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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃のウォーキングデッド season2 ep1 限界点

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  1. 1 : : 2014/05/06(火) 01:58:08
    season1 ep5 逃れられない真実 の続きです。

    http://www.ssnote.net/archives/15332

    新しいシーズンになりましたので、各キャラの設定プロフィール入れたいと思います。
  2. 2 : : 2014/05/06(火) 02:01:20
    前作見てない
  3. 3 : : 2014/05/06(火) 02:24:13
    エレン・イェーガー(31) 

    二年前までLA市警に勤務していたが、常に死と隣り合わせの状況に嫌気がさしたのと、ミカサの安全を考慮し、同僚のジャンと地方への転属願を出す。
    決断力があり、緊急時の行動力にも優れるが、真っすぐすぎる性格のため、二つのことを天秤にかけられた時の対応ができない。
    死線をともにくぐり抜けた相方として、ジャンに強い信頼を置いている。

    ジャン・キルシュタイン(31)

    エレン、ミカサとはハイスクール時代からの親友。
    LA市警時代は判断力と高い指揮能力を買われ、突入部隊の隊長に任命される。エレンは同隊におけるバディ(相方)であったが、立場的にはジャンの部下であった。
    ミカサに長年好意を寄せているが、エレンを気遣い胸にしまっている。

    ミカサ・イェーガー(31)

    元警官。LA市警時代は、エレン、ジャンとは配属は違ったが、高い検挙率を誇り、射撃・運動能力共に州の警察でもトップであった。ハイスクール時代から交際を続けていたエレンとの婚約をきっかけに、エレンの強い反対もあり退職。
    一見残念に思える言語能力は、実は過去に起きたある事件における言語障害のなごり。

    ライナー・ブラウン

    生粋の軍人であった父に育てられ、物心つく頃には軍人を志すように。しかし、少尉に昇格し部隊の副官を任せられたこれからという時に上官を殴り、自主退職。狩人になり、静かな森で生計を立てる。
    仲間思いで、自ら危険な役を引き受ける節がある。人情に厚く、良くも悪くも一度強く決めたことには引くことはしない。
  4. 4 : : 2014/05/06(火) 03:01:54
    すみません。ライナーは29歳です。

    アニ・レオンハート(27)

    ライナーの妹。ライナーとは両親が離婚しているために姓が違う。女らしく育ちたかったアニは、自分に武術を叩き込んだ父を憎むように。しかし、父を超えたいとの一心で軍に入隊。
    銃器の扱いに長け、接近戦でのナイフ捌きは兄をも上回る。冷たく思える発言や態度は、一行全体を思ってのこと。ジャン以上にエレンとは意見が合わない。

    ベルトルト・フーバー(29)

    ライナーとアニとは幼馴染。元々文科系男子であったが、好意を寄せるアニを追いかけて軍隊に志願。
    天性の動体視力を持ち、スナイパーとしては優秀だが、メンタル面で不安が残る。通っていた大学は州でNo1の学力を誇る名門校であり、高いIQを持ちヘリや通信機の扱いに長ける。

    コニー・スプリンガー(25)

    地元の大学卒業後、定職につかずピザの配達員をやる傍ら仲間とケチな窃盗を繰り返していた小悪党。性根が腐りきっているという訳でなく、誰よりも人間らしい。協調性があり、一行のムードメーカー的存在。
    俊敏性に長け、手持ちのデザートイーグルも盗んだもの。

    アルミン・アルレルト(39)

    一行の中では最年長。凄腕の弁護士だが、以前は配管工からトラックの運転手、要人警護まで幅広い職種を経験している。
    一見インテリに見えるが、度胸があり前線で戦うことも多い。
    仲間の面倒見も良いが、高すぎる洞察力が人間の内面まで覗いてしまう。

    クリスタ・レンズ(34)

    何もかもがうまくいっていた生活が一転、夫の暴力に悩まされ自身を責める毎日に。両親は幼いころに死別し、愛情に飢えていた思春期を過ごす。常に何かをやっていなければ気が済まない性格で、食料の調達や一行の世話などグループの母親的存在。
    ライナーに心を開いてから、表情に変化がもどりつつある。

    ミーナ・カロライナ(26)

    若くして町のハイスクールで教鞭を振るう教師。職業病か、この非常時でも細かい人間関係が気にかかる。ナースを目指して挫折した経験があり、救急の心得がある。アニとは年齢も近く、押しかける形ではあったが友情を築きつつある。

  5. 5 : : 2014/05/06(火) 03:33:49
    パッパー!!!

