この作品は執筆を終了しています。
エドガー「人類の」 キースン「天敵」 ミナト「…巨人?」 【立体機動訓練編】
-
- 1 : 2013/10/28(月) 19:22:46 :
- エドガー「…此処は、どこでしょう?」
ミナト「見たところ、草原だなぁ…見ろ、向こうに高い壁があるぞ」
キースン「近くに人がいたら話の一つでも聞けるんだが…人っ子一人いないな」
エドガー「…あ、人影が見えました。こっちに近付いて来てるみたいですし、あの人に話を聞いてみませんか?」
RTT2 DbS×進撃の巨人
-
- 2 : 2013/10/28(月) 19:26:41 :
ズシンズシンズシンズシン
キースン「…何かすごい地響きがするんだけど」
ミナト「なあ、エドガー。君が言ったあの人影…いやに大きくないか?それに…裸だぞ」
ズシンズシンズシンズシン
エドガー「…おっしゃる通りで」
ズシンズシンズシンズシン…
巨人「」ニタアァァ
エドガー「…す」
-
- 3 : 2013/10/28(月) 19:28:57 :
- キースン「ば…化け物おぉぉ!!!」
ミナト「何だこいつ!」
エドガー「わ、わかりません!」
巨人「」グワッ
エドガー「わっ…」
ミナト「エドガー、キースンさん、下がって!切り伏せる!」
キースン「あ、ああ!」
-
- 4 : 2013/10/28(月) 19:32:55 :
- ミナト「―ハァッ!!」
巨人「」ヒザシタパックリ
ドオッ
キースン「お…お見事」
エドガー「東洋の神秘って素晴らしいですね…」キラキラ
ミナト「見た目は人…のようだが。上背は役5メートル、人間の雄にあって然るべきものはナシ…やはりただの化け物の類か」
-
- 5 : 2013/10/28(月) 19:35:48 :
- 巨人「」シュウウウゥ…
ミナト「しかし…この蒸気は一体何だ?」
巨人「」ズルッ
ミナト「うわっ!?まだ向かってくるか、こいつ!」
エドガー「ミナトさん、それの足をみて下さい!」
ミナト「さ、再生している…だと!?」
-
- 6 : 2013/10/28(月) 19:49:17 :
- キースン「何なんだ、こいつ…まだ悪夢が終わっていなかったとでも?」
エドガー「そんな筈はありません!それに、これば大分性質が違いそうですし…」
ミナト「斬撃が効かないのか?…あくまで足止め程度にしかならないのだとしたら、牽制しつつ安全な所へ逃げるしか」
ドドドドドドド…
-
- 7 : 2013/10/28(月) 19:51:09 :
- エドガー「また地響きが」
キースン「これは…馬の蹄の?」
ミナト「! 二人とも!今度はマトモな人間のようだぞ!きちんと服も着ているようだしな」
ドドドドドドド…
-
- 8 : 2013/10/28(月) 19:55:27 :
- エルヴィン「…壁外だというのに兵団服を着ていない人間…あんな所に、民間人がいるだと?」
ハンジ「ホントだ。しかも、近くに巨人がいるよ、エルヴィン」
モブリット「立体機動装置を持たない人間の近くに巨人だなんて…!」
エルヴィン「そのままにしておく訳にもいくまい。リヴァイ…は遠いな。では、ミケ」
ミケ「わかった」
-
- 9 : 2013/10/28(月) 20:00:01 :
- ミナト「馬に乗った人達が近付いてくるな…」ザシュッ
巨人「」ドタッ
ドドド…
ミケ「」パシュッ
キースン「飛んだ!?」
-
- 10 : 2013/10/28(月) 20:06:31 :
- ミケ「」ヒュッ ザクッ
巨人「」ズシン
ミケ「」スタッ
ミナト「おぉ…」
キースン「再生、していない」
エドガー(この男性…怪物の…うなじ?を削いだのか)
-
- 11 : 2013/10/28(月) 20:10:39 :
- ミケ「…無事か?」
ミナト「はい、お陰様で」スッ
キースン「…ありがとうございます」ペコッ
エドガー「どうもありがとうございました」ペコリ
ミケ(ここまでされると少しむず痒い)
