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最後の夏、君と生きたい
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- 1 : 2014/04/04(金) 08:14:43 :
- 初投稿です。
少し悲しい物語にしようと思っています
文章力はなく、わかりにくいところもあると思いますが温かい目でごらんください
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- 2 : 2014/04/04(金) 08:36:55 :
- ……………
…………
………
……
…
8月4日 木曜日 午後15時21分
………………
……………
…………
………
……
…
「アルミンさん…」
「最善を尽くしましたが…」
「申し訳ありませんでした…」
「ご臨終です…」
は?
えっ?
どういうことだ?
ご臨終?
誰が?
ここにいるお前ら2人は生きてるぞ?
そっか! わかった!
またクリスタのお医者さんごっこに付き合わされてるんだな!
よし!
医者のコスプレしてるクリスタをおどろかしてやろう!
いっせーのーで!!
「よう!クリスタ!」スル
え?
あれ?おかしいな?
なんか今、すり抜けた?
もっかい!
「よう!クリス… スル
あっ…
な、なんで?
なんですり抜けるんだ?
しかも…声が…
聞こえてないのか?
アルミン「うゔ……グスッ」
アルミン「なんで…グスッ…死んだ…グスッ…んだよ…」
アルミン「ふざけ…グスッ…んなよ…」
死んだ?
だから誰が?
…………
………
……
…
俺…死んだのか?
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- 3 : 2014/04/04(金) 08:40:08 :
- な、なんで!!
なんで、俺は死んだんだ!?
やだよ!!
まだ死にたくねえ!!
おい!!医者!!
早く!!俺を…
助けてくれ…
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- 4 : 2014/04/04(金) 08:41:08 :
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- 5 : 2014/04/04(金) 08:52:06 :
- 俺の名前はエレン
死んだ…らしい…
俺には両親がいない…
母は病気で…
父は交通事故で…
俺は今まで1人で生きてきた…
だけど
唯一、俺には…
親友のアルミン、幼馴染のミカサをはじめとした
友達がたくさんいた…
得意なことはスポーツ
ちょっと自慢に聞こえると思うが…
スポーツは全てにおいて誰よりも上手かった
だけど、そんな人生がとても嫌だった…
親が…いないから…
それだけで友達以外からは馬鹿にされ…
いじめを受けてきた
いつ死んでも良いと思っていた…
だけど…そんな俺に…喜びを与えてくれたのが
ミカサだ
あいつはおせっかいだが…
とても優しく
とても綺麗だった…
そんなミカサを好きになった…
俺はここで死ぬわけにはいかない
ミカサに、俺の気持ちを
伝えないと
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- 6 : 2014/04/04(金) 08:53:29 :
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- 7 : 2014/04/04(金) 08:58:25 :
- それから俺は
自分が死んだことを認め、
どうにかして、地上に戻る方法を探していた
俺のいる天国は時間の流れが地球と一緒だ
早く生まれ変わりたい人は時間の流れが早い天国に行くこともできる。
だけど俺は地球に戻らないといけない
どんなに時間がかかってもあいつに俺の気持ちを伝える
そんなとき俺は「ダリス」の存在を知った
ダリスはこの天国の実質上ナンバー2だ
この「ダリス」というやつに頼めば
地上に
戻れるかもしれない
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- 8 : 2014/04/04(金) 09:06:12 :
- エレン「お願い…します!」
エレン「ダリス様に会わせてください!」
警備員「君は何をほざいてんだ?」
警備員「無理に決まってるから」
エレン「そこをなんとか!!」
エレン「お願いします!」
警備員「はいはい」
警備員「帰ってくださいねー」
警備員「邪魔ですから」
エレン「だから、ダリス様に会わせてください!!」
エレン「お願いします!」
警備員「ダリス様はお忙しい!」
警備員「貴様のようなやつにお会いになる時間などない!」
警備員「さっさと帰れ!!」
エレン「お願いします!」
エレン「お願いします!」
警備員「ちっ!!」
警備員「うるせえ!!」ドゴォ
エレン「ぐっ!」
エレン「お願いします!」
エレン「お願いします!」
警備員「帰れっつってんだよ!!」ドスバキッ
エレン「お願いします!」
エレン「お願いします!」
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
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- 9 : 2014/04/04(金) 09:08:31 :
結局、会えなかった…
どうすれば…いいんだ…
ま、俺には…
しつこくお願いすることしかできない…
また明日も行こう…
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- 10 : 2014/04/04(金) 09:39:49 :
- 期待です!出だしから泣きそうです(泣)
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- 11 : 2014/04/04(金) 09:41:19 :
- ≫10 紅蓮の弓矢を放つ少女Tさんありがとうございます
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- 12 : 2014/04/04(金) 10:05:21 :
- エレン「今日もダリス様に会わせてもらいたくここにやってきました」
エレン「お願いします!」
警備員「また君か…」
警備員「何回言ったらわかるの?」
警備員「無理だって」
エレン「お願いします!」
警備員「てか、」
警備員「君はなんでそんなにダリス様に会いたいの?」
警備員「理由があれば取り合ってやる」
警備員「1つでも嘘をついたなら」
警備員「永遠に追放してやる」
エレン「そ、そんなことありません!」
警備員「ほー」
警備員「じゃあなんだ?」
エレン「えー」
エレン「私が…」
エレン「私が…まだ生きている頃…」
エレン「親がいませんでした」
警備員「親の名前を言ってみろ」
エレン「母はカルライェーガー」
エレン「父はグリシャイェーガーです」
警備員「ふーん」メモメモ
警備員「で?」
警備員「続けろ」
エレン「はい」
エレン「私には唯一、親友のアルミン」
エレン「幼馴染のミカサをはじめ…」
エレン「たくさんの友達がいました」
警備員「ほー」
エレン「しかし、私には人生の良さ、というものがわかりませんでした」
警備員「なぜ?」
エレン「親がいないからです」
エレン「親がいないから…散々人から馬鹿にされ、その度に友達に慰めてもらいました」
警備員「なるほど」
エレン「いつ死んでも良いと思っていました」
エレン「しかし」
エレン「そんなときに私に生きる喜びを与えてくれたのが」
エレン「幼馴染のミカサです」
……………………
………………
…………
……
…
-
- 13 : 2014/04/04(金) 10:13:42 :
- 警備員「だから」
警備員「そのミカサに愛を伝えたいと」
エレン「はい!」
警備員「…」
警備員「よく考えてみろ」
エレン「え?」
警備員「君がそのミカサさんに愛を伝えたとする」
警備員「そしてその恋が実る」
警備員「しかし」
警備員「問題はここからだ」
エレン「な、なんですか?」
警備員「人間を完全に生き返らせるのは」
警備員「この天界では禁止されてるのだ」
エレン「だ、だから…少しだけ!!」
警備員「…」
警備員「君は…」
警備員「何もわかっちゃいない」
エレン「え…」
エレン「なにが…ですか?」
警備員「その後…」
警備員「君はこの天界に」
警備員「また戻ってこなくちゃいけない」
警備員「ミカサさんが…」
警備員「悲しむじゃないか」
エレン「……」
エレン「…」
エレン「…あ…」
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- 14 : 2014/04/04(金) 10:36:11 :
- 期待だー
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- 15 : 2014/04/04(金) 11:13:34 :
- 期待です!!
