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リヴァイ「俺が兵士長で?」ハンジ「私が分隊長?」 巨人中×進撃クロスオーバー

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  1. 1 : : 2014/04/26(土) 22:27:21
    2作目です。

    巨人中学校のリヴァハンが進撃の世界に迷いこむ話。

    見切り発車なので更新速度は遅めですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。
  2. 2 : : 2014/04/26(土) 22:30:01

    進撃中学校のウォール・ローゼの中は鬱蒼とした森になっている。
    一般生徒が侵入を許されないこの森に二人はいた。
    制服の上からグリーンのパーカーを着たリヴァイといつものツナギ姿のハンジ。背中にはナップサック。言ってみればいつもの遠征の格好なのだが、今日は他の調査団のメンバーはいない。
  3. 5 : : 2014/04/26(土) 22:35:55

    リヴァイ「本当に本当なんだろうな?」

    ハンジ「もう疑り深いなぁリヴァイは。本当に見たんだって。ちょっと黙ってついてきてよ」ガサガサ

    リヴァイ「おい、そっちは行ったことのない道だぞ?」

    ハンジ「だって、この先で見たんだよ。例の巨人。
    人ってより猿みたいだった。でかい猿人っていうのかなー?進化の過程とか…。ああっ考えただけでくっそたぎるぅ!!
    リヴァイ!遭遇したら体毛とか唾液とかなんでもいいから採取手伝ってね!!」

    リヴァイ「ふざけんな。汚ねぇ」


    毛はともかく、唾液はないだろ。
    恍惚の顔で無理な注文をつけるハンジを無視してリヴァイは道なき道を突き進んでいった。
  4. 6 : : 2014/04/26(土) 22:45:42

    ハンジ「リヴァイ、お腹へった。お昼にしよう」

    リヴァイ「11時50分か。学校の昼休みの時間だ。どれだけ正確なんだ、お前の腹時計は」

    ハンジ「まあまあ、座りなよ。
    なんと!今日はちゃんとお弁当があるのだよ!!」

    リヴァイ「ほう…。いつもパンしか食ってないテメェにしちゃあ珍しいな……」

    ハンジ「ほら、リヴァイの分も作ったんだよ」

    リヴァイ「!?」

    リヴァイ(今、何て言った?
    普段は人から散々昼飯たかってくる奴が弁当を、しかも俺の分まで作ってきただと?手作りか!)

    ハンジ「平日は朝早いから作れないけど、最近はまってるんだ~。」

    リヴァイ「」(驚きすぎてリアクション停止中)

    ハンジ「じゃ~ん♪見て~。キャラ弁。可愛いでしょ?」


    そこには可愛いとは程遠い、かなりリアルな感じの巨人がいた。


    リヴァイ(と、いうことは俺の弁当も……)カパ


    (〈●〉〈●〉ジーッ)


    リヴァイ(やっぱりか……)

    ハンジ「こっちがソニーでそっちがビーン。知ってるよね?深夜1:35から始まる巨人アニメ」

    リヴァイ「気持ち悪ぃ…」

    ハンジ「言うと思った。それは誉め言葉として受け取って……」

    ドシン!
    パキパキパキ…
  5. 7 : : 2014/04/26(土) 22:56:29


    ドシン!


    ハンジ「な、何?!」

    リヴァイ「何って……こりゃあ…『あいつら』しか居ねぇだろ……」

    ドシン!

    リヴァイ(辺りが暗くなった……ってことは後ろか?)

    リヴァイ「な、なんだアレ……」

    ハンジ「あーっ!あれあれ!この前私が見たの!」

    リヴァイ「馬鹿クソメガネ!んなデカイ声で指差すんさじゃねぇよ!隠れるぞ!!」

    ハンジ「え?あっ…」ムグ


    巨人(…………)ギョロ


    リヴァ・ハン(気付かれた……!)


    巨人「旨そうなもの喰ってるな、お前」


    リヴァイ(……弁当か?まぁ弁当が狙われるのはいつものことだが……)

    ハンジ「聞いた?今、喋ったよ!…ってあーーー!!私の昼飯!!」

    惚けた顔のハンジの手から巨人は器用に弁当箱をつまみ上げる。
    宙に浮かんでいくそれをハンジは慌てて掴んだ。

    リヴァイ「ハンジ!!」

    弁当箱とともにハンジも浮かんでいく。咄嗟にリヴァイもハンジの腰に手を伸ばした。

    リヴァイ「この馬鹿メガネ!手ェ離せ!」

    ハンジ「私の弁当~!!」

    巨人「……煩い奴らだな…。どっか飛んでっちゃえ」ヒョイ

    ハンジ「あぁぁ~!弁当が!!」

    巨人「じゃあね」

    獣の巨人の流暢な別れの言葉とともにハンジとリヴァイは放り投げられた。
  6. 15 : : 2014/04/29(火) 17:40:50
    全身に激しい痛みを覚え、リヴァイは眼を開けた。

    リヴァイ(どこだ?ここは……)

    冷たい床から顔をあげ、辺りを見回す。
    薄暗い部屋は石造りで灯りはない。天井近くに開けられた窓らしきところから月明かりがもれてなんとか部屋の様相がわかる程度だ。

    リヴァイ(!ハンジは……?…いた)

    リヴァイ「おい、ハンジ」

    リヴァイ「起きろクソメガネ」ペチペチ

    ハンジ「……ん、あ?なに?」

    リヴァイ「大丈夫か?」

    ハンジ「ここ、どこ?」

    リヴァイ「わからん。倉庫のようだが…って!勝手に触んなよ」

    ハンジ「ガスボンベ…こっちは金属の箱?あれ?これどこかで…」

    リヴァイ「おい、やめろよ」

    ハンジ「いやいやいや、こっちには刃物があるよ!大きいカッターナイフみたいな……ほら!」

    リヴァイ「危ないだろうが」


    ガタガタ……ガッシャン!


    ハンジ「あ……」


    「誰だ?!中にいるのは?!」ドンドン!


    リヴァイ「」チッ

    ハンジ「どーーー」


    バァン!


    ハンジ「うわ、眩し……!」

    兵士1「おとなしくっ…うわっ!?」

    リヴァイ「逃げるぞ!」

    ハンジ「え?ちょっ…」

    兵士1「こら!待て!このクソガキ…」

    兵士2「おい…ちょっと待て…この顔……」

    ハンジ「何!?」

    兵士3「……ハンジ分隊長?」

    兵士2「似てないか?兄弟なんていたっけ?」

    兵士1「あと、こっちも……」グイ

    リヴァイ「離せっ!」

    兵士3「へ、兵長……?」サー

    リヴァイ「あぁ!?」

    兵士3「す、す、すみませんでしたぁ!」


    「何?何の騒ぎ?」
    「おい、どうした」


    兵士2「兵長?!分隊長?!」


    ハンジ「どうゆうこと?」

    二人のハンジが同時に呟いた。
  7. 16 : : 2014/04/29(火) 17:48:51

    目の前の光景に兵士長リヴァイは息を飲んだ。
    会議が終わってハンジとともに食堂へと向かう途中で大きな物音と兵士の声が聞こえた。言い方から察するに不審者らしかったので行ってみるとその不審者が自分と同じ顔だったのだ。
    そしてその後ろにはこれまた自分の隣にいるハンジと同じ顔のやつがいる。


