ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃の調査劇団~舌切り雀~

    • Good
    • 7

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/06/04(水) 12:24:20
    こんにちは。執筆を始めさせていただきます。

    * 多分、オルペト。(はっきりしなくてすみません。進めていくうちに変わるかもです。)

    * ペトラちゃん、再び黒化(^_^;)その他キャラ崩壊注意。

    以上の条件でもOKな方は、どうぞ…
  2. 2 : : 2014/06/04(水) 12:32:37
    【開演前、挨拶】

    ハンジ 「エルヴィン、エ~ルヴィンてば!」

    エルヴィン 「…どうした、ハンジ。」

    ハンジ 「あのさ、ずっと言ってるんだけど、ジャックと豆の木は、いつやってくれるのさ!?」

    エルヴィン 「巨人を公演に出すのは、まずいだろ。」

    ハンジ 「ちゃんと繋いでおくからさ~、やろうよ~」

    エルヴィン 「…さて、今回の演目だが…」

    ハンジ 「うわ、スルーしたな!」

    エルヴィン 「舌切り雀だ。」

    ハンジ 「しかも、ジャックじゃないし!!」

    エルヴィン 「今回も、さっそく配役から決めていきたいと思う。今回も、よろしく頼む。」

    ハンジ 「う~、みてろよエルヴィン…舌切り雀か…ふふふ♪」

    エルヴィン 「俺はいつもの通り、ナレーターと演技指導に全力を尽くす。」

    ハンジ 「…エルヴィン、私、ちょっと仕事でやり残したことがあるから、少しぬけるね。」

    エルヴィン 「…そうか。なるべく早く戻って来るんだ。」

    ハンジ 「分かってるって…ふふふ♪」
  3. 4 : : 2014/06/04(水) 15:43:53
    【開演前、配役決め】

    エルド 「…おい、今回の演目…」

    グンタ 「舌切り…雀…」

    ペトラ 「…オルオ!!」

    オルオ 「…な、なんだよ…」

    ペトラ 「やっと主役が回ってきて、良かったわね!」

    オルオ 「あのな、俺は舌を噛んでいるのであって、切ってるわけじゃない。いちいち毎回切ってたら、命がいくつあっても足りねぇ。」

    エルド 「…確かに…」

    オルオ 「…だろ!?」

    エルド 「オルオは…雀のイメージとはほど遠い…」

    オルオ 「…そっちか!…ま、俺のイメージとしては、獲物を狩り、飛び回る、鷹といったイメ…」

    グンタ 「雀じゃなきゃダメだろうか…もっと、ほかの…」

    ペトラ 「…そうね…でも、団長の許可なしに、配役を変えるわけにもいかないわ…」

    エルド 「雀でいくか…」

    グンタ 「そうだな…」

    オルオ 「…で、俺は雀で決まりなのか…」
  4. 6 : : 2014/06/04(水) 15:57:12
    ペトラ 「そうよ。可愛くなさ過ぎて、どうしようもない雀を、心優しいおじいさんが、拾って育てたってことにすればいいのよ。」

    エルド 「そうだな…そうすれば、観客の雀に対する同情心もわくかもしれないな…」

    グンタ 「可愛くない上に、舌を切られるからな…」

    オルオ 「…だから雀役は俺で決まりか…決まりなのか…?」

    エルド 「その、心優しいおじいさんの役は、誰にする?」

    ペトラ 「じゃんけんで負けた人にしましょう!!」

    オルオ 「ペトラ…そんなに俺を拾うのが嫌なのか…いや、これは、嫌よ嫌よも好きのうち、本当は俺にかまいたくて仕方ないんだ、お前は。いつもながら、素直になれんやつだ…」

    グンタ 「…あ、兵長、今回も、よろしくお願いします。」

    リヴァイ 「ああ。…会議が長引いた。状況はどうだ。」

    エルド 「今回の演目は、舌切り雀で…」

    オルオ 「俺が、雀の役みたいです…」

    ペトラ 「ちがいます!」

    リヴァイ 「なんだ違うのか。」

    ペトラ 「可愛くなくて、どうしようもなく、可愛げがなくて、捨てられてたところを、心優しいおじいさんに拾われる、雀の役です。」

    リヴァイ 「…ほう。可愛くないのか…」
  5. 7 : : 2014/06/04(水) 16:18:30
    オルオ 「俺にだって可愛げくらいある…ですよね、兵長?」