-
- 16 : 2014/04/04(金) 11:59:57 :
- 期待してます!!
フォローしときますねぇ
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- 17 : 2014/04/04(金) 17:09:49 :
- ≫15進撃のおバカさん
≫16イズミックスさん
ありがとうございます!こちらもフォローさせていただきます!
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- 18 : 2014/04/04(金) 17:12:10 :
- 期待です
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- 19 : 2014/04/04(金) 17:19:04 :
- 続きます
警備員「ふ…」
警備員「君は気づかなかったようだ」
エレン「は、はい…」
警備員「じゃあ帰ろうか」
エレン「い、いや…」
エレン「帰りません!!」
警備員「なっ!?」
警備員「どうしてだい?」
エレン「俺は…」
エレン「ミカサが」
エレン「好きだから…」
エレン「ちゃんと気持ちを伝えたいんです!!」
警備員「…はあ…」
警備員「だから、ミカサさんがかわいそうなんだよ…」
警備員「ほんとに理解しようとしないね」
警備員「君は」
エレン「〜〜〜〜!!」
エレン「俺は…」
エレン「ミカサに会いてぇんだァァァ!」
エレンは大声で叫んだ
警備員「こ、こいつ…」
警備員「捕まえてや… ??「いい加減にしろ」
警備員「!?」
警備員「ダ、」
警備員「ダリス様!!」
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- 20 : 2014/04/04(金) 18:12:19 :
- ダリス「貴様が」
ダリス「エレン君を蹴っているところ」
ダリス「見たぞ」
警備員「ひっ……」
警備員「も、申し訳ありませんでした…」
ダリス「次はないと思え」
警備員「は、はい…」
ダリス「…」
ダリス「さて…」
ダリス「エレン君とやら」
エレン「は…はい…」
ダリス「君の話は全て聞かせてもらった」
エレン「え…!」
エレン「本当ですか!」
ダリス「ああ」
ダリス「そして君の願いは」
ダリス「地上に戻りたい」
ダリス「だったね」
エレン「はい!」
ダリス「君は」
エレン「?」
ダリス「君はミカサさんを悲しませない、という約束が出来るかね?」
エレン「は、はい!!」
エレン「もちろんです!!」
ダリス「…ふ」
ダリス「若いもんはほんとにうらやましい!夢があって!」
エレン「はい!!」
ダリス「エレン君」
ダリス「君の願いは聞いた!!」
エレン「ダ、」
エレン「ダリス様…」
エレン「あり…グスッ…がとう…グスッ…ござい…グスッ…ます」
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- 21 : 2014/04/04(金) 18:23:45 :
- 期待
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- 22 : 2014/04/04(金) 23:41:34 :
- ダリス「さて、エレン君」
エレン「はい?」
ダリス「今日は4月の15日、」
ダリス「君が死んでから約8ヶ月」
ダリス「地上に降りる日はいつにするかね?」
エレン「えーとー」
エレン「じゃ、じゃあ」
エレン「僕の好きな季節…」
エレン「夏のちょっと前が希望です!」
ダリス「そうか!」
ダリス「じゃあそうしよう!」
エレン「お願いします!」
ダリス「細かな日程は私が決めておく」
ダリス「君はその間ダラダラしていてくれたまえ!」
エレン「は、はい!!」
エレン「ありがとうございます!!」
エレン「よろしくお願いします!!」
かくして、エレンは約1ヶ月後に
地上に降りる日が決まったのである!
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- 23 : 2014/04/04(金) 23:44:10 :
- ≫22は自分です!
申し訳ありません!
-
- 24 : 2014/04/05(土) 09:05:23 :
- ………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…1ヶ月後
-
- 25 : 2014/04/05(土) 09:08:12 :
- ダリス「準備は良いか?」
エレン「はい!!大丈夫です!!」
ダリス「よし!」
ダリス「頑張ってこい!」
エレン「はい!」
エレン「行ってきます!!」
……………
…………
………
-
- 26 : 2014/04/05(土) 09:18:53 :
- その頃、ミカサ達は…
ミカサ「エレン…」
ミカサ「エレンに…」
ミカサ「もう一度会いたいよ…」
アルミン「ミカサ…」
アルミン「仕方が無いよ…」
アルミン「もう10ヶ月も前のことなんだよ?…」
アルミン「……グッ…」
ライナー「お前ら…」
ライナー「やっぱり、割り切れてないんだな…」
コニー「俺は馬鹿だけど…」
コニー「お前らの気持ちはよくわかる…」
ベルトルト「…エレン…グスッ……」
アニ「ベルトルト、大丈夫かい?」
ベルトルト「急に…エレンを思い出しちゃって…」
…ミーン……
……ルミーン……
…………アルミーン……
……みんなーー……
アルミン「!?」
アルミン「…こ、」
アルミン「…この声は!?……」
ライナー「…な、な訳ねーだろ……」
ライナー「し、死んだんだぜ……エレンは………」
-
- 27 : 2014/04/05(土) 11:38:42 :
- これは素敵なお話ですね☆
頑張ってください(^^)
-
- 28 : 2014/04/05(土) 13:23:44 :
- ≫27進撃女性人全員好き さんありがとうございます!