    リヴァイ「おい、お前ら」

    リヴァイ「所属と名前は?」

    ハンジ「リヴァイ~どうみてもこの子たち調査兵団じゃないよ。歳はまぁ訓練兵団の子たちぐらいだけど、制服着てないし。
    ああ、君たちもういいよ離してあげて」

    リヴァイ「……リヴァイ?」

    ハンジ「怖がらせてごめんね。私は調査兵団分隊長のハンジ・ゾエ。あっちは兵士長のリヴァイ。あなたたちの名前と何処からきたのか教えてもらえないかな?」

    リヴァイ「……リヴァイ」

    ハンジ「ん?」

    リヴァイ「俺の名前もリヴァイだ。で、」

    ハンジ「進撃中、三年一組ハンジ・ゾエです!」
  8. 18 : : 2014/05/02(金) 19:40:44


    ハンジ「ハンジ……ゾエ…?え?どういうこと?」

    リヴァイ「知るか」

    ハンジ「あ、あの……ここは、何処ですか?」

    ハンジ「へ?」

    ハンジ「私達、学校の森にいたはずなんだけど……」

    ハンジ「……ここは調査兵団本部だよ」

    リヴァイ「ちょうさ、へいだん?」

    ハンジ「調査団じゃなくて?」

    リヴァイ「調査兵団だ」

    ハンジ「その、調査、兵団ってのは何をするところ?」

    リヴァイ「壁外へ行って巨人を削ぐところだ」

    ハンジ「巨人を……削ぐ?」

    ハンジ「リヴァイ、いろいろ間違ってる。そもそも調査兵団は……」

    リヴァイ「削ぐ?削ぐってどういうことだ?殺すのか?」

    リヴァイ「当たり前だろうが。殺さなきゃこっちが喰われる」

    リヴァイ「……喰われる?」

    ハンジ「いや、ちょっと待って!巨人は人間食べないよ?!弁当は食べるけど!」

    ハンジ「え?何言ってるの?巨人は人間しか食べないよ」

    ハン・リヴァ「え?」

    ハンジ「……シーナの人間でもそのくらい知ってるはずなんだけども。
    益々君達の素性がわからないな。
    ……もう一度聞こう。君達は何処から来たんだい…?」
  9. 19 : : 2014/05/02(金) 19:49:55

    「……」

    調査兵団、団長室。
    続き間にある応接室で4人は顔を付き合わせていた。一方の長椅子が三十路近くの男女。もう一方が幼さの残る少年少女だ。

    エルヴィン「さて、私にも分かるように説明してくれないか?」

    階下が騒がしいのは察していた。
    騒がしさの後にハンジの「エッルヴィーン!!」というやけに楽しそうな声とともにあの4人が来たのだ。
    少年少女のほうはエルヴィンの顔を見るなりとても驚いた顔をしていた。

    ハンジ「それがね、この子たち別の世界から来たみたいなんだ!」

    エルヴィン「は?」

    ハンジ「別世界。パラレルワールド。平行世界。などと言われることも多いけどつまりは同じ人物が違う世界観の中にいるわけなんだよ!凄くね!?で、この子が別世界の私!その名もハンジ・ゾエ!!」

    ハンジ「こんにちはっ!エルヴィン先生!!」

    エルヴィン「先生?」

    リヴァイ「俺らの世界ではあんたは『先生』なんだよ」

    エルヴィン「君は、リヴァイだね?」

    リヴァイ「ああ」

    エルヴィン「ややこしいな…。リヴァイもハンジも二人づついるのか。どう呼べばいいんだ?」

    ハンジ「リヴァイ(大)とリヴァイ(小)でいいんじゃない?」

    ハンジ「どっちも小さいからわかんないよ」

    リヴァイ(小)「コラ」

    ハンジ(小)「じゃあリヴァイ(老)リヴァイ(若)?」

    ハンジ(大)「リヴァイ(30)、リヴァイ(15)」

    ハンジ(小)「週刊誌みたい」

    リヴァイ(30)「その方式だとてめぇはハンジ(30)だぞ」

    ハンジ(30?)「げっ、それは嫌だな…って!私は貴方より若いから!」

    リヴァイ(15)「おっさん、おばさん…」

    リヴァ・ハン「「それはヤメロ」」

    エルヴィン「君たち君たち。このままじゃ話が進んでいかないよ。なんでもいいから分かるようにだけはしておいてくれ」

    ハンジ「はーい」

    エルヴィン「小さいハンジが一番素直なようだね」


    エルヴィン「さて、それで小さい君たちはどうやって、何の目的でその平行世界とやらからやってきたんだい?」

    リヴァイ(大)「おいエルヴィン、こいつらの話を信じるのか?」

    エルヴィン「信じるか信じないかは彼らの話を聞いてからだな」

    リヴァイ(小)「ハンジ」

    ハンジ(小)「うん…。向こうの大きい私にも話したんだけど、うちの学校の壁内調査をしてたら突然猿みたいな巨人が現れて……私のお弁当を奪っていったんだよぉぉ!!」

    「……」

    ハンジ(大)「なんか、あっちの世界の巨人はベントウとやらが好物みたいで人間は食べないらしいんだ」

    エルヴィン「それは、なんというか…羨ましいな」

    リヴァイ(小)「話がズレてきてる。それでハンジが弁当を取り返そうとしたところ、その猿の巨人が俺たちをはじき飛ばして……あの倉庫にいたわけだ」

    ハンジ(大)「ああ、武器庫ね。そこで物音がしたから見張りが騒いでたのか」

    エルヴィン「ふむ、それで君たちはもとの世界に帰る手段を知っているのかね?」

    リヴァイ(小)「……いや」

    ハンジ(小)「そういえばどうやって帰ればいいんだろ?猿の巨人に聞いてみないと」

    ハンジ(大)「ねぇ、さっきからあなたたちが言ってるサルって何?」

    ハンジ(小)「え?」

    リヴァイ(小)「猿は猿だろ」

    ハンジ(大)「私はそのサルというものを見たことないと思うんだ。どのような形状のモノなの?」

    ハンジ(小)「どのような、と言われても」

    ハンジ(大)「何か書くものある?描いてみてよ」

    ハンジ(小)「んーと、毛むくじゃらのお猿さん…」カキカキ

    ハンジ(小)「出来た!」

    ハンジ(大)「これが、サル」

    リヴァイ(大)「これは似てるのか?」

    リヴァイ(小)「こんなにファンシーじゃねぇだろ」

    ハンジ(小)「リヴァイが描くよりマシだよぉ」

    エルヴィン「…こんな巨人は見たことないな…」

    ハンジ(大)「ああ、超大型巨人もヒトの形から外れてるけど、この巨人はもっと動物に近いね。……捕まえたいなぁ」ニヤリ

    リヴァイ(大)「こらクソメガネ」

    ハンジ(大)「いてっ、わかってるよ!」


    ぐるるるる~


    リヴァイ(小)「あ?」

    ハンジ(小)「あ。お腹すいたみたい。昼御飯も全然食べれなかったから…」

    ハンジ(大)「もう夕飯の時間だね。ちょっと待ってて、持ってくるから!」

  10. 24 : : 2014/05/07(水) 11:45:19

    エレン・イェーガーは困っていた。
    次の壁外調査に関する会議にリヴァイが出席するため一緒にこの調査兵団本部に連れてこられたわけなのだが会議が終わったと聞いたのに一向にリヴァイの姿が見えないのだ。
    もう日も暮れ食堂からはよい匂いがしてきた。そろそろ古城に帰らないと。

