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エレンとクリスタの秘密の森 第一話.故郷の別れと出会った少女

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  1. 1 : : 2014/05/13(火) 21:04:26

    建て直しました。


    ここを開いてくれた事をとても感謝します


    これはエレンとクリスタの切ない物語です


    長作になりますが最後まで見ていただけると嬉しいです


  2. 2 : : 2014/05/13(火) 21:08:29



    六月の初めだった。



    医者として働く父さんの転勤が決まった



    それがこの物語の始まりだ



    それは俺が11の時だった。

  3. 3 : : 2014/05/14(水) 00:05:40


    俺は前から新しい所に引っ越すのに憧れていた



    だって、新しい住人って例えば



    羊の群れの中に紛れ込んだ狼みたいでカッコいいじゃん



    と、思っていた。



    グリシャ「エレン、行こうか」



    そういった父さんに



    エレン「う、うん。」



    答える俺の声はなんだか弱々しくなってしまった



    何故かと言うと



    まず、とても親しい親友ができたから



    アルミンとミカサだ。大親友だ。離れたくねぇな



    そして......もう一つ大きな不安がある。



    俺の父さんが受け持つ病院が建てられたのが



    北洋だったからだ。



    つまり、俺の引っ越し先は





    『北洋』という所だ。





  4. 4 : : 2014/05/14(水) 00:13:58



    北洋というのは



    ウォールマリアシガンシナ区で四つに分かれた



    東洋,西洋,南洋,北洋あるうちの北側にある。



    因みに俺が今すんでいるのは南洋だ。



    四つに分かれている『洋』は



    それぞれ使う言葉が違う。



    だから物凄く不安なんだ。




  5. 5 : : 2014/05/14(水) 00:51:24


    本棚に置いてある地図を手に取ってみる



    これから二年間父さんと暮らす北洋の町を調べた。



    右手の人差し指でその町を指してみる。



    左手の人差し指で今すんでいる町を指した。



    二つの町は丁度真っ直ぐ北と南に位置していた



    すごく遠いな。





    そして......





    間もなく俺と父さんは船で引っ越した。

  6. 6 : : 2014/05/14(水) 01:07:55



    父さんは引っ越しした次の日から



    早速仕事に出掛けた。



    毎日、とても急がしそうだった。



    俺は毎日家で一人きりだった。



    なんか変な気持ちだ...。



    いつもだったらこの時間は家なんかいないで



    ミカサとアルミンと遊んでいたのに



  7. 7 : : 2014/05/14(水) 01:19:04




    親友の話をしようか



    俺も暇だし...あいつらが恋しいから...



    アルミンって言うのはちぃさいころからの友達で



    頭の良いとても根性があるやつだ



    何度も助けられたのに何も返せてないな



    まぁ、俺の頭ではアルミンみたいに



    凄いことは考えられないな




    本当に優しいやつだった......



    引っ越すときも俺の気持ち考えて




    「エレン、僕達はもう元同郷だから...


    僕らのこと......忘れて、良いんだよ?」




    っていってくれたよな...



    俺が行きやすいように...



    確かにアルミンがああ言ってなければ



    俺は父さん一人でここに居させてたかもしれない。



    俺のこと...最後まで分かってくれた



    本当にお前らのことは絶対に忘れないからな...



    「また二年後会おうなっ」



    そういった。



    多分、アルミンは泣いてた。





    俺も...泣いてた。


  8. 8 : : 2014/05/14(水) 01:31:36


    ミカサは俺の家族だ...。



    俺らが引き取った東洋の女の子だ。



    東洋と言っても普通の東洋人ではなく、



    壁外の東洋人と今の東洋人とのハーフだ。



    過保護だが優しいやつだな...。



    一緒に住んでいたが、母さんと居残る事になったんだ。



    父さんが淋しいから俺が付いてきたんだ



    引っ越しの日には大泣きしてたな...。



    「私もおばさんもエレンと一緒にいく!!!!」



    って叫んでた。でも、



    東洋人は南洋に来ては行けないんだ。



    昔大きな戦争があったらしい...



    それ聞いたときも泣いていたな...。



    淋しがりやなあいつに...