    リヴァイ 「…………ああ。」

    エルド 「…オルオ、兵長に気を遣わせるとは何事だ!!」

    ペトラ 「そうよ!一億光年早いわよ!」

    リヴァイ 「…いや…」

    エルグンペトオル 「?」

    リヴァイ 「お前らは…可愛いぞ、それなりに…」

    エルグンペトオル 「!!!」

    リヴァイ 「俺の…大切な部下だからな…」

    エルド (兵長…)

    グンタ (ああ…この人の部下で良かった…)

    ペトラ (また、かぐや姫の時みたいなこと、起きないかしら…)ソシタラマタ、ガンバルノニ…

    オルオ (兵長…自分は…兵長に一生ついていきます…!)

    リヴァイ 「…で、他の配役は決まったのか。」

    エルド 「いえ、まだです。」

    リヴァイ 「悪いが、俺は今回、任務の都合上、フルで出演できない。やるとしたら、セリフの無い役で頼む。」

    グンタ 「了解です。」

    リヴァイ 「代わりといっちゃ何だが、エレンを呼んである。そろそろ着く頃だが…」

    エレン 「…皆さん、遅れてすみません!」

    リヴァイ 「…来たか…」

    ペトラ 「よろしくね、エレン。」

    オルオ 「…ま、せいぜい主役の俺の足を引っ張らないよう、精進することだな。」

    エレン 「…今回は、オルオさんが主役なんですか…」

    エルド 「ああ。可愛くなくて、稼ぎが少なくて、うだつの上がらない、どうしようもなく、可愛げのない、雀の役だ。」

    グンタ 「…さらに、可愛くなくて、優柔不断で、臆病なくせに気ばっかり大きくて、ナルシストな可愛げのない、雀の役なんだ。」

    エレン 「それでオルオさんなのか!!!」ポン。

    オルオ 「納得すんじゃねぇ!!!」

  6. 12 : : 2014/06/04(水) 20:02:11
    ペトラ 「…じゃあ、おじいさん役のじゃんけん、始めましょうか。」

    エルド 「…そうだな…」

    グンタ 「…俺、じゃんけん弱いんだよなぁ…」

    エレン 「おじいさん役は、じゃんけんで決めるんですか。よし、頑張るぞ!」

    ペトラ 「…エレンが可愛い…」

    ペトラ&エルド&グンタ&エレン 「じゃ~んけ~ん…ぽん!!!」

  7. 13 : : 2014/06/04(水) 20:08:47
    【開演】

    エルヴィン 「昔むかし、あるところに、心の優しいおじいさんと、欲の深いおばあさんが住んでいました…」

    ペトラ …ハァ…「…おばあさん…山へ、芝をかりに行って来る…」…ハァ…

    エレン 「…ペトr…おじいさん…元気出してください…」

    ペトラ 「…うん…ありがと。」

    エレン 「オレが言うのもなんですが、雀を無視せずに、ちゃんと助けてやってくださいね。」

    ペトラ …ハァ…「…やっぱり、私が雀を保護しなきゃ、話は始まらないもんね…」

    エレン 「そうですよ。ペトラさんの演技にかかってるんですから…」

    ペトラ 「…分かったわ。とりあえず、行ってくるわね。」

    エレン 「いってらっしゃい、おじいさん。」

    ペトラ 「いってきます。おばあさん。」
  8. 14 : : 2014/06/04(水) 20:16:40
    【竹藪にて】

    エルヴィン 「おじいさんが、竹藪の中に入ると、1匹の雀が、ケガをして、動けずに鳴いているのを見つけました。」

    ペトラ 「…あ、雀。」

    オルオ 「…おう…」

    ペトラ スタスタスタスタ…。

