャン玉龍「しっぽり…」…アレ?



    エルヴィン三蔵「フッ、美女が私をほうっておかないのも仕方がないからな!たとえ一時でも貴女のその悩み、私が忘れさせてあげよう!!」ドーン



    ジャン玉龍「…この破戒僧があぁぁぁぁぁ!!!」ヒヒーン!
  43. 43 : : 2014/06/13(金) 23:59:55

    ハンジ悟空「いやっふぅぅぅぅぅぅぅぅ!エルヴィン遅いよおぉぉぉぉぉ!!抜かしちゃうよぉ~!!?」バビュン


    ジャン玉龍「…テンション高いっすね…」パカパカ


    エルヴィン三蔵「む!来たな!元気猿!」



    ハンジ悟空「いやぁ、この風を切って走り抜ける爽快感!重力とか推進力とか考えなくても縦横無尽に動く自由さ!フリーダムだね!平和だね!気持ちいいなぁ!歌おう、歌おうよ!ヘイ、ジュ~ド♪」ピューッ



    ジャン玉龍「ビートルズのノリじゃないっすよね、あの人…」

    エルヴィン三蔵「うむ…F1のテーマがぴったりだ!!」



    ハンジ悟空「♪鮮やかに恋してにんじゃりばんばん なんだかにんじゃりばんばん♪」



    ジャン玉龍「まさかのきゃりーぱみゅぱみゅ」


    エルヴィン三蔵「うむ!ハンジときゃりーは気が合ってしまいそうな気がするぞ…」


    ジャン玉龍「デコデコのロリータファッションとか着ちゃうんですかね、ハンジさん…」


    エルヴィン三蔵(デコロリハンジ…意外と悪くない…)


    ハンジ悟空「私つけまは必要ないよおぉぉぉぉぉ!?まつ毛バッサバサだよぉ!!」


    エルヴィン三蔵「世の多くの女性を敵に回す発言は控えろ」
  44. 44 : : 2014/06/14(土) 00:21:31




    ハンジ悟空「あ!ねぇ、あれ!村の入り口じゃない!?困っている人のいる村の!!」


    エルヴィン三蔵「むむっ!ようやく見えてきたか!さぁ、ゆけ!ジャン玉龍!あと少しだ!!」


    ハンジ悟空「お!さっそく村の入り口に人影が…!!」


    ジャン玉龍「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」ドドドドドト


    エルヴィン三蔵「さぁ、悩める乙女よ!うるさい河童と豚が追いつくその前に…私の胸に飛び込んでくるがよい!!!」


    ジャン玉龍は全速力で村の入り口へひた走る

    そのあとに悠々とハンジ悟空の金斗雲が続く

    はやる心をそのままに、ジャン玉龍に乗ったままエルヴィン三蔵が村の入り口の人影に近づくと…




    ナイル悟浄「おう、遅かったな」ポリポリ


    ミケ八戒「のろヴィンだな、まったく…」スン




    エルヴィン三蔵「なんでお前たちが出迎えてるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


    法師の落胆の声がこだました
  45. 45 : : 2014/06/14(土) 00:30:49
    >>41
    えなじーさん
    お返事遅くなりました、ごめんなさい!
    ご支援ありがとうございます!
  46. 46 : : 2014/06/14(土) 01:28:29
    いえいえ( ´ ▽ ` )ノ

    楽しく見させてもらってます!
    頑張って下さい☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
  47. 47 : : 2014/06/14(土) 01:33:15
    笑いが止まらないwww
    お笑い神作品www
    頑張ってください!
  48. 48 : : 2014/06/14(土) 13:31:32
    きたーいw
  49. 49 : : 2014/06/15(日) 00:54:43
    >>46
    >>47
    >>48

    皆様、ご支援ありがとうございます。
    楽しんでいただけたら嬉しいです!
  50. 50 : : 2014/06/15(日) 00:57:13

    ミケ八戒「なんでと言われても…」

    ナイル悟浄「話すと長くなる…」



    エルヴィン三蔵「じゃあ、いいや」



    ナイル悟浄「待て待て!そこは聞くところだろうが!?」


    エルヴィン三蔵「だって長いんだろう?私を待つ美女を待たせすぎては申し訳ないじゃないか!」フン


    ナイル悟浄「手短に話すから聞けよ!」


    ハンジ悟空「聞きたい聞きたい!どうやって金斗雲より早く着いたの!?」




    ミケ八戒「そう…それはお前たちが全速力で駆け出した後のことだった…」


    ナイル悟浄「ああ、おいて行かれた俺たちは、天帝のもとに戻るというリヴァイを見送ろうとしたその時、彼は現れた」



    エルヴィン三蔵「彼…ほう…男か…」ツマンナイ



    ミケ八戒「いや、彼…というか…性別あるのか?」


    エルヴィン三蔵「なんだ、ハンジと同じか」


    ハンジ悟空「性別不詳ってことかな、否定はしないけど」



    ジャン玉龍「否定しないんですか」

  51. 51 : : 2014/06/15(日) 01:13:41

    ナイル悟浄「あれは…妹が『お兄ちゃん』と言っているくらいだから男なんだろう」


    ミケ八戒「ロボットだけどな」


    ハンジ悟空「んんん!!??ロボット!?」



    ミケ八戒「ああ、青くて耳のないネコ型ロボットだ」



    ハンジ悟空「!それってドラえm ミケ八戒「ストップだ、ハンジ!版権に触れかねん!!」ムググ ←ハンジ悟空は口をふさがれた



    ナイル悟浄「その青いネコ型ロボットが、いつも面倒みている依存心の強い眼鏡の少年とはぐれたと困っていてな…」


    ミケ八戒「人助けならぬドラ助けをしたというわけだ」スン


    エルヴィン三蔵「ドラ助け…」

    ミケ八戒「ああ、俺のこの鼻でな」ススン ←ドヤ顔


    ハンジ悟空「えええぇぇぇ!ずるぅい!私も会いたかったよ!ドラえm ナイル悟浄「だからその名を呼ぶなって!!」ムググ



    ジャン玉龍「名前を呼んではいけないあの人…」


    エルヴィン三蔵「ヴォルデモート卿と同じ扱いか、ネコ型ロボットは」

  52. 52 : : 2014/06/15(日) 01:23:20

    ミケ八戒「ともあれ、俺がこの鼻で依存心が強く軟弱な少年の匂いをたどって、無事にネコ型ロボットと少年は再会できたわけだ」スン


    エルヴィン三蔵「さすがだ、ミケ。トリュフを探し当てる種族だけのことはある」


    ミケ八戒「俺は原作から鼻がいい設定だ、トリュフ探知の生き物と一緒にするな」キッ


    ハンジ悟空「けどさ、ミケってトリュフ好きだよね?」


    ミケ八戒「あの高貴でふくよかな香り…!!地中深くに潜んでいてもわかるやつにはわかる…選ばれたものにしか許されない希少な黒いダイヤ…!!」ウットリスンスン


    エルヴィン三蔵「やっぱりブt ミケ八戒「言わせねぇよ!?」ゴゴゴ

  53. 53 : : 2014/06/15(日) 01:54:06
    ナイル悟浄「まぁ、そういうわけで、ネコ型ロボットがお礼をしてくれるというのでな…」


    ミケ八戒「ちなみにリヴァイはネコ型ロボットのファンだといって、握手をしていたぞ」


    ハンジ悟空「ええ!!リヴァイずるい!!!」


    エルヴィン三蔵「握手…ネコ型ロボットは指がないのじゃないか?どうやって握手を?」


    ナイル悟浄「グーで。ネコ型ロボットの手とグーの手をごっつんこだ」


    ミケ八戒「目をキラキラさせながら握手をして、『俺は今、楽しいぞ…』とか言ってたな、リヴァイは」




    エルヴィン三蔵「グーの手ごっつんこで目をキラキラさせてる太子ちゃん…だと!?…そっと覗き見したかった…!!!」クッ




    ナイル悟浄「リヴァイはネコ型ロボットに気に入られたようで、『特別だよ』と懐中電灯のようなものをもらって喜んでいたな…」


    ミケ八戒「大きくなる電灯、とかなんかそんな感じのやつな」


    ナイル悟浄「ウキウキしながら天界に戻っていったぞ」





    ジャン玉龍「大きく…やっぱ小さいの気にしてるんですかね…」


    ハンジ悟空「あれでけっこう見栄っ張りだからね」
  54. 54 : : 2014/06/15(日) 02:00:29
    ミケ八戒「それで、俺たちがお前たちに置いてけぼりにされて困っていると事情を話したら、例のポケットから道具を出してくれた」


    ナイル悟浄「どこでも扉だ」


    ハンジ悟空「あえて日本語に直したのはなぜ」


    ミケ八戒「版権怖いからな」スン





    ナイル悟浄「それで、先回りして村に来ることができたわけだ」


    エルヴィン三蔵「…なるほど、事の次第はよくわかった…が…お前たち…」


    ミケ&ナイル「なんだ?」




    エルヴィン三蔵「どこでも扉で天竺に連れてってもらえば今頃経典ゲットできたんじゃね?」ドーン


    ミケ&ナイル「あ…」ガァン



    ジャン玉龍「いや、自力で行かなきゃダメでしょ、それは!」ヒヒーン!

    馬だけが正論を言っていた
  55. 55 : : 2014/06/15(日) 02:22:36
    エルヴィン三蔵「まあ、気を取り直して。では村の美女の悩みを聞きに行こうじゃないか!」


    ジャン玉龍「あのー、俺もう馬から戻っていいですかね?」


    エルヴィン三蔵「うむ、ご苦労だったな、ジャン玉龍よ…だが、戻ってもあまり変わらないと思うぞ?」

    ミケ八戒「見分けがつかない」

    ナイル悟浄「ちょっと色がつくから、そこで見分けるか」



    ジャン玉龍「いや、人間のときは二足歩行ですから…」


    ハンジ悟空「ぶ。もうそこで判別でいいんだ!?」


    エルヴィン三蔵「いっそ潔いな!いいぞ、ジャン玉龍!」




    ジャン玉龍「あなたたちに何言ったって無駄な気がします…」


    ジャンは大きくため息をついた




    ナイル悟浄「お、さっそく第一村人発見だぞ」


    エルヴィン三蔵一行に向かってくる人影があった
  56. 56 : : 2014/06/19(木) 00:58:46
    エルヴィン三蔵一行のいる方に向かってくる人影

