エレン「出会いの始まり」
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- 1 : 2014/03/24(月) 21:44:24 :
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前作から見て頂けると幸いです。
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- 2 : 2014/03/24(月) 21:46:40 :
- http://www.ssnote.net/archives/12839
これの続きです。
では、スタートします。
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- 3 : 2014/03/24(月) 21:47:30 :
今日は12月25日。
クリスマスだ。
今日は仕事の手伝いだ。
ハンネスさんが死んでから、もう1週間になる。
おれは葬式に参加した後、3日ほど仕事を休んだ。
そして久しぶりの出勤だ。
そして仲のいい先輩のハルさんに車で迎えに来てもらっていた。
ハル「エレン! 待たせたな!」
ハルさんはニカっと笑い、耳のピアスを指で弾く。
俺は助手席に乗り込み、シートベルトをつけながらハルさんに開口一番、皮肉をぶつける。
エレン「悪いなぁハルさん。 今日は折角のクリスマスだぞ? 彼女とデートとか行かなくていいのか?」
ハルさんは笑い飛ばしながら、缶コーヒーを手渡してくる。
ハル「ハハハ! ほんと、彼女とデートなら、どんなにいいか… ほらエレンさっき買ったばかりだぞ。」
俺はそれを受け取り、プルタブを引き起こす。さすがに買ったばかりだからあったかいな…
一口飲んでから、
エレン「うぇ… 甘いな… ハルさんこれ微糖だろ!!」
ハル「あれ、エレンお前微糖は嫌いか? 悪いな、俺はソイツしか飲まないんだよ!」
ったく、前にも一度、嫌いだって言ったじゃないか…
エレン「ハルさん。火ィ貸してくれ。」
おれはポケットからタバコを取り出し、加えた。
ハル「なんだ? お前も吸うのか。 まあもう高校生だしな。 当たり前っちゃあ当たり前か!」
ハルさんが差し出したライターを受け取り、火をつける。
俺は一口煙を吸い込み、そのまま一息に吐き出した。
エレン「ふー… いや、まあ最近なんだけどな。 ハンネスさんの、好きだったヤツなんだよ…」
一瞬気まずい空気になったのを察してか、ハルさんは顔を曇らせ、無言になった。
しかしまたすぐに口を開き、今度は俺の頭を撫でた。
ハル「おいおい、辛気くせえのはナシだ! ハンネスさんだって、お前には笑ってて欲しいだろうさ!」
ハルさんはグシグシと俺の頭を撫でる。
エレン「ハルさん、やめてくださいよ… さすがに恥ずかしいですよ!」
ハル「っと、ワリイワリイ。 それよりエレン、そろそろ着くぞ!」
なんだ結構近くなんだな…
俺はタバコの火を消し、缶コーヒーを一気に飲み干した。
エレン「以外と近いんすね。 今日は何するんです?」
ハル「何するかって? んなもん決まってんだろ!!」
ハルさんは息を荒げ、得意気になる。
ハルさんは車を駐車場に止め、俺に車を降りるように促した。
そこには足場や資材が大量に置きっぱなしになっていて、かなり散らかっていた。
おいおい、片付けからか…
ハル「おっし、みんな! 出てきていいぞー!!」
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- 4 : 2014/03/25(火) 08:10:16 :
「「「「 メリークリスマス!!」」」」
そこには仕事場のみんなが居た。
サンタ帽をかぶっていたり、つけ髭を付けていたり、思い思いに簡単な仮装をしていた。
エレン「おいおい、みんないい年してなんてカッコしてんだよ… てか仕事はいいのか?」
ハル「おいおいエレンよぉ、折角のクリスマスなんだ。 ちったぁ仕事休んで遊んだって、キリスト様だって許してくれるだろ!」
ハル「それによ、お客さんも、『今日は仕事進めなくてもいいからね? いつもありがとう!』って言ってフライドチキン差し入れてくれたんだぜ!! 」
それはまた、随分と気前のいい客もいたもんだ。
まあ折角の機会だ。美味いもん食って、楽しく騒いで、ちっとは羽目外してもいいか。
エレン「なるほどな。 そうゆうことなら、俺も今日は楽しむとするか!」
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- 5 : 2014/03/25(火) 09:22:11 :
- 期待!!
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- 6 : 2014/03/25(火) 12:36:49 :
- コメントありがとうです!
