この作品は執筆を終了しています。
ベルトルト「僕の居場所」
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- 1 : 2014/04/12(土) 02:32:48 :
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僕は、"戦士"だ。
僕の居場所は、ここにはない。
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- 2 : 2014/04/12(土) 02:36:45 :
* * *
クリスタ「ライナー、ベルトルト。おはよう。」
ライナー「お、おうクリスタ。おはよう(結婚しよ)。」
ベルトルト「…おはよう。」
ライナー「(なあベルトルト、やっぱりクリスタは俺に気があるんじゃ…。)」コソコソ…
ベルトルト「…ライナー。」
ライナーはクリスタにぞっこんだ。これでも、彼も僕と同じく"戦士"だ。
…いや、今は兵士かな。"故郷"に居た時は、間違いなく戦士だったけれど。
《‐食堂‐》
アニ「…。」モグモグ…
アニも僕らと同じく"戦士"だ。彼女は、ライナーとは違って兵士ではない…けど、"あちら側"になってしまうのは時間の問題なのかもしれない。
エレン「アニ!今日の格闘術訓練も頼むぞ!」
アニ「…ああ。昨日の続きからだよ。」
エレン「おう!」
アニ「…。」ニコ…
…アニが少し微笑んだ。僕とライナーとアニは"故郷"に居た時から結構長い付き合いだけれど、僕は彼女のあんな風に微笑む顔をあまり見たことがなかった。表情をよく変えるようになったのはここに来てからだ。
ライナー「おい、ベルトルト。なにぼーっとしてんだよ。食べないのか?」
ベルトルト「…え?あぁ、ごめん。」
僕らは約束したはずだった。
『3人で故郷に帰ろう』
もう彼らは、忘れてしまったのだろうか。
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- 3 : 2014/04/12(土) 02:38:48 :
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…ドーーーンッ!!!!!
「キャアアアァァアァァッッッ!!!!!」「アアアァァァアアッッッ!!!!!」
人類が必死に走って逃げている。
たくさんの悲鳴が聞こえる。…あの人は誰かの名前を呼んでいるのだろうか。
あ、あの人は捕まった。もう逃げられないだろう。必死にもがいている。口に近づく。さようなら。
…?あれは子どもかな。人の流れとは逆方向に走っている。…あそこはあの子どもの家だったのだろうか、岩に潰されて…。
ん?瓦礫の下敷きになっている人がいる。助けようとしているのか?ねぇ君たち、危ないよ。前を見て…。
誰か来た。あれは大人か?子どもたちを抱えて逃げた。瓦礫の下敷きになった人は…あ、食べられた。
ははははっ…。少し気分が良い…。
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- 4 : 2014/04/12(土) 02:40:08 :
《‐医務室‐》
ベルトルト「は…。」
ライナー「ベ、ベルトルト!大丈夫か?」
ベルトルト「…え…?」
ライナー「お前、朝飯食ってたらいきなりぶっ倒れたんだぞ。覚えてないのか?」
ベルトルト「…ごめん…。」
ライナー「いや、謝ることはないが…。お前、最近 顔色が悪かったからな。何かあったのか?」
ベルトルト「…何もないよ。でも…。」
ライナー「どうした、言ってみろ。」
ベルトルト「…ライナー…君は、戦士だよね?」
ライナー「…あ?なんだよ、戦士って。それを言うなら兵士だろ?まあ、意味はどっちも同じようなもんだろうが。」
ベルトルト「…そうか。じゃあもうひとつ聞くけど…。」
ライナー「おう、何だ?」
ベルトルト「故郷に帰る気はある?」
ライナー「…故郷って何だ?」
* * *
《深夜‐男子寮‐》
エレン「…くちく…」ムニャムニャ
ライナー「…クリスタ…けっこん…しよ…。」ムニャムニャ
ベルトルト (…。)
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- 5 : 2014/04/12(土) 02:41:09 :
『3人で故郷に帰ろう』
僕は、"戦士"だ。
僕の居場所は、どこにもない。
おわり
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- 6 : 2014/04/12(土) 03:05:26 :
- とても上手いと思いました!他の作品も期待です。
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- 7 : 2014/04/12(土) 12:09:31 :
- Art(Mr.じゃがミン嫁) さん
ありがとうございます!また頑張ります!
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- 8 : 2014/04/16(水) 19:25:51 :
- とても素晴らしかったです!ベルトルさんの気持ちに心奪われる想いでした!
貴方神ですか!!?ヽ(゚Д゚)ノ
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- 9 : 2014/04/21(月) 23:45:17 :
- 卿 さん
お返事が遅くなってしまって申し訳ございません!
嬉しいお言葉、本当にありがとうございます(^-^ )
また頑張ります!
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- 10 : 2014/04/21(月) 23:59:37 :
ひぇぇ…神ですね(T ^ T)
とても、読みやすかったです!
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