    ミカサ「こんなにエレンをほおっておくなんてあのチビは自分の職務をわかってないんじゃ……」

    エレン「それ絶対兵長の前でいうなよ」

    アルミン「まあまあ、兵長もいろいろしなきゃいけないことがあるんじゃないかな?古城暮らしになってからなかなか本部には来れないし」

    エレン「そうだよな。じゃあ夕飯食ってからまた兵長探すか」

    ミカサ「あ、ハンジ分隊長」

    エレン「あぁ!ハンジさんなら兵長の居場所知ってるかも」


    エレン「ハンジさん!」

    ハンジ「あ、エレン。……そうだった。ごめんエレン、非常事態なんだ。夕食食べたら団長室まできてもらえるかな?リヴァイもそこにいる」

    エレン「団長室、ですか?」

    ハンジ「ああ、この上の階の一番奥だよ。無駄に豪勢な扉の部屋だからすぐにわかる」

    エレン「あの、何か俺のことで問題が……?」

    ハンジ「ん?君のことじゃないよ大丈夫。むしろどっちかっていうとハンジちゃんとリヴァイくんの問題かな~?」

    エレン「はい?」

    ハンジ「まあエレンが気にするようなことじゃないよ。ちょっと古城に帰るのが遅くなるだけ。じゃあ、あとでね」

    エレン「は、はぁ」

    非常事態、と言う割にはどこか楽しそうな分隊長の背中をエレンは唖然と見送った。
  11. 25 : : 2014/05/07(水) 11:51:23

    そして団長室。

    ハンジ(小)「おなかすいたよぉ~」


    ぐるるるる~


    リヴァイ(小)「うるさいぞ」

    リヴァイ(大)「うるせぇな」

    ハンジ(小)「2回も同じこといわないで~」

    ハンジ(大)「」ガチャ


    ハンジ(小)「ごはぁぁん!!」ダッ


    ハンジ(大)「うわお」

    ハンジ(小)「ごはん!ごはん!」

    リヴァイ(小)「うるさい!」スパーン

    ハンジ(小)「うげっ」

    ハンジ(大)「大丈夫?その折った紙、痛そうだね…。
    お待たせ。今日の夕飯はパンとスープとマッシュドポテトだよ」

    ハンジ(小)「いただきまーす!!」ガツガツ

    リヴァイ(小)「……」パクパク

    ハンジ(小)「おかわりー」

    ハンジ(大)「あ…ごめん。一人に割り当てられる量は決まってるんだ」

    ハンジ(小)「そんなぁ……」

    リヴァイ(大)「食えるだけでも有り難く思え」

    エルヴィン「この世界は巨人の侵攻によって人類の生活範囲が狭められているんだ。どこもかしこも食糧難なんだよ」

    ハンジ(小)「……はい」


    ぐるるるる~

    ぐるるるる~


    エルヴィン「あの……あとで私の食事も…」

    リヴァイ(小)「こいつが餓えてるのはいつものことだから気にすんな」

    ハンジ(小)「オノレ……猿の巨人め……弁当返せ……」

    リヴァイ(小)「あ」

    ハンジ(小)「?」

    リヴァイ(小)「忘れてた。ナップサックの中に……」ガサゴソ

    ハンジ(小)「あっ!あーーーっ!!」

    ハンジ(大)「それは……?」

    ハンジ(小)「あんパン!!何でリヴァイ持ってるの?!」

    リヴァイ(小)「昼飯だ。……お前があんなもん作ってくるから出しそびれた。やる」

    ハンジ(小)「うおーっ!リヴァイ、超優しい!!」

    リヴァイ(小)「くっつくな!」

    エルヴィン「……微笑ましい光景だね」

    リヴァイ(大)「……」
  12. 26 : : 2014/05/07(水) 11:56:41
    ハンジ(大)「ねぇ、そのあんパンってやつを私も食べてみたいんだけど……ひとくち貰えないかな?」

    ハンジ(小)「うん。いいよ。ご飯くれたし」

    ハンジ(大)「おおっ!これが異世界の食べ物……。
    外は普通のパンだね。中身の黒いのは豆かな?潰した豆に砂糖が入ってるのか……うん、甘い」

    ハンジ(小)「美味しいでしょ?」

    ハンジ(大)「ああ」

    ハンジ(小)「これならいくつでも食べれちゃうもん。
    ねぇリヴァイ、一個しかないの?」

    リヴァイ(小)「ねぇよ。あとは俺のと……デザートのバナナだ」

    ハンジ(小)「うっわ、一人だけ二段弁当!
    ……ん?弁当?」

    リヴァイ(小)「……なんだよ」

    ハンジ(小)「もしかして、ソレで猿の巨人が誘(おび)き出せるんじゃない?」

    リヴァイ(小)「……これで?」

    リヴァイ(大)「だから巨人は人間しか食べないと……」

    ハンジ(小)「でも、私たちの世界の巨人なら?私たちをこの世界に送れるってことはあの巨人自身もこっちに来れるかもしれない」

    エルヴィン「そんな都合のいいことがあるのか?」

    ハンジ(小)「大丈夫!!『進撃!巨人中学校』はギャグ漫画。あの猿の巨人もギャグ漫画の住人ならば多少のご都合主義は許容範囲内!」

    エルヴィン「……言ってることが、よく解らないな」

    リヴァイ(小)「気にすんな。理解しようと思うだけ無駄だ。
    ハンジ、その案は悪くねぇが明日には弁当が傷(いた)んじまうぞ」

    ハンジ(小)「一日くらい大丈夫!私も食べてるよ」

    リヴァイ(小)「食べるな」

    ハンジ(大)「これが、ベントウってやつか……。開けてみていい?」

    リヴァイ(小)「ああ?…大したもんじゃねぇぞ?」

    ハンジ(大)「うわぁ!色とりどり!初めて見る食材がいっぱいだ!」

    ハンジ(小)「リヴァイのお弁当はいつも上がおかず、下が白いご飯なんだ。おかずは夕食の残りと卵焼きが定番だね!
    ……そういえば、コレ全部猿の巨人にあげることはないよね?下のご飯だけでもよくね?残りは私が食べてもいいよね?」

