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ライナー「好き。」
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- 1 : 2014/04/01(火) 23:12:35 :
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はじめまして、そらです!
ss初投稿なのでいろいろ間違ってたらごめんなさい!m(_ _)m
えと、このスレの注意は
・キャラ崩壊
・ライナーが結構最低
・私はユミルへの愛だけで書いている
ってことですかね…
それでは投稿します!
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- 2 : 2014/04/01(火) 23:15:49 :
- ここの設定について聞きたいのですが
ライナーは今回ホモですか?
ノーマルですか?
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- 3 : 2014/04/01(火) 23:15:59 :
- あ、すみません!!
あと、捏造も注意に入れといて下さい!
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- 4 : 2014/04/01(火) 23:19:44 :
いつからだろう。
彼女を目で追うようになったのは。
もしかしたら、最初からだったかもしれない。
彼女の目には…なんというか、俺たちと同じ闇があった。
最初は無意識に仲間だと思っていたのかもしれない。
でも今は、彼女の綺麗な黒髪だとか、そばかすだとか、ちょっと誤解されやすい性格だとか…
容姿にも、中身にも、惹かれてる。
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- 5 : 2014/04/01(火) 23:20:37 :
名無しさんへ
ノーマルです
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- 6 : 2014/04/01(火) 23:21:21 :
- ライナー最高ーワーワー
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- 7 : 2014/04/01(火) 23:22:20 :
アフォエンムーさん、そうですよね!
ライナー好きです!!
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- 8 : 2014/04/01(火) 23:23:03 :
- ノーマルのライナー…しかも最低…
ふふふふふ
俺がいままで見てきた中で一番最高だぁ
ははははははは
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- 9 : 2014/04/01(火) 23:24:16 :
アフォエンムーさんww
ありがとうございますww
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- 10 : 2014/04/01(火) 23:27:16 :
それにしても、クリスタは可愛いな。
いや、見た目だけじゃなくて、中身も本当に良い子だ。
まるで女神だな。結婚しよ。
まったく…だというのに、ユミルはどうしてあんなにがさつなんだ?
ほら、クリスタも困ってるじゃないか。
まあ、俺が口出しすることじゃないが…
ほんとは優しいのにな。
もったいない。
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- 11 : 2014/04/01(火) 23:27:29 :
- 寝ます
明日の朝見るからせめて
先っちょだけでもつくれよ!!(土下座)
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- 12 : 2014/04/01(火) 23:30:45 :
おやすみなさいー
が、がんばります!
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- 13 : 2014/04/01(火) 23:36:38 :
俺はユミルのことが好きだ。
でも、この想いを伝えることはない。
俺達は戦士だ。
そして…大量殺人鬼だ。
この罪は、一生かかっても消えることはない。
エレンのように家族を失った者、友人を失った者、恋人を失った者…
俺達を憎んでる奴らは、数え切れないほどいる。
許してほしいとは思わない。
そもそも、思ってはいけない。
そう、いけないんだ。
希望的観測をするな。
俺は…戦士だろう?
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- 14 : 2014/04/01(火) 23:49:50 :
────食堂────
今日の訓練は一段ときつかったな…
食も碌に進まない。
…ん?
ライナー「おい、ベルトルト。
スープこぼれてるぞ。」
ベルトルト「…え?
あ!ほんとだ!」
ライナー「どうした?
あっちを見てたみたいだが…。」
ベルトルト「いや、なんでもないよ!うん!なんでもない!」
ライナー「そ、そうか?」
とは言ったものの…
ベルトルトの奴、何見てたんだ?
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- 15 : 2014/04/02(水) 00:01:32 :
あっちは…クリスタとユミルとサシャがいるな。
!! あぁ、なるほど…
ベルトルトもついに大人になったか…
ベルトルト「ラ、ライナー?