    後方から鳴り響くクラクションは停車の合図。何らかのトラブルが起きた時に使うことになっている。

    ライナー「どうした?」

    先頭を行くライナーがシャドウから降りた。コニーは実に不満そうであったが、救急センター脱出時からライナーの愛車になっていた。

    ジャン「駄目だ。もうガソリンがほとんどない。」

    ガソリン不足。この世界での徒歩の移動は自殺行為であった。

    クリスタ「水も食料も、もうあと数日分しかないわ。どこかで調達したいところだけど…」

    エレン「よし、一旦停車しよう。」

    一行は車を脇道を止め、集合し地図を広げた。

    ジャン「このまま27号線を南下すれば1日半で海岸が見えてくる距離だ。」

    アルミン「海岸に着いた後はどうするの?」

    ジャン「…船を調達できねぇかと思っている。」

    ベルトルト「それは非現実的じゃないか?船なんて残っているかどうか…」

    アニ「どちらにしても進むだけのガソリンがない。クリスタの言う通り、食料にも不安が残るね。」

    エレン「よし、休憩にしよう。スタンドから相当な距離を走った。少し頭を休めてから、これからのことを決めよう。」

    一行は散り、それぞれが思い思いの行動に出る。

    -------------------------------

    クリスタ「ライナー、お願いがあるの。」

    ライナー「なんだ。銃のことならお断りだぞ。」

    一時はクリスタにブローニングHPを預けていたライナーだったが、フランツのこともあり、やはり銃を持たせたくはなく、取り上げていた。
    それからというものの、クリスタはライナーに銃の使用を懇願するようになった。

    クリスタ「…自分の目の前で人が死ぬのはもう嫌。何もできないのも嫌。せめて、せめて自分の身くらい自分で守れるようになりたいの。」

    あの時だって。私が銃をまともに扱えていれば、フランツは死なずに済んだ。これから先、ライナーがいつもそばにいるとは限らない。

    ライナー「銃を使うということは、人の生死を握るということだ。…俺の父がよく言っていた。」

    クリスタ「ライナーの?」

    ライナー「ああ、厳しい親父だった。…銃を握るならそれ相応の覚悟を持つべきだと思う、俺は。」

    クリスタは拳を強く握り締めた。

    クリスタ「覚悟なら、あるよ。もう誰も私の目の前で死なせない。」

    クリスタはライナーの目をジッと見据えた。やがてライナーが諦めたように首を横に振った。

    ライナー「わかった。俺の負けだ。打ち方や手入れを教えよう。」

    クリスタ「ありがとうライナー。」
  6. 6 : : 2014/05/06(火) 03:56:45
    ------------------------

    ミーナ「アニはさ。」

    廃れたバス停のベンチに腰かけて、銃の整備をしていたアニにミーナが話しかけた。

    ミーナ「もし軍に入っていなかったら、何してたと思う?」

    アニ「…洋服のデザイナーかカフェの経営者だね。」

    ミーナ「へー…何か意外。アニのことだからWWEの女子プロレスラーとか言うと思ったのに。」

    アニがミーナを小突いた。

    ミーナ「痛ったぁ!!」

    アニ「乙女に向かって失礼だね。私が可愛らしくちゃいけないかい?」

    ミーナ「いや、そうじゃなくてさ。…この間のアニの蹴り、すごかった。大柄なウォーカーだったのに一撃で倒しちゃってさ。武術が好きなのかなって思って。」

    アニは目を細めた。
    皮肉なことに、嫌々教えられた武術がこの世界で役に立っている。あの人を超えなければ…その一心で厳しい訓練をこなし得た力も、今やウォーカーを殺すのに使っている。

    ミーナ「…アニ?」

    アニ「ミーナ。あんたは女らしく生きな。戦うのは私だけで十分だ。」

    ------------------------------
  7. 7 : : 2014/05/07(水) 20:03:00
    超期待
  8. 8 : : 2014/05/08(木) 19:16:52
    期待
  9. 9 : : 2014/05/08(木) 19:17:26
    とても期待
  10. 10 : : 2014/05/09(金) 07:00:38
    元ネタ知らないけど、期待です。

    みんな死なないでっ!
  11. 11 : : 2014/05/09(金) 19:07:06
    皆様、期待ありがとうございます!!!