-
- 29 : 2014/04/05(土) 13:42:10 :
- 続きます
アルミン「…」
アルミン「そうだよね…」
アルミン「現実を見なきゃいけないよね…」
ライナー「悔しいが…な…」
ベルトルト「で、でも!」
ベルトルト「まだ…声が聞こえるよ!!」
アニ「そうだね…」
コニー「行ってみるしかないよな」
……………………
………………
…………
……
…
-
- 30 : 2014/04/05(土) 13:54:31 :
- 〜慰霊碑の前〜
…ルミーン……
……カサー………
アルミン「ど、どこ?…」
ライナー「ど、どこなんだ!」
ライナー「声が響いてわからねえ!?」
ミカサ「………え、」
ミカサ「エレェェェェン!!」
ミカサ「どこに…いるの…?」
ミカサ「…エレ…ン……」
ミカサ「…ど…グスッ……こ……?」
アニ「エレン!」
ベルトルト「出てこいよ!!」
ドンッ
全員「!!??」
ドンッ という音と同時に…
慰霊碑が神秘的な光に包まれる!!
-
- 31 : 2014/04/05(土) 13:57:59 :
-
- 32 : 2014/04/05(土) 14:05:30 :
- アルミン「……」
アルミン「光、収まったね…」
ベルトルト「う、うん」
ミカサ「なんだったんだろうか……」
ミカサ「あ……!!!」
全員「…あ!!」
ミカサ「え………」
ミカサ「……エレン……」ウルッ
アニ「嘘…でしょ…?」
コニー「…は…?」
コニー「理解できねえ…」
コニー「なんで…」
コニー「死んだはずのエレンが…」
コニー「ここに倒れてんだ?…」
ライナー「……」
ライナー「…はっ!」
ライナー「と…」
ライナー「とりあえず…病院連れてくぞ!」
アルミン「そ、そうだね!!」
コニー「さ…さすが頼れる兄貴!」
ライナー「俺が担いでく!」
ライナー「お前らは病院に連絡してくれ!」
アニ「わ、わかった!」
アニ「連絡しておくよ!!」
ライナー「エレン!」
ライナー「また…死ぬなよ!」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
-
- 33 : 2014/04/05(土) 14:11:00 :
-
- 34 : 2014/04/05(土) 14:19:11 :
- 数日後…
エレン「う……」
エレンは静かに目を開けた…
ミカサ「…あ……」
ミカサ「…グスッ………」
ミカサ「…エレン……」ボロボロ
ミカサ「エレェェェェェェン!!」ダキッ
エレン「ミ、ミカサ…」
アルミン「おはよう」
アルミン「エレン…」ウルッ
エレン「アルミン…!」
ガラッ
ライナー「お、エレン」
コニー「やっと目、覚ましたか」
ベルトルト「エ…エレン!!」
アニ「随分遅かったね…エレン…」
エレン「みんな…」
エレン「ごめん…」
エレン「死んだりして…」
ライナー「このやろう!」グリグリ
エレン「い、痛い痛い!」
アハハハハハ!!
……………………………
………………………
…………………
……………
………
……
…
-
- 35 : 2014/04/05(土) 14:28:31 :
- エレン「ふーん」
エレン「だから俺は死んだのか…」
アルミン「そうだよ…」
コニー「でも!」
コニー「医者もびっくりしてたぜ!」
コニー「死んだ人間が生き返るなんて!」
コニー「って!」
ベルトルト「うん!」
ベルトルト「絶対みんなそういう反応だから!」
ライナー「ついさっき…」
ライナー「ジャンとクリスタ、ユミルにサシャを呼んだからな」
ライナー「あともうちょいで来るはずだ」
エレン「そっか」
エレン「さすが兄貴だ!」
ライナー「照れるだろ!///」
ミカサ「あはは!」
ガラッ!
エレン「お!」
クリスタ「エ、エレン!!」
ジャン「おいおい、嘘だろ?」
ジャン「なんで生き返ってんだよ」
エレン「うるせえ良いだろ?」
ジャン「まあ俺には関係ねえがな」
エレン「なんだと!?」
エレン「せっかく戻ってきてやったんだぞ!」
エレン「ちょっとは喜べ!」
ジャン「んだと!?」
ジャン「喜ばなくても良いだろ!?」
アルミン「まあまあ2人とも」
アルミン「落ち着きなよ」
-
- 36 : 2014/04/05(土) 14:33:47 :
- エレン「クリスタ、少し背え伸びたんじゃねえか?」
クリスタ「な、し、失礼な!」プンスカ
アルミン(はい、女神様ー)
ライナー(結婚しよ…)
そして、ユミルとサシャも到着する!
