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エドガー「人類の」 キースン「天敵」 ミナト「…巨人?」 【トロスト区攻防戦編】
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- 1 : 2013/10/30(水) 10:44:32 :
- エドガー「人類の」 キースン「天敵」 ミナト「…巨人?」 【立体機動訓練編】のつづき。
RTT2 DbS×進撃の巨人
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- 2 : 2013/10/30(水) 10:49:33 :
- ドドッ ドドッ ドドッ…
エドガー「初めての壁外調査でしたが…」
キースン「早々にトンボ帰りとはね」
ミナト「超大型巨人…一体どんな奴なのだろうか」
ナナバ「そうか…あなた達はつい最近ここにやって来た人達だから、超大型巨人のことを知らないんだね」
エドガー「ハンジさん達からお話は聞いたのですが、いまいちイメージがわかないもので」
ナナバ「仕方ないよね。かくいう私も実物をみたことは無いし…」
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- 3 : 2013/10/30(水) 10:50:57 :
- エルヴィン「―トロスト区は目の前だ!巨人の数も多い…総員、戦闘体制に入れ!」ジャッ
「「「ハッ!!」」」ジャキンッ!
ナナバ「人類の領域での市街戦の始まりだね…。―新兵、無理しちゃいけないよ?」
キースン「どうもありがとう、ナナバ」
エドガー「肝に命じます」
ミナト「貴女も、ご武運を」
ナナバ「―それじゃあ新兵、先に行くよ!」パシュッ!
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- 4 : 2013/10/30(水) 11:05:23 :
- エドガー「私達も行きましょう!」パシュッ
ミナト「ああ!」パシュッ
キースン「…了解」パシュッ
―トロスト区・ローゼ壁上
エドガー(壁に空いた穴…それが大岩で塞がれている?)
ミナト「あそこにいるの、リヴァイ兵長じゃないか?」
キースン「…本当だ。近くの巨人の死体…15メートル位?はリヴァイ兵長が削いだのかな…」
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- 5 : 2013/10/30(水) 11:15:40 :
―トロスト区・市街地
キースン「……」ヒュッ スタッ
エドガー(駐屯兵団兵士の遺体が…)スタッ
ミナト(惨い…)スタッ
キースン「…まだ、巨人がいる」スタスタ… パシュッ!
ミナト「き、キースンさん!?」
エドガー(しまった…異常環境下にいたせいでおかしくなり始めてる!)「ミナトさん、彼を追いますよ!」パシュッ ヒュンッ
ミナト「あ、ああ!」パシュッ ヒュンッ
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- 6 : 2013/10/30(水) 11:22:09 :
- キースン「……」パシュッ ヒュッ ザクッ
エドガー「と…止まって…止まりなさい!エリー!」パシュッ ヒュンッ!
キースン「……」パシュッ ヒュッ… パシュッ
エドガー「…くっ!」(聞こえてない…何とかして止めないと!)
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- 7 : 2013/10/30(水) 11:32:25 :
- ミナト「エドガー!」パシュッ スタッ
ミケ「」スタッ
エドガー「ミナトさん、それに…ミケさん?」
ミケ「ミナトに呼ばれた。…エリオットを止めて欲しいと」
ミナト「私達じゃ手に負えなさそうだったからな」
エドガー「ありがとうございます、ミケさん!」
ミケ「礼は彼を止めてからだ。―行くぞ」パシュッ ヒュンッ
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- 8 : 2013/10/30(水) 11:44:01 :
- キースン「……」パシュッ ヒュンッ… パシュッ
エドガー「うう…速いっ」パシュッ ヒュッ
ミケ「一体どうしたというんだ?普段の彼とは大分様子が違うが」パシュッ ヒュッ
ミナト「あれは…話せば長くなるんですが…」パシュッ ヒュッ
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- 9 : 2013/10/30(水) 11:49:26 :
- ミケ「…それは厄介だな。下手すれば自滅する」ヒュッ
ミナト「えぇ…」ヒュンッ
ミケ「一気にカタをつけるぞ」ヒュウゥッ
エドガー「わ!? ま、待って下さい!」パシュッ!
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- 10 : 2013/10/30(水) 11:59:34 :
- エドガー(流石は調査兵団の実力者…なんて技術の高さなんだろう!あっという間に距離を詰めた…!)
キースン「……」パシュッ ヒュンッ…
ミケ「エリオット」ヒュンッ
キースン「……」ヒュッ…
ミケ「もういい」パシュッ!