    リヴァイ(小)「良くねぇ。お前はあんパン食べただろ」

    ハンジ(小)「あれだけじゃお腹いっぱいならないよ。ねぇ、卵焼きだけでも……私、リヴァイの卵焼き大好きなんだ!」

    リヴァイ(小)「……卵焼きだけだぞ」

    ハンジ(小)「やったー!」

    ハンジ(大)「私も私も!」

    エルヴィン「あっちのリヴァイは結構チョロい……」

    リヴァイ(大)「うるせぇ」

    エルヴィン「お前のことを言っているわけじゃないんだけどな」

    リヴァイ(大)「…………」チッ
  13. 30 : : 2014/05/13(火) 09:11:29

    ハンジ(大)「それで、その弁当をサルの巨人が出現しそうなところまで持っていかなきゃいけないんだよね」モグモグ

    ハンジ(小)「そうなんだよ。どこかアテはある?」モグモグ

    リヴァイ(大)「食べながら喋るな」

    リヴァイ(小)「汚ねぇ」

    エルヴィン「アテと言うほどではないが、巨人が出現するのはやはり壁外か」

    ハンジ(小)「ヘキガイ?」

    ハンジ(大)「壁の外。私たちの居るところは壁に囲まれた内側なんだ。巨人たちが生息しているのが壁外」

    リヴァイ(小)「俺たちの学校と逆か」

    ハンジ(小)「進撃中は内側に行くほど巨人のテリトリーなんだよ」

    ハンジ(大)「え?そうなのっ!?」

    リヴァイ(大)「だがこいつらを壁外に連れて行くのは危険すぎる。同じ顔のヤツが喰われんの見るのは流石に胸糞悪ぃぞ」

    ハンジ(大)「そうだね。心配だよね。
    ……壁の上がギリギリかな。駐屯兵団に許可とって、一日壁の上に居させてもらおうか?」

    エルヴィン「それが今考えられる最善策か。
    ……明日、リヴァイ兵士長とハンジ分隊長はお暇かな?」

    リヴァイ(大)「暇じゃねぇよ。まだ城の掃除が完璧じゃねぇ」

    ハンジ(大)「暇じゃないけど……まぁ優秀な副官がいるんで、どうにかするよ」

    エルヴィン「じゃあ二人とも彼らに付いてやってくれ」


    コンコン


    エルヴィン「誰だい?」

    エレン「エレン・イェーガーです!」

    リヴァ・ハン(小)「エレン?!」

    ハンジ「あ、夕食終わったらこっちに来てって言っておいたんだ。リヴァイを探してたよ」

    エルヴィン「入れ」

    エレン「失礼します!あの、リヴァイ兵ちょ……え?あれ?兵長縮みました?」

    リヴァイ(大)「俺はこっちだ」

    エレン「失礼しました!……え?あれ?」

    ハンジ(小)「うわあ!エレンだ!なんかこっちのエレンカッコイイ!」

    エレン「は、ハンジさん?ハンジさんも縮んでる?!」

    ハンジ(大)「エレンの知ってるハンジさんはココ」

    エレン「あ!……え?…どういうことですか?!」

    リヴァイ(大)「エレン。俺を探していたそうだが、どうした」

    エレン「あ、はい。もう日も暮れてしまいまたけど、いつ古城に戻るのかと思いまして」

    リヴァイ(大)「そうだったな。エルヴィン、今日はエレンを本部に置いていいか?地下の懲罰房は空いてるだろ?」

    エルヴィン「空いてるよ」

    エレン「また地下室ですか……」

    リヴァイ(大)「じゃあついでにこいつらもぶち込んでおくか」

    ハンジ(大)「ええっ?!私はまだ聞きたいことがあるから小さい私と一緒に寝るよ!」

    ハンジ(小)「私も聞きたいことたくさんある!」

    リヴァイ(小)「俺も聞きたいことはあるが、おっさんと寝る趣味もねぇし懲罰房とやらでいい。……そこは清潔なのか?」

    リヴァイ(大)「クソみてぇなところだ」

    リヴァイ(小)「……」

    ハンジ(小)「あはっ、それじゃあリヴァイには無理だ。兵長さんかエルヴィン先生のところに泊めてもらえば?」

    ハンジ(大)「自分がクソって言うような場所をよく自分の分身にあてがおうと思うよね。そりゃリヴァイくんも嫌だと思うよ」

    リヴァイ(大)「変な呼び方するな。気持ち悪ぃ」

    エルヴィン「わかった。リヴァイ、こっちのリヴァイはお前のところだ。エレンはすまないが地下に居てくれ。何かあってからでは遅いからな」

    エレン「はい、わかりました!」

    リヴァイ(大)「明日、オルオとペトラに迎えに行かせるからあいつらと帰れ。俺はもうしばらくこちらにいる」

    エレン「はい!」

    ハンジ(小)「うわ~従順なエレンって変…」

    リヴァイ(小)「やっぱり世界が違うと多少性格も変わってくるんだな」

    ハンジ(大)「向こうのエレンはどんな感じなんだい?」

    ハンジ(小)「ん~?巨人が大嫌いで、駆逐駆逐いってる」

    リヴァイ(小)「よく絡んできて五月蝿い」

    ハンジ(大)「……あんまり変わってないね」

  14. 31 : : 2014/05/15(木) 22:05:05

    ハンジ(大)「じゃあそっちの巨人は本当に人間を食べないんだね?」

    ハンジ(小)「うん、甘噛みぐらいはするけどネッチョネチョになって吐き出されちゃう」

    ハンジ(大)「ネッチョネチョかぁ……。ちなみにその唾液は採取してある?!」

    ハンジ(小)「もっちろ~ん♪」

    ハンジ(大)「さすが私!
    ……いいなぁ~。こっちの巨人のは全部蒸発しちゃうからなぁ」


    夜。ハンジの私室。
    調査兵団の兵士長と調査団の部長が聞いたらマジギレしそうな巨人話をハンジ二人は延々と続けていた。
    もちろん風呂など入っていない。


    ハンジ(大)「でもね、今回やっと巨人を生け捕りに出来たんだ!」

    ハンジ(小)「生け捕り?……捕まえたの?」

    ハンジ(大)「そうだよ!これで更に巨人のことがわかれば……」フフフフ…

    ハンジ(小)(ちょっと怖いなぁ……私)


