この作品は執筆を終了しています。
ジャン「ミカサの傷…か…」
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- 1 : 2014/05/30(金) 22:06:13 :
- http://www.ssnote.net/archives/15517
の続きです!
また今回も短いよ([ ∂ ]∇ [ ∂])
駄文だけどそれでも良いって方は読んでくださいな〜
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- 2 : 2014/05/30(金) 22:07:36 :
- 期待期待期待期待です!
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- 3 : 2014/05/30(金) 22:08:26 :
- 「そうだ、お前はミカサの傷を抉った」
訓練所に戻りミカサの涙後を見たエレンからそんな言葉をくらった。
「エレン! 違うの…此れは…」
誤解を解こうと低い言語能力で云うミカサだが、エレンに手で制止されてしまった。
「ジャン、お前何したんだ?」
此奴は根を曲げない奴だから何を云われても聞き入れそうに無い。
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- 4 : 2014/05/30(金) 22:08:54 :
- 意固地な奴に苛立ちを感じて
いるのと共に、自分が護れなかったせいで想い人を恐怖に晒し手を汚させた上に情けなく護って貰った事を思うと何も言い返せなくなる。
俺は、ミカサを泣かせた。エレンが怒りを見せても不思議では無い。
俺だったらミカサを泣かせた奴は問答無用で殴るだろう。まあ、彼女の綺麗な瞳で見られたら其の様な気も失せるだろうが。
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- 5 : 2014/05/30(金) 22:09:25 :
- 「おい死に急ぎ野郎。お前はミカサがどんな気持ちか判って云ってんのか? 俺が泣かせたのにかんかんしてんだろうがよ、自分は1度も泣かせた事が無いと云えるか?」
俺はミカサの此の憎たらしい死に急ぎ野郎への気持ちを充分に理解しているつもりだ。変な介入をする気等サラサラ無い。
「ったり前だろうが! 家族に嫌な事しねーよ!」
と、彼も意固地なりに引き下がるつもりは無い様だ。
「ミカサが隠れて泣いているのを見ても同じ事が云えるのか? 1番ミカサの気持ちに気付けて無いのはー…エレン、お前なんじゃないか?」
「なっ…そうなのか⁈ ミカサ‼︎」
俺の吐いた言葉に狼狽えを見せたエレンはミカサの肩を揺さぶり問うた。
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- 6 : 2014/05/30(金) 22:09:57 :
- 「違う…違う…‼︎」
「止めろエレン! ミカサが怖がってんだろうが!」
「ぐっ…」
故意にミカサを怖がらせた訳では無い様で其奴は直ぐ手をミカサの肩から降ろした。
「まあ…ミカサを気付けたのは俺だって同じだ。ミカサ、悪かったな」
と、謝り二人から離れた。
辿り着いた先はマルコではなくコニーの所だった。
何故彼に歩み寄ったかと云うと、彼は何も普段から考えていない訳では無く安易に只の馬鹿とは云い難い様な奴だ。
自らの不遇な環境に対し俺等に明るく振る舞う、悪く云うと自己犠牲野郎だ。
彼から本当に、人に頼るのを俺は一度たりとも目にした覚えは無い。そんな奴だからこそ頼りやすい、と云うのもあるのかもしれない。コニーには悪いが俺が奴の重みを取り払う代わりに俺の重みを背負って貰おう。
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- 7 : 2014/05/30(金) 22:10:22 :
- 案の定奴は仲の良い阿呆仲間サシャと話に花を咲かせていた。
「ようコニー」
と後ろから声を掛けてみるとコニーとサシャ二人とも先程までの話をピタッと止め勢い良く振り向いた。
「「ジャン‼︎」」
勢い良く見えたのは二人の満面の笑み。其処から邪悪な心は見られない。
「どうしたんだ? 今サシャとパンの話をしてたんだ! どうすればもっと旨くなるかって!」
「そうなんですよ! もう涎が出そうな程考えてました」
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- 8 : 2014/05/30(金) 22:10:50 :
- 「おいおい…。其れで、相談が有るんだ」
そうぼやいた刹那、コニーの顔付は先程の話をしていた時とは打って変わって引き締まった。
「おう、良いぞ」
声もが普段の声よりも頼もしいものと成っていた。
サシャも其の隣でうんうんと力強く頭を縦に振っている。
「有難うな」
と、云いながら二人が見える様にと前に腰掛ける。
「其れで…何があったんだ?」
コニーが真剣な思惑で尋ねて来る。マルコ同様、相談は此奴に限るなとしみじみ思わされる。
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- 9 : 2014/05/30(金) 22:11:22 :
- 「まあ、ミカサ絡みなんだが。ちょっと…泣かせちまってな」
「ジャンが、か?」
コニーが喉に溜め込んでいた物を辛そうに言葉にする。
サシャも驚愕を隠せず声も出ない様子。
其こで二人に今日起きた事を包み隠さず話した所、安堵の溜息を二人揃って零した。
二人俺がミカサに暴力を振るったのかと思ったらしい。
失礼な。俺はマリア様みたく優しい、逞しい男だろうが。
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- 10 : 2014/05/30(金) 22:12:27 :
- 「なあんだ。其れは責任を感じ過ぎじゃねーのか?」
「そうですよ。優しいのも素敵ですが、あまり責任を感じてしまうとミカサが余計辛くなってしまいますよ。考えてみて下さい。ミカサの立ち位置を」
珍しくサシャが長く話した。女なりに感じる事でも有ったのだろうか。其れならばかなり頼もしい限りだ。
「ミカサの立ち位置か。俺とエレンに引っ張られて迷惑とかか?」
数十秒掛けてやっとの事出した俺の答えにサシャは大きくかぶりを降った。
