プロローグ
今日も、司君来なかったな~
私はそんな事を考えていた。
司君が学校に来なくなってからもう数ヶ月が経つ。
最近は司君の事ばかり考える。
まぁ、仕方ないよねあんなことがあったんだから。

回想
授業中の時だった。
いきなり担任が来て司君にこう告げた。
『司、急いで病院に行け』
司君は、
『何かあったんですか?』
と聞き返していた。
担任は、険しい顔をして
『司、お前の家族が事故に合った』
と言った。
『………………………………』
しばらく沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは担任だった。
『早く病院に行ってこい司』
司君は小さく頷いていた。
それ以降司君は学校に来なくなった。
担任に聞いたら何も教えてくれなかった。
私は、司君に何度も電話やメールをした。
でも、司君は出なかった。
何となく解ってはいたが、
どうしても知りたかった。

回想終了
そして、今に至る。
今日こそは、司君の家に行こうかな?などと思っていた。