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この作品は執筆を終了しています。

進撃の調査劇団 番外編 【ぼくはトト。】

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  1. 1 : : 2014/05/24(土) 22:56:12
    こんばんは。執筆を始めさせていただきます。
    今回のSSは、
    進撃の調査劇団~オズの魔法使い~の、番外編になります。
    今回登場する、仔犬のぬいぐるみのトトが、オリキャラになるので、こちらのカテゴリーにしました。
    トトの視点で、エレンや調査兵団の人々の日常を、ほのぼのと描いていきます。シリアスもあり、です。
    ここで、トトが使う言葉について、解説します。

    * えりぇん→エレンのこと

    * ちくちく→(巨人を)駆逐すること

    * おいちゃん→おじちゃん(主に、リヴァイとエルヴィンのこと)

    その他の設定などは、追々解説します。よろしくお願いします。
  2. 3 : : 2014/05/24(土) 23:02:21
    オズの魔法使いの公演を終え、旧本部の自室へもどるエレン。※数珠繋ぎのシリーズで、エレンは劇団員として活動してます

    自室に入り、マントの中に隠していた、仔犬のぬいぐるみを取り出す。

    エレン 「…今日から、ここがお前の家だ。」

    そうぬいぐるみに語りかけたエレンは、そっと微笑み、ベットに入り、眠りに就いた…。

    ぬいぐるみのトトが、まばたきしながら、部屋を見回したのに、気づいていないようだった。

    エレンと、不思議なぬいぐるみ、トトとの、少し不思議な日常が、始まる…。
  3. 6 : : 2014/05/24(土) 23:11:59
    …ん?

    …ここはどこだ??

    ぼくは、トト。仔犬のぬいぐるみだ。

    だけど、実はね、人間に見られていない時、ぼくは自由に歩いたり、可愛いあの子に、ウインクしたりできるんだ。

    今、布団に入って眠ってるのは、えりぇん。ぼくの相棒さ。

    ぼくが、暗~い倉庫に閉じこめられて、危うく捨てられそうになったところを、助けてくれた、頼れるパートナーなんだ。

    …もちろん、ぼくがちょっと変わったぬいぐるみだってことは、君とぼくだけの、ひみつだからね。

    ふわぁ~あ、ぼくも眠いや。君は、まだ起きてるの?

    ぼくは寝るね。おやすみ、君、そして、えりぇん…。
  4. 10 : : 2014/05/24(土) 23:28:10
    <翌朝…>

    「おい、起きろ!」

    びっくりするなぁ。もう朝?まだ暗いのに…。

    エレン 「…はい、おはようございます、オルオさん…」

    えりぇんが起きた。おはよう、えりぇん。

    オルオ 「わざわざ起こしに来てやったんだ…早く支度しろよ。間違っても、朝食の席で、兵長をお待たせするようなことが…」

    エレン 「分かってますって。すぐ行きますから、先に行っててくださいよ。」

    オルオ 「…ち、早くしろよ。」

    ー立ち去るオルオー

    …なんか、うるさい奴だったなぁ。あいつは誰だい、えりぇん…?

    エレン …ハァ…。

    朝からため息なんか、つくもんじゃないぞ。ぼくの頭を、なでてごらんよ。

    エレン 「…朝なのに、地下だと、こんなに暗いんだ。おかしいだろ。」

    そう言って、ぼくの頭を撫でるえりぇん。どうやら、ぼくは地下、というところにいるらしい。

    エレン 「…じゃあ、今日も頑張ろうな。」

    おう、がんばるぜぃ、相棒。

    えりぇんは、部屋を出ていった。さってと、人間が見てないうちに、う~んと体を伸ばしておかなくっちゃ!
  5. 11 : : 2014/05/24(土) 23:43:16
    ぼくは、少し前、なんだか雨でも降りそうな、曇り空の日、街のおもちゃ屋で