ユミル「うわっ!え、エレン!」
エレン「なんだよユミル!」
エレン「気持ち悪いもの見てるみたいに言うな!」
サシャ「あははー」
エレン「笑うな!」
サシャ「す、すみません…」
エレン「…う……」
エレン「ご、ごめん…」
サシャ「あははー」
エレン「ついてけねえ…」
-
- 37 : 2014/04/05(土) 14:42:32 :
- サシャ「それより…なんで戻ってこれたんでしょうね?」
コニー「た、確かに…」
ライナー「エレン」
ライナー「お前はなにこ知っているような喋り方だったが…」
ライナー「なにか覚えているか?」
エレン「…え…」
エレン(ど、どうしよう…)
エレン(ここで天界のことを話してしまうのはよくない…)
エレン(だけど、話さなければ怪しまれる…)
エレン(ま、ここは話さないでおこう…)
エレン「い、いや…何も覚えてねえ…」
アルミン「…」
ライナー「そっか」
ライナー「ならいい」
-
- 38 : 2014/04/05(土) 14:53:50 :
ライナー「よし…」
ライナー「じゃあ俺たちは帰るから、アルミンとミカサはエレンのそばにいてやってくれ」
サシャ「えっ!?」
コニー「まだ帰りたくねえよ!!」
ベルトルト「…」
ベルトルト「そうだね」
ベルトルト「僕ももう少し居たいけど、幼馴染だけで話したいこともあるもんね」
アニ「私もそうおもう」
ユミル「仕方ねえな」
ユミル「私のクリスタとも久々に話したいからな」
クリスタ「うん」
ライナー「じゃあゆっくりしてけよ!」
アルミン「わかったー」
ライナー達「じゃあなー」
アルミン(ありがとう、ライナー)
アルミン(エレンとミカサが両想いなのを知ってるのは僕たちだけだもんね)
アルミン「エレン」
エレン「なんだ?」
アルミン「本当に何も覚えてないの?」
エレン「!?」
エレン「お、おう」
アルミン(耳が赤くなった…)
アルミン「ちょっとトイレに行ってくるよ」
エレン「おう、行ってらっしゃい」
エレン(さすがアルミンだ…)
エレン(多分俺が嘘をついてることに勘付いてる)
ミカサ「エレン」
エレン「なんだ?」
ミカサ「戻ってきてくれて…」
ミカサ「ありがとう!!」
エレン「ああ」
エレン「ただいま」
ミカサ「おかえり…」ポロリ
-
- 39 : 2014/04/05(土) 15:12:09 :
- アルミン(ふふ、エレン達…)
アルミン「外に出て良かった」
アルミン(でも…)
アルミン(エレンに本当のことを聞かなくちゃいけない)
アルミン(多分、ミカサに席を外してもらえれば話してもらえる…)
アルミン(幸い、僕以外にエレンが嘘をついてることに気づいていない)
アルミン(普通なら、このムードを壊してはいけないんだろうけど…)
アルミン(真実を聞いておかなければ…)
コンコン
アルミン「入っていいかい?」
エレン「いいぜー」
ガラッ
アルミン「ミカサ」
ミカサ「なに?」
アルミン「わるいけど…」
アルミン「ちょっと席を外してもらえるかな?」
エレン「!?」
エレン「な、なんで!」
ミカサ「…」
ミカサ「それは…」
ミカサ「できない…」
アルミン(仕方ない)
アルミン(奥の手だ)
アルミン(エレンがミカサのことどう思ってるか聞いといてあげるよ)ボソッ
ミカサ「…」
ミカサ「ちょっと飲み物を買ってくる」
ミカサ「すぐ戻ってくるね」
エレン(ああ…)
アルミン「行ってらっしゃい」
ガラッ
アルミン「…」
アルミン「さて…」
アルミン「死んだ後のこと」
アルミン「なにを覚えているの?」
エレン「…」
エレン「はあ…」
エレン「やっぱアルミンには勝てねえ…」
エレン「話すよ…」
エレン「誰にも言わないでくれ…」
アルミン「わかった」
アルミン「約束する」
-
- 40 : 2014/04/05(土) 15:24:41 :
エレン「俺は天界でナンバー2と言われている ダリス様 という方に頼んで地上に戻してもらった」
エレン「一時的にだ…」
アルミン「…」
アルミン(やっぱりそうだったか…)
エレン「期間は6月の1日から8月の81日まで」
エレン「2ヶ月間だ…」
エレン「これを話したくなかったんだ」
アルミン「ふーん」
アルミン「なるほどね」
アルミン「ま、」
アルミン「とにかく今は誰にも話さない方が良いよ」
アルミン「みんなを悲しませたくないんならね」
エレン「わかった」
エレン「アルミンの言う通りにしよう」
アルミン「ありがとう」
アルミン「…」
アルミン「そして、最後にもう一つ…」
エレン「うん」
アルミン「ミカサのことどう思ってる?」
エレン「…」
アルミン「?」
エレン「俺は…ミカサに告白するために地上に戻ってきたんだ」
エレン「世界で1番好きだ」
エレン「ミカサが」
アルミン「そっか、わかった」
アルミン「それを聞いたらミカサも喜ぶと思うよ」
エレン「ああ」
アルミン「いろいろありがとう」
アルミン「僕は帰らせてもらうよ」
エレン「アルミン」
アルミン「なんだい?」
エレン「ありがとう」
アルミン「ふふっ…」
アルミン「どういたしまして!」タッタッ
エレン「…」
エレン「本当にありがとう…!」
-
- 41 : 2014/04/05(土) 15:25:59 :
- ≫40で訂正です
8月の31日までです!申し訳ありません!
-
- 42 : 2014/04/05(土) 19:10:16 :
-
- 43 : 2014/04/05(土) 19:27:06 :
- 6月15日、エレン退院
アルミン「エレン!」
ミカサ「退院おめでとう!」
オメデトウー!!
エレン「あはは//」
エレン「あ、ありがとう」
ライナー「おい!エレンのやつ!」
ライナー「退院くらいで照れてやがるぞ!」
サシャ「それは退院出照れたんじゃなくて、みんなにおめでとうって言われたからだと思いますけど…」
コニー「俺もー」
エレン「そうだぜ」
ライナー(…絶対馬鹿にされる…)
ジャン「ライナーバーカ!」
ライナー(やっぱり…。こいつらは昔からこうだ)
ライナー「う、うるせえ!」
アハハハハ!!