どうしたの?急にニヤニヤして。」
ライナー「なんだ、ベルトルト。
言ってくれればよかったのに。」ニヤニヤ
ベルトルト「(ライナーなんか気持ち悪いな…)え?なんのこと?」
ライナー「お前もクリスタのことが好きなんだろ?可愛いもんな、クリスタ。だが…お前も好きだからといって、俺が引く気は毛頭ないぞ?これからは良きライバルとしてベルトルト「いや!違う!違うって!」
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- 16 : 2014/04/02(水) 00:04:00 :
明日は予定あるので、そろそろ寝ます。
また朝に投稿します!
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- 17 : 2014/04/02(水) 08:44:30 :
おはようございます
これも言い忘れてたんですが…
筆者はコミックス12巻までしか読んでないので、本誌と違うとことかあると思います!
そんなときは、
「あぁ…こいつ読んでねぇんだな…」
って感じの生暖かい目で見て下さいm(_ _)m
では行きますね
(需要…ありますかね│ω・`)
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- 18 : 2014/04/02(水) 08:56:25 :
ライナー「じゃあサシャか?
そういえばお前よくパンあげてた
ベルトルト「ユミルだよ!!」
シーン
ベルトルト「…あ。皆ごめん。
何でもないから…。」
ソ...ソウカ?
ベルトルトガオオゴエダスノハジメテキイタナ。
ア、オレモ。
ライナートケンカカ?
ガヤガヤ
ベルトルト「ふぅ…。よかった。」
ユミル「何が良かったって?」
ベルトルト「!? ユミル!?
あ…いや…その…」
ライナー「ようユミル。」ニヤニヤ
ユミル「ようライナー。
ニヤニヤして気持ち悪いな。
んで?何だって?ベルトルさん。」
ベルトルト「え…えっと…」
ユミル「何だよ?はっきり言えよ。」
クリスタ「もう!ユミル!
そんな言い方しなくても良いでしょう?
それに誰にだって言いたくないことはあるよ!
ごめんね、ベルトルト。」
ユミル「さっすが私のクリスタ!
お前本当に天使なんじゃないか?
あー…ベルトルさん、もういいわ。
悪かったな。そんじゃまたな。」
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- 19 : 2014/04/02(水) 16:03:08 :
最近、ベルがよくユミルのことを見ている気がする。
気のせいか?
それに…近頃あいつは会合に出るとき、浮かない顔をしているな。
調子が悪いのかもしれない。
今度聞いてみよう。
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- 20 : 2014/04/02(水) 16:07:14 :
───夜・男子部屋───
ベルトルト「ライナー、ちょっといい?」
ライナー「ん?どうした?」
ベルトルト「その…ユミルと付き合うことになった。」
ライナー「おぉ!よかったな!」
ベルトルト「そりゃ君は…
て、え?怒らないの?」
ライナー「どうしてだ?」
ベルトルト「いや…それならいいんだけど…
ありがとう。おやすみ。」
そうか…。
ベルトルトとユミル、あいつは引っ込み思案な所があるからお似合いかもな。
俺もクリスタと付き合えたら…
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- 21 : 2014/04/02(水) 16:15:48 :
- ヨシ!いけ!ライナー!
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- 22 : 2014/04/02(水) 16:20:37 :
アフォエンムーさん、ありがとうございます!
でも、多分このあとはシリアスかもです…(´・ω・`)
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- 23 : 2014/04/02(水) 16:23:59 :
ベルとユミルがよく話すようになった。
それに夜部屋を抜け出すようにもなったな。
人と関わるのもいいことだが、作戦に支障が出なければいいが…
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- 24 : 2014/04/02(水) 16:27:42 :
───夜───
ライナー「ク、クリスタ!」
クリスタ「?どうしたの、ライナー。」
ユミルがいない今がチャンスだよな?
よ、よし!
ライナー「その…ちょっと話せないか?」
クリスタ「いいよ!
