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エルヴィン「神は…私を見離したか…」

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  1. 1 : : 2014/04/05(土) 16:10:21



    『絶望』






    私の目に映るこの光景は、まさにそんな2文字がふさわしい。
  2. 2 : : 2014/04/05(土) 16:15:05



    受け入れたくない現実。


    私の力では、どうすることもできない歯がゆさ。










    「神は……私を見離したか……」
  3. 4 : : 2014/04/05(土) 16:20:10



    神を信じるのは、せいぜいウォール教の連中くらいだと思っていた。


    そんな私が、神に縋ろうとしてしまうとは。
  4. 5 : : 2014/04/05(土) 16:25:11



    眼下に広がる、無数の屍。


    彼らは先程まで、命の根を張り巡らせていた者達。





    それがたった一瞬で、無残にも刈り取られる形となってしまった。
  5. 6 : : 2014/04/05(土) 16:30:06



    これまで私は、いったいどれだけの命を無駄に散らせてしまったのだろう。


    私と志を共にしなければ、まだ生きられた命もたくさんあったはずだ。
  6. 7 : : 2014/04/05(土) 16:35:10



    この地位に就いたからには、こうなる覚悟はできていたはずだった。


    前任のキースさんが、日に日に憔悴していく様を見ていたから。



  7. 8 : : 2014/04/05(土) 16:40:14





    しかし覚悟というのは、所詮口だけだったようだ。




  8. 9 : : 2014/04/05(土) 16:45:08





    今、現実にその光景を目の当たりにして、私は素直に思った。




  9. 10 : : 2014/04/05(土) 16:50:10




    怖い。




    嫌だ。




  10. 12 : : 2014/04/05(土) 16:55:13



    この運命は、何故私に降りかかるのだ?


    何故、どうして、一体何で……



  11. 13 : : 2014/04/05(土) 17:00:23



    頭を抱えて、その場に倒れ込む。


    その間にも、また増える屍。





    次々と、目の前から消えゆく命。



  12. 14 : : 2014/04/05(土) 17:52:53





    生きた証を、私の手の中に遺して……




  13. 15 : : 2014/04/05(土) 18:27:56





    「……はっ!!」




  14. 16 : : 2014/04/05(土) 18:33:09



    そんな悪夢で目が醒める。


    柄にもなく、大声を張り上げて飛び起きてしまった。



  15. 17 : : 2014/04/05(土) 18:38:18



    「夢か……」





    心底ほっとした。


    あんなものが、現実にあっては堪った物ではない。



  16. 18 : : 2014/04/05(土) 18:43:11



    否。





    あり得ない話ではない。


    この職に就いている以上、常に『明日は我が身』である。



  17. 19 : : 2014/04/05(土) 18:48:16



    寝室を見渡す。










    「……っ!!」



    思わず声を張り上げそうになった。



  18. 20 : : 2014/04/05(土) 18:53:35



    枕元に、死体が転がっていた……ように見えたからだ。





    どうやら、まだ頭は醒めていないようだな。


    先程の悪夢と相成って、見たくもない幻覚を見てしまったようだ。



  19. 21 : : 2014/04/05(土) 18:58:15



    「シャワーでも浴びるか」


    浴室へ向かうため、私はベッドから起き上がる。



  20. 22 : : 2014/04/05(土) 19:03:16



    部屋を出る際、ふと振り返ってベッドを見た。


    枕元の死体は……見えない。



  21. 23 : : 2014/04/05(土) 19:08:11





    ほっと胸を撫で下ろし、そのまま部屋を後にする。




  22. 24 : : 2014/04/05(土) 19:13:14



    「ザアァァァァァァァァ」





    降り注ぐ温水。


    先程の悪夢を洗い流すかのようだ。



  23. 25 : : 2014/04/05(土) 19:18:09



    心地いい。


    日頃の激務も、この瞬間だけは忘れられる。



  24. 26 : : 2014/04/05(土) 19:23:15



    ……おっと、そろそろ戻らねば。





    壁外調査が近い。


    やらねばならないことが溜まっている。



  25. 27 : : 2014/04/05(土) 19:53:16



    シャワーを止めるため、おもむろに手を伸ばした。


    その時……



  26. 28 : : 2014/04/05(土) 19:58:13



    「っ!!」





    一瞬、視界を横切ったあの光景。



  27. 29 : : 2014/04/05(土) 20:03:13



    何故、こんな場所でも見えるのだ。





    何故……



  28. 30 : : 2014/04/05(土) 20:08:05



    視界に飛び込んできたのは、またしても無数の屍。


    先程見た、悪夢の光景と同じ。



  29. 31 : : 2014/04/05(土) 20:17:20



    表情は読み取れない。


    力なく、床に横たわっているだけだ。



  30. 32 : : 2014/04/05(土) 20:22:09





    「馬鹿な……」




  31. 33 : : 2014/04/05(土) 20:27:11



    ブンブン、と頭を振る。





    これは幻覚だ。


    そう、現実であるはずがない。



  32. 34 : : 2014/04/05(土) 20:32:09





    自分にそう言い聞かせ、恐る恐る目を開く。




  33. 36 : : 2014/04/05(土) 20:37:11



    屍は……消えていた。


    やはり、ただの幻だったようだ。



  34. 37 : : 2014/04/05(土) 20:45:18



    それにしても、寝室と言い、浴室と言い、立て続けにこんな幻覚を見るとは。


    疲れているのか?



