エレン「インフル…エンザ?」
-
- 1 : 2014/04/27(日) 20:07:35 :
-
エレン「なんだそりゃ?」
アルミン「昔、おじいちゃんの書斎に勝手に入り込んで本を読んでた時期があったんだ。」
アルミン「そこで見付けた本に書いてあった病気でね、どうやら、僕達人類が壁の中に篭る前に存在していたらしい。」
アルミン「罹ると高熱や痛み、更には吐き気がして、最悪死に至る…恐ろしい病気だよ。」
ライナー「壁内は、良くも悪くも孤立しているからな…大した病気は無いのが現状だが…」
マルコ「この状況でいきなりそんな病気が流行れば…!!」
アルミン「最悪…人類は滅亡、だ。」
エレン「な…っ」ゴクリ
ジャン「はぁーっ…馬鹿らしいな、んな事あるわけ無えだろうが。」
ジャン「もし流行っても、どこぞの医者が原因を特定して、どこぞの医者が治療法を発見して、いつの間にか鎮静化するのがオチだよ…」
ジャン「俺はもう寝るぜ、こんな話で睡眠時間を削られちゃ、たまったもんじゃねえ。」ガタッ
エレン「…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
グリシャ「…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「…ああ、そうだよな!確かに今回ばかりはジャンが正しいぞ、お前ら。腹は立つけどな。」ハハハ
マルコ「…まあ、そうだよね!」
アルミン「…だね!」
アルミン「まあ、今度の話のネタにでもしたらどう?」
エレン「おう!そうするよ。ありがとな!」
アルミン「僕も話を聞いてもらえて嬉しいよ。…っと、もうこんな時間だ、寝ないとね。」
ライナー「夜更かしで訓練を失敗するなんて、兵士にはあってはならない事だからな。」
エレン「そうだな。じゃあ、お休みー…」ガタッ
アルミン「うん、お休みー…」ガタッ
ライナー「おーう」ガタッ
マルコ「また明日ね。」ガチャッ
アルミン「ごめんね、マルコだけ部屋別なのに来させちゃって。」
マルコ「いや、僕が自分で来てるから。じゃあね。」バタン…
マルコ「…」テクテク
マルコ「…あれ?」
マルコ「…まあ、いっか。」
-
- 2 : 2014/04/27(日) 20:08:36 :
1日目
朝
ザワザワ…
エレン「…ん?何の騒ぎだ…?」
アルミン「エ、エレン!!た、大変だ!!!」
エレン「ん?どうしたんだよ?」
アルミン「壁外から帰って来た調査兵団が、壊滅状態らしいんだよ!!」
エレン「…また、巨人に負けたのか…っ!?」
アルミン「それが…違うんだ…!!」
エレン「え?」
アルミン「兵士は皆、無事に帰ってきたんだよ…それなのに…!」
アルミン「突然、皆病気で倒れていってるんだ!!!」
エレン「え…病気ってまさか…!?」
アルミン「教官から知らされた情報だけじゃ、まだ分からない…!でも、もしかすると…!!」
エレン「う…そだろ…!!」
オーイ!!
アルミン「!!マルコ!!」
マルコ「これって…まさか…!!」ゼェゼェ
アルミン「うん…そのまさかかも知れない…!!」
マルコ「まだ可能性だ…でも、もしこの可能性が当たってたら…!!」
エレン「おい!!早く教官に知らせようぜ!!」
アルミン「…駄目だ、エレン。」
エレン「は!?何でだよ!!原因さえ分かれば何とかなるかも知れないだろ!!?」
アルミン「ただの訓練兵3名の言う事を…まともに信じて貰えると思う?」
エレン「…!それは…」
マルコ「…十中八九無理だろうね。それどころか…パニックによる精神異常と診断されて開拓地に送られるかも知れない。」
エレン「そんな…!じゃあ、黙って見てろって言うのかよ!?」
アルミン「そうは言ってないよ。今、僕達に必要なのは…証言に十分な力を持つ人間、それと確かな証拠だ。」
マルコ「…昨日発表された、訓練兵の中間成績。あれの上位10名が揃えば…まだ、マシになるんじゃないかな。」
アルミン「ああ。あれは教官が付けた順位だから、教官のお墨付きと言っても過言じゃない。今の僕等が集められるのは…彼等くらいだ。」
エレン「そうと決まったら早速声掛けるぞ!!引っ張ってでも連れてこい!!」
マルコ「僕はジャンとサシャ、それとコニーを連れてくるよ!」
エレン「なら、俺はライナーとベルトルト…後、ミカサも!!」
アルミン「なら僕はアニとクリスタだね。行ってくるよ!!」ダダッ…
-
- 3 : 2014/04/27(日) 20:09:06 :
アルミン「全員揃ってるね?」
アニ「…あのさ、今調査兵団を襲ってるのがその…インフルエンザ?だっていうのはあんた達の空想に過ぎないんだろ?」
アニ「それなら、私達の貴重な時間を奪わないで欲しいね。ただでさえ疲れてるってのに。」
ジャン「ったくよぉ、良い子ちゃんも大概にしろよ?マルコ。」
エレン「…くっ…」
マルコ(やっぱりこうなるか…どうする…!?)