    もっと優しくしてやれば良かったかもな。










    きっと二年後は楽しくしような...アルミン、ミカサ







  9. 9 : : 2014/05/14(水) 17:05:03


    そんな事を思っているうちに日は暮れてて



    父さんが帰ってきた。その足取りは軽そうだ。



    理由はすぐにわかった。



    話によると、俺が北洋の言葉を勉強する所(学校)



    は丁度休み期間でしばらくは何もしないらしい



    父さん



    グリシャ「丁度よかったな。この休みの間に一応予習をしておきなさい。」



    に、言われた。



    父さんの言いつけを守って俺は朝から晩まで



    一生懸命勉強した。



    ――と、言いたいところだが、違う。




    全然やる気が起きなかった。



    勉強だけじゃなく、生活も遊びも、何もかもだ。



    友達もいない。



    近所の人とすれ違ってもちんぷんかんぷん



    全く理解できなかった。



    羊の群れに紛れ込んだ狼所のさわぎじゃない



    まるで、地球に置き去りにされた



    哀れで孤独な宇宙人になったような気分だ。



  10. 10 : : 2014/05/14(水) 21:01:20


    ある日のことだった。



    父さんが仕事に出掛けた。



    そのあと俺はいつものように庭に出て



    岩に腰かけてボーッと空を眺めていた。



    そこは俺が一番気に入ってる場所だ。



    ああ、帰りたい...南洋へ...住み慣れた町へ。



    アルミンたちはどうしているかな。



    会いたいな。母さんに、ミカサに。



    思いながら、空に浮かんでいる雲の数を



    なんとはなしにかぞえていた。



    ひとつ...ふたつ...みっつ...


    いくつ数えたか忘れてしまったのに気づいたのは



    どれぐらいたってからだろうか



    何も考えず、ずっとボーッとしていた。



    ふと、無意識に近くの森に目をやった。



    エレン「あっ」



    俺は思わず大きな声をあげ



    瞬発的に岩から立ち上がった。




  11. 11 : : 2014/05/14(水) 21:13:04


    うっそうとした森。



    枝や幹や葉っぱが、幾重にも重なりあって



    美しい緑の万華鏡のように見える森。



    その奥に立っている樹木と樹木の間に



    誰かの姿がちらりと見えた。



    ...だれだ?...



    目を凝らして見た。



    白っぽい洋服を着てる。



    女の子のようだ。とても小さい。



    こんな森で何をしているんだ?



    たった一人で。



    もしかして、道に迷って



    家に帰れなくなってるのかも。



    そんな事を思いながら



    俺は今まで一歩も足を踏み入れたことのない



    森の中へ入っていった。





  12. 12 : : 2014/05/15(木) 17:22:59


    道らしい道はなかったが



    両手でおいしげる草や羊歯を掻き分けて



    小枝や小石に足を取られないよう



    注意深く進んでいった。



  13. 13 : : 2014/06/01(日) 11:11:29
    期待です!
  14. 14 : : 2014/06/17(火) 13:54:01
    期待です!
    妹です!
  15. 15 : : 2014/06/25(水) 07:35:51
    まだですか
  16. 16 : : 2014/06/25(水) 19:55:03
    はぅっ!?か、書きます!
  17. 17 : : 2014/07/10(木) 22:38:52


    エレン「おーい!」


    呼びかけてみた。だが、答えはどこからも帰ってこなかった。


    エレン「おーい!まてよーっ!」


    女の子の姿は、時々見えなくなったり、また現れたりした。






    エレン「待てよーっ!どこにいるんだよー?」
  18. 18 : : 2014/07/10(木) 22:40:38



    それでも、二人の距離は少しずつ、少しずつ縮まっていって



    もうじき追いつけるかな、と思ったとたん消えてしまった。




    あれ?