    オルオ 「おいおいおいおいお~い!!!」

    ペトラ 「い.や.だ~!こんなの、拾いたくないわ!!!」

    オルオ 「こんなのとは何だ、こんなのとは!!!」

    ペトラ 「…持ってきといて、よかったわ…」ジャラ…

    オルオ 「…なぜ、首輪が出てくる?」

    ペトラ 「抱えて連れてけっていうの?ほら、首出して!」

    オルオ 「…なんか…散歩中の犬の気分だな…」

    エルヴィン 「おじいさんは、雀を従えて、家へ帰りました。」
  9. 15 : : 2014/06/04(水) 20:29:29
    エルヴィン 「おじいさんの連れ帰った雀を見るなり、おばあさんは、カンカンになって、怒りだしました。」

    エレン 「うちには、ただでさえ食べ物が無いのに、雀に食べさせる米なんて、ありませんよ、まったく…」

    ペトラ 「そうよねぇ、なんであんな所でケガしてんのかしら。マジだっさい。」

    オルオ 「…ごめんなさい…」

    エルヴィン 「おじいさんは、雀に、おちょんという名前をつけ、大変かわいがりました。」

    ペトラ 「…団長…その、可愛がる、というのは…」

    エルヴィン 「…そうだな。まず、手始めに、膝枕&よしよし、だ。」

    ペトラ 「…無理ですっ…」

    エルヴィン 「…ペトラ、覚悟を決めるんだ。これは、ひいては人類のための糧になるんだ。お前も、人類に心臓を捧げた兵士ではないか。」

    ペトラ 「…そう、そうよね…私は、兵士…私は…女優!!!」

    ペトラ 「…さあ、おちょん、お膝にいらっしゃい!」

    オルオ 「えっ…い、いいのか?」

    ペトラ 「いいからさっさと来る!」

    オルオ 「……はい。」

    ペトラ 「おちょん…はい、よしよし…」

    オルオ (///…ああ…俺、兵士やってて、よかった…)
  10. 16 : : 2014/06/04(水) 20:37:31
    エルヴィン 「そんなある日、おじいさんは、おちょんの世話をおばあさんに任せて、山へ出掛けていきました。」

    ペトラ 「じゃあ、エレ…おばあさん、おちょんの舌、さくっと切っちゃってね。」

    エレン 「おじいさん…それ言っちゃったら、おしまいなんじゃ…」

    オルオ 「…はぁ…ペトラの膝、柔らかかったな…」ホワワ…

    ペトラ 「今から切るっっっ!」

    エレン 「待ってくださいペトラさんっ、オレが責任をもって切り裂きますから、山へ行ってきてください!」

    オルオ 「……これ、芝居……だよな……」ガクブル…

    エルヴィン 「おじいさんは、山へ出かけていきました。」
  11. 18 : : 2014/06/04(水) 20:52:36
    エルヴィン 「おじいさんが出かけている間、おばあさんは、おちょんにエサもやらずに、川で洗濯をしていました。」

    エレン (洗濯、か…ま、てきとうにやるか…)バッシャバッシャ。

    オルオ …グウウ…(…なんか、マジで腹減ったな…ん?)

    エルヴィン 「おちょんは、机の上に、プリンがのっているのを、発見しました。」※進撃の世界にプリンはおそらくあり得ませんが、演出上、登場させました。

    オルオ (プリン…か。なんと、都合の良いことに、スプーンもある。これは、食べてくれと言っているようなもの…)

    エルヴィン 「おちょんは、空腹に耐えかね、プリンを全部食べてしまいました。」
  12. 20 : : 2014/06/04(水) 21:06:25
    エレン (…ふう。芝居とはいえ、洗濯も疲れるな…さて、と…)