アルミン「ただの空想じゃないよ。ちゃんと理由もある。」
皆「!?」
アニ「…へえ。ならその理由とやらを聞かせて欲しいもんだね。」
アルミン「…僕がインフルエンザについて知ってる事は3つだ」
アルミン「一つはその症状。高熱や痛み、吐き気が起こり、酷い場合は死に至る。」
アルミン「今の調査兵団は人が死んでいるらしいからね。これは一致してる。」
アルミン「壁内には、人を死にまで追いやる病気は数えるほどしかないのは知ってるでしょ?…この時点で、可能性は10%。」
アニ「…」
アルミン「そして二つ目。それはインフルエンザが流行る時期だ。本によるとそれは…冬らしい。」
ミカサ「今は真冬…確かに、これも一致している。」
アルミン「この時点で可能性は…30%。」
ジャン「おいおい、病気ってのは大体冬に流行るもんだろ!?そんなのが証拠に…!!」
アルミン「三つ目。これが最も重要だ。それは…」
ライナー「それは…?」ゴクッ
ベルトルト「…」ゴクッ
アルミン「調査兵団が『皆』無事に帰って来た事だ。」
-
- 4 : 2014/04/27(日) 20:09:32 :
-
エレン「…え?」
アルミン「だっておかしいと思わないかい?いつもは兵を大量に失う調査兵団が、今回に限って全員生還してるんだよ?」
アニ「確かに不自然ではある…でも、それとインフルエンザに何の関係があるっていうんだい?」
アルミン「巨人は、人を喰らう事を何よりも優先する。でも今回はそれをしなかった。それは何故か。」
アルミン「調査兵団が、インフルエンザに感染してたから、とは考えられないかい?」
アニ「…?」
アルミン「巨人の行動には謎が多い…でも、今分かっている中にこんな情報がある。」
アルミン「巨人は…死人を喰わない。必ず、生きた人間を喰う。」
アルミン「…巨人は調査兵団の死を本能的に悟ったのかもしれない。…いや、もしかしたら体の中にウイルスが蔓延っている状態を、死と判断したのかもしれない。」
ジャン「…仮定が多すぎる。だが…否定も、出来ねえ…」
アルミン「ああ。その通りだ。…この時点で、可能性は60%。」
アルミン「…人類が滅ぶ確率は半分以上。これでも協力したくない人は…ここから、去ってくれ。」
エレン「俺は当然残るぜ。」
ミカサ「なら、私も。エレンを病気なんかには殺させない。」
サシャ「難しい事は分かりませんが…大変な事なのは分かります。私も手伝いますよ!!」
コニー「お、俺もだ!!」
ライナー「一般人を守るのが兵士の仕事だ。それがどんな形であれ、俺は兵士の仕事を全うするぜ。」
ベルトルト「…僕も手伝うよ。役に立つかは分からないけど…」
クリスタ「私も…皆の役に立ちたい!!」
マルコ「勿論僕も協力するよ。」
アニ「まあ…そこまで言われたらね。…良いだろう。手伝うよ。」
ジャン「…ちっ!仕方ねえ、やってやんよ!!」
アルミン「ありがとう、皆。」
アルミン「そうと決まれば早速、情報集めだ。情報が無い事には始まらない。」
アルミン「幸い、明日は休暇日だ。調査兵団本部を訪れてみよう。皆、マスクを忘れずにね。」
皆「おう!」「了解。」「分かったよ!」
-
- 7 : 2014/04/28(月) 07:27:41 :
2日目
アルミン「よし、皆揃ってるね?」
エレン「おう!」
マルコ「…てあれ?なんでユミルがいるの?」
ユミル「お前なぁ、私の天使が男どもとお出かけするっつうんだぞ?私が居ねえわけにはいかねえだろうが。危なっかしい」
クリスタ「だーかーらー!私は貴女の子供じゃないの!!もう!!」バタバタ
マルコ(手をバタバタさせて怒るクリスタ…!!)
アルミン(天使…!!)
ジャン(女神…!?)
コニー(なんだ…!?クリスタが光って見え…!!)
ユミル(直視出来ねえ…っ!?)
ライナー(…!)