    大きなおいちゃんに、買われていった。

    その日はお天気が悪いし、クリスマスまで日もあるから、近所に並べられてるクマのぬいぐるみと、

    「今日は、買ってくれる人間、少ないかねぇ。」

    なんて、世間話をしていた時だった。

    エルヴィン 「…トトのイメージに合うものは…」

    おいちゃんは、けっこう悩んでた。ぼくと、白い毛並みが自慢の、可愛いあの子(ガールフレンドなんだ。)と比べて、悩んでた。

    で、結局ぼくを選んだ。

    おもちゃ屋の主人の、へんくつじいさんは、嬉しそうにぼくを買うおいちゃんを見て、なんか不思議そうな顔してた。

    そんなじいさんとも、可愛いあの子とも、お別れだ。

    トト 「…さらば、友よ…」

    おもちゃたち 「元気でな…」

    ぼくは、この大きいおいちゃんと、一緒に遊ぶのかなと、ちょっと不安になったのを覚えてる。

    でも、実際は、えりぇんと出会えた。

    ありがとな、大きいおいちゃん。
  6. 13 : : 2014/05/25(日) 08:21:21
    大きいおいちゃんがいる。

    そして、ぼくは出会った。

    小さいおいちゃん。

    リヴァイ 「…おい、エレン。」

    エレン 「リ…リヴァイ兵長!訓練ですか?それとも、実験があるのですか?」

    リヴァイ 「違うな…なぁ、エレンよ。ここを最後に掃除したのは、いつだ?」

    エレン 「…すみません、ここのところ、忙しくて…記憶が…」

    リヴァイ 「じゃあ、今すぐにやれ。あとで、また確認に行く。」

    エレン 「…了解です。」

    このおいちゃん…小さいけど、怖そう…。

    部屋を出ていこうとしたおいちゃんは、ぼくをみつけた。

    リヴァイ ジッ…

    トト ドキドキドキドキ…

    ートトに手を伸ばすリヴァイー

    トト ひいぃぃぃっ

    リヴァイ も…ひゅ。

    んっ?

    リヴァイ もひゅもひゅもひゅ…。

    お…おいちゃん…ぼくをもふもふ抱き抱きしたいのかい?

    リヴァイ もっひゅもっひゅもっひゅ…。

    しっぽもどうだい、おいちゃん。遠慮すんなよ。

    リヴァイ つむ…。←しっぽもも触るリヴァイ。

    リヴァイ つみゅつみゅ…。

    リヴァイ 「……。」

    おいちゃん…あんたも好きね。

    エレン 「あの…リヴァイ兵長…」

    リヴァイ 「」

    エレン 「」

    リヴァイ 「…ゴホン。」

    リヴァイ 「俺は他の部屋を見てくる…」

    エレン 「は…はい…」

    おいちゃんは、部屋を出ていった。またな、小さいおいちゃん。
  7. 14 : : 2014/05/25(日) 08:45:01
    ぼくには、友達がいる。

    前、ぼくが住んでいたおもちゃ屋に、たっくさんいる。

    えりぇんにも、友達がたくさんいる。

    今日も、誰か遊びに来た。

    エルド 「おう、調子はどうだ、エレン。」

    エレン 「エルドさん!どうされたんですか、今日は、非番なのに…」

    エルド 「まぁ、同じリヴァイ班同士、たまにはエレンとも話がしたくてな。」

    エレン 「そうでしたか。」

    エルド 「迷惑だったかい?」

    エレン 「いえ!オレもエルドさんとお話がしたいです。エルドさんは、兵士としても、優秀ですし…」

    エルド 「お世辞が上手くなったな、エレン。」

    エレン 「そんな…オレは本心で…」

    エルド 「しかし…地下ってのは、昼間でも薄暗いな…ん?」

    ートトを見つけるエルドー

    トト  『よお!ぼくはトト。えりぇんの相棒さ。』※エルド、エレンにトトの言葉は聞こえません。

    エルド 「…はは、エレン…」

    エレン 「あっ…エルドさ…これは…その…///」

    エルド 「ただでさえ殺風景だしな。こういうのを飾っておくのも、いいと思うぞ。」

    ートトを抱き上げるエルドー

    …髭の兄ちゃんだ…。まあまあのイケメン。たまにこういう兄ちゃんが、女の子を喜ばせようと、おもちゃ屋にやって来て、可愛いぬいぐるみだの、小物だのを買っていくのを、ぼくは知ってるぞ。むむむ…。