    エレン 「…あれぇっ!?」

    オルオ 「どうした、ガキんちょ。」

    エレン 「オルオさん…オレの…オレの楽しみにとっておいた、おやつのプリンがありません!!!」

    オルオ 「…はあ!?」

    エレン 「オレの…今日唯一の楽しみだったんです…プリンなんて滅多に手に入らないから…」

    オルオ 「そ、そ、そう…なのか…」

    エレン 「…まさかオルオさん…」

    オルオ 「ばっ…ばか言うな。俺がそんなガキみてぇなことを…」

    エルヴィン 「おちょん、もとい、オルオは、エレンのプリンを食べてしまいました。」

    エレン 「」

    オルオ 「」

    エレン 「ちょっとあんた、なんて事を…!!!」

    オルオ 「ああ!?先輩に向かってなんて口のききかただ!?」

    エレン 「そんなこと、今関係ない!プリンを食べたな…許さねぇ!」

    オルオ 「待て…落ち着け、エレン!」
  13. 21 : : 2014/06/04(水) 21:31:10
    エルヴィン 「おばあさんは、怒り狂い、おちょんの舌を、切ってしまいました。」

    エレン 「…そういうことです…さあオルオさん…じっとしててくださいね…」

    オルオ 「まっ…待て、エレン。プリンなら、また買ってやるから…そのハサミを置け!」

    エレン 「オレは…今すぐに食べたいんです…」

    オルオ 「…ひいっ…」

    エルヴィン 「おちょんは、逃げだしました。」

    エレン 「ちくしょう…わずらわしい…こうなったら…!」ガッ!

    エルド 「待て、エレン!」

    グンタ 「エレン、落ち着け!」

    エレン 「ですが、オレのプリンが…」

    エルド 「今、リヴァイ兵長は別件で留守にしている。もし今、お前が巨人化しても、止められる人がいないんだ!」

    グンタ 「プリンなら、俺も買ってやる!」

    エルド 「俺もだ!」

    ペトラ 「エレン、私もよ!」

    オルオ 「おおおおおお俺も買う!」

    エルド 「エレン、今、巨人化してオルオをこらしめ、結果プリンが食べられずに終わるのと、少し我慢して、後日プリンを4つも食べられるのとでは、どっちがいい!?」

    エレン 「………少し、我慢…します…すみませんでした…」

    グンタ 「分かってくれれば、それでいいんだ。楽しみが増えて良かったな、エレン。」

    エレン 「…はい…」

    オルオ 「…た、助かった…」
  14. 28 : : 2014/06/07(土) 07:23:59
    【開演】

    オルオ 「とっ、とにかく、俺は舌を切られたかわいそうな雀だ。お宿に帰らせてもらうぜ!」

    ペトラ 「うん、さよなら。」

    エレン 「お元気で!」

    オルオ 「」

    ペトラ 「」

    エレン 「」

    オルオ 「………捜しに来て、もらえるんだよな?」

    ペトラ 「それは、保証しかねるわ。」

    エレン 「いや、ペトラさん、雀のお宿に行けば、お土産につづらがもらえますよ。行かなきゃ損です。」

    ペトラ 「そうね。じゃ、行ってあげる。」

    オルオ 「お願いしま…す?」ナンカヘンダゾ?
  15. 29 : : 2014/06/07(土) 07:30:51
    エルヴィン 「おちょんをかわいそうに思ったおじいさんは、雀のお宿を探しに出かけました。」

    ペトラ 「…舌切り雀のお宿はどこだ~」

    ハンジ 「やあっ、ペトラ!」ガサッ

    ペトラ 「きゃっ…ハンジ分隊長!?」

    ハンジ 「いや~すっかり遅くなってしまったね。ところで、おばあさん役は誰がやってるの?」

    ペトラ 「えっ…エレンですけど…」

    ハンジ 「エレンだね。分かった。ありがと!」

    走り去るハンジ。

    ペトラ 「なっ、何だったのかしら…」

    エルヴィン 「…ペトラ、気にせず続けなさい。」

    ペトラ 「は、はい。…舌切り雀のお宿はどこだ~」



  16. 30 : : 2014/06/07(土) 07:40:38
    <一方、その頃エレンは…>

    エレン …ハァ…

    エレン (…プリン、食べたかったな…)

    エレン …ハァ…

    エレン (…しかし、プリンごときで大騒ぎするなんて、オレもまだまだガキだな…こんなこと、同期のやつら…とくに、ジャンなんかに知られたら、どんなにバカにされるか…)