ライナー(生涯添い遂げた)
-
- 9 : 2014/04/29(火) 08:43:53 :
アルミン「…さて、目の保養も終わった所で、早速行こうか!!」
エレン「ちょ…」
ウギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エレン「ライナーの体がいけない方向に曲がってんだが…」
アルミン「気にしないで。問題ない。」キリッ
エレン「お、おう…?」
アルミン「よし、じゃあ今度こそ出発!!!」
調査兵団本部前
エレン「おい、どうすんだ!?閉まってるじゃねえか!!」
アルミン「…やっぱり、か…」
マルコ「封鎖…まあ当然だよね。どうする?アルミン。」
アルミン「…今から作戦を伝える。しっかりと聞いてくれ。」
-
- 10 : 2014/04/29(火) 08:44:23 :
ベルトルト「作戦…?」
アルミン「まず、僕は調査兵団本部に入ってハンジ分隊長っていう人と話をする。兵団屈指の頭脳と呼ばれる人だ。きっと、インフルエンザという所に辿り着いている筈…」
ジャン「おいおい、ちょっと待てよ!お前、分隊長様ほどの人間が、ただの訓練兵に過ぎない俺らと会ってくれると思ってんのか!?」
アルミン「それに関しては僕に任せて。…必ず、成功させる。」
ジャン「…ちっ、秀才殿には敵わねえよ。で?その間俺らは何をするんだ?まさか皆で仲良くお昼寝ってわけじゃないだろ?」
アルミン「皆には…情報収集をして欲しいんだ。ほら、あそこを見て。」
ジャン「!?」
「うちの息子は!!!どうなっているんですか!!!??」
「エルヴィン団長!!!ご説明をぉぉ!!!!!!」
「なんで!!なんであの子なんでずがぁぁぁぁ!!!!!せめて!!名誉ある死くらい…!!!あああああああああ!!!!!!」
「お願いだから娘に会わせて!!!お願いだからぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
ジャン「っ…ありゃあ…!もうパニック一歩手前じゃねえか…!!」ゴクッ
アルミン「調査兵団団員の親類だろうね。…もう、パニックの芽は出てる。ほら、皆慌てて、マスクも着けてないでしょ?」
ジャン「!!言われてみれば…!!」
コニー「馬鹿な俺でも分かるぞ…これはヤバいって…!!」
アルミン「…この区だけで、被害が止まる事を祈るしかない。流石に住民の移動制限になると…僕等じゃ到底無理だ…」
マルコ「もう…お終いだぁ…!!」
アニ「目の前に原因があるのに取り除けない…この世界の矛盾を、表してるみたいだね…」グッ
アルミン「ああ。確かに絶望的だ。」
アルミン「…でも、まだ諦めちゃ駄目だ!僕達は僕達に出来る事を、精一杯やるんだ!!そうすればきっと、きっと何かは掴める!!!」
マルコ「…!うん、そうだね!きっとそうだ!!…ごめん、少し冷静じゃなかった。」
アルミン「いや、仕方ないよ、こんな状況じゃ。さあ、気を取り直して説明に戻ろう。君達には…」
エレン「あの人達から、知ってる情報を聞きゃ良いんだな!!」
アルミン「ああ。彼等が壁内ですでに感染していた可能性も、捨て切れないからね。」
エレン「よし、そうと決まりゃ、さっさと行くぞ!!お前ら!!!」ダダダッ
ミカサ「エレン、走っちゃダメ…」シュンッ!!!!
クリスタ「アルミンも頑張ってね!!」ニコッ
アルミン「うん、頑張るよ!」ニコッ
ユミル(地獄に舞い降りた…!!)
ライナー(2人の天使…!!!)
-
- 11 : 2014/05/03(土) 13:19:54 :
アルミン「よし…僕も行かなきゃ。」
アルミン(門兵は3人…恐らく、真ん中の人が一番偉いんだろう…付けてる印が違う)
アルミン(よし、あの人だ。)
アルミン「あの!すみません!!」タッタッ
門兵「なんだ?分かっているとは思うが、今ここは立ち入り禁止だぞ?」
アルミン「僕は、訓練兵団トロスト支部より来ました、訓練兵のアルミン・アルレルトです!本日は、キース・シャーディス教官の伝言を伝えに参りました!!」
門兵「!?キース元団長の!?」
アルミン(よし!やはりこの人は古株だ!!キース教官の事を知っている!!!)
門兵「…分からないな。何故キース元団長は君に伝言を頼んだ?そういうことは普通、他の教官に頼むだろう?」
アルミン「他の教官は皆、他の仕事をしているそうです!」
アルミン「ハンジ分隊長に、「インフルエンザ」とお伝え下さい!!そうすれば信用されると、教官が仰られました!」
門兵「…分かった、伝えよう。そこを動くなよ、アルレルト訓練兵。」
アルミン「はっ!」
アルミン(…僕の仕事はこれで一段落だ…)
アルミン(後は、ハンジ分隊長がインフルエンザに気付いていることを信じるしかない…!!)
アルミン(きっと…きっと大丈夫なはずだ…!兵団屈指の頭脳と呼ばれているあの人なら…!!!)