今回は更新遅め、展開もダラダラしててスイマセン…
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- 7 : 2014/03/25(火) 12:49:37 :
- 読んで下さる方、感想とかコメントとかガンガン書いてくれたら嬉しいです。
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- 8 : 2014/03/25(火) 13:45:50 :
- 期待です
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- 9 : 2014/03/25(火) 16:57:52 :
- べーさん 紅蓮の弓矢を放つ少女T
ありがとうございます!
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- 10 : 2014/03/25(火) 20:50:07 :
- さんづけ忘れてました…
スイマセン
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- 11 : 2014/03/25(火) 21:25:12 :
ハル「おいエレン! フライドチキン食べるだろ?」
そう言ってハルさんはチキンの入った箱とナプキンを差し出してくる。
俺はナプキンを受け取り、フライドチキンをナプキンで掴んで一口かじる。
美味い。
ハル「ほらエレン。 コーラ飲むか?」
ハルさんはコーラを紙コップについで、手渡してきた。
俺は紙コップを受け取った。
エレン「さんきゅー。 ってハルさん何飲んでんだよ!」
ハルさんはビールを片手に持っていた。
そしてそのまま、俺の言葉など気にせずに、プルタブを引き起こし、ぐいっとビール缶を傾けた。
ハル「何ってお前、そりゃビールだよ。
お前も飲むか?」
ハルさんは自分のビールを当然のように差し出してくる。
誰が飲むものか。 俺はまだ中3だ。
まあタバコのことは気にしないでおく…
エレン「いらねーよ! ってかいちおう仕事中だろ!」
いちおうつっこんでおこう。
ハル「いーんだよ。 今日はクリスマスだしな!」
関係あんのかよ… まあ折角だし、俺もさっき楽しもうと決めたんだ。
深くは言うまい…
エレン「わーったよ、ったく… それよりみんなフライドチキン食べたみたいだしさ、ケーキ食べようぜ?」
俺はナプキンで手と口を拭き、フライドチキンの入っていた空箱に丸めて捨てた。
フライドチキン、少し小さかったな… もう少し食べたかった…
ハル「あーそうだな。 おいみんなー! そろそろケーキ食うぞー!!」
ハルさんは全員を集め、ケーキの入っている箱を車から持ってきた。
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- 12 : 2014/03/26(水) 00:54:53 :
- この後、高校に入学してから原作の進撃メンバーと絡んでいく予定です。
オリキャラ苦手な人、スミマセン。
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- 13 : 2014/03/26(水) 13:14:39 :
- 続きです。
ハル「ケーキはショートケーキとモンブランしか無いからな! ちなみに俺の奢りだ! 心して頂くように!」
ハルさんが全員分、一人で用意したのかよ。
いいとこあるじゃねえか。
とりあえず俺はモンブランを頂くとするか。
エレン「ハルさん。 おれモンブランで。」
ハル「おう。あとフォークはそこの袋のプラスチックのやつ使ってくれ。」
ハルさんはケーキの乗った紙皿を手渡しながら折り畳み式の机の上にあるプラスチックフォークをあごで示す。
俺はフォークを一つ取り出して口にくわえて、近くのパイプ椅子に腰かけた。
エレン「さて、頂きますか。」
俺はフォークでモンブランを切り分け、一口食べた。
うん、普通に美味いな。
ケーキを全て配り終わったらしく、自分のケーキを持ったハルさんが歩いてきた。
ハル「どうだエレン。 美味いか?」
エレン「あぁ、美味いよ。 ハルさんも中々センスいいじゃねえか!」
ハル「当然だろ! 俺を誰だと思ってるんだ!」
ハル「そうだエレンよ。 お前、これからどうするんだよ?」
エレン「これから? ってなんだよ?」
ハル「だからよ。 高校だよ。 このままシガンシナ高校に行くのか?」
エレン「あぁ、まあな。 それと家が遠いからさ、隣のシガンシナ町に引っ越す事にしたんだよ。 今の家は貸家にするんだ。 もう相手は決まってる。」
ハル「マジかよ!? どこに引っ越すか、もう決まってんのか?」
