この作品は執筆を終了しています。
ペトラ「側にいたくて....」
-
- 1 : 2013/10/23(水) 22:00:33 :
- あなたの側にいたくて...
いたくてたまらない
出来る事なら、今すぐ近くに行きたい
今まで言えなかったコト...
伝えたいの
あなたに...
あなたの温もりをもう一度、感じたいの
だけどー
もう、できないの
この世界は残酷だからー
あなたの側にいたい...
ただ、それだけなのに
もう、二度と叶わない
今までのように...
あなたの温もりを感じたい
あなたを愛したい
----------
-------
----
-
- 2 : 2013/10/23(水) 22:00:54 :
ペトラ「夜行訓練?」
グンタ「あぁ...面白そうだな」
エルド「だな」
オルオ「で、それなんなんだ?」
グンタ「まぁ、簡単に言えば夜にやる訓練だな」
エルド「リヴァイ兵長、ハンジ分隊長、詳しく教えてください!」
-
- 3 : 2013/10/23(水) 22:01:08 :
- ハンジ「えーっと、エルヴィンが新たに考えた訓練なんだよね」
ハンジ「エルヴィン曰く、巨人が夜に活動しないという確実な証拠は無い訳ということだよ」
ハンジ「だから、夜でも立体起動装置を使いこなし、動けるように訓練しろってコトだね」
ペトラ「なんか、面白そうですね」
ハンジ「だけどね、夜って言っても10時から始まる訓練で...」
エルド「10時!?」
ハンジ「そうなんだよー。本当に、夜に巨人が攻めて来た時の為に...って」
グンタ「さすがに、遅くないですか?10時から始めたら、終わるの12時くらいですよ」
-
- 4 : 2013/10/23(水) 22:01:22 :
オルオ「ふん、お前ら分かってねーな」
ペトラ「何がよ!」
オルオ「エルヴィン団長はあえて、9時でも11時でもなく10時を選択した」
オルオ「その理由がお前らに分かるか?」
ペトラ「さぁ、団長は私たちの何倍ものコトを考えてるから...」
オルオ「分からないのはお前らのレベルの問題だ....ズギャ!」
ペトラ「オルオ、舌噛み切って死ねば良かったのに」
-
- 5 : 2013/10/23(水) 22:01:37 :
- ハンジ「まぁ、話を戻すよ」
ハンジ「それで、グンタも言ったように訓練が終わるのはきっと12時くらいになっちゃう訳だよ」
ハンジ「さすがに、全員で毎日やるのはキツいってことになって...」
ハンジ「1日2人ずつで行うコトになったんだよ」
エルド「おぉー、それなら1日やっても次の日は休憩できますしね」
ハンジ「うん、だから、今からくじを引いてペアを作ってもらうよー」
ハンジ「異論はない?」
ペトラ「大丈夫ですー」
ハンジ「リヴァイも大丈夫?」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「それじゃ...くじ引いて!」
-
- 6 : 2013/10/23(水) 22:01:52 :
ゴソゴソ...
エレン「あ、俺、オルオさんとペアです!」
オルオ「何?!」
エルド「俺は、グンタとだ」
グンタ「おぉ、よろしくな」
ペトラ「私は...」
ペトラ「兵長とです//」
リヴァイ「そうか」
-
- 7 : 2013/10/23(水) 22:02:06 :
兵長と...
夜遅くに、2人で訓練...!
嬉しい気持ちと、恥ずかしい気持ちが混ざってるー//
でも...
やっぱり...