キースン「!」ガッ
エドガー(ちょ、直接取り押さえた?!)
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- 11 : 2013/10/30(水) 16:39:07 :
- ミケ「…捕まえたぞ」スタッ
エドガー「助かりました、ミケさん!」スタッ
ミナト「ありがとうございました」ストッ
キースン「……」フラ…
ミケ「この状態での戦闘は危険すぎる。お前達は撤退しろ」
ミナト「し、しかし」
ミケ「彼を看ていてやる人間が必要だろう。…分隊長命令だ、戻れ」
ミナト「…了解しました」
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- 12 : 2013/10/30(水) 16:46:19 :
―ウォールローゼ内
ミナト「エドガー、彼の様子はどう?」
エドガー「医務室で横になってます。しばらく眠れば回復すると思いますよ」
ミナト「そうか…安心したよ」
ナナバ「―エドガー、ミナト。少しいいかい?」
エドガー「ナナバさん?何でしょう」
ミナト「私達に何かご用でしょうか?」
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- 13 : 2013/10/30(水) 16:54:29 :
- ナナバ「用ってほどのことじゃないんだけどね。少し話がしたくて。…単純にあなたたちに興味があるというのもあるよ」
ミナト「そうでしたか」
ナナバ「ところで、あの細身の彼はどうしたんだい?姿が見えないけど」
エドガー「彼なら医務室で横になっています」
ナナバ「そうかい…まさか怪我を?」
ミナト「いえ、怪我の類では無くて…」
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- 14 : 2013/10/30(水) 17:12:32 :
- ナナバ「それじゃあ…もしかしなくても、精神的な?」
エドガー「ええ…」
ナナバ「…こんな光景を見たんだ。精神にダメージを負うのも無理はないよね…」
エドガー「ナナバさん…」
ナナバ「ごめんね、私と話してる余裕なんて無いよね。…早く良くなるよう願ってるよ」
ミナト「…行っちゃった」
エドガー「彼女にも心配をかけてしまったようですね」
ミナト(.しかも、彼女には悪いが少し違う方向に….)
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- 15 : 2013/10/30(水) 17:20:58 :
キースン「…ん」パチッ
ハンジ「おっ。気が付いたみたいだね、エリオット。おはよう!」
キースン「…おはようございます」ムクッ
ハンジ「もう夜だけどね〜」
キースン「……」
ハンジ「そんな目で見ないの」
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- 16 : 2013/10/30(水) 17:27:53 :
- キースン「…俺、どうしたんでしょう?」
ハンジ「覚えていないのかい?一人で巨人のうなじを削いでまわってたこと」
キースン「…はい」
ハンジ「そうか…」(エドガー達が言ってた「彼じゃなくなる」って、こういう意味ね)
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- 17 : 2013/10/30(水) 17:34:32 :
- ハンジ「ま、意識が戻って一安心だ。外傷はないみたいだけど、身体にどこかおかしいところがあったら医務官に言うんだよ?」
キースン「わかりました。…ありがとうございました、分隊長」
ハンジ「あははっ。どういたしまして!じゃあね〜」パタン
キースン「…ふぅ」コロン
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- 18 : 2013/10/30(水) 17:40:20 :
- ズキズキ
キースン「ん…」(体のあちこちがいたい…どんだけ無茶したんだ、俺…)
…ギュッ
キースン(自分自身が愚かしくて仕方ない…)
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- 19 : 2013/10/30(水) 18:57:17 :
モブリット「104期生ですか…彼らの中にも今回の戦闘で犠牲になった兵士がかなりいると聞いています」
ミナト「あの子達が、巨人に…」ギュッ
エドガー「みんなが心配ですね…」
モブリット「情報が錯綜していますから、まだ正確な戦死者リストも作成できていないんです。詳細はまだ何とも言えません…」
エドガー「そうですか…モブリットさん、お忙しいところありがとうございました」
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- 20 : 2013/10/30(水) 19:08:57 :