    身なりは質素だが、整った顔立ちがひときわ目立つ




    ハンジ悟空「おや、金髪に青い目のきれいな顔したかわいこちゃんだね!」


    ミケ八戒「うむ。たしかに美しい…が、まだ子供だ。俺の守備範囲外だ」スン


    ナイル悟浄「うむ…しかも少年だな…いや、なんだかちょっと嫌な予感が…」




    エルヴィン三蔵「君!私の小姓にならないか!?」キラーン




    ナイル悟浄「…やっぱり…」


    ジャン玉龍「節操ないな、このクソ坊主…」


    ジャン玉龍は冷ややかな視線で、少年に近づく法衣の男を見つめた





    ???「え?僕ですか?」


    エルヴィン三蔵「そう!君だよ!その艶やかな髪!あどけない表情に憂いをおびた青い瞳!震える唇!素晴らしい!」


    ???「…は?」


    エルヴィン三蔵「私は美しいものが好きなのだ。怖がらなくていいんだよ、ここで出会ったのも運命だ!さあ私の胸に飛び込んでおいで!」


    ???「あの…えっと…」コンワク


    エルヴィン三蔵「おおっと、勢いがよすぎたか…では落ち着いて…エルヴィンのここ、空いてますよ?」チョイチョイ




    ナイル悟浄「ええい、やかましいわ!やめんか!」シッシッ
  57. 57 : : 2014/06/19(木) 01:06:14

    エルヴィン三蔵「何をする、河童!なぜ邪魔をする!?」

    ハンジ悟空「なんでってもねぇ」

    ミケ八戒「青少年保護育成条例とかあるしな…」



    エルヴィン三蔵「高僧が身の回りの世話を任せる小姓を抱えて何が悪いというんだ!?」


    ナイル悟浄「その身の回りの世話の範囲が問題なんだろうが」


    エルヴィン三蔵「何を想像しているんだ、いかがわしい」


    ナイル悟浄「なんだと?」




    エルヴィン三蔵「どうせ少年相手にあ~んなことやこ~んなことをする私を想像して楽しんでいたのだろうが!このエロ河童!」


    ナイル悟浄「な!!だ、誰がそんなもの想像して楽しむか!変態坊主が!」


    エルヴィン三蔵「想像しないのか…?お前…ひょっとして…不能…」ガーン


    ナイル悟浄「いや、待て待て。どうしてそうなる!?」


    エルヴィン三蔵「いや…すまなかった…デリケートな問題だものな、そうだよな…」アハ、アハハ


    ナイル悟浄「だから、変な気のまわし方するな!俺は現役ビンビンだ!!」



    ハンジ悟空「ちょ…!何宣言しちゃってるの!?」

    ミケ八戒「お前の下半身事情など知りたくもないわ、気持ち悪い…」

    エルヴィン三蔵「品位を疑うな…」ヒキ





    ナイル悟浄「な…謀ったな、エルヴィン!貴様あぁぁぁ!!!」



    河童の絶叫は山の奥深くまで響き渡った
  58. 58 : : 2014/06/19(木) 22:02:57
    ???「あの…?」


    ハンジ悟空「ああ、美少年!ごめんねぇ、びっくりしたよね?」

    ミケ八戒「少年よ、名前は?」



    エルヴィン三蔵「そうだ、美少年!名前と生年月日、ついでにスリーサイズを教えてプリーズ!!」


    ジャン玉龍「いや、法師様は黙ってましょうか」




    ???「ぼ、僕は、アルミン。アルミン・アルレルトです。誕生日は11月3日、スリーサイズは上から…」


    ジャン玉龍「いや、言うんかい!?」


    エルヴィン三蔵「素直ないい子だ…。ますます私の小姓にふさわしい」ウットリ


    ナイル悟浄「話が進まないから、お前本気で黙ってろ…」





    ミケ八戒「…で、少年。この村で何か困っていることがあると聞いたが?」


    ハンジ悟空「もしくは、困ってる人とか」


    エルヴィン三蔵「困ってる淋しい美女とか」




    アルミン「えっと…村全体が困っていることも、困っている人もいます。困ってる人っていうのは…美女かどうかはわからないけど、僕の幼なじみです」


    ミケ八戒「幼なじみは女の子なのか」


    アルミン「はい。黒髪が綺麗なミカサって子です」




    エルヴィン三蔵「黒髪キター!!!」ガッツ!




    エルヴィン三蔵は跳び上がって喜んだ
  59. 59 : : 2014/06/19(木) 22:15:20

    ハンジ悟空「じゃあさ、君の村の困りごとと、君の幼なじみの困りごと、両方ゆっくり聞かせてもらえたりするかなぁ?」


    ナイル悟浄「あー、我々は怪しいものではない…」


    ミケ八戒「若干怪しいやつがいるから説得力はないが」


    ナイル悟浄「…否めない…が、天竺へありがたい経典を得るために旅をしているのだ」


    ハンジ悟空「困っている人を助けるのも、経典を得るためには必要なことなんだよ!」




    アルミン「僕たちを助けてくれるんですか!?ありがたいです!ぜひ家に来てください!幼なじみも呼びますから!」




    エルヴィン三蔵「そうと決まれば、美少年のお宅訪問だな!」ワクワク


    ハンジ悟空「じゃあ、お決まりの合言葉!行ってみよ~!!ハイ!」



    アルミン「えっ…?僕?…えと…その…うちくる!?」


    全員「行く行く~♪」




    アルミン(…大丈夫かな、この人たち…)


    少年の心に、一抹の不安がよぎった

  60. 60 : : 2014/06/19(木) 22:33:15
    俺も行きた~いw

    それにネコ型ロボットww


    やっぱりこれは面白いです(`_´)b
  61. 61 : : 2014/06/19(木) 22:52:02
    >>60
    えなじーさん

    私も行きたい(笑)
    お褒めいただきありがとうございます!励みになります!
  62. 62 : : 2014/06/19(木) 23:03:42

    シガンシナ村アルレルト家



    アルミン祖父「偉いお坊様にいらしていただいたのに、粗末な物しかなくて申し訳ないです…」


    エルヴィン三蔵一行の前に置かれた茶器は、1つとして無傷なものはなかった

    あちらこちらが欠けた茶器の中には、薄い薄~い茶が注がれていた



    エルヴィン三蔵「いいえ、お構いなく。我ら修行中の身ですので」キリッ



    ジャン玉龍「まともっぽいこと言ってる…」コッソリ

    ミケ八戒「いつものことだ、外面だけはいいんだ」ヒソヒソ

    ナイル悟浄「皆あれで騙されるんだ…」コソコソ



    ハンジ悟空「それで、村の皆さんはどんなことでお困りなんですか!?」


    アルミン「それが…」


    アルミン祖父「わしらの村は、見ての通り余り豊かとは言えません」


    アルミン「わずかな畑で採れる農作物や家畜、織物なんかを山の向こうに行商に行ってわずかな稼ぎを得ています」


    アルミン祖父「ところがです。先月くらいから、山に怪物が出るようになりまして…」




    アルミン「危険なので行商に出るに出られず、皆困っています」



    エルヴィン三蔵「それはさぞかしお困りでしょうな…」




    ジャン玉龍(結構シリアスな展開になってきた…!!)

  63. 63 : : 2014/06/19(木) 23:25:58

    ハンジ悟空「その怪物って、どんな?」


    アルミン「ええと…怪物に出くわした人たちは動揺が強くて、言ってることがバラバラではっきりしないことが多いんですが…」


    アルミン祖父「ただ、皆一様に、大きな怪物だった、と言っていますな…」


    アルミン「木々を揺らす奇声を発するとか」


    アルミン祖父「小さな木なら踏み潰すとか」


    アルミン「とにかく暴れて手が付けられないとか」


    アルミン祖父「食われる、とか」


    エルヴィン三蔵「…なるほど…」


    ミケ八戒「それではたしかに危なくて山道を通れないな…」スン



    ハンジ悟空「そうか、その怪物に困ってるんだねぇ?じゃあ、さっそく行ってみよう!!」オー!




    ジャン玉龍「ええぇぇぇぇ!まじすか!?」
  64. 64 : : 2014/06/19(木) 23:40:47

    ミケ八戒「ハンジ…まぁそう急くな」

    ナイル悟浄「実際に、その…誰か食われたのですかな?」


    アルミン祖父「いや、はっきり食われたところを見た人はいません…ですがの…」


    アルミン「…僕の幼なじみの一人が、先月行商に出たまま、いまだに戻りません…」


    ハンジ悟空「え?君の幼なじみって…」


    アルミン「あ、困ってる幼なじみとは別です。けど、無関係じゃないというか…」


    ミケ八戒「まあ村の幼なじみ同士なら無関係ではないのだろうが」


    アルミン「いえ、もっとつながりが濃いというか…」


    金髪の少年が歯切れの悪い答え方をしていたその時



    ???「アルミン!エレンは食われてなどいない。縁起でもないことを言わないで」



    三和土をあがってきた黒髪の少女が仁王立ちで割り込んできた

  65. 65 : : 2014/06/20(金) 00:27:31

    アルミン「わ!ミカサ!」


    ミカサ「アルミン。エレンは怪物騒動で山向こうの町から戻れなくなっている、だけ…!食われてなんか…食われて、なんか…」ジワッ


    ハンジ悟空「あーあ、泣~かせた、泣~かせた!」


    アルミン「あわあわ…あの、ミカサ…?ご、ごめんね?エレンの無事は僕も祈ってるよ?」アセアセ


    エルヴィン三蔵「お嬢さん…君には涙よりも笑顔が似合う。さぁ、私のハンカチで涙を拭きたまえ」スタッ。キラキラキラ


    ミカサ「…誰…」ジトメ


    ナイル悟浄「まぁ、正当な反応だよな」




    エルヴィン三蔵「ふっ。私は通りすがりの美形法師、エルヴィン三蔵。愛を伝道し愛であふれた世を創るために身を捧げた、愛の伝道師だ!」キラーン





    ミケ八戒「…フッ」

    ハンジ悟空「いやぁ、サブイボ~!!よくやるねぇ、エルヴィン…」

    ナイル悟浄「あいつ、奥歯浮きまくりだろうな…」



    エルヴィン三蔵「Ms.ミカサ!君の心に空いた隙間、私が埋めて差し上げよう!!」



    ミカサ「…結構です」



    エルヴィン三蔵「奥ゆかしいのもまた美徳」


    ミカサ「いえ、ほんとに結構です」


    エルヴィン三蔵「黒髪女性はつつましい…」



    ミカサ「ハーッ…もう、いい。…不毛…」ギロッ



    エルヴィン三蔵「!!な…なんと…い、いやいやいや、私は剃髪しているのであって、本来はフサフサだ!だ、断じて不毛などでは…」オタオタ




    ハンジ悟空「なんか勝手に焦り始めたw」

    ナイル悟浄「毛関連の語句に異常に敏感に反応するな、あいつ」

  66. 66 : : 2014/06/20(金) 00:54:46

    アルミン祖父「まぁまぁ、ミぃちゃん、落ち着いて。お座りなさいな。こちらは旅のお坊さん達だよ。怪物に困っていることを相談していたんだ」


    ミケ八戒(ミぃちゃん…)

    ハンジ悟空(ミぃちゃんwww)



    ジャン玉龍(ミぃちゃん…可愛い…マジ可愛い、超タイプ、激好み!!!やべぇ!こんなところで運命の出会いだ…!!!)///ボー



    エルヴィン三蔵「可愛いではないか!ミぃちゃん!私もそう呼ぼう!」


    ミカサ「…拒否します」ジロ




    ナイル悟浄「完全に嫌われたな、お前w」






    ハンジ悟空「ええと、行商から戻ってこない彼が出て行ったのはどのくらい前?」


    ミカサ「だいたい一か月前です」



    ミケ八戒「一人で行ったのか?」


    ミカサ「はい…私もいっしょに行こうと言ったのだけど…今回は量も多くないから一人で大丈夫と言って…やっぱり、一人で行かせたのは間違いだった…!」



    ナイル悟浄「アルミンは幼なじみと言ってるが…君らはどういう関係なんだ?」


    ミカサ「か、家族です///」ポ



    ハンジ悟空「…顔が赤いけど?」ニヤリ


    ミカサ「っ…その、あの…」


    アルミン「ミカサの本当の両親は亡くなって、エレンの家に引き取られたんです。そのエレンの両親も3年前の災害で亡くなって…それで、二人で支えあって暮らしてきたんです。ね?ミカサ?」


    ミカサ「///」コクコク


    アルミン「ミカサの夢はエレンのお嫁さんだもんね?」


    ミカサ「…!!アルミンっ!///」




    ジャン玉龍「…なんだよ…くそっ!リア充爆ぜろ!!」チッ

  67. 67 : : 2014/06/20(金) 01:50:06

    ハンジ悟空「ともかく、君の大切な人が出て行ってからだいたい1か月なんだね?」

    ミカサ「…はい」


    ハンジ悟空「で、怪物が出始めたのもそのくらい…?」

    アルミン「そうです、そのくらいです」


    ハンジ悟空「で、その間村の人たちは山向こうの町との交流が途絶えてしまい、ここは陸の孤島状態になっている、と」

    アルミン祖父「そうですな」



    ミケ八戒「では…スン」ムクッ

    ナイル悟浄「ここはやはり、我々の出番のようだな」スタッ

    ジャン玉龍「ゴクッ…はい…!」ザッ



    エルヴィン三蔵「よし!謎の怪物の正体を探りに、いざ!前進せよ!!!」ビシィ!



    ハンジ悟空「うっひゃ~!ようやく西遊記っぽくなってきたよ!滾るうぅぅぅぅぅ!!」ワクワク!




    エルヴィン三蔵「…の前にトイレ!」タンマ!



    エルヴィン三蔵以外の全員が、こけた
  68. 68 : : 2014/06/20(金) 01:51:45
    面白いw期待してます
  69. 69 : : 2014/06/20(金) 17:36:03
    >>68
    坂本さん

    コメントありがとうございます!
    励みになります。
  70. 70 : : 2014/06/20(金) 23:19:17
    ト☆イ☆レだと...