    エルド 「なかなか愛らしい顔してるじゃないか。」

    そりゃどうも。

    エルド 「あいつにも、こういうのを買ってやると、喜ぶかな…」

    エレン 「…あいつ、とは?」

    照れくさそうな顔をする兄ちゃん。えりぇんよ、あいつって言えば、決まってるだろ。

    エルド 「…寂しがりで、意地っ張りで、でも、俺の、大切な人だよ。」

    エレン 「そう…ですか…」

    エルド 「また、次の休みにでも、買いに行ってやるかな。」

    …お~い、おもちゃ屋のじいさん、近々お客が来るみたいだぞ。

    大切な彼女と、幸せになれよ、髭の兄ちゃん。
  8. 15 : : 2014/05/25(日) 09:25:46
    ぼくは、耳がいい。

    良く、犬は鼻が利くっていうけれど、

    ぼくの垂れ耳は、わずかな物音も聞きのがさない。

    えりぇん、大変だ。誰かが…

    猛烈な勢いで、走ってくるぞ!!

    ドッドッドッド…

    バタァン!!!

    ハンジ 「エレェェェン!!!」

    エレン 「ハ…ハンジ…さん!?」

    ハンジ 「ねぇ、聞いてよエレン、さっき巨人の実験をしてたんだけど、それですんんんごい事が分かったんだよなにがすんげぇぇかって言うと…」

    えりぇんの友達…だと思う。すらっと背の高い、髪を束ねた、メガネのおばs…

    ハンジ ギラッ+

    お…お姉さん……だな、うん。ぼくの考えてることが分かるのか?まさか…ね。でも怖かった。

    メガネのお姉さんは、えりぇんと何やらおしゃべりしてる(でも、ほとんどメガネのお姉さんがしゃべってる。)。

    ハンジ 「それにしても、エレン…」

    メガネのお姉さんが、ぼくに近づいてくる。ドキドキ。

    ハンジ 「君も、意外に可愛い趣味してるね…」

    ートトを抱き上げるハンジー

    エレン 「いえ、ハンジさん…前回の公演の記念にと思って…///」

    ハンジ 「ん?そうかそうか、君はエレンの相棒なんだね…」

    な…なぜそれを…。

    ハンジ 「わあ、もっふもふだ…いいね~♪」

    はあ、どうも…。

    ハンジ 「…じゃあ、エレン、私は実験に戻るね。モブリットが待ってるだろうし。」

    エレン 「と…途中でぬけて来たんですか…」

    ハンジ 「うん、早く誰かに聞いてもらいたくてね…」

    エレン 「そう…ですか…」

    ハンジ 「じゃあね、エレン。」

    えりぇんに手を振り、部屋を出ようとして、メガネのお姉さんは…

    ぼくに…ウインクした…。

    ま、まさか…ぼくの秘密が…はは、まさか、ね…。
  9. 17 : : 2014/05/25(日) 15:06:31
    ぼくは知っている。

    えりぇんのお仕事。

    それは、巨人を、ちくちくすることらしい。

    巨人は悪い奴らしい。巨人は、たくさんいるらしい。

    えりぇんは、この世のすべての巨人を、ちくちくするのが目標なんだって。

    ぼくには、よく分からないけど、ちくちくは痛いと思う。

    でも、巨人は悪い奴だから、ちくちくされても、仕方ないんだろう。

    グンタ 「おい、起きろ、エレン。」

    エレン 「あ…グンタさん…おはようございます。」

    ん…前にえりぇんを起こしに来た奴とは、ちがうみたいだぞ…。

    ぼくは、そっと目を動かし、起こしに来た奴を見た。

    …こいつ…どっかで見たな…

    どこだっけ…

    グンタ 「エレン、今日も壁外調査を想定した訓練が行われる。気を引き締めていけよ。」

    エレン 「はいっ。」

    あ。思い出した。

    キューピーだ!

    こいつ…大きいぞ…キューピーの親分だ!!

    グンタ 「お、これは…」

    ートトを見つけるグンター

    エレン 「あ、それは…」

    グンタ 「懐かしいな。俺も子供の頃、犬のぬいぐるみがお気に入りでな…一緒に寝てたこともあった。」

    親分…撫でてもいいですぜ?