- ハンジ「モブリットー!…って、エドガーとミナトもここにいたんだ。ちょうど良かった!」
エドガー「ハンジさん?」
ハンジ「エリオットがさっき目を覚ましたんだ。会いに行ってあげたら?」
エドガー「本当ですか!―ミナトさん、行きましょう」
ミナト「ああ。ハンジさん、どうもありがとう」
ハンジ「いーのいーの。いってらっしゃい!」フリフリ
タタタ…
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- 21 : 2013/10/30(水) 19:14:04 :
- モブリット「エリオットさん、目を覚ましたんですね。私も安心しました」
ハンジ「ふふ―さ、モブリット。落ち着いたところで私達は行こうか」ウキウキ
モブリット「…くれぐれも生き急がないで下さいね?」
ハンジ「だあーいじょぶだよ〜!さあ、いざ行かん巨人の元へ!!」キラキラ
モブリット(心配だ…)ハァ…
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- 22 : 2013/10/30(水) 20:38:20 :
―医務室
ミナト「キースンさんっ!大丈夫ですか?」ガラッ
キースン「二人共…わざわざありがとう。もう平気だ」
エドガー「一時はどうなるかと思いましたよ…」
キースン「…ごめん。心配かけた」
ミナト「何か対抗策が取れればいいんですが、こればっかりは難しいですからね…」
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- 23 : 2013/10/30(水) 20:44:16 :
- 医務官「おや。そこの新兵はもう動けるのかい?」
キースン「はい。特に問題ありません」
医務官「ハンジ分隊長から検査を推奨されたんだが…その様子なら必要なさそうだね。宿舎に戻るといい」
キースン「はっ。ありがとうございました」
エドガー「失礼します」
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- 24 : 2013/10/31(木) 02:38:18 :
―調査兵団宿舎・エドガーの部屋
エドガー(壁外調査。トロスト区奪還作戦。こんな大事件が起こるだなんて思ってもみなかった)
ギシッ
エドガー(マルコ、ジャン、コニー…ベルトルトやライナー。エレンにアルミン、ミカサ…ユミル、サシャ、クリスタ。みんな優しくて良い子達だった)
ギシ…
エドガー(みなさん、どうか…無事でいて…!)
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- 25 : 2013/10/31(木) 02:52:44 :
―調査兵団本部・食堂
ミナト「―エドガー!キースンさん!大変だ!大変なことが起きた!」バンッ
エドガー「どうしたんですかミナトさん」
キースン「そんなに慌てて…まずは落ち着いt」
ミナト「落ち着いてなんかいられますか!一大事なんですよ!?」バンバン
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- 26 : 2013/10/31(木) 02:54:04 :
ミナト「エレンが…エレンが!審議所に連れて行かれたらしいんだ!」
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- 27 : 2013/10/31(木) 02:59:06 :
- エドガー「エレンが…?」
キースン「生きていてくれたみたいで良かったけど…審議所ってつまるところ裁判所だろ?どうしてそんな所に」
ミナト「詳細は分からないが、エレン・イェーガーの生死に関わる話であることは間違いないらしい…憲兵団の一行が不穏な話をしていたからな」
エドガー「憲兵団…?ますます話が見えてこない…」
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- 28 : 2013/10/31(木) 03:10:10 :
- キースン「憲兵団が出て来たとなると、悪事を働きでもしたのかとも思えるけど…エレンはそんなことするような子じゃないし」
エドガー「それどころか巨人に果敢に立ち向かう勇気を持った勇敢な兵士ですよね」
ミナト「私もその通りだと思う。しかし…誰に聞いても何が起こったのか情報が得られなくてな」
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- 29 : 2013/10/31(木) 03:31:00 :
- ミナト「それに。調査兵団の上層部が揃いも揃っていなくなっているんだ。…きな臭いと思わないか」
エドガー「確かに…」
キースン「上層部…それでエルヴィン団長やミケさんを見かけないのか」
エドガー「どなたかそういった話を知っていそうな方はいないでしょうか…」
ガチャッ
モブリット「あ、皆さん。今日もお揃いですね」ニコッ
三人「「「―いたぁ!!」」」ガタタッ!