    エルヴィン三蔵のギャグセンスを分けては貰えないだろうか?
  71. 71 : : 2014/06/20(金) 23:53:51
    >>70
    えなじー・ぶらんさん
    うふふ、楽しんでいただけてますか?よかった!
  72. 72 : : 2014/06/21(土) 00:25:26

    怪物のいるという山に向かう一行

    案内役のミカサが先導している



    ジャン玉龍「あ、あのよ…///」パカパカ

    ミカサ「…しゃべる馬は珍しいと思っていた…」パカパカ

    エルヴィン三蔵「ああ、うちのは特別珍しい!馬面の龍だからな!」

    ジャン玉龍「…いや、俺のことはこの際いいや…その、お前の乗ってるその馬…」

    ミカサ「…なにか?」

    ジャン玉龍「馬、ていうか、馬型のはにわだろ?」




    ハンジ悟空「ああ!なんか変わった馬だと思ったら!」

    ミケ八戒「そうか、はにわだったのか…!!」

    ナイル悟浄「そういえば焼き物だな、たしかに!!!」ナデナデザラザラ



    ジャン玉龍「いや、気がつきましょうよ?それに…」




    馬はにわ「馬型のはにわですけど、ひんべえっていう名前ですよ。皆さん、ひんべえって呼んでくださいね?」




    ジャン玉龍「はにわがしゃべってる異常性に気づきましょうよぉぉぉぉ!!!」





    ひんべえ「いやだな~。自分だってしゃべる馬のくせにぃ~」

  73. 73 : : 2014/06/21(土) 00:53:20

    ハンジ悟空「ミカサ、この馬どうしたの?」

    ミカサ「拾った」


    ナイル悟浄「いつ、どこで」

    ミカサ「2週間ほど前。エレンを探しに行こうとして山に向かう途中で」


    ミケ八戒「一人で山に向かおうとしたのか…」

    ミカサ「そう…でもアルミンが追いかけてきて止められた。その時に声をかけてきたので拾った」


    エルヴィン三蔵「ほう…ナンパとはなかなかやるじゃないか、素焼きの馬!」


    ひんべえ「な、ナンパなんかじゃないですよぉ。しばらくぶりに目を覚ましたら、一緒にいたはずの王子がいなくて困ってるんです…」


    ミカサ「そう。困っているはにわを見捨てられなどしない…だから拾った」

    ミケ八戒「フン、一緒にいた大切な人がいなくなって困っているはにわと自分を重ねて放っておけなかったんだろう」

    ミカサ「そう…かもしれない…」

    ひんべえ「ミぃちゃんはとてもよくしてくれています。…けれど僕はやっぱり王子を探さなきゃ」

    ミカサ「…私も…エレンを探さないと…」



    ジャン玉龍「はにわ、てめぇもミぃちゃん呼びかよっ…!」

  74. 74 : : 2014/06/21(土) 01:11:02

    ハンジ悟空「ねぇねぇ、ひんべえは、しばらくぶりに目が覚めたって言ってたけど…」

    ひんべえ「はい、ずいぶんしばらくです」


    ハンジ悟空「それってやっぱり、古墳とかに埋葬されていたってこと!?」

    ひんべえ「ええまぁ…」

    ハンジ悟空「うひゃあぁぁ!この辺古墳があるんだ!?それでそれで!?一緒にいたはずの王子っていうのは、一緒に埋葬されてたっていうこと…!!??」

    ひんべえ「うーん、難しいことはひんべえわからないです~。でも王子もしばらく一緒に休んでいたはずなんです…」

    ハンジ悟空「うんうん、そっかぁ…。で、埋葬されたのはどのくらい昔!?何時代!?当時の様子を詳しくプリーィィィィズ!!!」

    ひんべえ「え?ええっと…」



    ナイル悟浄「ハンジのはにわへの食いつきがすごい件」

    ミケ八戒「ああ…なんか変なとこに火がついたな…」

    エルヴィン三蔵「古墳マニアか…やるな…」



    ハンジ悟空「じゃあさ、じゃあ、ひんべえはなんで目を覚ましたの?何かあって目が覚めたのかな?自然に覚めたのかな!?」

    ひんべえ「え…はて…?どうしてだったかな…?たしか、なにか…呼ばれた…ような…?」




    その時

    「ぴぎゃああああぁぁぁぁ!!!」


    空気を切り裂く鋭い雄叫びとともに、木々をなぎ倒すメキメキという音が近づいてきた

  75. 75 : : 2014/06/21(土) 02:13:20
    ズシンズシンと地響きが迫ってくる

    なぎ倒される木々が雄叫びの主の軌跡をえがくように倒れてゆく


    ミケ八戒「む…!」

    ナイル悟浄「これは…!」

    ジャン玉龍「来やがった…!」

    ハンジ悟空「は!ははは!!」


    エルヴィン三蔵「目標補足!北北西、距離200、体長…大きいぞ!10メートルはありそうだ!総員警戒態勢!戦闘に移行する可能性が高い!そなえろ!」


    エルヴィンの号令で一行はそれぞれの武器を構える。


    ミカサ「…!噂の…怪物…!!!」ギリッ

    ひんべえの背の上で武器を持たないミカサは、眼光だけを鋭くし、迫りくる怪物を待ち構える

    バキバキバキ

    メキメキ

    ドシンドシン

    怪物の気配が近づく


    ドシン


    エルヴィン三蔵「…!来るぞ!!」

    薙ぎ払われた木が一行めがけて投げつけられる

    なんなくひらりとかわす


    森の中から現れた怪物は…



    怪物「はにゃ~!!!」ゴゴゴゴ



    凄んでいるようではあるが、なんともしまりのない雄叫びをあげた
  76. 76 : : 2014/06/22(日) 07:24:45
    ナイル悟浄「む…これは…」


    ミケ八戒「予想に反してと言うか…」


    エルヴィン三蔵「ああ、話の流れ的にてっきり巨人が出てくるとばかり思っていたが…」


    ジャン玉龍「巨人と同じく巨大は巨大ですが…予想の斜め上行ってますね…」


    ハンジ悟空「うっはぁぁぁ!今度は巨大はにわだあぁぁぁぁぁ!!」



    奇妙な雄叫びをあげている怪物は、巨大な人型はにわだった

  77. 77 : : 2014/06/22(日) 07:26:57
    巨大はにわ「はにゃはにゃ!!!プンプン!!」



    ハンジ悟空「うひょ~!はにわ怒ってる!プンプンって言っちゃってるよ!?可愛い!くうぅぅぅ癒されるぅぅぅぅ!!」


    ミケ八戒「…癒される、か…?」



    巨大はにわ「はにゃにゃ!」ブン


    ジャン玉龍「あぶねっ」ヒョイ



    ナイル悟浄「…見てくれは巨大でなければ可愛いと言って良いのかもしれんが…やってることは完全に破壊活動だぞ?」


    エルヴィン三蔵「ああ、木やら岩やら手当たり次第投げつけてきて危険極まりないな…」サッ



    ハンジ悟空「おおっと!あぶねえ!ふふふ、そう簡単にはいかないよ?何怒ってるの?どこの古墳から来たの?いつからそんなに大きいのぉぉぉぉ!!??」ヒラリ



    ジャン玉龍「アブナイのはあんたの脳みそもだ!」


    ジャン玉龍は、自分も命がけで対峙しているのに、あくまで好奇心先行のハンジ悟空に呆れていた
  78. 78 : : 2014/06/24(火) 06:04:37

    ひんべえ「ああ!何てことだ…!はに丸様!!」


    ミカサ「…ひんべえ、もしかしてだけど…」


    ひんべえ「はい!この方こそ僕が探していた王子、はに丸様です!!」


    ジャン玉龍「お前の王子、でかすぎだろ!?お前に乗れねえジャン!?」


    ひんべえ「しばらくおやすみしている間にすっかり大きくおなりになって…」ウルッ


    ジャン玉龍「いい話っぽくしてんじゃねぇよ!?喜べる成長レベルじゃねえだろ!?」


    ナイル悟浄「そもそもはにわは成長しない」


    ミケ八戒「まったくだ。…とりあえず、このまま暴れさせておく訳にもいくまい…」ジャキツ


    ナイル悟浄「正気に戻ってくれればいいんだが…」スッ


    ハンジ悟空「よぉし、行くぞぉ!!」


    ミケとナイルは、巨大はにわの左右に分かれ、ミケは大鎌で、ナイルは錫杖で、それぞれ巨大はにわのアキレス腱を狙い攻撃する。


    カキィィィン!


    ミケ八戒「くっ…」

    ナイル悟浄「硬いっ…!全力で打ちつけてもわずかに欠けた程度だと…!?」


    ハンジ悟空「伸びろ!如意棒!!」


    ハンジ悟空は金斗雲で巨大はにわの顔面めがけて飛び、如意棒で攻撃する


    キ…ン


    ハンジ悟空「うっはぁ!はね返された!やるねぇ!!」



    ジャン玉龍「そんな…じゃあ、いったいどうしたら…」


    エルヴィン三蔵「…目を覚まさせるだけとか、悠長なことは言っていられないようだな…」


    エルヴィン三蔵の表情は指揮官のものであった
  79. 79 : : 2014/06/24(火) 06:57:18
    おっ!エルヴィンがカッコ良く……なるのかな?

    期待です!
  80. 80 : : 2014/06/24(火) 13:38:59
    >>79
    舞乱さん
    エルヴィン三蔵のかっこいいところ、少しはあるのじゃないかと思います(笑)

    いつも応援ありがとうございます!
  81. 81 : : 2014/06/24(火) 16:54:50

    エルヴィン三蔵「ミケ、ナイル!片足の一点に集中して打撃を加えろ!ハンジ、遠慮はいらん、如意棒はフルパワー!そこに私が経文で呪力をのせる!」


    ミカサ「…そんな…じゃあ、ひんべえの王子はどうなるの!?」


    エルヴィン三蔵「どうなるのかはやってみなくてはわからん。説得も聞かない、手加減してはまったく効果なしでは他にやりようがない」


    ミカサ「…そんな…」


    エルヴィン三蔵「巨大怪物で村人だって困っているのだろう?」


    ミカサ「それは…そう…だけど…」


    エルヴィン三蔵「君の大事な家族だって、やつと無関係ではないかもしれない」


    ミカサ「…」


    ひんべえ「ミぃちゃん、もういいです…この方達の言うとおりです…」



    ひんべえ「はに丸様は変わってしまった…生身の人間の身代わりとして創られた僕達はにわが、人に仇なすようになっては本末転倒です…」



    ひんべえ「元のはに丸様は優しくて穏やかな方です。けしてこのようなことを望む方ではありません…どうか、はに丸様のためにも…終わりにしてください」



    ミカサ「…ひんべえ…」


    エルヴィン三蔵「ひんべえ、その心、このエルヴィン三蔵がしかと受け取った!行くぞ、お前たち!巨大はにわ撃退陣形展開!!」


    ハンジ・ミケ・ナイル「ハッ!!」バッ


    ミケ八戒とナイル悟浄は二人揃って巨大はにわの左足へと駆ける

    ミケ八戒は巨大はにわのアキレス腱を狙って大鎌を一閃させると、続けざまにナイル悟浄はミケの一撃と寸分違わぬ一点を狙って錫杖で突く


    ドガッ!

    ズドッ!


    ピシッ…

    ピシピシピシ…

    カシャーン!