場所、ここじゃ話しにくいなら変えよっか?」
ライナー「あぁ、そうしてもらえると助かる。」
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- 25 : 2014/04/02(水) 16:35:37 :
───寮の裏───
ライナー「ク、クリスタ、そのな…。
(行け!行くんだ!)」
クリスタ「うん。
ゆっくりでいいよ?」
ライナー「その…
好きだ!付き合ってくれ!」バッ
クリスタ「え?///
あ、その…えっと…///」
やっぱり…無理か?
しかし兵士たるもの、ここで引くわけには…
クリスタ「その…よろしくお願いします…///」ゴニョゴニョ
ライナー「…え?い、いいのか!?」
クリスタ「う、うん///
私もライナーのこと、ずっと好きだったの///」
や、やった!!
ライナー「えっと、その、じゃ、よろしく、お願いします///」
クリスタ「う…うん!///」ニコッ
あぁクリスタ…結婚しよ。
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- 26 : 2014/04/02(水) 23:08:20 :
なんだかクリスタがよく話しかけてくるようになった。
それに周りの男子が嘆いている場面にもよう会うな。
どうしたんだ?
あ…ユミルだ。
何怒ってるんだ?
ユミル「よぉ…ライナー」ビキビキ
ライナー「よぉ。どうしたんだ?」
ユミル「あ?どうしただと?
お前、私の天使に何吹き込んだんだ!」
ライナー「吹き込んだ?」
ユミル「しかもクリスタは今までで一番幸せそうだし…。」
な、何がどうなってるんだ?
ユミル「まぁ、クリスタが決めたことなら私がくち
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- 27 : 2014/04/02(水) 23:11:56 :
ごめんなさい!途中です!
ユミル「まぁ、クリスタが決めたことなら私が口出すことじゃない。
だが…クリスタを泣かせたら…分かってるよな?」ニヤリ
ライナー「お、おう?」
ユミル「…頼んだぞ。」ボソッ
ライナー「ん?今何て言った?」
ユミル「な、何でもねぇよ!」スタスタ
ライナー「何だったんだ…」
ベルトルト「ユミルは素直じゃないから…」苦笑
…なんかベルとユミルがすごく仲良くなってて…
妬きそうだ。
そんな資格…ないのにな。
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- 28 : 2014/04/03(木) 00:29:34 :
クリスタと付き合い始めて、ちょうど1ヶ月だ。
今日は2人で街へ出た。
休日だったのは幸運だったな…
ライナー「結構賑わってるな…」
クリスタ「そうだね!
今は野菜とかがよく取れる季節だから食材がおいしいしね。」
ライナー「おぉ…クリスタは良い奥さんになるな…」
クリスタ「そ、そんなことないよ!///」
そういうところが可愛いんだが…
クリスタ「…あ。」
ライナー「ん?どうした?」
クリスタ「あ!ううん!なんでもないよ!」
ライナー「これが欲しいのか?
髪留めか…
透き通った水色の花がついてて、クリスタによく似合いそうだな。」
クリスタ「う、うん…でも高いから、ちょっと買えないなって…
また今度、お金貯めて来ようかな!」
ライナー「…おっさん。
これいくらだ?」
出店のおじさん「いらっしゃい!
38リルだよ!」
クリスタ「そ、そんな!
悪いよライナー!」
ライナー「でも、次来たときには無くなってるかもしれないだろう?
それに、今日は付き合ってからちょうど1ヶ月だから、プレゼントがしたかったんだ。
…貰ってくれないか?」
クリスタ「…///
(もう、格好良すぎるよ!///)
ありがとう!///」ニコッ
ライナー「ホッ 良かった…
それじゃ、他も見てみるか!」
クリスタ「うん!」
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- 29 : 2014/04/03(木) 00:54:12 :
- あれ?人格ごとに好きな人が違うパターン?
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- 30 : 2014/04/03(木) 21:08:36 :
総統さん、そうです。
分かりにくいかなーとも思ってたんでよかったー
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- 31 : 2014/04/03(木) 21:16:21 :
ライナー「そういえばこの前…」
クリスタ「あはは!本当?