嬉しいな
-
- 8 : 2013/10/23(水) 22:02:19 :
ペトラ「兵長、よろしくお願いします!」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「じゃあ、早速だけど今日はエレン&オルオペアでやってね」
ハンジ「明日は、エルド&グンタで明後日はペトラとリヴァイね」
エルド「了解です」
グンタ「エレン、オルオ、お前ら寝るんじゃねーぞ」
ペトラ「エレン、頑張ってね」
エレン「はい!」
オルオ「誰が、寝るかー」
ハンジ「って、コトで今日は解散!」
ガチャー
----------
-------
----
-
- 9 : 2013/10/23(水) 22:02:34 :
次の日
ペトラ「アハハハハハー!」
オルオ「おい、ペトラ笑うなっ」
ペトラ「だって、だって...ウフフww」
エルド「まぁ、そんなこともあるさ」
オルオ「人ごとだからといって、お前ら!」
グンタ「怒るなって...それにしても...っw」
オルオ「夜で、暗くて、木が見えなかったんだ!」
エレン「ずっと、話してるからですよー」
ペトラ「それにしても...そのアザは酷いねーww」
-
- 10 : 2013/10/23(水) 22:02:48 :
- オルオ「お前だって、やりかねないぞ!」
オルオ「俺は、お前らの為に、夜行訓練の悪い見本を見せてやったんだ」
エルド「そりゃ、どうもー」
ハンジ「でも、よかったよ、顔のアザだけで」
ハンジ「打ち所が悪かったら...ね?」
エルド「まぁな」
ハンジ「で、どうだったの?訓練の方は..?」
エレン「あ、えーっと、夜の怖さを知りました」
-
- 11 : 2013/10/23(水) 22:03:13 :
ハンジ「詳しく言うと?」
エレン「いつもは明るいから、見えているものも、暗いとよく見えなくて...」
エレン「ワイヤーが変な方向に飛んで行ったりしましたよ...」
ハンジ「ほほう」
ハンジ「やっぱ、夜行訓練ってそういう新しい発見もあるわけねー」
ハンジ「さすが、エルヴィン団長てかな」
オルオ「これ、本当に危険ですからね!」
-
- 12 : 2013/10/23(水) 22:03:26 :
エルド「で、今日は俺らだな」
グンタ「あぁ、悪い見本を見た後だからなー」
エルド「今度は良い見本を見せなくちゃな」
オルオ「お前ら...!」
ペトラ「まぁまぁ」
リヴァイ「怪我は...するなよ」
グンタ「もちろんですっ!」
ハンジ「それじゃ、今日はヨロシクね」
エルド「はい」
----------
-------
----
-
- 13 : 2013/10/23(水) 22:03:39 :
次の日
ハンジ「エルド、グンタ、昨日はどうだった?」
エルド「特に問題はなかったですよ」
グンタ「昨日、エレンが言ったみたいに夜で見えにくい部分もありましたけどね」
ハンジ「それは...訓練あるのみ!」
エルド「ですよねーww」
ハンジ「で、今日は...ペトラとリヴァイ?」
ペトラ「あ、はい」
ペトラ「それで今日、リヴァイ兵長は...?」
ハンジ「きっと、部屋で資料でもまとめてるんでしょうね」
ハンジ「今日の訓練のこと忘れてるかもしれないから、あとで伝えてあげてね」
ペトラ「あ...了解です!」
-
- 14 : 2013/10/23(水) 22:04:40 :
兵長の部屋に...
一人で行くのは...初めてだな//
うぅ
緊張する
----------
-------
----
-
- 15 : 2013/10/23(水) 22:04:54 :
コンコン
「失礼してよろしいでしょうか?」
「あぁ、入れ」
ペトラ「失礼しますー」
リヴァイ「お前か、どうした?」
ペトラ「ハンジ分隊長から、資料をまとめていらっしゃると聞いたもので...」
ペトラ「お茶をお持ちしました」
リヴァイ「そうか」
ペトラ「どうぞ」
リヴァイ「それで?」
ペトラ「はい?」
-
- 16 : 2013/10/23(水) 22:05:12 :
リヴァイ「お茶を持ってくる事が目的じゃないだろ?」
ペトラ「あ、あの今日は夜行訓練の日ですよ...と伝えに来ました」
リヴァイ「そうだったか」
ペトラ「はい、10時に食堂で待ち合わせしてよろしいでしょうか?」
リヴァイ「了解だ」
ペトラ「それじゃ、10時にー」
リヴァイ「あぁ」
きゃぁー
兵長と...待ち合わせ//」
顔...
赤かったかも
----------
-------
----
-
- 17 : 2013/10/23(水) 22:05:24 :
10時
ちょっと早く来すぎちゃったかもー
ガチャー
ペトラ「兵長っ!?」
リヴァイ「おぉ、来たか」
時計を確認する
やっぱり、9時55分
これでも時間前なんだけどな
-
- 18 : 2013/10/23(水) 22:05:40 :
ペトラ「ずいぶん早いですね」
リヴァイ「約束は時間前に行くのが常識だ」
ペトラ「う...スイマセン」
リヴァイ「いや、俺も早く来すぎた」
ペトラ「それじゃ...早速行きますか?」
リヴァイ「あぁ」
ガチャー
-
- 19 : 2013/10/23(水) 22:05:53 :
ペトラ「あの、夜行訓練って...楽しそうですね」
リヴァイ「そうか?眠いだけだが...」
ペトラ「確かに...そうですけど。なんか、ドキドキしません?」
リヴァイ「いや...特にそんな感情はない」
このドキドキは...