    「ハンジ!」コンコン


    ハンジ(大)「はーい。あいてるよ~」

    ナナバ「あんたの副官から聞いたんだけど……あ!この子!?」

    ハンジ(小)「あーっ!ナナバ!!」

    ナナバ「かわいいなぁ~。訓練兵時代を思い出すよ」

    ハンジ(小)「ナナバもカッコいいよ!」

    ナナバ「ありがとう」

    ハンジ(大)「何しに来たの?」

    ナナバ「だからあんたの副官がいろいろキャパオーバーになってたから現状把握をしに」

    ハンジ(大)「ああ、モブリットは意外と現実主義者だからね。パラレルワールドを理解してもらうのに苦労したよ」

    ナナバ「明日、壁の上に行くんだって?」

    ハンジ(大)「許可が下りればね。リヴァイと私でこの子たちが元の世界に戻る手助けをすることになってね。悪いけど明日一日私もリヴァイもいないから宜しく」

    ナナバ「それは静かでいいわ。……そういえば、リヴァイももう一人居るんだよね。どんななの?あっちの彼は」

    ハンジ(大)「やっぱりちょっと幼い感じかな。でも潔癖なところとか取っつきにくそうなところはソックリ。あ、料理が上手だね。弁当が美味しかった」

    ナナバ「リヴァイが料理!?こっちの彼じゃあ想像つかないな」

    ハンジ(小)「リヴァイのご飯は美味しいよ!この前もオムライス作ってくれたし……」

    ナナバ「ふ~ん…。こっちの小さいハンジはリヴァイと仲がいいの?」

    ハンジ(小)「仲良しだよ!クラスも一緒だし、部屋もお隣なんだ!調査団でも一緒に活動してる」

    ナナバ「へぇ、こっちの分隊長さんたちとどっちが仲良しかな?」

    ハンジ(小)「え?」

    ハンジ(大)「ナナバ!」

    ナナバ「ゴメンゴメン。じゃあ余計な詮索しないうちに帰るね~。おやすみ、二人のハンジ」

    ハンジ(小)「おやすみ~」

    ハンジ(大)「おやすみ」


    ハンジ(大)「結局からかいに来ただけだったね。向こうのナナバもあんな感じ?」

    ハンジ(小)「もうちょっと厳しい感じかな…。でも優しいよ。ミケとゲルガーと料理部で頑張ってる」

    ハンジ(大)「……ここでミケの名前が出てくるとは…。ナナバに聞かせたかったなぁ~。ミケとナナバは仲良しなの?」

    ハンジ(小)「うん!ナナバの作ったオニギリならミケ食べれるんだ!」

    ハンジ(大)「へー(なんかよくわかんないけど)」

    ハンジ(小)「ミケはね……」


    こうしてハンジ達の夜は更けていった…。

  15. 32 : : 2014/05/15(木) 22:12:12
    あ、すみません。
    上のレス>>31は冒頭から場面変わってます。投下したあと見直したら30のラストと31が繋がってるように見えたので。
  16. 36 : : 2014/05/17(土) 09:46:53

    リヴァイ(大)「とりあえずその薄汚れた格好をどうにかしろ」


    部屋に入るなりリヴァイ少年は浴室らしき場所に放り込まれた。
    続いて着替えが投げられる。
    水も貴重だと言っていたので頭と身体を簡単に洗い、直ぐに着替える。
    丈はそんなに余ってないのに腕回りや胴回りは余裕があるのが何となく癪に触った。
    兵士長というからには強いし、それなりに鍛えているんだろう。自分の薄っぺらい身体が情けなくなる。
    もっと自分が強ければ巨人に対抗できたし、ハンジを守ることだってできただろう。

    浴室を出て、リヴァイは自分とは似て非なるもう一人のリヴァイを見据えた。


    リヴァイ(小)「悪かったな。先に使わせてもらって」

    リヴァイ(大)「汚ぇ姿で部屋をウロウロされても困るからな。てめえの寝床はそっちのソファだ」

    リヴァイ(小)「なあ…。明日、猿の巨人は来ると思うか?」

    リヴァイ(大)「さぁな。あのチビメガネが言うことが正しければ来るんじゃないのか?」

    リヴァイ(小)「どうだかな……。あいつは直感で動いているときが多いから」

    リヴァイ(大)「それに、お前らが元の世界とやらに帰れなくても俺達は特に困らない。ここから立ち去ってもらうことにはなるが」

    リヴァイ(小)「まぁそうなるだろうな。あんたたちにはあんたたちのやるべきことがあるだろうし、正体不明の俺らにかまってる暇はないんだろう?」

    リヴァイ(大)「ああ。だから明日、手伝ってやるからさっさと帰りやがれ」

    リヴァイ(小)「……助かる」

    リヴァイ(大)「あ?ガキはさっさとクソして寝ろ」チッ


    こうしてリヴァイたちの方は特に会話が弾むわけでもなく、何の面白味もなくお互いの寝床についたのだった。

  17. 37 : : 2014/05/17(土) 09:48:40

    日付が変わる少し前。団長室をあとにしたリヴァイはその足で食堂へ向かった。
    暗い食堂に一人、見覚えのある影がある。


    リヴァイ「……ハンジか?」

    ハンジ「あ、リヴァイ。エルヴィンに報告?私もさっき行ってきた。あの子に特に怪しい所はないことと……向こうの巨人のこと」

    リヴァイ「俺も今行ってきたところだ。話し過ぎて喉が渇いた」

    ハンジ「あはは、私もだよ。座りなよ、お茶あるから」

    リヴァイ「クソガキが心配してたぞ。明日ちゃんと帰れるのか」

    ハンジ「ん~?どうなんだろね。明日にならなきゃわからないよ」

    リヴァイ「まぁそうだよな」

    ハンジ「ねぇ、リヴァイ。あっちのハンジから聞いたんだけど、向こうの巨人は人間と共存してるんだよ。それなりに知能があって、仲良くとまではいかなくても上手く住み分けているみたいなんだ」

    リヴァイ「……何が言いたい」

    ハンジ「ずっと巨人を絶滅させて皆が安心して生活できる世の中をって思ってたけど、そういう考えもあるんだなって思ってね」

    リヴァイ「馬鹿言うな。こっちの巨人は人を喰うじゃねぇか。臭ぇ息吐きながら口を広げてくる以上、共存なんて無理だ」

    ハンジ「そうかな……例えばエレンみたいな意思を持つ巨人がたくさんいたら」

    リヴァイ「は?」

    ハンジ「可能性は無くはないよね?そうだよ、鎧の巨人や超大型巨人、彼らも意志があるとしたら……いや、人に……」ブツブツ…

    リヴァイ「ハンジ」

    ハンジ「あ、ゴメン」

    リヴァイ「その考えはあとで纏(まと)めてエルヴィンに言え。今日はもうやめておけ。聞いてたら朝になる」

    ハンジ「そうだね。ちょっと夢見ちゃったかな~?あの子たち見てると、もしこんな世界じゃなかったら私達もあんな感じなのかなって思うんだ……」

    リヴァイ「んなこと考えても現実は変わんねぇよ。やれることをやるだけだろ」

    ハンジ「夢がないなぁ」

    リヴァイ「これからのことを考えたらそんな余裕ねぇな」

    ハンジ「はいはい。本当、私の周りの男はリアリストばかりだね。
    じゃあ私は行くよ。明日はよろしく。久々に貴方と組めるの楽しみにしてる」

    リヴァイ「部下がいないからってはしゃぎすぎんなよ」

    ハンジ「それはお互い様。じゃあね、いい夢を」


    ハンジの姿が女子兵舎へ消えるのを確認するとリヴァイも席を立ち、反対側へと消えた。

    日付はすでに変わっていた。
  18. 38 : : 2014/05/19(月) 06:32:40

    壁上へ上がる許可が下りた。
    どんな手を使ったかは知らないがそれを聞いて小さい二人は喜んだ。
    食堂で具の少ないスープを口へと掻き込みながら今日の作戦をたてる。
    なんかとてつもなく周りから注目を浴びてるような気がするが気にしない。