    一点への集中攻撃は奏功し、巨大はにわの左足首の一部は砕けた
  82. 82 : : 2014/06/28(土) 22:13:01

    はに丸「んにゃ~!!」


    巨大はにわは気の抜けた叫びをあげた

    しかし、未だ歩みは止まらず、欠けた足首のままどしんどしんと進む


    ナイル悟浄「む…まだ歩けるとは…」

    ミケ八戒「次は反対側か…」スッ

    ナイル悟浄「いやまて、ハンジが行った」



    巨大はにわの顔先めがけて、ハンジ悟空の金斗雲が白い軌跡を描いていた



    ハンジ悟空「行くよぉ!可愛いはにわちゃん!おイタは、めっ!だよおぉぉぉぉ!」バビューン


    はに丸「はにゃ!!」ブン


    ハンジ悟空「うぉっとぉ~!あはは!簡単には捕まらないよぉぉぉ!」ギュイーン


    エルヴィン三蔵「…オン ビセイゼイ ビセイゼイ ビセイジャサンボリ…」ブツブツ


    ハンジ悟空「お!エルヴィンのお経もいい感じかな!?よし、如意棒を…」


    ハンジ悟空が懐から小さくなった如意棒を取り出したその時…


    ハンジ悟空「ああっ!?いたっ!イタタタタタタ!!」


    ハンジ悟空は頭を抱えてうずくまった。


  83. 83 : : 2014/06/28(土) 22:43:24

    ハンジ悟空「ちょ、ちょっと…エルヴィン!!!」ギリギリギリ


    エルヴィン三蔵「オン…なんだ?」


    ハンジ悟空「なんか、頭の輪っかが締まってきてるんですけど!?」ギリギリギリギリ


    エルヴィン三蔵「あ…」


    ジャン玉龍「あ?」


    エルヴィン三蔵「間違って緊箍呪(きんこじゅ)唱えちゃった…」テヘペロ


    ハンジ悟空「テヘペロ、じゃ、なぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!!もう!ちゃんとやってよね!?」


    エルヴィン三蔵「ははは。すまない。久しぶりなものでな」


    ハンジ悟空「すまないですまないよっ!!痛いのは私なんだよ!?」ズキズキ



    ミケ八戒「…大丈夫か、あいつ…」


    ナイル悟浄「…やっぱりしまらないな…」


    ミカサ「いえ、輪っかがしまりました」


    ひんべえ「ミぃちゃん、うまいこといいますね」


    ジャン玉龍「…そんなこと言ってる場合か!?」




    エルヴィン三蔵「悪かった!ほんのジョークだ、ジョーク!さあ、本気出していくぞ!!」



    ハンジ悟空「畜生、エルヴィンのやつ!覚えてろよ!?」スッ



    エルヴィン三蔵「…ノウマク・サラバタタギャテイビャク・サラバボッケイビャク…」


    ハンジ悟空「今度こそ、行くよ!?はにわちゃん!!」


    エルヴィン三蔵「…ウンタラタ・カンマン!!」
    ハンジ悟空「…伸びろ、如意棒!!」ギュイーン


    手のひらサイズだった如意棒はあっという間に抱えるほどの太さになり、巨大はにわの額めがけてグングン伸び進んでゆく

    ハンジ悟空「行っけえぇぇぇぇ!!」

    三蔵の経文の効果を乗せた如意棒は、巨大はにわの額に達し、その表面を突き破った

    カシャーン

    パラパラ…パラ


    はに丸「…は、はにゃ~」フラフラ



    ひんべえ「は、はに丸さまぁぁぁぁ!!」ドドドド


    巨大はにわの額は割れ、バランスを崩して倒れるのとほぼ同時に、馬はにわは駆け寄っていった

  84. 84 : : 2014/06/28(土) 23:11:51

    ドッシャアァァ
    ガシャガシャーン



    巨大はにわは倒れた衝撃で砕け散り、あたりは砂埃に包まれた



    ひんべえ「はに丸さま、はに丸さまあぁぁ!?」



    泣きながら巨大はにわの倒れた場所に急ぐひんべえ

    砂埃で見通しの悪い中、巨大はにわのかけらが大量に現れ、ひんべえの呼び声に嗚咽が混じる



    ひんべえ「うぐっ…ひっ…はに丸…さま…」



    遅れてエルヴィン三蔵一行も、巨大はにわのかけらにたたずむひんべえのもとに近づく



    ミカサ「…ひんべえ…」


    ひんべえ「う、ううぅ…はに丸さま…どうして…」


    かける言葉は見つからず、ひんべえのたてがみをただなでさするミカサ

    そのとき―



    ジャン玉龍「…あれ、なんだ…?」



    巨大はにわのかけらの山に埋もれてうごめく何かを発見した

    近寄ると…かけらの山から頭を出したそれは…




    人間サイズのはにわ「はにゃ?」モゾモゾガラガラ




    ひんべえ「は、はに丸さまあぁぁぁ!!!」パアァ




    はに丸「はにゃ!ひんべえ、久しぶり!」



    どうやら正気とサイズを取り戻したひんべえの王子、はに丸王子は快活に挨拶をした
  85. 85 : : 2014/06/28(土) 23:40:35

    ひんべえ「はに丸さま、もうだめかと心配しましたよぉぉぉ!!」


    はに丸「はにゃ?僕どうなっていたの?」



    ナイル悟浄「覚えていないのか」


    ミケ八戒「スン…ずいぶん都合よくできているな、そのでかい頭は…」


    ミカサ「ひんべえの王子を責めてはいけない。はにわの頭は空洞だから」


    ジャン玉龍「いや、ミカサもけっこうひどいこと言ってるぞ?」


    ミカサ「事実だもの。違わない?」


    ジャン玉龍「いやまあ、そうだけど…」




    ミケ八戒「…なんにせよ、これで村の困りごとその1は解決したんだな?」


    ナイル悟浄「ああ、村人が見た巨大な怪物というのがこのはにわならば、解決だろうな」


    ミカサ「…エレンはまだ見つかっていない。だから解決はしていない」


    ナイル悟浄「ああ、そっちはそっちで探さなくちゃな…」ポンポン



    ナイル悟浄はわかっているさとミカサの頭を包むように軽く叩いた
  86. 86 : : 2014/06/28(土) 23:49:17

    ハンジ悟空「ねぇねぇ、大きくなっていた間の記憶はないとしてもさ、大きくなる直前は何していたの?どうして大きくなったのかなぁ!?」


    きょとんとしているはに丸にハンジ悟空は好奇心全開で迫る


    はに丸「はにゃ?ええとぉ…」


    ハンジ悟空「うんうん、」


    はに丸「たしか、今度の8月に出番があるからって起こされてぇ」


    ハンジ悟空「8月の出番?」


    はに丸「特番なんだって。今回のお話とも作者とも直接関係ないから、詳しくはWebでねhttp://thepage.jp/detail/20140624-00000008-wordleaf


    ハンジ悟空「Webかよ!まぁいいや、それで?」


    はに丸「打ち合わせのためにいつも寝ている古墳から出てぇ」


    ハンジ悟空「うん」


    はに丸「待ち合わせの場所に行こうとしたら…なんだっけ?」


    ハンジ悟空「…なんだっけ?」


    はに丸「ええと、たしか…なんか怖いものに会った気が…」


    ハンジ悟空「怖いもの?」


    はに丸「うん、そう…。ええと…なんかこう、大きい…」


    ハンジ悟空「うん?大きい!?」


    はに丸「うんそう。なんか大きくて怖い人。うが~って」


    ハンジ悟空「うが~?」


    はに丸「うん、怖いよね~?で、僕、きゃ~って逃げようとして…そこから覚えてないの」


    ハンジ悟空「…それって…その怖いやつから逃げようとして巨大化したってこと!?ってことは…」



    エルヴィン三蔵「…大きくて怖い怪物が他にもいるということだろうな…」



    エルヴィン三蔵がそういったのとほぼ同時に


    うがぁぁぁ!!


    背後の森から巨大な影と咆哮が迫ってきた

  87. 87 : : 2014/06/29(日) 00:27:55

    ナイル悟浄「!!」


    ミケ八戒「なん…だと!?」


    ハンジ悟空「はに丸くんとひんべえは下がって!」


    ジャン玉龍「ミカサも!俺と一緒にこっちへ…!!」グイッ



    ひんべえ「ふわあぁぁ。はに丸さま、行きましょう」

    はに丸「あ、あれ…怖いやつ!」



    はに丸が指差したその先には…



    身の丈15メートル

    黒髪を逆立て

    口は耳まで裂け

    緑の瞳には煌々と赤い光を湛え

    全身をたくましい筋肉で覆われた裸の…




    エルヴィン三蔵「…巨人…!!」




    巨人「があぁぁぁ!」




    ひんべえ「はに丸さま、ミぃちゃん、後ろに行きましょう」アワワワ


    はに丸「うん、ひんべえ。ここにいたら危ないね」オロロロ


    ミカサ「…」


    ジャン玉龍「ミカサ、何してる!?早く…」


    ミカサ「…レン…」


    ジャン玉龍「…はぁ!?」



    ミカサ「エレン!!」



    ミカサはジャン玉龍の制止を振り払い、天に向かって咆哮をあげる巨人に向かって走り出した

  88. 88 : : 2014/06/29(日) 02:11:49

    ミケ八戒「おい!危ないぞ!」


    ナイル悟浄「あの…小娘…!」ダッ


    ハンジ悟空「金斗雲!!」ピュー



    巨人めがけて走るミカサを追うミケ・ナイル・ハンジ


    ミカサは先に巨人の足元に到着し、巨人に語りかける



    ミカサ「エレン!!…エレンでしょう!?私よ、ミカサ!あなたの…家族!」



    巨人はミカサの言葉には応答せず、木々をなぎ倒し始める

    巨人は巨大はにわよりもさらに大きかった



    ミカサ「エレン!エレン!エレ…」



    巨人は足元のミカサに構うそぶりはなく、歩き始める

    ドシン、ドシン

    巨人が一歩踏み出そうとしたその足がミカサの頭上に来たとき―



    ハンジ悟空「うっひゃ~!!!」ヒョイ



    ミカサの体は金斗雲に乗ったハンジ悟空に抱えられ、間一髪で巨人の足をすり抜けた



    ハンジ悟空「ちょっとちょっと!死ぬ気!?」ビュン


    ミカサ「そんな…つもりは…」


    ハンジ悟空「何?あの巨人があなたの探している家族?」


    ミカサ「…たぶん、そうです…エレンと同じ燃えるように光る緑の瞳」

    ハンジ悟空「それが何で巨人になってるの?」


    ミカサ「…わからない…けど、私のことはわかる、はず…」


    ハンジ悟空「うーん、残念ながらそうは見えなかったけど!?」


    ミカサ「…おろして、ください」


    ハンジ悟空「は!?何言ってんの!?そんなことできないよ!?」


    ミカサ「私は…強い。すごく強い」


    ハンジ悟空「は!?」


    ミカサ「ので…私は…エレンを正気に戻すことができる…近くに行けば…」ギュ


    ハンジ悟空「え?ちょ、ちょっと!?」



    次の瞬間

    ミカサは身をよじり、自分の体を抱きかかえるハンジ悟空の腕からするりとすりぬけた



    ハンジ悟空「あああああ!!」



    バランスを崩したまま真っ逆さまに落下するミカサ

    その体を今度は空中で1回転させると、近くの木の枝につかまり、遠心力で次々と枝から枝へと渡り


    巨人の前髪をつかんで鼻先にたどり着いた



    ミカサ「エレン…!!私よ…!ミカサ…!わからないの!?」
  89. 89 : : 2014/06/29(日) 23:44:46

    エルヴィン三蔵「…ミぃちゃんは何をしてるんだ?」


    ミケ八戒「その呼び方で呼んでもお前は却下されるぞ」


    ハンジ悟空「あの巨人が愛しの家族なんだってさ。せっかく助けてあげたのに」ヒューン


    エルヴィン三蔵「好みのタイプはずいぶんワイルド系だな…私になびかないわけだ」


    ナイル悟浄「…で、どうする?」


    エルヴィン三蔵「このままあの超ワイルド系を野放しにしておくわけないもいかないだろう」フーッ


    ナイル悟浄「だよな」


    エルヴィン三蔵「ナイル、ミケ、二人であの巨人の足をふさげ。ハンジはナイルとミケの攻撃に巨人が気を取られている間にミぃちゃんを奪還!」


    ナイル・ミケ・ハンジ「ハッ!!」バッ

  90. 90 : : 2014/07/02(水) 01:37:58

    ミカサ「エレン、お願い!もどって!」

    ミカサは巨人の鼻先で懇願する

    巨人はそんなミカサを寄り目で見つめる


    ミカサ「…エレン!?」

    正気に戻ったことを期待してミカサが顔をほころばせた次の瞬間―

    ハンジ悟空「…!!危ないっっっ!!」ヒュン、ガシッ



    バキィッ!!!!



