ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

あいつとの最後の…

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/05/11(日) 23:51:55




    腕時計を見ると、夜の8時半を指している。


    俺はその日、会社で嫌なことがあって、すげぇイライラしていた。

    本当にどうでもいい理由だった。


    それから俺はイライラして家に帰ると、同棲していた彼女が温かい料理を作って待っていてくれた。


    その彼女とは、高校からの付き合いで、俺の初めての彼女であり、俺の最愛の人だった。

    けど俺はその時イライラしていたから…

    そんな彼女に対しても、冷静にはなれなかった…


    彼女を見ると、笑顔で俺に、今日は頑張って作ったの、と言ってくれた。


    なのに俺はその時、イライラしてたから、ただそれだけの理由で
    、何も悪くない彼女に八つ当たりをして、おまけにせっかく彼女が作ってくれた料理を床にぶちまけてから、家を飛び出した。

    家を出る前、さりげに後ろを振り返ると、すげぇ悲しそうな表情をした彼女が、まだ湯気のたつ料理を、必死に涙をこらえて片付けてた。

    さっきまでの笑顔は…

    とっくに消えてた…


    それから俺は今近くの喫茶店に来てる。

    今考えると、俺は最低だ…

    何も悪くない彼女に八つ当たりをして、おまけにせっかく作ってくれた料理までぶちまけて…

    家に帰ったら、謝ろう…

    我に帰ってそう決めた俺は再び腕時計を見た。

    家を飛び出してから、一時間経ってる。



  2. 2 : : 2014/05/12(月) 00:05:35




    俺は喫茶店を出て、家まで全速力で駆けた。

    家に帰ったら、謝ろう…

    抱き締めよう…

    あいつは心配性だから、俺が思いっきり抱き締めて、安心させてあげよう…

    昔からそうだった…

    ちょっと電話に出れなかっただけで、死んじゃったと思った、と軽く涙目で言う彼女だ…

    だから安心させてあげよう…


    そんなことを考えながら俺は必死に駆けた。



    俺はぜぇぜぇとやばいくらいに息をあがってたが気にせず駆けた。

    家につくと俺は彼女を探した。


    けど、どこにもいない…

    彼女の携帯はテーブルの上にある。

    てことは、あの後すぐに俺を探しに行ったのか?


    そう思うと、俺は再び家を飛び出した。

    なんか…

    とてつもなく嫌な予感がする…

    おいミカサ…

    俺はお前が心配で仕方ない…

    俺、お前の気持ちがやっと分かったよ…


    だから…

    戻ってきてくれ…



  3. 3 : : 2014/05/12(月) 00:27:12




    でも…

    結局その日、彼女は戻ってこなかった。


    翌日…

    俺は不安と後悔に押し潰されそうになっていた。

    そして一本の電話が入った。

    彼女の家族からだった。


    その電話の内容は、彼女の死をしらせる電話だった。

    即死だったそうだ…

    俺は信じられなかった…


    昨日、あんなに元気だったのに…


    電話で話した家族によると、

    彼女は夜の7時40分頃に轢かれたらしい。

    俺が家を出てから丁度10分後だった。



    そしてその際彼女が最後に持っていたもの、それは…

    俺が高校の時にプレゼントした赤色のマフラーと、150円だったということを聞かされた…

    俺の為にジュースでも買おうとしたのか…

    そんな彼女の細やかな気配りに、昔からの彼女の深い愛情と優しさが感じられた…



    あいつと一緒に帰りたかった…

    あいつとこれからをもっと生きたかった…

    そんなことを心の中でつぶやくと同時に、涙がとめどなく溢れてきた。


    改めて、俺はミカサという存在の大きさに気づいた。



  4. 4 : : 2014/05/12(月) 07:26:31




    あいつのいない世界なんて…

    俺は悲しみのどん底だった…

    自分のせいであいつは。

    何も悪くない彼女を死なせた。

    涙はもう泣きすぎて、枯れた。


    そして、

    まだ昨日の料理が残ってる。

    冷めきってるが、彼女の温かさはまだ…

    なぜか、感じることができた。











    俺はあの後、眠ってしまったらしい…



    そして、俺は目を覚ました…


    でもなんかおかしい…

    なんで俺は…


    気付くとそこは喫茶店の前だった。


    なんで、俺はこんなとこに、いるんだ…

    さっきまで家にいたはず…


    そう思って、俺は腕時計を確認した。

    すると、腕時計の針は7時35分を指している。

    昨日喫茶店にやって来た時間と一致していた。


    まさか…

    何かを感付いた俺は携帯を開いて今日の日付を確認した。

    そして気づいた…


    昨日に、戻ってる…



  5. 5 : : 2014/05/12(月) 07:36:28




    はぁ…はぁ



    俺は気付くと走っていた。

    あいつに会うために、

    あいつに謝るために、

    全力で駆けた。


    俺はお前の存在の大きさに気付かされた…

    俺はお前が大事だ…

    そして好きだ…

    大好きだ…

    好きで仕方ない…

    だからまた会いたい…

    さっきまで見ていたのは悪夢だったんだ…

    俺はその夢から、覚めた…


    夢から覚めても、俺は変わらない…


    俺はこれからもずっと、お前を愛してる…




    そして再び腕時計を確認した。

    38分だ…


    くそ…

    間に合ってくれ…



  6. 6 : : 2014/05/12(月) 15:32:04




    焦りの中、目の前にある十字路を右に曲がろうとしたとき

    俺の息の音と地面をける音が響くなか、

    彼女と再開した…

    一日ぶりにみた彼女は、何も変わってなく、とても愛おしかった。

    彼女の首もとには赤色のマフラーが巻かれていた。


    そして、


    気付くと俺は、彼女を抱き締めていた…


    彼女は、どうしたの、といつものように声をかけてくれる。

    けど、気のせいか、彼女の顔は赤かった…


    俺は周りの目なんて気にせず時間を忘れて彼女を抱き締めた。

    そしたら自然と彼女も、抱きしめ返してきた。



    ごめんな…


    と、俺は何度も言い、ミカサに謝った。



  7. 7 : : 2014/05/12(月) 15:39:31




    するとミカサは、


    もう、大丈夫だから…一緒に帰ろ…


    と、言ってくれた。

    俺はもう一度ミカサを抱き締めた。



    その日、俺は運命を変えた…

    かなり非現実的だが、今こうしてミカサといる。


    そして、理由は分からないが、神は再び俺にチャンスを与え、俺とミカサは再び結ばれた。



  8. 8 : : 2014/05/12(月) 15:40:56
    暇潰しで書きました。
    駄文で申し訳ないです。
    このお話は私が聞いた話を少しアレンジして書いたものです。
    駄作で申し訳ないです。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

このSSは未登録ユーザーによる作品です。

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場