そういえばこっちでも…きゃあ!!」
ライナー「ク、クリスタ!?
大丈夫か!?」
クリスタ「う、うん…
ちょっと躓いちゃっただけだから…」
ライナー「………」グイッ
クリスタ「ラ、ライナー!?///」
ライナー「…危ないから、手、つながないか?///
…もし良かったら、だが…」
クリスタ「そ、そんな、嫌な訳ないよ!!」
ライナー「あー…じゃあ、その、行くか///」
クリスタ「うん///」
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- 32 : 2014/04/03(木) 22:03:04 :
クリスタ「…あれ?
あれ、ユミルとベルトルトじゃない?」
ライナー「お、ほんとだ。」
クリスタ「おーい!
ユミルー!ベルトルトー!」
ユミル「…ん?
今クリスタの声が聞こえたような…」
ベルトルト「あ、ほんとにいるよ。
ほら、あっち。
おーい!」
ライナー「よぉ、奇遇だな。」
ベルトルト「ほんとにね。
2人はどっか行ってたの?」
ライナー「いや、その辺の出店を見てぶらぶらしてたんだ。
お前達はどこか行ったのか?」
ベルトルト「あぁ、僕たちは…
クリスタ「ライナー、ベルトルト!
ユミルと話したんだけど、4人でお茶しない?
って…ベルトルト、なんか話してたみたいなのに…ごめんなさい…」
ベルトルト「いや、全然いいよ。
お茶、僕はいいけど、ライナーは?」
ライナー「俺もいいぞ。」
ユミル「じゃあ、あそこ入るか。」
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- 33 : 2014/04/03(木) 23:33:07 :
───喫茶店───
店員1「いらっしゃいませ!
こちらにどうぞ!」
ライナー「へぇー…
結構良い店だな。」
クリスタ「だよね!
たまに女子だけで来たりもするんだ~
お茶も食べ物もおいしいんだよ!」
ライナー「確かに美味しそうだな…
とりあえず、何か頼むか。」
……────
店員2「お待たせしました!」
ユミル「おう。どうも。」
ベルトルト「それにしても…このお店混んでるね…」
ユミル「まあ外も混んでたしな。
美味い店だし、しょうがないんじゃないか?」
ライナー「…なんか、お前達が上手くいってるようで良かったよ。」ニコニコ
ユミル「あ?
ライナー、私達が上手くいかないと思ってたのか?」
ライナー「いや、そんなことは思ってないんだが…
なんというか…ベルトルトも大人になったなぁ、と、感慨深くてな…」
クリスタ「ふふふっ
ライナー、ベルトルトのお父さんみたいだよ?」
ベルトルト「ライナー…
ありがとう、お父さん。笑」
ライナー「な、俺、そんなに親父臭いのか?」
ベルトルト、ユミル「「そう(だね、だな)」」
クリスタ「104期の中にも、そう思ってる人多いと思うよ!
親父臭いっていうか、安心感があるもん!」
ライナー「クリスタ…///」
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- 34 : 2014/04/04(金) 00:58:24 :
そう思ってくれてると、嬉しいな。
…ん?
なんか、後ろのおじさんの声…泣いてる?
おじさん1「なぁ…そんなに落ち込むなって…
今の時代だと、大分生存率は上がったんだぞ?」
おじさん2「あぁ、それはそうだ。
でも…あいつが入るって言ってるのは調査兵団だぞ?
この前の壁外調査でも、何人死んだと思ってる。
あいつはそんなに成績が良い訳でもないし…」
…訓練兵団に入ってるのか?
もしかしたら知り合いかもしれないな。
おじさん1「まぁ、な…。
そもそも、なんで調査兵団に入りたがってるんだ?」
おじさん2「…あいつの母さんは、845年の時死んだんだ。
鎧の巨人が入って来た時の破片に潰されてな…
あいつはいつも言ってるよ…
母さんはあいつらのせいで死んだんだ。
超大型巨人と鎧の巨人。
奴らを倒すために調査兵団に行くんだって。」
…え?