    ハンジ 「じゃまするよ!」ガタッ

    エレン 「ハ…ハンジさん!?」

    ハンジ 「やあ、エレン。ちょっと君に頼みたいことがあるんだけど…」

    エレン 「オレに…ですか?」

    ハンジ 「そう。おばあさん役の君に、ね。」

    エレン 「…はあ…」

    ハンジ 「ちょい、耳貸して。」

    エレン 「…はい…」

    エレンに何やら耳打ちするハンジ。

    エレン 「何のために、そんなことするんですか?」

    ハンジ 「いやぁ、もう仕込みは済ませちゃったからさ、今さらやめるとも言えないんだ。頼むよ。」

    エレン 「…分かりました…」

    ハンジ 「君の演技力を、試すチャンスだよ。」ニヒヒ。
  17. 31 : : 2014/06/07(土) 08:00:13
    エルヴィン 「雀のお宿にたどり着いたおじいさんは、雀たちの歓迎を受け、楽しい時間を過ごしました。」

    ペトラ 「エルドぉ~」

    エルド 「」

    ペトラ 「グぅンタぁ~」

    グンタ 「」

    オルオ 「」

    ペトラ …プイッ。

    オルオ 「俺にはねぇのかよ!?」

    エルド 「…なぜ、芝居なのに、本物の酒が出てくるんだ…」

    グンタ 「そしてペトラは、完全に酔っ払い…」

    エルド&グンタ 「そして…」

    オルオ 「ペトラのやつ…酔うと、耳甘噛み魔になりやがるとは!!!」

    エルド 「耳甘がm…オルオ、よく今のを、舌を噛まずに言えたな…」

    ペトラ 「…んふっ…」カミ…

    グンタ 「…おぅっ…」

    エルド 「グンタは耳責めに弱いとみた…」

    オルオ 「ペトラぁ、なぜ俺にはやらねぇんだよ!?」

    ペトラ 「エぇルドぉ~…」

    エルド 「…お、次は俺か…まあ、俺で気が済むんなら…」

    グンタ 「…エルドは、耳鈍感なのか…」

    エルド 「…まあ俺が弱いのは首すz…って首はやめろぉっ!!!」

    オルオ 「…ペトラペトラ、ほら、今俺、耳掃除してきたぞ。」ホレホレ。

    グンタ 「…そろそろ、土産出すか…」
  18. 32 : : 2014/06/07(土) 08:13:09
    オルオ 「…おじいさん、大きいつづらか小さいつづらか俺か、どちらかお好きな方をお持ち帰りください…」

    エルド 「選択肢が1つ増えている…」

    グンタ 「選択肢といえるほどのものでもないが…」

    ペトラ 「んっと~」エット~

    エルド 「」

    グンタ 「」

    オルオ 「」

    ペトラ 「…グンタで♡」

    エルグンオル 「はあ!?」

    ペトラ 「だってだって、1番責めがいあるんだもん♡」

    グンタ 「…俺は選択肢の中に入ってないんだが…」

    オルオ 「選択肢にあったのは、俺だぞ俺!!」

    ペトラ 「だってぇ、エルドでしょ、グンタでしょ、…で、オルオ。エルドもいいけど、彼女いるしね。ドロドロ展開にするのもどうかと思って…」

    オルオ 「つづら選べ、つづらを!!!」

    エルド 「ペトラ、話の筋書き通りに、小さいつづらを選んでみろよ。きっと、良いものが入ってるぞ。」
  19. 34 : : 2014/06/07(土) 10:06:21
    ペトラ 「ん…つづらぁ?仕方ないわね…」