    ありゃりゃぎさん
    フォローありがとうございました!よろしくお願いします。
  12. 12 : : 2014/05/09(金) 19:43:16
    アルミン「いいかいコニー、ラジエーターホースが熱を持ちすぎると故障につながる。こんな時はドライバーで…」

    コニーはアルミンにキャンピングカーの修理を教わっていた。この車はそもそもアルミンの私物であったが、有事の際を考えてコニーに一通り教えることにした。

    コニー「アルミンは本当に何でも知ってるな。弁護士って偉そうなイメージしかなかったけどな。」

    アルミン「うん、大抵の場合はそうだね。裁判時は高圧的なものの言い方をすることが多いから、人を上から見るやつが多いんだ。」

    コニー「何でアルミンは違うんだ?」

    アルミン「僕はね、元々配管工やトラックの運転手なんかもやっていたんだ。人の上に立てる人間は、下の苦労を身を持ってわかる人間だけだからね。」

    コニーはふーんと呟いた。

    コニー「よくわかんねぇけどさ、この世界で一番失っちゃいけねぇのは人間性だと思うんだ。俺は馬鹿だからさ、うまく言えねぇけど…アルミンを見ててそう思ったんだ。」

    アルミン「僕を?」

    コニー「あぁ。エレンもジャンもアニも正しいと思うけど、なんだかんだ仲を取り持ってんのはアルミンじゃん。」

    アルミン「…ふふっ。なんだか照れるなぁ。…あ!!コニー!プラグを間違えてるよ!」

    ----------------------------------

    ミカサ「ベルトルト?何をやっているの?」

    ベルトルト「薬草になる草をね、探しているんだ。煎じて飲むと栄養にいいから。」

    ベルトルトは身を屈め、草の匂いをかいでいる。2mの巨体に似合わないそのしぐさはどこか可愛らしい。

    ミカサ「そう、ベルトルトは物知り。この間も雨が降ることを事前に知っていたようだった。」

    ベルトルト「雨の匂いがしたからね。…ミカサ、君が抱えているものは水かい?」

    ミカサは両手に2Lのペットボトルを数本抱えていた。

    ミカサ「この先に湧水が出ていた。ので、調達してきた。」

    ベルトルト「駄目じゃないか一人で遠くまで行っちゃ。エレンがまた心配するよ?」

    ミカサ「エレンは過保護すぎる。私は警官は引退したとはいえ、まだまだ衰えてはいない。」

    ベルトルトは片手で力こぶを作ってみせるミカサを微笑ましく思いながら、エレンとミカサに幼馴染の兄弟の姿を重ねた。

    ベルトルト「…きっとね、とても大事な人だからこそ過保護にもなるんだよ。近くにいるのが当たり前になりかけていると、本当に大切なことが見えなくなる。」

    ミカサ「それは一理ある。自分を取り巻く環境が、いつも当たり前と思ってはいけない。」

    ベルトルト(…当たり前、か。いつまで続くんだろう。この当たり前でない日常が。)

    ベルトルト「ミカサ、そろそろ戻ろう。みんなが心配する。」

    ミカサ「ええ。」

    --------------------------
  13. 13 : : 2014/05/09(金) 19:45:03
    豆更新でごめんなさい。
    次の展開のディティールに悩んでいます・・・
  14. 14 : : 2014/05/09(金) 20:55:20
    頑張ってください‼︎
  15. 15 : : 2014/05/10(土) 07:14:03
    ゆっくり、自分のペースでがんばってくださいね!!(笑)

    期待です!!
  16. 16 : : 2014/05/10(土) 16:53:10

    じゃがミンさん

    フォローまで!ありがとうございます!頑張ります!
  17. 17 : : 2014/05/11(日) 19:38:20
    また来ました


    期待です!
  18. 18 : : 2014/05/13(火) 20:35:10
    頑張ってください
    期待してます!!
  19. 19 : : 2014/05/18(日) 04:14:27
    皆様
    ありがとうございます。
    今同時進行で、エレン「新選組?」というものもやっています。よろしければ。
    明日にはこちらも含めて進めたいと思います。
  20. 20 : : 2014/05/20(火) 04:54:38
    エレン「ミカサ、その水は?」