鎧の、巨人?
あれ?
俺、それの正体、知ってる。
あれ?
なんでだ?
なんで…
『ドォォォーン!!!』
『キャァァァア!!』
『ニゲロ!キョジンガハイッテキタ!!』
『カベガコワサレタゾ!!』
あれ?
なんで俺はこんなに高いところから見ているんだ?
なんで皆、化け物を見るような目で見るんだ?
なんで?
なんで?
…オレガヨロイノキョジンダカラ。
-
- 35 : 2014/04/04(金) 23:22:10 :
『その…ユミルと付き合うことになった。』
『ク、クリスタ、そのな…。
その…好きだ!付き合ってくれ!』
『私もライナーのこと、ずっと好きだったの///』
これは、いつの、できごとなんだ?
いつの…
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- 36 : 2014/04/04(金) 23:29:51 :
「………イナー!
ライナー!ライナーってば!」
ライナー「…はっ!
え、えっと、どうしたんだ?」
クリスタ「どうしたじゃないよ!
急に動かなくなっちゃったんだもん!
…大丈夫?顔色悪いけど…」
ライナー「だ、大丈夫だ。」
あぁ、でも、気持ち悪い。
昔、本で読んだことがある。
俺は、多重人格ってことか?
俺は、頭がおかしくなったのか?
俺は…。
クリスタ「…やっぱり調子悪そうだよ。
ね、今日はもう帰ろ?」
ライナー「え、いや、大丈b
クリスタ「ライナー?
…お願いだから、そんなに苦しそうな顔、しないで?
ごめん、2人とも、先帰るね。」
ユミル「お、おう…。」
ベルトルト「うん…。」
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- 37 : 2014/04/04(金) 23:38:09 :
───男子寮の裏───
ベルトルト「ライナー、話って?
あと、あの後大丈夫だった?」
ライナー「あぁーそれは大丈夫なんだが…。
…聞いてほしいことがある。」
それから俺は全部話した。
自分の人格が2つあること。
その時は、任務を忘れて、兵士だと思い込んでること。
それと、最後に…
ライナー「…だから、もし俺の様子を見て変だとか感じたら、戻してほしいんだ。
多分、俺達の…やったことに関して言われたりしたら、戻るんだと思う。
俺も、よく分からないが…。」
ベルトルト「…うん。分かった。」
思えば、この時にもう、俺は戦士失格だったんだ。
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- 38 : 2014/04/04(金) 23:54:52 :
それからは、ベルのおかげで殆ど戦士の人格でいられた。
兵士の時の記憶もあったし、生活するのに不自由はなかったんだ。
だけど、ひとつ解決しなければならないことがあった。
クリスタだ。
俺もクリスタの事は好きだが、なんというか…恋愛感情ではない。
それに俺は…戦士の方の俺は、ユミルのことが好きだ。
そんな気持ちで付き合うのは男としてどうかと思う。
全部、俺の勝手だって分かってるんだ。
でも…これだけは、クリスタに伝えないとな。
-
- 39 : 2014/04/05(土) 00:31:13 :
クリスタ「ライナー?
どうしたの、話って。」
ライナー「クリスタ!
…俺は、クリスタに言わなくちゃならないことがある。」
クリスタ「…ライナー。
私も、ライナーに言いたいことがあるんだ。」
ライナー「え、な、なんだ?」
クリスタ「…ライナーは、私を大切にしてくれてるけど、ライナーは、違う人を見てる。
…きっと、ライナーが本当に大好きな人。
私、その人のこと大好きなのに、ライナーの気持ちに気付いてから、その人にいつも嫉妬してるの。
なんで…なのかな?
本当に、大切な人なんだよ?