-
- 12 : 2013/10/28(月) 20:26:40 :
- ミケ「…君達はどうして壁外に?」
エドガー「壁外?」
ミナト「すみません。私達もなぜ自分達がこの場にいるのかわからないのです。命の恩人たる貴方に満足な説明も出来ず申し訳ない」
ミケ「…気にしなくていい」(この子と話していると背筋が伸びそうだ)
キースン(この人かっこいいなあ)
-
- 13 : 2013/10/28(月) 20:52:55 :
- ドドッ ドド…ヒヒーン
エルヴィン「ミケ、ご苦労だった」
ハンジ「そっちの三人も怪我はなーい?」
ミナト「はい、こちらの方のお陰で無傷で済みました」
エドガー「本当に助かりました」
キースン「どうも」ペコッ
ミケ「……」ペコ
モブリット(何か背景が和やかだなぁ)
-
- 14 : 2013/10/28(月) 22:23:17 :
- エルヴィン「すぐにでも話は聞きたいが壁外にそう長く留まってはいられない。…幸いローゼはすぐそこだ、戻るぞ」
ハンジ「予備の馬はまだ使えるけど…あなたたちは馬に乗れるかな?」
エドガー「いいえ…」フルフル
ミナト「経験無いです」
キースン「俺も…」
ハンジ「そっか。じゃあ私の後ろに乗っかってくれる?相乗り相乗り!」
ハンジの後ろ→エドガー
モブリットの後ろ→ミナト
ミケの後ろ→キースン
-
- 15 : 2013/10/28(月) 23:07:53 :
キースン「馬なんか初めて乗った…高いし揺れるし…怖い乗り物…」
ミケ「落ちると危ない。しっかり掴まれ」
ミナト「あの化け物…巨人というのか。何度足を切っても生えてくるのだから驚いたよ」
モブリット「えっ!? 貴女巨人相手に戦ったんですか? 立体機動装置もナシで?!」
―そんなこんなで調査兵団とエドガー、ミナト、キースンは壁内へ帰還した!
-
- 16 : 2013/10/28(月) 23:12:38 :
エルヴィン「…つまり、君達は巨人のいない世界からやって来たということか」
ミナト「突飛な話ではありますが、その通りです」
リヴァイ「かわりに巨人よりタチの悪い化け物がいるんだから、状況的には大差ねぇがな」
ハンジ「でも、巨人がいない世界…私達の世界より文明が発達した世界。興味あるねぇ」
-
- 17 : 2013/10/29(火) 00:10:19 :
- ミケ「異世界人であるというのなら元いた場所に戻ることが君達の当面の目的なのだろうが…」
リヴァイ「俺達調査兵団は巨人どもの相手で手一杯だ。超次元迷子の面倒まで見切れねぇ」
エドガー「おっしゃる通りです。貴方方にご迷惑をおかけするわけにも参りません」
モブリット「〜〜」ヒソヒソ
エルヴィン「…む。それは本当か?」
モブリット「ええ、間違いありません」
エルヴィン「そうか…」
-
- 18 : 2013/10/29(火) 00:13:59 :
- エルヴィン「ミナト、と言ったか。貴女は巨人相手に切りかかったとのことだが、それは本当かね」
ミナト「はい、巨人の足を切りました…が、致命傷には至らず」
リヴァイ「なに…?」
ミケ「…君が持っていた不思議なブレードでか」
ミナト「正確には刀といいます。私の故郷の古の武器です」
エルヴィン「…見事なものだな」
-
- 19 : 2013/10/29(火) 00:22:02 :
- キースン「あの、エルヴィン団長。よろしいですか」
エルヴィン「ああ、何だね?」
キースン「我々が現れた場所が壁外という領域であったのならば、我々が帰還するための手がかりも壁外にあると思うんです。調査兵団は壁外へおもむける唯一の組織なんですよね?」
エルヴィン「今の所は、ね」
キースン「…無理を承知でお願いします」
-
- 20 : 2013/10/29(火) 00:23:27 :
キースン「俺達を…調査兵団の片隅に、置いて下さいませんか」
-
- 21 : 2013/10/29(火) 00:30:48 :
ミナト「立体機動装置?」