エレン「もう決まってるよ。 高校からは歩いて20分ぐらいのアパートだよ。」
ハル「まあ確かに自転車で片道一時間半くらいだしな… んで、こっちの仕事はどうすんだよ?」
エレン「そうだなー まあ3月には、辞めようかと思ってる。」
ハル「マジかよ… こりゃ寂しくなるなぁ! 向こうじゃバイトとかするのか?」
エレン「バイトか… たぶんするだろうな。」
ハル「そうかそうか! ならたまには連絡してこいよ! 日払いのバイト扱いになるけどな!」
エレン「ハハッ、勿論そのつもりだぜ! 俺が居なきゃハルさんが監督なんかやってたら不安で仕方ねえや!」
ハル「生意気だなコイツ! お前が居なくたって真面目に仕事してらぁ!」
エレン「よく言うぜ! これからの仕事に期待しといてやるよ!」
ハル「当たり前だ! ったく。 それよりそろそろ片付けるぞ! 明日はちゃんと仕事するんだからな!」
エレン「その前に一服。 ハルさんもいるだろ?」
俺はタバコを取り出してくわえ、ハルさんに差し出した。
ハル「サンキュ。」
俺はそのあと、ゴミを片付け、ハルさんに車で家まで送ってもらった。
俺は家についた後、シャワーを浴びて着替えた後、ベッドについた。
エレン「賑やかなクリスマスだったな… 高校じゃ、友達と楽しく過ごしたいな…」
小学校、中学校と、友達が居ないまま過ごしてきた俺にとって、こうやって賑やかに過ごす時間はとても楽しい。
高校じゃ、ここの仕事場のみんなとは、会う機会も減ってしまう。
向こうでは、友達と楽しく過ごしていたい。
エレン「ハンネスさん… 笑って過ごして欲しいって言ってたもんな… 」
エレン「そうだ、ハルさんにお礼言っておこう。」
俺はスマホを取りだし、LINE のアプリをひらく。
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- 14 : 2014/03/26(水) 20:30:49 :
ーーーエレンーーー
今日はありがとな!
楽しいパーティーだったよ!
ーーーーーー
エレン「送信っ、と 」
俺が送信した直後、既読マークがつき、ハルさんのメッセージが表示された。
ーーーハルーーー
礼なんかいらねーよ(笑)
それよりお前が引っ越す前に、もう1回パーティーやるからな!
楽しみにしとけよ!
ーーーーーー
なんだ、またやってくれんのかよ。
楽しみにしとくからな…?
ーーーエレンーーー
楽しみにしてるぜ!
俺はそろそろ寝るからな?
おやすみzzz
ーーーーーー
ーーーハルーーー
おう!
明日も仕事だからな!
ゆっくり休め!
おやすみ!
ーーーーーー
エレン「よし、寝るか…」
俺はハルさんの返事を確認してから、スマホを枕元に放り、目を閉じた。
それから、年末までの数日、冬休みの宿題を進めつつ、仕事に出た。
年末は29日まで仕事で、俺は30日は1日家で宿題を済まし、大晦日には朝からハンネスさんの墓参りに行った。
ーー12月31日ーー
エレン「ハンネスさん…」
エレンはハンネスの墓の前で手を合わせる。
エレン「今年ももう終わるな… そっちはどうだ? 母さんもいるんだし、楽しくやれてそうだな…
俺は今、楽しく過ごせてるよ… ハルさん達とクリスマスパーティーもやったぜ。 俺が引っ越す前にはまたパーティー開いてくれるらしいよ。
いい仲間ができたよ… これもハンネスさんのお陰だな…
春から俺、高校生になるんだぜ?
あっちでは友達作って、毎日楽しくやっていきたいよ…」
俺はハンネスさんの墓参りを終え、家に帰った。
今日は何しようか… 宿題も終わったし、シガンシナ町の方へ行ってみるか…
そう決めた俺は服を着替え、髪をセットしようと洗面所に行った。
エレン「久しぶりに遠出するんだしな…」
俺は愛用のワックスを軽く手にとってなじませ、髪にもみ込んだ。
束を作り、ねじって髪を立たせる。
完成だ。
エレン「よし、そろそろ行くか。」
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- 15 : 2014/03/27(木) 09:47:24 :
-
この後、エレンがシガンシナで進撃メンバーと出会うイベントを書く予定なんですが、誰と会わせたい、みたいな要望あったらお願いします。
二人程です
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- 16 : 2014/03/27(木) 14:59:45 :
- 反応がない…(泣)
見てくださってる人いますか?
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- 17 : 2014/03/27(木) 17:16:25 :
- 見てますよ!