-
- 12 : 2014/05/03(土) 13:25:54 :
門兵「…アルレルト訓練兵、入れ。ハンジ分隊長が、話を聞くとの事だ。」
アルミン「(やった…!)はっ!分かりました!」
門兵「こっちだ。来い。」
門兵「この扉の向こうで、ハンジ分隊長がお待ちだ。」
アルミン「ご案内、ありがとうございます!」バッ!
門兵「いや、仕事だからな。…それより気を付けろ…今の分隊長は危険だぞ。」ボソッ
アルミン「え?」
門兵「いや、気にするな。じゃあ、俺は行く。」
アルミン(…?まあいいや。)
アルミン「失礼します!」ガチャッ
「あ、君がアルレルト君?ちょっと待ってねー」
アルミン「…」
アルミン「…は?」
-
- 13 : 2014/05/03(土) 13:46:27 :
- アルミン(なんだこの部屋…!?あちこちに器具は散乱してるし、なんか変な薬置いてるし…!?)
「待たせてごめんね!さ、そこに座って!!」
アルミン「え…あ、あの…貴女が、ハンジ分隊長…ですか?」
「うん、そうだよ!私がハンジ!」
ハンジ「よろしくね、アルレルト君!えっと、フルネームは?」
アルミン「あ、アルミン・アルレルトです!」
ハンジ「じゃあアルミン!!早速聞かせて貰えるかい!?キースからの伝言!!」
アルミン「(呼び捨て!?)…あの、ハンジ分隊長。」
ハンジ「ん?」
アルミン「貴女には嘘をつくべきではないので…言っておきます。今から話すことはキース教官の伝言ではなく…僕達、訓練兵が考えていることです。」
ハンジ「…!つまり、君は私と話をするためにキースの伝言という嘘を使ったんだね?」
アルミン「はい。これが良い方法ではない事は分かっています。しかし…これしか方法がありませんでした。」
ハンジ「…良いよ。その方法については何も言わない。私もよく無茶するしね。それよりも…」
ハンジ「その話を信じるなら、君達は自力で、インフルエンザという答えに至った事になる。しかも世の中に出てる数少ない情報のみで。それは何故?」
アルミン「偶然、それに関する本を読んだ事があったんです。それがきっかけになって推理しました。とはいえ、確率は60%ほどしか有りませんでしたが…」
ハンジ「嘘の次は禁書漁りかい?アルミン、君はとても行動的みたいだね…でも。」
ハンジ「その推理力と行動力はとても頼もしいよ。正直言うと私も、人手不足で困ってたんだ…」
ハンジ「単刀直入に言うよ。君達、私の手伝いをする気はない?」
アルミン「僕達もその為に来ました。まさかこんなにすんなりと事が運ぶとは思いませんでしたが…」
ハンジ「それだけヤバい状況なんだ、隠してはいるけどね。」
アルミン「…パニックは避けられない、ですか…」
ハンジ「その通りだよ。やっぱり君は頭が切れる。…多分、もう一週間は持たないだろうね。」
アルミン「そんなに…!!」
ハンジ「だから私達は血眼になって治療法を探しているんだよ。…ああ、今の本当の状況を教えてなかったね。まずはそこから話そうか…」
-
- 15 : 2014/05/04(日) 18:18:20 :
- ハンジ「まずは感染者数なんだけど…」
ハンジ「もう団員の半数以上はやられてる。隔離措置も検討したんだけど…市民のパニックを招くとか言って、ダリスが承認してくれなかった…」
アルミン(ダリス・ザックレー…!!王と同等の権力を持つ彼の名まで出てくるなんて…!!いや、今はそれよりも…!)
アルミン「ハンジ分隊長…」
ハンジ「ん?」
アルミン「僕は貴女に全てお話しました。だから…貴女も全て話して下さい。」
アルミン「…何人死にましたか。」
ハンジ「…!驚いたね、本当に君は頭が切れる…切れ過ぎるよ…」
ハンジ(しかも、私の精神面とか無視してのこの質問だもんね…この子本当、エルヴィンとそっくりだ…)
ハンジ(これはもう、全部話しちゃうしかないね。例えそれが失敗でも…)
ハンジ「…死人は107人。さっき言った感染者の、3分の2はすでに死亡してる。」
アルミン「…!107人…!?まだ、感染者が出てから2日でしょう!?そんな…!!」
ハンジ「いや、感染者の発表が行われたのは上に話が通ってからだから…本当に感染者が確認されたのは、12日前。」
アルミン「(それでも2週間にも満たないのか…!!)最初の死亡者は何日目でしたか?」
ハンジ「3日目。元より体は強い子じゃなかったんだけど…入ったばかりの新兵の子だよ。16歳だった…」
アルミン(3…日……!?嘘だろ…!?)
アルミン(3日で人を殺す悪質性、治療法は検討もついてない…!!これじゃ…!!)