    ハンジ(小)「壁の上に上がったら弁当のふたを開けて待つ!!」

    リヴァイ(小)「どのくらい待つんだよ?」

    ハンジ(小)「い、一時間くらい?」

    リヴァイ(小)「早ぇよ。半日ぐらい待った方がいいいんじゃないか?」

    ハンジ(小)「目の前に美味しそうな弁当があるのにそんなに我慢できない」

    リヴァイ(小)「我慢しろ。帰ったらまた作ってやるから」

    ハンジ(小)「本当!?やったぁ!!約束ね!」ピッ ←小指

    リヴァイ(小)「…………」ユビキリゲンマーン


    ナナバ「……大変仲がよろしいところ申し訳ないですがね」ヌッ


    リヴァイ(小)「……!」ビクウッ

    ハンジ(小)「ナナバ!」

    ナナバ「おはよう、ハンジ。初めまして、かな?リヴァイ」

    リヴァイ(小)「お前はな」

    ナナバ「あー、確かに小さいリヴァイだ。いや、あっちも小さいけど」

    リヴァイ(小)「何の用だ?」

    ナナバ「大きいあなたたちがこの建物の出入口で待ってる。行っておいで」

    リヴァイ(小)「自分で呼びにこいよ。いくぞ、ハンジ」

    ハンジ(小)「あっ、パンくずがまだ……!待ってよ!リヴァイ!!」


    ナナバ「だって、あの二人が迎えに来たら食堂大混乱だよ」


    人だかりの中を突き進む幼い二人を見つめ、ナナバが呟いた。

    ちなみに後日兵団中を駆け巡る「兵長と分隊長が食堂で何やら重大な約束を誓い合っていた」という噂の発生源はこの二人である。

  19. 39 : : 2014/05/19(月) 06:34:20
    ナナバが言った通り、食堂を出て出入口らしきものを見つけるとそこに二人はいた。


    ハンジ(大)「あ、来た来た」

    リヴァイ(大)「遅えぞ。いつまで飯食ってんだ」

    ハンジ(小)「ゴメンゴメン。ちょっと作戦会議してて……。ねぇ…」

    ハンジ(大)「ん?」

    ハンジ(小)「今から壁の掃除に行くの?」

    リヴァイ(大)「は?」

    リヴァイ(小)「あ!そうか、何処かで見たことがあると思ったら……壁美化部か」

    ハンジ(小)「そう、さっきからすれ違う人みんな着けてるんだけど大掃除でも始めるのかなって思って。立体機動掃除」

    ハンジ(大)「立体、機動……そう、じ?」

    リヴァイ(小)「馬鹿、よく見ろ。モップ入ってねぇだろうが。よく似てるがコレは別物だ」

    ハンジ(大)「あなたたちの世界の物はよくわかんないけど……、これは立体機動装置。巨人を倒すのに必要な装備さ」

    ハンジ(小)「どうやって使うの?」

    ハンジ(大)「それは壁の上に行ってからのお楽しみ。まぁ駐屯兵団がたまに壁を掃除するのに使ってるみたいだから掃除にも使えるけど、調査兵団ではその用途では使用しないよ」

    リヴァイ(大)「…………」← 古城掃除に使った人

    ハンジ(大)「さぁ行こう。トロスト区の扉近くのリフトに乗せてくれるって」

    ハンジ(小)「うわ~!初めて外にでるよっ」



    リヴァイ(大)「…………」

    リヴァイ(小)「……いや、俺は掃除に使ってもいいと思うぞ…」
  20. 42 : : 2014/05/22(木) 20:34:14

    ハンジ(小)「なんか……私たちの住んでる世界とは全然違うんだね…」


    調査兵団本部を出て、トロスト区の街並みをキョロキョロしながらハンジは呟いた。
    見るもの全てが珍しく、幾度か足を止めてはリヴァイに引っ張り戻されていた。


    ハンジ(大)「あ、あの扉だよ」

    リヴァイ(小)「学校の扉と似てるな」

    ハンジ(小)「そうだね。壁も同じだし。やっぱり内側か外側かの違いか」

    ハンジ(大)「あなたたちは内側の秘密が知りたい。私たちは外側の世界が知りたい。本当はよく似てるんだよ、あっちもこっちも」

    ハンジ(小)「ふーん……。だからつながっちゃったのかな?」

    リヴァイ(小)「?」

    リヴァイ(大)「おい、何喋ってる。上に行くぞ」

    ハンジ(大)「はーい」


    ハンジ(小)「うわ、なにこれ?人力エレベーター?」

    リヴァイ(小)「リフトって言ってたな」

    ハンジ(小)「わー!面白~い。どんどん上がっていくー」

    リヴァイ(小)「はしゃぐな。落ちるぞ」

    ハンジ(大)「うん、あんまり暴れると下の人たちに怒られるかも」

    リヴァイ(大)「昔、怒られてたなお前」

    ハンジ(大)「貴方もね」

    ハンジ(小)「兵長さんも?」

    リヴァイ(大)「俺はクソメガネの巻き添えだ」

    リヴァイ(小)「だろうな」

    ハンジ(大)「いやいやいや、結構はしゃいでたよ」

    ハンジ(小)「何したの?」

    ハンジ(大)「覗き」

    リヴァ・ハン(小)「!?」

    リヴァイ(大)「俺じゃないぞ」

    ハンジ(大)「またまたぁ~。あのね、ここってかなり見晴らしがいいだろ?ちょうど上がって行くときに遠くでイチャついてる男女が見えて……見える見えないで揉めて……ブレード落とした」

    リヴァイ(小)「どうしてそうなった」

    ハンジ(大)「あはは。幸い死傷者はでなかったから良かったけど、あれはコッテリしぼられたよね~」

    リヴァイ(大)「着くぞ」ガタン

    ハンジ(大)「あれ?無視?記憶から消し去ろうとしてる?」

    リヴァイ(大)「もう黙れ」
  21. 43 : : 2014/05/22(木) 20:40:11

    ハンジ(小)「うわぁ~~」

    目の前に広がる世界に異世界から来たハンジは思わず声をあげた。
    高さ50メートルの壁の上から見下ろす景色。

    ハンジ(小)「凄いね!小さい街や森があってジオラマ見てるみたい!」

    リヴァイ(小)「…何で壁の向こうに街があるんだ?人を喰う巨人がいるんだろ?」

    リヴァ・ハン(大)「…………」

    ハンジ(小)「……リヴァイそれ、言っちゃあダメなやつなんじゃない?」

    ハンジ(大)「私たちの世界は三重の壁に囲まれていたんだ。それが五年前、一番外の壁ウォール・マリアが謎の巨人によって破壊された。君たちが見てる街はウォール・マリアの街だよ。よく見てごらん。家がところどころ破壊されてるだろ?」