兵長と一緒にいるからなのかな?
わたし...兵長のコト...
どう思ってるんだろう
隣を歩いているのに、遠くにいる感じがする
不思議な壁を感じてしまう
-
- 20 : 2013/10/23(水) 22:06:06 :
ペトラ「やっぱり、ドキドキしますよ」
リヴァイ「・・・?」
ペトラ「うふふ~」
リヴァイ「機嫌が良いみたいだな」
ペトラ「そうですかね?」
ペトラ「早く、行きましょ~」
足取りが早くなっていく
扉を早く開けたかったからだろうか?
胸の高鳴りを感じた
-
- 21 : 2013/10/23(水) 22:06:20 :
ガチャー
ペトラ「わぁ~!」
リヴァイ「なんだ?」
ペトラ「兵長!早く、早く来てくださいよー」
リヴァイ「・・・?」
ペトラ「星が、凄いですよ!」
リヴァイ「星...?」
ペトラ「ほら!」
-
- 22 : 2013/10/23(水) 22:06:32 :
思わず...
兵長の手を引っ張ってしまった
それに関しては何も言われなかったが...
兵長が驚いた顔をしたのは...
すぐに分かった
-
- 23 : 2013/10/23(水) 22:06:46 :
リヴァイ「確か...」
ペトラ「はい」
リヴァイ「クソめがねが言っていた」
リヴァイ「今日は...星が奇麗に見れると」
ペトラ「そうでしたか」
-
- 24 : 2013/10/23(水) 22:07:00 :
星も奇麗でしたけど...
星が映る、あなたの瞳は...
星の何倍も輝いて見えました
そうだ、私はー
あなたの近くにいたい
それだけを心から望んだ
-
- 25 : 2013/10/23(水) 22:07:11 :
リヴァイ「おい、いくぞ」
ペトラ「はい//」
----------
-------
----
-
- 26 : 2013/10/23(水) 22:07:27 :
うわぁ
やっぱり、暗いと立体起動装置が使いにくい
エレンが言った通りだ
ペトラ「きゃぁ!」
リヴァイ「おい、ペトラ!」
リヴァイ「きちんと前を見ろ!!」
ペトラ「はい!」
-
- 27 : 2013/10/23(水) 22:07:40 :
どうしよう
木の位置が確認できない
さっきから注意されてばっかりだ...
このままじゃダメだ
このままじゃ...
-
- 28 : 2013/10/23(水) 22:07:50 :
リヴァイ「おい、ペトラ!!!」
ペトラ「えぇ!!!??」
ドンっッ!!!
----------
-------
----
-
- 29 : 2013/10/23(水) 22:08:03 :
ペトラ「痛いっ..」
思わず、頭を押さえた
時計を見ると...
2時17分ー
もう、こんな時間?
あれ...
夜行訓練は?
-
- 30 : 2013/10/23(水) 22:08:13 :
リヴァイ「おい」
ペトラ「兵長...私?」
リヴァイ「お前...木にぶつかって気を失った」
ペトラ「そんなっ!?」
リヴァイ「まぁ、その様子じゃ怪我してないみたいだがな」
ペトラ「あの、兵長がここまで運んでくださったんでしょうか...//」
リヴァイ「それ以外に何がある」
ペトラ「スイマセンでしたぁ!!」
リヴァイ「いや...次から気をつけろ」
ペトラ「はい...」
-
- 31 : 2013/10/23(水) 22:08:29 :
ペトラ「その...」
ペトラ「ありがとうございました//」
ペトラ「以後...気をつけます」
リヴァイ「それにしても...何を考えていた?」
ペトラ「えっ!?」
リヴァイ「お前がボーッとするのは珍しい」
リヴァイ「何か...考えていたんだろ?」
-
- 32 : 2013/10/23(水) 22:08:42 :
そんな事...
言える訳が無い
だって...