    ベルトルト「この先に湧き水が出ててね。僕と一瞬に取ってきたんだ。」

    一人で行ったなどと言えば確実にエレンは怒るだろう。ベルトルトが察して事情を説明した。

    ライナー「水の心配はなくなったが、肝心のガソリンと食料だな…」

    アルミン「この近くに駅があるんじゃないか?恐らくローカルだけど、そこになら物資があってもおかしくないよ。」

    アルミンが地図を指差す。

    ジャン「確かにそろそろ腰を落ち着かせてぇな。二週間も車で寝泊まりだ。」

    エレン「まとまったな。じゃあ駅を目指すってことで…」

    アニ「みんな!車の下に隠れて早く!」

    ルーフで見張りをしていたアニが身を低くして呼び掛けた。



    アァァァァ……



    ウォーカーの集団だと察知した時には全員が身を隠していた。

    コニー「ちくしょう…何で奴らは群で行進するんだ?」

    ジャン「喋るな坊主頭。」

    エレンは手で向かいのジープの下に隠れているミーナとクリスタに合図を送った。

    ウォーカーのうめき声が遠ざかっていくのを目安に、ミーナが這い出てくる。



    ミーナ「…え?」

    立ち上がった瞬間、背後のウォーカーと目が合った。

    ミーナ「きゃああああ!」

    ジャン「?!ミーナ!」

    ミーナには治療の知識はあったが、戦闘にいたっては素人レベルであった。
    為す術もなく、ガードレールを飛び越えて森へと逃げ込む。

    クリスタ「ミーナ!待ってて!」

    続いてクリスタが立ちあがると、ブローニングHPを取り出し、ミーナの後を追いかける。

    ライナー「待てクリスタ!単独行動はよせ!」

    クリスタの頭には最早ミーナを助けることしかなく、ライナーの言葉は頭に入らなかった。

    エレン「ジャン!みんなを頼む!」

    エレンはライナーと共に二人を追いかけ、森へと入っていった。







    タンッ!タタンっ!

    クリスタ(ミーナを見失っちゃった…それどころか、ウォーカーが集まってくる!)

    ライナーの教えを受け、ウォーカーの頭を的確に撃ち抜くクリスタだったが、自分がウォーカーをおびき寄せていると気付いた頃には既に囲まれていた。

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ライナー「いいか?銃はやたら撃つもんじゃない。ウォーカーは音に反応するからな。特に一人の時は危険だ。」

    ライナー「このブローニングにはサイレンサー機能はついていないから、撃つ時は自分が危険になった時だけだぞ?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    クリスタ(あぁ…!私は銃の扱いを覚えて天狗になっていた。これで誰かの命を救えるって…。)

    射撃をやめ、クリスタはウォーカーから必死に逃げ回り、ミーナとは完全にはぐれてしまった。
  21. 21 : : 2014/05/20(火) 12:02:12
    超期待‼︎
  22. 22 : : 2014/05/20(火) 23:33:22
    ふぉぉぉお!このssは面白い!
  23. 23 : : 2014/05/23(金) 18:33:25
    期待してます。

    いつでも更新してください。 自分のペースで。

    いくらでも待ちまーす
  24. 24 : : 2014/05/24(土) 03:27:34
    エレン「くそ、銃声が止んだ!早くしないとクリスタとミーナが!」