モブリット「私達が付けてるこれのことですよ」チョイチョイ
キースン「もしかして、ミケさんが飛んできた時にはこれを使ってたの?」
ミケ「そうだ。巨人を相手に戦うには必要な物だ」
エドガー「面白い機械ですね…」
-
- 22 : 2013/10/29(火) 00:38:53 :
- モブリット「そしてここからが本題です。貴方方ににもこの装置を使えるように訓練をして頂きます」
リヴァイ「立体機動もできねぇクソ野郎は巨人の餌にもなりゃしねぇからな…」
ハンジ「まあ、兵団では立体機動は必要不可欠だからね。この技術は絶対に身につけてもらわないといけない。…まずはこの装置を使って適性を見てみようか」
キースン(どうしよう)ヒヤアセダラダラ
ミケ「…最初はぶら下がるだけだ、安心しろエリオット」
キースン「あああありがとうミケさん…」
モブリット(ミケ分隊長優しいなあ)
-
- 23 : 2013/10/29(火) 00:44:25 :
―立体機動適性試験
ミナト「」ピタッ
モブリット「問題ありません!」
エドガー「」ピタッ
モブリット「問題ありませんよ!」
キースン「…っ!」ユラ… ユラ…
モブリット「皆さん大丈夫です!」
キースン「…やった!」プルプル
ミケ「」グッ
ハンジ「あっはっはっ、豊作だね〜」
リヴァイ「異世界人とやらは身体のつくりが違ったりするのか…?」
-
- 24 : 2013/10/29(火) 02:19:47 :
ミケ「エルヴィン。彼らは三人共立体機動への適性があるようだ。…訓練さえ積めば実戦にも出れるだろう」
エルヴィン「それは驚いたな。正直、意気込みだけで終わってしまいそうだとも思っていたんだが」
ハンジ「頭だけ考えると男二人は技巧向きだよね。特にエリオットの方は元の世界でも表には出なかったみたいだし」
エルヴィン「ミナトとエドガーは十分すぎるほど体力がある。この二人にはゆくゆくは前線で戦ってもらうことになるだろうな。エリオットについては…作戦参謀として動いてもらうか」
リヴァイ「異世界人の兵士か…どこまでやってくれるか、見ものだな」
-
- 25 : 2013/10/29(火) 02:25:07 :
エドガー「これが訓練兵の制服ですか」
キースン「モブリット達とはデザインが違うんだな」
モブリット「ええ、私達調査兵団のエンブレムは自由の翼なんです。訓練兵団の他にも兵団は二種ありますが、そちらもまた別のデザインですよ」
ミナト「…くっ」(やはり胸がキツイ!!)
モブリット「…サイズ、大きいのご用意しますね」
-
- 26 : 2013/10/29(火) 02:31:50 :
- モブリット「立体機動の訓練は、訓練兵時代に基礎を行うんです。ですので、お三方には一時的に訓練兵団へと入っていただきます」
エドガー「一時的ですか?」
モブリット「はい。本来は三年かけて兵を養成しますが…皆さんに必要なことは立体機動の訓練のみですから。座学も技巧も求められる値に既に達しているようですので、特例です」
キースン「本来子供達に施される教育の部分がいらないということ?」
モブリット「そういうことです」
-
- 27 : 2013/10/29(火) 02:38:40 :
キース「訓練兵団教官のキース・シャーディスだ。…貴様らだな?一時的に訓練兵団に入団する新兵というのは」
ミナト「はっ。そうであります」ビシッ
エドガー「御指導御鞭撻」ビシッ
キースン「よろしくお願いします」ビシッ
キース(…既に兵士として完成されているというか通過儀礼の必要性を感じない)
モブリット(元の世界では軍を率いる将軍だったんだもんなあ…)
-
- 28 : 2013/10/29(火) 02:44:49 :
- キース「…貴様らは多少歳を重ねているとはいえここに来た以上訓練兵であることには変わりは無い。訓練兵団に所属している間、他の者達と同様に扱う!訓練兵達と共に、修練に励め――心臓を捧げよ!」
「「「ハッ!」」」ドンッ!