もう…そんな風に考えちゃう自分が嫌い。
…ねえライナー、これ、私の勝手だって分かってる。
ライナーは本当に優しくて、大好きだよ。
でも…お願いします。別れて、下さい。
本当に、ごめんなさい。」
クリスタは、言葉を失っている俺に向かって、笑いかけた。
兵士の俺が大好きな、花が開くような、すごく可愛らしい笑顔。
でも…今日のクリスタの頬には、涙が伝っていた。
悪いのは俺なのに、まるで自分が悪いみたいに話す彼女。
泣きながらも、笑顔でいる彼女は、すごく
大きく見えた。
-
- 40 : 2014/04/05(土) 23:25:54 :
──────────
ユミル「おい!ライナー!!」
ライナー「…ユミル。」
ユミル「…ちょっと来い。」
────────
ユミル「…なあ?
私、最初に言ったよな?
クリスタを泣かせたら許さないって。」
ライナー「…あぁ。」
ユミル「…覚えてんなら、分かるよな?
私が何言いたいか。
お前…何でクリスタを泣かすような事した?
クリスタは別れたって言ってる。
お前…クリスタを振ったってことだよな?」
ライナー「…いや、俺がクリスタに振られたんだ。」
ユミル「は?じゃあなんでクリスタは泣いてんだよ!
大体、クリスタはお前の事が好きだった!
理由もなしに、振るようなことしないはずだ!
お前が何かしたんじゃないか?」
ライナー「…そうだな。」
-
- 41 : 2014/04/05(土) 23:38:37 :
ユミル「…お前、舐めてんのか?
クリスタに何したんだよ!」
ライナー「…俺が好きなのはクリスタだ。
けど、俺は他の奴に惹かれてる。」
ユミル「…お前、最低だな。
私はお前みたいな奴、嫌いだね。」クルッ スタスタ
あぁ、そうだよな。
自分が最低だって事、ちゃんと分かってる。
こんな奴、端から見たらただの浮気野郎だろう?
でも、俺には今これ以上言えない。
たとえ、最低だって思われても…
いや、そう思われてた方が良いのかもしれない。
俺は結局、ユミルも、クリスタも、みんな殺すのだから。
-
- 42 : 2014/04/06(日) 00:26:19 :
あの日から、ユミルが俺と話さなくなった。
必要に迫られれば───それも訓練の時ぐらいだが───二言三言口にするが、目も合わせてくれない。
ベルとも別れたらしい。
心配になって聞いてみたら、ベル曰わく俺のせいじゃない、らしい。
でも…あんなに、2人は幸せそうだったんだ。
作戦が重要だろうと、自分の想い人であろうと、2人には別れないで欲しかった。
『…本当にそうか?
お前、ベルと別れたって聞いて、嬉しかったろ。
自分が付き合えるかもって思っただろ。
作戦のことなんか忘れて、ユミルと暮らしたいって思っただろ。
お前って本当戦士失格だな。
第一、あんなに嫌われてるのに、付き合えるとでも思ってるのか?』
あぁ…そんなこと、思ってない。
けど、そんな風に一瞬でも考えてしまうんだ。
もし、ユミルと付き合えて、
馬鹿な事で笑いあえて、
手繋いで街を歩くとか、
キスとか、それ以上のこととか、
あわよくばそのまま結婚して、
子供に恵まれて、
じいさんばあさんになるまで2人で暮らせたらって。
そんな未来だったら、どんなに幸せだろう。
-
- 43 : 2014/04/06(日) 23:25:29 :
──850年──
『超大型巨人だ!!』
『総員ただちに配置につけ!』
『うわぁぁあぁぁぁぁあ!!』
『し、死にたくないよぉお!』
『嫌だ、嫌だ、嫌だ、やめ』
『死ぬんだろうな全員』
『戦わなければ勝てない…』
…あれ?
………あぁ。
俺はまた兵士になっていたのか。
戦士に戻ったのは、ベルと本部に着いた後、こっそり話したからだ。
こんな大事な時に兵士になるとは…
それに…あの巨人はなんだ?