  19. 19 : : 2014/07/10(木) 22:42:44


    そう思った次の瞬間、僕のすぐ目の前に立っていた機の陰から



    女の子がヒョイッと顔をのぞかせた。



    エレン「うわっ」



    ああ、びっくりした…



    なんだ、こんなに近くにいたのか。


  20. 20 : : 2014/07/10(木) 22:44:40



    エレン「よぅ」



    南洋語で話しかけた後、慌てて言い直した。



    女の子は何も言わなかった。



    ただ、にっこり笑って俺の方をジッと見つめていた


  21. 21 : : 2014/07/10(木) 22:47:04



    空色の絵の具のしずくを垂らしたような、青い瞳をしていた。



    髪の毛は、太陽の光のような色だ。



    俺もその女の子を見つめた。



    甘くて冷たい高級のアイスクリームが下の上で溶けていくような、そんな気持を味わっていた。



  22. 22 : : 2014/07/10(木) 22:58:11
    期待
  23. 23 : : 2014/07/12(土) 08:31:33
    >>22
    ありがとうございます♪
  24. 24 : : 2014/07/12(土) 09:22:15
    期待あと書いてくださいorz
  25. 25 : : 2014/07/12(土) 09:26:27
    任せてくださいですっ♪
    ありがとうございます♪
  26. 26 : : 2014/07/12(土) 09:37:00




    女の子に名前を聞いても、女の子は何も答えなかった


    相変わらず頬に笑みを浮かべて俺の方をジッと見つめてるだけだ


    ああ、俺の北洋語は通じなかったのか…?


    カッコ悪いな…と、思いながら頭をポリポリかいた。



  27. 27 : : 2014/07/12(土) 09:42:22



    すると、女の子は、それまで後ろに回していた手を俺の胸の前に出した



    大切な、何かを俺に手渡そうとしているようだった。



    反射的に俺は受け取った。小さくて真っ白い掌。



    南洋でも見たことがあるような、ないような、それは一厘の白い花



  28. 28 : : 2014/07/12(土) 09:42:30
    期待
  29. 29 : : 2014/07/12(土) 09:42:42









    あのね、これが、私の名前なの









  30. 30 : : 2014/07/12(土) 09:43:23
    >>28
    ありがとうございます♪
  31. 31 : : 2014/07/12(土) 09:45:53



    女の子は黙って、花を差し出しただけなのに俺の耳にはその名声が聞こえた



    いや、確かに聞こえたのだ。



    エレン「これが、お前の名前なのか?この花が?」



    尋ねてみたが、返事は帰ってこなかった。





  32. 32 : : 2014/07/12(土) 09:49:18
    進撃の巨人の世界にアイスクリームなんて
    あったっけ?
  33. 33 : : 2014/07/12(土) 09:50:44
    >>32
    あーっっと!
    そ、そこは(笑)ありがとうございます♪
  34. 34 : : 2014/07/12(土) 09:58:10


    女の子はくるりと俺に背を向けると、駆け足で去っていった。



    まるで背中に羽の生えた妖精が、森の中で消えていくように



    あっという間の出来事だった



    あとに残されたのは俺の掌の中の、一厘の白い花だけだった。



    家に戻って、父さんが南洋から持ってきた図鑑をひっぱりだし、



    その花を探してみた。



    すぐに見つかった。




    菊の花びらに似た、白い花びら。



    真ん中の部分は山吹色。



    葉っぱは細くてギザギザになっている。



    これだな、間違いない

  35. 35 : : 2014/07/12(土) 09:59:23


    南洋でヒストリア


    北洋では………



    声に出してそっと呟いてみた




    「クリスタ」



  36. 36 : : 2014/07/12(土) 10:01:46

    これにて

    エレンとクリスタの秘密の森 第一話.故郷の別れと出会った少女

    は終了とさせて頂きます。見てくださりありがとうございました


    第二話も投稿させてただきますっ♪
    ありがとうございました♪

  37. 37 : : 2014/07/13(日) 16:33:32
    2話のURL
    http://www.ssnote.net.achvies/19714
    あってる?
  38. 38 : : 2014/07/13(日) 16:37:18
    ああ!違う!
    http://www.ssnote.net/archives/19714
  39. 39 : : 2014/08/08(金) 06:28:59

























    良い
  40. 40 : : 2014/08/08(金) 20:20:31
    さいこー
  41. 41 : : 2020/10/06(火) 15:24:47
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

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    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

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    http://www.ssnote.net/archives/81774

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    http://www.ssnote.net/archives/84057

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    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51

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