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- 18 : 2014/03/27(木) 17:18:38 :
- 個人的には、全員に会ってもらって
進撃メンバーの女キャラは、エレンを好きになる展開がいいです
男子からも女子からも好かれるエレンがいいです!
長文ですいません。
期待してます!
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- 19 : 2014/03/28(金) 02:00:26 :
- うわあぁぁありがとうござきます!
高校入学する頃には、全員会わせたいです!
今はオリジナルキャラでシーン引っ張ってるけど、この先は進撃キャラバンバン出しますんで、楽しみにしててください!!
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- 20 : 2014/03/28(金) 20:58:44 :
- 更新します。
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- 21 : 2014/03/28(金) 21:04:56 :
俺は家の鍵を閉め、徒歩で駅へ向かった。
今日は風が少なくていいな…
駅は歩いて10分程。 そんなに遠くない。
今は昼過ぎなので、太陽も出ていていつもより暖かい。
そういえばお昼はまだだったな…
向こうについたら何か食べるか…
しばらく歩いて駅に着く。
俺はシガンシナ行きのきっぷを買い、ホームへと向かう。
ちょうど電車が来たか。 タイミングいいな。
俺は電車に乗り、空いた席に座った。
エレン「電車の中はぬくいな…」
電車の中はかなり暖房が効いていた。
マフラー着けなくてよかったな…
俺はそのまま、20分程電車に揺られた。
『次は、シガンシナー シガンシナです。 お降りのお客様はーーー』
エレン「着いたか…」
まあまあ大きな町なので、ここでは様々な人間が乗り降りしている。
俺は人をかき分け、駅を出た。
エレン「さて、まずは新しい家でも見に行くか…」
家と言っても普通のアパートだが。
そうだ、大家さんに挨拶ついでに、何か手土産でも用意するか。
ついでに昼も済ませよう。
そうと決まればまずは、デパートに行こう。
俺は20分程歩き、アパートの近くのデパートへと立ち寄った。
まあまあ大きいデパートで、大概のモノはここで揃う。
昼飯用に、適当な菓子パンを選び、それから大家さんの挨拶にと、何を買うか悩んでいた所…
目の前の女性が財布を床に落とした。
カゴには沢山の買い物があり、財布を落とした事に、気がついていないようだった。
俺は財布を拾い、声をかけた。
エレン「あのー、財布落としましたよー」
女性「あっ、ありがとうございます! 気がつきませんでした…」
エレン「いえ、大丈夫ですよ。 それより荷物持ちましょうか? 俺はこの通り、買う物も少ないんで…」
俺は片手で済むような買い物だし、女性にあの量の買い物は大変だろう。
女性「えっ、ホントですか!? じ、じゃあよかった、お願いします! 実はまだ買い物あるんですけど、大丈夫ですか…?」
エレン「いいですよ。 俺も特に忙しい訳じゃないし。」
女性「すみません! じゃあお願いしますね! 私、ペトラっていいます!」
エレン「わかりました。 とりあえずカゴは俺が持ちますよ。 あと、俺はエレンです。」
ペトラ「ありがと! エレン。」
それから俺はカゴを持ち、ペトラさんの更なる買い物へと付き合わされた。
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- 22 : 2014/03/28(金) 21:12:39 :
ペトラ「えーっと、後はお肉と味噌と… あっ! みかんが安いから買っちゃおう!」
ペトラさん、余計なもの買い過ぎなんじゃあ…
ペトラ「これとこれと~、あっ! これも安い!」
ペトラさんは鼻唄を鳴らしながら、買い物を続ける。
エレン「いえ、それよりペトラさん。こっちの餅の方が安くて大きいですよ。」
ペトラ「ほんとだ! じゃあこっちにしようかな… ありがとエレン!」
ペトラ「さて、そろそろレジ行こっか。 大体欲しいものも揃ったし!」
エレン「わかりました 。 じゃあ行きますか。」
やっと終わるのか… いくら俺が現場で鍛えれられてるとはいえ、これはキツイぞ…