全員がエレンの退院を喜ぶ中…
アルミンだけが険しい顔をしていた
アルミン「…」
アルミン「ぐっ!」
アルミン(この笑顔が…1ヶ月半後に、悲しみの顔になるとは想像したくもない…)
アルミン(どうにかしてエレンを現世にとどめる方法はないのだろうか…)
ミカサ「アルミン、大丈夫?」
アルミン「ミ、ミカサ…」
ミカサ「具合でも悪い?…」
アルミン「い、いや…大丈夫だよ」
ミカサ「そう、なら良かった」
アルミン「う、うん」
アルミン(ミカサ…ごめんね…)
アルミン(僕が…しっかりしていれば…)
エレン「よおし!みんなー!」
エレン「飯でも食いに行こうぜえ!!」
エレン「もちろん、兄貴のおごりでな!」
ライナー「は?」
サシャ「賛成ーー!!!!」
ジャン「ま、付き合ってやっても良いぜ」
クリスタ「ジャンは昔っから頑固だよね。
あと私も賛成!」
ユミル「クリスタが行くんなら私も!」
ライナー「か、金が…」
エレン「じゃあ全員参加なー!」
全員「イェーイ!!」
ライナー「ァァァ…」
-
- 44 : 2014/04/05(土) 19:35:51 :
- エレン「オムライス1つ、お願います!!」
店員「オムライス一丁!」
調理員「かしこまりましたー」
サシャ「!」
サシャ「エレン、私よりも食べますね!」
エレン「おう!」
エレン「腹が減ってんだ!」
エレン(なんせ天界の料理は味がないからな…)
エレン(栄養重視の味関係なしってのはさすがにキツイ…)
エレン「やっぱり!!」
エレン「地球、最高!!」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
-
- 45 : 2014/04/05(土) 19:37:41 :
ちなみに…
店員「代金1万4800円になります」
ライナー「あいつら高いものどんだけ食ったんだよ!!」
ライナー「もう2000円しかねえぞ!?」
-
- 46 : 2014/04/05(土) 20:17:28 :
- 帰り道
クリスタ「じゃあね!ミカサとエレンとアルミン」
アルミン「じゃあねー!」
ミカサ「さようならー!」
エレン「じゃな!」
…………
………
……
…
エレン「久しぶりだ…。この道を歩くのは」
ミカサ「私はエレンと共にこの道を歩くのが懐かしい」
アルミン「…」
アルミン「ねえエレン」ボソッ
エレン「なんだ?」ボソッ
アルミン「ミカサにはいつ告白するの?」
エレン「えっ!?」
ミカサ「2人でなにを話しているの?」
アルミン「ひっ!」
エレン「い、いや…なんでもない!」
アルミン「う、うん!」
ミカサ「そう」
エレン「と、とりあえずミカサを家に送ってから話そうか」ボソッ
アルミン「う、うん」
ミカサ「じゃ、じゃあ、私はここを右だから」
エレン「いや、夜道は危ない!」
エレン「俺が送って行く!」
ミカサ「あ、ありがとう」
エレン「アルミンはどうする?」
アルミン(ここで2人を邪魔しちゃいけない)
アルミン「ここは若いもんに任せて、年寄りは先に帰っていますよ」
エレン「な///」
ミカサ「ア、アルミン///」
アルミン「はは、嘘だよ」
アルミン「でも僕は用事があるから先に帰るよ」
エレン「そっか、気をつけてな」
アルミン「うん」
ミカサ「アルミンじゃあねー」
アルミン「じゃあね」テクテク
エレン「久しぶりだな…。2人だけで歩くの…//」
ミカサ「うん//」
エレン「…」
ミカサ「…」
エレン(告白…しようかなあ…)
ミカサ(告白してくれないかな…)
2人は満月の下を歩いている…
-
- 47 : 2014/04/05(土) 20:20:24 :
-
- 48 : 2014/04/05(土) 20:28:39 :
- 翌日、6月16日
エレン「は?」
ミカサ「アルミンがいない?」
ライナー「そうだ」
ライナー「今日は俺とアルミンが会議をする日なんだが…」
ライナー「待ち合わせの時刻になっても来ないんだ…」
ライナー「どうしたんだ?」
エレン「ね、寝坊したんじゃねえか?」
ライナー「あいつに限ってそんなことはあり得ない…」
エレン「そうだよな…」
ミカサ「今、向かってる途中とか…」
ライナー「今の時点で待ち合わせ時刻より1時間だ…」
ライナー「それもあり得ない…」
エレン「ア…」
エレン「ア、アルミンが心配だ!!」
エレン「ちょっと家を見てくる!!」タタタッ
ミカサ「わ、私も!!」タタタタッ
ライナー「よ、よろしく」
???「てめぇ!ふざけてんじゃねえぞ!」
アルミン「ぐっ!」
アルミン(…まずいことになってしまった……)
-
- 49 : 2014/04/05(土) 20:38:18 :
- エレン「アルミン……」
エレン「何かあったのか!?」
ピンポーン
ガチャン
アルミン母「はい」
エレン「あ、」
エレン「あの、エレンイェーガーです!」
アルミン母「え!!」
アルミン母「エレ…!!はっ!?」
エレン「ちょっと今は説明する時間ないんでまた今度説明します!!」
アルミン母「は、はい…」
エレン「それより、アルミン君は今どちらに!?」
アルミン母「え、えーと…」
アルミン母「こ、公園に向かってったけど…」
アルミン「それがなにか?…」
エレン「い、いえ、ありがとうございます!!」
エレン「失礼しました!!」ガチャン
アルミン母「もうかしたのかしら?」
アルミン母「そ…それより…」
アルミン母「し、死んだはずのエレン君を見るなんて…」
アルミン母「最近疲れてるんだわ…」
-
- 50 : 2014/04/05(土) 21:12:33 :
- エレン「ハッ、ハッ…」
エレン「ミカサ…大丈夫か…?」
ミカサ「私は平気!」
ミカサ「エレンこそ大丈夫!?」
エレン「ああ…なんとかな…」
-
- 51 : 2014/04/05(土) 21:18:00 :
-
- 52 : 2014/04/05(土) 21:19:20 :
〜街外れの倉庫のそば〜
エレン「アルミン…どこなんだ…?」
エレン「…ア…ルミン…が……」
ミカサ「…見つからない…」
エレン「…クッソ………」
エレン「アルミィィィィィィン!!!」
-
- 53 : 2014/04/05(土) 21:33:02 :
バンバン!!
タスケテクレー!
エレン「!?」
エレン「ア、アルミンなのか!?」バンバン
エレン「くっ…」
エレン「どこから入れば…」
ミカサ「!」
ミカサ「あ、あそこに扉が!」
エレン「な、なに!」
エレン「と、とりあえず…」
エレン「行ってみよう!」
-
- 54 : 2014/04/05(土) 21:41:19 :
ガチャガチャ
エレン「くそっ!開かねえ…」
エレン「…」
エレン「あれしか、ない…」
エレン「ダメ元で蹴破ってやる!!」
ミカサ「エ、エレン…」
ミカサ「大丈夫?」
エレン「多分…大丈夫だ!」
ミカサ「そう…」
ミカサ「怪我…しないで…」
エレン「……」
エレン「よし…」
エレン「行くぞ!!」
タッタッタッ
エレン「ウオオオオオオ!!!」ダダダッ
エレンはおよそ20m、助走をつけて
壁を蹴った!!!
バァァァァン!