    巨人が自らの鼻先に拳をふるう寸前、ミカサの体をハンジ悟空の金斗雲がさらった


    巨人「ガアァァァッツ!!」


    巨人は自らの拳で思い切り鼻を打ち付け、叫声をあげる


    ミカサ「ああっ!エレンッ!!」


    ハンジ悟空「おおっとぉ、暴れないでよ。今度は離さないよ!」




    自分自身に強烈な一撃を放った巨人の鼻は、打撃の衝撃を受けて崩れている

    しかし痛がる様子もなく、何かにいら立つように周囲に殴り掛かり、岩を砕く



    ミケ八戒「…また一段と荒れてるな…」ヒョイ


    砕かれた岩の破片をよけながらつぶやくミケ八戒


    ナイル悟浄「まったく…予想以上の大柄な駄々っ子の家出人だ…」ポリポリ


    軽い身のこなしで落下物を避けながら、器用にキュウリを頬張るナイル悟浄が応じる



    ミケ八戒「…キュウリなんぞ食いながら戦って…舌をかんでも知らないぞ…」ダッ


    ナイル悟浄「そんなヘマなどするわけもない」モグモグゴックン、スッ


    踏まれたら無事では済まない暴れる巨人の足元を、よどみなく縫うように駆ける二人

    視線で合図をし、お互いの位置を確認すると…


    ミケ八戒「せいっっっっ!!!」ブン
    ナイル悟浄「やあっっっっ!!!」ドスッ


    巨人のアキレス腱に大鎌をふるったところへ錫杖で追い打ちをかけて一突きする



    巨人「…ガァッ!?」



    巨人はバランスを崩し、うつぶせに倒れた




    ジャン玉龍「…気のせいか、なんかちょっとかっこいいんですけど…」


    エルヴィン三蔵「私の部下だ、当然だ!!」


    もうもうと砂埃の舞う中、エルヴィン三蔵は仁王立ちでのたまった
  91. 91 : : 2014/07/02(水) 02:17:14

    ミカサ「ああっ!エレン…!!!」


    ハンジ悟空「ちょっ…!だめだってば!まだ危ないから巨人から離れて!!」ガシッ


    ナイル悟浄「…おい…ほとんど切断寸前まで深く切ってえぐったはずだが…」


    ジャン玉龍「なんですか…?ええ!?これは…!」


    ミケ八戒「…驚異の組織再生力…!」ススン!


    倒れこんだ巨人のアキレス腱は、シュウシュウと蒸気とともに音を立てて損傷した組織を再生しつつあった



    エルヴィン三蔵「おお!これはミラクル!ハンジ、このメカニズムを解析してアンチエイジング技術を開発しろ!経典などよりよほど世の女性たちが求めていることだろう!!!」



    ジャン玉龍「…あんた、ほんとにえげつないな…ちょっとでもかっこいいかもと思った俺が間違ってたよ…」


    ハンジ悟空「うっひょ~!すげえ!!はにわちゃんも面白いけど、巨人も実に興味深いねぇ!!」



    ミカサ「…エレンにこれ以上ひどいことしないで!!」



    ハンジ悟空にしっかりと体を抑えられたままミカサは凶悪な光を瞳にたたえながらエルヴィン三蔵一行をにらむ



    ミカサ「私は…エレンを助けてと言った!…のに…これ以上エレンをいじめないで!!」ギッ



    ミケ八戒「いじめる…」


    ナイル悟浄「このままでは、俺たちの方がいじめられ…では済まない事態になるのだが」



    ジャン玉龍「悠長にしゃべってられませんよ!…来ます!!」



    シュウシュウと蒸気を発しながら、うつぶせに倒れていた巨人はゆっくりと起き上がろうとしていた



    エルヴィン三蔵「…さて、ここからどうするか…困ったな…」ウーン


    エルヴィン三蔵はさして焦った様子もなく小首をかしげた
  92. 92 : : 2014/07/02(水) 02:31:17

    ハンジ悟空「どうする、エルヴィン?また如意棒ダブルアタックしてみる?」

    エルヴィン三蔵「いや、あの修復力じゃあ難しいだろうな…」フゥム



    ナイル悟浄「…エルヴィン、お前ちょっと楽しんでないか?」

    エルヴィン三蔵「…そんなことはない、けっこうピンチだ」

    ミケ八戒「…の割に、口元がほころんでいるが…」



    エルヴィン三蔵「…ばれたか…私は追い詰められれば追い詰められるほど、燃えるタイプだ!!」

    ジャン玉龍「…この…変態坊主…!」

    エルヴィン三蔵「ああっ、ぞくぞくするっ!もっと責めて!エクスタスィィィィィ!!」



    ミカサ「…ほんとうに、この人たちに頼んだことをひどく後悔している…」


    ミカサは大きくため息をついた


    エルヴィン三蔵「ミぃちゃんのその冷めた目で見つめられるとますますゾクゾクするっ!ああ、もっと!見てっ!!」ハァハァ///




    「てめぇ…この変態野郎…いい加減にしやがれ」



    頭上から低音の艶のある声が下りてきた

  93. 93 : : 2014/07/02(水) 17:38:59
    続きまだですか?(≧∇≦)
  94. 94 : : 2014/07/02(水) 19:58:55
    >>93
    FBTK-1120さん

    お待たせしております…遅筆+忙しさにかまけてゆっくり更新です。
    なるべく書けるように頑張りますね!
  95. 95 : : 2014/07/02(水) 22:12:09
    わかりました!忙しいと大変ですもんね…>_<…頑張ってください(≧∇≦)
  96. 96 : : 2014/07/02(水) 22:56:27
    >>95
    応援ありがとうございます!
    書き溜めていないのでちょっとずつですが、更新しますね。
  97. 97 : : 2014/07/02(水) 22:57:01
    うん。やっぱり面白いですわ。
    遅くなってもいいです!
    期待ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!
  98. 98 : : 2014/07/02(水) 23:00:17

    ジャン玉龍「この声は…」


    仰ぎ見たジャン玉龍の視界には、太陽を背にキリモミ状に降りてくる影


    くるくるくるくる
    シュタッ!

    影はしなやかに地上に降り立つと、ものすごく不機嫌そうに眉間にしわを寄せた


    「てめぇら、何をちんたら遊んでやがる…」


    エルヴィン三蔵「おお!これは私の天使!!太子ちゃんではないか!!」


    リヴァイ太子「うるせぇ、クソ坊主」チッ


    エルヴィン三蔵「うむうむ、素直な愛情表現ができないのもまた愛らしい!!」


    リヴァイ太子「…そろそろ痛くするぞ、コラ」


    エルヴィン三蔵「ああっ、その鋭いまなざし!たまらん…!!」


    リヴァイ太子「おい…」


    エルヴィン三蔵「ささ、太子ちゃん、ちょっとこっちへ。そうそう、ミぃちゃんと並んで」


    ミカサ「…空から降ってきたチビッ子、あなたもこの人たちの仲間?」チラ


    リヴァイ太子「んだと?このネクラ野郎…ネクラがはみでて見え見えだぞ」キッ




    エルヴィン三蔵「おお!視線の冷たい二人が並ぶとより一層のゾクゾク感がっ!!」ゾクゾク


    リヴァイ太子「てめぇは本気でお仕置きが必要そうだな…」


    エルヴィン三蔵「お仕置き!!太子ちゃんのお仕置きとか!どんだけご褒美っ!!」



    ミカサ「もうこの坊主いらないから持ち帰って…」

  99. 99 : : 2014/07/02(水) 23:04:09
    >>97
    舞乱さん
    いつも応援ありがとうございます!
    お待たせしてすみません!
  100. 100 : : 2014/07/02(水) 23:42:54

    ジャン玉龍「ちょっと!ぐだぐだ話してる場合じゃないっすよ!こっち向かってきてます!!」

    ゆらり、と体を揺らしながら起き上った巨人はゆっくりとエルヴィン三蔵一行に向かって歩みを進めている

    ズシン
    ズシン…


    ミケ八戒「どうする、エルヴィン!?」


    エルヴィン三蔵「どうしようか、太子ちゃん?」


    リヴァイ太子「…クソでかいな」


    ナイル悟浄「…リヴァイ、加勢に来たんだろう?」


    リヴァイ太子「ああ。俺は今、けっこう機嫌がいい」ニヤリ


    ハンジ悟空「うわぁびっくり!全っ然機嫌よく見えないし!凶悪だし!!」


    エルヴィン三蔵「ハンジ、目に見えるものがすべてとは限らんぞ」


    ナイル悟浄「だからなんでイチイチちょっといいこと言ってる風にするんだ」


    エルヴィン三蔵「教養が隠しきれなくてな。良いこというのも僧の務めだ」


    ハンジ悟空「エルヴィンが良いこと言っても裏があるようにしか聞こえない」


    エルヴィン三蔵「ないとも言い切れない」


    ナイル悟浄「やっぱりあるのか」


    エルヴィン三蔵「それはナイショだ!」


    ナイル悟浄「なにその思わせぶりな女みたいな台詞」




    ジャン玉龍「…だからそこまで迫ってますって!!危機感持ってくださいよ!!」


    背後に迫った巨人はウガァァァァァ!!と雄叫びを上げた




    ミケ八戒「…で、どうするんだ。この巨人は」


    リヴァイ太子「このクソでかい奴…ちょうど試してみたいと思っていた」


    ミケ八戒「何を」


    リヴァイ太子「これ!」ジャジャーン!


    ミケ八戒「!これは…!」


    リヴァイ太子「心の友、ネコ型ロボットが友情の証にくれた『大きくなる光』だ!!」パンパカパーン!!

  101. 101 : : 2014/07/03(木) 00:18:16
    ハンジ悟空「あ~!それ知ってる!ビッグライt…ミケ八戒「言うな!ハンジ!」


    ハンジ悟空「え~?なんで?だってそれビッ…ミケ八戒「だからその名前で言うな!版権が怖いと言っとるだろうが!?お前はお口にチャックだ!!」バシッ


    ハンジ悟空は大きな×印のついたマスクを着けさせられた


    ハンジ悟空「(o゚x゚o)ノ」キュ~





    リヴァイ太子「ふふふ、よし、つ、使うぞ…!!」ゴゴゴゴ



    エルヴィン三蔵「おお!太子ちゃんが興奮している!!」



    リヴァイ太子「行くぞ!!ビッグライ…ナイル悟浄「だからダメだと言ってるだろうがあぁぁぁ!!!」ビシィ!



    リヴァイ太子「くっ…ドラ××ん風に言うのが…夢、だったの…に…」ガクリ



    肩を落とすリヴァイ太子の背にそっと手を置くと、エルヴィン三蔵は温かみのある声で言った


    エルヴィン三蔵「太子ちゃん、あきらめることはない。口調はドラ××ん風のまま、言い換えればいいじゃないか」



    リヴァイ太子「そう…だな…。エルヴィン、お前の判断に従おう。」


    エルヴィン三蔵「うむ…さあ、夢をかなえるのだ…!」


    エルヴィン三蔵の言葉にゆっくりとうなづくリヴァイ太子。ごくりとつばを飲み込み、ネコ型ロボットの口調をまねながら大きな声で言った


    リヴァイ太子「『大きくなるひかり~』!!」ピカッ



    自分に向けた光を浴びると、見る見るうちにリヴァイ太子の体は大きくなり、目の前の巨人より一回り小さい程度のサイズになった
  102. 102 : : 2014/07/03(木) 01:22:34

    エルヴィン三蔵「太子ちゃん…!!大きくなって!!」


    ハンジ悟空「あの小さかった子がねぇ…」


    ミカサ「今でもエレンよりも小さい」




    リヴァイ太子「ほぅ…いい眺めだ…」


    リヴァイ太子はあたりを見回し、足元にいるエルヴィン一行を見下ろした



    リヴァイ太子「…で、そこの話の通じなそうな奴を大人しくさせればいいのか?」


    ミカサ「エレンに手荒なことはしないで!!」


    リヴァイ太子「それはあいつの出方次第だな」


    リヴァイ太子は巨人に対峙した



    巨人「ガ…ウガアァァァァァァ!!!」


    巨人は威嚇するように叫び声をあげる



    リヴァイ太子「大人しく従う気はなさそうだな」


    次の瞬間、巨人は巨大化したリヴァイ太子に向かって駆け出した



    ダダダダダ

    ヒュン

    スッ

    ズバアァ!!