俺とペトラさんは買い物を終え、店を出た。
結局大家さんの手土産は買えなかった。
まあ、後でなんか買っておこう…
ペトラ「ごめんねエレン! 買い物に付き合ってもらって、その上家まで送ってもらうなんて…」
エレン「いえ、いいですよ。 それにこの量を女性で一人はさすがに大変でしょうし…」
ペトラさんの買い物はかなりの量で、一人で持つのは大変だうと思い、家まで付き添うと、俺が言ったのだ。
ペトラ「ごめんねホントに… そうだ、エレンはもうお昼は食べた?」
エレン「いや、まだですよ。 これから適当に何か食べようと思ってたんで。」
ペトラ「そ、そっか… それじゃあさ! よかったらウチで食べていかない!? 今日のお礼ってことで! 」
エレン「俺は別にいいですけど、大丈夫ですか? 大晦日の日にいきなりお邪魔そて。」
ペトラ「いいのいいの! それに親も今日は夕方まで帰らないし! 」
エレン「そうですか。 じゃあお言葉に甘えて、ご馳走になります。」
ペトラ「うんうん! そういえばエレンは、家はこの辺りなの? 歩いて買い物に来てるみたいだし。」
エレン「いや、俺は家は近くじゃないですよ。 あ、でも春から高校に行くのでこの辺りに住むんです。 」
ペトラ「そうなんだ! もしかして高校って、シガンシナ高校に?」
エレン「そうですよ。」
ペトラ「そうなんだ~! 私もね、今シガンシナ高校の1年生なの! ってことは、エレンの先輩ね! 」
エレン「そうですね。 春からお世話になります。ペトラ先輩。」
ペトラ「いえいえ♪ それにしても先輩か~。 なんかスッゴイいい響きだな! ね、エレン! もう1回先輩と呼んで! 」
エレン「えぇ? ペトラ先輩? これでいいですか?」
ペトラ「う~ん、やっぱ先輩って響きは素晴らしいわね… エレン! 学校では何かあったら私を頼るのよ? 何でも力になってあげるから! 」
エレン「ははっ、それは心強いですね。 じゃあ何かあったら頼りますよ。」
ペトラ「っと、色々話ているうちに着いちゃったね。 ここが私の家だから! まああまり広くは無いけど、あがってあがって!」
エレン「それじゃ、失礼します。」
俺は靴を脱いでペトラ先輩の家に上がった。
ペトラ「あっ! 荷物はこっちに置いて! 台所まで持ってきてもらえる?」
エレン「わかりました。」
ペトラ「あ、荷物置いたら適当に座ってて! これからお昼作るから! 隙ならテレビ見てていいからね?」
俺はソファーに腰掛け、テレビの電源をつけた。
大晦日だし、何か面白い番組やってるのかな…
ってか普段あまりテレビ見ないから、何が面白いのかわからないんだが。
俺は適当にチャンネルを回し、たまたま目に入ったドキュメント番組を見る。
10分程テレビを見ていると、家のチャイムが綯った。
ペトラ「あっ! エレン出てくれない? たぶん私の友達だから! 中に通してくれていいよ!」
エレン「わかりました。」
俺は玄関へと向かい、鍵を開ける。
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- 23 : 2014/03/28(金) 21:54:26 :
- ガチャリ。
女性「よーっす… って、お前誰だ!? もしかしてペトラの彼氏か! そうなんだな!? あいつ私を置いてこんなイケメンを! くそっ! くそっ!」
エレン「あー違いますよ。 俺はペトラ先輩のただの後輩ですよ。 それより中へどうぞ。 ペトラ先輩も待ってますよ。」
女性「そっ、そうか後輩か! まあペトラにこんなかっこいい彼氏ができる訳無いな! 私としたことが、取り乱してしまったな!」
ペトラ先輩の友人は笑いながらドアの鍵を閉め、靴を脱いで部屋に向かう。
ペトラ「あっ! リコ! よく来てくれたわね! 今お昼作っている途中だからちょっと待ってて! 」
どうやら あの女性はリコさんというらしい。 メガネが特徴的だな。 なんか見た目はクールで知的って感じだ。
リコ「それよりあのイケメンは1体なんだ! お前の後輩と言っていたが、よく考えたら中学にはあんなカッコいい後輩なんぞ居なかっただろう! 」
ペトラ「エレンは中学は隣町なんだけど、春から私達の高校に入学するのよ! 」
リコ「そうゆうことだったか… しかしなぜお前の家に居るんだ? 」
ペトラ「それはね…」
~~説明中~~
リコ「…何そのイベント。こんなイケメンと… ずるいぞペトラ! 後輩とはいえ羨ましい!! 」