  35. 38 : : 2014/04/05(土) 20:50:09



    無理もないのか?


    確かにここ最近、夜詰めの作業が多かった。



  36. 39 : : 2014/04/05(土) 20:55:06



    皆にはまだまだ元気でいてもらわなければ困る。


    私自身がこんな状態ではいけないな。



  37. 40 : : 2014/04/05(土) 21:00:22



    いかにして、これ以上の犠牲を抑えるか。


    いかにして、その方法を生み出すか。



  38. 41 : : 2014/04/05(土) 21:05:18



    ハンジにも協力を仰いでみよう。


    私は浴室を後にする。



  39. 42 : : 2014/04/05(土) 21:10:18





    目的の人物は、あっさりとつかまった。




  40. 43 : : 2014/04/05(土) 21:15:12



    「やあエルヴィン。元気ないけど、大丈夫?」





    流石ハンジ、平静を装っていても、あっさりと見抜いてくれる。



  41. 44 : : 2014/04/05(土) 21:24:11



    「少々、よくない幻を見てな。体調は問題ない」



    実際に、気分的な問題以外は皆無だ。



  42. 45 : : 2014/04/05(土) 21:29:04



    「ならいいけど。あまり一人で溜めこんじゃ駄目だよ」


    「分かっている。気遣い、感謝するよ」



  43. 46 : : 2014/04/05(土) 21:34:12



    「後で話がある。部屋まで来てほしい」


    「分かったよ。それじゃ、また後で」



  44. 47 : : 2014/04/05(土) 21:39:07





    ハンジと約束を取り付け、ひとまず目的は達成された。




  45. 48 : : 2014/04/05(土) 21:44:05





    去りゆくハンジの背を尻目に、部屋へ戻ろうとした、その時……




  46. 49 : : 2014/04/05(土) 21:49:14



    再び襲われる、あの感覚。


    眼下に広がる屍。



  47. 50 : : 2014/04/05(土) 21:54:08



    「なっ……」





    思わずそんな声が漏れる。



  48. 51 : : 2014/04/05(土) 21:59:11



    ブンブンと、目を瞑って頭を振るう。


    こんな幻覚、さっさと消えてくれ。



  49. 52 : : 2014/04/05(土) 22:04:08



    再び目を開いた時には、先ほどまでと同じように幻は消えるはず。


    そんな期待を抱きながら、私は目を開く。



  50. 53 : : 2014/04/05(土) 22:09:07





    しかし……




  51. 54 : : 2014/04/05(土) 22:14:12



    期待は、音を立てて崩壊した。


    幻が消えるばかりか、屍はむしろ増えていた。



  52. 55 : : 2014/04/05(土) 22:19:15



    足元に広がる屍。


    目を覆いたくなるような光景。










    私は、その場から逃げだ出した……



  53. 56 : : 2014/04/05(土) 22:20:05


















































  54. 57 : : 2014/04/05(土) 22:25:14





    気が付くと私は、洗面台の前にいた。




  55. 58 : : 2014/04/05(土) 22:29:09



    鏡で自分の顔を見る。


    ひどい顔だ。



  56. 59 : : 2014/04/05(土) 22:33:08



    恐る恐る、自分の頭に手を当てる。


    ゆっくり、優しく……



  57. 60 : : 2014/04/05(土) 22:37:16





    ……何の変化もない。




  58. 61 : : 2014/04/05(土) 22:40:14








    もう一度、今度は少々力を込めて。







  59. 62 : : 2014/04/05(土) 22:43:09



    「バサッ」










    大きな音を立てて、その金色の塊が、眼前に落下した。



  60. 63 : : 2014/04/05(土) 22:46:07



    絶句した。





    目を背け続けていた現実。


    もう、認めざるを得ない事実。



  61. 65 : : 2014/04/05(土) 22:49:11



    数など数えることは不可能だ。


    そしてそれが幻覚でないことも明らかだった。



  62. 66 : : 2014/04/05(土) 22:52:08



    間違いない。





    これは現実……



  63. 67 : : 2014/04/05(土) 22:55:15



    あるはずの場所から、それが消えていた。






    光り輝く私の頭部。



  64. 68 : : 2014/04/05(土) 22:56:42



    確信した。






    そして、思わず口をついた。








































    「髪は……私を見離したか……」











































  65. 69 : : 2014/04/05(土) 22:59:56


    というワケで、結末を踏まえたうえで最初からもう一度読んでみよう。

    その後、こっちも読んでみよう
    http://www.ssnote.net/archives/14014

    これらの2作の、コメントを除いたレス数、レスの時間(秒は無視して)はピタリ一致の
    「完全同時更新」でしたが、いかがでしたか?


    まぁ、途中で感付いた方もいらっしゃったと思われますが。



    最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
  66. 70 : : 2015/01/06(火) 13:44:23
    乙wwww
  67. 71 : : 2020/10/06(火) 10:07:48
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
  68. 72 : : 2020/10/26(月) 13:55:14
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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