    ゲシッ


    巨人が思い切り繰り出したパンチを軽くかわし背側に回る


    巨人がバランスを崩したその背に蹴りを入れ、地面に這いつくばらせようと試みるが、巨人は素早く体勢を立て直し、向き直る


    巨人はさらにリヴァイ太子に向かって攻撃を続ける



    ミケ八戒「これは…なかなか」

    ナイル悟浄「見ごたえのある格闘だな」

    ハンジ悟空「いやあ、でもやっぱりリヴァイの方が経験値が上だからねぇ。私はリヴァイに一口」

    ミケ八戒「俺もリヴァイだな」スン

    ナイル悟浄「いや、それじゃ賭けにならんだろ。俺もリヴァイだからな」



    ジャン玉龍「いやあの…勝ってもらわないと俺たちの身がヤバいっす」

    ジャン玉龍はひやひやしながら妖怪たちの会話を聞いていた
  103. 103 : : 2014/07/04(金) 17:35:52
    面白い!続き期待(≧∇≦)
  104. 104 : : 2014/07/05(土) 01:02:34
    >>103
    FBTK-1120さん
    いつもありがとう!
    おまたせしてごめんなさいね。
    続きも頑張りますね
  105. 105 : : 2014/07/05(土) 18:10:53

    ナイル悟浄「いい戦いだが、やはり疲れが見えてきたな…」


    リヴァイ太子対巨人の戦いは激しさを増していたが、巨人の勢いは目に見えて衰え始めていた


    一方、リヴァイ太子は軽く汗をかいてはいるが、するりするりと巨人の攻撃をかわし、ほとんど息は乱れていない


    ウガァァァァッ!

    襲いくる巨人かわしつつ、腹部に重い一撃を加える


    ハンジ悟空「うわっ。直撃ぃ~!あれ食らったら立ち上がれないよぅ」


    巨人はリヴァイ太子の突きを腹部にくらい、よろける

    よろけた巨人の背後にすかさず回り、膝を後ろから踏み抜くように蹴り下ろす


    ガクッ


    巨人は膝まづく


    すかさず激しい蹴りを連続で浴びせるリヴァイ太子


    ミケ八戒「相変わらずの恐ろしさだな、乙女蹴り…」

    観衆は息を飲んだ


  106. 106 : : 2014/07/06(日) 03:26:23

    リヴァイ太子「しゃがんでるからちょうど蹴りやすいな…」

    そう言って、さらに蹴りを加えてゆく


    ドガッ

    バキィッ

    ガッ

    グシャッ



    ミカサ「あの…チビ…!!調子に乗って…!!」ゴゴゴゴゴ

    執拗に繰り返されるリヴァイ太子の巨人に対する攻撃に怒りの色をあらわにするミカサ


    ナイル悟浄「まぁ、優勢なのはいいんだが…どこまでやったら終わるんだ?」


    ミケ八戒「さぁな…反撃する余裕がなくなるまで、か…?」


    ハンジ悟空「つぎつぎ修復するから終わりの検討がつかないよねぇ…あれ?なんか、リヴァイの胸のボタンが点滅し始めたよ?あんなところにボタンついてたっけ?」


    巨大化したリヴァイ太子の胸元で、青く光っていたボタンが赤く点滅を始めていた


    リヴァイ太子「…なんだ、これは…?」


    異常に気づき、ボタンを一瞥する

    見る間に点滅の速度が増してゆく


    首をかしげつつ、ネコ型ロボットからもらった懐中電灯状の『大きくなる光』をじっくりとみる


    「試供品:3分限定」


    懐中電灯状の道具には、はっきりと書かれていた

  107. 107 : : 2014/07/06(日) 03:47:45

    リヴァイ太子「…ジュワッッッッ!!」


    しゅうううううううううぅぅぅぅぅぅぅ

    巨大化の効能が切れ、リヴァイ太子は徐々に元の大きさに戻っていった



    リヴァイ太子「チッ…」ムッツリ


    エルヴィン三蔵「おお!太子ちゃんが元通りのプリティなサイズに!!」


    リヴァイ太子「…だまれ、誰がプリティサイズだ」


    ミカサ「大きくなったところから戻ったら元よりも小さく見える」

    リヴァイ太子「お前もしゃべるな、ネクラ野郎」チッ


    ミカサ「…あなたは間違っている」


    リヴァイ太子「あぁん?なんだ、俺が巨人を痛めつけたのが気に入らないのか?」


    ミカサ「調子に乗ってエレンをいたぶりすぎたことにはもちろん、私が後でしかるべき制裁を…けれど、他にもある」


    リヴァイ太子「なんだ?聞いてやる、言ってみろ」


    ミカサ「私は女の子。野郎では、ない。チビッ子太子は目が悪いのか頭が悪いのか」


    リヴァイ太子「…っ!!くだらねぇことにこだわってんじゃねぇよ!!!だからネクラだってんだ!!!そして俺はチビッ子じゃねぇ!!」イラッ


    ジャン玉龍「あの!お取込み中になんですが…」


    リヴァイ太子「なんだっ!?」


    ジャン玉龍「起き上って吠え始めましたけど、あの巨人…」




    ガアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!


    全身からもうもうと水蒸気を発しながら、巨人は攻撃性を増して一行に向かってきた



    ジャン玉龍「ひ!ひえええぇぇぇぇぇぇ!!」

  108. 108 : : 2014/07/06(日) 15:54:52
    ナイル悟浄「おお…元気いっぱいで復活とは」


    ミケ八戒「若さとは素晴らしいな…」


    エルヴィン三蔵「いやいや、アッチのほうの回復力なら私もまだまだ負けていないぞ!」


    ハンジ悟空「下ネタかっ!?」


    リヴァイ太子「俺は持久力でも負けなしだがな」


    ジャン玉龍「下ネタでかぶせないでくださいよ!」


    リヴァイ太子「誰がかぶってるってんだ、俺は上も下もかぶってねぇ!てめぇ、削ぐぞ!?」



    全員「あ!?」


    ハンジ悟空「なんだろう…なんか今のフレーズ妙に聞き覚えがある…」


    ナイル悟浄「なんだか大事なことのような」


    ミケ八戒「今の状況を打破するために必要なことのような」


    リヴァイ太子「毎日の日課のような」


    ジャン玉龍「その訓練をたくさんしたような」


    エルヴィン三蔵「ええい、太子ちゃんよ!よくわからんがその削ぐってやつをかますのだ!」


    どごおぉぉぉぉぉぉぉぉん!

    エルヴィン三蔵が叫ぶのとほぼ同時に、巨人は一行を狙って地面に拳をふるった
  109. 109 : : 2014/07/09(水) 02:02:04
    とっさに飛びのいて難を逃れるエルヴィン三蔵一行

    スタッ

    巨人の一撃で砕けた岩の破片が舞い散る中、着地する姿勢に乱れはない

    むしろ華麗といえる身のこなしのリヴァイ太子は、同じくさらりと立ち上がるエルヴィン三蔵に問いかける



    リヴァイ太子「おい、エルヴィン…さっきのキャンディ、いくつある?」

    エルヴィン三蔵「おお、おねだりか…いくつ欲しいんだ?」



    ジャン玉龍「…この状況でする話じゃないですよねぇ!?」


    ドゴォォォォォォォン!!!



    再び巨人は拳を固め、螺旋の回転を加えながらエルヴィンたちのいる地面めがけて正拳突きを仕掛ける


    ひらり


    またしても巨人の攻撃をかわす一行



    リヴァイ太子「…10だな。それとどら焼きを10だ」


    ミケ八戒「そんなに食べたら食事が入らなくなるぞ」


    ナイル悟浄「大きくなれないぞ」


    リヴァイ太子「っせーな。俺にじゃない、貢物だ」



    エルヴィン三蔵「いいだろう。ペロペロキャンディ10個にどら焼き10個、ついでにぷっちょもつけようじゃないか」



    ナイル悟浄「仕方ない、おれのキュウリもわけてやろう」


    リヴァイ太子「それはいらん」


    ナイル悟浄「遠慮しなくていいぞ?無農薬キュウリ、うまいぞ?俺はシンプルにそのまま食べるが、味噌をつけてもマヨネーズをつけてもイケるぞ?」ズズイ


    リヴァイ太子「いらん…!!」イラッ


    ナイル悟浄「え~」(´・ω・`)ショボーン


    ハンジ悟空「…ちょっとかわいそう…」


    リヴァイ太子「チッ…甘党なんだ…天帝は…だから、甘いもんだけでいい」


    バラバラと頭上から落ちる砂利をよけながらの会話は、その状況にしてはいささか緊張感に欠けていた
  110. 110 : : 2014/07/09(水) 02:10:10

    ♪トゥルルルルルル


    リヴァイ太子「あ、もしもし~?あの~、リヴァイですけどぉ↑」


    ミケ八戒「どっから出てきた、携帯電話…」スン

    ハンジ悟空「しかもあの口調…語尾上がってるし!くっそ!」ブハッ

    ナイル悟浄「いやまて、あのしゃべり方…九官鳥のあべちゃんそっくりだ…!!」

    (参考:あべちゃん:ちゃんと電話に出てみたhttps://www.youtube.com/watch?v=34HDe2-deFM



    リヴァイ太子「…カクカクシカジカ…はーい、わかりましたぁ!」ピッ

    エルヴィン三蔵「なんと!いいお返事!!いい子さんだね~」イイコイイコ


    リヴァイ太子「チッ…だからお前らの前で連絡したくなかったってのに…」

    ミケ八戒「そこは『いい子さんだよ』っていうところ…」

    ナイル悟浄「『はーい、わかりました~』ってwww」

    ハンジ悟空「あべちゃん可愛いよねぇ!リヴァイ、天才!!」ポワワワワ




    ジャン玉龍「だからなんでそんなほんわかしてられるんですか、あんたらはっ!!??」


    ドゴォォォォン!!!


    のんきそうな会話の最中にも、まだまだ巨人の攻撃は続いていた

  111. 111 : : 2014/07/09(水) 02:18:51

    ガァァァァァァァァァッ!!!

    苛立つように執拗に攻撃の手を休めない巨人

    拳を大きく振りかぶり、再び地面へ振り下ろそうとした、その時―

    急に頭上からの光が通常の日光とは違うものになり、エルヴィン三蔵一行と巨人はまばゆい光に包まれた



    光の中で目を開けると、空一面に大きく神々しい姿が映し出されている

    一瞬、動きを止める巨人



    空に映し出された姿は言った



    「お前たちの落としたのは、この金の立体機動?それとも銀の立体機動?」




    ジャン玉龍「…落としてねぇし!!!」

    ジャン玉龍のツッコミは、天上人に対しても臆することがないほどに鍛えられていた

  112. 112 : : 2014/08/12(火) 20:39:11

    【作者よりお知らせ】
    ながらく停滞しています、楽しみにしてくださってるかた(きっといると信じてる…!←)ごめんなさい!

    再開までまだもう少しかかりそうなのですが、作中に出てきた「はに丸くん」の特番が明日8月13日と言うことで(笑)
    お若い読者の方には動いてしゃべるはに丸くんを知らないと思われますので、良かったら(笑)


    PR動画だそうです。
    https://www.youtube.com/watch?v=uPSdfPkkpIM&list=UUip8ve30-AoX2y2OtAAmqFA

    (注)なすたまはただのはに丸ファンです。放送関係者ではありませんよ(笑)
  113. 113 : : 2014/08/19(火) 14:37:19
    ながらくお休みいただいていました。

    そろそろ再開しようと思います。
    先が見えてきていますので、もうしばしお付き合いくださいませね。
  114. 114 : : 2014/08/19(火) 14:40:18

    『お前たちの落としたのは、この金の立体機動?それとも銀の立体機動?』



    エルヴィン三蔵「全部です!!」キッパリ!



    ジャン玉龍「え、ちょ、ちょっと!!」


    ナイル悟浄(おい…ここでウソをつくと何ももらえないパターンじゃ、ないのか)コソコソ

    ミケ八戒(うむ、たしか正直が大切だよという教訓の話に出てきたやつだよな…)コソコソ

    ハンジ悟空(ここで正直に鉄の立体機動っていえば…って、そもそも落としてないからそれもウソになっちゃうよ…!?)コソコソ




    エルヴィン三蔵「全部ったら全部です!!」ドキッパリ!