ハンジ「でもね…」
ハンジ「このウイルスの本当の恐ろしさは、そこじゃないんだ。」
アルミン「…!?」
ハンジ「このウイルスの本当の恐ろしさは…その感染力と潜伏期間。」
ハンジ「私達はこの12日間、マスクもして、衛生にも最大限気をつけ、さらにはこの本部内で感染者を隔離もした…」
ハンジ「それだけの対策をしても、半数…153人が罹ってしまった。」
アルミン「…!!」
ハンジ「その原因はウイルスの驚異的な感染力の他にもう1つあるんだ…それが…」
アルミン「潜伏期間…ですか…」
ハンジ「そう。インフルエンザは、罹ってから1日~3日は症状が出ないんだ。だから…完全な隔離が出来ない。」
アルミン「…!つまり…!!」
ハンジ「今、こうして話している私も感染してるかもしれないし…もしかすると、もう外に出てしまっているかもしれない…」
ハンジ「ウイルスの動向が即座に把握出来ないんだ。だから、常に後手に回ってしまう…」
アルミン「…そんな…ここまで…」
アルミン(決して楽観視していたわけじゃない…でもこれは、余りにも…!!!)
-
- 16 : 2014/05/04(日) 18:26:10 :
- ハンジ「現時点で私が計算した結果…」
ハンジ「このウイルスが壁内に広まれば…」
ハンジ「一ヶ月でこの壁内はパニックに陥り、交通などは全てダウン」
ハンジ「三ヶ月でウォールシーナより外は全て陥落」
ハンジ「そして…長く見ても半年で…」
ハンジ「人類は…全滅する。」
-
- 19 : 2014/05/05(月) 11:35:54 :
- アルミン「…っ…!!」
ハンジ「…賢い君なら分かるでしょ?」
アルミン「僕達は…!一ヶ月以内にこのウイルスの治療法を見つけ、実用化しなければならない…!!しかも…人手は増やせない…!!!」
ハンジ「そう。それが今…私達が置かれてる状況だよ。」
ハンジ「限りなく遠い…」
ハンジ「そして形を持たない…不安定な希望。」
ハンジ「掴めばたちまち消えるかもしれない…そのまま私達は、足場を失い落ちるかもしれない…」
ハンジ「それでも。」
ハンジ「私達は止まれないんだ…その手を、止めてはいけないんだ…!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「分隊長!?あんた本当に死にますよ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「いえ、私は分隊長が元気なら…それで…」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハンジ「…大事な人を、護るために。」
アルミン(今、確信した…!)
アルミン(この人は…ううん、この人達は強い…!!!)
アルミン(僕等の命を、安心して預けられるくらい…!!!)
アルミン「…これは友人の言葉ですが…」
ハンジ「?」
アルミン「駆逐しましょう!!!ウイルス【奴等】を…一匹残らず!!!!!」
ハンジ「…!!ああ、勿論さ!!!」
ガシッ!!!
僕達は固く握手を交わした。
それは間違いなく
人類の反撃の、第一歩となった。
しかし、忘れてはいけない…
希望の影には必ず…
『絶望が潜んでいる。』
-
- 20 : 2014/05/05(月) 12:00:24 :
明るく輝く世界を見た後
暗く沈んだ世界を見ると
暗闇はより一層深く、黒く、暗く見える。
暗く沈んだ世界を見た後
明るく輝く世界を見ると
その輝きに、眼は耐えられない
そう
世界とは
一度暗闇に沈んだ時点で
もう……
-
- 21 : 2014/05/05(月) 12:16:09 :
4日目《暗転》
アルミン「うーん…!!」ノビー…!
ベルトルト「皆ボケっとしてるねぇ…」フワァァ…
エレン「昼は訓練、夜は会議、休日は情報収集…気が抜けんのは朝だけだもんなぁ…」ダラー
マルコ「誰にもインフルエンザの事は言えない以上…訓練にも参加しないといけないもんね…痛てて…」グリッ
ジャン「結局、一般人からは何の情報も得られなかったしなぁ…どうすっか…」グググ…!!
コニー「でも、調査兵団と協力出来たんだぜ?凄えじゃんか」ポケー
ライナー「いや、それはそうだが…それは俺達の問題だ。まだ人類としては何の進歩も出来ていない。」
コニー「…?…??」プシュー
マルコ「あはは、無理しちゃ駄目だよコニー」アハハ
アルミン「なんにせよ、治療法を見付けるには動く事が必要だ。でも僕達は現状ではそれが出来ない…」
アルミン「動く事は調査兵団に任せるしかないよ。今僕達に出来るのは文献漁りくらいだ。」
エレン「そうだな。…ってもう時間じゃねえか!?おいお前ら、急ぐぞ!!」バタバタ!!
アルミン「え、ちょ、待ってよエレン!!」ガチャッ!!