    リヴァイ(大)「本当の壁外はこの壁の更に向こうの壁の外ってわけだ」

    ハンジ(大)「だけど……ウォール・マリアが破壊されたことによって巨人がウォール・マリア内に侵入してきた」

    ハンジ(小)「あ!あそこ、巨人だ」

    ハンジ(大)「丁度いいや。立体機動装置をどうやって使うか見せてあげよう」ダッ

    パシュ

    リヴァイ(大)「……あのクソメガネが」

    ハンジ(小)「落ちちゃった……」

    リヴァイ(大)「ちょっと行って来る。大人しくしてろよ」バッ

    ハンジ(小)「あ、兵長さん!」

    パシュ

    リヴァイ(小)「ヒモみたいなのが出てきたな。あれで身体を支えるのか」

    ハンジ(小)「二人ともちっちゃくなっちゃった……」

    リヴァイ(小)「どうやって使うかとか見えねぇよな」

    ハンジ(小)「お弁当、出しちゃう?」

    リヴァイ(小)「いや、あの二人が帰って来てからにしよう。弁当広げて巨人がいっぱい来たら困る」

    ハンジ(小)「あ、やっつけた」

    リヴァイ(小)「煙が出てる……」

    ハンジ(小)「巨人はうなじを削がれると蒸発して消えちゃうんだって」

    リヴァイ(小)「そりゃ掃除が楽だな」

    シュタッ

    ハンジ(大)「もうっ、このおっさんは~~」

    シュタッ

    リヴァイ(大)「助けてやったのに文句を言われるとはな」

    ハンジ(大)「あれは助けたんじゃなくて、横取り!私の12m級!!イケメンだったのに!」

    リヴァイ(大)「お前の美的感覚がわからん」

    ハンジ(小)「あの~~」

    ハンジ(大)「あ!見てた?」

    ハンジ(小)「いや、その……小さくて……」

    ハンジ(大)「ほら!リヴァイが小さすぎて見えなかったって!」

    リヴァイ(小)「そういうレベルじゃねぇよ。……なぁ、弁当開けてもいいか?」

    ハンジ(大)「あ、そういえばそれが目的だったね」

    ハンジ(小)「そうだよぉ~。二人してどっか行っちゃうんだもん。確かにナナバの言う通り仲良しさんだね☆」

    ハンジ(大)「いやいやいや…。ちょっと巨人狩りしてただけだし」

    リヴァイ(大)「あいつまた余計なことを……」

    リヴァイ(小)「で、弁当は……?」
  22. 44 : : 2014/05/23(金) 20:41:10

    ハンジ(小)「よし、開けよう!」

    パカ

    ハンジ(大)「あれ?中身増えてない?」

    リヴァイ(小)「お前らが食った卵焼きのところに芋を詰めておいた。やっぱり隙間があるのはよくねぇ」

    ハンジ(小)「寄り弁になっちゃうしね」

    ハンジ(大)「ヨリベン……なんか昨日から知らない単語が次から次へと入ってくるなぁ……」

    リヴァイ(大)「で、後は待つだけか?」

    リヴァイ(小)「ああ。昨日はすぐに巨人が現れたが……」

    ハンジ(小)「来ないね…」

    リヴァイ(大)「普通の巨人は続々と下に来てるがな」

    ハンジ(小)「本当だ。まるで餅投げの餅を待つおばちゃんの如く……」

    コッチヨー
    コッチニオトシテー

    ハンジ(小)「なんか幻聴が…」

    リヴァイ(小)「こいつらも弁当食べるのか?」

    ハンジ(大)「いや、どっちかって言うと彼らの弁当は私たち」

    リヴァイ(大)「ここから落ちたら一気に群がってくるぞ」

    ハンジ(小)「やっぱり餅投げだ」

    ドシン

    ドシン…




    ハンジ(小)「あ」

    リヴァイ(小)「あれは……」

    ハンジ(大)「なんだあれ!?あれがサルの巨人かい?」

    リヴァイ(大)「確かに、普通の巨人とは違うな……」


    猿の巨人「またお前たち?こんなところまで飛んでいったんだね」


    ハンジ(大)「しゃ、喋った……」

    ハンジ(小)「ねぇ!巨人さん!このお弁当あげるから、私たちを元の世界……進撃中の森に帰してくれない?」


    猿の巨人「え~嫌だ」


    ハンジ(小)「え!なんで!?」


    猿の巨人「この前の弁当、旨くなかった」


    リヴァイ(小)「…………ハンジ」

    ハンジ(小)「だって見た目重視にしてたから!
    大丈夫!!これは私じゃなくてリヴァイが作ったやつだから美味しいよ!オフクロの味!!冷凍食品一切使ってません!!」