ペトラ「エレン、ご飯できたから運ぶの手伝ってくれる?」
エレン「わかりました。 俺は鍋持って行きますから、ペトラ先輩は食器お願いします。」
ペトラ「ん、熱いから気を付けてね? 」
ペトラ先輩、スルーしたな…
リコ先輩も見た目と全然イメージ違うぞ… 結構ハイテンションな人なんだな…
リコ「ってこら、話を聞いているのか! まったく… あ、私の席はこっちだから箸をくれ。」
そしてリコ先輩、マイペースな人だな…
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- 24 : 2014/03/28(金) 22:10:10 :
- 三人「「「いただきまーす。」」」
リコ「モグモグ… やっぱペトラの作るご飯は美味いな! 」
ペトラ「そうかなはてさて エレンもどうかな? 美味しい?」
エレン「はい、美味しいですよ! ペトラ先輩は味付け上手ですね!」
ペトラ「ふふっ、ありがと♪ おかわりもあるから沢山食べてね?」
こうして楽しい食事の一時が過ぎ…
エレン「じゃあ、俺、そろそろ行きますね。 まだ買い物があるんで。」
ペトラ「もう少しゆっくりしていけばいいのに… まあ気をつけてね! あと、夜には雪が降るかもしれないから、私の傘、貸してあげるね! 」
エレン「いいんですか? じゃあお言葉に甘えて… 」
ペトラ「いいのいいの♪ 玄関まで送るよ! 」
リコ「あっ、私も送るぞ!」
俺は玄関先でペトラ先輩に傘を受け取り、最後にお礼を言ってからペトラ先輩の家を出た。
エレン「ふう、いい先輩達だったな… 」
ペトラ先輩はとても優しいし、リコ先輩は面白い人だ。 楽しい高校生活が遅れそうだ…
俺は住む予定のアパートへ向かい、近くのコンビニで、お寿司の詰め合わせを買った。
エレン「ここが大家さんの部屋か… 」
俺はアパートに到着し、大家さんに挨拶するために、大家さんの部屋の前に来ていた。
にしても部屋数少ないな…
それに入居者も俺だけだし…
家賃もそこそこ安く、部屋も広いし家具も備え付けのものがある。
中々の良物件だと思うんだがな。
ピンポーン
チャイムをならして数秒、大家さんらしき人がめんどくさそうに出てきた。 インターフォンは飾りでは無いだろうに、わざわざ出てくるとは… まあ俺も出てきてくれた方がありがたいんだが。
大家「はいはい、どちらさんで? 」
うん、電話にでてた人の声だ。
間違い無さそうだな。
エレン「えっと、4月からお世話になる、イェーガーです。 あとこれ、よろしかったらどうぞ。 」
俺はそう言って、コンビニで買った寿司の詰め合わせを渡した。 これ、高かったんだからな?
大家「こりゃどうも、ご丁寧に。 」
エレン「では、自分はこれで失礼します。 よいお年を。 」
俺は大家さんに挨拶を済ませ、アパートを離れた。
エレン「さーって、これからどうすっかなー。」
用事も終わり、暇になってしまった。
思わぬ出会いもあり、いい時間が過ごせたのだが、今はまだ、夕方の4時だ。
帰ってもする事がないし、町に出てみようと思った訳だが、見事に暇だ。
こんなことなら家でダラダラしとけばよかったな…
エレン「コーヒーでも飲むか… 」
俺は偶然見つけた喫茶店に入り、コーヒーを注文した。
すぐに熱々のコーヒーかま運ばれて来ると、ソーサーに置いてあるミルクを入れてかき混ぜ、一口飲んだ。
エレン「美味いな… 」
俺は近くの灰皿を引き寄せ、タバコに火をつける。
この店は静かだし、人も少ない。
新しい家の近くの穴場だな。
早速発見だ…
タバコを吸い終え、一息ついてから、会計を済ませて店を出る。
時刻は5時。
辺りも暗くなり始め、いい時間だ。
そういえば今夜は雪だっけか?
早めに帰るか…
俺はペトラ先輩から借りた傘を握り締め、駅に向かった。
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- 25 : 2014/04/01(火) 23:52:30 :
- 実は昨日から研修で1週間程更新てまきません。
見てくださる方いたらスミマセン!
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- 26 : 2014/06/27(金) 15:51:35 :
- 期待
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