エレン「…よっしゃ!」
エレン「開いた!!」
エレン「ミカサ…行くぞ!」
ミカサ「う、うん!」
-
- 55 : 2014/04/05(土) 21:46:31 :
- エレン「アルミン!!……って」
ミカサ「あれ……?」
エレン「…」
エレン「だ…」
エレン「だれ……?」
そこにいたのは…アルミンではなく…
ダズと名乗る人物だった…
-
- 56 : 2014/04/05(土) 22:31:46 :
ダズ「俺を地獄の業火から救ってくれてありがとう!」
ダズ「さ、」
ダズ「僕でも見知らぬ未開の地に連れてってください」
エレン「」
エレン「さ、ミカサ」
ミカサ「なに?」
エレン「1度ライナーのところに戻ろう」
ミカサ「それが良い」
エレン「ダズ君」
エレン「中二病、卒業しろよ」
エレン「じゃな!」
ダズ「ま、まってぇぇ!」
ダズ「オロロロロロロロロロ!!!」
エレン「…」
エレン(…なんでこいつ吐いたんだ?)
ミカサ(……)
ミカサ(わ、わからない…)
ダズ「うう…」
ダズ「一緒に…」
ダズ「ゲームしよう…」
エレン「」
ダズ「な、なに!!!???」
エレン「なんで街外れでゲームしなきゃなんだよ!!!」
ミカサ「たしかに」
エレン「あー、なんかアルミン探す気、失せた」
エレン「ミカサ!」
ミカサ「?」
エレン「ライナーんとこ戻るぞ」
ミカサ「うん」
ミカサ「わかった」
エレン「行こう、ミカサ」タタタッ
ミカサ「ダズ君、さよなら」タタタッ
ダズ「」 ポカーン
ダズ「」ポカーン×2
-
- 57 : 2014/04/05(土) 22:50:38 :
-
- 58 : 2014/04/05(土) 22:55:22 :
- エレン「ライナー」
ライナー「お、エレン、お疲れ」
エレン「ア…」
エレン「アルミンは…いたか?」
ライナー「…」
ライナー「非常に言いにくいことなんだが…」
ライナー「買い物してて遅れたらしい…」
エレン「」
エレン「なっ…」
エレン「なんなあんだああああああちいいきしょおおおおおおおお!!!」
ミカサ「エレン、落ち着いて…」
ライナー「…ふ……」
ライナー「ざまあww」
エレン「うるせぇぇぇぇ!!!」
-
- 59 : 2014/04/05(土) 22:56:52 :
こうして、アルミンの失踪事件は無事?解決し、 いつもの日常が戻ったのである
-
- 60 : 2014/04/05(土) 23:25:32 :
-
- 61 : 2014/04/05(土) 23:46:30 :
- 時は現代…
7月1日、エレンが天界に戻るまでおよそ2ヶ月…
その日は梅雨が終わり、夏の始まりを告げる鳥「ホトトギス」が飛来していた
ライナーはじめ、ジャン達は
夏の始まりを喜んでいた
その理由とは…
ライナー「夏はぁぁぁ!!」
ジャン「海だ!!」
コニー「山だ!!」
全員「恋愛だぁぁーー!!」
ベルトルト「はい!ということで」
ベルトルト「今日は…」
ベルトルト「シガンシナビーチにお邪魔させてもらっています!」
ベルトルト「みてくださいこの」
ベルトルト「人…人… ジャン「ギャル!!」
ベルトルト「ちょっとジャン!」
ベルトルト「邪魔しないでよ!」
ジャン「ふ、甘い。甘いで、ベルトルトさん…」
ジャン「夏という季節は」
ジャン「男にとって、戦場なのだ!!」
ジャン「せこいもへったくれもねえ!!」
エレン「お前らうるせえええ!!!」
アニ「ふっ…」
アニ「全く…男子達は…」
アニ「馬鹿だね…」
ミカサ「エレン以外は」
サシャ「本当ですよねー」
アニ「やっぱ海の素晴らしさと言ったら…」
アニ「海を眺めながらローキックの練習ができるところだね」ドスッドスッ
ミカサ「私は右ストレートの練習が…」ドンッドンッ
サシャ「私はパンの早食いですね!」
エレン「いやいやいや…」
エレン「お前ら怖いぞ…」
エレン「サシャにいたっては海関係ねえし…」
そう!!
エレン達は1泊2日でシガンシナビーチに旅行に来ていた!!
シガンシナビーチは比較的赤道に近いところにあるため
他所よりも早く海に入れるのだ!
-
- 62 : 2014/04/06(日) 12:37:29 :
- ジャン「ひゃっほー!!」ザパーン
ライナー「でぇーい!」ドボーン
コニー「アチョー!」バチーン
コニー「…痛え!!」
ブクブク
ライナー「ぷはッ!!」
ジャン「チョー、気持ちええ!」
コニー「うぉぉぉ!!」
コニー「俺はバカだァァァ!」
ライナー「俺はホモだァァァ!!」
ライナー「あ…」
ジャン「え…」
コニー「き、キモい…」
ライナー「…嘘です…ごめんなさい」
…………
………
……
…
エレン「あいつら…ほんと面白いな」
アルミン「ほんっとだよね」
エレン「…でも、俺は…」
エレン「あと2ヶ月で…」
エレン「みんなと会えなくなる…」
アルミン「……」
エレン「みんなと一緒に生きたい…」
アルミン「…」
アルミン「エレン!」
エレン「ん?」
アルミン「耳に響くかもしれないけどごめんね」
エレン「え、な、何がだ?」
アルミン「いくよ」スゥ
アルミン「いつからそんなネガティブになったんだよ!?」
エレン「え…」
アルミン「君は生前どんなことがあっても
アルミン「前向きだったじゃないか!」
アルミン「今を楽しめよ!!馬鹿野郎!」
エレン「う…」
エレン「ご、ごめん…」
アルミン「あと2ヶ月しかないんだよ!?」
アルミン「良い思い出たくさん作ってからあっち逝けや!!」
エレン「……」
エレン「そうだよな…」
エレン「俺…」
エレン「…間違ってたな…」
アルミン「間違ってたわけではないけど…」
アルミン「気にしすぎだよ」
エレン「だよな」
エレン「…」
エレン「アルミン」
エレン「気づかせてくれて…ありがとう」
アルミン「…やっとわかってくれたんだね…」
エレン「おう…」
エレン「俺は…今日から…」
エレン「2ヶ月後に死ぬなんてことを気にしない!」
アルミン「うん!」
エレン「それが良いよ!」
-
- 63 : 2014/04/06(日) 12:53:33 :
- ≫62の最後の文は
エレンではなくアルミンです。
-
- 64 : 2014/04/06(日) 14:25:55 :
2人でなに話してるの?