    ライナー「落ち着けエレン!足跡を辿るぞ。無闇に突っ走ればかえって危険だ。」

    エレン「足跡ってお前…」

    ライナーは黙って着いてこいと言わんばかりに、身を低くしボウガンを構えながら歩きだした。


    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ジャン「何度も言うな、行かせねぇぞ。」

    アニ「どかないって言うんなら、倒してでも行くよ。」

    道路ではジャンとアニが衝突していた。ミーナを探しに行きたいアニと、ライナーとエレンに任せるべきだと言うジャン。

    ベルトルト「落ち着けアニ!…ぐっ?!」

    ベルトルトがアニを抑えようと近寄った瞬間、アニのソバットが腹部に直撃した。

    ジャン「ベルトルト!!…そうかよ、やる気なんだな。殴ってでも止めるぞ?」

    ジャンが戦闘体制に入るかと思われたが、この争いは呆気なく終わった。



    アニ「ッ?!」

    ミカサが素早い動きでアニの後方に回り、アニの足を払うとそのままヘッドロックの要領で、頸動脈を締め上げた。

    ミカサ「アニ…落ちて。」

    コニー「おいミカサ?!なんてことしやがるんだ!」

    ミカサに飛びかかろうとするコニーの頭を、ジャンが叩く。

    ジャン「気絶させたんだよ。安心しろ、ミカサはその手のプロだ。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ライナー「おい、あれは…?」

    何かに群がる2体のウォーカー。クリスタか?ミーナか?

    エレンはライナーに目で合図すると、ウォーカーに駆け寄りナイフで頭を串刺しにした。
    それに呼応するように、もう一体のウォーカーの頭に矢が突き刺さる。

    ライナー「エレン!」





    エレン「……ミーナだ。」

    体の節々を食いちぎられ、変わり果てたミーナが横たわっていた。

    ライナー「ちくしょう!」

    ライナーが苛立ち、近くの木を殴りつける。



    「…ラ、ライ、ナー?」

    ライナー「…ミーナ?!しっかりしろ!」

    驚くべきことに、ミーナはまだ意識があった。

    エレン「ライナー、ミーナを連れて一体戻ろう。」

    エレンは目をそらし言った。
    誰の目から見ても、もはや助からないことは明白であったが、ライナーもエレンの心情を理解し、ミーナを担ぎ上げた。
  25. 25 : : 2014/05/24(土) 03:32:32
    pizzaさん
    ありがとうございます!最近ペース落ち気味なんで頑張ります!

    バレるさん
    ありがとうございます!一番難しい場面を乗り越えたので、今後はスムーズに行くかと思います!
    これからもよろしくお願いします。
  26. 26 : : 2014/05/24(土) 21:41:27
    がんばってください!
  27. 27 : : 2014/05/26(月) 09:23:33
    期待です
  28. 28 : : 2014/05/28(水) 18:48:23
    グループ作ろうかなって思ってます。そこでなら濃い話しもできるし(*^^*)
  29. 29 : : 2014/05/30(金) 23:51:21
    ベルトルト「!エレンとライナーだ!」