-
- 22 : 2014/05/05(月) 14:29:26 :
- アルミン「昨日も言ったけど、訓練中は出来るだけいつも通りにね。むしろ明るすぎるくらいでもいい」モグ
エレン「いや、分かってるんだけどよ…流石に、人類滅亡とか言われた後だとなぁ…」モグッ
ミカサ「他の皆は上手くやってくれている。エレンだけ出来ないの?」モグ
エレン「は!?で、出来るよ!!」
エレン「よしお前ら!!訓練行くぞぉぉぉ!!!!!」ダダダ…
アルミン「流石ミカサ…上手いね。」
ミカサ「旦那を制する術は嫁には不可欠…」
アルミン「…」
-
- 23 : 2014/05/10(土) 19:09:29 :
- ~対人格闘訓練中~
エレン「…とは言っても、やっぱりなあ…やる気が出ねえって言うか、こんな場合じゃないって言うか…」ガッ
ライナー「せめて教官だけにでも話せればだいぶ違うだろうが…こればかりはどうにもならないからな…」ブンッ
エレン「っ!痛っ!!」ドシャ!!
ライナー「!すまん!…というか、お前は気が抜けすぎだ。今のは俺も大分手加減してたんだぞ?」
エレン「うーん、頭じゃ分かってんだけどな…すまねえ、今日は他の奴と組んでくれねえか?俺はバレねえようにもう少し楽な奴と組んでくるよ。」
ライナー「ああ、それが良いだろう。…ほら、丁度あそこにコニーが居る。」
コニー「…」ボー
ライナー「あいつもお前と同じだろう、心ここに在らずって感じだ。今のお前にはピッタリだろう。」
エレン「ああ、ありがとなライナー。じゃあ行ってくるよ。」タッタッ…
ライナー「…さて、俺も相手を…」
ぐらっ…
ライナー「!?」フラッ
ライナー(なんだ…目眩?俺も無茶し過ぎか…?)
ライナー(いや…)
ライナー(俺はあいつらの中で1番の年上だ、俺が倒れてどうする…!!!)
ライナー(この程度で…!!!)
-
- 26 : 2014/05/31(土) 17:52:34 :
- エレン「おい、コニー!」タタッ
コニー「っは!?あ、ああエレンか、なんだ!?」
エレン「いや、なんだかぼーっとしちまうっていうか、集中出来なくてよ…お前もだろ?」
コニー「お前もか!実は俺も、ぼーっとして困ってたとこなんだよ!…適当にやって誤魔化そうぜ。」ボソッ
エレン「もちろん、そのつもりで来たからな。」ボソッ
コニー「よっしゃ!そうと決まりゃ…」
キース「貴様ら!!今日の訓練はこれで終わりだ!!至急部屋に戻れ!!!」
コニー「は!?」
エレン「なんだってんだ…」
キース「ただし、コニー・スプリンガー!!貴様は私と来い!!!」
コニー「はあ!!?」
オイ、マタコニーガヤラカシタゾ…!!
クンレンチュウシトカ、ナニヤラカシタンダアイツ…!!!
エレン「お前、この時期に何やらかしてんだよ!?」ヒソヒソ
コニー「何もしてねえよ!?…くそ、取り敢えず行ってくる!!」ダッ…
エレン「…取り敢えず俺は部屋に戻るか…」タタッ…
その日は結局、そのまま部屋に戻って寝るだけだった。勿論皆はコニーの事でパニック状態。
コニーは戻って来なかった。廊下を渡る音がしなかったのだ。
…一体あいつ、何したんだ…?
-
- 27 : 2014/05/31(土) 18:01:09 :
- 5日目《犠牲》
今日は訓練が休みだと、朝から連絡があった。
しかし、連絡はそれだけではなかった。
『各棟の間の移動を禁ずる』というのだ。
…恐らく昨日の出来事と関係があるのだろう。
エレン「…やっぱりコニーは戻って来てねえのか…?」
マルコ「うん…」
アルミン「…」
ライナー「何なんだ…!?」
部屋に暗い空気が満ちる。
エレン「…っ」
ギイイイイイ…!!!
息が詰まりそうになった俺が言葉を発しようとしたその瞬間、ドアが静かに開いた。
そこから入ってきたのは…
コニー「…」
コニーだった。
-
- 28 : 2014/05/31(土) 18:13:54 :
- ライナー「!!コニー!!」ガタッ!
ジャン「おい、何してたんだよ!?」ガタン!!