    エレン 「グンタさんが…ですか。」

    グンタ 「子供の頃の話だぞ。」

    エレン 「ええ、そうですよね…」

    グンタ 「エレンに、こんな趣味があったとはな…」

    エレン 「ち、違います。前回の公演で使って、もう処分するっていうから、それなら部屋に飾ろうと…」

    グンタ 「エレン、気にするな。冗談だ。」

    エレン 「はは…」

    グンタ 「早く支度しろよ。先に食堂で待ってるからな。」

    エレン 「は、はい。」

    ご苦労様です、親分。ぼくの頭、なでてくださいね。

    ー去り際に、トトの頭を、グンタはポンポンとなでた。ー

    えりぇん、今日もちくちく、がんばれよ。
  10. 18 : : 2014/05/25(日) 15:40:14
    ぼくが思うに、えりぇんも、なかなかのイケメンだと思う。

    ガールフレンドだって、いるんだろうな…という、ぼくの予想通り、

    いたぞ。えりぇんのガールフレンド。

    大胆にも、えりぇんの部屋にやってきた。

    ペトラ 「エレン、入るわよ?」

    エレン 「あ…ペトラさん…」

    ペトラ 「エレン、今夜の夕食、何が食べたい?」

    エレン 「えっと…自分は、何でも構わないんですが…」

    ペトラ ハァ…「そういうのが、いっちばん困るのよねぇ…」

    エレン 「はあ…すみません。」

    ペトラ 「この前は、エルドのリクエストにこたえたし、その前の前は、グンタの。オルオのリクエストは聞かないから、次はエレンかなって思ったんだけど…」

    エレン 「リヴァイ兵長のリクエストは、聞かないんですか?」

    ペトラ 「う~ん、聞いたとして、期待にこたえようとする、プレッシャーに押し潰されそうで…」

    エレン 「兵長…どんな食べ物が好みなんだろう…」

    ペトラ 「んっ?」

    ートトを見つけるペトラー

    ペトラ 「わあ、可愛い…」

    ートトを抱き上げるペトラー

    へへ///きっ…君も充分可愛いよ…とか、言ってやれよ、えりぇん。

    ペトラ 「エレン、いつの間に犬のぬいぐるみなんか買ったの?」

    エレン 「いえ、それは前回の公演で使った小道具で…近々処分すると聞いたので、それなら飾っておこうかと…」

    ペトラ 「あら、そうなの…あなた、舞台に出たのね…ふふ。」

    へへへへ。すごいだろ。今度、ねえちゃんも一緒に出ようぜ。

    エレン 「…あの、やっぱり変でしょうか…大の男が、こんなもの部屋に飾るなんて…」

    ペトラ 「ううん、良いと思うわ。ただでさえ、地下はじめじめして、薄暗いんだもの。この子がいるだけで、なんか和むわ。」

    えりぇん…お前のガールフレンド、いい奴だな…。

    ペトラ ジーッ…

    そ、そんなに見つめるなよ…///

    ペトラ 「この子見てたら…なんか、こんがり焼いた、お肉が食べたくなってきちゃった!」

    へっ?

    エレン 「はい?」

    ペトラ 「よ~し、今日は奮発して、お肉にしよう!買い物に行ってくるわね、エレン。」

    エレン 「は、行ってらっしゃい…」

    ペトラ 「楽しみにしててね。君…は、食べられないわね。じゃ、またね。」

    うん、またね。

    えりぇん、可愛いカノジョを、大事にしてやれよ。※トトは勘違いしているようですが、エレンとペトラは、恋人ではありません(^_^;)
  11. 19 : : 2014/05/25(日) 16:10:11
    ぼくは悟った。

    ぼくは、色んな人になでなでされて、幸せな気持ちになってほしい

    そう思うけど…

    ぼくだって、いやだと思うことが、あるんだってことを。

    オルオ 「…おい、エレン。まだ支度が済んでないのか?」

    エレン 「すみません、オルオさん…」

    オルオ 「さっさとしろよな、まったく…」

    こいつ…前にえりぇんを起こしに来た、うるさいやつだ…。

    オルオ 「…おっ?」

    ートトを見つけるオルオー

    やべ。見つかった…。

    オルオ 「ははは、なんだエレン、お前、こんなの部屋に置いて…まだまだガキだな…」

    エレン ムッ「…ちがいますよ。前回の公演の記念に…」

    オルオ 「お?なかなか面白い顔してるな、おい。」

    お前に言われたく…ない。ていうか、はなしぇぇ…。

    オルオ ジッ…

    エレン 「…オルオさん?」

    オルオ 「俺んちも昔、犬を飼っていてな…こいつと同じような、垂れ耳の、可愛いやつだったよ…」

    エレン 「…そう…ですか…」

    オルオ 「…ジョンっていう名前でよ…」

    エレン 「…はあ…」

    オルオ 「…だけど、ちょうど俺が訓練兵として、家を出る日になって…突然、死んじまって…」

    エレン 「」

    オルオ 「う…うう…う…」

    …えっ…えっ???