    ルーフで望遠鏡を覗いていたベルトルトがいち早く二人に気付いた。

    コニー「クリスタとミーナは?!」

    ベルトルト「…いない。待って、ライナーが誰か抱えてる。」

    視界に入ってくる頃にはそれがミーナであると、誰もが気付いた。

    ジャン「お前ら無事かっ?!」

    エレン「俺らは大丈夫だ。ただミーナが…」

    幸か不幸か、ミーナはまだ息があった。

    ジャン「…おい、マジかよ…」

    コニー「ど、どうするんだよ。こうなっちまった以上…」

    ライナー「黙れコニー!その先を言うな!!」

    コニーの反応はこの世界の一般的なものだったが、ライナーはそれが受け入れられず激昂した。

    アルミン「ライナー、落ち着くんだ。…ミーナは話せるのか?」

    エレン「この状態じゃ難しいだろう。喉も引き裂かれてる。…とても話せる状態じゃ…」

    ミーナ「ァ…二…」

    ライナー「…ミーナ!!」

    ミーナ「ァ二を呼んで…」

    苦しそうだったが、今度ははっきり答えた。

    エレン「ベルトルト、アニは?」

    ベルトルト「ミーナを助けに行くってみんなと揉めてね…落ちつかせた所だ。」

    本当は手荒い手段をとったのだが、この場で言うことではないだろう。ジャンに目で合図した。





    アニ「…ミーナ?」

    声がした方に全員が目を向けると、アニが車から降りて立ち尽くしていた。

    アニ「ミーナ!!嘘でしょ、ねぇ!」

    ミーナの元に駆け寄り、手を握る。

    アニ「誰か!誰か助けてよ!ミカサ、あんたレンジャー訓練も受けてたんでしょ?!」

    ミカサ「…アニ、ミーナはもう…」

    ミカサが目を瞑り首を横に振った。

    ミーナ「ァ…二、いいの。もう…私は…助からない…」

    アニ「そんな、アンタ何言ってんの!」

    ミーナ「だ…から…私の…最後の…わがまま…聞いて…くれる?」

    アニは溢れ出る涙を片手で抑えると、何度も頷いた。

    アニ「わかった…わかったからぁ…」

    ミーナは一呼吸置くと、今度ははっきり言った。








    ミーナ「私を、アニの手で、撃ち殺して。」
  30. 30 : : 2014/06/06(金) 18:59:25
    続き楽しみです!!!
  31. 31 : : 2014/06/10(火) 23:53:17
    もとのドラマは知りませんが、むか~しのゾンビ映画「バタリアン」を思い出しました…。

    ミカサを巡る三角関係と、ウォーカー感染の謎と仲間たちのサバイバル描写が面白いです。
    応援していますね。
  32. 32 : : 2014/06/11(水) 00:29:45
    怖いけど、ウルトラ超絶ミラクル焼肉スーパー期待してますゲッソリ
  33. 33 : : 2014/06/12(木) 15:52:16
    なすたまさん

    コメント&フォローありがとうございます!!!
    がんばります!!!

    名無しさん

    期待ありがとうございます!
  34. 34 : : 2014/06/12(木) 16:14:32
    アニ「え…ミーナ…?」

    ミーナ「ウォーカーになって、誰かを襲うのは…いや…だから…」

    アニは首を横に何度も振った。

    アニ「できない…できる訳がない…!!!」

    ライナー「アニ…ミーナをよく見るんだ。」

    ライナーの言葉に顔を上げると、血まみれのミーナの顔が目に入った。
    今にも消えそうな命。必死に懇願する表情。

    アニ「っ・・・」

    アニは震える右手を押さえながら、ブローニングをミーナの眼前まで持っていった。



    ミーナ「…ねぇ…アニ。」

    ミーナ「私と友達になってくれて、ありがとう。」







    タンッ!!













    最後はブローニングを握るアニの手を両手で包むようにして、ミーナは逝った。

    -------------------------

    エレン「アニは?」

    ミカサ「ミーナから離れようとしない。しばらくは一人にするべきだと思う…。」

    アルミン「クリスタの捜索もある。どちらにしろ、これ以上の長距離移動は無理だな。」

    ライナーがシャドウのエンジンをふかして戻ってきた。

    ライナー「あったぞ!廃れてはいるが、駅だ。ここから2kmも離れちゃいない。」

    ジャン「とりあえずそこを拠点とするべきだろうな。コニー、荷物をまとめるぞ。」


    ベルトルト「アニ…早く弔ってあげよう。」

    アニ「……ミーナ。」


    -------------------------

    エレン「埋葬してやることしか、今の俺たちにはできないんだな…。」

    ジャン「死人とウォーカーの区別をつける。立派な行為だろ。」

    ジャンはそう言うと黙々とスコップを動かす。

    エレン「ウォーカーだって、元は人間だろうに。」



  35. 35 : : 2014/06/12(木) 16:52:02
    ライナー「早くしろコニー。日が沈んじまうぞ。」

    コニー「駄目だ。ホームの方はどこもシャッターが降りてる。肝心の入り口は施錠されてるし…」

    ミーナを埋葬し、駅へとたどりついた一行だったが、中へと入るすべが無く途方に暮れていた。
    アルミンとベルトルトはアニを気遣って車で一緒に待機している。

    コニー「あの小窓くらいしか…」

    ジャン「おいおい…俺らじゃあんな小せぇとこからは入れねぇぞ。」

    一行の中で一番小柄なクリスタは遭難中、アニは動ける精神状態ではない。

    ミカサ「ならば私が行こう。」

    決して小柄ではないが、ミカサが名乗りをあげた。ミカサならば、なんとか入ることができるだろ。

    エレン「ミカサ…入ったらすぐに扉の鍵を開けてくれ。」

    エレンがベレッタを手渡す。

    ミカサ「心配しなくていい。一瞬で終わる。」

    ベルトルトの肩車で小窓の中へと消えていった。

    ----------------------------------

    ミカサ(随分と暗い。ドアは方向的に左側のはず。)

    ミカサは体制を低くするとドアの方に向かった。

    ミカサ(この角を曲がれば…!?)