-
- 44 : 2014/04/06(日) 23:30:48 :
結局、あの巨人はエレンだった。
エレン…か…。
あいつは、俺達の側か?
…いや、訓練兵時代の言動をみると、何も知らなかったっぽいな…。
とにかく、今は正体を隠すのが賢明だろう。
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- 45 : 2014/04/06(日) 23:56:52 :
「これが本物の敬礼だ!
心臓を捧げよ!」
「「「「「「ハッ!!」」」」」
俺とベルは、調査兵団に入った。
エレンの動向を少しでも近くで把握するためだ。
憲兵団には1人はいて欲しかったからアニにはそっちに行ってもらったが…
……なんでユミルが調査兵団にいるんだ?
いくらクリスタのためって行っても、結局は自分が一番大切だろう?
なんで……
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- 46 : 2014/04/07(月) 00:04:01 :
…ごめんな、皆。
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- 47 : 2014/04/07(月) 00:12:18 :
今回の壁外調査で、たくさん人が死んだ。
その後で、一般市民もたくさん死んだ。
アニももう二度と目を開けないだろう。
結局、俺達が皆を殺したんだよな。
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- 48 : 2014/04/07(月) 22:56:52 :
兵士の俺と戦士の俺が変わりやすくなってきた。
俺は…兵士に、なりたいのか?
今では、ふと気がつくと兵士になっている。
いつか、全部の俺が兵士になりそうで、怖い。
俺が、俺じゃ、なくなってる。
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- 49 : 2014/04/08(火) 00:25:16 :
あぁ、俺は、何してるんだろう。
何自分とベルの正体を明かしてるんだ?
兵士の俺?戦士の俺?
…もしかしたら、もう一つ別の人格ができたのか?
だって…兵士の俺は自分が鎧の巨人だって思ってない…。
じゃあ、やっぱり…
いや、過去を嘆いても、しょうがないな。
振り返るのは、後でもできる。
今俺の目の前には、巨人化したエレンがいる。
あと、ミカサ、アルミン、他の団員たちも。
…エレン、周りに師がいない状態なのだから、お前のその成長は素直に認める。
だが…俺達が、何年この為に捨ててきたと思ってる?
お前が俺達に勝てる訳がない。
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- 50 : 2014/04/08(火) 00:43:14 :
───巨大樹の森───
ライナー「…エレンは、まだ目を覚まさないな。」
ベルトルト「…そうだね。
でも、ユミル。君はもう起きてるんだろう?
いい加減寝たふりはやめなよ。」
ユミル「…ま、ばれてたか。
随分の寝心地の悪いベッドだったよ。」
ライナー「それはすまんな。
内地の毛布を持ってくればよかったか?」
ユミル「…今はそんなことどうでもいい。
お前ら、私達をどうするつもりなんだ?」
ベルトルト「…エレンが起きたら話すよ。
ねえ、それより世間話でもしない?」
ユミル「…ベルトルさん、ほんのちょっと会わない間に、頭おかしくなったのか?」
ベルトルト「はははっ!
ひどいなあ、ユミル。」
ユミル「…まあいいよ。
世間話というか、昔話だが、こんな話がある。
ずっと東の国の話だよ。」
ユミルがそう語り始めた物語は、子供の寝物語のようだった。
かぐや姫って呼ばれる綺麗な人がいて、たくさんの貴族に求婚されるも、そのかぐや姫はみんな断ってしまう。
条件をつけて結婚を承諾するも、その条件も不可能なものばかり。
帝まで求婚を迫るも、大軍の目の前で姫はもといた月の国へ帰ってしまう。
その時は現実見のない、おとぎ話だなって思った。
ユミルが話終えたすぐ後、エレンが目を覚ましたからよく考えなかったが…
-
- 51 : 2014/04/08(火) 00:54:39 :
───壁上───
まさか、エレンが座標だったとは。
あいつが…まさに、最悪中の最悪だ。
とりあえず…故郷に帰らないと、な。
だが…
ライナー「ユミル…何で俺達の所に来た?」
ユミル「あぁ…そりゃ、私が馬鹿だからだな。
里帰りのお土産になってやってんだよ。
手ぶらじゃお前ら帰ってくれねぇだろ。」
何を言ってるんだ?
