エレン「タイムマシンがあったらいいな」
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- 1 : 2014/06/04(水) 07:46:02 :
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「タイムマシンがあったらいいよな」
エレンが訓練後に小さく呟いたこの言葉が皆の人生を狂わせる。
運命というものは決まっていてとても残酷だ。
なのに対し運命は変えてはいけない。例え変えたとしてもその分の罰がいつか帰ってくる。
それに罰を受けるのは運命を変えた人だけではない。その周りの人もだ。
これは伝えなくちゃいけない。
104期から皆に。
進撃の世界を超えて……どこまでも。
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- 2 : 2014/06/04(水) 07:49:23 :
とても賑やかな食堂。
巨人と戦っているとは思えないような賑やかさだ。でもそれを忘れるためにはこれくらいの環境がないと無理かもしれない。
「なぁ、アルミン」
エレンはパンを口に含みながら真剣な顔で話しかけた。
「タイムマシンがあったらいいと思わないか?」
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- 3 : 2014/06/04(水) 07:52:12 :
「タイムマシン? まぁ、確かにあるといいかもね」
「だよな。だって巨人が生まれる前の時代に行って生まれるのを阻止すればいいんだ」
この意見にはアルミンも賛成のようだ。
うんうんと頷いている。
そういえば今日は食堂にミカサがいない。それだけではなくベルトルト、ライナー、アニの不思議な3人組もいなかった。
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- 4 : 2014/06/04(水) 07:54:52 :
ーーどうしてだろう。
アルミンもエレンもそう思っていたが口にはしなかった。
毎回こういうパターンはくだらないことが多いのだ。
少し前にサシャとコニーで同じことがあったが、結果は座学の補習だった。
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- 5 : 2014/06/04(水) 07:58:38 :
今回は頭がいい4人だからキース教官に何か頼まれでもしたのだろう。
「エレン、そろそろ戻ろうよ。
あともう少しで訓練再開だし、休憩したい」
「え、あぁ、うん」
何か考え事でもしていたのだろうか?
少し遅れて返事を返し食器を片付ける。
このタイミングでタイムマシンの事など忘れてしまえばよかった。
あの人は人を苦しませるのが好きだ。
でも今更後悔したってどうにもならない。
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