    ガァァァッ!!!



    出会いがしらにウォーカーと鉢合わせる形になり、押し倒される。

    ミカサ(まずい…!銃を!)

    ベレッタをウォーカーの頭に突きつけようとするが、抵抗に合い銃を落としてしまう。

    --------------------------

    エレン「おい、今の音は?!」

    ジャン「落ち着け、今ここで俺らが騒いでもどうしようもない。ミカサを信じろ。現役時代は俺ら二人がかりでも敵わねぇんだぞ。」

    しばらくして鍵がゆっくり回る。
    ミカサかウォーカーか。エレンとジャンが冷や汗を流しながら、銃を構える。









    ミカサ「待たせた。ごめん。」

    エレン「無事かミカサ!!その血は…!?」

    ミカサ「ウォーカーともみ合いになって銃を落とした。ので、格闘術で倒した。」

    ミカサが指差した方向には頭部が破壊されたウォーカーが転がっていた。
  36. 36 : : 2014/06/12(木) 17:53:46
    駅を拠点にして三日が経過した。


    アルミン「ガソリンに抗生物質、食料とまではいかなかったか。」

    アルミンが空の缶詰を蹴り上げた。

    ライナー「ガソリンがあっただけでも上等だ。捜索範囲を格段に広げられているからな。」

    ジャン「ライナー、ちょっといいか?」

    ジャンはライナーと一緒にかなりの時間捜索に当たっていた。顔には疲労の色が浮かんでいる。

    ジャン「単刀直入に言う。お前はこのまま当てのない捜索を続けるつもりか?」

    ライナー「それは一体どういうことだ?」

    ジャン「この三日間この付近はあらかた探した。だがクリスタはおろか、痕跡ひとつ見つけられなかった。」

    ライナーの眉がピクリと動いた。

    ライナー「森の奥はまだだ。その先の集落だって…」

    ジャン「食料はほとんど底をついてる。アニの状態だって良くない。ここは一旦当初の海岸を目指すべきだと思う。」

    ライナー「それはクリスタを見捨てろということか?」

    アルミンが椅子から立ち上がった。

    アルミン「そういうわけじゃない。ただこのままだと確実に悪いほうに向かっていく。そうなると、クリスタの捜索も難しくなるんだよ。」

    ライナー「それは聞き捨てならねぇなアルミン。俺らが体勢を整える間にだってクリスタに危険が及んでる。」

    ジャン「自己犠牲かなんだか知らんがいい加減にしろ!!生きてるかわからないクリスタと、ここに生きている俺たちどっちか大事なんだ?!」

    ジャンがライナーの胸倉につかみかかる。

    エレン「ジャン!言いすぎだぞ!!」

    ジャン「うるせぇ!こうでも言わないと…」







    ライナー「そうか。そういうことなんだな。」

    ライナー「はっきりわかった。お前らはフランツの時のように、見殺しにするつもりなんだな。」

    そう言うとライナーはボウガンとリュックを担ぎ、シャドウに跨った。

    ベルトルト「待てライナー!頭を冷やせ、一人じゃ…」

    ライナー「離せ!!」

    ベルトルト「ぐぁっ!」

    ライナーがベルトルトの顔を殴る。



    いつものライナーじゃない。一行は遠ざかるバイクをただただ見つめることしかできなかった。



    season2 ep1 end





    次回予告

    「ライナーを、助けてくれないか。」

    「俺のやっていることは、独りよがりの偽善か?」

    「エレンはどこに行きやがったんだ!ミカサが…!」


    season2 ep2 犠牲の果てに
  37. 37 : : 2014/06/14(土) 13:46:39
    ちょっと期間空いちゃいましたが、終わりました!
    感想等あれば、よろしくお願いします。
  38. 38 : : 2014/06/14(土) 20:19:59
    とても素晴らしいです‼︎
  39. 39 : : 2014/06/14(土) 23:20:50
    とにかく「クリスタどうなるの~!?」が感想ですw続きに期待します!

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kazumax

ジョン@四聖剣とは虚名にあらず

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