そりゃ…死ぬってことだぞ?
ライナー「このまま故郷に行けばお前はまず助からないんだぞ…?
逃げるなら…今だ。」
お願いだ。
クリスタのもとに帰ると言ってくれ。
お前を、死なせたくないんだ。
ユミル「…何言ってんだバカ野郎。
私はもう疲れた。
もういいんだよ。
…もう。」
…なんで?
言ってくれないんだ?
一言、やっぱやめるわ、とでも言ってくれれば、そうすれば────
ユミル「女神様もそんなに悪い気分じゃないね。」
…あぁ。
そっか。
お前、前からそうだったな。
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- 52 : 2014/04/08(火) 00:57:30 :
多分、ユミルは言わない。
死ぬつもりだ。
…なあ、でも、知ってるか?
お前、今までで一番綺麗な顔してんだ。
まるで…さっきのかぐや姫みたいだ。
月に行っちまいそうで、そんなことあるはずないのに、引き止めたくなった。
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- 53 : 2014/04/08(火) 00:57:49 :
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- 54 : 2014/04/08(火) 01:01:58 :
ごめん。
ごめんユミル。
本当にすまない。
俺達のせいで、お前は殺された。
大嫌いな俺に殺されるなんて、最悪な気分だっただろうな。
ごめんな。
なんで、なんで、なんで。
なんで、助けてやれなかったんだろう。
あの時の俺を、殴ってやりたい。
いや、殴るだけじゃ全然たりない。
死ぬつもりだ。って分かっても、止められただろう?
止める方法はいくらでもあったはずだ。
俺は、何をしてた?
俺は…
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- 55 : 2014/04/08(火) 01:08:09 :
ごめん。
なんで。
ごめん。
なんで、なんでお前最期、笑ってたんだ?
なんで、笑えたんだ?
なんで、あんなに優しく笑ったんだ?
俺は、そんなに優しくしてもらう資格なんてなかったのに。
なんで。
ごめんな。
ごめんな。
頭が、グルグルしてる。
気持ち悪い。
でも、足を動かさないと。
お前の、最期の願い。
『クリスタが、生き残れるようにしてくれよ。
あと、あそこの崖に咲いてた花が綺麗だったから、それあげてくれ。
あいつ、ああいうの好ききなんだ。』
はははっ!
さすがお前だよ。
クリスタが一番大事だってことは、会った時から全然変わらない。
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- 56 : 2014/04/08(火) 01:09:17 :
…そんなお前だ。
クリスタと生きたかっただろう?
そんな未来を潰してしまって、ごめん。
あんな最期で、ごめん。
何にもしてやれなくて、ごめん。
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- 57 : 2014/04/08(火) 01:11:26 :
「まだお前のことが好きで、ごめん。」
お前が言ってた花が、ぼやけてて見えないよ。
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- 58 : 2014/04/08(火) 01:11:54 :
ライナー「好き。」 終わり
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- 59 : 2014/04/08(火) 01:18:06 :
えっと…終わりました!
最初はライユミのはずだったのに…どうしてこうなったorz
見てくれた方々、ありがとうございました!
コメントくれた方々、もうすっごく嬉しかったです!
とりあえずライナー編はこれで終わりです
もしかしたら、ベルトルト編、ユミル編、クリスタ編書くかもしれません。
その時は、ここに書きますね。
いやー、それにしても…13巻発売前にって思ってやったから…最後の方駆け足ですね(^^;)
13巻楽しみだなあ~
と、ここで書く事じゃないですね。
拙い文章でしたが、お付き合いいただき、ありがとうございました!!
そら
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