キース(敬礼まで完璧か…)
モブリット(何故シャーディス教官はここでしみじみとした目をしているんだろうか)
-
- 29 : 2013/10/29(火) 02:51:53 :
ミナト「今日からしばらく訓練兵として生活するのか」
エドガー「ですね…少し不安もありますが、頑張りましょう」
キースン「そうだな…」
ミナト「宿舎は男女で別れているそうだけど、二人はばらばらになるんだろうか?それとも一緒かな?」
エドガー「さっき荷物を置きに行った時に確認したんですが、かなりの大部屋でしたから一緒みたいです」
ミナト「それは良かったじゃないか」ハハハ
エレン「……」ジーッ
-
- 30 : 2013/10/29(火) 03:00:12 :
―三人の紹介がされた日の夕食
マルコ「やあ。…なんて話しかけるのは失礼かな?歳上なのに」
エドガー「いいえ、構いませんよマルコ。私達の方が実質的には後輩なんですから」
マルコ「そうかい?じゃあ、お言葉に甘えて。…エドガー、隣いいかい?」
エドガー「勿論です、どうぞ」ニコッ
マルコ「ありがとう。―ジャン!ここ、隣。空いてるよ」
ジャン「おう。…エドガーだっけ?」
エドガー「はい。よろしく、ジャン」
-
- 31 : 2013/10/29(火) 03:05:16 :
- ジャン「もう一人いた男…エリオット?はどうした?」
エドガー「彼ならアルミンに呼び止められていましたよ。すぐ来るとは言っていましたけど…」
ジャン「アルミンか。大方、異世界とやらに興味があったんだろうな」
マルコ「そういうジャンだって気になってたじゃないか」クスッ
ジャン「ばっ…!そ、そんなことねぇっての!」
エドガー「ふふふ…私でよければお話しますよ?」
マルコ「いいのかい? じゃあ、お願いするよ!」
-
- 32 : 2013/10/29(火) 03:11:52 :
- クリスタ「へーっ。ミナト、スゴイんだね!何も知らなかったのに、いきなり遭遇した巨人に立ち向かうだなんて…!」
ミーナ「ホントホント!よく逃げ腰にならなかったね」
ユミル「死に急ぎ野郎と親和性があるんじゃねぇか?」ケラケラ
クリスタ「ユミル!そんな言い方しないの!」
ミナト「…なあ、その死に急ぎ野郎というのは誰なんだ?」
ユミル「お、気になるか?」
ミナト「ああ。日中、何度か耳にしていたからな…少し興味があるんだ」
-
- 33 : 2013/10/29(火) 03:16:01 :
- ユミル「なら、私が教えてやるよ…っと、丁度食堂に来たな」
ギイッ
ユミル「あいつだ。今食堂に入ってきた、黒髪の目付きの悪い男だ」
ミナト「…あの子か」
-
- 34 : 2013/10/29(火) 03:19:18 :
- アルミン「すごい!すごいよエリオット!君だけじゃない、エドガーもミナトも、壁外どころかあの星空を冒険していたなんて!」
キースン「冒険というか…そんなに素晴らしいモノじゃないけどね」ハハハ…
エレン「でもやっぱうらやましいな。俺もいつか、壁の外…それから、誰も行ったことのない空に行ってみてぇ!」
ミカサ「…エレン、その時は私も一緒」
-
- 35 : 2013/10/29(火) 03:25:43 :
- ジャン「…チクショウうらやましい」ギリギリ
エドガー「…ジャンはやっぱりミカサが好きなんですか?」ヒソヒソ
マルコ「うん。でも、ミカサはエレンしか見てないんだ」ヒソヒソ
エドガー「…何だかジャンもかわいそうですね」ヒソヒソ
マルコ「…エドガーは優しいね」ヒソヒソ
-
- 36 : 2013/10/29(火) 03:31:57 :
- キースン「あ、エドガー。ごめん、すぐ行くっていってたのに」
エドガー「大丈夫ですよ。食事と席はとってありますから、どうぞ」
キースン「ありがと。…じゃあ、アルミン、エレn」
アルミン エレン「「隣いい(か)!?」」
キースン「…うん」
ミカサ「エレン…」グスン
ジャン「み、ミカサ!よかったら俺の隣に!」
ミカサ「エレン の 隣がいい…」
ジャン「」
マルコ「わかりきってることじゃないか…」
-
- 37 : 2013/10/29(火) 03:41:16 :
- ミナト「あっちは大分賑やかだな、楽しそうだ」
ユミル「おいおい、お話にかまけてたら飯食う時間がなくなっちまうぜ?」
ミナト「はは、ユミルの言う通りだな。さあ、食事を再開し…」
ミナトのパン「ないぜよ」コツゼン
ミナト「パンが…無い」
クリスタ「えっ!?」
サシャ「」モグモグモグモグ ゴックン!
