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あいつとの最後の…
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- 1 : 2014/05/11(日) 23:51:55 :
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腕時計を見ると、夜の8時半を指している。
俺はその日、会社で嫌なことがあって、すげぇイライラしていた。
本当にどうでもいい理由だった。
それから俺はイライラして家に帰ると、同棲していた彼女が温かい料理を作って待っていてくれた。
その彼女とは、高校からの付き合いで、俺の初めての彼女であり、俺の最愛の人だった。
けど俺はその時イライラしていたから…
そんな彼女に対しても、冷静にはなれなかった…
彼女を見ると、笑顔で俺に、今日は頑張って作ったの、と言ってくれた。
なのに俺はその時、イライラしてたから、ただそれだけの理由で
、何も悪くない彼女に八つ当たりをして、おまけにせっかく彼女が作ってくれた料理を床にぶちまけてから、家を飛び出した。
家を出る前、さりげに後ろを振り返ると、すげぇ悲しそうな表情をした彼女が、まだ湯気のたつ料理を、必死に涙をこらえて片付けてた。
さっきまでの笑顔は…
とっくに消えてた…
それから俺は今近くの喫茶店に来てる。
今考えると、俺は最低だ…
何も悪くない彼女に八つ当たりをして、おまけにせっかく作ってくれた料理までぶちまけて…
家に帰ったら、謝ろう…
我に帰ってそう決めた俺は再び腕時計を見た。
家を飛び出してから、一時間経ってる。
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- 2 : 2014/05/12(月) 00:05:35 :
俺は喫茶店を出て、家まで全速力で駆けた。
家に帰ったら、謝ろう…
抱き締めよう…
あいつは心配性だから、俺が思いっきり抱き締めて、安心させてあげよう…
昔からそうだった…
ちょっと電話に出れなかっただけで、死んじゃったと思った、と軽く涙目で言う彼女だ…
だから安心させてあげよう…
そんなことを考えながら俺は必死に駆けた。
俺はぜぇぜぇとやばいくらいに息をあがってたが気にせず駆けた。
家につくと俺は彼女を探した。
けど、どこにもいない…
彼女の携帯はテーブルの上にある。
てことは、あの後すぐに俺を探しに行ったのか?
そう思うと、俺は再び家を飛び出した。
なんか…
とてつもなく嫌な予感がする…
おいミカサ…
俺はお前が心配で仕方ない…
俺、お前の気持ちがやっと分かったよ…
だから…
戻ってきてくれ…
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- 3 : 2014/05/12(月) 00:27:12 :
でも…
結局その日、彼女は戻ってこなかった。
翌日…
俺は不安と後悔に押し潰されそうになっていた。
そして一本の電話が入った。
彼女の家族からだった。
その電話の内容は、彼女の死をしらせる電話だった。
即死だったそうだ…
俺は信じられなかった…
昨日、あんなに元気だったのに…
電話で話した家族によると、
彼女は夜の7時40分頃に轢かれたらしい。
俺が家を出てから丁度10分後だった。
そしてその際彼女が最後に持っていたもの、それは…
俺が高校の時にプレゼントした赤色のマフラーと、150円だったということを聞かされた…
俺の為にジュースでも買おうとしたのか…
そんな彼女の細やかな気配りに、昔からの彼女の深い愛情と優しさが感じられた…
あいつと一緒に帰りたかった…
あいつとこれからをもっと生きたかった…
そんなことを心の中でつぶやくと同時に、涙がとめどなく溢れてきた。
改めて、俺はミカサという存在の大きさに気づいた。
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- 4 : 2014/05/12(月) 07:26:31 :
あいつのいない世界なんて…
俺は悲しみのどん底だった…
自分のせいであいつは。
何も悪くない彼女を死なせた。
涙はもう泣きすぎて、枯れた。
そして、
まだ昨日の料理が残ってる。
冷めきってるが、彼女の温かさはまだ…
なぜか、感じることができた。
俺はあの後、眠ってしまったらしい…
そして、俺は目を覚ました…
でもなんかおかしい…
なんで俺は…
気付くとそこは喫茶店の前だった。
なんで、俺はこんなとこに、いるんだ…
さっきまで家にいたはず…
そう思って、俺は腕時計を確認した。
すると、腕時計の針は7時35分を指している。
昨日喫茶店にやって来た時間と一致していた。
まさか…
何かを感付いた俺は携帯を開いて今日の日付を確認した。
そして気づいた…
昨日に、戻ってる…
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- 5 : 2014/05/12(月) 07:36:28 :
はぁ…はぁ
俺は気付くと走っていた。
あいつに会うために、
あいつに謝るために、
全力で駆けた。
俺はお前の存在の大きさに気付かされた…
俺はお前が大事だ…
そして好きだ…
大好きだ…
好きで仕方ない…
だからまた会いたい…
さっきまで見ていたのは悪夢だったんだ…
俺はその夢から、覚めた…
夢から覚めても、俺は変わらない…
俺はこれからもずっと、お前を愛してる…
そして再び腕時計を確認した。
38分だ…
くそ…
間に合ってくれ…
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- 6 : 2014/05/12(月) 15:32:04 :
焦りの中、目の前にある十字路を右に曲がろうとしたとき
俺の息の音と地面をける音が響くなか、
彼女と再開した…
一日ぶりにみた彼女は、何も変わってなく、とても愛おしかった。
彼女の首もとには赤色のマフラーが巻かれていた。
そして、
気付くと俺は、彼女を抱き締めていた…
彼女は、どうしたの、といつものように声をかけてくれる。
けど、気のせいか、彼女の顔は赤かった…
俺は周りの目なんて気にせず時間を忘れて彼女を抱き締めた。
そしたら自然と彼女も、抱きしめ返してきた。
ごめんな…
と、俺は何度も言い、ミカサに謝った。
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- 7 : 2014/05/12(月) 15:39:31 :
するとミカサは、
もう、大丈夫だから…一緒に帰ろ…
と、言ってくれた。
俺はもう一度ミカサを抱き締めた。
その日、俺は運命を変えた…
かなり非現実的だが、今こうしてミカサといる。
そして、理由は分からないが、神は再び俺にチャンスを与え、俺とミカサは再び結ばれた。
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- 8 : 2014/05/12(月) 15:40:56 :
- 暇潰しで書きました。
駄文で申し訳ないです。
このお話は私が聞いた話を少しアレンジして書いたものです。
駄作で申し訳ないです。
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