    つづらを持ち上げようとするペトラ。

    ペトラ 「んっ、重っ!なによ、これ!?」

    エルド 「ペトラ、台車があるぞ。これに乗せよう。」

    グンタ 「そっと乗せるぞ、そっと。」

    エルヴィン 「小さなつづらを選んだおじいさんは、家路につきました。」

    オルオ 「…おい、つづらの中身って…」

    エルド 「…ああ。中身を知らないのは、ペトラとエレンだな。」

    グンタ 「大きい方は、確か…」

    エルド 「お化けの人形とか、蛇や蛙のおもちゃとかだな。」

    オルオ 「…でも、今、ハンジ分隊長が、“ちょっと貸して!”って、持っていきましたけど…」

    エルド 「なに!?」

    グンタ 「またなにか、企んでるのか、あの人は…」
  20. 35 : : 2014/06/07(土) 10:30:22
    ペトラ 「台車に乗せても、重いわね…何が入ってるのかしら…出かける前に、ビールジョッキでもう1杯、追加で飲んでおいてよかったわ、きゃは♪」

    ペトラ 「……う、重い…」

    ペトラ 「…ちょっと中身を減らせないかしら。このまま歩いてたら、腕を痛めるわ。壁外調査に影響したら、大変だし。」

    台車からなんとかつづらをおろすペトラ。

    ペトラ 「…お話だと、金銀財宝が入ってるけど…まさか、ね…」

    …パカ…

    「…やっと出られるな…」

    ペトラ 「………ぬっ………」

    リヴァイ 「…何じろじろ見てやがる…」

    ペトラ 「………………うふっ♡」ニヤ~

    リヴァイ 「…ペトラ…酒くせぇ。酔ってやがるな…」

    ペトラ 「へ、い、ちょ、う♪」

    リヴァイ 「…なんだ。」

    ペトラ 「んふっ♡」…ハミッ。

    リヴァイ 「……………~~~っ///」

    エルド 「…見ろ、兵長が再びつづらの中に入ったぞ。」

    グンタ 「悶絶しているご様子だ。」

    オルオ 「兵長も、耳責めに弱いんだな…」

    エルド 「…いいのか、こんなかたちで人類最強の弱点を露呈して…」

    ペトラ 「…い~やっ、逃げないでくださいよぉ、兵長~」

    エルド 「なおも責めるペトラ…」

    グンタ 「…これは、ある意味、見ものだな…」

    オルオ 「…兵長、必死につづらから這い出て、逃げてるな…」

    ペトラ 「なぜ逃げるのですか、兵長!?部下である私を、拒否なさるのですか!?」

    リヴァイ 「………チッ……」

    エルド 「兵長、観念して、ペトラのされるがままになっておられる…」

    グンタ 「お優しい方だ…」

    オルオ 「いいなぁ…俺、真面目に毎日、兵長のお姿を見て、学んでいるというのに…」

    エルド 「…さて、次はエレンか…」

  21. 36 : : 2014/06/07(土) 11:05:14
    エレン 「せ…先輩方…」

    グンタ 「エレン!?…と、団長…」

    エレン 「…ペトラさんがつづらを開けたあたりから、団長に目隠しされて、前が見えないんです…」

    エルヴィン 「…ちょっと、刺激が強すぎるかと思ってな…」

    ペトラ 「…ん、兵長ったら、かわいいっ♡」

    エルヴィン 「エルド、耳もふさげ!」

    エルド 「はっ!」

    エレン 「オレ、平気ですって!」

    オルオ 「それよりガキんちょ、早く大きいつづら持って帰れよ…って、今聞こえないか…」

    グンタ 「…とにかく、兵長とペトラを、別の場所に移すか…」

    リヴァイとペトラを、舞台袖へとおしやるグンタとオルオ。
  22. 37 : : 2014/06/07(土) 11:28:48
    エレン 「…ふう。やっと前が見えるようになった…」

    エルヴィン 「欲張りなおばあさんは、すぐに大きなつづらを選び、帰っていきました。」

    エレン (おっと、そうだった…)「…では、大きいつづらを持って、帰ります!」

    つづらを持ち上げようとするエレン。

    エレン 「…っと、重い!?」

    エルド 「は?…本当だ。相当重いぞ、こりゃ。」

    グンタ (…入ってるのは、人形やおもちゃのはずだが…)「…とにかく、台車に乗せて運ぼう。」

    3人がかりで、やっと台車に乗せ、運び始めるエレン。

    エレン (…そろそろ、か…)