    ナイル・ミケ・ハンジ「エルヴィン…!!!?」
  115. 115 : : 2014/08/19(火) 14:50:04

    エルヴィン三蔵「金でも銀でもなんでもいいから、使えるやつ全部!お貸しください!飴ちゃん10個で!!」


    天空の姿「飴ちゃん10個?」


    エルヴィン三蔵「終わったら返却いたします!レンタル料で!」


    天空の姿「…む…むむむむむ…」


    ジャン玉龍「そこ悩むとこ!?」




    エルヴィン三蔵「ええい、今ならどら焼き10個サービス!本日のお申し込み限定!ぷっちょも付けようじゃないか!どうだ!もってけドロボー!!」ドーン!


    ハンジ悟空「いや、どこのテレビショッピングだ!?」

    ミケ八戒「ジャパネットエルヴィン…!!」

    ナイル悟浄「キュウリも付けていいぞ、エルヴィン!!!」




    天空の姿「飴ちゃん10個にどら焼き10個にぷっちょか…決まりだな、好きに使うがいい!!」ドドーン!!




    雷鳴とともに、天から金銀銅と普通の立体機動装置が降ってきた




    リヴァイ太子「礼を言うぞ、天帝ザックレー」



    リヴァイ太子の声に、天帝ザックレーはにやっと笑い軽く手を振り

    「ぷっちょは愛のオレンジ味で頼むぞ」

    という声だけを残して姿を消した


  116. 116 : : 2014/08/19(火) 14:53:19

    ハンジ悟空「…ええと、何?天帝?」

    ミケ八戒「最強の甘いもの好きだな。食いしん坊で助かった」スン



    ナイル悟浄「…キュウリだってハチミツかけるとメロンの味がするんだぞ…」


    ジャン玉龍「あんたも大概しつこいな…いい加減キュウリから離れてくださいよ!?」

    ナイル悟浄「俺からキュウリを奪ったら何が残るってんだ!?」クワッ

    ジャン玉龍「話の筋に関係ないとこでこだわんないでくださいよ!」ガァッ



    ミカサ「もういい…不毛…」


    エルヴィン三蔵「な…!!毛はあるぞ!!?」アセッ


    ミカサ「…ほんとに、不毛…」ギロッ


    エルヴィン三蔵「い、いや、剃髪しているだけだと言ってるだろう!?」オロオロ



    リヴァイ太子「いいからそろそろ話すすめるぞ、エロハゲ」


    エルヴィン三蔵「」チーン←白目


  117. 117 : : 2014/08/19(火) 15:11:31

    ミケ八戒「随分きらびやかな装備だな…」スンスン…フッ

    ハンジ悟空「金銀銅に鉄…かな。なんだか懐かしいような…」



    ナイル悟浄「装備は4つか…」

    ジャン玉龍「誰が付けるんすか」


    エルヴィン三蔵「フッ、やはりこの私、金の獅子にふさわしいのはゴーr…リヴァイ太子「俺は普通のが一番動きやすい。ミケ、ナイル、サポートに付け。ハンジ、お前は筋斗雲で陽動だ。それから…」


    エルヴィン三蔵の言葉に食い気味にかぶせたリヴァイ太子の指示に、ああ、了解、と妖怪たちはそれぞれ応じる。

    さらに、リヴァイ太子は離れたところで冷めた表情で見つめるミカサに向かって言った。


    リヴァイ太子「どうせお前も黙って見てられないんだろうが、ネクラ。だったらひときわ目立つ金色のそいつでヤツの気を引け」


    思わぬ役割分担にミカサは一瞬目を丸くしたが、すぐに鋭い眼光を取り戻し、頷いた。






    エルヴィン三蔵「ううぅ…太子ちゃんにいいとこ持ってかれた…ゴールド聖闘士ごっこしようと思ったのに…」

    ただ一人、法師はハンカチを噛んで悔し涙を流していた。


  118. 118 : : 2014/08/19(火) 15:36:03

    パシュパシュッ
    スー
    シュタッ


    ミケ八戒「なんだかよく知ってる装置な気がするな」パシュ

    ナイル悟浄「…俺にはそう馴染みのあるもんじゃなさそうだが、扱えなくはなさそうだ」パシュパシュ


    銅の聖闘衣…もとい、立体機動装置をつけたミケ八戒の動きは、大柄な体にふさわしく大胆な動きを
    銀の立体機動を身につけたナイル悟浄は、細かで精密な印象の動きを見せていた




    ミカサ「待ってて、エレン!今行く!!」グイーン、トン、パシュッ


    金色に輝く立体機動のミカサは、ひときわ目立つ派手な動きで巨人に近づく。
    アクロバティックでありながら空中で踊っているかのような優雅なその動きに、ハンジ悟空は思わず口笛を鳴らした。



    ハンジ悟空「ヒュ~!やるねぇ、ミカサ!わくわくするぅ!!どれ、こっちも負けてらんないよ!!」バビュン!



    ハンジ悟空も負けじと筋斗雲を操り、巨人に近づく。



    巨人「があぁぁぁ!!」



    ハンジ悟空はドリルの様にきりもみしたり、大きくループを描いたり、8の字を描くように飛ぶなど、多様な飛行技術を駆使しながらハエを払うように伸ばされる巨人の手をくぐり抜ける



    ハンジ悟空「うっひょおぉぉぉぉぉ!!きんもちい~!!!」クルクルクルクル

  119. 119 : : 2014/08/19(火) 16:21:33

    ミカサ「エレン!!お願い!戻って!私よ!!」


    金色の立体機動装置のミカサは、巨人の肩に降り立つと、巨人の耳元に走りよって叫ぶ。

    次の瞬間





    バシーン!!





    自らの耳ごとミカサを打ちつけようと巨人の平手が飛んだ。

    ミカサはすかさず巨人の肩から飛び降り、落ちながらアンカーを射出し、体勢を立て直す。




    ハンジ悟空「ミカサー!!無事かい!?」ヒューン


    筋斗雲でかけよるハンジ
    ミカサは巨人から目を離さず、頷いた



    ハンジ悟空「やっぱりちょっと手荒だけど、やるしかないか…!!」


    ミカサ「…エレン…」


    ミカサの表情が明らかに曇った
  120. 120 : : 2014/08/19(火) 16:57:55

    ミケ八戒「行くか」

    ナイル悟浄「そうだな」ジョボボボ

    ミケ八戒「…皿の水、満タンか」スン

    ナイル悟浄「足したから絶好調だな」ツヤツヤ

    ミケ八戒「立体機動でこぼすなよ?」


    ミケ八戒とナイル悟浄は、それぞれ銅と銀のブレードを構えると、再びアンカーを射出した。


    パシュパシュ!


    ミカサの家族だという巨人の背後から、視界に入らないよう地面すれすれの低空を滑るように跳ぶ


    巨人の進行方向の両側の木の幹にそれぞれアンカーを刺し、遠心力で銅と銀の二つの影が静かに弧を描きながら巨人の両足を狙う


    スゥ…


    ズバッ
    ザシュッ





    グワアァァァァァァァ…!!




    ミケ八戒とナイル悟浄のブレードは、巨人のアキレス腱を捉え、削ぎ取った

    両足の腱を切られた巨人はバランスを崩し、前のめりに倒れる。




    ズシャアァァァァァァァァ



    巨大な体が音を立てて地面にめり込む直前、黒いシルエットが天から巨人めがけて滑降した

  121. 121 : : 2014/08/19(火) 17:29:06

    ヒュルルルルルルルルルルル




    羽を広げた鳥のようなシルエットは、翼をたたむと、巨人の首元をめがけて鋭利な刃物のような鋭さで真っ直ぐに落下し、




    ザッ

    ギュウゥゥゥゥ

    ザシュッ



    巨大なうなじを変形の菱形に削ぎ取った




    ミカサ「!!エレーーーーーンッ!!!!」



    ミカサは反射的にアンカーを射出していた

    木立を抜けて、倒れこむ巨人に向かう




    巨人の体が地に沈んで土埃が舞う前の一瞬

    切り取られたうなじが宙を舞い、血しぶきが飛ぶ中で
    ミカサは、探していた人物が狭い場所から急に解き放たれたように力なく上半身を仰け反らせて、巨人とともに地面に吸い込まれてゆくのを確認した

  122. 122 : : 2014/08/19(火) 17:57:02

    土埃で視界が効かない中、ミカサが巨人のうなじのあたりにたどり着くと、ミケ八戒とナイル悟浄が黒髪の少年を引きずり出していた



    ミカサ「…エレン…!!エレン!!!」



    リヴァイ太子「安心しろ。どうやらうまくえぐれたらしい」



    ミカサは少年に駆け寄ると、その体をギュッと抱きしめた

    ミカサ「…暖かい…息をしている…よかった…」ウルウル



    ミケ八戒「体の一部が巨人と同化しているな」

    ハンジ悟空「わあぁぁぁぁ!なんだこれ!?くっついてるよおぉぉぉ!なにこれ、一体化?シンクロしてんの?エヴァ○ゲ○オン?ひょっとしてこの少年、めっちゃマイナス思考?」



    ミカサ「いえ、エレンは少しばかり攻撃的なところはあるけど、思考はむしろポジティブ」

    ハンジ悟空「へえぇぇぇ。エレンっていうんだね…ふふふ、下半身が埋まっちゃってるねぇ。これどう繋がってるのかなぁ。くっついてるのが巨人じゃなくて馬ならケンタウロスだね!」



    リヴァイ太子「…面倒だ、ひと思いに切ってやろう」チャキッ


    ミカサ「!下半身を切り取ったら死にます!!」


    リヴァイ太子「巨人はどんなにこま切れにしたってうなじ削がないと死なないだろうが」


    ハンジ悟空「!再生!するとこ!観たい!!!」パアァ



    ミカサ「…下半身が再生…」モワン

    ナイル悟浄「へそから下が再生…」

    ミケ八戒「当然下着は再生しないだろうな…」

    ハンジ悟空「てことは…」




    ミカサ「エレンの下半身!再生!!しましょう!!!さあひと思いにすっぱりやってください、リヴァイ太子!!」ハァハァ///





    「お前!!変わり身が早すぎるだろうが!!!」スパカーン!!