各々が一斉にコニーを問い詰める。
しかし、肝心のコニーは押し黙ったままその口を開かない。
エレン「おいコニー!!どうしたんだよ…!!?」
そう言って気付いた。
コニーの頬に、大量の涙の跡がある事に。
コニー「教官には話すな、って言われた…でも、お前らには話さなきゃならねえ…」
マルコ「コニー、声が…」
コニーの声は弱く、細く、震えていた。
ベルトルト「一体何が…」
アルミン「…っ…!!!糞っ…!!!!!」
アルミンが、そう零す。
ジャン「おい!!何が、何が糞なんだよ!!アルミン!!!!!」
マルコ「そうだ!!いきなり何を…!!!」
アルミンに食ってかかる2人。
頭の良い彼等は…いや、その場に居た者たちは皆、すでに気付いていた。
しかし、排除した。自らの頭が何度答えを導き出しても。どれだけの裏付けを行おうとも。彼等は自らの頭に何度も、何度も演算を強要した。
コニー「…ャが…!!!!!」
ライナー「…やめてくれ…」ボソ…
ライナーの口から出たとは思えない程、か弱い声だった。
コニー「サシャ、が…!!!!!」
アルミン「…!!!!!」
コニー「サジャが、高熱で倒れだ…!!!!!調査兵団の症状ど…同じらじい…!!!!!!!!」
賽は。
最悪の形で。
…投げつけられた。
-
- 34 : 2014/06/08(日) 14:02:38 :
-
- 35 : 2014/06/08(日) 14:03:23 :
「んだよ…」ボソッ…
-
- 36 : 2014/06/08(日) 14:17:06 :
- ジャン「なんなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」ダァン!!!!!
ベルトルト「ジャ、ジャン!!落ち着いて…」
ジャン「落ち着ける訳ねえだろうが!!!!!あああああ!!!!!何だってんだよおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
ジャンの思考は最早停止していた。
ただ、感情のままに叫ぶのみ。
アルミン「…っ、エレン、ライナー!!ジャンを…!!」
アルミンが言い終わる前に2人が動く。
エレン「おい!!落ち着けジャン!!!!!」ガッ!!
ライナー「教官にバレたら全部終わりなんだぞ!!落ち着け!!」ガガッ!!!
対人格闘成績2位と4位に押さえ付けられるジャン。
しかし…
ジャン「もう終わってんだよおおおおおお!!!!!!!!何もかもお"お"お"お"お"!!!!!!!!!!!!!!」
ジャンの中の理性というリミッターはすでに弾け飛んでいた。
拘束を力尽くで振りほどき、なおも暴れ続ける。
エレン「くっそ…!!!止まれよ馬鹿!!!!!」グッ!!
ライナー「やむを得ん…!!エレン、無理矢理落とすぞ!!!」ガッ!!
2人がかりでジャンの首を絞める。
ジャン「あ"あ"あ"あ"あ"…!!!あ"ぁ"…ぁ"…」
ジャン「…」
エレン「やっと止まったか…馬鹿野郎…」ハァ…ハァ…
ライナー「だが…誰も責めは出来ん…」ゼェ…ゼェ…
ジャン「…」
-
- 43 : 2014/08/20(水) 16:53:13 :
- ジャンを部屋のベッドまで運ぶ。
再び、沈黙が訪れた。
-
- 45 : 2014/08/20(水) 17:00:19 :
「………ょうは」ボソッ
その沈黙を破ったのは…
アルミン「サシャの…症状は」
アルミンだった。
コニー「…今のところは熱だけだって…でも…」
アルミン「…そう…」スッ
ガチャッ…
…バタン
そう言うと、アルミンは静かに立ち上がり部屋から出ていった。
この後、この部屋に声が響く事は無かった…
-
- 46 : 2014/08/20(水) 17:14:39 :
6日目《照光》
…僕の…所為だ…
アルミン「…」テクテク
僕が…調査兵団に行こうなんて言ったから…
アルミン「…!」テクテク
僕が…聞き込みになんて行かせたから…!
アルミン「…!!」テクテク…!
隔離されてるとはいえ、感染源…そんなところに行けば少なくとも1人くらいは感染することなんて…明白だったろ…!!?
アルミン「…!!」テクテクテク!!!
いくら大した接触が無いからって…!感染者の親族から感染する可能性があることくらい、簡単に分かってただろ…!!!??
アルミン「~~~~~!!!」ピタッ
駄目だ…余計なこと考えるな…!!
アルミン「…居た…」
今は…
アルミン「…ハンジさん…」
この事件の解決だけ考えろ…!!!!!
-
- 51 : 2014/09/27(土) 17:07:34 :
- アルミン「すいません、ちょっといいですか!?」ダダッ
ハンジ「…!!」
ハンジ「アルミン、丁度良かった!私も君に話が…?どうしたんだい?その顔…」
ハンジ「…まさか…!」
アルミン「…」
余計な情報は可能な限り省くべき…
アルミン「…訓練兵団の方でもついに感染が確認されました。患者は僕と同じ年の女、感染者の親族との面会が原因と思われます。」
……必要な情報だけを……
ハンジ「え…それって、まさか…」
アルミン「その事から既に感染者の親族にも感染が広まっていると思われます。仮定とはいえ高確率ですので、早急に対策をとって頂きたいです。それと…」
ハンジ「ちょ、アルミン…?」
………余計な事は省く………
アルミン「訓練兵団の感染者と僕は最近接触しています。とても安全とは言えませんのでここで殺…「アルミン!!!」
アルミン「っ!!…あ……!!!」
…僕は何を口走ってるんだ…!