    エレン 「うっ…ぐはっ…」

    突然苦しみだし、倒れるエレン。←ちなみにこれは、演技です。

    エルヴィン 「ど、どうした、エレン!?」←ハンジ以外、エレンの演技に気づいていません。

    エレン 「だっ、団長…オレ、持病の…」(…はっ、そういえば、苦しむ口実を考えるの、忘れてた…オレ、持病なんて無いしな…)

    エルヴィン 「持病!?エレン、なんの病気なんだ!?」

    エレン 「えっと…ですから…」

    エルド 「団長、救護班を呼びましょう。」

    エレン 「い、いえ…そんなことしなくても…大丈夫…でもないですけど…」(ハンジさん…早くしてくださいよ…)
  23. 39 : : 2014/06/07(土) 11:45:31
    エルヴィン 「そんな、急に苦しんで、大丈夫なわけないだろう!?」

    グンタ 「エレン、なんの持病で苦しんでいるんだ、薬は持っているのか?」

    エレン 「…いえ、薬は無いのですが…」(…もう、どうにでもなれ!)

    エレン 「オレの…オレは…」

    エルヴィン 「なんだ、言ってみろ。」

    エレン 「つっ、月に1度は、大人なシーンを見なければ、発作を起こしてしまうのです!!!」

    一同 「!?」

    エレン 「…しかしながら、団長は、刺激的なシーンになると、オレを子供扱いし、目隠しをしてしまう。結果オレは、公演中にも関わらず、発作を起こしてしまう結果となってしまったのです!!!……うっ、苦しいっ…」

    エルヴィン 「…そんな病気、聞いたことが無いが…」

    エレン 「10代なかばから、20代前半の若者に多くみられる、アダルトシーン欠乏症とよばれる、難病なんです。」

    エルヴィン 「…そうか、俺は、そんなことも知らずに、悪いことをした…」

    エレン 「…いえ…」(…オレの方こそ、すみません、団長…あとハンジさん、そろそろオレ、限界です…)

    エルヴィン 「…エレン、今まさに、舞台袖で大人なシーンが展開されている。しっかり見てくると良い。」

    エレン 「…は、はい…」

    舞台袖に歩いていくエレン。

  24. 41 : : 2014/06/07(土) 11:57:41
    ハンジ 「くっ…ふふふ…wwwエルヴィン…エレンが舞台袖に消えちゃったけど、おばあさん役は、どうするの?」

    エルヴィン 「…エレンが帰るまで、中断するか…」

    ハンジ 「ちょっと、エルヴィンは、団長であり、劇団の座長でしょ。観客の皆さんに、申し訳ないと思わないの?」

    エルヴィン 「…そうだな。」

    ハンジ 「…エルヴィン、君が代打で出演したら?」

    エルヴィン 「…そうだな、中断するよりは、良いか。」

    ハンジ 「そうそう。頼むよ、座長!」(…よし、うまくいった…)ウシシ…。

    エルヴィン 「ナレーターは、どうする?」

    ハンジ 「それは私がやるよ。」

    エルヴィン 「…ああ。頼む。」
  25. 42 : : 2014/06/07(土) 12:25:19
    ハンジ 「大きなつづらを運ぶおばあさんは、家に着くまで我慢できずに、途中でつづらのふたを開けてしまいました。」

    エルヴィン (…つづらの中身を知っている俺としては、リアクションしづらいんだが…人形やおもちゃに驚くというのもな…)

    …パカ…

    「…久しぶりだな、エルヴィン…」

    エルヴィン 「…………え。」

    一同 「!!!!?」

    エルヴィン 「そっ…総統!?」

    ザックレー 「…観客の諸君、お初にお目にかかる。3兵団の最高権力者であり、全権を握る、ダリス.ザックレーだ。」

    エルヴィン 「…なぜ、総統がこんなところに…」

    ザックレー 「…よっこいしょ…」

    つづらから抜け出すザックレー。

    ザックレー 「噂には聞いていたが…調査兵団の資金不足解消のため、劇団を立ち上げた、と。」

    エルヴィン 「…はい、その通りです…」

    ザックレー 「しかしな…いくら資金を集めるためとはいえ、熱が入りすぎるのも、考えものだぞ。」

    エルヴィン 「…はっ、十分、心得ております。」

    ザックレー 「…ほう…」

    エルヴィン 「?」

    ザックレー 「…ある、分隊長からの報告によると、お主は、女性出演者に対し、セクハラまがいの行為をしたり、やりたくもない役や演目をやらされて、皆、迷惑していると…」