モブリット「はぃっ!?」ビックゥ
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- 30 : 2013/11/01(金) 03:50:28 :
モブリット「…そういうことでしたか。彼の話、貴方方の耳に入ってしまっていたんですね」
ミナト「心配で心配で仕方ないんだ…何かわかることがあったら、教えてもらえないだろうか」
モブリット「…申し訳ありませんが、私の口からは」
ミナト「そんな…」
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- 31 : 2013/11/01(金) 03:54:08 :
- モブリット「余計な混乱を避けるためなんです。わかって下さい、みなさん」
ミナト「むぅ…」
モブリット「…この件についてはエルヴィン団長だけでなくハンジ分隊長やミケ分隊長、それにリヴァイ兵長までもが動いてくださっています。ですから、きっと大丈夫ですよ」
ミナト「…そう、だよな」
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- 32 : 2013/11/02(土) 00:29:55 :
ミナト「―モブリットにはああ言われたが、やはり気になることは気になるぞ」
エドガー「駄目ですよ、ミナトさん…。モブリットさんの言うとおり、エルヴィン団長達にお任せすることが一番です」
キースン「新兵の俺達にできることは限られているし。もどかしいけど大人しくする他ないさ」
ミナト「うぅ…貴方までそう言いますか」
キースン「…今回の所はおさえて。ね?」
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- 33 : 2013/11/02(土) 02:52:42 :
- キースン(…エドガー)ヒソヒソ
エドガー(はい?)ヒソヒソ
キースン(彼女のこと、それとなく見張っておいて。隙を見て飛び出して行かれたらかなわない)ヒソヒソ
エドガー(…了解しました)ヒソヒソ
ミナト「…何をこそこそしているんだ?」
キースン「うん?別に何でもないぜ?」ニコニコ
ミナト(怪しさしかない)
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- 34 : 2013/11/02(土) 03:01:58 :
キースン(エドガーのおかげで、彼女が先走って飛び出すこともなく。審議所での一件が終わったとの報せが来た)
エドガー「良かった…エレンの身柄は調査兵団にってことは、酷いことはされずに済むんですよね」
キースン「だろうな。調査兵団にとって、エレンの力は有益だから」
ミナト「しかし、驚いたよ。まさかエレンが…巨人の存在を誰よりも憎んでいるようなエレンが。巨人になれる力を有しているとは」
キースン「ああ…人間が巨人になれるだなんて。想像を超えていた」
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- 35 : 2013/11/02(土) 03:11:52 :
- エドガー「エレンはリヴァイ兵長達と共に暫く過ごすことになっているんですよね?その、巨人の力とやらの調査と…安全の確保のために」
ミナト「人類最強と、調査兵団の精鋭四人…リヴァイ班だったか。私はあまり話したことの無い面子だったんだが、二人はどうだ?」
エドガー「私は少しだけ訓練に付き合ってもらったことがあります。エルドとグンタに」
キースン「あとの二人はオルオとペトラだな。俺は当番で偶然一緒になったんだ」
ミナト「そうだったのか。…オルオとペトラはよく目立っているよな。仲が良いのは良いことだ」
キースン(ペトラが怒りそう…でも、オルオは喜ぶだろうな)
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- 36 : 2013/11/02(土) 03:17:06 :
- キースン「旧調査兵団本部で寝泊まりするらしいけど、顔を出しにいけたりしないかな?」
エドガー「行きたいのは山々ですけど、この隔離措置が他の兵士への安全確保も目的の一つとしていることを考えたら難しいでしょうね」
ミナト「―いや、まて。一つアテがあるぞ」
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- 37 : 2013/11/02(土) 03:22:56 :
―ハンジの部屋
ハンジ「私のエレンの調査について行きたい?」
ミナト「はい。よろしいでsy」
ハンジ「いいよ〜」
ミナト「えっ」
ハンジ「…えっ?来たくないの?」
ミナト「い、いえいえ!ただ、こんなにもあっさりと許可をいただけて驚いてしまって…」
ハンジ「あはは、そういうことね。…君達は中々優秀な兵士だからね。少々の危険にも対応できるだろう…だから、許可する」
エドガー「危険、ですか」
ハンジ「ああ。エレンの能力はまだまだわからないことが沢山あるからね…暴走する可能性も無いとは言えないし」
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- 38 : 2013/11/02(土) 03:41:33 :
- ハンジ「明日の朝にでも向かうつもりなんだけど、どうする?何度も足を運ぶ予定だし、またにするかい?」
キースン「是非、明日行かせて下さい」
ハンジ「わかった。明日でいいんだね?じゃあ、時間だけど―」
―巨人の力を得たという少年、エレン。
―少年に会いに行くべく、ハンジと共に旧調査兵団本部へ向かうことにした異世界人一行。
―彼らが目にするのは新たなる人類の希望か、それとも?
―自由の翼を背負った異郷の兵士よ、己の信じた道へひた走れ!
つづく
ハンジ(巨人化能力…あぁっ!今から調査が楽しみで仕方ないよお!!)
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