アルミン「わっ!」
エレン「ミカサ…」
ミカサ「なんかアルミンが怒鳴ってたけれど…」
アルミン「い、いや、なんでもないよ…」
アルミン「ちょっとあの馬面達みたいになりかけただけさ」
エレン「そ、そうそう」
ミカサ「じゃ、じゃあアルミンは怒ってはなかったわけね…」
アルミン「気、気にしないで」
ミカサ「うん」
そう言われるとミカサは、また右ストレートの練習へと戻った…
エレン「なあアルミン…」
アルミン「?」
エレン「今週中には…」
エレン「ミカサに告白したい…」
アルミン「お!!」
アルミン(キターー!!)
エレン「どう告白すれば良いかな?」
アルミン「うーん…」
アルミン「ま、」
アルミン「エレンは自分の思ったことを素直に言えば良いと思うよ」
アルミン「その方がミカサも喜ぶ!」
エレン「おう!」
エレン「わかった!!」
エレン「じゃあ俺も…」
エレン「海に入ってくる!」タタタッ
アルミン「いってらー」
ウオ!シニイソギヤロウマデキヤガッタ!
ウルセェ!モウイッカイシンダワ!
ザマァミロ!
オマエヲバサシニシテクッテヤロウカ!?ジャン!
-
- 65 : 2014/04/06(日) 14:27:29 :
-
- 66 : 2014/04/06(日) 15:54:49 :
- 〜〜リヴァイの宿〜〜
ライナー「おー!今夜はここに泊まるのか!」
コニー「よっしゃー!」
コニー「枕投げしようぜ!」
ジャン「イェーイ!」
エレン「お前ら子供だな!!」
ライナー「夕食まで時間があるな…」
ミカサ「自由時間にしよう」
アニ「いいね、それ」
サシャ「賛成です!」
ライナー「わかった」
ライナー「じゃあ3時間後にまたここに集まろうか!」
ハーイ!
ライナー「じゃあ!行ってこい!」
-
- 67 : 2014/04/06(日) 15:58:31 :
- 上は自分です。すみません!では続けます!
エレン「アルミン、ミカサ、一緒に行こうぜ!」
ミカサ「うん、そうしよう!」
アルミン「そうだね!」
エレン「よし、じゃあ行こうか!」
-
- 68 : 2014/04/06(日) 16:08:43 :
-
- 69 : 2014/04/06(日) 16:31:39 :
- 3人は揺らめく陽炎の中を ただただ歩いていく。
その姿はまるで
これから起こる出来事を予兆しているかのようだった…
アルミン「エレンとミカサ」
エレン「なんだ?」
ミカサ「なに?」
アルミン「僕が遅刻した日…」
アルミン「僕を探してくれたみたいだね…」
エレン「ああ、そうそう!」
エレン「結構走ったぜ!なあミカサ!」
ミカサ「う、うん」
エレン「かなり疲れたぜ…」
ミカサ(…)
ミカサ(実はそんなに疲れなかった…)
ミカサ(けれど、ここで本当のことを言ったら)
ミカサ(エレンは私より体力がないということを知ってしまう…)
ミカサ(ので、言わない)
アルミン「ごめんね、2人とも」
ミカサ「気にしないで」
エレン「おう」
-
- 70 : 2014/04/06(日) 16:47:14 :
アルミン「で、遅刻した理由なんだけど…」
アルミン「実は…」
アルミン「デパートの地下にある映画館で<後退のエルヴィン>という映画を観てたんだ…」
エレン「な、なに!?」
ミカサ「こ、後退のエルヴィンって…」
エレン「あのエルヴィン監督兼出演者率いる、伝説の俳優 グンタ、オルオ、ペトラ、エルドの4人、「奇跡の特別作戦班」を揃えた映画じゃないか!」
アルミン「か、かなり説明的だね…」
ミカサ「さらに、それに加えてハンジさんも出演してるって聞いた」
エレン「くぅ〜!」
エレン「もう観たのかよ!」
エレン「ずり〜な〜」
ミカサ「私も観たい!」
アルミン「ははは、面白かったよ!」
アルミン「でね…」
アルミン「僕は最初はつまらないと思って観ていたんだ…」
アルミン「でもね…」
アルミン「監督兼出演者のエルヴィンのカツラが悪役、ハンジによって取られそうになったんだ」
アルミン「そのとき、まずいことになった…、と思ったんだ!」
アルミン「それで燃え尽きちゃって、遅れたんだ…」
アルミン「ごめんね…」
エレン「…」
エレン「なんだそりゃ!」
ミカサ「なるほど…」
ミカサ「≫48でまずいことになってしまったって…」
ミカサ「そういうことだったのか…」
-
- 71 : 2014/04/06(日) 16:51:49 :
- 見てる人いますか?
-
- 72 : 2014/04/06(日) 18:52:25 :
- 見てます!
-
- 73 : 2014/04/06(日) 18:56:36 :
- 見ているヨ!
-
- 74 : 2014/04/06(日) 19:19:53 :
- ≫72
≫73 紅蓮の弓矢を放つ少女Tさんありがとうございます!
ではまた続きを執筆して行きたいと思います
引き続きよろしくお願いします!