    エルヴィン …チラ。

    ハンジ 「~♪」

    エルヴィン 「…総統、私は、決してそのようなことを、した覚えはありません。常に、人類の勝利を願い、尽力しているまでです。」

    ザックレー 「…そうか。なら、いいが。…つづらの中も、い草の香りがして、良いものだな…」

    ハンジ 「すっかり反省したおばあさんは、次回の演目を、ジャックと豆の木にすることを、約束したのでした。おっしまいっ♪」

    エルヴィン 「おい、何勝手に終わらせて…」

    ハンジ 「モブリット~、幕、おろして~!」

    モブリット 「は~い!」

    スルスルと幕がおりてゆく…。

  26. 44 : : 2014/06/07(土) 15:15:07
    【カーテンコール】

    エルド 「…皆さん、この度は、ご来場いただき、ありがとうございます。」

    グンタ 「団長、および座長は、ザックレー総統と話をしているため、席を外しております。」

    オルオ 「…おお、ガキんちょ、戻ったか。」

    エレン 「………///」

    エルド 「やはりエレンにはまだ、刺激が強すぎたか…」

    オルオ 「そんなことはどうでもいい…兵長とペトラは、何してた、教えろ、エレン!」

    エレン 「…いや、オレの口からは、とても…」

    グンタ 「…そういうことだ。察しろ、オルオ。」

    オルオ 「…ペトラぁ…」ウウウ…

    リヴァイ 「…お前ら、何してる…」

    エルド 「兵長!…ペトラは?」

    リヴァイ 「…舞台袖で寝てる。」

    グンタ 「…ペトラとは…その…」

    リヴァイ 「話を飛躍させるな。ペトラとは、何もねぇよ。散々耳を噛まれたり、頬擦りやら、ハグやらされたがな…」

    オルオ 「それが、“何もなかった”レベルの話ですか!?」

    リヴァイ 「…俺は手ぇ出してねぇ。…てめぇが同じ状況だったら、我慢できるのか、なぁ、オルオ…」

    オルオ 「無理っす!」

    エルド 「とにかく、今回の舌切り雀の演目は、これにて終了だ。」

    グンタ 「しかし、エレンには、変わった持病があるんだな…」

    リヴァイ 「持病だと?…そういえば、途中覗きに来たな、エレン。」

    エレン 「はあ…その節は…おじゃましました…」

    エルド 「なんでもエレンは、アダr…」

    エレン 「わーーっ!!!もういいじゃないですか!!!次の演目に向けて、準備を始めましょうよ!!!」

    グンタ 「次は…ジャックと豆の木なのか?」

    エルド 「さあ…ハンジ分隊長も、ザックレー総統との話に加わってるから、詳しく聞けないな…」

    エレン 「自分は…桃太郎がいいのですが…」

    リヴァイ …ハァ…「…なんにせよ、まだ劇団としての活動は、続くということか…」
  27. 45 : : 2014/06/07(土) 15:20:07
    ※…以上で、終了とさせていただきます。
    始めにオルペトといっておきながら、路線変更してしまい、申し訳ありませんでした。
    次回の演目は…童話じゃないんですけど、
    【オペラ座の怪人】
    にしてみようと思います。
    ジャックと豆の木は、どうも話が広がらなくて…(^_^;)
    ご来場いただいた方々、S席を購入いただいた方々、コメントをくださった方々、ありがとうございます。
    また、よろしくお願いします。
  28. 51 : : 2016/10/06(木) 23:02:10
    乙wwww
  29. 52 : : 2020/10/10(土) 22:22:07
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
kaku

数珠繋ぎ@引っ越しました

@kaku

この作品はシリーズ作品です

進撃の調査劇団 シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場