ユミル「―芋女てめぇ!!」ガッ
サシャ「パンが残っていたのでいただいたまでです!」
ユミル「残ってなんかいねーよ!!」
-
- 38 : 2013/10/29(火) 03:52:52 :
- ユミル「今日訓練兵団にやって来た奴になんつー歓迎かましてるんだお前は!」
サシャ「でも、食べてしまったものは返せませんし!ねっ?」
ユミル「ねっ?じゃねぇえ!!」
ミナト「ま、まあ…過ぎたことは仕方ないさ。…ユミル、怒ってくれてありがとう」
ユミル「へっ。ただのツッコミだっつーの」
ミナト「しかしだサシャ…人の物をとるのは良くない。それは泥棒というものだ」
サシャ「…残してしまうなら食べてあげたほうがパンも喜ぶかとおm」
ミナト「サシャ。泥棒は手を切り落とすという罰則があってだな?」
サシャ「」
―クリスタ「事実、ミナト達がいる間、サシャが他人のご飯をとる事案が減ったんだよ!」
-
- 39 : 2013/10/29(火) 03:58:48 :
―夜・男子宿舎
エドガー「やっぱり、みんなでご飯を食べると楽しいですね」
エレン「うっすいスープとカビくさいパンでもか?」
エドガー「大切なのは気持ち、ということですよ。…とはいえ、育ち盛りのみなさんには物足りないでしょうね」
エレン「育ちきってる奴はそれはそれで足りないんじゃねーの?」ライナー ベルトルトー
ライナー「呼んだか?」
ベルトルト「何、エレン…って、エドガー?」
エドガー「こんばんは、二人とも」
エレン「今、育ち盛りと飯とお前らの話してたんだぜ」
ライナー ベルトルト「「???」」
-
- 40 : 2013/10/29(火) 04:04:33 :
- コニー「なぁー。ここはどうやって解くんだ?」
キースン「ここはね…」
フムフム ナルホド ワカッタゼー
マルコ「コニーが大人しく解説を聞いている….」
アルミン「そして理解している…」
ジャン「アルミンですら重労働なあれをやってのけるとは、只者じゃないなエリオット…」
アルミン「何でも、彼は元の世界では実質的な最高指導者として活動していたこともあったそうだからね…兵の統率、教育はお手の物なんだろう」
ジャン「あいつそんなスゲぇ人間なのか…?」
マルコ「す、すごいなぁ…!」
-
- 41 : 2013/10/29(火) 04:18:58 :
―女子宿舎
ミナト「エドガー達に聞いたところ男子宿舎は大部屋だそうだが…女子宿舎は違うんだな」
ミカサ「女子訓練兵は男子に比べて数が少ない。…ので、部屋も小さい」
アニ「戦いに出るんだ。男の方が多くなるのは必然だよ」
ミナト「君の言う通りだね。…アニ?君とはあまり話す機会が無かったね。これから相部屋の者同士、よろしく頼むよ」
アニ「…どうも」
クリスタ「みんなー、灯り消すよー?」
\おやすみなさーい/
-
- 42 : 2013/10/29(火) 04:22:32 :
―翌日・午前
キース「他の訓練兵が座学の講義を受けている間、貴様らには立体機動の基礎訓練を行う!全員、装備を確認しろ!」
エドガー「」カンペキ
ミナト「」カンペキ
キースン「」カンペキ
キース(毎度毎度注意することがない)
-
- 43 : 2013/10/29(火) 04:36:41 :
キース(この三人…言ったことは完璧にこなすし、物覚えも早い…この辺りは流石大人というべきなのか)
ミナト「ふーむ…重心のかけ方がなかなか上手くいかんな」パシュッ ヒュンッ
エドガー「ガスのふかし方ポイントなんでしょうか」パシュッ ヒューンッ
キースン「狙いを定めて…アンカー、ワイヤー巻き取り…」パシュウッ ヒュンッ
キース(これは想像以上に早く訓練兵達と合流できるかもしれんな)
-
- 44 : 2013/10/29(火) 04:40:52 :
キース(そしてそれは現実となった)
エドガー「マルコ、コニー、ジャン!今日はよろしくお願いしますね」
マルコ「今日から一緒に訓練かぁ、楽しみだね」
ジャン「へへっ、遅れるなよ後輩!」
コニー「なよ!」
―マルコ班・ジャン コニー エドガー
-
- 45 : 2013/10/29(火) 04:44:34 :
- ミナト「ライナー、アルミン、サシャ、よろしく。私、こういう訓練は初めてなんだ」
ライナー「心配するな、きちんと指示を出すからな」
アルミン「君なら落ち着いてやれば大丈夫さ」
サシャ「もうパンはとりませんから…!」
―ライナー班・アルミン サシャ ミナト
-
- 46 : 2013/10/29(火) 04:49:51 :
- キースン「ベルトルトに、ミカサ、ユミル。…みんなの足を引っ張らないように頑張るよ」
ミカサ「あなたの動きはとても綺麗。問題はない…ので」