私は
貴方のコトを考えていたからー
-
- 33 : 2013/10/23(水) 22:08:56 :
リヴァイ「おい、ペトラ!」
ペトラ「あ...はいっ!」
リヴァイ「ボーッとし過ぎだ、熱でもあるのか...」
ペトラ「いえ、そんなことはありませんよ」
リヴァイ「そうか...」
ペトラ「貴方の事...」
リヴァイ「・・・あぁ?」
ペトラ「貴方の事を...考えていたんです」
-
- 34 : 2013/10/23(水) 22:09:09 :
リヴァイ「・・・?」
ペトラ「この頃...あなたのことばかり考えちゃうんです」
ペトラ「私...もう、変になっちゃいそうで」
ペトラ「気づくと貴方の事を見ている...」
ペトラ「きっと...」
ペトラ「あなたのことが好きなんだと思います」
-
- 35 : 2013/10/23(水) 22:09:26 :
その瞬間ー
兵長の目からは涙がこぼれ落ちた
ペトラ「あなたの...」
ペトラ「側にいたいんです」
ペトラ「兵長...」
ペトラ「兵長.....」
何ども、兵長の名前を呼んだ
今まで溜め込んでいた思いがこみ上げてきた
-
- 36 : 2013/10/23(水) 22:09:39 :
ペトラ「もっと、もっと話したい...」
ペトラ「もっと...会いたい...」
ペトラ「もっと...」
ペトラ「貴方の事が知りたい」
-
- 37 : 2013/10/23(水) 22:09:54 :
あなたの全てを知りたい
名前
誕生日
好きな食べ物
生まれた場所
小さい時の思い出
あなたの...心の中
あなたの...体温
あなたの...人の愛し方
あなたの全てを知りたい
わたしは欲望だろうか?
-
- 38 : 2013/10/23(水) 22:10:13 :
ペトラ「兵長...大好きです」
ペトラ「私の全てを...」
ペトラ「貴方に捧げます」
笑顔が少しぎこちなかっただろうか?
ただ、兵長は驚いたような表情をした後...
私を優しく抱きしめたー
----------
-------
----
-
- 39 : 2013/10/23(水) 22:10:30 :
朝日が眩しい朝だった
昨日の事を思い出すと...
少し恥ずかしい思いと嬉しさで、ニヤケ顔になってしまう
ペトラ「兵長...」
彼の手に自分の手を重ねる
暖かくて温もりのある...手
あなたの...
全てが愛おしい
-
- 40 : 2013/10/23(水) 22:10:46 :
怒った顔も、幸せそうな顔も、悲しそうな顔も...
全てが...
大好きです
ペトラ「これからも...」
ペトラ「ずっと...」
ペトラ「側にいさせてくださいね...兵長」
兵長の手をそっと握る
あなたの温もりを...
私は忘れない
これからも...
大好きです
----------
-------
----
-
- 41 : 2013/10/23(水) 22:11:03 :
あなたの側にいたくて...
いたくてたまらない
出来る事なら、今すぐ近くに行きたい
だけど、それは...もう二度と叶わないからー
だから...
前を見ようと思う
側にいたくても....
もう二度と...会えないから
前を見て...歩こうと思う
何度生まれ変わったとしても....
わたしは貴方に何度でも恋をする
あなたを何度でも愛する
私の来世が
あなたと幸せであることを願ってー
大好きですよ
わたしの思いは...
今もあなたの側にいます
END
-
- 42 : 2013/10/23(水) 22:12:54 :
- 以上です!
今度、これのハンジ編?みたいな続編を作りたいと思います
見てくれて...
ありがとうございました
-
- 43 : 2013/10/24(木) 16:55:52 :
- おつ、感動する
-
- 44 : 2013/10/24(木) 18:16:43 :
- いい話やわー
ハンジさんバージョンもみたいです!
-
- 45 : 2013/10/24(木) 18:44:39 :
- いいです!
ハンジさんVerも楽しみにしてます!
-
- 46 : 2013/10/24(木) 21:22:43 :
- すいませんっ
間違えました
これの「ハンジ」verではなく「リヴァイ」verです
スイマセンでした..
-
- 47 : 2013/10/25(金) 21:51:59 :
- やっぱりペトラSSは好きだなぁ
基本はペトラ作品しか読まないけど、最近は訓練兵団卒業スピーチっていう作品をみてからペトラ作品以外も見るようになったよ
あれはマジで笑ったわw
-
- 48 : 2013/11/10(日) 11:10:06 :
- 感動‼︎
ペトラのssいい!
- このスレッドは書き込みが制限されています。
- スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場