じ、自分を殺…!!?
ハンジ「…仕方ないよ。君もまだ子供だ、限界もある…」
アルミン「…あ…す、すいません…」
ハンジ「…アルミン、君は…」
アルミン「…?」
ハンジ「キース…教官に、これを渡してくれ。」
アルミン「…手紙…ですか…?」
ハンジ「ああ。それを渡したら後は訓練兵団全体の指示に従ってくれ。君には少し休息が必要だ。」
アルミン「え、でも…」
ハンジ「分からないほど君は愚かじゃないだろう?」
アルミン「…分かり、ました…」
ハンジ「…出来るだけ早くお願いね。じゃ。」ニコッ
-
- 52 : 2014/09/27(土) 17:25:06 :
キース「…ふざけるな…!!!!!」
-
- 53 : 2014/09/27(土) 17:25:14 :
- △△月○○日
現在急速に広まっている病に対して、先日幾つかの決定が成された。その内容を下に記す。速やかに確認後、指示に従うべし。
・病の発生源と思われる調査兵団本部、及びその半径3kmの土地を放棄する。なお、この場合の放棄とは「火を放ち一時的に人の立ち入りを禁止する」ものとする。
・土地の放棄は△△月○○日の2日後、正午に行うものとする。
・なお、放棄する土地に住む者は感染の疑いがあるので、他の土地への受け入れは行わないものとする。
・この情報は口外を禁ずる。破った場合、厳罰を課すものとする。
これが私の限界だ。
後はなんとかして
くれ。
ハンジより
-
- 55 : 2015/06/27(土) 13:49:29 :
キース「こんな物……!事実上の領土放棄じゃないか!!しかも……人の受け入れはしない!?ここで大人しく、何の説明も無しに焼け死ねと!?」
キース「……ふざけている……!!」
キース(この手紙を『エルヴィンではなく』ハンジが送ってきたという事は……考えられる可能性は2つ)
キース(『エルヴィンはこの作戦に賛成している』か『既に病で亡くなっている、または動けない』かだ)
キース(そのどちらだったとしても……エルヴィンの協力が得られない事は、変わらない……)
キース(……ッ、クソ……!!)
キース(状況が悪過ぎる……!!!)
-
- 56 : 2015/06/27(土) 13:51:31 :
キース(……このまま何の抵抗もせず、英霊となる事を受け入れるか……)
キース(上層部に抵抗し、壁内をさらなる混乱の中に落とすか……)
キース(………)
キース「私は……!!!」
-
- 57 : 2015/06/27(土) 14:01:14 :
ザワザワ……
「おいおい、訓練中止の次は全体集合だって?」
「どうなってんだ……?」
「今流行ってるらしいっつう病気と、何か関係あんのか!?」
エレン「案の定、皆混乱してるな」
ジャン「無理もねえだろう……いくら勘の鈍い奴でも、流石に異変にゃ気付いてる」
ベルトルト「そんな状況で全体集会だなんて、教官は一体何を……?」
ザワザワ……
ガヤガヤ……
キース「あー……全員、集まったか?」
シーン……
キース「今日の集会は、私が完全に独断で行ったものだ。なので……私が手短に用件だけ伝えたら、即解散してくれて構わない」
-
- 58 : 2015/06/27(土) 14:10:23 :
キース「さて……まずは、一つ問おう」
キース「君たちは人類の刃だ。民衆の盾だ。……その誇りは、胸にあるか?」
ザワッ……
「当然です!!」
「常に自覚しております!!」
キース「そうか……ありがとう。……本当に、ありがとう」
-
- 59 : 2015/06/27(土) 14:14:11 :
キース「では、今から話す。一度しか言わないから、よく聞けよ……」
キース「849年、12月13日。現在時刻、午後7時36分」
キース「これを持って………」
キース「……訓練兵団を、解体する!!!!!それと同時に!!!!!!」
キース「我ら訓練兵団、全兵士723名!!!全教官、69名!!!合わせて、792名!!!!!!」
キース「人類のため!!!民衆のため!!!各々の誇りのため!!!家族のため!!!!!」
キース「業火の中に、身を投じる!!!」
キース「人類のために……死んでくれ!!!!!!!!!」
-
- 61 : 2015/06/27(土) 14:15:34 :
キース教官の、絞り出すような叫び声を合図に。
訓練兵団トロスト支部。その四方に、
同時に、火が放たれた。
-
- 62 : 2015/06/27(土) 14:28:25 :
- 期待
-
- 63 : 2015/07/20(月) 22:52:17 :
- 期待
-
- 64 : 2016/12/23(金) 15:48:53 :
- 冬なのでまた見に来た
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- 65 : 2020/10/06(火) 13:25:40 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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