ベルトルト「僕が出す指示に従って動いてね」
ユミル「そーそー。ベルトルさんの言う通りだ」
―ベルトルト班・ミカサ ユミル キースン
-
- 47 : 2013/10/29(火) 04:54:11 :
―マルコ班
マルコ「目標発見! コニー、巨人の注意をひいて!」
コニー「おう!」パシュッ ヒュッ
マルコ「ジャンとエドガーはうなじを狙ってくれ!」
ジャン「おうっ!」パシュッ
エドガー「了解です!」パシュンッ
-
- 48 : 2013/10/29(火) 04:57:56 :
―ライナー班
ライナー「サシャ!囮を頼んだ!」
アルミン「下方から近付いて!そっちの方が開けてる!」
サシャ「もうやってま…けど、アルミンの言う通りでしたね!」ヒューンッ
ライナー「ミナト、行くぞ!」パシュッ
ミナト「ああ、わかった!」パシュッ
-
- 49 : 2013/10/29(火) 05:02:03 :
―ベルトルト班
ミカサ「…見つけた。私が囮をやろう」ヒュンッ
ベルトルト「頼むよ。…次の目標は位置的にエリオットが囮に適任だね」
キースン「わかった、ベルトルトとユミルがそこの巨人を相手にしている間に、呼び寄せる」パシュッ ヒュッ
ユミル「任せたぞー」
-
- 50 : 2013/10/29(火) 07:06:55 :
エドガー「連携をとって動くのは、難しいものですね…頑張らないといけませんね」
マルコ「そうだね。今は訓練だからまだいいけど…実戦では奇行種もでてくる。そんな時、全員で臨機応変に動かないといけない」
エドガー「その上、私の動きはまだ粗が目立ちますし…ジャンの姿を間近でみて痛感しました」
ジャン「何なら、コツを教えてやってもいいぜ?」
エドガー「本当ですか?是非お願いします!」パアッ
ジャン「お…おう」
マルコ(ジャン…嫌味っぽく言ったことを後悔しているのかい?)
コニー「ジャンは立体機動は得意だからな〜」
エドガー「コニーもかなり上手いと思いますよ?」
コニー「いやー、俺は結構基本の型からズレてるからさ。教官にはしょっちゅう周りみろとか言われるし、ジャンとは、こう…ベルクロが違うっていうか?」
エドガー「ベクトル、ね?」
-
- 51 : 2013/10/30(水) 03:20:26 :
- キースン「」ショボーン
ミナト「…彼はどうしたというんだ」
ミカサ「力が足りなくてうまくうなじが削げなかった。それを気にしている」
ミカサ「ああ…」トオイメ
キースン「…どうしたらライナーみたいになれる?」
ライナー「う、うーむ…そうだなぁ…」
ベルトルト「いきなりライナーはハードル高すぎると思うけど…」
アルミン(僕もライナーを目指したら強くなれるんだろうか…)
-
- 52 : 2013/10/30(水) 03:37:20 :
―立体機動訓練(訓練兵過程)を終えて
モブリット「皆さん!お久しぶりです」
キースン「モブリット!」
モブリット「立体機動の訓練を無事に修了したと聞きましたので。お迎えにあがりました」
エドガー「わざわざありがとうございます、モブリットさん」
モブリット「自分から申し出たことですので、おかまいなく。…さ、皆さん。ご自分の馬の用意はいいですか?」
ミナト「ああ、問題ない」ヒラリッ
キースン「…訓練兵団のみんなとも今日でお別れと思うと、何だか寂しいな…」
エドガー「みんないい子達でしたもんね」
ミナト「置き手紙は置いてきたけど…ああ、いざ離れるとなるとやっぱりなぁ」
モブリット「あの子達ももう少しすれば立派な兵士となって各兵団に配属されます。彼らが調査兵団を希望してくれれば、職場でも会えるようになれますよ」
キースン「…それもそうだな」ガシッ
エドガー「―そろそろ、行きましょうか」ヒラリッ
ミナト「名残惜しいけどな…」
-
- 53 : 2013/10/30(水) 03:44:39 :
―こうして無事立体機動訓練の訓練兵課程を終えた異世界人一行。
―彼らはこの残酷な世界においてどのような軌跡を残すのか?
―自由の翼を背負った異郷の兵士よ、壁の向こうへいざ行かん!
つづく
モブリット(異世界…壁の向こうや巨人の謎を解明したら、少し覗いてみたいなぁ)
- このスレッドは書き込みが制限されています。
- スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
- 「未分類 × 進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「未分類」SSの交流広場
- 未分類 交流広場
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場