    猿の巨人「でもなぁ~」


    ハンジ(小)「お願いします!!」

    リヴァイ(小)「しょうがねぇな……これも付けるか」ゴソ


    猿の巨人「そ、それは……!」


    ハンジ(小)「バナナ!!」

    リヴァイ(小)「デザートだ。猿っつーからには好物だろ?」


    猿の巨人「うぬぬぬ」


    ハンジ(大)「え?何?この感じ」

    リヴァイ(大)「空気が違う気がする……」

    ハンジ(小)「これがギャグ漫画☆深く考えない」


    リヴァイ(小)「どうだ?」


    猿の巨人「……わかった。俺の手に乗れ」


    ハンジ(小)「やった!やったよ!リヴァイ!」

    リヴァイ(小)「ああ」

    ハンジ(大)「よ、よかった、のかな?これで元の世界に帰れるの?」

    ハンジ(小)「うん。ありがとう!短い間だったけど楽しかった!」

    リヴァイ(小)「世話になったな」

    リヴァイ(大)「さっさと帰れ」

    ハンジ(小)「じゃあ猿の巨人さーん、手ぇ伸ばして~。このままじゃあ降りれなーい」


    猿の巨人「もう伸ばしているんだけど……」


    ハンジ(小)「へ?」

    ハンジ(大)「あ~……壁、50mあるからなぁ~」


    猿の巨人「俺、結構腕長いほう……」プルプル


    リヴァイ(大)「おい、ふざけてんのか?」

    リヴァイ(小)「今更すぎるツッコミだな」

    ハンジ(小)「どうしよう?」

    リヴァイ(小)「デカメガネと兵長のおっさんにその立体機動掃除で下ろしてもらえばいいだろ」

    ハンジ(大)「立体機動装置ね」

    リヴァイ(大)「巨人の手のひらに降りるのか?」

    ハンジ(大)「ちょっと、それは……」

    ハンジ(小)「お願いします!
    巨人さんは人間食べないよね?」


    猿の巨人「俺は人間よりバナナのが好き……」


    ハンジ(小)「ほら!巨人の手に乗るなんて滅多に出来ない体験だよ!!ついでに二、三本毛をむしっちゃえ!」

    ハンジ(大)「た、確かにこれは大チャンスかも!?」

    ハンジ(小)「そうだよ!私も欲しい!!」

    ハンジ(大)「よし!行こう!巨人の毛採集に!!」ハァハァ


    意気揚々とハンジは小さいハンジを抱え、飛び降りた。


    リヴァイ(大小)「…………」

    リヴァイ(大)「目的が変わってるぞ、メガネどもが。…俺たちも降りるか。あいつらが何しでかすかわからん」

    リヴァイ(小)「ああ。うちのクソメガネが変なこと言って煽るから……」

    リヴァイ(大)「ガキの挑発に乗るうちのも悪い」

    リヴァイ(小)「お互い苦労するな」

    リヴァイ(大)「仕方ねぇよ。ほ…」
    ハンジ(大小)「リヴァイ~~!!」

    リヴァイ(大)「……行くか」

    リヴァイも小さいリヴァイを抱えて飛び降りた。
  23. 45 : : 2014/05/24(土) 08:24:29

    ハンジ(小)「遅い!何びびってんの!?」

    リヴァイ(小)「びびってねぇよ。てめぇらの異常行動について喋ってただけだ」

    ハンジ(小)「ひっど~い。異常と見られる行動にも実は意味があってだね……」

    リヴァイ(大)「これで帰れるんだろ?ハンジ、くだらねぇことしてねぇで上に上がるぞ」

    ハンジ(大)「……わかったよ。今度こそじゃあね。小さい私。いろいろ楽しかった!」

    ハンジ(小)「私もだよ!ありがとう。大きい私も元気で」

    リヴァイ(大)「もう来んなよ」

    リヴァイ(小)「来ねぇよ」


    調査兵団の二人は壁にアンカーを刺し、壁上へと上がった。
    残された二人は猿の巨人の方を向く。

    ハンジ(小)「じゃあ巨人さん、これ弁当とバナナ」


    猿の巨人「おお~こっちは旨そうだ」


    リヴァイ(小)「当たり前だ」

    ハンジ(小)「で、どうやったら帰れるの?」


    猿の巨人「簡単だ。こうやって……」


    リヴァ・ハン「!?」


    突然、巨人が手を優しく握りしめ……


    猿の巨人「バイバーイ」


    二人を放り投げた。


    ハンジ(小)「そうゆうこと~~!?」


    空の彼方へと異世界から来た二人は消えていった。


    そして壁上の二人。

    リヴァイ「…………」

    ハンジ「ねぇ、なんか巨人が投げたけど、あれあの子たち?」

    リヴァイ「さぁな」

    ハンジ「無事、帰れたんだよね?」

    リヴァイ「知らん」

    ハンジ「もう!冷たいなぁ!」

    リヴァイ「……帰れたんじゃねぇのか?あいつらの世界は『ご都合主義』ってぇのが罷(まか)り通るらしいからな」

    ハンジ「そうだよね。そうしておこう!」

    リヴァイ「…………」


    ハンジ「ところでリヴァイさんや」

    リヴァイ「なんだ。気持ち悪い呼び方しやがって」

    ハンジ「今日一日あの子たちに付き合うってことになってたから、半日以上時間が空いてしまったんですけど……」

    リヴァイ「……だな」

    ハンジ「折角なんで壁外デートでもする?」

    リヴァイ「馬鹿言え。……せめて壁上だ」
  24. 46 : : 2014/05/24(土) 08:27:01

    思ったよりも軽い衝撃でリヴァイとハンジは草原に落とされた。

    ハンジ「ここは……?」

    咄嗟に庇われたらしいリヴァイの腕の中でハンジが目を開ける。
    空は真っ青に晴れている。周りにはたくさんの木々。

    ハンジ「帰ってきた?」

    リヴァイ「みたいだな」

    ハンジ「おおおおぅっ?!」

    リヴァイ「早くどけ」

    いそいそとハンジが立ち上がり、リヴァイも体を起こす。
    やはり周りは緑ばかりだ。
    あの緊張感にあふれた空気はどこにもない。

    ハンジ「進撃中だね」

    リヴァイ「ああ」

    ハンジ「どのぐらい時間が経ってるのかな?」

    リヴァイ「俺たちがここに来て丸一日経ってるな」

    リヴァイがナップサックのポケットから折り畳み式の携帯電話を取り出して日付を確認する。

    ハンジ「あ、携帯!」

    リヴァイ「そうだ。俺もすっかり存在を忘れてた」

    ハンジ「ああっ、ずっと持ってたのに!写真一枚でも撮っておけばよかった……」

    リヴァイ「あっちの自分をか?」

    ハンジ「違うよ!猿の巨人だよ!!次いつお目にかかれるかわからないのに!」

    リヴァイ「……また弁当出せば出てくるんじゃないか?」

    ハンジ「……あ!弁当!!リヴァイ!」

    リヴァイ「?」

    ハンジ「約束したよね?!またお弁当作ってくれるって!」

    リヴァイ「お、おう……」

    ハンジ「今から作って!」

    リヴァイ「今から?!」

    ハンジ「お昼ご飯だよ!そしたらそれ持ってピクニックに行こう!」


    また向こうの世界に行けるかもね!


    【交錯する世界・終わり】

  25. 47 : : 2014/05/24(土) 08:31:11
    【あとがき】

    はい、終わりです。
    長かった…。約一ヶ月の更新でしたが、長い…。
    長編SS書いてる作家さんスゲェ。


    たくさんの閲覧、コメントありがとうございました!
    こんな読む人を選ぶ作品(リヴァハンでしかも巨人中)を見てくださってありがとうございます!


    ちなみにラストの『交錯する世界』はマイスマホのフォルダ名。正式タイトルはこちら。

    【あとがき・終】
  26. 48 : : 2014/05/24(土) 12:49:02
    お疲れさまでした♪
    面白かったです!小さいハンちゃんと大きいハンちゃんに振り回されるリヴァイsがww
    獣の巨人が良い味だしてましたねえww壁外デート…壁外で巨人たちの前で…イチャイチャ…立体機動プレイ…げふんげふん。
    キミドリさんのssは私的にとても大好きなので次回作にも期待です(屮°□°)屮
  27. 49 : : 2014/05/24(土) 14:29:52
    >卿さん
    コメントありがとうございます!
    ハンジさんに振り回されるリヴァイは私の中で基本なので!キリッ
    壁外デート……多分あいら何回かヤってますよ、壁外で。…って!何言わせるんですかっ?! もう~w
    卿さんの素敵SSには到底かないませんが楽しんでいただきありがとうございました!
  28. 50 : : 2014/05/24(土) 18:39:55
    お疲れ様でした
    とても面白い、いいお話でした
    次回作にも期待していますo(^o^)o
  29. 51 : : 2014/05/24(土) 23:07:16
    >ぬこさん
    いつもコメントありがとうございます!
    ぬこさんにコメントしていただけたお陰で無事完結できました!
    楽しんでいただき、ありがとうございました。
  30. 52 : : 2014/05/25(日) 03:30:45
    面白かった!良作!!

    次は、エレンとミカサがトリップしちゃうのつくってほしい!
  31. 53 : : 2014/05/25(日) 06:15:49
    >いちごねこさん
    コメントありがとうございます!
    良作なんて勿体無い褒め言葉……嬉しいです。
    エレミカは…どっちのエレミカがどっちに行くんでしょうね……。片方だけ行くのもオイシイ気がする。
  32. 54 : : 2014/05/25(日) 07:58:38
    お疲れ様です!すっごく面白かった!
  33. 55 : : 2014/05/25(日) 08:19:30
    >カノさん
    ありがとうございます!
    楽しんでいただけたようで嬉しいです。
  34. 56 : : 2014/05/25(日) 21:17:55
    ちなみに後日兵団中を駆け巡る「兵長と分隊長が食堂で何やら重大な約束を誓い合っていた」という噂の発生源はこの二人である。

    の所で吹いたww
    面白かったです!!
  35. 57 : : 2014/05/26(月) 09:03:33
    >poramu-ryuumu/毒光月 竜夢さん
    その後どうしたんでしょうね~?w
    全力否定か噂を事実に変えたか。

    コメントありがとうございます!
  36. 58 : : 2014/06/02(月) 13:26:55
    本文編集機能を使って誤植、記入もれなどを修正しました。まだどこかありましたら教えていただけると助かります。

    あと、SSの読みやすさを考え、執筆中のコメントは編集削除させていただきました。執筆中のご声援、大変励みになりました。ありがとうございました。
  37. 59 : : 2015/09/24(木) 07:14:27
    こんにちは!!
    すごい面白いです!
    人間よりもバナナって完全に猿ジャンww
    今後も期待しております!!
  38. 60 : : 2015/09/24(木) 08:50:43
    >進撃のセーたん☆さん
    コメントありがとうございます。
    「猿」の巨人ですから。
    この頃はまだ彼の正体も完全に謎でしたしね…。
  39. 61 : : 2020/10/06(火) 09:18:03
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12
  40. 62 : : 2020/10/27(火) 14:19:51
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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inunori

キミドリ

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