    巨人と一体化した黒髪の少年は突然目を覚まし、どこからか現れたハリセンでミカサの頭を叩いた
  123. 123 : : 2014/08/19(火) 22:55:04

    ミカサ「痛…エレン…目が覚めて、よかった…(棒)」チッ

    エレン「舌打ちすんな!棒読みだし!!」ベシッ



    ハンジ悟空「いやー、目が覚めてよかったよねー(棒)」ハァ

    エレン「ため息…!なんで知らない人にまで!!」バシッ



    ミケ八戒「いや、今言ったのハンジだが…」

    ナイル悟浄「叩かれたのミカサだな…」



    ミカサ「他の人のボケにも私にツッコミを…それだけ親しみを感じているということ…やっぱりエレンにとって私は特別…ツッコミたい存在…ツッコミ…ツッコ…」キラーン


    エレン「た、叩きやすいだけだ!調子に乗んじゃねえ!!」スパーン

    ミカサ「エレン、思う存分ツッコむといい。私はアッチのほうのツッコミでも構わない」


    エレン「アッチもコッチもあるか!どっちのツッコミだよ!!!」ベシッ




    リヴァイ太子「おい、お前ら。いつまで夫婦漫才やってやがる」



    エレン「夫婦…漫才…!!」ヒキ


    ミカサ「エレンと…夫婦…」カアァァァ///



    赤面したミカサは、リヴァイ太子に近づくと、その手を取って握手した



    リヴァイ太子「ああん?てめぇ…これは…どういうことだ…?」



    ミカサ「リヴァイ太子、あなたは粗暴なチビだけど、人を見る目は確か。エレンと私がお似合いの夫婦だなんて。どんなに隠してもわかる人にはわかってしまうもの…」テレテレ///


    リヴァイ太子「いや、俺は夫婦漫才といっただけで…」

    ミカサ「否定しなくていい。あなたは、いい人」


    ミカサは握手したリヴァイの手を取ったままブンブンとふった。そして踵を返すと、ハリセンを携えた少年に向き直り、言った


    ミカサ「さあ、エレン。帰りましょう。もう隠さなくていい、傍から見ても私たちはに愛のカップル。帰って祝言をあげましょう。すぐあげましょう。即やりましょう!!!」ゴゴゴゴゴ


  124. 124 : : 2014/08/19(火) 23:01:57
    ナイル悟浄「おい…なんか…雲行きがおかしいぞ」ヒキ

    ミケ八戒「スン…」

    ハンジ悟空「おーい、ミカサさん…?」タラ…




    ミカサ「ずっと待たせてごめんね、エレン。今こそ家族としての新たなスタートを切るとき。恥ずかしがらないでいい、もう離れないから。ずっと一緒にいる。エレン、エレン、エレン、エレn…」ブツブツブツ




    ハンジ悟空「わー!なななな、なんか完全にイッちゃってますけど~」タラー


    ナイル悟浄「おい、エレンとやら。お前が村を出たのってもしかして…」

    ミケ八戒「巨人になって森にいたのはもしかして…」



    エレン「ええ…最近…こんな感じで貞操の危機を感じることが多くって…隣町に行商に出た帰り道に、家に帰りたくないな~って思って唇噛んだら雷に打たれて…気がついたら…」


    ナイル・ミケ「…だよなぁ…」




    ミカサ「エレン、何をグズグズしているの。さあ早く私たちのスウィートホームへ帰りましょう。心ゆくまで私を貪るといい。さぁ早く、今早く、すぐ早く」ズズズズズズズズ



    エレン「わ!馬鹿、お前、正気に戻れよ!!」

    ミカサ「私はいつでも本気で正気」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ

    エレン「わぁん、助けて~!!」



    ハンジ悟空「え、ちょ、ちょっと!」

    ミケ八戒「痴情のもつれか…困ったな…」

    エレン「もつれてませんって!!」

    ナイル悟浄「お、落ち着け、ミカサ。冷静に、冷静に話し合おう!!」



    ミカサ「あなたたち、私とエレンの邪魔をするつもりなら容赦はしない」ジャキッ

    ハンジ悟空「わぁわぁ!!あぶ、危ないって~!!」



    暴走するミカサを前に戸惑う一行に向かって、よく響く艶のある低音の声がひときわ大きく語りかけた



    「ハーッハッハッ!!!待たせたな!!!」

  125. 125 : : 2014/08/19(火) 23:21:29

    太陽を背にして丘の上に浮かぶシルエットは、馬にまたがった僧衣であった




    ナイル悟浄「おお!」

    ミケ八戒「む…!」

    ハンジ悟空「あれは…!!」







    ナイル・ミケ・ハンジ「…誰だっけ?」



    シルエットはずるっとコケて、大きく揺れた。



    エルヴィン三蔵「なんだなんだ!皆して私の存在を忘れてるだろう!!!ぐすん、だぞ!!困っているなら早く思い出して私を呼べばいいだろうがっ!!」バーン!




    リヴァイ太子「…また面倒なのが戻ってきた…」ハァ


    ハンジ悟空「あれ、本当に忘れてた!」アハハハ

    ジャン玉龍「俺も忘れられてましたよね?」ヨロ…

    ミケ八戒「ああ、エルヴィンを背中に乗せてるお前もセットで忘れてたな」

    ナイル悟浄「ジャン…君には心から同情する」ポンポン

    ジャン玉龍「先輩…」グスン




    ナイル悟浄「君には俺のとっておきのを慰めにやろう」つキュウリ

    ジャン玉龍「あ、いらないっす。俺、ニンジン派なんで」キッパリ

    ナイル悟浄「」白目


  126. 126 : : 2014/08/19(火) 23:53:17

    ミカサ「…生臭坊主に用などもうない。さっさと旅を進めればいい。エレンと私は村に戻って祝言を…」



    ジャン玉龍「ええっ!!!ミ、ミカサ…いつの間にそんな話に…!!」

    エルヴィン三蔵「おお!それはめでたいじゃないか、ミぃちゃん!!!


    ハンジ悟空「え、エルヴィン!?」


    エルヴィン三蔵「積極的な女性は嫌いじゃない。肉食系女子、大いに結構!!!」バーン!


    ミカサ「肉食…」



    エルヴィン三蔵「わからないのは君の方だ、エレンとやら!君には何が見える?君にはそこの上等な据え膳が見えないのかな?」


    ミケ八戒「据え膳…」



    エルヴィン三蔵「女性の方からこんなに積極的にアピールしているのに、手を出さないなんてどうかしている!君はあれか、勃たないのか!?だったら仕方ないな、物理的に仕方ない!!!ミぃちゃんのことは私が引き受けるから安心して隠居するがいい!!!」ドーン


    エレン「た、勃ちます!勃ちますよ、そりゃ!年頃なんですからっ!!」

    エルヴィン三蔵「だったらさっさと抱いちまえ!!早いところ奪ってもらうがいい、この童貞が!!!」ズドーン


    ジャン玉龍「抱っ…!?ちょっと、アンタ!このクソ坊主!!!なんてことを…!!」グヌヌヌヌ




    エレン「ちょっと!!いいから黙って、俺の話を聞けえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」


  127. 127 : : 2014/08/20(水) 00:11:46

    リヴァイ太子「ほう…いいだろう。話せ」


    リヴァイ太子は腕組みをして、冷ややかな視線で巨人化できる少年を見つめた



    エレン「…嫌なんですよ、そういうの。何かこう、勢いに任せて、みたいなのは」

    ナイル悟浄「ほう」

    エレン「俺だって、ミカサのことは…嫌いじゃないし…むしろ変なところで暴走するからほっとけないっていうか…。でも!まだ!その…男と女とか、そういうんじゃない気がするし…」

    ミケ八戒「ふむ」

    エレン「なんか、もう少し、純粋な気持ちのままでいたいっていうか、なんていうか…大事にしたいっていうか…」

    ハンジ悟空「なるほど!まだまだプラトニックな関係を大事に重ねていきたいって事なんだね?」

    エレン「う…そう…かな…」





    ミカサ「エレン…」




    エレン「…ミカサ…」




    ミカサ「エレン、ごめんなさい。私は冷静じゃなかった」



    ナイル悟浄「まあ、大分突っ走ってたな」ボソ

    ミケ八戒「たしかに」コソ




    ミカサ「エレンがそんなに私のことを大切に想ってくれていたのに気づかないほど、自分勝手な愛で振り回してしまっていた、のだと思う」



    エレン「ミカサ…」



    ミカサ「エレンが大切に想ってくれているように、私もエレンのことが大切。ので、気をつける。だから、村に帰って一緒に暮らそう?」



    エレン「…おう。…あんまりグイグイ迫るなよ///」



    ミカサ「…努力はしよう」真顔



    二人は仲直りの印にそっと手を重ね、お互い顔を見合わせると、くすっと笑った


  128. 128 : : 2014/08/20(水) 00:15:39

    ハンジ悟空「お!!な~んか!いい感じじゃない!?」


    ナイル悟浄「雨降って地固まる、か」


    ミケ八戒「一件落着、だな」スン!


    リヴァイ太子「ハッ、くだらねぇ…」


    ハンジ悟空「エルヴィンの荒療治のおかげだねえ!?」


    エルヴィン三蔵「フッ、私の手にかかれば軽いものだ…(傷心のミぃちゃんを口説き落としてウハウハの予定だったのに、とか言えんな…)」グスン




    ジャン玉龍「ミカサァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」



    ジャン玉龍の悲痛な叫びは、山向こうの隣町まで響き渡ったという


  129. 129 : : 2014/08/20(水) 00:25:23
    リヴァイ太子「じゃあ、俺は立体機動返しがてら天界にもどるぞ」ペロペロ←飴ちゃんもらった


    エルヴィン三蔵「うむ、ザックレー天帝によろしく伝えてくれ、太子ちゃん!」


    金銀銅の立体機動装置をひょいっと抱え、自らの立体起動装置をまとったまま、お気に入りになったうずまき飴ちゃんをぺろぺろと舐めながらリヴァイ太子は空に帰っていった



    エルヴィン三蔵「さて、では我々は、次なる迷える衆生の待つ村を目指して…」


    ハンジ悟空「うひょおぉぉぉぉ!!」

    ミケ八戒「スン…!」

    ナイル悟浄「おう!」ポリポリ←キュウリタイム

    ジャン玉龍「はあぁぁぁぁ…」ため息



    エルヴィン三蔵「進めぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」




    こうして、エルヴィン三蔵一行の旅は続くのであった


    【完】
  130. 130 : : 2014/08/20(水) 00:32:44
    もともと遅筆なのですが、体調不良が加わって途中1ヶ月以上のお休みをいただいていました進撃キャラの西遊記、これにて一旦終了です。

    長くお付き合いくださいました皆様には、本当に感謝しております。


    思いつきで始めた西遊記、思ったよりもお話が長くなってしまいました。所用で渡航した先でもどうにか執筆時間を捻出して更新したことも、今となっては思い出深い出来事になりました。
    書きあがってホッとしています。

    最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
  131. 131 : : 2014/08/20(水) 10:21:44
    執筆お疲れさまです。

    ヤンデレミカサが怖いっ!

    そして、エルヴィンがいいハ⭕のカモフラージュ方法を手にしてるのに笑いました。
    実際は思いきるまでの葛藤があるそうですが、お坊さんならそういうのも不要ですものね(笑)

    ジャンとナイルは不憫すぎて泣けました。

    また、新作待ってます!
  132. 132 : : 2014/08/20(水) 17:25:31
    >>ありゃりゃぎさん

    読んでいただいてありがとうございました。
    ミカサの病ンデレ、怖いですよね…どうにも可愛くならなかったのが悲しいところです(涙)

    ジャンとナイル、不憫ですね(笑)
    それでも、ナイルは思ったよりもマイペースにこのメンツに馴染んだな~、なんて思っています。意外とやられてばかりでもなかった、みたいな(笑)

    ゆるゆる頑張りますね!
  133. 133 : : 2014/08/23(土) 08:36:01

    下半身の再生に萌えるミカサとハリセンツッコミにツボってしまったダメ大人です(笑)
    はに丸も懐かしかったし、太子ちゃんは最期まで可愛いかったし、楽しませて頂きました。大満足です♪
    執筆お疲れ様でした♪
  134. 134 : : 2014/08/23(土) 15:38:09
    >>月子さん

    ツボっていただけて良かったです!
    長らくお待ちいただいた挙げ句にしまりのない下ネタですみませんでした。

    はに丸わかっていただけてうれしいです!
    良かった…ほっ(笑)
  135. 135 : : 2014/08/25(月) 17:27:14
    進撃キャラの西遊記設定なんてよく思いつきましたね!しかもおもしろすぎる!続編はありますか?
  136. 136 : : 2014/08/25(月) 19:20:07
    >>ペトラLove♪さん

    面白いですか!?嬉しい!良かったです。
    続編…需要がありそうでしたら考えます!

    抱えてる他の作品がさばけなくて(泣)すぐには難しいですが。
  137. 137 : : 2014/08/26(火) 13:24:40
    どれも良作じゃないですか!頑張ってください!


    すぐに書けなくてもいいので続編に期待します!
  138. 138 : : 2014/09/04(木) 22:17:48
    >>ペトラlove♪さん、お返事遅れました、ごめんなさい!

    ありがとうございます。
    気長にお待ちいただけると幸いです!
  139. 139 : : 2014/10/31(金) 07:55:59
    おはようございます(^O^)
    悟空ハンジが可愛いすぎます(*≧∀≦*)
    続編もさっそく読ませていただいております。頑張ってください。
  140. 140 : : 2014/10/31(金) 20:52:59
    >>数珠繋ぎさん

    こんばんはです!
    掘り出しコメント&お星さまありがとうございます。

    ハンジ悟空、気に入っていただけて嬉しいです♪
    Trick or Treat ?な番外編もゆるゆる行きますね。
  141. 141 : : 2020/10/06(火) 10:24:02
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
  142. 142 : : 2020/10/27(火) 14:02:49
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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miyatama55

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