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- 11 : 2014/05/30(金) 22:13:02 :
- 「いえ。きっとミカサは心配なんですよ。二人が自分に気に掛けてくれるのは嬉しいが二人が気付くのは嫌だ、と」
そう熱く語る彼女の隣ではコニーが俯いて、何やら考え混んでいた。彼の性格の事だから、今まで抱え込んで来た事の中に先程サシャが述べた事に対して感じられる何かぎ有ったのだろう。
「成る程な、有難う二人共。心が晴れ晴れとした気分だ」
「いえいえ。お互い様ですよ」
「…おう」
御礼を云い、踵を返し進んだ。しかし行く先も決まっておらず、辿り着いたのは夜空の下。一体何れ程歩いたのかも覚えていない。足の赴くままに。
其処に腰を下ろしぼうっとしていると、後ろから声がふと聞こえた。
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- 12 : 2014/05/30(金) 22:13:43 :
- ミカサかと足音に一瞬期待をしたが、声の主はエレンだった。
「俺で悪かったな」
エレンだと気付いてそんなに顔に出ていたのだろうか。
ぶすっとするふてぶてしい態度。其れを足の爪先から頭迄見ていると、エレンはより不機嫌に成った。
「ミカサから話をよく聞いたんだ。まあ、悪かったよ。お前を疑って。よく考えたら俺はミカサの事をよく考えてなくて…」
「バッカ。そんな深くいっちょ前に考えてんじゃねーよ。其れだけミカサが大事っつー事だろ? 俺も同じだ」
「ジャン…」
「おっし! 帰るぞ!」
普段と同じ筈の夜空がなぜか拡大と綺麗に見えたのは気の所為だろうか。
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- 13 : 2014/05/30(金) 22:14:15 :
- 再び訓練所に戻ると、ミカサが珍しく慌てて駆け寄って来た。揺れるポニテが美しい。
「二人共、こんな夜遅くに外に出てどうしたの?」
時計を見れば消灯時間の30分前だった。
「やっべ! 風呂入んないと!あ、そうだ。ミカサ」
「何、エレン」
「俺からも」
エレンに負けじと声を出す。
「「ただいま」」
「…おかえりなさい」
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- 14 : 2014/05/30(金) 22:14:37 :
- エピローグ
エレンとミカサは幼少期に母親を亡くしていた。
俺にとっては邪魔で五月蝿いとしか思えなかった母親が、二人にはいないのだ。
二人の母親は、目の前で巨人に喰われてしまい二人はお別れを言えていなかった。
其れは残酷な世界では沢山の、悲劇の中の一部に過ぎない。
けれど、最後の1番大事な挨拶を失ったミカサにはどうしても云って欲しかったのだ。
「おかえりなさい」、と。
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- 15 : 2014/05/30(金) 22:19:08 :
- …End
ジャン「俺達の闘いは未だこれからだ!」
エレン「おい其れ俺の台詞‼︎」
御愛読有難う御座いました!
最後に誤字の訂正を…こそっと。
【普段と同じ筈の夜空がなぜか拡大と綺麗に見えたのは気の所為だろうか。】
の部分…拡大を格段とに脳内変換して下さい!
なんじゃい拡大と綺麗って、阿呆か!(笑)
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- 16 : 2014/05/30(金) 22:21:05 :
- >>2
ミカサ「どうも…」
ジャン「期待するな恥ずかしいな!(笑)」
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- 17 : 2014/05/30(金) 22:21:58 :
- >>2
先輩マジで有難いっす((こそっ
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- 18 : 2014/05/30(金) 22:34:45 :
- 執筆お疲れさまでした!
面白かったです!
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- 19 : 2014/05/30(金) 22:48:48 :
- >>18
マジっすか‼︎嬉しいです⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄有難う御座います!
エレン「エリーゼ…エリぜ…エレン⁈」
ジャン「ねーよ」
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- 20 : 2014/05/30(金) 22:55:30 :
- 前作も、この作品も、感動しました!
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- 21 : 2014/05/30(金) 23:30:50 :
- >>20
おおおなんと!感動とは有難い!
このサイトではありませんがいつもギャグばかりで…(笑)
ジャン「おっ、俺がイケメン過ぎて感動したのか?」
エレン「いや俺だろ!」
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- 22 : 2014/05/31(土) 17:14:35 :
素敵ですねぇ……読んでいるのが楽しくてたまりませんでした(笑)
ジャンミカも入っており、好きなので感動しました(>_<)
お疲れ様です♪
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- 23 : 2014/05/31(土) 21:27:50 :
- >>22
いちご大福の民…いちご大福様よくぞ…‼︎
お気に入り登録有難う御座います‼︎
素敵純愛に憧れて初めて書いたんですよね…そう仰って頂ければ嬉しいです!
ジャン「ジャンミカこそ至高‼︎ いちご大福、あんたよく解ってるな!」
雪澤「否!エレジャンだ!」
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