    オルオ 「ジョォォォォン!!!」ウワァァァ!!

    ートトを、凄く強く抱き締めるオルオー

    くっ…苦しい!!!ギブギブギブ!!!は~な~しぇぇ!!!

    エレン 「オっ…オルオさん、落ち着いてくださいっ!」

    オルオ 「フッ…つい、取り乱しちまった…」

    …ふ~、死ぬかと思った…。

    でもま、犬好きなやつに、悪い奴はいないからな。

    なでろよ、オルオ。

    オルオ 「…俺は先に行ってるからな。」

    …ポンポン。

    へへ。

    えりぇん、お前の友達、みんないいやつだな…。
  12. 20 : : 2014/05/25(日) 16:24:50
    <数日後…>

    エレン 「…おっす、トト。」

    おっす、えりぇん。

    エレン 「今日…オレは壁外に出るんだ…」

    へき…がい?

    エレン 「今日はまず、オレをシガンシナ区に送るための試運転らしいけど…」

    エレン 「壁外に出ることに変わりはない…壁外には、巨人共がいる。」

    うんうん。巨人共をちくちくするんだろ。知ってるぞ。ぼく。

    エレン 「オレが…オレの力が…どれだけ皆の役に立つのか、まだ、分かんねぇけど…」

    エレン 「全力を…尽くしたいと思う。」

    おう、がんばれよ、相棒。ぼくは一緒に行けないけど、無事を祈ってるぜ。

    エレン 「じゃあ、行ってくるな。トト。」

    行ってらっしゃい、えりぇん。
  13. 21 : : 2014/05/25(日) 16:28:49
    そして、えりぇんは帰ってきた。

    小さいおいちゃんと一緒に。

    エレン 「兵長…しばらく1人にしてもらえませんか…」

    リヴァイ 「…好きにしろ。」

    おかえり、えりぇん。

    疲れただろ。ゆっくり休めよ。
  14. 22 : : 2014/05/25(日) 16:43:11
    それから、えりぇんの部屋には

    大きいおいちゃんが来た。

    小さいおいちゃんも

    メガネのお姉さんも

    …心配そうな顔をして、交代でえりぇんのところへ遊びに来た。

    だけど

    髭の兄ちゃんも

    キューピーの親分も

    えりぇんのガールフレンドも

    ジョ~ンって泣いてた、泣き虫オルオも

    もう、来なくなった。

    ケンカしたのかな。

    みんなまとめて、流行り病にでもなったのかな。

    ねえ、えりぇん…。

    えりぇんは、4人が来なくなってから、元気がない。

    えりぇん、元気出して。きっとまた、みんな遊びに来てくれるよ。えりぇんの友達、みんないいやつだもんな。

    そんなある夜、えりぇんは、ぼくを抱き上げた。

    なでなでして♪えりぇん。

    ……えりぇん……?

    悲しそうな、顔をしていた。

    そして、えりぇんはぼくを、強く抱いた。

    えりぇん、どうし…

    エレン 「…うっ…う…」

    泣いてるの、えりぇん…

    エレン 「…うっううっ…う…」

    ごめんな、えりぇん。ぼく、ぬいぐるみだから、君に何もしてあげられなくて…相棒なのに、えりぇんが何で悲しんでるのか、分からないなんて…

    エレン 「」グスッ…ウウッ…

    泣けよ、えりぇん。男にだって、泣きたい夜くらい、あるもんな。

    …泣けばいいよ。

    ぼくはトト。

    えりぇんの相棒さ。

    そして、えりぇんの友達は

    みんな、優しくて、いいやつらだ。
  15. 23 : : 2014/05/25(日) 16:47:05
    以上で、終了とさせていただきます。
    読んでいただき、ありがとうございます。
    この次は、再び調査劇団の公演の準備に取りかかりたいと思います。
    次回の公演は、【人魚姫】を、予定しています。
    またよろしくお願いします。

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kaku

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