-
- 75 : 2014/04/06(日) 19:55:15 :
-
- 76 : 2014/04/06(日) 20:00:40 :
エレン「2人とも…」
エレン「もう宿に戻ろうか」
ミカサ「うん。もう時間だし」
アルミン「そうだね」
アルミン「今の道を引き返そう」
-
- 77 : 2014/04/06(日) 20:01:00 :
-
- 78 : 2014/04/06(日) 20:37:44 :
アルミン「エレン、ちょっと僕離れるよ」
エレン「そっか、わかった」
アルミン「また後で!」
アルミン(エレン、ちゃんと伝えるんだよ)ウインク
エレン(ああ!)ウインク
アルミンは走り去って行く
アルミン「ライナー」
ライナー「おう、アルミン」
アルミン「さ、ここから」
ライナー「正念場だな」
………………………………………………
…………………………………………
……………………………………
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
………
……
…
エレン「ミカサ…」
ミカサ「ん?」
エレン「俺が…天界から戻ってきた理由…」
エレン「わかるか…?」
ミカサ「…」
ミカサ「ううん」
ミカサ「わからない」
エレン「そっか…」
エレン「じゃあ教える…」
エレン「俺が」
エレン「俺が…」
エレン「天界から戻ってきた理由…」
エレン「それは…」
ミカサ「?」
エレン「ミカサに…」
アルミン(行け!エレン!)
ライナー(エレン!!)
エレン「告白するためなんだ」
ミカサ「!」
ミカサ「ほ、本当に!?…」
エレン「ああ」
ミカサ「………」
エレン「ミカサが…」
エレン「世界で…」
ミカサ「……グスッ………グスッ……」
エレン「1番…好きだ…!」
ミカサ「……グスッ…………」
エレン「最後の夏…君と…生きたい…」
エレン「…いいか?…」
ミカサ「……グスッ…」
ミカサ「うわぁぁぁぁぁん……」
ミカサ「エレェェェェェン!!!………グスッ………ヒック……グスッ……………」
エレン「ミカサ…」
ミカサ「エレ…グスッ……ン…」
ミカサ「あなたが…グスッ……死ぬ前に伝え……グスッ………たかった「大好き」という……………グスッ…言葉…」
ミカサ「私は…グスッ……勇気がないから……グスッ…」
ミカサ「…言えなかった…グスッ…けど…」
ミカサ「今、いうことが…グスッ……グスッ………できるよ…」
エレン「そっか…」
エレン「死んで……」
エレン「ごめんな…」
エレン「ありがとう…ミカサ…」
ミカサ「…うん!!」
-
- 79 : 2014/04/06(日) 20:43:01 :
-
- 80 : 2014/04/06(日) 20:44:36 :
-
- 81 : 2014/04/06(日) 20:55:54 :
- 8月31
エレンが天界に帰るまで残り3時間…
この日は大雨が降り、エレン達の気持ちを表している様だった
エレン「もう、体が消えかかってる…」
アルミン「本当だね…」
エレン「あと、1日か…」
エレン「ミカサは…?」
ベルトルト「いや、ミカサ、家にもいなかった…」
アニ「そりゃ悲しいよ…」
アルミン「最愛の恋人がいなくなるんだもん…」
エレン「楽しかったぜ…」
エレン「この3ヶ月…」
ユミル「うん…」
エレン「みんなで馬鹿笑いしたよな…」
ライナー「ああ」
エレン「みんなでビーチにも行って…」
エレン「宿で騒ぎすぎてリヴァイさんに蹴られたよな」
コニー「……うん…グスッ…」
エレン「そして…」
エレン「…ミカサに告白して……」
エレン「成功したな……」
アルミン「うわぁぁぁぁぁん!!!」
アルミン「い……逝かないで…………」
エレン「そういうわけにもいかねえんだ」
エレン「相手は神だからな」
エレン「ミカサ…」
ミカサ「エレン!」バシャバシャ
ミカサ「ちょっと待っててね!!」バシャバシャ
-
- 82 : 2014/04/06(日) 21:01:16 :
エレン「はは…もう…手足がねえや…」
アルミン「うう……」
アルミン「ごめんね…」
アルミン「僕が…横断歩道に飛び出たばかりに…」
アルミン「君を…死なせてしまって…」
エレン「……気にすんな…」
アルミン「うう……」ペタン
アルミン「今、23時45分…」
アルミン「ミカサ…!!」
アルミン「…」
アルミン「なに…やってんだよ!!」
-
- 83 : 2014/04/06(日) 21:05:12 :
- ミカサ「〜〜〜!!!」バシャバシャ
ミカサ「今は…」
ミカサ「23時…53分…」
ミカサ「……」
ミカサ「エレン!!」
-
- 84 : 2014/04/06(日) 21:12:36 :
- 23時59分
ガラッ!
ミカサ「エ、エレン!!」
アルミン「……」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
コニー「……」
ジャン「……」
アニ「……」
サシャ「……」
ユミル「……」
クリスタ「……」
ライナー「遅かったな…ミカサ」
クリスタ「エ…グスッ………エレン…」
アルミン「…ちくしょおおおおぉおおぉぉぉおお!!!」
ミカサ「あ…」
ミカサ「…」ペタン
ミカサの走りは虚しく…
無情にもエレンには届かなかった…
-
- 85 : 2014/04/06(日) 21:18:13 :
- これで終わりにします!
間違い多くてすみませんでした。
そして、バッドエンドになってしまったことも許してください…
続編は思いついたら書いていくと思います
短い間でしたがありがとうございました!
-
- 86 : 2014/04/06(日) 21:49:53 :
- 面白かったです!
-
- 87 : 2014/04/06(日) 22:11:02 :
- はじめまして!かとといいます
最後はバッドエンドですけど
すごく感動しました!
お疲れ様です!
-
- 88 : 2014/04/06(日) 22:17:41 :
- ≫87かと@進撃&カゲプロ大好き病 さん
ありがとうございます!
-
- 89 : 2014/04/06(日) 23:59:39 :
- 感動しました~(T_T)面白かったです
-
- 90 : 2014/04/07(月) 10:17:18 :
- エレミカ好きには涙なしには見れないですね....
鳥肌たちましたよ(いい意味で)
バッドエンドは辛かったですけど良作でした!!
これからも頑張ってください!!
-
- 91 : 2014/04/07(月) 10:51:27 :
- 切なすぎますね…
鳥肌が止まりません。
もうエレンと過ごした夏の季節は取り戻せないんですよね…(ミカサ達目線)
そう思っただけで切なさが込み上げてきます。
そしてサヨナラが言えなかった(/_;)/
それもミカサは心残りでしょうね…
でもエレンと過ごした夏はミカサ達の大切な思い出として残る!
そしてとてもいい作品でした!
これからも頑張ってください!
長文失礼m(__)m
-
- 92 : 2014/04/07(月) 13:48:26 :
- >>91
それな
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