ベルトルト「共犯者」
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- 1 : 2014/06/03(火) 21:44:43 :
- シリーズの息抜きに
・カップリングは無し
・104期しか出てこない(タグがメイン)
・シリアスのようななにか
・提造過多
・単行本10巻までのネタバレ有り
書き溜めしてる本人もよく分かってない内容なので、後でスレ名変えるかも
7日午後から更新
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- 2 : 2014/06/07(土) 15:34:04 :
- _____あれは、3日前だったかな
_____そう、あの大雨だった日のこと
_____あの日は夜中に目が覚めちゃって、なかなか眠ることができなかったんだ。だから気分転換でもと思って皆を起こさないように部屋を抜けた。気分転換と言っても外は土砂降りだし、食堂は閉まってるから宿舎の中を回ったよ。普段ならそんなことしないのに・・・・・・今考えると、僕は何かに呼ばれていたのかもしれないね
_____無心で歩いて、いつの間にか奥の方・・・今は使われてない空き部屋があるあたりに居たんだ。流石にこれ以上は止めておこうと思って戻ろうとして・・・・・聞こえた
________声、が
_____何かを抑えるような唸り声が5歩くらい先の扉から。今までなんとも思わなかったのに、とたんにその扉が気味悪く感じて、逃げた。・・・いや、本当はその声が僕に向けられているような、そんな気がしてしまって。唯唯恐ろしくて怖くて、逃げたんだ
_____部屋に入って布団を被ったところからは、もうなにも覚えてないよ
「・・・・そうか」
「・・・ねえ、アンタは何でそれを私らに話したんだい?」
「・・・・ごめん、わからない。でも、」
「もしかしたら、この事を知る『共犯者』が僕は欲しかったのかもしれないね・・・・」
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- 3 : 2014/06/07(土) 15:48:51 :
- *****
兵団の朝は早い。教官の誰かが鳴らす鐘の音と共に起床する。
(ああ、眠い)
寝不足で体がだるく、もう一度目を閉じそうになる。いけない、いけない。
ここで二度寝などしようものなら(サシャによって)自分の朝食は綺麗サッパリ無くなってしまうだろう。さすがに朝食抜きで訓練はつらい。
仕方なくベッドから降り、寝巻きから着替える。朝日が目に痛い。
(昨晩は何だったんだ?アイツ。あの変な話さえ無けりゃもうチョイ寝る時間も増えたってのに)
しょぼくれる目で手元を見てベルトを装着する。クソッ、うまく出来ない!
(アニも朝は得意じゃ無いから、今頃大変だろうな・・・・・・お、出来た。)
四苦八苦しながらも何とかベルトを着けることに成功し、部屋を見渡す。
最初に目についたのは、自分の寝不足の原因となったベルトルトだった。目を擦って欠伸を漏らしている。
(かなり眠そうだな・・・まあ、アイツは自業自得だ。それより俺の睡眠時間返せ。)
・・・・本当に眠い。後でアニとねちねち言ってやることにしよう。
さて次、と辺りをざっと見る。いつもの面子がいつものように仕度する、という極々普通の光景が広がっていた。
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- 4 : 2014/06/07(土) 17:41:40 :
- これは期待ですね!!
続きが気になってます(笑)頑張ってください!!
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- 5 : 2014/06/11(水) 20:17:43 :
- (特に問題は無いようだな。・・・・・・・ん?)
エレンの布団が丸まっている。どうやら、彼だけはまだ起きていないようだ。そろそろ仕度をしなければ間に合わないだろうに、アルミンがエレンを起こす様子は無い。
「おはよう。なあ、いいのかアルミン?このままじゃお前の親友、寝過ごしちまうぞ。」
「おはようライナー。エレン、なかなか起きないし、僕の仕度が終わってから起こそうと思って。」
「なんだ。じゃあ俺が変わりに起こしてこようか?」
「本当?ならお願いするよ。」
アルミンがこの様子なら良くある事なのだろう。今日はたまたま俺が気づいただけで。
エレンのベッドに近寄り、手を置いて軽く揺すってみる。
「ぅ・・・うぅん・・・・」
・・・だめだ、起きない。もう少し強く揺すると同時に、今度は声を掛ける。
「おいエレン、朝だぞー。起きねえとサシャに朝食食われるぜ。」
「う、ん・・・・・やめ・・ろ」
睫毛がふるりと震え、薄く目蓋が開く。視線が彷徨っているのは、まだ寝ぼけているのだろうか。
「おはよう、エレ「うわああああああああああああああああああっ!!」
「うおっ!?」
ドスンッ
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- 6 : 2014/06/11(水) 20:18:42 :
- *****
「ふぁあっ・・・・」
おっといけない、欠伸が漏れた。
今朝はホントに眠い、ヤバイ。・・・まあ、自業自得で何も言えないし、むしろライナー達に言われる立場なんだけどね。
(そういえば、ライナーが見当たらないなぁ。)
いつも挨拶を交わす人間が近くに居ないというのは落ち着かないもので、もしかして、昨日のことで怒って先に行ってしまったのでは、と思った。しかしそれも杞憂に終わったようで、よく見ると、エレンを起こすのに専念しているようだった。
(なんでライナーはそんなこと引き受けてるんだろ?別に咎めはしないけど。)
何気なくじっと見つめて観察してみる。どうやらなかなかに悪戦していたらしいが、やっと薄く目が開いたようだ。ライナーが顔を覗き込んで話しかける。______と、その時
「おはよう、エレ「うわああああああああああああああああああっ!!」
「うおっ!?」
・・・薄目だったエレンが目をかっぴらき、ライナーの声に被せて悲鳴を上げた。どうやらそのまま、ライナーは突き飛ばされたらしい。
ドスンッ
「・・・・・・」
部屋の中にいる誰もがエレン達の方を見て唖然としていて、僕もその内の一人だった。張本人のエレンは驚いたように自分の手を凝視していたが、弾かれたように顔を上げると、ライナーへ声を掛けた。
「・・・っ!!ラ、ライナー!ごめん大丈夫か?」
「あ、ああ、大丈夫だ。だが、エレンどうしたんだ?怖い夢でも見たのか」
「え、あ・・いや・・・・・その、」
声が小さくなるにつれて、エレンの顔もまた下がっていった。
ドタドタドタドタドタ・・・・バンッ!!
「おい!どうした!」
「大丈夫か?!」
さっきの悲鳴は他の部屋にも届いたらしい。扉の前にはコニーやジャン、マルコ、それに3人と同室の人もいるようで、悲鳴を上げたエレン、座り込むライナー、唖然とする僕らを見て首を傾げていた。
「どうしたんだ?ライナーに襲われでもしたのかよ、エレン。」
「・・ははっ・・・・・。」
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- 7 : 2014/06/29(日) 09:28:44 :
- 期待
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